TOP > オリジナルキャラなりきりチャット

毒される様な御噺 ( bml.nl / 指名制 )/81


最新 50レス ▼下へ
自分のトピックを作る
58: 睦月/於莵 [×]
2015-10-10 07:18:16

>50-51

(/主様、お帰りなさいませ!体調が優れなかったとの事ですが、もうすっかり回復されたのでしょうか…?季節の変わり目故に風邪が流行っているようですので、何卒ご無理はなさらないでくださいませ。お返事についてもお気になさらず!楽しさのあまり直ぐにお返ししてしまいがちでご負担になっていないかと不安にもなるのですが、主様のペースでお返し頂けると此方ものんびりとお待ちする事ができますので有り難く思っております…!今後ものんびりと遣り取りをさせて頂ければと思いますので、宜しくお願い致します!)

(他人の温もりに触れる記憶の遠さは最早手を伸ばした所で届くものでは無く、思い出せないそれが驚きと恐怖になって甦ってきてしまったらしい。後頭部の痛みが漸く弱まる頃には木戸番が再び姿を現し、何事か交わされる会話に耳を傾けて。その言葉は己の存在意義を痛い程に浮き彫りにして信頼すら寄せていた彼らへの思いが悉く一方的であった事を思い知らす物、知ってしまった事実をすんなりと受け止めるにはあまりに感傷の余地が有り余る内容であり、単純な思考回路が更に自らを深い悲しみへ誘導して行き。こんな時どんな顔をしたら良いのか分からず、今まで檻の中から見てきた人間の表情を真似る事すらできない。力無く視線を上げて見遣った木戸番の表情は悲哀どころか喜ばしささえ浮かんでおり、合わさる事は決して無い瞳を空虚に見詰め。それ以降の二人の会話はまるで頭に入ってきておらず、脳裏を掠めて行くのは此処で過ごしてきた記憶ばかりで。思えば彼らの視線が此方へ向いた事なんて殆ど無かった。会話をする事も無ければ触れられる事さえない。周りには人が居たのに自分だけが取り残されていたのだろうか。次から次へと浮かんでは悲しい記憶となって消えて行く情景が、幼心に記憶に残る以前居たはずの男を映すと途端に寂しさが込み上げてきて。突然居なくなってしまった。もしかしたら嫌われてしまっていたのかもしれない。これまで考えもしなかった暗い予想がじわりと滲んで視界を悪くする。これは一体なんなのか、疑問を感じた刹那現実に引き戻したのは小さく檻の中へ響いた聞き慣れない音で。開くはずの無い檻にぽっかりと穴が開き、その先に広がる恐怖さえ抱く程広い視界と座り込んだ相手の姿。暖かみを感じさせる声が胸の辺りへ染み込み、膨れ上がる縋ってしまいたい気持ちを抑える術が無い。また嫌われてしまうかもしれないのに、そんな事まで考えられる程落ち着いては居られず。暫しの間その瞳を見詰めていたが、向けられるそれに同情や悲痛の影は無く不思議と安心感を覚える物で。やがてゆっくりと体勢を変えると片足に絡み付いた枷が硬質な鎖の音を響かせ、その重みに片足を引き摺りながら微かな躊躇いを抱いて相手の元まで這って行き)

最新 50レス ▲上へ

名前: 下げ

トリップ: ※任意 半角英数8-16文字
※画像を共有する場合は、外部の画像アップローダなどをご利用ください

規約 マナー
※トリップに特定文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます

【お勧め】
初心者さん向けトピック



[0]セイチャットTOP
[1]オリジナルキャラなりきりチャット
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle