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うららかな陽だまりに( 〆 )/57


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自分のトピックを作る
38: 白雪姫 / 白雪 [×]
2025-01-20 22:53:01




…えぇ、〝ラウール〟──その位置。( じい、と大きな両の瞳で腰を下ろす相手の所作を熱心に見つめ、自身との距離を内心で目測する。余計な装飾の取り払われた、ただ一人の兄としての柔い眼差しは、いつだって自らの心臓の蝋燭に優しい炎を灯してくれる。それに呼応したかのように見せかけて、やけに嬉しげに閃いた微笑は密かな悪巧みの予兆をも孕み。おもむろに彼へと上体を寄せて隻手を伸ばしては、その逞しい首元を捉えると同時にくっと此方へ奇襲気味に引いてみせ。その快い頭部の重みがちょうど自身の膝の上、目測した通りの位置に落ち着いたのなら、いつもと構図が逆転したことに対する満悦を口許に湛えるだろう。優雅な笑声を緩く丸めた手の隙間から零したのを契機に、本心からの労いを言葉として、その形の良い頭を愛でる指先でもって丹念に注いでゆく。そう茶会の席から離れている訳ではないが、元より近親者や気心の知れた者のみの気安い会。既に互いの関係性を知る他者の目があったとしてそれはきっと暖かなものであり、場の最高権力者である父王からは半ば呆れを含みながらも溜息と共に見逃されるだろう。──例え彼が本当に世の嫌われ役であったとして、惜しみない父や己からの無窮の愛情を片側に乗せれば、きっとその天秤は均衡だ )…ふふ。ご要望通り、日々大変な重役を担う貴方をもう少し労って差し上げようかと思って。……まぁ、いつものことと言えばそうなのだけれど、特に今回の一件では多々心労を掛けてしまってごめんなさい。私と父の為に、たくさん、たくさん貴方の心を砕いてくれてありがとう。──…大好き。





39: 狩人 / ラウール [×]
2025-01-24 21:38:57




(/ いつもお世話になっております、狩人の背後です。現在仕事が立て込んでおりまして、お待ち頂いてる中で大変心苦しいのですが、もう暫くお時間を頂けますと幸いです…!既に >17 >18でも一週間程度~とご理解を頂いておりますが、今回早くて土日、遅くとも20日と期日ギリギリが予想されるためご連絡させて頂きました…!(※こちらはお蹴りください◎))





40: 狩人 / ラウール [×]
2025-01-24 21:56:04



>39
(/正しくは『遅くとも27日』になります、連投失礼しました…!)




41: 狩人 / ラウール [×]
2025-01-26 14:25:45




( 熱のこもった眼差しに目を細め、光を増す微笑を前に、何かが通じ合えたような気がして縮まる距離を喜んで受け入れ。細腕から伝わる力に気付いても、緩んだ脳ではもう時既に遅し、鍛え上げた体は呆気なく傾いて一度視界は暗転。「……ッ、……あのなあ……!」わなわなと声は震え、利き手で目元を覆い隠す。やられた、完全に場の空気に当てられた、顔に熱が集まるのが分かる。普段ならあのやけに煌めく微笑みが意味する所など容易に理解出来たはずが、形成逆転を許すとは。柔さも甘さも消し飛んで眉間に刻んだシワはとりわけ濃く今にも逃げ出したい衝動が沸くものの、彼女の指先とくすくすと多幸感ただよう笑声が奪うのだから更にタチが悪い。はあ、とこれ見よがしに重い溜息を吐き出してバツが悪そうに目を逸らす。けれど、ぽつり、ぽつりと降り注ぐ言葉の雫は払えるはずもなく。王が鏡に執心し城から彼女が消えた日、これも仕方ない運命だと呑み込み。父娘が手を取り合う未来を案じる傍ら、それでも頭の片隅で、森か隣国か、彼女が城から羽ばたき自由に笑える場所に行くならと再び呑み込み続けた想いに雫が優しく波紋する。意を決して視線を戻し、ためらいがちに彼女の黒檀の髪を指先で僅かに梳きながら、今度はこちらが彼女を見つめる番。運良く拾われ、木陰からグリムヒルド様と白雪を見守る以上に望むことは無かった。片側の天秤が重たかろうが、その宿命を抱え続けるつもりだった。……その片側が、今かたんと宙に浮く。宿命の楔が壊れる。瞬間、目頭が僅かに熱を持って揺れたアンバーと銀の水面を、彼女はどう思うのだろう。きっと情けないと笑われてしまうかもしれない。それでも今は、このひと時を享受する選択を手に取りたい。───そして、うららかな陽だまりに照らされた白雪姫にも、無窮の愛の花束を捧げよう。彼女の行く道が、溢れんばかりの希望と愛で満ち満ちているよう、祈りを込めて )
お前が城を出て再会して、…倒れた日のことは今でも夢に見るんだ。城でも、任務の時でさえも。その度に、お前が笑う顔に安心する。…冬を越す場所さえあればそれ以上望まなかったってのに。今なら言える、白雪。これからもお前の傍にいさせてくれ。──……愛してる。


(/お待たせいたしました、そろそろ頃合いかと思いかなり長めに纏めてしまいましたが、このまま〆て頂いても書き残し等あればご自由に綴って頂いても大丈夫です…!すぐにお届け出来なかった点や当方口下手ゆえに十分に喜びをお伝えできない事が大変むず痒いのですが、最後に(と言うと語弊が生まれそうですが)もう一度白雪ちゃんとお話できて多幸感でいっぱいでした!常に片意地を張っているラウールも嬉しかったことと思います。改めて素敵な時間をありがとうございました…!

さて、次なる物語ですが背後様の方からシンデレラやヘンゼルとグレーテルなど気になる題材があればお聞かせ頂けますと幸いです…!)





42: 白雪姫 / 白雪 [×]
2025-01-28 17:33:39




(/この度はお忙しい中、事前に丁寧なご連絡をいただきまして、本当にいつも細やかなお心遣いをありがとうございます…!また、こちらこそ綺麗すぎるトピ名の回収から、あまりにもエモく秀逸な幕引きまで大変堪能させていただきました。過去の重い枷を引き摺りながらも愛情に揺れ動くラウール様と心温まるお話を共に紡がせていただき、とても楽しかったです!今後の彼らの活躍は以前にお話させていただいたクロスオーバーか、あるいは過去話などの派生ストーリーで軽く紡いでみても面白いかもしれませんね◎(※蹴り可)

次なる物語について長考してしまいましたが、ご提案いただいた人魚姫の案がやはり大変魅力的でして、もし宜しければそちらに移らせていただけますと幸いです。こちらの提供としては、寡黙で愛情深く微ヤンデレ風味な海の魔女、シャイな気質ながら健気で頑張り屋な人魚姫、泰然自若として案外雑な天然タラシ王子、貞淑可憐でシレッとやり手な隣国の姫君(あるいは隣国の姫君ではなく、単なる村娘としている話もあるようですので、器量の良い世話焼きな村娘なども○)を今の所考えておりますので、ご随意にお選びいただけますと幸いです。各キャラの性別改変含め、性格や容姿などについてもご要望があれば是非お聞かせいただきたく存じます。

お話の進め方に関しましては、四角関係案と姫君同士&魔女と王子の対談案のどちらも魅力的でどうにも甲乙つけ難く……もしよろしければ、四角関係状態で原作ストーリーをざっくり進行(提供Cの組み合わせに寄りますが、各々の好きなシーンを随時かい摘む形で)後、後日談的な意味合いも込めて軽く対談といった流れは如何でしょうか?あるいは他にご希望の進め方やご提案等がございましたら、何なりとお申し出くださいませ…!)





43: 狩人 / ラウール [×]
2025-02-01 20:16:51




(/こちらこそ、いつもお早く素敵なお返事をありがとうございます!お日様の下で二人(三人)のラストを迎えたい気持ちから始まり、この幕引きもひとえに所々主様が上手く汲み取って下さったおかげで迎えられました。タイトル引用の件も含めて楽しんで頂けたようでなによりです……!優雅で健気な白雪ちゃんと高潔かつ不器用なグリムヒルド様、主様に重ねてお礼申し上げます *(蹴り推奨です◎)


次なる物語について承知しました!Cについてですが、実は既に主様の『寡黙で愛情深く微ヤンデレ風味な海の魔女』と『シャイな気質ながら健気で頑張り屋な人魚姫』が余りにも刺さり…。正直に申しますと二人の組み合わせが見たい気持ちでいっぱいでして、ご提供は海の魔女様をお願いしたく思います。そして此方の提供ですが、もしご抵抗が無ければ主様にご提示いただいた人魚姫ちゃんの人物像に沿って作成することは可能でしょうか……?(当初、わがままな坊ちゃん気質の海の魔女と好奇心旺盛な人魚姫を予定しておりましたが、どうしても狩人や白雪ちゃんと似てしまうのではという懸念もありまして……)無論、新たな人魚姫像をご所望でも問題ございませんので率直なご意見をお聞かせ頂けますと幸いです!

王子と姫君についても、概ね似たような想定をしておりました。人魚姫達よりも年上で正反対な性格ですと余裕が見え隠れするとより少女漫画的と言いますか、魅力的な四人組になりそうだなと…!

a.ヤンチャで博愛主義、隣国の姫に一目惚れした初心な王子。
b.甘いマスクで愛を謳いつつ何処か俯瞰して物事を捉え、かつ奔放な生き方を求める王子。
c.強かだが嫌味がなく、基本的にリアリスト思考であるものの、海辺で見た海の魔女との再会を諦めきれずに夢見る娘。
d.包容力に溢れておっとり、他者の恋愛を応援しつつ自分の恋も諦めない愛に溢れる姫。

提供は上記2パターンを予定しておりますが、同じくご希望の設定や主様の担当したいポジションがあれば是非お聞かせください。また、性格もご提示頂いた人物像が非常に魅力的でして、容姿や現実的な色からファンタジーな色まで特に苦手要素は御座いませんのでご自由に創作して頂ければと思います(お任せばかりで大変申し訳ございません…!)性別は魔女(男性)→人魚姫→王子→隣国の姫を想像していましたが、魔女は女性のままでも隣国の姫を王子様に改変でも対応可能です◯


○進め方について
当方も四角関係と対談どちらも捨てきれず…是非その展開でいきましょう、ご採用ありがとうございます!また二点ほど質問で、最終的な組み合わせと進行中の雰囲気についてのご要望はございますか? 前者はC同士の相性で変わってくることと思いますので、纏まったタイミングでお聞かせ頂けますと幸いです。後者は題材が人魚姫や四角関係なので、余りにもしっとりした雰囲気だったり、事細かに描写してしまうと少々重たく胃もたれしてしまうかな、と懸念があり……(前回の狩人時の交流が非常に楽しく筆が乗ってしまい、心理描写の点で此方が勝手に暴走してしまった感が否めず…!)元々ほのぼのというお話でしたし、失恋描写など組み合わせが確定する瞬間はぼかし後日談の対談で明記する…など考えておりますが、主様はいかがお考えでしょうか?





