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花一匁(〆)/494


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自分のトピックを作る
171: 大祝直政 [×]
2023-05-21 12:45:28




( 主人が侍女に頭を下げるなど、後にも先にも聞いたことがないが誰がどう見てもこれは自業自得の行いで、猛省の意を込めて頭を下げ続ける。その状態のまま、相手の言葉をいまかいまかと待つが時間にして数秒だろうが、時間が永遠に感じられて、裁きを待つ罪人とはこんな気分なのだろうかと自嘲して。そうして頭の上から投げかけられた言葉は、先ほどよりも温もりの感じられる、まるで子供を叱った後に諭す母親のような声色で。その声に従うように顔をあげ、続けて綴られる淡々とした事実確認は自分のしでかしてしまったことをあらためて理解させるような言葉で、いつものようにほわほわふにゃふにゃとした表情からは想像できないほど真剣な表情で見据えてくると「 …うん。料理をする約束も、一人で女性に合わない約束も破ってしまったこと。申し訳ないと思ってる。 」と、その真剣な表情に応えるように、こちらも相手の蘇芳を見つめ返しながらそう言って。 )



172: 椿 [×]
2023-05-21 16:01:30



─── ……はい。
分かっていただけたのであれば。

( こちらの瞳を真っ直ぐに、そして真剣に見つめる彼の黒瑪瑙を暫く見つめたあと。ふわりといつもの花のような笑顔を浮かれればその謝罪を受け入れるように話は終わりだと告げて。そのまま優しい手で彼の頬に手を添えては「 仏の顔も三度までと申しますもの。今回はこれでこの話はご破算に致します。 」とスッカリいつもの調子に戻った様子でにこにこと。…マァその言葉には暗に次は無いという言葉が隠されてはいるのだが、椿自信も己の中にヒッソリと佇む鬼女の顔には気付いていないのか恐らく無意識下に零れ落ちた言葉で。彼の家柄や地位からしてこんな花街上がりの女に頭を下げるというのは絶対に世間的には許されないことなのに、それでも自身の破った約束に対して真摯に頭を下げてくれる主人に、椿の氷の心もすっかり溶けたようで、彼の頬に添えた手でそっと其れを撫でては「 私こそ、厭な態度をとってしまってごめんなさい。 」 と、喧嘩両成敗ではないが自分も必要以上に彼に刺々しい態度をとってしまったことに対して謝罪して。 )




173: 大祝直政 [×]
2023-05-21 19:02:46




( 相手の鉄仮面のような、強固な意志さえ伝わってくるその表情がほろほろと解けるように綻んでいけばその表情から許しを得たとわかるとホッと胸を撫で下ろして。こちらもつられて表情を緩めていけば不意に頬に手を添えられると、紡がれた言葉に冷や汗をたらりと一筋垂らして。仏の顔も三度まで。つまり、もう仏の顔を二つ消費しているということであり、次はないと言う暗に意味していて。そのまま頬を撫でてくる相手がこちらも申し訳なかったと、端麗な眉根を下げながら謝罪してくるとこちらが悪いのに相手を謝らせてしまったという事実にさらに申し訳なさに拍車がかかり、相手の仏の顔にも限りがあるということで、自戒をこめて相手に誠意を見せなければと思えば「 そうだ、お詫びに明日いいところに連れて行こう。 」と、以前言っていた、三味線と扇を買わなければと、それ以外にも相手に必要なものがあれば買ってあげようとして。 )



174: 椿 [×]
2023-05-21 19:44:22



へ、
……あ、そんな。いいえ!お詫びだなんて。

( 彼の言葉にきょとん、と目を丸くしたと思えばぶんぶんと手と首を横に振り、先程のいなり寿司の土産の際とは天と地の差を感じられるような対応を。謝って貰えただけで充分だとでも言うように眉を下げれば、彼もきっと忙しい身なのに自分に時間をかけるなんてと不安そうで。「 直政様のせっかくのおやすみなのに、 」 とスッカリ彼の呼び方もいつものような呼称に変わり、自分の機嫌取りのために彼の休日を潰すのが忍びないという乙女の不安げな表情に変わり。でも実の所は彼と一緒に出掛けられるというのは嬉しくて、強くNOと言えないのが困ったところなのだが。 )




175: 大祝直政 [×]
2023-05-22 06:54:46




いいや、決まりだ。明日行こう。

( 相手の表情がいつものようにほわほわふにゃふにゃとしていけば、先ほどとは立場がまるで逆になってしまったかのように、今度はこちらが手綱を握り相手を振り回し始めて。呼び方も普段の名前呼びになれば、いつもの相手が戻ってきたことに安堵して、不安げな表情の椿がいやいやでもと躊躇っていると「 遠慮しなくていい。それを、椿の舞を早く見たいんだ。 」と、そのためには三味線と扇を用意しなければならないと、相手にとって断れないだろう理由を述べては「 ほら、今日はもう遅いから風呂に入って早く寝て明日に備えなさい。 」と、相手の背中を押して風呂場へと急かして。 )



176: 椿 [×]
2023-05-22 09:57:20



舞って、─── な、直政様!高いのはダメですからね!
あ、ちょっと、あああ……

( 彼の〝舞〟という単語に自分が明日どこに行くかは検討がついたのかハッと表情を変えてはあわあわと彼に釘を刺すように口を開くも、敢え無くその言葉はいそいそと風呂場へ背中を押す彼に阻まれてしまい。だってきっとお詫びだとかなんとか託けてすごくすごく高級なものを買おうとされるような気がする。ただでさえ自分にとんでもない額をかけていただいているのに、これ以上はいけない。だがしかし彼の言うとおりもう湯浴みを済ませて布団に入らなければ明日の朝に響くだろう、ただでさえ今は生活習慣を一般人に合わせるように修正している最中なのだから。風呂場の前まで到着しては椿は観念したかのようにキュッと眉を下げ、彼の方を振り向けば「 …おやすみなさいませ、 」ふにゃりと微笑んでは風呂場へと入っていき。
頭からつま先に至るまでぴかぴかに洗い、それから1人で使うには広いと感じる浴槽にしっかり肩まで浸かれば自分でも認知していなかった疲れがあったのだと厭でも実感してしまう。否、今日はどちらかと言うと精神的な疲れだろうか。こういう時はサッサと布団に入って寝るが良いと思うが早く風呂から上がれば、寝巻きである浴衣を着て寄り道することなく真っ直ぐに部屋へと向かい、明日はどこへ行くのかしらなんて考えながらそのまま気絶するように眠ってしまい。 )







177: 大祝直政 [×]
2023-05-22 13:57:17




( 相手の釘を刺すような言葉に聞く耳など持っていないのか、気にせず背中を押して、寝る支度を勧める。二人とも部屋を出て、観念して微笑みながら明日の外出に備えて浴場に向かう相手にこちらも笑みを返しながら手を振って見送って。そうして短い修羅場はこれにて一件落着。すると、今まで気が張っていたためかリラックスした途端にどっと疲れが押し寄せてきたような気がして、自室に戻れば沈み込むようにベッドにダイブして。明日はあそこに行って、それからどこに行って。それからそれから…と今のうちから計画を立てているうちに意識は夢の中に沈み込んでいき。翌朝、眠りについたのも遅かったためか、カーテンの隙間から日差しが差しても一向に起きる気配がなくて。 )



178: 椿 [×]
2023-05-22 18:45:26



ん、……んん。ふぁ。

( まだ朝の光が差し込むよりは少し早い時間。なんとも言い難い寝苦しさに目を覚ましたのか、可愛らしいうめき声を上げながらクシャ!と顔をしかめてはゆるゆると体を起こし欠伸をひとつ。なにだか体が怠いような気がするのは寝起きだからだろうか、後で白湯でも飲もうと寝起き特有の回らない頭でふらふらと諸々の朝の準備を済ませては朝食を作らねばとエプロンをつけてそのまま台所へと。まだ時間が早いのもあるせいかどうやらまだ主人は起きていないそうで、昨日と献立は同じになってしまうが自分で朝食を作ってしまおうと判断すれば漸く開いてきた蘇芳をごし、と擦った後に米の準備から朝食準備を1人始めていき。焼き魚もできた、卵焼きもできた、米は炊けるのを待つだけ、問題は味噌汁だった。出汁もちゃんと取れたのだが、そのあと具のねぎを刻んでいる時に思わず左手の人差し指の先を包丁で切ってしまい「 っつ、……! 」と人生で初めて刃物で自らの手を傷つけた痛みに思わず顔を顰めて。ジンジンと熱を持つ指先から流れる鮮血に〝やってしまった!三味線の婆に怒られる!〟と一瞬焦ったもののここが花街でないことを思い出せば安堵したように息を吐いて。そんなこんなで、〝商品〟を傷つけた事で怒る者は居ないなと安心したのかそれとも女が痛みに強いのか、それとも単に絆創膏が見つからずに諦めたのか。患部に一旦布巾の端切れを巻き付けるという荒療治で味噌汁を完成させてしまえば朝食の準備は一旦終わり。まだじくじくと指先は痛むが、せっかく1人で作ったのだから冷める前に食べてもらわないと!とぱたぱた彼の部屋に駆けていけばコンコンコン、と控えめなノックのあとに「 直政様。起きていらっしゃいますか? 」と部屋の主へと声をかけ。 )





179: 大祝直政 [×]
2023-05-22 21:27:31



んん…?っくぁ…。

( カーテンの隙間から指す柔らかな日差しに穏やかな微睡を味わっていると、不意に扉の方からノックが聞こえれば、意識は夢の中から現実へと強制的に引き上げられて。しかし、まだ夢の中に片足を突っ込んでいるらしく、緩慢な動きで伸びと欠伸をしながらおぼつかない頭で状況確認をすると、どうやら椿が起こしに来てくれたことが把握できて。緩慢な動きは変わらず、のそりのそりとベッドから降りて扉へと歩み寄り、開ければ「 あぁ…おはよぉ椿…。 」と昨日の朝のようにむにゃむにゃとしており。昨晩、自分が相手に早く寝るよう急かしたというのに己は寝坊してしまっていてしっかりしなければと黒瑪瑙の瞳をごしごしとすると、相手の指にあてがわれた布巾に目がいき「 …椿、それどうしたんだ? 」とその付近を指差しながら問いかけて。 )



180: 椿 [×]
2023-05-22 22:13:25



うふふ。おはようございます。
─── …嗚呼!すみません。料理中に少し切ってしまって…絆創膏の場所が分からなくて布巾の端切れを使ってしまいました。

( 寝起きの彼はやっぱりぽやぽやとかわゆくて、まだ眠たそうに瞳を擦る姿はやはり庇護欲やら母性を擽られる。椿はくすくすと穏やかに笑っていたものの、自分の指先の端切れを指さされればきょとんと目を丸くした後に怪我よりも勝手に端切れを使ってしまったことに対して言及して。料理中に自分の血液が紛れ込んではいけないと思ってのことだったけれど、やっぱり絆創膏を探せば良かったわ。なんてだいぶ的外れなことを考えては困ったように眉を下げて笑い。まだ慢性的なずきずきとした痛みや出血こそあるものの、椿としてはそんなことよりも冷めないうちに朝ごはんを食べて欲しい気持ちが多いのか「 朝ごはんができてますよ。 」と〝たべて!〟と言わんばかりに能天気ににこにこふわふわ微笑み。 )




181: 大祝直政 [×]
2023-05-23 06:15:45




ダメじゃないか!そのままにしてたら!

( その布巾の正体を聞けば、曖昧な意識の頭の中が一気に覚醒し、カッと目を見開いて上記のように声を上げて。いや、放っておいたらダメなのはそうなのだが、救急箱の場所を教えてなかった自分も悪いのだと気づけば、のほほんと笑みを浮かべながら呑気に朝ごはんの用意ができたと告げる相手に「 来なさい。 」と、それだけ伝えれば、切った手に負担をかけさせるわけにはいかないため、手を引かずにある場所へと歩き始めて。というのも向かったのは台所。既に朝食の穏やかな香りが立ち込めるその場所の一角に戸棚があり、そこから救急箱を取り出せば「 見せてみなさい。 」と、どうやら処置は己がするようで。患部を見せて貰えば、それほど大きい傷ではないのだが、白魚の手に傷がついているのがなんとも痛々しく、そして愛おしくて。救急箱からまずは消毒液を取り出せば「 染みるぞ。 」と液を含ませた綿で消毒していき、それから異様に手慣れた手つきで処置を済ませていって。 )



182: 椿 [×]
2023-05-23 11:11:30



っ、ひ、…

( ジン、と傷口にしみた消毒液にびくりと体を硬直させて小さな悲鳴を上げてはぎゅうと蘇芳色の瞳を瞑って。包丁の切れ味が良かったせいか、切った時の痛みより今の方が余程痛く感じてしまう。椿は生理的に出てきた涙で瞳に膜を張りながら、侍女でありながら主人に手当をさせてしまっている事実にだんだんと申し訳が立たなくなってきてしまい。「 ありがとう、ございます…。 」とよわよわ彼にお礼を言えば、怪我をし慣れていない自分とは対照的に手馴れた手つきの彼に慣れてるのかしら、なんてぼうっと考えて。遊郭では下手をしたら折檻というのが日常だったが、マァ当然のようにその後の手当に必要な消毒液だったり包帯などは支給されるはずもなく体に折檻の痕の残った遊女たちも何人書いた記憶がある。ここはそういったものは使っていい場所なんだ、と改めて再認識しては自分の手当を真剣な顔で進めてくれている彼を見つめて。 )




183: 大祝直政 [×]
2023-05-23 14:41:37




( 染みる消毒液に耐えきれないのかピクピクと跳ねる指を、処置がしやすいように優しく包み込むように抑えて、消毒の後は絆創膏をぺたりと貼れば「 よし。 」とひとまず応急処置は終えることができたようで。痛みで張り詰めていた気が緩んでいく相手がへなへなとお礼を述べると「 どういたしまして。これから気をつけるように。 」と、食事を用意してくれるのは嬉しいのだが、そのせいで椿のしなやかな指が傷付くのは見たくないと、相手の身を心配するがそのことは口にせずにいて。手当も終わったことでさぁ食事だと救急箱を直せば「 さぁ、ご飯にしよう。 」気を取り直すように振り返り、未だに湯気を立ち上らせる暖かな朝食をいただき、外出の用意をしなくては。 )



