TOP >
1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
123:
神谷 朔 [×]
2026-01-15 19:23:41
( 不意に顔を上げた楓と目が合って、一瞬きょとんとしたような間が空く。……引く?何を今さら。高校の頃からずっと、こいつがこういう「好き」を必死に隠して、勝手に一人で恥ずかしがって、でも本当は誰より楽しそうにしてたのを知ってる。たまたまアカウントを見つけた時も、たまにアップされる写真を見てた時も、変だと思ったことなんて一度もなかった。抱いた感想といえば、ただ単純に、人生満喫してんなとか、可愛いなとか、それだけで。ゆるく首を傾けて、柔らかく双眸を細めながら )
引くわけないだろ、幼馴染がコスプレしてたくらいで。発想が飛躍しすぎ。
……防御力の低そうなスカートを履いてノリノリでポーズを決めていたとしても、引いたりしない。何なら更新されんの、楽しみにしてたし。
( 若干からかい混じりなのは、こいつの反応が面白い所為。何なら元々こんなふうに追い詰めるつもりもなかったのに、結果ここまで弄り倒してしまったのも、こいつの反応が面白い所為。後頭部に回していた手で、そのままぐしゃっと髪を撫で回しながら、くくっと喉の奥で笑って。けれどもうやってないと聞いて、どこか勿体ないような、変な感覚が胸に残った。額を軽くこつんと当てて、最後に本音をぽつりと )
てか、またやればいいのに。前のアカウントにログイン出来ないなら、新しいの作るとかしてさ。
ハッシュタグ、魔法少女Kにゃん。……結構似合ってた。
124:
鷹木 楓 [×]
2026-01-15 20:29:52
( 特殊な趣味をなんでもない顔で受け入れてもらえるとは思わず、恥ずかしくも嬉しくもあり複雑な心境で。引くどころか更新を楽しみにしていたと言われてしまえば何も言い返せず。身長177cmの女装を褒めてくる相手には嘘だろお前……とこちらが引いてしまう始末。思ったよりしっかりと監視されていたらしい。というかもはやファンの領域かもしれない。まさかこんな身近にKにゃんのファンがいたとは……とぱちぱち瞬きを繰り返していると、不意にその名前が飛び出し、慌てて両手で相手の口をおさえ )
ま、待て待て!!アカウントの名前を出すな!!禁句だからなそれ!!
それに新しいアカウント作ったら絶対見に来るだろ!!めちゃくちゃ嫌だッ!!
( 髪を撫でられ、額を合わせ、口元に手を添え……そんな普通に過ごしていればまず有り得ないような近すぎる距離感のことを気にする余裕はなく、ぶんぶんと首を横に振って活動再開を拒否して。コスプレへの興味がなくなったわけではないが、幼馴染がいる家で堂々と衣装を着てウィッグを被り自撮りをするなんて、そんな傍若無人にはなれない。無理無理!!と相手から離れようとして身じろいで )
125:
神谷 朔 [×]
2026-01-15 21:59:53
( 唐突に口を塞がれ、Kにゃん呼びを禁じられると、僅かに目を見開きながらも一旦黙ってご本人様の意向に耳を傾ける。それを受け入れるかどうかは別だが。しかし、無理無理と身じろぐ楓が距離を取ろうとした瞬間、特に深く考えたわけでもなく、反射的にその腰に軽く手を回してぐっと自分の方へ引き寄せる。止めるというより、元の位置に戻すみたいな感覚で。結果、さっきより近い。次いで人の口を押さえつけている両手を離させると、そのまま両手首を片手で一纏めに掴むようにして拘束。まるでペットを捕まえるような手つきで )
そりゃ新しい垢が開設されたらチェックするに決まってんだろ。
何だと思ってんの俺を。古参だぞ、古参。
( 困ったみたいに、でもどこか楽しそうに目尻を下げつつ、腰に置いたままの手でぽんぽんと軽く叩くようにして。逃げ足だけは無駄に速いんだよな、こいつ。昔からそうだ。恥ずかしくなるとすぐ逃げようとする。コスプレ趣味だって、本当はやりたいって顔に書いてるのに )
……やめたって聞いて、正直惜しいなって思った。
もう全部知ってるし、今さら恥ずかしがることもないって。俺の前では。
126:
鷹木 楓 [×]
2026-01-15 22:51:17
古参かどうかは知らんけど……そんなことより、距離近くね……!?
( 一気に近づいた距離感に思わず顔を逸らして、ようやく抗議し始める。手首の方は本気を出せば振り解けると思うが、腰に手を回されてしまったら相手が離してくれるまで逃げることは不可能だ。早々に諦め、大人しくじっとして。それでも反抗の意思を示すために視線はそっぽを向いたまま )
……さては、コスプレ再開しますって言うまで離さない気だな??
( 正直、まるで再開を待ち望むような言葉に気持ちが揺さぶられている自分がいて。しかし素直に流されてやるつもりもない。"俺の前では"って、朔の前だから恥ずかしいんだって言わなきゃ分からないのか。不特定多数に見られるよりも身内に見られる方がダメージが大きい。でも、Kにゃんを求める声があるなら応えたい気持ちもあって、心の中の天秤がどっちつかずに揺れ動く。そして、ちらりと幼馴染の顔を見た途端、一瞬だけ気持ちが傾き、無意識のまま口が滑って )
……女装は二度としないけど、それ以外なら、またやってみたいと思わなくもなくもなくもない……
127:
神谷 朔 [×]
2026-01-16 10:33:02
( ご名答。本音を吐くまで離すつもりはない。だから、いくら距離が近いと抗議されても、腰に回した腕も、まとめて掴んだ手首も緩めてやらない。むしろ逃げる気がないのをいいことに、腰に回した手にほんの少しだけ力を込めて密着を深めながら、片方だけ口角を上げる。テレビからは「次は人気レイヤーに突撃インタビュー!」なんて間の抜けた声が流れたあと、淡々と明るい商品CMに切り替わっていて。そんな雑音を他所に、そっぽを向く横顔をじっと眺めていたが――ぽろっと零れた歯切れの悪い弱音まじりの一言を聞いた途端、ぴたりと動きが止まって )
……なくもなくもなくもない……?
何だその言い方。ややこしい。
( 言葉をなぞるみたいに繰り返してから可笑しそうにふっと小さく息を漏らす。そんな言い方をしてる時点で、未練たらたらなのは丸わかりだけれども。顔を逸らしたままの楓に構わず、手首を押さえている片手はそのままに、腰に置いた手をゆっくり動かして、あやすように服の上から軽く撫で )
やりたいならやりたいって言えよ、はっきりと。いつもの無駄にデカい声で。
離すかどうかは……今の返事、もうちょいちゃんと聞いてから考えるわ。
128:
鷹木 楓 [×]
2026-01-16 19:22:34
……っあ、だから、あんまりそういう触り方すんなよ……!!
( 腰を撫でられると何故か妙な気分になり、むずむずとしてきて、ビクッと体が跳ねる。やばっ、今、変な声も出てしまったような……。口をおさえようにも手を動かせず、歯を食いしばって。目の前には相手の顔、体温、匂いがすぐそこにある。異様に近い距離感を意識し始めると、かーっと体温が上がり、やけになってその言葉を吐いてしまって )
……~~~っ、分かった!!そこまで言うならやってやるよ!!コスプレ!!
ただし朔がいない時に!!こっそり!!やるからな!!朔はアカウントの更新を待つだけ!!Kにゃんとの接触は禁止だ!!衣装を用意してきても絶対に着ないからな!!そういうファンサービスは行っておりませんッ!!
( 言い切るとゼァハァと肩で息をして、パーカーから覗く首筋まで真っ赤にしながら相手を睨んで。意地でもKにゃんの姿を出す気はない。相手のことだから衣装を持ってきて「着てみろよ」なんて言ってきそうなのでしっかり宣言しておく。 Kにゃんは画面の中だけの存在なので接触厳禁。お触り禁止。……今はめちゃくちゃ触られてるけど、Kにゃんとしてではなく楓としてなのでセーフ。いや全然セーフじゃないけど。激しい感情の浮き沈みに疲れてきて、正常な思考能力が落ちてきているみたいだ )
129:
神谷 朔 [×]
2026-01-16 22:57:02
( 矢継ぎ早に並べられる条件付き宣言と、マラソンでもしてきたみたいな荒い呼吸。必死すぎるだろ、と内心で突っ込みながらも、さっき一瞬だけ零れた楓の変な声が耳に残っていて。気づかないふりをするつもりだったのに、腰に添えていた手のひらが、意に反してぴくりと反応してしまう。……可愛い。赤くなって睨んでくる顔も、条件を並べて必死に線を引いてるのも、そのくせ結局やるところも、全部込みで。ほんと、いちいち反応が大きい。可愛い。抗議の声は当然華麗にスルーして、さっき跳ねたあたりを同じ調子で撫で続けながら )
条件多すぎ。俺がいない時って……そんな寂しいこと言うなよ。
カメラマンくらいやってやるのに。ハッシュタグ古参の幼馴染に撮ってもらいました、的な。
( 掴んでいた手首のほうは一旦素直に解放……と見せかけて、むしろ面白がるように、離れかけた指先をそのまま絡め取り、今度は指と指を組む形でしっかりと片手を捕まえる。拘束というより、繋ぎ止めるみたいな仕草。絡めた手を軽く引っ張って自分の胸元に寄せると、提示された条件など知ったことかとばかりに、こちらからも解放の条件を耳元で囁く )
……これじゃ離せないな。
衣装のリクエストを受け付けるっていうなら、離してやってもいいけど。
ーーーーーー
背後より失礼いたします。
楓くん流石に可愛すぎませんか…???
