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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
421:
ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-12-15 00:09:10
>トゥイードルダム様
ダム…!早かったのね、……?
(グラスが空っぽになってからすぐ後に声を掛けられて、ぱっと顔を輝かせてそちらを見る。待ちに待った人が帰って来てくれた嬉しさに何の疑いも警戒もなく此方からも近寄って、勢い余って彼の胸板にトンと両手をつくようにして体にブレーキをかけて。でもその微笑みを見上げた時、確かにダムの声色や仕草に似ているけれどほんの僅かな違和感が胸の奥に小さな棘のように刺さるように感じて。笑みの端に漂う空気…、同じなのに違うという奇妙な感覚。でもその違和感をすぐに言葉にすることはできず、ただ胸がざわりと揺れるばかりで彼を見上げる顔からは無垢な輝きは消え表情も乏しく少し困ったように眉尻を落としながら小首を傾げて「…ユリはお利口にダムを待ってたのよ。でも…、ほんとうにダムなの?」お酒に酔ってしまったのかしら、彼への疑いをかける言葉はそんな風に自分をも疑う心から自信なさげに戸惑うような声で。顔ばかりまじまじと見つめているからブローチには気付かないまま、確かめるように大好きな色を見つけようと目を注視したところで「……どうして、」色が違うの。言葉に出来なかったのは今誰よりも信頼を寄せている彼が何だか違う人物のように思えてしまうことによって、自分がこの国に存在することの寄る辺すらも夢の現実の境界線に溶けてしまいそうな感覚に襲われたから。絶望、恐怖、敢えて表現するならそんな感情が似合う表情で眉間にきゅぅと力が入り、ふらふらと後ずさりして胸辺りで自分の手首を掴むようなポーズは防衛本能の現れで)
>悪魔様
今日の彼は一段とゴージャスだ。お目にかからないと勿体ないぜ
(不調なんて言葉は全くの不似合い、むしろアクセル全開の絶好調と評するべきメリーのドレスアップ姿に一目会っておくことを勧めるのは意地悪ではなくむしろ善意に近い意思からで。友人を心配する色が浮かんでいるようには見えない反応には何か違和感を覚えて黙り込み、胸にざわりと感じるなんだか嫌な気持ちに見て見ぬふりを。それを顔に出すほど人付き合いに不慣れではなくあくまでもキリと眉尻を上げ垂れた目には弱みを見せないいつも通りの強さを宿した笑みを浮かべたまま。手に感じた刺激にはひょいと眉を上げて「狼に噛まれた奴は月に縛られる。君に噛まれた俺は夜に縛られるのか?」物語の中で語られていた伝承を引き合いに出しながら、危うい魅力に満ちた彼を揺るがない挑発的な笑みで見つめて。目線が同じ高さであることも自分が彼とやけに張り合いたくなってしまう原因の一つなのだろうか、それとも友人の事を心配しない一面を見たことで薄情な人なのかと判断してしまったからだろうか。呼ばれたメイドの見目には他よりも個性の立った美人だなという印象を抱くと同時に、均一で控えめな印象をもつはずの従者の中で場の統一感から少し浮いているような異質さを感じる。何気ない所作の中に意図的にグラスを選んでいると思ったのは、化かし合いすら発生する爛れた夜の世界で生き抜いてきた経験からで「……参ったな。君の毒にあてられちまった」それでも怪しさの残るグラスを受け取ったのは、このカラフルで華やかな催しに一人真っ黒に立つ彼がどんな人物なのか、文字通り身をもって知りたくなってしまったから。猫をも殺す好奇心は程々にと猫の友人が言ってくれた忠告を忘れたわけではないが、大丈夫、大事にはならないという根拠のない自信もあった「ロメオだ。乾杯、Diavolo」何だか無性に腹がヒリつく感覚がして、まさにギャンブルに興じている時に感じる血の気が多くなる感覚に似たものを感じながらクイとグラスの中身を呷って)
422:
ディー、悪魔 [×]
2025-12-15 01:56:32
>ユリーシャ
___(呼びかけを聞いた彼女がほんの僅かの警戒心を持つことなく、無条件に“ダム”が戻ったことを喜ぶと、その一連の動作の愛らしさに小動物を見るときのような庇護欲を掻き立てられた。無防備に駆けつけて、胸元に触れる。しかし当初の喜びが戸惑いに薄れる頃、会話の中で違いに気づかれるかもしれないとは思っていたが想定よりもずっと早いその指摘に驚いた。本当はもう少しこの場にいない片割れに成りすまし、小動物が甘えるような彼女の表情を引き出すことも考えたが。折角のホリデーに、彼女を怖がらせてまでする悪戯じゃないと考え直したらしい。双眸を狐のように細くして笑う片割れの癖ではなく、とろんとした垂れた目元が際立つような気の抜けたそんな“自分”らしい笑みで「や~めた、やめた。びっくりさせちゃってごめんね」小さな体をなんとか立たせるような精一杯の虚勢のような姿に、ダムのような気の配り方が出来ないこの男はそんな彼女の頭をぽんぽんと数回撫でて「俺はダムじゃないよ。ダムの双子のディー。……真似するの自信あったんだけどな~、よくわかったね」まるで小さな子供に怖がらないでと宥めるようなそんな少しだけ語尾をあげる喋り方で違いを見抜いたことへの素直な驚きを口にして。片割れが気にかけるアリスなら、自身だって気になるもの。彼女に向けるのは好奇心だけではなく、話に聞いていたその存在と直接話すことが出来ていると言う事実への高まりで。彼女の良く知る片割れと比較をしても気の抜けたそんな雰囲気で、むしろ甘えるようなそんな懐っこい声色を使い、遠慮なく触れた頭部、今更ながら前髪を少し整えるように甘い色味の髪に擬えた呼び方をして)俺とも仲良くして欲しいなぁ、ね。ミルクティーちゃん。
>ロメオ
だろうねえ、前回のパーティも羊が一番ファビュラスだった(足し算に足し算を繰り返すその姿に対して全面の支持をする彼を見ると、それだけで彼が随分と羊邸に馴染んでいるのだと言うことが伺えた。だからこそ餌を巻くように「今夜の羊はまだ見てないけど、……きみが見てない昨年の羊を、俺ならきみに見せることができるよ。」声色だけは何気無い会話のまま、“どう?気にならない”と好奇心を擽って見せるような口振りで。歯を立てられた事にも動揺を見せず、引き合いに出された物語とは自身にとって知識のないものだった「面白い例え話だけど、どうせならベッドに縛り付けたいな」見えない警戒心がピリピリと存在するのを肌で感じながら、そんなことを少しも気に留めない様子で片腕を彼の腰元に添えれば真面目な顔をしてセクハラを。“毒にあてられた”その一言があったことによって、いま呼び止めたメイドが悪魔の手の内にある存在であることを察している、そしてメイドの行った小さな細工にも気づいている、その上で受け取ったグラスを空けるのだと行動で証明して見せた。お節介なくらいに気を回す猫から悪魔の話を聞いた上で、その行動を起こした勇気や度胸にくらりと目眩がするほどドクンと心臓が鳴った。渡したシャンパンは特別度数の強いもの、炭酸が飲みやすくしてくれているとは言えど辛口で濃い味わいが口に残るはずだ。酔い潰す為の酒、それを彼に渡しただけではなくその勇気を褒める為に自身の手元にあるグラスを小さく一口目の前で飲み、ほとんど残っているそれを彼へと差し出して、彼が飲んだのを確認すれば先に与えた度数の高いものとの差が際立つただのジュースをネタバラシと共に口角に笑みを見せ)飲んで。………こう見えてすぐに酔払っちゃうから、俺のだけアルコールを使ってない。可愛いだろ
423:
オルカード・エリス [×]
2025-12-15 21:51:38
>417 三月兎さん
お、気付いてくれた。友達とおそろっぽいお洒落すんのとか、なんか楽しいじゃん。
(拘り抜いた衣装と特に力を入れた箇所の両方を褒められれば、笑顔は得意気に深まる。貰った酒への答えは予想外に温かく、「…そっか、嬉しい事言ってくれんね。誰かと飲むお酒、好きなんだよなあ。」自分と交わす一瞬の為、そう聞き取ったものが胸の奥をむず痒くして、思わずふっと零れた息の中に冗談めかした偽り無い心を混ぜた。到着した会場内を歩くメイドを呼び止めてまず自分の分の一杯を頼み、「ヘアさんは?あんま強くないやつならシードル、……オレンジフィズ、ダージリンクーラー辺りとか結構いけんよ。」それから彼の方にもチョイスを尋ねる。その際に己が親しむ酒、或いは以前聞いた“好きなもの”や慣れているだろう味から彼の口に馴染みそうなものを候補に挙げるのは、先程の一言に知れず浮かれてしまったお節介から。ただ結局、彼が何を選んでも“良いじゃん”の一声で肯定するのは請け合いに決まりきった事。メイドが遠ざかった後には酒の合間に摘まむナッツやビターチョコ、カナッペなどを適当に二人分選んで空いている皿に移し、それを片手で互いの間にそっと支え持つ。次いでその丁度のタイミングで運ばれてきたキールロワイヤル――“特別”を欲張ったその一杯をもう一方の手に受け取り、「ヘアさん、かんぱーいっ。」弾む声音そのまま、すっとグラスの縁を合わせるつもりで傾けた。「……なあなあ。これ飲んだらちっとゲームしに行かない?」一度カクテルに口を付け、続けて何事か考えるように視線を泳がせた後にそんな誘いを落とす。「何か一個オレに勝てたら、良いもんあげる。」この聖夜に贈る物などクリスマスプレゼント以外有りようはなく、何があったとて元々渡す心づもりでもあったが、祭りの空気に当てられた思い付きの悪戯に挑戦的な笑みで彼へ吹っ掛けてみて。)
424:
ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-12-15 22:03:31
>トゥイードルディー様
…、……?
(〝俺はダムじゃない〟その真実を告げられた瞬間、胸の奥を埋め尽くすようにざわめいていた不安が現実の形を取ったように広がる。信じていたものが揺らいでしまった衝撃に頬の熱はすっと引いて、わなわなと視線が小刻みに泳ぐ、けれど血縁者であると名乗られたことでこれは完全な裏切りではなく知らなかった新しい存在に触れたのだと理解しようとして、まだぐるぐると頭は回る。壊れ物を扱うようなダムの優しさとは違う、もっとカジュアルな温度を持つ手で撫でられる頭の感触に、怖がらないでと宥められているのだと分かると少しずつ強張っていた肩の力が抜けていき「ダム、…じゃなくて。双子…、ディー……」小さな声で繰り返すのは自分の中で事実を確かめるため。まだ完全に安心はできないけれど、柔らかく垂れた目元の笑みや子供をあやすような声色に恐怖よりも戸惑いと不思議さが勝っていく。揺さぶられ過ぎた感情は船酔いのように未だに頭を揺らし、そこに回り始めたアルコールも相まってただでさえ高くない思考能力にはぼやぼやと薄い雲がかかっていき。全く予想していなかった呼び名に更に混乱しながら「…それ、ユリのこと?」状況証拠的に自分以外を指すはずもないのに困った様な顔で質問を返して「仲良く、……。…ねえ、ディーは夜と仲良くする方法を知ってる?」心の奥には彼がダムではないという寂しさが残っているけれど、その双子と名乗った彼が悪意ではない感情で近づいてきていることを何となく感じ取ると、拒絶するよりも受け入れようとする気持ちが芽生えて。でもまだ消えない警戒心とダムでなければ癒せない不安感に邪魔をされて自分がどうしたいのかを見つけられないまま、目の前の彼にすら答えを求めるように暗い水底のように揺れる双眸を向けて)
>悪魔様
(強烈な炭酸が舌先を刺激して最初は爽やかな軽さを装うが、すぐに濃厚で辛口のアルコールが舌の奥に重く広がり、まるで火花が散るような熱を感じさせて。思わず生理的な反射で噎せそうになるが自分で食らうと決めたのだから毒だろうが何だろうが飲み込んでやると根性や意地で男らしい喉仏を大きく上下させて。その液体が喉を滑り落ちる感覚は鋭く、刃物のように切り込む刺激と強烈な熱が胸の奥に突き刺さり、胃に落ちた瞬間に血が一気に巡り始めるような熱気が広がり、蟒蛇を自称する自身でも頬がわずかに紅潮する。それでも意識をはっきりと残せたのは、ブラックベリーの甘酸っぱさとローズマリーの青い香りがアルコールの強さに押し負けながらもしっかりとその存在を主張してくれたからで、口内を支配する乾いた苦みは〝悪魔の毒を飲んだ証〟を刻むように舌に痕跡を残して「…癖になりそうな味だな」外気に触れさせるように一瞬べ、と舌を出して「毒を盛る振りで自分は蜜を飲む、なるほど可愛い悪魔だ」度数の強い酒を渡しておきながら自分はジュースを飲んでいるという種明かしに、思わず肩を揺らして笑いを零す。挑発とそのフォローを同時に仕込むそのやり口に、危うさと愛嬌が混ざり合っているのを感じながら彼の口を付けたグラスを受け取り「ほんとはこっちに一服盛ってるとか無いよな?」半分冗談半分本気、答えがどうあれそれを待たずにまたも景気よくグラスを空っぽにして。彼をじっと見つめながら親指の腹で唇を拭う仕草を見せつけるようにして、強い酒を呷った時の辛みと今口にした甘さの鮮烈な対比に退屈しないなと笑みを深めて。腰に感じる手の感触は過去を呼び戻すスイッチのようで、仕事モードに切り替わって誘惑の一つでも返そうと薄く唇を開いたところで、はたと動きを止め「もしかして集合写真でも残してるのか?だとしたら…待て、すげえ見たいぞそれ」昨年のメリーの姿を、彼が最初に言っていた言葉に遅れて意識が追い付いて、仮面に中途半端に隠された顔には計算のない無邪気な色が浮かんで)
425:
天女目 有咲、芹沢 陸 [×]
2025-12-16 08:26:15
>ダリア
あら、そんなに褒めてくれるなんて嬉しいわ
(ぱあっと表情を綻ばせてくれるその反応が可愛らしくて、胸の奥がくすぐったくなる。笑みを零してから少し身を乗り出すと双眸を細め、「ダリアが喜んでくれたなら、大成功ね。……今度はまた別のものを見せてあげる。その時に、ダリアのギターを聴かせてくれる?」続けたそれは、次に会うための小さな約束の種で。アリスは自分以外にもいて、ダリアはきっとあちこちから引っ張りだこになる__そう考えるほどに、必要以上にせっせと理由を用意してしまうのは彼女の悪い癖かもしれない。コインをポケットへとしまい込むと、指先に残るぬくもりを確かめるようにそっと布越しに触れ。ふわりと彼に向き直れば。)
……今日も、いっぱい“初めて”をもらっちゃったわね。ピアノもそうだし、ダリアのお部屋も、それから……こんなふうに二人でゆっくりする時間も。
(指を折り数え楽しそうに話す傍ら、改めて部屋にも視線を巡らす。飾られたダリアの花、置かれた楽器、悪戯心が滲むような装飾。城で与えられた少し無機質な部屋とはまるで違う空間に自然と息が緩む。「ダリアの色が、ちゃんと出ていて素敵ね」零れた言葉は単なる感想より少し柔らかく、ここにいられることの安堵を含んでいて。)
>タスク
(軽やかに紡がれる言葉に、胸の奥で絡まっていたものが少しずつほどけていくのを感じる。あれこれと先のことを考える前に、ふと口をついて出たのは「決まりじゃの。俺の帰りたい場所は兄さんらの隣じゃ」という、やけに落ち着いた声で。淡々としていながらもその言葉には迷いがなくて、自分でもほんの少し驚いてしまうほど。けれど一度言葉にして、結論として外に出してしまえば、不思議と頭の中は幾分かすっきりしてくるものだった。一緒に行く承諾をもらえたことに、遅れて胸を撫で下ろす。「ありがとの」と短くもはっきり感謝を添えれば、自然と足は彼の後を追って。歩きながら思い浮かべるのは、彼が随分と可愛がっているであろうまだ見ぬ同居人の姿。悪戯好きで、自由で、きっと賑やかな人……だろうか。勝手に重ねたのは、職場にいた素直で真っ直ぐな後輩の顔で、その面影に少しだけ肩の力が抜け。)
そのええ子の前でいなげな顔せんよう、気ぃつけにゃあな
(初対面で怖がられる自覚はある。無愛想だの、疲れてるだの、散々言われてきたこそ居場所を見つけた今は少し表情を意識していて。と言っても然程変わらないのが彼。どちらかと言えば、兄と慕う彼に教えて貰った通り背筋がしゃんと伸びており。相変わらず眠たげな目は、船内の構図を記憶すべくゆるりと揺れていて。)
( / 大変お世話になっております。返事が遅くなってしまい、申し訳ございません。
私事ではあるのですが、事故に巻き込まれてしまいどうしても時間が取れず……現在余裕ができたので遅ればせながら返信させていただいた次第です。15日頃からイベントの参加をとお声掛けさせていただいたかと思うのですが、まだ怪我も完治しておらず今回のように返信ペースが遅くなってしまいそうで……。イベント交流を開始したとて、中途半端なまま期間が終わってしまうかもしれないと考えた結果、通常交流をこのまま続けられればと思っております。
