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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
89:
陸の王子 / アレックス [×]
2025-07-20 23:23:12
(/すみません、此方も蹴り推奨との事でしたが感想が色々溢れてしまいまして…レヴィコデちゃんの仄暗くも儚げでプラトニックな関係性やギクシャクしながら僅かでも重なり合う瞬間があった男子組に共感の嵐で、特にリリアンヌさまは愛情深く熱烈ながらも常に神秘のベールを纏っている印象(解釈違いでしたらすみません…!)でしたので、息子娘の欄からレヴィさんとの関係性まで大変興味深く…!わくわくしながら拝読させて頂きました。深窓の令嬢のようでいて実はタロットカードの女帝のような気品と包容力を持つリリィさま、堪らないです…!良い意味で結末が予想出来ない師弟や思い出の糸を手繰り寄せ始めたアレリリちゃんの交流がより一層楽しみになりましたとお伝えさせてください…!
まだまだ頂いた情報を味わっている最中ですが一旦この辺で…!また返信に関しても毎回多大なお気遣いを頂き誠にありがとうございます、主様もご無理ないペースやお好みの形式でお付き合い頂けますと幸いです◎それでは今度こそ失礼いたしますね、素敵なキャラクターメモをありがとうございました!◎)
うわ──っ!? え、キミ、気付いて……! ( …行ったみたいだ / 張り詰めた呼吸を吐き出し庭へ注意を向けた瞬間── / に、にょき…!? / まんまるの、ちいさな手に緑眼を見開いて、毛を逆立てる猫の如く喫驚 / 敬称も抜けて緊張を訴える心臓もそのままに、数拍遅れてギクシャクした礼を返すも / 唐突に両手を勢い良く合わせて、悪い猫は瞳をぎゅっと瞑った ) 目が冴えて、ちょっと散歩に。──~~……っ、ごめん! ……今のダンス、盗み見てしまった。
90:
隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-07-22 20:01:39
……そうでしたの。あんな拙いものをお見せしてしまっただなんて……お恥ずかしい。( 打てば響く、愛くるしいお猫さまだこと / そんな内心は一旦そっと胸奥に。薄桃の横髪に軽く指先を添え、頬を淡く染めると少し困ったような吐息を / ──なにせ丁度、ダンスの相手方が欲しかったところ / ふわり、と零れる年相応の幼げなはにかみと、緩く傾げた首に伴って揺れる薄桃 / 種明かしのように小振りな手のひらは上向きに、淑やかな仕草で相手へと / それは、もうじきお互い本格的に社交の仮面を被る事になる前に、ほんの一時、月夜のたわいない遊び相手になってほしいという無邪気な誘いで )……でしたら、貴方さまも少し程度は恥をお見せになっていただかなければ、不公平かもしれませんわ。──ふふ、こういった趣向はお嫌いですか?
91:
陸の王子 / アレックス [×]
2025-07-29 00:15:47
そんなことない、…素敵だった。兄上が見てもきっと、……!( 柔らかな響きに意を決して瞼を上げて / ぶんぶんと砂色の髪を揺らしながら、慎重に、けれど正直に言葉を選んでいると──彼女の指先から咲いた、月夜のお誘いに瞳を瞬き / 刹那、硬く強張った表情は緩々とほどけ、くく、と彼女に習い無邪気な笑みを溢せば、手をそうっと重ね / 「 ──…いいや、久々に胸が踊った! そういう工夫は大好きさ 」 / きらきらと闇夜でも淡く輝き続けるペリドットの瞳で真っ直ぐに彼女を見つめ、手を引き、その歩みに呼応してザア、と風さえも優しく祝福し / ダンスの前に他愛のない問いを一つ ) キミも、……いいや。リリアンヌ殿も、眠れなかったのかい。
92:
隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-08-05 22:09:01
えぇ、……大人の世界は、きっとご本にある悪い魔女さまの呪いよりも恐ろしいものでしょうから。( 歓待するような快い風を受けて、砂色の髪が淡い月明かりに照らされ、草木と共に小金色に揺れる / 引かれた手にそっと笑みを深めて、自らもまた月夜の舞台に上がろう / その際、手渡された問いには半月型の唇を微かな憂いを帯びた微笑に変え / デビュタントには少し早いとはいえ、新たな世界に踏み入ることへの普遍的な恐れ。こんな時間に起き出している相手と交換する視線には〝貴方さまも同じ想いでしょう?〟と密やかに含ませ / 一転して朗らかな声音で、歌うように、祈るように / 楽しげに弾むステップは先刻のものとは異なる、全くの自己流 / これではすぐにどちらかが足をもつれさせて、草花の絨毯の上へ転がってしまうかもしれないが──それもまた、子供の世界においては一興だろう )……そうですわ、お互いに月夜の魔法をかけましょう。わたくしたち、これからもきっと、今日のように楽しく、上手く──踊っていけるように。
93:
陸の王子 / アレックス [×]
2025-08-10 23:52:34
……それは、……。( 横顔から溢れた小さな憂いは、夜風に乗って月夜に揺蕩い / 花弁のように散って静けさを齎す。自身にも覚えのある恐れに、少しずつ兄の笑顔が、後ろ姿が、変わり始めた口惜しさを知ったばかりの己では、先を示し不安を拭う一言を見つけられず / 口惜しさから触れ合っていない方の手を握り締める。けれど、 / ──少女は暗闇を前にしても尚、確かに此方を見据えている。瞳は暖かな月のように、笑顔は花のように。声無き想いは風のようにこの身に届いて / 彼女の全てに釘付けで。まるで戦友のような心強さと、対等でありながらその笑顔から涙が出て溢れることがないようにと祈るのも束の間 / 「 なんだ、先の続きじゃなかったのか! っふ、これじゃ全然公平じゃないだろうに……! 」言葉とは裏腹にくすくすと小さな笑声を奏で / 彼女の提案に迷う事なく頷くと、ゆっくりと祝福の言葉を続ける / さて、最後はどうしたものかと口を尖らせた後、一旦動きを止めて繋いだ手を解き。そうしてすぐに、小指を立て、指切りのポーズで彼女へ差し出し )──あぁ! 月の無い夜でも、この瞬間を思い出せるように。もしも忘れてしまいそうになったら、……忘れてしまったら。その時は──俺がもう一度、キミの手を取りに行くよ。何度でも魔法をかけに行くよ。……これじゃ魔法じゃなくて約束、か?
94:
隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-08-16 12:15:23
ふふ、公平さに欠けるように感じるのは、アレックスさまが器量のある素敵な方だからですわ。( 様式美も何も無い、ただ互いが快いだけのオリジナルの円舞 / そんな気ままな誘いに躊躇なく応じる者など、気位の高い王族においてはきっとずっと少ないだろうに / ふ、と自然に綻ぶ唇と、一層軽やかに弾んでゆくステップ / ……この月夜の密やかな一時を、もう少しだけ続けていたい / 言葉を交わすのはほぼ初めても同然だというのに、まるで昔からの馴染みのように息のあった社交ダンスも、どこかくすぐったい戯けた言葉の応酬も己の胸を熱くさせ / 一方で不意に遊び事が止めば、まだそう大きく背丈の変わらぬ相手を不思議げに見詰め / 本来なら一種の言葉遊びとはいえ、気安く不確定な約束事を交わすような性質ではない / けれど、雲間から覗いた明朗な月明かりが、内なる魂から輝くようなペリドットの瞳に反射して、こちらのささやかな恐れをも優しく包み込むものだから。ついこちらも小指の先を相手のそれと絡め、少しだけ泣きそうな微笑みで夢想に応じてしまったのは、月夜の魔力によるものだったのだろうか )──……いいえ、魔法です。確約された未来なら、それはきっと、そう呼ぶべきものでしょうから。……その時はわたくしも、貴方さまに再び魔法をおかけいたしましょう。お話はいつも、魔法によって誰もが幸せに終わるものですもの。
( ──ぱちり / 朧に見上げた天井は、自身に宛てがわれた客室のそれ / 随分と懐かしい夢を見たような、見ていないような… / コンコン / 窓を叩く硬質なノックの音と共にかけられた声は、間違いようのない黒き魔女のもの / 何となく、そんな予感はしていた / 寝台から身を起こすと、手櫛で髪を整え、薄い羽織物と、柔らかな微笑を携えて / あぁ、ちょうど良い。こちらも、明日の舞踏会に向けて話しておきたいことがあった所だ── / 〆 )こんばんは、魔女様。……良い夜ですわね。
(/いつもお世話になっております。時には猫のように愛らしい、アレックス様の初々しさや真摯さがいつもながら瑞々しくも温かく描写された貴重な一幕、大変堪能させていただきました。ありがとうございました…!さて、頃合いかと思い、一旦舞踏会前夜として今後の伏線(実際に活かせるかは不明瞭ですが…)らしきものを撒きつつ、〆文を投下させていただきましたが、書き残しなどは大丈夫そうでしょうか…?もし何かありましたら、このまま続けていただいても大丈夫ですので…!)
95:
陸の王子 / 人魚姫 [×]
2025-08-20 22:35:41
(/いつもお世話になっております。此方こそ幼少期リリアンヌ様という貴重な一幕や、切ない余韻を残しながらもじんわりと心が暖かくなる〆をありがとうございました…!ラストの台詞が本当に暖かくて、つい心臓がぎゅっと締め付けられました…。改めて『王子と姫君』編、お付き合い頂きありがとうございました!また、王子の人魚の関係について漸く纏まったので下記に記載させて頂きました。お暇な時にでもさっとお目通し頂ければと思います…!
さて、人魚組最後の舞踏会ですが、此処に来て四人組どの組み合わせも見たいという気持ちを捨てきれなかったと言いますか、最後ですので自由に…!と思い、当方の欲になってしまいましたが、二人それぞれの視点の初回をご用意いたしました。初期のご相談通り【王子と姫君(現在)の舞踏会での様子→失恋を悟った人魚姫に魔女が接触(または決別に焦点を当て、人魚姫側からの魔女へ接触する)】の流れ通りでも、それ以外の男子同士女子同士などの組み合わせでも、どちらかお好きな方に、お好きなキャラでお話頂けますと幸いです…!(急な路線変更のように感じられましたら申し訳ございません…)
※再び事後報告で申し訳御座いません。コーデリア側のロルですが、(恋心や陸の生活の終わりを予期したため)魔法が呪いに変わり始め錯視などの描写を追加しております。アレックス側のロルと併せて絡みづらい・分かりにくい場合は再提出いたしますのでご一報頂けますと幸いです……!(相談事項等無ければお蹴りください◎)
〈 コーデリアとアレックスについての補足 〉
浜辺で会った時から、声など諸々の症状や高価なイヤリングから訳ありと感じつつ、下手に暴けば身寄りもないのに逃亡するだろうと踏んで王子側から踏み込むような事はしませんでした。コーデリアは拾われて暫く与えられた部屋に篭る有様でしたが、その様子を見兼ねたアレックスとの会話を得て今に至ります。そこから兄との関係修復やリリアンヌ様の話など距離を縮めながら『それでもあの子は何処かへ行くのだろう』、『その仮面は私では外せない』と互いに踏みとどまった関係。アレックス兄など第三者がいると兄妹のようにわちゃわちゃする事もありますが二人の時はややしんみりした雰囲気です。
( 舞踏会当日: アレックス )
