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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
1261:
逆巻 傑 [×]
2023-12-05 22:59:31
…いや、俺も、気付くのが遅れてすみません。…大丈夫すか?
( 少女に続いてメイク室に戻ると、準備万端に鏡台の前へと座った華奢な肩は一層小さく縮こまっていて。自分の身に起こったことより時間通りに到着できなかったことの方を気にする相手に一瞬言葉を失っては、背後ではなく隣の椅子へと掛け、表情を窺うようにやや低い位置から覗き込み。しかし取り返せないほどではないものの、時間が押しているのも事実。このまま詳しく話を聞くだけの余裕もなければ、差し当たっては仕事を始められるか否かの質問を気遣わしげに重ねて )
…、触れても平気?
1262:
永瀬ひな季 [×]
2023-12-06 00:03:36
そんな、逆巻さんが謝ることなんて──…
( 鏡越しの背後に立つ彼から隣に座った彼本体へと視線を移しながら、胸前で手のひらを左右に軽く振れば、その指先が微かに震えているのが目に付く。少し怖かったのだ、と漸く自分の恐怖心に気が付いた途端に、うる、と視界が滲むけれどこのまま泣いてしまっては後の仕事に支障が出るに違いない。こちらを覗き込む彼の顔の他に視界に映る、自分側にある彼の手を徐に両手で掬い取ったなら、自分の頬にそっとあてがって双眸を伏せる。あたたかくて、自分より幾分か大きな優しい手のひらは、氷を溶かすみたいに警戒が高まった心をほぐしていく。たった数秒ほどのことだけれど、深い呼吸をひとつしたその次に双眸を開けた時には涙は引っ込み、真っ直ぐ見つめた視線の先の鏡にはいつもの〝水瀬ひな〟が映っていて。よし、と小さく頷けば、彼の手を解放し柔らかくいつもの笑みを向けながら問題ないことを伝え。──しかし大丈夫とは言っても、この件は牧さんに報告しておくべきだと判断しては、膝上に乗せたままの鞄に手を伸ばして連絡を取るべくスマホを探すけれど、鞄の中を彷徨う手はスマホを見つけられず、困惑を眉尻に浮かべながら鞄の中を覗き込んで )
…うん、大丈夫です!──…そうだ、牧さんに一応伝え、て……あれ?スマホ、持ってきたはずなのに……。
1263:
逆巻 傑 [×]
2023-12-06 01:15:23
…え。
( いつだってきらきらと煌めく瞳がみるみる涙の膜に覆われてゆけば、緊張と衝撃に僅かに目を見開いて息を呑む。しかしそれは雫に変わることなく押し留められ、思わず上げかけた手が彼女の頬にあてがわれると、されるがままに成り行きを見守り。じきに濡れた睫毛が持ち上がったなら眼前に広がるのは雨上がりの快晴を思わせる健気な笑みで、腰掛けた位置から再度面差しに数秒視線を留めるも、浅く頷くと迷いを振り切るように立ち上がって。そうして漸くヘアメイク開始のための第一歩目を踏み出した折、弱気な少女の声に出鼻を挫かれてはぴたりと足を止めて振り返る。さすがにどの程度時間が掛かるか予想できない以上これから二人で捜索するわけにもいかず、かと言って後回しにできるほど軽い事態でもなければ、ポケットから自身のスマホを取り出して机の上に置き。ロックの外された画面には連絡先の〝ま行〟の欄──『牧 美鈴』『牧 祐介』と続いた下に、『水瀬ひな』の表示があるはずで、手は着々と仕事の準備を始めつつ声だけで行動を促して )
…とりあえず、俺のから鳴らしてみてください。こっちは準備始めとくんで。
1264:
永瀬ひな季 [×]
2023-12-06 12:45:08
すみません、さっきも助けてもらったばかりなのに…!ありがとうございます、お借りします。
( 遅刻もした上に先程の場面から助けてもらったばかり、そもそも普段からお世話を掛けてもらってばかりなのだけれど。あせあせと周りに雫と双眸を不等号にしながら二つの謝意を込めると、荷物をいつも通り邪魔にならないよう目の前の机の端に寄せたなら、ありがたく彼のスマホを手に取る。開かれた連絡先一覧、マネージャーの名前の下に同じ苗字ながらもちろん見覚えのない名前を一瞬目に止めるけれど、そのすぐ下に続く自分の芸名に視線を移し。寮を出てから何度か触っているからきっとどこかの道中に落としているのだろう。道ゆく善良な誰かが気付いて出てくれたらいいけど、と思いながら自分の電話番号へと掛けて耳にスマホをあてれば、何度目かのコール音のあと通話に切り替わり「…あ、もしもし!わたしスマホ落としちゃったみたいで、そのスマホの持ち主なんですが──…」『ああ、やっぱりひなちゃんのスマホ?』つい先程まで聞いていた執拗な声がスマホから伝わっては怪訝そうな表情に変えて、つい不安げな瞳を一度逆巻さんに向けて。取りに来るよう電話越しに伝えられるけれど、もちろん仕事が控えているから今すぐには行けないことを伝えたうえで「えぇ、っと…マネージャーに確認してみます」と一旦通話をミュートにしては、眉尻を垂らし不安たっぷりに彼を見上げながらまた助け船を求めてしまって。またあんな目に遭ったり、もし脅されたらと思うとあの力に抵抗できるだろうか、表情はまた曇り始めて )
……、どうしよう逆巻さん。さっきの人……西谷さんがわたしのスマホ拾ったみたいで、取りに来いって言ってて…。
1265:
逆巻 傑 [×]
2023-12-06 16:19:15
( 踏んだり蹴ったりの相手の謝意にもう一度軽く頷き、背を向けた後。電話口に向かって勢い付いて話し始めた声が頼りなげに萎え、振り返った先で捨てられた子犬のような目を向けられては、何か問題が起こったことは想像に難くなく。ただその口から先程一悶着あったモデルの名が飛び出したなら、最早〝よりにもよって〟という内心を取り繕いもせず、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ。これから仕事のある彼女を向かわせるのは論外として、こんな厄介事を気軽に押し付けられる知り合いにも心当たりがなければ、現状取れる選択肢は一つ。此方の会話がミュートになっているのか判然としないために手招きで少女に耳を貸すよう合図すると、顔を寄せ声を潜めてその策を告げ。それから続けて「…あ、と、スピーカーにして通話してもらっていいすか?そろそろ始めたくて」と手に持つ濡れたコットンを見せては、会話が再開すると同時に口元に遠いところから塗布を始めて )
…俺が行きます。…けど、移動されると困るんで、取りに行くとだけ伝えてください。
1266:
永瀬ひな季 [×]
2023-12-06 22:04:56
す、すみません…っ!
( こんなにも嫌悪感が溢れる表情を見たことがあっただろうか、申し訳なさメーターがぎゅんっと急上昇してはまた謝罪の言葉がついて出る。合図を受け耳を寄せれば彼との距離が近付くけれど、ときめきよりも心配の方が勝っていては違う意味で心臓がどきどきとして、冷や汗さえ出てきそうで。策と指示に従ってこくこくと数度頷いては、目の前の机にスマホを置きミュートを解除して「もしもし…わかりました、取りに行きます」とだけ、彼の指示通りに言葉を続け。まさか逆巻さんが来ることになるなんて露ほども知らない通話の向こうの相手は、おもちゃを手に入れたかのように気を良くした声色で『おっけー、じゃあ待ってるから。場所は──』と待ち合わせ先を指定してくるだろうか )
1267:
逆巻 傑 [×]
2023-12-07 08:46:10
…今の店、水瀬さん知ってます?
