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毒される様な御噺 ( bml.nl / 指名制 )/81


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69: 睦月/於莵 [×]
2015-10-14 17:24:36

>63

(向けられる笑みを初めて見たような気がする。理由は分からずとも笑ってくれたのだと思うと溢れるような嬉しさが滲み出し、悲しい事実に陰っていた表情を柔らかく綻ばせて。己の目線を辿るようにして此方へ伸びる手が頬に触れた刹那、慣れない掌の感触に体を強張らせるもそのまま髪を撫でる温かさと穏やかに鼓膜を擽る声は逃れたい気持ちを払拭し落ち着きすら与えられる物で。良い子、そんな風に言われたのはいつぶりだろうか。相手の些細な優しさが記憶の片隅に居る男を思い出させて言葉に表し得ない気持ちが込み上げる。いつの間にか足首を拘束していた枷は外され枷の重みに慣れた片足が浮き上がるような妙な感覚に眉を寄せていた頃、相手の腕に抱かれれば耳元で響いた声が幾重にも反響して耳元に残り。まるで実感は無いが、足元の軽さがその言葉に現実味を持たせる。木戸番の声に応じて促されるまま腕を相手の首元へ何と無く回すが、突然高くなる視点に驚くと慌てて腕へ込める力を強め。テントの外へは出たことが無い。見慣れない景色が次第に大きく広がって行き、今までは漠然と不可能なのだと考えていた外の世界の景色が一度に押し寄せてくるようで。途端に眩しい日差しが目を突き刺すと、眉を寄せ両手で目元を擦り。目を開けて居られない程眩しい日差しも方々から聞こえてくる音源の分からない喧騒も初めての事がそこかしこに溢れており、気圧されてしまったのか相手の腕の中で小さく縮こまってしまって。微かに顔を上げ見遣った先に既に木戸番の姿は無い。今となってはよくわからないが、少なくともつい先日までは己の全てであり好きな場所だった。それが離れて行き恐らくこれからは知らない地で知らない物に囲まれた生活が始まる。どんな感情を抱けば良いのかもわからず、ただ切り離されたような寂しさと解き放たれたような解放感に満たされており。背中を叩く優しい手に徐々に落ち着きを取り戻しながら、首元にはしっかりと腕を回したまま忙しなく周囲に視線を迷わせ)

(/お元気な様で安心致しました!できる限り末永く、お世話になれればと思います!何卒宜しくお願い致します…!では、背後は一度失礼致しますので、展開等についても何か御座いましたら再びお声掛けくださいませ!)

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