TOP >
オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
110:
フラト背後 [×]
2025-12-04 07:40:57
(/そうでしたか。わかりました!ゆっくりいきましょう。)
111:
アロイジウス [×]
2025-12-07 12:55:50
「無茶をする……!」
(満身創痍と言って過言では無い相棒の姿に、アロイジウスは心配と感嘆の混じった声を漏らした。壁に追い詰められたゴーレムの鎧は大きく歪み、腰と胴を繋ぐ位置に大きな隙間が生じている。土煙が舞う中見えたそれに向かって、剣を構えながら突進する。)
「だが、よくやってくれたッ!」
(一閃の剣光。鈍く光りながら走った剣影が、ゴーレムの鎧に吸い込まれた。鉄と鉄がぶつかり合って甲高く響いた音に、いくつもの綱が断ち切られる音が混じる。アロイジウスがさらに左の手元を捻ると、その音はさらに強く聞こえた。)
「眠れ、鉄人兵……ッ!」
(アロイジウスのその言葉が聞こえたのか、そもそもゴーレムに言語を解する事は可能なのか。それはアロイジウスには分からなかったが、ゴーレムはその言葉を聞いた後、まるで眠るようにぐったりと身体の力が抜けていく。やがて力が抜け切った後、ゴーレムはそのまま動かなくなった。
ゴーレムが先程見せた、こちらを伺うような、あの視線。まるで人間のように、感情を持っていると錯覚してしまうあの行為。
しかし、あれは人間ではない。あのゴーレムに人間を重ね見てしまっても、話し合いが通じる相手では無かったはずだ。
だがそれでも、アロイジウスの心の内に顔を覗かせた過去の断片は、心臓を鷲掴みにしたように呼吸を浅くさせる。)
「……ッ、フラト君、無事かね?」
(/大変返信遅れました、申し訳ありません!)
112:
フラト [×]
2025-12-07 13:42:25
「ブハッ…ガハッ…。ふぅ、やれやれ。へっ、あんまり無事じゃねぇなぁ。まぁ、慣れっこだがよ。いてて…。」
(鐵棍を杖代わりに立ち上がり、口元の血を拭う。見た目ほど酷い怪我ではないのか、首を2、3度ゴキゴキと鳴らし、革袋から水を飲む。)
「旦那、お見事な剣さばき、さすが俺の相棒だな。それにしても、馬鹿力で殴りやがって、樽人形がよ。おかげで鎧がボロボロだぜ。旦那は怪我なかったかい?」
(ガシャガシャと鎧をはたき、土汚れを取る。自身の血をぬぐいながら、アロイジウスに近づき、怪我の様子をうかがう。)
(/おかえりなさい!)
113:
アロイジウス/依頼主 [×]
2025-12-13 11:52:23
(フラトの気遣いに対し、アロイジウスは手を挙げて応えた。身体のどこにもそれらしい怪我はない。が、息は浅く、また視線も下に向いたままだった。先程の血濡れた手の幻覚はすでに消えているが、それでもやはり心の内はネガティヴな感情に未だ支配されていた。)
「……あまり無理をして、君にもしもの事があるとこちらも寝覚めが悪い。もちろん侮っている訳ではないが……」
(その瞬間、拍手の音が部屋中に響いた。手を叩いているのはアロイジウスでも、フラトでもない。洞窟内でもあるこの部屋は、音をゆっくりと反響させる。そのため、聞こえてきた拍手の音には、嫌な滑り気が含まれているように思えた。先程まで緩みかけた二人の雰囲気が、一気に引き締められる。)
「お見事でした、お二人とも。いやはや、今まであのゴーレム達を倒せる者は皆無でしたのでね」
(ゆらり、と影の揺れ動きと同じくして現れたのは、まさしく死人のような風貌の男。酷くへこんだ頬に、露わになった頭皮と短い髪。紫に変色した唇と、飛び出たかのような目玉。この男には、アロイジウスも、フラトも見覚えがあった。)
「あなた方がこの依頼を受けてくださって、非常に感謝していますよ」
(この男こそ依頼の主。あの豪勢な館に住み、そして今もなお側に佇む多くの傭兵を従えている男であった。随伴している傭兵の数は6人。みな殺気立ちながら、自らの主人の背後に控えている。)
「まさか本当にあのゴーレム達を倒し切るとは。最初に会った時には不安でしたが……結果的には、こうして依頼を達して頂きました。素晴らしいの一言に尽きますよ」
(飛び出た目玉がギョロギョロと動き回り、アロイジウスとフラトを見定める。疲れ果てた二人の表情を見て、依頼主は館で見せた笑顔とは違う、下卑た笑みを浮かべた。本人の体調が悪そうな顔つきも相まって、やけに嫌味たらしく見える。)
「私はこの状況を待っていたんです」
(依頼主が手をかざすと、側の傭兵達が依頼主の前に出て、それぞれ武器を構えた。傭兵達は口も開かず、何も言わない。だが彼らが構えている武器の反射光は、今よりアロイジウスとフラトに敵対する事を雄弁に物語っていた。つまり。)
「……ご苦労さまでした、フラトさん、アロイジウスさん。あなた方もこの地下墓で眠ってもらいますよ。永遠に、ね」
(/またもや遅れました!申し訳ありません!12月中は、年末近くにならない限り忙しく、返信が大変遅くなると思います…。それでも良ければお付き合い頂けると幸いです。どうかよろしくお願いします。)
114:
フラト [×]
2025-12-13 22:16:00
「だよなぁ、まー、そう来ると思ってたぜ、ったくよぉ。旦那、もう一仕事だなぁ。ま、タダ働きになりそうだがよ。」
(アロイジウスとフラトの前に現れた依頼主と6人の傭兵を見渡し、不適な笑みを浮かべる。もう一度顔の血を拭い、鐵棍を握る手に力を込める。)
「旦那、そのまま下向いてんだったら、後ろに下がってな。俺がこいつら片付けてやるからよ。その後、湯治場でゆっくりと俺の戦いっぷりを聞かせてやるからよ。」
(下を向き、浅い息遣いのアロイジウスを守るように前に出る。相手は、手練れの傭兵たち。ただでは済みそうにないが、やるしかない、と決意を固め、再び竜珠を握る。)
「さて、依頼主さんよ。報酬払ってとっとと帰るってんなら、旦那も俺も手は出さねぇが、どうする?誰も潰せなかった樽人形どもを潰した俺たちと、本当にやるつもりかい?」
(/どうぞお気になさらずー。こちらは、こうやってお相手いただけるだけでうれしいです!お互い無理せず、楽しみましょう?)
115:
/依頼主 [×]
2025-12-19 17:20:15
(フラトの言葉に依頼主は笑みを返した。それは正に自信に満ち、勝利を確信していると言っても良い笑み。実際依頼主の心中では、欺いたフラトとアロイジウスを嘲笑いながら自らの勝利を疑う事も無かった。そんな実に腹立たしいその表情を見せながら、依頼主がまた言葉を返す。)
「確かにあなた方の実力には目を見張るものがあるが……それでも、あのゴーレム達との戦闘で傷ついている。もはや体力の問題です。それに、何故かは知りませんがアロイジウスさんはどうやら闘う気力を失ったようだ」
(武器を構えた傭兵達が、ジリジリとフラトに迫る。いつ戦闘が始まってもおかしくはない雰囲気が漂う中、アロイジウスは下を向いて黙り込んでしまったままだ。)
「あなた方が手に入れたところで、"あの秘宝"の価値など分かり得ないでしょう。私に譲ってもらいますよ!」
(依頼主が言い終えたその瞬間、緊張の糸は断たれる。傭兵の一人が戦端を開いた。片手斧を振りかぶりながら、フラトに迫りくる。)
(/これほど暖かいお返事……ありがとうございます!非常に嬉しいです……!)
