TOP > オリジナルキャラなりきりチャット

冒険者ギルドの日常/700


最新 50レス ▼下へ
自分のトピックを作る
675: クレア [×]
2025-04-28 20:36:27

辛い過去回ばかりだったので、今回は日常回になります。

過去編「クレアの憂鬱」

(王城内にある騎士団の執務室にて、クレアは積み上がって山となった書類の束に目を通していた。もはや日常と化した光景に今更狼狽えることはないが、やはり辛いものは辛い。最低限机に上がっている書類だけ目を通したら今日は切り上げよう…などと考えていると、コンコンというノックが聞こえたと思えば副官が慌てた様子で駆け込んできた。嫌な予感がする…ジト目で副官を見つめると、副官は姿勢を正して口を開いた。)

報告致します…!第二王子殿下が単身でルード公国へ出発した模様です!

はぁ…!?馬鹿なのか!第二王子殿下は…!?

(不敬であることは百も承知で乱暴な言葉が口をついて出た。意味が分からない…今日の王族の公務にはそのような予定はないのは勿論のこと、ルード公国が友好国とは言え事前通告なしで、それも護衛も付けずに王族が一人で乗り込むなどあまりに非常識だ。そもそも何をしに行くつもりなんだあの馬鹿は…クレアは頭を抱えて項垂れた。)

如何致しましょう?

第三騎士団から十名、すぐに動かせる人員を見繕って第二王子殿下の後を追わせろ…連れ戻そうにも言うことを聞かないことだろう…そのまま護衛任務に移行するように…

ハッ!了解致しました!それともう二件…

(項垂れたまま、書類仕事で疲れきった頭をフル回転させる。遠征や訓練など諸々の状況を鑑みて、今現在王都近郊において第三騎士団が最も余力があるだろう…あまり大所帯ではすぐに動けまい…よって十名が最適だと判断し顔を上げると、生気のない声で指示を出した。副官は了解し、退室すると思いきや聞き捨てならない言葉を続けた。もう二件…?クレアの瞳は完全に生気を失い何処か遠くを見つめていた。)

第四王子殿下が消息を断ちました。昼食を最後にその姿を見た者はいないようです。おそらく、またお忍びで街に繰り出しているものかと…

…あぁ、もう!兄弟揃って馬鹿なのか…!?……ハァ…何かあってからでは遅い……王都近郊の全ての騎士団に連絡を取り、可能な限り人員を集め捜索させろ…!

ハッ!そして最後に…

(報告を聞き終えて、不敬であることは百も否、千も承知で乱暴な言葉が口をついて出た。やはり貴い血筋の人間は何を考えているのか皆目検討も付かない。溜息をついて呆れ果てるが、動かないことには事態は解決しないため頭を冷やして状況を整理する。第二王子は行先が分かっているからまだしも、第四王子に至ってはまだ十歳と幼い上に完全に行方不明だ。最悪を想定し、手段を選んでいる暇はないという結論に至るとクレアは声を荒らげて副官に指示を出した。もう終わりにしたい…次の報告を聞きたくない…内心ではそう思いながらもクレアは生気のない瞳で何処か遠くを見つめながら副官の言葉を待った。)

フリード共和国から特使が派遣されるそうです。国境紛争の調停に関する申し入れをしたいと…先程、共和国軍副司令のアリエル・シルヴァから連絡が届きました。

団長は長期遠征ゆえ私が迎えよう…それで何日後だ?

おおよそ三十分後です。

はぁ…!?事前通告なしだと…!常識がないのは馬鹿王子だけじゃないのか…!!………もう嫌だ…

(本日三度目の絶叫にクレアの喉は限界を迎えていた。なぜ揃いも揃って周りの人間は常識を持ち得ないのか。否、もしや自分が可笑しいのか…と自分の常識を疑い始める始末であったが、疲労からか途中で思考を停止して項垂れた。ここまで立て続けに問題が起こればきっと今日は帰れまい。ポツリと弱音を零し、その後クレアは特使が到着するまで放心状態だったという。)

最新 50レス ▲上へ

名前: 下げ

トリップ: ※任意 半角英数8-16文字
※画像を共有する場合は、外部の画像アップローダなどをご利用ください

規約 マナー
※トリップに特定文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます

【お勧め】
初心者さん向けトピック



[0]セイチャットTOP
[1]オリジナルキャラなりきりチャット
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle