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大江戸乱舞物語/4230


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自分のトピックを作る
3941: 霧ヶ暮 爛 [×]
2014-12-03 02:38:40



>菊

(髪を梳かす後ろ姿は不覚にも相手を思わせまた締め付けられる感情に苦しめられては切ない顔を耐えながら彼女を抱き締めると頭をポンポンと撫でる。
見合いを進めたのも別れたいと申し出たのも相手、此れ以上の事は無いが其れでも確かめずには居られなくて。
「明日、菊に会いたいんだ」
『……………何か用事が有るの??』
「自分が良く分からない、…でもあやふやにはしたくないから」
(無言で胸元に顔を埋める彼女の髪を軽く撫でては其のままうとうととし始める彼女を先に布団に寝かせては煙管を咥えぼんやりとしていて。

(翌日、メアリーを迎えに来た所、共に来たナツを外に待たせては独りでに孤児荘に向かい相手に張り付くメアリーを見付けては何気無い様子で声を掛ける。
「いきなり悪いな、メアリー迎えに来た」
『爛、態々有り難う!!』
(メアリーにナツの所へ言ってる様に耳打ちしては部屋の奥に去って行こうとする相手の腕を咄嗟に掴む。
「腹括ろうと思ってんだ。…あんたが俺に愛想尽きてんのは分かってんだ、…だからもう一回確かめに来た。………俺に…見合いを進めたのは早くあんた以外の奴を見付けろって事なのか」
(声が僅かに震えて仕舞うも何とか耐え相手の顔を見れないままに俯いて。

3942: 霧ヶ暮 爛 [×]
2014-12-03 03:03:25



>風間地

(相手が手紙に踊らされ、そして脅されてるとは露知らず何処かぎこちない様子に首を傾げるも触れずに居て。
男がまだ相手を離す事無く利用しようとしてるのに気付けぬまま相手と共に街を抜け相手を家迄送る。
しかし男は相手の家も知ってる訳で己が去った後に相手の家に真っ先に向かっては相手が逃げられぬ様扉を閉めれぬ様に扉に足を掛けては『逃げんなよ』と声色を変えて。


>黒田

(引き留められた腕にカアッと耳が赤らむも振り返る事が出来ずに内心慌てながらどうしようかと。
返事を聞く事さえも怖く思ってる己が居るもどうせなら当たって砕けた方が後悔もしないだろう。
バッと振り返り相手を見詰めては戸惑いがちに抱き締め「だから御前が好きだっていってんの」とと。

3943: 菊 露草 [×]
2014-12-03 03:58:24


>霧ヶ暮

(腕を掴まれ言われた言葉に、散々相手の幸せを見守ると言い聞かせた決心が揺らぎ唇を噛む。
今此処で相手を諦めたら確実に元に戻れなくなる。そう考えただけで胸が張り裂けそうな思いになり何も考えられなくなると掴まれた腕を掴み返し、相手の背中を壁に強く押し当て唇を奪い。
無意識に相手の名を何度も呼び切なげに相手を見詰めては“行くな”、“愛してる”と言いそうになるも、寸での所で主犯の女との交渉を思い出し相手を突き放すようにして後退り。

……ぁ…っ、悪い。……俺、まだつい手が出る癖、治ってないみたい。…あんた色男だし。
(動揺を隠しきれず瞳を揺らし狼狽えては更に相手と距離を取るように後ろに下がり。
「………あんたの言う通りだ。早く俺以外の相手を見付けて欲しかった。……俺みたいな誰かれ構わず手出して、人を惑わす最低な男なんかさっさと忘れて…幸せになって欲しんだよ。…もうこれ以上俺の軽い気持ちであんたを傷付けたくない…」
(俯き声を震わせて嘘と本音が入り混じった言葉を喉を引きつらせながら何とか述べると深く息を吸い込み。

…爛には幸せになって欲しい。……あんたは俺にとって一番大切な友人だから
(顔をゆっくり上げ涙が流れるのを堪えては無理矢理ながら心からの微笑みを零して。


3944: 霧ヶ暮 爛 [×]
2014-12-03 04:54:51



>菊

(不意に奪われた唇、応える様に相手に手を伸ばすも突き放されては壁にドンッと突き当たり相手を見詰めて。
続く相手の言葉に己に対しての気持ちは軽い物で有り誰にでも手を出す様な言い草に視線を落としては唇を噛む。
泣きそうな自分が酷く情けない、くしゃりと髪を掴んではズルリとしゃがみ込み視線を落とす。
「やっぱり俺は軽い存在だったんだ。………嫌、別に良いんだけど。………俺はあんただけだったよ、あんたと一緒になる為に必死になって女達との縁を切り離して貰って………」
(言い欠けた所で立ち上がっては重たい事を言って仕舞ったと。
慌てて視線を逸らしさっさと寺子屋を後にしようとした所、「いきなり悪かった。見合いの話なら上手く行ってるし…頑張るよ」と言い何時もの笑顔を浮かべては寺子屋を後にして。
楽しそうに話をする二人と共に孤児荘に戻り子供達の出迎えにメアリーが駆け出すのを見送っては何処か寂しそうに微笑む。
後数日したらメアリーは帰国する、其れなのに何処か大人びたメアリーは自分を気に掛けてばかりで。
隣で気不味そうにする女に向き直っては「心配掛けて御免、…あんたを一番に愛してる。名前の事も…御免。正直踏ん切り付いて無かったんだけど…あんただけはちゃんと俺を見てくれた」
『何言ってるのよ、どうしたの??………何でそんなに悲しそうなのよ』
「他の奴の所なんて行かないで欲しい。………あんた美人だし、心配なんだ」
『私…浮気なんてしないわよ??』
(抱き締める女に頭を軽く撫でられては其のまま割れ物に触れる様に優しく口付けるも心に残る蟠りには無視して。

3945: 黒田 燐 [×]
2014-12-03 06:55:36

菊さん»
…(/あのあとすぐにではないが自然と眠りについてしまって。暫く時間が経った頃に目を覚ましては、相手はもう帰ってきているのかな、なんて思って。

(帰りを急ぐ相手の後ろを先程の男が、知らないとは言っていたが怪しいと思っていては後を着けていて。

霧ヶ暮さん»
…(/何か言わねば、と思うもどうしたらいいかなんてわからず戸惑っていたが、ふいに抱き締められては驚いて相手を見つめ、好きだと言ってくれたことに嬉しく思って「…ありがとうございます」と微笑んで述べて。

3946: 菊 露草 [×]
2014-12-03 09:31:07


>霧ヶ暮

(相手が泣きそうな顔をしてしゃがみ込むのを見た瞬間、罪悪感と後悔が同時に押し寄せるも、今更どうにも出来ず無理して微笑み謝る相手に首を横に振って見送ることしか出来ず。
ただ以前も相手から聞いた“女と縁を切り離して…”と言いかけた言葉が胸に引っ掛かっていて。

(相手が去った後、自室に戻った瞬間気が抜けたように座り込む。
そんな時、襖が勢い良く開かれ怖い顔をした兄が入ってきて肩を掴まれ。
『ねぇ、どういうこと?何で菊とそっくりの女が爛と仲良くしてんの?…爛の気持ちわかってるよね?何回も好きだって言われたんだね?……本当に別れたの?』
「………俺が一方的に突き放した」
(兄から顔を背けて述べるもフと兄に視線を移しては心に空いた穴を誤魔化すように兄に抱きつこうとする。が、すぐにその腕を振り払われ。
『俺のこと都合よく扱わないでくれる?』
「…っ……御免」
『今の菊は全然好きじゃない。……爛の身にもなってよ』
(兄は奥歯を噛み締めて吐き捨てるように言い部屋を後にして。
兄が去った後、何をするでもなく簪を持ち指で転がしていたが依頼の時間になると簪を引き出しにしまい着替えを済ませ拠点に向かい。

(何事も無く終えた依頼の帰り、家路を行く途中ばったり主犯格の女と出会い。
『あら。また会ったわね』
「…情報流してないだろうな」
『…ふっ、当然じゃない。だって私達爛に縁切られたのよ?流したって意味ないもの』
「……それってどういう……」
(じゃあ別れなくても良かったと言うことなのか。蒼白になっていると女が肩に手を置き『貴方がいけないのよ。爛の気持ち分かって上げないから』とほくそ笑み去っていき。
未だ状況が掴めず混迷するが、後戻りなど出来る筈ないと重たい足で帰路につき。

(翌日、少し離れた里で依頼が入ったため朝から支度し寺子屋を出る。途中、空き地でメアリーと孤児達が遊んでいるのが見え目をやるも、すぐ近くで男達が“美しい外国人”のメアリーを怪しい目で見ているのが見えそちらに行き男達を蹴散らそうとして。


>黒田

(男の気配に気付くこと無く寺子屋に着き扉を開こうとするが、そこで初めて背後に数人の気配を感じ振り返ると不敵に笑む男達が居て。
『どうせ口を割らないだろうからな。直接来てやったよ』
『この中にいるんだろ?』
(男達に刀を抜かれ即座に此方も刀を構え立ち去るようすごむが聞き入れられるはずがなく男は『おい黒田燐!!居るのは分かっている!出てこい!!』と深夜にも関わらず怒声を轟かせ。



3947: 黒田 燐 [×]
2014-12-03 17:25:43

菊さん»
…(/深夜だということもあり辺りも静かなため突如響いた怒鳴り声、昔何処かで聞いたことのある声にビクリと肩を震わす。もしも相手がいなければ己は何も出来る気がしなく、男等の元へ行く気等なかった。が、もし相手がいたら怪我されてしまうかも、という考えにたどり着けば意を決して、いつものように何かあった時のため刀を二本とも身に付け声の聞こえた扉のほうへとゆっくり近づく。そろっと扉を開けてはまず相手の姿が確認できそして、数名いる男等に見覚えがあり。扉をそれ以上開けることもなく逆に思わず閉めてしまい。身体の震えが収まらないまま扉を開けては黙ったまま相手の腕を強く引き男等を睨み付ける。

3948: 菊 露草 [×]
2014-12-03 23:55:06


>黒田

(男達を睨んでいると背後の戸が一度開閉し、次に相手に腕を掴まれては一瞬目だけ相手を見てすぐに男達を見据える。そして男達を見据えたまま震える相手を自身の背中に隠すようにして半歩後ろに下がり。
『やはり居るじゃないか。…あの時より一層綺麗になったな』
「何しに来た…?」
『そいつをかくまってやりに来たんだよ。何せ化物の殺し屋だからな。俺達にしか扱えん』
『おい、黒田。お前親ともめてただろ?其れを殺してやった恩を忘れた訳じゃねぇよな?』
『お前の親の死に様は最高だったなぁ。お前も覚えているだろう?』
(男達は過去の出来事を自分達の都合の良いように捉え好き勝手言っては、わざと相手を煽るようなことを言い不敵に笑んで。
----相手の過去は以前聞かせて貰った。親と何かしらあったことも。相手が親をどう思っていたかは定かではないが、殺されてトラウマにならない筈がない。何よりこの下衆な男達に相手を渡すわけにはいかないと刀を構え直し。
「勝手言ってくれるな。生憎こいつの傍は俺って決まってんだ。あんた等なんかに渡してたまるか」
『勝手はそっちだろ?……黒田、誰にも迷惑をかけたくねぇなら大人しくこっちに来い』
(男達は刀を構えたまま距離を詰めてきて、自分は男達に眼光を向けたまま「黒田、部屋の中入ってろ」と出来るだけ穏やかな声色を努めて言い。
その時、夜空に浮かぶ月に雨雲が掛かり一層闇夜を深くして。

(/久々に本体失礼します。いつも絡んで頂き感謝です。そして毎度勝手に話をすすめてすみません。
今回黒田さんの親の話を出させて頂いたのですが何か設定と異なる点などありましたら訂正や無視してください^^;何か考えている設定等がありましたら此方(本体)でもロルでもじゃんじゃん盛り込んでくださいね(*^^)

3949: 霧ヶ暮 爛 [×]
2014-12-04 00:27:54



>黒田

(素直に礼を告げられては其れと共に照れ臭さは増し漸く身を離し俯きながら「………そう言う事だから」と溢してはヅカヅカと自室に戻って。
もう少し格好付けた言い方が出来ても良かったなと後悔しつつ兎にも角にも告げられた事には満足して。

(子供達も戻って来た夕方、当番で有る年長の少女達が夕食を作るのを手伝いながら何も無かったかの様に平然を装う。
返事と言う返事は貰って無い物の、無口な己がちゃんと言葉に出来ただけまだましかと。


>菊

(子供達と共に遊びに向かったメアリーを見送っては何処か空虚に空を見詰める。
数日後、ナツの両親に挨拶に向かう約束を思い出してはまともな身形で行かなければなと考えるも柄が悪いのは元々で。

(其の頃、買い物に来てたナツが男達に絡まれるメアリーを助け出すべく駆け出してはメアリーを背に隠しながら男達を睨む。
しかし此方に向かって来る相手に気付いては申し訳無さそうに俯き見事に蹴散らす其の姿にメアリーは相手に抱き付いて。
『先生!!流石だわ!!ナツも有り難う』
『私は…何も出来なかったわ、貴方が来てくれて本当に助かった』
(困った様に微笑み相手に礼を言っては子供達とメアリーは再び遊びに戻って。
容姿が同じ男女が二人、何処か異様な光景だがナツは思い詰めた様な表情のまま相手の腕を取って。
『メアリーちゃんが帰国する翌日に…私の両親に爛と挨拶に向かうの。…何でそんな事言うんだって思うかもしれないけど…私貴方と他人だなんて思えない。…流石にこんなにも貴方と重なる部分が合ったら誰だって疑うわ』
(俯いたままに上記を言っては再び相手に視線をやり『御免なさい、…いきなり』と言い子供達の元に戻って。
相手が一人になったのを好機にメアリーが戻って来ては裏社会頂点貴族の娘らしい笑みを浮かべ孤児荘から盗み出した一枚の手紙を渡す。
『私からのプレゼントよ、もう無駄になっちゃうみたいだけど折角だから貰って。先生とは良い思い出を作れたわ、もう少しで帰国だけどまた先生にも会いに来るわね』
(ニッコリと微笑みパタパタと子供達の元に戻っては何食わぬ顔で遊び始める。
メアリーが渡した手紙の内容は己が女達と交わした契約書類の受領証で。
其れと共にメアリーの手書きで書かれた英語の手紙には“貴方と一緒になる為にどうな契約でも飲むと言ったみたいよ”と。
しかしそんな物は最早時既に遅い物で合って。