116:
フラト [×]
2025-12-20 19:19:59
「よーし、旦那は下がってろよ。来やがれ、三下奴!」
(斧を片手に迫る傭兵を、鐵棍を構え、迎え撃つ。記憶の一部を失っているとは言え、そこは騎士として練り上げ、体に刷り込まれた技術を発揮する。傭兵の斧の一撃を受け流し、体勢の崩れたところ、頭めがけて鐵棍を撃ち込む。)
117:
傭兵達 [×]
2025-12-20 22:06:56
「鈍い」
(フラトに斬りかかった傭兵が表情を変えずに小さく呟く。瞬間、素早く身を屈ませ、片手斧を両手で押さえながら、フラトの一撃をいなした。まるで流れるようなその動きは、フラトの一連の動作を予測しているかのように正確に行われた。どうやらこの傭兵も、それなりの経験を積んだ強者であるらしい。)
「こっちも忘れんなやッ!」
(フラトの攻撃がいなされたと同時に、大身槍を携えた傭兵が槍の矛先をフラトに向けて突進してくる。その狙いはフラトの頭部。スケールメイルを着た胴体より、頭部を狙った方が一撃で仕留められると踏んだのだ。)
「死に晒せェ!」
(/以下が考えている6人の傭兵の一覧になります!
・片手斧の傭兵
・大身槍の傭兵
・戦鎚の傭兵
・ダガー2本持ちの傭兵
・クロスボウの傭兵
・魔術師の傭兵
アロイジウスも必ず復活しますので、あと少しだけフラトさんには持ち堪えて頂きたく……!また年末年始になればもっとスムーズに返信できるようになると思います!)
118:
フラト [×]
2025-12-21 15:47:21
「くっ…!」
(攻撃をいなされ体勢を崩されながらも、すんでのところで槍の一撃をかわす。体勢を立て直し、2歩ほど下がり相手と対峙する。敵の槍がかすめた頬から血が滴っている。)
「やるじゃねぇか、こいつら。《こんだけ連携取られたら、珠使う暇がねぇな。さて、どうしたもんかねぇ、ったくよぉ。》」
(敵の力量に舌を巻きながらも、戦士としての本能がフラトの体を前に進める。いまだ動けないでいるアロイジウスを横目に見て、鐵棍を持つ手に力を込める。)
「ま、なんとかするしかねぇか。よぉし、来やがれ!」
(/了解しました!お忙しいのに、色々考えてもらって、ありがとうございます!)
119:
傭兵達 [×]
2025-12-27 09:36:04
「……パターン3だ」
「あいよ!」
(片手斧の傭兵が端的に攻撃方法の変更を伝えると、大身槍の傭兵は調子良く返答した。どうやらこの二人はツーマンセルで組んでいる傭兵達らしく、先程の連携も事前に考えられたものだったらしい。)
「お前さん、フラトとか言う名前だったな?ゴーレム達との戦い、見てたぜ?中々やるじゃねぇの」
(大身槍の傭兵が、フラトに話しかけながら再び槍を構える。口調は軽かったが、その言葉には僅かながらも重みが感じられた。おそらく嘘ではなく、本当にフラトの腕を見込んだ台詞だったのだろう。そしてその背後、右後ろに位置する片手斧の傭兵も、同様に自らの武器を構えた。どうやら今度の連携攻撃は大身槍の傭兵から攻めてくるようだ。)
「珍妙な魔法も使っちゃいたが……ただの力任せじゃ俺達には勝てねぇぜッ!?」
(大身槍の傭兵が動いた。槍を構え猛スピードで相対者へと突撃するその姿は、まるで牙を立てて突進する猪のようだ。だが、単なるがむしゃらな猪突猛進ではない。背後の影を踏むように付き回る片手斧の傭兵の腕前を信頼し、これから起きるであろう連携技に対する疑いの気持ちが無いからこそ、あのような攻撃方法ができるのだ。)
「おらァ!」
(槍がフラトの目前に突き放たれる。まるで毒蛇の素早い噛みつきのような一閃は、やはりフラトの頭を狙った、鋭くも力強い攻撃だった。)
(/お待たせしました!私生活もだいぶ落ち着いてきましたので、更新速度も早くなるかと思います!)
120:
フラト [×]
2025-12-27 17:46:44
「力任せだぁ?見損なうなよ、雇われ野郎!」
(体に刻まれた、騎士団での訓練が自然と体を動かす。鐵棍を腰高天秤に構えたまま、左足を軸に反時計回りの体捌きで頭部への攻撃を避けつつ、鐵棍の右端で槍使いの左脇腹を狙う。同時に、左端は背後の斧使いへの牽制に向けられる。)
(/お帰りなさい!無理はされないでくださいねー。ところで、傭兵たちへのフラトの攻撃は、ヒット確定させない方がいいでしょうか。不慣れですみません。)
121:
傭兵達 [×]
2025-12-27 18:52:35
「うおっ!?」
(大身槍の傭兵が驚愕の声と共にフラトのカウンターをギリギリの距離で察知し、身体を伸ばすようにして脇腹への一撃を避ける。よもや疲れた身体でここまで良い動きをするとは思ってもみなかったのだろう、避けられたとしても動きは緩慢なものであると、大身槍の傭兵は思い込んでいたのだ。)
「問題ない……!」
(しかしそれを見ても、片手斧の傭兵は焦ることはない。フラトの攻撃のうち、自分に向けられたのはあくまで牽制であると正確な分析すらできていた。フラトから見て左側、大身槍の傭兵の右背後から飛び出した片手斧の傭兵が、斧を振りかぶりながらフラトへと突き進む。)
(/お早い返信ありがとうございます!攻撃についてですが、まだ四人の傭兵達が残っているので、この二人への攻撃は確定させてOKです!)
122:
フラト [×]
2025-12-27 19:30:46
「もらったぜ、槍野郎。」
(大身槍の傭兵の背後から飛び出した片手斧の傭兵の攻撃には構わず、脇腹への攻撃をかわし、体勢が崩れた大身槍の傭兵の頭部に鐵棍の振り下ろしの一撃を喰らわせる。グシャ、と音を立て槍の男は力なく倒れる。しかし、片手斧の一撃、頭部への直撃はギリギリ避けたが、左の肩口、関節部の装甲が薄い部分に斧が食い込む。)
「へっへっへ。俺の左肩と槍野郎、高くついたな、傭兵ども。」
(左肩から血を滴らせ、不敵に笑うフラト。その様相は、古代の狂戦士を思わせる。)
(/了解しました。ありがとうございます!)
123:
傭兵達 [×]
2025-12-27 21:41:30
「……そうでもない」
(片手斧の傭兵は死んだ仲間に一瞥もくれる事なく、フラトの言葉に返答する。フラトの左肩から斧を抜くと、反撃を貰う前に距離をとった。仲間の死にも動揺しない冷静さは、並大抵の精神力では保てないだろう。この片手斧の傭兵は、やはり死線を潜り抜けてきた猛者である事は確実だった。)
「アイツも運が無かったなぁ、お前と組んだばかりに」
(そう言って新たに片手斧の傭兵の隣に進み出たのは、戦鎚を持った傭兵。皮肉げな笑みを浮かべながら、準備運動とでも言わんばかりに手に持った戦鎚を軽く振り回す。)
「そノ分、俺タちの報酬ガ、増エる」
(更に、一般的にダガーと呼ばれる短刀を2本備えた傭兵も戦線に加わる。やけに片言なその傭兵は無表情のまま、両手ともダガーを逆手持ちにして戦闘体勢をとる。)
「……邪魔はするなよ」
(仲間であるはずの二人に向かって、片手斧の傭兵は抑揚のない声で忠告した。いくら仲間同士とはいえ、彼ら傭兵は金で雇われているだけの集団であり、その関係には仲間意識という物の介在は無いらしいことが分かる。だがそれでも、多数対少数という不利な状況であることに変わりはない。3人がかりでフラトに注がれた視線には、最初に向けられたよりも更に強い殺意が加わっていた。仲間を殺されたからではなく、フラトの戦いの腕を認めたという理由によって。)
(/今後の流れですが……自分の私生活により返信が遅れたことが原因で、だいぶ流れがダレてしまったと思います。そのことについては、大変申し訳ございません。そのため事前に考えていた流れである、この後の傭兵隊長との戦闘はカットさせていただきたいと思うのですが……如何でしょうか?)