( 傍で進む約束に耳を傾けつつも、意識はあくまで指の先。スキンケアを馴染ませる間にヘアセットの方を済ませてしまおうと背後に回ると、「…っていうダイナーにいるから」という場所の指定を最後に電話は切られ。知らない店名に手を止めないまま少女へ尋ねるも、もし彼女の記憶にもないようなら手中のスマートフォンを目線で示して検索を頼むだろうか。検索窓を開けばファッションブランド名や映画の作品名が幾つか見られる他、古い順に『ホラー 怖くなくなる方法』、女児向けアニメのタイトル、『花の見頃カレンダー』、『モデル にしたに』、『西谷瞬』と自身の関心事が並ぶはずだけれど、特段気にする風でもなく、マネージャーへの連絡までもを勧めて )
それ、使っていいんで場所調べてもらっていいすか。牧さんにも連絡するなら一緒にどうぞ。
1268:
永瀬ひな季 [×]
2023-12-07 12:36:14
いえ…、何から何まで本当にすみません…。
( 通話が切られると、緊張の糸が途切れたように大きく肩を下げながらほっと深く息を吐き出して。仕事があるから仕方ないといえど結局彼に取りに行ってもらうことになれば、肩身狭そうに縮こまりつつ、自分も知らない店名であることを伝えてはまた彼のスマホを借りて詳しく場所を調べ出すと、検索欄に並んだワードに双眸を一度瞬かせ。自分関連のワードがいくつか見受けられたことが嬉しい…くはあるけれど、西谷瞬の名前よりも先に自分の名前があって欲しかったような気もする。それから牧さんへの連絡を済ませ、お店の場所も確認できるとマップアプリの画面を出しながら彼に向けて )
お店、△△公園のあたりみたいです…このへん。
1269:
逆巻 傑 [×]
2023-12-07 19:40:56
…癖のある人にばっか好かれて、水瀬さんも大変すね。
( 息つく暇もなく次々と災難に見舞われ、仕事前だというのに少女はすっかり肩を落としてしまって。出待ちしていた同級生といい執拗に構おうとするモデルといい、変わり者を引き寄せる体質なのだろうかと同情的に眉を下げては、向けられた画面を肩越しに確認する。「…ん、ありがとうございます」分かりやすい立地だったために一目で目的地を把握すれば、その後のスマホの扱いは自分のそれを失くして困っているであろう相手に任せ。事ある毎に混じり気のない好意を寄せてくる彼女に対し、いつの間にか芽生えた顧客以上の愛着がどうにかできないものかと思考を奪って行くけれど、己にできることと言えば完璧にメイクを仕上げることと落とし物を代わりに受け取りに行くことくらい。急ぎつつもクオリティを落とすことなく時間ぴったりにまずは前者を完遂したなら、スタジオまで送り届けてから後者へと動き始めるつもりで取り外したケープをワゴンの上へ雑に置き )
──…可愛い。……し、それじゃあ行きましょうか。
----
(/ 背後より失礼いたします。この後、描写的にはすぐスマホを手に戻ってくることになるかと思いますが、西谷さんの最終的な処遇はいかが致しましょうか?ひとまず以下に4つほど案を置いておりますが、この中から選んでいただくでも、その他望ましい決着があればそちらでも構いませんので、ご意見をお聞かせ願えますと幸いです…! )
①我らが美鈴さんに直接お灸を据えていただく
言わずもがなの最強カード。苦々しい顔で逃げて行くようになるはず。
②西谷さんの本カノ的存在(付き合ってない)の先輩モデルに告げ口する
美鈴さんとはまた違う方向に恐い美人さんを想定しています。他の子にも手を出した事実に「あのクソガキ舐めやがって…」と胸ぐらを掴む勢いで怒るけれど、ひな季ちゃんには「大丈夫!分かってるから」と優しいお姉様。「(本カノ)さんに言いつけますよ!」という防御策ができる。
③西谷さんのマネージャーさんに情に訴えていただく
「西谷さんが世界一かっこいいです!」と鼓舞し続け天狗にさせた一因であるマネージャーさん。「世界一かっこいいのに、こういったことで評価を落とすのが私悔しいんです…!」というマネージャーさんのひたむきさに少しは心を入れ替える…かな…?