184: 椿 [×]
2023-05-23 17:03:02



はい、昨日と献立は同じになってしまいましたが、召し上がれ。

( 綺麗に、丁寧に絆創膏の巻かれた指をきゅ、と包むようにしては彼の言葉にふわりと微笑んで。ぱたぱたと炊飯器の方に駆け寄り彼の分と自分の分のご飯をよそって、それぞれ完成した料理たちをテーブルに並べていけば彩りの良い食卓が完成する。卵焼きは少し形崩れをしてしまったが、マァ昨日初めて1人で作ったものにしてはしっかりと形が作られており、味噌汁はアクシデントこそあったものの味としては昨日と遜色ないものができたのではないかと割と自信作で。「 おみそ汁の具はおとうふとねぎです。あとね、お魚は上手に焼けました。……卵焼きは、少し難しかったんですけれど、 」と1つずつ自分一人で何とか作った料理たちを説明していけば、どうかしらと彼の顔色を伺うようにそっと上目遣いで彼を見つめて。 )




185: 大祝直政 [×]
2023-05-23 21:17:44




ふむ。

( 椅子に付けば、食卓に並べられたのは昨日の朝食と同じ献立。たった一度とはいえ、変に冒険せずに作り慣れたものを作った相手の堅実さに心の中で敬意を表して。上記のように品定めをするように一度並べられた皿全てを眺めて、気になる出来のものはあるが肝心なのは味だと思えば「 いただきます。 」と静かに手を合わせて。まずは味噌汁を一口。「 ふぅ。 」と流れ込んできた熱を吐き出すように一息つけば次は卵焼きを、その次は焼き魚を。そうやって並んだ皿に一通り手をつければ「 うん、美味い。 」穏やかに笑みを浮かべながらそう呟いて。昨日の朝食に比べれば拙いところはあるものの、椿が切り傷を負ってまで作ってくれた想いが染み込んでくるような味と暖かさで、それからも次々に相手の作ってくれた朝食を食べすすめて。 )



186: 椿 [×]
2023-05-23 23:40:21



─── …よかった。

( 〝美味い〟と、彼の優しいテノールの呟きが鼓膜を揺らせば、まるで春の花がじんわりと咲くようにパッと微笑んで。昨日彼と作ったばかりとはいえ、人生で初めてのひとり料理。形が崩れたり指を切ったりと失敗こそあったもののこうしていちばん美味しいと思って欲しい人にそう言って貰えたのが嬉しくて、椿はなにだかふわふわと宙に浮かぶような気持ちになって。これで一安心だと自分も箸を取れば、彼に続くように少しずつ食を進めて。この調子ならばきっとほかのお料理もひとりで作れるようになるかもしれないと、御屋敷の中に料理の本がないか今度探してみようと思案してはもうすっかり指先の痛みや朝の妙な怠さのことは忘れてにこにことご機嫌そうで。「 早くほかのお料理も作れるようになりますね 」と、寝起きのぽやぽやとした可愛らしさはすっかりなりを潜めてしまった傾国の美丈夫にふわりと微笑みかけては、こんな風に穏やかな朝が毎日来たらいいのになあとぼんやり思って。 )




187: 大祝直政 [×]
2023-05-24 07:32:57




向上心はいいことだ。けど無理はしないように。

( 焼き魚の塩味と脂を味噌汁で流し込んでいると、花のような笑顔をパッと咲かせてこれから料理のバリエーションを増やすという相手に、上記のようにその勤勉な姿勢は敬意を表するが今朝のように切り傷を増やしてまではしてほしくないという、椿の白魚のような手に傷がつくのは我慢ならんという半ばわがままのようなものも混ざっていて。そうして二人で穏やかな朝食の時間を終えれば「 ご馳走様。 」と優雅な所作で手を合わせて挨拶をして。「 片付け、俺がやるよ。 」と、寝坊して相手に朝食を作ってもらった身として、これくらいはやらねばと思えば相手と自分の分の食器を流しに盛っていって洗い始めて。 )



188: 椿 [×]
2023-05-24 17:09:07



……ご馳走様でした。

( 自分で作った料理を食べるのも悪くない。……とは言っても、こうして料理の元となる材料は全て主人が労働して稼いだものなのだから無駄遣いをしないようにしなければと考えながら自分も両手を合わせて。と、片付けを率先して担当してくれようとする彼に思わず目を丸くしてしまえば慌てて彼の後をぱたぱたと追って「 そ、そんな!家事は私のお仕事ですから…! 」と止めようとするも既に洗い始めてしまった彼を見て〝気を遣わせてしまった〟と眉を下げてはその隣にちょこん、とちまく立っては「 お皿拭きは私がやります。…ありがとうございます、 」と、本当はちょっぴり傷口に水が染みたりするのが怖かったので彼の申し出は願ってもいないことだったのかふにゃりと笑って。それに2人でやった方が直ぐに終わって早く出かけられるし、と彼には言わずに自分の中だけで呟いては布巾を持ってこくん、と頷き。 )




189: 大祝直政 [×]
2023-05-24 21:29:18




手、切ってるだろ。絆創膏が剥がれたらダメなんだからこれくらいやるよ。

( 皿を持てばぱたぱたと慌てる相手に、そんな状態のおなごに水仕事なんてさせられないと頑なに譲らずに己がやろうとして。一人暮らしの賜物か、手慣れた手つきで皿を洗っていると、水拭きだけでもと食い下がり、隣に立ちはだかる相手に、働き屋の癖が抜け切っていないのだなとやれやれと小さく息を吐き、まぁ水を扱わないそれくらいならとこちらも折れれば「 ん、じゃあ頼むよ。 」と泡をゆすいだ皿を相手に渡していき。作業する人間が増えれば仕事が進む速度も比例して早くなり、思いの外早く片付けが終われば「 よし、じゃあ出かける準備をしようか。 」と待ちかねた時間に備えようと。「 そうだな…1時間後くらいに出発するから、それまでに支度をすること。いいな? 」と時間も決めれば己もその準備をするために私室へと向かって。 )



190: 椿 [×]
2023-05-24 23:01:36



お任せくださいな!

( 彼から直々に頼まれればぱあっと表情を輝かせてこくんと頷き、次々に渡される食器たちを丁寧に布巾で拭いていき。随分と手際の良い彼をぽけーっと眺めてはお独り暮らしが長いのかしら…と邪推しつつも皿を拭く手は止まることなく動き、自分一人で行う時よりも余程早く作業が終わり。1時間後に出発だと告げられれば「 畏まりました。お洒落して参りますね。 」と人懐こい笑顔を浮かべながら小さくガッツポーズをして見せて。彼と同じく私室へと向かえば、もう着る服は既に決めていたのかクローゼットから直ぐに白いワンピースを取り出して。ふんわりとしたパフスリーブに細腰をキュッと強調させるような切り返し、ひらりと広がる全円スカートは何枚ものレースが重なっているようなチュール素材で襟元は可愛らしい丸襟となっている可愛らしいこのワンピースはこの屋敷に来た日に彼が選んでくれたものである。靴は可愛らしいパールが足首を彩る白のパンプスを履いて、髪は美しく波打った黒髪を惜しげも無く下ろして顔周りを耳にかければ、頭に白いレースの中に金の小花刺繍が散りばめられたカチューシャをつけてコーディネートは完成。白粉やら頬紅を軽くはたいて、大人過ぎず子供過ぎないさくらんぼ色の紅を引いて化粧も完成。大きな姿見でなんどもくるくると回ってどこもおかしな所がないと確認すれば、準備が出来たと玄関の方へと向かって。 )



