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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
1125:
エルフリーデ [×]
2025-11-21 13:20:55
>1124
仕方ありませんねぇ…レドさんはほかの女にご執心のようですし、今日は諦めてあげます。
(レドが抵抗する度にぷるんと擬音を出して揺れていた双丘は、困り顔を向けられたことでついに腕から離れた。どんな感情であれ、自分以上にあのエルフがレドの気を引いたことが面白くないのであろう、エルフリーデは不貞腐れて窓の外に視線を向けてしまう。しかし、「“今日は“諦める」という言葉からも分かる通り、レドの貞操の危機は依然として健在のようだ。
しばらくして、馬車は王城の敷地内に併設された近衛隊庁舎前で停車し、黒い軍服に身を包んだ二名の近衛隊騎士に出迎えられる。馬車の中から見える二人の顔は爽やかな笑みとは裏腹に瞳に光が宿っておらず、「不気味な組織」という世間一般的な近衛隊の印象を裏付けるものであった。)
1126:
レド [×]
2025-11-22 08:36:23
>1125
ふぅ……そうむくれるなよエルフィ。ありゃ俺の人生を変えた女……命がけの恋人なんだ。
(エルフリーデのとてつもない武器の感触が腕から離れたのを感じ取ると、つい今までその感触が残っていた腕に視線をやり、安堵の溜息を吐いて。すっかり拗ねてしまったエルフリーデに静かな視線を向けつつ、先のエルフの事を語って。エリス・フィンベル。第一王子派でもアリシア派でも無い副団長。行動原理はまるで分からないが、今回の件で介入してくることは間違いないだろう。その時こそケリをつけてやると誓いながら窓の外をちらりと見ると、いよいよ近衛隊庁舎に到着したと気付く。)
さあ着いたぞエルフィ。支度はいいか。
(エルフリーデに呼びかけながら落とした刀を拾い、出迎えの近衛兵を無表情で見つめて。どこまでも人をコケにするバカエルフのものとはまた違う、張り付いたような気味の悪い笑顔だ。会食で初めて会った時のアリシアのような……あれも悪魔憑きなのだろうか、と考えを巡らせつつ、馬車のドアが開くのを待って。)
1127:
エルフリーデ [×]
2025-11-22 11:03:49
>1126
へぇ…人生を。それでは、そう遠くないうちに私もレドさんの人生を変えてあげます。楽しみにしていてくださいね。
(エルフによって人生を変えられたと聞いて、エルフリーデは対抗意識を燃やしたようだ。視線をレドに戻したかと思えば、二ッと口角を吊り上げて、自分の手でレドの人生を変えてみせると宣言する。その目はまさしく捕食者のものであり、人生を変えるとは即ち既成事実を作るということに他ならない。レドが身を守る為にも、屋根裏で寝るという選択肢はもはや現実的なものになりつつあった。宣言を終えると同時に外で控える近衛兵によって馬車のドアは開かれ、支度を終えたエルフリーデはレドの確認の言葉に頷いて、共に馬車を出る。)
お待ちしておりました。エルフリーデ殿、そしてレド殿。エルフリーデ殿はコンラッド殿の元へ、レド殿はアリシア様の元へ別々にご案内致します。
(馬車を出た二人に男の近衛兵が恭しく頭を下げる。行き先が異なる為、別々に案内する旨を伝えると、もう片方の女の近衛兵にエスコートされる形でエルフリーデはその場を後にした。またすぐに会えるのだが、名残惜しそうにチラチラとレドに視線を送る様はなんとも乙女らしい。残された男の近衛兵の方も「お荷物はお部屋まで運んでおきますのでご心配なく」と前置きした上で、レドをエスコートすべく背を向けた。VIP待遇に慣れている為か、所作の一つ一つが丁寧で洗練されたものであるが生気のない瞳も相まり、まるで精巧な人形のような不気味さを醸し出していた。)
1128:
レド [×]
2025-11-22 20:34:14
>1127
は、はぁ。そりゃどうも……
(なんだか変な方向にスイッチが入ってしまったエルフリーデの宣言に何とも言えない顔を向けて。馬車を降り、近衛兵の片割れにエスコートされ去り行く彼女の背中をげんなりした顔で見送って……ああ、ゆっくり寝られる保証すら無いとはとんでもない話を受けたものだ……だがある名前が頭に引っかかると真顔になる。「コンラッド殿」、連れの帝国兵だろうか。帝国もアリシアも、この王国で一体何を……と考えつつ、案内係の近衛兵に向き直って。)
ん……かたじけない。これからよろしく頼む。
(近衛兵に淡々と挨拶して後をついていき。何とも底の見えない男だ。近衛じゃなくて刺客の間違いじゃ……この配下の有り様といい帝国を呼び寄せた件といい、アリシアも最早悪魔に呑まれてしまったか。あの夜のことは幻だったのだろうか……一抹の不安を抱えつつ、眼前にそびえ立つ白き王城を見上げて。農民が王城などを目の前にしては緊張で立ち竦むだろうが、色々なものを抱えるレドは緊張どころではない。表情も足取りも、むしろ静かだ。)
ま、やるだけのことをやるんだ。そうだろう師匠(オヤジ)。
(師匠から貰い受けた白きケープをはためかせつつ、視線を近衛兵の背中に戻して。天を黒鷲が覆い、地に悪魔が笑うこの王城に、いま一羽のカラスが舞い降りる。)
1129:
アリシア [×]
2025-11-22 22:34:41
>1128
レド殿をお連れ致しました。
(シエルが特異なだけで基本的に近衛兵は馴れ合いを好まないようだ。道中振り返ることなく淡々と歩みを進め、ものの数分で近衛隊庁舎の最上階へと辿り着く。そこに佇むのは今やアリシアのものとなった近衛隊長執務室。扉をノックして短く要件のみ伝えると、「通してください。」というアリシアの指示に従い、そのまま扉を解放してレドへ入室を促した。)
レド殿、お待ちしておりました。突然のお呼び立て、申し訳ありません。お疲れでしょうしソファに…と言いたいところですが、すみません。もう一つ我儘を聞いてほしいのです。少しだけ…甘えさせてください。
(レドの顔を見るなりアリシアは仕事の手を止めた。机の上には山積みの書類が並んでおり、騎士団の役職者が如何に激務かを物語っている。視線のみで近衛兵を下がらせると、二人きりになって初めてアリシアはその顔に柔らかな笑みを浮かべた。軽い足取りでレドへと歩み寄り、ひとまずは急に呼び立てたことを詫びる。本来であれば、レドの労をねぎらって休憩がてら雑談と言いたいところだが、今のアリシアはそれどころではない。レドと一夜を過ごしてからというものの胸の高鳴りが治まらないのである。頬を赤らめながら、抑えられない衝動に抗うこともなくレドに抱き着くと、その胸板に顔を埋めた。しばらく全身でレドを感じて落ち着きを取り戻すと、普段とは違うレドの装いに上目遣いで感想を告げる。)
そのケープ、良くお似合いですね。
1130:
レド [×]
2025-11-23 14:07:31
>1129
(近衛兵に従いながら庁舎の中を進んで。道中は雑談一つさえ無く、響くのはカツカツという足音ばかり。やがてアリシアの待つ執務室に辿り着くと、ただ事務的な彼女の声が返ってくる。親しみやすさとは程遠い国王直属の近衛隊、二十越えたばかりの俺がどうやって剣術指南するべきか。そして今アリシアはどうなっているのだろう……無表情の下に悩みを隠しつつ、入室すると「冒険者レド、お召しにより参上しました。」とアリシアに一礼して。)
あ、アリシア様!?お会いしとうございました……
……このケープは亡き師の形見にして宮仕えの装い。これを纏いながらアリシア様にお仕えできること、光栄に存じます……!
(意外!アリシアの様子はつい今朝がた友人を帝国兵の生贄にした指揮官と同一人物とは思えないほど優しい。そう、一夜を共にしたあの日の時と同じだ。驚きと安堵に顔を緩めながら、アリシアの身体を受け入れて。上目遣いの彼女に視線を合わせ、照れながら褒められたケープの事を語って。ふと机を一瞥すれば山積みの書類が見える。そこにアリシアが抱える近衛隊の、そして名門ライデン家の惣領としての重責を感じ取れば、彼女を優しく抱きしめて。羽二重で織られた白絹のケープ。冒険に持ち出すには勿体無く、宮仕え用に、アリシアの下へ参じるために取っておいたそれはなめらかに輝き、レドの印象をより柔らかくする。)
1131:
アリシア [×]
2025-11-23 16:38:03
>1130
なるほど、お師匠様の美的センスには感服致します。今やご挨拶に伺えないことが残念でなりません…
(レドの話を聞きながらケープへと視線を移すと、形見でありながら非常に状態が良い事に気が付く。きっと仕立ての良い品なのだろう、レドの黒い装いに対象的な純白のケープは良く映える。もし、いずれレドが纏うことまで考えていたならば、そのセンスには感服するほかにない。愛おしそうにケープの手触りを確かめながら、今や挨拶に伺うことも叶わないレドの亡き師へと想いを馳せて、アリシアは顔を伏せた。そして、同時に何かに気付いてピタリと動きを止める。そう、先程まで別の女(エルフリーデ)が密着していた事もあり、石鹸の甘い匂いがレドに移っていたのだ。アリシアはゆっくりと顔を上げると、不安に瞳を揺らしながら問いかける。)
レド殿…その…決して浮気を疑っている訳ではないのです。ただ、ほかの女の匂いがしてはどうにも不安になってしまって……再会して早々にはしたないのは承知していますが…今一度、愛を確かめさせてください。
(まさかレドが帝国兵に目を付けられたなどとは想像もしていないが、冒険者である以上は性別問わず様々な付き合いがあるのだろうとアリシアは理解しているつもりである。決して浮気ではないと、レドに対する信頼は揺らいでいない。しかし繊細なアリシアは、異性としての魅力がないのではないかと、自分自身に対する言い知れない不安が心の奥底で燻っていた。その不安を拭う為にも、再会早々に身体を求めることははしたないと承知の上で、瞳を潤ませてキスをせがんだ。レドも気が付いている通り今のアリシアは本来の人格である。きっとレドとの接触がその人格を呼び覚ますトリガーとなっているのだろう。あの夜と同じく、一人の恋焦がれる乙女としての懇願であり、皮肉にも、これから先アリシアを裏切ることになるレドへの洗礼でもあった)
1132:
レド [×]
2025-11-23 20:23:08
>1131
う……事情は後で説明します。ただひとつだけ……アリシア様。俺はいつでも、アリシア様の味方ですよ……
(どうやらエルフリーデの匂いを嗅ぎ取られたらしい。やってくれたなあのバカエルフ二世……と、一瞬気まずそうな顔をしながらも、すぐ穏やかな顔になってアリシアの願いを受け入れて。「俺はいつでもアリシア様の味方」。彼女を裏切る密命を帯びておきながら恥知らずな発言だ。しかしアリシアに潜む悪魔が聖教国どころか、帝国、果ては同じ悪魔まで呼び寄せた以上、彼女を止めなければならない。せめて今だけは彼女の孤独と重責を癒してあげたい……そんな葛藤を胸に目を閉じ、アリシアの頭と身体をそっと抱き寄せれば、彼女の唇に自らの唇を重ねて。)
1133:
アリシア [×]
2025-11-24 05:16:08
>1132
んっ…ふっ…レド殿…その言葉を聞けて安心しました。いつまでも…お慕いしております。
(目を閉じ、甘い吐息を漏らしながら身体を委ねる。しばらくして顔を上げると、未だ興奮の冷めない潤んだ瞳をレドへ向け、愛おしそうに彼の頬に手まで添えて、信頼と、変わらぬ愛の言葉を紡いだ。唇を重ねたことで不安が拭えたのだろう、緊張が解けてアリシアの身体は脱力し、一時的に、あの夜と同じくレドの支えなしでは立つこともままならない状態となっている。激務によるストレスの反動でもあるのだが…今はそれすらも心地良いといるほどに、全幅の信頼を置いた相手に全てを委ねるような感覚に快感すら覚えていた。その危うさは、未熟な身体と精神に悪魔を宿し、神経を擦り減らしながら政にかまける彼女の限界が近いことを示すものでもあった。)
1134:
レド [×]
2025-11-25 01:40:37
>1133
ん……っっ…………!
……はぁ、はぁ…………アリシア様、だいぶお疲れのようで……一旦ソファで休みましょう。気の済むまで側におりますから。
(愛する人の柔らかい唇を心の赴くままに吸ってから、紅潮した顔、潤んだ瞳をアリシアに向けて。彼女の優しい手を頬に受けるその顔の距離は、お互いの熱い吐息がぶつかり合うほどに密着している。ああ、こうしていつまでも愛を交わせていられたら……と願いつつアリシアを抱き寄せていると、彼女の柔らかい身体にまるで力が入っていないことに気付く。あの「地獄の門」とやらを使った形跡も無いのに。どうやら近衛隊という重責そのものが彼女を苦しめているらしい……アリシアの膝裏に手を回すとお姫様抱っこして、ソファに座って休みましょうと提案して。無論ライデン家としての誓いがある以上、事を起こす気は無い。共に座ることでアリシアを心身共に癒したいだけである。穏やかな顔がそんな下心の無さを物語る。)
1135:
アリシア [×]
2025-11-25 14:22:18
>1134
お気遣い感謝します。そうですね…色々と話すべきこともありますし、ひとまず休憩に致しましょう。
(熱い口付けを終えてしまったことに名残惜しさを感じるも、抱え上げられたことで再びアリシアの胸はときめいた。口付けを交わす時とは違ってお互いに目を瞑っておらず、赤く染った顔を見られるのが恥ずかしくて、思わずアリシアはレドの胸板に顔を埋める。そんな状態でも何とか言葉を紡いで休憩に同意すると、ソファに移るまでにレドの負担を減らすべく、身体が揺れないようにギュッと力を入れて抱き着いた。エルフリーデよりは小ぶりなものの、服の上からでも分かる確かな柔らかさがレドの身体を包み込む。)
1136:
レド [×]
2025-11-26 06:52:54
>1135
はわっ!?アリシア様!?……こ、こういうのも、心地よいものですね。あはは…………あっいや、すみません。座りましょう……
(アリシアに強く抱きしめられると、彼女を抱きかかえた状態のままうろたえて。密着が強くなって、彼女特有の温かくて柔らかい感触も肌に伝わってくる。このままずっとこうしていようか……と流されそうになると、首をブンブン振って思い直し、動き始めて。御者もそうだが、こうしてアリシアの寵愛を受けて剣術指南になったことを快く思わない人間は近衛隊の中にも腐るほど存在するだろう……「愛人枠で選ばれた男」などと見られては彼女も傷つく。実務面でも支えにならねば……と決意すると、アリシアを静かにソファに座らせ、自らも隣に座って。)
1137:
アリシア [×]
2025-11-26 08:32:22
>1136
ふふっ、レド殿が望むなら…好きに触っても構いませんよ。ああ、でも…今はまだ早いですね。そういうのは夜に取っておきましょうか。
(初心なレドの反応を見てアリシアの内なる嗜虐心が刺激された。顔を上げると、レドが狼狽えた要因たる双丘に手を添えて、艶かしい笑みと声色で好きに触っても良いと言ってのける。揶揄い半分、本気半分といったところであろう。相変わらず、隙を見せればすぐに小悪魔的な振る舞いをする女である。アリシアの恋愛観では口付けのみならず、多少なら婚前に身体に触れることもセーフのようだ。レドなら勢いのまま一線を越えることはないだろうという確かな信頼があってこその提案でもあり、返事を聞く前からまるで確定事項かのように夜にしようと言い出すあたり、アリシア自身も乗り気の様子である。座らされたソファで、レドに寄りかかりながら上目遣いで顔を覗き込み、反応を伺うその様子は心底楽しそうであった。)
1138:
レド [×]
2025-11-28 05:02:09
>1137
んなっ!?かっ、からかわないでくださいよアリシア様……
あ……そういうことでしたら、夜部屋に人が寄り付かないようにしていただけませんか……その、間違って誰かに見られたり……入ってこられたら大変なので……
(「触っても構わない」、そんな挑発的な言葉に面食らって身体をビクッとさせて。ついその柔らかな双丘に手が伸びそうになるが、おあずけを食らうとピタッと止まって。すっかり翻弄されている。これは悪魔じゃなくて素の性格なんだろうか……と、むずむずした顔になって。レドは小悪魔的な女に弱いのだ。
何か思いだしたかふと天井を見上げると、すっかり赤くなった困り顔をアリシアに向け……いや、彼女の小悪魔的笑顔に目が反らせなくなって、夜部屋に人が寄り付かないようお願いして。男として断る理由は無いが、エルフリーデが乱入してきたら最悪だ……そうなればどんな淫らな、いや恐ろしい光景になることやら……とアレコレ想像すると、指を頬で掻いて。)
1139:
アリシア [×]
2025-11-28 13:35:38
>1138
それもそうですね…では、今夜は私の部屋にお招き致しましょう。そこならば誰も訪ねてくることはないでしょうから。
それに……じつは、レド殿の泊まり先はあの猫と同室で手配しているんです。最愛の人を別の異性と寝泊まりさせることは不本意なのですが、自由に動かれては困りますし…やむを得ません。レド殿にはご不便をお掛けしますが、ご協力をお願いします。そ、その……色々と溜まった時は私を頼ってもらえれば…精一杯頑張ります…
(レドの懸念を聞いて、アリシアは顎に手を添えて少し考える素振りを見せると、レドを私室に招くことに決めた。一般の宿舎に比べれば遥かに立ち入りのハードルが高い為、レドの不安を拭うには十分だろうという判断である。そして、言いにくそうに視線を下げ、間を置いて言葉を続けるアリシアは、さらなる理由…衝撃の事実を明かした。その内容はエリーゼの監視のためにレドと同室で宿泊先を手配したというものである。不本意だと言うアリシアの言葉に嘘はなく、説明の最中にも無意識にレドの服の袖を強く握った。年頃の青年が同年代の異性と相部屋、何がとは言わないがきっと溜まるものもあるだろう。万が一にも間違いを犯さぬように、そういった困り事は自分に任せてほしいと告げるアリシアであったが、内容が内容の為に先程までの小悪魔的余裕は既になく、いつの間にか自分を見据えるレドにも負けない程に顔が赤く染まっていた。)
1140:
レド [×]
2025-11-29 23:43:18
>1139
~~~~~~!!!
いっいけませんアリシア様!シエルから事の重大さは伺っています!おっ、俺もひとかどの剣士、任務に集中しますから!こ、今夜もそういう事はなさらなくて結構ですから……!
(アリシアのとんでもない発言に、袖を握られてない方の手で顔を覆い、声にならない声を上げて。顔などはもう溶岩のように真っ赤で、湯気まで出るほど熱くなっている。私室に招かれるだけでも相当なことなのに、エリーゼの監視に際しての「困り事」の処理までさせたら、もうアリシアの婚前の誓いを守れない……!首をブンブン振りながら、上ずった声でアリシアの提案を否定して。)
1141:
アリシア [×]
2025-11-30 15:48:18
>1140
そ、そうですか…それ以外にも何かあれば遠慮せず相談してくださいね。
コホン…では、本題に移りましょう。指南役の具体的な職務内容をこちらの契約書に纏めてあります。ご確認の上、問題がなければサインをお願いします。
(レドの仕草や表情などから自分を思いやってのこととは理解しているが、全力で否定されたことに少しだけ自信をなくしたのだろう。アリシアは暫しシュンとした表情で俯くものの、咳払いをしてすぐに話題を切り替えた。袖から手を離し、そのまま自らの懐に収めていた封筒を取り出す。中には指南役の詳細が書かれた契約書が仕舞われているようだ。正式な書類だけあり小難しい言い回しで記載されているが、内容は大まかに以下の通りである。
・招集期間は二ヶ月 ・出勤は週三日 ・一日の実働時間は二時間 ・給金は月額で金貨十枚 ・成果次第で追加報酬あり
宮仕えだけあり、平民が休まず働いてやっと月収が金貨5枚ということを考えれば破格の待遇であった。そして、最後の追加報酬の一文のみ筆跡が異なることから加筆されたものであることは明らかであり、綺麗ながら丸みを帯びた女性らしい字体を見るにアリシアの好意であることが窺える。)
1142:
レド [×]
2025-12-01 01:38:28
>1141
ははっ。では確認します……。……身に余る光栄です。ご厚遇に感謝いたします。…………。
(契約の話に入ると一転して氷のように冷たく静かな顔つきになり、アリシアの懐のぬくもりが伝わる契約書を両手に持ち、その文面を目で追って。たったこれだけの労働時間でこんな大金が……しかも近衛隊剣術指南という名声までつくからには、実際に得られる富はこれ以上と見える。剣を振る以外に生きる術のない、明日も知れない冒険者や剣術使いならこぞって仕官を求め……なんならこの指南役の座をかけて決闘まで始めるだろう。そんな厚遇を改めて認識すると、静かに礼を述べて。
ふと、クレアからもらった金貨が忍ばせてある胸元にそっと手を当てつつ、アリシアの机の書類の山……騎士としての重圧を空しそうに眺めて。クレアさんは騎士として誰より強く清らかだったのに……いや、だからこそ騎士社会に心を壊された。そしてアリシアもまた……おそらくこの国で剣術指南をしていたであろう師匠(オヤジ)が多くを語らなかったのも今は分かる。この王国には優れた者、優しい者を潰す魔性が潜んでいるのだ……
この破格の待遇を誇る剣術指南もまた、剣士の心を歪める甘い罠。もしこんな剣の職など無い、剣を取らずに生きられる世界があったなら、クレアさんもアリシアも幸せでいられたろうか。もしそんな世界が拓ける機会に巡り合えたなら、俺は二人をその先へ送り出し……黙って去ろう。俺は剣を振ることしかできないから……)
……おっと失礼しました。謹んでお受けいたします、ご厚遇に見合う働きを……んん?
(……などという妄想に逃げている暇は無い。首を振って改めて視線を契約書に戻して。いずれ裏切るその日まで、せめて指南役としてアリシアを支えたい……矛盾した想いを胸にペンを取ろうとした矢先、ふと明らかに筆跡が違う最後の一文が気になって、そこを指差しながらおずおずと質問して。)
あの、この「追加報酬」とはいったい……?これはアリシア様が書き足されたようですが……
1143:
アリシア [×]
2025-12-01 14:49:29
>1142
さすがレド殿、お気付きになられましたか。ええ、それはほんのお気持ちです。レド殿は指南役の任とは別に監視任務がありますので、その分の報酬を「追加報酬」という形で加えさせていただきました。額にして金貨二枚を予定していますが…ご不満でしたら引き上げることも検討致しましょう。
(契約書を眺めるレドの冷たい顔つきを、アリシアは自身の頬に手を添えてうっとりと眺めていた。レドならば筆跡の違いにも勘づくだろうと予想していたが、案の定それについて質問が飛んでくる。アリシアはニコッと微笑んでレドの慧眼を称えると、「追加報酬」の真意を明かした。通常の指南役とは異なり、監視役としてレドは赤の他人(とアリシアは思い込んでいる。)のエリーゼと決して短くはない期間を同室で過ごすことになる。その心的負担を考慮してのアリシアの計らいであった。勿論のこと監視任務は機密事項の為、あえて成果次第の追加報酬と表情を濁したのであろう。指を二本立てて追加報酬の予定額を伝えるアリシアは、それでも足りなければ増額も考える旨を話すが、この提案は、同室で過ごす中でレドがエリーゼに惹かれてしまうのではないかという恐れの現れでもあった。)
1144:
レド [×]
2025-12-03 00:12:14
>1143
なるほどそういう事で……なに、それだけ頂戴できれば満足ですよ。むしろお心遣いに感謝するばかりです。
(「追加報酬」の真意を知るとふっと笑い、増額の提案には首を振って答えて。別にタダでもいいんだが、アリシアの好意を無にするのも失礼だ。最初の提示通り金貨二枚で了承するとペンを取る。”Ledo”。たった四文字、苗字すら無い自らの名をさらっと紙に書き記すと、ペンをそっと置いて。)
もうひとつ。あの猫に魂を売ることはありません。もし約束を違えたら……この命、アリシア様に差し上げましょう。
(サインを終えると、一転してアリシアが懸念している猫(エリーゼ)の事を冷たく語って。アリシアに密命を感づかれないため意識しているとはいえ、騎士として苦しんだクレアを見て以来、エリーゼの事は半ば本気で見下し始めている。獣人だからでは無い。宮廷≒第一王子派だからである。あの男は独自に私兵を飼っていると噂で聞く。エリーゼ……良心的な人とはいえ彼女も結局王子の飼い犬、いや飼い猫に過ぎないのだろうか……
言い終えると自らの長い東刀をわずかに抜く。赤鞘から覗く白刃に右手親指を添えて指に傷をつけると、先の署名の隣に血で濡らした親指を擦りつけて。血判。紙の上に血を置いた物が何の証明になるのだろう。これから裏切るというのに……それでもアリシアへの愛の証は示したい。事が露見したら彼女に刺されても構わない……そんな気持ちを刻んだ契約書を左手でそっと、アリシアの前に滑らせて。)
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