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花一匁(〆)/382


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自分のトピックを作る
101: 椿 [×]
2023-05-09 16:16:05



こおひい……。
飲んだことないです、でも直政様が好きなものなら私も好きになりたい。

( 珈琲。聞いた事はあるけれど飲んだことはなく、けれどたしか姐さんのお客さんが飲んでいたのを見た程度だが匂いが苦そうだなという思い出しかないもので。だがしかし朝食に飲むくらいならばきっと彼が好んでいるものなのだろう、と考えては椿はこてりと首を傾げた後に自分も好きになりたいと答え。彼はこんなに広い家で1人で住んでいるのだな、と改めて実感しては今迄色んな人々に囲まれて生きてきた自分にはよほど想像ができないほど寂しいことだとどうしても思ってしまう。昨日1人で眠る時すら自分は寂しかったのに。頬を染めながら嬉しそうに謙遜する彼にきゅん、と庇護欲というか、母性というか、女性の柔らかな部分にとすんと刺さってしまえば椿はニコニコと笑って「 私も、直政様みたいに上手に作れるように頑張りますね。 」と、彼の言葉に甘えて静かに席につけば改めて美味しそうで豪華な朝食にきらきらと瞳を輝かせては彼は朝食だと洋食が好きなんだなと頭の中のメモにまた1項目を書き足して。パンやベーコンの焼き加減だったり、目玉焼きの焼き方だったり。少しでも彼の好きな物を作れるようになろう、と。 )




102: 大祝直政 [×]
2023-05-09 18:27:18




…無理はしないように。

( メーカーから珈琲をカップに注げば豊かで香ばしい香りが食卓に広がっていく。うん、今日もいい塩梅だと我ながら納得の出来に淹れることができたようで。飲んだことはないが、こちらと好きなものを共有したいと、まるで恋人のような不意打ちの台詞に「 ん゛んっ 」と吹き出しそうになって。己の好きなものを誰かに好きになってもらうということはそれは嬉しいものだが、相手にそんなことを言われてしまうと思春期男子にありがちな勘違いをしてしまいそうになる。頬をほんのりと赤らめながら、相手の分の珈琲をカップに注ぎ、相手の前に持っていき。飲むのが初めてならばおそらく…というより確実にその味に驚いてしまうだろう。一応、助け舟としてシュガーポットと牛乳も持ってきて。ニコニコと笑いながら、これからは食事は任せろと頼もしい台詞を吐く相手に、そういえばまだ相手の手料理は食べたことがなく、いったいどんな料理を作るのだろうかと気になりながら「 あぁ、楽しみにしてる。 」と自分以外の誰かの家庭料理というのが初めてなため、その期待を胸に笑顔を浮かべながらそう言って。手を合わせていざ食事。目玉焼きの黄身の部分を割ればとろりと完璧な半熟加減で、それをベーコンに絡めて口に放り込めば「 うん。 」とだけ頷くが、出来栄えはそのなんとも幸せそうな表情を見れば簡単に察することができて。 )



103: 椿 [×]
2023-05-09 19:20:56



─── …… いただきます。

( 両手を合わせて、深々と頭を下げる。ふわりと香ってくる珈琲の匂いも、ベーコンやトーストの焼けた香ばしい匂いも、それから部屋へ穏やかに降り注いでいる朝の光も全てが新鮮で柔らかくて、椿の心も陽の光によってどろりと溶けていくようで表情は穏やかで。早速、と彼の淹れてくれた珈琲の入ったカップをそっと持てばゆらゆらと湯気の立ち上る珈琲にふうふうと息を吹きかけてこくん、と一口。途端、口の中に広がる苦味とコクに思わず蘇芳の瞳を見開けば思わず噴き出してしまいそうなのを必死で飲み込み 「 っ、げほ、っっごほ、に、にが…! 」 と人生で初めて経験する苦味に目を白黒させて。直政様も姐さんのお客さんも美味しそうに飲んでいたのに、珈琲ってこんなにも苦いものなの、と普段甘いものを好んでいる自分にとっては未体験のものらしくその瞳は〝珈琲がにがい!きらい!〟と言うよりはただただビックリしているだけのようで。 )



