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花一匁(〆)/382


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自分のトピックを作る
81: 大祝直政 [×]
2023-05-06 19:27:59




気にしなくていい。部屋は貸すほど余ってるんだから。

( この無駄に広い屋敷には無駄に部屋がいくつもあり、使用していない部屋が多数ある。この部屋もその一つで、客人が泊まっていく用に作られたものだがそもそも客人を呼ぶこと自体少ないし、この部屋以外にも客間は複数ある。そうやって持て余している部屋を割り当てただけなのにまるで信じられないといった様子でいいのかと問いかけてくる相手に安心させるように頭を撫でながらそう言えば「 今日はもう遅い。ゆっくり休みなさい。 」と、相手にとって慣れないことばかりあった1日だったため、もうくたくただろうと気遣って。そうして部屋から出て、自身も私室で荷物の整理をしたり部屋着に着替えたりとしていれば、疲れがドッと押し寄せてきて、今日はこちらも風呂に入って早く休もうと思えば入浴の用意をして浴場に向かい。と、そういえば椿には浴場の場所を教えていなかったことを思い出せば相手の部屋の前から扉越しに「 椿。今から俺は風呂に入る。上がったら椿も入りなさい。場所はーーー。 」と風呂に入る旨と場所を教えればさっさと浴場に向かい。 )



82: 椿 [×]
2023-05-06 21:10:39



( 自分の頭を撫でる彼の手が大きくて、そして優しくて。生まれてこの方誰かに頭を撫でられた事など今の今まで1度もなかった椿はその温かさに泣きそうになってしまったのは、自分の胸の中だけに仕舞うとして。ゆっくり休めと部屋を後にする彼の背中にもう一度お礼を告げては深深と頭を下げ、サァ自分は急いでこの大量に戴いてしまった服を片付けなければと一息。着ていた上等な服は汚してしまったら大変なので一足先にクローゼットの中へかけ、いつも勝手着として着ていた着物をサッと適当に着付ければたすきかけをしたあとにどんどんと服を紙袋から出してはクローゼットへ。出してはクローゼットへ、と繰り返していくうちにいよいよおハナの心遣い……もとい爆弾の袋に手を伸ばして。どんな武具が入っているのかしら、とゆっくりと袋の中身を確かめようと覗き込んだ瞬間。「 ッッ、わかりました! 」彼からの浴室の場所を知らせる声掛けにまるでイケないことをしているのがバレた子供のようにビクゥッッと肩を跳ねさせて。正直ビックリしすぎて浴室の場所はちょっと記憶に曖昧だったが、マァなんとかたどり着けるであろう。扉の向こうから彼の気配が消えたのを何となく察すれば、深々とため息を吐きつつ今度こそ!と袋の中身を改めるなどなんだか1人で格闘していて。 )




83: 大祝直政 [×]
2023-05-06 21:38:18




( 体と頭を洗い、程よい温度の湯船に浸かれば今日一日分の疲れを吐き出すように「 ふぅーー… 」と長い長いため息をついて。衝動に駆られて椿を身請けしたときは正直どうなることかと思っていたが、花街育ちとは思えないほど素直で純粋な少女で助かった。そんな少女を穢すことなど許されることではないと、友人たちの大半は身請けした人形を欲望の捌け口にしているらしいが自分はそんな卑劣なことはしないと決意を固めて。湯船から上がり、水気を拭きとって寝間着に着替えればまた相手の部屋の前まで向かい「 椿、風呂から上がったから入っていいぞ。 」とまた先ほどの様に扉越しにそう声を掛ければ自室へと向かい、くたくたの体でベッドにバフッと沈みこむようにダイブして。)