初手挙動不審から始まり、皆目見当つきませんみたいな顔(ここ本当に可愛い)で誤魔化そうとして、全てバレていることがバレて撃沈、最終的に丸め込まれちゃう流れが最高でした。触り方の指摘はするのになんやかんや離せとは言わないのも、朔を調子に乗らせる要因なんですよね…。笑
腹の探り合いみたいなやり取りも、距離感バグ気味ロルを回せたのも大満足で、とても楽しかったです!ありがとうございました!
またコスプレシリーズ、やりたいですね。
朔から楓くんへのリクエスト編(結局)、コスイベ参加編、などなど。
それと、「コスプレ垢がバレる話(もはやコスプレ垢がバレていることがバレる話…笑)」もそろそろ締めかな?と思うのですが、やり残したことなど特に無ければ、次は「体調不良で世話を焼く話」をやりたいなと考えております。
当初は朔が世話を焼く側のやり取りを想定していたのですが、頑張る楓くんも見たくなってしまって…。導入ロルは、こちらから回させていただきますので!
もし良ければ、お付き合いくださると嬉しいです。よろしくお願いいたします…!
130:
鷹木 楓 [×]
2026-01-17 01:23:02
……っおま、俺がこんなに譲歩してやってるのに……!!
( 説得もむなしく聞き流されてしまい、さらに深く眉間にシワを寄せて。ようやく手首を解放されたと思ったら指が絡んで、なんだなんだと戸惑いながら相手の顔と繋がった手を交互に見て。カメラマンなんて任せられるわけがないし衣装のリクエストも絶対に聞きたくない。俺の趣味にどうしてそんなに協力的なんだ。相手の意図はよく分からないが、あらかた面白がっているだけだろうと決めつけて。そんな態度を取られてはこちらだって意地を張るしかなくなり )
べ、別に離してくれなくてもいいし!?
俺はこのまま過ごせるし~!?
逆に俺が朔を拘束してやるし~!?
( 朔が指定した衣装なんて絶対ロクなもんじゃない。それを着るくらいなら手を繋いだままでいる方がよっぽどマシだ。それに、離さないと言ったって限度はある。数十分もすれば飽きるだろう。そう腹を括ると、もぞもぞと体の向きを変え、相手を背もたれにして寄りかかって。自由になった片方の手でカップを掴み、もうすっかり冷めてしまったカフェオレを飲んで一息つく。そしてポケットからスマホを取り出すと、相手のことを放置してソシャゲを遊び始めるのだった 〆 )
ーーーーーー
たくさん褒めていただきありがとうございます!楓の可愛さが表現できていたのならなによりです!!
朔くんの持っている情報を小出しにする話術やぐっと距離を縮めてくるド攻め仕草も大変素晴らしく!最高でした!!コミカルで楽しいやりとりをありがとうございましたー!
コスプレシリーズの続編もぜひやりましょう~!楓は嫌々言いながらもおだてられると調子に乗るので、いつか朔くんの前でもコスプレしてくれると思います笑
次のシチュエーションも了解しました!
体調不良の朔くんを頑張って看病する楓、ぜひ見たいです!こちらこそよろしくお願いいたしますー!
131:
神谷 朔 [×]
2026-01-17 14:24:25
( 日曜日の朝。7時頃。スマホで設定した目覚ましは確かに鳴った。止めた記憶もある。でも、布団から起き上がるまでにどれくらいかかったのかは曖昧で、気付いた時にはやけに喉が渇いていた。瞼が重い。頭の奥がじんわり熱を持っている感覚がする。……まあ、寝不足と疲れだろ。この1週間、大学のレポートを纏めたり、塾長に頼まれて結局ラストまで残ったのが響いてるんだ。そう結論づけて、体の不調に気を留めないまま無理やりベッドから立ち上がると、カフェのバイトに向かうため身支度を始める。「休む」という選択肢は最初から頭にない。 )
( 寝汗を流すためにシャワーを浴びて、髪を整えて、いつも通りの服に袖を通して……それだけの動作なのにやけに時間がかかった。──頭がはっきりしないのは、きっとまだ目が覚めきっていないだけ。そう自分に言い聞かせながら、とりあえず目覚ましのコーヒーを淹れようとキッチンに立つ。そして、ドリップバッグを開けたところで、ふっと手が止まり……思考がかすみ、何をしようとしていたか一瞬だけ分からなくなって。軽く瞬きをしてから作業を再開する。頬の赤みにも気が付かないまま、独り言をぽつりと )
……まだ寝ぼけてんな。
ーーーーーー
想像力の膨らむ、めちゃくちゃ良い締めありがとうございます。
朔はおそらく数十分後もこの状態をキープしたまま、ゲーム中の楓くんを見守ることでしょう…笑
また、次の展開についてもご快諾くださりありがとうございます。
早速「体調不良の話」の導入ロルを回させていただきました。
それと一点ご報告なのですが、背後の都合により、本日は返信が出来ない可能性が高いです。申し訳ございません…!
そのほか特に擦り合わせ等なければ、こちらは蹴っていただいて大丈夫です◎
いつも楽しいやり取りをしてくださり、本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします!
132:
鷹木 楓 [×]
2026-01-17 18:41:37
( その日は珍しく早い時間にパッと目が覚めた。不思議と目が冴えて、二度寝の誘惑すらも襲ってくる気配がない。夜更かしは日常茶飯事で生活リズムもぐちゃぐちゃだが、昼夜逆転が回り回って偶然早起きできるフェーズが訪れることがある。おそらく今日はそういう日。ずっと横になったままというのも我慢できず、起き上がって部屋を出ることにして )
……おはよー、朔
俺にもコーヒー作って!!
( 洗面所で顔を洗った後、軽く寝癖を直して、どうせ出かける予定はないしと着替えることもなく寝巻きのジャージのままリビングに向かう。キッチンにはコーヒーを淹れようとしている幼馴染の姿があり、背後から覗き込んで俺も俺もとねだる。その時、ふと触れた相手の背中から伝わる体温が、普段よりも高いような気がして、相手の横に移動して顔を覗き込む。心なしか頬が赤い。いつもは鈍感だが、幼馴染の不調にはしっかりと気付いたようで、心配そうに )
……朔、身体熱くない?熱測ろう
( そう言うや否や、体温計を持ってきて丁寧に電源までつけてから相手に差し出して )
133:
神谷 朔 [×]
2026-01-18 18:39:34
……あ、……おはよ。……珍しい、早起き。
( 不意に背後から聞こえた声に、反射で返事をしようとして口を開きかけ――そのまま一拍、間が空く。後ろから覗き込んでくる楓の気配を認識するのに、頭が少し遅れてついてくる感覚。ようやく焦点が合ったみたいに、ぼんやりとした挨拶を返す。いつもならもっと覇気のある声になるはずなのに、今日はやけに掠れていて、自分でも少し違和感があるのに深く考えない。俺にもコーヒー作って、という言葉に小さく頷きかけたところで、「熱くない?」と続いて、無意識に眉を寄せ )
いや、別に……――
( 大丈夫、と続けかけたところで体温計を差し出される。……大げさだな。けれど、楓がこういう時に引かないのは分かっているし、正直、押し問答をする気力もない。小さく息を吐いて面倒くさそうにそれを受け取ると、言われるがまま脇に挟み、壁に背をけて )
……どうせ寝起きで体温高いだけだろ。
( 電子音が鳴って、体温計を取り出す。表示を覗き込むと、「38.2℃」。ん……?一度見て、見間違いだろうかと目を逸らして、もう一度見て。その瞬間だけ、頭の奥がじわっと重くなった気がして、無意識にこめかみに指を当てる。数秒、言葉が出ず。……体温計をカウンターに伏せて置き、話を切り上げるみたいにコーヒーの準備に戻りながら )
……寝起きで体温高いだけだな。
134:
鷹木 楓 [×]
2026-01-18 19:54:41
……はあ?何度だったんだよ……って、38度!?!?思いっきり熱出してんじゃん!!
( あきらかに反応が鈍い相手を訝しげに眺めながら、こちらに見せることなくカウンターに置かれてしまった体温計を拾い上げ、表示を確認して。「38.2℃」……?めちゃくちゃ高熱じゃねーか!!と思わず大きな声が出る。寝起きというだけでこんな高い体温になるわけがない。れっきとした体調不良だ。自分の体のことなんだから本人が1番分かってるはずなのに、無理に誤魔化そうとする様子に心配と苛立ちが混ざり合い、相手の腕を引いてリビングに連れて行き )
コーヒーとかいいから!!ソファ座って!!
今日バイト?あぶねー、俺が起きてなかったらそのまま行くつもりだったでしょ!!