44: 白雪姫 / 白雪 [×]
2025-02-04 18:33:14




提供についてお気に召していただいたようで何よりです…!それではこちらが海の魔女、そちらが健気な人魚姫のご提供をぜひぜひお願いしたく思います。そうなりますと、対談の組み合わせ的にこちらは+隣国の姫君を提供させていただければと思うのですが、王子についてはaが特に可愛らしくて刺さりましたので宜しければそちらの提供をお願い出来ましたらと…!
また、早速以下に提供のpfを載せさせていただいておりますが、一点すみません…人外要素を入れたいあまりに海の魔女が長命になってしまっておりますが、引きこもり故に精神年齢はそこまで高くなく、恋愛面においては「たかが百年程度の現世での結び付きや肉の器に意味なんて…」などと口では言いながらも余裕皆無で王子に対し一方的にバチバチしていそうなので、そこまで背後様のご想定からは外れないかな…と思いましたが、やはり年下の方が、あるいは何か他の点でご要望やお好みにそぐわない点がございましたら何なりとお申し付けくださいませ。

◇海の魔女
レヴィ / 男性 / 10代後半(外見年齢) / 178cm

常に何処かじっとりとした湿感を湛える、深海よりも深く昏い藍色の双眸 / 濡羽色の前髪は少し長めで、後ろは項を覆う程度 / 生気の感じられない青白い肌 / 怪しげな漆黒のローブ / 如何にも恐ろしげで胡乱な〝魔女〟の風体 / 海中でも人としての形態を取るも、魔法の力により特に不便はない

寡黙 / 内に秘める情熱は海よりも深い / 引きこもり気質 / 大胆 / 独占欲、嫉妬心強め / 影から密かに人々を導く善き魔法使いの一族 / 世俗を嫌い、数百年程前から海底の穴蔵で隠居生活中 / 古くから人魚達へ対価と引き換えに数々の魔法や知恵を授けて来たが、未知の魔法を扱う長命種としての畏敬の念から遠巻きにされがち / 人魚姫へ恋とも愛とも形容し難い強い執着を抱く / 魔女として人魚姫の〝運命〟を知るも、後に泡となって消え、海へと残るはずのその魂を己の物に出来ればそれで良しとする人外的価値観の微ヤンデレ。しかし、〝物語〟が進むにつれ次第に増していく欲に見て見ぬ振りは出来ず…。


◇隣国の姫君
リリアンヌ / 女性 / 19y / 160cm

穏和な印象を与える垂れ目がちな蜂蜜色の瞳 / 緩やかなウエーブを描く薄桃色の長髪 / 普段は紅のリボンでハーフアップに纏める / フリルやレースの多い女性的で品のあるドレス / 色白 / 衣服で目立ちにくいが程良く豊満な肢体

典型的なお嬢様言葉のお嬢様 / 綿菓子のように甘やかで柔和な物腰とは裏腹に刺すべき所は刺す、美味しい所はちゃっかり持って行く強かさ / 世渡り上手のしっかり者 / 知識も経験も豊富…に見せかけてこちらも相当な初心 / 社交界での経験や姉達の話から耳年増なだけ / 女性らしく恋バナや甘いもの、可愛らしいものが好き / 愛らしくいじらしい人魚姫には内心メロメロ / 一国の姫たる自らの結婚に夢など見ていないが、ある時海辺で垣間見た海の魔女の姿が頭から離れずにいる / ので山勘のみを頼りに〝偶然の再会〟を重ねるも、その精度の驚異的な高さ故に魔女当人から若干恐怖の対象とされている事には気が付いていない / 高位聖職者の血筋により第六感や霊感が鋭く、海の魔女や人魚姫の正体を薄ら察知 / 少々Sっ気あり

○ストーリーラインについて
提供する組み合わせが決まったという事で、一先ず以下に現時点での構想を連ねさせていただきますが、かなりふわふわとした所も多い為、どうぞ遠慮なく追加エピソードや逆に省略、改変希望がございましたらお聞かせいただけますと幸いです。
①王子との再会を求め、人魚姫が海の魔女に秘薬を求める。
②幸い慈善事業に熱心なお国柄であり、口が利けず新しい足では歩行も不慣れな人魚姫は王子の元で保護を受ける。そうして人魚姫が王子の元で暮らすようになってしばらくといった頃合のエピソード。(歩行能力や口が効けない程度についてはご都合の良いように◎)
2ー1)隣国の姫君と王子
2-2)隣国の姫君と人魚姫
2-3)王子と魔女
2-4)人魚姫と魔女(うっかり出会してしまった形)
※何れかのお好きな組み合わせをいくつか綴らせていただけたらと。シチュエーションは市井でお忍び中にばったりでも、近く開かれる予定の舞踏会の誘い関連でも何でも。
③舞踏会で隣国の姫君と仲睦まじく踊る王子の姿に失恋を確信。さりとて王子を殺せる訳もなく、海で泡になって消えようとする人魚姫を王子が引き止め、友情という真実の愛を貰う事で運命を打ち砕き声を取り戻す人魚姫。後は舞踏会へ密かに潜り込んだ魔女と人魚姫でダンスなども取り入れられれば美味しいやも…?
④人魚姫&隣国の姫君、王子&海の魔女で後日談的な対談を軽く。

○進め方について
現時点での希望としてはやはり原作通りの隣国の姫君&王子と、海の魔女&人魚姫の組み合わせでしょうか…。とはいえ基本は流れ次第、あるいはカップリング成立、とまでは行かずとも一歩前進した程度で〆も美味しいと思っております…!
後者につきましては、ご提案いただいた内容で異論ございません。いつも多々ご配慮をいただきましてありがとうございます…!ただラウール様の心理描写は個人的にかなり最高オブ最高で大変楽しませていただきましたし、トピ的にはほのぼのを主な題材としてはおりますが、特にシリアスや重い話が萎えという訳ではございませんので、今後もお好きに描写いただいて全くもって大丈夫ですとだけお伝えさせてください◎





