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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
64:
フラト [×]
2025-11-09 11:44:44
「なるほどねぇ、命懸けの仕事ってわけだな。俺たちも、落盤に巻き込まれねぇうちに、終わらせねぇとな。」
(アロイジウスの話を聞きながら、キョロキョロと周囲の岩肌を見渡す。)
「しかし、旦那は色々と物知りだな。ほんと、頼りになるぜ。うおっ!見なよ、旦那。落盤してやがるぜ、ここ。ん?なんか下敷きになってねぇか?」
(フラトが松明で照らすと、崩れ落ちた天井が地面に積み重なっているのが見える。見ると、瓦礫の下に、何かが埋まっているようだ。)
65:
アロイジウス [×]
2025-11-09 12:52:03
「長く生きているとその分知識を得る機会が多くなって…………この下敷きになっているのが、ゴーレムだということが分かるくらいにはなる」
(物知りだ、というフラトの言葉に返答しながら、松明で照らされた先を見た瞬間、アロイジウスは足を止めた。前にいるフラトを手でそれ以上進まないように制止しながら、瓦礫の下の存在が何なのかを観察する。)
「ゴーレム?……いや、それに近いがいわゆるガーディアンと呼ばれるものだな。古い時代の人工生命体だよ」
(アロイジウスは地面から小さな石ころを一つ拾い、潰れたガーディアンに向けて放り投げる。小石はガーディアンに当たって、硬い物同士がぶつかる甲高い音を坑道に響かせたが、ただそれだけでガーディアンが動く気配は一切無い。どうやら完全に機能を停止しているようだ。)
「……落盤に巻き込まれたのか、これは?」
66:
フラト [×]
2025-11-09 13:16:10
「ゴーレム…!へぇ、初めて見たぜ、ほんとに居るんだな。ぶっ壊れてるみてぇだな。」
(アロイジウスに制され、足を止める。様子が見やすいように松明を掲げ、アロイジウスの肩越しに落盤の下敷きになったガーディアン・ゴーレムを見ている。)
「人工、ってことは、誰かが作った、ってことだよな?それがなんでこんなとこでぶっつぶれてんだろな。ちょいと掘り起こしてみるかい?」
67:
アロイジウス [×]
2025-11-09 14:20:03
「……動く心配はなさそうだが……なぜここに?」
(アロイジウスはガーディアンを見つめながら考え込む。ガーディアン・ゴーレム。もといゴーレム族は、言うなれば無機物に魂が入り込んだ存在だ。ゴーレム族の生態は謎めいており、なぜ人型であるのか、繁殖方法はどうしているか、未だに解明されていないという。が、しかし。)
「……ゴーレム族の中には、人が作ったとされるものも存在している。あのガーディアン・ゴーレムが最たる例だ。その多くは、古代文明の遺跡に生息し、遺跡を荒らそうとする者を排除しようとするという」
(アロイジウスが、フラトを制する手を下げる。周囲を確認したところ、他のガーディアンが居る心配は無さそうだ。)
「掘り起こしてみてくれないか、フラト君」
68:
フラト [×]
2025-11-09 15:46:01
「てことは、なんだ、ここにその遺跡でもあるってことか。あの館の古物商野郎、ますます胡散臭ぇな。旦那、ちょいとこれ頼むわ。」
(松明をアロイジウスに渡し、鐵棍を壁に立てかけ、潰れたガーディアン・ゴーレムに近づく。瓦礫に手をかけ、一気に持ち上げる。)
「おーらよ、っと。へー、こん風になってんだな。これが生き物なんて、ちょいと信じがたいぜ。」
(軽々と瓦礫をどかすと、腹部に薔薇と十字架のレリーフが描かれた胴体部分があらわになる。所々、歯車やバネが剥き出しになっている。)
69:
フラト [×]
2025-11-09 15:46:02
「てことは、なんだ、ここにその遺跡でもあるってことか。あの館の古物商野郎、ますます胡散臭ぇな。旦那、ちょいとこれ頼むわ。」
(松明をアロイジウスに渡し、鐵棍を壁に立てかけ、潰れたガーディアン・ゴーレムに近づく。瓦礫に手をかけ、一気に持ち上げる。)
「おーらよ、っと。へー、こん風になってんだな。これが生き物なんて、ちょいと信じがたいぜ。」
(軽々と瓦礫をどかすと、腹部に薔薇と十字架のレリーフが描かれた胴体部分があらわになる。所々、歯車やバネが剥き出しになっている。)
70:
フラト背後 [×]
2025-11-09 15:46:59
(/あ、あら?すみません、なぜか連投になってしまいました…。)
71:
アロイジウス [×]
2025-11-10 00:30:03
「……生き物、と言うよりかは魔法現象に近いらしい。物を浮かせたり、操ったりする方式のな。一応は魂が宿っているから、便宜上生き物として扱っているだけだと聞くが」
(押しつぶされたガーディアンの全貌が晒され、アロイジウスは体勢を屈めて松明で照らしながらその姿を見つめる。)
「薔薇と、十字架?」
(それは見覚えのない紋章だった。十字架は一般的に聖教が用いるモチーフだが、それに薔薇が加えられているのは見たことがない。また歯車やバネも、現代では使われていないような形をしている。)
「……この紋章は私も見たことがない。だが、依頼主はおそらくこの坑道に埋まっている物を知っているらしいな」
(そう言うと、アロイジウスは体勢を戻す。どうやらあの依頼主を怪しむのは正しかったようだ。)
「この鉱山には、何かしらの古代遺跡が埋まっている」
(/以前自分もなぜか連投されたんですよね。何かしらのバグでしょうかね?)
72:
フラト [×]
2025-11-10 14:48:52
「へっ、こんな胡散臭ぇ仕事、初っ端からいいヒキしてるぜ、俺たちゃ。それにしても、旦那と組んでるとこの先も退屈しそうにねぇな。まだこの仕事も終わってねぇけど、俺たち、いいコンビなんじゃねぇか?」
(松明を持ち、ガーディアン・ゴーレムを見下ろすアロイジウスの肩をポンっと叩き、ニヤリと笑うフラト。立てかけていた鐵棍を手に取り、先へと続く坑道を見やる。)
「とりあえず、こいつはこのままにして、先に進むかい?」
(/バグかもしれませんね。またきっと起きるでしょね笑)
73:
アロイジウス [×]
2025-11-10 19:23:15
「……まぁ、君の言う通り、退屈はしないかもしれんな。この歳になって心躍ることになるとは思わなかったよ」
(ニヒルな笑みを向けたフラトに対し、アロイジウスは呆れたように、だが嫌味を感じさせない穏やかな抑揚のまま皮肉を返した。男同士でこんな会話をするのは彼にとって15年振りだったが、まだこういった会話が出来ることにアロイジウスは内心喜んでいた。フラト・ジェネゲート。何やら不思議な魅力のある男だ、とアロイジウスは内心独り言を呟く。こんな男に出会ったのは、アロイジウスにとって初めての事だった。確かにフラトの言う通り、自分達は良いコンビなのかもしれない。そう思いながら、アロイジウスはフラトの方へ向き直った。)
「さて、では君の言う通り奥へ向かうとしようか」
74:
フラト [×]
2025-11-10 20:19:24
「なに言ってんだ、旦那。俺が見たところ、まだまだ老け込むような男にゃ見えねぇよ。よーし、こっからはちょいと気合い入れていくぜ。旦那、そのまま松明持っててくれ。旦那にゃ悪ぃが、一番槍は俺がいただく。」
(記憶を失い、ずっと1人で依頼をこなしてきたフラトに、奇妙な、しかし懐かしい高揚感が湧き上がっている。背中を預けるに相応しい相棒との出会いに、心の奥が喜びに打ち震えている。再び鐵棍を腰に構え、奥へと進んでいく。)
(/ちなみに、フラト・ジェネゲートって名前は、平将門を文字ったものなんです。平はフラット、将はジェネラル、門はゲート、でフラト・ジェネゲートです!)
75:
アロイジウス [×]
2025-11-11 01:25:27
「……なんとも頼もしい背中だよ」
(だからこそ、こちらも安心して背中を預ける甲斐があるというものだ。アロイジウスはそう思いながら、つい最近出来たばかりの相棒に向かって信頼の言葉を小さく呟いた。まるで恐れを知らぬと言わんばかりに突き進むその背中は、側から見れば無謀かもしれない。だがアロイジウスには、この相棒が多少の事では動じない、それこそ鉄のような心を持っている事が分かっていた。)
(/なんと!実在の人物の名前を翻訳するとは!自分には思いつかない巧みなネーミングセンス……非常に勉強になります。自分なんて実在の名前を組み合わせるくらいしか思いつかないもので……)
76:
フラト [×]
2025-11-11 17:00:15
「旦那、見てくれ。こっちは坑道じゃねぇよな。塞いだ壁が崩れた、って感じだぜ。やべぇ感じがプンプンしやがる、が、当然行ってみるよな?」
(坑道をしばらく進むと、壁の一部が崩れ、坑道とは違った道があらわれている。アロイジウスに松明で照らしてもらうように声をかけ、崩れた壁を指差す。)
(/そんなに褒められると照れますね笑アロイジウスの名前は、実在のものなんですね!わたしは、名前考えるの割と好きです。)
77:
アロイジウス [×]
2025-11-12 17:33:05
「ここまで来たからには、私も気になるとも」
(崩れた壁とその先の道を松明で照らしながら、依然進み続けることをアロイジウスは明示する。この先がどうなっているのか知りたい、という冒険者らしい探究心などアロイジウスはここ数年間持ち合わせていなかったため、久しぶりに感じる高揚感が体を支配するのを抑えられなかった。)
78:
フラト [×]
2025-11-12 21:09:16
「へへっ、そうこなくっちゃよ。お、こっからちょいと広くなってんじゃねぇか。こいつぁいいや。旦那、鐵棍に巻き込まれねぇよぉにしてくれよ?へへへっ。」
(横道の奥へと進む、アロイジウスとフラト。横道は、明らかに採掘のために掘られた物ではなさそうだ。坑道よりも天井が高く、道幅も広く作られている。進むにつれて、香を焚いているような香りが漂ってくる。)
79:
アロイジウス [×]
2025-11-14 02:22:19
「やはり何かしらの遺跡のようだな」
(フラトに続いてアロイジウスも道を進む。その途中、道端に吊るしてある燭台のような皿を見つけた。)
「………油か」
(皿の中の粘性の液体を指先に付けて擦り、匂いを嗅いでみると、それが古い時代に使われていたであろう油である事が分かった。皿の中に松明をほんの少し浸けてみると、勢いよく炎が付き、松明よりも明るい火が周囲を照らし始めた。)
「これは良い、松明だけでは心許なかったからな。フラト君、これを使え」
(アロイジウスは燭台の皿を外すと、持ち手をフラトに差し出した。ティーポットの上半分を切り落としたような形のその燭台にも、先程見た薔薇と十字架の紋章が刻んである。)
80:
アロイジウス背後 [×]
2025-11-19 11:28:58
(/お久しぶりです。長らく返信頂いておりませんが、返信は難しい状況でしょうか?とりあえずご返答だけ頂ければ幸いです。)
81:
フラト背後 [×]
2025-11-24 14:48:02
(/ご無沙汰してしまい、大変失礼いたしました。諸事情で返信できなくなっていました。アロイジウス背後さんさえ良ければ、続けさせてもらえればうれしいです。ご一考のほど、よろしくお願いします。)
82:
アロイジウス背後 [×]
2025-11-24 16:37:26
(/ご無事なようで何よりでした……!フラト背後さんに何かあったのかと不安になっていたので……もちろん、続行に問題ありません!)
