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林檎の園(〆)/206


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自分のトピックを作る
21: 小町 薄葉 [×]
2023-10-17 23:27:08



(/ お間違い大丈夫ですよ!私もよくやらかすので!()
お店情報嬉しいです!!女性向け…これ絶対薄葉カフェ内で浮いてますね…!只でさえ世間から浮いてるのに…!それはそれとして、可愛いカフェなのですね!え、こんな可愛い所に滅茶苦茶綺麗な顔の千秋さんが…?いやめっちゃ見たいですね…特に制服姿…! )


( 誘いに返ってきたのはマニュアルのような丁寧な台詞。答えになっていないそれに一瞬きょとんと瞬いて、すぐにまたヘラっと目を細める。「はーちゃんお仕事真面目さんだねぇ。」青年の言葉の意図を受け取ってるのか否か、手を離す気配も無いまま子供を褒める調子で一言。そしてその次、青年が視線を向けた方につられてカウンターを見れば、また別の店員が此方を窺っている。「んん~…」流石に状況を察しながらも、逃す事を惜しんでか身体ごと首を傾げて悩む仕草を。だがそれからすぐ、あ、と一つ輝く声を上げ、「じゃあさぁ、オレ、ご飯食べたらお外で待ってるよぉ。」人によっては――というか、この初対面相手ならばまず警察案件になる事請け合いだろう出待ち宣言をかます。しかし当の本人はといえば、妙案だとご機嫌に笑んでいる。「あと、それからぁ、」漸く青年から手が一方離れる。しかしまだもう一方では掴んだまま、自らが被っているキャップをひょいと外して、青年の頭へ乗せ、着ているパーカーのポケットから青のサインペンを取り出す。「少ぉし、じっとしててねぇ…」先程よりは僅かに控えた声でのお願い。それを青年が聞くかどうかに関わらず、視線は私物であったキャップに注ぎ、もう一歩彼に近付く。左は青年の手、右は筆記具で埋まっている為、マスクを下げて口と歯を使ってペンの蓋を開け、キャップの側面にその先を付ける。そのままサラサラと迷い無くペンを滑らせながら、雪やこんこ、霰やこんこ、と小さくも楽しげに鼻歌を奏で、「…っと、よぉし。」歌詞の一番が終わるまでの間に、クローバーだけだった布地に新たな絵――スノーマークに、恐らくはイワトビペンギンらしき顔――と、自身の芸名サインを描き足して、それを一つの作品に仕立てる。「この子、はーちゃんにあげるねぇ。」筆記具は仕舞い、空いた指先でキャップの鍔をトントンと叩きながら、青年にまたご機嫌な目を合わせる。「もし、要らなかったらぁ…」その後で、自らが仮定するイフを口にして、それに自分自身落ち込むようで、眉の端を垂らしてしょんぼりと寂しげに。「…君のお仕事が終わった後に、直接返してねぇ?」それでも何とか浮かべた困り笑いと弱々しい言葉を締めに、ようやっと青年を解放し大人しく席に座って、「あの可愛い店員さんにも宜しくねぇ。」女性店員を見送った時と同様にヒラヒラ片手を振り )




22: 羽賀 千秋 [×]
2023-10-18 08:05:13


(温かいお言葉ありがとうございます!!千秋くんも浮いてますよ~…女性店員の方々はリスだとかハムスターみたいな雰囲気、男性店員の方々は秋田犬、良くてハスキーだとかなんですが、千秋くんだけ顔のジャンルがタカとかワシとかなので…制服姿なんか生で拝めたら死亡ものですね()千秋くん、上空からうっっっすら見えた薄葉様に興味を持ち始めましたよ…!!まだまだ上空ですが、ちょっっとずつ降下してます…!!!)

(「……畏まりました」暫しの間直立不動で"お客様"にされるがままとなっていたが、漸く開放されるなりお辞儀を一つ、やや早足でキッチンへと向かっていった。注文を伝達し、またホールへ向かいかけた所で「黒木」の名札を付けた女性店員から「…あのお客様には私が運んどくから。羽賀くんは違う所行きなよ」と気遣うような言葉を掛けられる。それには軽く頭を下げ、キャップの取り扱いをどうするか悩んだ挙げ句一旦控室へと引っ込んでいった。自身の頭に被せられたキャップに手を触れ、一瞬躊躇った後それを脱ぐと自身のロッカーの上─主に予備のエプロンなんかが乗せてある場所─へちょこんと乗せる。ふと時計に目を向ければもう昼の0時を回っており、従業員控室からランチタイム目当てらしい女性団体客が入ってくるのが目に入った。あと2、3時間程度で今日のシフトは終わりか、とぼんやり思えば、先程の"お客様"の発言、「仕事が終わるまで待っている」という旨のものを思い出す。─一般的に考えて、通報すべきだろうか?そんなことを思考している内に例の団体客から呼び出しが入り、気持ちを切り替えて別の"お客様"の方へと向かう。彼女たちはどうやら昼休みらしいOL数人連れで、自身の顔を見るなりホントに"氷の王子様"だ、と黄色い悲鳴を上げた。溜息を吐く代わり、比較的落ち着いている女性の一人に目線を向け、「…ご注文はお決まりでしょうか」と尋ねる。尋ねられた彼女は多少自身にちらちらと視線を投げつつも注文を済ませてくれたもので、先程より何倍もスムーズに仕事が進んだ。そうこうしている内にシフトの時間が終わり、控室で普段着に着替えるとロッカーの上のキャップを回収し、「…失礼します」とカフェを出る。渡されたキャップを良く見れば、素人目にも上手いのだろう、と分かるような可愛らしいイラストが描かれていた。そのイラストを眺めていると─どうせ今日の講義は無いのだし、少し話す程度なら別に何とも無いだろう。何か怪しい雰囲気になれば通報すればいい、と普段の自身なら確実にならないであろう思考になったようで、"お客様"の姿をそれとなく探し)

23: 小町 薄葉 [×]
2023-10-19 00:56:24



(/ 千秋さんは…同じ浮くでも良い意味なので…!人気も滅茶苦茶ありますし!正直私猛禽類萌えですし!!()まあ薄葉本人は浮いてるとかそんなの気にしないんですけど!制服…良いですよね…!やっぱりギャルソンなんでしょうか…お!よっしゃグイグイ変人ムーブかました甲斐ありましたね!()このままもっとガンガンいって落とさせてもらいますよ!! )


( 一度離した彼はあっという間に向こうに行ってしまい、しかし見送った手前伸ばしかけた指は髪の毛先を絡めて誤魔化す。その後の此方の対応は女性店員、青年はといえば後から来店したお客達の接客中。それを目で追いながら多少退屈そうに膨れっ面に、しかし大人しくテーブルに届いた注文品で腹を満たしてお会計。マスクを付け直し店を出てそのすぐ前――では営業妨害になりかねないので、少しズレて斜向かいのコンビニの壁へ寄りかかる。「……ホントに人気だねぇ。」待つ間の時間潰しは、此処からでも窺えるカフェ内の様子見物。彼方のカウンター、窓際のテーブル、その次は…と、“氷の王子様”は引っ切り無しに客の視線を浴びているのが遠目でも見えて、思わず言葉を溢していれば、丁度店から出てきた女性客達と視線がぶつかる事が屡々。それに一度一度ニコニコ手を振り愛想を撒いて、その時々には声を掛けてのお喋りを。――さて、どの程度待ったか。そろそろ夕方に差し掛かろうかという時刻。店内に青年の姿が見えなくなった為、もしやと辺りに目を巡らせれば、己と同様何か探す様子の青年が視界の内に入った。「はーちゃん、こっちこっちぃ。」その仕草を何の根拠も無く自分の捜索だと決め込んで、此方から彼を呼んで傍へと駆け寄る。「来てくれたんだねぇ。えっへへ、嬉しいなぁ。」彼が目の前に居る。それだけを理由に満開の笑顔を咲かせて、「じゃあ、何食べに行こっかぁ?まだ時間早いし、ご飯よりアイスとかクレープの方が良いかなぁ…はーちゃんは食べたいのあるぅ?」来店中の約束、正確には一方的なナンパをまた持ち出して、此処に来るまでの最中に見た店の売り物を言い並べ、彼の希望も気に掛け首を傾ぐ。「……あ。」と、そこで青年の手にあるキャップに気が付いた。「…その子、気に入ってくれたぁ?」即席であれ自分の作品、想いを乗せた自分の子。愛おしむようにそれを映す目をまろやかに細めて、そのまままた彼を見詰め、先程の返事が来るより先にもう一つ、柔らかに微笑ましい声で問い )




24: 羽賀 千秋 [×]
2023-10-19 08:21:19

(了解しました、千秋と薄葉様の応援しときますね!!!頑張れ~、千秋~!!薄葉様に負けるな~!!高度を戻すんだ~!!!そして薄葉様~!!思いっ切り引きずり下ろしちゃってくださ~い!!!)

(夕暮れのカフェから出て店の近く辺りを見回している内、向かいのコンビニの方に探していた"お客様"の姿が目に入ったかと思えば、いきなり近寄ってくるなり自身が一言言おうと口を開くより先に彼は人懐こく明るい笑顔を浮かべながら十の事柄をつらつらと語り始める。出鼻を挫かれる形で開きかけた口を噤み、その姿を静かに観察していると、─ああ、この人は自身と正反対のタイプなのだな。お世辞にも仲良くはなれないだろう、と相手を睥睨するような冷え切った、何処となく皮肉めいた笑みが心の中、凪いだ海にふと浮かぶ潮騒のように揺らめいて一瞬の内に消えた。相変わらず馴れ馴れしい愛称で呼ばれることに眉が若干ぴくり、と反応する。普通の人間なら怯えてしまうような眼光鋭い眼差しを"お客様"─確か、小町さんと言ったか─に向けながら、自身に投げかけられた言葉に一つずつ対応していくことにした。「…お待たせして申し訳ありません」とまずはシフト終わりまで彼を店外で待たせたことへの軽い謝罪を、次いで「いえ、食事は結構です。初対面の方にそこまでさせるのは心苦しいので」と食事の誘いに対してのやんわりとした断りを、最後に手に持ったままだったイラスト付きのキャップに目を落とし、自身なりには精一杯の笑顔─と言っても、端から見れば元々鋭かったものに輪を掛けて眼光が刃の切っ先のように鋭く研ぎ澄まされたようにしか見えないが─を浮かべると、「…可愛らしいイラストだとは思います。絵、お上手ですね。そういうお仕事でもされているんですか?」と出来る限り当たり障りのない言葉を選ぶ。その後キャップの取り扱いに一瞬躊躇ったらしく、目の前の彼とキャップを見比べたかと思えば「…有り難く頂いておきます」愛想の欠片も見当たらない声で深々とお辞儀を)

25: 小町 薄葉 [×]
2023-10-19 22:54:21



(/ では私も…!頑張れ頑張れ千秋さん~!沈んだが最後戻れませんよ~!!戻るなら今の内です~!でも薄葉~!今こそその執着心生かす時ですよ~!!粘って粘って捕まえて~!…ふう。しかし実際動かしてみた薄葉、思った以上に滅茶苦茶喋るので、うっかり千秋さんを置いてけぼりにしないか私心配です…!! )


( 自分に向けられている眼差しを正面から捉えながら、謝られる事にはいいよぉ、とだけ緩く笑って、「え~……そっかぁ…残念だねぇ…」次いだ断りの方に大きく言葉通りの悄気た顔を見せるが、それ以上無理には誘わない。そして最後、笑みなのか睨みなのか微妙な表情の変化と共に職を問われ、「うん、そう。オレねぇ、画家さんやってるの。いつもは油絵の子とか水彩の子とかを描いてるよぉ。」そのリアクションに一瞬間はあったものの、“作品”を褒められてまたパアッと頬を緩めつつ、筆を持ちキャンバスに描く様を上げた空の右手で象ってみせた。それから、身体を少し屈めて、彼の手にある帽子の端をつつき、「可愛いって言われて良かったねぇ、ペンギン帽子ちゃん。」まるで幼子に伝えるような柔らかい声で話し掛けた少し後、深く頭を下げた青年に、それまでの騒がしさを潜めさせる。「うん。……うん。」嬉しそうなのに微かに震える声。間延びも消えた静かさで頷き、つついていた帽子をそろりと一撫で。「…大事にしてあげてね。この子は、君の為の子なんだから。」そのまま指先が青年の手の甲をなぞり、爪を辿って離れる。目は“我が子”に伏し、共に告げる声は只の言い聞かせのようなのに、密やかでほんのり甘さを持っていた。「…ところでさぁ、」さて一呼吸間を置き、背筋を伸ばして青年と向き合い――それまでとは一転、話の区切りに急カーブを描く。「さっき外からはーちゃんのお仕事見てたけど、ホントお客さんに人気だよねぇ。羨ましいなぁ……オレがはーちゃんとおんなじ接客してたら泣かれちゃうよ、あんなのぉ。」またポンポンとポップコーンの如く言葉が弾け回る。その話題は青年の仕事ぶり、並びに人気について。「というか実際、子供には目が合っただけでギャン泣きされるしぃ、知り合いにも“お前見てるとゾワゾワする”とか“顔怖いから隠してくれ”って言われるしぃ…まあ、別に慣れてるから良いんだけどぉ。」 そこから少し脱線して、己の見目の評価についてもマイナスを気にして頬を膨らませたが、直ぐ様ケロリと笑い飛ばして目の前の彼に顔を近付ける。「でも、つり目の方がクールそうで格好良いのかなぁ…はーちゃんはどう?やっぱそういう方が好きぃ?」黒い瞳を直接覗き込む距離で、自らの垂れた目尻を両手の人差し指で引っ張ってつり上げてみながら、よくある好みの問いも兼ねて話を振って )




26: 羽賀 千秋 [×]
2023-10-19 23:50:13

(応援ありがとうございます!!…まあ、千秋の負けは最初から確定してるんですけどね()いえいえ、大丈夫ですよ!!!むしろ沢山お喋りしてあげてください!!千秋ホントにあんまり(表面上は)喋らないので…!!その代わり心の声でめちゃくちゃ喋ります!!直接喋れ!!!)

(質問に対する彼の答えは、ほぼ自身が想像していた通りであった。画家、やアーティスト、といったジャンルで一括りにするのはあまり頂けないのだろうが、そうであると言うならばその─控えめに言って奇抜な、言葉を選ばなくて構わないのなら可笑しな恰好も頷ける。静かな声で帽子を見つめて語り掛ける姿からは、今しがたの賑やかな雰囲気は微塵も感じ取れなかったことに少々驚く。─常にこの雰囲気でいてくれたならば、自身も多少は気楽に接することが出来るのに。─そんなことを思いつつ、大事にしてくれ、との言葉に「…勿論です」と答えておく。ところで─目の前の彼は、何がどうあっても自身を"はーちゃん"と呼ぶ気らしい。最早反応するのも疲れてきた。心ではそう思っていてもやはり肉体は不快だと感じたのだろうか、一瞬だけ呼び名への不服を訴えるように右瞼の筋肉が痙攣したが、それもすぐに治まる。自分の容姿の事を卑下する、相変わらず引っ切り無く寄せては返す波のように言葉を紡ぐ彼の姿を改めて眺めてみると、確かに多少不気味な雰囲気を纏っていた。どことなく精巧な作り物のような、人間らしくない、例えるなら切り絵か彫刻かのような─だが、まあ。それで言えば、友人曰く自身も鷹だの鷲だの、猛禽類のような顔立ちをしているらしいのでお互い様だろう─近付いてきた彼の顔には多少驚いたのか身体を僅かに反らし、彼とかっちり噛み合うような位置にあった視線を気まずいのか彼の額、髪の生え際辺りへそれとなく移した。「……そうですね。俺のような吊り目よりも、小町さんのような垂れ目の方の方が優しそうな印象は受けますね」相手の問いにどちらとも答えぬ返答を返しつつ、自身は相変わらず眦のきゅうと吊り上がった鋭利な瞳で、眼光鋭い眼差しを相手の方へ向け)

27: 小町 薄葉 [×]
2023-10-20 23:14:14



(/ それはそうですね!()でもこの“負け”までの過程が大変萌え散らかすので…良かったです~!薄葉ってばむちゃくちゃ馴れ馴れしく愛称付けて呼び始めちゃったから、もう私ずっとハラハラしておりまして…!千秋さん“はーちゃん”呼び嫌そうですし…!薄葉、もうちょい他の呼び方探しなさい!!千秋さんは喋らないのがクールで良いんじゃないですか!まあそれはそれとして、まずはこの“お喋りなお客様とそれに対応する店員”の距離感どうにかしないといけませんね!!何か考えねば…! )


( 己が彼を呼ぶ度の反応を見ていないのか、それとも見た上でそう呼び続けているのか。真意の程はおくびにも出さない。「優しそうかぁ…確かに。可愛いってイメージもタレ目の方が強いよねぇ。」青年からの回答で指を離し、また元のように垂れた目尻を更に弛めながら、曖昧なそれにどことなくご機嫌な言葉を繋げ、「でもオレ、はーちゃんの目、好きだなぁ。」その後で、己の方からは彼を好みと直球に告げる。「射干玉みたいな色とか、三日月みたいに鋭い形もそうだけどぉ、」そこからより具体的に、まずは外見を讃え、その次には自身が感じ惹かれるものを。「何よりその、目の前なのに何か遠いような…空、星……ん、違う。もう少し近い……鳥、かな。梟、鳶…」それは話しているというより独り言に近い。思考の雫をポタポタと口から降らせ、だが視線は彼の瞳から全く逸れない。――寧ろ、より深く探るように、その奥を貫くように、観察側に寄って熱の籠る目で青年を真っ直ぐ覗いている。「…そういう、閑寂としてて、だからこそ“もっとこっちを見て”って言いたくなる、その眼差しの向け方が――」最後、観るだけには飽き足らなくなった両手が上がり、輪郭に触れんと指が伸び――彼の頬に短い爪が届くその直前、ポケットの携帯が制止を掛けた。「ん~…?ちょっとごめんねぇ。」呆気ない程あっさり手を引いて二歩退き、己を呼ぶ物を取り出せば、画面には仕事関係者の名前が。思わずうえぇ、と情けない声を漏らし、「こんな時間に何のご用ぉ、パトロンさん…」楽しい時を邪魔された事、イレギュラーな連絡。その両方に眉とマスク下の口の端を下げ、解り易く面倒と困惑が混ざって萎れた顔で首を傾げる。「え~…ヤダなぁ……」出る事を躊躇う内に音は一度切れる。しかし、また鳴るのも時間の問題ではあるだろう。「…もっとお話したいなぁ。オレ、まだはーちゃんのフルネームも聞けてないしぃ…」両手持ちにした携帯の不在着信と青年に何度も交互に視線を移し迷い、もうちょっとくらい、と社会人としてあまり宜しくない方向にモゴモゴと考えを纏め始めて )




