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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
1305:
鳴海 司 [×]
2024-11-12 07:56:04
───……はー、
若いってすごいなほんと…。
( はっきりと決意を示した彼女の背中を見送れば、誰にも聞こえないような呟きをぽつりと零して。色々あっても山田だって可愛い生徒のひとり。願わくば幸せになってくれるに越した事はないのだが、相手が彼女ならば何となく手放しに頑張れとは言いにくい気がして。そんな自分の気持ちには気付かないフリをして、王冠を頭から外してなお再び写真をお願いしてくる一般客をそれとなく躱しながら番犬の大切さを何気に実感して。──── 一方の山田、PRタイムでの一件もあってこちらも中々の注目をされており、声を掛けられ写真を撮られで未だステージの近くから離れることが出来ずにいて。 )
1306:
御影 みき [×]
2024-11-12 10:10:12
『 ─── …あ。鳴海せんせーいたあ。探してたんですよぉ。 』
( ふわふわと柔らかく、だがしかし甘美な毒がありそうな声色でふと彼の名を呼んだのは先程みきの隣でミスコンに出ていた一年生。1年生の中でも群を抜いて可愛らしい顔立ちと華奢な体に乗った小さな頭、それから異性を虜にしてしまう甘ったるい声色。ちょっと悪癖があるとすれば男癖があまりよろしくないところ。ふわり、と計算され尽くした可愛らしい笑顔を浮かべればみきとは対象的に柔らかくウェーブしたヘーゼルブラウンの髪を揺らしながらぱたぱたと彼に近付いて。─── 一方のみき。山田の元へ辿り着くまでに色んな在校生やお客さんからの声掛けや写真撮影の声をやんわりと断ったり後回しにしたりとしていれば多少時間はかかってしまったのだけれども無事にたどり着いたのもつかの間、自分よりも余程人(というか女子)に囲まれている山田に「(に、人気者だ…!)」と勇ましかった足取りがぴた、と止まってしまえば声を掛けて良いものかと迷っているように眉を下げて。 )
1307:
鳴海 司 [×]
2024-11-12 10:59:08
──え?…あー……、えっと………1年生、だよな?
何かあったのか?
( ふと声を掛けられた方へ反射的に目を向ければ、全体的に何だかふんわりとした可愛らしい印象の相手は先程のミスコンで確か彼女と話していた生徒。ただ残念ながら名前が出てこないのは相手がまだ絡みの少ない1年生且つ授業を担当していないからだろう。しかし探していた、と言われれば何か用事があるのかはたまた何かしらの問題でも起こったのか。…柔らかく向けられる笑顔を見る限り後者の方では無さそうではあるのだが。────困ったな、そろそろクラスの方にも戻らないといけないのに。そんな事を考えながらも断るタイミングを掴めずにいた山田の目の端に映ったのはキラキラと輝くティアラを頭に乗せたままの彼女の姿。『!あ、あの、…すみません、俺ちょっと用事が……。』と何とか抜け出せられれば早足で彼女へと近付いて。その様子を見たミーハー女子たちは『あの子さっきの…?』『付き合ってるのかなぁ?良い感じだったもんねー。』『え、でもあの子どっちかって言えば優勝した先生の方が好きって感じしてなかったっけ?』なんてひそひそと話しながら山田の背中を見送って。……『み、御影…!…あ、えっと、改めて優勝おめでとう。』駆け寄った先で優勝者の装いを身につけたままの想い人はやはり輝いて見え、優しく微笑みながら一先ず称賛の声を。 )
1308:
御影 みき [×]
2024-11-12 13:04:48
『 ふふ、はい。1-Aの田中えまです~。鳴海せんせーとお話したくって。
さっきすっごくカッコよかったですぅ。えま、鳴海せんせーのこと好きになっちゃいそう。?── …御影せんぱいがいいなら、えまもいいですよね? 』
( にこにこ、ふわふわ。典型的なあざと女子といった仕草や表情でまた1歩彼に近づいてはふんわりと香る甘い香水の香り。つけすぎということも無く本当に程よく香る其れは完全に計算され尽くしたもので。こてり、と首を傾げれば可愛らしいのにどこか奥に強さのある声色で静かに彼へ問いかけて。山田先輩と迷ったけれど、やっぱ優勝者の方がいいわよね、なんて心の中でこっそりとほくそ笑みながら。─── どうやら此方に気付いてくれたらしい山田くんにぱぁ!と安心したように瞳を輝かせたものの、あの人たちはいいのかな…なんて此方を見てひそひそと話す女の子たちにちょっぴり申し訳なさも感じたり。もうすっかりいつも通りの様子に戻った彼からの賞賛を受ければ「 ありがとう!山田くんも、ミスターコンお疲れ様。すっごくかっこよかった。 」とできるだけいつも通りにとへらりと笑い、山田くんが格好よかったのは事実なのでそこはちゃんと伝えて。だがしかしこの後の切り出し方はどうしたものかと迷ってしまったのか「 えっと、 」と困ったように視線を下げてふと目に入ったのは薬指の黒い線。みきは1度だけ深呼吸しては「 ─── ごめんなさい。やっぱりみき、せんせーのことが好き。……だから、お友達としての好きじゃ、だめかな。 」と素直に自分の気持ちを吐き出して。もちろん山田くんのことも大好きだけれど、どうしたって自分が好きなのは彼ただ一人なので。 )
1309:
鳴海 司 [×]
2024-11-12 15:03:32
おー、わざわざありがとな。
…何でそこで御影の名前が出てくんのか分かんねーけど、…えっと、田中?の気持ちも考えも別に否定はしないよ俺は。
……つってもお前は生徒で俺は先生だしそれ以上も以下も無いんだから、こんな三十路のおっさん揶揄ってないでちゃんとした青春送る方がオススメだぞー。お前みたいに可愛らしい子なら彼氏の1人や2人すぐできるだろたぶん。
(さっき、とは間違いなくPRタイムの件だろう。少しばかりの気恥ずかしさはあれど褒められて悪い気がするものでも無いのでそこは素直に礼を述べて。ほんの少しの仕草や表情、果ては声色や距離感まで、どうやら彼女は自分の可愛さが完璧に引き立つ条件をしっかり把握しているらしい。きっと同年代ならばこういう女子はモテるのだろうが、悲しいかな此方はそれなりに人生経験を積んできている立派な大人。可愛らしく仕立てられたこの様子が計算かどうかなんて何となく分かってしまうし、何より天然の可愛らしさを日頃から側で発揮する人物がいるので変に勘が鋭くなってしまっているのかもしれない。そんな自分に対してどこか自嘲じみた笑いを零しながら、目の前の相手にはにっこりと"教師"としての笑顔を向けて。────同じようにいつもの調子で返事をしてくれる彼女にどこか安心したのも束の間、何かしら決意を固めてきてくれたらしいような雰囲気を感じ取ればやはり彼女からはハッキリと自分の気持ちに対する返事が。しかし当の本人は悲しむことも怒るような様子もなく「そっか。うん、分かってた。…こんな言いにくいこと、わざわざ言いにきてくれてありがとう。俺は御影のそういう優しいところが好きになったんだよね。……これからも、友達としてよろしく。」と、むしろどこかスッキリした様子でへらりと微笑んで。その微笑みは今彼にできる精一杯の強がりかもしれないが、口にした言葉にはひとつとして嘘は無く。 )
1310:
御影 みき [×]
2024-11-12 18:14:44
『 …。
あはは、やだぁ鳴海せんせーったら!彼氏を2人も作ったらダメですよぉ。でもホントにからかってるわけじゃないんです、ね。鳴海せんせー、えまも化学準備室遊びに行ってもいいですか? 』
( 彼の教師然とした言葉…… もといしっかりと一線を引くような言葉に一瞬だけその可愛らしい笑顔が消え失せたと思いきやまたにこにこと表情は笑顔に早変わり。おねだりは十八番なのか、するりと彼の左手に触れてはやはり計算されつくした角度で首を傾げて。人に物を頼む時はどこかを触れさせながらすると効果的、というのを分かってのことなのか特に触れている箇所には深い意味は無いのだろうけれど偶然にも綺麗なネイルの施された指は彼の薬指を掠めて。─── どこまでも優しくて真っ直ぐな彼にむしろこちらが胸を締め付けられるような感覚を覚えては、だがしかし彼が悲しむようなことにならなかったことには間違いなく安堵して。「 …あのね、山田くんが勉強が得意で、困ってる人放っておけなくて、すっごく優しいの知ってる。……だから、えと、みきのこと好きになってくれてありがとう。そんな素敵な人にそうやって思って貰えて嬉しいし、またお友達になれたのも嬉しい!これからもよろしくね。 」とにこにこと屈託ない顔で嘘偽りのない真っ直ぐな言葉を投げかけては、お友達記念の握手!と左手を差し出して。 )
1311:
鳴海 司 [×]
2024-11-12 20:14:13
こらこら、準備室は遊びに来るところじゃねーぞ。
勉強で分からないところがあるとかそういう用事で来るなら別に止めないけど、そうじゃないなら認められません。
( いくら可愛い生徒のお願いでも遊びに来ることを目的にされてはさすがに困ると呆れたように溜息を吐いて。いつの間にか手が触れるほどの距離になっていたことには少しばかり驚いたようでぴくりと反応しながらも、残念ながら彼女の計算は当てが外れてどこか蠱惑的なおねだりは響かず終わり。「──あと悪いけど、これが消えない間は俺予約されてるから尚更"そういうの"には応えられないんだよ。」彼女の接触が更に深くなる前に触れられていた左手をパッと上げては眉を下げて笑いながらその薬指に書かれた1本の線を示して。"そういうの"とは言わずもがな必要以上に距離の近いボディタッチの事なのだが、目の前の彼女のように強かな相手には教師だ生徒だというバリケードはあまり通用しなさそうなので左手の落書きを見せる他無く。────お互い変に拗れることなくこうして和解に至ったのは間違いなく彼女の屈託ない明るさと優しさだろう。山田からすればそう感じ、安堵したような笑顔を浮かべながら差し出された手を握ろうとした瞬間。「……これ…、」ふと目に飛び込んできた彼女の薬指の黒い線。ついさっき同じような物を見たことを忘れるはずもなく、「…………ずるい先生だなぁ。」とほんの少しだけ悔しさを滲ませながらも嫌味なく晴れやかな表情でぽつりと呟いて。 )
1312:
御影 みき [×]
2024-11-12 22:17:33
『 、……アハッ。
なにそれ、かぁわいい。そんな落書きなら明後日あたりに“予約”は消えてそうですねぇ。 』
( 1年生ゆえか、目の前の狙っている教師が化学の先生か生物の先生かもしっかりと把握をしていない爪の甘さはまだまだ子供として、それでも目の前の彼がこちらに見せた可愛らしい落書きには思わず可笑しそうに吹き出してしまい。先程までの柔らかで甘ったるい雰囲気も残しつつも虎視眈々と獲物を狙う野生動物のような目つきで彼の左手の薬指にある線を見つめた後にまたパッと笑顔に戻っては『 じゃあ、何か用事を作ってまたきまーす。……予約が無くなった頃に。 』とひらひら手を振ってはこれ以上の接近は無理だと感じたのか早々に踵を返して。黒い線を書いた人間にアテはあるのだけれど、特にそれに言及をしなかったのは奪える自信があるからかもっと楽しくなってから引っ掻き回すつもりなのか。 ─── なんにも考えずに差し出した左手。彼の反応にハッ!と自分の薬指に何を書いてもらってあるかを瞬時に思い出せば慌てて右手と左手を入れ替えて「 あ、あのね!これは、その、えっと、か、仮装!ハロウィンの! 」と、既に彼がこの手を使ったことも知らずに彼に言われたとおりの言い訳をそっくりそのまま使用して。変に思われちゃったかな、でもみきのだけ見てもよく分かんないよねきっと、ああでも山田くんに嘘ついちゃった…!どきどきとソワソワと嘘をついてしまったちくちくをちょっぴり感じつつも後半の彼の呟きは耳に入っていなかったのか「 な、何か言った…? 」とまだ少し焦りと不安の残る夕陽色を山田に向けてはみきはこてりと首を傾げて。 )
1313:
鳴海 司 [×]
2024-11-13 03:39:10
ちゃんとした"用事"ならいつでもどーぞ。
( 相手の言う通り、ただの落書きでしかないこの線はきっと明後日あたりには綺麗さっぱり消えてしまっているだろう。しかし新たに書き足す物でもないし、裏に魂胆が透けているとはいえもしも本当に用事があって準備室に来るならばそんな生徒を邪険にするわけにはいかない。ふわふわとした小動物のような見た目に反して、まだ1年生とは思えない強かさと時折見せる小悪魔のような妖艶さを持つ相手が去っていくのを見送りながら「………はぁ…、面倒なことになんなきゃいいけど…。」と、誰に聞こえるでも無く小さく呟く事しかできず。────慌てて差し出す手を変える彼女と一度聞いた文言に思わず吹き出してしまい、「あはは、明日だけどねハロウィンは。」と自然な笑顔のまま新たに差し出された右手としっかり握手を交わして。不安そうに聞き返された言葉には何でも無いよと返事をすれば、『──あ、いたいた山田くん!これコンテスト準優勝の副賞!』と司会をしていた3年生が小さな包みを持ってやってきて。『あ、御影ちゃんもいたんだね!さっきは盛り上げてくれてありがとー!…そういえば1年生の田中さん知らない?あの子ミスコンの準優勝なんだけど、副賞あるからこの辺にいてねって言ったのに見当たらなくてさー。』と、もうひとつの包みを手に困ったように眉を下げて。『それっぽい子なら見かけましたけど……ちょうど御影と入れ違いくらいで。御影は見てない?』と答えた山田は彼女にも問いかけて。 )
1314:
御影 みき [×]
2024-11-13 05:40:43
えまちゃん?
うーん、…みきはちょっと見てないかも…。
( 山田の自然な笑顔にどうやら上手く誤魔化せたようだとほっと胸を撫で下ろせば、先程の自己PRの時よりも少しだけ暖かくなった山田の手を柔く握って改めて握手を。それから現れた司会の3年生の言葉にきょとん、と瞳をまん丸にしてはそもそもここに来る際は周りを気にしている余裕などなかったため該当人物の居場所に心当たりがなくこてりと首を傾げ。山田曰くどうやら自分と入れ違いになってどこかに消えてしまったらしい該当者を見つけないときっとこの先輩も困るのだろうと包みを持ったまま困ったような顔をしている3年生の様子を伺えば、「 良かったらみき、探してきましょうか?先輩、司会で疲れてるだろうし後片付けとかあって忙しいと思うし! 」とにこにこ人懐っこい笑顔で自分を指さして。本当は彼にちゃんと山田に気持ちを伝えられたことを報告しに行きたかったのだけれど、困っている人がいるのなら話は別。きっと山田は移動すると女の子たちに囲まれてしまうだろうから身動きはとれないし、それなら多少身軽な自分の方が最適だろうと。 )
1315:
鳴海 司 [×]
2024-11-13 08:32:41
『───えまなら居ますよぉ。
ごめんなさーい。どうしても会いたい人がいて、ちょっとだけ行ってきちゃいましたぁ。』
( ありがたい後輩の申し出に礼を述べ、さっそく頼ろうとしていたところに甘ったるい話し方の可愛らしい声音が聞こえてきて。件の1年生が歩いてきたのは彼女(御影)がやってきた方向、ただそちらに誰が居るだとか何があるだとかは山田にも司会の先輩にも分からないことで。きゅるんと瞳を潤ませながらぺこりと頭を下げれば、副賞だという包みをきらきらした笑顔で受け取って。そのまま優勝者の彼女へ向き直ったかと思えばちらりとその左手に視線を向け、やっぱり。と小さく呟くと同時に何処か勝ち誇ったような笑みをほんの一瞬だけ浮かべれば、『御影せんぱいも手に落書きされてるんですねぇ、流行ってるんなら真似してえまも書いちゃおうかなぁ。』と、再びパッと花のような笑顔でにこにこと彼女に擦り寄って。 )
1316:
御影 みき [×]
2024-11-13 15:32:44
!
だ、だめ!
…じゃ、なくて。えと、その、ただの落書きだから!えまちゃんは本物の指輪が似合うと思う!
( 間違いなく彼の居た場所から戻ってきた彼女はどこか上機嫌で、“会いたい人”と言われてしまえば少しだけモヤモヤした黒い気持ちが出ないはずがなく。せんせーと何お話したんだろう、さっき羨ましいって言ってたしもしかしてえまちゃんも好きになっちゃったのかな、と頭の中で不安の種が芽生え始めていたところに薬指への指摘を受ければびくりと肩を跳ねさせて慌てて左手を背中に隠して。咄嗟にだめ、と言ってしまったけれどその理由を聞かれても説明できる訳が無いしただの落書きだと言ってしまえばこの場は切り抜けられるだろうと辿々しいながらに嘘をつこうとしたもののうっかり“指輪”という単語を口にしたことには気が付かず擦り寄ってきた彼女にへらりと無理矢理に笑顔を向けて。 )
1317:
鳴海 司 [×]
2024-11-13 15:55:24
『……ふふっ!御影せんぱいったら何焦っちゃってるんですかー?
それにしても本物の指輪かぁ……。えま、大人の男の人から貰いたいなぁ。憧れません?年上彼氏からのプロポーズって!』
( その勢いに少しばかりきょとんとしたものの、無意識に出たのであろう単語を拾わないわけがなく。可愛らしくもどこか含みのあるように見える笑顔でくすくすと彼女の行動を可笑しそうに指摘しては、本当に心の底から憧れているのかは分からないがきゃっきゃと自身の理想を語り。──わざわざ"大人"や"年上"という単語を引っ張り出してくるのは挑戦状のつもりなのか──。『御影せんぱいもやっぱり指輪は本物がいいですよねぇ、そんな落書きじゃせっかく綺麗な先輩の手が汚れちゃいますし……早く消えるといいですねぇ。──じゃっ、えまはクラスに戻りまーす!山田せんぱいもお疲れ様でしたぁ!』どう足掻いても現状ただの黒い線でしかないそれはこの挑戦的な1年生からすれば子供の玩具も同然なのか。左手の薬指という意味ありげな場所に描かれていても何も気にする素振りなく、むしろ棘のある言葉を彼女の耳元でこっそりと囁いては満足げに微笑みそのままの足でぱたぱたと小走りで去って行き。 )
1318:
御影 みき [×]
2024-11-13 16:21:02
っ、…。
( 無邪気な彼女の笑顔が、甘ったるくて砂糖菓子のような声が、今は胸にナイフを突き立てるように鋭く感じてはみきは思わず喉を詰まらせて何も言えなくなってしまい。大人の人から貰いたい、年上彼氏からのプロポーズ、その全てがみきの心の柔らかい部分をチクチクと攻撃しているようでやはりみきの心はざわざわと穏やかではなく。どうしよう、えまちゃんみたいな可愛い子だったらせんせーもきっと好きになっちゃう。声にはしないもののそういった不安が全部夕陽色に現れては、そっと耳元で囁かれた彼女の言葉にびく、と肩を跳ねさせて思わず左手の薬指を見下ろし。早く消えればいい、なんて彼女の言葉がまるで胸を締め付ける鎖のように巻き付いてはそのままギリギリと痛いほどにみきの心を締め付けて「 ─── えまちゃ、…。 」と漸く顔を挙げられた頃には彼女はぱたぱたと軽い足取りで去ってしまったあとで。……せっかく綺麗な手が汚れてしまう、早く消えればいい。自分に言われたはずなのに何故だかみきの頭の中はいつも優しく撫でてくれる大好きな人の手が浮かんでおり、今にも泣き出してしまいそうなのをグッとこらえては「 え、えまちゃん見つかって良かったあ!……みき、クラス戻らなきゃ!山田くんも、先輩も、お疲れ様でした! 」と顔を見せないようにぺこりとお辞儀をしては、誰にも見せないように左手を右手で包み込んで隠しながらそのままえまとは逆方向にぱたぱたと去っていき。 )
1319:
鳴海 司 [×]
2024-11-13 16:41:27
『えっ…あ、じゃあ俺も一緒にクラスに戻……って、御影そっち逆……!』
( 山田からすれば1年生は終始ニコニコとフレンドリーに見えていたのだが、それすらもあの小悪魔な1年生の計算のうち。自分の可愛さを十二分に理解しているからこそ異性にはそういう姿しか見せないのだろう。しかし何を話していたかは分からないが、あの子が去る間際の彼女の様子はどこかおかしくて。声をかけようとしたところ同じようにぱたぱたと彼女が走り去った先は明らかにクラスとは逆方向。もちろんどこからでも戻れるしルートを選ぶのは彼女の自由ではあるのだが、何だか腑に落ちないながらもすでに小さくなった背中は人混みに紛れて山田の目からは見えなくなってしまい。────さてこちらは未だ彼女を送り出したままの場所で、壁に凭れながらぼーっと文化祭の賑やかさに耳を傾けており。そもそも送り出しただけで彼女がここにまた戻ってくるよう言葉を交わしたわけでもないため別にこの場を離れても良かったのだが、もしも山田との話を終えて戻ってきたときに自分がいなければ寂しそうな顔をしそうだな。なんて考えてしまっては何だか離れるに離れられなくて。甘ったるい声の1年生とのやり取りはすでに頭からすっぽ抜けてしまっているほど興味が無かったのだが、まさか件の生徒がここを離れた後に彼女と話をしているなんてもちろん知らず。 )
1320:
御影 みき [×]
2024-11-13 19:22:35
っ、ひく、……。
( 悔しい。悔しい悔しい。何も言い返せなかった自分も、胸を張って彼は渡さないと言えなかった自分も、何もかもが情けなくて。きっと山田くんたちにも変に思われちゃったとぼろぼろと涙を零しながら何も考えずに走っていれば、いつの間にか先程彼と別れた場所の近くまで来てしまったようで1度涙を荒っぽく拭い。まだ待っててくれてるかな、でも先生たちは忙しそうだしもう居ないかな、教室に戻るって山田くんに言ったのに嘘ついちゃった。色んな心の声が浮かんでは消えて、でも間違いなく心だけはすごく痛くてどうしようもなくて彼に会いたくて、みきの足は勝手に先程の場所へと向かっていて。左手の薬指の線は油性で書いたおかげか涙を拭っても少し滲む程度にしか擦れておらず、それを見て少し安心したように息を吐けばこれ以上“予約”が消えないように大切そうに薬指を右手で覆って。「 ……落書きじゃ、ないもん。 」と小さな声でぽつりと呟けば、またぽろりと零れた涙を拭って先程彼と別れた場所な戻ってきてしまい。居るわけない、期待している心の奥でそんな冷静に考えつつも顔をのぞかせればそこには彼に凭れた彼の姿。ぱちり、と大きく瞳を見開いては「 せんせ、……なんで…。 」と思わず口からこぼれたのは純粋な疑問で。 )
1321:
鳴海 司 [×]
2024-11-13 20:05:26
───お、やっぱり戻ってきた。
( 午後になってだいぶ落ち着いてきたとはいえまだまだ賑わう文化祭。そんな喧騒から逃れられる箇所のうちのひとつである此処は人通りが少なくて比較的静かで。頭から外した王冠を手持ち無沙汰にまじまじと眺めていれば、ふと耳に届く良く聞き馴染んだ声。反射的に顔を上げれば驚いたように言葉通り目を丸くさせる彼女が予想通り帰ってきたようで。「いやほら、山田のとこに行ってこいって言ったけどそれ以外に何も言ってなかっただろ?先に戻っていいのか分かんなくて……って、何お前。今度はどうした?」待っててくれと言われたわけでも無いのに何だかんだ彼女を待っていたのが少しばかり気恥ずかしいのか、どこか言い訳のような言葉を紡ぎながら凭れていた壁から背を離し彼女へと近付いて。そして距離が縮まったからこそ漸く気付いた違和感は、潤んだ夕陽色と擦ったのか少しだけ赤みを帯びた目元。ほんの数時間前に同じような状態を見たおかげで再び涙を流すことがあったのかと察すれば、声音こそ明るくしているものの彼女に向けた視線には心配の色がはっきりと表れており。 )
1322:
御影 みき [×]
2024-11-13 21:06:41
─── … ううん。
あのね、山田くんにちゃんと伝えられたの。お友達でね、居てくれるって。
( 此方の変化に直ぐに気づいてくれる彼の優しさも、気遣いも、全てが今は嬉しいと同時に苦しくて。みきはふる、と小さく首を振れば決して無理をしている訳では無いけれど今1番彼に伝えたいことをまずは伝えて。こうして自分が山田とギクシャクした関係にならず真正面から友人として再スタートをきれたのも“教師”として背中を押してくれた彼のおかげだし、何よりもそれは一番最初に伝えたくて。だがしかし自分が山田の元に行っている間に彼がえまと何を話していたかはやはりどうしても気になってしまうのか、少し躊躇った後にお守りのように自身の左手の薬指をキュ。と握っては「 せんせー、は。…待っててくれてる間、なにかあった?誰かとお話してた、とか。 」ときっと彼の瞳を見たら不安に思っていることが全部バレてしまうと思ったのか少しだけ目線を逸らしたまま何にもないように問いかけて。 )
1323:
鳴海 司 [×]
2024-11-13 21:41:27
、……そっか。頑張ったな。
( 彼女の報告にふ、と優しく目を細めてはその結果に安心したように微笑んで。大衆の面前で立派な告白劇を繰り広げた山田はもちろんだが、それに対してきちんと気持ちを返した彼女も両方が頑張ったからこそ成立した友情に安堵の溜息を吐いて。──もしも自分が彼女と出会わなければ山田と御影はきっと上手くいって幸せになっていたかもしれない──そんな考えが頭を過ったことが無いと言えば嘘になるが、今はもうこうして彼女が当たり前に隣にいることが心地良いと感じているのは本当で。PRタイムでの文言はあくまで"演技"という体ではあるが、そこに込められた意味までもが演技かと問われればすぐに否定する事はしないだろう。しかしどこか様子のおかしい気がする彼女から何となく違和感を感じる質問を受ければ「え?うーん、特に………あ、いや話はしたな、うん。…えーっと……さっきミスコンに出てた1年の………あぁ、田中だ田中。」と、頭から完全に抜けていた先ほどのやり取りを思い出しては、その内容はあまり詳しく話さない方がいいのだろうかと彼女の様子を気にしながらもとりあえず答えはして。 )
1324:
御影 みき [×]
2024-11-13 22:06:13
……えまちゃんと。
( 想像はしていたしそうだろうと思っていたけれどやはり本人から直接名前が出ればずきんと心臓が嫌な跳ね方をするのもまた事実。何を話したのか聞きたいけれど、そこは個人同士のプライバシーがあるだろうし聞いたところでただの教師と生徒という関係上何かをできるわけでもない。ただ他の人と違うのは、互いの指に予約があるだけで。みきはきゅ、と眉を下げては胸の痛みを誤魔化すようにへらりと笑いながら「 すっごく可愛い子だよね、えまちゃん。……年上彼氏にプロポーズされるのが憧れなんだって! 」なんて先程えまが言っていたことをそのまま伝えて。素敵だよね、なんて思ってもいないことを付け足しながら背後で両手を組んでは、そのまま薬指に爪を立てるようにギリ、と左手を強く握り。─── あ、どうしよう。今可愛くないかも。すっごく嫌な子かも。なんて頭の中では分かっているのだけれど、どうしても彼の目は見れなくてみきの夕日色はただただ地面だけに向けられていて。 )
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