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冒険者ギルドの日常/1240


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1221: エリーゼ [×]
2026-01-29 11:25:33

>1220

ありがとうにゃ、レドくん。
それはそれとして…たしかに美味しそうにゃけど…いったい何日分の栄養があるんにゃそれは…流石としか言いようがないにゃ。

(付き添いを快く承諾してくれたレドにエリーゼは満面の笑みで礼を述べた。しかし、目の前の光景にその笑みはすぐに引き攣ったものとなる。芋を使ったスイーツだと思えば納得の組み合わせ…食べずともその相性が織り成す味は想像がつくが、やはりその破壊的な量とカロリーは女性のエリーゼにとってある種の恐怖すら感じる代物である。賞賛を通り越して呆れすら感じるのは至って正常な反応であろう。生まれ変わったポテトを満足そうに堪能するレドの傍らで、エリーゼは再び口に水を含んだ。)

1222: レド [×]
2026-01-29 21:46:28

>1221

ははっ、最近あんまり食べてなかったからちょうどいいですよ。それに冒険者はカロリーを消費してナンボの生き物ですからね。よく食うんだなこれが……俺の女仲間もこの一山くらいは余裕で食ってましたよ。ふふ。

(ポテトにアイスというカロリーの暴力を前にして引きつっているエリーゼを尻目に、味変したことで満足したレドは取り皿に盛ったそれをスイスイと口に入れ、早くも取り皿を空にして。今度は別の取り皿にポテトのアイス乗せをたっぷり盛ると、その上にメープルシロップを垂らしていく。ただ、仲間の事を語りながら盛り付けるレドの表情は切ない。無理もない。その女仲間もこの食べ方を教えてくれた友人も、もういないのだ。)

へへ、どうですエリーゼどの?

(そんな切ない顔から一転してまた悪ガキの笑顔に戻ると、今盛り付けたポテトの取り皿を「食べるかい?」と言わんばかりにエリーゼに突き出して。元の山ほどではないにせよドーム状に盛られたポテト、そのポテトの山をバニラアイスが白く染め上げ、そのバニラの上に琥珀色のメープルシロップが輝く。少食の人間にとっては強烈な風景である……)

1223: エリーゼ [×]
2026-01-30 14:19:12

>1222

うにゃ…!?気持ちは嬉しいけどこんなに食べられないにゃ…た、食べられるだけ食べるけど…もし残ったらレドくんが食べてくれるのにゃ…?

(差し出されたポテトの山を前にエリーゼは驚愕の声を上げるものの、一瞬だけレドの見せた切ない表情…それが頭を過ぎり、全部は食べられないと前置きした上で取り皿を受け取った。口を付ける前に不安そうに小首を傾げて、残ったら食べてくれるかと確認を取る。生真面目な性格だけあり、もし断られてもなんとか食べ切るつもりではあるが、美味しく食べられるのはほんの数口が限度であろう。覚悟が煮え切らないのか、返事を待つ間エリーゼの尻尾は右へ左へと心の揺れを表すかのように動いていた。)

1224: レド [×]
2026-01-31 09:47:56

>1223

さあ?……なーんて。もちろんですよエリーゼ殿。なんなら見るだけでも構いません。これを教えてくれた友人も、物知りだけど知識は押し付けない。そういう男だった……俺もそうありたいんでね。

(やはり食べられそうにないのだろう、ポテトの山を残してもいいかとお願いしてくるエリーゼにジト目を向けるが、すぐ微笑んで了承して。食べたくない人に自分の料理を押し付けるのは、友人の志にそぐわない。エリーゼを差し置いてまた自分の取り皿にポテトの山を盛り付けて。今度は盛ったポテトに蜂蜜をかけている。)

ウン、蜂蜜もイケるなぁ。願わくばあの侍女殿と一緒に食べたかったが。

(フォークを口に運び、ウンウンと頷きながらポテトを味わって。シェイドが2つばかり残していった「宿題」も、終わりが見えつつある。)