④特に対処なしで以降も絡まれる
〝絡んでくる人〟としてお馴染みキャラクターになってもらうのも手です。…が、その設定を何かに生かせるかと言えば今のところ何も思い付いていません…。
1270:
永瀬ひな季 [×]
2023-12-07 21:27:05
──…すごい、時間ぴったり。ありがとうございます!スマホも、助かりました。
( 同情が窺える表情と言葉には「わたしは逆巻さんから好かれたいだけなんですけどね…」とさらりと言ってのけ、場所の確認が取れれば役目を終えたスマホは目の前のテーブルに置いておき。それから暫くして完成されたメイクやヘアセットは安定のクオリティの高さと、時間通りのプロの腕にさすがだと瞳を煌かせ。落としていた肩も翳りを見せていた表情も彼から〝可愛い〟との一言を貰えたなら、ぱあっと明るく破顔して。椅子から立ち上がりスマホを彼へと両手で返したなら、荷物を持って彼にスタジオまで送り届けてもらうことになるけれど、スタジオに着けば彼に深々頭を下げながら改めて今回の件を頼むと、照明に当てられたスタジオ内へと飛び込んで行って )
…それじゃあ申し訳ないですけど、スマホの受け取りよろしくお願いします…!いってきます!
----
( / 四つも案をご用意くださりありがとうございます…!②か③でとっても悩んだのですが、つよつよな先輩モデルさんがかっこよくて惹かれてしまいました…!言いつけちゃうぞ!なひな季もおもしろ可愛いです()ということで②でお願いできればと思います* )
1271:
逆巻 傑 [×]
2023-12-07 22:57:12
( 施したメイクで相手が幾許かの明るさを取り戻したなら、別れ際には「スマホのことは任せておいてください」と気休め程度に根拠のない自信を覗かせ。そうして行き道こそ〝話せば案外分かってくれるかもしれない〟との望みを抱いて向かったものの、対峙して数分でその希望的観測は打ち砕かれ、最終的には脅迫紛いの手法で少女のスマホを取り返すことと相成って。唯一『警察沙汰になるのと雑誌撮影ができなかった本当の理由を不特定多数に公開されるのならどちらが良いんだ』と尋ねた際にマネージャーの不手際を晒すのは卑怯だと噛み付いた一点だけは見直したけれど、その後に『水瀬ひなと付き合っているのか』だの『どこまで行った』だの『後腐れのないようにしておく方が身のため』だのと故意か天然か神経を逆撫でする発言が続けばそれも帳消しになり。その場は『くだらないことを言うな』と一蹴したものの、どっと疲れたと同時に不信感は募るばかり。手のひらには無事取り戻したスマホ、ポケットには渡せと握らされた彼のIDと電話番号の書かれた紙ナプキンを収めてスタジオの重い扉を開くと、届け先の彼女が休憩に入るか仕事を終わらせるのを待って )
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(/ ②のつよつよモデルさんですね、承知致しました!「言いつけるぞ!」で自衛するひな季ちゃん、ポメ感あって可愛いです…。そして西谷さんは彼女に根性叩き直されるルート確定ということで、ひな季ちゃんがお仕事終わりなら入れ替わりでスタジオに入ってきて、お話が聞こえちゃって、の発覚を考えております。外見はチョコレートブラウンのロングウェーブで、お名前は京香さんとか…?ふわっとしか固まっていないので、もしお好みの容姿や名前があればお伝えください…!特になければこちら蹴り可です◎ )
1272:
永瀬ひな季 [×]
2023-12-08 00:22:59
( スタジオでの仕事中、頭の中のどこか片隅でやはり考えてしまうのは逆巻さん達のことだけれど、任せるよう言われた手前、心配しすぎて仕事に支障が出ては却って良くない。心の中でトラブルがないように祈りながら目の前の仕事に集中してこなしていき──幸い時間が押すことなくスムーズに仕事が終わり「ありがとうございました、お疲れ様でした!」と多方面のスタッフに挨拶を済ませたなら、きょろきょろとスタジオ内を見回して真っ先に探すのは彼の姿。次に控えた他の仕事の撮影準備を進めるスタッフらの中、彼の姿を見つけるなりぱたぱたと駆け寄っていけば、自分の仕事前と特段変わらぬ何も危害が加えられていないだろう姿に、ほ…と小さく胸を撫で下ろしつつも眉尻を垂らしながら小首を傾げて問い掛け )
…──あっ、逆巻さん!…逆巻さん、どう、でした…?大人しく返してくれました?