104: 大祝直政 [×]
2023-05-09 21:36:59




( ベーコンと目玉焼きの具合がよければお次はトーストを。バターを塗れば黄金色に輝きながら、溶けて染み込んでいき、それを大きく口を開けて迎え入れようとした瞬間、目の前の相手が初めてのコーヒーの味にむせれば、「 まぁ、そうなるな。 」あぁやっぱりと苦笑して。自分だって、初めてコーヒーを飲んだときには苦くて渋くてとても飲めるものではなかったのだから、まだ18にもならない少女がコーヒーの味を理解できるはずがないだろう。しかし、自分の好きなものを好きになろうとしてくれた相手の気持ちを無碍にできずになにも注意しなかった自分にも非があるため、助け舟として用意しておいたシュガーポットから角砂糖を1個…いや2個、相手のカップに入れてあげ、仕上げに牛乳をほんの少し垂らして応急処置を施せば「 はら、これでどうだ? 」とカップのコーヒーは漆黒から柔らかな茶色に染まっていき。 )



105: 椿 [×]
2023-05-09 22:27:35



あう…………

( まだ舌に苦味がこびり付いているような気がして顔をムキャ!とくしゃくしゃにさせながら椿が悶えていると、何やら彼が珈琲になにかを施してくれたようでもう一度飲んでみるように促される。生理的に出てきた涙で潤んだ蘇芳で彼を本当?と言いたげに見つめては、恐る恐るといったようにカップに手を伸ばして。先程の何もかも飲み込んでしまうような黒ではなく滑らかな茶色になってどことなく匂いも甘ったるくなった其れは、今ならばなんだか飲める気がして椿はゆっくりと一口飲んで。「 !あまくて美味しい……! 」 と先程の表情からは一転、きらきらと瞳を輝かせては先程よりもずっと滑らかで甘くなった珈琲にこれなら飲めるとこくこく頷いて。これならば彼の好きなものもきっと自分も好きになれると、まるで彼が魔法を施したかのようにスっと飲みやすくなった珈琲に視線を落とせばにこにこふわふわ上機嫌に笑って。 )




106: 大祝直政 [×]
2023-05-09 23:56:16




( 苦虫をつぶしたような(実際にそういう状況なのだが)表情で初めての味にあわあわと苦しめられる相手が、魔法(砂糖)を施された珈琲を改めてくぴ、と口をつけるとたちまち表情を明るくさせていく様を見ればその子供のような単純さに思わずふふっと笑ってしまい。これならば相手でも珈琲を楽しめ、いずれ本当の味にも慣れていくことだろう。それがいつになるかはわからないが。そんな甘ったるい珈琲を楽しむ相手を横目に、「 ま、この味がわかるまではまだお子様だな。 」と、何も味変を施してないブラックを優雅に味わうさまを見せつけながらそうからかって。バターを塗ったトーストを平らげれば、二枚目はいちごのジャムを塗り付け味を変えて、また珈琲を味わって、穏やかな朝食の時間を送っていればふと、誰かと食事を共にすることなど久しぶりだったことに気付くと、誰かとともにこうやって食卓を囲むのはこんなにも心温まるものだったのかと思い出せば「 ふふっ。 」と幸せそうな笑いが零れて。)



107: 椿 [×]
2023-05-10 15:00:36



ぅ…。
すぐに飲めるようになりますもん。私だって立派な大人の女ですから!

( ふうふうとシッカリ冷ましながら甘ったるくなった珈琲を飲む姿はどこからどう見ても…10人が見て9人は子どもだと答えるだろうが、白磁のような餅頬をぷくりと膨らませる椿は大人の女だと言い張って。だがしかしブラックコーヒーを優雅に嗜む彼は立派な一紳士で、朝の光を纏う彼はなにだか宗教的な美しさすら感じてしまう。椿はぽ、とそんな様子の彼に頬を染めては慌てて自分もご飯を食べようと視線を食事に落とし、早速とトーストをかじればサク…と軽々しい食感の中のふわりとした食感に〝美味しい!〟と瞳を輝かせて。何も付けなくてもトーストってこんなに美味しいのねとそのまま咀嚼を続けていたものの、ふとかれの幸せそうな笑い声に気がつけば彼の笑顔に自分も何だか笑顔になってしまい「 どうかしましたか、直政様。 」と自分が想像していたよりもずっと優しい声で問いかけて。自分の慕っている人が幸せそうに微笑んでいると言うだけで自分の心まで暖かくなってしまう単純な乙女心は、にこにこふわふわと朝から椿の心を柔らかくしてしまい。 )