83:
フラト背後 [×]
2025-11-24 16:46:04
(/ご心配をおかけして、すみませんでした。そして、アロイジウス背後さん、底なしに優しい!それでは、引き続き、フラト共々よろしくお願いします!)
84:
フラト [×]
2025-11-24 18:33:36
「へぇ、こいつぁいいや。ちょいと油臭ぇのは気になるけどよ。」
(アロイジウスから燭台の皿を受け取り、辺りを照らしながら、目を慣らす。ゆらゆらと揺れる炎に、フラトのやや高揚した顔も照らし出されている。)
「旦那、この通路、掘ったのは坑夫たちでも、あの館の胡散臭ぇ野郎でもなさそうじゃあねぇか?あの潰れた樽人形も、ここが閉まって住み着いたわけじゃなさそうだしよ。」
(通路の奥に進みながら、アロイジウスに問いかける。)
85:
アロイジウス [×]
2025-11-24 22:57:34
「ああ。明らかに遺跡だ。それも古い時代のな。やはりあのゴーレムに何かしら関係していると見て良いだろう」
(二人が通路を進んでいると、やがて非常に広い部屋に出た。フラトの持つランプに照らされて、部屋の全貌があらわになる。)
「ここは……」
(部屋の壁には壁画が描かれており、あちこちに薔薇と十字架をモチーフにしたであろう絵があった。だがフラトとアロイジウスの目を引いたのはそれではなかった。)
「なるほど、な。フラト君、我々は厄介な物を発見してしまったぞ」
(アロイジウスはフラトに皮肉めいた言い回しでそう言った。宝、宝、宝。見渡す限り、古代の彫刻や巻物、希少金属の用いられた武具や装飾品で溢れていた。光に照らされたそれらは、自らの存在を示さんばかりに輝きを放っている。依頼主の目的、それはおそらくこれだったのだ。)
86:
フラト [×]
2025-11-25 08:36:22
「こいつぁ…すげぇや。へへっ、これを見りゃ、誰だって欲に目が眩んじまうぜ。」
(アロイジウスの『厄介な物』という言葉に、なるほどと小さくうなづきながら、入った部屋をランプで照らす。ランプが部屋を照らしているのか、黄金に輝く財宝が照らしているのか、わからなくなる、と思いながら。)
「こいつらかっぱらってトンズラ、ってわけにゃいかねぇよなぁ、旦那。」
(そう言いながら、フラトがランプで照らした先に、薔薇十字の紋章が描かれた樽のような胴体部分に手足と頭を収納し、休眠状態のゴーレムが3体見える。)
87:
アロイジウス [×]
2025-11-25 18:20:09
「できればそうしたいところだがね。あのゴーレム達が起動する条件を知れたら良いのだが……」
(アロイジウスは辺りを見回した。おそらく道中で倒れていたゴーレムは、何かしらの起動条件が満たされたことで動き出し、あそこまで辿り着いたのだろう。だがその際、落盤に巻き込まれてそのまま押しつぶされてしまったようだ。)
「ふむ……何かしらの結界を張っているのか、それとも宝が元の位置から動かされると起動するのか……」
(どちらもありうる話だ、とアロイジウスは一人呟く。この遺跡、そして宝を守るための番人として、あのゴーレム達はここにいる。そう考えると、ゴーレム達がどうやって起動するのか、道中倒れていたゴーレムは何故一体だけ起動したのか。そんな事を考えていた瞬間、突然背後から石が転がる音が聞こえた。)
(/この石音のせいで、ゴーレムが起動する、という流れにしたいと思います。いよいよ戦闘です!)
88:
フラト [×]
2025-11-25 20:29:32
「動かねぇうちに、パパっと潰せねぇもんかね、こいつら。」
(アロイジウスの話をききながら、ランプを下に置き、鐵棍を両手持ちで構え、ゴーレムを注視する。)
「どうする旦那。1発、ぶっ叩いて…後ろっ!!」
(鐵棍を振りかぶろうとした時、後ろから聞こえた石が転がる音に反応してしまい、ゴーレムから目を切ってしまう。)
(/いよいよですね!しかし、このタイミングでの石の音…館の主の差金かと、勘繰ってしまいますねぇ。アロイ背後さん、上手やからなぁ。)
89:
アロイジウス [×]
2025-11-26 18:47:50
(石音は、二人が進んできた通路から聞こえた。フラトもアロイジウスも振り向いてそちらを警戒したが、そこには誰もいなかった。
5秒経つ。……何も起こらない。
10秒経つ。……何も起こらない。
さらに数秒待ってみても、石音のした場所からは誰の気配も感じられなかった。)
「……今まで坑道を歩いていた時、誰かに尾行されている気配は無かったように思う」
(アロイジウスは通路の方を向いて警戒を続けながらも、抜きかけた剣の柄から手を離す。)
「フラト君、君の方は尾行される気配を感じたり………ッ!」
(アロイジウスがフラトの方に視線を移した瞬間だった。それはまるで病人の枕元にやってきた死神が、生の終焉を宣告する鎌を振り下ろす光景にも見えた。フラトの背後、ゆらりと動いた"それ"は、いつの間にかその巨大な腕をフラトに向かって振り下ろしていたのだ。)
90:
フラト [×]
2025-11-26 19:31:50
ガギィィィ…ッン!!
(ゴーレムの腕が振り下ろされたその刹那、すんでのところで鐵棍で受け止める。重たい金属同士がぶつかる音が部屋に響き渡り、続いてギリギリと、今度は金属同士が競り合う鈍い音が聞こえる。)
「不意打ちたぁ、やるじゃねぇか、樽人形。気に入ったぜ。」
(力と力の勝負から一転、フラトは体を捌くと、鐵棍をずらして相手の力をいなす。続いて、体を反転、相手の方を向きながら横振りの一撃を放つ。その一撃を、ゴーレムは片腕で防御、2、3歩後ろに下がり、無機質な視線をアロイジウスとフラトに向けている。)
「かってぇな、この野郎。旦那、剣で受けねぇ方が良さそうだぜ。折れちまったらもったいねぇ。」
(ゴーレムに向かって鐵棍を構え直す。ゴーレムの攻撃を躱しきれなったのか、額から血が滲み、顎まで、一筋流れ落ちている。)
91:
アロイジウス [×]
2025-11-26 21:47:24
「その方が賢明らしいな」
(アロイジウスは腕を交差させながら、腰に提げた四本の剣のうち、右手でロングソードを、左手で刀を、それぞれの鞘からゆっくりと刀身を引き抜く。ひりん、と金属特有の音を小さく鳴らしながら、二対の切先がゴーレム達へと向けられた。)
「…あの石音で動き出した、というのか」
(自分達がこの部屋に入った時になぜ起動しなかったのかは分からないが、今はそんな事を考えるべきではない。先程休眠していたはずのゴーレム達3体は、ジリジリとフラトとアロイジウスの方へ迫りつつある。しかし、この部屋の広さでは2体が並ぶ程度が限界らしく、1体は後方へ、2体が前方へと布陣している。)
「ッ、来るぞ!」
(先に動いたのはゴーレムだった。先頭の2体が、それぞれの目標に向かって巨大な拳を振るう。片方はフラトに向かって。もう片方はアロイジウスに向かってだ。)
92:
フラト [×]
2025-11-26 22:06:09
「そっちは任せたぜ、旦那!さぁ、来やがれ、樽人形!」
(自分の方に襲いかかる1体を迎え撃つフラト。その体躯と武器とは裏腹に、熟達の体捌き、理合に満ちた鐵棍の扱いでゴーレムの攻撃を捌き、いなし、打ち落としながら反撃を加えて行く。)
「この樽人形ども、効いてんのか効いてねぇのか、わかりゃしねぇぜ。旦那、拉致があかねぇ。ちょいとズルさせてもらうからよ、巻き込まれねぇでくれよ?」
(そう言うと、一旦間合いを取り、首から下げている珠を左手で握り締める。)
93:
プロ [×]
2025-11-27 20:42:22
参加希望ですよ。いいてざか?いいですよ。はい。
94:
アロイジウス [×]
2025-11-27 21:55:28
「……何をする気だ?」
(アロイジウスはボソリ、とフラトの言葉に疑問を漏らした。しかし、そのまま忠告に従うようにフラトの近辺から離れると、やがてゴーレムは分断され、各個における戦闘が始まる。)
「ッ、動きは鈍いが……!」
(ブォン、という風切り音と共に、ゴーレムの腕がアロイジウス目掛けて振るい下ろされる。その場から飛び退く形で攻撃を避けると、空を切った剛腕はそのまま地面へと吸い込まれるように叩きつけられた。)
「当たればミンチ肉になるのは確実、か」
(やがて砂煙がわずかに収まると、その光景に思わずアロイジウスは心臓を縮こませた。ゴーレムの腕には傷一つついておらず、反対に腕を叩きつけられた地面はといえば、まるで小さな隕石でも降ってきたのではないか、と思うくらいに深いクレーターが形成され、粉々になった床は破片すらなく、もはや砂と化している。)
