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【ALL版権/版権・完全創作有り/戦闘・探索※第四回】霧と灰の街【本編※ホラー要素有り】/248


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227: 博麗霊華&霧雨亜理紗 [×]
2024-08-15 22:46:37

>天の邪鬼、旧校舎ALL


【旧校舎(保健室)/博麗霊華&霧雨亜理紗】


黒猫から手元に持つバスケットボールについて尋ねられた霊華は「えっと、これはそうじゃなくて…」と若干あたふたした様子を見せる。相手は棚の上でこちらを見据えているため、自然と2人は目線を上にあげる形で対話をすることとなり。

『天の邪鬼』と名乗ったその黒猫は、どうやら学校のおばけの1人(?)らしい。黒猫はこちらが名乗る間もなく本題を切り出すと__『この場所とオサラバしたくはないか』とこちらに提案を差し出してきた。

霊華「えっ?ど、どうしてそれを…」

亜理紗「……私達、『別の場所から来た』とは一言も言っていないはずなんですけどね」

なぜこの世界からの脱出を試みていることが分かったのだろうかと霊華は不思議そうに尋ね、亜理紗は警戒の目を向けながらも最後まで口を挟むことはせず。

黒猫_天の邪鬼はどうやら自分達よりも幾分かこの世界について詳しいようだ。多少棘のある物言いはするものの、殺気などの明確な敵対意思も見受けられない。そして、亜理紗には霧に飲まれる前の『記憶』がハッキリと残っている。それらを踏まえると、恐らくこの黒猫も__

亜理紗「こんな地獄みたいな世界を脱出したいというの『は』本当ですね。手を貸していただけるのならありがたいですが…」

霊華「きょ、協力していただけるんですか…?」

自分達の意図を予測する黒猫に対し亜理紗は頷いて肯定するが、何処か引っかかる言い回しで。そして、先程の考察から天の邪鬼の境遇について何かを察したのか警戒の目を解くと、彼の提案に乗ろうとして。

一方で霊華の方はというと『元いた場所に帰りたくないか?』という言葉に一瞬だけビクッと肩を震わせる。彼女も亜理紗と同様に提案に賛同しているようで、期待の眼差しを向けながら返答を待ち。

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