124:
フラト [×]
2025-12-27 22:46:04
「へっ、随分と冷てぇじゃねぇか。しかし、そんなもんか、傭兵ってのは。そんで、次は3人がかりか。たいした歓迎ぶりだぜ、ったくよぉ。」
(視線は、ひりつく殺意を向けてくる3人の傭兵に向けたまま、スルスルと壁まで下がる。背後を取られないためだ。下がりながら、左手で竜珠を握り、口の中で、呟くように解号を唱える。すると、フラトの傷口からの出血は止まり、瞳は再び赤竜の吐く炎のように真っ赤に光り出す。)
「サァテ、悪ィガチョイトずるサセテモラウゼェ。サスガニ3人相手ハ骨ガ折レソウダカラヨォ。」
(/了解しました、お任せします。それから、謝ることないですよー。私生活、大事ですから。お互い、無理のない範囲で楽しみましょう!先々、九頭竜騎士団の面々も追々登場させたいなー、とか考えてます。)
125:
アロイジウス/傭兵達 [×]
2025-12-28 09:06:34
「………」
(アロイジウスの目には、眼前で行われている戦闘がどこか遠い世界で起きているような非現実感に支配されていた。だが殺し合いが起きているのは現実で、実際にフラトは大身槍の傭兵を殴殺している。どこかで見たことがあるな、とアロイジウスは思った。どこでだったか、いつだったか。古い記憶を掘り起こし続けると、その既視感が確信に取って代わる。)
「……あぁ、そうか」
(人がいとも簡単に死ぬ世界。殺し合うための、それだけのための場所。今のようにただ見ているだけの行動などは死を招く要因に他ならず、考える余裕もないまま殺人を繰り返せざるを得ない、緊張状況の局地。あの時私は初めて人を殺した。相手の顔はどんな風だったか、と僅かな記憶を頼りに思い出そうとして……ある言葉が、脳内に鳴り響く。)
『隊長って、責任に拘りますよね』
(アロイジウスの脳内によぎったのは、戦場における殺人の罪について考えた事を、部下に漏らした時の会話だった。)
『責任なんてある訳無いでしょう、戦争での殺人なんて』
(ならば殺めた相手の顔を忘れた事を責める、音のないこの声は誰のものか。
いや、分かりきっている。
罪を、裁きを受け入れるべきと、必要なのだと叫ぶこの声は。)
(一方フラトと相対する傭兵達は、フラトの変異に気づかない訳もなく、その警戒心を高める。)
「またあの魔法かよ。単なる身体強化じゃなさそうだがね」
「傷の血ガ、止まッテル」
「……だが負荷もおそらく高い。パターン7だ」
(片手斧の傭兵が両隣の傭兵に目配せすると、二人もその意図に察して小さくうなづく。数秒もしないうちに状況は流転した。ダガーを持った傭兵が体勢を低く構えながらフラトに接近していく。だが一直線に突撃してくるわけではなかった。ジグザグに、それもパターン化されていない複雑な進路をまるで跳び回るように走り抜けていく。ダガーという短い得物だからこそ、その軌道を読まれては対応される。それを防ぐための行動だった。)
「行クゾッ!」
(/ありがとうございます……本当にフラト背後さんの優しさには感服いたします……!
九頭竜騎士団の登場も楽しみですね!
また次の返信で、アロイジウスを復帰させたいと思います!)
126:
フラト [×]
2025-12-28 10:47:57
(竜力付与により、研ぎ澄まされる五感。変則的な動きで敵が迫る中、またも脳裏によぎる断片的な記憶。『フラト、相手の動きを目で追うんじゃない。速い相手に付き合っても、勝機は得られない。どんなに動いても、結局は間合いに入ってくる。そこを仕留めるんだ。』劣勢の中でも、落ち着いていられる、信頼をおける仲間の声だ。)
「アイヨ、団長。」
(記憶とともに、枯れかけた気力が湧き上がってくる。アロイジウスと必ず生きてここを切り抜ける。その決意が、フラトの集中力をさらに高めていく。)
(/アロイジウスの復帰、楽しみです!)
127:
アロイジウス/傭兵達/依頼主 [×]
2025-12-28 19:01:21
(ダガー持ちの傭兵が先手を取った。フラトに接近しきる前に、左手に構えたダガーをフラトへ投擲するため振りかぶる。彼の脳内では、避けさせるか、打ち落とさせるかの行動をさせて、無理やり隙を作らせる腹づもりだった。その隙を逃さず攻撃を行い、仕留められればそれで良し、仕留められずとも後から続くであろう同僚に首を取らせる。そんな予測が行われていた。首を取らせればその者が最も高額の報酬を受け取ることになるが、この際仕方がない。殺すか殺されるかのこの世界で、欲を出しすぎるのは命取りになるのだ。)
「ドチラにしロ、オ前は終ワりだ!」
(息巻いてそんな事を言い放ちながら、振りかぶった腕からダガーが放たれたその瞬間。
楓の焦げるかすかな香りが、フラトの鼻をくすぐった。嗅いだことのある、それも親しみのある、パイプ煙草の香り。)
「ッ!いツノ間に!」
(フラトへと飛び行くダガーが金属音と共に弾き飛ばされる。それを見たダガー持ちの傭兵は、慌てて後ろへと飛び下がった。)
「……すまない、フラト君」
(聞き覚えのある低く落ち着いた声色がフラトの前にいる人影から響く。周囲に立つ傭兵達が目を少しばかりだが見開いて、驚いた表情を見せた。だがそれも僅かな時間で、すぐさま目の前にいる老人に向かって敵意を向けた。しかし刺さるようなその視線に晒されても、その老いた兵士は動じることはない。)
「戦いの最中で感傷に浸るとは……情けないところを見せた」
(彼はいつのまにか、床に落ちていたロングソードを拾っていた。ロングソードと東洋刀、二対の剣を握りながらフラトの前に立っていたのは、煙草の匂いが染み付いた軍服を着た老獣人。)
「15年か。ただの長い休暇だった……そう、考えるべきなのかもしれん」
(アロイジウスは暗い表情ながらも、戦う事を明示するかのようにゆっくりと剣を交差させながら構える。だがその背後に居るフラトだからこそ、アロイジウスの手元、剣を握るその手の動きを近くで見ることができた。
その手は微かに、一瞬見えた幻かと思うくらいの僅かな瞬間しか分からなかったが……アロイジウスの手は、小さく震えていた。そう、アロイジウスは未だ過去の断片に心を囚われたまま、戦闘を続けようと立ち上がったのだ。15年彷徨って久しぶりにできた、フラト・ジェネゲートという友人と肩を並べるために。)
「……っ、今更立ち上がろうと、この人数です!勝てる訳がないでしょうに!」
「別段初めてという訳でもないがね」
(アロイジウスが立ち上がった事に動揺を隠せなかったのは、依頼主のみ。圧倒的に有利と思われる状況であるにも関わらず、依頼主は焦った表情を見せる。)
「……まだ行けるかね、フラト君」
128:
フラト [×]
2025-12-28 19:20:23
「ヘヘッ、思ッタヨリ早イオ目覚メジャネェカ、旦那。」
(馴染みのある声と、煙草の匂いに、思わず口角が上がる。目は傭兵たちを見据えたまま、目覚めたアロイジウスに声をかける。)
「マダ行ケルカッテ?旦那、コッカラガ本番ダゼ。」
(頼れる相棒が戻ったことで、さらに全身に気力が満ちる。それに呼応するように、竜珠も赤く輝き出す。)
129:
アロイジウス/傭兵達/依頼主 [×]
2025-12-29 17:45:52
「……ッ、お、お前達も行くんだ!数の利を活かせ!」
「了解」
「はぁ。何を焦ってるんだか分からないけど、この私が出る事になるとはね」
(依頼主は自らの隣に並ぶ、側近の護衛役2人にも命令を下す。傭兵の片方はクロスボウを持った男で、指示に対して淡々と返答を返す。もう片方は魔術師なのか、木製の杖を持った女の傭兵で、依頼主の焦燥から出た指示に呆れながら渋々了承の言葉を吐いた。)
「……君にはダガー持ちと戦鎚持ち、あの2人の相手を頼みたい。あの片手斧の傭兵とクロスボウ持ち、そして魔術師の3人は……私が担おう」
(フラトに聞こえる程度の小さな声で、アロイジウスが敵の分担を申し出た。片手斧の傭兵の動きは、他の者とは明らかに別格。フラトとは一戦を交えた分、その対応法もできているだろう事からの提案だった。)
(/互いに2人ずつ先に仕留めて、最後に腕利きである片手斧の傭兵と戦う流れで行きたいと思います!)