45: 狩人 / ラウール [×]
2025-02-09 22:48:56




◇人魚姫
コーデリア / 女性 / 16y / 158cm

くりっと丸く、感情表現豊かで目の覚めるようなアクアブルーの双眸 / 薄い青緑を帯びた白髪 / 前髪はふんわりと真ん中で分かれ、顔周りや毛先を緩く巻いたロングヘア / 仄かに赤く透明感のある肌 / 手足が長くしなやかな体型 / 水中でも肩周りまで覆ったドレスを纏い、頭上には珊瑚のティアラ / 現在は小粒パールのイヤリングを付けている / 鱗と尾ひれは朝焼けの海の色

シャイ / 内気で夢見がちな気質ながら、憧れに向かって努力する意思の強さと大胆さを持つ / 哀しむことはあっても絶望せず、例え転んで時間がかかっても自力で起きあがる / 「海底の国」を統べるソフィ一族の末娘 / 長命種だがまだ16年しか生きておらず、価値観は人間寄り / 姉達から人間界の噂を、現女王である祖母から陸の厳しさを教わる / 学問に励み祖母を手伝う傍ら、時々陸を眺めていた / 15歳の誕生日に海辺を歩く王子に一目惚れ / しかし恋心が本物か憧れかは不明 / 海底の国では神代文字を用いて読み書きを行い、現在は陸の言語を勉強中 / 秘薬と引き換えに声を差し出し、現在は潰れた声しか出ない / そのため途切れ途切れに話すか、身振り手振り筆談を用いることも / 手に入れた足も歩くたび違和感が生じ、当初はよく転倒していた / 現在は足の動きがぎこちなく、稀に痛む程度で済むため一人で歩行可能 / 舞踏界で披露する機会はないと分かっていながら人知れず踊りを練習中 / 隣国の姫君は恋敵でありながら、彼女の人柄に惹かれていく / 海の魔女に対しては噂を鵜呑みせず、臆しながらも祖母のお使いや彼の人柄やまだ見ぬ知識を学びに定期的に通う


◇陸の王子
アレックス / 男性 / 20y / 175cm

つり目がちでペリドットのように暗闇でも光り輝く金色を帯びた緑の瞳 / 明るい砂色の髪は、さらさらとした手触りで前髪は右に流す / 両側の髪を耳にかけ、正面だと短髪に見える / 束ねた襟足は背中の中心部分まで垂らす / 若々しく血色の良い肌 / 白いシャツに濃紺のベストとスラックス / 手首の袖は捲り、アクセサリーは訳あって身につけない / 正装時は純白と金、彼の象徴である黄緑が多く一目で〝王子様〟と分かる / 実はまだ成長期で身長がゆっくり伸び続けているとか / 歯を見せた笑顔が印象的

「碧の国」を治める王家の第二王子 / 明朗快活だが何処か享楽的 / 碧眼が殆どの王族で一人だけ緑眼のため、太陽の加護を授かって生まれてきたと称される / 王位継承者の自覚が足りないとの声も / 実は第一王子である兄が片耳が不自由であり、万が一不満が出た時に自分に矛先が向くよう仕向けたことがきっかけ / 他国に留学中も言い寄られることが多々あり、自衛も兼ねて敢えて派手に振る舞っていた / ろくでなしかと思いきや実は人懐っこく爽やかな若人 / 12歳前後に隣国に訪問した記憶を時折思い出しては胸にしまっていた / 今回の再会を人知れず喜びつつも、顔の良さを持て余し直球なアプローチしか出来ず頭を抱えている初心 / なお幼少期相当なヤンチャであったことは事実であり、5~8歳までは侍従長泣かせの王子であったとか / 人魚姫は兄や自身の〝大切な友人〟 / 姓はテュルコワーズ





46: 狩人 / ラウール [×]
2025-02-09 23:07:36




◯キャラクターについて
レヴィさん、リリアンヌちゃんのpf作成お疲れ様でした!華やさとお茶目が共存する愛くるしいリリアンヌちゃん(お嬢様口調というキャラ付けも素敵です◎)妖しい魅力を湛えつつ余裕が無いレヴィさんのギャップに何度もpfを読み返してしまいました…。素敵なお二人をご用意下さりありがとうございます…!またレヴィさんの長命設定は何ら問題なくファンタジーにおける醍醐味だと捉えておりますのでご安心ください!
>45 )大変お待たせいたしました…!人魚姫及び王子のpfも完成致しましたのでご確認宜しくお願いいたします。今回どちらも補足設定や事前に盛り込んだ接点が多々あり両者共に主様のイメージにそぐわない部分やご要望、年齢差まで変更点があれば何なりとお申し付け下さいませ。

◯ストーリーラインについて
前回に引き続きご用意頂きありがとうございます。一点だけ③の王子が引き留める部分の改変をお願いしたいのですが、それ以外の構成は異論ございません。基本はご提示頂いた流れで進めさせて頂きたく思います…!また②の希望の組み合わせと大まかなシチュを作成いたしましたが、シチュの変更やご意見等御座いましたらぜひお聞かせください。また、最終的に選ばなかった組み合わせに関しては、交流中に話題として登場させて掘り下げられるかなと…!