108: 大祝直政 [×]
2023-05-10 20:34:03




立派な女の人は自分のことを立派なんて言わないものだよ。

( 子供扱い…というか実際に子供なのだが、揶揄われたことでぽこぽこと白桃のような頬を膨らます様子はますます子供のそれで、自分で大人だと言い張る相手に、本当に大人ならばわざわざ誇示しないものであると、ふんすと自身ありげに息を吹く相手の鼻をピンッと人差し指で弾きながら指摘して。バターもジャムもつけずにトーストを小さく齧る相手がなんとも美味しそうに表情を綻ばせる様を見れば、噛み締めていたこの朝のひとときの幸せがさらに暖かみを増していき。いつものように花のようなふわりとした笑顔を向けてくる相手がどうかしたのかと問いかけてくると、幸せを噛み締めていたことでどうやら表情にまで出てしまっていたみたいで、その理由を話すのもなんだか恥ずかしく思えば「 いや、椿はいつも美味しそうに食べてるなーって。 」と、本心を誤魔化すために、昨日から食事の度に表情を綻ばせる相手のことを引き合いに出して。 )



109: 椿 [×]
2023-05-10 22:03:43



ん、…………うー。
じゃあ直政様が大人の女性にしてくださいまし。

( ぴんっ、と彼の長くしなやかな指で鼻先を弾かれてはキュ!と瞳を閉じては不満そうにさくらんぼ色の唇を尖らせて。だがしかし大人の女性というものが一体どんなものか、自分の周りには遊女しか居なかったため見本となれる女はきっと外の世界の常識とは外れていると自分でも自覚はあるのか彼の中の大人の女性ならばきっと世間一般でも〝れでぃ〟と胸を張れるものだろうと、自分がとんでもない発言をしていることにも気づかず実に真面目な表情で彼へと返して。と、 自分が美味しそうに食べると微笑む彼にあまり自覚はなかったのか、きょとん、と不思議そうに蘇芳を丸くした後に嗚呼!とすぐに笑えば「 だってね、とっても美味しいものばかりなんですもの。初めて食べるものばかり。お外は美味しいものが沢山あるんですね。 」 と幸せそうにふにゃりと頬を緩め。〝お外〟とは言わずもがな遊郭の外。これから自分が生きていく世界のことなのだが、未だに外という感覚が抜けないのか椿の表情はただにこにこと幸せそうで。 )




110: 大祝直政 [×]
2023-05-10 23:21:18




んぶふっ、!

( ベーコンの塩分とトーストで乾いた口の中を流そうと珈琲を啜っていると、また揶揄われたことによって血色の良い柔らかそうな唇を尖らせる相手が大人の女にしてほしいと、突飛で素っ頓狂なその申し出に思わず口に含んでいた珈琲を吹き出しそうになり。幸い口の中にあったのは少しだけだったためか、カップに噴き出すだけに止めることができたが口元から珈琲を垂らしてしまって。いきなりなんてことを言い出すんだこの少女はと呆れながらハンカチで口元を拭っていれば「 そういうことはまだ椿には早い。自分を大切にしなさいと昨日言ったばかりだろう。 」と、大方、花街で女が男を手球に取るときの決まり文句として学んでいたのだろう。よもや相手が無意識にそういうことを申し出たなどと思うはずもなく、昨日の相手の思いがけない行動のことを思い出しながらそう言って。どうやら誤魔化しは成功したようで、騙されたことに気づくこともなく幸せそうに笑顔を浮かべると少しだけ罪悪感を感じてしまって。遊郭の外は美味しいもので溢れていると、ふと、遊郭の中での食事はどんなものだったのかと気になれば「 これまではどんなのを食べてたんだ? 」と問いかけてみて。 )



111: 椿 [×]
2023-05-11 00:08:08



ひゃっ、……だ、大丈夫ですか……?

( 先程まで一片たりとも優雅さを欠くことのなかった彼が突然珈琲を吹き出しそうになったのを見てこちらも驚いたのかよもや自分が原因とは思わないまま、器官にでも入ったのかしらと心配そうに眉を下げて。「 ??そういうこと……? 」と彼の言葉の意図が分からずはて、と首を傾げては点と点が繋がったのか顔をぶわっと真っ赤にさせれば「 あ、いいえ、違うの、そういう意味で言ったんじゃなくて、その、あの! 」とあわあわと両手を振りながら先程のは全く無意識下のことで、〝そういう意図〟を意識をして言った訳では無いと彼にアピールをするように一生懸命言葉を紡ぐも焦り故か上手い誤魔化しが出てこず、小さな耳まで朱色に染めて〝ちがう〟と否定して。遊郭の中での食事を聞かれれば、マァもちろん彼のような上流階級の人間に嬉々として聞かせられるような食事環境という訳では無いので、少し困ったように眉を下げながら「 基本的に食事は一日に2回、白米と、それから沢庵。……階級によってはお魚や副菜が着いてくることもありますが、水揚げもまだだった私や禿たちは基本的にそれだけです。あ、でも姐さんたちが気を利かせてくだすっておかずを貰えることもありましたよ。 」と〝生きているだけで借金がかさんでいく〟遊郭では、格下の遊女たちには滅多のことでは豪勢な食事が出されることは無かったと答えて。 )



112: 大祝直政 [×]
2023-05-11 07:33:12




えっ、?そうなのか!?

( 花街の女がそういうことをいうのはそういうことなのだろう。しかし目の前の椿は『 はて? 』とゆるりと首を傾げていてなにやら様子がおかしいと感じ始めて。しかしすぐにこちらが考えていたことを察したのかすぐにあわあわとして顔を赤らめると、まさか無意識に先ほどの誘い文句を口にしたのかと目を見開けば末恐ろしく感じて。相手が拙い言葉で否定しようとすると、こちらもこちらで盛大な勘違いをしてしまったことが恥ずかしくて頬を赤らめれば「 とっ、とにかく、大人の女っていうのは誰かにしてもらうものじゃない。自分でなりたいと思って意識してれば自然となってるんだ。 」と、相手の大人になる=床入りすると盛大に勘違いしていたくせに、いけしゃあしゃあと説教して。相手から聞かされた遊郭での食事事情は想像よりも酷いもので、「 そう…か…。 」と余計なことを思い出させしまっただろうかと言葉尻が小さくなっていき。それでは栄養状態がいいわけなく、よくもそんな食事であそこまで実っ…ごほん。よくもそんな食事でいままで生きてこられたなと思えば、これからはそんな不幸な目に合わせてはならないと決意し「 昼は自由に食べていいからな。 」とここでは遠慮する必要はないことを告げて最後の一口のベーコンを口に放り込んで手を合わせて。 )



113: 椿 [×]
2023-05-11 17:20:41



はっ、はい!頑張ります…!

( なぜだか自分と同じように頬を赤らめる彼に不思議そうに首を傾げたものの、彼の言う〝自然となっているもの〟になれるように努力をしようとまたひとつ決意して。直政様も案外しゃいぼーいなのかしら、と斜め上の認識をしてはなんだか可愛いなと此方は逆にほっこりと女心の柔らかい部分にそれが刺さったのかにこにこと頬が緩んでしまい。彼の言葉尻がだんだんと小さくなっていくのを感じては気を遣わせてしまったかしらと少し不安になり「 ええと、でも、私生まれた時から遊郭にいてあの生活しか知りませんから、それが当たり前だと思ってたので!あの、お気になさらず! 」とフォローのつもりが逆に自分の悲壮感を上げてしまう発言とは露知らずにこにこへらへらと言葉を返しては、その時の生活に比べたらまるで天国のような食事たちを自分も全てたいらげてご馳走様でした、と両手を合わせて深々頭を下げて。「 ありがとうございます、でも本当にお気になさらず!そんなに沢山はきっと食べられませんもの。 」と彼の此方を気遣う言葉に嬉しそうに表情を和らげては、家主が不在の間に家の食材を自分のためにどうこうするのはまだ少し気が引けてしまうのかゆるりと首を振り。 )




114: 大祝直政 [×]
2023-05-11 18:51:15




( 相手の身の上話は遣り手婆からあらかた聞いており、女衒を通して花街に来たのではなく、遊女と客の間にもうけられてしまった子供なのだとのこと。だからこそ、わかっていたはずなのに相手から改めて、産まれたときからあの卑しい街での生活を余儀なくされたことを告げられるとさらに相手に同情してしまい。相手を身請けしたからには、必ず幸せにせねばと義務感のようなものにかられると気にしないでほしいとふるふる首を振りながら表情を和らげる相手に対して「 …わかった。でも、ちゃんと食べるんだぞ。」と、ここは相手の気持ちを尊重するが、もう我慢はしなくていいということだけを真摯に伝えて。お互いに食事が終われば、そろそろ仕事の時間。自室に戻り、仕事用のスーツに着替えれば「 それじゃあ椿、今日はまず屋敷の掃除と夕方には風呂の掃除を頼む。」と、今日1日の相手の仕事を与えて。まずは簡単に単純な家事作業を頼めば、今日の弁当にと昨日、おりょうからもらったカツサンドが入った包みを手に持っており。 )



115: 椿 [×]
2023-05-11 19:51:58



─── …はい、ありがとうございます、直政様。

( 彼の真摯な優しさに、じわじわと心が解けていくような心地がする。無理矢理この食生活を改善させるわけでもなく、放っておく訳でもない。近過ぎず遠過ぎないこの優しい距離感がどうしようも無く椿にとっては心地が良くて嬉しくて、浮かべた笑顔はまるで蜂蜜のようにとろりと蕩けてしまうような笑顔で。仕事用のスーツに着替えた彼を見送ろうとぱたぱたと駆け寄れば、単純な椿の乙女心はきゅん、と高鳴ってしまう。元々の精悍な顔立ちとすらりとした彼のスタイルを強調するようなピッシリとした仕事用スーツはまた外出用のスーツの印象とはまた違うようで、こんなに素敵な人が職場にいたら女の人みんな好きになっちゃうわ…!と小さな焦りを胸にして。だがそんな可愛らしい嫉妬も束の間、彼の手にある見覚えのある包みにむ、と小さな唇を尖らせてはこれから早くお弁当も作れるようになろうと決意をして。だがしかしその黒い感情を隠すように精一杯にっこりと愛嬌のある笑顔を浮かべては「 はい、お任せ下さい!…いってらっしゃいませ、直政様。お早く、帰ってきてくださいましね。 」と彼から頼まれた家事作業に力強く頷いては、彼の胸元にそっと手を添えそのまま背伸びをしては彼の耳元で囁くように左記を告げて。 )




116: 大祝直政 [×]
2023-05-11 20:17:06




( こちらの与えた仕事に、不自然なほどに愛らしい笑みを浮かべる相手が頼もしく頷くと、途端に心配になってきて。いきなり相手を屋敷に1人にしてしまっていいのだろうか、怪我をしたらどうしようかと不安に駆られ、子供にはじめてのおつかいを頼む親とはこのような気分なのだろうかと考えてしまって。それでも、力強く頷いてくれる相手を信じるしかなく、壁掛け時計の針に急かされればいざ出勤となって。そこで、相手が不意にこちらの胸に手を添えて耳元で囁いてくると、まるで朝の夫婦の睦み合いのようなひと場面に心が暖かくなるような、むず痒くなるような。その鈴のような声が耳元近くで優しく鳴ると頬を赤らめれば「 あ、あぁ…行ってきます。 」とこの屋敷に来てから誰かに見送られたことなど初めてのことで、帰りを待ってくれる人がいるとはこんな気持ちなのかと思わず表情が綻んでしまいながら、屋敷を出ていき。 )


~夕方~

( 今日も一日つつがなく仕事を終え、おつきの運転手が運転する帰りの車に乗る。普段と違ったのは、仕事中、椿は何してるだろうか、大丈夫だろうかといった不安が幾度も頭の中によぎったこと。そのおかげかいつの間にか終業時間になっていて、なんだか既に相手に毒されている気がすれば末恐ろしく感じて。途中、星ノ喫茶に立ち寄り、おりょうに包みを返してから屋敷に戻れば「 ただいま。 」と、己の帰りを待ってくれている椿になんだか口に出すのも久しぶりな気がする言葉を口にして。しかし、その手には朝に持っていった包みと似た趣味の包みを提げていて…。 )

( / スキップさせていただきました!一つ相談なのですが、これからどんな話を展開させていきましょうか? )



117: 椿 [×]
2023-05-11 21:45:10



( さて。彼が仕事に出たとなれば、この屋敷は椿の仕事場へと早変わりする。椿は改めて自身の浴衣をたすき掛けし直せば、そういえばおハナさんがくださった服の中に可愛いエプロンがあったんだと思い出し、クローゼットの中からふんわりとした白地にフリルの着いた可愛らしいエプロンを着けて気合いは十分。まずは掃除から取り掛かろうと、掃除は上からやっていくのよ、なんて遊郭の婆たちが言っていた所謂〝おばあちゃんの知恵〟を駆使して自分たちの廓よりもずっと広く美しい屋敷を上の方からホコリを叩いて、窓を拭いて、それから床を磨いて、慣れない手つきながらも一生懸命掃除をしていく。…途中屋敷が広すぎてめげそうになることもあったけれど。マァそうこうしているうちに先程まで頭のてっぺんにあったはずのお天道様は沈みかけている頃で、これはいけない!とぱたぱた風呂場へと走れば頼まれていたお風呂掃除を初めて。改めて見ても自分が足を伸ばしてもまだ余る広い浴槽は実に磨きがいがあり、あわあわもこもこに塗れて浴槽をご機嫌よく鼻歌も歌いながら磨いているうちに帰宅した彼の〝ただいま〟の声は慕っている相手の優しい声を決して逃さない乙女の耳が器用に拾い上げて。まだ浴槽を流せてはいないけれど兎に角御出迎えをしなきゃ!と掃除に一生懸命なうちに解けてポニーテールのようになった髪やら頬やらに泡を付けながら「 おかえりなさいませ! 」と玄関へと駆けていき。視界に彼を入れてぱっ、と蘇芳の瞳を輝かせたのも束の間、鞄を預かろうと手を差し出したところ彼の手元にある家を出る際にはなかった包みに目線が行けばキュ、と形の良い眉が顰められて。 )




