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冒険者ギルドの日常/1061


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1042: レド [×]
2025-10-17 06:52:40

>1041

ふふ……。……これはクレアさんの御血(おんち)、では無いか……

(クレアとシエル。飼い主と犬……いや姉と妹のように微笑ましい姿にふと笑みを漏らして。だが両手に取ったホットミルクに口をつけると急に沈んだ顔になり、ぼそっと呟いて。口の中でアリシアとのファーストキスの思い出が蘇る。アリシア・ライデン。クレアさんの家……名誉と帰る場所を奪った一族。そんな人間と結ばれておきながらこの場に座るなど、彼女への背信行為ではないのか。この輪の中に入っていいのだろうか……そう考えると一歩椅子を退いてクレアとシエルから遠ざかり、今一度ミルクを口に含みながらさらに呟いて。)

……アリシア……

1043: シエル/クレア [×]
2025-10-17 20:11:34

>1042

レドさん、ぼーっとしてたらシエルさんに全部食べられちゃいますよ~。はい、あ~ん。

そんなに食い意地張ってないっすよぉ!

(愛らしくリンゴを頬張っているシエルの頭を撫でていると、少し引いた位置で何やら浮かない表情を浮かべて考え事に耽るレドの様子が目に付いた。誰しも悩みの一つや二つはあるものだが、人によってその性質は大きく異なる。迂闊に踏み込むべきではないのだろう。そう思考しつつも、せめてこの時間だけは楽しくあってほしい…その一心で、クレアはすかさずリンゴを一片つまみレドに歩み寄り、口元まで運んで「あ~ん」と笑いかける。その後ろでシエルが何やら吠えているが、抗議しながらも皿に乗ったリンゴを次々に頬張る姿からはまるで説得力がない。)

1044: レド [×]
2025-10-18 10:55:55

>1043

えっ、俺!?いやそんな……あ、あーん……

(物思いにふけっているといつの間にかクレアが近づいてきてリンゴを片手に「あ~ん」と笑いかけてきた……憧れの人のまぶしい笑顔、母性に抗えるレドではない。顔をほんのり赤くして恥ずかしがりながらも、言われるままに口を開け、リンゴを口に入れてもらい。口の中でリンゴを噛みしめていると、いつも以上に甘くて美味しく感じられる……ひとしきり味わってから飲み込むと、顔を赤くしたまま頬に手を添え、シエルに話しかけて。)

シエル……リンゴっておいしいな……

1045: シエル/クレア [×]
2025-10-18 13:15:49

>1044

ん…?そ、そうっすね。あっ、もうこんな時間です!私は人を探しに行かないとなのでこれにて。レドくんも遅れないようにしてくださいね!

(相変わらず勘の悪いシエルはリンゴの味を称えるレドの言葉に、何を当たり前なことを今さら…と、キョトンとした様子で首を傾げるもリンゴが美味いのは事実であるため、すぐに思考を放棄して頷いた。時計に目を向ければ既に小一時間ほど経過しており、連れ戻す相手の特性を考えるならば捜索や説得込みで決して長い時間は残されていない。二人に頭を下げて別れを告げると、慌ただしく医務室を後にした。)

行ってしまいましたね。なんでしょう…杞憂であれば良いのですが、何だか嫌な予感がします…

(手を振ってシエルの後ろ姿を見送ったあと、ベッドに腰掛け直したクレアは自身の胸に手を添えて俯いた。デュランダルで人を探すだけ。普通なら近衛隊の人間を相手に心配する程の事ではないが、シエルの姿が見えなくなった瞬間から不吉な予感に胸騒ぎが止まらない。部外者としてシエルの任務の詳細を知らされていないクレアだが、悪魔と違わない帝国人の影に、高位の冒険者としての勘が警鐘を鳴らしていた。)

1046: レド [×]
2025-10-18 17:48:48

>1045

ああ、またなシエル。気を付けてな。
……ありゃ近衛隊にいる俺の友達(ダチ)でしてね、この国に来た北の帝国兵を探してるそうなんです。実は昨日そいつと遭遇したんですが、これがとんでもないイカれ女だった……昨日の夜クレアさんにお会いした時も、そいつに絡まれて逃げてきたところだったんですよ。
……クレアさんのおっしゃる通り、どうも気分が悪い。何しに来たんだあの略奪者どもは……

(退室するシエルに手を上げて挨拶すると、ベッドに腰掛け直したクレアに椅子を近づける。外に漏れないよう声を潜めつつ、改めてのシエルの説明と、クレアの嫌な予感の元凶たる帝国兵の話をして。あまり広めるべきでは無い話だが、元騎士団の高官として節度のある彼女であれば大丈夫だろう……さっきまでの照れ顔とは打って変わった真剣な表情が、事の重大さを裏付けており。)

1047: クレア [×]
2025-10-18 19:17:08

>1046

帝国兵が…!?レドさん、すぐにシエルさんの後を追いましょう…!もし人目に付かないところで遭遇したら彼女はっ…!

(帝国兵と聞いてクレアは胸騒ぎの正体に合点がいった。過酷な環境で生きるが故に人を人とも思わない帝国人の残虐性を、騎士団時代の外交経験からクレアは熟知している。シエル一人で会わせるのはあまりにリスクが大きい。そう結論付けるとクレアは立ち上がり、ベッド脇に置いていた剣を腰に携え、すぐに後を追おうと必死な剣幕でレドに訴える。もう身近な誰も失いたくない…焦りからクレアの手は小刻みに震えていた。)

1048: セレステ/レイラ [×]
2025-10-18 20:17:48

同時刻 王城にて

ハァ…それで、本日はどういったご用件でしょうか?勇者様。

(王城の地下に備えられた取調室。質素な机と椅子しかない薄暗い地下牢のようなその空間で、セレステと、堅牢な手枷を嵌められたレイラは机を挟んで向かい合っていた。大きな溜め息を吐いてからセレステは尋問を始める。いったいどんな理由があれば衛兵ごと正門を吹き飛ばして城に侵入しようという発想に至るというのか…眉間に皺を寄せたセレステの表情には明らかな呆れの色が見えた。)

べつにお前に用があって来たわけではない。枢機卿から、私の弟子がもうじき此処(王城)に来ると聞いてな。ちょっとしたサプライズで待ち伏せしてやろうと思ったんだ。

色々と突っ込み所がありますが…馬鹿な貴女には理解が難しいでしょう。ですので、ここはシンプルに一言だけ。速やかにお帰りください。

(そんなことだろうと想像はしていたが、悪びれる様子もなくレイラの口から語られたあまりに稚拙な理由にセレステは頭を抱えて項垂れた。こんな子供のような感性の人間が「勇者」であっていいのか。あぁ、神よ…教皇よ…心の中で、この世で最も尊い存在に抗議しつつも、それらに肩を並べるべき目の前の存在への深い失望の気持ちを抑え、なんとか平静を装って顔を上げる。なぜ枢機卿が騎士団の内部事情を把握しているのか、許可なくサプライズに王城を使うなとか、聞きたいこと言いたいことは山ほどあるが、懇切丁寧に言葉を尽くしたとしてこの女との問答が成立する気がまるでしない。セレステはある種の諦めに近い感情で割り切ると、早期に面倒事を片付けるべく淡々とした口調で帰宅を促した。)

馬鹿とはなんだ貴様ッ!

ああ、一つご忠告を。この場でそれを解けば拘束具は無意味と判断して手足を折ります。

チッ…

(馬鹿呼ばわりされて直情的なレイラが我慢出来る筈もなく、感情の赴くままに手枷を破壊しようと力を込めるが、意外にもセレステの忠告を聞いてすぐに試みを諦めた。そもそも衛兵の呼び出しでレイラを拘束したのはセレステである。今しがた抗い難い力量差を分からされたばかりのレイラは、その言葉は脅しではないと理解したのだろう。まるで反抗期の子供のように小さく舌打ちをして、不貞腐れた様子でそっぽを向いた。)

それでは帰りましょうか、正門までご案内します。立ってください。

…帰らない。

また我儘を…早く立ってください。

…帰らない。

(一先ずは手荒な真似をせずとも言うことを聞かせられたことに安堵しつつ、セレステは椅子から立ち上がると、レイラの腕を引いて帰宅を促した。しかし、何度腕を引こうとレイラは断固として動かない。意地になっているのだろう。キッと睨みつつも、セレステを見上げるその瞳は今にも泣き出しそうな程に潤んでいた。まるで駄々をこねる子供そのものだが、年下で小柄の女の涙はセレステの庇護欲を大いに掻き立てた。余談だが不死鳥の翼の活動時、クレアはレイラの涙には決して逆らえなかったという。クレアに歳の近いセレステも例に漏れず効果は覿面のようだ。「ハァ…」と再び大きく溜め息を吐くと、ついにセレステが折れて幾つかの条件を提示する。)

分かりました。しかし条件があります。「私の元を離れない。」「身分を隠すために侍女服を着用する。」「お弟子さんと言葉を交わしたらすぐに帰る。」それを守れるのなら暫しの滞在を許可しましょう。

うむ、分かった!早速着替えるぞ。案内しろ!

(先程までの不貞腐れた態度はどこへやら、提示された条件をあっさり飲んだレイラは晴れやかな笑みを浮かべて立ち上がり、自ら更衣室への案内を急かす始末である。その変わり様を前にしてセレステは苦笑いを浮かべつつも、掻き立てられた庇護欲は満たされたようだ。やれやれといった様子でレイラの腕を引き、取調室を後にした。斯くして、レドへ宛てたサプライズ計画は出だしこそ盛大に躓いたもののセレステの協力を得てなんとか成功へと近付いたのであった。)

1049: レド [×]
2025-10-18 20:43:11

>1047

クレアさん!?……しかしいくら帝国でも使いの者を斬るはすが。それにそのお身体では……ご、ご心配なら俺一人で追ってきます!

(クレアの剣幕に押される形で立ち上がると、壁に立てておいた自分の長い東刀を引っ掴んで……だがいくら帝国でも外交で来ているのだ、相手の国の者を襲うだろうか?そして何より、病み上がりの彼女を戦わせるのは危険だ……とはいえシエルの無事を確認できないことには彼女のパニックも収まりそうにない……冷や汗をかきつつも焦るクレアを手を突き出して制止し、自分一人で行くと提言して。)


>1048
(/なにやってんだ姉さん……そして次席補佐官……こんなに強いのか……)

1050: クレア/シエル/エルフリーデ [×]
2025-10-18 22:52:18

>1049

分かり…ました。それではレドさん、よろしくお願いします。私の杞憂であったことを願っています…

(レドの制止にクレアは渋々頷いた。今しがた少し興奮しただけで心臓の鼓動が異様に早くなったことを自覚すると、確かに今の状態では戦いどころかシエルの元に辿り着けるかも怪しいであろうと納得する。悔しさに拳を握りしめながらも、深くレドに頭を下げて想いを託した。)

…ハァ…ハァ…

(昨夜レドが帝国兵エルフリーデと遭遇した通りの路地裏、朝だと言うのに陽も届かない薄暗がりのこの場所で、血溜まりの中にシエルは倒れていた。致命傷は免れているが脇腹を剣で貫かれたことで出血が酷く、呼吸をするのがやっとである。どうしてこんな事になったのか、薄れゆく意識の中でもはやシエルに思考する余裕などなかった。)

あちゃー…やってしまいました。私としたことがつい飲み過ぎてしまいましたねぇ。反省反省っと。どうしましょう?いっそ息の根を止めて証拠隠滅でもしましょうか。

(通路脇のゴミ箱に腰掛け、虫の息のシエルに嘲るような視線を向けながらエルフリーデは思考に耽っていた。手に持つのは度数の高いウイスキーの酒瓶と血に濡れた剣。泥酔状態で背後から声を掛けられたことでシエルを敵と誤認し、条件反射で突き刺したのが事の顛末である。すぐに治療を施して然るべき謝罪をすれば不幸な事故として処理され、大きな外交問題にはならないであろう。しかし、彼女は帝国人の中でも選りすぐりの人格破綻者。それも泥酔状態。まともな判断などする訳もなく、剣の切っ先でシエルの輪郭をなぞりながらニヤっと口角を吊り上げ、いっそ殺してしまおうかなどと物騒なことを呟いていた。)

(/レイラは思い立ったらすぐ行動してしまうので、たまにこうして暴走してしまいます。次席補佐官にお灸を据えられて少しでも反省すればいいのですが……次席補佐官は固有魔法のお陰で日中はスターマリオ状態なのでレイラに勝ち目がないんですよね。固有魔法なしでも、剣技が全盛期クレア並の技量なのでどのみちレイラでは勝ちの目は薄いですが…しかし、レドであれば今後の成長次第で倒せる可能性は十分にあると思います!日中だろうと陽が届かなければ無敵状態になれないので、地面に竜狩りを打ってセレステごと深い穴の中に落ちて、陽の届かない深い底で決着をつける等々…条件付の無敵状態なので攻略法は色々あります!一番の問題はその上でどう勝つかなのですが…)

1051: レド [×]
2025-10-19 08:13:05

>1050

ハッ!行ってまいります!

なあ、今黒い軍服の女の子が出ていかなかったか?……チッ、よりにもよって……ありがとう、ごちそうさま。

(案の定、満足に動けないクレアに対して直立不動の姿勢から敬礼をすると急いで退室して。だが出る直前でホットミルクを飲み干すことは忘れなかった……何だかアリシアの加護が受けられそうな気がしたから。
医務室とは一転して明るく賑わう食堂で職員を捕まえ、シエルの行き先を尋ねる。よりにもよって昨日の路地裏の方へ向かったことに舌打ちしつつも、空になったカップを渡しながら礼を言い、ギルドを出て。)

シエル、シエル!……シエルっ!?……なるほど、クレアさんが危惧するわけだ……!
そこまでだ帝国兵。彼女はこの国の近衛兵だ。罪人として裁かれたくなければおとなしく退け。

(シエルの名を呼びながら街道を駆け抜け、昨日の路地裏へ入る。血の匂いを辿れば案外彼女はすぐ見つかった……最悪な形で。朝でも薄暗い路地裏、その血溜まりに倒れ伏すシエルに呼びかけて。
それからシエルを傷つけた者……昨日の帝国兵の女を睨みつけて。血に加えて酒の匂いまで漂ってくる……この女がここまで異常だったとは、甘く見過ぎていた……!今度ばかりは間抜けの演技などしていられない。親指で刀の鯉口を切りつつ、帝国兵エルフリーデを止めるべく叫んで。)




(/うむむ、この帝国女と違ってセレステは話が通りそうだからあまり戦いたくありませんが……戦うとしたら、レドにとっては課題の多い戦いになりそうです。)


1052: シエル/エルフリーデ [×]
2025-10-19 14:49:16

>1051

あれぇ…?昨日のお兄さんじゃないですかぁ。こわ~い男達をお兄さんが差し向けるから、私の心はとっても傷付いちゃいました。これはそう、傷心を癒していた最中の不幸な事故なんです。ふふっ、なので誠心誠意の謝罪を見せてくれるならこの子を返してあげてもいいですよ?見たいなぁ…お兄さんの土・下・座。

(レドの顔を見たエルフリーデは小首を傾げて記憶を辿った。昨夜鉢合わせた青年であることに気が付くと、外向きの笑顔を浮かべて酒をあおりながらテキトーな持論を述べる。要するにレドが悪いという滅茶苦茶な論理だが、剣の切っ先はシエルの首に添えられており、エルフリーデの機嫌一つで胴から切り離されることであろう。既に破壊衝動は治まっていることもあり、今度は別の娯楽としてレドに醜態を晒すことを迫った。反応を待つ彼女の顔はまるで悪魔のように悦に浸っている。)

1053: レド [×]
2025-10-19 17:56:28

>1052

……俺は近衛隊剣術指南・レドだ。お前も近衛隊に呼ばれているのだろう。これ以上事を起こせば外交問題になる。帝国のためにもここは退くがいい。

(エルフリーデの邪悪な言動に一瞬顔をしかめつつもすぐ無表情になり、淡々と身分を明かしてはこれ以上危害を加える愚を説いて。こんな女の言われるままに土下座したところでシエルが無事でいられる保証は無い。多少の脅しなど気にも留めず平然としているのが強者のやり方だ、いつぞやの糸目女のように……人気の無い路地裏に、レドがエルフリーデへとゆっくり歩み寄る足音が響き渡り、その度にレドの黒いシルエットが大きくなっていく。)

1054: シエル/エルフリーデ [×]
2025-10-19 20:02:58

>1053

あ~あ…つまんないですねぇ。昨夜にその調子を期待していたのですが、生憎今は気分ではありません。玩具としては不適格なのでこれはお返ししますかぁ…

うぐ…

(期待していたものとは違うレドの反応を見て落胆したエルフリーデは剣を鞘に収めると、腰掛けていたゴミ箱から降りて、襟首を掴んで乱雑にシエルを立ち上がらせる。意識が混濁しているシエルは痛みに反応して小さな呻き声を上げるのみであった。)

これが死んだら私も帰りが面倒ですし、貴方の言うように外交問題にもなるでしょう。それは少しばかり困ってしまうので。あぁ、安心してください。使った玩具はしっかり綺麗にしてあげますから、私は誇り高き帝国軍人なので♪

…っ…!?やめっ…ゲホッ…たすけ…ゴホッ…

(レドの説得は一応はエルフリーデにも届いていたようだ。確かに外交問題となっては計画が破綻しかねない。その為に彼女は剣と同時に敵意も収め、努めて友好的な振る舞いに切り替えたのである。しかし、クレアが懸念していた帝国人の倫理観、価値観の違いが尚のこと顕著に現れることとなった。彼女の言う玩具の掃除、これは純粋な善意によるものだが、そもそも自然に「玩具」と呼んでいる時点で王国人を人として見ていない。その方法も常軌を逸したもので、まだ半分以上残っている決して小さくはない酒瓶の飲み口をシエルの口に差込み、殆どまっすぐに傾けて無理やり飲ませる。消毒のつもりなのであろう一連の行動だが、文字通り酒に溺れて呼吸もままならず、飲みきれず口から溢れる酒は服を伝い傷口を刺激する。あまりの苦しさと激痛にシエルは意識を覚醒させるが抵抗する力は残っておらず、涙を流しながら目の前のレドに助けを求めた。)

1055: レド [×]
2025-10-20 06:23:09

>1054

…………治療はこちらでやる。手当の術も知らないとは、帝国軍も練兵でお困りと見える……せっかくだ、この国で一流の兵学を学ぶといい。

(な、なんだこいつ……!人を人とも思わぬ態度。今すぐ斬り捨てたい!……そんなはやる気持ちを無表情で抑え、エルフリーデの手首を掴んでシエルの口から酒瓶をはがし、酒瓶を投げ捨てて。投げた酒瓶が砕け散り中身が撒き散らされると同時にシエルの身体も奪い、シエルを壁に座らせて。淡々とした口調で冷静に話しつつも、王国人を見下す女に言い返すことも忘れない。)

もう大丈夫だぞシエル、ギルドへ帰ろうな……
……あんたもさっさとアリシア様の下へ向かうがいい。騎士団に捕まらない内にな……では、またいずれ。

(シエルが怯えないよう自分の身体でエルフリーデを隠しつつ、穏やかな口調と表情でシエルに話しかけ、傷口に布を当て包帯を巻く応急処置を済ませるとシエルを背負って。影の中で光る灰色の眼光を背中越しにエルフリーデへぶつけると、ギルドへ戻るべく歩を進めて。いずれこの借りは返す!……シエルとそんな覚悟を背負いつつ。)

1056: シエル/エルフリーデ [×]
2025-10-20 12:39:28

>1055

あら?何か無礼を働いてしまったようですね。それならば申し訳ありません。外の文化に併せるのも大変でして。

(酒瓶を投げられ、強引にシエルを奪還された挙句に皮肉まで添えられると、エルフリーデは呆気に取られた様子で小首を傾げた。相手の要求を呑んで友好的に振る舞い、ゴミに等しい王国人に治療まで施してあげたというのに…と、終始無礼を働いておきながらその自覚はないらしい。未知の価値観など考えても無駄なことだと割り切り思考を停止して、きょとんとした表情のまま建前上の謝罪を述べると軽く頭を下げた。)

それではレドさん、また後で♪あぁ、私の名前はエルフリーデと申します。覚えるも忘れるもご自由に~。

(トラブル(自分で起こした)は解決し、もはや此処に留まる理由はない。新しい玩具(レド)も見つけたことで、よくよく考えれば大きな収穫を得られた事に気が付いたエルフリーデは再び笑みを浮かべると、「また後で」と何やら含みを持たせた別れの言葉を残して歩み出した。去り際に名乗りを上げると、軽い足取りで大通りへと出て人混みの中に消えていく。)

うぅ…怖かったっす……レドくんが助けに来てくれなかったら…今頃は…

(エルフリーデが去ったことでシエルはようやく口を開いた。いきなり刺されて死の淵を彷徨ったかと思えば治療と称した拷問で目を覚まし、シエルの感じた恐怖心は相当のものであろう。痛みと、未だに脳裏にこびりついて離れない恐怖に震える声で言葉を紡ぎ、レドに抱きつく力を一強めた。)

1057: クレア/セレステ [×]
2025-10-20 16:42:06

過去編「甘いひととき」

夕刻の執務室。窓の外では沈みゆく陽が、庭園の白い石畳を金色に染めていた。
その中でクレアはただ一人、机に向かっていた。
書類の束、無数の判、冷めきった紅茶。
金髪の束が肩に落ち、瞳には疲労の色が滲んでいる。

けれど、彼女は顔を上げない。
この国の秩序を守る――それが自分の使命だと信じているから。
感情よりも義務を、温もりよりも責務を優先してきた。

──だからこそ、気遣いを感じる控えめなノックの音が、張り詰めた彼女の心を僅かに緩めた。

「…入れ。」

扉を開けたのは、青い髪の少女。
セレステは深く頭を下げ、いつものように礼儀正しく立っていた。
けれどその手元には報告書ではなく、小さな箱。

「……何だ、それは。」

クレアの声は、いつも通りの冷静さを保っていた。
だが、セレステの指が少しだけ震えているのを見て、胸の奥に微かなざわめきが走る。

「ケーキです。……私が、焼きました。」

「お前が?」

信じられない、というよりも、ただ意外だった。
騎士学校時代から剣一筋だったこの少女が、自分のために何かを作るなんて。

「先輩、最近ずっとお忙しい様子だったので…。少しでも、リラックスできればと…」

その声は、小さく、けれど真っ直ぐだった。
まるで剣先のように澄んでいて、偽りの欠片もなかった。

クレアは息を呑む。
「首狩り」と蔑まれるようになったあの一件以降、自分が周囲からどれほど冷たく見られているか、誰よりも知っている。
けれど、この部下は――それでも自分に優しさを向けてくる。

「……セレステ。」

名を呼ぶ声が、かすかに揺れた。
セレステははっと顔を上げ、金の瞳がまっすぐにクレアを見つめる。

「ええと…先輩。お口に合うかどうかは……その……」

クレアは言葉を遮るように、そっと箱を開けた。
甘い香りがふわりと広がる。
その香りに、ずっと張りつめていた心の糸が少しだけ緩んだ。

フォークで一口。
やわらかな生地が舌の上で溶け、ほんのりとした甘みが広がる。

「…お前らしい味だな。」

「えっ……?」

「まっすぐで飾り気がない。でも、温かい。」

セレステの頬がわずかに赤く染まる。
それを見てクレアの口元も、ほんの僅かにほころんだ。

「ありがとうセレステ。お前の気持ち、確かに受け取った。」

静かな部屋に、二人の小さな笑みが重なる。
それはどんな名声よりも求めていた、僅かな温もりの瞬間だった。

(/過去編に於ける書きやすい文章スタイルを模索中でして、読みにくかったら申し訳ありません!)

1058: レド [×]
2025-10-20 19:37:30

>1056

いや、すまないシエル。俺もついていくべきだった。まさかあれほどの屑だったとは……とにかくギルドへ戻ろう。お前の看病があるし、拝謁も延期してもらわないと。それに……あいつの非道を訴えなきゃならないからな。

(自分の背中で怯えるシエルに首を向けながら、申し訳なさそうに詫びて。とにかく今はシエルのことが第一。険しい顔を正面に向け、シエルを背負いながらギルドへ戻りつつ、今後の方針を伝えて。こんなアクシデントがあった以上、とても今日中に王都へ赴くなんてできない。何より王国兵が領内で帝国兵に殺されかけたのである。立派な外交問題だ、しかるべき所に訴えなければ……そのように逸るレドの足はどんどん速くなっており。)

ちくしょう、こんなことなら巡回中の騎士を捕まえてくりゃよかった。帝国兵エルフリーデ……同じ「エルフ」でも、あのバカエルフの方がまだマシだったな。



>1057

(/いえいえ、これはこれで見やすいと思います!
エリーゼに対しては外道なセレステも、クレアにとっては救いだとは……この国の信仰問題は根深いですね。)


1059: シエル [×]
2025-10-20 20:58:59

>1058

…延期……?だ、ダメっす…!今のアリシアちゃんには…レドくんが必要なんです…!ハァ…ハァ…私は大丈夫ですから…どうか、アリシアちゃんの元に…駆け付けてあげてください…!

(拝謁を延期すると聞いてシエルの顔は青ざめる。不穏な動きを見せる宮廷と第二騎士団長を前に、自分のせいで親友を無防備な状態で曝すことなど到底納得が出来なかった。自分の容態よりも、そして帝国兵の横暴を訴えるよりも、シエルにとっての最優先事項は常にアリシアである。痛みに耐えながらも必死に言葉を紡ぎ、自分をギルドに捨て置いてでもアリシアの元へ駆けつけるように懇願した。)

(/ありがとうございます!
教義を元にした価値観というのは変え難いですもんね…ただ、セレステはこれでも獣人に対して温厚な方なので、実はエリーゼが安易に触りさえしなければあそこまでブチギレなかったんです…
セレステは基本的に自分含めて4人分(団長・バカエルフ・首席)の仕事をしていて、会議後の尚のこと心身共に疲弊しているタイミングでデカイ虫(聖教徒視点の獣人の見え方)にダル絡みされた挙句に触られるというブチ切れ要件を満たしたからこその衝動なんです。なので、仕事の話であれば獣人相手でも普通に対応してくれます!)

1060: レド [×]
2025-10-21 06:51:30

>1059

シエル!私情を挟んでいる場合じゃ……!……それでも俺に行けと言うのだな、シエル。分かったよ、お前のため、アリシアのため……涙を呑んで馳せ参じるとしよう。
誰か、急患だ!兵士が刺されたっ!

(シエルの主張はとても呑めない。泣き寝入りさせたくないし、そして最早シエル一人の問題では無いからだ……だがそれでも、彼女は病室を抜け出してでも俺をアリシアの下へ行かせるだろう。それに、アリシアがあの帝国の女と組んで取り返しのつかない事をする前に止めなければならない……振り向いてうなずくと、シエルの命がけの懇願を受け容れて。
気が付けばもうギルドの前にいた。扉を勢いよく開けると、また昨日のように受付に向かって叫んで。)

1061: シエル [×]
2025-10-21 12:36:28

>1060

ありがとう…レドくん…!私のことはもう大丈夫…です。レドくんは取り急ぎ準備を…あんまり遅いと、アリシアちゃんが怒っちゃいますから…

(レドの決断を聞いて、冗談交じりに話せるくらいには元気を貰えたようだ。駆け付けた職員に抱きかかえられ、医務室へと運び込まれるのを制止してレドに向き合うと、別れを惜しみつつも強がりの笑みを浮かべてレドを急かして。予期せぬトラブルにだいぶ時間を取られてしまったが、レド単身であれば今から準備をして近衛隊の馬車に乗り込めば予定時刻には間に合うことであろう。シエルが言葉を言い終えると同時に職員は足早に医務室へと歩みを進める。シエルはレドに心配をかけまいと、その姿が見えなくなるまで小さく手を振っていた。)

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