1225: エリーゼ [×]
2026-01-31 14:59:21

>1224

もう!意地悪しないでにゃ!肝が冷えたにゃ…
それじゃ折角だからいただくのにゃ。

(向けられたジト目にエリーゼは凍りつくが、すぐにそれが冗談だと知らされた途端ほっと胸を撫で下ろす。怒っているアピールで頬を膨らませるものの全く怖くないのは彼女の顔立ちゆえだろう。気を取り直して皿の前で一度手を合わせると、アイスの染み渡ったポテトにフォークを刺して口へと運ぶ。)

ん~…!美味しいにゃ!これを食べたら、きっとレイちゃんも喜ぶにゃ。あの子は甘いもの好きなのにゃ。

(咀嚼する度に口の中に広がるほどよい甘じょっぱさ、余程その味が気に入ったのだろう。エリーゼは頬に手を添えて、しばらくうっとりとした表情を浮かべる。飲み込んでからようやく口を開くと、満足そうに瞳を輝かせ、今しがた話題に上がった侍女ことレイも喜ぶだろうと素直な感想を語った。レイとは侍女としてのシェイドの仮の名前であり、レドが宮廷側の依頼を遂行する限り、今後意思疎通の必要も出てくる筈だ。ここでその名を明かしたのはエリーゼのそうした考えのもとの判断である。)

1226: レド [×]
2026-01-31 20:47:29

>1225

(最初は食べる気が無さそうだったが、いざ口に入れてみると気に入ってくれたエリーゼに「へへへ、よかったよかった」と同じく満足気な笑顔を浮かべて。再度自分の分を食べ進めようとした矢先、気になる名前を耳にして手を止めて。)

レイ?レイモンド殿下、なわけないか。えっと、さっきの侍女殿ですね?レイチェル?レジーナ?うーん、レイレナード?……エリーゼ殿、そのレイ殿はどっから来たんです?どうも王国の出って雰囲気じゃなさそうですが。

(「レイちゃん」。てっきり第四王子レイモンドかと思ったが、いくらなんでも自らが仕える国の王子に対する呼び方としては馴れ馴れしすぎると首を振ると、さっきの侍女(シェイド)の愛称のことと確認して。今度はその「レイちゃん」の本名を当ててみようと、視線を上に向けながら色々な名前を呟いてみるが、どうもピンとこない。王国風の名前が似合いそうな雰囲気ではないからだ。そもそもこの王国どころか、この大陸の人間ですらないように見える……エリーゼに視線を向けると、シェイドの出身を質問して。)

1227: エリーゼ [×]
2026-02-01 16:57:21

>1226

にゃはは、第四王子なわけないのにゃ。
んまあ…立場的にも私からこれ以上は言えないにゃ。それよりも…このポテトすごく美味しいのにゃけど、もうお腹が限界にゃ…約束通り食べてくれるにゃ?

(第四王子レイモンドの名が出ると、エリーゼは一瞬だけ鋭い視線を向けたあとに苦笑いを浮かべて否定する。あえて「殿下」の敬称を省いたことから、彼女はジェラルドへの忠誠心とはべつにレイモンドのことを好いていないことが明らかであった。第四王子派が多数を占める騎士団、その食堂に於いてこの発言は当然の如く目に付いたようで、周囲の騎士達からも厳しい視線が向けられる。オズワルドの蛮行を前にしても対立を望まなかった彼女がそのような振る舞いを選択するほどに第四王子への嫌いようは相当なものなのだろう。周囲の視線を集めてしまったこともあり、エリーゼは困ったように頬を掻きながら、話題をジェラルドの私兵たるシェイドから逸らし、申し訳なさそうに殆どポテトの残った皿をレドに差し出すと、上目遣いで彼の顔を見つめて後処理をお願いした。)