191: 大祝直政 [×]
2023-05-25 07:37:07




( ふんすと鼻息を荒くしそうなくらいに気合いを入れて、愛い笑顔を浮かべながらお洒落をしてくると宣言する相手に、おハナさんがとびきりの服を選んでくれたのだからそれはそれは大層な美女が出来上がるのだろうなと、その気合いの入れように思わず笑みがこぼれてしまえば期待が高まって。さて、自分の方はというと、外出なのだから仕事行きよりもカジュアルなものをと黒のスラックスに爽やかな水色のカッターシャツを身につけ、上から黒のジャケットを羽織れば、せっかくなのだからと普段はやらない髪のセットをして、オールバックに整えれば額にかかっていた髪が上げられたためか精悍さに磨きがかかり。仕上げにいつものように花の香水を振って準備完了といったところで、集合場所の玄関へと向かえばそこには天女と見紛うほどの椿がいて。てっきりおハナ特選の服を着るかと思っていたのに、こちらが選んだ可憐な白ワンピースを身に纏う相手を見ればなんだかむず痒くも嬉しく感じ。顔に白粉と頬紅がはたかれれば、もともとが化粧いらずの美貌だというのに更に磨きがかかっていて、これでは遊郭に通う男どもを手玉にとることなど赤子の手をひねるようなものだろう。つくづく、相手の美貌に畏れを感じればあまりの美しさに一瞬言葉を忘れていたのかハッと我にかえり「 綺麗だ…。綺麗だよ。椿。 」と感嘆の息を漏らすように相手を褒め称えて。 )

( / 服装の表現がお粗末で申し訳ありません…。椿様の表現には驚かされてばかりです。

外出の流れなどいかがいたしましょうか?ひとまずなんでも揃う百貨店のようなものに行くよう考えておりますが、それ以外にどこか行かせますか? )



192: 椿 [×]
2023-05-25 18:38:20



、─── っ、…。

( 物語の中で少女が王子様に恋をするときに花が散るようなよく有るようなことだが、成程これは。いつも下ろした前髪をオールバックに整えれば切れ長の月のような彼の黒瑪瑙がよりハッキリと強調されて彼の視線が射抜く全てを恋に落としていくような感覚にすら陥ってしまうほどの美しさ、それからふわりと香る花の香水も合わされば桃源郷に自分が迷い込んでしまったのかと思ってしまうような感覚に陥り椿の呼吸と周りの時間がはた、と止まってしまったかのようで。此方を綺麗だと評する彼の言葉にすら桃のような優しい甘さを称えているようで、椿は少し見惚れたあとによわよわと目尻を下げては「 直政様も、…とても素敵です…。 」と恥じらう乙女のごたる桃色の頬を隠すようにもじもじと足元に視線をやれば、嗚呼どうしようこのままじゃ今日1日彼を見られないわと自身の天の川のような黒髪を肩からさらりと落としながらきゅ、と胸元で両手を握り。 )


( / お褒めいただきありがとうございます…!!
とんでもないです、男性のお洋服の構造や説明がとても難しい中此方でも鮮明に脳裏に浮かぶような文章とても助かっております…!

そうですね…!相当色んなお店が集まっているでしょうし、椿が百貨店に行ったことないでしょうから、本日はひとまず百貨店だけでいいんじゃないかなぁと思います…! )




193: 大祝直政 [×]
2023-05-26 12:13:20




( お互いのことを褒め称えれば、2人してまるで付き合いたての番のようによわよわてれてれと甘ったるい空気を醸し出し、そのむず痒さにこちらも頬を赤らめながら、相手の生娘のような反応と言葉を受け取って。こちらははたちを超えたというのに、まるで思春期同士の交際のような椿との時間に、調子を狂わされてばかりだと自嘲気味に心の中で思えば、相手が水揚げを済ませてしまったのならいったいどれだけの男が群がったのだろうかと鳥肌を立たせて。と、このまま2人でもじもじしていたのでは一向に外出に出ることができないため「 んんっ 」と咳払いをして気を取り直せば「 よし、行こうか。 」と声をかけながらいつものように、相手に手を差し出し、その手に相手のちいちゃな手が乗せられればその手を引いて屋敷を出て。 )

( / いえいえ…!こちらはファッションに疎くて調べながら手探りでやっておりますので変なところがないか不安です。

了解しました!以前言っていた水族館や遊園地などはまた今度ですね! )



194: 椿 [×]
2023-05-26 18:40:51



─── …はい、

( 彼の暖かくて大きな手に包まれれば、本当に絵本の中の王子が姫にするようにいつもの様にエスコートをされてふにゃふにゃと微笑んで。屋敷の外に出ると今日も気持ちの良い日本晴れで、花街にいた頃にはこうして健康的にお天道様の下を歩き回るなんて想像もできずになんだかくすぐったい様なまだ慣れていないそわそわとした気持ちが胸を踊らせて。そう言えば、とふと彼の方へ視線を向けては「 今日はどちらに行かれるんですか、? 」と、良いところとは言われていたが具体的な行き先を聞いていなかったと思い出したのかふわりとした黒髪を揺らしながら緩く首を傾げて。舞に必要な道具などどこに売っているのかしらと、常に身の回りに道具があるのが当然の生活を行っていた椿には想像がつかずただただ不思議そうに長いまつ毛に縁どられた蘇芳をぱちぱちと瞬きさせて。 )


( / 私も男性の服装については全く疎い側ですのでどうぞお気軽にやっていっていただければと…!!
そうですね…!以前仰っていた看病のくだりも今回でやってしまおうかなと思っているので、また次回に回せればと……!)




195: 大祝直政 [×]
2023-05-27 08:57:45




( 外に出れば穏やかだった朝の陽射しが燦々と輝く日光になっていて、この様子だとジャケットは要らなかっただろうかと思いながら、相手の手を引いていて。そうして車の中までエスコートし、自分も車に乗っていざ!と車を走らせると、傍の相手がまるで遠足を翌日に控えた小学生のように期待を胸にしながら問いかけてくれば「 そうだな…。 」と、なんでもそろう百貨店に行くことは計画していても、相手に一口に百貨店と言っても想像が出来ないだろうからとどう説明したものかと考え込み。しばらく考え込んでもうまく説明できる言葉が見当たらず、諦めて「 なんでも揃うところ。まぁ、行ってみてのお楽しみだな。 」と、簡潔な説明だけをしては相手の期待を煽るようにはぐらかし、「 おハナさんの店より大きい、とだけ言っておこうかな。 」と、相手が想像するところを見るのも面白そうかと思ってヒントだけ出して。 )

( / なるほど!帰ってきて疲れが溜まって…という感じですね! )



196: 椿 [×]
2023-05-27 17:18:14



おハナさんのお店より……大きい……。

( 彼の言葉にぽつりと不思議そうに瞳を丸くしたものの、今まで自分の中での大きな建物と言えば郭しか思い浮かばなかった自分にとっておハナの店でさえお城と見まごうほどに大きかったというのに、それ以上とは。むむむ。と端麗な眉を寄せながら真剣に悩むものの、やはり外に出たことのない自分には想像がつかず。「 直政さまはよく行かれるんですか、? 」と、ふと隣の彼を見上げてはその場所に彼はよく行くのかと。もしかして舞に必要な道具だけじゃなくてもっとたくさんの他の品物が売ってるのかもしれないわ、と名探偵ぶって正解の分からぬ問題を当てようと世間知らずながらも自分の中でだんだんと情報を整理していって。……マァ今のところおハナの店より大きいことと舞に必要な道具が売っているということしか分からないのだが。 )


( / そのような形にしていこうかなと思います…!!!
よろしくお願いします…!! )




197: 大祝直政 [×]
2023-05-28 10:05:47




そうだな…。

( 運転している最中、隣からそこを贔屓しているのかと問いかけられればフロントガラスから目を離すことなくなにやら考え込むように遠くを見つめて。確かに贔屓にしてはいるものの、よく行くかと問われるとそうでもない。ちょうど赤信号で止まればどう言ったものかと悩み果て、頭の中に浮かんだのは「 特別な時に行ったりするな。 」と、なにか大事な時に赴くことが多いと、更に相手の想像力を煽るような台詞を吐いては赤から青に変わった信号を確認すれば発車させて。そうして運転すること数十分。「 よし、着いた。 」と呟いた時に見えるのは五、六階建てはあろうかという高さの百貨店で。おハナの店のように外観は豪奢とは言わないが、それでも見るからに清潔で上等な外観で、何より、賑やかささえ伝わってくるような大きさで車から降りれば「 さぁ、行こう。 」と助手席の相手に手を伸ばして。 )

( / 了解しました!こちらこそよろしくお願いします! / 蹴可 )



198: 椿 [×]
2023-05-28 16:52:43



とくべつなとき……、

( ふむ、と彼の言葉を復唱しながらそれぞれ貰ったヒントたちで自分の中の知りうる限りの建物を想像するも、矢張りどのヒントをとっても遊郭しか出てこず首を捻り。だって女を買うのはお金がかかるから特別な時だけって姐さんのお客さんが言ってたし。そんなこんなと思考の海にどっぷりと使っている間に目的地に到着したらしく、彼の言葉でふっと意識を浮上させては目の前にドンと鎮座する大きく上等な建物にぱちぱちと何度も瞬きをして。入らなくてもこの店には上等な人間しか入ってはならないというような謎の威圧感を感じるし、確かにこれは特別な時でなければ足を踏み入れてはいけないのかもしない、と少々怖気付いては、いつものように優しく差し出された彼の手におずおずと自分の手を重ねて車から出ると、「 あの、……私、ほんとに、ここに入っていいんでしょうか… 」と不安に揺れた蘇芳で彼を見上げてはどうしよう、と言いたげに問いかけて。 )





199: 大祝直政 [×]
2023-05-29 07:15:35




( 相手がこちらの手を取る時はその小さな手できゅ、と本当に力を入れているのかわからないくらいの力量で握り返してくるのだが、今回はそれに拍車をかけているような、おずおずといった感じで手を取ってくれば、いつもと違う様子に首を傾げて。不安に惑う蘇芳をこちらに向けながら、そのおかしな様子の原因を問いかけてくると「 なんだ、そんなこと気にしてたのか。 」と、身請け初日であられもない姿で夜這いに来たり、約束を破った主人に確たる態度で対応したくせにこんなことでおろおろしだす相手におかしなものだと思わず笑みをこぼしながらそう言って。まぁ初めての場所にはそれなりの不安というものがあるのだろう。その不安を解消してあげるように繋いだ手を優しく力を込めて握り「 大丈夫。ほら、普通の人だって入っていってるじゃないか。 」と、百貨店の入り口を指差せば、さすがに整った服装ではあるが、今の椿の服装に比べればいくらかグレードが下といったもので。 )

だから大丈夫。俺と、おハナさんの服を信じろ。



200: 椿 [×]
2023-05-29 12:52:50



直政様と、おハナさんのお洋服を…。
─── … はい!

( 彼が指した通り、あの大きな建物には少し金持ちの一般人…遊郭で言うのであれば散茶の女、頑張って格子の女を買えるであろう服装の人々や家族も入っているのを見かければ先程よりも焦った心は少しだけ落ち着いて。それに引き続き彼から告げられた言葉にぱちり、と瞬きをすれば彼の夜空のような黒瑪瑙とそれから自身の着ているふわりと広がる可愛らしい白のワンピースと、それから艶々と美しく光るヒールを見て。するとなぜだか先程まで自分の胸中を閉めていた不安はどこへやら、だんだんとその不安の芽たちはそっとまた地中に眠っていってしまい。優しく自身の手を握ってくれる彼の手にまた応えるようにキュ、と握り返してはいつものような花のような笑顔をぱっと浮かべてはこくりと浮かべて。自分には魔法のかかったお洋服と魔法使いさんが着いているんだ、と実感すればなにだかとても勇気が湧いてくるようで、これもまた彼の魔法なのだなとふと思えばやわやわと目尻を下げて微笑んで。 )




201: 大祝直政 [×]
2023-05-30 06:23:35




よし。

( こちらの励ましになんの疑いもすることなく、可愛らしい笑顔を浮かべながら元気よく返事をしてくる相手に、こちらもつられて笑うように上記のように呟いて。単純というか素直というか、己の言葉一つで簡単に御せてしまうと、昨日のような冷たい態度がまるで嘘のように子供だなと苦笑してしまいながら、相手の手を引けばいよいよ百貨店の中に入っていき。そうして視界に広がるのは清潔な内装に、さまざまな店が立ち並ぶ店内。陶器に顔が写りそうなくらいに輝く食器が並ぶ店に、趣味の良い革のバックが並ぶ店、これまた煌びやかに輝くアクセサリーが並ぶ店と見るからに高級志向の店が軒を連ねており、しかし己はそんなことも意に介さず「 楽器は売ってあるのかな…。 」と呑気に案内板を眺めていて。 )

( / 扇、三味線はともかく他にはどんな店を回らせましょうか? )



202: 椿 [×]
2023-05-30 08:35:32



─── ……すごい……。

( 見渡す限りにずらりと並ぶ色様々な店に蘇芳の瞳を何度も瞬きさせては感嘆の声をぽつりと零して。どの店の店員も皆おしとやかな百合の花のようで、美しい女たちがものを売っているということでは遊郭と似たようなものなのに店員の女たちは皆健康的にふっくらとしており血色も良く、なにだかとんでもない差を感じてしまい。だがやはりどの店も高級志向で、とてもではないが一般庶民ではホイホイと簡単に財布を開けるような場所ではないのは椿の目にも分かる。そんなことを気にせず楽器店を探す素振りを見せる彼にヒュ、と血の気が引いては「 ほ、本当に買うおつもりなんですか… 」ところころとした鈴の声を震わせながら恐る恐る確認して。だってこういう所の楽器ってことはあれでしょう、全部新品で高級な素材でできてるものしか売っていないもの。扇なんて花魁に持たせるようなものしか売っていないわ。と語らずともその瞳はどうしようどうしようと焦っていることがわかり。……実を言えば確かに芸妓としてはそんなにお高い楽器や扇を触れるのはとっても心が踊るのだが、本当に一刻だけでいいのだ。買わずとも、その、貸し出しとかで。そんな心は恐らく彼に伝わることなく、椿はただただこのひたすらに物を買い与えられている現実の打開策を考えて。 )




203: 大祝直政 [×]
2023-05-30 16:02:43




それが今日の目的だからな。それに、昨日、約束を破ってしまったし。

( ふーむ、と案内板を眺めていると、がやがやとした雑踏の喧騒の中でもよく聞き取れる鈴のような声が、どこかおろおろとした声で問いかけられると、まだ気にしているのかと、仕方ないなと苦笑しながら上記のように述べて。今日はそれらを買うためにここに来たのであって、その目的を果たさなければいったい何をしにここに来たのだろうか。いやまぁこの百貨店の中には様々な店があるのだからそれ以外にもやれることはあるのだが、あくまで今日の1番の目的はそれであるし、昨日、相手との約束を破ってしまった罪滅ぼしだとそれらしいことを言い張って。しばらく案内板とのにらめっこをしたあと、『 楽器店 』なる文字を見つければ「 ほら、行こう! 」と相手が心の内で何を思っているかなど知る由もなく、その手を引いて楽器店へと歩を進めて。 )



204: 椿 [×]
2023-05-30 22:00:45



そんな、謝っていただきましたしそれはもう─── わッ、

( 自分はもう気にしていないと伝えようとするが早いか、彼の手に優しく引かれれば驚いたような声を上げつつも大人しく彼について行き。イヤ、言ってしまえば確かに昨晩は自分も怒りすぎてしまった自覚はとてもあるのだが。それはそれとしてその事を引き合いに出されたら自分も何も言えなくなってしまうのか椿はエエイなんとでもなれと言いたげにぴかぴか美しい様々な新品の楽器の並ぶ高級そうな楽器店へと歩みを進めて。楽器店にたどり着けば、それはもう椿からしたら宝の山のような場所で2つの蘇芳をきらきらと輝かせながら言葉もなく店内をジッと見つめて。琴や三味線に始まり、初めて見る西洋の楽器まで。椿はどきどきと興奮で高鳴る心臓すらも気にならぬ様子で無意識に繋いだ彼の手をキュ…と握って。 )


( / 返信したつもりが出来ていませんでしたすみません…!!

そうですね…!お洋服はもう揃えましたし、お化粧品…?あとは直政様の趣味のものなどがあれば椿は喜んでその買い物について行くかと…!! )




205: 大祝直政 [×]
2023-05-31 13:49:12




( 目的の楽器店へと辿り着けばさすが専門店というべきか、様々な楽器や楽譜などがずらりと並んでいて。黄金に輝くトロンボーンやサックスといった吹奏楽器に琴やハープなど、おそらくそこに目的のブツがあるだろう弦楽器。そして店の中央には堂々と鎮座するグランドピアノと、普段楽器を嗜まない己でも、その異世界感になんだか子供のようにわくわくしてくると、隣の相手もこちらと同じ気持ちのようで握られる手に力が加われば「 行こうか。 」とこちらからも優しく握り返しながら手を引いて店の中に入り。足が向いたのは三味線が置いてあるだろう弦楽器のコーナー…のはずなのだが、その道中で目を奪われる楽器たちにたびたび足を止めながら「 ほー 」や「 ふ~ん 」と感心するような息をこぼして。そうやって店内で歩みを進めていけば少々時間はかかったがようやく弦楽器のコーナーに辿り着き、その中でも三味線が並ぶ列に来れば「 えーっと…一番良いものは…。 」とまるでそれが当たり前のことのようにこの並びの中で一番なものをと探し始めて「 椿も、気になったのがあったら教えてくれ。 」 と有識者の相手の判断も参考にしようとして。 )

( / 大丈夫ですよ!

化粧品もいいですね!個人的にはアクセサリー関連で買い足したいなというのと、太夫が着るような、うなじやら肩周りやらがはだけている花魁衣装を椿様に買うのはいかがかな、と。そういうときにしか着る場面は無いかもしれませんが雰囲気が出るかと思いまして。 )



206: 椿 [×]
2023-06-01 22:51:23



─── ……すてき、

( 初めておハナの店に行った時と同様…下手すれば其れよりもずうっときらきらと瞳を輝かせ、様々な楽器に釘付けになるようにその蘇芳の瞳は語らずとも〝楽しい〟と書いてあり。店内にあるどれもが美しくシッカリとした作りの三味線ばかりで、張り詰めた弦は新しく練習中に切れてしまうだなんてことは絶対に無さそうな頼もしい様子に椿の心は奪われてばかりで。気になるもの、と言われてちらりと視線をさ迷わせては、値段よりも先に三味線の方に目が言っているにもかかわらず鍛え上げられた審美眼はやはり高級なものばかりを追ってしまい。だがしかしさすが楽器、1番値段の低いものにもかかわらず値の張るそれらは到底椿からオネダリできるような代物ではなく。それでもやはり芸妓心はどうしてもその三味線たちを弾きたいとうずうず疼いてしまい、「 あの、…買う買わないは、別にして。試し弾きをさせていただいてもよろしいでしょうか。 」とおずおずと申してみて。だってこんなに高級な楽器、一生に一度触れるか触れないかかどうかだもの。 )



( / 花魁衣装もアクセサリーもすてきです…!!!!
せっかく花街育ちですし、たしかにそういった装いで設定を活用していけて良いとおもいます…!!! )



207: 大祝直政 [×]
2023-06-02 11:49:59




あぁ、それもそうだな。

( 三味線の傍にある値札には楽器として、それも高級志向なものでかなりの値が張り、結構するのだなと感心するが己の金銭感覚ではまだ動揺するほどではなくて。はて、どれがいいのだろうかと並ぶ三味線を眺めるが初心者がどれがいいものかとわかるはずもなく、ただうんうんと困ったように唸っており、そんな折に傍の相手が控えめにとにかく試し弾きを、と請うてくると、有識者が触らなくてはわからないというのに確かに眺めているばかりじゃダメだろうと気付かされて。「 すいません。 」と店内の従業員に声をかければ立派にそれでも上品にひげを蓄えた紳士がこちらに気づいて歩み寄ってきて。それから三味線を椿に試し弾きさせて欲しい旨を説明すれば快く快諾してくれて、「 いいってさ。どれにする? 」さぁ早速と言わんばかりに食い気味で問い掛けて。 )

( / 許可していただき、ありがとうございます!それではそのように進めさせていただきますね! )



208: 椿 [×]
2023-06-02 21:54:15



……。
直政さま、少し後ろを向いていてくださいまし。


( 彼の言葉に少し迷ったように視線をさ迷わせたものの、ソリャアもういちばん高いものを弾いてみたいのが芸妓の性で。だがしかしそれを選んだらきっと彼はそれを買ってしまうので、いっそのこと値段を見せずに弾けば良いのだ。自分は試し弾きで素晴らしい三味線に触れられるし、彼は自分の耳に1番馴染む音を選ぶことが出来る。高いからと言って其れが万人に受け入れられるとは限らないのだ。椿はちいちゃな手で彼の広い背中をそっと押せば自分に背を向けるようにくるりと。そうして漸く店員の紳士に「 この子と、……ええと。この子。それからこの子をお願いします。直政様も、もう此方を向いて構いませんよ。 」最も高級な三味線と、それから自分の審美眼で選択した三味線を2つほど。まずは3つの中からいちばん安価な……とは言っても一般的に見たらとても高価な値段だし遊郭で実際に弾いていたものよりも余程値の張るものなのだが、其れをそっと手に取ればあれだけいつもの様に触っていた三味線に触れるのがなにだかとても久しぶりなような気がして椿の頬は緩んでしまい。紳士の用意してくれた椅子にそっと腰をかければ撥の感触を確かめるかのように何とか握った後にビィン、……と一音。鼓膜を震わすその音は母親の声よりもよく聞いた音で。そのまま何度か弦を弾いた後に遊郭でよく演奏した曲の一節を弾けば実に癖の無い良い音色だと満足気で。 )


( / ありがとうございます…!!
是非そのように進めていただければ幸いです…!!/蹴り可 )




209: 大祝直政 [×]
2023-06-02 22:15:19




( / 一旦本体会話だけ失礼します!三味線に関してですが、椿様の方からなにもなければ偶然にも一番高価なものを聞き当てることにしようかと思っておりますがいかがでしょうか?なにか考えがあるなら何なりとお申し付けください! )



210: 椿 [×]
2023-06-02 23:01:46



( / もちろんです!直政様なら耳も肥えていらっしゃるので、某お正月の格付けのように一流を当てられると思いますので……!!! )




211: 大祝直政 [×]
2023-06-03 10:05:37




…?いいけど…。

( 椿に加えて店員が混ざれば有識者が2人に増え、これならば素人の自分が出る幕はないだろうと、2人に全面の信頼を置いて見守ろうとするが、突然椿から後ろを向けと言われると、首を傾げながらその意図が読めずにいるも相手の小さな手のなすがままに後ろを向かされて。振り向く許可が出ればどうやら後ろを向いている間に相手は三本の三味線を選んでいたようで、しかし己が後ろを向く必要があったのだろうかとあらためて首を捻って。相手が椅子に座り、撥を握りいざ、と弦を一音弾くと静かな店内に春風のような優しい音が強くしなやかに広がっていき。それから椿は興が乗ったのかある唄の一節を弾けば「 おぉ…。 」と三味線の音色もそうだが弾き手の腕前はもっとすごいものだと感心して。そうして二本目の三味線の音も聞けば次は一本目のものとは違い、強く吹き抜けるような力強さの音で、同じ楽器といえどここまで性格が違うものなのだなと唸って。そうして最後の三味線の番。さてこれはどんなものかと期待していたところで、一音目からこれまでの二つのものとは一線を画すものだとハッキリわかるほど心に訴えかけてくるような音で。一つ目の三味線の優しさと、二つ目の三味線の力強さを兼ね備え、そのいいとこ取りをした音は長くしなやかに響いていく…かと思いきや、その余韻はなんの未練もなく消えていくように無駄な音は一切ない。椿の弾く一節を聴き終えるとあまりの音に感動すら覚えるほどで鳥肌さえ立ち、一瞬我を忘れかけるが意識を取り戻せば「 すごかったな。 」と三味線もそうだがその持ち味をここまで引き出した相手を賞賛すれば「 で、その三つが欲しいのか? 」と、椿が欲しいのなら全て買ってあげようと突飛なことを口にして。 )

( / 了解いたしました!そのように進めさせていただきます!上でごちゃごちゃそれっぽく書いておりますが当方、三味線には何の知識もありませんなでご了承ください…。 )



212: 椿 [×]
2023-06-03 21:37:33



みっ、……ち、違います!

( 最後の三味線を弾き終えれば、ふぅと一息細く息を吐く。大好きなものにこうして触れられる時間というのは、一瞬のようにも永遠のようにも感じられて椿の中の胸の高まりは抑えられずにどくどくと高鳴る心臓はそのままに撥をぎゅ、と握りしめいた頃。唐突に問われた彼からの質問にぎょっと目を丸くして別の意味で心臓がドキドキとしてしまえば慌てて否定し。なんて金銭感覚をしているんだ、下手をしなくても一般企業の人の暫くの月収くらいにはなるのに!と椿はぶんぶん首を振れば、「 か、買うかどうかは別だと言いましたのに…!それに直政様がお気に召した音の一挺だけで十分ですから…!! 」と、自分がしっかりお金の管理をしなければ…!と斜め上の決意をして。自分は値段など気にしなくても三味線を弾くことが出来ればそれで良いのだが、恐らく小さい頃から一流を浴びてきたであろう彼の耳に合う三味線でなければならないというのは芸妓としての維持のようなもので。ふ、と椿は最後に弾いた三味線をそっと撫でながら「 これ。三絃師の袴田先生が作られたものですね。…1度だけ先生の前で弾かせていただいたことがございます。棹の感触と音の響き方が同じな気がします。 」と確認をするようにふわりと花のような微笑みを零しては、もう数年も前のことになるが遊郭にて三味線職人である男の前でその男の作った三味線を弾かせてもらったことがあると昔のことを思い出したらしく。 )





213: 椿 [×]
2023-06-03 21:38:32


( / 私も三味線の知識は全くなく…!!!
調べながらですので全然お気になさらず…!!! )




214: 大祝直政 [×]
2023-06-03 22:49:31




む、そうか…なら、俺は今のがよかったと思うよ。

( 相手を驚かせる発言や金銭感覚の具合で一見浮世離れしているようにも思えるが、その実無駄遣いは一切しないタチで、だからこそ懐は潤沢にあり己の財力なら三味線の三つくらいならなんの問題もないからと先ほどのような発言をして。ぶんぶんと首を振りながら一挺で十分だと、まるで釘を刺すような発言に遠慮しなくていいのに、と言いたげだが椿が言うならばと引き下がり、そして己が一番良かった音がと言われれば今椿が持っているものが一番印象的だったことを告げて。相手のしなやかな指先がつ、ーと三味線の棹を滑り、昔のことを懐かしむような、そんな笑みを浮かべると、椿の口ぶりからするとどうやらその界隈では有名な人物の作品のようで。『 えぇ、仰る通り、袴田先生の作品でございます。 』と店員が説明をし始め、『 先生曰く、最高傑作でこれ以上のものは作れないとまで言われたほど。名を「余韻嫋嫋」。大名弦でございます。 』と、素人からしたらこの会話ではとにかくすごい!ということしかわからず、まぁ椿も店員も太鼓判を押すのなら間違いのだろうと思えば「 これにするか? 」と三味線を夢中に眺める相手の顔を横から覗き込みながら問いかけて。 )

( / 調べるまでやるのがすごいです…!こちらも見習わなければ。 )



215: 椿 [×]
2023-06-04 22:36:31



、…………ほんとうに、良いのですか?

( 尊敬する三味線職人の手懸けた最高傑作。これを自分のものに出来たのであればどれだけ良いだろうか。だがしかし名の知れた三絃師であるさるお方の最高傑作となれば値段も花魁と一晩遊べるような値段だ。こちらを覗き込んでくる美丈夫にキュ、と眉を下げては、言葉とは裏腹にまるで小さな子供が拾ってきた犬猫を飼いたいと強請るような蘇芳色の瞳を彼の方に向けて。目は口ほどに物を言う、とは言うがそれでもただでさえ身請けからここまで彼が自分にかけている金額は果てしないものであるのにそこから更にこの三味線を強請るなど口を裂けても言えるはずがなく。なにか返せるだろうか、と自然と考えてしまう脳はつい先日彼に急がなくていいと窘められたばかりなのにどうしても花街の女らしい生き急いだ考え方をしてしまう。だがしかし〝欲しい〟とただ一言甘ったるく囁くという花魁の手も使えるようなことはなく、椿は困ったように自身の主人の回答を待つばかりで。 )


( / いえいえ!本当に自分が無知で何も世の中を知らないだけですので、背後様はどうぞ気軽にお話して貰えたら幸いです…!! )




216: 大祝直政 [×]
2023-06-05 15:00:43




椿が弾いてるところ、見ていたいからな。

( 相手の口振りからは多少の遠慮が滲み出るも、その蘇芳の瞳は嘘はつけないようで、その視線には欲しい!と訴えかける感情がダダ漏れで。相手には1番のものをと意気込んで買いに来たのだし、なにより椿が尊敬する製作者の最高傑作とここで出会ったのも何かの縁なのだろう。そして、先ほどの三味線を弾く姿は家事をして活き活きとしている相手とは違ってどこか艶やかに活き活きしていて、そんな姿もこれから見ていたいと思いながら上記のように述べて。相手の気が変わらぬうちに引き下がれないところまで行こうと思えば「 ご主人、これをくれ。 」と、相手が鈴のような甘ったるい甘え文句を口にするまでもなく、一般人が手を出すことはできないほどの大きな買い物に、眉一つ動かすことなくただそう言えば、紳士は深く頭を下げて、2人を会計まで案内してくれて。 )

( / 当方もなるべく知識を深めようとはしていますが、拙いところはどうかご容赦ください…! )



217: 椿 [×]
2023-06-05 21:54:50



、─── …直政様。ありがとうございます…!

( 端麗な眉一つ動かさずに三味線の購入を決める彼に1度ぱちり、と大きく瞬きをしたあとに嗚呼これからあの子をたくさん弾けるのねと感動で瞳に張った涙をぎりぎりで零すことなく、その大きな蘇芳で彼を見つめてはお洋服を与えられたり家事を楽しそうにしている時よりも、何よりも嬉しそうにふにゃりと破顔しては主人へと礼を告げて。どきどきと高鳴る心臓は、なにだか花魁から〝周りの人には内緒だよ〟ときらきら光る綺麗な簪を貰った時の高揚感によく似ている。廓の子達に言ったらみんな驚くかしら、先生にまた会えた時に言ったら笑ってくださるかしら、なんて年相応のわくわくふわふわとした気持ちを体からめいっぱいきらきらさせながら自然と緩んでしまう頬にそっと両手を添えては、椿はんふふ、とやっぱり笑ってしまい。 )


( / とんでもない!私も拙いところばかりですがこのままお話させていただけたら幸せです…!! )




218: 大祝直政 [×]
2023-06-06 14:52:46




( 自分にとっては痛くも痒くもない額ではあるが、それでもやはり普段で考えると大きめの買い物で、しかし相手と生活を始めてからおそらく1番と言わんばかりの笑顔を向けられると帳消しになるくらいうかばれる。遠慮しい相手とはいえ、やはりとびっきりのものが手に入るとなればそれほどまでに嬉しいのだろう。両手に頬を添える相手を見ているとあらためて、ここに連れてきてよかったと思いながら会計に案内する店員についていき。しかし、その道中にまるでこの店の首領だと言わんばかりに店の中央に居座るグランドピアノの前を横切れば、ふと何を思ったのか足を止めてじっとそのピアノを眺めて。 )

( / いえいえ、こちらからもお願いすることです…!当方、少し本体がごたついているので下手な文になってしまいますが、このままお相手を願えたらと。 )


219: 大祝直政 [×]
2023-06-06 15:09:53




( 自分にとっては痛くも痒くもない額ではあるが、それでもやはり普段で考えると大きめの買い物で、しかし相手と生活を始めてからおそらく1番と言わんばかりの笑顔を向けられると帳消しになるくらいうかばれる。遠慮しい相手とはいえ、やはりとびっきりのものが手に入るとなればそれほどまでに嬉しいのだろう。両手に頬を添える相手を見ているとあらためて、ここに連れてきてよかったと思いながら会計に案内する店員についていき。しかし、その道中にまるでこの店の首領だと言わんばかりに店の中央に居座るグランドピアノの前を横切れば、その荘厳な佇まいに目が釘付けになって思わず立ち止まって。「 椿は…ピアノは弾けるのか? 」と視線はピアノに向けたまま、傍の相手になんとなしに問いかけてみるがその視線は至って真剣そのもの。その様子は一歩間違ってしまえばポンと眉ひとつ動かすことなく買ってしまいそうなほどで。 そしてそのピアノの値札には「 一千万 」、と…。 )

( / すいません!少し書き足しました! )



220: 椿 [×]
2023-06-07 12:28:43



ピアノですか、?
いいえ、弾いたことがなくて…。でもあんなに素敵な音色ですもの、自由に弾けるようになったら、─── …う、嘘です!!私!三味線一筋ですもの!!


( はた、と立ち止まった彼にハテ何だろうとその視線の先を自分も追えばそこには荘厳たる佇まいのグランドピアノ。そういえば人生で一度も弾いたことがないわ、とぼんやり思えば丁度彼から質問が来たので考えていたことをそのままつらつらと返し…かけたものの、ふと届いたとんでもない値段のつぶやきと彼の表情を見ては下手をすればそのままポイと買ってしまいそうな危うさを瞬時に察知したのか途中まで話しかけた言葉の掌をアッサリと返せばぶんぶんと首を振りながら〝それは本当にダメなやつだ〟と言わんばかりに。もしこの人は私が悪い子だったらどうするのだろう、いやでも彼にとってはこの金額は端金なのかしらと混乱した頭でぐるぐると考えては彼の手をきゅ、と繋いでは「 ほ、ほら直政様。店員さんが待っていますから。 」とせめて彼の視界から取り敢えずこのグランドピアノを外そうと会計の方へと彼を誘導するように軽くくい、と引っ張って。 )


( お忙しい中ありがとうございます…!!
ご自身の体調第一に、無理なさらないでくださいね…!!)





221: 大祝直政 [×]
2023-06-08 20:19:41




あ、ほら、自由に試し弾き出来るってさ。ちょっとだけちょっとだけ。

( 『 自由に弾けるようになったら 』相手の呟きを耳聡く聞いていたようでふーん、へーえ、なるほどーと、言質は聞こえたと、だんだんと瞳をきらきら輝かせながらどこか無邪気に笑顔を浮かべれば、名札の横にある触っていいとの記しを指差して。椿のちいちゃな手ではひとまわりもふたまわりも大きい己の体を引っ張ることなど出来ず、逆にその手をむんずと握り返せば良いではないか良いではないかと引っ張り返してずかずかとピアノの前まで連れて行き。相手を強引に椅子に座らせれば自分もその隣に座り「 ほら、触ってみな。 」と相手の白魚のような手の上に自分の手を重ねながら鍵盤へとリードして。 )

( / ありがとうございます!なるべく早く返信できるようにしますので…! / 蹴可 )



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