「こんな相手にどうするというんだ、フラト……!」
(アロイジウスは思わず相方へと視線を向けた。こんな動く要塞相手に、相方は無事でいられるのだろうか、という心配が胸中に走り始める。)
95:
フラト [×]
2025-11-27 22:44:10
「へへっ、お代は見てのお帰り、ってな。そんじゃあ行くぜ…"我が身に宿れ、大赤竜の力"」
(フラトが呟くと、手に持つ珠が、炎の如く真っ赤に光り、次の瞬間にはその光がフラトの中に吸い込まれる。すると、フラトの瞳は珠の光が宿ったかのように真紅となり、尋常ならざる力が全身にみなぎっている様子が、傍らで戦うアロイジウスにも伝わってくる。)
「要ハ、落盤並ミニブッ叩キャ済ムッテコトダロ?覚悟シロヨ、樽人形。」
(声も、どこか大きな獣の唸り声が混ざったように変わっている。先ほどの玄妙な動きとはうって変わって、獲物に襲いかかる野獣のようにゴーレムに突進し、自身の頭部を掠める敵の腕も意に介さず、渾身の一撃をゴーレムの胴体部分に打ち込む。ガギィン、と鈍い音が響き、ゴーレムの胴体には僅かに亀裂が走っている。)
「今ノ打チ込ミデコノ程度カヨ。モウ少シ気合イ入レネェト…ナァァッ!」
(所々から血を流しながら、再びゴーレムに攻撃しようと身構える。)
96:
アロイジウス [×]
2025-11-28 20:24:48
「何がしかの身体強化魔術か……?」
(フラトの豹変したその姿や戦闘法に、アロイジウスは驚いた。しかし同時に、納得感をも感じていた。数々の冒険者が現れては散っていくこの業界において、突出した特技や力が無ければ生き残る事は容易ではない。彼はあの力を切り札にして、今まで生き残ってきたのだろう。あの様子から見ると理性がどれほど残っているかは分からないが、戦いというものは最後に立っている事こそ、勝利条件なのだ。)
「確かに修羅場を潜り抜けるための実力はある、様だが……ッ!」
(一方でアロイジウスの方は、ゴーレムの攻撃を避けるのみで手一杯であった。繰り返し振るわれる拳の鉄槌は、アロイジウスに触れる事なく地面や壁へと叩きつけられる。)
「剣で傷を付けられるならまだしも……!」
(今度は横薙ぎが繰り出された。身体を捻り、地面にへばりつく様に体勢を変える。頭上を通り過ぎる剛腕の後、風圧によって髪と軍帽が揺れた。ゴーレムの腕が壁にぶつかり、また轟音が響く。そして身体を起こそうとした瞬間、"それ"に気づいた。ゴーレムの腕の稼働部……肘関節に小さな隙間が空いている。その隙間の奥、僅かに見える暗闇の中に鈍く光った、金属か何かで出来た太い糸。)
「……なるほど。人の形をしている以上、そういった構造になるのは確かに自明の理、というわけか」
(アロイジウスは身体を起こし、再び両手の剣を構える。勝機が、見えた。)
97:
フラト [×]
2025-11-29 11:15:33
(剣を構え直すアロイジウスを横目に見て。)
「イイネェ、旦那モヨウヤク乗ッテキタミテェジャネェカ。」
(ゴーレムに首から肩を掴まれたまま、胴体の亀裂に鐵棍を突き立てるフラト。メリメリと鐵棍が刺さっていく。とどめを刺そうとするフラトと、引き剥がそうとするゴーレムのせめぎ合い。)
「ウォラァァァァァァァッッッ!!!」
(フラトは、一際高く吠えると鐵棍を突き立てままゴーレムの巨体を持ち上げ、そのまま壁まで突進し、串刺しにする。ゴーレムの四肢からは力が失われ、そのままダラリと地面に横たわる。)
「ヘッ、落盤ヨリ効くダロ、俺ノ鐵棍ハヨ。」
(フラトの鎧のゴーレムに掴まれていた部分は変形し、所々から血が滴り落ちている。)
98:
アロイジウス [×]
2025-11-29 18:56:26
(フラトがゴーレムを倒した瞬間と、アロイジウスが目の前のゴーレムに向かって走り出したのは、ほぼ同時だった。ゴーレムは再びアロイジウスに向かって、左の拳を振り下ろす。しかしそれをターンするように素早く避けると、アロイジウスは肘の関節、そこに僅かに空いた隙間を見逃さない。)
「捉えたぞ…!」
(アロイジウスはその隙間に向かって、右手に持ったロングソードを勢いよく突き刺し、まるでかき混ぜるかのような動作で剣を捻り回した。その瞬間、バチン、と何かがはち切れる音がゴーレムの左腕から響くように聞こえる。すると突然、ゴーレムは左腕から"地面に引っ張られるように"膝をついた。)
「重かろう、神経が断たれた腕は」
(アロイジウスがゴーレムの腕の隙間の内に見つけたのは、体内に伸びる金属製らしき綱だった。おそらく人体における神経や筋肉と同じように、ゴーレムもその綱を伸ばしたり縮ませたりして手足を動かしているらしい。であれば、その綱を絶ってやれば動きは止まる。だが、ゴーレムもただやられているばかりではなかった。空いている右手でアロイジウスを掴もうとしたが、アロイジウスはそれをするりと避けると、跪いたゴーレムの膝を足掛かりに、空中高く飛び上がる。)
「その首……!」