( 今日早起きできて心底よかったと思う。さもなければ熱を出した幼馴染をそのまま外出させるところだった。相手をソファに座らせて、下ろした前髪をかき分けて額に手を当てる。手のひらにじんわりと熱が伝わり、不安が募って。大きな声だと頭に響くことにようやく気付き、小声に切り替えて優しく語りかけて )
……とにかく、今日は休んで。病院行くなら俺も付き添うから
135:
神谷 朔 [×]
2026-01-19 08:37:19
( 気付けば、半ば引きずられるみたいにリビングまで強制連行されていて。ソファに座らされ、背中がクッションに沈んだ途端、ふっと力が抜けた。立っていた時は気を張っていたのか、座った途端にどっと重さが体にのしかかってきたようで、視界が一瞬滲む。額に当てられた手のひらからじんわり伝わる体温と、変な気遣って声のボリュームまで下げて、心配そうに覗き込んでくる楓に、内心では少しほっとしつつも、それを表に出すのはなんとなく癪で。……過保護すぎだし、そんな顔で見られるほどじゃない。無駄に強がりな一面が出て、ソファの肘掛けに手をつき )
……大げさ。バイトくらい余裕でいけるって。
たぶん壊れてんだろ、体温計が。
( そう言って立ち上がろうと腰を浮かせた、その瞬間だった。ぐらり、と視界が横に流れる。自分の体が自分のものじゃないみたいに、バランスの取り方が分からなくなって……結局立ち上がりきれずに、すとんとソファに崩れ戻ってしまった。こめかみの奥がずきんと脈打って、遅れて気持ち悪さと熱っぽさが一気に押し寄せてくる。さっきより悪化しているのは明白で、さすがに自分でも誤魔化しきれそうにない。……それまでの勢いはどこへやら、ソファに深く凭れかかりながら、観念したみたいに目を逸らし )
………、……さすがに今日は休むか……
でも、付き添いとか……楓まで予定潰す必要ない。この程度なら、寝てりゃ下がると思うし。
136:
鷹木 楓 [×]
2026-01-19 18:59:18
……ほら、大丈夫じゃないでしょ
( 立ち上がろうとしたが失敗してソファに逆戻りした相手を腕を組みながらじぃっと見据える。本当に頑固で困った。体温計が壊れているなんて通用しない言い訳をして、まともに立ち上がれないくせに、まだバイトに行く選択肢が残っていることが不思議でたまらない。真面目なのか意地になっているのか。俺なんて今すぐバイト先に電話して「同居人が体調不良で……」とか言って休みを取りたいくらいなのに。もしそうしたら何してんだと怒られそうだからやらないけど。相手はようやく体調不良を認めたが、未だ遠慮するような言葉に被せて )
今日は夜にバイト入ってるけど、それ以外は予定ないよ。
病院行かないにしても看病はさせてもらうからな!!
( そうビシッと宣言すると、落ち着きのない様子でキッチンに向かい、闇雲に冷蔵庫を漁る。まずは何か飲ませようとコップに水を入れる途中で、ふと思い出す。そういえば、看病なんてした経験がない。体調を崩すとすればいつも俺の方で、看病されてばかりで……次に何をすればいいのか全く分からず、とりあえず別室から持ってきたブランケットと一緒にリビングへ戻って。テーブルに水を置き、相手の膝の上にブランケットをかけて。そして、自信満々に宣言した手前少し躊躇したが、戸惑っている気持ちを吐露することにして )
…………でも俺、看病とかしたことないから勝手が分からん!!朔、なんか欲しいものとかないの?プリンとか。いやプリンって気分でもないか……。
137:
神谷 朔 [×]
2026-01-19 20:17:02
……ん、………ありがと。
( 腕を組んで見下ろされても、やたら勢いのある看病宣言を聞いても、言い返す気力はもうほとんど残っていなかった。視界の端で楓が慌ただしく動き回るのを、ソファに沈み込みながらぼんやりと追う。完全に“看病される側”の配置に収まってしまっている自分に少しだけ情けなさを覚えつつも……正直、幼馴染の善意は有り難い。――途中、ふと思い出したようにポケットに入れっぱなしだったスマホを探り当て、画面をつける。普段なら何とも思わない着信通知や時間表示がやけに眩しくて、思わず目を細めながら通話アプリを開き、カフェの番号をタップ。数秒後、繋がったのを確認すると、天井をぼーっと見上げたまま覇気のない声で )
……あ、すみません。今日朝から入ってる神谷ですけど……ちょっと、熱出ちゃって……。……はい。はい、申し訳ないです。……すみません、お願いします。
( それだけ言って通話を切り、スマホを握ったままゆっくりと息を吐き出して。力が抜けたように手を腹の上に落とす。バイトに行かない、という選択を口に出した途端、張っていたものが一気に緩んだ気がした。 )
( テーブルに水を置いてもらって、ブランケットを掛けられて。看病したことない、なんて不安そうに零す楓を見て、少しだけ口元を緩める。慌ててるくせに、一生懸命なところがいかにもで。俺的には、近くにこいつがいるだけで十分なんだけど。……初めての展開に戸惑っている幼馴染の声を聞いて少し悩んだあと、静かに口を開いて )
……別に、そんな張り切らなくてもいいけど……。
まぁ、強いて言うなら……バニラアイス系。希望。あとは……冷えピタ系。
138:
鷹木 楓 [×]
2026-01-19 21:20:50
よし、了解!!探してくる!!
( 相手の欲しいものが分かると二つ返事で了承して、さっそくキッチンに戻り冷凍庫を開けて。バニラアイスは……ちょっとお高めのカップアイスを見つけた。自分へのご褒美として買ったやつだけど、しょうがない、朔にあげてやろう。渋々といった様子でアイスを手に取るが、内心、こうして何かを譲ったり世話を焼いたりする自分が新鮮で、少し楽しくなっているのも事実。冷えピタがある場所は把握しておらず、リビングにある棚の引き出しという引き出しを開けまくり、ようやく発見。今のところ症状は発熱だけなので感染するような病気とは限らないが、念のためマスクもつけておいて、相手の元に戻り )
ハ○ゲンダッツ見つけたわ、食べる?
( あくまで偶然見つけましたよ、みたいな口ぶりでスプーンと一緒に差し出して。額に冷えピタを貼るため相手の正面に立ち、ソファに膝を乗せ、顔を近づけて。その時、ふと何か思いついたのか、真剣な眼差しで )
思ったんだけど、横になった方が楽じゃない?ベッド戻る?もし歩けないなら俺が運んでやろうか!?
139:
神谷 朔 [×]
2026-01-19 23:39:59
( ……これ以上熱が上がるようなら病院だな。さすがにそれは認める。でも、とりあえず様子見て、それで下がればそれでいいし……と、頭の奥で現実的な思考を巡らせつつ。文字通りドタバタしている音をBGMに、用意された水を飲み、我が子の“はじめてのおつかい”を見守る親の気持ちに浸りながら待つこと数分。「クエスト完了しました!」みたいな顔して差し出された、スプーンとアイスのカップを見て片眉を上げる。……見つけたってなんだ、見つけたって。ドラ◯エの世界観じゃあるまいし、そんなたまたま見つかるわけない。高級アイスが。買ってきたなら買ってきたって言うはずだし、恐らくこのアイスは冷凍庫の奥に大事にしまってあった楓のやつと特定。俺に気を遣わせないために、偶然見つけた風を装ってるんだろうな。バレバレ過ぎる優しい嘘に胸の奥が少しだけ温かくなり、僅かに目尻を下げて )
見つけたって、なんだそりゃ。
……でも、……まぁ、今度お礼する。
( そう言いながら受け取って、膝の上に乗せる。それから、冷えピタを貼られそうな気配に軽く顎を引いて身構えた直後、冷えピタを構えたまま「ベッド戻る?」と尋ねる声に、少しだけ視線を上へ。運んでやろうか、なんて冗談半分の提案に普段なら即ツッコむところだが、今日はその余裕がない。考えた末、楓の手から冷えピタを取り上げて自分で貼り付け、ブランケットを脇に寄せ、アイスのカップを片手に再び立ち上がろうとして )
……いや、近づくな。一人で戻れるし。うつったら面倒だから。
ただの疲れなのか、うつる系なのか、分からんけど。
140:
鷹木 楓 [×]
2026-01-20 06:24:15
そんなこと言って、またフラついて転んだりしたらこっちが困る!!
( 冷えピタを奪われて手持ち無沙汰になっていると、相手が言うことを聞かずに一人で立ち上がろうとするので、慌てて引き止めて脇の下に腕を通して体を支える。体格差もあって若干重く感じるが、こんなことで音を上げたらダサいだろと気合いを入れて、一緒に相手の部屋まで歩いて行って。なんとかベッドに座らせた頃には少し息が切れていて、己の非力さを実感した。おそらく日頃の運動不足も影響している。筋トレとか始めた方がいいかな……と考えつつ、相手にバレないように呼吸を整えて )
……じゃあ俺も部屋戻るけど、なんかあったら呼んで。ちゃんと寝るんだぞ!!
( 相手の言う通り必要以上の接触は避けた方がいいかと思い、ゆっくり寝かせてやろうとドアの方へ体を向けて部屋を出ようとして )
141:
神谷 朔 [×]
2026-01-20 19:28:04
……大丈夫だって言ってんのに。
( そう強がってはいるものの、立ち上がろうとした矢先、若干足がふらついた。自分ではまだ全然歩けるつもりだったのに、現実はそうでもなかったらしい。ちょっと悔しい。ちょっと恥ずかしい。結局そのまま支えられる形で部屋まで連行され、ベッドに座らされ。疲労感と熱がじわっと押し寄せてくる感覚に眉を潜めつつ、さっさと出ていこうとする背中をぼんやり見つめる。……そのまま大人しく見送って、寝るのが正解なんだろう。元々そうするつもりだったし。けれど、なぜか急に引き止めたくなった。体調を崩すことなんて滅多にないから余計に、かもしれない。自分でもよく分からない。無意識のまま、近くにあった楓の袖を軽くちょい、と掴んでしまって。掴んでから自分でも、あ、と思う。ダサ過ぎるなって。それでも手を離せない。――一度目を伏せて、短く息を整えてから、掠れ気味のちっさい声で )
待て。
……アイス食べたら、すぐ寝るから。
だからそれまでは……ちょっとだけ、そこにいろ。
142:
鷹木 楓 [×]
2026-01-20 19:59:59
……っふ、はいはい、俺がいないと寂しいんだ?しょうがないなー!!
