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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
71:
人魚姫 / コーデリア [×]
2025-05-10 00:38:02
王子殿が、そのような……! 私も、度々リリアンヌ様のお話を聞いて、おりましたが、実際にお会いした方が、より……。( いつの間にか知られている事実に身体の体温が幾らか上昇し始め / 宙に浮かび掛ける気持ちを堪えふと彼女の横顔を見遣ると / 先程まで爛漫と咲き誇っていた情熱の花は、瞳を細めた途端気高くも嫋やかに見守る睡蓮のような神聖さを纏って / ──燃え盛る愛と深く受け止める器、蜂蜜色の瞳と灰簾石の瞳とでは何もかもが違うのに / 面影が重なる瞬間、もう呼ぶ事も出来ない師の名と、本能が何かを察してか反射的に一歩後退りをしては、己の帽子のつばを下げようと自らに向けた筈の指先は、直前で動きを止め / 図星を突かれた子供のように眉や目元は弱々しく、けれど何処か懐かしそうに、嬉しそうに口角だけはきゅっと上げると小首を傾げて彼女の仕草をなぞり )その方が、私かは、分かりません。ですが、魔女様には、とても……良くして頂きました。勉学を教えて、頂いて。私にとって、師のような、方でした。──……答えに、なって、いるでしょうか?
72:
隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-05-12 23:45:37
ふふ、良い覚えであったのなら嬉しいですけれど。( 第二王子との交流といえば、華やかな風体とまことしやかに流れる噂話から、それらしい甘言も単なる社交辞令だろうと無難に受け流した程度 / そんな僅かな関わりの中でも彼の人品の良さや王器は幾らか判じられ、彼女の待遇も決して悪いものではないのだろうとそっと安堵の笑みを零し / しかし、こちらの問い掛けを受け差し込む影に、些か踏み込み過ぎたのではと不安が過ぎり / 一方で簡単に引き下がる事も躊躇われては、実に愛くるしく斜めへ傾いた顔貌に目と脳を壮烈に焼かれつつ、一旦情動を抑えると胸元で丸めた手に力を込め、唇にやんわりと淡い笑みを敷いて / ──自らの分は弁えている。何時だって昏い海底にいるような〝彼〟の心の深奥に触れられるのは、きっと )……えぇ、やはり貴方様の事でしたのね。あの方とは偶然こちらでお会いして……とても物憂げなご様子でしたわ。折角海の近くまで来ておりますし、良ければ一度お会いになられては如何かしら?
73:
人魚姫 / コーデリア [×]
2025-05-14 22:39:39
──ここだけの、話。 彼はわざわざ、享楽の仮面を選ぶほど、……不器用な人ですが。自分は偽れど、人に嘘は吐けないのです。( 彼女の耳元へ、右手を添えこっそりと / 幼少から兄である第一王子に王座を捧げる為に生き、紛い物の王と仕向け続けたのだから、仕方ないけれど / 彼女の瞳に映る彼が軽薄な人間で終わって欲しくなくて / 「照れ屋な〝太陽の子〟は知れたとなれば、雲隠れ、するでしょう」ですから、と付け加えると人差し指を口元に立てて──「どうかご内密に」と告げ / 一方で急転直下で訪れた再会の兆しに困惑を隠し切れずにいるものの、師の様子に絶句し悲痛な心境が顔に浮かぶ最中、儚げに揺れた眼前の花に対しても言葉を失い / あの方と同じじゃない。まるで違う。けれど、面影が重なる理由は──その生き方だろうか / ふわり、風が吹いた瞬間その豊かな体を抱き締めたまま立ち尽くし。暫くして、提案への返事代わりにゆっくり二度三度と頷くと / ぎゅう / 腕の力を強め、ようやっと沈黙を破った声は少しばかり涙が流れた後で、溢れる情動の海に流されるまま脈絡なく想いを吐き出して )……ごめん、なさい。抱き締めずに、いられなくて。なんて、なんて暖かいんですの。ふふ、いつの間にか口調が、移ってしまったみたい。──……少しだけ、会う、勇気が持てた気がします。リリアンヌ様の、おかげで、ございますね。
74:
隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-05-17 10:03:34
まぁ……二人だけの秘密、ですわね。( 人気のない海辺、ひそひそと睦まじく紡がれるのは内緒話、意外な裏話 / 抱く印象に乖離はあれど、彼女の話には幾らか符号の一致もあっては少し戯けた微笑を薄い唇に乗せ、こちらも楽しげに人差し指をそっと立てて / ──と、ふわりと互いの間隔が急に詰まり / まるで彼の力になり得なかった口惜しさごと、ぎゅうっと暖かく抱かれてしまったようで / 肩口に落ちる水滴の熱を感じ、驚きに見開いていた双眸をゆるりと細め、あまりにも不器用で情の深い少女の掠れ声を優しく促すように背を撫でて / …世に聞く色恋とは、お話に聞く以上に難しいものですわね、などと彼女の様子から自らを取り巻く恋愛模様を薄ら察知して内心独りごち / 何時にも増して憂いを帯びる彼も、他人の為に真珠のような涙を零す彼女もそれはそれで一等愛らしいけれど。やはり、大好きな人達が笑っていてくれることが、自分にとっての一番の幸せだろう / 抱擁の体勢では表情の伺えぬ耳許へ唇を寄せて、柔い笑声を転がすように、そっと甘やかな吐息を含む感謝の言葉と愛を贈ろうか )……今すぐでなくても構いませんわ。貴方様の決心がついたのなら、いつかお会いになってくださいな。──……ありがとうございます、コーデリア様。ふふ、貴方様はきっと、泣き顔までとってもお可愛いんでしょうね。
(/娘様の愛くるしさといじらしさについ百合を咲かせかけましたが、この度はほのぼのと仲睦まじくも重要な転換点となり得るような心温まる物語をありがとうございました…!もしもまだ綴り残した事などがあればこのままお返しいただいても大丈夫ですが、一応先んじて以下に『(2-3)王子と魔女』の初回文(重苦しいですが…)を置かせていただきましたので、場面設定に不都合等なければこちらにて次の話を続けさせていただければと思います◎それでは引き続きよろしくお願いいたします!)
( 夜の海辺に人の気配はなく、ただ岩壁に打ち寄せる静かなさざ波の音のみが何処か詫びしく場を支配して / 神出鬼没にも程がある例の令嬢も、よもや深夜にまで顔は出せなかった様子 / 密かな安堵を吐息と共に零しつつ、昏く沈む眼差しは無意識に自らの膝まで浸かる海水へと / どうせ彼女のいる城まで足を運ぶ気などない癖に、たとえ遠く海上から呼び掛けの声があったとして応じる気すらない癖に、相手の事を想ってはいつの間にか一人陸へと上がってしまうだなんて、本当に自分はどうしてしまったのだろう / 常に静謐なそれであるはずのローブ奥の表情を歪め、性懲りも無く苦しげに吐き出したのはやはり恋しい少女の名 / それは近辺に畏怖の念を伴って囁かれる不気味な魔女の姿か、はたまた今にも入水自殺を図らんとする哀れな男の様相と取るかは見る者の意に委ねられ )……、コーデリア。
75:
陸の王子 / アレックス [×]
2025-05-18 22:28:33
(/此方こそ素敵な〆と2-2にお付き合い下さりありがとうございます、お疲れ様でした!終始リリアンヌ様の暖かな慈愛と誇り高さに胸を撃ち抜かれておりました…そして情景が浮かぶ美しい2-3初回分のご用意ありがとうございます…!早速アレックスでお迎えに参りました。また一点息子の装飾に関する設定を初期ストーリーライン( >46 )から少し離れる形で盛り込んでおりますが必ずしも拾って頂く必要はございませんので(逆にストーリーラインから大幅変更も大歓迎です)引き続きやり易い形でお付き合い頂けますと幸いです。改めて、以後も宜しくお願いいたします…!(お蹴りください◎) )
( 人々が寝静まった夜、月が微笑む浜辺は何時にも増して妖精達が静かで。行事を控える中、城を抜け出たとなれば忽ち醜聞となるが / ポケットに忍ばせた小箱の中で僅かに瘴気を放つペンダントへ視線を落とし / 「太陽の子、ね…」 / 実は留学中に呪われ、占い師に偉大な善き魔法使いの力を借りるか年月を掛けて海の妖精と月の力で浄化するしかないと告げられた身で / それでも、自らを取り巻く環境は緩やかに好転し始めている。もしこの身に呪いが残ろうとも── / 試すように月を見遣るとその下には黒衣の人物を認め / 訝しげに眉を顰めたのも束の間、膝まで浸かる立ち姿に思わず息を呑み。小箱の蓋を閉めポケットに突っ込むと、靴を脱ぎ急いで海へと / 途端、『魔女様の邪魔をするな!』『でていけー!』と敬愛する主の領域を荒らす侵入者を退治せんとばかりに妖精達が騒ぎ出し、ざわざわと荒ぶる波音が少女の名前をかき消す中 / 黒衣の内側が、相手にとっての自分が、一体どんな存在かも知らず確りと彼の手首を掴み声を荒げ ) ──…ッ、行くな! まだ行かないでくれ……!