28: 羽賀 千秋 [×]
2023-10-21 09:39:48


(いえいえ…!!!千秋くん、高校時代の友人からの呼ばれ方は表向き"千秋"とか"羽賀"ですが…裏で"ちあたん"だとか"ちーたん"とかもっと馴れ馴れしい愛称で呼ばれているのでお気になさらず()友人の前だとくだらない話をされてもたま~に笑ったりしますよ!!!良かったね千秋くん!!クールだって!!!千秋くん、高を括って明日なら多少長話されても大丈夫だろうとか思って約束しちゃいましたよ()果たして千秋くんは無事に帰れるのか!!乞うご期待!!!())

(一旦指を離して貰えたことに内心安堵し、少しばかり唇の端から吐息が漏れる。が、再び彼と目線が噛み合った瞬間背筋がぞくりと寒くなった。─やはり、この人は不気味だ。周囲の人間と違って、底が知れない─自身の心が本能的にそう感じたようで、彼の眼差しから逃げるかのように、無意識の内に若干目を伏せてしまう。梟だの鳶だのと何事かを呟きながら自身の黒い瞳を真っ直ぐに見つめる彼の眼差しは、自身の心の奥底を見ようとしているような、─言うなれば自身すらも知り得ない深層心理を見透かしてくる鏡のような─近付いてくる彼の指を避けるように、一歩後退りかけた時。彼のものらしい携帯電話が、雰囲気に似合わぬ軽快さで鳴り響いた。彼の意識はどうやらそちらに向かったらしく、自身から指先が離れていく。呟きを拾うに、仕事の関係者かなにかなのだろう。大人しく引き下がってくれるのかと思えば、彼は何やら不服そうな表情を浮かべ、同じく不服そうな呟きを溢しつつ、自身と携帯電話をちらちらと見比べていた。このままだとかなり長い時間拘束されそうな気がして、彼が何か面倒なことを言い出す前に口を開く。「…明日、シフトが終わってからなら…話す程度の時間はあります。明日は特に予定もありませんので、別に構いませんよ」その言葉は本当、ではあった。事実、明日のシフトは昼の0時まで。─そこからならば、多少の長話に付き合わされたとしても夜までには帰ることができるだろう。とは言え初対面の相手にフルネームまで教える気は流石に無かったが、「…名前だけは…容姿に似ず、女性らしいとは言われます」とかなりぼかし気味に、遠回しに想像できる程度の手掛かりは与えておいた。そこまで喋ったところで「では、失礼します」と軽く会釈をし、駅の方向へ向かって踵を返し)

29: 小町 薄葉 [×]
2023-10-22 07:20:41



(/ 何ソレ可゛愛゛い゛…!薄葉にも面と向かって呼ばせてみたい…!んむむ、ご友人羨ましい…よぅし、まずはその距離、あわよくばもっと!頑張れ薄葉!!()おっとこれは良いカモネギ…いえ、仲良くなる大チャンス!とりあえず肉体面の無事だけは保証しますよ!薄葉、力弱々なので!それ以外は……まあ、うん!!千秋さん次第でしょうかね!!() )


( むむむ、とまだ決めかけた考えに残る躊躇に唸る。すると青年の方から約束が出て、表情は向日葵の如く明るく上向く。「じゃあ、明日もお店行くねぇ~!お名前も考えとく~!」その次、名前のヒントにも喜び、飛び跳ねかねない勢いで両手を大きく振りながら、またねぇ~!とその後ろ姿に挨拶を返して、己も電話の呼び出しに応じつつ帰路に着く。――翌日。多少遅くともまだ朝と呼べる時間に目を覚ます。昨晩帰ったのは広い平屋のアトリエ、その内の一室。簡素なベッドを降り、もう既にご機嫌な鼻歌を歌いながら身を整える。「よぉし、行こっとぉ。」本日の髪型はお団子。そこに蜘蛛の簪を差し、カジュアルの上着もそれに合わせて緑の羽織――結局はオーバーサイズでぶかぶかなのだが――を纏い、髪と同じ色のオーバル眼鏡を装着。その仕上げ、最後に唇と目元に淡く紅色を塗り添え、“お友達と会う為”に、己なりのテーマを持ったお洒落をバッチリ決めて、いざ外出。カフェそのものにも来店して青年の姿を確かめ、だが其処では軽く片手を彼にひらつかせるだけで、大人しくケーキと紅茶を頼んでお会計。それからまたコンビニ前で待機して、「待ってたよぉ、はーちゃん。」青年を店外で見付けた瞬間、昨日と同じかそれより弾む足取りで駆け寄った。「今日こそ一緒にご飯食べよぉ。この辺、美味しいお店たくさんあるんだからぁ。」上機嫌のあまりなけなしの遠慮も忘れ、青年の片手を握って街の中心の方へとグッと引っ張り、「はーちゃんはご飯派?パン派ぁ?少食?それとも食べる方?」最早食事は確定事項に、青年の食について問いを畳み掛ける。「俺はねぇ、どっちでもガッツリ食べる派ぁ。食べるの結構忘れるけどねぇ。」昨日の名前の話は一先ず置いてけぼりに、今の話を己の情報で括り、「ねぇ、何食べるぅ?」懐こい満面の笑顔で青年を覗き込んで首を傾げる仕草で、またきちんと問いの要所を伝えて )




30: 羽賀 千秋 [×]
2023-10-22 09:04:05


(多分面と向かって"ちーたん"とか呼ぶと恐ろしく冷ややかな目が飛んできますね…()笑うと言っても「ふっ」くらいですけども!!氷の美形が!!「ふっ」って笑うだけで!!救われる命が!!!ここに!!あるんですよ!!!肉体"は"無事に帰れるって!良かったね千秋くん!精神的には分からないけど!()がんばえ~!)

(乗客も疎らになりつつある電車に乗って自宅に戻り、一人暮らしにしては広いワンルームの部屋に鞄を置いた。キッチンの電気を点けて適当に余り物で自炊をし、胃の中に流し込んで皿を洗う。シャワーをさっと浴びた後明日のゼミの予習を済ませ、シングルベッドに潜り込んで眠りに落ちた。─翌日、目覚まし時計のけたたましい音で目を覚ます。目を細めた不機嫌そうな表情のままパンを齧りつつ着替えを済ませ、─今年分の単位は取り終えているので特に行く必要もないが─一応一限の授業を終えた後鞄とエプロンを持ってFlan─自身のバイト先のカフェに出勤した。出勤して少し経った頃に昨日の"お客様"、小町さんが来店したのが見える。昨日よりは多少派手さの無いスタイルに身を包んでおり、振られた手には一応軽く会釈を返しておいた。その姿を見た女性客達は誰あれ、や"氷の王子様"の知り合い?とざわついていたが、当の本人は気付く様子もなく普段通り、無表情で無愛想な接客を続けている。今日のシフトは昼の0時で終わり、エプロンを脱いで店外に出た途端、凄い勢いで駆け寄ってきた小町さんに腕を引っ掴まれた。思わず携帯の110番に手が伸びかける─どうやら一緒に食事を取ることは決定されているらしい。が、ちょうど小腹も空いていたことだし別に構わないか─と思い直し、携帯から手を離して彼に向き直る。されるがままに引き摺られつつ、彼からの問い掛けに「…そうですね…どちらかと言えばパン派かと。基本的にはあまり食べませんよ」と答え、何が食べたいか、と再び問い掛けを投げられると「……最近この辺りに出来たカフェ…でしょうか。料理が美味しい、と友人が言っていたので」と目を伏せつつ答えて)

31: 小町 薄葉 [×]
2023-10-22 22:57:02



(/ ウ゛ッ、申し訳ない…でもそれはそれで良いかも…()せめて、“ちーちゃん”か“ちあちゃん”とでも薄葉に呼ばせましょうかね…! ヘア゛ッ(断末魔)解りますよ!氷の美形の!!微笑みだけで !!マグマからだって生還出来る命も!!あるんです!!ええ!初日で薄葉が既にアレだったので!!精神ばかりは何とも!!()でもちゃんとお家には帰らせますからご安心を!! )


( 質問に答え、また一つ彼を知る事が出来る嬉しさは、そっかそっかと打つ相槌の軽さと思わず揺れる空いた片手に顕れている。それから、食事の了承を得た事で引っ張る手は力が弛んで、しかし彼の腕から離れはしない。「じゃあ、そこ行こっかぁ。」案内宜しくぅ、と道程を青年に頼って、目が合わない事を気に掛けた様子も在らず、その隣を流行りの曲の鼻歌混じりに歩む。「……あ、そうだぁ、宿題。」それから三分としない内、道の途中で不意に思い出しての声を上げ、青年の方に顔が向く。「オレ、はーちゃんの下のお名前、考えてみたから答え合わせしよぉ?」そのまま首を傾げるようにして彼を覗き込みながら、催促の返事も聞く前に、「えっとねぇ、オレが考えたのはぁ、アオイにアキ、チヒロとぉ、あとハルカ、ユキ…」袖で隠れた五指を自らの顔の傍に上げ、一度一度手首を翻すような大きくもゆったりした仕草で親指から順に折りつつ、態々五十音順に彼のイメージから連想した名を並べていく。「えへへぇ、この中に正解あるぅ?」候補を最後まで言い切った後、一種クイズじみた、そんな話の楽しさが新鮮なのか、漏れた浮かれ笑いを余る袖でふんわり押さえつつ、期待を籠めて青年をじっと見詰めて )




32: 羽賀 千秋 [×]
2023-10-23 08:02:51


("ちーちゃん"も"ちあちゃん"も多分冷ややかな目案件ですね…()そうです!!分かりますよね!!君が!!ちーちゃんって!!呼ばれて!!冷ややかな目を!!するだけで!!私の命は!!助かるんです!!!良かったねおうちには帰れるってさ千秋くん!!()千秋くん痛恨のミスでお名前ヒント更に出しちゃいましたねえ())

(案内を頼まれ、軽く頷いて歩き出そうとした途端に彼が自身の方を向いた。どうやら先日適当に手掛かりを与えておいた、自身の名前を考えてきたらしい。相変わらず此方の話を聞く気などなさそうな姿勢に半ば呆れつつ、彼がつらつらと述べる名前の候補を黙って聞いていた。─あの手掛かりでここまで絞れたなら、多分大したものだ。だがどれも自身の名前ではない─彼が名前の候補を述べ終わり、こちらに正誤を問い掛けてきた所で首を横に振って、「…その中にはありませんね」と答えておく。─が、続けて「……ああ、ですが…千尋と秋、は惜しいです。千尋の方は二文字、秋の方は一文字違いですね」と余計な事まで口に出した自身を無心に張り倒したくなった。その後意地を張ったように口を噤んだままで友人の教えてくれた道順の通りに歩いていくと、自身のバイト先とは雰囲気の違う、洒落たカフェが見えてくる。自身達の姿を見つけたのだろうか、入り口付近に立っている短髪の青年店員が人懐こい笑みを浮かべながらお二人様ですか、と問い掛けてきた。─顔がどことなく柴犬に似ている。そんな下らないことを思いながら返答の代わりに頷くと、青年はこちらへどうぞ、と自身達をテラス席へ案内した。そうしてメニューを置き、会釈を一つして立ち去っていく。鞄を自身の足元に置き、彼と会話するでもなくぼんやりとメニューに視線を落として)

33: 小町 薄葉 [×]
2023-10-24 01:39:01



(/ ですよね~…ええ!!なので早速!薄葉に呼ばせましたので!!どうぞ冷ややかな視線プリーズ!!なんなら薄葉がお家まで送ってくれるかもですよ千秋さん!!なんたって世の中物騒ですからね!!()薄葉にとってはラッキーですねえ。よしよし、お陰様で正解導けたね薄葉!記念に渾名も新しく付けちゃおうね薄葉!!)


