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 可愛いの魔法 (〆)/2778


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自分のトピックを作る
2701: 永瀬ひな季 [×]
2024-12-10 21:41:17



お疲れ様です、水瀬ひなです。──…傑さん?
( 持ち手の根元に手作りキーホルダーと、とわハトくんのマスコットキーホルダーをぶら下げたトートバッグの中には、四人で会った帰りに購入した薔薇の花の入浴剤が入っている。あれからちゃんと休めてるかな、とトートバッグの口の隙間から見える柔らかな風合いのグレーのラッピング袋をちらりと見遣りつつ、メイク室の扉の前で足を止めれば。近くにある自販機のところで電話中の人がいるけれど何やら電話相手と揉めている様子で、なんだか気まずいなあと思い気配をできるだけ消すようにして肩を竦めると、控えめな数回のノックの後にこれまた控えめな声量で声を掛けたなら、早く入ってしまいたい居た堪れない心地のなか返答を待たずしてそっと扉を押し開けて。入室して早々、彼の後ろ姿と鏡に映るぼんやりと覇気のない様子の彼を瞳に捉えると、なんだか様子がおかしいなあと、きゅっと鞄の持ち手を握りながら、おず…と上半身を傾げながら再度声を掛けて )




2702: 逆巻 傑 [×]
2024-12-10 23:32:29



…──あ。…もうそんな時間か。
( 扉の方で鳴った声に鏡面からゆるりと首を回らせば、そこに立つ顧客の姿に鈍く反応して気の抜けた声を洩らし。吐息のような呟きと共に腰を上げたならスマホは雑にポケットへと突っ込んで、座席を引くことで着席を促す。今日は何やら控えめに入室してきた相手の様子の変化にも気が付かず、ろくに会話もないどころか積極的に目を合わせようともしないよそよそしさは、さながら今までの関係値が全てリセットされたかのようで )
お疲れ様です。準備できてるんで、どうぞ。




2703: 永瀬ひな季 [×]
2024-12-11 14:45:50



今日もよろしくお願い、します…、……。
( こちらに気付いてくれた彼に、ぱっと表情を明るくしていつもの挨拶を続けるけれど、ろくに視線も合わせずによそよそしい態度を取る彼に少し尻込みしては、文末はどこか躊躇いがちに弱まり。引かれた座席にすとんと腰を下ろし、トートバッグは膝上で抱くように乗せて、ペットボトルに入ったお水だけテーブルの前に置き目の前の鏡越しに彼の様子をそっと盗み見ては、本当に視線が合わないこと。また寝不足なのか悩みでもあるのか、はたまた自分が何か悪いことでもしてしまったかと眉尻をしゅんと垂らしては、鏡越しの彼を見つめながら「傑さん」とつい声を掛けるけれど、元気のなさそうな彼にあれこれ問い掛けていいものかと思い浮かべてはっとしては、ぐるぐると咄嗟に思考を巡らせたのちに、なんでもないような普段通りの表情で問い掛け )
傑さん、……あ、えっとその、…この間はおうち帰ってからちゃんと眠れました?




2704: 逆巻 傑 [×]
2024-12-11 22:27:39



…おかげさまで。睡眠時間の方は、もう十分。
( 悩みの種である本人を目の前にして気も漫ろに思い耽る最中、自身を呼ぶ声音はやけに寂しげに耳朶に触れ。振り向いた先の鏡面には気遣わしげな眼差しと伝える言葉を探す唇が反射していて、そこでようやっと心付いたかのように少女への関心を示さない態度を自省する。すぐさま意識を外側へと向け変えたなら、思い出したかのごとく紡がれる問い掛けに唯一相手から窺える目元に不慣れな愛想すら浮かべてみせるも、それはそれで平生とは異なり違和感として捉えられるだろうか。継ぐ二の句も喋り出したはいいものの完全なる見切り発車で、思うように話題が見つからずに同じワードを繰り返して彼女にとってはほぼ無意味な注意喚起をした挙句、気まずく視線を逸らして )
水瀬さんも……睡眠時間は、しっかり取るように…。




2705: 永瀬ひな季 [×]
2024-12-12 00:43:27



そっか、よかったです。よかった、けど…。
( 睡眠に関して心配は無用とのことでそれに関してはほっと安堵はするけれど、なんだか今ひとつ、薄く壁の感じられるような笑みは当然違和感を覚える。口元に弧を描かせて〝よかった〟となんて伝えるものの普段のように会話は乗らないし視線もやっぱり合わなくて。やっぱりなんか、変。膝上に乗せたままのトートバッグを今一度ぎゅっと抱き締めながら、ふ、と一度視線を下げそう思っては、くるりと首を回し鏡越しではなく本人へと顔を向けて、心配そうに眉尻を垂らした表情で小首を傾げながら彼の状態を気に掛け )
なんか、元気なさそうに見えます…。覇気がないというか…ほんとに、大丈夫ですか?なにかあったんですか…?体調悪かったりとかは…。