76:
海の魔女 / レヴィ [×]
2025-05-20 21:49:31
……!( 思索に耽るあまり、領域へ踏み入る闖入者の接近を許し / 自らの身が濡れるのも厭わず、妖精達のざわめきさえ振り払って、月明かりのもと顕になった懸命な顔貌は如何なる運命の悪戯か / 黒衣の奥の双眸を凝然と見開くと、思わず短く息を詰め / 捕らえられた手首の感覚に我を取り戻すも、どの道姿をくらますには一手遅く、にわかに殺気出す周囲の妖精達を視線のみで静めて / 同様に己の腹底でチリチリと灼けつくような、ドロドロととぐろを巻くような昏き汚泥の声にも蓋をして、秘めるべき情動はローブの奥へ隠し / ややあって、拘束された方の手はそのままに、黒衣の狭間からゆらりと相対するのは海底に潜む幽鬼の瞳 / 抑えきれずに常よりも低くなった声音はらしくもない刺々しさと威圧を僅かに帯びて、寒々しい夜の海に響くだろうか )……人の王の子が、僕に何の用だ。まさか、お前まで魔女が与える禁忌に身を浸そうという訳でもないだろう。
77:
陸の王子 / アレックス [×]
2025-05-24 17:10:14
求める物はないよ。…ただ、貴方を止めに来た。( ──騒めきはピタリと止み、青白い月光が平伏する海と黒衣の貴方を照らして / その手を離せと言わんばかりの声音は僅かにじわじわと追い返す波に似た拒絶を含むも / 還る場所を求め彷徨う瞳を前にぐいと自らの方へと引き寄せて、短く告げたのは己のエゴで / すぐさま振り払うほど切迫した状態ではないにしろ、目を離した隙に忽然と消えてしまいそうな彼を手離す選択肢は無く / 加えて、海を支配する種族が海水に心身の状態を左右されるなど有り得ない話 / けれど陽光も月光も差さない暗闇で生き続ければ、心は着実に蝕まれる。そんな思考は地上で生を受けた己の思い上がりだろうか / 揺らめく海面へと視線を向けて影を作っていた睫毛が持ち上がり、質問の形を取りながらその実拒まれても連れて行く意思表示として卑怯にも浜辺側へと一歩進み / 淡々と貴方を見据えるあいだ、冷たい夜風だけが二人をそっと撫でて )都合の良い時に逃げてくれて構わない。今は浜に上がってくれないか。いつまでも此処にいては、貴方の配下も気が気じゃないだろう。それに──幾ら貴方が名高い海の魔女様だとしても流石に夜の海は堪えるはずだ。…何なら既に、風邪を引いた〝目〟をしてる。
78:
海の魔女 / レヴィ [×]
2025-05-28 22:18:02
──……、おかしなことを。( 陽の光を思わせる暖かな瞳が、覆っていた瞼を押し上げ己を貫く / 手を引く力に抗えず一歩縮まった距離は、理外にある者すらをも引き込む彼の魅力を思い知らされるようで / その眩さから逃れるように眉間へ皺を刻み、視線を逸らした先は冷たい海へ呑まれた相手の両足。互いの肌を撫でてゆく寒々しい夜風は、人の身においては少々堪えるものである筈で / ……不承不承と、双眸を閉ざしての嘆息と諦めたような声音が了承の合図 / いい加減離せ、と言わんばかりに拘束の手を無言で振り払うも、その足は相手と共に海水を掻き分けて浜へと向かうだろうか / いざ陸へと上がってみれば、こちらの脚部にも衣類にも濡れ跡の一つもなく、対して相手の上等な装いは塩水を湛えて無惨な有様だが、愛しい少女を誑かした男の事を気に掛ける義理などありはすまい / いや、彼女がほんの少し惑った先の相手の事なんて、本来瑣末事である筈なのだけれど / 長命種としての道理は理解すれど、それを裏切る口振りは依然としてツンケンとした刺々しさを孕み、先の話の真偽を未だ疑っては無愛想に腕を組むと値踏みするように両の瞳を僅かに細めて )……それで。まさか本当に、僕へ情を施しに来ただけではないだろう。
79:
陸の王子 / アレックス [×]
2025-06-04 00:32:01
いや、深夜に海の真ん中に立ってる魔女を放っておけるか……! 本当に何もない、……〝これ〟も何も。──今貴方は、俺のエゴに付き合ってるだけだ。( 刺す声音とは裏腹にその姿は高潔な導師そのもので / 頭の片隅で、彼なら僅かでも耳を傾けて下さるかもしれないと皮肉にも東雲色の人魚と同じ希望を見出しつつ、前後にちらつく彼の苦痛をそっと胸に留めた / ──けれど。間髪入れずに否定したところで、一連の行動に対する疑念を一体どうやって晴らしたものか。浜辺と海の丁度境界で立ち止まっては / 頬をぽり、とひと掻き / 一先ず一番疑わしい小箱を取り出し、此度のあれこれとは別件と示しておりすぐポケットへ / 頭の隅々から相応しい言葉を手繰り寄せるものの、言葉を重ねる程この点エゴ〟がより偽りに近付きそうで / 己が出来るのは淡々と事実を告げることのみ、相手が捉える心情の領域まで手出しは当然出来ないのものだ、と静かに仮面だけを外し陸と海の境界を超え / そのままそうっと屈み、濡れた裾を絞りながら、目線は敢えて足元に落とし先程妖精がかき消した──彼の嘆きの訳を知るべく鎌を掛け )言えるのはこれくらいさ。……俺からも質問させて貰おうか。あんた、さっき俺に手を掴まれた時──誰を呼んだんだ。
80:
海の魔女 / レヴィ [×]
2025-06-08 16:05:50
――……。( どうやら本気で魔女たる自分を案じて駆け付けたらしい、とまるで信じ難い珍獣を見たような感覚に駆られるも、魔女が啓示を受ける程の特別な運命を持つ者といえば誰も彼もがこんな風だったと古き日の回顧を / 取り出された妙な気配のする小箱には少々気を引かれつつ、無言で呆れを孕んだ吐息を零して / …跪いて裾を絞る所作すらも絵になるとは、つくづく癪に障る美丈夫だ / そのまま静かに腕組みを解くと、おもむろに身を屈めて相手の足元に隻手を翳し / ぽう / 闇夜に一抹の暖かな光が瞬くと同時、滴り落ちる塩水は既に霧散して。一瞥も交わさぬままに上体を起こすと、再度無愛想に己の肘を抱き直し / そんな静的な佇まいも不意を突くように心の柔い所へ踏み込まれれば、ローブの奥で息を飲む気配までは殺し切れず / あからさまに示してしまった動揺を少しの首振りのみで追い払い、怪訝な眼差しで切り返して / そもそも一国の王子ともあろうものが一人夜の浜辺をうろつくわ、妙な小箱は持っているわと、どう推察しても悩み相談にしては立ち位置が逆だろう / 一方で僅かに顔を顰めて言葉を止めたのは、先程と同様の流れに同様のお人好しな回答を予期したからで )……それを聞いて何になる。まさか、人の身で魔女の相談に乗ろうという訳でも、…………。
81:
陸の王子 / アレックス [×]
2025-06-15 19:29:59
……地味に目線が痛い。これでも本当に──何だ、どうし、 ( まるで空飛ぶイルカやクジラでも目撃したような眼差しと戸惑いたっぷりの溜息に、釣られて此方も困惑の様相で言い訳を連ねて / 想定外に縮まる距離に身を固くするも眼前で披露された魔法に感嘆の息を / すまないありがとう、と告げる最中にもすげなく離れる距離を穏やかな面差しで「…ふ、濡れたままでも良かったのに」眺めながら呟いた一言は、小さく芽生えた嬉しさで彩られ / けれどその色が持続したのも彼が息を呑む瞬間まで。当然ながら真意を探る眼差しに、警戒を解くためだけの笑顔と見える形で胸を痛める憂いの眼差しは捨て。苦痛を抱える彼の瞳を見詰めのも却って追い詰めるようで気が引けて、くるりと向きを変える。視線は海に、もう残る物もない自らの腹の内は物寂しい夜風に乗せて / 努めて軽やかな、ある意味漂う場の雰囲気と乖離したとも言える声と裏腹に、ペリドットの瞳はかつて民と兄の為に捧げた己の想いが兄を追い詰めていた事実を前に気が付けば彼と同じくこの場に佇んだ頃の景色と重ね合わせ )あんたが今すぐ死ぬと思って止めに来たんだ。その気が無いなら、別に何も企まないよ。…まぁ正直に言えば、その顰めっ面が和らぐなら聞きたいけどね。──あぁそれとも、荒療治ですがダンスでもしましょうか。魔女様は踊るのはお得意で?
82:
海の魔女 / レヴィ [×]
2025-06-22 08:09:55
( ふと、海へと向けられた双眸は軽やかな口振りに相反し、何処か遠く、奥底に深慮を湛えた切なげなもの / ……軽薄げな見目と風聞通りの中身であれば楽だったものを、ほとほとこちらの調子を狂わせてくる男だ / 本来なら相手の要求が満たされた今、ここに留まる理由などない。それでも未だ両の足を陸に縫い止められているのは、人助けを生業とする魔法使いとしての性か。あるいは、かつて自らが〝運命〟のもと導いてきた者達と同じ尊い輝きを、相手の中にも視たからか / きっと俗世では軽妙に響くだろう誘いを受けるも、口下手な己から巧みな返しが発される筈もなく。面白味のない否を端的に告げ、ローブを深く被り直し / あの少女に告げた、運命の終結はいよいよ近い / どうかその明朗な声で、暖かな陽を宿す眼差しで、一切の悪気などない無慈悲さで──早く彼女を泡にしてくれと、思えなくなったのは何時からだ )……舞踏会も近いと聞く。貴方の誘うべき運命は、他にいるだろう。
83:
陸の王子 / アレックス [×]
2025-06-26 01:24:39
……運命だろうとなかろうと、俺はあんたの手も取りたいんだ。( 裏も表もない誘い文句が夜風に乗って呆気なく夜の彼方に消えていく / 享楽が染み付いた器ではあしらわれて当然と肩を竦めて振り向いた先には / 酷く淋しげな声と、何かを諦め続けて精神を擦り減らしたであろう貴方。そして、貴方を深淵に閉じ込める残酷な運命の気配 / 此方のエゴと理解した上で耳を傾ける誠実な魂を──たかが天の気まぐれ如きが縛り上げる現状を赦せず、眉根を寄せ傲慢にも運命そのものを煩わしいと一人吐き捨て / ゆるりと立ち上がり、彼の元へ赴くと、何度も藍色の双眸を覆い隠すローブの片側に手を添え / 決して無理には剥がさない、けれどもし彼の一端にでも触れることが許されるなら / 手を伸ばした行動の背景には、自身を取り巻く環境に気付き窮屈な思いをする中で、ただ一人の人間として束の間でも安息を得た幼き日の隣国での思い出が根を張り / しかしその頃の思い出は胸に秘め無意識に、真正面から言葉を投げかけ、ペリドットの瞳は貴方を淡々と映し出し )これは俺個人の頼みだ。さっきは逃げてくれて構わない、なんて言ったけど撤回させてくれ。……〝貴方〟にも舞踏会に来て頂きたい。たった一晩の付き合いでも、貴方の顔と名前ぐらいは知りたいよ。叶うなら、とっておきの場所でさ。
84:
海の魔女 / レヴィ [×]
2025-06-30 20:31:38
……本当に、おかしな男だ。( 如何な風聞も、身分や種族の差も、天の運命などもっと関係ないと言わんばかりの戯言が妙に心を騒がせる / ゆっくりと互いの距離が詰まり、金の鱗粉をはたいたような神々しい双眸が真っ直ぐにこちらへ / それは皮肉にも、己の手から陸へ逃れたあの日の少女を想起させる清らかさと愚直さで、今度こそ直視を逃れ得ずに / ずっと目を逸らし続けて腹底へ沈殿した汚泥すら、遂にはその光の下に引き摺り出され──自覚する / 「──僕は、貴方が嫌いだ。その誰人を惹きつける眩さが憎く、疎ましく……ひどく妬ましい」 / ローブに触れた手首を力強く捕らえると同時、確りと正面から瞳を交じわせ。直後にはザアァ、と自身の膨らむ感情に呼応し、海面へ巨大な波が渦を巻いて凄絶にうねり上がり / けれど、青白い月光を背に、ローブの狭間から微かに覗いた微笑は何処か吹っ切れたような、冷えた胸に確かな闘志を宿したようなそれで / すんなりと握った手首を解放してやれば、背後の海の怒りも泡沫の如く霧散 / 相手の誘い自体には結局是とも否とも返さぬまま、海へと足を向けて放った呆れ混じりの別れ文句は、分かりにくくも一定の親愛らしきものを仄かに灯らせていて )……そんな悪しき魔女を招くなんて、死にたがりは貴方の方だろう──アレックス。
85:
陸の王子 / アレックス [×]
2025-07-03 23:32:06
( ──それは深海からの一矢。月を飲み込むほどの渦に意識が逸れた瞬間、射抜くような魔女の双眸に引き戻される / 曝け出された感情は今まで浴びた言葉の数々よりも鋭く昏く、内側に重く響き / ならば尚更、俺は貴方に手を伸ばさなければ / 太陽の子として碧の国の王子として、そして何よりすべてを救う側としてある種舞台装置のように構築された救済者としての無意識が反応した瞬間───太陽の光を跳ね退け、月光を背に海の魔女は笑う / そうして泡沫の如く消え去る貴方をペリドットの瞳は呆然と見届け、砂色の髪を冷たい夜風が撫で付ける中 / 青白い月は映し出す。享楽の仮面が砕け、救済者としての王子の役割も剥がれた青年の素顔を / ──…名前も告げずに消え去って、しかも死にたがりとは散々な言われよう。まるで恋敵にでもなったみたいだ / 憎み嫌われ、疎まれても尚清々しい笑みに安堵するなんて、幾ら嫌われる事に慣れていようと、本当に〝いかれている〟と肩を竦めながら、青年らしい柔らかな笑みを浮かべ / 「それでも、……俺は待ってるよ」 / 再会を願う言葉が魔女に届く事はない。けれど今は、この距離感が心地良い / 物語はいよいよ終わりへと向かう。今この場に哀れな海の魔女は存在せず、王子の仮面は緩やかに剥がれ落ちる。やがて機械仕掛けの運命の歯車が確かな意思を宿す時、彼らが目にする結末は───? ( 〆 )
(/お世話になっております、そろそろ頃合いかと思い一旦〆させて頂きました。5月から続く『(2-3)王子と魔女』大変な長丁場でしたがお疲れ様でした!途中、時期的な体調の変化や愚息の人物像を中々掴めずテンポが悪く屡々お待たせすることも多かったやもしれませんが、ここまでお付き合い頂きまして本当にありがとうございます。再び麗しのレヴィ様とお話出来て大変幸せな時間でした……!(そして猪突猛進型の愚息が大変お世話になりました…!)