84: 椿 [×]
2023-05-06 22:38:41



─── …はい!ありがとうございます、お風呂戴きます。

( 結果から言うと、マァ袋の中身は大変だった。布地というか、ほぼ全てがレースと紐なのだもの。〝着る〟というよりも〝付ける〟に近い其れは何も着ていない姿よりもよほど恥ずかしい。本当にこれで直政様は喜んでくれるのか…と思案していた頃、丁度渦中の人の声が聞こえれば其れに答えて彼が眠ってしまう前に湯浴みを済ませなければとパタパタ準備を始めて。──浴室にて。慣れた様子で頭やら体をピカピカに洗ってはそろそろと浴槽へと足を踏み入れる。1人でこんなに広い浴槽に浸かるのも、ぬるくも熱すぎでも無い適温に温められたお湯も人の多い場所で生きてきた椿にとってはマッタク初めてのもので、ちゃぷんと口元までお湯に浸かれば体やらの疲れどころでなく、自分自身もお湯に溶けてしまうほど気持ちがいい。暫くそうして穏やかな時間を過ごしていたのもつかの間、自分がしなければならないことを思い出しては慌てて湯船を出、例の爆弾を着て…否、付ける。飾る?と言った方がいい其れは椿の豊満な胸元は黒いレースで飾り程度に彩られ、下半身は一応下着の形はしているがその代わりニーハイソックスをとめる紐ガーターが着いておりなんだか逆に扇情的で。その上から浴衣をサッと留めるだけ着付ければ髪を乾かし漆黒の天の川を背中に流しながら彼の部屋へと。コン、コン。と少し緊張と遠慮の交じったノックをすれば「 椿です。……その、えと。今、お時間よろしいで、しょうか。 」と、今までかたくなに姐さんが許さなかった水揚げが今日行われるのかもしれないと思うとどうしようもなく怖いし、でもそれと同時に彼ならばという気持ちもある。椿はぎゅ、と浴衣の合わせあたりを指先で軽く握っては小さく深呼吸をして。 )



85: 大祝直政 [×]
2023-05-06 23:14:40




( ふかふかなベッドに沈みこむ体と同じように意識も夢の中へと沈みこむ…なんてことはなく。イヤ疲れてはいるのだが、今までこの屋敷に自分以外の者が住んでいるという事実が初めてのことなので、胸の奥が穏やかではないというかどこか落ち着かないというか。ベッドの上で目をつむり続けても眠りにつくことはなく、こうなったらとベッドから起き上がれば瞼が重くなるまで読書でもしようと思い立ち。と、そうやって読書の準備をしていれば扉の向こうから椿の声が。なにか屋敷の中で勝手がわからなかったことでもあったのだろうかと思いながら扉を開けて。そこには湯浴みによって白頬が血色よく染め上げられ、髪にもまだほんのりと水分が残っていて上気していればそのもともとの花街育ちの妖艶な雰囲気にさらに拍車がかかっていて、その艶やかな姿にドクンと血流が一気に速まって。「 どうかしたのか? 」とその動揺を悟られないように平静を装いながら相手を部屋の中に招き入れて。 )

( / すいません、確認なのですが、直政はそんなことはしなくていいと紳士的に断るということでよろしいでしょうか?椿様が勇気を出してくれたのに大変心苦しいのですが…。 )



86: 椿 [×]
2023-05-07 06:49:21


……っ、

( 彼の部屋に招き入れられ、浴衣のあわせに触れたままそっと中に入る。自分の部屋とはやはり違う落ち着いた彼の部屋は、この一日で自分がすっかり好きになってしまった彼の香りで満ちているから、なんだか少しだけ安心する。呼吸をひとつ、それだけで意を決したようにしゅるしゅると浴衣の帯を解けば、あっという間に前は開けその先にあるレースやらが現れる。そのまま浴衣自体も肩から落としては、ぱさりと音を立てて浴衣が地面に広がる。……嗚呼暗くしてもらうんだった、と灯りに照らされてぴかぴかと光るような白い柔肌を見下ろしては顔を真っ赤にさせて、少しでも彼に見える面積が少なくなるようにと腹あたりで腕をクロスさせるように自分を抱きしめて。「 ……おハナさんから、戴い、て。……その。初めてですが、─── …直政様の、ご随意に。 」と自分でも驚くほど、 はちみつのようにどろりと甘ったるい声の誘い文句は、不安と羞恥入り乱れる中に嫌悪が一切交じっておらずだからといって仕事だからと割り切る風でもない、純粋無垢な少女の誘い文句で。彼の目は恥ずかしくて見ることが出来ないが、大丈夫。きっとこれからたくさんするんだもの、いつか見られるようになるわ、と。 )


( / ご確認ありがとうございます…!!
〝紳士的に断る〟で大丈夫です!椿にとってもきっと其方の方が直政様の優しさに心を開いていくキッカケになりますので、どうぞお気になさらず断っていただければ……!!!)




