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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
1395:
アリシア [×]
2026-07-24 13:46:14
>1394
レド殿…私はいったい…
あぁ…またご迷惑をお掛けしてしまったようですね。ごめんなさい…恋人として不甲斐ないばかりです。
(意識を取り戻したアリシアは、自身のすぐ横に迫ったレドの整った顔を見るなり頬を赤らめる。
教皇の使者イザベラとの会話の途中で記憶が途切れているため、視線のみを動かして状況を確認すると、自身にレドの上着がかけられていることに気が付いた。原因は分からぬが、途中で倒れたことで心配を掛けたのだろうと推測すると、申し訳なさそうに俯いて謝罪の言葉を紡ぐ。エリスとの一件以降、レドには助けられてばかりである。名家の生まれのプライドもあり、そんな不甲斐ない自分を思うと、その瞳からは今にも涙が零れ落ちそうであった。)
1396:
レド [×]
2026-07-25 15:00:58
>1395
フッ、大丈夫ですよアリシア様。きっと日頃の疲れが出たんでしょうね。あの女も帰りましたし、今日はもうゆっくり休みましょう。眠れるまでお側におりますから。
(面倒をかけたことを気に病んで、瞳を潤ませるアリシアに首を振ると、どうってことないとばかりに微笑んで。アリシアは名家と要職という二重の重責を負う身の上だ。悪魔のことが無くとも心身の消耗は激しいだろう。むしろその重責が悪魔を呼び寄せたのかもしれない……そんな彼女の重荷を肩代わりできるのなら、嬉しいくらいだ。
改めてアリシアの隣に腰掛けると彼女の両手を自らの両手で包み、眠れるまでお側にいると誓って……自分の寝床をどうするかは、アリシアが眠ってから考えることにする……)
1397:
アリシア [×]
2026-07-28 20:06:36
>1396
レド殿…ありがとうございます。
それでは…その……今日は隣で寝てくださいませんか…?こういう時くらい恋人らしいことをしたくて…
(自分の失態を気にも留めず温かい言葉をかけるレドに、アリシアはさらに顔を真っ赤に染めるも、包み込まれた手ではそれを隠すことも出来ずにいた。
手の温もりを堪能しつつも、気恥しさからくる無意識の抵抗で顔を逸らしながら、アリシアはしどろもどろに言葉を続ける。その内容は、今夜はレドに添い寝をして欲しいというもの。多忙な身ゆえ恋人との時間を作るのも一苦労な彼女の乙女らしい願いであった。)
1398:
レド [×]
2026-07-31 06:20:32
>1397
……っっ!
(「隣で寝てほしい」。アリシアにそうせがまれると身体をぴくっと震わせて。なにせ今までのレドの人生、寝床を共にする女と言ったら「くぉぉらっ!いーかげん起きんかい!」と叩き起こしに来る、ゴリラみたいな仲間しかいなかったのだ。そこに真っ白な肌を紅潮させた麗しい乙女から隣で寝てほしいと恥ずかしそうにお願いされたら……レドの顔も同じように赤くなるというものだ。)
……ふふ、かしこまりましたアリシア様。お供しましょう。そうだなぁ……もう少しここでお話しますか?それとも……べ、ベッドへ行かれますか?
(だが恋人として断る理由はないだろう。少し固まってから落ち着きを取り戻すと、柔らかく微笑んで了承して。それでも初めて恋人と寝床を共にするのは緊張するものだ。たどたどしく、このままソファで話すかベッドに行くかをアリシアに問いかけて。)
1399:
アリシア [×]
2026-08-03 21:37:47
>1398
それでは…眠るまでベッドでお話に付き合ってください。
(レドの問いかけにアリシアはしばし顎に手を添えて思考に耽ると、結論が出るなり澄んだ笑みを見せて答えた。その内容はベッドでのお喋りという、2つの選択肢の良いとこ取りともよべるもの。早速ソファから立ち上がると、レドの手を引いて真っ直ぐにベッドへと導き、掛け布団を捲ってその中に身を潜らせて、期待を含んだ眼差しで隣にレドが入るのを待った。)
(/返信遅れて申し訳ありません!)
