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うららかな陽だまりに( 〆 )/134


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自分のトピックを作る
115: 隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-11-07 00:24:03




……っそ、そう、ですわね。あらあら、──。( 相手が自身に好意を寄せていることは、その振る舞いの端々と海辺での少女との対話により伺い知れたこと。けれど、想定内である筈の返答に自身もまた瞳を伏せ、薄桃の髪にそれとなく指先を添えたのは幼い頃から変わらぬ恥じらいの仕草で。立場上、異性からのアプローチなどさして珍しいものでもない。当然、角を立てずに受け流す術等も令嬢の嗜みとして心得てはいるが……あまりにも純で真っ直ぐな想いに、こちらまで引きずられてしまう。そうして、互いにもじもじと惑い合う妙な空気感を夜風が攫っていくような、物語における瑣末な行間はさておき。やがて自身が掲げたグラスに応じ、彼が屈託のない年相応の笑みを覗かせた時、胸の奥で何かがストンと落ちたような心地がして。──あぁ、ようやくあの頃の貴方に会えた。今日までのそれは言葉の上澄みを掬うような当たり障りのないやり取りと、互いに社交の仮面を被った仮初の交歓に留まるもの。しかし、兄弟間の確執を乗り越えて、迷い子となった人魚の彼女を支え、頑なな魔女の彼を動かした相手の本当の素顔を、これから真の意味で知っていけたなら。思慮を向ける先は変わらず他人の事ばかりで、すっかり自分自身の事を忘れてしまっているらしい彼のグラスへ己のそれを軽く合わせ、かつて交わした自分達の〝魔法〟とは、互いに与え合うものだったでしょうと柔く綻ぶような微笑みを添えるだろうか )ふふ……そして、最後に貴方様へ祝福の祈りを。今宵のかけがえのない奇跡と、喜ばしき再会の魔法に──どうかささやかな祝杯を、共に捧げさせてくださいませ。


(/背後から失礼いたします。まずは、かれこれ半年以上お付き合いいただきました人魚姫の本編終了、誠にありがとうございました……!人魚姫&魔女ペアとは異なり劇的な展開こそ少なめですが、降り積もる時間と想いが過去と今を結ぶ密かな奇跡と、静かな余韻が胸に響くような物語を大変楽しませていただきました。重ね重ね、素晴らしいお話をありがとうございました…!
さて、最後に後日談的な軽い小話へ移らせていただきたく思いますが、時間の経過具合や親密度、組み合わせの変更などのご希望がございましたら、ぜひぜひお聞かせくださいませ。また、一応シチュエーションのご都合があるかと思い、以下に各キャラのエピローグ後の様子を記載させていただいております。あくまでこちら側の妄想の産物に過ぎませんので、どうぞご自由に改変・調整をしてください◎なお、綴っている内に楽しくなり少々冗長となってしまっているため、軽く読み流す程度で構いません)


〈 エピローグ*レヴィ 〉
・恐らくはコーデリア様の望む地で二人暮らしを始めるかと思います。少し街から離れた海辺の古い家などだろうか……?(お好きに◎)
・人に馴染むため普通の服装+コーデリア様との日々を営む内にどことなく雰囲気が柔らかくなり、元々の善性も相俟って市井の知人がかなり増えた模様。
・自身が魔女であることを知る者は少なく、知る人ぞ知る程度。しかし、時には人助けや魔女としての助言等を行うことも。
・金銭面については、希少な海底の薬草や真珠、少し不思議な軟膏や自作の薬などを市場に卸すことで生計を立てているのかなと。

→コーデリア様
口数はやはり少なめですが、心の内では常にコーデリア様を思い、彼女を誰に見せる事もなく独り占めしたいという独占欲の塊。身勝手な私欲よりもコーデリア様の幸福が当然優先されるので口に出さないだけ。ただ無意識下の態度には割と出ている。特に大きく行動を制限するような事はないものの、街へ出る際などは必ず同行、あるいは送り迎えを欠かさないなどかなり過保護気味。

→アレックス様
何だかんだと時折友誼を交わし、時間が経つにつれて一種の悪友のような、気心の知れた関係になっていて欲しさがあります。コーデリア様が城を再訪するなら付き添うでしょうし、そうでなくとも、アレックス様がお忍びで市井へ来られる際には少し話をしたり…といったささやかな交流があれば嬉しいです。

→リリアンヌ
まさか王子とのダンスを蹴ってまで約束を果たしてくれるとは……と強い恩義を感じ、丁重に礼をしました。以前より態度はかなり軟化したものの、やはり彼女への苦手意識は取れず。また、コーデリア様の同担拒否勢でもあるので、同性の彼女に対しても密かにジェラっていたりもします。描写は省いておりますが、舞踏会での彼女とのハグすら実は結構な地雷だったのではという気も…。


〈 エピローグ*リリアンヌ 〉
既に隣国へ戻ってはおりますが、そう距離が離れている訳では無いのでちょくちょく再来訪はしていそうです。立場的にもレヴィ程の大きな変化はないかと。

→アレックス様
改めて旧交を温め直している最中。政治的な側面もあるので、ひょっとすると明確な恋愛関係には至っていなくとも先に婚約を結んでいる可能性もあるかもしれない。基本的に可愛らしい面や弱っているお顔の方が彼女には刺さるため、泰然とした態度はそう崩れるものではありませんが、たまの直球アプローチにあわあわする彼女もいるかと。

→コーデリア様
積極的にコーデリア様の元を来訪したり手紙を交わしたりと、依然として姉妹のような仲良しさんであれば嬉しいです。自国へ招いて恋バナに花を咲かせたり、またはお忍びで共に街へ繰り出していたり…。なお、恐らく自室には舞踏会でのコーデリア様とレヴィを密に描いた絵画が密かに飾られております()。

→レヴィ
やはりちょくちょくと偶発的な出会いを重ねてはレヴィを内心戦慄させたりと、そう大きく関係性は変わっていなさそうな気がしております。さすがに友人認定程度はされただろうか…。恋心は落ち着いたものの、それはそれとして内心困り果てている様はやはり可愛らしいと独特な関係を築く。





116: 陸の王子 / アレックス [×]
2025-11-09 21:20:14




(/いつもお世話になっております。此方こそ長期に渡る人魚姫組の本編終了、また素敵な締めを誠にありがとうございました!既に背後様からお話頂いたように、幼少期から続く甘酸っぱさと成長するにつれて増すしがらみや忘却ごと受け止めていく、人魚&魔女ペアより少し大人びている二人が生み出す結末を思う存分堪能させて頂きました。人魚姫モチーフが大好きな身として本当に幸福なひとときでした。重ね重ねお礼申し上げます、ありがとうございました……!

そして、エピローグの情報をありがとうございます!海辺での二人暮らしなど素敵な情報や案ばかりで変更や調整点などなく、是非ともそのままに進めさせてください◎こちらも背後様からご用意頂いた案をベースに作成いたしました。例によって長文で見づらいですがご確認宜しくお願いいたします……!
それにプラスしてこの機にコーデリアの姉達・アレックス兄について設定を記載いたしました(実は関係性まとめと一緒に記載すべきか迷っていたのですが、シリアスな本編に加えるには重く蛇足になる恐れがあったため眠らせていた文章になります。本編に影響する要素は一切なく、フレーバーテキストや裏設定ぐらいに思って頂ければと…!))


〈 5人の姉達 〉
上二人が女傑や次期女王候補と呼ばれるほど勇ましく、下三人が人間達に興味を持ち歌や空想をこよなく愛する性格。人間の足こそ望まなかったが実は人間と語らい一夜限りの思い出を作った者も。祖母より末っ子の決断を聞かされた時はショックを受けながらも、以前より彼女の感性や価値観が自分たち人魚のものとはかけ離れていた点や、自国の環境があっていないのやもと日頃から気にかけていたため行動自体には納得していた。
本編中盤にて5人の髪と引き換えに魔女様に助命を申し出るべきか検討していたが、長女が王子や姫君、魔女殿と既にコーデリア一人の問題だと片付けられない段階に来ていると気付き見守る選択をした。エピローグにて再会し、住む場所や歩む運命は異なれど心から笑えるようになった妹を見守っている。


〈 アレックスの兄 〉
名前は『 アトロポス 』。白砂色のショートヘアが特徴的。身長173cm。ほっそりとした身体で女性と見紛う容貌。次代の太陽の神子として期待されていたが、碧眼で体も弱くアレックス誕生後はその容貌から『 白砂の姫君 』等と揶揄された事も。
透明感のある容姿から一転、眼差しは凛々しく少々気難しいと噂される。元は非常に温和な人物だったが、幼い弟を担ぎ上げる気配や王宮内の不穏な動きを目の当たりにしたことで、彼自身もありのままでは生きられず宮中を一掃する為に生き急いでいた。唯一の誤算は弟も同様の思いを抱え他者のために自身が悪役になるタイプであり、且つ自身以上に破滅を厭わない性質だった点。

噂の確執も、精神的負荷が積み重なった時期に自身を弟との口論を必要以上に騒ぎ立てられ利用された側面が強い。その事件が巡り巡って人魚姫が王子を海辺で見た日に繋がり、初期はコーデリアを警戒していたが、彼女の不自由を幼少期の自身の経験と重ね合わせ友人になり、やがて弟との関係修復に至る。ちなみに人魚姫→弟の関係性や、アレックスが隠せていると思い込んでいたリリアンヌ様への懸想もしっかり気付いていた。現在では元の人柄を取り戻しつつある。



〈 エピローグ * コーデリア 〉
・まず髪型がセンター分けロングヘアからミディアムボブになりました。かつて人魚であった証として、足に朝焼けの海の色に輝く鱗状のあざがあります。
・尾鰭こそ消失しレヴィ様ほど強大ではありませんが、魔力を扱える長命種のままです。人魚時代からの知識を元に家事の他お薬の調合などお仕事のお手伝いをさせて頂けたらと。
・以前の儚さは薄くなりましたが、代わりによく笑うように。幸が薄い雰囲気からそよ風を連想させる爽やかな雰囲気に(*1)、無理に背伸びをして不自然に大人びていた様子から、自然な朗らかさを手に入れました。
(*1)原作人魚姫が辿る結末の一つ、風の精霊になるルートの要素のイメージです。


→レヴィ様
二人暮らし直後は此方も口数が少なくぎこちなさが続き師から想い人になった変化で「(畏れ多いかも…)」と今更葛藤したり表面上は静かでも内情は大忙しでしたが、コーデリアの方から少しずつスキンシップなど行動で愛情を示していたんじゃないかと。また交友関係が広がり穏やかになったレヴィ様の変化を純粋に喜んでいます。生活に慣れてきた段階で一度、レヴィ様へのサプライズの為に内緒でおでかけが発覚しちょっとギクシャクしてから仲直りでぎこちなさが解消などあったら可愛いかな、と。またリリアンヌ様へのハグに対するジェラシーを知って「 じゃあ今、しましょう……! 」と両腕広げたりする展開も出来そう…?

→リリアンヌ様
生活が落ち着いてから一番に手紙を送った相手が姫君&王子ペアだといいなと。新居にお招きしたり、念願の『リリィ姉様』もしくは『リリアンヌちゃん』と呼びたいです…!ちなみに恋バナでリリアンヌ様から色々学んで少しずつテクニックを吸収したり、ハグジェラシー件の話を聞いても聞いていなくても彼女にとってリリアンヌ様も当然大事なのでレヴィ様にこっそり甘々対応かと思います。たまに本編中のように王子様としてエスコートしたい…!

→アレックス
互いに「 アレックス 」「 コーデリア 」呼び。初恋は完全に昇華し、現在は兄であるアトロポスも併せて兄妹や従兄弟のような関係。その他メイド長など城内で支援して下さった方へのご恩返しに時々来訪しているかと。時々諸々の進捗を聞いては「(くっ…もうひと押し…!)」とヤキモキしているコーデリアはいます。


〈 エピローグ * アレックス 〉
こちらも本編で大部分が解決したので、王位継承以外でアレックス自身に目立った変化はないかなと。呪いは相変わらずですが自身以外に害を及ぼさない物であり徐々に浄化されているため共に生きるつもりではいますが、もしかしたら早い段階でリリアンヌ様にお話し、それを含めた上で自分との関係を考えて貰えたら…とお伝えしているかと思われます。


→レヴィ様 

「 ──…やっと見つけた。俺の海の魔女殿 」

同じく悪友っぽいフラットな関係性でいて欲しいと思っていた所でして是非ともその方向で…!その上で、舞踏会以降初めての再会は上記の台詞と少女漫画ばりの雰囲気を纏って欲しさがあります。『 お前のものになったつもりはないが 』『 人違いだ 』等々ピシャリとあしらって欲しいです…!いつか俺の魔女発言を女子二人に知られややこしい事になってる所も見れたら背後が喜びます。互いに悪態をついたりひと足先に関係を進めたレヴィ様にお悩み相談したいですし、時折呪いの進行状況を診て頂い頂いてる…など如何でしょうか。また、もし魔女様がリリアンヌ様を愛称で呼んでいる機会を目にした時「 ──ちょっと待ってくれ、リリィ…!? 」と是非妬かせてください。


→リリアンヌ様
>115 )のその後、もう知ってるだろの後に恥じらうリリアンヌちゃんを見て「( なんだその反応…! )」と表面上ギリギリのところで取り繕いましたが内心大慌てでした。こっそり耳を赤くしていました。彼は多分、その晩眠れなかったと思います。また最後の魔法の中にすっかり自分を含めるのを忘れてたのでそういう細かな所でも惚れ直したんじゃないでしょうか。
その他については下記記載の二つの後日談案と併せてご相談できればと…!


→コーデリア
舞踏会後彼女と関係が深かったメイド長からコーデリアが事前に王宮を離れるつもりであることや恩返しが完了しないまま去る事を許して欲しいという旨を知らされ、その数ヶ月後に、一通の手紙をきっかけに再会…という流れです。彼女の正体については薄ら気付きつつ敢えて口にせず、尊重という形を取っています。目に見えて明るくなった彼女を前に、魔女様やリリアンヌ様には頭が上がらないと再認識。


以上がエピローグ後の様子になります。セリフなど此方の妄想ばかりですので解釈違い等あればすぐ変更させて頂きますので何なりと…!また後日談はどの組み合わせも悩ましいのですが、姫君&人魚姫、魔女&王子ペアにてお話させて頂ければと思っておりますが背後様的には如何でしょうか…?

〈 後日談シチュエーション案 〉
①再会後半年から一年程度経過、人魚姫&魔女ペアの生活が落ち着き始めた頃
→ 先に兄が婚約発表し、アレックスは時折お忍びで出かけたりしつつも基本は公務で忙しく、王子&姫君の関係性は恐らくまだ進み始めたばかり。王子魔女コンビも本編中の雰囲気をほんのり残しつつのやり取りになるのかなと。


②上記より更に時間経過後、王子&姫君ペアの縁談が水面下で進行中、もしくは発表後の時空
→「 大事な話があるんだ 」とアレックスがレヴィ様の元に出向き(もしくは王城にご招待し)遊び兼ご報告。一方その頃──の流れでコーデリアはリリアンヌ様とお会いして各々お話する流れ等でしょうか(同日、別日設定問わず)。『明確な恋愛関係には至っていなくとも先に婚約を結んでいる』の解釈が凄くしっくり来たため、この時点でリリアンヌ様がアレックスに明確な恋愛感情を抱けておらずとも全く問題ございません◎





117: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-11-12 22:56:09




(/まずは、貴重な裏話やエピローグ後のお二方のご様子、さらには素敵な後日談案までご提供くださり、誠にありがとうございました……!特にずっっっと気になっていたアトロポス様のお話なども含め、今回も非常に楽しく拝読いたしました。本編に影響がなくとも、裏話やフレーバーテキストの類いは本当にもう無尽蔵に美味しくいただけますので、ぜひいつでもお気軽にご投下くださいませ…。また、背後様の語られるエピローグ後のお話につきましても異論などは全くございませんが、あまりにも魅力的な案に感化されて妄想が爆発してしまった為、ちょこちょことこちらの反応も追記させてください…!最高でした……◎
さて、最下部にてご提案いただいた①のシチュエーションに基づき、ひとまず王子&魔女の組み合わせを想定した絡み分を置かせていただいておりますので、不都合等なければこちらにご返信をいただければと思います。いつも通り、もし長文やしっかりしたロル形式をご希望でしたら合わさせていただきますので、お好きな形でどうぞ◎それでは、エピローグでもよろしくお願いいたします…!
※例に漏れず長文となってしまった為、流し読み・蹴り推奨です。


〈 レヴィ → コーデリア様 〉
それはもうサプライズを目論んだコーデリア様が帰宅されると玄関でガン待ちしていて、壁際まで追い詰めるや否や今まで聞かせた事のない低い声で「 ……何処に。 」と既に魔法で調べが付いている事をわざわざ問う奴ですね!一度陸へ逃げられてしまっているので、当時のトラウマを刺激されていそうです。リリアンヌへのジェラシーの件については、自分以外の者が彼女の心を占めているという事実が耐え難いだけで、そう単純なことでは……という異論を飲み込み、恐らくはあまり分かっていない風でハグ待機をされるコーデリア様の愛らしさに打ちのめされ、無言でぎゅっとする形無しなヤンデレ男の図が見えました…!

〈 レヴィ → アレックス様 〉
ひえ……なんという素敵過ぎる台詞と再会展開……「 ……、人違いだ。陸に海の者がいる筈がないだろう 」と盛大な顰め顔でツカツカ去る一方、「 ……それに。僕が誰のものであるかは、十年以上前から既に決まっている 」などと自白していそうです。そのまま依然として若干ツンツンしつつ、舞踏会でのお礼や呪いの心配なども是非させていただければ……。また、「 ──貴方様が茨の道を行くと仰るのなら、わたくしも覚悟を決めてお二方をお支えいたしますわ 」と唐突にアレックス様へ謎の決意を宣言する勘違いリリアンヌや、二人できゃいきゃい騒ぐ女子組……み、見たい……っ。これはもう半年ほどやりますか……()

〈 リリアンヌ → コーデリア様 〉
とりあえず髪型や雰囲気を一新されたコーデリア様にメロるリリアンヌは必ずいます。恐らく舞踏会でのレヴィのジェラシーに気が付いたのはリリアンヌだけ(無言で相当酷薄に瞳を細めてしまったとかでしょうか…。普通にリリアンヌへは深い恩義を感じてもいるので、レヴィ本人も無自覚な咄嗟の仕草)ではあるかと思いますので、是非是非こっそりイチャイチャしましょう……!王子様的エスコートに対してにこにこほわほわしながら二人だけの逢瀬を楽しんでいそうです。尊い……。

〈 リリアンヌ → アレックス様 〉
いや、あまりにも……っ、あまりにもアレックス様がいじらしく愛らしいので、実質両片思い状態となったとしてもしばらくは某からかい上手なリリアンヌと化す彼女がいそうですね。しかし、時には公務で忙しないアレックス様を膝枕で慰労するといった親密イベントも発生しているのではないかと。親しくなれば相手へ好意を持って近付く女性に対し巧妙に牽制球を仕掛けたり、裏で両国の婚姻話の糸を密やかに引く程度には、彼女にしては珍しい独占欲や執着心などが湧いていたりもするかもしれない。

〈 裏話 〉
・レヴィの正体は人に擬態したレヴィアタンという水竜であり、原初の魔女的存在に誘われて善き魔法使いの一族に加わって以降あまりに長い時を過ごしたが故に、自らの真の姿をうっかり(あるいは故意に)忘れてしまった……という厨二病が過ぎて秘匿した裏設定が()。後は悲劇の運命を回避出来ず、本格的な引き籠もりを発症した一件に碧の国の初代国王(アレックス様の面影が強くあればいいなと。それなりに親しい間柄)が関わっているなど完全なる捏造設定もお恥ずかしながら諸々……。
・リリアンヌには少し年の離れた兄と姉が一人ずついます。王位継承権も予備の後継者としての役割も持たない為、他家との婚姻外交しか望まれていない立ち位置ではあるものの、社交上の重圧はそれなりにあった様子。末っ子ゆえ、妹的存在に密かな憧れを抱いていた。…ちなみに彼女の一族は全員S気質です )



……。( さんざめく海のほとりに人影が一つ / 完全に身を浴するには未だ冷たい海水に足首を浸し、瞼を閉ざして為されているのは妖精達との無音の対話 / ──。 / 少し短くなった髪を陽光が照らし、潮風が静かにそよがせる / 薄らとその面を彩る穏やかな色合いは、もはや如何なる不穏事も連想させはしないだろう / かつての異様や気高き孤高は何処へやら、群衆に混じれば溶け入るような唯の一人の男性がそこにいて )





118: 陸の王子 / アレックス [×]
2025-11-15 00:22:05




(/蹴り推奨でしたが此方も妄想が止まらず、今回もスペースを拝借する事をお許しください……!

( ! )下記は決してお返事を強要する物ではございません。此方も同様に流し読みかつ、次回お蹴り頂けますと幸いです◎宜しくお願いいたします◎

〈 コーデリア → レヴィ様 〉
思わず壁にピタッとはりついた状態で師匠の凄みに素で「 ひっ! 」と声を上げるもののやはり過去の一件があるためその晩に「 ……ごめんなさい。貴方に一言も言わず 」と後ろからくっついて欲しいですし本編から想いが前進してより明確に〝悲しませたくない、貴方をおいては行けない〟に変わっていくのかな、と…!海ペアはドキドキするような恋愛感情強めのスキンシップも勿論のこと、時に祈りのような暖かさがベースの心を労るようなやさしい雰囲気が特徴的だと嬉しいなと。いつかコーデリアからレヴィ様にカフネをする所を見ることが夢です。ジェラシーハグ事件はもう最終的に無言のぎゅーから「 この心音も体温もレヴィ様のものです 」とぽやっとほわっと和んでて欲しいです……ご馳走様でした……!


〈 コーデリア → リリアンヌ様 〉
(※だいぶ先走った話をしています)もう少し時間が進んで陸ペアが婚姻関係になった場合、コーデリアからリリィ様へ親愛を込めてサムシングブルーを贈る図が浮かびました…(自身の魔力で碧の国の海を閉じ込めたアイテムなどでしょうか)花嫁衣装に使用する希少な真珠など、アレックスやレヴィ様とはまた違った形で祝福をお渡しして欲しいです…!* 本編中で海から上がり人の営みに触れたコーデリアですが純白の花嫁衣装を見に纏うリリィ様を見て憧れを超えたその先の温かさに胸を打たれるのかなと。また、婚姻等を抜きにしてもリリィ様が社交場の重圧に疲れてしまった際の休息できる存在になったら良いなと思います。「 ──今はただのリリアンヌ様のことをお話いたしましょう 」「 だって私、リリィ様の白馬の王子様で共犯者ですもの 」と本編よりも何処か溌剌した顔で手を取りたいです…!ちなみに、とびきり可愛い白雪ちゃんととびきり麗しいリリアンヌ様のコラボの可能性は……ございますでしょうか……。


〈 アレックス → レヴィ様 〉
ここまででも既に海カップル陸カップル、女子組と大きく異なる関係性にワクワクでしたが、まさかの悪友組の伸び代しかない関係性、ダークホースっぷりに恐れ慄きました。残念ながらアレックスは婚姻後も運命に試される宿命かと思われますのでこれはもう魔女様とともに半年間は王宮編ができますね…しかもその前に周年を飾るのはまさかの悪友コンビである可能性がちらほらと……!()またレヴィ様の正体である水竜が『太陽を喰らうもの(太陽を呪うもの)』という記載があるようで…。彼の太陽属性も一番初めは人魚姫なので砂浜と太陽イメージで作成した程度の考えだったのですがまさかのハマり具合に腰を抜かしました。この二人って運命だったのかもしれませんね……。
初代国王とアレックスについての余談(初期設定):アレックスを作るにあたり、キラッキラな王子様である彼と、ギラっとした覇王寄りの皇帝感のある彼のどちらをベースにするか悩んでおりました。結局前者を採用したのですが、後者のギラギラ感も捨てきれず容姿イメージに留めていました。ですが面影のある初代国王の一文を見て余りにも美味しい要素に素敵な夢かと…!背後様のお心が向く機会がございましたら是非とも詳しくお聞きしたいです…!主様の方で初代国王を自由にお作り頂いても大歓迎ですし、もし此方に機会があれば大喜びで作成いたしますので…!


〈 アレックス → リリアンヌ様 〉
泰然自若のリリィ様から独占執着の要素が出てくるとは夢にも思わず怒涛の陸ペア旋風にいても立ってもいられませんでした。親密イベントは多忙で流されるまま、安心し切った顔で微睡むアレックスがいてもいいですし、記憶が曖昧なまま寝落ち → 翌朝目が覚めたら膝枕されていた痕跡に頭を抱えたり図も容易に想像できました、かわいい…!ちなみにお覚悟の件に関しては「 事実だけど誤解なんだ…… 」と顔を覆う事しか出来なさそうです。多分グリムヒルド様並に公務に支障をきたしています。
(※だいぶ先走った話をしています)また、からかい上手なリリィ様な期間が長ければ長いほどアレックスが何処かで痺れを切らすタイミングがあって欲しいなと思ったり。牽制球を見た時に誰よりも驚いていて欲しいですし、ヤキモキも好意も最高潮に達したあたりで「 ああ、いい。…止めにしよう 」と押してダメなら引く戦法で主導権を全部明け渡し「 牽制程度で終わらせないでくれよ。俺を征服してみせて 」やっと年上らしく目線一つで焚き付けようと試みるシーンなどお好みに合えば…いつか…(※お恥ずかしいので幻覚とさせてください)アレリリちゃんには幼馴染のような甘酸っぱさから穏やかな夫婦ぽさ、ほんのり色香を放つ関係性まで全部網羅して欲しいです。本編メインは海ペアでしたが本編後に大きく広がる陸ペアを見るとこの二人も前に進めているのが実感できて嬉しいです…!

*ここまでご確認頂きありがとうございました…!また初回文をありがとうございます、引き続きアレックスにてお相手させて頂きます。後日談終了までどうぞ宜しくお願いいたします…!


────


──陸の者になったんじゃなかったのか。相変わらず〝人の庭〟で自由にしてるな。( 大海を愛でる人々の中でただ一人を見つける事は容易ではないが / 陽光を浴びて穏やかな気配を振り撒く妖精たちを道標に貴方を見つけ / 自らも海に素足を浸し、お忍び用の紺色のハットをぽす、と後ろから濡羽の髪に被せて彼の視界を覆い / 自国といえど彼の領域を庭呼ばわりとはとんだ不敬だが、以前の再会で陸の者との申告されたのだから仕方ない / 横から覗き込む体勢になれば、ささやかなからかいを )久しぶり。……なんだ魔女殿、驚きで声も出ないか?





119: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-11-16 23:34:34




……呆れて言葉を失っていただけだ。( 楽しげだった妖精達の囁きに異なる種が混じり始め / 深海色の瞳を薄らと開きかけた折、唐突に敷かれた暗幕と降り注ぐ声 / ……仮にも一度は明確な敵意を向けられた異端の者へ、毎度ながらよく臆しもせず / 苦言と共に視界を覆う帽子を手に取れば、人の目が全くないでもないのだからとべしりとその頭へ返却 / 全く、暗い海底では考えられなかった彼の気安さが煩わしくもあり──それ以上に心地良くも感じるのだから、人の感情とは厄介だ / 挨拶代わりの軽い追撃をくれつつ、貴方の身体が冷えぬよう早々に水から上がろうか / お陰様で皮肉や悪態のレパートリーは豊富となりつつあり )人の王の子が、わざわざ一市民の元へ管を巻きに来るとは。……余程この国は安泰らしい。


(/すみません、蹴って欲しいとのお話でしたが、こちらも少しだけ短めのお返しをさせてください……!大暴走した私得な妄想にお付き合いいただいただけでなく、あまりにも素晴らしいお話のご提供まで本当にありがとうございました。厨二病的な後出し設定にも快く応じてくださり、重ねて感謝申し上げます。そして、初代国王についても本当に宜しいのでしょうか…!?もはや感無量です……ぜひぜひ、いつか背後様ご発案の初代国王様を拝見出来ましたら大変嬉しく思います…!
それでは、諸々につきましては後日談の後にでも改めてお話をさせてくださいませ。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!※お蹴りください)





120: 陸の王子 / アレックス [×]
2025-11-17 23:13:29




あいた。そりゃ我が碧の国は神に愛されてるんでね。──待て、誰が飲んだくれだって?( 痛みに満たない衝撃にわざとらしく声を上げ / 帽子の位置を直しながらもゆるりと上がる口角は上機嫌を証明し / 戯れつく猫のように愛嬌たっぷりの表情が管を巻くの下りに一瞬だけ片眉を顰めるも、こほんと気を取り直し / 彼の配慮に気付いた上でか知らずか、まだ遊び足りないとばかりに浜辺に上がる気配を見せず / ちゃぷ、と足で小波を起こし呑気な声で近況を尋ね ) …今の発言は妖精達に免じて水に流すとして。それで新生活は順調か? 魔女殿ことだから上手くやってると思うが、喧嘩とかしてないだろうな。…、…してないよな?





121: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-11-19 00:01:07




…へぇ、それで素面とは。──また貴方は妙な心配を…。( 魔女という特異な立ち位置において、この手の心遣いには少々不慣れで / 淡々と毒を吐くと陸へ導こうとした足を止め、緩く腰に片手を添えて物珍しげに / 少しの間を置き、記憶を辿るように瞳を伏せ「 …まぁ、僕はあまり話が得意ではない。多少の不都合はあったが、それでも彼女はいつも…… 」 / 唐突に話の中途で途切れる言葉。しかし相手への返答としては、胸奥から熱く湧き出るような無窮の愛おしさに、穏やかな色を滲ませて柔と細められた双眸で十分な解となるだろうか / ──それはさておき、妖精とは元々悪戯好きの性。主との対話を妨げられた彼らが、浅瀬へ浸かる相手の足を滑らせようと水面下で密かに画策する情景には一貫して素知らぬ振りを決め込み )





122: 陸の王子 / アレックス [×]
2025-11-20 20:39:01




何だよ近くで確かめてみるか? ホラ、素面で真面目な稀代の美青年だぞ。……へえ、デレデレ。
( 毒も気にせず飄々とペリドットのウィンクをぱちり / 眼差しから溢れる彼女への想いに深くは言及しないものの、思わずにやりと口角を緩ませ / …やがて、唐突に訪れる足元の不穏に目線を下へ / 『 魔女様!魔女様みててー! 』『 せーの! 』 / 妖精達が綱引きのような掛け声と共に、前か後ろか王子が倒れるよう怪しげな動きをするが / 『 あっ… 』 / 妖精にも個性は様々。妙な動きをした一匹によって流れは変わり / 「 う、わ…! 」 / ぐらり、前方に向かって体勢を崩し──二人揃ってずぶ濡れか、海の主なら回避など造作もないだろうか / ハットを外し、じとりと顰めっ面で張り付く前髪を指先で払って疑念をぼやき ) ──…、……アンタ絶対気付いてただろ……。





123: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-11-22 08:21:13




──ッふ、ははっ。…だから陸へ誘ってやったのに。( エメラルドグリーンの大海が、陽光の煌めきを孕んで二人分の体積にばしゃりと大きく跳ねた / 『 わー! 』『 ごめんなさい魔女様! 』 / 忽ちわらわらと妖精達が心配げに集まるが、元来水に馴染んだ身体がそれに浸かる事など快不快の領分になく / そんな些事よりも、目の前にある恨みがましげなペリドットの眼差しの方がよほど愉快で / 尻餅をついたまま手の甲を口許へ添え、滴る水を気にもせず控えめな笑声を上げる様は本当にただの青年のよう / すぐに元の仏頂面へと戻るも、濡れ鼠となった相手を前にやはりどことなく上機嫌な様子 / 今後の忠告と共に腰を持ち上げると、相手の立ち上がりを助けるべく片手を差し出して )……貴方は人ならざる者への警戒が足りない。今後は牢記するように。





124: 陸の王子 / アレックス [×]
2025-11-23 23:59:26




後付けの理由に聞こえるのは俺だけか……。…ん、よく刻んでおく。
( むむ、とじっとりした視線を送り〝お前たち…〟と妖精たちの方向をめがけて水面を指先で弾くが / 夜更けの海の出会いが夢のように貴方が爽やかに笑うものだから / …今日はこれで良しとしよう / 何処か嬉しげに眉を下げ、片側の口角と頬をゆるりと持ち上げ貴方の手を支えに立ち上がり / そのまま陸へと足を進めながら呟く言葉は、確固たる信頼と呼ぶには余りに早すぎるが、その関係の芽吹き──となり得るだろうか / 振り向きざまに、海辺でくすくす笑う幼い妖精たちへ呆れと笑いを含んだペリドットの視線を投げかけ形だけの苦言を呈し )
でも仮に何かあったとして貴方は俺を放っておけないよ。ほら、今だって俺を助けてるしね。ありがと。──…まぁ、もうちょっとあの子らを躾けてくれ、と言いたいところだけど。





125: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-11-24 23:43:36




──……。本当に、貴方のその胆力は敬服に値する。( 是とも否とも告げる事のない複雑げな表情が、かえって明確な肯定を暗示し / やがて諦めたように滴る前髪を軽くかき上げて溜息を / 一方、妖精の件については「 …彼らは何よりも自由を尊ぶ。諦めろ 」とバッサリ / きゃらきゃら、と楽しげな背後の談笑へ少し耳を傾ければ、彼らが未だ相手への興味を逸していない事は明らか / つくづく、妖精といい例の呪いといい、人魚の姫君と……そして不本意ながら己まで加えれば、人ならざる者に魅入られやすい男と言えよう / ややあって陸へと上がったなら、足を止めて貴方へと手を翳し / いつぞやと同様の魔法で、自身に引き続き相手の身の乾燥も試みた際、つい口から零れたのは隣国の姫君の愛称で / 基本的に相手を前にして彼女を指す時は運命や姫君などといった迂遠な単語を用いる事が多く、それは何気に初出の品だっただろうか )…こんな所で油を売っていないで、貴方の運命にでも顔を見せに行くといい。先刻僕も〝リリィ〟と遭遇して、軽い街歩きに付き合わされた所だ。恐らくはまだ近くに──。





126: 陸の王子 / アレックス [×]
2025-11-26 22:08:19




……、ちょっと待ってくれ。──リリィ…!?
( またしても未来は曖昧なまま、けれど前進しつつある現状と可愛らしくも厄介な妖精達を前に貴方の溜息と対照的にふ、と緩やかな笑みを湛え、やれやれと肩を竦め / 次いで魔法の光に目を細め〝悪いな〟とそっと一言添え / 再び前を向いて歩き出す──かと思われたが / ──なんだって? / 石化したように足を止めて目を見開き二度見後、明らかに動揺した面持ちで貴方へと迫り / がしりと両肩を掴む手や声は隠し切れないほどの動揺と嫉妬が混ざり合い、震えを最小限に抑えて話す様子は妹のような存在となった人魚のようで ) ……ま、魔女殿。あんたそれは、リ──リアンヌのことを指して、言っている、のか。しかも何、街、歩き? 街歩きだと……? いつからそんな仲に……。





127: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-11-28 23:06:35




いつからも何も、……出会った当初からだが。( 世俗や人心に疎い己からすれば、呼び名を少しばかり変じただけに過ぎない / そこまでを初対面時から完璧に読み切った姫君の悪戯とも罠とも、ささやかな恋心の片鱗ともつかないそれに、今はまだ気付くこともなく / …とはいえ何かが可笑しい / 血相を変え掴まれた肩を振り解きこそしないものの、急な感情の乱高下を見せた貴方へ怪訝な眼差しを返し / 生真面目な唇から少しの戸惑い混じりに発されたのは、正確ながら圧倒的に言葉足らずなそれで / 一先ず状況の把握に努めるも、端的な物言いはまるで己の立ち位置を誇示するかのようなタチの悪い煽りと化してしまい )……口達者な彼女の事だ。巧妙に会話や展開を誘導され、いつの間にか何かしらに付き合わされているなんて今更珍しくもない。──まさか……貴方はまだ街歩きすらまともに誘えていないのか?





128: 陸の王子 / アレックス [×]
2025-11-30 00:58:46




──色々あって…まだ…。( 不運にも成立してしまった煽りと数々の事実が合体した衝撃は計り知れず、ぐさりと突き刺さり絶句 / 眼差しを気にする余裕もなく嫉妬で胸が締め付けられる一方、顔は薄ら青ざめ片目を覆い / 長い沈黙の後に漸く絞り出した一言は余りにか弱く蚊の鳴くような声で / ──思えば。舞踏会の夜に再び動き出した時間と縁に浮かれ、今は兄の婚儀や公務に追われる日々に埋もれていた / あの夜確かにこの恋が実らなくても構わないと思った。が、今は如何にも呑み込めそうになく幼少期から続く恋煩いはものの数秒で急激に悪化し / 情けない顔を隠す為帽子を目深に被り彼の前でよろよろと屈み。太陽の神子由来のものか何の偶然か、先程まで晴れていた空が突然陰り出し ) ……兄上のご結婚や公務が一段落してからと思っていた。──でも俺は何処かで安心していたのかもしれない……。





129: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-11-30 23:39:07




……よもや、貴方がそうまで落ち込むとは。( 弱々しく膝を折った貴方へ、その陽光の如き輝きを覆うように天から暗い影が落ちる / …以前に妖精や使い魔を使って調べた彼の女性に関する風聞は、真実性はさておきそれなりに華々しいものだったが / 余程他の男に先んじられたのが堪えたらしく、日頃の鬱陶しいまでに明朗な姿が嘘のように萎れた様を見下ろし、やれやれ、と吐息を一つ / 貴方が何かしらの憂き目に遭うのは正直胸が空く節もあるものの、一転して弱さを晒されると調子が狂ってしまう / 「 …多少遅きに失した面はあるようだが、まだ可能性が潰えた訳ではないだろう 」 / 帽子越しの目線を合わせるように片膝を着き、心持ち柔らかな声音と共に発破を掛けて )王の子が、軽々に膝を折るものではないよ。……それとも、他にくれてやっても良いと思える程度の想いだったのか?





130: 陸の王子 / アレックス [×]
2025-12-02 23:41:30




っ、そんなはず無いだろ、何年片想いしたと思って……。──…すまない、らしくもなく弱気になってしまった。( ふと頭上から降る励ましの言葉に僅かに顔を上げる / 加えてこれまで人知れず積み上げ、月夜の魔法という名の祝福を受けた自身の懸想を試す言葉に息を呑んで、些か強い口調で否定する。やがて貴方と出会った夜の出来事が逆転したように静かに胸中を吐露し / 溺れる程の想いも口にした事で幾らかの冷静さを取り戻すが、まさかここまで彼女に溺れ、しかもかの魔女にこうして慰められてしまうとは… / 居た堪れなさに耳をほんのり赤く染め、いつまでも目元を被したままというのも気が引けて、そっと帽子のつばを直し / ふ、と小さな呼吸と共に身体の力を抜き、漸く呟いた一言は皮肉でも何でもなく真実の愛を見つけた、あの日嫌いとまで言っておきながら今こうしてそっと寄り添う貴方への敬意と感謝で ) ──…俺も魔女殿ぐらい〝情熱的〟になれるよう頑張るよ。…ああ、本っ当に…コーデリアは幸せ者だな。





131: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-12-04 23:22:44




…あぁ、その方が貴方らしい。……さて、今度は一人で立ち上がれるだろう。( 帽子を被り直し、自身を立て直す凛々しき瞳は、遠い昔の〝友〟の輪郭を微かに重ねさせる / 先に立ち上がり、今日も今日とて活況を呈す街の方角を目線のみで促した所で / 空気を柔らかく吐き出すように掛けられた言の葉へ、一つの瞬きを / 人でもなければ理からも外れるような埒外の存在に、死後も含めて永劫に囚われるという事が一般的に幸福と称されるかは定かではないけれど / ──それでもきっと、彼女は暖かく受容するのだろうという確信めいたものはあって / 「 …貴方には、貴方なりの愛し方というものがあるだろう。早く向かうと良い 」 / 見送りの際、最後に思い出したかのように添えたそれは、とうに他の者から聞き及んでいるものかもしれないが / ふ、と仄かに口端を柔らかく持ち上げ、決して言葉上の簡素な理由のみに留まらない確たる友愛を貴方に伝えるだろうか )あぁ、それと。──〝レヴィ〟だ。…あまり声高に僕の身分を連呼されては困る。





132: 陸の王子 / アレックス [×]
2025-12-07 22:39:11




仕方ないだろ、あんたの口から聞きたかったんだから。……やっと教えてくれたね。( 予想外の出来事に取り乱したが、凸凹した関係性ながら毎回無事に丸く収まるのは貴方の器の大きさのおかげだろう / 最愛の姫君に会いたい気持ちは変わらないものの名残惜しそうに立ち上がると / 待ち望んでいた貴方の名を前に表情は柔らかいまま瞳を瞬いて。その名を音に乗せた瞬間、爽やかなそよ風が束ねた髪を揺らし / 心地良い風はどこか、海の向こうから想いを運び、胸の奥に眠る懐かしい感情を想起させる / ──…いつか、何処かで。真珠の少女のように貴方の名を〝呼びたかった誰か〟がいたのだろうか / あの日貴方を繋ぎ止めた時の微かな感傷がちくりと胸を刺すも、痛みを伴う感情は太陽の下で笑う貴方を前に和らぎ / 頑なに身分で呼び続けた訳を明かして、ひらりと片手を上げ挨拶を交わす。それは、王子と魔女という身分とは程遠い形だが、これから始まる彼らの絆の第一歩で / ──苦難の夜を乗り越え、うららかな陽だまりの下で新たな運命が廻り出す。終わりを迎えた物語のその先も、幾多の困難と希望に満ちた朝と夜が繰り返される事であろう。それでも数々の思い出を胸に、貴方と君と彼女達と歩んで行けたなら──この物語は幸せな結末だったと、胸を張って伝えに行こう。月明かりの元で憂えていた、あの頃の四人へ向けて( 〆 ) )そろそろ行ってくる。次は四人で会おう、彼女にも宜しく伝えておいてくれ。───…またな、レヴィ。



(/ こんばんは、背後から失礼いたします。レヴィ様のお名前もお聞きしたところでそろそろ頃合いかと思い一旦〆とさせて頂きました…!(書き残し等御座いましたらお知らせください◎)海辺で爽やかに笑う場面や煽りが成立してしまったレヴィ様を拝見出来たり、不憫要素マシマシのアレックスなどとても楽しいひとときでした。後半、愚息が(余りのショックで)百面相状態でお相手が大変だったことかと思いますがお付き合い下さりありがとうございました……!
また次の展開や物語を前に、本日でご縁を頂いて一年ということで改めてお礼を申し上げます。白雪ちゃんとグリムヒルド様から始まり、魔女様リリアンヌ様など数々の素敵なお子様と出会い魅力的な物語を紡ぐ機会を下さり本当にありがとうございます……!ありきたりな言葉になってしまいますがとても幸福な一年でした。未熟な背後では御座いますが、これからも宜しくお願いいたします。* * )





133: 隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-12-10 23:31:55




(/こんばんは。今回も非常に心地よい余韻の残る〆を頂き、本当にありがとうございました…!妄想過多な当方の背後会話までをも自然に過去から現在に繋がるエモさへ昇華してくださる手腕や、水も滴るアレックス様の麗しさから、百面相に陥る愛らしい不憫さまで余すところなく堪能させていただきました◎こちらこそ、レヴィの態度が相変わらず塩で申し訳なく……ここまで当たりが強いのは間違いなくこの世でアレックス様限定なので、ある種のツンデレという事でご笑納いただけますと大変助かります…。

そして改めて、こちらこそ、光栄にも共に暖かな物語を紡がせていただいたこの一年を心から感謝申し上げます。ラウール様やコーデリア様、アレックス様と紡いできた物語はいずれも大切な思い出であり、あの時にお声掛けいただいたのが貴方様で本当に本当に良かったと日々しみじみ感じております。こちらこそ至らぬ点も多いかと存じますが、今後とも何卒よろしくお願いいたします…!!

さて、この後は予定通り人魚姫&隣国の姫君ペアの交流へと移るべく、早速初回文を以下に投下しておりますが、折角ですので「俺の海の魔女殿」発言の一件もぜひ織り込ませていただけたらと…!レヴィと別れ街へ繰り出した後、アレックス様が不憫にも完全に誤解しているリリアンヌから「お覚悟」発言をされ、その誤解が解けぬまま手紙などでコーデリア様へ情報が伝わる→今回、時間軸的には数週間後程度に、コーデリア様との逢瀬にてリリアンヌが続報報告、といった流れなど如何でしょうか…?(やり取りが大変になってしまうという危惧はありますが、最終的には「その話ちょっと待った!」的に男性陣乱入というのもそれはそれで愉快かと…)もちろん、本来は単なる後日談的な小話という予定でもありましたので、そういった騒動要素は抜きで近況報告や恋バナ、ほんのり百合めいた絡みのみでも大丈夫です!◎)


────


──。( …もじもじ、そわそわ / ガラス窓から柔らかな日差しが射し込む、小洒落たカフェの隠れた一角にて / 久方振りの友人との逢瀬を前に、手元にあるレースの扇子を落ち着きなく開けたり閉じたり / 更には銀の手鏡で自身の身なりを再確認、緩やかな薄桃のウェーブに軽く手櫛を通すのももう何度目か / ひとまず深みが薫り立つ深紅の紅茶を一口含み、どきどきと少し早まる鼓動を落ち着かせて )





134: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-12-12 22:57:05




(/ この世で一人アレックス限定という特大ツンデレに頬が緩みました…大変私得でハッピーです…◎ また、此方こそ本当に暖かく身に余るほど光栄なお言葉をありがとうございます……!可愛い会話を楽しみつつ長文時にはキャラに関するこだわりをぎゅっと詰め込んだりなど、何と言いましょうか、白雪姫や人魚姫の題材を通してロルや創作交流の楽しさを実感した一年でした…!重ねてになりますがいつも寛大なご配慮と暖かな思い出をありがとうございます、これからも宜しくお願いいたします…!( お蹴りください◎ )

そして、大トリを飾る姫君人魚ペアの初回文のご用意頂きありがとうございます!何気に『俺の魔女殿』発言やほんのり不憫なアレックスが当方的に大変美味しくじわじわ気に入りつつありまして、ぜひぜひそちらの流れでいきましょう◎コメディチックな乱入展開も大好物で会話など進行状況的に可能であればぜひぜひ…!(実は近くの席に悪友二人で密偵に来て、逐一ダメージを受けてるアレックスがいますね…。多分誤解を解こうとすればするほどリリィ様限定で言葉が詰まってしまうのかもしれません…)とはいえ、此方としても何が何でもこの展開に持っていきたい!という意思ではなく乱入展開に転んでも転ばなくてもお話出来るだけで大満足ですので、まずはコデリリちゃんの絡みを楽しめたらなと思います◎

※ここまでご確認頂きありがとうございます。これで最後です…!以前に出た初代国王について簡単ですが完成したので、お時間の良い時にさっとお目通し頂けますと嬉しいです。ちなみに >132 にて、いつか何処かでレヴィ様の名を呼びたかった誰か=初代国王である彼の魂か時を超えた想いか何かの暗示する描写を入れさせて頂きました。遠くから見つめる構図を描きたかったが為にフライングしました…。


〈 初代国王 〉
名を『 アレステア 』。砂色を帯びた白い短髪で艶やかな髪質。ターコイズとペリドットを混ぜたような色合いの瞳を持つ。陽だまりのような笑顔と静謐な夜の海を連想させる眼差しが印象的。草花と海がよく似合う青年であった。20歳時点で身長180cm。髪型含め華やかなアレックスと一見正反対だが、笑った顔や憂いを帯びた表情などではっきりと面影を感じられる。特に横顔と声質が瓜二つらしい。

イメージなど:
>118 時点では皇帝の風格を持つキャラを想像していましたが悪友の会話を経て、一旦最初は御伽話に出てくる品行方正嫋やか王子様風の人物になりました(※アレックスも王道イメージですが彼はキラキラやんちゃ王子、アレステアは暖かくも何処か神秘的な優等生系です) 青年期は王子様・神子といった正統派な言葉がよく似合う人物でやがて何かしらの理由や背後様がお話されていた悲劇の運命などによって救国顔の王子様から、柔らかさと冷徹さの二面性が窺える人物に変化していったのかなと。仮面を被り続けたルートのアレックスかもしれません。


※ 自由に作成してしまったので、本編と一切無関係の裏設定的な人物ではありますが何かご要望等御座いましたらいつかお聞かせ頂けますと幸いです…!またこちらのpfはお返事を強要する物ではございませんので、次回お蹴り頂けますと幸いです◎以降、コーデリアにてお相手させて頂きます。姫君&人魚ペア終了までどうぞ宜しくお願いいたします……!



────


…────リリィさま! ( 今日は待ちに待った彼女と会える日 / カランコロンとドアベルの音が響き、逸る気持ちのまま貴女の元へ赴いた瞬間に、声音は明るか弾みひらひらと胸元で手を振って / 色は爽やかなパステルブルーと明るいが、白いレースの襟とゆったりしたシルエットが特徴的なやや落ち着いたデザインのワンピースを纏い / 色々と気になる話は山程あるが、今は目の前のときめきと緊張を解すのに精一杯でそわそわと )ご無沙汰しております。すみません、身支度に少々お時間がかかってしまいました。ふふ、いけませんね、つい気合が入ってしまって…!





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