130:
フラト [×]
2025-12-29 22:12:10
「了解シタゼ、旦那。」
(アロイジウスの指示に、小声で答え、ダガー使いに対してスルスルッと間合いを詰める。やや前屈みになり、鐵棍を低く構え、頭が無防備になっている。)
(/アロイジウス背後さんの流れに乗ります!もしあっさりと倒してしまっていいのなら、頭無防備の誘いに乗ってください。フラトがカウンターで討ち取るつもりのようです。)
131:
傭兵達 [×]
2025-12-30 18:46:05
「ソンナあかラさまな誘イニ乗ルカ」
「カウンター狙いかい。まぁそう思いつくわな」
(ダガーの傭兵がフラトの体勢に警戒する。戦鎚の傭兵もそれを見て、当然の帰結だとうなづいた。フラトの狙いは見切られてしまっている。)
「だったらよお」
(戦鎚持ちの傭兵がゆっくりと得物を両手で持ち上げた。まるで重厚な銅像のように、その姿には周囲を圧する雰囲気を放っている。)
「こういうのはどうだいッ!」
(直後、戦鎚が地面へと振り下ろされた。爆音と共に、発生した真空波が砂煙を上げながらフラトへと飛んでいく。)
(/ちょっとばかし引き延ばしになるかもしれませんが、強敵感が薄れないよう、この一回だけ引き延ばさせてください……この真空波攻撃の後、砂煙に紛れてダガー持ちが襲ってくる予定です!)
132:
フラト [×]
2025-12-30 19:46:13
「…」
(フラトは落ち着いている。見切られようが、関係ない。敵の致命の一撃のみに集中する。もちろん、無傷で倒せる相手ではないことも承知の上だ。フラトは覚悟を決めている。肉を切らせて骨を断つ、と。)
(/了解です!軽くなってしまいますもんね。配慮が足らず、すみません。)
133:
傭兵達 [×]
2025-12-31 21:27:50
(周囲に砂煙が舞い、やがてフラトの視界は一面砂色で満たされる。閉所ということもあり、舞った砂は風で飛ばされないため煙が晴れるにも時間がかかるだろう。完全に視界を封じ、その隙を狙う算段なのだ。)
「どうだい、これじゃ反撃も難しいだろうな?」
(戦鎚持ちの傭兵の声がした。おそらく移動しているようで、フラトから向かって左から右へと動きながら喋っているらしかった。)
「安心しろよ。黙って動かなきゃ、苦しまず**る」
(ゆらり、とフラトの視界の端で人影が動く。ほんの一瞬、100分の1にも満たない秒間のことだが、"それ"には確かな殺意が感じられた。)
「逝ケ」
(フラトの首から30cmもない場所に、ダガーの刃が文字通り突然現れた。この砂煙に紛れて、ダガー持ちの傭兵は既にフラトに接近していたのだ。病に伏せた人間の枕元に死神が音も無く忍び寄るように、この傭兵も同様、フラトの喉笛を切り裂いてその命を断つつもりでいる。)
(/お付き合い頂きありがとうございます!この一撃、フラトはどう対応するのか……)
134:
フラト背後 [×]
2025-12-31 22:23:50
(/テンポ悪くしてすみません。念の為に確認させてください。一応、わたしなりにフラトがダガーさんを仕留める絵図はできたんですが、次の返信で仕留めてもいいもんでしょうか?)
135:
アロイジウス背後 [×]
2025-12-31 23:01:43
(/失礼しました、お伝えするべきでしたね。次の一撃でダガー持ちを仕留めてもらって構いません。その返信後に戦鎚持ちが攻撃するので、戦鎚持ちの方はそこを仕留める流れ、と考えております。)
136:
フラト [×]
2025-12-31 23:45:50
(立ち込める砂煙の中、フラトは視覚を捨て、その他の感覚を研ぎ澄ます。音、匂い、温度、そして気配…。聞こえる、敵が砂煙の中を向ってくる微かな音が。攻撃の方向を限定するため壁を背にしたことも功を奏している。後は、気配でタイミングをはかるだけだ。)
「来ル方向サエ分カリャ…!」
(フラトの一瞬にかける集中力が勝利を呼び込む。左手に持つ鐵棍で首に迫るダガーを防ぎ、同時に右手のグラディウスがダガー使いの顎下から頭部までを貫く。)
「惜シカッタナ。良イ線イッテタゼ。」
(グラディウスを引き抜くと、ダガー使いの傭兵の体は力無く崩れ落ちる。)
137:
傭兵達 [×]
2026-01-01 01:17:51
(ダガー持ちの傭兵が地面に崩れ落ちるのとほぼ同時に、砂煙の中から現れたのは戦鎚持ちの傭兵だった。相方がやられるとは思っていなかったのか、もう動かない同僚を一瞥するとわずかに目を細めたが、その動きに戸惑いや焦燥は見られない。両足を曲げて腰を低く据えながら、両手で持った戦鎚を大きく振りかぶっている。)
「もう一丁は防げまいッ!」
(その一撃はまるで流星のようだった。鈍く光る戦鎚の残像が視界に残り、灰色にも似た光の線が空中に残されている。フラトから見て、左下から右上に向かい半円軌道を描きつつある戦鎚は、それほどの猛スピードで振り上げられていた。その一撃を脳が認識したとしても、常人では対応できない速度の攻撃。攻撃と共に見えた、戦鎚持ちの傭兵の腕は強張った筋肉により肥大化し、まるで風船のように膨らんで太くなっている。それほどの筋力で放たれた超威力の一撃を喰らえば、例えいくら分厚い鎧を着ていても命はないだろう。)
(/明けましておめでとうございます!昨年度からフラト背後さんとやりとりさせて頂き、非常に心躍るなりきりをさせてもらっています。今年度も引き続き、互いに楽しみながらやりとりできていけたらと思っております。どうぞよろしくお願い致します!)
138:
フラト [×]
2026-01-01 09:51:58
(連携の取れた連続攻撃、通常の状態のフラトであれば、あるいは討ち取られていたのかもしれない。しかし、竜力がその身に宿り、今や歴戦の騎士としての記憶も取り戻しつつあるフラトの動きに一切の澱みはない。両手の得物を捨て、流れるような動きで戦鎚の傭兵に組み付く。敵の武器が最大速度に到達するまでの僅かな瞬間を捉える。それはまるで、強い水流が大岩をも飲み込み、砕いてしまうように。)
「スゲェヨ、オ前ラ。楽シカッタゼ、アリガトヨ。」
(戦鎚の傭兵を地面に組み伏せ、礼を言うフラトの目には慈悲などない。ただ目の前の脅威を排除する、その一点のみに力を集中させる。傭兵の首に大蛇のように巻きつけた腕に一層の力を込め、留めをさす。"ゴキッ"と鈍い音が響き、ビクンと体を一瞬震わせ、戦鎚の傭兵は事切れる。)
(/明けましておめでとうございます。こちらこそ、アロイジウス背後さんには、フラトに相棒と活躍の場をいただいて、とても幸せです。今後の2人の旅路もめちゃくちゃ楽しみです!今年もよろしくお願いします!)
139:
アロイジウス/傭兵達 [×]
2026-01-03 00:18:23
(一方フラトが二人の傭兵と戦っている最中、アロイジウスと対峙した3人。片手斧の傭兵、クロスボウ持ちの傭兵、魔法使いの女傭兵は、自分達の眼前に立つ一人の老獣人を訝しげな視線で囲っていた。)
「今更なんでやる気になった訳?」
(魔術師の女傭兵が自らの杖をクルクルと回して弄びながら、口を開いた。それもそのはず、アロイジウスは先程まで戦意を喪失していたというのに、唐突に戦闘へ復帰した。これは対峙している3人の傭兵からすれば不可解な疑問であり、目の前にいるアロイジウスへ異妙な恐ろしさを感じさせる要因でもあった。)
「……君達は人を殺めた事があるか?」
「そりゃあね、こういう仕事だもの。尊大でご立派な、正義面した騎士様とは違って、それなりに汚いやり方で葬ってきたわ。ね?」
(女傭兵に同意を求められて、片手斧の傭兵とクロスボウ持ちの傭兵が目を丸くしたように見えた。まさかこの場でこんなやり取りをするなどとは思ってもみなかったのだろう。片手斧の傭兵はフン、と鼻で笑うような反応をしたが、クロスボウ持ちの傭兵は何も反応することなく、アロイジウスを見つめて自らの得物を構えていた。)
「私は殺めた人間の顔を思い出せない」
「……はぁ?アンタが何人殺したか知らないけど、私達だって覚えちゃいないわよ。そんなのいちいち気にしてたら」
「"気が狂う"、と?」
(言おうとした言葉をアロイジウスに先取られて、女傭兵は驚いたような顔を見せた後、まるで拗ねるような表情に変わって黙り込んでしまった。まるで年頃の少女のようだ、とアロイジウスはそれを見て思った。女傭兵の顔をよく見てみれば、端正な顔立ちをしている。一般的には美人と称されるような部類のその女傭兵が幼さの残る反応を示したのを見ると、敵だというのになんだか微笑ましいものを見ているような感覚に陥ってしまう。)
「……お前は何が言いたい」
(片手斧の傭兵が口を開いた。無駄なやり取りをするつもりは無いのだろう、早く本題に入れ、とでも言うような呆れ混じりの声色でアロイジウスに言葉を促した。)
「……私は国のため、世のためと自らに言い張りながら骸を積み上げ続けた」
(低くしわがれた、老人特有の声が響く。声の主であるアロイジウスの紺色の瞳が、まるで夜の海のような穏やかさと共に、何もかも飲み込んでしまうような、そんな恐ろしさを傭兵達に感じさせる。)
「だが鏡には嘘が通らなかった。何が見えたか?」
(声が徐々に冷たくなっていく。年老いた男の後悔の声が、何の感情も含まれない無機質な声へと移り変わっていく。)
「殺戮者だ」
("剣が"ゆっくりとその刃先を傭兵達へ向けた。そう、剣だ。あの男は感情の無い剣なのだ。そう考えればこの感覚に納得がいくと、女傭兵は気づいた。)
「そこには世にも恐ろしく、何の変哲もない、戦争によってではなく、ただ思考を止めて殺人を繰り返す殺戮者しか居なかったのだよ」
140:
アロイジウス/傭兵達 [×]
2026-01-03 00:19:38
「……!」
(クロスボウ持ちの傭兵が戦端を開いた。一発の矢が音速に近い速度でアロイジウスに向かって飛翔したが、わずかに身を逸らすことで回避される。女傭兵が魔術をすぐさまに唱えると、手のひら程の大きさの火球が三つ、杖の先から素早く飛び出していく。するとアロイジウスの身体が文字通り、横方向へ跳ねた。その老体のどこでそんな力を発揮するのか、異様な速さで火球を次々と避けると、その場から傭兵達との距離を詰めるために接近していく。)
「コイツ、反応が早い…!」
(女傭兵が小さく驚嘆の声を漏らした。片手斧の傭兵も連撃に乗り、斧を振りかぶりながらアロイジウスへ接近していく。しかし両者が接近しきる前に、またもやクロスボウの矢がアロイジウスに向かって飛んでくる。)
「まずは弩からか」
(アロイジウスが右手に持ったロングソードを一瞬で逆手持ちに切り替えると、左脇に手を伸ばし、そこに納めていた黒塗りの投げナイフを親指と人差し指、中指の3本で掴み取って飛んでくる矢へと投擲する。アロイジウスの右脇腹に向かって斧が振り落とされたのは、矢と投げナイフがぶつかって甲高い金属音が響いたのと、ほぼ同時だった。)
「ッ!」
(ギャリリリ、と金属同士が噛みつきあう音を立てて、斧が刀の表面を滑っていく。アロイジウスは左手の刀で斧を受け流したのだ。その流れのまま、アロイジウスは刀の柄頭で片手斧の傭兵の額に一撃を喰らわせる。)
「ぐッ……!?」
(だが片手斧の傭兵は一瞬怯みはしたものの、すぐさまその場から飛ぶように後退する。瞬間、火球とクロスボウの矢がアロイジウスの視界の端に映った。アロイジウスもすぐさまそこから飛び退くと、矢が空気を裂く音がした。かと思えば間髪入れずに火球が到達し、勢いよく地面にぶつかり発火する。もし矢が当たっていたとしたら、それで怯んだ瞬間に火球の餌食になり、火だるまになるのは確実だっただろう。)
「……ッ、チィ!」
(後退し、離れていた片手斧の傭兵が大きく舌打ちを打った。先程のアロイジウスの一撃で血が目に入り、視界を失ったのだ。)
「何やってんの!」
(女傭兵が片手斧の傭兵に毒づきながら再び魔術を放つ。今度は火球ではなく、数本の氷柱が宙に現れ、アロイジウスへと向かって飛んでいく。)
「一人黙らせてしまえば……!」
(次々と飛んでくる矢と氷柱をジグザグ軌道で避けながら、アロイジウスはクロスボウ持ちの傭兵に接近する。狙われていると察したのか、クロスボウ持ちの傭兵は装填しながら後退し始めた。)
「気づいたな、だが」
「……!」
(アロイジウスは右手のロングソードを口に咥えると、また左脇の投げナイフを投擲する。クロスボウ持ちの傭兵はすぐさま反応し、装填を終えたクロスボウで投げナイフを撃ち落とした。)
「………な、に?」
(ナイフは撃ち落とされたはずだった。だがクロスボウ持ちの傭兵の胸元が赤く染まっていく。その滲む血の中央には、まるで先程撃ち落としたナイフは幻だったとでも言うように、投げナイフが刺さっていた。
"二重投擲"。2本のナイフを同時に投げ、片方の影にもう一本が隠れるように投擲する高等技術。)
「前よ!」
「……!」
(女傭兵の声に引き戻され、クロスボウ持ちの傭兵が胸のナイフから前方に視界を戻した瞬間。そこには両手の剣をハサミのように交差させて振りかぶるアロイジウスの姿があった。)
「……ッ」
(肉が裂ける感触の後、頸椎の僅かな隙間に刃が入り込み、太く張った神経を断ち切る感触が両手の剣から伝わってくる。ジワリ、とアロイジウスの心の内が嫌な感覚に蝕まれるが、先程のように過去の記憶に惑わされることは許されない。アロイジウスは歯を食いしばりながら、そのまま剣を振りきった。)
「ちょっと、アンタいつまで目擦ってるつもり!?」
「4秒寄越せ!」
(4秒。それが過ぎれば片手斧の傭兵が復帰する。アロイジウスに残された時間はそれだけだった。もう余計なことはできない。アロイジウスはすぐさま女傭兵の方へと走り向かう。)
「コイツ……っ!」
(1秒。女傭兵が高速詠唱により、再び火球を放つ。
2秒。火球がアロイジウスの眼前まで到達する。左右に避ければ女傭兵を仕留めるまでに4秒以上は確実にかかるだろう。それでは間に合わない。)
「当たれっての!」
(3秒。アロイジウスがまるでその場で滑ったかのような体勢になる。というよりかは、彼は足をわざと滑らせ、スライディングの形で火球を避けたのだ。
4秒。アロイジウスが右腕を地面に打ち付けた。その反動で体勢を戻しつつ、女傭兵の眼前まで迫る。片手斧の傭兵が回復した目を開けたのはほぼ同時だった。)
「………冗談だろ」
(片手斧の傭兵がようやく戻った視界で見た光景は、女傭兵の喉笛を、左手の刀で貫いているアロイジウスの姿だった。)
「……これで、残るは一人」
(アロイジウスが片手斧の傭兵に目を向ける。まるで海の底の深淵を切り取ったようなその瞳の紺色は深く、そして暗かった。)
(/返信遅れました!長かったので二つに分けさせて頂いております……)
141:
フラト [×]
2026-01-03 08:02:55
「サスガ旦那、鮮ヤカナモンダゼ。…サァテ、コッチノガ人数多クナッチマッタナァ。イヤ、雇主モ入レリャア五分カ。」
(スケイルメールを、返り血と自ら流した血で赤く染め、アロイジウスの傍らに立つフラト。それは、さながら手負の赤竜を思わせる。)
「ドウスル、旦那。一気ニ仕留メチマウカイ?」
(まるで手負の獣のような殺気をまとい、実質残り1人となった傭兵に視線を向ける。」
142:
アロイジウス/傭兵 [×]
2026-01-04 06:49:20
