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冒険者ギルドの日常/1135


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1116: レド [×]
2025-11-17 19:13:29

>1115

そうか、そんな歴史が。きっとご先祖も再び弱者として抑圧されたくないと必死で戦ったんだろう。野蛮どころか当然の帰結だな……

(エルフリーデの語るグラキエス帝国史を頷きながら聞き入って。「力こそ正義」。だがその実態は、侵略により祖国を追われ、生き残るためには暴力に縋るしかなかった弱者による復讐国家……暴力や略奪に走るのは自らを強者と示したいため……弱者になりたくないという恐れの裏返しだろうと、静かに目を閉じ結論付けて)

(レド!あんたなに絆されてんだよ!こんな……略奪者なんかに!)
(早まるなペトラ。今こいつ一人をぶちのめしても意味がない)
(だって……)
(これは……単なる悪の帝国なんかじゃない)

(ふと窓の外に視線をやると、帝国に迫害された昔の仲間・女戦士ペトラの怒りの形相がレドにだけ見える。憤慨する仲間に首を振りつつ、自らの東刀を撫でて。俺だって、飢饉には弾圧で返すこの国で生き残るために鋤でなく剣を握った身の上だ。正直気持ちは分かる……)

ま、立派か野蛮かはさておき……触られるのが嫌な理由はよくわかった。ここまで生き延びるのも大変だったろうな。

(どうやら帝国人の暴力性は文化や信条として根付いているようだ。王国の価値観とは到底相容れそうにないが、咎めたところで不毛な問答になるだけだろう……ひとまずエルフリーデに静かな目線を送り、触られることすら恐怖を感じる帝国でここまで生きてきたことを労って。)

1117: エルフリーデ [×]
2025-11-18 13:59:49

>1116

ええ、それはもう大変でしたよぉ。人攫いに捕らえられたことだってあります。だって私可愛いですから。ふふっ、あははっ!…ハァ…ハァ…

(レドの労いの言葉に同調すると、人攫いに捕まった過去を冗談交じりに明かした。神秘的にも見える銀髪を靡かせて、忌憚のない笑みを浮かべるエルフリーデは確かに王国の基準で見てもかなりの美人である。可愛いのは事実だが、この傲慢な自画自賛に自分でツボって、耐えきれずに吹き出した。腹を抱えてしばらく笑い転げ、ついには疲れ果てると、ストンと自身の頭をレドの肩に置いてもたれかかる。触られることを恐れるエルフリーデが自分の身体を人に預ける、その行動は言葉にしないまでも、レドがエルフリーデから一定の信頼を得たことを意味していた。帝国の歴史を聞いて理解を示してくれたレドに対してのある種の敬意なのだろう。自分の雪のように冷たい肌とは違うレドの体温をその身に感じながら、エルフリーデはニコッと微笑んで「人肌の温もりも悪くはありませんね。」と耳元で囁いた。
そうこうしている内にも馬車は王都の地を踏み、窓から見える光景には陽の光で純白に輝く王城が姿を覗かせる。)

1118: レド [×]
2025-11-19 06:50:09

>1117

エルフィ……

(人攫いに捕まった過去を自画自賛をまじえて笑いながら語るエルフリーデに、悲し気な目を向けて。一見傲慢だが、人はどうにも辛い事を話す時はかえって笑うという。城勤めの過去を思い出して作り笑いを浮かべたクレアさんのように、この女もまた……憐れみのあまり返す言葉が無く、エルフリーデの愛称を呟いて。)

んなっ!?近ぇよばか!……まあいいや。

(突然自分の肩に頭を預け、耳元で囁いてくるエルフリーデにびくっとして、顔を赤くしながら叫んで。アリシアがいるのに異性と、それも帝国兵となんてくっついていられないが、アリシアのような悪魔的な魅力と、今まで人の温もりを知らずに生きてきたかのような肌の冷たさに負けて引き?がせず、結局恥ずかしがりながらも彼女の接触を受け入れて。そうこうしている内に見えてきた王城を見ながら、どこか観念したかのように呟いて。)

……女慣れするのもまたカルロス様に近づく一歩だしな。

1119: レド [×]
2025-11-19 06:51:56

>1117

エルフィ……

(人攫いに捕まった過去を自画自賛をまじえて笑いながら語るエルフリーデに、悲し気な目を向けて。一見傲慢だが、人はどうにも辛い事を話す時はかえって笑うという。城勤めの過去を思い出して作り笑いを浮かべたクレアさんのように、この女もまた……憐れみのあまり返す言葉が無く、エルフリーデの愛称を呟いて。)

んなっ!?近ぇよばか!……まあいいや。

(突然自分の肩に頭を預け、耳元で囁いてくるエルフリーデにびくっとして、顔を赤くしながら叫んで。アリシアがいるのに異性と、それも帝国兵となんてくっついていられないが、アリシアのような悪魔的な魅力と、今まで人の温もりを知らずに生きてきたかのような肌の冷たさに負けて引きはがせず、結局恥ずかしがりながらも彼女の接触を受け入れて。そうこうしている内に見えてきた王城を見ながら、どこか観念したかのように呟いて。)

……女慣れするのもまたカルロス様に近づく一歩だしな。



(/一部文字化けがあったので訂正します……)

1120: エルフリーデ [×]
2025-11-19 12:53:20

>1119

エルフィ…随分と可愛い名前で呼んでくれるんですねぇ。軍では「馬鹿」や「愚図」だの碌なあだ名を付けられないので、なんだか新鮮な気持ちです。

(呟かれた可愛らしい愛称を繰り返すと、少しの間を置いてエルフリーデは口角を吊り上げた。馴れ合いを良しとしない帝国軍に於いてあだ名とは悪口が常である。初めての愛称が余程気に入ったのか無意識にレドの腕に抱きつくと、真っ直ぐにその瞳を見据え、言語化出来ない内なる喜びを「新鮮な気持ち」と言い表した。あまりに強く抱き締めているため、エルフリーデの豊かな双丘はレドの片腕を完全に飲み込んでいる。そんなやりとりの最中にも馬車は進み、遂に城の正門に到着した。改修工事でもしているのか門は幕に覆われており、警備に当たる衛兵も通常数人のところを数十人体制の厳戒態勢である。そして、眠たそうにあくびをしながら、臨時で編成されたであろう警備隊の指揮を執っているのは緑髪のエルフの騎士…レドもよく知るバカエルフであった。)

1121: レド [×]
2025-11-19 22:51:05

>1120

く、苦労してんだなエルフィ……ああっでも、そろそろ離れた方がいいぞ?ほら、城に着くし!アリシア様に見られたら大変なことに……

(なにげなく呟いた愛称が相当気に入ったエルフリーデがレドの腕を強く抱きしめると、ますますあたふたし出して。しなやかにきらめく銀髪、華やかな香り、吸い込まれそうな蒼き瞳、そしてつい視線が行ってしまう、自らの腕を飲み込む……で、でかい……なんだか心まで飲まれそうだ。でもここまで懐かれたからには振りほどくわけにもいかず、ひとまずついに目の前に現れた窓の外の王城を指差して気を逸らそうとして。
だが城の正門に入って「あるもの」を目にした途端、レドのあたふたした動きは急に止まり、歯を食いしばり始めて。エルフリーデに抱かれていない方の手は自らの東刀をがっちりと握りしめ、抱かれた腕を包み込む豊満な感触の源には目もくれずに、瞳孔の開いた瞳を窓から見える「あるもの」に突き刺して。「あるもの」とは?なぜか幕に覆われた正門ではない。レドが睨みつけている「あるもの」とは緑髪のエルフであり、本来は正門の警備などするはずのない人物。自分とレイラの命を狙い、自らの技をことごとく防いだ挙句に野原へ捨て置いた因縁の相手。共和国数十万殺し。百年王の側に仕える魔女にして、王に仇なす者を闇に葬るフードの死神……フィリア王国騎士団副団長・第二席エリス・フィンベル!その忌むべき名の代わりに、自らが付けたまたの名を顔を歪ませながら呟いて。)

バカエルフ……!馬鹿な、なぜこんなところに……!

1122: エルフリーデ [×]
2025-11-20 11:30:05

>1121

私よりもあんなエルフの方がいいんですかぁ?そうだ、レドさん。今晩はアリシアさんと三人で楽しいことしましょうよ。ね?

