TOP > 版権(元ネタあり)なりきりチャット

【ALL版権/版権・完全創作有り/戦闘・探索※第四回】霧と灰の街【本編※ホラー要素有り】/349


最新 50レス ▼下へ
自分のトピックを作る
338: 狩人 [×]
2025-05-20 18:31:07

>331
>ことも、ALL

【廃屋敷/リビング/狩人】

狩人は少女(ことも)から数個の道具を受け取った。
まず3枚のメダル。前よりも枚数が増えている。未だ効果は不明だが、しかし持っていて損はないと思われる。3枚もあるのなら、少女(ことも)に何枚か持って貰った方がいいだろう。そう考え、1枚だけ受け取り、残りの2枚を少女(ことも)に返した。
次は発光する飲料水が2本。それを見た瞬間、何が含まれているのかは分からないが、狩人は本能的に危険を察知した。自身が飲む分には問題はない……とは言い切れないが、しかし少女(ことも)に飲ませてはいけないものであるのは確実だろう。慎重に受け取り、コートの内側に仕舞っておいた。
最後は年期の入った旅行鞄だ。少女(ことも)にとってはそれなりの重量物だったらしく、床に引き摺った跡が見える。錠が下ろされており、近寄ってガチャガチャと揺らしてみるが開く気配は無い。しかし、鞄に使われる程度の鍵なら叩き割れる可能性が高い。割れた際の金属片が少女(ことも)に当たらないように鞄を持って物陰に隠れた。そしてノコギリ鉈で錠を叩き割り、中を検めた。

──────────────────────

「……」

自身の提案に快く承諾してくれた少女(ことも)の話を、狩人は静かに聞き始めた。少女(ことも)の話は想像していたよりも深く、重く、霊物的だったが、しかし狩人は滞りなくそれらの話を全て受け入れた。
全てを聞き終えた後、成る程、少女(ことも)の精神力や聡明さはその夜の出来事で培われたものであったようだ、と狩人は内心納得した。また、自らは外敵を狩る力を持たないにも関わらず、姉と愛犬の為に独りで夜の町に飛び込み、最後には上位者の手から逃れ、姉を取り戻した少女(ことも)の勇敢さに、狩人は敬意を抱いた。尤も片目を奪われた上に夜間に眠りにつくことが出来なくなってしまったというのは、年端も行かぬ子供が受ける代償としては大きすぎるが……。
夜に囚われ、夜廻を余儀無くされる少女(ことも)。悪夢に囚われ、夜明けが訪れない狩人は、少女(ことも)にシンパシーを感じた。

「言い辛い出来事だったかもしれないが、話してくれて感謝する。次はこちらの話をしよう」

一呼吸間を置いてから、狩人は身の上を話し始めた。狩人は元々病を患っており、とある特別な医療──血の医療──を受けるために古都ヤーナムを訪れたこと。しかしその治療の影響で過去の記憶が曖昧になってしまったこと。次に目覚めた時、自筆と思われる“「青ざめた血」を求めよ。狩りを全うするために”という走り書きや、とある空間の手記に記されていた“忌々しい狩人の悪夢に囚われ、だが逃れたければ獣の病蔓延の原因を潰せ。さもなくば、夜はずっと明けない”という言葉を基に、狩人──ヤーナムに於いては、獣の病によって身を獣に窶した人間を狩る者達を指す──となりヤーナムの街を駆ける事を選んだこと。様々な場所を巡り、そこで獣や上位者を狩り続けたこと等を話した。

最新 50レス ▲上へ

名前: 下げ

トリップ: ※任意 半角英数8-16文字
※画像を共有する場合は、外部の画像アップローダなどをご利用ください

規約 マナー
※トリップに特定文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます

【お勧め】
初心者さん向けトピック



[0]セイチャットTOP
[1]版権(元ネタあり)なりきりチャット
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle