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冒険者ギルドの日常/609


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590: レド [×]
2025-01-24 07:14:44

>585

なるほど……勇者様が弱音とは、えらい奴のようですね。そんな奴との義理事までこなさなきゃならないとは。勇者って大変なんだなぁ……よし、勇者様の代役を仰せつかるとは光栄なこと。引き受けましょう。…………。

(苦い顔でぽつぽつと明かされるレイラの胸の内を、同じく腕を組みながらしみじみと聞いて。この世に怖い物の無さそうな人がここまで気後れするとは碌な相手じゃないのだろう。そしてこうして弱音を吐ける機会もそう無いのだろう。この人も孤独……力になりたい、行ってこよう。そう決意すると両膝を両手でスパン!と打ち鳴らし、招待状を懐に収め……ると何か思い出したかのように無表情で黙り出して。あの光景、俺だって長年失望したんだ。今更聞いてくれるとも思えない。だが、切り出すなら「あの人」が復活してそろそろ任務から帰ってくる今が好機……と判断すればレイラに体ごと視線を向け、恐る恐る口を開き)

……レイラさん。似た者同士と思ってくれるなら、レイラさんもひとつ頼まれてくれませんか?まあ、できればでいいんですけど……



591: クレア/ティア [×]
2025-01-25 06:35:48

>589

では、此処での役目も終えたことですし大聖堂に戻るとしましょう。…起こすのも可哀想ですからクレアさんを背負って頂いてもよろしいでしょうか?

(儀式を終えたことにより教会に長居する理由もないためティアは大聖堂へと戻ることに決めたようだ。帰る前に教会内部を一望すると、隅の方に並べられた亡くなった司祭達の遺体を見てティアは悲しそうに少しの間目を伏せた。その後にミミに向き直ると申し訳なさそうに小首を傾げ、疲労困憊の状態のクレアを無理に起こすのも気が引けた為ミミに背負って貰えないかと打診した。)

592: レイラ [×]
2025-01-25 06:54:12

>590

…感謝する。この仮はその頼みとやらで返すとしよう。私に出来ることなら何なりと言うがいい。

(レドの男気ある返答を聞いて安心したレイラは、レドの肩に手を置き真っ直ぐに顔を見据えると、澄んだ笑顔を向けて感謝を口にした。受けた恩は返すのが筋であり、レドの表情や言葉に詰まる様子からその頼み事は只事ではないのだろうと察しつつも、なんであろうと頼みを聞き入れる腹積もりでレイラはレドの顔を見据えたまま新たな言葉を待った。)

593: ミミ [×]
2025-01-25 13:33:16

>591

そうですね…えぇ、もちろんいいですよ?起こさないように…と。

(教会を一望していたティアの視線がある箇所で止まり、視線の先を見ると…カグラの手によって亡くなった司祭達の亡骸が。正直、獣族の血が流れているミミにこんなことを言われるのは嫌かもしれない…わかってはいたが、ミミは静かに「安らかに眠れ…」と亡くなった司祭達に告げて。ティアがいた大聖堂に戻ることになり、ティアのお願いを聞き入れてクレアを起こさないように器用におぶって。自分よりも大きいクレアをおぶっていても、いつもと変わらない程動いており。)

594: レド [×]
2025-01-25 14:57:03

>592

……レイラさん、俺もこの国の人間だ。地元の有名人の貴女とクレアさんがどういう関係で、何があったのかはこの目で見てきている。そんな無理を承知でお願いしたい。
……久々にクレアさんが依頼を受けました。依頼から帰ってきたら……クレアさんを出迎えてくれませんか!?

(いい顔だ……わだかまりで曇らせちゃいけない顔だ。と感じながらレイラの澄んだ笑顔を見つめ返すと、三年前の決別を見てきたことを含ませつつ、クレアとまた会ってほしいと、申し訳なさそうにお願いして。更には「俺にはもう出来ない事だから……」と呟き、頭を下げ出して。その姿には後悔の色が見える。レドもまた落ちぶれたクレアと向き合うことから逃げた人間の一人なのだろう……)

595: クレア/ティア [×]
2025-01-26 07:46:55

>593

…ありがとうございます。やはり冒険者様は力持ちなのですね。

(自身の提案を快く聞き入れてくれたことは勿論、獣人の血を引きながらも司祭達の冥福を祈ったことも含め、ティアは上品に口角を釣り上げてミミに感謝を述べた。そうして馬車へと歩みを進めると、移動の最中でも自分よりも身体の大きいクレアを背負っているにも関わらず何ら疲弊した様子を見せないミミの様子にティアは感心して賞賛の言葉をかける。)

596: レイラ [×]
2025-01-26 08:14:48

>594

………分かった。ただし変な期待はするなよ。私はまだ姉様を許していない…一層関係が拗れる可能性だってあるからな。

(レドの頼みを聞いたレイラは予想もしていなかったその内容に驚愕し、思考を整理する為にしばらくの間俯いて沈黙した。自分の頼みを聞いてもらった手前断ることはしたくない…それに加えてレイラ自身もクレアとのわだかまりを解消したい気持ちがあった。意を決して口を開くと「分かった」とポツリと了承の言葉を呟くが、レイラはまだ心の中で葛藤を抱えていた。クレアへの敬愛の念とは別に、三年前の決別の日に理不尽に拒絶された怒りは未だに胸の中で滾っている。クレアを出迎えた時どちらの感情が勝ち得るか、自分自身でも分からないレイラは不安そうに瞳を揺らしながら、期待はするなと念を押した。)

597: ミミ [×]
2025-01-26 12:10:39

>595

いえいえ…私商人としても活動してますから、力には結構自信あるんですよ?

(自分が力持ちなのは冒険者だからという理由ももちろんあるが、普段は冒険者以外でダンジョンから拾ってきたアイテムや武器を売る商人をしており、大量の商品を荷車に乗せて一人で運んでいるという理由もあると告げて。もちろん、半獣人だから身体能力が人間よりも高いというのもあるが…誰が聞いてるかわからないため、敢えて言わず。そうしていると馬車に辿り着きティアに先に乗るように促して)

598: レド [×]
2025-01-26 21:50:34

>596

ありがとうレイラさん。二人が仲直りしてくれたら俺も嬉しい。俺はもうあの人に会うことなど許されない身の上だから……

(レイラの返事を聞いてほっと一息吐くと、視線を宙に向けて身の上話を始めて。レドはクレアとレイラの決別の日から程なくして冒険者になったが、レイラに酷い事をした上、ギルドで酒に溺れるばかりのクレアに失望、今日に至るまでずっと避け続けていたらしい。どう接していいか分からなかったこともあり、遠巻きに様子を窺うばかりで会話すら避ける有様だったという。)

最近俺も仲間を失って、クレアさんの苦しみがようやく解ってきたがもう遅い。人生の辛い時に見捨てておいて、復活したらすり寄る。俺のような不義理な人間をクレアさんは許さないだろう……だがレイラさん、あの人が妹のように愛した貴女なら喜んで迎えてくれるでしょう。いやクレアさんの方から謝ってくれるはず……
……あ、ごめんなさい無理言って。これはお断りしても結構です。俺も勇者様からの見返りを求めて代役を受けたわけじゃない。俺が行きたいから行くだけです……アリシア(あのガキ)の面も一度拝みたいしね。

(ひとしきり自分語りを終えるとレイラに向き直り、自分は無理だが貴女と会えたらクレアさんも喜ぶし謝ってもくれるだろうと念押しして。だが流石に気が重そう、恩を返そうと無理してるのかもと察すると、手の平を向けて恩返しの必要は無い事を伝えて。その表情はレイラを気遣うように穏やかだったが、仇敵アリシアに触れた時だけは怒りを抑えるあまり眉間がピクピクと動き)


599: クレア/ティア/ユリウス [×]
2025-01-27 21:28:00

>597

…商人までしていたのですね。ご多忙な身にも関わらずこの依頼を受けて下さって感謝の念に尽きません。

(ぺこりと一礼して促されるまま着席し話を続けると、ミミが冒険者のほかに商人も兼業している事実に目を丸くして驚いた表情を見せる。今まで聖職者として労働とは縁のない生活を送ってきたティアにとって仕事の掛け持ちなど想像も出来ない荒業のように感じたようだ。)

えっとぉ…おかえりなさい…お、お疲れ様ですぅ…

(ミミ達が馬車へ戻るなり、奥の座席に腰掛けるユリウスはどう接していいものかとモジモジと視線を泳がせながらも労いの言葉をかけた。この護衛任務の最中殆ど寝ていた為に目立った活躍はなかったものの、彼女がいることで護衛対象のティアを置いたまま行動するなど、後方支援という魔導士本来の一定の役割を果たしたと言っても良いだろう。ただ、ユリウスのソワソワした挙動から察するに本人は共に脅威に立ち向かわなかったことに対してある程度の負い目を感じている様子だ。)

600: レイラ [×]
2025-01-27 22:00:10

>598

…安心しろ。私が必ずお前を姉様に引き会わせる…私達の憧れた姉様は心に傷を思った人間を遠ざけるような真似はしない…絶対にだ。だから…安心して吉報を待て。

(酒のせいもあり随分と情緒の脆くなったレイラは、レドの身の上話とクレアへの憧れと秘められた複雑な心境を聞き終える頃にはポロポロと涙を零していた。袖で涙を拭い、身を乗り出してギュッとレドを抱きしめると震える声で自身の覚悟を語る。先程までの不安はもうない。抱き締める腕に一層力を込めると、自分自身そしてレドの為にも誠心誠意クレアを出迎えようと心に決めたのであった。)

601: ミミ [×]
2025-01-28 00:12:53

>599

あはは、まぁ商人の方は過去の経験を活かせて半分趣味でやってる副業なので、大変ではないですよ?それに…クレア一人だけだったら、大変だったでしょうし…

(ミミ達もティアの後に続いて馬車に乗り、ティアの向かい側の席へ移動し隣にクレアをそっと座らせて自分も席について。端から見れば商人も兼業していると忙しそうに見えるが、ミミ曰く忙しくて大変というわけではなく半分趣味でやってる。何なら、昨日ギルドに帰る前にとある村で商売をしてきたばかりだ。この依頼を受けたのはクレアがミミを同行者に選んだという理由ではあるが、今日あったことを振り返り、隣で寝ているクレアを見ながらついてきてよかったと微笑みながら呟き)

あ…えーっと……よく眠れた?

(後半から眠っていたことで存在感が薄まり、その上強敵と対峙したことによって完全にユリウスのことを忘れていたミミ。ユリウスの様子から、恐らく強敵に立ち向かわなかったことに対して負い目を感じてどう接していいかわからない…といったところだろう。何か気の利いたことを言おうと約2秒程思考したが、ユリウスが寝ている光景しか思い浮かばない。思考の末、苦笑いを浮かべながら諦めてよく眠れたかと尋ねて)

602: レド [×]
2025-01-28 21:40:01

>600

ちょっ、レイラさん!?…………レイラさん、あなたはとてもいい人だな。「私達」、か。家族は小さい頃に亡くしたけど……また新しく出来たかもしれない。

(まさかレイラが抱きついて来るとは想定外だった。慌てふためいて顔を赤らめながらもそのままレイラの抱擁を受け入れて。酔ってるからか?身体が暖かい。しかもクレアさんと引き合わせるとまで約束してくれるなんて。本当はすごく優しい人なのかも……肌と言葉の両方でレイラの優しさを受け取ると、両手をだらんと下げ、全身の力をすっかり抜いて彼女に身を委ねる。そのまま目を閉じると、レイラの事が自分が幼い頃に亡くした家族のように思えると呟いて)

603: クレア/ティア/ユリウス [×]
2025-01-29 12:58:39

>601

仕事が…趣味…?やはり外の人は逞しいのですね…

(商人の仕事を半分趣味だと言われると、ティアは理解が及ばないといった様子で首を傾げた。労働も趣味もないティアが理解するには少々難しい事柄であったのだろう。しばらくの沈黙の末に結局は考えることを放棄して外の人間は逞しいものなのだと結論付けた。)

う、うん…!お陰様で…

(ミミによく眠れたか尋ねられたユリウスはブンブンと頭を振り食い気味に返答した。道中にミミの琴線に触れて怒らせてしまった為に言葉を返して貰えるとは思っていなかったのだろう。なぜ怒らせることになったのか、外の世界を知らないせいでユリウスがそれを理解するのはきっとまだ先であるが、安心したように胸を撫で下ろす姿から案外その内面は純粋なようだ。)

604: レイラ [×]
2025-01-29 13:12:21

>602

よしよし…私のことは姉だと思ってくれて構わないぞ。フッ…姉より背の高い弟と言うのは少々気に食わんがな。

(自身に身を委ねられると、そのままレドの頭に手を回して優しい手つきで撫で下ろす。改めてレドの顔をよく見てみると、その整った顔立ちに心臓の鼓動が早くなるのを感じたレイラは、これは酒のせいだと心の内で自分に言い訳をしつつ少しでも緊張を紛らわそうと、口角を小さく釣り上げて姉より大きい弟は気に食わないと冗談を言ってのけた。)

605: ミミ [×]
2025-01-30 01:56:32

>603

逞しいって、初めて言われましたねぇ…聖女様もいつか理解できる日が来ますよ、きっと。

(恐らく仕事を趣味感覚でやることに対して理解できてない様子のティアに苦笑いを浮かべて。労働はともかく、娯楽がないこの聖教国で育ったのだから無理もないだろう。逞しいと言われたのは初めてだったミミは少し嬉しそうな笑みを浮かべて、仕事を趣味の感覚でするということをいつか理解できる日が来ると告げて。その時はきっと、この国から解放された後だろう…)

そっか…今はクレアが寝ちゃってるから、此処から頑張らないとね。帰るだけだけど、帰り道に何があるかは分からないし…

(食い気味に返答し、安心したように胸を撫でおろす所を見て思い出したが…ユリウスもこの国で育ち獣人のことを同じ人間として見てないから仕方ない、わかってはいたが仲間や友人を大切に想うミミはどうしても許せなかったことを。今はあの時よりも落ち着いており、ユリウスが獣人のことや自分がしてきたことを理解するのはまだまだ先だろうと真剣な表情で考えており。すぐにいつもの表情に戻り、馬車の窓から見える外の景色を見ながら「まぁ、何もないのが一番だけどねぇ…」と付け足して)

606: レド [×]
2025-01-30 06:43:42

>604

またまたぁ。満更でもなさそうじゃないですか。へへっ、俺もこのままこうして…………
…………ってちがうちがう!会食!

(レイラに頭を撫でられるまま、緩みきった顔で彼女をからかって。撫でる手が優しい、なんかいい香りがする。すっかり安心しきるとレイラの腕の中で寝息を立てて…………………いる場合ではない!本来の目的を思い出すと、すっとレイラの両肩に手を置いて彼女を引き剥がし、慌てて席を立ち)

れれ、レイラさんもからかわないでくださいよ……い、いけないな。お互い酔っ払っちまって……

(水差しとグラス2つを乗せた盆を手に席へ戻り、お互い酔っ払ったからと片方のグラスに水を注いでレイラに差し出して。確かにレドの顔もすっかり赤くなって、挙動も落ち着かなくなっているが……レドの方は本当に酒酔いが原因なのだろうか?)

607: クレア/ティア/ユリウス [×]
2025-01-31 14:11:31

>605

そうですね…私もユリウスもきっと知るべきことがまだまだ沢山あるのでしょう。ですので、これからもぜひ外の世界の先生として様々な知識のご教授をお願いしますね。

(ミミとのやり取りを通じて自らの無知を自覚し益々外への憧れが強くなったティアは、視線はミミに向けたまま口角を少し釣り上げて隣にいるユリウスを抱き寄せると、今後も外の知識を提供してくれないかと打診した。ユリウスと共に成長する必要性を感じたティアはこれからも護衛が必要になる度に理由を付けてミミ達を指名しようと考えているのだろう。それだけでなく、ユリウスがいる為口には出さないが定期的にミミと接触すれば何かしら国を脱出する算段がつくのではないかという淡い期待を持ってのことであった。)

608: レイラ [×]
2025-01-31 14:54:53

>606

…ははっ、すまない。少々子供扱いが過ぎたようだな。だが、私を姉と思って良いというのは本当だぞ。これからも甘えたい時は存分に甘えるといい。

(両肩に手を置かれたことでレドのことをより異性としてはっきり意識したレイラは、引き剥がされてしばらくは頬を紅潮させて固まっていた。レドが戻ってくるなり平静を装いグラスを受け取ると可憐に笑って見せる。レドを子供扱いしたことを詫びつつも、姉と思って欲しいのは本心のようで自信満々な勝気な表情で自身の胸にポンと手を置くと、これからは存分に甘えていいと宣言した。)

さて、そろそろ楽しい時間も終わりのようだな…会計は私に任せて会食に向かうといい。今から馬車で向かえば調度良い頃合いだろう。

(すっかり日は暮れて会食の時間が迫っていた。レドとの別れが惜しいレイラは頬をプクッと膨らませて露骨に拗ねているのが分かる。感情こそすぐ顔に出るが、頭ではレドを送り出さなければならないことを理解しているレイラは頬杖をついてレドの顔を見据えると、会計は自分に任せて会場に向かうように促した。会場の詳細については招待状に記載があり、場所は王都に置かれた高級料亭「豊穣亭」。ギルドから馬車で小一時間程の距離である。)

609: ミミ [×]
2025-02-01 02:05:07

>607

もちろんいいですよ、私が知ってる外の世界のこと全部教えますよ。…約束も、必ず果たしますからね。

(2人が聖教国から出ることを考えれば、今から外の世界のことを知るべきだろう。この場でクレアとティアだけが知っているが、ミミは人間よりも寿命が長い半獣人。既に500年生きており、その分外の世界の知識も豊富だ。ティアのお願いに優しく微笑みながらもちろんと答えて、道中ティアと聖教国からから出すという約束をティアにだけ伝わるような言い方で、真っ直ぐな眼差しで必ず聖教国から解放すると再び誓って)

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