( 極彩色の世界を夢中で掻き分ける。束の間に見る夢の記憶だけが淡く色付き、心の寄る辺だった。けれど、夢はいつも小指を差し出した所で終わる。うららかな陽だまりのような温もりは、月夜の魔法は、太陽の訪れを前に毎夜うつつに溶けて───消えていく。あの日、泣いてしまいそうな微笑みで彼女が告げた言の葉を探していた。今日まで、ずっと。
巨大な満月の夜。灯火が輝く城の大広間では多くの招待客が始まりの刻を待っていた。そこに、三つ編みに結んだ後髪をしなやかに揺らして青年が、かつて宮中が割れるほど不仲を囁かれた兄と揃いの純白の正装に身を包んで現れる。さざめく会場の声が止む頃、告げられた始まりの合図と共に物語の最後の章は開かれた。──招待客がそれぞれ時間を楽しみ、華やかな色で染め上げられても、貴方を見つけ出すのにそう時間は掛からなかった。ゆっくりと歩み寄って一礼後、中央で分けた前髪から覗く橄欖石の瞳はあなた一人を映し出して ) ──……良い夜ですね。もし宜しければ、一曲お付き合い頂けますか。
( 舞踏会当日: コーデリア )
( 月明かりに手を透かす。月光を浴びた手は、一瞬指先から泡沫のように溶けて、瞬きの間に再び人の手へと戻り、時折聞こえるはずの無い水中の音が耳を掠めていた。──この身に宿る魔法が、呪いへと変わり始めている。まだ定まり切らない感情をセレニティカラーのドレスを身に纏う事で覆い隠し、心の奥に押し込め。豊かな白髪を纏め上げ、桃色に彩ったかんばせにかつてのあどけなさは存在しない。アクアブルーの眼差しにほんのりと諦観を滲ませながらも、脳内で姫君の言葉を繰り返し、周囲を見渡す。かの海の魔女が舞踏会になど訪れる訳が無いのに、伝えるべき言葉など持たないのに。迷う心を逃すように眩しいシャンデリアを見上げれば、華やかな空間は海色に染まる錯覚に視界を支配され、瞬きの間に元の景色へと戻る。……会いに、行かなければ。大きな音を立てる心臓に手を当て、ゆっくりと階段を降りて ) 見つけ、なく、ちゃ。……明日の、朝、までに。
96:
隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-08-25 20:21:47
大変光栄に存じますわ、アレックス様。えぇ、本当に……心から。けれど、申し訳ありません。今夜はとっても大事な先約がございますの。……わたくしには、どうしてもこのお約束を違える事は出来ません。( 物心が着くよりも前から、自身の頭には一国の姫君という冠を戴いていた。そして、目前には数多の視線を縫い止める麗しい王子様。惹き込まれるような美しい煌めきを内包した瞳が、あの頃と同じように自分を映している。今思えば、当時は自覚すらなかったものの──淡い淡い初恋の相手方。この後は薄らと頬を染めて、差し出されるだろう手を取るだけ。それが王族としての自身に求められた、当然の帰結。定められた筋書きの瑣末な一節。……しかし、大事な友人が泡と消える物語など、些か以上に趣味が合わないというもの。きっととても大事なことを忘れている、と幼き自分が懸命に彼へと伸ばしかけた手を柔く引き戻し。代わりに薄桃色のドレスの裾を摘み、深い礼と優美な微笑み一つでそれら全てを辞退して。主催たる王家の誘いを退けたとして、周囲には一瞬ざわめきが広がるも「どうか、その栄えある一時は、わたくしよりも相応しい方とお楽しみくださいませ」と謙虚に胸元へ手を添えれば、王家との縁や利権に目を輝かせた姫君達が、我先にと彼を取り巻くだろう。そっと会釈を交えながら王子達の輪から離れては、やがて舞踏の熱気から逃れるように階段を緩慢に下りてゆく貴方を見付けて。今宵泡になって失せるという、自らが一方的に先約と定めた悲劇の少女。階段の下で暖かく相手を迎えるように、一層洗練された美貌へ差し込む暗い顔色には気付かぬ振りをして、淡い紅を引いた口許へ微笑を象る──〝上手く魔法をかけてあげられれば良いのだけれど〟昨夜の夢のせいだろうか、妙に子供じみた想念が胸に浮かんで )コーデリア様。──どなたか、お探しですの?
(/蹴り可との事でしたが、密かに気になっていた王子&人魚姫ペア(+アレックス様のご兄弟事情)の解像度を引き上げる美味しい情報投下を誠に誠にありがとうございますという感謝と、いたたまれなさが過ぎたもので少々の謝罪を……。どちらの初回文にもあまりに心惹かれてしまい、もはや全組み合わせを無理やり網羅させていただきたい衝動にも駆られたものの、ここはやはりコーデリア様にスポットライトを当てたい!と熟考した結果、初回文を繋げさせていただいた挙句に、どうにも展開的にアレックス様が不憫になってしまい大変面目ありません……。もし繋げ方や展開が合わなければ早急に修正させていただきますので、気軽にお申し出いただけますと助かります。もし問題ないようであれば、ぜひコーデリア様をご誘導させていただいた後、王子&姫君ペアで一曲(あるいはお話を)お願い出来ればと……!それでは、こちらも最後ということで自由にやり過ぎてしまった感が多々ありますが、特にご相談や修正事項等なければこちらはお蹴り下さい。以降もどうかよろしくお願いいたします…!)
97:
人魚姫 / コーデリア [×]
2025-08-28 23:47:57
( 海の魔女に与えられた足で一歩、また一歩と進むたび、自らの意思でタイムリミットを縮めているような気分になる。早く、早く、でもどうやって。思考を巡らせるほど視界が霞んで水中にいるような錯覚に襲われ、咄嗟に階段の中央で立ち止まる。もし見つけられたとして、私に名前を呼ぶ資格があるのだろうか。……師の苦しみを癒せる言葉が言えるのか。今更、貴方の失望を覆せなどしないのに。真に師を慮るなら、師と慕うほど大切な存在であるのなら、大人しく泡に還る事が唯一の償いだ。人魚だった頃のもう一人の自分が、ゆらゆら尾を揺らし背後から首元へと抱きついて耳元で囁く。幻聴に言い返す言葉もなく静かに唇を噛み、咄嗟に瞳を瞑って視界を暗闇に逃す。……会えない。会うことが、恐い。だってわたし、会ってしまったらきっと。──思考の渦に引き込まれる瞬間、鈴の音の声が錯覚も幻聴も消し去り間一髪我に帰った視線の先に、一輪の花が咲いていた。「 リリ、アンヌ様……? 」 自分でも驚くほど頼りなく揺らいだ声で名を呼ぶと、裾をつまみ思わず駆け寄って。どうして此処に、だって今頃貴女は大広間で陽光の王子の手を取っているはず。少しばかり疑問符が浮かぶものの、変わらぬ暖かさを宿す問いにゆっくりと息を吸い込み、何とか探し人を告げるが上手に笑顔が作れない。それどころか未だ罪悪感が支配する心では呪いが邪魔をして師を見つけることすら儘ならない。震える指先を誤魔化すように手を強く握るけれど、道を見失った子供のような表情では自身の弱さをもう隠し通せなかった )海の。魔女、様を。探し、に。──……でも、今の、私の目では、見つけ、られなく、て。
(/此方も再度スペース失礼いたします、まずは素敵なお返事をありがとうございます!王子を袖にしてでも会いに行く、女の子の友情が大好きな背後としては大変好みかつ、確かにリリアンヌ様なら其方を優先するだろうという納得感も十分の展開ですのでどうぞご安心ください…!(コーデリア誘導後、是非ともテラスで黄昏れるアレックスを書けたらいいなとも思いました…不憫属性なアレックスも大変美味しいのでお気になさらず◎) またコーデリアが大変重たく湿っぽく、リリアンヌ様やレヴィ様に再びご迷惑をお掛けするかと思われますが、もし宜しければ結末までお付き合い頂けますと幸いです……!それでは失礼いたします◎)
98:
隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-08-31 22:10:40
っ、……コーデリア様の瞳に霧がかかっておいでなら、どうぞわたくしをお使いください。貴方様の為ならば、この身も心も、決して惜しくはありませんわ。( 大海を映し込んだような蒼が乏しなく揺れている。確実にタイムリミットが近付いている事を知らされて動揺の走る表情は、一度伏せた瞼の裏へ。すぐに持ち上げた蜂蜜色の瞳はひたすらに甘く揺るがず、会場の喧騒や華やかな楽団の演奏をも呑み込む静穏なそれで。冷えた相手の頬を両手で包み、そっと顔を寄せて珊瑚色の唇へ変わらぬ円弧を浮かべる。──その命の蝋燭が消えかけているのなら自身の灯を分け与えて、心が窒息感に喘ぐなら酸素を注いで、恐怖に凍える身体にはこの手の平から溢れんばかりの熱を伝えよう。少し大仰に聞こえるかもしれない密やかな囁きは、自身が今差し出せる嘘偽りのない親愛の一端。昨夜の魔女との密談においては、彼女に迫る運命の内実と、それとなく気にかけてやって欲しいといった程度の会話しか交わしていない。しかし、彼の居場所は己の胸の直感が知らせてくれる。包み込む手を、相手の頬から震える手へと移動して、口許の弧は少し空気を軽くするような茶目っ気のあるものに変じ。最後にはかつての海辺での相手の仕草を真似て、他愛ない内緒話のように人差し指を唇に添わせてみせ )ですからどうか、諦めないで。心を覆う恐れや不安に下を向いていては、大切なものも見落としてしまいます。……ご安心くださいまし。わたくし、あの方を見付け出すのは少しだけ自信がありますの。
99:
人魚姫 / コーデリア [×]
2025-09-04 23:56:21
( 深海に沈む身体を引き上げるように両頬越しに温もりが灯され、凛と保たれる蜂蜜色と正反対に大海は絶え間なく揺れ。「 ……どうして、 」はくはくと、枯れた涙の代わりに僅かに首を左右に振って発した声は最早聞き取れるかも怪しいほど小さく醜く。惜しくないなんてどうして。この熱も想いも私に享受する資格はない。その真心を受け取るべきは、たった一人しかいない。…貴女様のように暖かく、誠実になど。幸せなど、決して。頬を包む彼女の両手をそっと離すべく暗い双眸で意識を向けた、その瞬間。〝ですからどうか、諦めないで〟と、貴女の微笑みが、幾重にも鍵をかけて覆い隠した心の底を照らし出し────自覚する。泡になりたくない。赦されなくても憎まれてでも伝えたい言葉が、本当はある。それを我が身が一番可愛い自己愛で覆い隠して、今の今まで自分を守る事だけに必死になっていた。一度だけ触れ合った手を離すと自身の両頬をぱしん、と叩き。眉を下げながらもに、と口角を持ち上げてせめてもの重さを感じさせない笑みを浮かべ。そうして一呼吸した後に、再び彼女の手を取って瞳を静かに閉じ祈りを捧げる姿勢で王子には言えなかった一つの罪を告白した。師を探す前に、〝友人として〟彼女に伝えなければいけない事がある。今この場に駆けつけてくれた──命の灯火を飲み込む海から救い上げてくれた、貴女に捧げられる最大限の誠意だ。告げ終えた後に、ゆっくりと体勢を戻して罰を求めるでも許しを求めるでもなく、ただ真っさらな状態で彼女を見つめ )……今まで、ず、っと。リリアンヌ様にも、アレックス、にも、魔女様、にも。種族も出自も、心さえ、偽っておりました。──私は全てを放って、縋って、逃げたのです。……それでも、どうか、お願いいたします。お力をお貸し、頂けますか。泡に、なる前に、為すべき事が、あるのです。……以前にも、リリアンヌ様が、教えて、くださったように。
100:
隣国の姫君 / 海の魔女 [×]
2025-09-08 23:21:51
えぇ……喜んで。ふふ……、いつかのご恩は、これでお返しが出来ましたかしら。可憐にして不撓なる──共犯者様。( 迷い子のようだった面差しへ凛然と宿った光は、少女の輪郭を確りと自身の両の足で立ち上がる気高き女性へと彩った。如何な稀代の芸術家とて、彼女の内側から滲み出すこの高潔な美を写し取ることは叶うまい。思わずほうと魂を奪われていたのも束の間、ややあってふんわりと、心の底から自然に沸き出したような微笑が零れ。二人だけの秘密事を睦言さながらに小さく囁いて、相手の手をそっと引いたのも数歩のこと。──おかしい。傍らの彼女の気配が混じって、感性に狂いが生じているのだろうか。こちらが近付くまでもなく、むしろ向こうから距離を縮めているような……。心内で密かに積み上がった疑問の末、遂に入口付近の光景を前にして足が止まり。踊りや歓談に興じる瀟洒な貴族達の合間から、真っ直ぐにこちらへ歩を進めるその姿。思わず吃驚に目を見開き、口元を片手で覆って )……まぁ。
( 人を寄せ付けない黒のローブは脱ぎ捨てて、自身の心を覆う前髪は片側を後ろへ流して、奥底に決意を据えた双眸が隠れぬように。漆黒の正装はひどく着慣れないが、この華やかな社交の場に悪目立ちすることは無いだろう。人々の狭間を縫うように、迷う事なく突き進む革靴の先はたった一人の少女。否、少し見ない間に随分と大人びた彼女はもはや成熟した女性に他ならず、かつての幼気な印象を払拭する様はまるで別人のよう。けれど、己の冷え切ったこの胸を、長年諦念に浸した身を、忽ち沸騰する程の熱情に打ちのめす唯一の存在を違える筈はない。……何より、かつて彼女に施した秘術が芽吹き、今にも呪いとして熟さんとする異様な気配がその証左。そのまま真っ直ぐに相手の前へと進み出ると、静かに足を止めて視線を交錯させ。この不器用な唇は、美しい貴女を讃える巧みな言葉の一つも紡げはしないけれど。もう、自身の本当の心を晒す事を厭わない。彼女の眼前へ、揃えた手の平を上向きに差し出し──表舞台の盤上へと、再び己の駒を置いて )僕と、踊ってくれないか。──コーデリア。
101:
人魚姫 / コーデリア [×]
2025-09-14 20:39:34
っ……そ、それは、忘れて下さっても……! ……、……の想い人が、貴女で──良かった。( 後日になって恥ずかしさが襲ってくるワードに思わず顔を赤らめて抗議する。今日が近づくにつれ、自分の中から浜辺の記憶がどんどん抜け落ちていく気がしていた。本当に下を向き続ければ大切な物を見落とすとはよく言ったものだ。あの市場の日だって、本当は、貴女と出会うのが怖かった。会ってしまえば最後、全てを受け止めて泡になるのではなく、嫉妬に掻き乱されて全てを〝無かったことにして〟消える予感がしていたから。貴女と繋いだ温もりも気取った一言も、再び目の前に現れた期待も縁も、きっかけは些細な戯れだったのかもしれないけれど。そのお陰で、今此処に立っていられるのだから。ふ、と不安や緊張を吐き出して手を引かれるその後ろで、波打つ薄桃色の髪と麗しい背を見つめながら、掠れ、途切れた声で小さな祝福の言葉を紡ぐ。「 ……ありがとう、私の共犯者様 」 ──……ねえ、リリアンヌ様。わたしの恋は、太陽に触れる前に溶けて、風に消える運命だけれど。アレックスにとって唯一無二の花であるように、きっと魔女様の心をほぐしたように。あの海から旅立った選択を、罪の一言で沈めてしまうには、貴女の存在は余りにも温かかったのです )
( ──決意の歩みは束の間、彼女の吃驚に釣られ視線の先を辿ったその先に。ローブが無くても深海の藍色に濡羽の色が差していなくても決して間違えたりしない、貴方の姿に思わず目を瞠る。……少し、瞳の雰囲気が変わられた気がする。静謐な夜の海に一筋の蒼白い月光が差したような。差し出された手に視線を落とし、そうして再び貴方を見つめる。誓いを立てたあの日のように、けれど瞳越しに何かを訴えるのではなく、ただそっと、貴方の手を受け取るためだけに。為すべきことを、為すために。ぱちりと彼に目配せをして、一度姫君へと向き直り最期の挨拶を交わす。「 ……行って、参ります。次はきっと、リリアンヌ様とワルツを 」いつもの下り眉で、けれども彼女への愛が溢れる口元はきゅっと結び愛おしい彼女をぎゅっと抱き締めて数十秒、酷く名残惜しそうに離れ。すう、と息を整えて、スカートの裾を摘み、彼の手を取った ) ふつつか、な、弟子では、ございますが。────喜んで。
(/ ご連絡のため顔出し失礼いたします。リリアンヌ様とレヴィ様の絡み分のご用意とご誘導ありがとうございました!長文のため分割してのお返事となっておりますが、ご覧の通り文章はそのまま続きですので、このままダンスでも(踊ってる最中からの描写からでも◎)、ダンス後でもやりやすいように編集して頂いて大丈夫です……!また最後ということで色々詰め込み気味のロルですが、全て拾っていただく必要はございませんのでお気軽にお返しくださいとだけお伝えさせて下さい。スペース失礼いたしました!( お蹴り下さい◎ ) )
102:
海の魔女 / レヴィ [×]
2025-09-21 21:49:57
──……君の命運は、もうじき尽きる。( 絢爛なシャンデリアの光の下、楽団の奏でる調べに合わせて波打つ絹の裾は、忽ち大広間を揺らめくドレスの海にした。軽やかなステップを踏む彼女の清涼な眼差しは、かつての少女と何も変わらず──それでも確かに様変わりしていて。あぁ、彼女という蕾はこの地で花開いたのだ。自らの知らぬ所で多くの愛を得たに違いないその花は、それでも望むものを得られずに朽ちようとしている。延命の為に繋ぐ指先から魔力を流し込もうと、精々この一曲が終わるまでの悪足掻きに過ぎまい。……ワルツに合わせて揺れる碧波のようなドレスも、人の足を得たばかりとは思えぬステップも、一人の女性としての気高き輪郭も。全て他人の為のものだったとして、元よりそれで引き返せるような想いではなく。優美なメロディに紛れ、密やかな囁きで知らせたのは克明に近付く彼女の最期の時。限界の近付く身体をそれとなく支えながら、己の導きに合わせ美しく旋回する蒼の瞳と再び視線を交わした瞬間、不意にその海へ呑み込まれて。焦がれる、焦がれる、全身を巡る血の一滴まで沸き立つ程に、どうしようもなく焦がれている。まるで海底で溺れるような堪らない息苦しさに、これまで堰き止めていたものが奔流し「……コーデリア、」数多、胸の内を駆け巡る情動から絞り出せたものは彼女の名だけ。単なる師としての静謐な佇まいはもはや無惨に崩れ落ち、切なげに歪めた顔と僅かに強められた手は貴女へ傾ぐ想いの強さを雄弁に語るだろうか )……陸の上で、君は何を想い、何を視て──何を得た?
103:
人魚姫 / コーデリア [×]
2025-09-25 23:47:48
なん、て、……お顔を、 ( 指先から流るる魔力は、あの日味わった秘薬と比べ物にならないほど温かく優しく、僅かに苦痛が和らいで。それでも、心臓は忙しなく音を立て、言葉を探す最中に寄せられた声に顔を上げ──見てしまった。黒衣の檻に囚われた時は窺い知れなかった彼のありのままの表情。ずっと忘れられずアレックスや城の人々の温もりに触れリリアンヌ様の愛を目にするたびに思い返していた、あの日の藍色の双眸。それからずっと目を逸らし続けて来た己が願いの果て。独り、泡に還る事が貴方への償いだと考えていた結末が本当は違う形に変化している事を。「 沢山の、愛も、哀しみ、も。数えきれない程のものが、此処に。……それでも、悔やんでは、おりません 」下を向き、震える吐息の後に紡いだ気持ちはあの日の誓いと呆れる程変わらない。けれど、大切なものを見落とさないよう、ゆっくり顔を上げて、重ね合わせた手を〝貴方よりも強く〟握ったなら。人々の流れから離れ、月が見守る方向へ貴方を連れ出そう。──抗えきれない運命によって海に沈んだ青年に手を伸ばし、海底から救い出すように。そうして、貴方が溺れる海に一筋でも月光が差すよう、両手の平で彼の頬を包み。自分の強欲っぷりを自嘲する様は、きっと教えを乞うていた頃の私とは変わってしまったけれど。ぱっと緩んだ頬は薄らと涙の滲む瞳の印象を払拭し、穏やかなアクアブルーと共に寄り添うようにはにかんで )それでも、最後に一つ、悔いる、なら。私はまだ、知らないのです。……海の魔女、様。レヴィ様。貴方の心が、まだ。私を生かしてくださる、なら。──教えて、ください。貴方様の、魂が、望む場所を。
104:
海の魔女 / レヴィ [×]
2025-09-28 22:53:15
──……そんなものは、ずっと前から決まっている。決まっているんだよ、コーデリア。( 煌々とした光の下で舞う彼女も息を呑む程の麗しさだったが、人々の踊りの輪から外れ、淡い月明かりを一身に受ける相手は月の精のようだった。今にも消え入るような儚げな存在感はその印象をより喚起して、けれど、己の頬を包む白魚の手と慈愛の微笑みは変わらぬ生ある暖かさで。……いつだって、無力な己へ呼吸を許すのは、凍える肺へ暖かな空気を吹き込むのは、古びた心臓の蝋燭に火を灯すのは、他ならぬ彼女だった。その手に触れられた箇所から甘く痺れるような熱が全身に広がるようで、堪らず己の隻手をそれに重ね、眉を寄せて熱く吐息し。「……君のことを。君のことが、君のことしか、君のことだけを……──ずっと」ずっと、初めて会った時からずっと。冷たい深海の怪物に、うららかな陽だまりの熱を思い出させてくれたその日から。何をするにも君が浮かんで、鼓動ひとつごとに君の名を唱えて、揺れる心の全てが君へと収束する。相手の身体を蝕む呪いは、当初に交わした契約の不履行によるもの。しかし、彼女が誰人の愛も得られなかっただなんて、一欠片の想いも遂げられなかったなんて、そんなものは嘘だ。晴れやかな面差しで兄と共に現れた王子、睦まじく彼女へ寄り添う隣国の姫君、そしてこの場に立つ己という駒が、運命という強固な道筋に如何程の影響を与え得るのか。余人には知覚すら出来まいが、曲の終わりが近付くにつれ次第に存在がほつれてゆく貴女の手の平へ、そっと切に祈りを捧げるように唇を寄せて )……この〝運命〟の解呪に、僕や彼らの愛では足りないか。
105:
人魚姫 / コーデリア [×]
2025-09-30 23:59:11
あの日、失望、されたものだと、思って、いました。愚かな、人魚だと。( 罰を望んでいた。或いは貴方の中で、取るに足らない存在として忘却されその果てに貴方が幸せになる未来を願っていた。幸せを遠ざける事で自らの罪から逃げて、貴方の言葉に耳を塞いで、貴方の手の温かさも知らずに。徐々に透ける手の平越し唇から伝わる祈りごと引き寄せるかの如く距離を縮め、ぽつりぽつりとあの日の心情を吐露し。そうして漸く、己の四肢や胴に絡みつく青白い月光色の鎖が運命に張り巡らされる〝呪い〟が可視化され、楽団の音色は終わりを告げた。最後の問いかけに静かに瞳を閉じ、あの日貴方の心に遺した呪いを解く。「 いいえ。……私、は。わたし、の、運命、は、 」貴方という海に落ちて還るように、唇を触れ合わせると、無数の鎖と共に指先から泡となって消滅した。
────刹那、一陣の風が吹き、宮殿を彩る青い薔薇の花びらが一斉に舞い散る。そうして視界を覆う程の風が止む頃、同じドレスを纏いながらも人魚の姫の証たる真珠の耳飾りを失った、運命の契約から解き放たれた姿で再び貴方の前に現れ。かつての声を取り戻し、答えの続きを一つ一つ途切れる事なく語ると細くも美しく彼の手を柔く引いて。己が両腕で包む事が出来たなら私は貴方の心臓へと頬を寄せるだろう。禁忌の運命が解呪された今、互いを縛る誓いは存在しない。自由になったこの身体で、この魂で、貴方の元へと帰ることを選ぼうか )あの大海ほどの友愛も親愛も泡となるその時まで、隣にあったのです。アレックスがいなければ世界を知らず。リリアンヌ様がいなければ心は暗闇に沈み。貴方様がいなければ泡となり、もう戻る事は無かったでしょう。再び貴方と歩むことをお許し頂けますか。……──私の、愛しいレヴィ様。
106:
海の魔女 / レヴィ [×]
2025-10-02 23:23:34
( 一瞬、触れ合った唇の感触はまるで精巧な白昼夢のように。柔く暖かなその向こう側、確かにあったはずの彼女の生の脈動は永遠に失われて。愕然と見開いた深海の瞳が、忽ち激情に染まり地へ膝をつきかけた瞬間。美しい薔薇園を望む大窓から突風が吹き込み、諸共に舞い込んだ蒼の花弁により突如として視界を奪われて。来客達の吃驚の声が幾らか上がる中、数度瞬いた瞳が映したのは面前に確りと両の足で立つ一人の女性。──それは、人魚の姫君でもなければ、世に名高き悲劇のヒロインでもない。ただ、己にとっての最愛の女性が、御伽噺にはごくありふれた奇跡のように佇んでいて。コーデリア、と状況の把握に遅れた唇が半ば呆然と、その名を音もなく紡ぐ。今となっては懐かしい、喪われた筈の天上の声音が詩を諳んじるように愛を告げ、自らへと可憐な身を捧げる様はそれこそ夢想のよう。蒼き薔薇の花弁と共に現れた麗しの乙女という絵図が人目を引くのは必然だったが、そんな些事に構っている余裕などない。今はただ、強く強く、目の前にいる貴女が現実である事を確かめるように胸の内に抱き留めて。もう二度と、その身を離す事はないだろう。……あぁ。やっと、手に入れた )──おかえり。僕の、……僕だけのコーデリア。
(/お世話になっております。最高すぎる演出、そして胸を打つクライマックスをありがとうございました……!呪いを象徴する鎖や泡と消える美しい描写の数々に心震え、また一段と成長されたコーデリア様のお姿にも深く魅了されました……本当に背後様の技量には感服するばかりです。また、こちらの都合で結構な路線変更をしてしまったにも関わらず、これほどまでに高いクオリティでお付き合いいただきまして、重ね重ねありがとうございました!
さて、ひとまずメイン二人のクライマックスは一区切りとなりましたので、ここからは予定通り王子&隣国の姫君パートへ移らせていただければと思います。移行の流れについて二案ございますので、いずれかお好きな方をお選びくださいませ。もちろん、他にお好みの案やアレンジがございましたら、そちらをご優先していただいて大丈夫です◎補足的に軽く触れる形でも、人魚姫&魔女パートのようにしっかり描く形でも、どちらでもご都合の良いようにお綴り下さいませ。
① レヴィが魔法でコーデリア様をさくっと上手く連れ去ったことにして、予定通りアレックス様&リリアンヌのターンへ。二人の劇的な退場を見届けたリリアンヌが、アレックス様のいらっしゃるテラスを訪れる流れ。
② アレックス様に再度ご登場いただき、「これはこちらが用意したパフォーマンスである」などとフォローを加え、コーデリア様の麗しきご降臨に少々ざわめく観衆を静めるパターン。その場合、推しと推しの夢の共演を目にしっかりと焼き付けつつも、二人を完全に信頼し途中で離席したリリアンヌが逆にテラスでアレックス様を密かにお待ちするという形になるかと)
107:
陸の王子 / アレックス [×]
2025-10-05 23:27:08
( ──最後の最後までどう転ぶか分からない、それこそが運命であることを重々承知した上でそれでも此方へ微笑む前に飛び去った幸運の女神相手に、はあ、と、嘆息を吐き広間の窓際で天を見上げる。「 先約がいたんじゃなぁ… 」使命感に満ちた瞳で立ち去る姿すら彼女らしいのだと惚れ直す己を思い返しては熱を帯びる顔を覆い。あの後押し寄せる姫君達を躱し、失恋を目撃した友人達に取り囲まれ見事な玉砕だっただのと好き放題言われたがまぁ全て良しとしよう。……それでも多少ダメージを喰らってはいる、のだが。時期にやって来た兄に後は任せてくれていいのだぞ、と渡された慰めの一杯にも口をつける気は起きず。物憂げにシャンパンに視線を落とした瞬間、突風に何事かと観衆の中へと戻り顔を覗かせた視線の先に、憂いが晴れた海の魔女とやっと帰る場所を見つけた表情の少女がふたり。穏やかさの中に不安を幾つも隠していた彼女の表情は涙に濡れつつも明るく、しかと抱き留める魔女の姿に、彼女と出逢って以降友情を築きながらも心につかえていた違和感がはらはらと溶け。『 驚いたな。彼女はてっきり… 』背後で呟いた兄の声が耳を掠めながらも今まで起きた無数の出来事同士が己の脳内でゆっくりと繋がる。──嗚呼、今目の前にいる二人は、きっと。「 結末はいつも誰もが幸せに終わる、だったな 」静かな嘆息と共に漸く見つけた彼女の言葉を借りて小さく呟くと、神の祝福という言葉を宿して舞い散る蒼い奇跡へ向けてグラスを掲げ。騒めきが止む一瞬の隙をついてひとたび観衆の目線を奪ってしまえば、後は己の独壇場。これはかつての偽りの享楽主義者でも救済者でもない、一時でも共に過ごした第二王子のお節介。これまでも、そしてきっとこれからも二人に起きた事を知る事は無い。例え知る事が出来たとて其処に生まれた想いは〝彼等だけのもの〟。漸く想いを遂げ実を結んだ愛が決して侵されないよう、このホールを舞台に一芝居といこうか )どうかご安心下さい! この風と蒼き薔薇は、皆様を日々見守る天からの祝福。……私がただ一人の兄と再び手を取り合えたように。この先何があろうとも、皆様をこの国を遍く全てを末永く見守り、愛し続ける事でしょう。───さあ、この素晴らしき日に万雷の喝采を!