1400:
レド [×]
2026-08-05 12:56:15
>1399
は、はいっ、お供します……
(アリシアに手を取られると、どぎまぎしながら引かれるままにベッドの前に立って。エリスと戦った時は避けていた添い寝を、今度はアリシアの方から物欲しそうに請われている……緊張と恥ずかしさで固まっていたが、我に返って慌てながらベルトを外すと、ぎこちなくアリシアの隣に潜り込んで。)
し、失礼……
(/いえいえ、大丈夫です!ご不在の間に溜めていたレドのイラストを近日公開したいと思います。よろしければお楽しみいただけると嬉しいです。)
1401:
匿名さん [×]
2026-08-05 20:28:58
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1402:
アリシア [×]
2026-08-08 09:05:01
>1400
ふふっ、人肌の温もりというのも悪くありませんね。こういう経験は初めてなので…少し緊張しています。
(最愛の人との添い寝。その事実を実感してアリシアは頬を赤く染めながらも、嬉しさにいつもよりも一段高い声色で心情を語る。
「こういう経験」というのは勿論恋愛経験がないことを含んでの表現でもあるが、それ以前にアリシアは唯一の肉親である父親とも寝床を共にしたことはない。同性のシエルは別として、初めて誰かに愛を向けられているようで、アリシアの胸の内の高陽はこれまでにない程であった。)
(/ありがとうございます!
新規イラスト凄く楽しみです!目に見える形で、レドに対する解像度が一層上げられると思うと公開が待ちきれません!)
1403:
レド [×]
2026-08-10 09:59:47
>1402
(縛っていた髪を解き、アリシアの隣で横になる。じんわりと布団の中に広がるアリシアのぬくもり、 身体の中に染み込んでゆくアリシアの柔らかい香り、そして自分を純粋に信頼して子供のように身を委ねてくれるアリシアの赤みを差した美貌……レドには初めての経験である。そうしたものに触れていると確かに緊張はするが、だんだん安らぎの方が勝ってきた。緊張がいくらか解けた穏やかな笑顔で、アリシアに返事して。)
はは、俺もですよ……ってあれ、アリシア様、子供の頃お父様と添い寝されたことは……?俺もないんですけどね。
(この前背負った時もそうだが、アリシアは父親の身体に守られた経験が無いように見える。なにせあのオークみたいな親父だ、ろくな思い出もなさそうだと平時のレドなら質問を控えるところだが……緊張が解けたからか、頭に湧いた疑問を何の気なしに投げかけて。)
1404:
トピ主 [×]
2026-08-14 01:26:23
(/すみません!少々立て込んでいまして、返信明日になります!)
1405:
レド [×]
2026-08-15 09:34:13
>1404
(/了解です!お待ちしております。)
1406:
アリシア [×]
2026-08-15 20:22:08
>1403
いえ…そうした記憶はありませんね。非才の身ゆえ、何かにつけて怒られたことは数知れずですが…ふふ。
(レドの質問に、アリシアはしばらく記憶を辿ってみるものの、思い返されるのは常に才能の権化たるクレアを引き合いに出されて理不尽に怒鳴られた日々。今さら感情が揺さぶられる事もないが、そんな父親への呆れからアリシアは思わず乾いた笑みを零した。
しかし、自分のつまらない幼少期を語るよりもアリシアが興味を示したのはレドの過去についてである。レドも同様に父親と添い寝をしたことがないようだが、それはアリシアの思い描いていた平民像とは大きく異なるものであった。アリシアもまた、その事についてなんの気なしに問いかけてみて。)
レド殿もそうした経験がないようですが、平民の方も家族とは寝床を共にしないのですか?
