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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
48:
ダリア [×]
2025-10-04 21:07:56
>有咲
(ゆるく微笑んだまま、頬杖をつくような緩慢な動きで彼女の視線を受け止める。目尻だけが静かに笑っているのに、声音にはどこか揶揄うような余裕が混じり。満足するまで恥じらう彼女の仕草を眺めてから、ふっと息を吐くように笑い声を零して。それからもう一人について、彼女の言わんとすることをふんわりと察したのだろう。わざとらしく目線を落として彼女の反応を愉しむように少しだけ口角を上げて。正しい意味でこの国を統べるのはただ一人だけである、その事実をやや間を置いてゆるりと視線を横に滑らせることでたっぷり焦らし、記憶の奥にある白の影を掬い上げるようにしてその違いを説いて「アリスちゃんは”女王”って言葉に惑わされてるんだろうな。正しい意味でこの国を統べる女王陛下は、赤の女王だけだよ。白の女王は……まあ、名前だけ。立場は俺と同じ、”訳持ち”ってやつ」短い説明で言い切るように伝えて、全てを具体的に伝えないのは彼女の知りたいと思う気持ちを消さない為のようで。それから薄々と感じていた彼女の信じるような瞳がこちらに向けられるという事実にほんの一瞬だけ視線を逸らし、眉をわずかに動かして。ふつりと浮かぶ照れくささをごまかすように小さな仕草で頭を掻けばいつものマイペースな笑みに戻り「……そんな風に無条件で俺を信じられるの、なんか……ちょっとな」その”ちょっと”に含ませるように、気恥ずかしさがわずかに混じる。だがそれをすぐに隠すように、顎に指先を添え、考える仕草を作ってゆっくり視線を上に流し、長いまつげの下で瞳を細めて「赤の女王の好きなところ、か」うーん、と小さく声に出し、考えている風を装えば数秒後、わざと悪戯っぽく笑みを深めて「俺が悪さしても怒らないとこ、かな」そう言って肩をわずかに揺らし、くすりと笑う。その笑みには、からかいの温度と本心が入り混じり。「……なあ、アリス。本当にそんな風に俺を信じてていいのか?全部、嘘かもしれないぜ」それからあまりにも無防備に向けられる信頼に頭を少し傾け、視線だけを彼女に投げて。冷たさではなく、探るような意図を込めて問いかけて)アリスちゃんは、それでも信じるのか?
49:
リオ [×]
2025-10-04 21:54:26
>49 グリフォン
うん、忘れない。__グリフォン。ありがとう。( 名前を繰り返し呟く自分が間をあけたとき彼が口を開く。忘れないで、という言葉を深く刻むように胸に手を当て自分の強い意志を言葉にする。どこにいても見つけにいく。家族を失ってからぽっかり空いていた心の穴にすっと流れ込むような言葉に涙すら出そうになりそうになった。心がじんわりと温かくなる感覚に浸るように少し目を伏せ再び彼の名を呼び礼を。この短い時間でどうしようもなく心が溶けていくのを感じてはよりこの世界にずっといたいと思った。ややしんみりしてしまった雰囲気だったが、それをかき消すように冒険へと踏み出す。二手に分かれた道、一方は補正された道、一方は草が伸び切ったような道。どちらを選ぶかと悪戯な笑みと挑発気味な声にやや不服そうに口を紡ぐ。これは当ててやりたいとまた二つの道をじっくり見て考え。「 こっちにしよう!すぐに城についても面白くないでしょ。どっちが回り道かもわからないけど、こっちのが楽しそう! 」もう当たることはいいかと諦めたように切り替えて笑顔に戻り、振り返って彼の顔を見ては右手は一方の道を指差し、左手は彼へと差し出して )いこ!グリフォン!
50:
オルカード・エリス [×]
2025-10-04 22:53:12
>三月兎
(この薔薇園に状況の手掛かりを探すのもそうだが、何より見覚え無い景色の新鮮さも噛み締めるつもりでのんびり歩む。やがて鼻がすっかり馥郁とした甘さに慣れた頃、赤一色の其処に銀の光が差し込んだ。「おっと、」その眩しさと驚きにぱちりと瞠目した瞳に改めて映るのは美しい男のかんばせ、それに作り物とは到底思えない兎耳、氷の如く澄んだ青。向けられる海底に目を凝らすような眼差しは気にならない、此方からだって興味津々と輝く視線を一秒も逸らさなかったのだから、きっとお相子だ。「どーも、初めましてウサギさん。」掛けられる挨拶に懐こく片手を振り、見付けた目的のものに浮かれる喜びが潜む音でそれに答える。続いた彼からの問いは只の心配や配慮よりも含みが間合いに感じ取れて、しかし未だ現状が何処かの番組企画である可能性も残っていれば、深く探る真似は一旦留まり、「大丈夫、って言いたいけど――残念、オレ此処に来んのは初めてでさ。どっちにどう行けば良いのか、正直なーんにも解んないんだよな。」軽く肩を竦めて眉を垂らした苦笑いと後ろ髪を掻く仕草を添え、偽り無く自身の置かれた状況を彼に伝えて、「だから今は、迷子のアリスちゃんって所。」最後に自らの頬の辺りを指差し首を傾げるあっけらかんとした茶目っ気が、この場において緊張も警戒も皆無である事を如実に示す。その後で一歩、何ともわくわく胸踊る存在へと近寄って、「ウサギさんこそ、どちらまで?良けりゃオレをお供にしてくんない?……なーんて。」今度は此方から、少なくとも己よりも此処を知るだろう彼へ――興が高じてちょっとばかり芝居掛かった物言いで問い掛けを投げた。そのついでの冗談混じり、ちゃっかりと彼の同伴まで申し出ては、からからと一人勝手に楽しげに笑って。)
51:
天女目 有咲 [×]
2025-10-04 22:53:29
>ダリア