3950: 菊 露草 [×]
2014-12-04 01:36:49


>霧ヶ暮

(メアリーから渡された受領証と手紙に言葉を失ってはやりきれなさが込み上げその場で崩れ落ちそうになるのを堪える。
今此れを知ったところで、相手に真実を告げることも自分の思いを告げることも叶わない。
それをすれば相手と妹の気持ちを踏みにじり幸せを奪うことになるから。
そう思えば依頼を後回しにしふらつく足を奮い立たせ、主犯の女の元に向かいメアリーが渡してくれた受領証を叩きつけて。
『あら、どうしたのかしら?』
「この受領証を取り消せ」
『…なぜ?』
「俺達は別れた。だからなんでも契約を飲むってのは無効だろ」
『そうね。でも別の女と仲良くしてるじゃない。契約を飲んで貰わないと割に合わないわ』
「まえは女だから気にしないって……」
『気が変わったの。だってあの女、貴方にそっくりなんだもの』
「………あいつ(爛)は此れから妻と家庭を支えていかないといけない。無茶はさせられないんだ。だから俺が契約をのむ」
『何でよ。貴方、爛のこと愛してるんじゃないの?』
「…愛してる。……だからこそだよ」
(小さく笑むと驚いた表情をする女に頭を下げて相手に無茶な契約をさせぬよう約束させてその場を後にし、その足でそのまま孤児荘に向かって。

(孤児荘に行き半ば無理矢理部屋に通してもらうとナツと相手と三人だけにして貰う。
暫く重たい沈黙を作ってしまうが自ら来てだんまりする訳に行かず口を開いて。
「……爛、今まで本当に悪かった。あんたの気持ちを無視して何度も傷付けて…。あんたの優しさが心地よくてずっと甘えてたんだ。……でももう終わりにするから」
(目を合わせられぬまま静かな声色で言葉を紡いでは深く頭を下げて謝罪し、頭を上げ一度妹のほうを見て今度はしっかり相手の目を見て。

ナツは俺の双子の妹だ。……前に叔母が訪ねてきて全て話してくれた。
(そう言うと目を伏せ叔母が話してくれた事を二人に伝え、姿勢を直し紅い瞳を見詰めて。
「……二人が想い合ってるなら俺は応援する。散々あんたを傷つけて勝手なのはわかってる。でも…あんた等の幸せを友人として傍で見守らせて欲しいんだ………頼む」
(声の震えを抑え全て決心したように言うと相手への想いを押し殺し謝罪の念も込めて再び深く頭を下げて。


3951: 霧ヶ暮 爛 [×]
2014-12-04 02:08:28



>菊

(訪れて来た相手の口から告げられる真実に唇を噛み締めるも全てがもう遅すぎるし相手は友人で有りたいと言ってる。
ならば友人として其れを受け入れるべきなのだろうが相手が義理の兄となるのに己に制御が出来るのだろうかと。
固まったままにナツが此方を見詰める視線を感じては全てが面倒で嫌に感じゆっくり瞬きしては彼女を見下ろす。
『爛、…私』
「御免…驚いたのも有るけど何も言えない」
『……………え、??』
「俺自身が何を考えてるのか分からない、…誰が好きなのかも…何をどうすれば良いのかも」
(何を言ってるのかすら曖昧で困惑するナツから視線を逸らしては無表情で俯き自分勝手と分かってるも思考が停止して仕舞った今、其れしか道を考えられず。
「あんた達と距離を置きたい、ナツとの婚約はしっかりと考えるが…今は顔を見たく無いんだ。…あんた達、似てるから」
(最低な言葉を並べつつ立ち上がり部屋を後にしては煙管を咥え結局大切にしてた物が離れて行くのは自分の所為でしか無いのだと。
今更一人で居る事の居心地の良さと其れに反する寂しさを思い出す。
『爛、聞いちゃった。最低ね、先生がどんな思いで貴方達を………って言っちゃ駄目よね…流石に』
(丘に登ろうとしてた所、後ろから掛けられた声に振り替えれば其処に居たのはメアリーの姿で。
「何か…もう疲れた」
『“疲れた”は“逃げたい”なのよ??』
「ならもう其れで良い」
(無表情で煙を吐き出した所、無理矢理に微笑む相手の姿を思い出しては胸が痛み、其れから逃げる様に思い出すのを止めて。


3952: 菊 露草 [×]
2014-12-04 02:59:07


>霧ヶ暮

(相手が去った部屋、時間が止まったように静けさに包まれていたが段々と思考が周り始めると自嘲の笑みが零れて。
「……ナツ、悪い。結局俺が口出ししたせいであんた達の関係に水をさした。…こんなことならあいつにとことん嫌われておけば良かった」
『……貴方、爛のこと愛してるでしょ?』
「……いや、もう」
『隠したって無駄よ。分かるんだから。…なんではっきり自分の想いを言わないのよ』
「………」
『ねえ、他にも隠してることあるでしょ?』
(何も言えずに俯き、重たい空気に耐え切れなくなればその場を去ろうとするも妹に腕を掴まれて『……私も貴方と同じ。爛の幸せを願ってるの。……今は待ちましょう』と。
妹の淑やかで大人な対応から相手を純粋に、心から愛していることが伝わってくれば捻くれた自分はとは違うなと内心苦笑が漏れる。やはり相手を傷つけず幸せにするには妹のほうが合っていると、頑なに思い相手を想う本心から目を背けて。