1407:
レド [×]
2026-08-18 22:52:22
>1406
(案の定ひどい父親の下で育ったようで、変な事を聞いてしまったと申し訳なさそうに眉尻を下げていると、逆にアリシアから自分の生い立ちを問われた。レドは天井を静かに見つめ、「平民……か。俺も普通に生きてない男、指標にはなりませんが」と前置きしつつ、穏やかに自らの出生を語り始めて。)
俺は辺境の農村の生まれ……生まれた時から父親はいなくて、女手一つで育てられたんです。でも母親も、八つの頃に……村を襲った盗賊に……
(目を閉じつつ、幼い頃に親を亡くした事を語って。生来レドに父親はいなかった。母親には添い寝してもらった経験はあるようだが、辛い別れの記憶の方が勝るのか、レドの口から添い寝の話は出てこない。)
運よく生き延びた俺は母の仇を討とうと盗賊の一味に戦いを挑んだ。でも力の差は歴然で……と、ここまでならよくある農村の悲劇。でもトドメを刺されそうになったその時――
『やれやれ、つまんねぇモンを斬っちまった。引退したってのに落ち着かねぇもんだ』
(目を開けると、今度は母の仇を討とうとして敵わず、盗賊たちに返り討ちにされそうになった話に移る。そして死の間際……突如として目の前で何かが閃いたかと思うと大勢の盗賊が糸が切れたかのように皆倒れ伏し、代わりに見慣れぬ剣を握り、長い白髪をたなびかせた幽鬼のごとき老人が現れた。それこそが東国から来た剣士・ショウカク、後のレドの師匠であった。)
……盗賊を討って仇を討つ力が欲しいと拝み倒して、なんとか弟子入りを認められてからは二人っきりの師弟生活。ひたすら剣と心を鍛える厳しい師匠との添い寝は……なかったかな。はは……
(結局、事実上の父親であるショウカクとも添い寝した経験は無かったと、アリシアの方に顔を向けながら苦笑いして。)
1408:
アリシア [×]
2026-08-19 20:07:08
>1407
その…ごめんなさい……辛い過去を語らせてしまいしたね…
(何気ない質問が思いのほか重たい話を引き出してしまったことに、アリシアは困惑と申し訳なさでしばらく返答を詰まらせて瞳を泳がせる。どうにか感情を整理して謝罪の言葉を絞り出すと、この重苦しい空気をどう打開すべきか、瞳を伏せて今一度思考を巡らせた。)
お母様の代わりは務まりませんが…わ、私で良ければいつでも添い寝しますから…寂しさを感じたらいつでも申し付けてください。
(レドが失ったものを埋め合わせるには自分では役不足かもしれない。そんな不安を抱えつつも、瞳を上げたアリシアは真っ直ぐにレドを見つめて、孤独を感じた時にはいつでも自分を頼って欲しいと告げる。その本気度は無意識に身体に現れたようで、気が付けばレドの腕を両手で手繰り寄せて、自らの双丘に埋めていた程である。)
1409:
セシル [×]
2026-08-20 16:39:45
過去編~セシル・リカードの追憶~
今でも、ときどき思い出す。
騎士学校へ入学したばかりの頃。 まだ五体満足で、剣を握れば自分は何にだってなれると、本気で思っていた頃のことを。
そして、クレア・ライデンに初めて声をかけた日のことを。
あれを「友情の始まりだった」なんて綺麗に言ってしまうのは少し違う。
だって私は、最初からあの子と友達になりたかったわけじゃない……
私は、ライデン家と繋がりが欲しかった。
それだけだった。
私の生まれたリカード家は、古い騎士の家系ではあったけれど名門と呼べるほどではない。
代々騎士団にそれなりの人材を送り出してきたから、名前くらいは知られている。でも、王都の社交界で「リカード」の名を出したところで、振り返る人間なんてそう多くないだろう。
だから家では、よく言われた。
「騎士学校は剣だけを学ぶ場所ではない」
「人脈を作れ」
「将来、大きな力を持つ人間とは良い関係を築いておけ」
私はそういう話を別に嫌ってはいなかった。
当時の私は、それが大人になるということなんだと思っていたから。
そんな中で同期にいたのがクレア・ライデン。
騎士の名門、ライデン家のご令嬢。
しかも、入学時点から明らかに周囲の生徒とはものが違った。
剣を握らせれば教官さえ黙り込む技量を見せつけ。
座学では履修範囲外の問題を平然と解く。
魔法適性も並外れて高い。
ああ…これが才能なんだって、私の根拠のない自信はその時に打ち砕かれたよ。
けど、誰もが羨む才能を持ちながら、人の輪に入るのが苦手なのかクレアはいつも一人だった。
今なら笑ってしまう。
あの頃の私はそんなクレアを見て、
――都合が良い。
なんて考えたんだから。
「ねえ、クレア・ライデンさんだよね?」
私が初めて声をかけると、クレアは読み耽っていた教科書から顔を上げた。
「……そうだが」
「私、セシル・リカードって言うの。同期なんだし、仲良くしようよ」
満面の笑顔。
我ながら完璧美少女だったと思う。
でも、クレアはしばらく私の顔を見つめたあと、
「……なぜ?」
と聞いた。
思わず固まった。
「なんでって……同期だから?」
「他にも同期はいる」
「そ、それはそうだけどさ」
「私と仲良くなる理由にはならないと思うが」
可愛げのない子だと思った。本当に。
隣でそのやり取りを聞いていた友人のリリーナなんて、吹き出していたくらいだ。
「ぷはっ…!セシル、完全に警戒されてるじゃない!ふふっ…」
「うるさいなあ」
「だって顔に書いてあるもの。『裏があります』って」
「書いてない!」
「書いてる」
そしてクレアも
「……鬱陶しいから近寄るな」
なんてトドメを刺してきた。
あの時の私はどんな顔だったかな…たぶん泣きそうだったと思う。
それでもめげずに、毎日、毎日毎日…時にはリリーナも交えて私はクレアに構った。
ある日クレアの方が先に折れて、当たり前に隣にいる仲になった。
最初はただの意地だったと思う。
けど、いつしか家のこととか、そんなものはもうどうでもよくなっていて、気付けば純粋にクレアのことを「友達」と看做していたんだ。
誰よりも強くて、誰よりも賢くて、いつも澄ました顔をしているけれど、本当は寂しがり屋で、そんなクレアのことがたまらなく愛おしかった。
居れる限りの時間を共に過ごすくらいに。
クレアが飛び級してから、私達が一緒にいられる時間は目に見えて減った。
仕方のないことだった。
私とリリーナが通常の課程をこなしている間にも、クレアは上級生に混じって講義を受け、実技訓練をこなし、騎士団本部から回されてきた特別課題にまで手を出していた。
本人は何でもない顔をしていたけれど。
今思えば、あの頃のクレアは明らかに頑張りすぎていた。
「クレア、今日の夕食どうする?」
「要らない」
「また?」
「食堂へ行く時間が惜しい」
「昨日も同じこと言ってなかった?」
「昨日とは違う。今日は本当に時間がない」
「昨日も本当に時間がないって言ってたよ」
そう言うと、クレアは露骨に嫌そうな顔をした。
「……セシルは細かいな」
「友達が三食まともに食べてるか確認するくらい普通でしょ」
「普通ではない」
「普通ですー」
そんなやり取りを何度したことか。
最初のうちは、私もそこまで深刻には考えていなかった。
クレアは元々そういう子だったから。
教わったことはできて当然。一度始めたことなら、最後まで完璧にやり切る。誰かに頼るくらいなら、自分で全部片付けた方が早い。
そうやって何でも抱え込む。
しかも厄介なことに、本当に大抵のことは一人でできてしまう。
だから周りも頼る。
教官は期待する。上級生すら相談を持ち込む。 同期は分からない問題を聞きに来る。下級生からすれば、史上最速で飛び級したライデン家の天才なんて、もう半分伝説みたいなものだった。
そしてクレアは、その全部に応えようとした。
――応えられてしまった。
それが良くなかったんだと思う。
ある日の夕方。
訓練を終えた私は、リリーナと一緒にクレアを探していた。
その日は三人で街へ出る約束をしていたんだ。 ずっと前から約束していて、クレア自身も珍しく楽しみにしていた。
……はずだった。
「いないねえ」
「図書室にもいなかったし、訓練場にもいなかったし……」
「忘れてるんじゃない?」
「クレアに限って約束を忘れるかな」
「セシルとの約束だからじゃない?」
「どういう意味?」
「そのままの意味」
「リリーナ?」
「冗談冗談」
そんなことを言いながら校舎を歩いていると、人気のない廊下の奥にある自習室から灯りが漏れているのが見えた。
嫌な予感がした。