(明らかに此方の反応を愉しんでいる気がする。掴めそうで掴めない、どこかふわりと弄ばれる気配にしゃんとすべく小さな咳払いをひとつ。焦らしに焦らされた末、言葉に惑わされている自分を言い当てられるとぎくりと表情が固まり。けれど素直に耳を澄ませば、最終的に唇に指先添え「なるほど。そうだったのね」と小さく落とした。横へ滑った視線は、散りばめられた言葉を再度咀嚼するため。首を刎ねるという物騒な話の流れで自然に出た名だ。少し身構えながらも、いつか会えると良いなと好奇心が胸を満たしていく。彼が言葉を発する度、瞳は其方へ向いてしまうらしい。どこか気恥しげな声色で「 ちょっとな 」なんて返されてしまえば_もしかして照れてるのかしら_と唇の端が柔らかくほどけた。とはいえ、その気配も一瞬で隠れてしまうから黙って次の言葉を待っていて。女王様の人柄を知る好機に、期待を灯した瞳を向けていたが…深まる悪戯な笑みと共に紡がれた言葉にキョトン。彼の悪さは可愛げの範疇にあるのか、女王様の器が途轍もなく広いのか。それでも、好きな気持ちは本物なのだろうと思えば微笑ましくて。呆れ半分愉しさ半分に笑み声を零しては「全く。一体どんな悪さをしているのかしらね。あまり女王様を困らせちゃダメよ」と軽く窘めた。そんな中、不意にこの世界での名を呼ばれると顔を向ける。思えば確かに、こんな無防備に誰かを信じるなんて可笑しいかもしれない。この摩訶不思議な状況のせいか、気付かぬ間に無防備な人間になってしまっていたのか。嘘かもしれない、その可能性すら考えすら考えなかった時点で、後者だろうと頭では理解する。意表を突かれたように数度瞬きを繰り返していたが、すぐにふわりと笑うと堂々と声を発して。)
嘘を吐かれたって構わないわ。嘘だったってわかったその時には、ちゃんと叱ってあげる。…私は、自分の眼でみたダリアを選んでるの。
(仕草や声、流れる空気や間…上手く説明はつかないが、実際に触れた末に出した答えだ。選択には責任と覚悟が要ることは重々承知している。現状不安だらけで、怖くないと言えば嘘になるこの世界。その中でも、この選択に悔いは無いと、瞳は強く真っ直ぐに彼を見詰めていた。)
52:
ヴァイオレット [×]
2025-10-05 07:19:14
>49 フラミンゴ
(遊園地で暮らしている。その響きはまるで甘いチョコレートのように頭に溶けこむようだった。「こんなに可愛くてふわふわなのが暮らしてるから、遊園地はあんなにキラキラするのね!もちろん、絶対に遊びに行くから全力でもてなしてよね」相手の誘導に従いながら、歩くたびに揺れる髪を見つめて納得したように頷き、わくわくを隠しきれない表情で、くれぐれも、と言うようにピンと人差し指を立て。その顔、がどんな顔がよく分からなくて自分の両頬をむにむにと触ってみるけれど、やはり思い至らず首をかしげ。とは言え、相手のやさしい声色からして悪い気はしなかった。「私の名前はアリスだとして、あなたの名前は何なの?まさか、ここに住んでる人みーんなアリスってわけじゃないわよね」足元まで伸びてきているゴツゴツとした木の根がうねうね動いたり、跳ねる小石を避けたりしながら歩きつつ、そういえば、と言うように相手を見上げて名前を尋ねて)
53:
グリフォン/三月兎/ダリア/フラミンゴ [×]
2025-10-05 20:56:16
>リオ
(差し出された手に視線を落とす。わざとらしく肩を竦め、ほんの少し意地悪そうな笑みを口元に浮かべながら意図を汲んだ上で差し出される手は取らずにすっと彼女の隣に並ぶように歩き出して。「──あー、アリス。お前、顔が良いんだから必要以上にベタベタすんなよ、マジで。……中には手が早いやつもいる。喧しいと思うけど、お前が困るから言ってんの。」そうして手を取らなかった理由を吐き出したその声は、突き放すと言うよりもむしろ不器用な優しさを含んでいて。ふわりと吹く風が二人の髪を揺らし、彼女の選んだ道を横目で見ながら歩をゆっくりと進め。「どっちも当たりで、どっちもハズレだぞ。──なぜなら、ってやつだ。」にや、と笑えばわざと芝居がかった口調でそう言って。それからどこもかしこも咲く悪戯好きの薔薇に視線を投げると赤い花弁がくすくす笑っているようにも見えて「おい、城に行きたいんだ。邪魔してないで道くらい開けろ。いうことを聞いてくれんなら、代わりにビルに剪定をさせてやる。」交渉をするように軽口まじりにそう告げると、まるで合図に応えるように薔薇たちがしゅるしゅると蔓をほどき、目の前の小道が少しずつ開けていく。すると簡単にも迷路は終わりを告げて行く手に、うっすらと城の入口が見えはじめた。「ほらな。何を選んでも当たりではずれだろ」両手をポケットに突っ込み、得意そうに笑って彼女の方をちらりと見て。「城ついたら、うまいもん食おうぜ。どうせなら何か食いながら話した方が突っ立って話すよりマシだろ。」その誘いは口の悪さに似合わず、不思議と温かい響きを持っていて。彼女と一緒に歩むことを当たり前のように受け入れながら、さらに一歩、城に向けて薔薇の道の奥へと進み)
>オルカード
(ふ、と短い息を吐く時にほんの僅か目尻を下げた。氷のように冷たい青の瞳には目の前の彼のことを拾ってみたいという好奇心が見える。口元は嫋やかに笑っているが、その笑みの奥ではずっと先に向けた思考が巡らされている。「へえ、君はまた、……随分呑気なアリスだね。」そんな風に感想の如く落とした声は柔らかく、笑っているように聞こえるのに底の方では彼の反応を一つひとつ観察するような冷静さを見せて「まず確認させてくれる? “初めて”って、赤の城に来るのが初めてって意味なのか、ここ“不思議の国”自体に来るのが初めてってことなのか。それによって僕が君を助けるべきなのかどうかを決めようかな」問いかけは遊び半分に聞こえるが、声の奥にはこの世界について“知っている側”の者が持つ特有の余裕が浮かんでいて。「ああ、それと──僕のことは“三月兎”って呼んで。ここ、兎が多くてさ、兎だけだとややこしいんだ。」忘れていたとでも言うように言いながら、絵の具でまだらに染まった服をひらりと揺らし彼との距離を詰める。人懐こいように見せたその動きは、まるで獣が間合いを取るかのようなほんの少しだけの緊張感を持って。そしてためらいなく指先が彼の頬に伸び、親指と人差し指で軽く摘むように。触れるというより、確かめる、という所作で遠慮なく触れて「……ふうん、目に見えるところに火傷はなし。見た目も悪くないね。」まるで評価でもするように淡々と呟いて掴んだ頬から指を離すと、その仕草にもどこか好奇心が混じり「僕は帽子屋邸に帰る途中なんだけどさ」青い瞳が彼をじっと見たあと瞬きを一度だけゆっくり行い「アリスがどうしてもって言うなら、赤の城まで連れて行ってあげてもいいよ。」そう提案する顔は優しい笑みではないけれど口元だけは悪戯っぽく笑って見せて。条件も理由も示さないまま、持ちかけた道は、城に向かう道と帽子屋邸に向かう道その二つの提示で。)