(刀を逆さまに突き立てるようにして、そのままゴーレムの首元へ、落下軌道のまま迫る。そしてやはり見つけた、首元の"隙間"を。ゴーレムが頭上のアロイジウスに向かって右腕を伸ばそうとしてくるが、鈍重な動きでは間に合わない。狙うは首と胴体を繋ぐ関節部に空いた、左肩の隙間。人間で言う左鎖骨の部分だ。)
「貰ったァッ!」
(刀がまるで吸い込まれるように簡単に刺し込まれた。そのまま刀をテコのようにして、隙間から胴体外側へと傾ける。するとゴーレムの頭部は、追随するかのように右へと傾いた。アロイジウスは左手でゴーレムの頭を掴み、右手で刀を力いっぱいに傾ける。ブチブチ、と細かな糸や綱がはち切れる音がしたかと思うと、アロイジウスは左手で掴んだ頭部を更に強く引っ張る。やがてバツン、と大きな音を立てて、文字通りゴーレムの首がもげた。)
99:
フラト [×]
2025-11-29 20:28:35
「旦那ノ方モ終ワッタミテェダナ。サテ、残ルハアト1匹カ。」
(肩で息をしながら、ゴーレムを仕留めたアロイジウスを見やる。自身とは対照的な戦い方に感嘆し、フゥ、と1つ息を吐いて残る1体のゴーレムに視線を移す。)
「サスガダゼ、旦那。残リノ1匹、俺ガナントカ動キヲ止メル。ソコヲ旦那ガ仕留メ、ッテノハドウダイ?」
(流れ落ちる血を気にすることもなく、ゴーレムに視線を向けたままアロイジウスに話しかける。)
100:
アロイジウス [×]
2025-11-29 22:49:29
「………」
(フラトに話しかけられているにも関わらず、アロイジウスは黙り込んでまま。ただ右手を見つめながら、その場で固まってしまっている。しかしよく見ると僅かに手が震えている上に、その目は普段よりも見開かれていた。アロイジウスの心中では、ゴーレムの首元に刀を刺した時の感触が、今もまだ残っていた。敵の首元に、剣を突き刺す感触。)
「何故………!」
(今更思い出すのか。敵は人間ではなかった。明らかに敵はモンスターで、しかも機械仕掛けのゴーレムだ。そんな相手から人と同じ色の血が出るはずがない。それだと言うのに、何故。
…………私の手は、赤黒い血に塗れている?)
「ッ」
(これは幻覚だ、ありもしない光景に惑わされるな。だがそれでも、あの感触は未だに手に残ったまま、薄れることがない。左の鎖骨を真上から剣で突き刺した時の、肺を貫き、心臓を抉り、内臓を刃が斬り開くあの感覚。吹き出した生暖かい血が、冷えた体に付着して感じる気色悪さ。敗戦から、あの国が地図から消えてから15年が経った。それでもまだ、あの感覚は心の内から出て行かない。)
(/久しぶりの戦闘により、アロイジウスのトラウマが発病した形になります。ここらで一発、フラトから気合を入れて頂きたく思うのですが……)
101:
フラト [×]
2025-11-30 09:21:31
「旦那?…怪我!?ヤラレチマッタノカ!?」
(敵はもう1体、しかし問いかけに反応しないアロイジウスを心配して、彼の元にかけよるフラト。最後のゴーレムは、無機質な視線を2人に向け、まるで観察するように佇んでいる。)
「旦那、大丈夫カ?…震エテンジャネェカ。オイ、旦那!」
(目を見開き、じっと動かないアロイジウスを前に、不意に記憶が蘇る。戦場で、命を奪う重さに足が止まった時、かけられた言葉。目の前のアロイジウスが、ぼんやりとした記憶の中の自分と重なる。)
「シッカリシネェカ、旦那!テメェハ生キテンダロウガ!ダッタラ!奪ッテキタ命ヲ背負ッテ、前ニ進ムシカネェンダヨ!!あろいじうす!前ヲ向ケェェッ!!」
(/なんというドラマチック!気合いの入れ方、難しいですね。うまくできていれば幸いです。便乗して、フラトの記憶イベントも入れちゃいました。)
102:
アロイジウス [×]
2025-11-30 18:42:34
(フラトの声にハッとして、アロイジウスは顔を見上げた。僅かに汗をかいているが、目はようやく正気に戻ったようだった。)
「…………すま、ない。こんな時に」
(最後のゴーレムの方を一瞥すると、鉄の巨人はただこちらを見つめるように立っている。攻撃される事もなく、まるであのゴーレム相手に心中を見透かされている様な気分だった。しかしやがてこちらが正気を取り戻したと見ると、ゴーレムは腕を構え、攻撃体制を整えた。)
「……はは、やけに気前のいいゴーレムだな、彼は」
(敵の会話が終わるまで待つとは。あのゴーレムにも感情や理性というものが存在するのではないか、と思いかけたが、攻撃体制をとったことを見るに、話し合いは無用らしい。空いた右手に、今度は腰からククリナイフを抜いた。左手に刀、右手に大身のナイフという奇妙な装備の仕方ではあるが、ロングソードを回収させてくれるほど、あのゴーレムの気前は持たないだろう。)
「………」
(チラリ、と右手に視線をやると、やはり血など一切付いていない。それもそうだ。あれはただの幻覚だ。)
「フラト君が前衛し、あのゴーレムが隙を見せたら私が仕留める、だったな?」
(/気前の良いご協力ありがとうございます……!いずれアロイジウスの口から過去について話させようと思いますので、それまでお楽しみに(?)して頂ければ幸いです!)