扉を開ける。
そこにクレアはいた。
机いっぱいに本と紙を広げて、椅子に座ったまま動かずにいた。
「……クレア?」
返事がない。
「おーい」
近寄って、ようやく気付いた。
クレアは本を読んでいなかった。
ただ同じ頁を開いたまま、じっと一点を見つめていた。
「クレア」
肩に触れる。
その瞬間。
「っ……!」
クレアの身体が大きく跳ねた。
剣を突き付けられたみたいな反応だった。
「あ……」
私を見る。
けれど、いつものクレアじゃなかった。
顔色が悪い。目の下には薄く隈ができている。 何より、その目がひどく疲れていた。
「セシル……?」
「そうだけど」
「……何か用か」
「何か用か、じゃないよ。今日、三人で街に行く約束だったでしょ」
「今日……?」
クレアが窓の外を見る。
夕暮れだった。
「…………すまない」
その声を聞いた瞬間、胸の奥がざわついた。
クレアは約束を破るような子じゃない。
まして、忘れるなんて。
「いつ寝た?」
聞くと、クレアは黙った。
「クレア、答えて」
「……昨夜」
「何時?」
「覚えていない」
「その前は?」
「…………」
「ご飯は?」
「食べた」
「何を?」
また黙る。
私は溜息を吐いた。
横ではリリーナも、さすがに笑っていなかった。
「ねえ、クレア。ちょっと休もう」
「必要ない」
即答だった。
「必要あるよ」
「ない。明日までに終わらせる課題が――」
「必要あるよ!」
「ない!」
「あるってっ!」
少し強く言うと、クレアの眉が寄った。
「問題ない…私にはできる」
「できるかどうかの話じゃない」
「できるなら問題ないだろう」
「問題あるよッ!」
思わず声を荒らげた。
クレアが目を見開く。
私も自分で驚いた。
だけど、止められなかった。
「何でもできるからって、限度があるでしょ!」
「…………」
「寝ないで、ご飯も食べないで、ずっと勉強して訓練して……それで倒れたらどうするの?」
「倒れていない」
「今にも倒れそうじゃん!」
「私は……」
クレアが立ち上がった。
そして、その身体がふらついた。
「クレア!」
慌てて腕を掴む。
本人はすぐ姿勢を立て直そうとしたけれど、力が入らないらしい。
「離せ」
「離さない」
「大丈夫だ」
「大丈夫な人はそんなにふらつかないって!」
「……今日は少し調子が悪いだけだ」
「なら、医務室行くよ」
「必要ない」
「行くの」
「嫌だ」
「子供か!」
「セシルにだけは言われたくない」
こんな時でも、言い返す元気だけはあるのが腹立たしかった。
結局、私とリリーナで半ば強引にクレアを医務室まで連れて行った。
その日の医務室は担当教官が席を外していた。
代わりに当番として残っていた男子生徒が一人。
「あれ、セシル?どうしたんだい、風邪でも引いた?いやセシルに限ってそれはないか」
聞き覚えのある声に顔を上げる。
余計な一言に眉を震わせながら
「おい、カルロス…それはどういう意味かなぁ…?」
カルロス・ヴァルモント・ヘイロス。
同学年の男子生徒で、社交界や合同訓練で何度か顔を合わせたことがあった。
謙虚というか、妙に大人びているというか、悪名高いヘイロス家の子弟にしては気取ったところのない、そんな印象の少年。
会えば話す程度の関係、人畜無害で家柄も申し分ない。
私の中では結構好印象だった……の・だ・が!
やっぱりこいつもヘイロスの人間だ!遠回しにバカって言いやがってぇ!ぜーったい許さない!
なんて怒りは心の内に秘める。
なんたって、この頃から私は既に一人前のレディーなんだから。
「こほん…」
と、カルロスが言い訳を並べる前に咳払いで先手を打つと、私はリリーナと共に両肩を担いで患者(クレア)を差し出した。
この時の選択を私は今も悔いてる。
この頃はこれが最善だと思っていた。
もう一度時をやり直せるとしても、私は同じ行動を取るかもしれない。
ただ……
――相手がカルロスでなければ。
この出会いが、後に友が一生の呪縛に囚われるきっかけになるなんて思いもしていなかった。
1410:
トピ主 [×]
2026-08-20 16:43:56
(/少々時間が出来ましたので、セシル視点での騎士学校時代の過去編をクレアとカルロスの出会いまでを一区切りとして書かせて頂きました!
何部かに分けて現在時間軸まで書く予定です。お暇な時にお読みいただければ幸いです。)
1411:
レド [×]
2026-08-21 19:56:41
>1408
……!つっ、辛いだなんて、とんでもない……もう過去の事はケリつけましたし……むしろ寝物語には重すぎる話をして申し訳ないというか、俺はアリシア様に相応しくない生き方をしてるというか……
(自ら明かした辛い過去はアリシアを申し訳なく感じさせたようだ、突然腕をアリシアの胸に押し付けられて、あたふたして。シャツ越しに伝わる恋人の柔肌、どうにも慣れない。その恋人がただの農民として生きていたら見(まみ)えることすら叶わなかった名家の美女、それも憧れの人の似姿とあればなおさらだ。)
……お心遣い、感謝します。こうやっているとなんだか……懐かしい感じがします。
(しかしだんだんと落ち着いてきて、その胸の感触と温もりに、情欲よりも安らぎや懐かしさを覚えるようになった。顔をほんのり赤くして目を伏せながらも、アリシアの慈愛に静かに感謝を伝えて。)
1412:
アリシア [×]
2026-08-21 21:53:10
>1411
ふふっ、相応しいかどうかは私が決めます。なんたって私はあの強欲狸の娘ですから。
(自らの生き方を卑下するレドの言葉に、アリシアは愛おしさを隠せない柔らかな笑みを浮かべて返した。相応しいかどうかは自分で決める。なんとも自分本位で、名家の娘という立場からはかけ離れた発言だが、こういう時ばかりは自らの親の振る舞いを免罪符に使うあたり、アリシアもまた強かな女である。
言い終えると、レドと同様にアリシアも相手の温もりの心地良さを感じながら、一層身体を密着させる。鼻先が触れ合う程に近付いたところでやっと動きを止めると、じっとレドの瞳を見つめて、言葉にしないまでも、暗にキスをせがんだ。)
1413:
レド [×]
2026-08-22 19:28:02
>1412
強欲て。なにもオークロード、あっいえオズワルド様をそのように仰らなくとも。はは……
(仮にも自分の父親を「強欲狸」と吐き捨てるアリシアに気圧されて、苦笑いを浮かべて。かくいうレドも釣られて「オークロード」などと放言しているが……一見儚そうなアリシアだがさすがに名門の惣領である。この時ばかりは会食で初めて対面した時の凄味を感じざるを得なかった。)
……っ!アリシアさま……
(気が付くとアリシアが身体を密着させて、顔も眼前に寄せてきた。なめらかな肌な感触、甘い吐息、とろける視線に抗えず、思わず身体をぴくりと震わせ、目を泳がせる。なんだかあなたが私に相応しいのは決定事項だと言わんばかりに、アリシアに捕まったかのようだ。結婚したら尻に敷かれたりして……なんて心中で苦笑いしつつ、アリシアに誘惑されるままにぎこちなく唇を重ねて。静まり返った夜の部屋に、ぴちゃっ、ぴちゃっと水音が響き渡る。)
1414:
アリシア [×]
2026-08-22 21:41:30
>1413
っ…んぅ……
(思惑通りにアリシアは口づけを受け入れると、全身を脱力して、されるがままに甘い声を漏らす。時間にして十数分、快感に脳までもとろけきろうという所でアリシアの側から唇を離した。これ以上は自ら課した約束を反故にして、この先までもせがんでしまいそうで、彼女なりの線引きを通した形である。
そして、未だ残る多幸感に口元を緩めながらも、再び真っ直ぐにレドの瞳を見据えて言葉を絞り出した。)
ふふ、レド殿。変わらずにお慕いしております。明日も早いですし、今日はもう身体を休めましょう。
(変わらないレドへの愛を言葉でも伝えると、身体を密着させたまま瞳を閉じる。恋人の温もりを感じながら眠りに付く贅沢に心躍らせながも、激務の疲れからか、次第にアリシアの意識は薄れていった。
そうして意識を完全に手放す直前、昼に交わした一つの約束を思い出す。揶揄い半分にお預けしたそれを果たすには今しかないと、薄れゆく意識の中でモゾモゾと手を動かして、レドの掌を自らの胸に宛がった。最後にニコッと悪戯な笑みを浮かべたところで、相手の反応を見ることも叶わずにとうとう意識を手放したが、その天使のような寝顔はまるで幸せの絶頂にいるかのようであった。)
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