参加したい、悔しい……!!という気持ちしかないので、後々期間に間に合えばプレゼントを贈る二人のソロルはそっと置いておこうかなとも思っております。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。)
426:
三月兎 [×]
2025-12-16 17:41:32
>オルカード
気づくも何もさ、この国じゃ、“誰かと同じ”ってだけで目立つ。ふふ、友達とお揃い──悪くない選択だと思う。目を付けられやすいけどね(肩をすくめて笑って見せる。深い意味はないようでいて、視線は彼の服の端から端までを一瞬でなぞる。冗談めかした調子のまま、似たようなヘアスタイルの彼に今自分が身にまとっていた袖口のカフリンクスを外して一つ手渡し。それは青みを帯びた銀で作られた兎のデザインで、色味と形から三月兎らしさがより際立つものだった。「どうせお揃いにするならこれあげる。」と気さくな雰囲気でさり気ないお揃いをより強めて。彼が零した“誰かと飲む酒が好き”という言葉を、頭の中でゆっくり転がせば「へぇ、いいことを言うね。……オレンジフィズ。」とメイドへリクエストを。そうしている内にも手際よくあれもこれもと用意する彼の様子を眺めて、届いたグラスを受け取りご機嫌な乾杯の声に合わせてグラスを鳴らし。かち、とグラスを合わせる音は軽く、グラスの中身を一口含めば泡が弾けて、すぐに消えた。生き急ぐようなテンポの早い提案に、彼の言葉をなぞるように”ゲーム?”と繰り返し、わざと少し間を置く。視線を泳がせる癖が可笑しくて、くすりと笑えば揶揄うような声音で伝えて)勝てたら良いもの、って。随分と太っ腹だね。
427:
ディー、悪魔 [×]
2025-12-16 17:47:16
>ユリーシャ
うん。ミルクティーみたいで美味しそうな色だからミルクティーちゃん。(今のこの状況を整理するように一生懸命なのが側で見ているだけでも伝わった。どうしていいのかが探しきれなくて、困惑する様子はちまちまとしていてもっと見ていたいなと思いながら、可愛い~とつい口にしたくなるのを我慢して。その上で混乱を浮かべたままの彼女が問いかけてきた質問にゆったりとした動きでマイペースに頷いて、見たままの安直な理由を楽しそうな明るい声で口にして。片割れが気にかける、特別なアリス。そんな色眼鏡を抜いたとて、ディー自身が興味を持ち始めている。そんな彼女から唐突とも取れるそんな話題が挙げられるとその唐突さにも動揺を見せずに、その会話を楽しみながら“う~ん”と考えるように視線を動かし「ミルクティーちゃんは夜と仲良く無いんだ。それはなんで?」回答をあげるには彼女が何を求めていて、何をどう考えているのかがわからなかったから、だからとろんとした眠たげな瞳は彼女のことを見るように視線が動き、そこで止まる。ゆるゆるとした柔らかい空気感を纏いながら「因みにだけど、俺は夜と仲良しだよ。一日の時間で夜が一番すき」指先でぴっとハートを作るように親指と人差し指をクロスさせてそれを彼女へと向けて、悪戯っ子のように笑みを深くして。ぐるぐると考えを巡らせている彼女の様子を見てか、それともシンプルな思いで彼女を連れ出そうと企ててか。ハートを作っていた指先でバルコニーを示し、人の多い子の場所から抜け出すことを誘いかけて)ねえ、ミルクティーちゃん。少しだけ雪を見に行かない?
>ロメオ
俺がこの手を使うとき、相手は毒と知らないで飲むんだよ。(何か仕掛けられている、毒をわかって飲み干すのは相当の勇気が必要なのだ。知らないで飲み干したのと、理解して飲み干したのでは意味が全然違う。強い度数のそれを飲んだ後なら、続いて飲み干した悪魔用のグラスの内なんて飲んだうちにも入らないくらいただの甘い飲み物だったはず。「俺の分にまで仕掛ける必要なんて無いだろ?身構えないでこれを飲めば頭なんて碌に働かなくなるんだ。……そのつもりだったんだけど、ロメオ。きみは随分酒に強いんだねえ」飲み干した際の動作も此方を煽るように見えた。くつ、と静かに笑ってみせながらその中身に何も仕込んでいないことを明かして。それから少し遅れて先に仕込んだ餌に彼が興味を持つと「未来で使えそうなものは残しておく主義なんだ。俺は悪魔だからね」初手から見えていた警戒心がナリを潜めてしまうほど、与えた餌が彼にヒットしたのだと伝わる。それが集合写真と言う形であるかは伏せて、肯定の声を返し仮面の奥に隠される本来の彼を覗くように顔を寄せて「見たいならカジノにおいで。”きみ”ひとりで。」そう条件をつけて彼を自身のテリトリーへ呼び付ける。猫の子が一緒なら意味がなかった。その男はきっとあれこれと耳が痛いお節介を焼くだろうから。時間にして五秒ほど、仮面に隠されていてもわかる男前な顔を見つめれば趣味のいい作品でも見ているような顔つきで口にして)羊がお気に入りのアリスを隠したくてそれをつけてるの?自慢したがりのあいつがそうさせるくらいの顔、見たいな。──見せて。
428:
オルカード・エリス [×]
2025-12-16 22:46:54
>426 三月兎さん
(同じ、お揃い――“そうだったら面白い”なんて軽い動機の装い一つに意味が宿るらしい事、それが良い事ばかりではない事が彼の口振りから伝わった。渡される何かに無警戒に掌を差し出し、そこに収まったものに視線を落とす。目映く反射する光に青を含めた神秘的なその兎は、一目で彼を思い出させるに足り得る代物。「これ……」ぱっと顔を上げた矢先に届いた言葉は、この国での“お揃い”の意味を知った上で貰えてこそ一層の喜悦を感じさせるもので、「良いの?ぃよっしゃ!ヘアさんあんがと!」大事に片手の内に包んだそのカフリンクスに一度頬を擦り寄せる仕草の後、早速と彼が付けていたのと同じ袖口にすっと飾り、一人満足げににんまり笑う。――軽やかに鳴ったグラスの音が心を弾ませる。ただ此方が振った話に揶揄らしい音が投げられれば、一瞬自身の思惑や算段を見透かされた心地がして思わず瞬きが増え、「……今日は特別。最高に気分良いこんな日に奮発しないとか、むしろ損だかんね。」しかし直ぐに調子を取り返し、そのまますらすら朗らかに返す言葉は誤魔化しに見えるが決して嘘ではないと、彼の青色を確と捉えた視線が伝える。それから二口三口とグラスの中身を飲み込んだ後、「こういう所のゲームならさ、」追及を避けるように、然り気無く話をこのパーティーの遊戯に戻す。「ダーツ、ビリヤード……あとはポーカーとかオセロなんかもアリかな。」電子機器が在るならばもう少し幅はあるだろうが、この国においてそういった類いは反って無粋な存在。それ故、きちんと互いの顔を見合える室内競技やボードゲームなどを幾つか例え兼候補として連ね。「ヘアさん、何か得意なゲームとかある?どうせなら、ヘアさんが一番自信あるヤツで勝負してみたいね。」どれをやるにしても相手に花を持たせるつもりではあるものの、出来るだけ自然な形を求めて。そして何より、自分ばかりではなく友にも目一杯楽しんでもらいたい――混ぜ込んだその想いは、回り始めた酒がほんのり暴き覗かせ、挑発的に問う声や其所に伴う表情を知れず柔らかくして。)
429:
ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-12-16 23:12:10
>トゥイードルディー様
…ディーはユリのことアリスって呼ばないのね
(最初こそ戸惑ったものの、今となってはダム以外からはそう呼ばれない事の方が違和感を覚える。自分の中ではもうそんな常識が固まりつつあったけれど、問い掛ける声の響きには詰るような響きも反対に喜びもなく、ただの感想としてじっと彼に視線を送る。ミルクティーちゃん、そんな風に呼んでくれる彼の声が甘くてゆるりとした音を持っているから、その呼び名ももう既に自分の輪郭を形作る記号の一つとして無意識の内に受け入れ始めていて。「……夜はユリを試すの。ひとりでいられるかどうか。ユリはひとりぼっちがいや、ひとりのベッドは広くて寒いのもいや。…でも、ほんとは夜と仲良くしたいのよ」声はどこか自信なさげに細く、途切れ途切れに吐息を混ぜて、まるで自分の弱さを隠しきれずに零してしまうような響きだった。頬はお酒のせいでほんのり赤く染まっているが、視線は床に落ちて長い睫毛が影を作り眉尻はしゅんと垂れ下がって。でも本当の気持ちを最後まで吐露すればふっと視線を上げて、彼の瞳を探すように見つめる。その目はまだ不安を抱えながらも、どこか期待を込めた揺らぎを宿していて「どうして、ディーは夜がすきなの。どうやって仲良くなったの」お願い教えて、そんな切実さを込めて彼を見上げると、魅力的な提案に雲がかっていた表情はみるみる明るさを取り戻し、犬の尻尾があればパタパタと一生懸命振ってしまうような素直さで「行くっ」文字通り弾むような声音で即答して、そこで何か思い出したように一呼吸置いて)でも、ほんとうに少しだけよ。ダムはユリに待っててって言ったんだもの
>悪魔様
…決めた。俺は今後君から出されたものを拒まない。君は俺に毒を飲ませたくて毒を盛るのさ(その日が楽しみだとばかりに喉の奥から響くような低く控えめな笑いを数度落として。相手の無知や信頼を利用するようなやり口は確かにメリーが好みそうにないやり方だが、自分の目に映る悪魔という人物には危険を承知で踏み込みたくなる得も言われない魅力を感じていて。飲むか飲まないか判断する選択肢を相手に与えている、今回のそんな状況とは一味違って、確実に飲むと分かっている相手に故意に毒を盛る行為は言うなれば相手がそれほど自分に対して何らかの感情を持っていることの裏付けになるだろうと。アルコールは確実に血中を巡り始めていて、気を抜けばご機嫌に彼と肩を組んで祖国の歌でも歌いたい衝動に駆られるが、頑として彼にそんな乱れた姿を見せたくないと思うほどには自分こそ悪魔にお熱のようで「なら、俺の素顔もカジノまでお預けにしよう。俺は退屈を忘れさせてくれる悪魔の事を忘れられる気がしない、だから君もその日までロメオの事ばかり考えてくれ」自身の素顔にはそれだけの価値があることは彼の言う通り〝羊が傍に置くアリス〟という事実が裏付けてくれているはず。それが昨年のメリーの姿に釣り合うベットかどうかは正直五分五分といったところだが、あくまでも自信に満ち溢れた態度は崩さず自分勝手な要求までをも付け足して。まさに仮面の怪人に相応しい、威風堂々とした態度に少し柔らかさが差したのは心を許している友人を思い浮かべたからで「近いうちにダチと遊園地に行くんだ。カジノには俺一人で、約束する」最後の誓いには必要以上の重さはなく、あくまで友人の友人に次の約束を取り付けるかのような気軽さでふっと朗らかな笑みを見せて)
430:
ダリア、タスク [×]
2025-12-17 02:37:18
>有咲
うん、約束。次も楽しみだね、……ふふ。魔法使いみたいで格好いいなぁ(綺麗な指先がしなやかな動きで魔法のようにコインの場所を変えてしまう。手品を手品とは思わせないナチュラルな動きが彼女のことを魔法使いのように思わせた。そしてまた会えることが約束された事を喜ぶように嬉しそうに目元に笑みを浮かべて。彼女の視線を追いかけるように少し遅れて自身の部屋に目を向けて、自分らしさを認められたような彼女の言葉を受けてからくすくすと少しだけ照れ臭そうに笑って見せて「自分の部屋って過ごす時間が多いでしょ。だから居心地よく過ごせる場所じゃなきゃね」飾る花も、好きな楽器も、細々と集めた雑貨も、そのどれもがダリアという男を表現する物だった。眉尻を落とすように表情を和らげれば少しだけ頭を傾けて、肩の力を抜くようなリラックスをした喋り方で続けて)好きなものが沢山だとさ、自分らしくいられるでしょ。だからここは俺が一番俺らしくいられる空間なんだ
>陸
(この場所を帰りたい場所にすると言葉にして伝えられれば、この短い時間の間に彼が気持ちを固めたことがその声や雰囲気から伝わった。慣れた足取りでその人物の部屋へ向らかつてかう途中、彼が気をつけなければと言葉を落とした。自然と横目にその姿を捉えれば、先ほど指導したことを律儀に守っている姿が見えた。その様子をみればハハと軽い声をあげて吹き出すように笑い「やっぱそっちの方がええわ。」その姿勢を褒めるように初めに見たころよりもしゃんと伸びた背を軽い力でパンっと叩いて。そうして到着した部屋の前、扉を開けるよりも先に鉢合わせるようにその扉が開くとその主が誰かがわかっているからか、猫の子を可愛がるような庇護者としての笑顔を浮かべて「お出迎えしてくれたん?おーきに。リトに後輩ができたから連れてきたんよ」そう声をかけながら彼の両肩へ自身の手を置いて隣に並ぶように立ち位置を変えて。リトルオイスターはといえば突然の状況に驚いた様子で目をパチパチとさせて初めましての彼を見ていて)
【リトルオイスター】
わ。タスクやあ、リトになんか用でもあるん?(扉を開いた先、待ち構えていたかのように同居人の姿があるとマイペースな驚きを声にして。そんな彼からこの場所に来た理由と、彼が連れている初めて見る姿にぱちぱちと瞬きをして暫し見詰めて。それからその表情はパッと明るいものに変われば、懐っこい犬がそうするみたいに彼との距離を詰めてその姿を遠慮なくまじまじと見て周り、新たな同居人に興味津々である事をわかりやすく纏ってみせて)アリスや!ほんまにウチで暮らすん?仲良ぉしてな、リトはリトルオイスターって言うんやで
(大変ご丁寧にご連絡いただき、ありがとうございます。まずはご無事とのこと、そして現在は少し余裕ができたと伺い、ほっといたしました…!事故に遭われたとのことで、さぞ大変な思いをされたことと存じます。どうかご無理なさらず、回復を最優先になさってくださいね。
イベントの件につきましても、お気遣いのこもったお言葉をありがとうございます。ご事情を伺った上で、通常交流をこのまま続けていくというご判断、こちらとしてはまったく問題ございませんし、返信ペース等もどうぞお気になさらず…!寧ろご自身の体調やご都合を第一にしていただければと思っておりますので、ご負担にならないように有咲ちゃんや陸さんとお話させて欲しいです。
プレゼントにつきましても、そのお気持ちだけで十分すぎるほどですので、もし余裕ができた際にタイミングがございましたらその時で大丈夫です…!このお気持ちだけでも十分嬉しいです!
それでは改めまして、引き続きゆっくりと交流を楽しんて頂ければ幸いです。どうぞお身体を大切に、今後ともよろしくお願いいたします。)
431:
三月兎 [×]
2025-12-17 02:40:59
>オルカード
大袈裟だなぁ、そんな良いものじゃないよ。(まるで取って置きの高級品でも受け取ったかのように喜ぶのを間近でみるとなんだか少し照れ臭くなってしまう。思いつきで渡したそれを世界に数点しか存在しない芸術品を取り扱うみたいに袖口を飾る姿を瞳に移しつつ、喜びを全面に見せる彼を見ているとそわそわと浮かぶ照れ臭さがあり、無自覚に眉尻を下げて控えめに微笑むことで照れを隠すようにその喜びを抑えるべく声をかけて。乾杯の後に口に含んだアルコールは口に入れた瞬間はオレンジの甘さが広がり、それから遅れてアルコール特有の苦味が残る。そして苦味を消すためにまた甘さを求めてもう一口を含んでしまうから、よく出来たものだと久しぶりに飲む酒に関心を寄せて。そんな中で得意なゲームを問いかけられれば片方の目を狭め、挑発でもするみたいに鼻を鳴らして笑って見せて「いいかい、ゲームっていうのはフェアであるべきだよ。子供やお偉いさん相手の接待じゃ無いんだから」グラスを持つ手、人差し指を伸ばすように彼を指差せば根に潜む負けん気を表に出すみたいな眼差しを向けて不敵に笑い)ゲームをするなら本気じゃなきゃ面白くないよ。さきにいうけど、やるからには手を抜くなんて絶対にしないでよね
432:
ディー、悪魔 [×]
2025-12-17 02:42:16
>ユリーシャ
そっちの方がいい?(呼称について彼女の見た目から選んだものを使っていたけれど、それに対して指摘を受ければ世間話を楽しむような穏やかさと女子同士が呼び方を決めるようなキャピっとした楽しさを含ませて「でもミルクティーちゃんって可愛く無い?紅茶にミルクと蜂蜜をいれて混ぜたみたいな甘くて美味しい色をしたちっちゃい女の子。」小さいを強調する為に彼女の頭頂部をグイグイと押し付けるように手の平で悪戯に触れて、にい。と浮かべて見せるのは揶揄うみたいな表情で。夜を苦手とする理由を教えられれば今度はまるで教師がそうするようにふんふんと頷いてから「確かに、一理あるかあ。……俺が夜を好きなのはね、夜は秘密を守ってくれる時間だからだよ。布団の中で一日を振り返るんだけど、楽しかったことも恥ずかしいことも、夜は全部静かに聞いてくれて、そっと守ってくれるじゃん。だから無条件に俺の味方なんだ」仲良くしたいけれど、難しい、そんな葛藤を聞けばまるで子供をあやすときに使う声で“夜は怖がらせるために来るのではなく、ちゃんと味方である”ということを伝えて。シーっと潜めた息を吐いてから「ミルクティーちゃんはまだ知らないんだ。夜ってね、大きな音を出さないやさしい子なんだよ」それはまるで夜という存在が生き物として存在するかのような口ぶりで、彼女の“仲良く”という言葉にフォーカスを当てた返事を続けて。そんな彼女が誘いに乗ってくれれば条件を与えられたことにマイペースな返事をはぁいと返して、遠慮なく彼女の手をとればそのまま握り、引っ張るように彼女のことを連れ出して。外に出ればひんやりと冷えた空気が迎えてくれる。寒いからこそいつもよりも星が綺麗に見えて、自然な動作で羽織るジャケットを彼女の肩に羽織らせれば語りかけることで彼女の注意を貸した羽織より景色へと向けて)見てミルクティーちゃん、星が綺麗だよ。ピカピカしてるね~
>ロメオ
……面白いことと言うのか無謀なことと言うのか。怪しいところだと思わない?(少なくとも平気で毒を飲ませるつもりがある男に対して、与えられたものが毒だとしても飲み干すと言い切ってしまった彼に胸中では与えられた面白い玩具に高鳴りを覚えている。それを表に出さない平生とした喋り方でそう返すのは「俺が与える毒がただのアルコールだけだと思ってる?」腰に触れるてがスリと撫でるように動けば、それは彼に対して明確な下心を持っている事実を言葉なく表していて。彼が簡単に決めてしまった決断の先には理性を崩すようなものや興奮を意図的に高めるものだってあることを仄めかして。見たいと言えばその仮面が降ろされると思っていた。それは自惚れではなく、彼のように自分に一定の自信がある者ならそうするだろうという分析のもと。しかし、結果は次回に繋げる焦らしに至ると楽しみをお預けとされたことに気持ちの高まりを覚え、彼の口ぶりからそれは近い未来になるだろうと解釈をすると悪くないと納得できたらしい。ただ、猫の子を浮かべ、雰囲気を丸くするその様子だけは気に食わなかった「そのオトモダチって猫の子か?__話すだけでそんな顔をさせるなんて、随分仲良しなんだねえ。」そう伝えるのはどこか含みを持たせた声色で敢えて深くを語らず、しかしその関係性に上下を感じさせるような強みを持っていて)俺も、猫の子とは少し縁があるんだよ
433:
オルカード・エリス [×]
2025-12-17 20:39:16
>431 三月兎さん
そうかもね。でも、オレにとっちゃ一点物だよ。
(掛けられた声通り、他に高価なものなんて沢山あるだろうが、“彼が己に渡したもの”はこれ一つ。その瞬間の感情や想い出が籠ったものは千金に勝る宝と、照れた様子の彼に臆面も無く告げる。今度問う言葉に返されたのは、挑発的に見える言動。対等で公平に――そう差す指とその眼差しが此方の抱く画策を的確に貫いて砕き、悪癖の慮りさえも押し退けて競争心を焚き付け、口元をにやけさせる。「ハハッ、そう、そうだねえ、」込み上げてくる昂りをそのまま声に変え、衝動任せに自分のグラスを一気に呷った後、「オーケー。正々堂々、恥の無いゲームをしようか。」向き合った表情は勝ち気で、嬉しそうで、楽しげで。まるで好敵手を見付けたような、待ち望んだ戦いに飛び込む寸前のような、挑戦的に熱を帯びた笑顔で誓いを立てる。「ヘアさん、ダーツ出来る?出来んなら、それで勝負といこうよ。」得手不得手はもう訊かない。選ぶは腹を探り合う心理戦より、戦術のセンスを問う頭脳戦より、もっと単純に互いの技量と器用さだけが勝敗を分ける身体戦。贈り物は二の次、今はただ“友”と遊び競いたい――今度は遠慮を捨てた自分の望みだけで彼をそう誘う。そのついで、飲み干したアルコールと挑発に上がる気分の勢いのまま、空になったカクテルの代わりに通りすがりのメイドの盆から白ワインを取り、そのグラスをゆらゆら弄びながら可否を尋ねるように彼を見詰めて首を傾いで。)
434:
ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-12-17 20:51:55
>トゥイードルディー様
(彼はダムとは違う意味で安心できる、心に浮かんだのはそんな気持ち。軽やかで肩の力が抜けていて、悪戯っぽいけれど怖がらせるためじゃなく楽しませるために近付いてくれる、そんな特徴は双子のどちらにも通ずることだけど、目の前の彼はそれに加えて未知の親しみやすさを持っているように感じて。まるで女の子同士で秘密を分け合うような、そんな距離感を作ってくれる彼の雰囲気が少しずつ移ったのか、自然と自分の肩の力も抜けていって、む、と素直に拗ねるような表情を浮かべて頭の上の手から逃げるようにふいと首を振って「ユリはレディよ。お酒だって飲めるんだから」ちっちゃい女の子、その部分だけは不本意だと示して、でも紅茶という単語から女王様を連想すれば眉間に入っていた力はすうっと抜けていき「ディーがユリをそう呼ぶなら、ユリはちゃんとお返事するわ」花と紅茶のいい香りがする大好きな女王様と少しでもお揃いの要素を持てるなら断る理由はなくて。彼の言う夜の捉え方には初めての物語を聴いているような心地がして自然と意識が惹きこまれて「…黒兎は夜を許してくれて、ディーにとって夜は秘密を守るやさしい子。…みんなすごいわ」今の自分にはすぐには真似できない考え方だから、純粋な尊敬を控えめな溜息と共に表して。夜は怖くない、彼の言うようにそれを実感するにはどうしたらいいんだろうと考え込むようにゆっくりと視線を彷徨わせて「夜を抱きしめて眠れるなら良かったのに」そんな即物的な答えに落ち着いて。抱き締めて夜の優しさや暖かさを実感できたなら仲良くなれそうなのにと真面目な顔で呟いて。導いてくれる彼の手つきにはやっぱりダムとは違うものを感じたけれど、いつの間にか解けた警戒心から迷いなくそれに足を委ねると、冷たい空気がアルコールで火照った頬を冷ましてくれて。ふと肩に掛けてくれた重みと温度に寒さから守られる安心感を感じて、お礼を言うために小さく唇を開きかけたところで言われるまま視線を上げれば夜空に散りばめられた星々が目に飛び込んできて思わず口元が緩み「…!」声にならない感動は、星空の輝きももちろん白銀に染まった夜の世界がとても綺麗だと思ったから「…ええ。ぴかぴかだわ」白い息を吐きながら、もっと見たいという気持ちに任せて手を繋いだまま一歩前に出て「ユリね、夜が怖くておふとんに閉じこもってたの。だから、夜の空がこんなに綺麗って知らなかった」彼が連れ出してくれなければ知る事が出来なかった、夜の素敵なところ。今まで一つもないと思っていたそれをいとも簡単に教えてくれた彼に、ジャケットのお礼も含めて顔を見て)ディー、ありがとう
>悪魔様
そんなに複雑な決断じゃない、単に君の事をもっと知りたいだけさ
(肩を竦めながら大したことではないと示す口振りと共に、仮面の下の表情は夜風に揺れる灯火のように静かで、それでいて消えそうで消えない強さを宿していて。彼が自身を叩けば音の鳴る無防備な玩具と見縊るならむしろ好都合、あくまで自分ばかりが悪魔という人物に興味津々なのだというスタンスは崩さず「さっきのは入門編、俺はそう思ってる」〝悪魔の毒〟がそう可愛らしい品揃えばかりではないことも織り込み済みだと、そう取れる言葉を惜しげもなく返す瞳は鋭さを帯びながらもどこか水面に映る月のように柔らかい光を含み、まさしく誘惑を彷彿させる彼の手つきを受け止める余裕を漂わせていて「ああでも、その辺の奴に使う陳腐な毒は勘弁願いたいね。君が俺の事を想って盛った毒ならきっと甘いから」わずかに弧を描く唇は笑みというよりも同じ遊びを共有する合図のように見え、腰を撫でる彼の手をそっと捕まえては手の甲を自分に向けて口元に運び、振り払われなければそのまま薬指に甘噛みを返して。やはり猫の事を語る彼は何かを裏に秘めたような言葉選びになるとこれまでの会話で感じて「悪魔こそ、猫の〝子〟呼ばわりするほど近い間柄なんだな」見たところ彼らの年齢にそこまでの開きがあると思えないからこそ、何か特別な過去が紡がれたのだと察する。友人の事となれば不思議なほど簡単に体中に血が滾るような感じがして、何か嫌な予感のままに「その縁は、チェシャが――――」あんなに痩せてもたくさん飯を食わない、もしくは食えない理由と直結しているのか、そう直情的に質問をしかけて急ブレーキを踏めたのは、それこそ猫の言うように〝口の上手い〟悪魔の思うつぼだとその忠告のおかげで気付けたから)…いや、チェシャのことはチェシャに聞こう。俺が君から聞きたいのは悪魔自身の事だ
435:
三月兎 [×]
2025-12-18 00:58:07
>オルカード
(物の価値は豪華さではなく彼が決めるのだと言わんばかりの清々しい言い切りに、そこまで言い切られれば何だか面白くすらなってきたようで。一点物だから特別だと言うその言葉に対して否定をしないことが同意の答えだと言うように静かに微笑んで。手加減のあるゲームはするなと伝えた気持ちを汲んでくれた彼が、今度は先ほどまでの此方を思うような反応から一転してゲームを楽しむという気持ちを向けてくれたことが嬉しくて、気分がよくなるほど良い飲みっぷりでグラスが空くのを見てからまだほとんど残っている自身のグラスはちびちびと酔っ払ってしまわないように量を気にしながら口にして「いいよ。的に当てれば良いんでしょ?後になって泣かないでね」彼の誘いに乗ったことを煽るような声で伝えれば、様々なゲームを置いてある部屋に向かうように彼の先を歩くべく足を進ませて、その前を通る際に顔を向ければ双眸を細めて)ほら、置いてっちゃうよ
436:
ディー、悪魔 [×]
2025-12-18 00:58:38
>ユリーシャ
でもちっちゃいじゃん。お酒が飲めるレディだけど、ミルクティーちゃんは俺よりもちっちゃい子。(拗ねたような顔をみればそこを突っついて揶揄いたくなってしまったらしい。押し付けるように撫でつけていた手の平から彼女の頭部が離れると“小さい”が年齢では無いことを示すように彼女の背丈の辺りになるように自身の胸元の辺りをトンと叩いて。彼女の口から上がった名前は予想外、この国で彼を得意とする人物はそう多く無いだろうその男の名前に多少の驚きを抱いて。星空の煌めきと、冷たい空気、それらを帯びた白銀は輝くように綺麗に見えた。そんな景色を彼女も自分と同じように喜んでくれると嬉しい言葉にニコーっと懐っこいそんな笑顔を見せて「じゃあミルクティーちゃんは知らないんだ。あのね、たま~に星が流れるんだけど、星が流れてる間に三回お願い事を言えたら、それが叶っちゃうんだよ。」夜に対して不安や恐れを見せていた彼女が、夜空を前にして景色に負けないような微笑みを口元に見せてくれたのが嬉しかった。だから彼女の隣に並んでピカピカ、チカチカと輝く星を適当に指差しながら誰から聞いたかも覚えていない流星にまつわる定番の話を教えて。“あ!”と思いついたような声を大きく上げると、並ぶ彼女の顔を覗き込んで「ミルクティーちゃん俺のこと好き?」犬が懐いて戯れ付くようなそんな雰囲気で軽い問いかけをすればその返事を待ってから、片手をグーパーとパクパクと動かせば星が光る様子を表しているつもりのようで)部屋に飾る用のお星さま、持ってんだ。今度ミルクティーちゃんの部屋に持ってきてあげてもい~よ
>ロメオ
奇遇だねえ、俺も俺のことをロメオに知って欲しいと思ってたとこ。何が聞きたい?好きなタイプでも愛を求めるに当たって重要視することでも、性的趣向でもなんでも教えてあげるよ(静かな駆け引きを忍ばせるような彼の姿勢が面白くて、楽しくて、堪らない。人差し指、中指、薬指と順番に指を立てながら彼の口にした“知りたい”だけをピックアップした返事を口にして。取られた手が彼の口元に運ばれて、そのまま薬指に刺激を落とされた。薄い皮膚を柔らかく食む、そんな刺激が血を熱くさせるみたいに興奮を煽ると「いいなあ、お前のこと欲しくなっちゃった。」興味を持った玩具を子供が遠慮なく欲しがるような傲慢な発言をすると、艶やかに微笑んで少し長い爪の先が彼の耳の下をピリと引っ掻いて。何かを尋ねかけて、その言葉を止めた彼はやっぱり賢い男だ。悪魔とは、嘘はつかないが真実も語らない生き物だと言うのは皆共通の認識であるはず。彼がそれを知ってか知らずか、踏み止めた事に頭を傾けて仮面の奥を覗くようにその奥にある琥珀色をただまじまじと見つめて、続けるように挙げる声色は彼からすれば脈絡のない突然な問いかけで「実際に悪事を行った奴と、その悪事を唆した奴に、悪事の手助けをした奴。……一番悪いのと、一番悪くなれなかったのは誰だと思う?。___なんて、いまはわからないよな。ロメオの答えが決まった時に教えて」きっと賢い彼は、その脈絡のない発言が何を意味するかまでは理解が及ばなくとも彼の友人に纏わる“何か”だと言うことまでは辿り着くはず。未来に向けた宿題のように与えて)
