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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
1365:
アリシア/イザベラ [×]
2026-06-15 16:45:27
>1364
あらぁ、人間くんはとっても頭が良いのね。そんな方法思いつかなかったわぁ。
レド殿…恩に着ます。このお礼はいつか必ず…
(レドの告げた代案を聞いて、イザベラはわざとらしく口元に手を添えて驚いた素振りを見せると、まるで子供の相手をするかのように褒めちぎった。一見すると小馬鹿にしたような態度にも見えるがそのような意図はなく、自分を頂点捕食者と信じて疑わない彼女にとって、それは人間が犬や猫の芸を褒めるのと同様の可愛がりである。
一方で、アリシアは申し訳なさそうに俯きながら、藁にも縋る思いでレドの案を受け入れた。自分自身、そしてなにより第三王女の為を思えば、それ以外の選択肢などないも同然である。恋人に負担を強いることには気が引けるが、一先ずは一件落着…そうして顔を上げた矢先に、鋭い頭痛が彼女を襲う。昼頃に異端審問官との接触で悪魔の人格が主導権を奪ったように、今宵はイザベラをトリガーとして内に宿った悪魔が刺激されたようだ。)
あら、想定より早いわね。もう侵食がそこまで…?この様子じゃこの子も長くはないかも。
ふふ、今はそんなこと考えてる場合じゃないわね。ごめんなさい、貴方に起きられると面倒なの。しばらく眠っていてもらうわ。
(しばらくアリシアを観察しながら、ぶつぶつと意味深な発言を呟くイザベラであったが、ふと我に返って状況の解決を図る。今、アリシアの中に眠る悪魔を起こしてしまえば、せっかく平和な方向で纏まった話がご破算になりかねないからだ。両手で頭を抑えて藻掻き苦しむアリシアに向けて手をかざすと、そこから伸びた赤黒い魔力の帯で彼女の首を包み、締め上げる。余程の圧だったのだろう、抵抗という抵抗もなくアリシアは一瞬で意識を手放し、人の切れた人形のようにだらんとソファもたれかかった。傍から見れば単にイザベラが乱心したようにも映るが、人の心など知る由もない魔物がそんなことを気にする筈もなく、レドの目も気にせずに、呑気にもテーブルに備えられたクッキーを一つ口に含み。「美味しいわねぇ
。」と、事の説明もなしに場違いな感想を漏らす始末である。)
1366:
レド [×]
2026-06-16 01:12:28
>1365
ははは、お構いなく。そのための剣術指南です。これからも何なりと……
……アリシア様?アリシアっ!!……この魔力は!
(なにをいけしゃあしゃあと……人をナメ腐った態度を取るイザベラにむっとしつつも、申し訳なさそうに俯くアリシアに微笑んでみせて。この程度のことは織り込み済みだ。たとえ密命を帯びていても、ギリギリまでアリシアに尽くしてみせる……そう決意した矢先、アリシアが異常な頭痛に苦しみ始める。宿の時と同じような……我を忘れてアリシアの側に寄った矢先、彼女がイザベラに締め上げられ気絶した。何が起こったのかレドにはさっぱり理解できないが、ひとつだけ分かることがある……イザベラの放った魔力が、アリシアやエルフリーデが使う悪魔の魔法「地獄の門」と同質であることだ。)
てっ、てめぇ!何しやがる!……さてはお前、アリシアと同じ「悪魔」ってヤツだな!?
(恋人を締め上げておきながら呑気にクッキーを貪るイザベラに吠える。今すぐ刀を拾ってこのコウモリ女を両断したいほどハラワタが煮えくり返っているが、刀より先に意識を失ったアリシアの肩を抱く。……気絶しているだけのようだ。安堵の息を漏らしつつも、再度イザベラに鋭い視線を向ける。そして今まで得てきた情報を基に、イザベラもアリシアもいわゆる「悪魔」なのかと問い詰めて。)
1367:
アリシア/イザベラ [×]
2026-06-16 10:46:24
>1366
悪魔…ねぇ。本質的にはさして違いは無いけれど、一つの定義として、「人間に害を成す知性を持った魔物」がそう呼ばれているわ。その点、私はべつに人間に何かしようって気は無いもの。だから、悪魔ではないと見倣してもらえれば嬉しいわね。
(イザベラは咀嚼を終えたクッキーを飲み込み、艶かしく舌なめずりをすると、そのままテーブルに腰掛けて、勿体ぶることもなくレドの問いに答えた。曰く、悪魔という存在は魔物という枠組みの中の一つのカテゴリーに過ぎず、その分類は主観によるものが大きいようだ。レドが見抜いたように、イザベラとアリシアの魔力が同質なのもその為である。吸血鬼の最上位種であることに誇りを持つ彼女にとっては、悪魔などという曖昧な存在に括られる行為はそのプライドを傷付けるもので、悪魔と同一視しないでほしいという旨を最後に付け加えた。)
気になるならもっと深ぁいところまで教えてあげてもいいわよ?その子に憑いた悪魔が何者なのか、その子がこれからどうなってしまうのか、そして……その子を救うにはどうすればいいのか、その全てを…ね。
ふふっ、もちろんタダではないわ。私の願いを一つ聞いてくれたら、という条件付きだけれど。どう?魅力的な提案じゃないかしらぁ?
(レドに肩を抱かれ、未だに深い眠りにつくアリシアを眺めながらイザベラは言葉を続ける。アリシアに憑く悪魔の正体、今の状態を放置した末の結末、そして何よりもレドが求めているであろう悪魔の祓い方まで、その全てを教えることもやぶさかでないと言ってのけた。しかしそれは契約の対価としての報酬であり、先に要件を言わないあたり生半可な内容ではないのだろう。レドの言葉を待つイザベラは深紅の瞳をギラリと輝かせていた。)
1368:
レド [×]
2026-06-17 02:36:44
>1367
「人間に害を成す知性を持った魔物」か。親の顔より見てきた気もするがな……いずれにせよやっぱりアリシアは悪魔憑きで、このままではもたないってことか。
……かわいそうなアリシア。ずっと独りで、騎士として身を削ってきたんだな……それで、なんだよ。
(イザベラが話し終わるとアリシアをソファに横たえ、脱ぎ捨てたシャツ・ケープ……刀を拾い始める。そして肌着一枚で眠るアリシアの前で膝をつくと自らのシャツとケープをかけてやり、彼女の頭をそっと撫でて。どういう経緯でアリシアに悪魔が憑りついたのかまでは確証が持てない。だが誰にもすがれず、ここまで身を削る事を強いられた人生だったのは分かる……彼女の苦難を偲び、瞳を潤ませて。
一方で自分に取引を持ちかけるイザベラに対しては流し目で睨みつけて。人間に何かしようという気はないと言いながら、教皇の無茶な要求に苦慮するアリシアを笑い、人の弱みに付け込んで取引を要求し始める。悪魔の定義が何であろうと、このコウモリはろくな女では無い。イザベラの要求を待つレドの視線は冷たかった。)
1369:
アリシア/イザベラ [×]
2026-06-17 19:34:41
>1368
そんなに怖い顔しないでちょうだい。貴方にとっても無関係なお願いじゃないのよ?
単刀直入に言うと、教皇を討ってほしいの。三日で…なんて無理は言わないわ。十年でも二十年でも待ってあげる。ま、後回しにすればする程その子が苦しむことになるのは言わずとも分かるわよねぇ。
(レドの冷たい視線を受けて、反応を楽しんでいるのかイザベラはいっそう口角を吊り上げると、ついに本題を切り出した。その内容は教皇を討てという、教皇直属の護衛にあるまじきもの。期限こそないものの、先程話題に上がった副団長の捕縛とは比較にすらならない程に困難を極めることは確かである。その期限すら、アリシアの状態を考えれば実質的に十年もないであろう。ちゃっかりとその旨を付け加えて脅迫するあたり、レドの見立て通り、やはりろくな女ではない。)
それで、なんで貴方にも関係があるのかと言うと、その子の悪魔を払う上で教皇との対決は避けて通れないからよ。
代償を払うことで同等の願いを叶えると言われる願望器《エウケーリュシオン》、その子の悪魔を払うには聖教国最高位の聖遺物であるそれを教皇から奪うほかにない。ふふ、場所も使い方も私なしには辿り着けっこないから、先にその存在だけは教えてあげるわ。
(レドの理解を得るためにイザベラは、アリシアを救う手立ての一端を明かした。代償次第であらゆる願いを叶える願望器《エウケーリュシオン》、公には存在が秘匿されている最高位の聖遺物である。当然のことながら、存在が秘匿されているものを借り受ける手段などないに等しく、教皇の性格を考えれば不可能とすら言えるだろう。ゆえに力ずくで奪うほかにないわけだが、奪ったとて使い方を知らなければ意味はない。それを知るのはイザベラを含めた教皇のごく一部の側近のみであり、先に種明かしをしたのもその為だ。)
1370:
レド [×]
2026-06-19 01:30:46
>1369
はぁ!?なっ、なんだってぇっ!?……「私の奴隷になりなさい」よりかはマシか。
……いろいろ突っ込みたいがまずひとつ。なんで俺を巻き込む?こんな一冒険者なんか使っても足手まといになるだけだぞ。お前強いんだろ?だったら今やったみたいに教皇の寝床に忍び込んで、ワンパンKOすりゃ済む話じゃんか……ついでにそのエヴァンゲ、じゃなかった、エウケーリュシオンてのを奪ってな。
(教皇排除に最高機密の聖遺物「願望器《エウケーリュシオン》」。イザベラから飛び出してきた言葉の数々に驚いて目を丸くして。無茶振りを超えた無茶振りだが、教皇は生きていたら善良な人々の迷惑になる人物のようだからレドの良心は痛まないし、十年でも待つという妙な気前の良さも感じた。「私の奴隷になりなさい」とでも言われるのを覚悟していたレドにとってはある意味拍子抜けな要求であった。
……とはいえ、二つ返事で了承できる要求では無い。突っ込み所はいくらでも思い付く。自らの額に指を当てながら、まずなぜ一般冒険者に過ぎない自分を巻き込むのかを突っ込んで。腕利きの護衛を腐るほど抱えているであろう教皇だ、一剣士のレドでは近づくことさえままならないだろう。一方のイザベラはレドより明らかに強く、側近として教皇に近づくチャンスはいくらでもある。なら自分が寝込みを襲えば済む話ではないか……と。そして「願望器」の読み方を間違えそうになっている。スケールの大きすぎる話に理解が追い付いていないようだ。)
1371:
アリシア/イザベラ [×]
2026-06-19 21:19:29
>1370
あらあら、随分と酷いイメージを持たれてしまったわね。
べつに貴方じゃなければいけない理由もないけれど、こんな状況でもなければ協力者なんて現れないでしょう?猫の手も借りたい気分なのよ。
前提として今の私に教皇をどうこう出来る力はないし、寝込みを襲うにしても、教皇の就寝に際しては寝ずの番の護衛が必ず二人付いているわ。それも、冒険者の貴方に分かりやすく例えるならS級クラスの二人が。私一人ではどう足掻いても八方塞がりというわけ。だから藁にも縋る思いでこうしてお願いしているの。
それにほら、人間って寿命が短い代わりに成長が早いでしょう?今はただの冒険者でも、数年後には見違えた成長をしているかもしれないじゃない。この国の騎士団長だって私からすれば赤子同然の年齢だけれど、並外れた力を持っているもの。猫でも藁でもなんでもいいから、そうした成長性も加味して私に一筋の希望を見出させてはくれないかしら?
(レドの想像していた自らの願いにイザベラは少しばかり眉尻を下げたものの、すぐに余裕のある笑みを取り戻し、尋ねられた理由を語った。大陸全土の基準で見てもイザベラはおそらく上から数えた方が早いであろう実力者ではあるが、それでも力を制限された今では教皇に対抗できうる程の力を持っていない。「今の私には」と、まるで全盛期ならば教皇を討ち倒せたかのような含みを持たせた言い方なのもその為である。そして、寝込みを襲うにしてもそんな状態ではS級クラス(今のイザベラと同格)の護衛に手こずることは目に見えており、護衛のローテーションに自らが入っているタイミングで反旗を翻したとしても教皇及び護衛と対峙する数的不利を覆すことは不可能に近い。そこで自分がいつでも手引きできる外部の協力者を欲していた訳である。
猫だの藁だのと酷い言い草ではあるが、未知の成長に賭けた曖昧な期待などではなく、実を言えば一目見た時からイザベラはレドの成長に一つの確信を持っていた。それはレドと師を同じくする東枢機卿の存在。当然レドと会ったばかりのイザベラがその関係性を見抜いている訳ではないが、二人の根幹部分の何かが限りなく同質に近いと本能的に察していた。東枢機卿と同程度、もしくはそれ以上に育つポテンシャルをレドに見込んでいるのである。レドの返答を待つイザベラの瞳は、自らが告げた言葉に反して確かな自信を宿していた。)
1372:
レド [×]
2026-06-20 09:38:55
>1371
くだらん世辞も大概にするんだな。教皇を討って、どうする気だ?おおかた教皇の軍門に下った仕返しか、自分が支配者になり代わりたいって魂胆なんだろうが。恋人を悪党の鉄砲玉に捧げてまで生き延びようという女じゃないぞ、アリシアは。
(レドに期待を寄せるイザベラとは対照的に、やはり冷たい視線を彼女に向けて。なにやら自分に可能性を見出しているようだが、結局このコウモリ女の言う成長性とやらを使って、反乱の片棒を担げとしか聞こえない。それで生き延びたとてアリシアが喜ぶかどうか。
腕を組み、教皇排除を企てた理由を突き付けて。大聖堂よりプライドの高そうなこの女、昔は今以上に強かったらしい。どこぞの降将なのか、単なる野心家か。どのみち本人の性格以上にろくな理由じゃないんだろうとレドは見ていた。)
1373:
アリシア/イザベラ [×]
2026-06-20 14:40:52
>1372
疑り深いのねぇ…富も権力も今さら興味なんてないわよ。そんなに目的を知りたいのなら、隠す理由もないし教えてあげるわ。
(これまでの彼女の振る舞いからして当然の反応ではあるが、覆し難い負のイメージによってなかなか首を縦に振らないレドにイザベラは思わずジト目を向ける。富も権力も興味はない…吐き捨てるように告げたこの言葉は本心からのものであるが、目的を明かさなければ信じてもらえる見込みは薄いだろうと思い至り、行動に移すこととした。
突如、イザベラの身体が無数のコウモリとなって霧散したかと思えば、次の瞬間には少しだけ宙に浮く形でレドの真隣へ身体を再構築する。そして、赤子を抱きしめるように繊細な手つきでレドの頭部へと腕を回して、彼の耳元に自らの胸をあてがった。)
ほら、聞こえないでしょう?私の心音。人質として、大昔に教皇に奪われてしまったの。べつに無くとも生きてはいられるけれど、未だに慣れないのよねぇ…胸の中が空っぽの違和感に。力も満足に出せないし、結構不便なのよ?
それに、なによりも…いつまでも教皇の言いなりでいたくないのよ。私は自分の心臓を取り返して自由になりたい…本当にそれだけなの。
(自らの心臓が奪われたことを体感的に証明すると、イザベラは教皇に反旗を翻す理由を偽りなく告げる。千年経っても決して慣れることのない違和感と、果てることのない自由への渇望。一転して真剣な表情でそれらを語るイザベラの身体には無意識に力が入り、その豊満な双丘に徐々にレドの側頭部を沈めていく。)
1374:
レド [×]
2026-06-21 13:10:47
>1373
……!これは……。……居心地の悪い胸だ。
(身体を無数のコウモリへと変化させたイザベラに目を見開いていると、気が付けば彼女に抱き寄せられていた。これがアリシアの胸だったら顔を真っ赤にしてあたふたしていたかもしれないが、いざ彼女の胸に耳を押し当てられると有り得ない感覚に固まって、むしろ冷や汗が滲むほどに寒気が走った。柔らかい感触が頬を、芳醇な香りが鼻を伝わるというのに、耳には本来聞こえるべき音……心臓の鼓動が伝わらない。抱かれれば抱かれるほど脳内に虚無が広がっていく……しばらくはイザベラの抱かれるままにしていたが、やがて彼女の腕の中でモゾモゾ動くと胸から耳を離し、頭を90度転回させてイザベラの胸の正面に顔を向けて。)
それは戦に負けた結果だろう?本来ならとうの昔に殺されてる奴が、いまさら虫のいい事ぬかすなよ……と言いたいが、これ以上お前みたいな奴を増やしたくもない。わざわざ敵を見せしめに隷属させる奴……俺は嫌いだ。
(イザベラの双丘に顔を埋めたまま、淡々と口を開いて。詳しい経緯はわからないが、大方覇権争いに敗れた結果だろうと予測しているレドの反応は素っ気なく、イザベラにあまり同情していない。とはいえひとかどの敵を一思いに殺さず奴隷として辱める教皇はもっと許せない。アリシアの件が無かったとしても、いずれ戦うべき相手なのだとレドは覚悟した。)
わかったよ。その話、乗るとしよう。文字通り胸の内を明かしてくれたことだしな……こうやって。
(胸に埋もれたままイザベラの顔を見上げると、教皇排除という彼女の頼みを上目遣いで承諾して。胡散臭いとはいえ自分に弱みを見せた女……そんな女の胸にいつまでも埋もれているのは気恥ずかしいのか、口調はクールでもレドの耳には赤みが差している。)
1375:
アリシア/イザベラ [×]
2026-06-22 17:13:13
>1374
ふふっ、そう言ってくれると思っていたわ。今から私達は盟友よ。約束を違えることは許さないんだから。
あら?耳が赤いけれど、風邪かしらぁ?それならこうして温めてあげないといけないわねぇ。
(レドの返答を聞いたイザベラは交渉成立の高揚感から再び口角を吊り上げると、直感的にレドが人を裏切るような人間ではないと分かっていながらもあえて言葉を重ねて念を押した。その最中に、ふと視線を下げるとレドの耳に赤みが差していることに気が付いて悪戯心を刺激される。原因は明らかだが、わざとらしくとぼけて、一層頭を抱く力を強めて胸を押し付けた。エルフリーデとエリーゼのやり取りを彷彿とさせる状況だが、双丘の大きさではややイザベラが勝るため、エリーゼが感じた以上の圧力がレドの顔へ押し付けられていた。)
1376:
レド [×]
2026-06-23 12:39:08
>1375
いやあの、そろそろ離……むぐっ!?むーっ!むーっっっ!!!
(交渉は成った。それはそうと、自分にはアリシアがいる。いい加減離れてほしいとジト目で抗議しようとした途端、顔をイザベラの胸に押し付けられた!
柔らかくも弾力のある肉を顔に押し付けられて息ができず、バタバタともがいて。だがもがくほどに、イザベラの感触と香りが強くなって力が抜ける。顔は見えないが耳は真っ赤だ。果たしてその原因は窒息だけなのか……とにかく耐えられそうにないレドは「はよ離せ!!」と言わんばかりに、自らを抱くイザベラの腕をバシバシと叩いて。)
1377:
アリシア/イザベラ [×]
2026-06-24 11:35:15
>1376
ふふ、こんなのも抜け出せないようじゃダメよ?それともわざとかしら?
(レドの限界を悟ったイザベラはゆっくりと腕を離すと、地面に足を着いて、上目遣いで揶揄ってみせた。魔力を含めた戦闘力なら兎も角、単純な腕力ではレドに分がある筈だが、それでも強引に解かなかったのは、それほど胸が好きだったのだろうと結論付ける。人間という生き物のそうした愚かでありながらも可愛く映る一面に触れて、イザベラはまるで犬と戯れた後のようにうっとりとした表情で未だ顔の赤いレドを観察していた。その傍らでソファに横たえられたアリシアは、レドとイザベラの濃密なやり取りを本能的に察したのか、「浮気は…ダメです…レド殿…」なんて言葉を漏らして悪夢にうなされていた。)
1378:
レド [×]
2026-06-25 06:02:19
>1377
~~~っっ!げほっ!げほっ!はぁっ、はぁ、はぁ………あっ、アリシア!ごめん……
こっ、こんのぉ……何が悪魔じゃないだよ、人の婚約者を弄んで!何のために協力するか、分かってるんだろうなっ?
(イザベラの胸から解き放たれ、膝をつきながらはぁはぁと息を荒げていると、何を感じ取ったのかアリシアが浮気の悪夢にうなされている……我に返って申し訳なさそうにアリシアの手を握りつつ、涙目になってイザベラに抗議して。その涙には他人の恋人と分かっていながら男を弄んだイザベラへの怒りもあるが……彼女の魔性に抗えなかった悔しさもあるかもしれない。)
1379:
アリシア/イザベラ [×]
2026-06-25 19:22:14
>1378
ごめんなさいねぇ。泣かせるつもりはなかったのよ。
それで、貴方の大事な大事なその子に憑いた悪魔についてだけれど、何年か前に王国の冒険者パーティーが討伐した魔物「魔を総べし者」と言えば分かるかしら?おおかた復讐目的で、トドメを刺した人間に最も近い存在に取り憑いたってところね。アイツ、性格悪いもの。
(涙目で向けられた抗議に、イザベラは相変わらず口角を吊り上げたまま形だけの謝罪で返すと、テーブルに置かれたクッキーにもう一度手を伸ばして、サクサクと口の中で美味しそうな音を立てながら、なんでもない雑談かのようなトーンで衝撃の事実を明かす。
アリシアに取り憑いた悪魔の正体。それは数年前にカルロス率いる不死鳥の翼が討伐した超難度級相当の魔物「魔を総べし者」であった。千年以上に渡り今の王国北部に位置するダンジョンの最下層に君臨していた規格外の魔物だが、アイツ呼ばわりから分かるとおりイザベラとは旧知の仲である。アリシアと会う機会がそう多くないにも関わらずイザベラが正体を見破っていたのもその為だ。
一方で、そんな邪悪な存在を身に宿したアリシアはレドに手を握られたことで安らかな寝息を立てていた。)
1380:
レド [×]
2026-06-27 07:49:39
>1379
魔を、統べし者……!?……そうか、今まで見てきたアリシアの剣技に凄味、そして「地獄の門」はそいつ由来だったんだな。辻褄は合う。そのパーティーにはアリシアの親戚がいるからな。
取り憑いたのはアリシアの騎士学校卒業試験の日。学校で習うはずのない技を使って試験官を倒したアリシアは、その日以来不自然なほど強く、そして別人のように冷たくなったそうだ……
(「魔を総べし者」。憧れのクレア・ライデンが倒したと伝わる最強格の魔物。それがアリシアに憑依した悪魔の正体と聞かされ、愕然として口を開いて。倒された魔物が騎士に憑依したなんて、一冒険者として活動していた頃であれば鼻で笑っていただろう。だが目と口を閉じ、今まで見てきたアリシアのただならぬ技と様子を振り返れば、イザベラの言う事は信じられる。目を閉じたまま馬車で聞いたシエルの話も振り返り、騎士学校卒業試験の日に憑依されたのだろうと推測して。)
アリシア……騎士として生きるには儚い身体。名家の重圧に卒業試験……皮肉だな。むしろアリシアの方が魔を統べし者を呼び寄せたように見える。
(目を開くと、自分の手の温もりを感じ取って安らかに眠るアリシアの肩を撫でて。守りたくなる、繊細な体つきだ。だが騎士としては脆い……まるでアリシアが悪魔を求めていたかのような境遇に哀しみを覚え、悲しそうにアリシアの寝顔を見つめて。)
1381:
アリシア/イザベラ [×]
2026-06-28 22:29:58
>1380
別人のように…ねぇ。元々の善性が高ければ高いほど、悪魔を身に宿した際の拒絶反応は大きなものになるのよ。最期には身体が耐えきれずに死に至るわ。この様子だと、この子はもってあと8年か9年ってところかしら。
(人間への同情など持ち合わせていないのだろう。イザベラの興味は相変わらずクッキーへ向けられており、次々に口に含んで咀嚼をしながら、レドに視線も向けずについでとばかりにアリシアの状態を告げる。今しがたレドから聞いた騎士学校の卒業試験の時期から逆算すれば、善性の高いアリシアの身体はもってあと9年程。クレアといい、ライデンの人間はまるで呪われているかのように死と隣り合わせの数奇な運命である。
レドに肩を撫でられたアリシアはピクリと身体を震わせると、無意識下でそのまま縋るようにレドの腕に抱きついた。)
1382:
レド [×]
2026-06-30 08:08:59
>1381
……!30までか。平均的な冒険者よか長生きできるな。明日とでも言うかと思ったが。
(10年弱。アリシアの余命を告げられると彼女の肩を撫でていた手が止まった。クレアさんといい、この世界はなぜ善良な人に過酷な運命を背負わせるのか……世界の無常さに顔を固まらせつつも、アシリアからイザベラに顔を向けると憮然とした表情で皮肉を吐いて。明後日なんて、先の事すぎて分からない。そんな刹那的な生き方をしてきたレドにとっては、8、9年など永遠のようなものだ。)
そもそもお前らが何を吹き込んだのかは知らないが、今やアリシアは要職にありながらすっかり聖教国のシンパになった。どのみち売国奴として今日処刑されてもおかしくない運命だ……そこはどう考えている?アシリアが処刑されたらお前に協力する意味もなくなるんだがね。
(それにしても人の運命を他人事のように語るコウモリ女はやっぱり気に入らない。自らの腕に抱きつくアリシアの手にもう片方の手を添えながら、イザベラに向かって今のアリシアの立場を語り、どう考えているのかを尋ねて。もっとも、当の本人がアリシアを罪人として告発する立場にあるのだが……)
1383:
アリシア/イザベラ [×]
2026-07-01 11:17:12
>1382
さぁ?強いて言うなら、貴方が上手く立ち回ることを期待しているわ。この子がもし処刑されることになったら、べつに指を咥えて眺めている訳ではないのでしょう?どうしてもって言うなら亡命の手助けくらいはしてあげてもいいわよ。
(レドの質問にイザベラはあっけらかんと首を傾げると、隠すこともなくアリシアへの無関心を告げる。もとより私用で王国に来れる立場ではないため、アリシアの為にイザベラが出来ることはそう多くはないのだが、それでも言い訳すら並べないのはいっそ清々しいほどである。
そして終いには親切のつもりで、命こそあれど、身分も立場も全て失う最悪の展開…亡命ならば手伝ってもいいと言ってのけるあたり、やはり魔物に人の心はないのだろう。)
1384:
トピ主 [×]
2026-07-01 11:40:35
番外編「リンゴ売りの神竜」
王都郊外に広がる市場は夜明けとともに活気に満ちていた。
近隣の農民が採れたての野菜や果物を並べ、遠方から訪れた行商人が異国の品々を運び込む。焼きたてのパンの香り、威勢のいい客引きの声、子どもたちの笑い声が入り混じり、市場全体が生命の息吹に包まれている。
そんな賑わいの片隅で、一人の少女だけが人の流れから離れ、石畳の道端に静かに佇んでいた。
透き通るような白銀の長髪を腰まで流し、雪のように白い肌を持つ少女。澄み切った蒼い瞳は、行き交う人々をどこか気怠げに見つめ、その表情には感情らしい感情は浮かんでいない。
一見すれば、市場の喧騒を物珍しげに眺める育ちの良い令嬢、そう思われても何ら不思議はなかった。
だが、その正体は人ではない。
世界の均衡を司り、神によって創造された最優の生命体――神竜。
数万年という悠久の時を生き、世界が均衡を失いかけた時のみ姿を現す絶対の存在である。
時に山脈を砕いて魔物の繁殖を抑え、時に文明そのものを焼き払い、人の数を減らす。
その力は善悪では測れない。ただ世界という天秤を傾けぬために振るわれるのみ。
人々が畏れ、畏怖し、そして神話として語り継ぐ"天災"とは、まさしく彼女のことだった。
では、そのような存在がなぜ人の姿を借り、この市場に足を運んでいるのか。理由は至って単純である。
視察。
世界の均衡を保つにあたり、次なる標的を定めるためだ。
人々の営みを眺め、世界にとって意義のある繁栄か否かを秤に掛ける。
それは神竜に課せられた使命であり、誰にも侵すことのできない役目だった。
神竜は市場を行き交う人々へ静かに視線を巡らせる。
荷車を押して汗を流す青年。
値切り交渉に頭を悩ませる商人。
母親に手を引かれ、無邪気に笑う幼子。
その一人ひとりを淡々と見つめながら、彼女は心の中で静かに天秤を揺らす。
「……つまらん。」
感情の読み取れない声が、小さく零れた。
人々にとっては、ありふれた日常。
神竜にとっては、それもまた世界の均衡を測るための観測対象でしかない。
――その時だった。
「おい、そこの嬢ちゃん。」
不意に、低く太い男の声が飛んできた。
神竜がゆっくりと視線を向けると、そこには筋骨隆々とした体格の果物屋の店主が腕を組んで立っていた。
「さっきからずっとそこに突っ立ってるが……暇なら、少し店を手伝ってくれねぇか?」
世界を裁く神竜へ向けられたその一言は、あまりにも気安く、あまりにも平凡な頼み事だった。
「我のことか…?」
キョロキョロと周囲を見渡すがそれらしい人間は見当たらない。神竜は自身の胸に手を当てて、きょとんとした様子で首を傾げる。
「他に誰がいるんだよ。お前さんだ、お前さん。」
「……そうか。やはり我であったか。」
神竜はどこか納得したように小さく頷いた。
「だが我は、世界の均衡を司る神竜――」
「そうかそうか。神竜でも妖精でも構わねぇから、これを着て、そこの木箱をこっちに運んでくれ。」
「……。」
説明を最後まで聞いてもらえなかった。
数万年生きてきた神竜ですら、ほんの少しだけ面食らう。
「……命令か?」
「頼みだよ。別に嫌なら断ってくれて構わねぇ。」
神竜は少し考え込む。
(「命令」と言ったならば、世界の均衡への挑戦と見倣して八つ裂きにしていたが…純粋な願いなら聞いてやらんこともない。)
しばらく沈黙した後、彼女は静かに口を開いた。
「よかろう。」
「おっ、助かる!」
店主は満面の笑みを浮かべた。
神竜は渡された制服に身を包み、木箱へ歩み寄る。
中には真っ赤なリンゴがぎっしりと詰まっている。
「これを運べばよいのだな。」
「おう。重いから気を付け――」
店主の言葉が終わる前だった。
神竜は人差し指で木箱を軽くつついた。
ボンッ。
木箱ごとふわりと宙へ浮き上がる。
「……む。」
十箱。
二十箱。
店に置かれた全ての果物箱が、一斉に空中へ舞い上がった。
店主は慌てて制止する。
「待て待て待て待て!! 一箱だけ! 一箱だけでいい!!」
「あ、そうなのか。」
神竜が指を鳴らす。
ドサドサドサドサッ!!
全ての木箱が元の位置へ綺麗に戻った。
一つ残らず寸分違わず積み直されている。
「……。」
「……。」
「……芸達者だな、お前。」
店主が思わず頭を抱えた。
神竜は首を傾げる。
「褒めているのか?」
「ああ、褒めてはいるが…随分と天然な嬢ちゃんだこった…」
店主は深いため息をついた。
「とにかく普通にやってくれ。普通に。」
「普通……?」
その言葉が理解できなかったらしい。
神竜は真剣な顔で考え始める。
「普通とは何だ。」
「……えぇ。」
店主は思わず天を仰いだ。
(この嬢ちゃん、今までどう生きてきたんだ…)
「いいか? リンゴは一個ずつお客さんに渡す。」
「一個ずつ。」
「金を受け取る。」
「金。」
「笑顔。」
「……笑顔。」
神竜は無表情のまま頬をぐいっと両手で持ち上げた。
「こうか。」
「怖ぇよ!!」
目だけ真顔のまま口角だけが無理やり上がっている。
通りかかった子どもが泣き出した。
「お母ちゃぁん……!」
「坊や泣かないで!」
店主は慌てて神竜の両手を下ろした。
「違う違う! 自然に笑うんだ!」
「自然……。」
神竜は考え込む。
数万年生きてきたが、笑顔など意識したことがない。
「難しい。」
「そんな真剣に悩むことか……。」
店主は頭を掻きながら苦笑した。
「まぁいい。無理して笑わなくてもいいから、とりあえずリンゴ渡してくれ。」
「承知した。」
ちょうどそこへ、小さな女の子が店先へやって来る。
「リンゴ、一つくださーい!」
神竜は静かに木箱へ手を伸ばし、艶やかな赤いリンゴを一つ手に取った。
じっと見つめる。くるりと回す。さらに光へ透かすように持ち上げる。
「……ふむ。」
「嬢ちゃん?」
店主が首を傾げる。
神竜は真剣そのものの表情で小さく頷いた。
「品質に問題はない。」
「いちいち検品しなくていいから!」
女の子は待ちきれずに小さく尋ねた。
「お姉ちゃん?」
「あぁ。」
神竜はリンゴを差し出す。
「ありがとう!」
受け取った女の子はひどく嬉しそうに礼を言うと、金銭を支払いその場を後にした。
「毎度あり!」
女の子の背を、これまた笑顔で見送る店主。
そんなほのぼのとした光景を見ていた神竜は、僅かに口角を吊り上げた。
「そう!その顔だよ、嬢ちゃん!」
「…?」
神竜は自分の頬にそっと触れた。
「……今、我は笑っていたのか。」
「おう。今のはちゃんと笑顔だった。」
「意図していない。」
「それが自然ってやつだ。」
「なるほど。」
神竜は何か腑に落ちたように頷いた。
その時、次々と客が店へやって来る。
「リンゴ三つ!」
「こっちは二つ頼む!」
「熟れたやつを選んでくれ!」
「承知した。」
神竜は迅速に、そして正確に注文をこなしていく。
人間の動体視力を上回る速度によって、注文を告げた瞬間には既にその品が客の手元にあるような状態である。
店主は驚愕を越えて、もはや空いた口が塞がらなかった。
「嬢ちゃん…お前さんは本当は凄いやつなのか…?」
「愚問だな。」
神竜はさらりと言った。
「伊達に悠久の時を生きてはいない。」
「……また始まった。」
店主は笑って流す。
そうして時は過ぎ、気が付けば日も暮れてすっかり客足もなくなった。
「そろそろ閉めるか。嬢ちゃん、助かったよ。これは今日の駄賃な。」
「うむ。我としてもそれなりに充実した時間であった。使うアテはないが…礼は受け取るとしよう。」
制服を返し、日当の入った小袋を受け取った神竜は役目を終えたその場所を去ろうと、一歩踏み出した。
その時、店主から思いがけない打診をされる。
「なあ嬢ちゃん、お前さんが良ければこれからもウチで働かないか?かみさんが病気しちまってな…一人で店を回すのは、ちとしんどいんだ。週に何回かでも来てくれるとありがたいんだが……」
神竜は振り返るなり、暫し俯いて考える。そうして顔を上げると、真っ直ぐな瞳を向けて答えを出した。
「べつに構わんぞ。毎日とはいかんが…忙しい日を教えろ、その日は入ってやる。」
「ホントか嬢ちゃん!ありがとよ!んじゃぁ、この後打ち合わせも兼ねてご馳走様してやるよ。」
まさか話を受けてくれるとは思っていなかったのだろう。店主はその場でガッポーズを取るなり、うるさい程の声で礼を告げる。
「そういえば名乗ってなかったな。俺はグラハム。嬢ちゃんの名前は本当はなんて言うんだ?」
「神竜と名乗った筈だが…その様子では信じていないな。まあいい…聞きたい名というのも、そういう類いではないだろうしな。我が真名はイシュラーナだ。これで満足か?」
「おう!雇うにも、まずは名前を知らないと話にならないからな。にしてもイシュラーナか…ここらではあまり聞かない名だ。呼ぶには少し長いし…ラナでいいか?」
「ふっ、好きに呼べ。」
斯くして気まぐれから、しがない果物屋に雇われることとなった神竜。
週に何日か風変わりな絶世の美女が店頭に立つという噂は瞬く間に広がり、程なくして、この果物屋は市場でも有数の人気店となった。
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