----
( / ポメ具合に磨きが掛かりますね()お仕事終わりの方向に進めさせていただきました!つよつよモデルさんの容姿もですが、名前の響きもキョウカっぽいな~と考えていたので完全一致すぎてによによしました…か行から始まる名前って、強気そうな印象があったので。あとの印象はモデルしてるくらいなので身長は高そうだなあとか、すごくいい匂いしそうだとか華やかそうくらいです。抽象的ですみませんがよろしくお願いします* /蹴り推奨 )
1273:
逆巻 傑 [×]
2023-12-08 08:54:07
…、見方によっては…?
( 撮影と挨拶を終えて此方へと駆け寄ってくる気配を感じ取れば、握ったスマホを肩の辺りまで持ち上げて依頼の成功を示す。そのまま問い掛けにも『もちろん』と肯きたいのは山々だったけれど、とてもそんな穏便なやりとりで済んではおらず、かと言ってやむを得ず取った手段も自身の外聞のために知られたくなければ、結局曖昧に真実を暈して。多くは語らぬまま彼女の手のひらに伏せ置くように約束の品を乗せたなら、ダイナーでの会話が蘇って思わず相手の顔をじっと見つめ )
1274:
永瀬ひな季 [×]
2023-12-08 12:29:21
ありがとうございますっ。……というか見方によっては…って、やっぱり一筋縄じゃいかなかった感じですか、
( 両手に漸くスマホが戻ってきては、再度安堵するように肩を下げながらスマホの表面を撫でて。現代っ子らしくスマホがないと生きていけないうえに、芸能関係の個人情報が詰まった機器を落とすなんてあってはならないことだけれど、これがもし彼から貰ったキーホルダーだったなら捨てられていたかもしれないと思うと更にきゅっと肝が冷える。二つの意味での安堵の息を吐き出しながらも、彼の言葉に引っかかりを覚えてはスマホから相手に視線を移して窺うように見上げるけれど、物言いたげなのか何か考えごとをしているのか、じっと見据える視線をきょとんと見つめ返して )
……逆巻さん?
1275:
逆巻 傑 [×]
2023-12-08 19:05:05
──水瀬さん。
( 西谷瞬との間に起こった一部始終を少女にどこまで、どのように語ろうかと言葉を選んでいた折。それを諦めたタイミングと名を呼ぶ声が重なると、眼前の両肩をがしりと掴んでいつになく真剣な調子で呼び返し。スマホの件は何とか収まったものの、根本的な解決には至っていないとなれば、彼からの接触は続くと考えておくべきだろう。それにどう対応しようと相手の自由であるのは重々承知した上で、しかしそんな理性的な了見を追いやるほど育った親心が激しく首を振っては、万が一にも彼女の心がそちらに転ぶことのないよう直裁的な言い回しで念を押して )
…あの人は駄目です。…絶対に、何があっても、あの人は駄目です。
1276:
永瀬ひな季 [×]
2023-12-08 21:02:07
( きょとんとしたまなこで見つめていれば、ふいに両肩をがしっと掴まれ黒目がちな瞳が驚いて一瞬きゅっと締まり、突然のことに「…ひゃい、」と間の抜けた返事を溢して。彼があまりにも真剣な瞳を向けるものだから、どき、と心臓が高鳴る音がする。なんのことだか分からないながらも、長いまつ毛を上下に何度か瞬かせ意を汲もうとして。西谷瞬には近付くなということだろうか。毛頭そのつもりもなければ、仕事前の出来事を思い返せば今になって怒りが湧いてきたのか、むしろ敵であるかのように頬を膨らませぷりぷり怒りながらスマホを握る手を上下に振っていれば、ふわりと漂い始めた鼻腔を擽る華やかな香りと、背後からの気配に気が付くのが遅れて )
え、と……。わたし、西谷さんに近付くつもりはない、ですよ。
ていうかあんな強引にされかけたのに、ないです。最初も最後も逆巻さんがいいのに!