437:
ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-12-18 06:46:12
>トゥイードルディー様
(背の高さを示す仕草のおかげで彼の言葉の意味は分かったけれど、それでもなんだか〝ちっちゃい〟という単語が自称淑女の自分に向けられることには納得がいかなくて、何かを言い返そうとして唇を開くも言葉が出てこず悔しそうに閉口する、それを二、三度繰り返しても何も言えないでいれば話は流れ星へと移って。「…!流れた星は落ちてくるの?」空を滑るように煌めくそれを見たことがなければ知識も無かったから、その場面に出くわせば落ちた星を探しに行けるのではと無知で安直な期待にいつもより大きく開いた瞳で彼を見て「…、ユリぜったいに叶えたいお願いがあるの。だから毎晩空を探すわ。ディーも流れる星を見たことがあるの?」三回唱えるだけなんて簡単。流れ星の速さを知らないからこそ躍起になるような様子を見せるのはその胸に抱く願いが強いから、見つけるチャンスを聞き出したくて先ほど踏み出した一歩分彼に近付いて真っすぐな瞳でじいっと顔を見上げて。好きかどうか、真正面から誰かに問い掛けられたのは初めてで、きょとんと目を丸くして質問をローディングする間に数秒の沈黙が流れて。「……すき、きらい、で言うならすきだわ」余計なことまで付け足してしまうのは自分なりにきちんと考えた証で「ディーはダムにそっくりだけど、ダムがしない喋り方や笑い方をするの。それがなんだか、ユリは…、えっと」続く言葉に困るようにしどろもどろになるのは自分の気持ちが分かっていないからではなく単に語彙力不足だから。自分というちっぽけな存在の狭い世界にはダムの存在はもう不可欠で、自分の中ではダムがどういう人物かはもう形が定まっているから、瓜二つなのに性格は異なるディーと一緒にいるとその輪郭を無邪気に揺らされる気がして「……不思議なの。違うのに怖くないから」揺れるのに、もっと知りたいと感じてしまうから。分かりにくい表現は今の自分には精いっぱいのもので、とにかく嫌な感情は持っていないことを伝えたくて。「……そのお星さまは流れるの?」開閉する手の動きに視線を奪われながら、星は流れてこそ願いを叶えてくれるのだから、と大変現金な質問を当たり前のように口にして)
>悪魔様
立ち話で聞くにはちょっともったいないな。君の声は長い夜に似合うから
(なんでも与え、教えてくれるような彼の言葉には、それこそ知らない間に毒を盛られることもあるのかもしれない。それを怖いとは思わない、危うさを抱き締める覚悟は先ほど決意を口にした時に胸に据えたのだから「このパーティーの後、メリーとハンプティと後夜祭をやろうって話があるんだ。君も招待するよ」もちろんカジノにだって足を運ぶけれど、彼が自分のテリトリーを晒すならこちらも暖かなあの居場所が自分の砦だと誇示するように、でも朗らかな声にはそんな張り合うような勢いは一切見せずメリーの言葉を借りるならパーティーは大勢いた方が楽しいのだと言わんばかりの無邪気なお誘いを。でもそれだけでは終わらせず、耳元に感じた鋭くも甘い刺激にふっと口角を上げながらやられっぱなしで黙ってはいられないという意思表示に彼の耳元に顔を寄せて「みんなが寝静まったら、少し声を落として会話の続きを楽しもう」囁くような声ではなく、何かを予感させる余韻を相手に委ねるような、低くも重いはっきりとした声でそう告げて。意味深な問い掛けはなぞかけにも似ていて、でも少なからず猫の友人と目の前の彼は例えに挙げられた三人のうちのどこかに当てはまるのだと直感が囁く。考える素振りはなく、ほぼ即答のテンポ感で「君とチェシャともう一人の誰かの物語の導入としちゃ完璧だな。じっくり紐解くから、感想をお楽しみに」自分は逃げないし、彼も逃がさない。そんな顔で仮面の奥の琥珀をぱちと一瞬閉じてウインクを。核心に迫るヒントを与えてくれた彼に感謝を抱きながら、さっきから頭をくらくらさせる酔いを醒まそうとこの場を離れるためにばさりとマントの襟を正して)会えて良かったよ、悪魔。次に話せるのが楽しみだ
438:
ディー、悪魔 [×]
2025-12-18 12:53:00
>ユリーシャ
(背の話題を振ったのは軽い冗談のつもりだったのに、思いのほか悔しそうに唇を開いては閉じる様子を見てしまえば、ああこれは弄りがいがあるな、なんて不謹慎な感想が先に浮かぶ。自称淑女のプライドってやつだろうか、可愛いと口に出したら今度こそ嫌われてしまうかもと考えて、そこは胸の奥にしまい込んでおくことにした。話題が星へと滑っていくと、ぱっと見開かれる瞳、その一瞬のきらめきが夜を彩る星よりずっと目を引いた「……流れ星?、見たことはあるよ」彼女と同じように首を伸ばして空を仰ぎながら、思い出すのはいつも“間に合わなかった”記憶ばかり「でも、願い事は一回も言い切れたことないんだよねぇ。速すぎてさ。気付いたら、もう終わってる」残念、と軽く肩を竦めるその仕草は、諦めというよりも事実の共有に近い言い方で。「落ちた星がどこ行くかは、う~ん……俺には分かんないや」分からないことは、この国じゃ別に恥でも何でもない。むしろ、分からないまま残しておく方が“らしい”とも怠惰な性格は考える。「芋虫に聞いたら教えてくれるかも。あの人、やたら意味深なこと言うし」自分にはわからないけれど、わかるかもしれない人物もいる、そんなことを伝える中で挙げられたのは彼女が思う絶対に叶えたい願いについて。それがどんな形をしているのか、気にならないと言えば嘘になる。でも、今は聞かないことにした。それは彼女が自分から零したくなった時に聞く方が、ずっと綺麗だと思ったから。だから視線は夜空に残したまま「じゃあさ。流れ星、見つけなきゃね」そう伝える声音は遊びに誘うみたいに、軽く、楽しげで「三回お願い言えるかどうかは……まあ、運次第?」流れ星を楽しむ際のもう一つの要素も悪戯めかした喋り方で見上げていた視線を彼女に戻しながら口にして。そんな中で片割れの名前が出れば、胸の奥に小さな引っ掛かりが生まれるのも否定できなかった。親しみがあるからこそ、似ているからこその違和感を伝えられたことで少しだけ間を置いてから、口角を上げる。「そっくりだけど違う、ってさ。それ、俺の方が格好いいからミルクティーちゃんがドキドキしちゃうってことじゃない?」揶揄うように言いながらも、完全な冗談にはしきれない温度を含ませて、とろりと垂れた目元が少しだけ細められて。「違うのに怖くない、ってのもいいよね。それ、多分……嫌いじゃない証拠だし」夜空に向けて、ひらりと手を開く。そして星を捕まえるようにパシっと手を握れば「俺のことが大好きなミルクティーちゃんには──」言葉を区切って、楽しそうに告げる。そしてその手を下ろせば彼女へ向けて開き、その中には星の形をした、華奢なチャーム。なんて事ない簡単な手品のようなそれで渡すのはラッピングも何もされてない小さなもの。それでも金属なのにどこか柔らかくて、夜露を含んだみたいな淡い輝きがあり「お星さま、あげる」と冗談めかした言い方で添えて。そして当初渡そうとしていたそれも、流れるかどうかは伏せたまま。約束とも、冗談とも取れる曖昧さで伝えて)部屋に連れてく星はまた今度持ってくるね
>ロメオ