>有咲
(彼女からの返事を聞き、その言葉の意味を理解すると思わず肩を震わせて笑ってしまった。喉の奥で零れるその音は愉快そうで、けれどどこか“可笑しくて堪らない”とでも言いたげな響きを孕んでいて「……ははっ、そう来るんだ。嘘を吐かれても構わない、ね。」片手で口元を覆いながら、目許だけが愉悦に細められる。その眼差しは、まるで飴細工を光に透かして観察するように繊細で純粋に楽しんでいるようで「ほーんと、アリスちゃんは面白いアリスだ。」そう伝えるのは純粋に予想外の選択に心を動かされたからのようで。彼女の選んだ道がどうであれ、少なくともダリアの心を揺さぶったのは紛れもなく事実で。そうして暫し歩みを進めれば、赤く聳える城の門が姿を現した。トランプの兵士たちが整列しているのに対し「お疲れさま」と軽く手を上げ、通り過ぎて。城内では足音が大理石の床を小気味よく叩き、光の粒が高窓から差し込んで、金の装飾がきらめいていた。どこまでも整然と、どこまでも作り物めいて美しい空間を背にするようにしてふと足を止め「アリスちゃん。ようこそ、赤の城へ。……思ったより、悪くないでしょ?」彼女を見て、片眉を上げるように笑って見せて。それから少しだけ視線を城全体へ向けると’アリスちゃん’ともう一度呼びかけて)でもね、アリスちゃん。もしここが君に合わないと思ったら──その時は僕のところへおいで。家主に話を通しておくから。まあ、気まぐれなやつだけど、悪い取引じゃないと思うよ。
>ヴァイオレット
(可愛くて、ふわふわ。彼女がそう言った瞬間、まるで心臓を撫でられたみたいにピタリと固まった。言葉の意味を脳内で何度も反芻して、ようやく自分のことを指していると理解する。驚きと困惑が混じったように、瞳を丸くしてぽかんと口を開けたまま裏返るような声で伝え「……え、俺ぇ?まさか、だけどョ。俺のこと言ってんのかァ?」間抜けな声を漏らしてから、はっとして鼻先を掻きり照れ隠しに視線を横へ逸らしては赤く咲く薔薇の花に目を向けて。熱い顔を冷ますように風が吹いて、顔にかかる長めの前髪がふわりと揺れ「……その言葉は似合わないと思うケド。……ま、いっか。アリスの目がそう見えるんなら、それで」口の端を少し上げて、からかうように笑いながらも、思いがけない評価の言葉にどこか嬉しそうな色がその瞳に浮かび。彼女が名前を問いかけて首をかしげた瞬間、ようやく自分が名乗っていなかったことに気づき。あ゛ー、と間抜けな声を漏らし、後頭部をかきながら苦笑を見せて「俺は……フラミンゴ。まんまそのまんま、鳥のフラミンゴだ」肩を竦めて、自嘲気味に笑う。彼女の視線を真正面から受け止めきれず、一瞬だけ下を向いて靴先で小石を蹴って「遊園地のサーカス小屋で暮らしてんだ。ドードー鳥って男と一緒に。俺はこの国の空間デザインとか演出とか、まぁそんな感じの仕事してる」今更ながらの自己紹介として話しながら、彼女の肩越しに見える空をちらりと仰ぐ。瞳には雲が滲んで、そこに小さな鳥が飛ぶのが見えた。その景色を目で追ってから「……外出るの、そんな得意じゃねぇんだけどさ。今日はアリスに会えたから、けっこう久しぶりにしては、悪くねぇ日になった。」そう呟いて、横顔に柔らかい笑みを宿す。ふと彼女と並んで歩く距離を詰め、歩幅を合わせるように足を勧め)
54:
赤の女王 [×]
2025-10-05 21:01:23
■ はじめに / 物語、説明、規約 ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E4%B8%96%E7%95%8C%E8%A6%B3
■ 優遇冷遇 ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E5%84%AA%E9%81%87%E5%86%B7%E9%81%87
■ 提供① ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%BD%8F%E4%BA%BA%E2%91%A0
■ 提供② ■
https://alice.mamagoto.com/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%BD%8F%E4%BA%BA%E2%91%A1
■ 倉庫HP ■
https://alice.mamagoto.com/
これから迷い込むことを検討してくださっているアリス様も、以前はご一緒できたけれど都合でキャラリセになってしまったアリス様も、どうぞ遠慮なくお越しくださいませ。
また、過去に別な場所で使っていたお子様、行き場を失ってしまったお子様も、ここで再び息を吹き返させていただければ幸いです。
皆さまとまたこの不思議な国で出会い、お話できる日を心より楽しみにしております。
>リアルタイム交流の募集受付開始
55:
天女目 有咲 [×]
2025-10-05 23:57:43
>ダリア
(からころと肩を震わせる彼の声に、胸の奥でじわりと恥ずかしさが広がる。堂々と発言したは良いものの、振り返れば自分でも格好つけすぎたと感じて頬はみるみる薔薇のように染まった。)