2706: 逆巻 傑 [×]
2024-12-12 02:03:46



…、大丈夫です。…仕事はちゃんとやるんで。
( よかった、と口にしつつも相手の表情は完全には晴れなくて、意を決したように正面から曇らせた眉宇を向けられると、図星の指摘に小さく息を詰まらせる。しかし彼女に伝えられないから気持ちのやり場に難儀しているのであって、まさかそれを本人に打ち明けるわけにもいかず誤魔化すためにわざと冷淡に線を引いては、更なる追及を避けるべくさっさと話を流し。そうして膝に抱えられたままの鞄を目で示す意味でちらりと見遣り、そこに付けられたマスコットとキーホルダーからまたさりげなく視線を外した後、溜め息にも似た調子で吐き出した確認はどこか憂いを帯びていて )
…もう始めていいすか?




2707: 永瀬ひな季 [×]
2024-12-13 01:10:27



──…ぅ、はい…。すみません、お願いします。
( 仕事の出来不出来がどうとかよりも心配の矛先は彼のことなのだけれど、そこに一線を引かれてしまえばきゅっと口を噤み。ただその口振りはやっぱり何か抱えているのだろうと思うには充分だったけれど、線引きの直後にずかずかと踏み込むのは躊躇われ、このタイミングで贈り物を出すには勇気が足りず彼の仕事の遂行の確認にこくりと小さく頷くと、トートバッグは一旦膝上から退かしいつものようにテーブルの脇へ寄せることにして。化粧汚れを防ぐためのケープを着けられたなら、いつもの手順に合わせて双眸を伏せたり笑みを浮かばせたり、メイクの馴染み具合の確認に応じていく。メイク中どことなく重たい空気のままではどんどんそちらへ傾いていきそうな気がして、できるだけ自分は努めて普段通りに「そういえば」と切り出しては「相馬くんが傑さんから貰った私物を自慢してくる」だとか「もうすぐ冬休みで嬉しい」だとか、無理に彼から言葉を引き出すことなく相槌程度で良さそうな話題を一方的に話すだろうか )




2708: 逆巻 傑 [×]
2024-12-13 05:53:49



…──ん、可愛い。
( どうにも口を開けば開くだけ空回りしてしまうようで、何も悪くない彼女が小さく謝ったのを皮切りに、元より重たい口は更に重たくなり。作業中も共通の知人の話や世間一般的な時節の話題といった表層的な会話に終始し、反応さえ集中の免罪符のもとに最低限に留まって。けれど味気のないやりとりを経るうち、相手の巧みな会話術と慣れ親しんだルーチンワークのおかげか幾らか気分も解れ、メイクの完成形が見えだす頃にはぎこちなかったキャッチボールも普段のテンポ。宣誓通り妥協なく仕上げた己の仕事へ満足げに顔を綻ばせたなら、最終調整として髪の先を繊細な指遣いで動かしてから、「これで頑張ってきて」と純粋な応援の中に甘い響きを潜ませて )




2709: 永瀬ひな季 [×]
2024-12-13 14:00:01



ありがとうございます…!
( 完成に近付くにつれて普段通りのテンポの会話となれば安堵が芽生え、仕事に私情を挟まずいつも通りの練達の出来栄えを前に、さすがプロだと柔和にはにかんで。すごいな、かっこいいななんて思うけれど心配が払拭されてはおらず、掛けられた応援の声に、ぱ、と顔を向け見上げては数拍の間の後「…頑張ります!」きりりと意気込んだ表情で両手の拳をぐっと握り。その意気込みの中には、自分のことで頭を悩ませているだなんて知らず、少しでも彼を元気付けられるようにとの意味も無邪気に込められていて。テーブルの上のトートバッグに手を伸ばし膝の上に戻すと、そこからラッピング袋を取り出しては両手に乗せ彼へ差し出し、にへと緩く笑いながら言葉を続け。ふいにコンコンと数回のノックが響いたなら、扉を半分ほど開けて牧さんが顔を出し「お疲れ様です、もうメイク終わってる?ちょっと巻きみたいで…!」と早めの呼び出しがあると、応じながら席を立っては慌ただしく鞄を手に、牧さんとともに部屋を後にして )
これ、傑さんに。もういらないかもしれないですけど…また眠れない日があったら使ってくださいね。……あっ、はあい!それじゃあまた後で、ありがとうございましたっ!