103:
フラト [×]
2025-11-30 20:43:43
「目ガ覚メタカイ、旦那。話ハ聞コエテタミテェダナ。済マネェガアンマリ時間ガネェ。手ッ取リ早ク済マセヨォゼ。向コウモヤル気ニナッテルヨウダシナ。」
(アロイジウスが正気を取り戻したことにホッとしたものの、竜力付与の身体への負担が限界に近づいている。戦闘態勢のゴーレムに目を戻し、鐵棍を構える。)
「旦那、突ッ込ムゼ。準備ハデキテンナ?」
(/はい、楽しみにしてます!フラトも記憶を取り戻していってるので、こっちも楽しみです笑)
104:
アロイジウス [×]
2025-11-30 21:35:29
「心配を、かけたな……」
(フラトの問いかけに対し、アロイジウスは両手に握った刃を構え、息を軽く整えながらも準備が整った事を示す。表情の中、僅かに曇った様子は見受けられたが、それもこれから起きる戦いに支障のない程度だった。)
「……いつでも好きなタイミングで行くと良い」
(/暖かいお返事、とても嬉しいです!過去を背負った男二人……ハードボイルドだなぁ笑)
105:
フラト [×]
2025-11-30 21:51:05
「ソンジャ、行クゼ…ウォラァァッッ!!」
(アロイジウスの言葉を受け、ゴーレムに猛然と突っ込む。迎え撃つゴーレムの左の膝に渾身の突き、間髪入れずに右の膝に突きを撃つ。グラリとバランスを崩しながらも右腕を横薙ぎに振るうゴーレム。その一撃を鐵棍で受け流し、頭上で鐵棍をくるりと回転させ、左の肩口に強烈な打ち下ろしを浴びせる。完全にバランスを崩したゴーレムは、地面に跪く格好になっている。)
(/ハードボイルドコンビですよね笑アロイジウスと組めて、フラトも喜んでます!)
106:
アロイジウス [×]
2025-11-30 22:38:15
(隙を見せたゴーレムに、アロイジウスは駆け向かう。ゴーレムもそれに気付いたのか、左腕をアロイジウスに伸ばそうとするが、フラトによる左肩への攻撃のせいであろう、左肩の可動が思うようにいかず、中途半端な位置までしか左腕を上げることしかできない。するとゴーレムが顔を背けた。それにより首周りに存在していた僅かな隙間は完全に埋まり、アロイジウスの剣が刺し込めるようなスペースが完全に無くなってしまった。)
「……ッ、流石に分かるか」
(先程までのゴーレム2体との戦いを見て学んでいたのであろう。フラトのような力押しによる戦法には打ち勝てなくとも、アロイジウスのような隙を突く戦法には、対処のしようがある、と。)
107:
フラト [×]
2025-12-01 19:41:15
「コォノ野郎ォォ!!」
(アロイジウスの狙い、そして瞬時に防御姿勢をとったゴーレムを感じ取り、ゴーレムの胴体に鐵棍を押し当て、渾身の力を込めて壁に押し込もうとするフラト。攻撃の手を休めれば、一気に攻勢に出られる、それを避けるためにも攻める。しかし、ゴーレムもそんなフラトを止めようと拳を振り下ろす。)
「旦那!ちゃんすハ一瞬ダ!絶対逃サネェデクレヨ!」
(ゴーレムの攻撃で鎧は変形し、フラトの流血はひどくなる。しかし、フラトの勢いは衰えず、ついにゴーレムを壁に激しく叩きつける。轟音と土煙が部屋を包む。)
108:
フラト [×]
2025-12-03 22:19:19
(/大丈夫ですか?なにかあったんでしょうか。)
109:
アロイジウス背後 [×]
2025-12-04 06:19:00
(/返信できずに申し訳ありません……私生活の方が忙しく、返信が遅れます……)
110:
フラト背後 [×]
2025-12-04 07:40:57
(/そうでしたか。わかりました!ゆっくりいきましょう。)
111:
アロイジウス [×]
2025-12-07 12:55:50
「無茶をする……!」
(満身創痍と言って過言では無い相棒の姿に、アロイジウスは心配と感嘆の混じった声を漏らした。壁に追い詰められたゴーレムの鎧は大きく歪み、腰と胴を繋ぐ位置に大きな隙間が生じている。土煙が舞う中見えたそれに向かって、剣を構えながら突進する。)
「だが、よくやってくれたッ!」
(一閃の剣光。鈍く光りながら走った剣影が、ゴーレムの鎧に吸い込まれた。鉄と鉄がぶつかり合って甲高く響いた音に、いくつもの綱が断ち切られる音が混じる。アロイジウスがさらに左の手元を捻ると、その音はさらに強く聞こえた。)
「眠れ、鉄人兵……ッ!」
(アロイジウスのその言葉が聞こえたのか、そもそもゴーレムに言語を解する事は可能なのか。それはアロイジウスには分からなかったが、ゴーレムはその言葉を聞いた後、まるで眠るようにぐったりと身体の力が抜けていく。やがて力が抜け切った後、ゴーレムはそのまま動かなくなった。
ゴーレムが先程見せた、こちらを伺うような、あの視線。まるで人間のように、感情を持っていると錯覚してしまうあの行為。
しかし、あれは人間ではない。あのゴーレムに人間を重ね見てしまっても、話し合いが通じる相手では無かったはずだ。
だがそれでも、アロイジウスの心の内に顔を覗かせた過去の断片は、心臓を鷲掴みにしたように呼吸を浅くさせる。)
「……ッ、フラト君、無事かね?」
(/大変返信遅れました、申し訳ありません!)
