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There you are ! 【〆】/76


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自分のトピックを作る
57: ソフィー [×]
2023-01-26 20:35:41


そうね……度が過ぎると痛い目見そうだし。まあ、山の天気は変わりやすいって言うし、降っていてもすぐに晴れるわよきっと。
( 魔法の便利さや偉大さに驕ったゆえの哀れな姿を知っている。肩を竦めながら呟くと、相手につられてどんより鈍色の空が見える窓の外へ視線をやりながら言葉を続けて。相手からの提案にきょとんと目を瞬かせては、少し考えるように口元に手を添える。せっかくのご厚意なのだから遠慮せずに甘える方が、自分なら気持ちがいい。少しの間の後、控えめな提案をして )
おもてなし?そんな、わたしの方がもてなしたいくらいなのに……、その時は、手土産を持っていったら喜んでくれるかしら。



58: ハウル [×]
2023-01-27 20:35:50


手土産か……、そうだ。ねえソフィー。あの夫妻に、『ツイーディア』の初めてのお客さんになって貰うのはどう?
( 相手からの贈り物ならどんなものであれ歓迎されるだろうと考えた矢先、不意に閃いたひとつの案。正式なオープンの前に、初めてのお客様に品物を贈り、なにか感想を求めてみるのも悪くはないかも知れない。曇天とは対照的な明るい声音で提案を重ね )
お代は頂かないで、僕たちからも花を贈るんだ。あのマダムならきっと大事に世話してくれるよ。



59: ソフィー [×]
2023-01-27 23:04:48


……!それって本当に、すごく素敵なアイディア!大賛成に決まってるじゃない。あなたって魔法みたいに素敵な考えを持っているわね。
( 素晴らしい案を受けては、きらりと瞳の中を一周するように光が走る。両手を合わせ絡めながら相手の案に賛同を矢継ぎ早に告げては、自分では思い浮かばない提案だと尊敬するような眼差しを浮かべながら頬を緩め。待ちきれないといった様子で扉の方へ向かえば、ドアノブに手を掛けつつ相手の方を振り返って尋ね )
是非そうしたいわ。どんなお花がいいかしら……花園を見たらまた案が浮かぶかも。行ってみましょう?



60: ハウル [×]
2023-01-28 13:53:19


魔法の代わりに頭を使ってるだけさ、ペンドラゴンの不出来な息子はね。……ああ。行こう!日が暮れてしまう前に。
( 感嘆の声に冗談めかして返答。立ち上がりざまふと頭を過ったのは、首都を訪れた際耳にした空模様の予報。空飛ぶ我が家が嵐に巻き込まれる前に、竈を横目に「北西に進路を取って。今晩、東の方は荒れるみたいだから」と友人に言い残して。相手の背後からそっと手を重ねる形でドアノブを捻り、円盤を黒に合わせ扉を押し開く。漏れ出る淡い日光に薄く笑みを浮かべて )
──良かった。こっちは晴れてる。



61: ソフィー [×]
2023-01-29 23:57:46


( テキパキと指示を出す様子はまるで不出来には見えないが。くすっと小さく笑うと背後からそっと手を重ねられては少女のように胸を高鳴らせる。カシン、と小気味良い音が鳴り、そのまま開けられた扉の向こうに広がるのは晴れ渡った花園。何度見ても感嘆の声をあげてしまう。胸いっぱいに澄んだ空気や花の香りを吸い込みながらそのまま数歩足を進めていき )
──わあ、やっぱり何度見ても本当に素敵な場所……!

( /急用などで遅れてしまいました、申し訳ございません…! )



62: ハウル [×]
2023-01-30 21:44:40


気に入ってもらえて良かった。今後、訪れる機会はもっと増えるはずだからね。
( 降り注ぐ午後の日差しに包まれる相手を眩しげに見つめ、自身も一歩、二歩と踏み出してゆき。足元に揺れる色とりどりの花は、如何にも風雨や嵐とは無縁ですといった風体で群れ咲いている。ぽつんと佇む小屋近くの小さな泉を目指してゆっくりと歩を進めながら、楽しげな相手に問い掛けて )
……お店にはどんな花を並べようか?ここなら選び放題だ。

(/いえいえ! レスペに関してはお互いさまですので、あまり気負わずやり取りしていただけたらと思います*)

63: ソフィー [×]
2023-02-02 21:55:51


( 午後のほんのり暖かな日差しと、ひんやりとした風がこの花畑の清爽さを際立たせる。健やかに咲く花々の中をゆるやかに歩きだす相手の腕に手を添えると、星の光に染まった髪を靡かせながら、小屋近くに向かう道中に咲いている色とりどりの花をあれこれと無邪気に指差しつつ隣を歩いては、ふいに覗き込むように問い掛けて )
そうね、──ああいう可愛らしい桃色の花もいいし、清らかな白い花もいいわね。あと、ぱっと目を引くような……そう、鮮やかなああいう花も気持ちが昂まりそう。他にはどんな花がいいと思う?



64: ハウル [×]
2023-02-05 09:31:24


( 相手の言動には年の割に酷く大人びた印象を受けることもあれば、よい意味で少女のような無邪気さと明るさとを感じることもある。今この瞬間に受け取ったのは後者。こちらを窺ういとけない表情に眦を緩め、問いに対して足を止めると「そうだな」と思案する様子を見せ。不意に足元に咲く花を一輪二輪と摘み取り、ささやかな魔法を行使。茎を金色のリボンで纏めた小ぶりな花束の完成 )
今はこんな形でしか用意できないけど、──この花があれば素敵じゃないかな。
( ふわりと手を翳して魔力を込めれば、色とりどりの花々はみな一様の色形に姿を変じる。星のような花弁が可愛らしい、淡い空色の花。一時的な魔法に掛けられ、自らを“ツイーディア”であると信じ込んだ小花たちの周りには、星の子に似た淡い光が小さく跳ねて )



65: ソフィー [×]
2023-02-09 11:15:31


──ああっ、ツイーディアになった!
( 相手に合わせ自然と足を止め、思案する彼を期待に満ちた瞳で見つめていれば、ふいに作られた花束がみるみるうちにツイーディアへと形を成していく。魔法による創造の光景には毎度気持ちが高揚させられ、淡く煌めいた小花たちが映る双眸は内面からも輝きながら感嘆の声を漏らし。手を伸ばして指先が淡い光に触れると、それは小さく弾けたかと思うとふんわり揺らめく星の粉になり、清かな風に運ばれて景色に溶け込んでいく。風に靡く髪を手で押さえながら頬を緩ませ )
うん、間違いなく素敵だわ。ツイーディアだけ、こんな風にちょっと特別にできたらとてもいいわね。



66: ハウル [×]
2023-02-16 23:32:09


うん。店の顔といっても過言じゃない花なんだ──少し工夫を凝らすのがいいかも知れない。……でも、これはソフィーに受け取って欲しい。お客さんじゃなくて、君のために用意したものだから。
( 星の子を集めたような花束に再度掌を翳せばほの青い燐光が迸り、薄く白いレース地の布が小花を彩って。高原を奔る風の中、星々を抱く夜空に似た色の瞳をじっと見据えて微笑む。店の経営方針を決めるために訪れたとはいえ、ちょっとした逢瀬気分を味わって欲しい。白く細い手を取れば魔法のブーケをそうっと握らせ )
魔法が解けても枯れないように、ちょっとしたまじないを掛けた。マダムの花と一緒に可愛がってあげて。



67: ソフィー [×]
2023-02-17 22:11:16


わたしに?……また素敵なプレゼントを貰っちゃった。もちろん大事にする、ありがとう。
( 自分に宛てたものだと聞けばきょとんと双眸を瞬かせ相手を見つめ返すと、次第に表情を綻ばせては握らされた魔法のブーケを大切に胸に抱いてお礼を告げて。ほの青く光る花を愛でるようにそっと巻かれた布を撫でながら思うのは、普段からお礼ばかりな気がすること。お客さんはもちろんだが第一に心が温かくなるようなことをしたいのは彼である。ぱっと閃いたように視線を向けては提案をして )
いつも貰ってばかりね。わたしも何かお返しをできたらいいんだけど……、ねえハウル、今日は何が食べたい?ささやかなお礼だけどあなたの好きなものを作らせて。



68: ハウル [×]
2023-02-19 21:32:39


お返し?──気にしなくてもいいのに。プレゼントは貰うよりも贈る方が好きなんだ。
( 相手から感謝を伝えられるたび胸の奥がじんわりと熱くなるのは、決して彼女の持つ魔女としての素養だけが理由ではないだろう。相手の喜ぶ姿に勝る返礼は無い。故に彼女が気負うこともないのだけれど、折角申し出てくれたのだからと口元に手を添え考え込み )
でも、そうだな。折角なら……ミートパイが食べたい。少し手間がかかるかも知れないけど、いい?



69: ソフィー [×]
2023-02-21 22:01:40


そう……、それはいつからの話かしらね?
( 度々聞いていた噂から察するに、きっと数多くの女性に贈り物をしてきたのだろう。出会うまでの話を知らないからこそ少しの嫉妬心が芽生えてか、相手の青い瞳の奥を見透かせたらとじっと見つめながら問い掛けてしまうが、嫉妬すらも初めてな感覚に等しくて小さく笑みが溢れる。ふいに視線がぶつかり、料理のリクエストを受ければもちろんだと深く頷いては掌を差し伸べて )
ええ、もちろん。今までに食べたことないくらいとびきり美味しいのを作ってあげる!そろそろ帰ろう、ハウル。



70: ハウル [×]
2023-02-23 15:08:42


いつ?もちろん、君に出会ったときから。
( カルシファーと共に彼女と顔を合わせた幼い日か、はたまた兵士に絡まれる彼女に声を掛けたときか。何方ともつかない返答ののち、滅多に見られない相手の様子にいささか?を綻ばせ。山並みの向こうに見える分厚い雲が湿気を運んできたのか、椋鳥のつがいが慌てて頭上を横切る。差し出された手を取って、自信に満ちた快諾には期待をのせた明るい声音で返し。相手の歩幅に合わせて瓦屋根の小屋へと歩み出しながら、振り返れば料理の手伝いを申し出て )
……じゃ、今晩はご馳走だ!準備を頑張って貰わないと。でも、なにか手伝えることがあれば教えて。



71: ソフィー [×]
2023-02-24 15:23:52


ふふ、それでよしとしましょう……あら、ここも一雨来そう。
( 軽くあしらうようにしながらも表情は満足気に柔らかく綻ばせ。手を差し伸べた際に見えた暗い雲が徐々に下へ影を落としていけば小さく呟きつつ、足取りにさりげない優しさを感じながら小屋を目指す。相手からの申し出を受ければそれじゃあと一つ頼み事を。きっと明るい食卓になるだろうと期待に満ち晴れた表情で城のノブを回し )
そうね、それじゃあ……あの素敵なリビングを、普段よりも2割ほどおしゃれに飾ってくれるかしら?きっとご馳走のスパイスになるし気分も晴れやかになるわ。──ただいま、みんな。



72: ハウル [×]
2023-02-25 21:22:16


ああ美味しかった!ソフィーは料理の天才だよ、どんどん腕が上がってる。向こう半年分くらいは食べたな……ねえマルクル?(柔く暖かい色の光を放つ照明、花を題材としたものに統一された額縁の絵画、染みひとつ無いタッセル付きのテーブルクロス──普段よりほんの少しだけ飾られたリビングにて。空になった器をすっかり片付けてしまった後、椅子の背凭れに身を預けながら斜向かいに座る少年に声を掛ける。弟子に「ハウルさん、僕も手伝ったんですよ!それからカルシファーも。なんのお祝いごとかも聞かされてないのに」と念を押されるとそれぞれに短く礼を告げ、一同が再び席に着いたことを確かめ改めて口火を切り)……インガリーで一番素敵な花屋の開店祝いさ。僕とソフィーで考えてたんだ、家族みんなで花屋を経営するのはどうかって。



73: ソフィー [×]
2023-02-26 17:40:27


ふふっ。そうね、みんな愛情込めて手伝ってくれたからだわ……どうもありがとう。
( 洗い物を終えて、いつも真っ白で綺麗なエプロンで濡れた手を拭いつつ、みんなが集まるテーブルへ向かい一番最後に腰を掛ける。相手に続いて少年達にお礼を告げると切り出された花屋の経営話。少し前に食卓で二人の間で飛び交った話題だからか、すぐにピンときた様子で「本当にやるんですね!」と身を乗り出して目を輝かせる少年に深く頷き返す。 )
うん。わたし一人じゃ心許ないから、みんなが協力して手伝ってくれるとすっごく頼もしいんだけど、……一緒に頑張ってくれるかしら?
( 頼りにされては放っておけない質の彼らに目配せしながらお願いをしては、仕方ない、やる、任せて!など次々と頼もしい返答が返ってくると嬉しそうに安堵した笑みを相手に向け、それから心からのお礼をみんなへと告げ )
──ありがとう!



74: ハウル [×]
2023-02-28 00:19:06


いい返事だ!──そうと決まれば、さっそく店舗の準備から始めよう。今日伝えるのはそれぞれの役割、具体的なスケジュールはまた改めて。
( 元気よく吠えたヒンを含め一家全員から肯定的な反応が返ってくると、待っていましたとばかりに立ち上がる。リビング脇のチェストに置かれた古い帳面を手に取り、卓上に広げて見せたのは『ツイーディア』に関するさまざまなアイディアが書き込まれた一頁。看板や内装、店内のインテリアに至るまで、相手と話し合いながら検討した全てが細かに記されている。一堂それぞれが神妙な、或いは宝の地図を眺めるような面持ちでノートを覗き込めば朗々と言葉を続け )
マルクルはソフィーと一緒に、看板づくりと店内の飾りつけ。カルシファーはここで金属の加工。ヒン、君はカルシファーと留守番だ。マダムは開店前の確認をお願いします。……それから、ソフィー。この仕事がいちばん大切だ。どんな花を売りたいか、開店までにしっかり決めておくこと。



75: ソフィー [×]
2023-03-06 22:14:31


いよいよ、って感じね。わくわくしちゃう。
( 期待で膨らむ胸を握るように、拳を胸の前でぎゅっと握りながらアイディアで埋まったノートを皆で眺める。それぞれの瞳は宝石のようにきらきらと輝き、与えられた役割に頷いて応えて。それから自身にも主たる役割を与えられるとしっかりと相手の瞳を見て頷き胸に留め。夕飯時には本降りとなっていた雨だったが今はしとしとと静まった雨になっている、明日にはまた晴れ間が見えるかもしれないと窓の外を一瞥すると )
わかったわ、また明日にでも花園に出向いてアイディアを膨らませておくわね。



76: ハウル [×]
2023-03-09 23:10:16


僕は開業の許可を得られるように働きかけてくる。……順調に行けばひと月、遅くともふた月後には開店できるはずだ。
( 期待に満ちた瞳と視線が絡めば、その背を押すような心持ちで力強く頷き返す。顎に手先を添えて黙考、家具の調達や生花の収穫などにある程度の余裕を持って目算すれば、いよいよ現実的になってきた夢に自ずと唇は綻んで。今一度家族それぞれに顔を向けて微笑みかけると、机上に開いたノートを回収 )
明日の朝にまた具体的な指示を出すから、もう少し待ってて。何か質問があればそのときに聞こう。──では諸君、いい夜を。



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