( 正誤はどうやら、誤であったらしい。「そっかぁ~……」大袈裟な程がっくりと肩を落としつつ姿勢を正し、また青年の名前に悩み出して、追加で開示された情報に、至る一つの答えが口から飛び出す。「…ちあき!はーちゃん、もしかして千秋ってお名前ぇ?」チヒロとアキ、そこに反応したのならもしやと考え、組み合わせれば一番それらしい響き。絡まった糸が解けたような清々しさに目を輝かせ、その答え合わせを青年に求め、けれども結局カフェに着くまで返事は得られなかった。だがそれは気にせず、彼の言うカフェに到着。笑顔の可愛らしい店員に二名様でぇす、とご丁寧に片手の指を掲げて繰り返し、案内に従い屋外の席へ。去っていく店員を片手ヒラヒラ見送り、置かれたメニューに視線を落とす。「ん~…ドリア、ピザトースト、ナポリタン、ハンバーグ…パフェ、パイ…」写真付きで載る料理達はどれも美味しそう。食べたいものを片っ端から声にしていくが、途中で向かいに座る青年の存在を思い出す。「……今日は二人だから、あんまり頼むとテーブルに乗り切らないねぇ。」“友人”と共の食事。その一点にだらしなく弛む音で、逆に“テーブルに乗るなら食べきれる”とでも言わんばかりの物言いの呟きを溢す。少々の間楽しく悩み倒した最終、バゲットサンドとオムレツのセット、それにクリームソーダとパンケーキを注文し、それを受理した店員が去った後、「ねぇねぇ、ちーちゃん。」青年に向き直り、先程のクイズで導いた名を由来に新たな愛称で彼を呼ぶ。「ちーちゃんの学校って何処ぉ?」それから、品物が来るまでの次なる話題に選んだのは通う学舎の名。「この辺なら青立大?それか京福二?」頭の中のマップを辿る為に視線を彷徨かせては、一つ二つと指を立てて適当に大学の名を挙げ、「あ、でもちーちゃん頭良さそうだから、悠慶大かなぁ。」更にもう一件候補を増やした所で、はたと気が付く。「……って、そうだぁ。そもそも、学生さんかどうかも訊いてなかったねぇ。」失敗失敗、とほんのり苦い笑いで後ろ頭を掻いた後、テーブルに頬杖を突いて青年との間に保たれた距離をちょっぴりだけ縮めつつ、「で、どうなのぉ?」畳み掛けた言葉の反応を窺って青年を、にこやかに問う視線でじっと見詰めて )




34: 羽賀 千秋 [×]
2023-10-24 06:51:32


(へい!!冷ややかな目線一丁!!!(唐突な居酒屋)千秋くん、とうとう名前バレしちゃったねえ!!!ついでに大学バレも!!大変だあ(棒)送ってくれるかもだってやったね千秋くん!!()ちなみに千秋くんの言及している「自由人の姉(アーティスト)」は千秋くんのこと子供の時から"ちー"って呼んでるんですよ()姉弟だから慣れたのかな!!())

(口には出さないものの、言い当てられた自身の名前が正しい、と暗に認めるかのようにぴくり、と眉が痙攣する。メニュー表を見て次々に注文をする彼の姿を眺め、─見た限りは華奢だが、案外食べるのだな─などとぼんやり思いつつ街を歩く人間を観察していた。店員がやって来るなり自身が口を開く間も無く彼が注文を終えて店員が去っていくと、あの馴れ馴れしい愛称が進化していることに気が付く。─"はーちゃん"ならまだ我慢できていたが、"ちーちゃん"と来た。今度は両親や、あの自由人の姉にすら呼ばれたことのない愛称。全身も心も一瞬にして不快さを訴え、自身の眼差しと纏う空気が一気に冷えるのを自身でも感じた。恐らく今、自身を端から見れば恐ろしく冷ややかな視線を目の前に彼に向けているのではなかろうか。次いで自身に投げ掛けられた問い。通う大学の名、そして学生かどうか。大学の名はは候補を黙って聞き、一瞬教えて良いものかと逡巡した後に少しの間を置いて「……悠慶大学ですよ」と答えておく。その問いに答えた後は徐ろに鞄から小さなサイズのブックカバー付き文庫本を取り出し、本心は彼の視線と好奇心から逃げるように、表向きは─料理の待ち時間を潰すためだ、と自身にもっともらしい言い訳をしてページを開き)

35: 小町 薄葉 [×]
2023-10-24 19:48:27



(/ 有り難うございます!!!!(爆音)大変だぁ!でもバレても大丈夫ですよ!薄葉に悪用するつもりは無いので!怖い事何も無いですよ!!今ちょっとアレですけど!!()年下の保護は年長者の義務ですから!!お姉様と薄葉もうほぼニアピンじゃないですか!何がダメだっていうんですか千秋さん!!()じゃあもういっそお姉様ごと仲良くしたら“ちーちゃん”呼び本人に許されますかね!!?())


( 可愛い愛称と機嫌良く“ちーちゃん”と口にした瞬間、青年の空気が零度を思わせる程に変わったが、呼んだ当人はといえばそれには少し首を傾げるばかりで怯えどころか戸惑い一つ無い。「悠慶かぁ。じゃあオレとおんなじ所だぁ。」間の後に返った正解、自分との共通点が出来た事にパアッと表情が緩む。「オレの専攻は教養学だったけどぉ、ちーちゃんは……」続けてその話題を広げにかかったが、青年が本を取り出したのを見て、頬を膨らせる。「ちょっとぉ、ちーちゃん。本じゃなくてオレと話そうよぉ。」席から立ち上がり、まずはテーブルを挟んで片手を振って、次にはテーブルを回り込んで青年の背後や目の前をウロウロと。その間ずっと、ねぇ、ねぇってばぁ、と頻りに呼びかけ、最終的には無理矢理視界に入らんとすぐ傍にしゃがみ込んだ。「ねぇ~…」声は表情と共に段々萎れ、やがては消えてしまった。――その、沈黙の数秒後。「……千秋。」名を、呼ぶ。薄紅を塗った唇の、切ない声で静かに。「千秋、」じっと見詰める眼鏡越し、同じ薄紅を飾った瞼が、乞うようにそっと瞬く。「――ちあき。」たった三文字。彼の名前。それだけで雄弁に語る。――“自分を見て”。“こっちを向いて”。「ねぇ、」しゃがんだ膝を抱えていた両手を、人より熱の高い指を、彼の元に伸ばす。まず触れたのは本。そこから、それを持つ手の甲に緩やかに指先が這い、そのまま手首まで絡まんと蔦のように上り始め )




36: 羽賀 千秋 [×]
2023-10-24 21:21:26


(どういたしまして!!!(特大爆音)千秋くん怖がってますねえ!!()その人大丈夫だよ!!良い人()だと思うよ多分!!ちなみにですが千秋くんとお姉さん仲良いんですよ…お姉さんが"ちー"って一言呼ぶだけで要件全部察せるくらいには…お姉さんは彫刻系のアーティストです(聞いてない)お姉さんには千秋くん普通に「…ふふ。姉さん、何それ」みたいに笑うし「俺が姉さんの100倍頭良い?…そんなことないよ、200倍だよ」とかの冗談も言うんです…トウトイ…トウトイ…)

(彼が自身と同じ大学だ、という言葉は右から左へ聞き流した。自身の視線の端、目の前や背後ををうろうろと彷徨う彼を無視し、口を噤んだまま静かに捲る本─"きのうの影踏み"の頁に全ての意識を集中する。周囲の雑音がシャットアウトされ、本の頁を捲る音だけが自身の耳に届く─が、今日はどれだけ目で、頭で頁に刻まれた活字たちを追っても、彼らは脳内で舞踏会のように様々入り乱れ自由奔放に踊り狂うだけで、その内容は全く入ってこなかった。自身に呼び掛ける彼の声が次第に小さくなり、やがて消えたことに安堵し、心地よい沈黙に身を委ねるように目を伏せたのも束の間。それまでとは全く違った、痛切な声色で自身の名を呼ばれ、丁度本に出てくる怪異に遭遇したような感覚を覚えて頁を捲る手が止まってしまった。その不可思議な感覚に押し黙ったままでいると、更に続けて自身の名を呼ばれる。─何なのだろうか、この感覚は。まるで、この本の、怪異に良く似た─そうこうしている内、熱の籠もった指先が本のブックカバーに触れ、次は自身の手の甲へと這って来た。姉の柔らかく包み込むような熱とは違う、触れた部分から侵食されるような、不気味な情慾にも似た熱を感じる。思わず目線を上げ掛けたところで、お待たせしました、と先程の店員らしい元気な声が耳に飛び込んできた。集中が切れたのか、一気に周囲の雑音が痛い程に鳴り響く。料理を運んできた彼の方へ目線を投げると、彼は流石と評するべきなのか驚異のバランス感覚で大量の料理を一気に持ってきていた。本を一旦閉じるとドン、と音を立てて目の前のテーブルに置かれた料理─バゲットサンドへ手を伸ばし)

37: 小町 薄葉 [×]
2023-10-25 20:38:57



(/ お陰で今日も救われました!! 怖がらせてごめんね千秋さん!!薄葉ちょっと寂しかっただけなんで、もう大丈夫ですよ!!()何ソレ羨ましいし可愛い…!!芸術家なのですねお姉様…素敵…だから千秋さんちょっと慣れてる感あるんですねえ…ワンチャン薄葉かお姉様知り合いじゃないかなって思いましたけど微妙に畑違いですし、薄葉本人コレなので同業者から“変人小町”とか呼ばれてそうなので無しですかね…()ヒョエ…ムリ…トウトイ……普段あれだけクールで大人っぽくて無表情なのに、お姉様の前で滅茶苦茶“家族”で“弟”の顔になるの…可愛い…尊過ぎて召されそう…())


( 後少し。もう少しで、こっちを――瞬間、店員の声が飛び込む。そちらに目を向け、視界に飛び込む最早芸術の領域とも言える料理の運搬に、青年から手を離してパッと立ち上がる。「お兄さんすごぉい!」思わず飛び出た賛辞の一声。それに先程までの切なさは一粒も無い。視線も既に置かれていく料理を追って輝き、いそいそと元の席に着く。いただきまぁす、と言葉だけの挨拶を告げ、持ったスプーンで手元のドリアを一掬い、息で冷ましてガッと大きく開けた口に運ぶ。「そういやちーちゃん、さっきの本って怖ぁいやつだよねぇ。そういうの好きなのぉ?」やや前傾の姿勢に頬の輪郭が変わる程に詰め込む些か行儀の悪い食事姿で、一品目を食べ終わる頃。味にばかり夢中になっていた顔を上げ、世間話の題を振る。オレちょっと苦手かなぁ、などと多少眉を寄せながら続けるその声はすっかりと軽薄だ。――まるで、先の出来事など夢か幻だったかのように。「ご飯終わったら何しよっかぁ。オレ一人ならこのまま服屋さんでも、うちの子の所でも行きたい所行くけどぉ…」それから、テーブルの上の皿が半分程まで空いた辺り。口の端に付いたハンバーグのソースを指先で拭いながら、この先の予定を――当たり前に青年が付いてきてくれる前提に――考え始める。むむ、む~と一旦食事の手を止めて首と身体を緩やかに傾け唸って十秒、答えは出なかったのかそのまま姿勢は戻る。「…ちーちゃんは暇な時って何してるぅ?よく行く所とかあるぅ?」結局、連れ立つ青年本人に尋ねる事にして、また正面のトーストに噛り付きつつ逸れていた目を彼に投げ )




38: 羽賀 千秋 [×]
2023-10-25 22:49:18


(千秋くんの冷ややかな目線で誰かが救えて良かったです!!大丈夫だって!!安心して千秋くん!!()ですねえ…仮に知ってても「ああ、あの変な人」くらいの認識しかないでしょうし…あ、千秋くんのお姉さんのアーティスト名は"茜姫"です()良いですよね…クールな子が家族の前では人並みに笑ったり冗談言ったりするの…お姉さんも「ちーはホントに素直じゃないなあ」みたいに笑い飛ばしたりしてるんです…!姉弟愛ですよ姉弟愛!!)

(ごゆっくりどうぞ、と去っていく店員を横目で見送りながらバゲットを口に運ぶ。─友人が何故か自信満々に言っていた通り、確かに美味しいと評するに相応しい料理だ。満悦を秘めた無言のまま、黙々とバゲットを千切り、ソースを掬い上げるようにして只管口へと運び続けていた。三分の一程を胃の中へ流し込んだ後、付け合わせのオニオンスープに手を伸ばした所で、同じく黙々と、子供のようにいそいそと料理を食べていた目の前の彼が自身に話を振ってくる。その声は春風のように軽く明朗で、先程の痛切な色など何処にも見当たらず、あれは自身の勘違いだったのだろうか、と頭の片隅でぼんやりとそう思考した。内容はどうやら先程の本、"きのうの影踏み"についてらしい。─別に、自身はミステリやホラーが特段好きという訳では無い。暖かな湯気を立てるスープを一口啜ってから、「…好き、という訳では。比較的読みやすいジャンル、というだけですよ」と率直に答えた。そして、暫く後。自身のバゲットサンドが漸く三分の二程に減ったかと思えば、彼の目の前の料理はすっかり消費され、料理の皿よりも空き皿が目立っている。ふと聞こえてきた"彼一人なら"行きたい場所へ行く、という呟きに─自身が彼に着いて行くことは前提なのか、と内心呆れたものの、表面的には出さないまま、普段は何をしているのか、といった旨の彼の問い掛けに「…暇な時、ですか。基本的にはゼミの予習を。時々、時間があれば図書館や…近くのギャラリーに行く程度ですね」と記憶の糸を手繰り寄せながらそう答え)

39: 小町 薄葉 [×]
2023-10-26 19:36:00



(/ 今後もどしどしお願いします!!ええ、大丈夫です!寂しくさせなければという条件付きですがね!!()デスヨネー…すいませんお姉様、その“変な人”に弟さん狙われてます()可愛くて綺麗なアーティスト名…これは薄葉が“茜姫”さんを認識しちゃう時も近いかもしれません…!()ああ…本当に良いです…美しきかな姉弟愛…!!もうずっと二人のやり取り眺めてたいですね… )


( 読みやすいかぁ、と本の話題に関しては納得したような微妙なような一言を打って流れた。「……ホントに真面目さんだねぇ、ちーちゃん。オレ予習なんてした事無かったよぉ。」それから彼が質問に答えた前半は、予想通りといえば予想通り。心底感心した眼差しで言葉を挟み、しかし最後の行き先にパチリと瞬く。「ギャラリー、行くのぉ?」行く、と言うならばデータや写真の話ではなく、己に所縁の近い画廊や美術展の方だろうか。意外、と語る少し呆けた表情は、直ぐに満面の笑みに変わる。「そっかぁ。良いよねぇ。オレも色んな子を見に行くなぁ。写真とか工芸とかぁ、あと彫刻とかもぉ。楽しいんだよねぇ、みんなのお話聞くの。」笑顔の中身は解り易い嬉しさ。勢いそのまま滑らかに喋り出す。その間の、トーストを持たない片手は顔の前でシャッターを切る真似や、轆轤を回すような仕草に忙しなく動き、「ん~…行きたくなってきたなぁ。」最後にはテーブル下の両足までパタパタ落ち着き無く揺れ始める。「よぉし、じゃあ一緒にギャラリー行こっかぁ。この辺だとぉ…個人…?美術館…?ん~何処が近かったかなぁ~…」火の付いた衝動任せ、行き当たりばったりに予定を決めて、話の間も止まらなかった食事の手を尚一層早めながら、頭の中にマップを広げる。あっちかな、それともこっち、とアレコレ迷う間にデザートのパイやパンケーキも食べ尽くす。「ごちそうさまぁ。美味しかったねぇ。」テーブル全ての皿を空にして一息、彼の食べ終わりまで見届けてから終わりの挨拶。ほんの少しの食休みを経て椅子を立ち、青年が取るより先に伝票を拐う。「お会計は任せてねぇ。」ちょっぴりの悪戯に目を細め、それに青年が何かを言う前にご機嫌に浮き立つ足取りでレジへと歩いて )




40: 羽賀 千秋 [×]
2023-10-26 21:34:24


(だってさ千秋くん!!頑張ってね!!()お姉さーん!!大事な弟のちーくんがピンチですよ!!!ギャラリーに新しい作品出してる場合じゃないです!!()姉弟愛も良いですよね…癒やされる…トウトイ…もう千秋くんと一緒にお姉さんの作品見ちゃいましょう!!())

(予習しない云々については失礼だが、まあ見た通りだなどと考えながらまた聞き流す。─ギャラリー、という言葉を口にしたことで、そういえば、と姉のことを思い出す。先日、久々にアトリエとは名ばかりの、ほとんど使われていないガレージから石の削り滓に塗れて出てくる姿を見た姉が近くのギャラリーに新作を出展したから見て欲しいだのなんだと言っていた。自身の言葉を聞くなり、何やら楽しげな仕草をする彼に適当な相槌を打ちながらオニオンスープを飲み干し、最後に追加注文したブラックのコーヒーを啜ってから本を鞄に仕舞う。彼の楽しそうな言葉を聞いている限り、どうやら次の行き先はギャラリーに決定したらしい。近くのギャラリーは何処だったか、と携帯を取り出して検索してみれば、ちょうど姉が新作を出展したと言っていたギャラリーが一番近いようだ。─姉から新作の評価も求められていたことだし、丁度良いか─などと思いながら席を立ち、伝票に手を伸ばすが彼に掻っ攫われてしまう。何か言おうと口を開きかける時には、彼は既に軽い足取りでレジへと向かい、自身が鞄から財布を取り出す間もなくさっさと会計を済ませてしまっていた。ここは彼の好意に甘えることにしてカフェを出、携帯で先程のギャラリーの出展作品を何ともなしに眺めているとその中の一つ、彫刻の「鷹狐」に目が留まる。作者は"茜姫"─自身の姉、羽賀葵の作品だった。写真で見ているだけでも樹の上から狐を見下ろす鷹の冷徹な瞳や、逆に地上から鷹を真っ直ぐに見据える狐の、底の見えない妖しさを秘めたような雰囲気がひしひしと此方に伝わってくる。─実際に見れば、どれだけ圧倒されるかは分かり切っている。表情は相変わらず無表情であるものの、心無しか先程よりも足取りは軽く、いつの間にか目の前にいた彼を追い越して先を歩いており)

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