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ID:896f7f474 2024-03-04 02:50:33
>138 鯰尾藤四郎
>141 エル
> 遊園地ALL(ギデル、シックス)
【遊園地/“霧”発生/メリーゴーランド付近(交戦しつつ後退)/L、Lダミー×4、ライイングフィギア×多数】
■■■…
奇妙な錆び臭さを伴って姿を現し始めるのは歪なヒトガタの異形(ライイングフィギア)…その姿は両腕を拘束されたヒトガタが、頭から全身をゴム状のもので覆われた様な姿をしている。その体躯のあちこちに裂け目があり、シュウシュウと音を立てて地面を焦がす腐食性の黒い液体を滴らせながら形容し難いおぞましい異音と共に数体、身をくねらせて歩み寄って来る。
それも一体二体では無く、霧の中から次々と姿を現して来る。
L「!――支援感謝します。いえ…この状況での分散は合理的ではありません。この場は共に突破しましょう。」
新たにこの場へと(本人が意図したかは不明だが)馳せ参じた形でやって来て殿(しんがり)を買って出た古風な軍服姿の不可思議な雰囲気の少年(鯰尾藤四郎)に礼を述べながらも、戦術人形(L)はこの場からの離脱は一緒にするべきだと言いつつ空いた片手で幾つかのハンドシグナルを表して…
周囲に展開している自身のダミー(傀儡人形)をリグループ(再集結)、バラバラと足早に駆ける音と共に先程と同じく彼女(L)と同一の(姿)と装備をした者達が4名、其々二人(鯰尾藤四郎、エル)を援護、もしくは護る形で配置に就きつつ迫り来る異形(ライイングフィギア)の多数の影へ無機質にその銃口を向け――
L「各個射撃再開、(敵)の接近を許すな。」
(霧)の影響か視界内に表示される他のダミー(傀儡人形)の映像がかなり乱れているが其々が指向した目標へと一斉に得物(SCAR-L)を構えて引き金を引き絞る。
小口径高速弾(5.56mmNATO)特有の甲高く大気を切る様な銃声が鳴り響き――空薬莢を撒き散らしながら点射、或いは短連射で鉛弾を迫り来る異形(ライイングフィギア)へと撃ち込んで撃ち斃してゆく。
L「後方援護します、直接(仕掛ける)のでしたら貴方(鯰尾藤四郎)の動きに追随して合わせますので。」
TATATATAN!TATAN!
彼女(L)自身もライフルの光学照準器(ホロサイト)を覗き標準射撃姿勢で発砲しつつ斬り込む様子の彼((鯰尾藤四郎)にそう申し出る。現状これらの怪物の群れに半ば包囲され掛けているのは把握しているが――自分とダミー分隊、そして彼(鯰尾藤四郎)でどうにか突破口を開いて此処(遊園地)から離れなければならない。
―だが戦術人形(L)は、自分が背後に庇って護り戦う対象――何か奮い立った様子の件の不思議な赤子(エル)が人智の及ばぬ“力”で戦い、そして立ち向かえる意思と勇気を持つ戦士(プリキュア)である事は露知らず。
>125 狩人、廃屋敷ALL
【廃屋敷/リビング/ことも、屍人×1(行動停止)、????→星の精×1、????→アースィフ・アリー・ザルダーリー】
ことも「!!」
見える範囲ながら、彼(狩人)が取り出した“代物”――嘗て此処ではない何処かで行われた人智及ばぬ次元の彼方の存在との(交信)の秘儀に用いられた奇妙な(精霊)―――其れが意味する事は幼い少女(ことも)には理解など出来ないが幾度も(夜)を超えて霊的なモノとは異なる“禍津神”めいた信仰の絶えた(成れの果て)めいたモノとも遭遇してきた彼女からしてみても―異質極まり無い代物。
其れを取り出して何を行うのか――リボンの少女(ことも)は物陰から隠れて息を潜めながら怯えとも好奇心とも言えない奇妙な感覚で、食い入るように成り行きを見守る。
アリ「!……了解した。」
短く簡潔ながら現在此処で起きている事を正確に伝える(狩人)の言葉に、落ち着ける事を期待して飛び込んだ此処(廃屋敷)が安全とは程遠い環境である事を察した異なる時代の異なる世界の傭兵(アリ)は了解の意を伝えて周囲の(霧)の動きに注視し…何時でも瞬発的に動ける様にライフルを構えながら備え――
霧の中、まるで(不可視のデメリット・弱点)を理解したかの様に(床を静かに這って)、静かに包囲を続ける(触手)が再びヒュンッと小さな風切り音を立てて中空へ伸ばされ――反射的に其方へ銃口を向ける傭兵(アリ)と、物陰ながらも驚いた様子でその空間へ視線を移す少女(ことも)
だが次の瞬間には一連の彼(狩人)の(動作)と共に発現した小宇宙から爆発を伴い放たれる異質な輝きの光弾、無数の其れが霧を?き分けて誘導弾宜しく(不可視の怪物)本体、そしてそれが展開している(触手)へと向かい、直撃して打撃を与える。
■■■■■■――
声にならぬ声、形容し難い悲鳴とも金切り声とも言える轟音を発生させながら――(不可視の怪物)は対峙する者達の前にそのグロテスクな姿と輪郭を垣間見せる。
ゼリー状で触手のような吸入口を無数に生やしたイソギンチャク、もしくは臓物めいた胴体に、大きな鳥のような鉤爪を生やした脈動する球体のような姿をしている。
“星の精”
本来であればとある魔導書に記された呪文を以って何処とも知れぬ星間宇宙の狭間から呼び出される存在(神話生物)
伸ばし切った多数の(触手)は既に(狩人)の手により幾本か失われているが再生し始めている様だ。(光弾)が直撃した幾つかの箇所を焦がし明確なダメージを負いながらも残りの(触手)を振り上げて全方位に槍の如く刺し伸ばさん。
アリ「…!!――何だコイツは」
ギョッとした様子で思わずそう口にする傭兵(アリ)はM4E2の銃口を其方へ向けてフルオート射撃で小口径高速ライフル弾(5.56mmNATO)を容赦なく撃ち込み続ける。床を空薬莢が小気味の良い音を立てて転がってゆき、眩いマズルフラッシュが薄暗い室内を照らし出す。
あくまで(対人用)の弾丸ではあるが立て続けにダメージを負った手負いの異形(星の精)に畳み掛けるには十分らしく、触手による反撃前に大きく隙を見せる形になる――それこそ(この手)の得体の知れぬ化け物を駆り続けている専門家(狩人)の目に前で…
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