(すっかり外にいるエリスにレドの関心が向けられたことに、エルフリーデは少しだけ妬いてしまったようだ。一層身体を密着させると、エリスから興味を逸らすべく甘い声色でレドの耳元に囁く。恋愛においては純真なアリシアが同意する訳もないのだが、エルフリーデにはそんなことは関係ない。断るのならアリシアの目の前で見せつけるまで、がっちりとレドの腕をホールドしている様からはそんな本気度合いが窺える。
一方で馬車は何事もなく正門を通過するが、その刹那、自らに向けられた敵意に気が付いたエリスはレドに視線を返して、挑発するかのようにニヤッと口角を吊り上げた。エルフ種特有の高潔さはどこへやら、相変わらず性格の悪いエルフである。)

1123: エリス/カトリーナ [×]
2025-11-20 13:43:08

過去編「たとえ命に代えても」

近寄らないでッ…!

(王城の一室に、罵声と共にティーカップの割れる音が響く。声の主はカトリーナ、フィリア王国の第二王女である。王族の中でも聡明で、他国に嫁いだ姉に代わり王位継承の有望株に数えられている一人だ。そんな彼女が今、珍しく気が立っている様子であった。罵声を浴びせられたメイドは信じられないといった様子で後退ると、ついには耐えきれずに部屋を飛び出した。後にはカトリーナと散乱した破片のみが残される。)

あちゃー…どうしたのさ。君が取り乱すなんて珍しい。私でよければ話を聞かせてくれないかな?

(騒ぎを聞きつけたエルフが一人、その部屋へと足を踏み入れた。彼女は王国騎士団副団長を務めるエリス。困り顔で頭を掻きながら、ご乱心の王女に臆することなく歩み寄ると、まだ成長途上にある少女の為に膝を折り曲げて、親身に話を聞こうと試みた。)

エリス…あなたは、私の味方…?

勿論だとも。あぁ…王族を守るのが私達騎士の仕事だからね。

(不安げに瞳を揺らしたカトリーナの問いかけに、「勿論だ」とエリスは考えるまでもなく返答する。しかし、あまりに返答が早すぎたためか、カトリーナの目には未だ疑念が感じられた。更なる質問を投げかけられることを察したエリスは少しだけ視線を宙に彷徨わせ、取って付けたかのような理由を並べると、カトリーナは押し黙って頷く。どうやら納得してくれたようだ…エリスは心の内で胸を撫で下ろした。)

お姉様が、亡くなったと聞いたわ…群衆に石を投げられながら…首を刎ねられたと……こんなのおかしいわ、絶対に裏があるの!きっとお兄様が…だから誰が味方か分からなくて…怖くて……私…わたし…死にたくないのっ…!助けて、エリス…!

(涙ながらに心情を打ち明けたカトリーナを見て、エリスの胸は締め付けられる。あぁ…賢いこの子は姉の訃報を聞いて真相に辿り着いてしまったようだ…腹違いの兄弟達が普段と変わらない日常を過ごす中で、この子だけが現実と、身に迫る脅威を見据えている。カトリーナの置かれている状況を冷静に整理すると、エリスは覚悟を決めて瞳を開いた。この子の不安を取り除けるのは私しかいない…私であるべきなんだ。)

そっか…それは怖かったね。大丈夫…全部、私に任せてよ。君は絶対に私が守るから。

本当に…?

私は100年この国を守ってきた副団長さ。人っ子一人守るくらい造作もないよ。

(カトリーナを抱き締めて、頭を優しく撫でる。従者が信用ならないというなら食事だって用意するし、あらゆる身の回りの世話をしたって構わない。文字通り、エリスは全て任されるつもりであった。いつもののらりくらりとした様子など微塵もない姿を前にして、真っ直ぐな瞳でカトリーナが投げかけた問いかけは疑念ではなく最終確認である。エリスは自信満々に胸に手を置いて、己が実績と職務にかけて守り抜くことを誓った。)

そこまで言うなら信じるわ。でも、どうしてそんなにも尽くしてくれるの…?

だって君は………君の亡きお母さんと約束したんだ。何があっても君を守るって。たとえ命に代えてもね。

そう…お母様と……お母様のお話色々聞きたいわ。私、会ったことないもの!

ええと…別の話題にしないかな?もっと楽しそうな話があると思うけど…

勿体ぶらずに教えなさいってば!

(エリスの言葉と表情に嘘は感じられない。しかし、騎士としての使命感に駆られて、というのはエリスの人柄を知る人間であれば誰もが疑問を抱かずにはいられないだろう。どうしてここまで尽くしてくれるのか、カトリーナの尤もな質問に何かを告げようとしたエリスは思い留まり、ばつが悪そうに視線を逸らして暫し言い淀んだ。思考を終えて、言葉を待つカトリーナに視線を戻すと、これは、彼女が産まれてすぐに亡くなったという母親との約束なのだとエリスは語る。「たとえ命に代えても」、この言葉に、決して他人事ではない覚悟を宿して。母との約束と聞いてカトリーナはさらに興味を示すが、これまたエリスはばつが悪そうに天を仰ぎ見た。なんとか話題を逸らそうとするがカトリーナはなかなか引き下がらない。問答の末に最後にはカトリーナが折れて、代わりに一晩中エリスの生い立ちや趣味趣向、果ては恋愛遍歴まで、根掘り葉掘り質問責めされたのであった。)

1124: レド [×]
2025-11-21 08:28:15

>1122

ちょっ!何言ってんだよ!そんな親善あるか!あんた何しに……

(さすがにエルフリーデが密着を強くして、その上耳元で爆弾発言をしてきてはレドの意識もエリスから彼女へと戻る。身体をバタバタさせて彼女の密着に抵抗しようとするが……)

な…………ッ!

(緑髪のエルフがこちらに気味の悪い笑みを返してきた途端、またしてもレドの顔と身体は一瞬で凍り付く。まるで全てを見通したかのようなその笑みに心臓を射貫かれた感覚がする……思わず握りしめた刀も手から落としてしまい。しばしの硬直の後、思わず顔から流れ出た冷や汗を指で拭って)

人を弄ぶしか能の無いバカエルフめ、そうやっていつまでも笑っているがいい!この世に生まれて二十余年、いつも命を張ってきたこの俺だ。百年物の置物とは格が違うと、証明してやる……!

(エリス・フィンベル。百年王に仕える副団長。だがレドからすれば意味もなく自分を生かし、今こうして自分がもがいているのを笑うために何百年も生きている性悪エルフにしか見えない。……そういう女が第一王子派という安牌に属していないのは何故だろう……という疑問を頭の片隅に残しつつも、そのふざけた糸目をいつかひんむかせてやる!と改めて誓うと、冷や汗で湿った手を握りしめ、歯を食いしばり、エリスのいた方へ怒りの形相を向けて)

……というわけでシリアスな雰囲気で行きたいんだ。そろそろ離れてくれないかなエルフィ?

(何はともあれ当面の心配はこの帝国兵、エルフリーデだ。自らの腕を包む柔らかい感触にちらっと視線をやってから、彼女の顔に困り顔を向けて。敵意は逸らしたが別の意味で心配になってきた。夜這いとかされないかな、天井裏とかで寝た方がいいかもしれない……)

1125: エルフリーデ [×]
2025-11-21 13:20:55

>1124

仕方ありませんねぇ…レドさんはほかの女にご執心のようですし、今日は諦めてあげます。

(レドが抵抗する度にぷるんと擬音を出して揺れていた双丘は、困り顔を向けられたことでついに腕から離れた。どんな感情であれ、自分以上にあのエルフがレドの気を引いたことが面白くないのであろう、エルフリーデは不貞腐れて窓の外に視線を向けてしまう。しかし、「“今日は“諦める」という言葉からも分かる通り、レドの貞操の危機は依然として健在のようだ。
しばらくして、馬車は王城の敷地内に併設された近衛隊庁舎前で停車し、黒い軍服に身を包んだ二名の近衛隊騎士に出迎えられる。馬車の中から見える二人の顔は爽やかな笑みとは裏腹に瞳に光が宿っておらず、「不気味な組織」という世間一般的な近衛隊の印象を裏付けるものであった。)

1126: レド [×]
2025-11-22 08:36:23

>1125

ふぅ……そうむくれるなよエルフィ。ありゃ俺の人生を変えた女……命がけの恋人なんだ。

(エルフリーデのとてつもない武器の感触が腕から離れたのを感じ取ると、つい今までその感触が残っていた腕に視線をやり、安堵の溜息を吐いて。すっかり拗ねてしまったエルフリーデに静かな視線を向けつつ、先のエルフの事を語って。エリス・フィンベル。第一王子派でもアリシア派でも無い副団長。行動原理はまるで分からないが、今回の件で介入してくることは間違いないだろう。その時こそケリをつけてやると誓いながら窓の外をちらりと見ると、いよいよ近衛隊庁舎に到着したと気付く。)