2710: 逆巻 傑 [×]
2024-12-13 18:38:56



( 声援に応えて表情を引き締めて見せたアイドルは、次にいそいそと鞄から綺麗に包装された袋を取り出し。徐に差し出されるそれに何かプレゼントを貰う理由があっただろうかと考えるも、体は無意識にそれを受け取り、不思議そうな眼差しは己の掌へ。その時メイク室の扉が開いて彼女のマネージャーが顔を出せば、秘密を覗かれたかのようについ渡された贈り物を隠しかけるけれど、余計に怪しい上にそもそも隠す必要もなく手を止めて。開始時間が早まったとのことで中身を聞くことも礼を伝えることも出来ぬまま少女が連れられて行き、仕方なく一人残った部屋でそっとラッピングのリボンを解く。現れた薔薇の花を模した入浴剤を目にして湧き上がったのは、自分のことを気に掛けて用意してくれたのだと思うとただの日用品も途端に勿体ないような、果たして相手のことを頭から追い出してリラックスできるのか心配になるような心地で、屈折した言葉を吐きながら、しかし今晩には早速使われることとなるだろうか )
…、使いづら……。




2711: 永瀬ひな季 [×]
2024-12-16 19:59:58



( 鉄は熱いうちに打てとのことわざがあるように、あの日の晩には早速お風呂上がりのメンバーたちを自身の部屋に召集し、彼の元気がないこと、原因はわからないながらどうにか元気付けたい!との相談を持ち掛け。リラックスグッズをあげるとの既済のアイデアも当然出つつ、マッサージをする、お菓子をあげる、時間がどうにかしてくれるかもよなんて様々な案が出る中で、どうしようかと頭を悩ませていれば。一番恋愛話には興味なさげにポッキーを齧っていた人物、おとぎちゃんの『…わたしらアイドルなんだし、ライブで元気付けるとか』と、ぽつりと静かに提案された一言で、「それだあっ!」『天才!』『天才だ!』と場は盛り上がり、すごいすごいと褒め称え撫で回された功労者はご褒美のお菓子を持って満足げに自室に戻っていった。──そうして作戦予定日の今日。クリスマスに向けた特典チェキの撮影があり、今流行りのバレエコアとしてリボンをスカートに散らし、裾に白いふわふわのついたケープに身を包んだサンタ衣装姿でメイク室に訪れては、部屋に入るなりにこにこはしゃいだ様子でその場でくるりとスカート翻しながら一回りして )
お疲れ様です!ねえねえ傑さん、見て見てっ、サンタ衣装です!可愛くないですかっ?




2712: 逆巻 傑 [×]
2024-12-17 21:09:02



( 花弁を溶かした湯船に身を沈めて思い知ったのは、自身がこの件に関してどれだけ考え疲れていたのかということ。彼女との関係を進めたがる感情とそれを留める理性との雌雄は未だ決せず、発展しない自問自答は現在進行形で頭を疲弊させるばかりで。「…もう、やめようかな」リラックス効果で気持ちが緩むと同時にぽろりと転び出た弱音が、薔薇の香りと温かな湯に包まれるうちにどんどんと納得感を増してゆけば、最後には何故今までそうしなかったのかが不思議なほど唯一絶対の答えであるような気になって。そうだ、手の届いてしまいそうな感覚が判断を鈍らせていたが、可能性のない相手に入れ上げるなんて大人の恋愛の仕方ではない。早々に見切りをつけなくては。──と、決心を固めはしたものの、即刻想いが消えるわけでもなく、メイク室で顧客の到着を待つ間には微かな緊張と喜びが体内を巡り、脳内では我知らず話題の選別が行われ。ついに開かれた扉を振り返ったなら、呼び水に思わず正直な第一声で肯くけれど、問い掛けられた衣装は無論として、それを無邪気に見せに来る姿へ向けた意味も多分に込められていることは、双方気付くべくもないだろうか )
……可愛い。