118: 椿 [×]
2023-05-11 21:48:38



( / スキップしていただきありがとうございます…!
そうですね…!折角おりょうさんの手料理を持ち帰ってきていただいたのでまたそこで一悶着あってもいいのかな、と…!もしくは直政様のお休みの日に2人で動物園や水族館、遊園地などに2人でお出かけをしたりしたらどうかなあ、と思いましたがいかがでしょうか……?? )



119: 大祝直政 [×]
2023-05-11 23:04:19




( ただいま、の一言は誰もいない屋敷によく通っていき、やがて染み込むように静まり返っていく。何も反応がないところを見ると、どこかを掃除しているのかと思いきやぱたぱたと慌ただしい足音が聞こえてくればどうやらちゃんと聴こえていたようだと安心して。屋敷の奥から出てきた相手はフリル付きのエプロンを身につけており、まさに侍女と言った出立ちで、頬に泡をつけているところを見ればちょうど風呂掃除をしていたことがうかがえて。ただいまと言えばおかえりと返してくれる、己の帰りを待ってくれている人がいる。そのことがこんなにも嬉しいものかと、心に暖かな感情が広がっていけば手に提げている包みに眉を顰める相手に気付き「 あぁ。これ、おりょうさんが2人で食べてくれってさ。 」と、包みを返したらまたお土産を持たされてしまったと、鞄を受け取る相手に包みもついでに渡せば「 着替えたらすぐに飯にしよう。 」と己はスーツから着替えるべく自室に向かって。そうして直政がいなくなれば包みからひらひらと舞い落ちる紙が一欠片。『 横取りするな 』と、どうやら椿に宛てられた便りのようで。 )

( / お出かけイベントいいですね!是非やりましょう!

こちらとしては、いつか、椿様が慣れない環境のせいで知らず知らずのうちに疲労を溜めていて風邪を患ってしまい、看病イベントのようなものもやってみたいなと思うのですがどうでしょうか…? )



120: 椿 [×]
2023-05-11 23:53:27



─── ……まぁ。お気遣いいただいて。
お優しい方ですね、お料理もとってもお上手だもの。中は何かしら。

( 彼から鞄と包みを受け取れば、にこりと貼り付けただけの美しい女の笑みを浮かべて思ってもいない台詞をぺらぺらと。自分でも思わないうちに方便も随分と上手になったもので、着替えようと自室に向かう彼の背中をちらりと見やった後に視線で虫程度なら殺せてしまいそうなほど冷たい目で落ちた紙切れを見下ろし。「 ……ふふ、お可愛らしいこと! 」と厭なくらいぱっと花の綻ぶような笑顔を浮かべれば、椿はそうっと其れを拾い上げた途端にぐしゃりと握りつぶしクズ籠へなんの躊躇いもなく捨ててしまう。……横取りするな、ですって。蜘蛛の巣から蝶々を逃した蜘蛛が悪いんでしょう!沸々と湧き出てくる自分の中の独占欲のような悪い癖がこの胸の中でどんどんと大きくなっていく。彼が着替え終わる前に、と、自分のそんな醜悪な女の感情を浴槽の泡と共に急いで洗い流してしまえば、椿はまるで何事も無かったかのように夕飯のテーブルセットやらに取り掛かり。致し方のないことなので、あの女からの土産とやらも一緒に食卓に出してあげるとしよう。そんな事を考えながら彼が着替え終わるのを待って。 )


( / 看病イベント!めちゃめちゃ素敵です……!!!
椿としても家事雑用をしなければ自分の存在意義がないのに体が動かないちぐはぐさがあったりで進展がありそうでとっても良いと思います……!!!是非やらせてください…!! )




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