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226:
ブラックホール&ステカセキング [×]
2024-08-15 20:05:52
>>シャーリーズ・フルウールト、南部住宅地ALL
【南部住宅街/ブラックホール&ステカセキング】
ステカセキングのヘッドホンから流された爆音が届いたのか、先程通り過ぎた人影が、こちらに急行してきた。
それを見たステカセキングは胴体の停止ボタンを押し、爆音を止めてから、こちらに来る大きく手を振る。
ステカセキング「おっ!!来た来た!おーい、こっちだこっち~!……いでっ」
ブラックホール「あんな爆音じゃなくてもよかっただろうが、つーか鳴らすんなら先に言えっ!
……ん?」
先程の爆音を隣で聞かされて機嫌を悪くしたらしいブラックホールが、ステカセキングをヘッドロックにかけてツッコミを入れる中、ブレーキ音と共に少女の声が聞こえ、そのままの姿勢で顔を正面に向ける。
ブラックホール「……カカッ?」
ステカセキング「……おっ?」
霧の中から現れたのは、ネコ科のような尻尾と耳を生やし、兵隊のような格好と装備をし、更には、両脚から腰に掛けてゴツい機械をした、1人の少女だった。
ブラックホールはその少女の容姿を見て驚愕しつつ、ステカセキングの首から手を離す。
ブラックホール(……なんだ、こいつは?単なる人間の娘、でもなさそうだが……超人か?装着してる機械も見たことがないな……)
これまで、様々な超人と戦いを交わしてきたブラックホールだったが、彼女のような存在は初めて見たために、無言のまま怪訝そうに少女を見つめている。
一方、少女の方も、自分たちの姿を見て目を白黒させている。
彼女の様子を見るに、恐怖というよりは困惑の方が大きいようだが、嫌われてなんぼの悪魔超人である自分たちにとって、恐怖されることも困惑されることも慣れているために、相手の反応は特に気にならないようで。
そんな中、ブラックホールとは対象的に、ステカセキングが呑気な口調で少女に近づいて話しかけ始めた。
ステカセキング「よぉ~、気づいてくれて良かったぜ!この辺随分寂れちまってるんで、人っ子一人いねえのかって思ってたんだが、まさか俺たち以外にも人がいるとはな。ところでそんなナリでそんなごつい機械つけてて重くな__」
ブラックホール「ちょっと黙ってろステカセ!話がややこしくなる」
ベラベラと喋り出すステカセキングを見て、それまで黙っていたブラックホールはようやく声を上げつつ、ステカセキングをおしのけ、前に出た。
ブラックホール「……あー、お嬢さん、俺たちはお前に危害を加える気はない。ただ、お前に少し話を聞きたいだけだ。俺たちは“悪魔超人”と呼ばれる者なんだが……知らない間にこの町に来てしまってな。何か知ってることがあれば、俺たちに教えてくれないか?」
試合では残虐行為を好む悪魔超人の一人、ブラックホールだが、何もしない人間の少女にはそんな素振りを見せず、落ち着いた様子でこちらに敵意がないこと、こちらの事情を伝え、知ってることがあれば教えて欲しいと伝える。
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