2713: 永瀬ひな季 [×]
2024-12-18 02:57:14



えへへっ…ありがとうございます。
( ケープから垂れる白のぽんぽんを揺らしながら衣装の披露をしたなら、肯定が返ってくると白い編み上げブーツの底をきゅ、と鳴らして立ち止まる。メイク前のすっぴん姿で、髪だってセット前で寮でアイロンを通してきたくらいなのだから、恐らく褒めてくれたのは衣装についてのみだろうけれど、それでも嬉しくてファンデなどで色味を補正していないまっさらな頬はみるみるうちに含羞の色に染まり、ふにゃりと嬉しそうに綻ばせながら照れを隠すように横髪をくしゅと握って。ご機嫌なまま「この可愛い衣装にぴったりのヘアメイク、よろしくお願いします!」と鏡の前の椅子へと向かえば、早速いつものようにメイクが進められるだろうか。彼の今日の元気具合を様子からそれとなく探りつつ、やがてヘアセットが終盤に差し掛かったなら業務後の空き予定をそろりと問い掛けて )
──…あの、今日の撮影のお仕事が終わったあと…、えっと、10分くらいお時間ありますか?




2714: 逆巻 傑 [×]
2024-12-19 01:08:56



…承りました。どうぞ。
( 自分から聞いておきながら頬に赤を灯らせるいじらしさにそわりと心の擽られる感じがして、目線を彼女の斜め前の床まで逃した矢先。弾んだままの声で懐っこく改めての依頼を受ければ、ふっと表情を緩めたのち顧客のために椅子を引くも、薄く笑みの浮かぶその顔には諦念のような翳りが付き纏って。そしてそれはメイク中も同様で、少女をより完璧なアイドルへと仕立ててゆく毎に以前ぼやいた〝芸能人じゃなければ〟との思いが過っては、時たま集中を欠いているのが鏡越しにも見受けられるだろうか。とはいえ普段のペースとは行かずとも雑念を振り切り、残すはヘアスタイリングのみとなった定刻前。芳しくない作業の手際に気を遣ってかおずおずと切り出された予定の確認へ、一瞬手を止めるだけで特に用件を尋ねるわけでもなく、率直に以後の空き時間を明かして )
はぁ…まぁ、10分くらいなら。




2715: 永瀬ひな季 [×]
2024-12-19 21:24:52



よかったあ、ありがとうございます!じゃあお仕事後、少しだけお付き合いお願いしますね。
( 普段の彼は滞りなく流れるように、且つ細やかな動作で彩りを与え〝可愛い〟をつくり上げていくけれど、その動作を間近で見てきた自身にとって彼の集中力の欠如を感じるのは難しくなく。早く帰ってゆっくり休みたいかもしれないけれど、とそわつく心地のなか10分の猶予を得られると、ほっと安堵した笑みを溢し謝辞を告げ改めて鏡に向き直っては、全てのヘアメイクが終わるまで大人しく待つはずで。完成後いつもの賛辞の言葉が送られたなら、彼の手に掛けられた自分は世界一可愛い気がしてとても自信が付くし、きらきらして見え、それがつくづく魔法のように感じられて。そんな凄い腕を持つ彼のことを尊敬するし大好きで、可愛くなった自分をもっと見て欲しくなる。めいっぱいの自信を胸にカメラの前に立つと、世界一可愛い女の子としてレンズに向かって笑顔を振り撒こうか )




2716: 逆巻 傑 [×]
2024-12-20 14:03:24



…あ、入浴剤のお礼言いそびれた。
( 結局事前に厳選した話題は一つも使われることなく、目一杯時間を使ってヘアメイクを終えれば完成とほぼ同時に少女はスタジオへ。追い掛ける前に簡単に化粧台の片付けをしつつ、ぼんやりと頭に浮かぶのはこの後の約束のことで、最初は何か相談や手伝いだろうかと予想するも、最近あった出来事と照らしてもしかして告白か、他に気持ちが移ったと過去形になるのか、と考えは徐々に悪い方向へと流れ。そんなことに囚われていたせいか、今日の第一優先のトピックを伝え忘れていたと思い至ったのは、メイク室を出ようとドアノブに手を掛けた瞬間。つくづく上手くいかないなと溜め息を吐いた後、静かに撮影現場に入ってゆくけれど、生き生きとカメラの前に立つアイドルを見学する顔ばせは訪れる10分間に気を取られてどこか上の空で、顔見知りのスタッフが雑談程度にクリスマスの予定を尋ねてくる声にも曖昧な生返事を返して )




2717: 永瀬ひな季 [×]
2024-12-20 21:52:14



撮影ありがとうございます、お疲れ様でしたっ!
( 毎度のことながら彼のメイクの腕前では化粧直しなんてほとんど必要とせず、撮影途中手を加えるとしたなら髪型を少し整える程度で彼との接触は数えるほどしかなく。他のスタッフと何やら話している様子を横目で認識しては、何の話をしているのだろうと少し気になるけれど盛り上がるほどの様子もなければ暫しこちらも撮影に集中し。やがて個撮とメンバー全体の撮影を終えたなら、メンバー全員とにこやかな挨拶でその場を締めくくると、スタッフらは撮影機材の撤収を始め、事情を知るメンバーらは速やかにスタジオから撤退するはずで。牧さんのことは、ねねぽんやさや姉たちが上手く図らってその場から撤収させ、がらんとしたスタジオに残るのは自身と彼のみ。去り際にしれっと設置された折り畳みの事務椅子が真っ白な背景の前にぽつんと置かれた状態で、はにかみつつそこへ彼に着席を促す手のひらの反対側には、マイクがぎゅっと握られていて )
──…、えへへ、二人きりですね。そこに、座ってもらってもいいですか?




2718: 逆巻 傑 [×]
2024-12-20 23:29:15



( 撮影が終われば現場においてヘアメイクはお役御免。撤収作業の邪魔にならないようにと自身もスタジオから引き上げようとするも、先程までカメラ前に立っていた赤色担当と緑色担当のアイドルに「ひながここで待っててって!」と引き留められ、人の疎らになった頃を見計らってセット前へと誘導されて。彼女たちもそのまま扉を出て行ってしまうと、広い空間の中にはマイクを持ったサンタ衣装のアイドルが一人と、向かい合うように置かれた椅子が一脚。意図を感じるスムーズな連携につい周辺を見回すけれど、テレビ番組のドッキリのように隠しカメラが作動している気配もなく、促しに応じて準備された席へと腰を下ろす。まるで展開の読めない事態に困惑の気配を滲ませながら、眼前の少女へ遠慮がちに尋ね )
…一体何が始まるんすか。




2719: 永瀬ひな季 [×]
2024-12-22 02:26:02



七色の光を閉じ込めた煌めきのひとしずく!白色担当、水瀬ひなの単独ミニライブにようこそー!
( マイクが握られているといっても写真撮影後の現場では機材の用意まではないためマイクの接続はなく、スマホに入っている音源を簡易スピーカーに繋げてある程度のミニライブ会場。何が始まるのか知らされていない困惑気味の彼に尋ねられれば、にぱ、と無邪気な笑みを浮かべたのちに、口元にマイクを添えミニライブであることを通常のライブさながらのテンションで明かし。「まあマイクは雰囲気用なので、今日は入ってないんですけどね」とマイクの上部をぽんぽんと手のひらで軽く叩きマイクは入ってないことを示すと、互いの中間地点に置いたスマホに駆け寄り、みんなが撤退したためセルフでスマホを操作してはすぐ傍に置かれたスピーカーから音源が流れ出す。たた、と元の場所に駆け戻りマイクをきゅっと握り直したなら、まっすぐ彼に手のひらを伸ばして表情を綻ばせながら宣言をすると、たった一人の観客に元気いっぱいのエールソングと、にこにこできらきらな、たっぷりのファンサービスを捧げようか )
それじゃあ聴いてください、大好きな人に贈る応援ソングっ!




2720: 逆巻 傑 [×]
2024-12-22 14:18:46



( 撮影終わりのスタジオに突貫工事で設えられた簡易セット。しかしアイドルがひとたびその中央に立てば、照明も音響も満足に整わないその場所でさえ立派なライブ会場へと一変して。溌剌とした自己紹介の口上が戸惑いがちに彷徨っていた自身の視線を正面へと惹きつけ、非公式らしい種明かしをした彼女が非公式らしく自らの手でスマホを操作すると、傍のスピーカーから持ち歌の音源が聞こえだす。眼差しも手のひらも声も真っ直ぐに語られる想いでようやく約束の意図を悟ったなら、雪のように降り積もった憂悶も鬱屈とした思いも、全て解けて消えるような心地がして。己が自分のことで苦悩している間、彼女はこうして己のことを考えてくれていたのかと思うと同時、向けられる笑みが、振りの一つからも伝わる懸命さが、叶う叶わないに関わらず誰かを想う気持ちはそれだけで尊いものなのだと思い出させ。曲が終わる頃には腹は決まり、ステージと客席の中間地点まで進み出て、胸の内をそのまま声に出す。一層惹かれてしまってはもう諦めるなんてとても出来そうになくて、けれど相手のことを思えば告げるべきでもなくて。報われることのないであろう恋心を密かに抱え続ける覚悟を固めた、憑き物の落ちたような顔で「ありがとう」とだけ静かに告げようか )
…俺、やっぱり好きです。アイドルやってる水瀬さんが。




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