なっ…い、いいじゃない、別に!私、結構本気なんだから…!__…~~ッ、もうっ、笑い過ぎよ
(やや上擦った声でぷくぅと頬を膨らませては、片手で顔を扇ぎ熱を散らそうと試みる。その間に現れた赤い門に息を呑むと、整列するトランプ兵に圧倒され。やや半歩遅れて歩きながらも、微笑浮かべ会釈は欠かさない。城内へ踏み入った途端、広がる光景に瞳が見開かれて。磨かれた大理石は軽やかに靴音を返し、高窓から降り注ぐ光は金の装飾を煌めかせる。反射で城内はさらに明るく感じられ、あまりの美しさに言葉を失ってしまった。落ち着く為にも彼に視線を向ければ、その言葉に自然と頷きがひとつ。「悪くないどころか、思ってたよりずっと素敵で……吃驚してるわ」小さく笑うと、再び視線は城へ。大理石の床に目を落とし、降り注ぐ光に双眸を細め、細やかな装飾を追う。ただ、彼に名を呼ばれる度に視線は律儀に戻り。アリスが困っていたら助けるのが彼らの役目、そう聞いてはいても申し出は嬉しいもので。)
……ふふっ。ダリアったら本当に優しいのね。そんなに優しいと、きっと甘えてばかりでダメになっちゃうわ、私。
(最初こそ意外そうに瞠目していたものの、心底嬉しそうに表情を緩めると小さく肩を揺らしながら言葉を並べる。そして一度瞼を伏せると、暫し思案。緩慢な仕草で甘やかな蜂蜜色が澄んだ青の双眸を捉え、穏やかに首を振ると言葉を紡いでいった。最後には茶目っ気も織り交ぜ、あどけなく笑み零し。)
……”自分に合わない”が理由なら、私は此処に残るわ。
大切なお友達だもの。逢いたいとかずっと一緒にいたいとか、ダリアの処へ行くならそういう明るい理由がいいの。……ダリアといるのは好きだから、頻繁にお泊まりとかしに行っちゃうかもしれないわね。んふふ、その時は家主さんにも宜しくね
56:
ヴァイオレット [×]
2025-10-06 07:41:16
>53 フラミンゴ
(相手に伝えた言葉は全面的に受け入れられたわけではなかったが、わたしの言葉だから、と否定されずにいるのは気持ちが良かった。うんうん、とご機嫌に頷いてから、聞いた名前を口の中でころがすように頭で反芻し。「フラミンゴ……そう、たしかにピンク色でふわふわで、すらっとしてるもんね」相手がどこか気まずそうにする理由は分からなかったけれど、おぼえやすいその名前に満足げな表情を浮かべ。続けられた言葉には気になるワードがいくつかあった。ドードー鳥というのは、茶色くてもこっとしているあの鳥のことだろうか。フラミンゴが名の通りの姿なのだから、きっとその人も茶色くてもこっとしているのかも。そんなことを考えてから、やはり一番耳に残って仕方ないのはその後の言葉で。「空間デザイン……とか、演出……とかって、どんなのか分かんないけど、この国!?ぜんぶの!?」てっきり遊園地で働いているものだと思ったけれど、そこはあくまで住居としているだけということだろうか。言葉のスケールが大きすぎて想像がつかないけど、とんでもなく凄い人なのじゃないだろうか。びっくりした表情のまま相手のほうへ顔を向けると、頭のてっぺんからつま先までを改めて眺めては、その顔に微笑みが浮かんでいるのを見てこちらも表情をやわらげ)あなたも、ずっとその顔してた方がいいと思うわ。
57:
オルカード・エリス [×]
2025-10-06 19:12:18
(――もしこれが単なるドッキリで、目の前の兎が変装したスタッフならば。こんな様子を見る眼差しや、状況確認の問いを綽々と重ねる必要は無い。だからこそそんな彼の言動から、己が置かれた只事ではない現状が読み取れた。それでもふつふつと沸き上がるのは恐れではなくて、にやついてしまいそうなくらいの胸の高鳴りで。「……初めてなんは、この国に来る事。だからホント、なーんも知らなくって困ってんの。助けてほしいなあ。」表に出す声は緊張感に欠けつつも少し落ち込んだ色調、両手は胸の前で組んで眉を下げ、祈るように頼み込む所作を取る。「三月兎さんね、オッケー。…あ、オレはオルカード・エリス。“アリス”も良いけど、こっちも覚えといてよ。」渡された名を飲み込み音に映したそのお返し、名乗りに便乗して己の固有名詞もぽんっと投げた直後、近付いた彼の指が頬に伸びた。それに何の抵抗も無く、何なら顔を少し手前へ傾けて触れやすい位置まで落とす。「流石、お目が高い。オレのこの顔、商売道具の一つだかんね。大事にしてんの。」間近になってよく見える彼の服には絵の具の色彩、絵に関わる人物だと察しはついて、なれば審美に一家言はありそうだと評価に唇を弛め、喜びついでに自賛じみた言葉もぽろぽろと。やがては離れていった感触に、ほんの少し丸まった背を一度緩やかに伸ばし。「すっごい親切だね、三月兎さん。そんな優しくっていいの?」持ち上がった提案は、随分此方に好都合。自身へ甘いばかりのそれに引き止めるが如く問うその先、「オレ、こわーいシャチさんかも知んないのに。」顔同士の距離を詰めて彼を覗き、にぃっと大きく笑い開いた口から作り物の銀牙を意図的に光らせながら、明白にわざとらしく脅かすような台詞を揶揄の軽さで添え、用心を悪戯に煽る。「……って、冗談は置いといて。助けてもらえるなら、赤のお城の前に三月兎さんのお家に行ってみたいなあ。ほら、新しい場所なら行く所は多い方が楽しそうじゃん。」しかしけらけら戯けて顔を離し、それを撤回した後にやっと示された選択肢から帽子屋邸への道を選び取って。「案内頼める、三月兎さん?ついでにこの“不思議の国”の事も、道すがら教えてくれると嬉しいなあ。」今度は茶化さず真面目に、自らの胸元に手を添え先導者への敬意を表しつつ次の話題を朗らかに回して。)
58:
オルカード・エリス [×]
2025-10-06 19:24:56
(/ご指名付け忘れました……!>57は三月兎さん宛てです、申し訳ありません……!)