さあ着いたぞエルフィ。支度はいいか。

(エルフリーデに呼びかけながら落とした刀を拾い、出迎えの近衛兵を無表情で見つめて。どこまでも人をコケにするバカエルフのものとはまた違う、張り付いたような気味の悪い笑顔だ。会食で初めて会った時のアリシアのような……あれも悪魔憑きなのだろうか、と考えを巡らせつつ、馬車のドアが開くのを待って。)

1127: エルフリーデ [×]
2025-11-22 11:03:49

>1126

へぇ…人生を。それでは、そう遠くないうちに私もレドさんの人生を変えてあげます。楽しみにしていてくださいね。

(エルフによって人生を変えられたと聞いて、エルフリーデは対抗意識を燃やしたようだ。視線をレドに戻したかと思えば、二ッと口角を吊り上げて、自分の手でレドの人生を変えてみせると宣言する。その目はまさしく捕食者のものであり、人生を変えるとは即ち既成事実を作るということに他ならない。レドが身を守る為にも、屋根裏で寝るという選択肢はもはや現実的なものになりつつあった。宣言を終えると同時に外で控える近衛兵によって馬車のドアは開かれ、支度を終えたエルフリーデはレドの確認の言葉に頷いて、共に馬車を出る。)

お待ちしておりました。エルフリーデ殿、そしてレド殿。エルフリーデ殿はコンラッド殿の元へ、レド殿はアリシア様の元へ別々にご案内致します。

(馬車を出た二人に男の近衛兵が恭しく頭を下げる。行き先が異なる為、別々に案内する旨を伝えると、もう片方の女の近衛兵にエスコートされる形でエルフリーデはその場を後にした。またすぐに会えるのだが、名残惜しそうにチラチラとレドに視線を送る様はなんとも乙女らしい。残された男の近衛兵の方も「お荷物はお部屋まで運んでおきますのでご心配なく」と前置きした上で、レドをエスコートすべく背を向けた。VIP待遇に慣れている為か、所作の一つ一つが丁寧で洗練されたものであるが生気のない瞳も相まり、まるで精巧な人形のような不気味さを醸し出していた。)

1128: レド [×]
2025-11-22 20:34:14

>1127

は、はぁ。そりゃどうも……

(なんだか変な方向にスイッチが入ってしまったエルフリーデの宣言に何とも言えない顔を向けて。馬車を降り、近衛兵の片割れにエスコートされ去り行く彼女の背中をげんなりした顔で見送って……ああ、ゆっくり寝られる保証すら無いとはとんでもない話を受けたものだ……だがある名前が頭に引っかかると真顔になる。「コンラッド殿」、連れの帝国兵だろうか。帝国もアリシアも、この王国で一体何を……と考えつつ、案内係の近衛兵に向き直って。)

ん……かたじけない。これからよろしく頼む。

(近衛兵に淡々と挨拶して後をついていき。何とも底の見えない男だ。近衛じゃなくて刺客の間違いじゃ……この配下の有り様といい帝国を呼び寄せた件といい、アリシアも最早悪魔に呑まれてしまったか。あの夜のことは幻だったのだろうか……一抹の不安を抱えつつ、眼前にそびえ立つ白き王城を見上げて。農民が王城などを目の前にしては緊張で立ち竦むだろうが、色々なものを抱えるレドは緊張どころではない。表情も足取りも、むしろ静かだ。)

ま、やるだけのことをやるんだ。そうだろう師匠(オヤジ)。

(師匠から貰い受けた白きケープをはためかせつつ、視線を近衛兵の背中に戻して。天を黒鷲が覆い、地に悪魔が笑うこの王城に、いま一羽のカラスが舞い降りる。)

1129: アリシア [×]
2025-11-22 22:34:41

>1128

レド殿をお連れ致しました。

(シエルが特異なだけで基本的に近衛兵は馴れ合いを好まないようだ。道中振り返ることなく淡々と歩みを進め、ものの数分で近衛隊庁舎の最上階へと辿り着く。そこに佇むのは今やアリシアのものとなった近衛隊長執務室。扉をノックして短く要件のみ伝えると、「通してください。」というアリシアの指示に従い、そのまま扉を解放してレドへ入室を促した。)

レド殿、お待ちしておりました。突然のお呼び立て、申し訳ありません。お疲れでしょうしソファに…と言いたいところですが、すみません。もう一つ我儘を聞いてほしいのです。少しだけ…甘えさせてください。

(レドの顔を見るなりアリシアは仕事の手を止めた。机の上には山積みの書類が並んでおり、騎士団の役職者が如何に激務かを物語っている。視線のみで近衛兵を下がらせると、二人きりになって初めてアリシアはその顔に柔らかな笑みを浮かべた。軽い足取りでレドへと歩み寄り、ひとまずは急に呼び立てたことを詫びる。本来であれば、レドの労をねぎらって休憩がてら雑談と言いたいところだが、今のアリシアはそれどころではない。レドと一夜を過ごしてからというものの胸の高鳴りが治まらないのである。頬を赤らめながら、抑えられない衝動に抗うこともなくレドに抱き着くと、その胸板に顔を埋めた。しばらく全身でレドを感じて落ち着きを取り戻すと、普段とは違うレドの装いに上目遣いで感想を告げる。)

そのケープ、良くお似合いですね。

1130: レド [×]
2025-11-23 14:07:31

>1129

(近衛兵に従いながら庁舎の中を進んで。道中は雑談一つさえ無く、響くのはカツカツという足音ばかり。やがてアリシアの待つ執務室に辿り着くと、ただ事務的な彼女の声が返ってくる。親しみやすさとは程遠い国王直属の近衛隊、二十越えたばかりの俺がどうやって剣術指南するべきか。そして今アリシアはどうなっているのだろう……無表情の下に悩みを隠しつつ、入室すると「冒険者レド、お召しにより参上しました。」とアリシアに一礼して。)

あ、アリシア様!?お会いしとうございました……
……このケープは亡き師の形見にして宮仕えの装い。これを纏いながらアリシア様にお仕えできること、光栄に存じます……!

(意外!アリシアの様子はつい今朝がた友人を帝国兵の生贄にした指揮官と同一人物とは思えないほど優しい。そう、一夜を共にしたあの日の時と同じだ。驚きと安堵に顔を緩めながら、アリシアの身体を受け入れて。上目遣いの彼女に視線を合わせ、照れながら褒められたケープの事を語って。ふと机を一瞥すれば山積みの書類が見える。そこにアリシアが抱える近衛隊の、そして名門ライデン家の惣領としての重責を感じ取れば、彼女を優しく抱きしめて。羽二重で織られた白絹のケープ。冒険に持ち出すには勿体無く、宮仕え用に、アリシアの下へ参じるために取っておいたそれはなめらかに輝き、レドの印象をより柔らかくする。)

1131: アリシア [×]
2025-11-23 16:38:03

>1130

なるほど、お師匠様の美的センスには感服致します。今やご挨拶に伺えないことが残念でなりません…

(レドの話を聞きながらケープへと視線を移すと、形見でありながら非常に状態が良い事に気が付く。きっと仕立ての良い品なのだろう、レドの黒い装いに対象的な純白のケープは良く映える。もし、いずれレドが纏うことまで考えていたならば、そのセンスには感服するほかにない。愛おしそうにケープの手触りを確かめながら、今や挨拶に伺うことも叶わないレドの亡き師へと想いを馳せて、アリシアは顔を伏せた。そして、同時に何かに気付いてピタリと動きを止める。そう、先程まで別の女(エルフリーデ)が密着していた事もあり、石鹸の甘い匂いがレドに移っていたのだ。アリシアはゆっくりと顔を上げると、不安に瞳を揺らしながら問いかける。)

レド殿…その…決して浮気を疑っている訳ではないのです。ただ、ほかの女の匂いがしてはどうにも不安になってしまって……再会して早々にはしたないのは承知していますが…今一度、愛を確かめさせてください。

(まさかレドが帝国兵に目を付けられたなどとは想像もしていないが、冒険者である以上は性別問わず様々な付き合いがあるのだろうとアリシアは理解しているつもりである。決して浮気ではないと、レドに対する信頼は揺らいでいない。しかし繊細なアリシアは、異性としての魅力がないのではないかと、自分自身に対する言い知れない不安が心の奥底で燻っていた。その不安を拭う為にも、再会早々に身体を求めることははしたないと承知の上で、瞳を潤ませてキスをせがんだ。レドも気が付いている通り今のアリシアは本来の人格である。きっとレドとの接触がその人格を呼び覚ますトリガーとなっているのだろう。あの夜と同じく、一人の恋焦がれる乙女としての懇願であり、皮肉にも、これから先アリシアを裏切ることになるレドへの洗礼でもあった)

1132: レド [×]
2025-11-23 20:23:08

>1131

う……事情は後で説明します。ただひとつだけ……アリシア様。俺はいつでも、アリシア様の味方ですよ……

(どうやらエルフリーデの匂いを嗅ぎ取られたらしい。やってくれたなあのバカエルフ二世……と、一瞬気まずそうな顔をしながらも、すぐ穏やかな顔になってアリシアの願いを受け入れて。「俺はいつでもアリシア様の味方」。彼女を裏切る密命を帯びておきながら恥知らずな発言だ。しかしアリシアに潜む悪魔が聖教国どころか、帝国、果ては同じ悪魔まで呼び寄せた以上、彼女を止めなければならない。せめて今だけは彼女の孤独と重責を癒してあげたい……そんな葛藤を胸に目を閉じ、アリシアの頭と身体をそっと抱き寄せれば、彼女の唇に自らの唇を重ねて。)

1133: アリシア [×]
2025-11-24 05:16:08

>1132

んっ…ふっ…レド殿…その言葉を聞けて安心しました。いつまでも…お慕いしております。

(目を閉じ、甘い吐息を漏らしながら身体を委ねる。しばらくして顔を上げると、未だ興奮の冷めない潤んだ瞳をレドへ向け、愛おしそうに彼の頬に手まで添えて、信頼と、変わらぬ愛の言葉を紡いだ。唇を重ねたことで不安が拭えたのだろう、緊張が解けてアリシアの身体は脱力し、一時的に、あの夜と同じくレドの支えなしでは立つこともままならない状態となっている。激務によるストレスの反動でもあるのだが…今はそれすらも心地良いといるほどに、全幅の信頼を置いた相手に全てを委ねるような感覚に快感すら覚えていた。その危うさは、未熟な身体と精神に悪魔を宿し、神経を擦り減らしながら政にかまける彼女の限界が近いことを示すものでもあった。)



1134: レド [×]
2025-11-25 01:40:37

>1133

ん……っっ…………!
……はぁ、はぁ…………アリシア様、だいぶお疲れのようで……一旦ソファで休みましょう。気の済むまで側におりますから。

(愛する人の柔らかい唇を心の赴くままに吸ってから、紅潮した顔、潤んだ瞳をアリシアに向けて。彼女の優しい手を頬に受けるその顔の距離は、お互いの熱い吐息がぶつかり合うほどに密着している。ああ、こうしていつまでも愛を交わせていられたら……と願いつつアリシアを抱き寄せていると、彼女の柔らかい身体にまるで力が入っていないことに気付く。あの「地獄の門」とやらを使った形跡も無いのに。どうやら近衛隊という重責そのものが彼女を苦しめているらしい……アリシアの膝裏に手を回すとお姫様抱っこして、ソファに座って休みましょうと提案して。無論ライデン家としての誓いがある以上、事を起こす気は無い。共に座ることでアリシアを心身共に癒したいだけである。穏やかな顔がそんな下心の無さを物語る。)

1135: アリシア [×]
2025-11-25 14:22:18

>1134

お気遣い感謝します。そうですね…色々と話すべきこともありますし、ひとまず休憩に致しましょう。

(熱い口付けを終えてしまったことに名残惜しさを感じるも、抱え上げられたことで再びアリシアの胸はときめいた。口付けを交わす時とは違ってお互いに目を瞑っておらず、赤く染った顔を見られるのが恥ずかしくて、思わずアリシアはレドの胸板に顔を埋める。そんな状態でも何とか言葉を紡いで休憩に同意すると、ソファに移るまでにレドの負担を減らすべく、身体が揺れないようにギュッと力を入れて抱き着いた。エルフリーデよりは小ぶりなものの、服の上からでも分かる確かな柔らかさがレドの身体を包み込む。)

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