( 袖を引かれる感覚と呼び止める声に振り返って、幼馴染の珍しい言動にニヤニヤと口角が上がっていく。"ひとりでできるもん!"なんて言っていたくせに(言ってない)いざ一人になると寂しがる子どものような仕草を揶揄いたくなって、ベッドの端に腰をかけて )
どーしたの、いつもと立場逆転しちゃってるけど。朔にも甘えたい願望とかあったんだなー!!かわいいとこあんじゃーん!!
( 相手に反論する気力が残っていないのをいいことに好き勝手言いながら、ブランケットの下にある相手の足あたりをぽんぽん叩いて。普段の仕返しとでもいうように小馬鹿にしていたが、相手の反応が怖くなってきたのかピタッと止まって、誤魔化すように共感の言葉を吐いて )
……ま、まあ気持ちは分からなくもないかな、風邪引いた時って心細いしな……?
143:
神谷 朔 [×]
2026-01-20 21:18:03
( 「立場逆転」だの「かわいい」だのと好き放題言われて。最後に付け足された言葉も、まるで俺が寂しがってるみたいな言い方で。静かに眉を寄せる。言い返したいのに、頭が重くて言葉がすぐ出てこない上、否定しきれないのが余計に腹立たしい。掴んでいた袖に少し力を込めて、せめてもの反抗にと )
……お前が体調崩したとき、覚えてろよ。
今日の分、倍にして返してやるから。
( 意味深にそう言いながらも、視線はちゃっかり楓に貰ったアイスのカップに落ちる。膝の上に置いて、外蓋を外してから、ビニールの内蓋の端をつまみ、ぺり、と――いかない。もう一度つまんで少し力を込めるが、指にうまく力が入らず、情けないほど動かなくて。無言でもう一度。……それでも開かない。数秒の沈黙のあと、むすっとした顔のまま )
……固い。無理。開けて。
( そっと楓の膝にカップを置く。ここぞとばかりに丸投げして )
144:
鷹木 楓 [×]
2026-01-20 21:43:36
( 脅しのような言葉にひぇ……と震えつつ、アイスを食べようとする相手を眺めて。頑張ってるんだから笑っちゃダメだと思いながらも、いつも器用になんでもこなす幼馴染が何もできなくなっている様子を見て、吹き出しそうになるのを必死に堪える。朔の気持ちが少し分かった気がする。不器用な人間って見てて面白いんだな。ついに諦めてこちらの膝に置かれたカップを手に取りながら、思わず呆れた声が出て )
子ども通り越して赤ちゃんみたい……
そうだ、ついでにあーんもしてあげよっかー?
( 軽々と内蓋のフィルムを剥がし、少し溶け出しているアイスをスプーンですくって、相手の口の前まで持っていきゆらゆらと揺らして。どうせ仕返しされるなら今日はとことんいじわるしてやろうという魂胆である )
145:
神谷 朔 [×]
2026-01-20 22:04:34
( ……赤ちゃんみたいって。人が弱ってる時に楽しんでるな、こいつ。ただ半分伏せた目で、目の前のスプーンを眺める。けれど次の瞬間、ふっと小さく息を吐いて、諦めとも開き直りともつかない声音で )
……じゃあ、遠慮なく。
( あっさりそう言って、わざとらしく口を開ける。躊躇いも照れも見せずに受け入れる態度は、どこか挑発的ですらあって。ひと口食べさせられたあと、軽く喉を鳴らして飲み込むと、熱で潤んだ瞳で楓を見据え、静かに言葉を重ね )
言い出したの、お前だからな。
途中でやめるとか無し。責任持って……最後まで。
( スプーンを持つ手元に視線を落としてから、また口を開けて待つ。そっちがその気なら、こちらも受けて立つとばかりに、完全に「してもらう側」の姿勢に居座る気らしく )
146:
鷹木 楓 [×]
2026-01-20 22:47:38
( どうせ冷えピタの時みたいにスプーンを奪って勝手にひとりで食べるだろう。そう思っていたのに、相手は躊躇いもなくぱくりとスプーンを咥えてしまった。想定外の反応に一瞬だけ体が硬直する。あーんされる側のくせになんだその堂々とした態度は……!普通もっと照れたりするだろ!こちらが弄ぶつもりが逆に弄ばれ、いとも簡単にペースを乱されてしまったことを不服に思いつつ、結局挑発に乗って )
……ぐ、……あぁ、やってやるよ!!最後まで残さず食べろよ!!
( 腰を浮かせてさらに相手の方へ近づき、開いている口にアイスを突っ込んでいく。早く終わらせたい気持ちもあるが、相手は病人なので、一回にすくう量は少なめに、ペースもゆっくりと。ちゃんと飲み込むまで待つのも忘れずに。勢いのわりにしっかりと配慮をしているようで。雛鳥に餌をあげるってこういうことかな、なんて思いつつ問いかけて )
……どう、美味い?
147:
神谷 朔 [×]
2026-01-21 15:50:41
( やっぱりな。引くに引けなくなった時の楓は分かりやすい。勢いだけで啖呵を切って、意地張って、ムキになって。昔からずっとそうだ。挑発に乗るって分かってて言った自覚はあるけど、こうも簡単に乗ってくるとは。……ほんとちょろいやつ。熱に浮かされた頭のまま、胸の奥で少しだけ、してやったり、みたいに思いつつ、差し出されたスプーンを素直に受け入れて口を閉じる。……冷たい甘さが喉を通って心地良い。なんだかんだ言いながら、ちゃんと飲み込むのを待ってから次を運んでくるのも、無駄に世話が細かいところも、全部ひっくるめて、いかにもこいつらしい。本日限定俺専属世話係の顔をじっと見つめながら、柔らかく目を細め )
……美味い。
お前が食べさせてくれるから、なおさら。
( からかうような口調の中に本音を滲ませて。完全に相手の性格を利用するつもりで、食べさせてもらって当然とばかりに、もう一度口を開ける。どうせ最後までやるって分かってるから遠慮はしない、って顔で )
ほら、次。早くよこせ。
148:
鷹木 楓 [×]
2026-01-21 18:03:29
ふ、ふーん……
( やけに素直なことを言う幼馴染の視線にドキッと胸が高鳴ったような気がして、慌てて目を逸らし。すると、突如頭の中に天使と悪魔が現れて口論をしだした。片や『待て待て、普段のいじわるな朔を忘れたのか?これも何かの罠かもしれないんだぞ』と絆されるのを引き止めようとして、片や『高熱を出している頭でそんな悪巧みするわけないだろ』と呑気に考えている。どっちが天使なのか悪魔なのかいまいちよく分からないが、俺はどちらかというと後者の味方。朔だってたまには素直になることもあるだろう。熱を出しているのなら尚更……盛り上がりを見せてきた頭の中の討論会は、早くよこせという相手の催促する声によってかき消されて。ハッと我に返ると、細かいことは忘れてあーん作業を繰り返すことにした )
───……はい、終わり
( ついに最後の一口を食べさせて、任務完了。最後まで食べ切れるほど食欲はあるようだし、後で昼食も作った方がいいかな。そんなことを考えながら空のカップとスプーンを適当なところに置き、スマホを取り出して暇つぶしモードに入りつつ、横目で相手を見て )
朔が寝るまでここにいてあげるからさ
ゆっくり休みなよ。……おやすみ
149:
神谷 朔 [×]
2026-01-22 14:41:14
──……ごちそうさま。
( 最後の一口まで食べさせてもらうと満足げに小さく息を吐き、空になったカップを見送る。あまり食欲は無かったはずなのに、楓に食べさせてもらいたいがために完食したのは此処だけの話。こんな機会滅多に無いし。与えられた状況は最大限使う主義だ。視界の端でスマホを構えた横顔を捉えて……ふと思い出したように視線を机の方へ移す。使い捨てマスクの箱。……病人本人が無防備でいるわけにもいかないし、何より近くに楓がいるわけで。そう思い立って、ブランケットを脇によけてからベッドの縁に手をつくと、少しふらつきながらのそっと立ち上がり、箱から一枚引き抜く。マスクをつけて、ゴムを耳に掛けて。それから立ったついでに、バイトに行くつもりで着ていた外着から部屋着に着替えようとクローゼットを開け、中から普段着ている部屋着を引っ張り出す。熱で頭がぼんやりしているのか、動作はやはりゆっくり。服を脱ぎ、脱いだやつは椅子の背もたれに雑に引っ掛ける。いつもならちゃんと片付けるのだが、今はそんな気力もなく。――着替え終わるとベッドに深く沈み込んで、その瞬間、どっと疲れが出たみたいに瞼が重くなる。枕に頬を埋めるようにしつつ )
ん。
……おやすみ。
( すぐ近くに楓のいる気配を感じながら、今度こそ静かに目を閉じた。 )
150:
鷹木 楓 [×]
2026-01-22 20:48:17
( 徐に立ち上がろうとする気配を感じ取り、スマホから顔を上げて。着替え始める相手を不安そうに見守る。その視線には、わざわざ着替えるなんてすごいな、と感心する気持ちも含まれていて。俺だったら面倒くさくてそのまま寝てしまうと思う。相変わらずの真面目さだ。そして、ベッドに戻ってきたかと思えば、ぷつっと電池が切れたように目を閉じた相手を見て、つい出来心でその頭をひと撫でして。少し汗ばんでいるがさらりとした髪の毛に指を通し、早く治りますように、なんて心の中で祈ってみて。……だんだんと、何してんだ俺、という気持ちになってきてスッと手を引っ込める。そして相手の肩までブランケットを掛けてやると、スマホに視線を戻して。しばらくして、隣から寝息が聞こえてくると、ほっと安堵の息を吐き。少ししか着てないしいっか、と椅子に掛けられた服をクローゼットに戻して。アイスのカップとスプーンを持つと、朔の部屋を後にした )
───……朔、入るよー。起きてる?
( 数時間後、昼過ぎ。ドアを数回ノックしてから、再び朔の部屋に入室して。相手が眠っている間、家事をしたり買い物をしたり、いろいろ動き回っていた。これから料理にも挑戦しようかとキッチンで準備をしていたのだが、相手に食欲があるのかどうか分からず、こうして聞きに来たというわけだ。ついでに熱も測ろうかと体温計も持ってきて、相手が眠るベッドに近づいて )
熱はどんな感じ?……うどん作ろうかと思うんだけど、食べれそう?
151:
神谷 朔 [×]
2026-01-23 10:03:38
( ノックと声で、深い眠りの底からうっすら意識が浮上する。すぐには目が開かなくて、眉をひそめたまま小さく喉を鳴らし。数秒遅れて、ようやく薄く片目を開ける。視界に入ってきたのは見慣れた天井と、ベッド脇に立つ楓の姿。まだ頭は重いし熱っぽさは残るものの、久々にぐっと寝たからか、さっきまでよりは多少マシな気もして。額に片手を遣り、ぬるくなった冷えピタを押さえつつ、楓の顔をぼんやり捉えながら )
…………、……うどん……食べる。
( 食欲はあるような、ないような。空腹感ははっきりしない。でも、さっきアイスは全部食べたし、何も受け付けない感じでもなくて。何より“楓が作る”というのが効いたのか、掠れた声でそれだけ答えてから、マットレスに手をついて怠い上体を起こす。体温計を受け取ってもそもそと脇に挟み、待つこと一分弱。ピピピと音が鳴り、表示を確認した結果──「37.9℃」。……微妙に下がった。少し寝ただけで下がったってことは、やはり疲れからくる発熱の可能性が高そうだな。油断はできないが。謎に得意気な表情を浮かべ、体温計に表示された数値を見せるように、楓の方に向けて差し出して )
さっきより下がった。
152:
鷹木 楓 [×]
2026-01-23 17:58:31
下がっ…………た、けど、そんなドヤ顔するほどじゃないって。しっかり高熱だからな!!
( 熱が下がったという一言に期待して体温計を確認するが、たった3度しか変化がなくて思わずズッコケそうになる。確かに下がったのは事実だが、素直に喜べるような体温ではなかった。夜になったらまた上がってくるかもしれないし警戒が必要そうだ。しかし、睡眠をとったからか先ほどよりも相手の顔色が良く見える気がする。それなら食べられるうちに食べさせようと意思を固めて )
すぐにうどん作ってくるから待ってて。
まだ眠かったら寝ててもいいから!!
( そう言い残してから、部屋を出てキッチンに向かう。料理スキル不要で簡単に作れるレシピを検索すると、早速実践。やることといえば、冷凍うどんをレンジで温めて、麺つゆをかけて、申し訳程度に刻みネギをのせるだけ。もう少し豪勢に具材を増やしたりアレンジしてみたかったが、余計なことをするのは失敗を招きそうなのでやめておいた。今は失敗してもリカバリーしてくれる幼馴染がいないからな。トレーにお椀と箸、それから替えの冷えピタをのせて、朔の部屋に戻って )
はーい、お待たせしましたー!!
シェフの気まぐれランチ、うどんでございまーす!!
( 店員っぽく声をかけながら相手に近づいていったが……さて、どう食べさせようか。アイスと違ってこぼしたら大変なことになりそうだからあーんはできないし、いやなんであーんが選択肢に入ってるんだ??とぐるぐる悩んで、とりあえず相手の膝の上にトレーを置いて自分で食べてもらうことにして。相手の額の冷えピタを貼り替えながら、さあお食べと視線だけで促して )
153:
神谷 朔 [×]
2026-01-23 19:49:46
( 遠ざかっていく足音を聞きながら再びベッドに横たわり、目を閉じたり開けたりを繰り返しながら天井を眺めてみる。眠るには微妙だし、起きて何かする気力もない、曖昧な時間。……暇だ。楓一人で大丈夫だろうか。ルームシェアして数ヶ月、あいつが料理してるのなんて見たことない。カップ麺くらいしか。……カップ麺……。うどん作るって、もしかしてど◯兵衛……。考えることと言えば看病係の心配で。そうしているうちに、ドアの開く音と元気な声が飛び込んでくる。シェフの気まぐれランチ、なんて楽しげな言い方に思わず笑みを零しながらゆっくり上体を起こして )
……シェフ、うるさ……。
( 小さくそう返しつつも、近づいてくるにつれてふわっと鼻に届く麺つゆの匂いに、さっきよりはっきりと空腹を自覚する。ど◯兵衛ではなく、正真正銘楓の手作りのやつだ。膝の上に置かれたトレーに視線を落とし、貼り替えられる冷えピタに大人しくされるがままになりながら、いただきます、と一言。それから一旦マスクを外し、箸を取って……取ったはいいが腕が重くてあまり力が入らない。なんということだ。うどんを持ち上げようとする手が少し震え、麺がつる、と器の中に戻ってしまう。思うようにいかず眉を寄せながらも、なんとか一口食べることに成功すると、温かさが喉を通る感覚にほっと肩の力が抜けて )
……うま。楓シェフ特製、滅多に味わえない奇跡のランチ。
( もう一口、と箸を動かす。けれど次の一口を取る手も、やっぱり危なっかしい )
154:
鷹木 楓 [×]
2026-01-23 21:04:49
うまい!?よかったー!!
( 味見をしていないので激マズの可能性が拭い切れていなかったが、相手の「うま」の声に安堵して思わず手を叩いて歓喜する。不器用な自分でも、うどんくらいなら作れるらしい。今後も事あるごとに作ってやろうかな……と密かに計画して、ふと、相手の手つきがおぼつかないことに気付く。箸すらまともに動かせないなんて思っているより重症なのかもしれない。麺を掴んだかと思えばつるっと滑り落ち、掴んで、滑り落ち、の繰り返しで、だんだんと見ていられなくなって )
……もぉ~しょうがないなぁ!!
貸して!!俺が箸持つから!!
( 相手から箸を取り上げて、結局食べさせてやることに。マスクを顎の下まで下げると、やけどしないようにしっかりと息を吹きかけ、相手の口まで持っていく。先ほどのアイスのこともあり、この際恥ずかしさなんて感じておらず、平然とした顔で )
俺もお腹空いたわー……朔が食べ終わったら自分の分も作らないと。
155:
神谷 朔 [×]
2026-01-24 09:42:15
( 箸を取り上げられて、若干不服そうな顔。別に一人で食えるのに。ちょっと腕が上がりにくかっただけで。けれど抵抗するほどの力もなく、そのまま楓の手元を目で追って。丁寧に冷まされた麺が近づいてくるのを見て、小さく息を吐いてから素直に口を開ける。……マジで育児されてるな。内心で苦笑しつつ、運ばれてきたうどんを啜り、ゆっくり飲み込んでから、冗談とも本気ともつかない声色でぼそりとひと言 )
それ、俺以外にやるなよ。
( 言ってから、自分でも何言ってんだって思ったのか、一瞬だけ視線を逸らす。それもこれも熱のせいだ、熱のせい。それから、今のあれを誤魔化すように、箸を取り返そうと重たい手を伸ばして )
……てか、このくらい一人で食えるし、お前も飯食ってこいよ。
夜バイト入ってんだろ?こっちはもういいから、バイトに備えて少し寝とけ。
156:
鷹木 楓 [×]
2026-01-24 20:59:22
( ぼそりと呟かれた言葉に瞬きを数回。他にやる相手なんていないのに、マジでどういう心配だよと小さく笑いつつ、箸を奪おうとする手をひょいっと避けて。今更強がっているみたいだが簡単に言うことを聞くわけにはいかない。もしお椀がひっくり返ったら俺が掃除しなくちゃいけないし。そして、許されるか分からないが一応聞いておこうと、麺を持ち上げながら )
……やっぱり朔ひとりにするの心配だしバイト休もうかなー、って思うんだけど、だめ?
( 問いかけるように語尾を上げたが、実はすでにバイト先には連絡済みで。もしかしたら行けなくなるかもしれません、みたいな曖昧な連絡になってしまって先輩には迷惑をかけたと思う。それでも幼馴染をひとりにするのは心苦しくて、出来るだけそばにいたかった。きっと俺が風邪を引いたら、朔も同じことをするだろうから。そして、相手の気持ちを揺さぶるように火照った顔を見つめて )
俺だったら寂しいもん、風邪引いてる時に家にひとりきりだったら。
だから俺も、朔をひとりにしたくない……
157:
神谷 朔 [×]
2026-01-25 20:11:40
( 箸を取り返そうと伸ばした手は、あっさり避けられて空を切る。仕方なく手を引っ込めて、観念したように小さく溜息。大人しく次の一口を待つかと楓の手元を眺めていたが――「バイト休もうかな」なんて声が聞こえた瞬間、眉がきゅっと寄る。……いやいやいや。成人済み男の看病のためにバイト休むとか、普通に考えておかしいだろ。熱も微妙に下がってきてるし。そう言い返すつもりだったのに。「ひとりにしたくない」なんて不安そうな声音が、熱の残る頭にやけに直接響いてきて、言葉が喉の奥で止まった。困ったみたいに視線を逸らし、唇を軽く噛んでから )
いや、迷惑かけんなよ、バイト先に。
( という、一応、形だけの抵抗。続けて何か言おうとして、結局何も出てこなくて。諦め半分に )
……けど、まあ……いるって言うなら勝手にしろ。
お前がいたほうが……そりゃ正直、楽ではあるし。
( 素っ気ない言い方のくせに、拒まない。むしろほんの少しだけ肩の力が抜けて、安心したように目を伏せる。それから楓の持つ箸と、その先のうどんにちらと視線をやってから、わざとらしく小さく口を開け )
おい、早く食わせろ。のびる。
158:
鷹木 楓 [×]
2026-01-25 21:34:10
……ま、朔がなんて言おうともう連絡入れてるんだけどな!!
( 想像通りの相手の言葉に、にやっと悪戯っぽく笑って言い返して。相手がどれだけ素っ気なく振る舞っても、不思議と傷つくことはない。相手なりの照れ隠しだと分かっているからだろうか。全く、素直にいてほしいって言えばいいのに。弟分の俺に甘えるのはやっぱり癪なのかもしれない。そう考えながら、催促する声にはいはい、と返事して、麺を口に運び )
一緒に暮らしてるんだからさ、こういう時は支え合っていこうよ。朔に頼ってもらえるのけっこー嬉しいから。
( 相手が素直にならないなら自分がなってやる、と言わんばかりに、静かに声を出して。支え合いといえど、いつも支えられているのは自分の方だし頼りないかもしれないが、少しだけでも背中に乗った荷物を預けてほしいと思っているのは事実。だって、幼馴染だし。そう思うくらいの情は当たり前に湧いていて )
ーーーーーー
背後失礼します!!
体調不良の朔くん、なかなか素直じゃないけど頼るところは頼ってくれて、いつもとは違った一面を見れたような気がします!
楓は散々イジってしまったので仕返しが怖いですね……笑
さて、そろそろ看病編を締めて次のお話に移りたいと思うのですがどうでしょうか?
提案なのですが個人的にやりたいお話がありまして……。
日常のワンシーン的なお話が多かったので、ここでちょっとしたスパイスとして、俗に言う「○○しないと出られない部屋」に閉じ込められてしまう2人の話をやってみたいなと!
番外編のような感じで、夢オチで定番ネタをやれたら面白そうだなと思いまして……!
(「〇〇」に入る内容は「ハグ」「キス」あたりで、もちろん規約の範囲内で!)
もしよろしければお付き合いいただけると嬉しいです……!!
159:
神谷 朔 [×]
2026-01-26 18:33:44
……マジか。
( まさかのもう連絡済み。悪びれもなく事後報告され言葉を失う。だったらさっきのやりとりはなんだったんだよ一体。……こういう所だけ妙に行動が早い。頼られるのが嬉しいだのと満足げに言葉を重ねる弟分の顔を見て、呆れたように息を吐いてから、運ばれてきたうどんを一口啜り、もぐもぐと噛む。……本人も無駄に乗り気だし、こうなったらとことん甘えてやるか。ゆっくり飲み下したあと、ふっと頬を緩めて )
支え合うとか生意気なこと言ってくれてるけど、俺が体調崩すのは、今回が最初で最後だから。
……だから、今日は特別な。
( ――数日後。あれからわりとすぐに解熱して、さすがにもう高熱は出ていない。今朝もいつも通り起きて、身支度を整えて、朝食の準備して。……体が軽いっていいな。健康に感謝。そんな日のバイト帰り、看病係をやりきった楓へのご褒美用にと、柄でもないが一応感謝のつもりで、とりあえずハーゲン◯ッツを大量購入して冷凍庫内を埋め尽くしてみた。バニラ、抹茶、クッキー&クリーム、期間限定っぽいやつまで雑多に詰め込まれていて。その現状に看病係が気が付いた時の反応を想像して、密かにほくそ笑んだ 〆 )
ーーーーーー
看病編、こちらもとても楽しかったです。
朔を可愛がって(?)いただいてありがとうございました。素直ではないですが、楓くんが自分のためにわざわざうどんまで作ってくれて、内心大歓喜だったと思います…笑
ということで、ひとまず看病のお話は〆させていただきました。
そして「○○しないと出られない部屋」、実は私もやってみたいなと思っていたシチュエーションでして…!
夢オチ番外編、大賛成です。ぜひぜひやりましょう。
内容についてですが、3つのお題をクリアしないと出られない感じにするのはどうでしょうか?(鬼)
最初は軽め(例:握手とか)、そこから段階踏んでハグ→最終的にキス、みたいに、徐々にレベルが上がっていく形式にするのはどうかな、と。
その方が楓くんと朔の反応も色々遊べそうで…笑
いかがでしょうか?
160:
鷹木 楓 [×]
2026-01-26 20:13:43
───……ん、んん……
( ふっと意識が浮上した後、すぐに違和感を覚えた。冷たくて硬い床の感触。……やば。俺、ベッドから落ちたのかな……。ぼんやりしながら瞼を開くと、真っ白な光が視界に飛び込んできて、思わず目を細める。朝日にしては眩しすぎる光。弾かれたように飛び起き、ぐるぐると視線を動かして周囲の状況を把握しようとする。まず、この空間は何処だ。確実に自室ではない。壁も床も真っ白で、ミニマリストを極めし者が住んでるみたいな、家具も何も無い部屋。窓が一つも見当たらず、あるのは白い扉と、その上に設置された何かが書かれた看板のようなもの。よく目を凝らして、そこに書かれた文字を読む。『握手しないと出られない部屋』……。───その瞬間、察知する。……こういうの、同人誌とかで見たことあるな、と。 )
……え、……さすがに、夢だよなぁ、これ……
( あまりにも現実感がなくて、焦ることすらできず後頭部を掻きながら呟く。もし夢だとすれば、自分に都合の良い展開になる可能性だってある。そう、例えば、一緒に閉じ込められた相手がさくらちゃんだったり…………。少しの期待を胸に、心なしか鼻の下を伸ばしながら後ろを振り返ってみると、幼馴染兼同居人である男がすやすやと眠っていて。ガクッと体がよろける。なんだよ!!お前かよ!!朔とさくらちゃん、名前は似てるけど!!そんなふうに心の中で騒ぎながらも、見慣れた顔でよかったと思う気持ちもあって。これで知らないおじさんとかだったらもっと嫌だったし。兎にも角にも、相手にも状況を分かってもらおうと肩を揺らして )
……朔!!呑気に寝てる場合じゃないって!!起きて!!
ーーーーーー
アイス大量買いしてくれるの優しい~!優しすぎる!楓も絶対喜びますね!!素敵な〆をありがとうございました!
そしてシチュエーション案も賛成していただきありがとうございます!
要求レベルが上がっていく展開、いいですね!ぜひそれでいきましょう!
最初の方は余裕じゃん!とか言いながら楽々とクリアしていくのに、後半には濃厚な絡みを求められて困惑したり照れたりする2人、見たすぎますね……!
さっそく導入を回させていただきました!
今回もよろしくお願いいたしますー!(蹴可です!)
161:
神谷 朔 [×]
2026-01-26 21:15:55
( 雑に肩を揺すられる感覚と聞き馴染みあり過ぎるデカボイスに、ゆっくりと意識が浮上する。眉をひそめながら静かに瞼を持ち上げて。……白い。眩しい。見覚えのない光景。数秒ぼんやりと瞬きを繰り返してから、違和感に目を細めたまま上体を起こす。ひんやりとした床の感触、やけに反響する空気。それから、すぐそばの楓の顔と、真っ白な空間を順に見回して。……なるほど。状況はまだ分からないが、少なくとも自分の部屋ではないことだけは即座に理解する。寝癖のついた髪を軽くかき上げながら、落ち着いた声で )
……うるさい。起きた。揺らすな、頭痛くなる。
( 言いながら立ち上がり、部屋全体を見渡す。窓はなし、家具もなし、白い扉が一つ。自然とその上の看板に目が向いて、書かれている文字を読み取ると、一瞬だけ瞬きをしてから訝しそうに眉を寄せて。……握手しないと出られない部屋。ずいぶんとまあ、分かりやすいというか、悪趣味というか。楓の方をちら、と見てから、もう一度看板に視線を戻し )
「握手しないと出られない部屋」……だってさ。閉じ込められてるっぽいな、俺たち。
……で、ここから出る条件が“握手”。
( 状況を飲み込んだのか、飲み込めていないのか分からない微妙な間。……現実にしては無理があり過ぎる展開だし、どう考えても夢だな、これは。落ち着いた様子で顎に手をやり、改めて楓に向き直って。どうせ夢ならと躊躇なく片手を差し出し )
どうする?
一旦試してみるか?
162:
鷹木 楓 [×]
2026-01-26 21:57:28
ま、まあ、握手くらいだったら……
( 揺り起こした相手がすんなりと状況を把握していく様子に少し驚く。俺みたいなオタクならまだしも、朔はこういう部屋のことは詳しくないはずなのに。まあ、これが夢だとすれば目の前にいる幼馴染も俺が作り出した存在で、ちょっとくらいオタク文化に詳しくても違和感はない、か。無理やり納得しつつ、状況を整理する相手の言葉に頷いて。この際、幼馴染と握手をするなんて朝飯前である。何の抵抗感もなくこちらも手を差し出し、自分よりも少し大きい手を軽く握る。すると、扉の方からガチャッと鍵が開くような音が聞こえてきて )
……あ!!開いた!?
( やっぱり、指示通りに動いたら扉が開くシステムだ。既視感しかない。これで部屋の外に出たら夢から覚めるパターンだな、と展開まで予測できてしまう。用が済んだのですぐに手を離し、扉の方へ向かう。それにしても随分と簡単な要求だったな、と看板を見上げて。ものによっては想像すらもしたくないほど濃厚なスキンシップを求めてくる部屋だってあるのに。あっさりとしすぎていて、逆に不安感が募る。……まさか、ね。頭を振って嫌な予感を振り落としながらドアノブに手をかけ、幼馴染の方へ振り返り )
やけにあっさりしてたけど……もう出れるっぽい!!早く帰ろ!!
163:
神谷 朔 [×]
2026-01-26 22:25:04
?……ああ。
( よく分からん部屋に閉じ込められ、よく分からん条件を提示され、よく分からんままとりあえず試して何とか解錠に成功したらしい。なんつーか、変な部屋だったな。微かに残る温もりを確かめるように手をグーパーさせている間に、薄情にも夢の中のパートナーくんはさっさとドアノブに手をかけていて。続く急かすような声に、はいはいと付き従いながら先に進むと、そこに広がっていたのは出口――ではなく、さっきとまるで変わらない、真っ白な空間だった。光の加減も、白い壁も、床の感触も、空気の反響も同じ。ただ一つ違うのは、正面にある扉の上に設置された看板。拍子抜けしたように足を踏み出して看板を見上げ、楓の肩越しにその文字を読む。 )
『ハグしないと出られない部屋』
( 淡々と読み上げた直後、気まずい沈黙が流れる。……へぇ。さっきより条件が一段階上がってる。さすが夢。段取りがいい(?)。困惑よりも興味が勝り、それ以上に隣にいる楓の反応の方が少し楽しみで。横目で様子を窺ってから、口元にごく薄く笑みを浮かべて )
どうやら……まだ帰れないらしいな。
164:
鷹木 楓 [×]
2026-01-26 23:19:12
……うわぁぁ、このパターンか……ッ!!
( 扉を開けた先に待っていたのは、ついさっき閉じ込められていた部屋と全く同じ空間。何が起きたのか分からず数秒フリーズして、看板の文字を読み上げる相手の声が耳に入ると、ようやく意識が戻ってくる。そして文字通り頭を抱えて嘆いた。出たよ!!要求がエスカレートしていくやつね!!握手の次はハグで、おそらくその先はもっと凄いことを……そこまで考えて、いやいやと首を振る。こういうのは大体お色気展開になる前に夢から覚めるのがお決まりの流れなんだから!!大丈夫だ!!そう自分に言い聞かせてみても、なんだか妙に意識してしまって顔が熱くなってくる。朔とそういう感じになるのなんて考えられない。しかし何故か胸が高鳴ってドキドキが止まらない。なんだこれ!?吊り橋効果ってやつ!?───声を出さずに百面相をしていたが、たかがハグくらいで照れていてもしょうがないので、意を決して )
……よし。するぞ、ハグ!!
( バッと腕を広げてみたが、自分から抱きつきにいくわけでもなく、あくまで構えただけ。感情が昂った時なら平気でハグできるのだが、今はそんな気分でもない。いやでも、抱きつかれるのを待つって、それもそれで恥ずかしいような……。気がついてしまったが後には引けず、じっと相手の行動を待つ間にもみるみると顔が熱くなっていって )
165:
神谷 朔 [×]
2026-01-27 09:05:06
( “このパターン”……ってことは他にも何かあんのかこれ。どうやら俺の知らない世界を、楓パイセンはそれなりに履修しているらしい。だからそんな、覚悟決めました、みたいな顔を?両腕を広げて固まっている相手を見て、一瞬きょとんと瞬きをする。ただのハグひとつでここまで緊張するとは。少しだけ目を細めて、その場から一歩分距離を詰め )
そんな気合い入れるほどのことじゃないだろ。別に、取って食ったりしないし。
……てか、自分で「するぞ」とか言っといて待つ側なんだ。抱かれるの。
( からかうように言いながら真正面に立ち、自分よりもやや小さめな幼馴染を見下ろす形で覗き込む。……近くで見ると分かりやすく赤い顔してんな。今さら何を照れることがあるのか分からんけど。……まぁ夢だし。俺にとって都合よく作られた楓なら、こんなもんか。じっと見下ろしたまま、この状況を楽しむかのように口角を上げて。楓の反応をまじまじと観察し、わざとらしく勿体ぶってから、ようやく腕を伸ばす。ほっそい腰に片手を回してぐっと引き寄せれば、体格差の分だけ簡単に距離がなくなって。もう片手を背中へ。相手を包むように。でも意外と優しく抱き留めてから、耳元に近い位置で淡々と )
ほら、ハグ。……条件、これで満たしただろ。
166:
鷹木 楓 [×]
2026-01-27 11:15:56
( 相手は普通に話しているだけなのに、言葉のひとつひとつが引っかかって羞恥心を刺激していく。取って食う……?だ、抱かれる……!?いや、何を考えてるんだ俺は……。もう思春期を抜け出したはずなのに、中学生男児みたいな思考をしてしまって居た堪れなくなる。早く終わらせてほしいのに、視線を向けてくるだけで何もしない相手をじっと睨んで。この顔、面白がってるなこいつ。夢の中でくらい優しくしてくれてもいいのに、相変わらずの様子に辟易としながら。広げたままの腕が少し痺れてむずむずしてきた、そんな時、ようやく相手が動きを見せて。伸びてきた腕に腰と背中を支えられ、大きな体に全身を包み込まれるような感覚で )
……っ、耳元で喋るな……!!
( 耳元で囁かれた相手の声に意識を持っていかれて、逃げるように顔を背けて。それでも鍵が開くまでの辛抱だと耐えていたが、何十秒か待ってみても鍵が開く音が聞こえてこない。もしかして、俺からも抱きつかなくちゃいけないのか……?もうここまできたら四の五の言っていられない。ずっと広げていた腕を相手の背中に回して、えいっ!と抱きつくと、ガチャッと音が聞こえて。まったく、判定厳しすぎるだろこの部屋。やれやれと息を吐きつつ、これで部屋から出られるぞと扉の方を見て、ふと考える。この先に進んだら、次は……。握手やハグとは比にならないほどの条件が書かれた看板が待ち受けているかもしれない。そう思うとゾッとして、おそるおそる相手の顔を見上げ )
……ねえ、朔も気付いてると思うけど、これって夢なんだよな?それなら、目が覚めるまでこのまま待つ方がいいんじゃね?次の部屋に行ったら何を要求されるか分かんないし……
167:
神谷 朔 [×]
2026-01-27 14:39:48
( 楓を腕に抱いて数十秒。扉の方を注視してみるが何の変化も起きていないようだ。……変だな。ハグ認定されてないのか?もっと力入れないと駄目、とか。いやでもハグって軽い挨拶みたいなもんなのに?そう思って一応腕に力を込めて抱き寄せるが、それでもやはり違うらしい。するとその時、俺にされるがままのかかし状態を貫いていた楓の方からぎゅっと抱き返される感覚があって、同時に無機質な解錠音が殺風景な室内に響いた。……なるほど。片方だけじゃダメで、ちゃんと抱き合う必要があったと。それから、見上げてくる視線と、不安を誤魔化すような提案を聞いて、ふ、と小さく息を漏らす。やっぱり怖くなってきたか。怖気付いた様子の幼馴染とは対照的に、なんとも言えない愉快さが込み上げてきて、ハグは解きながらも片手はまだ楓の腰のあたりに残したまま、口元にうっすら笑みを浮かべ )
……さっきからずっと思ってたけどさ。お前、「このパターン」って言ってたよな。何回か、こういう空間に閉じ込められた経験でもあるわけ?
やたらビビってるし。……次に何要求されるか、もう大体あたりついてんじゃないの。
( 楓の腰から手を離す代わりに、すぐ手首の方を掴んで扉の方へ一歩引っ張る。それもこれも、こいつがビビり散らかしてる顔を見るためだ。怖がっているのを分かっていながら、あえて意地悪っぽく笑って )
でもさ、夢なら別にいいだろ。もしかしたらこれでクリアかもしれないし。
それに、仮に何要求されようが、目ぇ覚めたら全部なかったことだ。
168:
鷹木 楓 [×]
2026-01-27 18:46:16
は、初めてだけど!!でもそれなりに仕組みは知ってるっていうかなんというか……
( 幼馴染にはオタク趣味もコスプレ垢も何もかも知られているが、同人誌でよくあるネタでぇ……と声を大にして説明できるはずもなく、もごもごと口籠る。すると、話を聞かず先に進もうとする相手に手首を引っ張られて。……確かに、これは夢だけど。夢の中だとしても、記憶に残るかもしれないし、目が覚めた後に気まずくなるのは嫌だ。でも、相手が言うようにこの部屋で終わりかもしれない。うじうじと悩みに悩んだが、これ以上説得しようにも相手に口で勝てる気がせず、結局流されて )
…………わ、分かったよ……行けばいいんだろ行けば……!!