(2-2)姫君と人魚姫
外出先の市場に積み上がった木箱が倒れ、咄嗟に目の前の女性を引き寄せた人魚姫。その女性は海の魔女を求めてお忍び観光中の隣国の姫君だった。新たな友達との第一歩と並んで歩いた街の風景。王宮では手に入らないひとときのお話。

(2-3)王子と海の魔女
目前に迫る舞踏会。後は当日を待つだけだが滞在中の姫君にアプローチできず胸を焦がすばかりの王子。気晴らしに向かった浜辺で、彼は海の魔女を見つけ「最高の舞踏会にしたい」と悩みを語る。一夜の奇妙な友情のお話。

◯改変について
王子が引き留める流れを何度かシミュレーションしたのですが当方の技量不足で人魚姫が残るまでの流れが思い浮かばず…。そこで③失恋を確信しテラスに移り翌朝泡になることを覚悟する人魚姫が舞踏会に潜り込んだ海の魔女(または結末を見届けにきた等)との最期の会話を交わし、これまで培ってきた友情や自分は三人を始めとする人々の愛に守られていたことに気付き、また愛を貫いた事に満足しているため悲劇の運命が打ち砕かれて声を取り戻す流れとさせて頂きたいのですが、いかがお考えでしょうか…?

◯進行について
承知いたしました!交流の方向性から度重なる嬉しいお言葉までありがとうございます…!ペアの進行度も同意見で、特に海ペアは後日談で恋心が芽生えるくらいの塩梅でも大変可愛らしいなと思います。ロルも前回の白雪姫同様何番は長く、何番は短くテンポ重視などチャプターやその時々に応じて長さや形式をご変更頂いて問題ございません。また今回もご返信の際は適宜蹴って頂けますと幸いです◎





47: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-02-14 23:23:47




○キャラクターについて
こちらこそ、お二方分の綿密なpf作成お疲れ様でした!こちらの描いていた理想を遥かに飛び越え、非常~に可憐可愛い正当派ヒロインなコーデリア様と、少々軽薄と見せ掛け、その実兄を想うエピソードなど諸々に彼の本来の魅力溢れる心根が透けるようなアレックス様とお話を紡げること、今から大変心を踊らせております!無論設定や接点等にも何ら問題はございませんので、ぜひこのままのお二人と交流をさせてください。また、年齢差についてもご寛恕いただきありがとうございます。ただ、もし交流中にでも解釈違いや展開に不都合等ございましたらいつでもお申し付けくださいね…!

○ストーリーラインについて
あれほど粗のある曖昧な素案をこれ程までにエモさ溢れる物語に仕上げていただき大変恐縮です…、ありがとうございます!是非ともそのままの内容で進行をさせていただけましたら幸いです。改変につきましても、特に③については当方もお恥ずかしながらかなり抽象的で、ご負担がないようざっくり場面省略をしていただこうという思惑程度しかなかったため誠に助かります◎お手数をお掛けしてすみません…!

○進行について
やはり物語の主役である人魚姫側にスポットを当てる形で進行させていただきたい気持ちがございまして、②と④は出来ればテンポよく、①はどちらでも、ただクライマックスの③は特に力を入れて…という形かなと今の所薄ら考えております。ただついこちらも筆が乗って長くなりがちですので、基本的にはその都度の流れで、というのは如何でしょうか…!また、①の場面にて早速以下に初回文を投下させていただいてはおりますが、こちらはもっと手短かつハイテンポにでも、ローペースでじっくりとでもご随意にご対応いただければ幸いです。最近お忙しそうなご様子なので、ペースについてはご負担がないよう以降可能な限り合わさせていただく所存です…!それでは、特にご要望や相談事項等なければこちらはお蹴り下さい。以降も何卒よろしくお願いいたします!



……。
( 少しの光も届かぬ深海の底の底。およそあらゆる命を阻む領域にある昏き死の淵に横たわる暗闇に、不意に朱の石を閉じ込めた小瓶から洞窟内を満たす焔が灯るだろうか。それはもうじきここへ訪れるだろうたった一人の特別な少女の為の道標であり、いくら人魚といえど少々辛いだろう深海の水圧や冷たい海温を和らげる為のもの。そう広くもない自身の居住空間にある背の高い平石にそれを浮かばせ、深く自らの面を覆っていた黒色のフードを肩へと落とすと、地上の家具類と何ら遜色なく並ぶ棚の書物や、薬の調合に用いる植物類、怪しげな生物の瓶詰めなどを再度確認し始めて。さて、今日はどんな魔法や知恵を教授しようか、あるいは如何な煌めきを秘めた徒然の話があの麗しき鈴の音で奏でられるのか。この時間が何よりも愛しく、かけがえの無い一時に変容したのは何時だったろう。変わり映えのない長命の日々に、全ての色を排したはずの日常にそっと慎ましやかな彩りを添え、理外に置かれた冷たい身体に再び暖かな熱を宿させたのはあの人魚だった。気付けば柔く口許を綻ばせながら、あの東雲の陽を淡く帯びるような魚の尾が打つ水の波紋をただ静かに、けれど強く焦がれるように待ちわびて )





48: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-02-18 20:33:41




(/勿体ないお言葉から初回文までご対応ありがとうございます!各チャプターの流れも承知いたしました。また解釈違いや不都合等もお互い様ですのでどうそお気になさらず、まずは主様のお好きなように綴って頂ければ幸いです!返信ペース含めいつも沢山ご配慮をありがとうございます、これだけお伝えしたくスペース失礼いたしました。改めまして宜しくお願いいたします…!(お蹴りください◎) )



( 海に揺れる灯火を辿ってごつごつした空間を縫うように進んでいく。宮殿を満たす海水より冷たく何度も進んでは戻り、ようやく見つけた隠れ家への道も今ではすっかり通い慣れた。けれど、暫くこの場所からも離れる事になる。最後の道標の前で泳ぎを止めて、心内を表したかのように揺らぐ焔に指先を透かし。「次は、いつ来れるのかな」定まりきらない想いを固めるように焔を撫でて昏い深海から瞳に映らない空を見上げる。海の魔女との縁は祖母の遣いから始まったが、寡黙だが静かに導き背中を押す人柄と知識は海の宝石に並ぶ輝きを放ち、自らの意思で今日までこの縁を紡いできた。穏やかな波音のような声を通して世界の神秘に触れる、穏やかに輝く日常がずっと続くと思っていた。昨夜、哀愁の滲む目で佇むあの青年を見つけるまでは。──はっと我に返り、見つめる程時間を忘れて意識を引き込む焔から手を引くと再び目的地を目指して泳ぎを進める。急いだ甲斐あって普段より早く到着したものの、それに気付かない程新たな道を歩こうとする意思は不安と期待を誘い。乱れた息を整えてコンコンと隠れ家の戸を叩き努めて平静を装うものの彼には声だけで緊張が伝わってしまうだろうか。内に巣食う動揺を宥めようとそわそわと尾を左右に揺らしながら返答を待ち、入室の許可が与えられればすぐに顔を覗かせるつもりで )
海の魔女様、レヴィ様! コーデリアです。お待たせいたしました……!





49: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-02-22 23:45:41




……入ると良い。
( まるで遠い遠い海上から注ぐ陽の欠片がこの深海の地まで降りたかのように、聞く者の心の深奥を暖かく満たす至上の声音。その先触れとして、何処か急くような人魚の尾が打つ小波に海の魔女たる己が気付かぬ筈はなく。彼女への簡素な応答の音には表れずとも、来訪者への歓待の意を少しだけ口端を傾ぐ事で示しては、戸としての役割を果たす大岩がひとりでに脇へと退いて。いつもならば、このまま中央の平石に書物の幾つかでも積んでの講義か、あるいは彼女の他愛ない話に耳を傾ける所。しかしながら、来訪の時間や声音に宿る緊張、尾が立てる小波の細々とした違和を拾い上げれば、わざわざ確たる言葉などなくとも、その純な心を揺らす何かがあったのだろうと推測が立つ。困り事かそれに類する物があるのなら、と一先ずは講義の用意はせずに棚から相手へと身体を向け。そのまま周囲を満たす死の水を意に介す事もなく悠然と地を踏みしめ、平石の傍らにある岩の椅子へ黙して腰を下ろす。対面には人魚用に拵えられた椅子の用意もあり、いつものようにそこへと彼女が落ち着くのなら、こちらも平生通りに傾聴の姿勢を取り、少し長い前髪の狭間から覗く昏い藍色を静かに相手へと向ける筈で )
──。





50: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-02-27 00:18:04




……! ご無沙汰しております、レヴィ様。お元気そうで安心しました……!
( 眼前の通い慣れた大岩も、今では自身の内側に宿る緊張や不安を具現化したかのようで。立ちはだかる感情を優しく遠ざけるように荒々しい岩肌へ手を添えていると彼の許可が下り徐々に大岩は動き出す。開かれた視界の先に何も変わらずに佇む彼を前に強張っていた表情がふわりと花笑むように和らいで、再会に対する喜びの意を示したのも束の間、己の視線は悠然と海底を踏み締める立ち姿へと奪われる。すらりと細い足で死の水すら従える姿に感嘆の意を瞳に浮かべ、一拍遅れて自分の為に用意された椅子へと掛け。普段ならば王宮の出来事や講義の振り返りを合図に始まるこのひとときが始まるのだが、これまでと異なる始まりを迎えた事でやはり海の魔女である彼には何もかもお見通しなのか、と小さく息を吸って肩の力を抜いて取り繕うことを止め。背筋をぴんと伸ばして早速本題を切り出し。アクアブルーの瞳は彼の藍色を揺らぐ事なく映し続けていたものの、願いを口にした瞬間、声は僅かに震え尾の先は絶えず小波を立て続け )
今日はお願いがあって参りました。海の魔女様、どうか──……どうか私に、ヒトの足を授けて頂けませんでしょうか。

 



51: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-03-03 22:29:34




……それは世の理に反する、禁忌の術──まさに外道の法だ。
( 露わとなった美しい蒼の輝石がふと細められ、仄かに色付く桜色の唇がゆるりと弧を描く。…きっとこの世に、目前の微笑みよりも柔らかな角度など存在しない。もはや幾度となく魅了されてきたその笑顔の為なら、自らの何もかもを容易く差し出せる程に彼女という海へ耽溺している。そんな相手たっての願いとあらばと、何時になく真剣味を帯びた言の葉の一つたりとも取り零さぬよう、視線を対面に据え確りと耳を傾けて。けれど、当の愛しい声音が奏でたのは神をも恐れぬ禁断の領域。短く息を詰めると同時に、かつて天より啓示された彼女の避け難い運命が脳裏を過ぎり。元々本業を離れ、こうした隠居生活を送る事となった一因──数々の運命に抗し得なかった無力感は未だ重く腹底へ沈殿しており、まるで昔の古傷に触れられたかのように胸奥の鼓動は俄かに不穏な律動を刻み始め。数拍程度の逡巡の後、一先ずは淡々と理知的な説明に終始しては、言葉を区切ると凪の面を少し顰めさせて忠言を呈し )
厳しい制約がその身を縛り、代償は君の生命にも及ぶだろう。……他で代替は。あるいは諦念を。