( 彼等に向かう視線は瞬く間にホールの中央へと移り、楽団によって再び演奏は再開される。やれやれと額を抑えながらも優しく見守る兄に耳元で「 それじゃあ後は頼みました。……任されてくれるのでしょう? 俺の愛しい兄上 」と囁きウィンクと共に足早にテラスへ退散する。少女もまた上手くホールから逃れ二人の時間を楽しむ事だろう。何せこれからはあの海の魔女が傍に寄り添うのだから。──そよ風が砂色の髪を撫で喝采に熱った身体が冷める頃、ひとり佇む貴女に思わず足を止める。彼女に寄り添う筈の先約が居ない状況に心内に何とも言い表せぬ戸惑いが宿り。偶然、偶々、席を外しているのやもと思考を巡らせ、他者の恋路を邪魔するなど王子の面汚しと暫く葛藤し悩みに悩んだ末に、昔からの顔馴染みとしてそっと声を掛けて ) 今日の満月は見事だが、そう眺めていては身体を冷やすよ、リリアンヌ。
(/ お世話になっております。長期に渡ったコーデリアとレヴィ様の物語の結末までお付き合い下さりありがとうございました……!此方こそお返事のペースが安定しない事が多く、描写も推敲不足による粗や、多くの路線変更が目立ったことかと思いますが根気強くお付き合い下さり本当に幸甚の極みです……。呪いによる表現等も背後様の多彩な表現力や巧みな構成のおかげで思い付いたものであり、沢山刺激を受け胸が躍る日々でした!改めてお礼を申し上げます、お疲れ様です…!ありがとうございました* *
残る王子&姫君パートのロルですが、まずは素敵な案のご用意ありがとうございます!悩んだ末に『二人を完全に信頼し途中で離席した』リリアンヌ様が余りに最高でしたので②をベースに作成いたしました…!(一部背後の技量が追いつかず、歓喜と喝采で上書きし注目を逸らす内容にアレンジさせて頂きました) 加えて二点事前連絡ですが、一点目に >96 のお断り直後の様子を描きたかったため長文となり、今回分割ロルにてお届けしておりますが前半は丸ごと読み飛ばして頂いて大丈夫です◎ 二点目に、後半のロルにてリリアンヌ様が既にテラスにいるものとしてほぼ確定気味に声をかけておりますが、返しづらさ等感じられるようでしたら修正いたしますのですぐにお申し付けください。それでは、いよいよラストとなる王子&姫君パートも宜しくお願いいたします……!(特にご相談等無ければお蹴りください◎)
108:
隣国の姫君 / リリアンヌ [×]
2025-10-08 22:38:09
( 軽く手中で傾けたグラスの中に、夜空を切り取った白銀の球体がゆらゆらと揺蕩う。人気のないテラスへ降り注ぐ淡い月光が頬を撫で、それと同色の揺らめきを湛えた瞳を緩やかに細めて。海の魔女が姿を現した事で最大の懸念は既に払われたものの、はたして自身の待ち人は訪れるだろうか。通常、王族が舞踏会でファーストダンスの誘いをかけるというのは大きな意味を持つ。それをあのような形で退ければ、気を悪くして当然、そうでなくとも一種の気まずさのようなものは残るだろう。そもそも、今宵の華々しき主役たる彼がテラスの一角になど気を払わないかもしれない。それでも、相手ならばもしやと思ってしまうのは懐かしい夢のせいか、アルコールによる高揚か。そんならしくもなく夢見がちな心の声へ応えるように、潮の香りを含んだ風が自身の波打つ髪を揺らし、薄布のドレスがふわりと広がって。──そっと、背後の待ち人へ振り返る一瞬の間際、口許へ描かれたのは密かな円弧。「 まぁ、アレックス様。ご心配をお掛けしてしまったかしら…… 」薄桃の髪を軽く手で抑えながら、あたかも純に驚いたかのような素振りの声音と共にゆるりと振り返って。しかし、すぐにくすくすと品の良い微笑を零す唇に指先を添えると、あの頃と変わらぬ純朴な貴方は再び罠にかかってしまったのだと明かし。親愛を孕んだ無礼と児戯の狭間にあるような言葉選びでもって、その心内へ踏み込んでみようと )けれど……ふふ、ごめんあそばせ。本当はこんな所にまで声をお掛けに来てくださるような、愛らしいお猫様を密かにお待ちしておりましたの。……〝先約〟の彼女は、無事に本来の相手方へ引き継ぎましたから。
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