87: 大祝直政 [×]
2023-05-07 07:51:22




……っ!?な、なにを…!?

( 一体どうしたのだろうか。部屋に虫でも湧いていたのだろうか。たしかにあの部屋は長らく誰も使っていなかったが、定期的に呼ぶ家政婦業者に掃除をさせていたはずだがと呑気なことを考えていると目の前の相手が急に浴衣を脱ぎ始めればいきなりのことで目を見開いて。そしてその浴衣の下には椿を美しく艶やかに飾るレース下着が隠れており、その黒い生地と相手の雪のような肌の対比が実に美しく、どこか卑しさも感じるそのデザインとガーターベルトに男心がくすぐられて。どうやらこの下着は華の粋( 余計 )な計らいらしく、あのお節介焼きめ…!と恨むが今は目の前のことをどうにかしなくてはと切羽詰まって。"初めて""好きにしてほしい"と、男の醜い欲望を駆り立てるようなセリフと甘ったるい声で誘惑されると、こんな美しい女の誘惑など誰が耐えられるのだろうか、あっさり悩殺されてしまい。いや、自分は人形で下衆な真似をしている友人たちとは違って高潔なのだと言い聞かせるも、本能が今すぐ目の前の雌を食らえと叫び、その右手はレースに飾られたひどく柔らかそうな豊満な乳房に伸びていき。しかし、寸でのところでぴたりと手を止めればどうやら本能に打ち勝ったようでその両手で己の頬にパン!ときつけをすれば床に広がった浴衣を相手の肩にかけてその肌をすこしでも隠して「 椿、君はもう遊女ではないんだ。だからそんなことはしなくていいから、もっと自分のことを大事にしなさい。 」と相手がどれだけの覚悟と今日1日で芽生えてしまった恋情を抱えてやってきたことなど知るはずもなく、相手が急にこんな行動をしたのはおそらく花街育ちの遊女故の義務感からなのだろう。なのであれば、もうここは花街の外なのだから気にしなくていいのだと、優しく諭すように相手の瞳を真摯に見つめながらそう言って。 )

( / 了解しました!では、そのようにさせていただきます!心を開くと仰られていますが既に全開なのでは…。

まだ先の話になりますが、椿様渾身の誘惑に耐えきってしまったため、どうやって結ばれるように持っていくかが想像できません…。 )



88: 椿 [×]
2023-05-07 10:26:59



!?

( パァン。と小気味のよい乾いた音に思わずその音の方へ目を向ければ、そこら辺の女性よりもよほど綺麗な彼の頬が赤くなっておりぱちりと目を丸くして。なにを、と口を開く前に自分の肩にかかった浴衣の感触と彼の手の温もりに、なにだか妙に安心してしまいぽろりとその蘇芳から雫がこぼれる。静かな夜のような彼の瞳はただただ優しく、形の良い唇から紡がれるのはまるで怖い夢を見たと泣くこどもを宥めるような暖かで耳触りのいい言葉たちで。今自分は三味線も持っていないし舞うための扇も衣装もないので芸妓としての価値もなく、それならば捧げられるものは拙い体しかないと〝花街から買われた女〟として生きるつもりだった。でも今現在ここは花街の外で、自分を大切にしてと彼は言う。花街の生活しか知らない自分にとって、〝世間一般的に言う自分を大切にする〟行動にはきっと慣れるまでにずっと時間がかかるはずだ。「 わたし、……直政様に、何が出来るでしょうか、 」と、これだけのものをたくさん与えられたのにも関わらず自分が彼に与えられるものなどなにもないと、はらはら花弁のように雫を落としながら肩に置かれた彼の手にちいちゃな自分の手を重ねて問う。もらったものは家事程度で返せるものでは到底ないのだ。 もらってばかりだなんて厭、とこれはただの椿の我儘なのだが、貰うばかりでは恐ろしいだけなのである。何かを得るには何かを捨てなければならない花街(世界)でしか、生きたことがないから。 )


( / おっしゃる通り確かに椿はもう既にメロメロですね…!
きっと初恋なので、初めての感情に椿もちぐはぐでどうしていいか分からなくなるかなぁと思いますが気長にお話していただけたら嬉しいです…!!