112:
フラト [×]
2025-12-07 13:42:25
「ブハッ…ガハッ…。ふぅ、やれやれ。へっ、あんまり無事じゃねぇなぁ。まぁ、慣れっこだがよ。いてて…。」
(鐵棍を杖代わりに立ち上がり、口元の血を拭う。見た目ほど酷い怪我ではないのか、首を2、3度ゴキゴキと鳴らし、革袋から水を飲む。)
「旦那、お見事な剣さばき、さすが俺の相棒だな。それにしても、馬鹿力で殴りやがって、樽人形がよ。おかげで鎧がボロボロだぜ。旦那は怪我なかったかい?」
(ガシャガシャと鎧をはたき、土汚れを取る。自身の血をぬぐいながら、アロイジウスに近づき、怪我の様子をうかがう。)
(/おかえりなさい!)
113:
アロイジウス/依頼主 [×]
2025-12-13 11:52:23
(フラトの気遣いに対し、アロイジウスは手を挙げて応えた。身体のどこにもそれらしい怪我はない。が、息は浅く、また視線も下に向いたままだった。先程の血濡れた手の幻覚はすでに消えているが、それでもやはり心の内はネガティヴな感情に未だ支配されていた。)
「……あまり無理をして、君にもしもの事があるとこちらも寝覚めが悪い。もちろん侮っている訳ではないが……」
(その瞬間、拍手の音が部屋中に響いた。手を叩いているのはアロイジウスでも、フラトでもない。洞窟内でもあるこの部屋は、音をゆっくりと反響させる。そのため、聞こえてきた拍手の音には、嫌な滑り気が含まれているように思えた。先程まで緩みかけた二人の雰囲気が、一気に引き締められる。)
「お見事でした、お二人とも。いやはや、今まであのゴーレム達を倒せる者は皆無でしたのでね」
(ゆらり、と影の揺れ動きと同じくして現れたのは、まさしく死人のような風貌の男。酷くへこんだ頬に、露わになった頭皮と短い髪。紫に変色した唇と、飛び出たかのような目玉。この男には、アロイジウスも、フラトも見覚えがあった。)
「あなた方がこの依頼を受けてくださって、非常に感謝していますよ」
(この男こそ依頼の主。あの豪勢な館に住み、そして今もなお側に佇む多くの傭兵を従えている男であった。随伴している傭兵の数は6人。みな殺気立ちながら、自らの主人の背後に控えている。)
「まさか本当にあのゴーレム達を倒し切るとは。最初に会った時には不安でしたが……結果的には、こうして依頼を達して頂きました。素晴らしいの一言に尽きますよ」
(飛び出た目玉がギョロギョロと動き回り、アロイジウスとフラトを見定める。疲れ果てた二人の表情を見て、依頼主は館で見せた笑顔とは違う、下卑た笑みを浮かべた。本人の体調が悪そうな顔つきも相まって、やけに嫌味たらしく見える。)
「私はこの状況を待っていたんです」
(依頼主が手をかざすと、側の傭兵達が依頼主の前に出て、それぞれ武器を構えた。傭兵達は口も開かず、何も言わない。だが彼らが構えている武器の反射光は、今よりアロイジウスとフラトに敵対する事を雄弁に物語っていた。つまり。)
「……ご苦労さまでした、フラトさん、アロイジウスさん。あなた方もこの地下墓で眠ってもらいますよ。永遠に、ね」
(/またもや遅れました!申し訳ありません!12月中は、年末近くにならない限り忙しく、返信が大変遅くなると思います…。それでも良ければお付き合い頂けると幸いです。どうかよろしくお願いします。)
114:
フラト [×]
2025-12-13 22:16:00
「だよなぁ、まー、そう来ると思ってたぜ、ったくよぉ。旦那、もう一仕事だなぁ。ま、タダ働きになりそうだがよ。」
(アロイジウスとフラトの前に現れた依頼主と6人の傭兵を見渡し、不適な笑みを浮かべる。もう一度顔の血を拭い、鐵棍を握る手に力を込める。)
「旦那、そのまま下向いてんだったら、後ろに下がってな。俺がこいつら片付けてやるからよ。その後、湯治場でゆっくりと俺の戦いっぷりを聞かせてやるからよ。」
(下を向き、浅い息遣いのアロイジウスを守るように前に出る。相手は、手練れの傭兵たち。ただでは済みそうにないが、やるしかない、と決意を固め、再び竜珠を握る。)
「さて、依頼主さんよ。報酬払ってとっとと帰るってんなら、旦那も俺も手は出さねぇが、どうする?誰も潰せなかった樽人形どもを潰した俺たちと、本当にやるつもりかい?」
(/どうぞお気になさらずー。こちらは、こうやってお相手いただけるだけでうれしいです!お互い無理せず、楽しみましょう?)
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