……三十分、大体そのくらいで頭がはっきりしてくるよ。いくら好みでも朦朧とした男に手を出して楽しむ性癖は無いんだ。(驚いた。それは彼から後夜祭としてのパーティの誘いを受けた事に対して、賢い男が自身と猫の子の関係に全く気づいていないとは思えなかったからだ。余裕や落ち着きを持つ彼が、今の所わかりやすく感情を表に出したのは彼の拾い主である羊と友人だという猫の子、その内の一人と折り合いが良くない自身を同じ場所に呼ぶという行為はある意味暴挙とも取れる選択だと感じた。そんな彼の勇気ある選択に対して、と言うよりも、パーティへの誘いが純粋な気持ちで嬉しかったという喜びがある。間違いなく強すぎるアルコールが彼の体内を燃やすように、好みの男を手篭めにするために使うこのカクテルの裏を、彼がこの後のクリスマスパーティを不安なく楽しめるように白状して。耳元で落とされたのはぞくぞくと心が震えるような魅惑的な内容、離れてしまった彼の顔へ自身の顔を揃えてから「今のは悪魔と交わした”約束”だ。破ることは許されないよ」眦を垂らすみたいなとろりとした夜の色を纏う微笑み、彼が見せた余韻ある未来をその場限りの誘い文句にさせないように自身の立場を使用した言い方で命じるように告げた。そして与えた情報を元にすぐに察した彼へ、そして綺麗なウインクを受け止めてからこの場を離れる彼を見送って)降参するならいつでも戻っておいで、求める答えをあげる。……きみが”悪魔と契約”するならね
439:
ユリーシャ・ゼレンカ、ロメオ [×]
2025-12-18 20:32:29
>トゥイードルディー様
……そうなの。じゃあ短くしなきゃ…
(世の中そう上手くはいかない、あまり感じたことのない世知辛さのようなものに直面して困ったようにぱちくりと瞬きをして、でも願い事を諦める気なんてないから出来るだけ文字数を少なく済むように考えなければとぶつぶつ呟いて。新たな人物の名前らしい単語には分かりやすく吃驚したように一瞬だけ少し身じろいで「…この国の芋虫は喋るのね」星の行く先を知る人、そう紹介されれば理知的な響きなのにディーやダムとは異なる直接的な意味を持つその名前は忘れたくてもずっと頭に残っていそう。流れ星に対する意気込みと共にこくんと頷いて「ユリはきっと運が良いのよ。最初に出会ったのがダムだもの」幸運には自信があるとばかりに、誇らしげにその事実を語りながらもずっと視線は彼の顔に向けていて、ダムよりずっと甘さのある瞳を見つめる目をどこかジトリとしたものに変えて「…どきどきしたのはさっきよ」やっぱり思い出すのはダムのこと。でもふわふわ軽やかな彼のことを嫌いじゃないからその言葉も否定せず一連の動作をじっと眺めて、今まさに夜空からひとつ借りて来たような小さな星が握られている手のひらを見た瞬間にぱっと目を瞠って。普段光を宿さない双眸も奇跡や魔法を目の当たりにしたかのようにきらきらと星屑をばらまいたように煌めいて「すごい…!」じいっと彼の手を穴が開くほど見つめながら呟いて「…可愛いお星さま。今日からユリだけのお星さまにしていいのね」小さくて可愛らしくて、豪華ではないからこそいつでも気軽に持ち歩ける、そんなカジュアルな特別感をそのチャームに感じて。なにより贈り物をされることが大好きだから、そんな自分の心の内を見抜いたような彼にすっかりご機嫌な微笑みを向けて「ありがとう、ディー。夜も、星も、あなたの友だちなのね」すぐにチャームを受け取らず、感謝を伝えたくて差し出された彼の手を両手でそっと握って。外気に晒され過ぎたのか手はひんやりと冷たくなっていたけれど、肩にかけてくれた上着のおかげで体感は全く寒さを感じていない様子で、むしろ心がぽかぽか温まっていることを表すようにゆるゆると微笑んで)
>悪魔様
成程、悪魔にも節度はあるってことか。…いや、反応が薄い相手だと退屈ってだけかな
(強い酒は単なるアルコールではなかったと真の意味で種明かしをされた気がして、一本取られたとばかりに低く短く笑って。彼の語るポリシーはきっと美徳などではなく悦楽を追及するためのものだと勝手に解釈して、寧ろその方が彼らしいとまで思って。「俺の約束はカードみたいなもんだ。切った以上、場からは降りないさ」相手がカジノの主だから、例えもそれになぞらえて茶目っ気と共に余裕を演出して。その実はっきりとした意識や呂律を保つのに裏ではかなり苦労していて、悪魔には最後まで乱れた姿は見せたくないという意地だけで平静を装い「…それだけはあり得ないぜ」不敵な笑みと共にシンプルに伝えた最後の台詞は、自分が降参する事と悪魔と契約する事、どちらにかかっているか敢えて明かさないように余白を持たせて。マントを翻し、千鳥足にふらつきそうになるのをぐっと堪えながら出来得る限り堂々とした歩みで立食会場を後にして)
>ジャバウォック様
(三十分、悪魔の毒を飲み干してからきっとあと少しで経過するであろう数分がとても長く感じる。助けを求めて泣きつきたいわけでは決してないのに無性にチェシャ猫に会いたくなって、先程までの悪魔の前での虚勢はどこへやらすっかり正しく回らない頭にはかの友人のことばかりが浮かんでは消えて、また浮かんで。とにかく酔い覚ましに座る場所を求めて、ふらふらと偶然立ち入ったゲームルーム。なんだか不思議な訛りの声が聞こえてきたがそちらに注意を向ける余裕はなく、ビリヤード台にほど近く設置された小休憩のためのソファーに半ば倒れ込むように深く腰掛けて「チェシャ~~…、」掠れた声で無意識に友人を呼びながら、顔がすっかり真上を向くくらいに深く背凭れに体重を預けて、何かひんやりした冷気を感じたくて自身の手の甲を額に乗せて)
( / 大変お世話になっております、お話中失礼します。悪魔様との大人な雰囲気のやり取り、とても楽しませていただきました!娘の入れ替わりの方もわくわくさせていただきっぱなしで、本当に楽しい時間をありがとうございます。息子の方は悪魔様とのやりとりを回収して、>408に置いて下さっていたジャバウォック様の初回文に絡ませていただきましたが、不都合ございましたら書き直しますので仰ってください!また、娘の方でディー様とのお話の後に赤の騎士様とのミニゲームを挟むことは可能でしょうか…?)
440:
オルカード・エリス [×]
2025-12-18 20:47:52
>435 三月兎さん
そりゃこっちの台詞。
(煽る売り言葉に買い言葉、此方も負けて泣くなと強気に鼻を鳴らす。「待って待って、」続け様に動き出した彼の背を、じゃれるような声と共に追い掛け、ワインのグラスだけを片手に多種多様なゲームの用意された其処へと向かう。――室内はパーティー会場と同じか、それ以上に賑やかだ。一度全体を緩やかに見回した後、幾つか設置されて尚埋まっているダーツ台の内、ただ的の前で話し込んでいるだけの女性に声を掛け、「失礼、此処は空いてるかな?そう、こちらで少し遊びたくて。」にこやかで柔らかに、いやに紳士然とした下手からの物言いと微笑みにてそう断りを入れて勝負場所を確保し、「ヘアさん、こっちこっち。」またくるりと身を翻して、先程とは一転酔いを纏った得意気な懐こい笑顔で彼を手招く。次いで備え置かれている矢の一本を片手に取って、その形や重さを確かめるが如く羽根の辺りや針先を指でなぞり弄ぶ。「的を射って獲った点の多い方が勝ち、で良いでしょ?」手遊びはそのまま、様々ある競い方から提案するのは最も解り易く王道であるカウントアップ。それは言葉尻こそ問い掛ける姿勢ではあるが、“それが良い”という意思を確と張って紡ぐ。「……お先にどうぞ、ヘアさん。」次いで足を引いて的までの道を開き、初めの矢も差し出して先制を彼へと譲るが、その振る舞いは配慮でも気遣いでもない。もっと鋭い、獲物の出方を見るような行動である事が、不敵に細めた目と彼を見据える視線に窺えるだろうか。)
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