( ぐっと悔しげに喉の奥から低い声を絞り出しながら、相手を連れて扉を開けた。───その先には、真っ白な部屋と扉と看板。もはや見慣れた光景。二度あることは三度あるというのは本当らしい。目を凝らして看板の文字を読む。……『キスしないと出られない部屋』。分かっていた、分かっていたが、どうしても絶望感に襲われて。キスくらい、相手からしたら大したことないかもしれないが、俺にとっては一大事だ。何せ初めてなんだぞ。ファーストキスの相手が夢の中の幼馴染なんて終わってる。終わりすぎている。絶望とほんの少しの照れが入り混じった複雑な表情で、ただ押し黙って看板を見上げることしかできず )
169:
神谷 朔 [×]
2026-01-28 11:11:56
( 半ばヤケになって扉を開けたオタク先輩の後に続く。そして、扉の先に白い景色が広がっているのを視認するなり、あ、まだ何かあるな、と察し。更に新たな看板の文字を読んだ瞬間、目を細める。……キス。握手、ハグときて、クリアじゃなければ、まぁこうなるだろうとは思ってた。というか、ここまで来たらもう驚きも薄い。ちらっと隣を見てみると、顔を真っ赤にして固まっている楓。……ああ、絶望と混乱と羞恥が全部乗ってる(笑)。こいつが何考えてるのかは大方想像がつく。ファーストキスの相手が男、しかも俺、っていうのが不服なんだろう。あとは、さくらちゃんが良かったーとか、多分そんなところ。……こいつが本気で嫌がることはしたくないが、少しおちょくってやるかくらいの軽い気持ちで静かに口を開き )
……クリアじゃなかったっぽいな。
で、次の条件はキス。
( あたかも納得しているかのような口調で距離を詰め、さっきハグしたときと同じように、片手を楓の腰に回して強めに引き寄せて。それから指先で顎に軽く触れ、ほんの少しだけ上を向かせる。……わざとだ。実際にするつもりはない。さすがにお互いダメージでかい。まずはどれくらい取り乱すか見てやろう、くらいの魂胆で。内心では可笑しくて仕方ないのを、顔には出さないようにしながら続ける )
さっさと終わらせようぜ。……ほら。目、閉じろ。
170:
鷹木 楓 [×]
2026-01-28 12:41:15
( 抵抗する間もなくクイッと顎を動かされ、相手の顔が接近して。少女漫画顔負けのスマートな仕草に惚れ惚れする余裕すらなくて、どうにかして回避できないかと目を泳がせて。なんでこんなに平気な顔してキスしようとしてくるんだ。パニックになってる自分がばかみたいじゃないか。とにかく今は目を合わせてはいけない気がして、ふらふらと視線を逸らし、その先にあった看板を今一度よく読んでみる。すると、ある事に気が付いた。キスという文字を見ただけで唇同士の接触を想像してしまったが、看板の記述には場所の指定なんてなかった。つまり、唇にキスをする必要なんてないということだ!!ようやく逃げ道を見つけ出し、手のひらで自分の口元をガードしながら )
……っ、おい、待て待て!!
なんで口にしようとするんだよ!?別にそこじゃなくてもいいから!!
( さすがに初キスを奪われるのは勘弁してほしい。この唇はいつか現れる運命のひとに捧げるって決めてるんだよ……なんて心の中で純情ぶりつつ、実際はただ恥ずかしいだけで。ハグの時みたいに、やっぱり唇にしないと開きませ~ん!みたいないじわる展開はないよな、さすがに。不安は拭えないが、とりあえずやるしかないと自分の前髪をかき上げて、ぎゅっと目をつぶり )
せめておでこ!!それかほっぺた!!
……やるなら一思いに、やってくれ!!
171:
神谷 朔 [×]
2026-01-28 14:04:31
( 手のひらで口元をガードしながら、必死に「おでこかほっぺた!!」という命乞いみたいな提案をする様を見下ろして、思わず小さく鼻で笑う。……いや、誰も“唇にする”なんて言ってないんだけど。勝手に想像して、勝手に追い込まれて、勝手に照れて。相変わらず一人で忙しいやつだな。というかさっきから全部受け身じゃねぇかこいつ。ハグの時もそうだったけど、偉そうな口きいてくるくせに、最終的に「やってくれ」って差し出してくるのがいちいち可愛い。ア ホっぽくて。腰に回していた手はそのままに、顎に添えていた指先を離し、代わりに手のひらで楓の後頭部を軽く支えて )
……誰も口にするなんて言ってねぇだろ。変な想像するな。
( 楓の額に自分の額が触れるか触れないかくらいの距離で。目を閉じたまま固まっている情けない顔を間近で眺めてやろうと、わざとゆっくりと動きを止める。……ほんと、抵抗もしないで受け身に回るとは。ハグ部屋理論でいけば、お前からもしないといけない可能性があるのに。口元にうっすら笑みを浮かべて )
そんな力入れなくてもいい。 ……あとそのキス待ち顔やめろ。やりにくいから。
( 文句をつけてから、ようやく、額に――ほんの一瞬触れる程度の“キス”。音も残らないほどあっさりと。続けて頬に。そして、首筋に。軽く。今出来うる限りのキスというキスを落としていく。それからすぐに手を離して距離を取り、何事もなかったみたいに扉の方へ視線を向けて )
さ、これでどうだ。
172:
鷹木 楓 [×]
2026-01-28 15:27:15
( そりゃキス待ち顔にもなるだろ、実際に待ってるんだから。そう心の中で反論していると、額に何かが触れた感覚がして、息を張り詰める。この一回だけで終わりかと思いきや、余韻を楽しむかのように頬にも首筋にもキスの小雨が降ってきて。え、いや、多くね!?思わずカッと目を見開いて。体が沸騰しそうなほど熱い。首筋に唇が触れた時にはびくりと肩が震え、小さく開いた口の隙間から息が漏れた。絶対余計だったよな、今のキス。それでも、不思議と嫌悪感は湧いてこない。気が済んだのか離れていく相手に何か言ってやろうかと思ったが、言葉が出てこなくて、キスを落とされた首筋にそっと手を当てて。そんな自分自身に困惑して眉間の皺を深めながら、相手と同じく扉の方を見る。しかし、悲しいかな、解錠の音は聞こえてこなかった )
…………やっぱり俺もやらなきゃだめ、か……
……よし。朔、手貸して!!
( いまいち融通が効かない部屋の仕組みに苛立ちつつ、今やられたことを相手に仕返すのも照れてしまって出来そうにない。今はできるだけ顔を見たくない。それならば、と相手の手を引っ張って口元に寄せると、勢い任せにキスを落とした。唇を離した瞬間わざとらしくリップ音が鳴ってしまい、気恥ずかしさが限界突破。バッ!と手を離し、ガバッ!と自分の顔を腕で覆い隠して。……しかし、まだ鍵は開かないようで )
……は!?これでも開かないの!?
もぉー!!どうしたらいいんだよー……
173:
神谷 朔 [×]
2026-01-30 14:59:01
( あれだけしたにも関わらず、扉はうんともすんとも反応しない。額も頬も首も違うってわけか。扉に目を向けたまま思考を巡らせていると、不意に手を引かれて。直後手の甲に落とされたキスと、やたらはっきり鳴ったリップ音に、一瞬呆気にとられたように目を数回瞬かせる。……え、なに。今、こいつから来た?完全に想定外で、心臓が無駄に跳ねたのが腹立たしい。顔を覆ってわたわたしてる様子を横目に見ながら、ふと胸の奥がちくりとする。──こいつ、他の誰かにもこういうことする日が来るんだろうか。想像した途端、理由の分からないもやもやが湧いてきて、無意識に眉をひそめる。……いや、来るかどうかなんて分かんねぇけど。なんで俺がそんなこと考えてんだ。自覚のない独占欲めいた謎思考を頭から追い出し、代わりにいつもの調子で )
……“ちゃんと”やらないとダメなのかもな。やっぱ。
( 顔を隠している楓の腕を軽く掴んで退けさせ、少し距離を詰める。するのか、しないのか。こいつがどんな答えを出すのか普通に興味があって、目の前の照れた顔をじっと覗き込む。するつもりはない。お互いダメージでかい。……って、そう思ってはいた。さっきまでは。けど、なんか、夢だし。別にそれほど悪くはない気がしてきていて。ただし、更に悪質な次の部屋が存在する可能性についてはこの際考えないとする。顎に片手を添え、親指の腹で小さな唇を撫でながら、適当な理屈をさも当然みたいな顔で言ってのけ )
手にキス出来るなら口もいけるって。同じ皮膚。素材一緒。
……試す?それとも、他の方法探す?どうする、楓。
【お勧め】
・初心者さん向けトピック
[0]セイチャットTOP
[1]1対1のなりきりチャット
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle