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せんせい、あのね。(〆)/1744


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自分のトピックを作る
1725: 鳴海 司 [×]
2024-12-20 15:13:13




ヒント、って言われてもなあ……うーん……、
…───そいつとよく会うのは準備室。

( 彼女のおねだりにぎく、と体が強張れば、腕を組んで頭を捻ること数十秒。どうにか思い浮かべるもそのどれもがヒントどころか超特大ヒントにしかなり得ず、腹を括ったように小さな声でぽつりと。しかしヒントを求めるためにこちらを真剣に見つめてくる夕陽色からは決して目を逸らさずに答えて。彼女の温もりを全身で感じている最中、突如として飛び込んできた言葉を頭が理解するのには少しばかり時間を必要としたらしい。彼女と自分の視線がぱちりと絡んだうえであざとくも(もちろん天然なのだろうが)首を傾げるその動作は、今しがたそのほんのりと赤みを帯びている唇から零れた台詞も相まってあまりにも破壊力が強く。「────っ…ばーか。持って帰りません。お前はちゃんと自分の家に帰りなさい。」と、頭の中で囁く悪魔に抗うかのように彼女の両肩を優しく押し返してハグタイムも強制終了。そんな可愛らしいことを言われてしまったうえでまだ抱き合っていれば、本当に連れて帰りたくなってしまう。なんてそんな事は口が裂けても言えないし、理性が必死に欲望と戦っていることなんて彼女は知る由も無いだろう。 )




1726: 御影 みき [×]
2024-12-20 16:18:39



、─── 。


( あまりに真っ直ぐな彼のダークブラウンがみきの瞳を射抜いて、思わず呼吸が止まるほどにみきはそれに見惚れてしまう。みきがよく知っていて、彼とその人がよく会うのは準備室。そんな大ヒントたちからみきが導き出した正解は─── 「 ふぐ太郎とふろすけ…!!!?? 」。あまりに自分が名探偵すぎてはわわ…と興奮の隠せないキラキラした夕陽色で“人とは言っていない(注:言っている)” という抜け穴に気付いた己の超頭脳に己で感心してしまいながらも「 どう!?当たりでしょ! 」と繋いだ手をゆらりと揺らしては正解!と彼の唇から紡がれるのを期待に満ちた瞳で待って。だってそうじゃなきゃ、残っているのは自分ただ一人になってしまう。そんな奇跡はたとえクリスマスでも起こらないだろう。今度こそは持ち帰ってもらえるかも!そんな淡い期待に満ちた問いかけはしっかりとしたNOと体を優しく押し返す彼の手によって阻まれてしまい。やっぱりダメかぁ、なんて彼の心情を知らぬ小悪魔はぷく、と不満そうに唇を尖らせたあとに「 じゃあ最後の一回! 」とするりと彼の手からすり抜けて最後にぎゅ!と彼に抱き着いて最後を堪能するように一度だけ擦り寄ってから漸く渋々体を離して。先程まで彼の体温のあった体は離れたことによっていっそう寒く感じてしまい、みきがこんなにも寒いなら彼はもっと寒くなっちゃいそうだから早く帰らなきゃ…と頭ではわかっているのになかなか足は家の方向へとは向いてくれず。 )





1727: 鳴海 司 [×]
2024-12-20 17:38:13




………………っふ、あはは!
──…はー、そうそう当たり。あいつら飯食うとき可愛いよなー。

( ここまでくればもはや逆に天才的なのではないだろうかというほどの彼女の鈍感さが可笑しくて、目に涙を浮かべてしまうほどに暫く笑えば、その涙を指で軽く拭いながら彼女が待ち望んでいたであろう正解の言葉を向けて。そもそも生き物は好きな方なので確かに間違いでは無いから。…とはいえもしもここで『もしかして、みき?』なんて言われてしまえば答えを言わせようとしたにも関わらずその時は困っていただろうし、その際は今の彼女の答えと同じものをこちらから答えていたのだが。繋いだ手はされるがままに揺らされるし、未だ尾を引く笑いは消えないしで何とも和やかな雰囲気に包まれて。──いつかは何の心配も無い甘い雰囲気に包まれてみたいものだが──。名残惜しいのが本音ではあるが漸く離せた体は押し返す手から器用に抜けられて再びその温もりを一瞬感じれば、その後渋々ではあるが聞き分け良く離れてくれる彼女に微笑んで。普段であれば冬の夜に外に出ようものなら、例えそれが近くのコンビニ等でさえ死を覚悟する(大袈裟)ほどに寒さは大嫌い。しかし今は心が満たされたうえに首元に巻かれた紺色のマフラーのおかげか震えが止まらなくなるような寒さを感じるわけではないのが自分でも少し不思議なほど。「……帰んねーの?」とくすくす笑いながら、紙袋の中身を確認すればペアマグカップの片方、ブルーのカップが入った箱を取り出してはピンクのカップが入った箱は紙袋ごと彼女に差し出して。──自分の分を取り出したことで出来たスペースにマグカップの入っている箱とは違ってもうひとつ、細長い小さな箱が入っていることに彼女が気付くのは果たして今なのか帰宅してからなのか。 )




1728: 御影 みき [×]
2024-12-20 18:15:19



やっぱり!
みきそういうの分かっちゃうんだなー!名探偵だから!


( 期待通りの言葉が彼の唇から紡がれれば(なぜだかすごく笑われているけらど)ぱぁあ!と自分の推理通りだったことに瞳を輝かせた後に自慢げにふふん、と胸を張って。だって彼は生き物たちのことが大好きだし、ふぐ太郎たちを見ている時の目がとっても優しいのをみきはよく知っているから。さっきまで一体彼の好きな人は誰なのだろうと不安そうな様子だった人物と同一人物とは思えないほどにスッキリと安堵した様子のみきはもちろん彼の言葉を疑うこともなく。…ただ、本当は心の奥底で自分であることを期待していたのもまた事実なのだけれど、それはみきの口が語らなければ誰も知るはずのないもので。つい先程帰ろうとした決意をいとも簡単に流し去ってしまった張本人からの帰宅を促されるような言葉にぷく、と頬を膨らませては「 せんせーのせいで帰りたくなくなっちゃったの……。 」となんとも堂々と責任転嫁をしつつ差し出されたマグカップの入っている紙袋をありがと、と受け取り。そうしてせっかくなら彼から貰ったヘアピンも紙袋に入れておこうとちらりと紙袋を覗けば、そこには先程お店のお姉さんから貰ったマグカップの片割れと見知らぬ細長い小さな箱が。みきはぱち。と面食らったように瞳を丸くしては「 ?せんせー、忘れ物入ってるよ。 」とその小さな箱をそっと取り出しては不思議そうに首を傾げながら彼へと差し出して。ソファの部品とかかな、でも全部発送するって言ってたしこんなに綺麗な箱に入ってるもの?となんだかアクセサリーでも入っているようなサイズの其れは当然のように彼のものだとみきは思っているようで。 )





1729: 鳴海 司 [×]
2024-12-20 19:16:25




はいはいすごいすごい。
ほんと"迷"探偵だよお前は。

( ぱちぱちと拍手を送りながら満足げに胸を張る彼女の言葉に同意…と見せかけて、さりげなく別の意味を織り交ぜるも紡がれる音こそ同じなのできっと分からないだろう。不安そうな顔から一転して自慢げに瞳を輝かせる今もそうだが、そうしてころころと変わる彼女の表情は見ていて飽きないし、色んな顔を見せてくれるのが嬉しいと正面から誤魔化しなく伝えられる日がいつか来ることを心の内で願わずにはいられなくて。華麗な責任転嫁(とはいえ確かに最初にハグしたのは自分からなのであながち間違いでは無いのだが)をされれば「嘘つけ。普段からすぐ帰ろうとしないじゃんお前。」とピシャリ。今回もどうせ何かと理由をつけては帰るタイミングをずるずる伸ばしていただろうと意地悪な笑みを浮かべて。バレないように忍ばせておいたのだが、あっさりと見つかってしまった箱を疑問符の浮かぶ様子で差し出してくる彼女に「忘れてねーよ。…それやるから早く帰りなさい。」と眉を下げて微笑み。開封のタイミングは彼女次第ではあるが───ヘアピンよりも先に選んでいたそれは、小さな可愛らしいリボンの中心にこれまた小さなダイヤが付いたものがモチーフのピンクゴールドのネックレス。トイレと言って離れた際に買っておいたものだが、その後にヘアピンを眺める彼女についついそちらもプレゼントしてしまったのはまさに"親戚のお兄さん"のような心境だったのであくまで本命のプレゼントはこっち。 )




1730: 御影 みき [×]
2024-12-20 20:46:36




……いいの…?ありがとう…!
、─── い、いま開けてもいい…?


( “迷”探偵と褒められれば当然その言葉の違いに気がつく訳もなくニコニコと機嫌良さそうにそうでしょう!と微笑むだけで。どうやら紙袋の中にあった細長い小箱は彼の忘れ物ではなかったようで、本日3つめのプレゼントらしい。も、貰いすぎている…!と手元の小箱と彼を交互に見つめてはちょっぴり慌てつつも“ありがとう”の言葉は当然忘れるはずもなく。全くもってこの箱の中身が想像できずにどこかそわそわと落ち着かない気持ちを隠すことなく家に帰ったあとではなく今直ぐに開けたいと強請るような瞳で彼を見上げては、今日ヘアピンとソファ以外に何かを買っているような素振りはなかったし…と小箱をじっと見つめたり裏返したりしてみるもののやはり箱の中身は分からなくて、ただ分かることといえば軽いというくらい。だがしかし軽くて細長い小箱に入るものといえばボールペンとかシャーペンとか、そういった文具しか思い浮かばずに最近勉強頑張ってるからかな…!と相変わらずの迷探偵の推理っぷりを心の中で披露してはどきどきそわそわと開封の許可を待って。 )





1731: 鳴海 司 [×]
2024-12-20 21:11:30




えっ。…今か………んー……、
……まあいい、けど。うん。

( 驚きながらも律儀に礼を伝えることは忘れない彼女には素直に感心と尊敬の意を向けるも、そのそわそわとした気持ちを隠すことなく開封を強請る様子はまるで待ての出来ない可愛らしい子犬のよう。とはいえ忍ばせたプレゼントが即バレしたうえに目の前で開けられるのは、中に入っている物自体も相まって正直なところ少しだけ気恥ずかしくて。…しかしここまであからさまに開けたい!気になる!と前面に出されては、こちらとしても中を見た時の反応が気にならない事もないのが本音。今のところの反応を見る限り、中身についてはきっと何の想像もついていないのだろう。少し悩んだ後、腹を括ったように小さな声でぽつりと開封の許可を。 )




1732: 御影 みき [×]
2024-12-20 21:56:57




やったあ。


( 無事に(渋々ながら)彼から開封の許可が得られればパァア!と分かりやすく夕陽色を輝かせながら彼の隣に腰を掛けてはどきどきそわそわする心を隠すことも無くちょっぴり深呼吸を。今日は何だか彼に色んなものをもらってばかりだなぁ、なにかお返ししてあげたいなぁ、なんて小箱をそっと指で撫でながら考えるものの出てくるのはお弁当だとか有り触れたものしか浮かばないのは高校生のお財布事情上仕方の無いこと。ゆっくりゆっくり丁寧にその小箱を開ければ、そこにあったのは公園の街灯に照らされてきらりと光るダイヤの着いたリボンモチーフで可愛らしいピンクゴールドのネックレス。あまりに予想外のそれにぴた、とみきの動きが一瞬止まった後に慌てて彼と小箱の中のネックレスを交互に何度も見やっては「 こ、これ…!!! 」と興奮からか頬をほんのり朱色に染めながらあんぐりと口を開けて驚きを隠しきれない様子で。そんなみきの脳内にはつい本日の昼間に雑貨屋で彼と話したばかりのネックレスをプレゼントする意味がぐるぐると渦巻いては更にみきの頭混乱させていき。 )






1733: 鳴海 司 [×]
2024-12-20 22:59:58




──…、

( 隣に腰掛ける彼女を目で追いかければ、まだ箱に入った状態だというのにすでに壊れ物を扱うかのように丁寧な手つきで開封に臨む様子をどこか楽しそうに眺めて。しかし慈しむような笑みを浮かべてはいるものの、良くない反応が返ってくる可能性も考えてしまえばその内心は少しばかりドキドキしてしまうのは致し方無いだろう。誰かに───生徒とはいえ異性にクリスマスプレゼントなんて何年ぶりだろうか。ついでに言えば、今まで経験してきたどれよりも何だかそわそわとしてしまう気がするがその気持ちには敢えて気付かない振りを。包装を破る事も無くひどく丁寧に開けられた箱の中には、見た瞬間に彼女に似合いそうだと思って選んだネックレス。"首輪"に"独占欲"、そんな会話を繰り広げたあとでコレを贈ることを彼女は嫌がらないだろうか。「…あー……、文句は聞くけどセンスには優しめの評価をお願いしたいところかな…。」と、何だか妙に居た堪れない気持ちと気恥ずかしさが湧き上がってきては言葉の出ない様子の彼女からすす…と目を逸らして。 )




1734: 御影 みき [×]
2024-12-20 23:39:29




っ~~~……だいすき…!!!


( どうやら彼の反応を見るに“あの会話”の意味も含めたプレゼントのようで、彼が自分を独占したいという欲を持ってくれているという喜びとあなたのものですと分かりやすい首輪を着けたがってくれたのではないかというそわそわにみきのときめきは簡単に限界突破してしまい。文句なんてあるはずもないしこんなにも可愛らしい首輪を送られて喜ばない女などいるはずもない。みきは思わず隣の彼にぎゅ!と抱きついてはちょっぴり泣きそうになってしまう表情を隠すように彼の首元に顔を埋めては「 すごく嬉しいしとっても可愛い。……独り占めしたいって思ってくれてるって、これもせんせーのだよって首輪だって思っていいの、? 」と心から幸せそうなはちみつ色の甘い声を零してはまた彼に抱きつく力を柔く強めながら小さな声で問いかけて。きっと大人の素敵なお姉さんならこんな事をわざわざ聞くことも無くニッコリ笑って受け取るのだろうけれど、みきはどうしても彼の口から直接聞きたいようで。今日のデートから始まり、ソファ選びも、お揃いのマグカップも、オムライスランチも、ヘアピンも、イルミネーションも、ハグも、全部全部が楽しくて幸せだったのに更に最上級が来るだなんて思わずにみきの夕陽にはじんわりと涙の膜が張って。 )








1735: 鳴海 司 [×]
2024-12-21 08:04:14




───ぅわっ、!?

( 硬直タイムが終了すると同時に勢いよく抱き付かれれば、驚きの声をあげるも咄嗟に腕を回して彼女の体を支えては何とか倒れる事なく持ち堪えて。つい先ほど漸く惜しむ気持ちを隠しつつ離れられたばかりだというのに、振り出しに戻ってしまった現状にはやれやれと小さな溜息を吐くしかなく。顔が埋まったままなので少しだけくぐもったような声にはなっているが、その声色はどこまでも幸せそうで何だかこちらも釣られて口角が上がってしまうよう。「う………わざわざ聞くなよそういう事を…。……まあ、なんだ。いつか消えるような落書きよりは効果あるんじゃねーの?」と、喜びに満ちたその問いかけにはやはり気まずそうにしながらも決してそれを否定はしなくて。文化祭で引いた黒い線はすでに消え去っており、代わりの指輪なんて今はまださすがに贈れないしネックレスが精一杯(これも重くないわけでは無いだろうが)。しかし今度は壊れたり無くしたりしない限りは消えることのないもの。これならば仮にまた田中えまのように変なちょっかいをかけてくる相手がいたとしても、少しは彼女の心を守る盾くらいにはなってくれるのではないだろうか。気恥ずかしさから視線は明後日の方向へ向けたまま、そんな思いを言葉に乗せて。 )




1736: 御影 みき [×]
2024-12-21 09:50:29




……うん、すっごくすっごく効果ある。
嬉しい…!


( こんなに咄嗟に抱き着いても彼ならばきちんと抱き留めてくれる、という信頼があってこそできないこのハグはきっとみきにとってもその信頼は無意識。ただ今はただただ彼からの独占欲が嬉しくて胸がいっぱいでそれどころではないようで、彼の言葉にこくん。と頷けば嬉しい気持ちをからだ全部で表すようにもう一度ぎゅ、と彼に抱きつく力を緩く強めて。いつ買ったのかは全く気が付かなかったのだけれど、“独占欲”や“この人のものです、という印” という話をした後に彼がこうして渡してくれたのが嬉しくてみきの頬は勝手にゆるゆると緩んでしまい。少しそうしていた後、するりと彼から離れてファーマフラーを外せば彼の手にそっとネックレスを置いて「 ……着けて?せんせーのものだよって証。 」とこてりと首を傾げながら真っ直ぐに彼を見つめて。ネックレスはもちろん自分で着けられるし、このあとお風呂に入る時は外さなければならないのだけれど、それでもやっぱりいちばん最初は他の誰でもない彼に着けてほしくて。幸い今日はポニーテールだから髪は邪魔にならないし、みきはその場で目を閉じてはネックレスを着けられるのを大人しく待って。 )






1737: 鳴海 司 [×]
2024-12-21 12:21:36




はは、そりゃ良かった。

( ただ真っ直ぐに嬉しいという気持ちを全身で表現するように、ほんのりと火照った頬は緩んでいるし抱き締める手には柔らかく力が込もるしでそのすべてが愛おしくて、またしばらくこのままかな、なんて考えていたところ思いのほかあっさりと離れたことにきょとんとしていれば、彼女にプレゼントしたばかりのネックレスを渡されてさらに目を丸くさせて。この独占欲を形にした物を、自らの手で彼女に着けろと。さすがにそこまでするのは居た堪れないので、いや…と口を開こうとするも時すでに遅し。この状況でまたもや無防備にも目を瞑った彼女は、その首に"証"が着けられるのを今か今かと待ち始めてしまっていて。こうなると断るのも何だか忍びないので、肯定の意味合いの小さな溜息を吐いて。…後ろにまわって着けるならまだしも、隣同士で腰掛けた状態の今ではその着け方はままならない。仕方なく正面からするりとその首に手を回し、手元を覗きながら「……………ん、着いたぞ。」と一言。彼女によく似合うピンクゴールドのリボンが、街灯の明かりを反射してその首元できらりと光って。 )




1738: 御影 みき [×]
2024-12-21 13:59:24




─── …ふふ!ありがとう!


( そわそわとどこか落ち着かないような気持ちでその証を他の誰でもない彼自身に着けられるのを待っていれば、耳元で聴こえるネックレスの音とするりと首元を掠める彼の手の感覚にちょっぴりドキドキしてしまったり。流石に着けてもらうのは我儘すぎたかな、でも飼い犬に首輪をつけるのは飼い主の仕事だし、と心の中で自分のわがままを正当化する言い訳を並べていればどうやらネックレスも無事に着いたらしくみきはゆっくりと瞳を開けて。流石に自分からは見えないのでそっと指先で首元にある証を確認しては満足気にふわりと穏やかに微笑んでは先ずは我儘を呑んでくれた彼にお礼を。きっとこの後家で鏡を見る度ににこにこと頬を弛めてしまうのだろうけれど、今だってそれに負けないくらいみきの顔は幸せそうで。「 どう?せんせーのものだよって証、似合う? 」ときらきらとした無邪気な笑顔で彼を見つめては、彼が自分のために選んでくれた独占欲を纏ってちょっぴり自慢げに首を傾げて。 )






1739: 鳴海 司 [×]
2024-12-21 14:26:01




どういたしまして。
───似合ってる、可愛い。

( 心の底から嬉しそうに幸せそうに、そんな様子で微笑む彼女の首元に光る独占欲の証はその白い肌によく映えていて。交際しているわけでもないただの生徒相手にこういう事をするのは教師として決して褒められる事でないのは重々分かってはいるのだが。文化祭のあの日、予約と称して彼女の指につけた跡は中途半端なもの。子供騙しだと言った田中えまの言葉もあながち間違ってはいなくて、今の今まで心の奥底に抜けない棘のように引っかかっていたわけで。立場を考えてお互いのためにならないことは知っている。それでもやはり彼女にはいつまでも笑っていてほしいし、どこまでも幸せに満ちたこの笑顔が見れたならば贈って良かったと心から思えて。愛おしいものを見る瞳で真っ直ぐ目の前の彼女を捉えれば「無くすなよー。…あと俺から貰ったとか人に言わないこと。」と、冗談めいて笑いながらも噂が回り回って変な邪推や憶測を呼ばないように軽く釘を刺しておいて。 )




1740: 御影 みき [×]
2024-12-21 15:35:40




えへへ。
せんせーが選んでくれたものだもん。


( 2人を包む空気はどこまでも暖かく優しいもので、嗚呼この人のことを好きになってよかったなぁと心から思える幸せなもの。みき自身形だなんだとこだわる趣味は無いけれど、でもやっぱりこうして目に見える形でだいすきな人の独占欲が感じられるとどうしようもなく嬉しくなってしまうのも乙女のサガ。可愛い、の言葉は果たしてネックレスに対してかそれともみきに対してか。いつもなら“どっちが?”と聞き返してしまう彼の言葉も今はどちらだっていいほどにみきの心は満たされていて、自分を見つめる彼の瞳ですらもしかして自分のことを好いてくれているのではと思ってしまうほどに優しく甘く感じてしまい。「 うん!……みんなに内緒にするから、学校で着けてちゃダメ、? 」こんなに大切で愛おしいものを無くすわけが無いと彼の言葉にこく!と頷いては少し迷った後に恐る恐る学校生活での着用許可を強請って。だってそうじゃなきゃ首輪の意味が無いし、自分がいちばん“みきはせんせーのもの!”と自覚したいのは学校の中なのでこの証がいちばん必要なのは学校生活中なのだ。みきは真っ直ぐに自分を見つめてくれる彼の視線を受けながらおねがい!と甘えたな夕陽で見つめ返せばダメ押しにこてりと首を傾げてみせて。 )






1741: 鳴海 司 [×]
2024-12-21 16:23:17




、…デザインとかさ、お前がどんなの好きとかよく分かんなくて。
でもこれ見つけた時に似合いそうって反射的に思ったんだよな。

( だから買って良かった。そう言いながら目の前の彼女を優しく見つめては柔らかく笑い。今回買ったソファだって彼女のセンスに最初から全てを委ねる気でいたほど無頓着な自分だが、自信のあるなし関係無くこうして喜んでもらえたならばこちらも嬉しくないはずもなく。忠告に対してしっかりと強く頷いてくれた彼女に安心するように笑みを浮かべていれば、彼女からの新たなおねだりに少しだけ目を丸くして。確かにうちの学校、校則はゆるめでアクセサリーも派手すぎないものならば比較的目を瞑ってくれる先生が多いだろう。その点はクリアしているとしても、学校で自らの独占欲の証と称した物を着けた彼女と過ごすというのは些か居た堪れないのは本音。しかし彼女の気持ちも分からないでもないので、「んん…………、──まあ…別にいいか。お前にやった物なんだからいつ着けようがお前の勝手だもんな。」と、可愛らしいお願い事に負けを認めるように眉を下げて。…ただし"せんせーのものって証"だとか"首輪"だとかを強調されてしまうと、それが事実であれやはり口にされることで自分のそんな醜い欲が浮き彫りにされるようで何とも言えないのだが。 )




1742: 御影 みき [×]
2024-12-21 16:58:31




……ネックレスもすごく嬉しいけど、せんせーのその気持ちがもっと嬉しい。
すっごく可愛い、だいすき。


( きっと今自分がどんなに緩んだ顔をしてふわふわと甘ったるい声色なのかが自覚できる程にみきは今とてつもなく幸せで、此方を見つめる温かなダークブラウンも優しく微笑んでくれる彼のことがどうしようもなく大好きで愛おしくて。みきはまた彼に抱き着きたくなってしまった乙女心をグッと我慢して彼の手を取るだけに留めれば、小さな指を彼の指に絡めながらにっこりと幸せそうに微笑んで。自分でもなかなか無茶なおねだりをしていることは重々承知、驚いたように丸められた彼のダークブラウンをうるうるとおねだりの瞳で見つめていればちょっぴり渋々ながらも無事に許可が降りてみきの瞳はぱぁ!と輝いて。「 やったぁ!嬉しい、学校でもちゃんとずっと着けてられる! 」だなんてきゃっきゃと小さな子どものように喜んではこれで無事に私生活でも学校でも彼の証で首元を飾れるのだとにこにこ笑って。意図せずマフラーとネックレスという互いに首元へのプレゼントになっていることにはまだ気が付かず、みきは絡めた指にきゅうと力を込めては機嫌良さそうにえへえへと頬をゆるめ。 )






1743: 鳴海 司 [×]
2024-12-21 21:17:12




分かったって。
こっちこそ、そんなに喜んでもらえたなら選んだ甲斐もあって嬉しいよ、ありがとな。

( ゆるゆると絡まる指に視線を移しながらもそれを離そうとすることなくされるがまま、そしてくすくすと笑みを零せば空いている方の手で彼女の頭を優しくひと撫でして。そもそも教師の許可なんて得ずにアクセサリーを着けている子が大半だというのに、(物が物だというのもあるかもしれないが)わざわざ許可を取ろうとする彼女が何だか可笑しくて。「変なところ律儀だし大袈裟だよなお前は…。生徒指導に見つかんなよ?」と、教師としてはよろしくない一言を追加すればその喜びようを微笑ましそうに見つめて。とはいえ彼女に贈ったネックレスは派手さでいえばどちらかといえば控えめではあるし、これならば生徒指導の先生方ですら見落とすもしくは見逃してくれる可能性の方が充分に高いのだが。これで晴れてお互いがお互いに"首輪"となりえる物を贈り合ったことになるのだが、それはこちらも彼女同様に気付いておらず。 )




1744: 御影 みき [×]
2024-12-21 22:02:15



……ふふっ、なんでせんせーがありがとうなの?


( お礼を言わなければいけないのは今日だけで数々のプレゼントを貰ってしまった自分の方なのに、なぜだか彼の方からもお礼を告げられればちょっぴり擽ったくなってしまいくすくすと穏やかに微笑んで。絡み合った指は決して拒まれることがなく、それ故にみきも調子に乗って絡めた指先でするりと彼の手の甲を撫でたりと好き勝手楽しみながらもその表情や声色は全てに幸せだという気持ちが乗ったにこにこふわふわととても穏やかなもので。教師としてはおそらく推奨されないであろう彼の言葉にくすくすと思わず笑ってしまえば「 だいじょぶ!みきスカート丈以外は注意されたことないから! 」と頼りになるんだかならないんだかの発言をしては自慢げに笑ってみせて。やっぱり女子高生というものはスカート丈で教師とバチバチと一戦交えるのが定番らしく、だからといってひらりと風に揺れるスカート丈は現役女子高生として譲れないポイントなので直す気はないのだが。 )






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