たしかに…。
でもあくまで今回は身請けしてまだお互いのことを深く知らない間まで体だけでの誘惑ですので、また2人の仲が深まればまた直政様の受け取り方も変わってくるのかなぁ、と思ったりしました…!あとは更に椿が直政様の好みを把握して的確に心に刺さるように1人努力をしてみたら今回ギリギリで耐え抜けたところも突破できるのかなあなんて……!! )



89: 大祝直政 [×]
2023-05-07 10:56:34




焦る必要はないんだ。なにせ君はこの屋敷に来て1日目だろう?

( 相手も相当な恐怖と不安を感じていたのだろう。それもそうだ、自分よりもひと回りもふた回りも大きい体躯の男にめちゃくちゃにされるかもしれなかったのだから。肩を小さく振るわせながら緊張の糸が切れたように愛らしい蘇芳の瞳から一筋の涙を流す相手が今日一日の恩を返せるのだろうかと心配していると、身請けして初日でなにを馬鹿なことをと、刹那に生きようとする相手を重ねられた手を優しく握り返しながら上記のように優しく諭して。堪えていた涙腺が決壊したようにほろほろと椿の頬を伝う雫を指で優しく拭ってやりながら、「 椿が俺に何かを返してくれるというのなら、これから…これからなんだ。だから今日はもう休みなさい。 」と、これから2人はお互いに何かを贈り合い、何かを返し続けるのだろう。それがどんなものかはわからないが、未来は誰にもわからないのである。相手がこの屋敷に突然来たように。その未来に希望を抱かせるようにそう言えば、「 …似合ってたよ。 」と最後に、相手の決死の勇気の賜物である、レース姿を頬を赤らめながら褒め称えて。 )

( / 了解しました!ゆっくりじっくりやっていきましょう。

なるほどです…。そこもゆっくりじっくりですね!自分からも少しだけ提案があって椿様が屋敷で家事をしている間、直政は外の世界で華やおりょうと会ってふとした形で女の影を感じた椿様が躍起になってなりふり構わず…。といったおいしい発破のかけ方もあるのかなぁと。完全に私得ですが…! )



90: 椿 [×]
2023-05-07 20:13:30



わたし、……直政様のお傍に居られて幸せです、

( 一度零れてしまった雫たちは止まることなく、椿の白磁の頬をはらはらと滑り落ちていく。優しく握り返してくれる大好きな手は、それだけで自分の心を穏やかにさせる魔法の手。人間は悲しい時だけではなく嬉しい時も涙が零れるんだなと17年間も生きてきた中で初めての感情が胸の中に眼を出しては、涙に濡れた花街育ちの椿人形はふわりと微笑んで。どうしてこの人はこんなに暖かくて優しいんだろうと、本当につくづく彼に身請けをしてもらった自分は幸せだと、今日1日何回思ったか分からないことをまた思う。未来の話をされると、自分が一時的にではなく彼の傍に居てもいいんだと言われているような感覚がして酷く安心する自分は、きっとまだ刹那の生き方しか許されない遊郭の生き方が染み付いているのだろう。早くこの考え方も直さなくっちゃ、と改めて思い直すものの、その決意は彼の〝似合っていたよ〟という言葉に全部塗り替えられてしまう。頬を赤らめながらもそう褒めてくれた彼にぱぁあ、と表情を明るくさせては「 おハナさんのお墨付きですもの! 」と心底嬉しそうに笑って。自分でも単純だなと思ってしまうけれど、それでも慕っている相手から褒められたら人の当たり前として乙女は嬉しくなってしまうものなので。 )


( / わ!たしかに……!!
自分で知りえないところで想い人に女の影が見え隠れしていたらなりふり構わなくなってしまうし、遊郭の女なので押せ押せのはずですもんね……!それは私もニコニコしてしまいますので、ぜひ……!!)