「……そうも行かんらしい」
(アロイジウスがフラトにそう囁くと同時に、片手斧の傭兵が自らの上着を脱ぎ捨てた。深く深呼吸をしながら、右手に握った斧の感触を確かめるように握る強さを強めたり、弱めたりしている。)
「……俺は」
(片手斧の傭兵が口を開く。今までとは違うその異様な雰囲気に、アロイジウス達は驚かざるを得なかった。なぜならば、彼が放つ殺意が段々と変化しているようであったからだ。)
「元々一人で売り出してた」
(今まで無口で端的な言葉しか喋らなかった彼が、突然饒舌に喋り始めた。その異様さに、アロイジウスは本能的に違和感を感じる。)
「だがこれで」
(何かがおかしい。何かしらの技かを繰り出してくる。アロイジウスがそう確信した瞬間だった。)
「……ようやく本気になれる」
「フラト!避けろっ!!」
(瞬間、片手斧の傭兵が得物を振るって地面に叩きつけた。直後、爆発音にも似た音と共に青い雷電がアロイジウスとフラトの方へ向かって放たれる。それはまるで、地面から雷が発せられたかのようだった。)
143:
フラト [×]
2026-01-04 10:07:40
「ナニブツブツ言ッテヤガ…ッ!?」
(様子が変わって行く傭兵に、臨戦態勢のフラトも訝しげに注視していると、アロイジウスが避けろ、と叫ぶ。しかし、一歩遅れたフラトに、傭兵が放った雷撃が直撃する。)
「グガァァァッ!」
(激しい落雷のような音とともに、フラトの獣のような咆哮が響く。)
144:
アロイジウス/傭兵 [×]
2026-01-04 11:37:14
(アロイジウスが直撃を避けられたのは、ほんのわずかな一瞬の判断の差によるものだった。何故なら避けたはずのアロイジウスの右足も、雷撃の余波の影響を受けて激痛が走ったからである。)
「……ッッ!!」
(ギリリ、と奥歯が音を立てて軋むほどに歯を食いしばる。直撃を避けてこれだ、モロに食らったフラトのダメージは確実に深い。咄嗟に避けた事で地面に倒れ込んだアロイジウスは、右足に走る激痛を汗を垂らして耐えつつも、なんとか立ちあがろうとする。)
「……この攻撃は、あのゴーレム達には効かなかった」
(片手斧の傭兵がそう言いながら、脇目で遺骸となったゴーレム達に目をやった。忌々しげに見ているようだったが、その目にはどこか悔しさも含まれているように見える。)
「どういう原理で動いてたんだか、な」
(片手斧の傭兵の視線が、アロイジウスとフラトの方へ戻された。今度の目は、やってやった、という清々しいような感情が伺えた。)
「待て、では、お前は……」
「そうだ。俺もお前達と同様にゴーレムを討伐する依頼を受けた」
「依頼書に書かれた、3回の失敗回数も……」
「俺も含まれている。他の連中はお前らが片付けたが」
(そう言うと、片手斧の傭兵は他の傭兵達の死体を一瞥した。そう、ここへアロイジウスとフラトを始末に来た6人の傭兵達は、ゴーレム討伐に失敗した冒険者達でもあったのだ。)
「俺もこの依頼を受ける際、あの大身槍のヤツと組んだ。しかし他の連中もそうだが、俺が動きたい時にウロチョロしやがる。イライラしちまってあんまし喋れなかったが、巻き添えにするのも寝覚めが悪いしな」
(アロイジウスはフラトの方を見た。直撃を食らって、ただでは済んでいないのだから、おそらく手当が必要かもしれない。あの強さを誇る巨漢がそう簡単に息絶えるとも思えないが、やはり心配にはなる。)
145:
フラト [×]
2026-01-04 14:18:24
「グゥ…ナルホドナァ。テメェガ本気出セナカッタノガ、コイツラノセイダッテ?笑ワセンジャネェ。互イニ引キ出シアッテコソノちーむダロウガ。旦那、俺タチノ阿吽ノ呼吸、見セテヤラネェトナァ。」
(凄まじい雷撃が、効いていないはずもなく、まさに満身創痍の様相だが、枯れることを知らない気力で立ち続ける。さらに、アロイジウスに声をかけ、ニヤリと笑う口元には、出会った時にはなかった2本の牙が見える。さらに、フラトの呼気の温度が上がったせいか、口付近の空気が陽炎のように揺らいでいるのが、アロイジウスにも見てとれる。)
146:
アロイジウス/傭兵 [×]
2026-01-05 19:32:24
「チーム?お前こそ笑わせるな。冒険者も傭兵も、くだらねぇ二束三文にたった一つの命を賭けて飯を食う仕事だろうが。チームだろうと自分の命に責任持てんのは自分だけだ。他人と馴れ合うだけで死なずに済むんなら、誰も苦労しねぇよ」
(片手斧の傭兵が、呆れたようにそう言い放った。右手に持った斧が、わずかにバチバチと音を立てて電光を放つ。詠唱も無しにどうやってあんな大規模な雷撃を放っているというのか、アロイジウスには見当もつかない。)
「フラト……」
(アロイジウスはフラトの様相に、思わず目を細めた。完全な満身創痍だというのに、まだ戦えると言うのか。しかも加えて口元の牙や、その周りの空気が熱により霞んでいるのを見れば一目瞭然で、あの状態は明らかに異様だ。だがもはやそれに気を回している場合ではない。アロイジウスは右足の痺れがある程度回復してきたのを確かめると、フラトに視線を送りながら小さく呟いた。)
「……私が仕掛ける。後に続け」
147:
フラト [×]
2026-01-05 21:51:25
「グルル…イイ事言ウジャネェカ。タッタ1ツノ命ヲ預ケラレル相棒ニ、マタ出会エタ俺ハ幸セモンッテワケダ。」
(明らかにフラトの周りの空気の温度が上がり、フラト自身が膨張しているようにも感じられる。その場にいるアロイジウス、傭兵、そして館の主さえも変貌しつつあるフラトに気がついている。)
「了解ダ、旦那。イツデモ行ケルゼェ。グルルルゥ…。」
(低い唸り声を上げながら、まさに獲物に飛びかからんとする獣のように、重心を低く構える。)
148:
アロイジウス/傭兵 [×]
2026-01-07 15:22:14
(アロイジウスの動きは瞬発的だった。正面に相対した片手斧の傭兵の右側面へと疾走する。右足の痺れがまだ完全に治りきっていないせいで、痛みに眉をひそませながらの疾走だった。)
「囮のつもりか?」
(片手斧の傭兵がアロイジウスの動きを見て独言する。お粗末な動きというわけでもなかったが、あの様子を見るにおそらく囮の役目をするつもりだろう。であれば、牽制すべきなのは。)
「もう一人の方だ」
(片手斧の傭兵が斧を振るって地面に叩きつける。するとその着撃点から雷電が発生し、フラトの方へと電撃が恐ろしいほどのスピードで向かっていく。)
149:
フラト [×]
2026-01-07 16:35:01
(アロイジウスが動いた刹那の後に、フラトは信じがたい膂力で動かなくなったゴーレムの亡骸を抱え、これも人とは思えない速度で傭兵に向かって突進する。そう、傭兵は確かに語っていた。ゴーレムに雷撃が効かなかった、と。)
「囮モヘッタクレモネェンダヨ!テメェニ届イタ方ガ、殺ルダケヨォォォ!!」
(バチバチと音を立て、雷撃を弾きながらゴーレムを抱えたまま傭兵に迫る。それは.まるで蘇ったゴーレムが、再び襲いかかってくるかのような錯覚に陥らせる。)
(/イメージは、フラトのゴーレム突進を避ければアロイジウスが、避けなければそのまま押しつぶす、て感じで動かしました。なんとなーく、アロイジウスが矛、フラトが盾なイメージのコンビだな、って勝手に思ってます。笑)
150:
アロイジウス/傭兵 [×]
2026-01-08 02:28:12
「マジかよ」
(片手斧の傭兵はゴーレムを盾にして突進してくるフラトを見て、驚嘆の声を漏らした。だがその声に、焦りも動揺も含まれてはいなかった。チラリと左側を見てみれば、剣を構えながらこちらに接近しつつあるアロイジウスがいた。フラトの攻撃を避ければアロイジウスが、アロイジウスに気を取られればフラトが来る、というわけだ。)
「はっ」
(傭兵が小さく鼻で笑った。だが口角が上がった瞬間は一瞬で、すぐさまその顔から笑みが消える。)
「……なら、俺も痛い思いはするかもだが」
(ぐわん、と風を切る音を立てて、得物である片手斧を大きく振り上げる。そしてそのまま斧を、自らの立っていた真下の地面に振り下ろした。まるで落雷のような爆裂音が響き、周囲は雷撃による閃光で照らされる。そしてその威力の証明となったのは、フラトとアロイジウスの足元の地面にヒビが入る、という形で現れた。だがしかしヒビが入った程度で、段差ができたわけでも、ましてや遺跡の地面がめくれあがるようなものでもない。片手斧の傭兵の姿は土煙で見えなくなったが、その量も人一人が隠れる程度のものだった。)
(/矛盾コンビですか!自分としてはアロイジウスが小手先で相手を翻弄して、フラトの怪力で一気に攻め立てるイメージでした!
