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アンタに拾われたい /92


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自分のトピックを作る
21: 藤原 涼 [×]
2023-06-19 18:27:15


( 9時を少しばかりすぎた時、バイト着の上から薄手のパーカーを羽織り店の裏口から小走りで表に回れば、約束通り待ってくれている相手を見つけてほっと胸を撫で下ろす。)

…ごめん、松風さん。待たせた。

( そう言って相手の顔を見上げると、昨日は二日酔いで思っていたほどまともに顔を見ていなかったのか、尚のこと彼の整った顔立ちが眩しく感じる。こんな人の腕に情けなく捕まって歩いていたのかと思うと、今更だが恥ずかしくなってくる。
まぁ、済んでしまったことは仕方が無いし、咳払いをして気持ちを切り替える。)

俺ん家食べ物とかないから、そこのスーパーで適当に買っていこうぜ。


22: 松風 宏斗 [×]
2023-06-19 18:33:40



あぁ、そんな待ってないから。

( 相手が後ろ手から正面に回ってきたのを確認すれば、スマホをスーツの内ポケットにしまい。そこまで待っていないと首を振り。食べ物や酒を買う必要があると分かると、こういう宅飲みというのも社会人になってからはする機会も減り、久しぶりだと年甲斐もなく楽しみになってしまう。)

賛成。涼くんは、お酒強い?



23: 藤原 涼 [×]
2023-06-19 18:50:17


…んー、どうだろう。まぁ、人並みか、それよりは少し強い、かも?いつも飲みすぎるから、どんだけ飲んだか覚えてねぇんだよな。

( 酒に強いか問われれば、歩き出しながら腕を組んで考える。よくよく思い返せば、大体潰れてしまい記憶が飛ぶか曖昧で、自分自身の限度は把握出来ていない。バイト中、少しまともな所を見せたかと思ったが、残念なことに昨日のあの醜態の方が素らしい。いつから酒を飲むようになったかも定かでは無いが、一人でよく飲むし、まぁ弱くはないだろう。
我ながら曖昧すぎる回答に笑いつつ、ふと、気になって事をこちらも聞いてみて。)

そういえば、聞きたかったんだけど。
松風さんっていくつ?


24: 松風 宏斗 [×]
2023-06-19 18:55:25



そっか。まぁでもある程度は楽しめそうだね。

( 昨日のあれは飲みすぎた結果だったのだろう。しかし飲みなれているのならば、自分もある程度までは相手ができる。歩いているとスーパーに辿り着き、自然とかごを持つ。ふと彼から出た質問には、答えていなかったかと不思議そうな面持ちをして。職場では若いとは言われても、彼から見ればそれなりにおじさんだろうと苦笑して。)

言ってなかったっけ?30歳だよ。




25: 藤原 涼 [×]
2023-06-19 19:20:58


え、30!?
……年上っていってもそんなに変わらないぐらいだと思ってた。

( 勝手に同じ20代だと思っていたようで、相手の年齢を聞くと驚きのあまり少し大きな声を出してしまう。まぁしかし、彼の落ち着いた大人な雰囲気を考えれば納得かもしれない。
今でもスマートにカゴを持ってくれているし、さりげなく一歩リードして歩いている。こういう大人をかっこいいと言うんだろうな、なんてぼんやり考えながら、お酒コーナーで適当な酒を選んで手に取る。)



26: 松風 宏斗 [×]
2023-06-19 20:23:45



ははっ、そんなに驚くくらいに若く見えてたなら嬉しいな。

( 彼の驚き方には思わず面白くて笑ってしまう。そんなに若く見えていたのだろうか。まぁ、年よりも上に見られるよりはいいかと内心納得すると、自分もとりあえず食べたいもの、飲みたいものを籠へと入れていき。こんなものだろうかと相手に尋ねてみて。それはそうと、あくまで今回は彼へのお礼を兼ねているので、ここは自分が払うとそこは譲らないつもりで。)

こんなものか?まぁ、ここは俺が払うから。



27: 藤原 涼 [×]
2023-06-19 20:45:08


若いよ。顔もスタイルもカッコイイし。
普通に憧れる。

( 雰囲気もさることながら、モデルのように整った見た目も相まってそう見えるのだろうとさらりと上記を述べる。どうやらこう言ったことは物怖じせず素直に伝える性格らしい。

そして、幾らかカゴの中身が満たされると、相手の言葉に頷いてレジへと向かう。奢って貰うのはなんだか気が引ける気もするが、断るのも悪いだろうかとここは「ありがとう」と甘んじてお願いすることにした。相手が会計を済ませてくれている間に袋へと商品をつめ、せめて荷物持ちはしようと其れらを手に持った。)

あ、俺ん家、殺風景でなんの面白みもないけど…汚くは無いから。


28: 松風 宏斗 [×]
2023-06-19 21:30:36



そんなに褒めても何も出ないよ。
そういう涼くんこそ、モテそうだけど。

( 彼に褒められて悪い気は全くせず。むしろ嬉しそうに笑うと冗談ぽくいい。そういう彼こそ雰囲気もさることながら、しっかりと相手のことを気遣えているところも同年代女性からモテそうではないかと聞いてみて。

袋を持ってくれた相手にはお礼を。家の話には、むしろ自分が行ってよかったのかと聞き。 )

むしろ、行ってよかった?
迷惑かけてないか心配で。





29: 藤原 涼 [×]
2023-06-19 21:47:30


路地裏で一晩倒れて二日酔いするやつだぜ?モテるわけないって。

…迷惑とか、全然思ってない。俺が提案したし。
それに、普段1人で飲んでばっかだから嬉しいよ。

( 笑って返す相手に、此方も否定するように笑うと更に首を横に振った。最後に彼女が居たのだって数年前の話だし、あまり上手くいった試しもない。
そして、次の問いにはすぐさまそんなことは無いと返答し、逆に嬉しい事だと告げる。やはり誰かと話しながら飲む方が楽しいに決まっているし、出会って間もないとはいえ、さほど気を張らなくていいし相手といるとなんだか落ち着く気がする。

それから少しして1軒のアパートの前で立ち止まると、ここの2階に部屋があると伝え、階段を上る。比較的新しく綺麗な外装に部屋の鍵を開けて中を覗くと、どうやら内装も綺麗な様子。
しかし、ミニマリストのように部屋の中にはソファとテーブル、ベッドなど最低限のものしか置いておらず、キッチンもほとんど未使用で生活感が感じられない、正に先程伝えていた通り殺風景な部屋らしい。)



30: 松風 宏斗 [×]
2023-06-20 18:43:51



ならよかった。
俺もワクワクしてる。

( モテないという言葉にはそうなのか、とそれ以上は追求せず。そういう、抜けたところがモテるポイントになると会社の女性社員が騒いでいたのを思い出す。相手が嫌ではないということが分かればほっとして。むしろ嬉しいなんて言われればこちらも笑みを浮かべて。

外装もさることながら内装もそれなりに綺麗な部屋にあがると、「お邪魔します」 とひと言。なんだか生活感はないが、生活できないわけではないし、よくいえばシンプルで整っている。)

へぇ、綺麗な部屋だな。



31: 藤原 涼 [×]
2023-06-20 19:01:21


( 相手も楽しみにしてくれているのだと知ると、安心したような気持ちになって思わず口元が綻ぶ。

家に上がるととりあえず買ったものをテーブルに袋ごとおき、自分の背負っていたリュックを片付ける。相手も遠慮なく寛げるようにソファーへと促しながら、結い上げていた髪を解いて苦笑いを1つ。)

ちょっといいとこの部屋を借りたのはいいけど…ぶっちゃけ、寝る以外に使ってないんだよね。家に1人だと落ち着かなくてさ。


32: 松風 宏斗 [×]
2023-06-20 19:08:10



そうなのか。
友達とか、いるんだろ?

( 彼に促されソファーへと腰をかけると、首周りを楽にすべくネクタイを緩めて、スーツの上着を脱ぐ。なんとなく彼の様子を眺めては、1人で生活するのが寂しい、という気持ちも分からなくは無いなと内心思い。それでも相手ならば友達だってたくさんいそうだし、その隙間を埋めてくれる相手はいる気がするのだが、そうでもないのだろうかと、少しばかりつっこんだことを問い。)



33: 藤原 涼 [×]
2023-06-20 19:26:18


友達かぁ…、普段遊ぶ奴とかいねぇなぁ。地元から引っ越してきて知り合いもいないし。
バイト先の人達は優しいけど、友達とはまた違うからな。

( スーツの上着を脱ぐ相手を見て、スーツ姿やそれを緩める姿はモテるという世間一般の声に、内心 なるほど と同感しながら自分もソファーへと腰掛けた。
相手からの問いかけには、特に気を悪くすることも無く、袋からビールを2本取り出しては1本を相手に手渡しながら回答を。

消して暗い性格ではないと自負しているが、元々学生時代は荒れていたし、まともな交友関係というのを築いたことがないような気がする。)


34: 松風 宏斗 [×]
2023-06-20 19:37:35



そうか…。
ま、とりあえず飲むか。

( どうやら地元から離れた地で暮らしている彼にとっては友達と呼べる存在はいないらしい。それはすこしさみしいかもしれない。この部屋は彼の気持ちを表しているのかも、なんて思うと手渡されたビールの蓋を開け、とりあえず飲もうと提案をして。ビールの缶を相手の方へと傾ければ「2人の出会いに乾杯」とキザなセリフを。)





35: 藤原 涼 [×]
2023-06-20 19:56:17


( 乾杯のセリフには小さく笑って「 乾杯 」と返すと同時に此方の缶も傾けて軽快な音が響く。喉が渇いていた事もあり、早速豪快に喉へ流し込めば、美味しそうに目を細める。
指で口元を拭って一度缶をテーブルへ置くと、今度は此方の番だと言わんばかりに相手へ質問を。)

松風さんは彼女とか奥さんとかいそうだけど…
今日ここに来てくれたってことは、一人暮らし?

36: 松風 宏斗 [×]
2023-06-20 20:10:16



残念。
独り身だし、彼女もいないよ。

あぁ、俺も一人暮らし。ここから2駅くらい離れてるマンションにね。

( 彼女、奥さん。どれも今の自分にはぴんとこない。勿論過去には付き合った女性もいたが、社会人になってからは仕事ばかり、女性には全く興味が薄れてしまっている。ビールをこちらも1口飲めば、苦笑混じりにそう言う。自分もひとり暮らしだが、もともと金には不自由していないということもあり、マンションの一室を購入している。自分も仕事から帰って寝るためにあるような部屋なので、彼も似たような環境であることは間違いない。)





37: 藤原 涼 [×]
2023-06-20 20:27:40


へぇ、意外だな。
…2駅、てことは、思ってたよりも近かった。

( 相手も自分同様に恋人もいないと聞けば、素直に意外だと口に出す。昨日は営業の仕事で来ていた様だったし、住んでいるところはもっと遠いのかと思っていたが、2駅ほどの違いと言うのなら予想よりは大分近い。それならまた、たまに会うことが出来るだろうか、なんて勝手な期待をするが、流石にそれは口に出さない事にした。今日だってわざわざバイト先まで来てくれただろうし、今日限りの付き合いって言うのも有り得る。
そんなことを考えながらもう一度ビールを煽り、まるで水のように飲み干せば、ソファーの背へと体重を預ける。)


38: 松風 宏斗 [×]
2023-06-20 20:34:56



そうだな。
なんなら今度は俺の部屋でもくるか?

( 予想より近かったというのは確かだが、あまりこの辺りに来ることは無いので、なんだか近いという感覚は薄い。それならば気軽に彼を飲みに誘えるなんて思うと、少し冗談ぽく、だけど本気で今度は自分の家に、とさっそく誘いを。まだ彼のことについては知らないことだらけではあるが、そう思えるのは何か彼に惹かれるものがあるからなのだろう。
ビールを飲み干してしまった相手には苦笑して。)

のむのはやいな。




39: 藤原 涼 [×]
2023-06-20 20:55:20


え、マジ!
……あ、いや、松風さんが良いなら、行きたい。

( 今日限り、だとしたら少し寂しいな、なんて思っていた矢先、今度は相手の家で飲もうかと誘われ、思わず嬉しげで前のめりな反応をしてしまった。直後、食い気味になったのが恥ずかしくなり、咳払いをした後に言葉を付け加えるが、そんな誤魔化しも手遅れだろう。
恥ずかしさで少し熱を持つ顔を冷ますように手で仰ぎつつ、飲酒のスピードについてツッコまれれば、自分自身呆れたように笑って返す。)

これだから二日酔いとかするんだろうけどさ、早飲みがクセになってんのかも…。
俺が酔っ払っても気にせず帰っていいからな。松風さん酒強そうだし。


40: 松風 宏斗 [×]
2023-06-20 22:34:50



勿論。
だから、連絡先教えて。

( 前のめりな彼には思わず可愛いな、なんて笑ってしまい。頷くと、それならば連絡先を知っておかないと、とポケットからスマホを取り出して。

そっと相手の頭へと手を伸ばせば、ぽんっぽんっと優しく彼の頭を撫で。早飲みが二日酔いの原因だと言われれば、まあそうかもしれないと納得。自分はそれこそペースは早くないし、酒への耐性もあるので強い方だと思う。)

俺明日休みだし。涼くんが潰れたら介抱してあげるよ。



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