(その後孤児荘を後にしては、梺から丘の上をぼんやり見詰め何処で間違ってしまったのかと小さく息を吐くと放置していた依頼に向かう。
今回の依頼は小さな里での簡単な護衛。相手と距離を置くには丁度良かったかもしれないと思うが結局頭の中は相手のことだけを考えていて溜息ばかりつき。
民家がまばらに並ぶ道を歩いていると前方に子売りの男がお腹の大きな女と幸せそうに話している姿が見え踵を返すも向こうが此方に気付き近づいてきて。
『待って、勿』
「……奥さん、此処の人なんだ。……で何?」
『……霧ヶ暮君とは……いや、御免。俺が聞けることじゃなかった』
「幸せそうで良かったよ。じゃあ俺は依頼があるから」
(笑顔で言い去るも何処か刺のある物言いをしてしまう自分に嫌気が差す。
男を全面的に責められる訳ではない。それが分かっているのに男の幸せそうな光景を目にし、“なんでお前だけ…”“お前のせいで…”と一瞬でも思ってしまった自分が憎たらしく。
と同時に相手への未練を思い知っては其れを拭い去るように依頼主の民家へ向かって。


3953: 霧ヶ暮 爛 [×]
2014-12-04 03:54:35



>菊

(夜、孤児荘の鍵をしっかりと閉めては依頼へと向かうべく拠点にて手紙を受け取り直ぐに目的の場所へ足を向ける。
やはり情を覚えて仕舞えば人は弱くなるのだと言い聞かせ狼の姿で颯爽と依頼の場所で有る里へと着けば人形に戻り。
狼の足とだけ有り遠い里にも関わらず数時間で到着する事が出来てはさっそく里の中でも富豪な家に向かい。
今宵の依頼は金ばかりは不自由無く暇を持て余す商人に見世物をする事。
遠く離れた街に“狼に姿を変えられる異形の男が居る”と聞き付けては多額の金を積み態々呼び寄せたとの事で。
『御前が其の男か、思ってたより若僧だったとはな』
「若僧で悪かったな」
『銀毛の狼になれると聞いた、実に珍しいと思ってな。楽しませてくれれば金は弾ませる』
(変わらない無表情で狼の姿になり数時間其の富豪な家族と使いの前にて能力を見せ付けてはもう十分だろと言わんばかりに家を後にしようと。
『銀毛の狼を飼ってるとなれば此の里の人間全てに見せ付けられるな』
『貧乏人ばかりですものね』
(眉を潜めつつ最低な家族だな、と舌打ちしては無視して家を出て。
さっさと帰ろうと外を歩いて居れば其の家から出て来たと言うだけで里民の目線が痛く感じ。
どうやら先程の家は裕福だけ有り里の者を見下し、欲しい物有らば奪い取りを繰り返す一家だった様で。
早く帰りたい気持ちは有るが流石に里の民家が散らばる此の場所で狼に姿を変えよう物なら問題になるだろうと。
面倒そうに煙管を咥えれば早足で早く離れへ向かおうと。

3954: 黒田 燐 [×]
2014-12-04 06:58:11

菊さん»
…っ…(/男等からの言葉に昔、親が殺された時のことを完全に思い出してしまう。それと同時に男等へと殺気が沸いてしまい抑えられるはずもなく、相手の『部屋に入ってろ』という言葉も聞こえないほどであり。そして、完全無意識のうちに刀を抜いてポツリと「…彼奴等…殺します…」と呟いていて。

(こちらこそいつも絡んで頂き感謝しています。訂正なんてないくらい大丈夫ですよ!はい、わかりました)

霧ヶ暮さん»
…(/相手から告げられた好きという言葉は子供等が帰ってきた頃でもずっと忘れないままで。ほんの少し知れた相手の気持ちに上機嫌になり子供等の元へと行き。

3955: 月乃 雲 [×]
2014-12-04 07:29:40


>霧ヶ暮さん>3935
(子供達の元気な様子にほっと肩を撫で下ろすと相手を見つめその穏やかな表情に此方も目を細め「元気そうで何よりです。もうこのお薬は必要ありませんね。代わりにこれ、京土産です」と京菓子を少女に渡し。正座をして出された茶菓子をつまみながら相手を見て「昼間はお急ぎだったみたいで‥無理にお誘いしてすみませんでした。爛に会えたのが嬉しくて、つい」と肩を竦めて微笑むが内心では色々と後ろめたさがあり以前よりも少し余所余所しい態度になって。)

‥ところで今夜はなにか予定ありますか?
(話が一区切りついたところで相手の反応を伺いながらさり気なく問うては今も相手が危ない仕事に関わっているか探り。相手が裏に身を置くのは仕方のないことだが、なるべく危険はさけて欲しくもし今宵もなにかあれば手助けしたいと思って。)


>黒田さん>3936
(調合部屋で仕事を一区切りつけてはそろそろ時間だろうかと表に顔を出すと丁度相手と出会し「あ、もう大丈夫ですか?‥突然引き止めてすみませんでした。今、姉が着物を洗って乾かしてくれているので座って御茶でも飲んで待っていてください。」と初対面でかなり馴れ馴れしく不快に思われるかと懸念したが此処までした以上とことんもてなそうと思い。客間に通して掘り炬燵に座るよう言うと御茶と蜜柑を相手の前に置き「炬燵って温かくていいですよね。」と己も相手の正面に座り湯気が立つ御茶をすすり湯呑を置いて「‥強引に引き止めてすみませんでした。」と一応謝っておいて。)


>菊さん>3937
(咳き込む相手に不味いことを聞いただろうかと申し訳ない気持ちになるがその後は普通に会話が進み安心して。楽しい時間はあっという間に過ぎ別れの時間になると寺子屋を離れ自宅に戻り、夜になれば姉に会う約束が会ったため町に出て。途中、密売姿の相手を見付け話しかけそうになるが仕事中邪魔してはいけないと見ないふりをするも、もし何かあったらと放おっておけない性分故にこっそり様子を見てみることにして。)



3956: 菊 露草 [×]
2014-12-04 19:33:15


>霧ヶ暮

(相手が同じ里にいるとは思わずに奇しくも同じ富豪の家で依頼を遂行していて。
とは言っても護衛とは名ばかりで任されたのは刀を一切抜かない掃除や離れの修理といった雑用。
こんなの誰にでも出来るではないかと悪態を吐きつつ首元に巻く布をマスク代わりに口元まで上げ、埃塗れになりながらもくもくと離れの片付けを進めて。
そんな時、突如扉が開かれては相手と鉢合い思わず持っていた荷を取り落としそうになる。
なんと声をかければ良いのか迷っていると、自分の仕事の進み具合を見に来たこの家の長男がやってきて相手を見るなり目を瞬かせ。
『あれ、君さっきの。戻ってきてくれたのか?…いやぁ、さっきの見世物は見事だったよ。父様も至極君を気に入ってる。側近にしても良いくらいだってね』
(男は相手が戻ってきたと勘違いしたのか厭な笑みを浮かべ相手の銀髪を撫でると『母屋はこっちだよ』と強く手を引き連れて行こうとするがはと此方を向き。
『…君、勿だっけ?いつまで掃除に時間掛かっての?それが終わったら母屋の掃除もしてよね。あ…そんな薄汚い格好で母屋に上がらないように。使用人の浴場があるからそこ使って』
(早打ちで言われては相手と一言も話せぬまま扉を閉ざされ、小さく息を吐くと相手を心配しつつ離れの片付けを済ませてさっさと埃を落とそうと浴場に向かい。

(その頃、相手は反論虚しく無理矢理室内に連れられ、先刻の雑な扱いとは違い豪勢な食事や酒を出され丁重にもてなされていて。
『お前には是非ずっと此処に居て貰いたい。何、休みは与えてやるし給金も弾むぞ』
(家主は相手の肩に腕を回し上機嫌に言うも、飽きたらすぐ捨てるような性分で。

(同刻、里のとある民家で里民達が集まり何やら話をしていて。
『さっきあの屋敷に酒を届けに行った時に見たんだよ。立派な銀毛の狼に化けれる男を』
『…銀毛の狼に化ける?それはまた大層なものを。金持ちがやることは分からんな』
『そうじゃない。銀毛だぞ?皮を剥げば肉と一緒に高く売れる。そうなれば貧困もマシになるだろ』
『なるほど。子供達にも栄養のある物を食わせられるな。…ただ人だろ?』
『どうせ血も涙もない人斬りだ。もてなす振りをして狼になった所を猟銃で撃っちまえば良い』
(男達は貧困の苦しさから逃れようと相手を手に入れる計画を企てていて。


>黒田

(今まで感じたことのない相手の纏う空気と冷たい声に一瞬背筋が凍りつく。
男達も異様な相手の雰囲気に表情を強ばらせるが退く気はないのか余裕ぶった笑みを浮かべ『良い目じゃないか。流石、腕利きの元殺し屋だな』と嘲笑い。
そんな相手を侮辱する男達に怒りが込み上げては、こんな下衆共を相手に切らせる訳にはいかないと相手を片腕で後ろに下がらせ男達との間に割って入り「黒田、落ち着け。こいつ等を斬ったらまた裏に戻ることになるぞ」と相手の耳に届いているかは分からぬが、男達を注視しながら相手に必死で呼びかけ。
そして相手が手を出す前に自分が男達を射止めようともう一振り刀を抜き男達に飛びかかるが男達も中々の手練。瞬殺することは叶わず腕を僅かに斬りつけられて。其れを見た一人の男はほくそ笑み相手を見て『お前は見ているだけか?』と挑発する。が、相手の手を汚させてはいけないと刀を交えながら「あんたは手出しするな!!」と相手に強く言って。


>月乃

(相手が見られているとは気付かず依頼主と落ち合う場所まで来てはいつも通り麻薬と金を受け渡し特に会話をすることなくその場を立ち去る。
一方相手の背後には怪しい男の影あり、此方を見ていた相手の口元を塞ぐようにして動きを封じ。
『お前、何をしている?密売を見てただで済むと思うなよ』
(男は相手を情報屋か何かと勘違いしたのか、相手を路地裏に引きずり込もうとして全て情報を吐かせようと考えていて。


3957: 霧ヶ暮 爛 [×]
2014-12-04 20:21:10



>黒田

(思いを告げた後に平然を装うのは中々難しい物だが何とか癖の無表情を決め込んで持ち堪える。
しかし何時もの如く依頼の手紙を見詰めては今宵の依頼も面倒臭い事だなと。
此の街の富豪な邸宅の娘の護衛、何不自由無く暮らして来ただけに我儘も激しいと聞いてはやる気も失せて仕舞うも仕事は仕事だと言い聞かせて。
溜息を漏らしつつ相手以外の女と馴れ合うのは何処か抵抗も有り早く終わらせて仕舞えば良いかと。


>月乃

(変わらない相手の様子に自然と無表情は緩み穏やかな時間を過ごす。
しかし今宵も依頼は有る訳で、其れを言うべきか迷った物の心配性な相手の事、きっと以前の様に頑固に助けようとしてくれるだろうと考えては「今日は何も無ぇよ」と自然に答える。
深夜からの今宵の依頼は敵対組織にて行われる密会の情報を盗む事。
暗殺等に比べては至って簡単な物だが面倒な事に変わりはない。
他愛も無い話をしながら楽しく時間を過ごしては何処か距離を感じる相手を見詰めて。

(其の頃、相手を街で見付けた別組織の男は驚きと共に口角を上げる。
其の美しい容姿と共に腕の立つ薬師、男達が黙ってる筈も無く組織に戻れば相手を手に入れる策を企てて。


>菊

(遠回りをしつつふと依頼手紙を置いて来た事に気付いては面倒そうに裾を返す。
あれが無ければ依頼を受けた事にはならず報酬を受け取れない。
裏口から入りさっさと持って来ようとした所、埃塗れになりながら箒やら雑巾やらを手に持つ相手と正面から鉢合えば思わず目を見開くも不意に現れた長男に腕を引かれては反論する術も無く。
別室にて不機嫌を露にしながら帰る隙を探すも先程の相手が何処か気掛かりで。
馴れ馴れしく肩を組む家主が己の耳元で『実は美しい容姿の護衛を雇った。…男なんだが美しさは確かでな、良かったら其の男を一晩あんたの好きにしても構わない』
「…何言ってんだ、只の護衛だろ??」
『何、金さえ詰めば言う事聞くだろう』
(直ぐに相手の事だと理解しつつ家主達に睨みを聞かせては渡された酒を受け取らずに外方を向いて。
しかし欲に塗れた彼等はしつこく御機嫌取りをして来て。
やってられないと席を立ち外に出た所、貧困を物語るボロボロの服を来た子供達が富豪宅から出て来た己をきょとんと見詰めて来て。
『御兄ちゃん、此処の人なの??』
「んな訳無ぇだろ」
(目線迄しゃがみ子供達を見詰めては懐を漁る。
先日メアリーから渡された西洋のチョコレートを取り出し皆で分けてと促しては前方から子供達の両親が愛想の良い微笑みで訪れて来て。

3958: 菊 露草 [×]
2014-12-04 21:23:20


>霧ヶ暮

(子供達は初めて見る西洋菓子に戸惑っていたが口に含むと目を輝かせ笑顔で相手に礼を言って。
両親はその相手の人柄の良さに一瞬迷うが長年の貧困からなりふり構っていられず微笑みを浮かべ。
『初めて会うのにすまんな。…その実は兄ちゃんに一つ頼みがあって来たんだ』
『うちの旦那がね、兄さんが狼になる所を見たって言うんだよ。それを子供達が聞いたらどうしてもみたいって』
『こんな貧しい里に娯楽なんてありゃしないからな。少しでも子供達を楽しませてあげたいんだ。厚かましいのは分かってる。だがどうかご慈悲をかけてくれないか』
(酒屋だから酒も出すと両親は相手に懇願しては『今からでなくても構わない。時間ができたらで構わない』とボロ紙に描かれた地図を渡す。
子供達も作戦を知っているのか相手の優しさに戸惑いながらも『お兄ちゃん、お願い』と相手の裾を掴んで。

(その頃自分は湯浴びを終え用意された着物に袖を通し其の薄さと着心地の悪さに眉を潜める。
こんな所からも里の貧困を感じては数少ない幼少期の記憶と重なり腐った世を恨んで。
その後、髪を結い直し指示された母屋の部屋の片付けをしていると長男が話しかけて来て。
『ねえ君、霧ヶ暮……いや、銀髪の男を見なかった?』
「さあ、見てませんよ。……いないんですか?」
『そうなんだよ。…全く折角良い寝床を用意して上げたのに。見かけたらすぐ教えてね』
(嫌だねと即行思うも愛想笑いで頷き、長男を見送ってはさっさと仕事を済ませ用意された部屋に向かうも相手のことが心配で。
“距離を置きたい”そう言われたが相手の身に何かあっては話は別。
そう思えば相手の動向を探ろうと部屋から出ようとして。


3959: 霧ヶ暮 爛 [×]
2014-12-04 22:10:14



>菊

(正直能力を見せ付けるのはあまり好まないが貧困な里の子供達の願いと有らば断る理由すら無く、しかし先ずはあの家主の元に戻らないとなと考えては渋々邸へと向かって。
先程の里民の話を聞いてからか此の大屋敷にのうのうと住む家族が憎たらしくも感じつつ家内へと入って。
長い廊下にてばったりと相手と出会しては其のまま通り過ぎようとするも前方から来た長男に腕を取られてはまたズルズルと父親の元に連れられて。
『先程勿と鉢合ったらしいな。どうだ、中々の色男だろ??』
「あんま良く見てない、…其れよりも今日の夕方ちょっと出掛けて来る」
『こんな貧相な里の何処へ出掛けるのかは知らんが…まぁ構わん。だが話は終わって無い、必ず戻って来い』
(適当に頷いては最初の目的で合った手紙を懐に仕舞い込み邸を後にして。

(民家がちらばる住宅地にて一軒の貧相な藁屋根の家に入れば先程の子供達と其の親がやや緊張した赴きで居て。
「明日には戻ろうと思ってる。いきなり来ただけに何も持って無くてな、悪い」
『そんな事は構わんよ。立派な歓迎が出来なくて悪いな、飲もうじゃないか』
(渡された杯を受け取り暫し他愛も無い話をした後、中々酔わない己に度肝を抜かされながらも『そろそろ能力を見せてくれないか』と。
渋々能力を使おうとした所、狼に姿を変える一歩手前、半解放した其の時肩に走る激痛と共に崩れ落ちる。
『何してる!!!早過ぎだ!!!』
『わ…悪い!!!でも後一発くらいくれてやれば…』
(子供達が部屋の奥へ駆け出し女達が冷ややかに己を見下ろす。
猟銃片手に慌てる男達の隙を見計らい子供達の中の一人を己の前に立たせれば猟銃を下ろさせて。
『こ…子供を盾にする等悪人だ!!!』
『う…うちの子を返して頂戴!!!』
(ガタガタと震える目前の少年に「何もしない、大丈夫だ」と小さく囁いては其のまま家を後にし里の外れの森に駆け込む。
民家の男達が銃や刀片手に己の姿を探す中、恨むべきはあの里民達では無いのだと理解しつつ富豪にも関わらず助け合わない依頼主を思い浮かべ“腐ってるな”と囁いて。

3960: 菊 露草 [×]
2014-12-04 23:07:36


>霧ヶ暮

(邸を後にする相手を見ては気付かれぬよう後をつけようとするが別の使用人に止められる。
このままでは相手を見失ってしまうと焦って適当に言い逃れしようとするが中々振りほどけずに。
やっと説得した頃には相手の姿はどこにもなく溜息を吐いては適当にあたってみるかと歩みを進め。
と、何処からとも無く銃声が鳴り響き、嫌な予感がしては音を頼りにそちらに足を急がせる。
すると一件の民家で子供達の泣き声が聞こえそちらに駆け寄り事情を聞いては蒼白になり。
『うちの子を盾にしたんだよ!!とんだ悪人だよ』
『これだからよそ者は……』
(憎悪を露わにする里民達に相手は悪人でないと弁解する暇もなく、その場を立ち去ると血の跡をたどって森に向かう。
暗い森、男達が灯りと猟銃を手に相手を捜索しているのが見えれば彼等より早く相手を見付けねばと相手と長く連れ添った勘を頼りに相手を探して。
暗がりの中、漸く木に凭れ掛かる相手を見付けては迷わず駆け寄り肩の怪我の具合を見ては眉を潜める。
猟銃なだけあり肉を抉るように埋まった銃弾はこの場で抜き取るのは困難で「大丈夫か?」と声をかけつつ止血だけでもしようと首元に巻く布で強く締め付けて。

……悪い。距離置きたいって言われてたのに心配でつけてきた……。
(顔を俯かせ相手の肩を撫でては男達が此処を嗅ぎつける前に場所を変えようとするも、灯りによってその場が明るくなると共に『ここに居たぞ!!』と男達に囲まれる。
悪状況に表情が歪むも相手を庇うように自分の背後に隠し男達を見据えて。
「落ち着いてくれ。こいつはあんたらが思うような悪い奴じゃない。…生活に困ってるなら俺がなんとかする。だから見逃して欲しい」
『…っ、…お前もあの邸に雇われた身だろ。信用ならん!!もう貧しいのは懲り懲りなんだよ!!お前らみたいな奴がいるからっ!!!』
(興奮気味に一人の男が怒鳴ると『か、構うな!打て!』という里長の命令により引き金が引かれて。


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