実は、今後の物語に彩りが欲しいな、と思い、サブキャラを何人か考えております。(本編トピ主様のご許可が必要ですが)
いわゆるサポートタイプの女性キャラも考えておりますので、そのキャラとフラトが組むとなった時、フラトも矛の役割を担うことになるかもです!)
151:
フラト [×]
2026-01-08 11:14:30
「戦鎚ト言イ、斧ト言イ、埃巻キ上ゲルノガ好キミテェダナ。旦那、頼ンダゼ!」
(決して器用ではないフラトは、良くも悪くも迷いがない。まずは最初の選択を完遂することしか考えない。土煙で姿が見えなくなっても、まずはこのまま突っ込む。状況に変化を与え、対応を相棒であるアロイジウスに託す。)
「俺ガヤルコトニ変ワリハネェ!グァルルァァッ!!」
(周囲の空気が震えるほどの咆哮をあげ、土煙が上がる、傭兵が立っていた場所目掛け突進する。)
(/アロイジウスは老練ながら鋭い刃のイメージですね。我がフラトは、不器用でゴツゴツしてます笑
サブキャラ!それは楽しみが増えます!フラトも張り切り過ぎて怪我が増えそう笑 それはそうと、正直本流と交わることってないような気がしてます。なので、個人的にはこっちはこっちで、アロイジウス背後さんと構築していきたいな、とか考えてしまいます。フラトの後付け設定や故郷のドラセニア、九頭竜騎士団の設定なんかも頭の中で出てきてます。アロイジウス背後さんとわたしの独自路線、どうでしょうか。ご意見伺えれば、幸いです。)
152:
アロイジウス/傭兵 [×]
2026-01-09 03:10:47
「違うぞフラト!」
(アロイジウスがフラトに向かって叫んだ。閃光と爆音により視界と聴覚が一瞬狂いはしたが、そこからのアロイジウスの対応は早かった。土煙の量は一人隠れられる程度。傭兵は足元に向かって斧を振っていたのだから、そこから一瞬で走って逃げられるはずもない。普通であれば土煙の中で機をうかがっていると考える。
が、アロイジウスは違った。あの腕利きの傭兵がそんな行動をするとは思えない。であれば、どこにいるというのか。周囲にあの傭兵の姿は無い。強いて言えば戦いに慄く依頼主の姿が見えるだけだ。ならばあの傭兵はどこへ行ったのか。)
「"上"だ!」
(アロイジウスが再び叫ぶ。土煙の真上、その空中に傭兵は飛んでいた。否、"吹っ飛ばされた"と言うのが正しいだろう。自らの足元に雷撃を放ち、その爆発的な威力によって自らの身体を空中へ吹き飛ばさせたのだ。その証拠として、傭兵の身体は傷だらけな上にその表情も歪んでいる。おそらくとんでもない激痛が走っているのだろう。だが歪んだ表情の中でも、その口角は高く吊り上がっている。それは勝利の確信の笑みでもあった。)
「今更だ!」
(傭兵は落下しながら斧を振りかぶった。空中からの落下による重力の強い助力があれば、片手斧といえども、その一撃の威力は段違いに上がる。確実にゴーレムごとフラトを叩き潰すことができるだろう。)
「間に合わん……!」
(フラトとアロイジウスの合間には、どうしようもない距離があった。それはアロイジウスがいくら全身の力を込めて走ったとしても、フラトへの攻撃を防ぐことはできない距離だ。)
「……!!」
(だがアロイジウスはこの状況にいち早く気づくことができた。だからこそ、対応も早かった。しかし"それ"がすぐ足元近くにあると気づいた時、まるで奇跡だ、と感じた。そう、奇跡的としか言いようのない展開だった。)
「くたばれ化け物ォォォ!!」
(瞬間、何の予兆もなく傭兵の視界が白くぼやけた。別段見えないわけでもなく、目の前のゴーレムを抱えたフラトのことを認識はできる。だがそれでも、身体の激痛も忘れるほどに意味の分からないその現象は、勝利を目前に浮き足立っていた傭兵の思考を漂白させ、脳の稼働を完全に一時停止させてしまったのだ。)
「は?」
(そしてフラトの頭上には、斧を振りかぶったまま、とぼけた顔をした傭兵が非常に攻撃しやすい位置へと落下してきていた。)
(/傭兵の視界については後でアロイジウスから解説がありますので、ここでトドメを刺しちゃって下さい!
また、サブキャラについての嬉しいお言葉ありがとうございます!
フラト背後さんとの独自路線についてですが、これはすでに本編トピックから離れている「外伝」の時点で成立しているのかな、と。
ただやはり、本編トピ主様の考えた素敵な世界観を我々が間借りさせて頂いていることは紛れもない事実ですので、設定の矛盾等のトラブルリスクを減らす意味でも、打ち合わせトピックで重要な情報等は本編トピ主様に共有すべき、と自分は考えています……。)
153:
フラト [×]
2026-01-09 10:58:02
「…!!」
(アロイジウスの声に、反射的に上を見る。そこには、攻撃態勢の傭兵の姿。フラトの脳裏によぎるのは、敵の一撃をなんとか受け止め、アロイジウスにとどめを任せる、その一点。致命になるであろう敵の攻撃に備えて、フラトは改めて全身に力を漲らせる。しかし、十分な態勢であったはずの傭兵は、まるで憑き物が落ちたかのように、惚けた顔でただ落下してくる。一体なにが起きたのか全くわからない。が、フラトがこの機を逃すはずもない。)
「残念ダッタナァ。テメェモ良イ線イッテタケドナァ。アバヨ、強カッタゼ。」
(手向の言葉を呟きながら、躊躇も慈悲もなく、落下してくる傭兵の頭部を右手で掴み、そのまま勢いよく壁に叩きつける。骨がくだけ、頭の中身を飛び散らし、傭兵は事切れる。新たな返り血が、フラトの鎧を紅く染める。)
(/独自路線の件、ご意見ありがとうございます。では、このまま楽しんでいきましょう!)