人魚組もいよいよ終盤へと差し掛かってまいりまして、改めて次のご希望のシチュエーションをお伺いしても宜しいでしょうか…?以前お話した『王子と姫君 / 人魚と魔女』でも『舞踏会当日』でもどれでも喜んで対応させて頂きたく存じます……!また前回及び今回の『人魚と姫君・王子と魔女』チャプター通過に伴い、シチュエーションの変更等も視野に入れてご検討頂けますと幸いです(レヴィ様とアレックスの関係性が変化した中で、王子を手にかける夢の中での再会は人魚の刃モチーフと言えど中々大惨事ですので…)
長々と失礼いたしました。また次回のお返事にて現在のコーデリア、アレックスの補足メモをご用意いたしますのでひとまずは主様の自由なご意見をお聞かせ頂ければと思います……!)
86:
隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-07-06 12:50:58
(/こちらこそ、いつもお世話になっております。毎度の事ですが、本当に映像が浮かぶほど鮮やかで、物語の呼吸にぴたりと寄り添うような完璧な〆をありがとうございました!また、長丁場となった『王子と魔女』編もお疲れさまでした。病みがちな上に敵意マシマシなレヴィが大変ご迷惑をお掛けいたしまして……善性が強くヒーロー気質なアレックス様の神対応に魅せられると共に、展開的にも非常に助けられました。仮面の剥がれたアレックス様の動きが今後もとても楽しみです!今回の一幕にも最後までお付き合いいただき、重ね重ね感謝申し上げます。
次のシチュエーションについてですが、確かに今人魚の刃モチーフのお話は少々惨事やも……と思いましたので、もし可能でしたら初対面時の『王子と姫君』のシチュエーションにて軽くやり取りをさせていただいた後、舞踏会当日(順当に進めるなら、恐らく王子と姫君(現在)の舞踏会での様子→失恋を悟った人魚姫に魔女が接触、の流れでしょうか…)へ移行出来ればと思います。早速ですが以下に初回文を置かせていただきましたので、舞台設定等に不都合がなければこちらから始めさせていただければと…。それでは、もし問題等ないようでしたら、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!)
( 朧月が照らす静かな庭園で一人、くるくると淡い桃色のドレスをひらめかせ / 庭師による手入れが行き届いた芝と低木は柔らかな緑の絨毯のようで、舞踏のステップを刻むには申し分なく / 明日は初めての舞踏会──といっても身内向けに開催される社交練習のようなものだけれど / それでも幾らかの緊張から深夜に目が覚めてしまい、密やかに寝床から抜け出して / 一通りのステップを滞りなく終えると、胸元に片手を添え小さく吐息して )……ふぅ。
87:
陸の王子 / アレックス [×]
2025-07-12 23:09:57
〈 アレックス 〉
モチーフ・テーマ:太陽と若獅子、舞台装置キャラからの脱却
→優しい陽光ではなく、煌々と輝き続けることを義務付けられた灼熱の太陽イメージです。明るくて爽やかだけれども運命に翻弄された時期を抜けた事で時々ギラッと鋭さと胆力が窺える、青年に成長していくのかなと。またモチーフ元の悪者にされがちな人魚姫の王子にも幸福があればと思い「仮面が割れる=便利な役からの脱却、その始まり」…という旨を描きたかったのが >85 です。図としてはマリオネットの糸を解き始めた様子が近いです。
アレックス→レヴィさん
兎にも角にも生きてくれて良かったと一安心。正面切って「嫌い」と告げた上、嫌悪しながら恩恵は欲する周囲と違い自分の救いを拒否した彼が清々しく、死にたがりとまでは行かずとも生き方を見破られた事もあり気になって仕方がない。せめて名前くらいは知りたい様子。それはそれとして仮に会えなくても何かが変わった一夜の思い出として大事にしていくと思います。
→リリアンヌちゃん
兄にも言えない想い出の人。軽薄な自分も、今より自由に生きていた幼少期の自分も知られているので友人として当たり障りない言動ばかりしてしまう。同時に太陽の子として王家の運命に翻弄されていく中で、気が付けば彼女の運命を名乗るには己は余りに軽薄で程遠い生き方をしてしまったとも思っている。リリアンヌちゃんに想い人がいる…といった噂を耳にしたら頭を抱えると思います。アレックス視点ですと特に明るく溌剌した笑顔が好きです。Sっ気もきっと好きになると思います…!
コーデリア→レヴィさん
これまでの思慕 / 罪悪感 / 不実な弟子の事など忘れて欲しい、罰して欲しいなど綯交ぜ。言葉では正確に表し切れないです。ただ一番の変化は陸へ上がろうとするほど一直線だった性質が「大事だからこそ触れられない」に変わり、悪く言えば自分の傷にばかり敏感な状態です。泡になる呪いは不実な自分に与えられた慈悲のように捉えていますが、同時にこのまま逃げ仰るのかという迷いも。また、コーデリアはレヴィさんに対して出来る最大の誠実な対応がもう二度と姿を見せないことだと考えています。が……(下記参照)
→リリアンヌちゃん
市場で会った時心臓が止まりそうな程ビックリ。内心ざわつきながらも熱量と可憐さと、何より端々から窺える思慮深さに「嫉妬する暇もなく好きになってしまった……」とのこと。リリアンヌ様の問いかけをきっかけにレヴィ様の現状を聞いた事で、自身の犯した罪の深さを自覚。抱擁も自身が享受していい温もりではないのに、咄嗟に縋ってしまいお洋服も濡らしてしまったので申し訳なく感じています。リリアンヌ様の強さをきっかけに「逃げてばかりではいられない」と覚悟を決められたら良いかなと。
(/勿体無いお言葉をありがとうございます…!前回お話させて頂いた通り、>85のロルが心理描写に偏りがち且つ表現力不足を痛感したため、諸々後付けの要素等も有りますがお恥ずかしいながら此方で補足させて下さい。またご迷惑などとんでもないです!息子共々レヴィ様の切ないお心を間近で垣間見る事ができ大変光栄でした。次回以降もどうぞありのままのレヴィ様で宜しくお願いいたします。アレックスも便利キャラ的側面が強い余り進め方に違和感が無いか懸念していたのですが、胸を撫で下ろしました。根気強く王子と魔女編終幕までお付き合い頂きまして誠にありがとうございました!
併せてお二方に向けての印象も記載させて頂きました。ただご覧の通り娘が特にレヴィ様に対して多大なご迷惑をお掛けしている状態ですので「この要素・この感情は厳しい」「好きになれない」といったご意見が御座いましたらご遠慮なくお申し付け頂けますと幸いです。
今回も『王子と姫君』の素敵な初回のご用意をありがとうございます…!(次回は此方から提出いたしますね…!)エンディングへの流れも承知いたしました。また最近は気圧の影響や気温さが激しいので、体調等崩されませんようご自愛ください……!それでは改めて、後半戦も宜しくお願いいたします!(お蹴りください◎)
( 訪問一日目の夜 / 明日の舞踏会を前に早々に寝所に移った兄とは対照的に、どうにも目が冴え休む前に一人夜の散歩をしていれば / 淡い月光を浴びて少女に思わず足を止め / 可愛いらしくも卒がないステップはやがて終わりを迎え / ……盗み見てしまった / 自ら頬をぺち、と優しく叩き彼女の時間を邪魔するのも忍びなく、ゆっくりと引き返し柱の影に引っ込むも / 庭師の行き届いた手入れにより緑の絨毯がざざ、と音を立てて己の存在を知らせ、柱の影に隠れたまま思わず息を潜め ) ……っ。
88:
隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-07-18 23:36:43
あら、まぁ……お猫さま、でしょうか。……いけませんわ、もうこんな時間。( 騒めく草木の囁きが、密かな来訪者の存在を己に耳打ちし / 一瞬柱からふわりと覗いた、月夜に淡く輝く髪色は… / 一先ずは素知らぬ顔で口許に手を添えた後、少し慌てた素振りでその場を去り / ──と、見せかけて / にょき / 密かに柱の背後から回り込むと、片手で猫の手を軽く模しながら悪戯げに微笑み / かと思えば、一転して淑女としてのカーテシーを披露 )──ふふ。悪いお猫さまが、こんなところに。……アレックスさま、こんばんは。こんな夜分遅くにどうかなさいましたの?
(/蹴り可との事でしたが、キャラクターへの造詣の深さと彼ら彼女らの確かな感情の重みを感じさせるあまりにも素晴らしい読み物でしたので、お返しになるかは甚だ疑問にはなりますが、描写不足の補填や自分用の整理の意味も含めて同様のものをこちらも置かせていただきますね。また、返信ペースについてはこれまで通りご都合の良いように、もっと軽め、あるいは濃密な描写でもどちらでも、お好きな形で気軽にお返事いただけたらとても嬉しいです◎それでは、こちらは特に何もなければお蹴り下さい。以降も何卒よろしくお願いいたします!)
レヴィ→アレックスさん
コーデリアちゃんの想い人である時点で好意的になど思える筈もなく、視界に入れただけで無性に腹の煮える相手……だったが、過去の運命を司るヒーローヒロインらに通じるものを彼にも感じ、一個人としてはその人柄や、皆を惹きつけるカリスマ性を含めた王器を認めている形。コーデリアちゃんが彼に惹かれた理由にもある程度納得してしまったが故にかえって腹立たしさもある。ただ、小箱の件や深夜の海辺を出歩いていた様子を普通に心配はしているので、仮に舞踏会の一件がなくとも、こそっと様子を見に行く程度はしそうです。
→コーデリアちゃん
鬱々と余生を過ごしていた隠居生活にいつの間にか添えられていた一輪の花、唯一の心の支えで至上の癒し。その執着や熱情が恋愛感情(未だ成熟しきっていない彼女しか知らない為、性愛的な感情は抱いておりませんが…)であり、アレックスさんへの鬱屈とした感情が嫉妬と自覚しました。会えぬ日々が(仄暗い)愛を育み、リリアンヌとの不本意ながらの交流で気付きの芽を与えられ、アレックスさんとの邂逅で開花。最終的に魂だけは必ず手に入れる、から、たとえ一度屈した運命に対抗してでも彼女には生きていて欲しい+死後の魂だけではなく、生の煌めきを宿す今とこれからの彼女の全てが欲しい、にグレードアップしています。
リリアンヌ→アレックスさん
一時親交を交わした少年の記憶はあれど、遠くから相手の派手な風聞を伝え聞いては、彼も生き馬の目を抜くような貴族社会の中で変わってしまったのかな、と少し悲しく思っていたかもしれません。再会してからは彼の王器や昔と変わらない人柄の良さは感じれど、当たり障りのない対応から深い心内や本性までは見通せず。また他国の王族相手には当然こちらも分を弁えるものとして、こちらから踏み入る事も一切しませんでした。魔女への懸想は完全に内に秘めてはいそうですが、誰かを想うように海辺を眺めて溜息を吐く程度はしているかと思うので、噂話程度はあるかもしれませんね。
→コーデリアちゃん
ある種達観しているというか、自分の世界がかなり完成している人なので、愛する人が必ずしも自分と結ばれる必要はなく、ただ幸せでいてくれればいいとして嫉妬心などは最初からほぼ皆無。ですが、想い人の力になれない悔しさ悲しさを丸ごと包み込み、宝石のような涙まで流してくれたコーデリアちゃんに対しては、市場での運命的な出会いもあり愛情が爆発しています。その内テレテレと「良ければわたくしの事はリリィお姉様と…」とまで言い出すかと。それはそれとして、彼ら彼女らの泣き顔や憂い顔は大変に愛らしく唆る……という内心は言わぬが花。
〈 リリアンヌとレヴィについての補足 〉
レヴィがコーデリアちゃんを想い、時折陸に足を運ぶと恐ろしい程の高確率でリリアンヌに遭遇します。何故か初対面時から〝リリィ〟という愛称でのみ名乗られたため、適当にそのまま呼んでいる様子。とはいえリリアンヌ側も魔女相手には立場を弁え、深く相手の内情に踏み入るような振る舞いはしませんでしたが、交流を重ねる内にレヴィ側がいくらか絆されてぽろりとコーデリアちゃんに対する内心を零した形。単なる知人なのか友人の域なのか、はたまたストーカー被害者と加害者なのか今一つ不明瞭な関係。
89:
陸の王子 / アレックス [×]
2025-07-20 23:23:12
(/すみません、此方も蹴り推奨との事でしたが感想が色々溢れてしまいまして…レヴィコデちゃんの仄暗くも儚げでプラトニックな関係性やギクシャクしながら僅かでも重なり合う瞬間があった男子組に共感の嵐で、特にリリアンヌさまは愛情深く熱烈ながらも常に神秘のベールを纏っている印象(解釈違いでしたらすみません…!)でしたので、息子娘の欄からレヴィさんとの関係性まで大変興味深く…!わくわくしながら拝読させて頂きました。深窓の令嬢のようでいて実はタロットカードの女帝のような気品と包容力を持つリリィさま、堪らないです…!良い意味で結末が予想出来ない師弟や思い出の糸を手繰り寄せ始めたアレリリちゃんの交流がより一層楽しみになりましたとお伝えさせてください…!
まだまだ頂いた情報を味わっている最中ですが一旦この辺で…!また返信に関しても毎回多大なお気遣いを頂き誠にありがとうございます、主様もご無理ないペースやお好みの形式でお付き合い頂けますと幸いです◎それでは今度こそ失礼いたしますね、素敵なキャラクターメモをありがとうございました!◎)
うわ──っ!? え、キミ、気付いて……! ( …行ったみたいだ / 張り詰めた呼吸を吐き出し庭へ注意を向けた瞬間── / に、にょき…!? / まんまるの、ちいさな手に緑眼を見開いて、毛を逆立てる猫の如く喫驚 / 敬称も抜けて緊張を訴える心臓もそのままに、数拍遅れてギクシャクした礼を返すも / 唐突に両手を勢い良く合わせて、悪い猫は瞳をぎゅっと瞑った ) 目が冴えて、ちょっと散歩に。──~~……っ、ごめん! ……今のダンス、盗み見てしまった。
90:
隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-07-22 20:01:39
……そうでしたの。あんな拙いものをお見せしてしまっただなんて……お恥ずかしい。( 打てば響く、愛くるしいお猫さまだこと / そんな内心は一旦そっと胸奥に。薄桃の横髪に軽く指先を添え、頬を淡く染めると少し困ったような吐息を / ──なにせ丁度、ダンスの相手方が欲しかったところ / ふわり、と零れる年相応の幼げなはにかみと、緩く傾げた首に伴って揺れる薄桃 / 種明かしのように小振りな手のひらは上向きに、淑やかな仕草で相手へと / それは、もうじきお互い本格的に社交の仮面を被る事になる前に、ほんの一時、月夜のたわいない遊び相手になってほしいという無邪気な誘いで )……でしたら、貴方さまも少し程度は恥をお見せになっていただかなければ、不公平かもしれませんわ。──ふふ、こういった趣向はお嫌いですか?
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