59:
リオ [×]
2025-10-06 20:57:49
>53 グリフォン
え、あ_うん。わかった。ありがと。( 差し出した手を取ることなく通り過ぎて自分の隣に立つ彼を見上げれば如何にも不満げに下唇を突き出す。手持ち無沙汰になった手をはグーパーしながら背中でもう一方の手と再会し繋ぐ。一息ついて声を出そうとしたとき自身の手を取らなかった理由が彼の口から述べられる。途中顔を褒める場面があったり、自分の身を守っての助言だったりがあり、不満そうだった顔はみるみる赤みを帯びていき。文句でも言ってやるつもりが大人しく相槌を打って礼を付け加える。すっかりご機嫌そうに笑顔を浮かべてはゆっくり歩を進める彼の背にくっつくように歩き出し。先程の自分の選択の答えを伝えられれば首を傾げる。その時、彼が誰かに向かって話しかけるの姿を背後からじっと見つめ、道を阻んでいた薔薇の蔓が避けることで道が開ければ目を丸くするように驚き。ポケットに手を突っ込みながら得意そうな顔をする彼へ「 本当だ。グリフォン、薔薇と話ができるなんてすごいね! 」生き物のように動く薔薇を目で追いながら興奮を口にしていく。城への道が開けたところで彼からの誘いは口こそ悪いが暖かくなるような言葉。勿論居心地の良い彼の誘いを断るわけもなく「 そうだね。グリフォンのこともっと知りたいし、まだまだ話し足りないしね! 」歩き出す彼の横に並ぶように自分も歩き始めれば、その歩みは軽快なステップで踏まれ、まるで犬の尻尾をぶんぶん振っているかのように上機嫌がわかるようで。ふと歩きながら先ほどの発言の中で気になった言葉を見つければ彼の顔を見上げ「 ねえ、ビルって誰? 」質問を )グリフォンの他にもたくさん住人がいるの?
60:
ダリア、フラミンゴ、三月兎、グリフォン [×]
2025-10-15 11:06:40
>有咲
(彼女の頬がばら色に染まっていくのを、盗むように横目で見て。その表情にはからかうような笑みを浮かべながら、彼女の声色が上ずるたび、心の奥ではむしろ親しみが増していくのを自覚して。靴音を響かせて城内に足を踏み入れながら、体から力を抜くように肩を少し竦め。「城のシェフは料理が上手いから、ご飯も美味しいよ」なんて軽口を叩きつつも、目線は彼女ではなく城内を歩くメイドやトランプ兵が忙しそうにしている姿を順々に舐めるように追っている。その姿は時間に追われるようで忙しそうで、少しだけ眉を上げて目元を細めて。大理石の床に反射する光を一瞥して、つま先でトンと小さく足を鳴らし。特別優しくしているつもりがないからか、彼女が“優しい”と言うたびその言葉の新鮮さに目を細めて。唇の端を片方だけ上げて、ふふと鼻で笑うような息を漏らし「優しい、ねぇ……それ、半分は役持ちの職業病みたいなもんだよ。でも俺でそんな風に思ってたら他の役持ちに会ったらどうなっちゃうんだろうね」淡々とした口調で言うのは他の国民についての匂わせで。歩きながら指先で金の手すりを軽く撫でればわずかに目線が動く。彼女が身の置き場所を考えた上で決めたのがわかったからだ。ふっと笑って視線を下げ、目元にかかる前髪をかきあげれば軽く首を傾げて、彼女を見下ろし「なーんだ、フラれちゃった」その瞳は淡く光を帯び、からかいと好奇心が混じっていた。戻ってきた返事が彼女という人柄を表しているようで、寧ろもっと彼女のことを知りたくなった。茶目っ気を含んだ笑みを見せ、フラれたと話す口調は相変わらず軽いが、視線だけは彼女の目を逃げずに掴み「いつでもいいよ。家主に伝えとく“面白い客が来るかも”って」冗談めかした言葉と共に、ふっと笑って足を止める。背を壁に預け、ポケットに両手を突っ込み、彼女を斜めに見下ろして。)でもさ、あんまりほっとかないでね。寂しくなるから
>ヴァイオレット
(褒め言葉がまっすぐ飛んできた瞬間、喉の奥で小さく「ぅえっ」と変な音が出た。ストレートな内容にどうしても顔がにやけてしまい、長い指で口元を隠すように髪を掻き上げて、気恥しそうに首を傾け、鼻先を爪でぽりぽりと掻きながら視線は足元の小石を追って泳ぎ「へ、へへっ……そ、そんなこと言われたらよォ、調子乗っちまう。……へへっ」喜びを隠せないくせに、ちょっと得意気な響きが声に混じる不器用な喜び方を見せて。けれど今しがた自分がしたのと同じ調子で“その顔をしてた方がいい”と返されると、眉がわずかに跳ね。途端に視線が逸れ、俯くと長い髪が頬を隠すように垂れ落ちて。下唇をムンと尖らせ、地面をじっと見つめたまま、低くつぶやいて「……おれのことは、べつにいいんだヨ。……そーゆーのはさァ、似合わねぇっていうか。なんつーか」照れくささが言葉をぎこちなくしてしまう。左手をぶらりと振って、話題を切り替えるように軽く笑ってみせるその笑い方は、どこか照れくささから拗ねるような色を帯びて。それから彼女の目を一瞬だけちらりと盗み見て、軽い調子で話し出して「……なァ、アリスは? 何か得意なこととかあんの?自分で“これだけは”って思うコト。」顔に垂れていた髪を少しかきあげながら、目線はあえて遠くに逸らして、口元だけに笑みを浮かべる。まるで“俺ばっか話してないで、今度はお前の番だ”と言わんばかりに、それだけではなく彼女への興味と期待が滲んでいて。)
>オルカード
(彼の口から洩れた“オルカード・エリス”という名を、三月兎は唇の裏でゆっくり転がした。口には出さない。だが確かに、音の余韻を心の内で何度も繰り返して刻む。誰かに忘れさせないようにするためではなく──自分が、うっかり忘れてしまわないようにだ。あの妙に澄んだ声音と共に、目の奥に浮かぶ笑みの形と重ねるように記憶に刻む。「……へぇ、立派な名前じゃん。忘れないようにするんだよ、自分でも」それからそんなふうに軽やかに言いながらも、瞳の奥には一瞬の光が宿る。どこか意味深な、けれどそれを深掘りさせないような軽さで。肩をすくめて。“こわーいシャチさん”そう言いながらぐっと距離を詰めてくる彼に、僅かな戸惑いも浮かべることなく微動だにせず。落ち着いた様子で真っ直ぐに見上げたまま、ほんのりと首を傾けて。怯む素振りは欠片もなく、薄く笑った唇の端だけがわずかに動き「……怖いねぇ。牙まで仕込んでるなんて、本気の冗談だ」ふふ、と息を吐きながらその銀の輝きに目を細める。照り返す光を捕まえるように一度だけ瞬きをして、軽く顎を上げた。「綺麗だね、それ。……よく似合ってるよ、アリス」口調は穏やかだが、褒め言葉を投げた直後の笑みはどこか楽しげだ。まるで“綺麗なものを欲しがる子供”にも似た純粋な気持ちが浮かんで。それから選ばれたのは帽子屋邸。己の家。出会ったばかりの人間が、そこを迷わず選んだことに少し驚きを抱いて。だが驚きよりも先に、呆れ混じりの感心が浮かんだ。度胸がある。いや、少し無鉄砲すぎるかもしれない。そんな思いは胸に閉じて何も言わず、踵を返す。足音を立てぬよう軽やかに歩き出し、一度だけコツンと靴を地面に打ち鳴らし。それが合図のように、薔薇が開いて道を刻んでいく。少しだけ振り返れば、意地悪げに口角を引き上げて。「……ほら。見失わないようについておいで、アリス」片目を細めてにやりと笑う。その声色は柔らかいのに、どこか挑発的で「遅かったら置いてくからね」そう言い捨てて、また前を向く。その背中には、彼が着いて来ないなんて少しも考えていない信頼があって)
>リオ
……よろしい(素直に頷いた彼女を見て、短くそう言い放った。彼女からすれば好意を裏切られたと感じても可笑しくないその行為だったはずだけれど、それを許して理解してくれた聡明さにどこか満足した様子で口の端がわずかに上がり。薔薇が開いていく道を先に歩きながら、後ろで小走りに追いつこうとする足音がして、思わず小さく笑う。「薔薇と話すって言っても、大したもんじゃない。薔薇はお喋りだから会話自体はいつだって喜んでしてくれるし、薔薇しか知らない噂話だって持ってる。」そう言ってポケットに手を突っ込み、視線を逸らすように前を見据えたまま、咲き誇る赤い花びらを一瞥。そんな風に話すだけでも心の奥がかすかに温かくなるのを感じて、短く息を吐き。彼女の口からでた人物の名前に浅く頷いて「ん、蜥蜴のビル。庭の整備係だ」この場には見えないその人物について短く答えつつポケットから片手を出して「でっかい尻尾が生えてて、門番の双子がサボるたびにいつもブチギレてる」その光景を思い出したのか、目元が緩み、くくっと喉の奥で小さく笑いが漏れ。続いた質問を受けては思い出すように視線を泳がせてからゆっくりと口を開き「今から行く赤の城には──」片手を持ち上げ、指を一本ずつ折っていき「白兎、黒兎、赤の騎士、ジョーカー……」ひとつひとつ数えながら最後に小指を軽く立てて、口元に微かな笑みを乗せて「メイドを束ねるジャック。……そんなもんだ」指を戻しながら肩を竦めると肩から力を抜いた様子でまるで自分はその変なやつに含まれていないとでも言いたげな声で続け「ま、会えばわかる。変な奴らばっかだし」そう呟いて彼女を横目に見やる。小さな足がこちらの歩幅に合わせて動いているのをひっそり確認して、何も言わずに歩く速度を落とし)アリスはなんのお菓子が好き?紅茶は?
61:
ヴァイオレット [×]
2025-10-15 20:48:15
>60 フラミンゴ
(こちらの言葉に満更でもない様子をみせる相手の姿は、これまでどこか一歩引くような立ち居振る舞いとは違う素直な仕草でとても愛らしく。忙しく動く視線や指先を追いかけてはクスリと楽しげに笑みを浮かべたが、話題を逸らす相手にアラ、と眉尻を下げ。「なあによ、照れちゃって。自分だって言うくせに」相手の真似をするように唇を尖らせて見せてから、続いた質問に答えようとすぐに視線を宙へやり。「得意……得意、はわかんないけど。好きなことはあるわ。お化粧とか、ネイルとか」胸を張って自慢できるようなものはひとつもない。それでも、自分を繕うためにいつもしているそれは、暮らしの楽しみでもあった。繕わなければいけないということが心を悩ませる日もあるけれど、それ以上に自分の納得のいく自分を作れることが何より好きだと思える。言ってから、今は鮮やかなラピスラズリの青をベースに、先端だけ縁取るようにシルバーのラメをのせている爪を相手の顔の前に上げて見せ)かわいいでしょ?
62:
天女目 有咲 [×]
2025-10-15 20:56:54
>ダリア
(何気なく告げられた城内のお料理事情でさえ、真剣に受け取って小さく へぇ と相槌を打つ。同時にきゅるる、と腹の虫が鳴いてしまうと反射的に んん と小さな咳払いをひとつ。恥ずかしさを誤魔化すように胸の前で腕も組んで。思えば此処へ来る前は仕事終わりの時間帯で、夕食を取り損ねている。生理現象とはいえ非常に恥ずかしい。聞こえていないことを祈りながらも、感情が顔に出てしまう性分故に視線はわかりやすいほどに横へ泳いだ。その先で忙しなく動くメイドやトランプ兵を一瞥。職業柄、所持品や身のこなしを見てしまいつつ、彼の一言で視線は其方へ。「あら、他の人はもっと優しいってこと?それは大変ね……甘やかされてダメにならないように、ダリアに守ってもらわないと」 ふふ と楽しげに瞳を細めては、また彼を頼りにしているような発言を残し。他の役持ち、その単語が頭の中でふわふわと浮かぶと、聞きたいことがまたひとつ増えていく。全て聞いていたら日が暮れてしまいそうだと思う間に、掻き上げられた赤交じりの髪が視界を掠めて。見下ろされるがままにその青を見上げると、発せられた一言に双眸瞬き。どこか揶揄うような愉しげな彼の軽さに乗じ、此方も軽く流そうと笑いかけたが…真っ直ぐな眼差しに言葉は出ず。続く言葉で更に音が喉に詰まった。軽口のはずなのに瞳は酷く真っ直ぐで、彼の「 寂しい 」という言葉が幼い日の自分と重なったからだろう。…けれど、直ぐに唇も瞳も柔らかく弧を描いていく。一歩、歩み寄っては彼の頭部へゆるやかに手を伸ばした。拒まれなければ、その指先は彼の髪をやさしく梳き、ダリアに触れぬよう留意しながら撫ぜることだろう。)
大事な友人を放っておくわけないでしょう?ダリアに寂しい思いはさせないわ。なんなら、時間をみて毎日だって逢いに行っちゃうわよ
(”私に捕まっちゃうなんて、ダリアも大変ね”そう楽しげに笑みを零し、言葉を終えると同時に手を下ろす。一歩下がり距離感を戻せば、ゆったりと周囲に視線を投げながら問い掛けをひとつ。挨拶をする前に、大まかなことは頭に入れておくべきと判断して。)
赤のお城には赤の女王様がいらっしゃる…のよね?他にはどんな方がいらっしゃるの?ダリアの家主さんのことも知りたいわ
63:
オルカード・エリス [×]
2025-10-16 01:43:02
>三月兎
(彼の瞳に宿った光を見逃しはしなかった。今追うべき白兎ではなく、しかし恐らくはただ聞き流していい事でもないと直感出来るその言葉に、笑む視線が細く研がれて弛さを掻き消す。「――そりゃもちろん。オレ、自分の名前だーい好きだかんね。」返事は当然に是、自己肯定に溢れるジョークも混ぜて軽やかに、貰ったものを確かに飲み込んだ。――威嚇の冗談に彼が怯まないのは、短い対話でも解る態度から想定内。だから続いた褒め言葉にも滑らかに、満面に喜びを咲かせて会話を繋ぐ。「でしょ?キレイで、可愛くて、カッコいいの。これ付けっとめっちゃテンション上がんだよね。」もう一度、態々と人差し指で唇を押し上げ牙を純粋な青に晒す様は、玩具を見せびらかして自慢する子供か、舞い上がった純真な青年を彷彿とさせる。その後に此方の行先選択は受け入れてもらえたらしい、三月兎の鳴らした合図を切っ掛けに道が現れていくその光景は中々の壮観で、「可憐なだけじゃなくイカしてんじゃん、此処のロージーちゃん達。」ひゅう、と思わず吹いた口笛を讃美の前奏として、意思を持って動いたように見えた薔薇達へ、親しみを籠めた愛称を添えて一人褒め称す。それから此方に向いた視線に口の端をにやり吊り上げて、「ははっ、まっさかあ、」“置いていかれるなんて有り得ない”。笑い声混じりに挑発に乗った足で放られた最後の台詞を一蹴し、彼の隣まで難無く並んで歩を刻む。――さて、お喋りな己にとっては道中にも沈黙の暇は無い。「なあ、三月兎さん――あー……長いからやっぱヘアさんって呼んでいい?」不思議の国、他の兎、銀色の彼。幾らだって湧く話題の中、まず選んだのは傍の彼自身の事。畏まった呼称を早々に口に馴染む形へと変え、その許しを得るように見せかけて決定事項のペースにて更に言葉を継いで、「ヘアさんさっき帰るとこって言ってたけどさ、どこで何してきたの?お仕事?それか、どっかで遊んできたとか?」出会って直ぐに聞いた情報から立てられる予測も織り込みつつ、彼の方へと興味津々色めく眼差しを注いで初めの問いを投げて。)
64:
リオ [×]
2025-10-16 02:48:33
>60 グリフォン
へえ。私も今度話してみたいな。( 咲き誇る赤い花びらを見る彼の顔を横から盗み見ながらもその視線を追うように自分も花びらを一瞥する。薔薇と話をしている彼の意外な一面でも聞ければ楽しいだろうな、なんて想像すれば呟くように一言。彼との落ち着いた会話に心が絆されていくのを感じる。先ほどの自分の問いに笑いながら答える彼に自分も頬を緩める。蜥蜴のビル、について話す彼はどこか楽しそうで。思い出して笑みを浮かべる様子を見ては邪魔をしないよう暫く口を挟むことなく何度か頷いて聞いている様子を伝える。その後もたくさんの名前が出てくればだんだん訳がわからなくなり自分も彼の真似をして指折りしながら「 白兎、黒兎…赤の、騎士…えっと、 」紹介された人たちの名前を覚えようと小声で復唱する。途中諦め、指折りしていた手は目尻へと移動し、人差し指で何度かこめかみあたりを掻く。会えばわかる、と告げる彼に「 そうだね、今覚えるのは諦めた 」と恥ずかしげな笑顔で返す。それに、他の人たちを覚えずとも彼がいるから大丈夫だろうと信頼に似た感情が芽生えていた。今も自分の速度に合わせてくれようとゆっくりになった彼の優しさに嬉しくなる。質問されればうーん、と目を左右に動かしながらどんな菓子や紅茶が好きだったか思い出して。工場なんかで働いていたものだからあまりそういった上品なものは思い浮かばずだんだんと眉間に皺が寄っていく。やっとの思いで振り絞った回答は「 …クッキー。 」と一言。それは幼い日母が作ってくれたもので、思い出しては顔が曇る。でもそれが彼にバレてしまえばせっかく聞いてくれたのに気を遣わせてしまうだろうと思えばすぐに笑顔に戻り、肩をすくめながら誤魔化すように答えを続け )甘いものは何でもすき!紅茶もすきだよ、美味しいものは何でも好きだな。
65:
フラミンゴ、ダリア [×]
2025-10-17 00:49:43
>ヴァイオレット
ネイル?………お、ホントだ。それ自分でやったの?スゲーじゃん。キラキラしてて宝石乗っかてるみてぇ(化粧とネイルと2つの返事が戻ってきた。まず一つ、化粧については善し悪しがわからないから今は触れることが出来ずに二つのめのネイルについて耳を向けて。差し出された手を覗けば小さな爪の上に綺麗に乗った色に少しだけ目を丸くして、それから自らの痩せぎすのせいで骨ばった手が彼女の手に触れて遠慮なく自らの顔元まで伸ばして興味深そうにマジマジと見て「こんなちっちぇ爪によく出来るなァ。たしかに、コレは得意なことだ。胸張っとけョ」触れていた手を離せば素直な感想として照れることなく頷いて、それからこの国での入手先を教えて)可愛い。──爪のやつ、帽子屋かメイドか公園にあるマーケットで手に入ると思う。マーケットなら金がかかるから働かなきゃだケド
>有咲
