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冒険者ギルドの日常/1093


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自分のトピックを作る
1074: クレア [×]
2025-10-28 11:13:55

>1073

あ、謝らないでください…!決してレドさんが負い目を感じることでは……それに、謝るべきは私の方なんです。お聞きした素性から薄々勘づいていましたが、ずっと…黙っていたことがあります。到底、許されることではないのは重々承知の上で、それでも謝らせてください…

(頭を下げられたクレアは慌てた様子でレドを宥めた。自分の心を蝕む数々の要因とレドは当然ながら何の関係もない。それでも彼が負い目を感じているのは偏に優しさ故であろう。その優しさが一層クレアの罪悪感を膨れ上がらせる。自分の犯した罪を知らずに、あまつさえ憧れを持っている。その姿を見ていられず、覚悟を決めたクレアは姿勢を正してレドを真っ直ぐに見つめた。許されるなんて思ってもいない。今すぐにでも逃げ出したい。そんな臆病な気持ちを無理矢理抑えつけて、震える声でクレアは前置きを述べる。)

…かつて行われた農村への大弾圧、その全ての指揮を執ったのは私です。本当に…申し訳ありませんでした…

(深々と頭を下げて己が罪を告白した。何をされても構わない。奪った命は決して戻らないのだから、それくらいは当然のことだ。そんな覚悟を持っての行動だが、やはり本能には抗えず、レドの次なる言葉と行動を待つクレアの身体はビクビクと震えていた。まだ何を言われた訳でもないのに涙が止まらない。レドの気が済むのなら、罵声を浴びせられた方が、殴られた方が、何もされず贖罪の機会を奪われるよりきっと良い筈なのに、人間の身体というのは難儀なものである。本能的に恐怖する一方で、クレアは自分のその臆病な振る舞いが間違ってもレドの優しさに付け入ることのないように祈っていた。)

1075: トピ主 [×]
2025-10-28 11:16:19

>1073

(/同様に辛い境遇を持ちながらも、曲がりなりにも真っ当に生きているレドを見て、エルフリーデが人の心を取り戻すことを信じています!)

1076: レド [×]
2025-10-29 21:43:13

>1074

なっ……!?嘘だ、そんな……!

(まさかのクレアの懺悔に、思わず立ち上がって。静まり返った応接室に、膝に乗せた刀がガチャンと床に落ちる無機質な音が響く。
自分は別に被害を受けてない。それでも「首謀者に会ったら斬り捨ててやりたいぜ……」と憤慨した非道な弾圧。目の前の憧れの人がその首謀者だったのか。無辜の人の血に塗れた手で、俺にリンゴを分け与えていたのか……今までの人生すべてを否定されたような気がして、何もかも切り刻みたくなる。)

………………。

(一方で落とした刀を拾う素振りは無い。ガタガタと震えたまま、青ざめた顔でクレアを見つめるばかりだ。レドは葛藤している……なぜ斬れる。自分一人の罪では無く国家の罪と言えるのに、明かさなければ目の前の青年はクレアを慕う無垢な存在でいられたのに……それでも逃げずに自ら十字架を背負わんとする人をなぜ斬れる?罪の報いにしては重すぎる生き地獄を味わってきた人をなぜ斬れる?手が血に塗れてもなお、人に尽くし、人のために戦い、優しくリンゴを分け与えてくれる人をなぜ斬れる!?斬れるわけねぇだろ!!!)

………………………………。

(レドの次なる言葉と行動を待つクレアであったが、肝心のレドは立ち尽くしたまま一向に動かず、口さえ開かずにおり。否、動けないし何も言えないのだ。冷や汗と震えが止まらぬ身体が崩れ落ちないよう全身に力を入れ、吐き気を抑えるために口を噤むので精一杯だから。
レドは激情に駆られてクレアを斬るほど馬鹿では無いが、罪を背負うクレアに救済を与えられるほど人間が出来ているわけでも無い。だから何もできない……それでも今度こそ、今度こそ、憧れの人の真実から逃げずに向き合うんだ……何もできないレドであったが、瞳孔の開き切った瞳を泣き崩れるクレアから逸らすことだけは決してしなかった。)

1077: クレア [×]
2025-10-30 08:19:39

>1076

…レド…さん?…ひっ…

(いつまで経っても殴られるどころか罵声の一つもない。恐る恐る顔を上げると、瞳孔を開き切ったレドと目が合い、反射的に小さく悲鳴を上げてびくりと身体を震わせる。きっとこれがレドなりの向き合い方なのだろう。そうとは分かりつつも、心の奥底では報復的手段を以ての救済を求めていたクレアにとって、それはあまりに残酷な現実であった。レドが救いを与えてくれないのなら、いっそ自分の手で…と無意識に腰に携えた剣に手を伸ばす。リンゴの皮剥きと同様、首を落とすにしても、腹を貫くにしても、クレアの技量であれば柄に触れた瞬間に事は済む。本能的な生への執着からか、柄へと伸ばしつつある手には僅かな躊躇があった。)

1078: レド [×]
2025-10-31 01:14:04

>1077

……!まっ、待ってください。

(ついにクレアが剣に手を伸ばし始めると、愕然と口を開いて。自分に恥をかかせた相手すら血を流さずに赦す人が、自らの罪を命で贖おうとしている。な、何か言わなきゃ……と、震えながら手の平を突き出し、何とか言葉を絞り出しながら制止して。)

俺は……ちっぽけな男です。貴女を裁くことも、慰めることもできない。だからせめて、貴女のご決断を見守らせてほしい……ただご決断の前に……これだけは言わせてください。

(突き出した手を胸に置き直すと深呼吸して気持ちを落ち着かせ、口を開いて。この短時間で急激に疲れ果てたのか声は弱々しいが、それでも瞳孔が元に戻った灰色の瞳をしっかりとクレアに向け、「ただ見守る」という決意を語って。
この人の闇は深すぎる。俺などが裁いたり慰めたりする資格は無い。だからせめて見守りたい……自分が挫折に沈んだ時そばで見守ってくれた、バカエルフとは比べ物にならないほど優しいエルフの人のように。)

逃げて……逃げてくださいクレアさん。俺には貴女が重荷を背負いすぎて……どうにも立ち行かなくなっているように見えます。
俺は貴女と向き合うことから逃げない。でも貴女はもう逃げていい……もう逃げてもいい頃だと、俺は思うんです……

(クレアの側に寄って跪くと、クレアを見上げて涙を流しながら「もう逃げていい」と懇願して。優しいエルフの人はそっと依頼書を差し出すことで俺を奮起させた。が、この人の場合は逆だ。この人はもう戦い過ぎた。これ以上自分一人で何もかも背負わないでほしい……捉え方によっては自決を促すような残酷な発言に聞こえるかもしれない。それでもいい、このどうにも立ち行かなくなって絶望した魂が救われるなら……静まり返った応接室に、クレアを想って流す涙が床に落ちる音までもが響き始める。)

1079: クレア [×]
2025-10-31 10:49:05

>1078

レドさん……ありがとうございます。であれば…もう少しだけ逃げてみます…

(レドの言葉を聞いてクレアは剣に伸ばしかけた手を膝の上に置いた。「逃げていい」、その言葉は偶然にもかつての主人が最後に下した命令と同じものであった。このまま命を絶つこともある種の逃避ではあるが、きっと、あのお姫様はそんな事を望んでいない。それに、元より長くはない命。今それを捨てたところで何になるのか。自分の軽率な行動を恥じると共に、大切な事を思い出させてくれたレドに礼を言った。何かが解決した訳ではない。けれど、今はそれでいいのかもしれない。先程まで泣き崩れていたクレアの表情は、ほんの少しだけ憑き物が取れたように晴れていた。)

1080: レド [×]
2025-11-01 14:21:02

>1079

(思い止まってくれたようだ。緊張の糸が解け、大きく息を吐くと、両腕がだらんと垂れ下がって。このつかの間ですっかり力が尽きてしまった。アリシアとの会食や第一王子に連なる政治屋との交渉……なんならバカエルフ、副団長との戦い以上に消耗したかもしれない。)

……貴女の血塗られた手は、俺とシエルを赦し、リンゴを分け与えてくれた手でもある。そのように……俺は信じています。

(涙を拭い、床に膝をついたまま、安らぎの見え始めたクレアの片手に自らの両手を添えて。俺は忠義や信念から逃げた情けない男。クレアさんの家を奪った一族のアリシアと、クレアさんとその主君の仇である第一王子……騎士としてのクレアさんを追い詰めた者どもに与する男だ。本来ならこんな汚い手でクレアさんに触る資格など無い。恨まれるべきは俺の方……それでも今だけは、一人の人間としてクレアさんの側にいたい……俯きながら膝をつき手を添える姿は、まるでレドの方がクレアに赦しを乞うているように見える。)

1081: クレア [×]
2025-11-01 21:03:18

>1080

こんな手で良ければ、またいつでもリンゴを切ってあげますね。

(すっかり消耗した様子のレドを見て、無理をさせてしまったことを反省して眉尻を下げると、握られていない方の手で優しくレドの頭を撫でた。己が罪を告白しても、こうして慕ってくれることにクレアの心がどれ程救われていることであろう。レドのサラサラの髪の感触を確かめるように、しばらく気の向くままに撫で回していると、応接室の壁に掛けられた振り子時計が十一時を伝えた。もうじきギルドを発つべき頃合のようだ。)

1082: リズリット [×]
2025-11-02 20:08:09

こらこら、お菓子は逃げませんからちゃんと並んでくださいね~

(王都に聳える聖教会の大聖堂、その隣に併設された孤児院に第三王女の侍女リズリットは、クッキーやチョコなど個包装された菓子が満載された台車を引いて訪れていた。彼女の姿を見つけるなり、孤児院の中から駆け出してきた子供達はきゃっきゃと興奮した様子で台車を取り囲む。子供達の元気な様子にリズリットは柔らかな笑みを浮かべ、手馴れた様子で一列に並ばせた。なぜ宮仕えの彼女が孤児院で菓子を配っているのか、答えは同じ第三王女陣営に属する近衛隊副長のアリシアにある。大の子供好きであり、聖教国との繋がりを持つアリシアは時たまこのような形で孤児院の面倒を見ており、多忙な自分に代わって身近な侍女、とくに人間種であり性格の良いリズリットを派遣しているのであった。)

(/アンナ背後様、絡み文を投下させていただきました!)

1083: アンナ・ランストリウム [×]
2025-11-02 21:09:29

>1082

午前の外回りはこれで終了、大分信徒も増えてきてこの国で活動するのも楽になってきたものね。"獣臭い"のが難点だけど


(先程までフィリア王国内の信徒の集まりに参加していた様で一息つきながら、大聖堂までの道を歩いており。大通り1つ見ても聖教国の国章や、関連する建物が増えてきている事を感じ取れてか、自分や同じく活動する同志達、そして本国の威光が徐々にこの国を侵食していくその様子に、満更でもない顔を浮かべる。人間種以外の種族も住まうこの土地は、古くから聖教国で育った自分にとっては人間種以外の存在は度し難い苦痛もあったがこうして王国に住む人間が自分の信ずる国の信徒になっていく事は救済であると信じて今まで活動してきたので些細な障害にしかならない。決して態度に出さずに仮面の笑顔を浮かべて道行く信徒や民に会釈しながら大聖堂の近くまで来ると何やら大聖堂の横が騒がしい事に気付いて)


…?何か催し物でもあったかしら…はっ!?あの御方は!!

(疑問符を浮かべながら考える仕草をして、何か行事でもあったかと考え込むのも束の間、姿が見えたのか慌てた様子で小走りに大聖堂の横…孤児院へ向かい)

ふぅっ…いつもありがとうございます、リズリット様。アリシア様からのお恵みにございますか…?

(自分も何度かギルドでも見た事のある、この王国に住むものならば知らない者は少なくない、そしてこの王国の大聖堂で働く者ならば馴染も深い人物である彼女を見て、急いで駆け付ければ声をかけ、恭しく頭を垂れる。こうして何度も孤児院へ来訪してはさまざま事情でこの孤児院に身を寄せる孤児たちの面倒を見てくれている存在である為、聖堂や教会の聖職者の間でもとりわけ人気の人物を前に、山積みのお菓子の台車を見ながら来訪の目的を聞き)



(/ありがとうございます!!早速絡ませていただきます…!気難しい子ではありますがどうぞよろしくお願いいたします!)


1084: レド [×]
2025-11-02 23:44:57

>1081

クレアさん……へへっ。

(クレアに愛おしく頭を撫でられると思わず彼女を見上げ、子供のようにはにかんで。もう彼女には届かないと思っていた自分の手が、彼女の安らぎになれたことが何より嬉しい。この手の温もりこそ、血塗られた過去の哀しみを乗り越えた先にある優しさか。やっぱり俺は間違っていなかった。彼女に憧れた俺の目に狂いは無かった……と、しみじみしながら頭を撫でられて。
だがふと視線を逸らした途端、その瞳は怜悧な戦士の目つきへと変わる。視線の先にあるのは十一時を指す振り子時計。クレアのような優しき者が排除される魔境。人を手にかけても何の罪悪感も抱かぬ悪漢どもの伏魔殿……王都への旅立ちの時だ。)

おっと、そろそろ出発しないと。このまま一緒にいたかったのに……
あの……もしよろしければ、最後に教えていただけませんか。リーダー……貴女にずっと寄り添い続けたカルロス様のことを。いや、なんというかその、貴女が愛するに足ると信じた男なら、同じ男として目標にすべきだと……そう思いましてね。

(一歩下がってクレアの手から離れつつ、膝をついたまま彼女を見上げ、神妙な表情で尋ねて。「不死鳥の翼」リーダー、カルロス。今もクレアの胸の中にある長年の恋人……否、半身の事をだ。
今回の任務は危険極まりなく、生きて帰れる保証は無い。これがクレアさんとの最初で最後の出会いになる可能性は捨てきれない以上、今聞いておきたいのだ。彼女には酷かもしれないが、同じ女性を愛した男として俺も心に留めておきたいから……と、恐る恐る言葉を選びながらも、その眼差しは真剣で。)

1085: リズリット [×]
2025-11-03 00:11:50

>1083

こんにちは、アンナさん。ええ、そうなのです。ふふっ、アリシア様ったら本当に子供が大好きなのですから。

(顔馴染みの司祭アンナに声をかけられると、リズリットも軽く会釈を返した。子供達のみならず、わざわざ駆け寄ってきてくれた司祭様も元気なことだなと感心しつつ、アンナの推察通り今日もアリシアの使いで来たことを告げる。あの冷徹で、人を人とも思わない副長の人間らしい一面を改めて認識すると、安心感からか思わず笑みが零れた。)

私としても、ずっとお城勤めだと息が詰まってしまいますので、こうして息抜きが出来る機会は有り難い限りです。最近では帝国の武官が視察に訪れているので気が気ではありませんよ…はぁ…

(続けて、こうして使いに出されることへの自身の心境を語る。王位継承を巡る謀略が渦巻く王城では些細な事でトラブルに巻き込まれる為、誰が誰を支持しているだとか、小難しい政治の話を常に意識して振る舞わなければならない。それに加えて今は帝国の人間までも招かれており、情勢は混沌を極めているのである。そんな魔境から離れることを許される時間はリズリットにとって束の間の休息のようなものであり、開放感から大きな溜息を吐いた。)

1086: クレア [×]
2025-11-03 01:04:44

>1084

カルロス…ですか?ええと、彼は…顔は良いですけど、ちょっとおバカで、変態で、剣もダメダメで……う~ん…言葉に表すと難しいですね。ただ一つ、はっきりと言えることがあります。彼は誰よりも優しかったです。

(不意にカルロスについて尋ねられると、クレアは暫し苦い表情で固まった。当然、カルロスのことを片時も忘れたことはないが、だからこそ自ら心の傷を抉るような真似をしたくはないのが正直なところである。しかし、レドの真剣な眼差しを見て、きっと彼にとって必要なことなのだろうと意を決すると、ついに重たい口を開いた。何年も連れ添った、隣に居るのが当たり前だった半身とも言える恋人を言語化するというのは思いのほか難しく、クレアはたどたどしい様子で思い立った特徴を一つ一つ挙げていくが、咄嗟に出てくるものと言えば悪いものばかりである。事実であるのだから仕方ないが、これは不味いとクレアは唸りながら小首を傾げ、今一度カルロスについて考える。自分はカルロスの何処に惚れたのか…長考の末に一つの結論に辿り着いた。「優しさ」、それこそがカルロスの本質である。辛い時に常に寄り添い、求めている言葉を掛けてくれる。クレアにとって、勉学や腕っ節などどうでも良いと思える唯一無二の魅力であった。)

1087: クレア [×]
2025-11-03 01:14:35

>1084

カルロス…ですか?ええと、彼は…顔は良いですけど、ちょっとおバカで、変態で、剣もダメダメで……う~ん…言葉に表すと難しいですね。ただ一つ、はっきりと言えることがあります。彼は誰よりも優しかったです。

(不意にカルロスについて尋ねられると、クレアは暫し苦い顔で固まった。当然、カルロスのことを片時も忘れたことはないが、だからこそ自ら心の傷を抉るような真似をしたくはないのが正直なところである。しかし、レドの真剣な眼差しを見て、きっと彼にとって必要なことなのだろうと意を決すると、ついに重たい口を開いた。何年も連れ添った、隣に居るのが当たり前だった半身とも言える恋人を言語化するというのは思いのほか難しく、クレアはたどたどしい様子で思い立った特徴を一つ一つ挙げていくが、咄嗟に出てくるものと言えば悪いものばかりである。事実であるのだから仕方ないが、これは不味いとクレアは唸りながら小首を傾げ、今一度カルロスについて考える。自分はカルロスの何処に惚れたのか…長考の末にハッとした表情を浮かべて一つの結論に辿り着いた。「優しさ」、それこそがカルロスの本質である。辛い時に常に寄り添い、求めている言葉を掛けてくれる。クレアにとって、勉学や腕っ節などどうでも良いと思える唯一無二の魅力であった。カルロスの優しさを語るクレアの表情は最初の苦い顔から一転して、温かな笑みを浮かべていた。)

(/少し訂正致しました!)

1088: アンナ・ランストリウム [×]
2025-11-03 02:04:35

>1085


教会としてもアリシア様のご厚意には感謝のしようもございません。子供達もリズリット様がいらっしゃるのを楽しみにしておられましたよ?ふふっ…子供は私も好きです。元気いっぱいで純粋で穢れを知らない。此処にいる子供達はそれぞれ事情がありますが…私も元気を貰っています

(既に多数の聖教国の司祭や諜報員…果ては工作員が多数入り込み、策謀が巡り人間種至上主義が着々と根付きつつあるこのフィリア王国で例え偽善であっても、孤児に対して救いの手を差し伸べる存在には打算抜きで感謝を述べる。お菓子を貰ってはしゃぐ子供達を見て、笑みを浮かべながら自分も子供が好きだと零す。だが彼女の言う「好き」の中には純粋あるが故に政治思想を植え付けやすく、知恵をつけて賢しくなった大人よりも信徒化させやすいからという邪悪な感性も入っている。)


確かに…お付きともなるとご苦労も絶えないでしょう。こうして少しでも息抜きが出来るならば今後もいらして下さい、子供達も待っていますから。何ならば私で良ければお話をお聞きしますよ?



(聖教国の教会内でも派閥闘争なんてものは多々あった。彼女にとっては教皇を信ずる者同士何を争う必要があるのか無意味な争いにしか見えなかったが王国の、ましてや彼女は第三王女の侍女と記憶している。王族内では日常茶飯事なのだろう。相手の声色からもその気苦労が聞いて取れたため労う様に言葉をかけて。ゆっくりと大聖堂を指差し、司祭として祈りのポーズを見せれば告解もやりますよ、と笑みを零す)

…帝国の武官までも…ですか。色々としがらみも多い中で遠方の国とも牽制合戦…心中、お察し致します。教会としても帝国とは因縁浅からぬ間柄故、何も起きなければ良いのですが

(だがその後に聞こえてきた帝国の武官、というワードを聞けばその顔からすぐに笑みが消える。彼女にとっては仇敵にも等しい国でもある為憎悪の感情が滲み出そうになるが気取られないように言葉を選んで、既に国交断絶状態にある祖国と帝国に対して王国がどうなってゆくのかを憂いて)



1089: リズリット [×]
2025-11-03 09:35:00

>1088

あぁ…聖教は帝国との間に色々あったのですよね…では、暗い話題はこのくらいにして、お言葉に甘えて世間話でも致しましょうか。罪の告白は少々気恥しいので…またの機会に。

(笑みの消えたアンナの表情から帝国の名前を出したことは迂闊だったと反省し、告解まではいかずとも世間話でもしようと提案して。自らの罪、主君を裏切る行為の数々はとても人に明かせるものではない。いつか罪悪感に苛まれ自死すらも選択肢に入れることがあるのなら、その時に利用しても良いかもしれないと、気恥しさを装う照れ笑いの裏で重たい考え事をしていた。話しているうちにも並行して菓子を配り終え、孤児院の中へ戻っていく子供達の笑顔に、リズリットの荒んだ心も幾分か癒されたようだ。)

1090: レド [×]
2025-11-03 21:38:06

>1087

ふっ、あははっ!俺の師匠(オヤジ)も似たような男でしたよ。つまりなんとも人間臭くて……誰より人間らしい方だったわけですね。

(ハハ、カルロス様は聖人どころか案外抜けてる男だったとはと、思わず大笑いして。だがそこに師匠(オヤジ)……剣の教えは立派だったけど、その実ガサツで寂しがり屋で未練がましいダメ男……たとえ不完全でも、人に愛を与える優しい男の事を見出だした。カルロスも師と同じように、なんとも人間らしい方と締めくくると、同じく温かな笑みを返して。その笑みには感心とあきらめが含まれる。「あぁ……こりゃ勝てんわ」と。)

クレアさん、貴重なお話をありがとうございました。俺はちっぽけなカラスに過ぎないが、剣士として行ける所まで羽ばたこうと思います……貴女方おふたりの、優しさを胸に。

(そろそろ退室する頃合いだろう。立ち上がって落とした刀を拾い、差し直して。カルロス様……クレアさんを長年支え続けたその優しさは尋常では無い。そして罪に苦しみながらも人を救わんとするクレアさんもまた……二人に届くのはいつの日か。改めてクレアの側に立つとカラスのように黒ずくめの身体をピンと伸ばし、穏やかに微笑みながらの敬礼を別れの挨拶として。)

1091: クレア/エルフリーデ [×]
2025-11-03 22:48:09

>1090

ふふっ、そうかもしれませんね。
…はぁ…それではレドさん、お城勤め頑張ってください。レドさんならきっと、どんな壁も乗り越えられると信じています。

(「人間らしい」。この表現にクレアは心底納得がいき、レドの大笑いに釣られたことも相まって思わず吹き出した。よく食べ、よく寝て、夜にはどこに隠していたのであろう体力を発揮する。まさに人間らしさを体現したカルロスの振る舞いを鮮明に思い出し、笑わずにはいられなかったのである。しばらく思い出し笑いで肩を震わせていたが深呼吸をして平静を取り戻すと、レドを真っ直ぐに見つめて激励の言葉を掛けた。)

…スー…スー…

(ギルド前に停められた近衛隊の馬車の中、エルフリーデは片側の座席を占有して横になり、心地良さそうに眠っていた。夜通し遊び呆けた挙句に朝から酒瓶を空けていたため眠気に抗えなかったのであろう。悪魔のような性格とは裏腹に、窓から差した光に照らされて輝く銀髪も相まり天使のような寝顔である。別れ際にレドに告げた「また後で」という台詞はこの馬車での再会を指していたのである。シエルが任務を優先するあまり刺されたことを事件化しないことを見越していたようだ。帝国の武官を連れ帰れというアリシアの命令もあり、馬車の御者も特段気にする素振りはない。)

1092: アンナ・ランストリウム [×]
2025-11-03 23:18:10

>1089


はい…お察しの通りかの国と聖教国は既に敵対関係といっていいもので。リズリット様もお気を付けください。帝国の者達は危険な思想を抱いております

(帝国内の教会で働いていた彼女にとってはまさしく思い出したくもない思い出の1つでもあった。幸い地理的にも王国と帝国は遠く、互いに牽制し合っている段階の為まだ脅威という脅威は見えてはいないが帝国で受けた焼き討ちの被害者でもあった為か、王族に近い位置にいるリズリットに忠告の意味も込めて気をつけろと零して)

ふふ、神はいつも皆を見ておいでです。悩まず告解する事できっとお許しになられます…いつでもお待ちしておりますよ。して、貴女は第三王女の侍女であった筈。第三王女…ルイーズ様はご息災であられますか?

(両手を合わせて祈りの格好を取ったまま、目を瞑って静かに告げる。彼女の抱える事情の全てを知っている訳ではない為聖職者としての言葉で、優しく諭すように声色を落とし、そして目を開けて笑みを浮かべて。ふと、思い出したかのように彼女が仕える主君、第三王女について問うて。孤児院へは王国騎士副隊長、アリシアの名代で来てはいるが本当の主君は第三王女ではないのかという口調でリズリットを見ては、その主君の身を案じて)




1093: リズリット [×]
2025-11-04 19:21:44

>1092

ご忠告痛み入ります。はい…ルイーズ様は今朝も変わらず元気なご様子でしたよ。最近では嫌いだったピーマンも食べられるようになられたのです。うぅ…立派に成長されました。

(本音を言えば聖教徒でないリズリットにとって、帝国も聖教国も似たようなものだと考えているのだが、当然ながらそんな失礼な印象は心の内に留めて素直に忠告に感謝を述べた。続けてルイーズの話題に移ると、リズリットは己が抱える罪悪感から一瞬だけ視線を逸らすもののすぐに戻し、今朝の様子、そして嫌いな食べ物を克服できたことまで伝える。ルイーズの成長を語る際には大袈裟にもハンカチで涙を拭う仕草を見せる。ルイーズのことが好き過ぎてという訳ではなく、これは罪悪感を紛らわす為の空元気である。)

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