154:
アロイジウス [×]
2026-01-10 05:37:04
(戦闘が、終わった。周囲を見渡してみれば、あちこちに傭兵達の死体が転がっている。緊張感が解け、心臓が自らの生存を喜ぶかのように強く鼓動する感覚がした。だが緊張が緩んだせいだろう、気にならなくなっていた生臭い強い匂いが、フラトとアロイジウスの鼻をついた。)
「………また、人血の匂いを嗅ぐことになるとは」
(生物が本能的に忌避する紅色のその液体は、遺跡のあちこちに飛散し、今までの戦闘の苛烈さを物語っている。アロイジウスがフラトに目をやると、その惨状に思わず眉をひそめた。フラト自身の負傷もあるが、夥しい量の返り血が彼の鎧を染め上げているのを見たからだった。)
「身体は大丈夫かね?もっとも、無事とは言えないだろうが……」
(アロイジウスがフラトへそう問いかけた時、その顔には僅かに自責の感情が見てとれた。アロイジウスといえば片足に痺れる程度の電撃を喰らっただけで、負傷などしていない。その反面フラトは傭兵達の攻撃の矢面に立ち、特に電撃の直撃を受けている。もう少しでも早く攻撃に気づけば、フラトの負傷を減らせただろう、という悔いにより、アロイジウスは自責の感情を感じずにはいられないのだった。)
(/ご提案、ありがとうございました!今後も、アロイジウスや他キャラとのやりとりを楽しんで頂ければ幸いです!)
155:
フラト [×]
2026-01-10 09:21:48
「グルルゥ…コンナニ殺ッタノハ…イツ以来ダろうなぁ。さすがに、疲れたぜ。」
(荒い息遣いで両肩は上下し、甲冑の隙間からうっすらと湯気が立ち上っている。立ち込める血と肉の臭いの中、浴びた返り血を拭くこともなく、虚空を見つめ佇んでいる。竜珠の赤い光はおさまっている。そこに、アロイジウスの声がやっと届いたのか、我に返ったように、アロイジウスの方に向き直りながら、その場にしゃがみこむ。)
「正直なとこ、あんまり大丈夫じゃねぇや。へっ、見てくれよ、この有様。どれが誰の力わかりゃしねぇ。とっととひとっ風呂浴びてぇとこだぜ。旦那のほうは、なんともねぇかい?」
(ようやく顔の血汚れを拭い、アロイジウスを気遣う。戦闘中にも幾度か目にしたアロイジウスの異変、手の震えや俯き動くなくなる様、が気になっている。)
(/こちらこそ、ありがとうございます!今後の展開が楽しみです!)
156:
アロイジウス/依頼主 [×]
2026-01-10 16:14:26
「君のお陰で怪我なく五体満足だよ……」
(アロイジウスはフラトの返答を聞き、命に関わるほどの怪我はない事を確認すると、ほっと胸を撫で下ろす。だがやはり、フラトの鎧についた血を見ると、その目を僅かに曇らせた。戦闘による気の昂りもあったために過去の記憶に引きずられることはなかったが、こうして緊張状態が解かれてしまえば嫌でも気分が落ち込んでしまう。)
「う、うわぁぁぁぁ!!」
(突然、情けないとしか形容できない大声が聞こえた。アロイジウスがすぐさま振り返ると、そこには短刀を持って突進してくる依頼主の姿があった。涙と鼻水で顔は濡れそぼっており、その目も様々な感情が渦巻いて虚ろな色をしている。突進に勢いはなく、もはや自暴自棄を起こしているとしか思えないような有様だった。)
「……そういえば、そうか」
(アロイジウスは慌てる事なく剣を鞘ごと抜くと、突進してきた依頼主の腹に軽く一撃を加える。だが依頼主にとっては痛恨の一撃だったようで、うっ、と声を上げると短刀を手放して、転がるようにその場にうずくまってしまった。)
「……まずはこの件についてお話ししてもらいたいのだがね」
(依頼主は痛みに悶えて腹を抱えたまま、憎々しげな視線を二人に向ける。だがその目には怒りだけではなく、恐怖や焦燥、悲嘆や苦痛などの感情も含まれているように見えた。)
「お前達……よくも、よくもぉ……!」
157:
フラト [×]
2026-01-11 09:24:47
「俺のおかげ!?馬鹿言っちゃいけねぇ、旦那。俺は、自分のことで手一杯だったぜ。へへっ。」
(照れ笑いを浮かべながら、謙遜するフラト。アロイジウスの表情を見て、わざとおどけてみせる。そうして、腰をあげ、立ちあがろうとした時、館の主が大声をあげながらアロイジウスに向かっていく。)
「へぇ、逃げ出すかと思ったけどな。へっ、やるじゃねぇか。ま、そうなるだろうけど。」
(武器を持ち、アロイジウスに向かっていくところまでは意外であったか、その後の展開は予想通りのもの。特に慌てることなく、鐵棍を拾い上げ、アロイジウスの元に歩み寄る。)
「さて旦那、こいつどうしたもんかね。」
158:
アロイジウス/依頼主 [×]
2026-01-11 18:17:38
(依頼主がフラトの言葉を聞いて体を震わせた。そのままゆっくりと顔を上げると、表情にありありと恐怖の感情が見てとれる。自分も殺されるのではないか、と不安になっている事が、言わずともフラトとアロイジウスに伝わる程だった。だが特徴的な飛び出た瞳からは、何故か怒りにも似た感情も同時に感じさせる。)
「何故我々を欺いた?腕利きの傭兵を6人も従えて、こんな遠回しな略奪など……」
「わ、私は悪くない!元はと言えば私から資産を奪おうとする連中がいるのが悪かったんだ!」
「奪う?それはどういう……」
「私が古代の遺品を違法に取引しているのを知って、それを盾に資産を掠め取ろうとする連中がいるはず!お、お前達だって、この宝の山を見たら私に言わずに盗んでいたに決まっている!」
(自分からペラペラと事情を話す依頼主の様子に、アロイジウスは思わずフラトを見て僅かに肩をすくめた。どうやら、この依頼主は違法取引によって財を成したが、やがて財を奪われる妄執に取り憑かれた、と言ったところだろう。)
159:
フラト [×]
2026-01-11 20:48:43
「けっ、哀れなもんだぜ、ったくよぉ。こいつらも浮かばれねぇなぁ。こんな小狡い盗人野郎に雇われて、死んじまうなんてな。」
(雇主に蔑みの視線を投げかけ、次いで傭兵たちの亡骸に哀れみの視線を落とす。もはや、殺す気にもならない小物を目の当たりにして、なぜか疲労感が増してしまう。)
「見損なうなよ、盗みゃしねぇよ、こんなもん。旦那、とりあえずこいつふん縛って、街に戻るかい?罪人なら、引き渡しゃいくらかにはなるんじゃねぇか?」
160:
アロイジウス/依頼主 [×]
2026-01-11 23:34:57
「そうするとしよう。確か、この国の犯罪を取り締まっているのは騎士団だったはすだ」
(そう言いながらアロイジウスは辺りを見回した。すると目当ての物を見つけたのか、宝の山の一角に手を伸ばすと、首飾りか何かであろう金色の鎖を取って戻ってくる。)
「……まぁ、致し方あるまい」
「な、何をする気だ」
(高価な古代の遺物を手縄代わりにするのは気が引けたが、背に腹は変えられないとため息をつく。依頼主の両手を後ろに回させると、鎖を手枷のようにして縛り付けた。なんとも皮肉な物だ、とアロイジウスは依頼主を見てそう思った。古代の遺物であくどく儲けた人間が、今やその古代の遺物に文字通り縛られている。光に照らされて煌びやかに光る鎖が、何故だかひどく滑稽に見えた。)
「こ、こんな物で縛るなど……」
「では戻るとしようか、フラト君。街に着いたら馬車か何かを頼んで、彼を連れてデュランダルに戻ろう」
(アロイジウスも流石に疲れたらしく、疲労感がその顔にありありと浮かんでいた。だが、戦闘中に見せた陰りは今は見受けられない。)
【お勧め】
・初心者さん向けトピック
[0]セイチャットTOP
[1]オリジナルキャラなりきりチャット
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle