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博麗霊華&霧雨亜理紗 [×]
2024-08-13 21:07:07
>???、旧校舎ALL
【旧校舎(保健室)/博麗霊華&霧雨亜理紗】
霊華「うーん、この辺りにはまだ来てな__鳴き声?」
キョロキョロと辺りを見渡す霊華だが、時折点滅する蛍光灯が薄暗く廊下を照らしているだけで、迷い人やこちらに危害を加えそうな存在は見当たらない。見える範囲にはまだ近付いていないことを亜理紗に伝えようとすると__直後、どこかから猫の鳴き声が聞こえてきて。
亜理紗「霊華さん、今のは……」
霊華「亜理紗ちゃんも聞こえたの?猫さんの鳴き声」
亜理紗「はい、どうやらここからそう遠くではないみたいですが…」
一方、痛みを堪えながら何とかベットから降りようと身体を動かしていた亜理紗も猫の鳴き声を耳にして動きを止める。聞く限り、鳴き声は同じ階層から聞こえているようだ。霊華の方にチラッと視線を移すと、先程の鳴き声が気になるのか声のした方に顔を向けていた。
そんな霊華の様子を見て何かを察したのか、ゆっくりとベットから降りると枕元にあった帽子を被り。コツ、コツという足音と共に扉付近にいる彼女の元へと近付いていく。
霊華「あ、亜理紗ちゃん!あんまり動いたら…」
亜理紗「大丈夫です。まだ痛みは残りますが、ご覧の通り動ける程度には回復しましたから。霊華さんのお陰で」
こちらを不安そうに見る親友の心配をよそに、腹部に目に見えて引っ掻き傷が残っている魔法使いは微笑みながら『大丈夫』と返す。この部屋に避難した際、彼女の能力の恩恵を受けたことにより、身体の回復は通常よりも早く進んでいたらしい。
亜理紗「そんなことより、鳴き声の正体を確かめたいのではありませんか?」
霊華「えっ、ど、どうして分かったの?まだ何も言ってなかったと思うんだけど…」
亜理紗「顔に出てましたから。……私もついて行きます。一緒に確かめに行きましょう?」
亜理紗が霊華の考えを予想すると、本人は図星だったのか分かりやすく目線をキョロキョロとさせて動揺し始める。先程鳴き声の方角をじっと見つめていたことから、今回の予想に行きついたのだ。
ともかく、動揺する霊華をからかうように笑うと、廊下に出て手を差し伸べ。霊華は恥ずかしそうに頬を赤らめながらも差し伸べられた手を取り、2人揃って鳴き声の正体を追って歩き始めて。
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