1277:
逆巻 傑 [×]
2023-12-08 22:02:42
( 心外だとでも言うように憤慨しながら彼との関わりを完全否定した相手に安堵したのも束の間、傍を通り掛かった背の高い女性が「──え?」と此方を振り返れば、最後の一言が聞こえてしまったのかと肝を冷やし。しかし一直線に割り込んできた彼女はその一つ前の言葉に引っ掛かったらしく、「西谷?…、その話詳しく聞かせてくれる?」と美人故の顔の厳しさで詰め寄ってくる。特段彼を擁護する理由もなく、撮影衣装のままのアイドルを目線で示すと、何処かで見たことのある気がするその人に一応は解釈の幅を持たせて事情を説明し。一方で突然の闖入者はそれを受け、一切の手加減なく瞬時に「迫られた?」と少女へ尋ねて )
…数時間前のことなんすけど、彼女が西谷瞬さんに、その…絡まれて。
1278:
永瀬ひな季 [×]
2023-12-08 22:46:36
( 聞き返すような言葉が背後から聞こえては、スマホを持たない片手をはっと唇に当てて口籠るけれど、どうやら注目されたのは西谷さんに関する発言らしい。ほっとしたように手を下ろしつつも、話に割って入ってきた人物が、人気ファッション雑誌の表紙を飾ることもある〝京香〟であることに気付いたのは彼よりも早かったらしく「わ、ほんもの…!」と一瞬高揚した瞳を向けながら小さく呟くけれど、美人の真顔は威圧感を覚える。やや萎縮しながらも、彼女からの問い掛けに対しこくんと小さく一度頷くものの、彼女から更なる言及する言葉はなくとも大きな瞳に見つめられれば全てを吐かなければいけない気がしてきて、おろおろとしながら周りの大人達には聞こえない、3人だけに聞こえるような声量でありのままを伝えて )
…う、えっと。キスくらい、いいだろって…。
1279:
逆巻 傑 [×]
2023-12-08 23:43:17
( 穴が空くほどじっと少女に視線を注いでいた女性は、返答を聞くなり小さく息を吸い込みながら目を閉じ、そして次に開いた時には「あっっっのクソガキ、舐めやがって…」と鬼の形相で頬を引き攣らせていて。すぐさまスマホで電話を掛け始める姿を呆気に取られながら眺めていれば、漏れ聞こえる声から相手が話題の中心人物だと分かり。「今どこ?…あたしの撮影が終わるまでそこ動くなよ。逃げたらコロス」ドスの効いた声でそれだけ告げて一方的に切ったなら、彼女はころりと華やかな笑みへと表情を一転させて「ごめんね!あいつにはあたしからしっかり言っとくから」と残し、人気モデルの風格と共にカメラの前へと進んで行く。その堂々たる佇まいをスタジオの暗い影から暫く眺めていると、スタッフ達が『あの二人また…?』『瞬くんも懲りないなぁ…』と囁き合うのが耳に届き、未だに嵐のような一連の出来事を処理できていないながらも一先ずの決着に隣へ静かに話し掛け )
…とりあえず、西谷さんのことは何とかなりそうで良かったすね…?
1280:
永瀬ひな季 [×]
2023-12-09 00:35:18
( ゴゴゴ…と背後に炎が揺らめいて見えるほど怒り露わにする彼女の姿に、美人は怒ると怖いとはよく言ったものだけれどこれほどとは。息を呑みながら無意識に逆巻さんに寄り添い、彼の服の裾を掴む。まずかったかなあ、なんて冷や汗を垂らしながら眉尻をきゅうと下げて顛末を見守っていたものの、通話を終えた彼女の変わりようといったら。目を点にしてぽかんとしながらも「…よ、よろしくお願いします…」と軽く会釈をして背中を見送っては、隣の彼もまた呆気に取られた様子が声色から窺えたなら「ですね…」と同意するようにこくんと頷き。徐に顔を上げ相手を見遣っては落着した安堵感からか、へへ、緩んだ笑みを浮かべながら一つの学びを共有して。何の騒ぎか様子を窺いに来た牧さんに気が付くと、彼の服の裾から手を離してスマホを持つ手をぶんぶんと大きく振り、無事に手元にスマホが戻ったことを報告する。『はあ、よかった…そんな大事なもの落とすんじゃありません!』と第二の母の如く注意をする牧さんに、はあい、と小さく肩を竦めながら反省の色を見せ。軽い溜息を吐きながら逆巻さんへと視線を移した牧さんは『いつもお世話係させてごめんなさいね』と困り笑顔で片手を顔の前に添え )
…あと、美人って怒ると怖いって、本当でしたね。……あっ、牧さーん、スマホ戻りました!
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