1228: レド [×]
2026-02-01 17:45:47

>1227

え、ああ、いいですけど……なんか急に居心地悪くなってきましたね。はよ食って出た方がいいですかね。

(むしゃむしゃとポテトをがっつきながら自分の皿を空けていたが、エリーゼが第四王子レイモンドを呼び捨てにした途端、急に周囲から殺気が放たれたのを感じ取って辺りをキョロキョロ見回して。どうやらこの王国は宮廷らを筆頭とする第一王子派が最右翼ではあるものの、王国の実働部隊たる騎士団は第四王子派が多数を占めているらしい。派閥闘争の空気。初めて肌に感じ取った剣呑な雰囲気に、思わずツバを飲み込んで。
シェイドの事もこれ以上教えてくれないようだ。エリーゼからポテトの残りを受け取ると、早くポテトを片づけて食堂を出るべきかと耳打ちして。)

1229: エリーゼ [×]
2026-02-01 19:25:35

>1228

そうにゃんね…なんだか申し訳ないのにゃ。これ以上ここに留まる理由もにゃいし、それを食べたら近衛隊庁舎に戻ろうにゃ。

(苦笑いを浮かべたままレドの提案に頷くと、このような空気にしてしまったことを詫びて。レドの活躍により山のようにあったポテトはエリーゼが残した取り皿分のみ、きっと量的には満足してもらえたことであろう。人目に付くこの場では込み入った話をすることも出来ない上に、なによりセレステの面倒事をひとまず片付ける必要がある。そう考えを纏めると、食べ終えたらアリシアの許可を得るために近衛隊庁舎に戻ろうと提案した。)

1230: レド [×]
2026-02-01 22:58:24

>1229

了解。さすが騎士団の食堂。ただ飯食いに来ただけなのに色々ありましたねぇ。ちょっとした言動が命取りになるし、俺も気を付けないと……かーっ、たまんないぜ!

(エリーゼの残しを受け取ると、ガーッと流し込んで咀嚼して。「たまんないぜ!」と漏らしてから口を拭うと、最後の一皿をタン!とテーブルに置いて。たまんないのはポテトとアイス、そしてメープルシロップの甘じょっぱいハーモニーばかりではない。食堂で起きたイベントの数々にもである。個性的で、そしてたとえ相容れそうになくとも剣で斬るわけにはいかない王城の人々。そして軽はずみな言動一つで周りが敵になる緊張感……騎士団の食堂は、王城という魔境の上澄み……ここは華やかなようで何とも苦々しい場所であると、レドは気を引き締めざるを得なかった。)

ごっそさん。じゃあ戻りましょうかエリーゼ殿。ああそうだ、あの糸目野郎がまだベンチにいたら〆に行きましょうよ。あのしたり顔を崩してやりゃあ、いい腹ごなしになる。

(さすがにレドと言えども山盛りポテトとアイスはだいぶ腹に溜まったらしい。立ち上がるとピョンピョン跳ねて腹ごなしするが、それだけでは飽き足らず副団長エリスに殴り込みしようと提案して。言動に気を付けるとはいったい……)

1231: エリーゼ/エリス [×]
2026-02-02 17:59:14

>1230

止めはしないけど、加勢もしないのにゃ…それじゃあいくにゃんよ~。

(副団長に殴り込みをかけるという、先の発言と明らかに矛盾するレドの提案にエリーゼは思わずジト目を向ける。本気ではない…と思いたいが、呆れたような声色で自分は加勢しないことを告げると、気を取り直して席を立った。腹を満たせたことで幾らか元気を取り戻し、軽やかな足取りで食堂を出たところで、タイミング悪るく今しがた話題に上がった人物と再び鉢合わせてしまう。エリーゼからうげっという悲痛の声が出るのと当時に、何の気なしに件の人物から声がかかってきた。)

やあ少年、またまた奇遇だね。まだご飯を食べていたとは随分と悠長なことだ。

(相変わらずの余裕に満ちたしたり顔で、開口一番に嫌味とも取れる発言をするのは副団長エリス。エリーゼがその場にいるにも関わらずレドのみに話しかけるあたり、やはりいい性格(嫌味)をしているようだ。その手には折り畳まれたエプロンと食事の入ったバスケットをぶら下げており、おそらく食堂に隣接している厨房から出てきた所なのだろう。周囲に王女の姿がないことから使いの類いであることが窺える。)

1232: レド [×]
2026-02-03 08:51:16

>1231

分かってますよ。ありゃ俺の手でケリをつけたいんだ。あの糸目開かせるまで帰ら……なっ!?

(エリーゼのジト目に、口元に笑みを浮かべながら言葉を返して。殴り込みはともかく、何かしらの形で見返してあの糸目を開かせてやるんだ。そう語ろうとした矢先……思わず悲鳴を上げると、ビクッと身体を硬直させて。よりにもよって〆ようと息巻いていた当の本人とこんな所で鉢合わせするとは、まるで全て見透かされているかのようだ……本人の前で軽口の落とし前をつけなければならないと思うと今しがた食した大量のポテトを吐きそうになる……すっかり顔が青くなり、口を手で押さえて。)

……レドだ。あんたこそなんだよソレ。らしくないじゃんか。

(こっちが〆てやろうと息巻いてた一方で、このバカエルフはエプロン片手に悠然と立っている。嫌味であるともないとも言えない言葉が、ボディブローのごとく満腹の胃に突き刺さる。早くも格の違いを見せつけられた気がするが、ここで黙ってはいられない……
口を押さえていた手を外すと、相変わらず少年呼びしてくるエリスに名乗って訂正を求めて。同時に副団長らしからぬ持ち物……バスケットとエプロンを指差し、意味を尋ねる。副団長自ら調理をする意味、なんとなく察しはつくが……やはりエリスから無視されているエリーゼに「エリーゼ殿、ご存じで?」と目配せして。)

1233: エリーゼ/エリス [×]
2026-02-04 10:32:50

>1232

ふっ、少年は少年だろう?それ以上でも以下でもない。けどまぁ…いずれ私の期待を超えることが出来たのなら、その時は名前を呼んであげるよ。

(性格が悪いことでお馴染みのこのエルフが素直に訂正に応じる筈もなく、レドの名乗りを一笑に付して、何かを成すまではその名を呼ぶつもりはないと言ってのけた。名を覚える価値もない格下扱いとも取れる一連の言動だが、裏を返せば、これは自分に傷を負わせたレドへの期待の現れでもある。詰まるところ、このエルフは素直ではないのだ。)

そ、それで…なんで副団長がエプロンなんて持ってるのにゃ。まさか料理でもしてたのにゃ?

私は君と話しているつもりはないんだけどね。う~ん…まあ趣味だから、とだけ言っておくよ。

(レドの目配せにエリーゼも「分からない」の意で首を横に振ると、まるで置物かのような扱いに嫌気が差して当の本人に直接問いただした。対するエリスは、初手からエリーゼの心臓を突き刺すような冷たい口撃を飛ばし、バツが悪そうに少し首を傾げて考えた後に「趣味」と、当たり障りのない言い訳を述べる。趣味というのもあながち嘘ではないが、ここで真相を隠したのは第一王子派閥のエリーゼにカトリーナに関わる情報を少しも渡したくないというのが主な理由だ。しかし、仮初の理由すら聞く前にエリーゼは初手の精神攻撃で撃沈され、白目を剥いてレドにもたれかかっているのだから、真相を明かしたところで問題はなかったであろう。)

1234: レド [×]
2026-02-04 19:21:05

>1233

なんだと…………!?
ちょっ、エリーゼ殿!なんてざまだ、これじゃ加勢「できない」の間違いじゃないかよ……

(少年呼びを訂正する気の無いエリスに対して眉間に皺を寄せつつも、思いがけない言葉にはっとして。「私の期待を超えることが出来たのなら名前を呼んであげる」。どういうわけか、俺はあのバカエルフに一目置かれているらしい。少なくとも隣にいる第二団長よりも。なんで……?と理解が追い付かず愕然としていたが、白目を剥いてもたれてくるエリーゼの感触で我に返る。どうやらエリスの口撃でワンパンKOされたらしい。なんとあっけない……と、溜息を吐くと、エリスに視線を戻して。)