91: 大祝直政 [×]
2023-05-07 21:47:31




泣くほどのことじゃないだろう。

( いくら拭っても相手の瞳は枯れることなく涙があふれだしてくる。しかし、ふわりと笑みを浮かべながら泣き笑いの表情をしているところを見るに悲しい涙ではないことが一目でわかり。相手と共にいる時間はまだ一日にも満たしていないのに、心の底から幸せだと言われると、その笑顔につられるように思わず微笑んでしまいながらいつまでも泣き止まない相手に大げさすぎだと上記の様に言って。先ほどの恥ずかしがりようはどこへやら、こちらからの誉め言葉に表情を明るくする相手が華が選んでくれたからだと豪語するがその姿はまだ浴衣を掛けただけで、肌色の面積が多い。はだけたところから豊かな双丘とそれが織り成す谷間が覗いておりなんとも破廉恥な眺めで、なるべくそれを視界に入れないように顔を逸らせば「 あー…とにかく、今日はもうゆっくり寝なさい。明日から仕事が始まるんだから。 」と、浴衣の合わせ目を閉めてあげ、相手を扉の方へ方向転換させながら背中を押して休むよう伝えて。 )

( / 気に入っていただけたようでよかったです…!椿様は直政と出かけるとき以外は家にしかいないので、家に帰ってくるたびやきもきする椿様が見れるのではと思いまして…!そのタイミングが来ましたらまた相談させていただきます…! )



92: 椿 [×]
2023-05-08 10:00:04



、……おやすみなさい、直正さま。

( ふ、と綺麗な夜空の瞳を逸らしてしまいながら肩に羽織っただけの浴衣のあわせをしっかりと閉じられて、彼に優しく扉の方へ背中を押されなすがままに扉へとたとたと歩く。彼も明日仕事なのかしら、と首を捻りながら扉を開けて、眠る前の挨拶を忘れていたと後ろに振り向けば深深と頭を下げた後にそのままぎゅう、と彼に柔らかな肢体を押し付けるように抱擁を。いつも自分の姐さんが、眠る前に必ず自分を抱きしめてくれていたのでそれがきっと習慣づいていたのかもしれない。いつも自分を抱きしめ返してくれる柔らかくて細い体では無いことに少し違和感があるが、それでもなにだか彼の大きな体が安心するのかその体や表情に緊張はなく。…マア最も、遊郭の眠る前は夜中の3時や4時なのでおやすみにはまだまだ早い時間なのだが。そのままにこりと微笑めば「 失礼します。 」と入った時の緊張の入り交じった声とは真逆の、警戒心の一切ない鈴のような声で彼の部屋をあとにして。そのまま真っ直ぐに自分の部屋…と認識するにはまだ抵抗のある一室に戻ればふらふら、ぽふん、と柔らかなベッドに雪崩込むように倒れて。まだ眠気は全くないはずなのに、自分でも知らないうちに初めてだらけの環境に疲れていたのかもしれないのかその体をまたベッドから起こすのは至難の業で。もぞもぞ、となんとか潜り込んだベッドはまるで雲の上にいるかのようにふわふわでふかふかで、そして何よりも広い。今迄眠る時は、何かしらの物音だったりだとかか人の声だとかが聞こえていたのに今ではスッカリなんの音もない空間にいるのがどこか寂しくなってしまい、椿はぎゅっと体を丸めるとそのまますうすうと寝息を立て始めて。 )


( / かしこまりました…!!
素敵な提案ありがとうございます、よろしくお願いします…!!!! )




93: 大祝直政 [×]
2023-05-08 16:14:39




…っ!?あ、あぁ…おやすみ…。

( 嬉し涙で泣きじゃくる相手を泣き止ませ、そして部屋に帰してこれで一件落着…と思っていたところにふわりと抱きつかれると突然のことで目を見開いて。相手は今、レースの下着に帯を結んでいない浴衣という薄着の格好で、それ故に相手の柔肌の感触がダイレクトに伝わってくる。その官能的な感触にまたも本能が叫び声をあげるともう我慢ならんと力任せに抱き返そうとして。しかし相手はどうやら就寝の挨拶をしただけのつもりのようで、パッと離れていつものように花のような笑顔を浮かべながら部屋を出ていけば、足音で相手が遠ざかっていくのを確認してから長く大きなため息をついて。こんな調子では相手と過ごす上で、いったいいつまで相手に手を出さないでいられるだろうかと先が思いやられる。ひとまず、この短い時間で煽られてしまった熱情を自身で慰めてから眠りについて。翌朝、いつもの生活サイクルで目が覚めると、まずは顔を洗ってから部屋を出て。広い屋敷はしん、と静まり返っており、椿はまだ起きていないようだと思えば、まだこの屋敷に来て間もないため勝手がわからないだろうと気遣えば台所で2人分の朝食を作り始めて。今朝の献立はトーストにベーコン、目玉焼きといったシンプルなもの。目玉焼きとベーコンが焼かれる音をBGMに、フライパンにひいたバターが焦げる香りが屋敷に漂い始め。 )

( / こちらこそ、採用してくださってありがとうございます! / 蹴可 )



94: 椿 [×]
2023-05-08 18:05:52


ん、…………もう昼見世……、?
………………ッ!?!?!?

( 窓から差し込む優しい朝の光。其れに柔らかなベッドですぴ…と穏やかな寝息を立てている中穏やかに照らされれば薄らと美しい蘇芳を露わにして。もう昼見世か、今日は屋形が静かだななんて寝ぼけ眼で上体を起こせば自分のも周りの見なれない風景にビクッと肩を跳ねさせたあとに〝そういえは身請けされたんだ〟と昨日の記憶をまだ覚醒しきっていない脳内からなんとか引っ張り出せばきゅうと縮み上がった心臓はだんだんと落ち着いていく。と、鼻腔を擽る香ばしい匂いに何かしらとベッドからそろそろ降りて部屋を出ようとするも、ふと自分の格好を見下ろしては自分の体を彩る黒いレースやら紐やらに白い頬に朱を散らしては慌てて其れを脱ぎ、シッカリと浴衣を着付けて髪を緩く低い位置でお団子にしてから部屋を出て。香ばしい匂いと、それから何かが焼ける小気味の良い油の跳ねる音のする部屋までなんとかたどり着けば、キィ……と小さな音を立てて扉を開け、ひょっこりと顔だけを覗かせてはキッチンに立つ美丈夫に思わずほう、と見蕩れてしまい。美人は何していても絵になるというがマッタクその通りである、だって菜箸を持ってるだけでも役者さんのようだもの。と思っていたのも一瞬、彼のしている料理は紛れもない自分の仕事だと気付けば「 お、おはようございます直政様!すみませんお料理、私ゆっくり寝てしまっていて…! 」と慌てて部屋の中に入り彼に駆け寄ればよく寝た証拠の艶やかな肌をサッと青くさせてなにか自分に出来ることは無いかと挨拶もそこそこにあわあわ問いかけて。 )




95: 大祝直政 [×]
2023-05-08 20:31:53



おはよう、椿。

( パチパチと油のはじけるフライパンを眺めながらベーコンと目玉焼きの焼き加減を見定めていると、台所に慌ただしく入ってくる相手に、その慌てようがおかしくて笑ってしまいながらも、朝日に照らされながら笑顔で挨拶をして。どうやら相手にとってはじめてのベッドは効果抜群だったようで、夢の世界へ深く引き摺り込んで離さなかったらしい。たっぷりと睡眠をとった証拠のように健康的な色になった白頬を見ながら「 よく眠れたならよかった。 」と慣れない環境でなかなか眠れないのではないかと心配していたが杞憂に終わったようで安心して。なにか手伝うことはないかとあわあわ問いかけてくれば「 じゃあ、そこの棚から食器を出してくれ。 」と、今自分は目玉焼きとベーコンの最高の焼き加減を見定めなければいけないため、手が離せないので頼んで。 )



96: 椿 [×]
2023-05-08 21:12:33




!もちろんです!

( 漸く仕事が始まる、とぱあっときらきら表情を輝かせては慣れた仕草で浴衣をたすき掛けにしてガッツポーズで気合いをひとつ。人のお家の(これから自分のお家になるのだが)棚をこうしてまじまじと見る機会がなく、遊郭でも台所は自分の持ち場でもなかったので新鮮そうにたくさんの皿が入った棚を眺める。どれもなんだか高級そうなお皿ばかりで扱いに気をつけなければな、と思いながらそうっと1枚ずつ取り出せば、それを彼の近くだが邪魔にならない場所に何枚か重ねていき。無事に作業を終えれば「 終わりました! 」とニコニコ笑い次の指示を待つ。どことなくボール遊びでボールを持ってきたあと褒めて!と目を輝かせる犬のようにも見えるが、台所周りの雑事をやったことがない椿にもってどれも真剣な〝仕事〟だそうで、それでも経験したことの無いお仕事は楽しいのかにこにこきらきらと楽しそうで。 )




97: 大祝直政 [×]
2023-05-08 23:00:54




ん、ありがとう。

( 遊郭での相手がどんな人間だったのかはわからないが、仕事を与えるだけでこんなにも嬉しそうに表情を輝かせているところを見ると、相当な働き者だったか素直な女の子だったことが窺える。欲望や騙し合い、人間の醜い部分が飛び交う花街でよくもこれだけ純粋な心を持ったまま生きてこられたものだと感心しながら、だからこそ、自分のエゴで穢してはならないのだと改めて己を戒めて。にこにこきらきらと笑顔を浮かべながら皿を取り出し来る相手に礼を述べれば丁度、目玉焼きとベーコンと、トーストも焼きあがったようでそれを皿に盛って「 じゃあそれ、持ってきてくれるか。 」と、どうせならとその二人分の皿を食卓にもっていくよう仕事を与えて。 )



98: 椿 [×]
2023-05-08 23:48:37




美味しそう…!
パンを食べるのとっても久しぶりです!

( 2人分の皿を持っていくよう頼まれれば、はぁいと愛嬌良く返事をしながらわくわくと軽い足取りでテーブルの方へと持っていき。花街では基本的に和食が多く、偶にパンを食べる機会があるとすれば自分が芸妓として担当した座敷の客から貰う程度なので滅多に食べる機会のなかったパンにワクワクしているようで。2人分の皿を全てテーブルに並べ終えては、実に食欲をそそられる朝食に「 直政さまは料理もお出来になるのですね。とっても素敵です! 」とにこにこふわふわ彼の方を振り返り。顔も性格も家柄も器量も良くて料理もできる(あと凄まじくモテる)というのだから、天は二物を与えずというのは嘘ではないかと昨日からずうっと思っていた仮説が定説だと確信する。この人に欠点なんてあるのかしらだなんて勘ぐってしまうけれど、少しでも自分が心休まる場所になればいいなあと分相応にも椿は思って。完璧な花魁だと謳われていた姐さんが本当は影で努力していたように、きっと彼も彼の中でしか見せられない弱い部分もあるはずなのだから。 )







99: 大祝直政 [×]
2023-05-09 11:38:09



椿は珈琲は飲めるか?

( 相手が朝食を食卓に持っていっている間、自分は飲み物の用意をしていて、サイフォン式のコーヒーメーカーから己の分の珈琲をカップに注ぎながら上記のように問いかけて。てっきり、外界と隔絶された遊郭ではもっぱら米食なのだろうと思っていたが、意外にも相手はパンを食べた経験があるらしい。まぁ区画された土地とは言え、人の流入はあるのだし、客の差し入れや客自体がパン職人だったりしてそれらで食べたことがあるのだろう。それでも珍しいパンを嬉しそうに眺めながらこちらにふわふわと笑顔を向けてくれば「 1人で住んでると嫌でも出来るようになったからな。 」と、たまに家政婦を呼ぶことはあっても大半は自炊するのでその影響だと応えて。朝食の用意も終わり、いよいよ食べるだけどなれば食卓につき「 じゃあ食べようか。 」と、相手も食卓につくよう促して。 )



100: 大祝直政 [×]
2023-05-09 11:41:32



椿は珈琲は飲めるか?

( 相手が朝食を食卓に持っていっている間、自分は飲み物の用意をしていて、サイフォン式のコーヒーメーカーから己の分の珈琲をカップに注ぎながら上記のように問いかけて。てっきり、外界と隔絶された遊郭ではもっぱら米食なのだろうと思っていたが、意外にも相手はパンを食べた経験があるらしい。まぁ区画された土地とは言え、人の流入はあるのだし、客の差し入れや客自体がパン職人だったりしてそれらで食べたことがあるのだろう。それでも珍しいパンを嬉しそうに眺めながらこちらにふわふわと笑顔を向けてくれば「 1人で住んでると嫌でも出来るようになったからな。 」と、たまに家政婦を呼ぶことはあっても大半は自炊するのでその影響だと応えるが、やはり褒められるのは嬉しいので、その言葉に対するむず痒い照れと花のような笑顔に頬をほんのりと染めながら。朝食の用意も終わり、いよいよ食べるだけどなれば食卓につき「 じゃあ食べようか。 」と、相手も食卓につくよう促して。 )

( / すいません、少しだけ書き直しました。 )



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