あははっ、お腹が減ってるなら教えてよ。道草なんか食わないで真っ直ぐ連れてってあげたのに(耳に届いたのは控えめだけれどきゅるりと鳴った空腹の音。揶揄う意図も含めながら楽しそうに笑い声をあげると通りすがるメイドの一人を呼び止めて新しいアリスを部屋に案内する旨と食事の用意も共に伝えて。アリスの為に用意されるアリスの部屋へ再度歩みを進ませようとした時に彼女の手が髪に触れると確かに驚きを抱いてピタと身を固める事となり。こんな風に撫でられることなんて今となってはそう多くないから、余計に優しい手の動きが心地よくてついこのままずっと受けてしまいたいとなってしまう。その手が離れたことを確かに残念だと感じながら、先ずは伝えられる質問に対して緩く微笑みを見せて。間を持たせるように独特な空気感で視線を泳がせたかと思えばそれから間もなく到着したのは一つの部屋の前で。金色のドアノブをピンと爪で弾けば彼女を誘うように声を添えて)それは部屋について落ち着いたら教えてあげる。だってほら、もうここだから。……アリス、この扉はアリスにしか開けられない。他のアリスもこの部屋の扉は開けない。アリス、君だけの部屋だよ。開けてみて
66:
天女目 有咲 [×]
2025-10-17 18:15:34
>ダリア
(いっそこうやって楽しげに笑ってくれる方が心は軽くなる。それでも頬には再び、薔薇色の灯りが差した。「は、初めての場所ですっかり忘れてたのよ。…ダリアとのお話も楽しかったし」要は慣れて安心した結果、素直に身体が反応し始めたのだと。小さな恥ずかしさを尖った唇で誤魔化すように伝えて。メイドを呼び止める彼の声が微かに届くと、あまりの好待遇に胸の奥がむず痒くもなる。ぺこぺこと会釈してしまうのは日本人の性だろう。去っていくメイドを目で見送りつつ、先程の彼の言葉を信じる彼女は食事に対する期待も高まっており。さて、独特な間の取り方が絶妙で、此方の興味がそげないよう上手い具合に答えるその一面は…何となく教師に向いていそうな気がして。気付けば到着していた扉前、爪で弾かれた金色のドアノブは軽快な音を奏でた。蜂蜜色の瞳に金の輝きを映しながら、その声に誘われるがまま好奇心と共に手を伸ばす。指先がドアノブに触れた瞬間、不意に蘇るは__かつての自分の部屋で。ものが多いと火の手が回りやすい、そんな無意識の警戒心から必要最低限しかものがなく、焼け跡の黒を避けるように白に染まった空間。思えば、酷く寂しい部屋だったなと、胸の奥が冷えゆくのを感じる。その冷たさを抱きしめるように小さく息をついては「ん、…ふふ。ちょっと緊張しちゃった」独りごちるように呟き肩を竦めて。ガチャリ、ドアノブを回し扉を開けるその直前、彼を振り返ってはその唇に柔らかな笑みを乗せた。)
ダリアが最初のお客様ね。これからきっと、何度も呼ぶと思うわ。だから……私のお部屋は此処だって、ちゃんと覚えておいてね
(軽やかに告げ、そっと扉を押し開ける。_ 他のアリスの部屋にも、ダリアはこうして入ったのかしら _胸の奥で小さなざわつきの火が灯るのを、同時に自覚して。嫉妬と呼ぶには幼く、けれど確かに熱を持つ感情。それでも、表情も手つきも変えずに扉を開けていく。金の取っ手が陽の光を跳ね返し、ゆっくりと開いていくその向こう。果たしてどんな”アリス”の部屋が待っているのだろうか。)
67:
三月兎、グリフォン [×]
2025-10-18 01:19:22
>オルカード
はは、子供みたいに話すんだね。海賊船にいる”リトルオイスター”も君みたいにそれをつけてるよ。君と趣味が合うのかも(お気に入りの装飾品を教えてくれるように語る声を聞けばその声があまりにも楽しそうで、つい息を漏らすようなそんな笑い声を上げて。それから自らが知る知人にも似た装飾品を身に付ける男がいる事を思い出し、確か同じだったはずはずと記憶を辿らせてから世間話の一つとしてそれを伝えて。それから伝えられたのは新たに己のことを指し示すその呼び方、彼以外からは呼ばれていないその響きに垂れた片耳の先をぴくりとほんこ少しだけ震わせて。その呼び方に対して否定や拒否を見せないことが受け入れた証拠らしく、回答は並んだ彼からの問いかけについてで「僕が住むのは帽子屋邸、今日は仕事で赤の城に行ってたよ。僕は絵を描いたりものを作ったりするのが仕事で、今はアリスから頼まれていた作品を届けたところだから仕事の帰りになるのかな。でもここには僕の好きなやつもいるから、たまに遊びに来ることもあるよ」開いた道を真っ直ぐに歩きながら一つ一つと答えを送り、今度は自分の番だと言った様子でチラリと横目に視線を向けて彼自身に対する興味を自らも持っているのだと言うのを隠さずに送り)アリス、君はどんな仕事をしてたの?どんな事が好きで、苦手なものは?
>リオ
薔薇と話す時は時間を決めてからにしないと、いつまでもここから出して貰えなくなるから気をつけろよ。気に入られすぎるのも要注意、薔薇に攫われたなんて事になったら見つけるの面倒だからな(お喋りな薔薇に恐れを抱かない彼女の様子に気がつけばその度胸を買いながらも注意をするような口調で言葉を並べて。一度に伝えた人物の羅列を受けた彼女が知ったかぶりではなく素直に覚えることを諦めた事を教えてくれればそれが面白くて、むしろ好感だと言う様子でククッと肩を震わせて笑って見せて。それから彼女の気持ちが乗った好きな物を教えられればピタリと足を止め。考えるような、葛藤するような、そんな雰囲気のまま何かを誤魔化し隠すそんな笑顔と向き合って。歯を見せるように葛藤の表情でい゛ーと片目を細めれば心を決めた様子で畳んでいた背中の羽を広げるように大きくし「決めた。行先は変える、到着するまでピーピー泣くなよ」彼女からしてみれば突然で、何を言っているのかすらわかり得ないそんな勝手な発言の後にすうと短く息を吸い込んでから彼女からの許可を貰わずに遠慮なく横抱きで彼女の身体を所謂お姫様抱っこで抱え上げ、それに合わせて何度か大きく羽を振ればその体は簡単に地面から離れて空を飛ぶように高く浮かび上がり、抱えたことで密着する身体はそのままに無責任な言い方ながら落とすつもりは無いのが伝わるような安定感で彼女を支えて)アリス。落としても責任取れないから、落ちないように確り捕まってて。
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