フン、あんときゃ世話になったなバカエルフ。俺があんたから期待されて嬉しい人間に見えるのか?あん時あんたがしでかしたこと、忘れたわけじゃないだろうな。

(腕を組んでエリスを睨みつけると、明言は避けつつも先の襲撃の件をなじって。同時に、手に持つエプロンとバスケットにも鋭い視線を突き刺す。先の商人親子は何の罪も無いのに趣味を楽しむ人生をこの女に閉ざされ、そしてその奥さんはこの女のように親子に料理を振る舞うことはもう叶わない。返答次第では「人や世界がお前の道楽のためにあると思うな!」と突きつけるべく、エリスから奪い取るつもりである。
カトリーナからすればエリスは王国という伏魔殿で唯一味方になってくれる母親のような存在なのだろうが……レドからすれば、この女は姉に等しきレイラを始末するために罪の無い商人親子を殺し、そして自分を殺そうとした悪党でしかないのだ。)

1235: エリス/エリーゼ [×]
2026-02-05 08:50:03

>1234

あの親子には悪かったと思っているよ…残された人間にもね。私にはまだ分からないけど、子供を喪うのはきっと耐え難いことだから。

(暗に先の襲撃の犠牲となった親子について責められると、エリスは珍しくしおらしい態度で俯き「私にはまだ分からないけど」と、まるでいずれは分かるかもしれないかのような言い回しで残された母親の気持ちを慮った。意図せぬ事故であったこと、王の命令であること、悪どい商売に手を染めている商人を選別したこと、弁解の余地は探せばいくらでもあるが、人の道を外れた行いであったことは紛れもない事実。ここで我が身可愛さに一切の言い訳をしない辺り腐っても彼女はエルフである。)

けど、君に対して負い目を感じることは一つもないよ。少年もあの女(アリシア)も五体満足で生きてるじゃないか。交際まで始めちゃってさぁ…君達にとって私は言わば恋のキューピットというわけだ。感謝こそされど恨まれる筋合いはないね。

(先程までの態度から一転、顔を上げるといつものしたり顔を見せ、レドに対しては何ら負い目を感じていないと言ってのける。むしろ2人を結んだきっかけなのだから感謝しろと宣う始末。なんとも厚かましい発言だが、この振る舞いが示すことは、エリスの人に対する共感性が著しく乏しいことである。先程の言い回しから、エリスが共感を示せたのは残された母親のみで、父親と最も凄惨な被害者とも言うべき子供に対しては「悪かったと思う」という素っ気ない感想のみ。300年という、人間とは比較にならない時を生きてきた弊害であらゆる感性が麻痺しているということもあるが、育ちの悪さとも言うべきか、学ぶべき歳頃に情緒の成長する機会を奪われでもしなければここまで偏った思考にはならないであろう。)

1236: レド [×]
2026-02-05 21:41:19

>1235

んだとコラ、もっぺん言って…………ちぇっ。

(あれだけ非道な事をしておいて、2人を結んだきっかけなのだから感謝しろといけしゃあしゃあと放言するエリスに早くも青筋を立て、刀に手をかけ……ようとしたが自分にもたれかかるエリーゼが邪魔で抜けず、舌打ちして。エリーゼを突き飛ばしてでもバスケットごと斬り伏せてやりたいが、こんな城内で斬り合いなどしたら終わりだ。それに……まともでない倫理観の持ち主とはいえ、一応は良心の呵責を感じている以上斬るべきではない。いっそエリーゼにはあの女の言動に激昂して斬りかかるのを防ぐストッパーになってもらおうと、もたれかかる彼女はそのままに、エリスに視線を戻して。)

生きてる、か。そう、そこだよそこ。なんで俺とアリシアを生かした?顔見られたってのに。そんなに二人に結ばれてほしかったのか?死人が出るような婚活サポートなんか二度と受けたくないけどな。

(眉間に皺寄せながら、なぜ目撃者である自分とアリシアを生かしたのかを質問して。なにせ顔は見られて、しかもアリシアには逆に襲われたというのに。宮廷すら欺けるエリスなら盗賊にやられたという形でいくらでも処理できただろうに。いったいどうして……ずっと気がかりだったことを問い詰めるレドの話し方は乱暴だ。王城に来てからはほぼずっとお行儀の良い口調で通してきたが、因縁の副団長相手では本来の荒くれ口調に戻るというものだ。)

1237: エリス/エリーゼ [×]
2026-02-06 13:22:38

>1236

君は聖教徒ではないんだろう?だから殺す理由がなかった。それだけの話しさ。君を生かしたところで私の立場に何ら影響はないから。それに、私を斬りたくても斬れない君のもどかしい反応を見るのは心底面白いからねぇ。
ただ、あの女は斬っても良かったんだけど…あの人はきっとそれを望まない。だから生かしたんだ。理由なんて私が知りたいくらいだよ。

(ご尤もなレドの質問にエリスはニタッと口元を歪ませて、愉悦を含んだ笑みを浮かべて包み隠さずに自らの心情を答えた。殺さなかった理由など聖教徒ではないからという希薄なもので、仮に一冒険者が副団長に襲われたと周囲に吹聴したところで真に受ける者などいないだろう。むしろ生かしていた方が反応が面白いという趣味の悪い人間観察のおまけ付きである。相変わらずの性格の悪さだ。一方で、血筋・立場共に影響力のあるアリシアは話が異なる。発言に一定の説得力を持つ上に王国に害を成す聖教徒、エリスとしては生かしておく理由など微塵もないが、それは「あの人」、つまり国王の望むところではない。その理由はエリスでさえ分かりかねているようで、言葉の最後にはキョトンとした様子で首を傾げた。)

1238: レド [×]
2026-02-07 05:35:00

>1237

ぐ……!こんにゃろ…………!…………。
…………こんのおしゃべりババァ、おかげで読めてきたぞ。王国人でありながら聖教徒のシンボルになっている「勇者」は王国にとって目障りな存在、だから襲ったわけか。あんたを寄越したのも、「あの人」だな。

(エリスからの回答は屈辱的なものであった。怒りと恥辱で顔が赤くなり、表情が歪み、髪が逆立って。この野郎やっぱり俺を笑うために生かしたんか!あの時あと一歩で倒せなかったのが悔しい!今すぐエリーゼを突き飛ばして斬りかかりたい衝動を、身体を震わせて耐えて。そういう態度もエリスのオモチャになるかもしれないが、ここで涼しい顔をしていられるほどレドの人間は出来てはいない。
そうやって耐えているとエリス、そして「あの人」=国王の内面が見えてきたので、大きく息を吐きながら怒りで強張っていた全身の力を抜いて。なんとアリシアは国王と関わりが深いらしい。そして噂に聞くがやはりこの女、副団長と言うが実態は国王の側近だ!そして国益より国王の御心を優先するあたり、国王個人に忠誠を誓っているらしい!そういう意味では国やギルドよりクレアさん個人に忠誠を誓う俺と似てるかもしれない……と、一応の共通点を見出したレドは平静を取り戻し、顔色と逆立った髪が元に戻る。その上でエリスに指を突きつけると、先の「勇者」襲撃の真相を確認して。)

1239: エリス/エリーゼ [×]
2026-02-07 12:35:36

>1238

さぁ?口が悪い子には教えないよ。

(露骨に怒りを堪えているレドの反応を見て、エリスは緩みきった自身の口元を隠して小馬鹿にするような仕草で嘲笑った。突き付けられた真相にはわざとらしく首を傾げてすっとぼけて見せると、口が悪い子には教えないなどと子供扱いする始末である。ここまで匂わせておいて今更な誤魔化し方だが、気絶しているエリーゼが聞き耳を立てていないとも限らないため、流石に国王の介入を自ら明言することは避けているのだろう。エリスにとっては楽しいことこの上ないそんなやり取りをしている最中、タイミング悪く身体の至る所に傷を付けたボロボロの侍女が駆け寄ってくる。)

エリス様ぁ!姫様がご乱心です…!すぐにお戻りください!

どうやら待たせすぎてしまったようだね。それじゃ少年、楽しい時間はこれでお終いだ。
あぁ、そうだ。別れの前に一つ教えてあげるよ。最近はなんだかきな臭くてね、近いうちに面倒事が起こる気がしてならない。きっと少年も巻き込まれるだろうね。そんな君に送る魔法の言葉、「全てはローゼンベルク公爵の意のままに。」窮地に陥った時に唱えてみるといい。たちまち状況が一転する筈さ。

(どうやら第二王女カトリーナが癇癪を起こしたらしい。よくあることなのだろう、エリスは特段焦る様子もなく侍女の訴えに軽く頷いて返すと、レドに向き直り別れ際の助言を残した。概ねの内容は先にヴァルターが伝えたものと変わらないが大きな違いが一つ。この騒動に今はなき名家、ローゼンベルク家が関連していることだ。「全てはローゼンベルク公爵の意のままに。」、普段の軽い口調のまま送る仰々しい魔法の言葉、その意味も意図も語らずに、悪戯な笑みを浮かべて状況が一転するとだけ告げると、エリスは反応を待たずして侍女を率いて悠々とその場を後にした。
一方で、エリスが立ち去ってしばらくしてようやくエリーゼは気を取り戻す。目を覚ますなり瞳を擦りながら「ここはどこにゃ…」と寝惚けている様は一人だけ情報の濁流を避けて何とも呑気であった。)

1240: レド [×]
2026-02-08 13:37:06

>1239

か!オメーが言うか!もっと言ってやるぞ。そのバスケット、カト……

(世界一口の悪いエルフに「口が悪い子」なんて言われたくないと、顔を紅潮させて。「勇者」襲撃の真相もぼかされたが、はっきり否定しないのは逆に肯定の証かもしれない。さすがに人前で公言できることではないし……
それでも少しは奴の鼻を明かしたい。ならばとバスケットの目的を明かしてやろうとエリスの手元を指差した矢先、駆け寄ってきた侍女の酷い有様を目の当たりにして顔を引きつらせて。さっきエリスが膝枕していた第二王女・カトリーナの仕業らしい。「なんだあれ!?ダンジョンに潜ってきたのか!?」とレドが引いている一方で、エリスは事も無げにカトリーナの下へ向かおうとしている。どうやら日常的に癇癪王女の世話を自ら行っているようだ。料理も含めて……問い詰めたいことは山ほどあるが、レドは棒立ちのまま動けない。エリスが抱える使命の重きを目の当たりにしては、邪魔することも、単なる悪党と切り捨てることもできなくなってしまったから……)

なっ!?今なんて……あっ、バカエルフ待て!待って!
……ああ、また置き去りかよ……いや、違うか。ここまで教えたからには今更舞台を降りるなってんだな。ローゼンベルクの呪文を唱えたくなる地獄の先に私はいるから、せいぜい追ってこいって言うんだな?バカエルフ、いや、副団長エリス……

(だが、去り際に残していったエリスの言葉はレドをそれ以上に愕然とさせた。言葉の意味も、投げかけた理由も理解できずに呆然としていると、気付いた時にはもうエリスが立ち去っていく。「ババァ」と呼ぶにはあまりに端正な顔とつややかな若葉色の髪に向かって手を伸ばし引き留めようとするが、やはり無駄である。力なく手を下ろすと、去りゆくエリスの背を静かに見つめながら、「置き土産」を残していった意味を推察して。
『全てはローゼンベルク公爵の意のままに。』。この傲慢不遜なスローガンの下に謀略の限りを尽くし、そして滅びた三大公爵家・ローゼンベルク家のことはレドも耳にしたことがある。が、既に滅びた家の標語がいまさら何の役に立つかは全く理解できない。意味も使いどころも自分で考えろというエリスの宿題なのだろう……気絶から回復したエリーゼには全く気付くことなく、腰から東刀を外して。)


待ってろよエリス・フィンベル。この地獄を抜けてあんたの背に追い付いた暁には、飽きるほど俺の名を唱えさせてやるからな。

(鞘を床に突き立て、エリスが立ち去った跡を真っ直ぐに見据えて。魔法の言葉という名の地獄への招待状を受け取ったからには、もう後戻りはできない。ならば受けて立つまでだ。いよいよ王国の深部に足を踏み入れた自覚を持ち始めたレドの顔からは、出会い頭の恐怖や困惑はすでに消え去っていた。)

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