52: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-03-08 16:57:39




諦、念……。……お祖母様も同じ眼をしておりました。
( 新たな世界へ手を引く声は普段と打って変わって重く、禁忌と称した一言がまるで杭のように心を穿つ衝撃に双眸を大きく見開いて。その海には隠しきれない痛みがありありと浮かび上がり。道理を理解出来るからこそ生まれる心痛を抑えるように唇を引き結んで俯いた拍子に一筋の髪の毛が鼻筋へはらりと垂れた。……きっと、姉達が語る人魚の幸せは陸の世界に存在しないだろう。女王である祖母に自らの意思を告げた時も決して喜ばず『何の因果かしらね』と淡々と受け止めるのみで、口数少なく伏せた目が何よりの証明だった。それでも私は、あの一瞬を見過ごして過ごす数百年を想像出来ない。ふるふると頭を振り沈黙を破る答えの輪郭は、諦念を拒み無垢を内包した憧れで縁取られたまま、心臓に手を添え、浮かべた口元の弧は先程よりも緩やかで、しかし一層強く見つめる瞳で違える事のない誓いとし。──この時の私は知らない。告げた願いが彼が踏みしめる死に水よりも残酷で、その心に刻まれた古傷の深さを、今はまだ知らない )
それでも私は、私の想う太陽に笑って欲しいのです。──痛みも制約も乗り越えてご覧にいれましょう。そして、願いが成就した暁にはこの魂の全てを海の魔女様に捧げます。一片も欠けることなく、貴方様のものになりましょう。……若輩者の魂でも、きっと何かのお役に立つはずです。





53: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-03-08 17:53:50




(/一部セリフと誤字を修正させて頂きました。レス消費失礼いたしました…!(※こちら蹴り推奨です))



諦、念……。……お祖母様も同じ眼をしておりました。
( 新たな世界へ手を引く声は普段と打って変わって重く、禁忌と称した一言がまるで杭のように心を穿つ衝撃に双眸を大きく見開いて。その海には隠しきれない痛みがありありと浮かび上がり。道理を理解出来るからこそ生まれる心痛を抑えるように唇を引き結んで俯いた拍子に一筋の髪の毛が鼻筋へはらりと垂れた。……きっと、姉達が語る人魚の幸せは陸の世界に存在しないだろう。女王である祖母に自らの意思を告げた時も決して喜ばず『何の因果かしらね』と淡々と受け止めるのみで、口数少なく伏せた目が何よりの証明だった。それでも私は、あの一瞬を見過ごして過ごす数百年を想像出来ない。ふるふると頭を振り沈黙を破る答えの輪郭は、諦念を拒み無垢を内包した憧れで縁取られたまま、心臓に手を添え、浮かべた口元の弧は先程よりも緩やかで、しかし一層強く見つめる瞳で違える事のない誓いとし。──この時の私は知らない。告げた願いが彼が踏みしめた昏き死の水よりも残酷で、その心に刻まれた古傷の深さを、抗えきれない運命を、今はまだ知らない )
……それでも私は、私の想う太陽に笑って欲しいのです。──その為なら、今の私が持つ全てをお支払いいたします。そして、もしもこの身が消えた後、海へと残る私の魂はどうぞ自由にお使いください。……若輩者の魂でも、きっと何かのお役に立つはずです。





54: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-03-13 23:43:06




──……。
( 両想いのつもりだった、などとはよもや言わないが。もし彼女もまた自身と同等に、この一時の語らいに重きを置いてくれているのなら──。そんな淡い期待は呆気なく崩され、今や直視するには少々耐え難い清廉な蒼から逃れるように瞳を伏せ。机上で組んだ両手に知らず力が込もるも、硬く結ばれた唇から決して否は零れずに。昔から引っ込み思案で内省的な気質にありながら、それでいて信念に関わる局面では決して揺らぐ事のなかった未だ幼い輪郭の残る姫君。そんな彼女の、噂や肩書きなどに惑わされず、自らをただ一つの個として真摯に貫く瞳に己は惹かれたのだから。心臓が軋むような心地はその場へ置き去りに、ややあってゆらりと黒衣のローブを纏う長身を席から立ち上がらせ。そのまま胡乱げな暗がりにある奥の棚へと歩みを進めては、予め用意を済ませておいた秘薬を手に振り返り。彼女にのみ向けられるごく柔らかな声音と、それこそ常に一定の諦念を宿すように凪いだ普段の面持ちで相手を招くだろう。平生と何ら変わる事の無い、奥底の知れぬ深淵色の双眸。仄かにそれを細めることで彩りは一層濃く昏く、まるで遍く生命を海底へ引きずり込む幽鬼染みた眼差しで。長命の身において瞬き程度の須臾の間に、彼女が誰を愛そうが所詮は瑣末事。どうせ最期には、その何もかもを他愛なく打ち砕かれて──僕の海に落ちてくる )
一切を失う覚悟が真にあるのなら。……おいで、コーデリア。





55: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-03-18 00:36:39




……レヴィ、様、
( 今し方拒んだ諦念を彼が引き受けたように、絡まっていたはずの視線がしがらみを解くように逃げていく。この場で許される振る舞いは、返答を待つことだけ。それでも〝海の魔女様なら分かって下さるかもしれない〟と何処かで期待していた。彼の瞳は書物を見つめ歴史を語る時も世俗を厭いながら、時折確かに可変の未来を予感させたのだ。自身の空想に形を与え、授けて下さった智慧があるからこそ15の夜に諦めた陸に再び上がろうと決意出来た。あの焔を生み出される方ならば、きっと最後には背を押して下さる。──そんな知らぬ間に膨らんだ身勝手な甘えは、振り向いた眼差しを前に泡の如く弾け、身体は硬直し椅子に縫い付けられる。ああ、私に此処を訪れる次の機会など最初から存在しない。教え導いてくれた彼や祖母が抱いた感情は〝恐らく〟失望だ。初めて目にする深淵に思わず声が上擦る。一つ失うだけでも、こんなにも苦しいのか。決して偽りではない誓いと決意が齎す重さを正面から受け止める暇もなく、深淵の眼差しに腕を絡め取られるようにして身体が彼の元へ引き寄せられ。長い尾鰭を揺蕩わせたまま何とか姿勢を維持すると、既に失ったと思われる一つ目の代償によってより切実さを増した表情で秘薬ではなく瞳へと両腕を伸ばせば、ただ審判を待ち )
誓いに、願いに偽りはございません。……ですが、このように立ち去る非礼をお許しください。





56: 海の魔女 / レヴィ [×]
2025-03-23 22:53:06




……構わない。君の魂が在りたいと望む場所を見つけたのなら、それは尊ぶべきものだよ。
( 澄んだ蒼の瞳に陰りを宿す一方、折れぬ決意を秘めて真っ直ぐ伸ばされた白腕をこちらへ柔く引き。そのまま自らの腕の中へと閉じ込めれば、改めて絡めた暗色の瞳を僅かに細めて。しかし、痛みを堪えた、導者としての優しいテノールは一転して低く地を這うように落ち「──その先がたとえ、奈落に繋がっていようとも」小瓶に満ちた液体を口に含むと、前触れなく相手の唇を奪い。神をも恐れぬ禁断の秘薬は、劇薬にも相似する。異質な魔力が一挙にその身へ流れ込み、体内を駆け巡る激烈な熱と衝動は、到底彼女の意志のみで受け入れられるものではあるまい。細腰と後頭部を手で抑え、確りと最後の一滴まで飲み干した事を確認して拘束を緩め。分かりやすい外傷はなくとも、体組織が根本から急速に作り変えられてゆく未曾有の感覚に襲われているだろう相手へ、滔々と魔法の対価と代償を語り。その静謐な話振りや何処か諦観の滲む物腰に相反し、相手の唇も愛の囁きすら他者に譲る気のない自己矛盾には気付かぬ振りを。黒衣を揺らし互いの身を離すと、身体が完全に陸の者へ転じる前にと胸中に煮え滾るような熱情を飼い殺しつつ、何も悟らせない静かな声音と双眸で地上へ急がせて )
……対価は声。情を紡ぎ、重ね連ねて、愛という実を結ぶ為の言葉を失った末に、想いをも遂げられなければ……その身に宿る魔法は呪いとなって、君の命を奪うだろう。──さあ、コーデリア。…君の天運の元へ。





57: 人魚姫 / コーデリア [×]
2025-03-30 21:10:37




( 黒衣の檻に収まるまでの時間が永遠かのように錯覚してしまう。抵抗する間もなく引き寄せられ、失望の傷跡を愛でゆく師の救いの言の葉は誰に救い上げられる事も望まずに秘薬の中へと落ち。次の瞬間、眼前の深い藍色の影が深まった気がしたのは、きっと、……きっと気のせいではないのだろう。今この身に何が起きたのか理解し切れぬまま、喉へと流れ込む劇薬が齎す未知の感覚に『……! ──ッ……!!』初めは助けて、たすけてと底無しの海から這い上がるように腕に縋り。次第に自らの意思とは関係なく先に限界を迎えた身体が離して、はなしてと拘束から逃れるべく足掻き、最後の一滴を飲み干す頃には事切れたヒトのようにぐったりと脱力し。乱れた前髪で眼は隠れ、解放されてすぐ身体は海の流れに連れ去られて大岩の戸に辿り着くも、再度激痛と激しい眩暈に襲われるとその場にへたり込み。岩肌の壁に肩を預けながら張り裂けそうな心臓を抑えながら体内を支配する奇妙な感覚に生理的な涙を浮かべ、瞳は高潔で公平な師が取った行動への困惑の形を取り。失望させたで〝あろう〟申し訳無さからか眉尻は下げたまま、最後の警告に耳を傾け。慈しんだ交流の場を去るその瞬間、未だ混乱し変化を続ける脳内と身体が最後に目にしたのは、何も語らない貴方の表情だけ。かくして海底の姫君は善き魔法使いによってヒトの脚を授かり、陸へ上がっていきましたとさ。
物語の始まりは、少女が望んだ通りに進んでいく。──この先に待つものは、全てを失い泡と消える結末。けれどどうか、深海の瞳で見届けて。泡と消えるその時まで。( 〆 )


(/大変お待たせいたしました! このところペースが遅く大変申し訳御座いません……!また事後報告ですが、現在のコーデリアの補足としてレヴィさんに失望された(愚かな道を選んで期待に応えられなかった)と記述しておりますが、あくまでもコーデリア側の思い込みですので確定ロルのようにご不快に思われましたら後々改変可能ですとだけお伝えさせてください。その他、何か気にかける点などあれば何なりとお申し付けくださいませ……! (全文蹴り可です)

お詫びが重なり重苦しくなってしまいましたが、陸に移行するにあたり『(2-2)姫君と人魚』、または『(2-3)王子と魔女』の初回ロルを此方から投下させて頂こうかと思いますが、初回のご相談から日が経っておりますので、組み合わせの変更(顔合わせとしてアレックスとリリアンヌ様の一幕を挟む等)やシチュ変更のご希望等はございますでしょうか? )





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