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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
42:
ヘレナ/セベク [×]
2022-09-14 10:02:57
【 ヘレナ・アンティパス 】
くん?…まあ、あなたがそう呼びたいならそれでいいよ。これからよろしくね、ラギー。
( 先程より生意気な色を欠いた瞳や、フードを外したおかげで顕になった伏せった耳。自分を見詰めて唾を飲み込む様子を観察するように眺め、その動揺を理解する。自分の要求通りに名前を口にし、敬称に悩んだ末に"くん"なんて言葉を選ぶ彼に少し驚いたように目を瞬かせる。君付けで呼ばれるのなんて初めてだから、なんだか少し新鮮だ。しかしそんなことよりも、彼が先程までの態度を翻して自分の要求を素直に飲み込んだことのほうが面白い。そのぎこちない態度もずっと素直で可愛げがあるように見える。そんな考えから上機嫌に笑みを浮かべて答えを返す。学園生活での退屈しのぎの相手くらいにはなるかと思案すると、彼から視線を外して寮へ足を進め )
──────
【 セベク・ジグボルト 】
あ…っ、す、すまない!そういうつもりで言ったわけでは…!
( 部屋まで荷物を運ぶというのはあくまで厚意のつもりだったのだが、恥じらうような素振りとともに彼女が口に出した言葉で自分の不躾さに気が付く。先程会ったばかりの人間の女の部屋に押し入ろうとしていると、彼女に思わせてしまったかもしれない。その情けなさと恥ずかしさとで顔が熱くなるのを自覚しては、すぐにそんな下心はないと否定する。
しかし、ここで別れたら次は一体いつ会えるのだろうか。この学園の中で生徒はたくさんいるし、すれ違う機会がいつになるかもわからない。自分から彼女に会いに行って人間にうつつを抜かしていると思われるのも不本意だ。そんな考えから彼女と離れるのに名残惜しさを感じてしまって、しばらく考え込むように黙った後抱えた教科書の束にかすかに力を込めてはそんな気持ちを小さく吐露し )
その、…お前とまだ一緒にいたい、もう少しくらい話したりできないか…?
43:
ドロシー / ラギー [×]
2022-09-14 18:15:13
【 ラギー・ブッチ 】
舎弟と思ってんじゃねーだろうな……。オレはこき使われるのなんか御免ッスからね!
(あからさまに上機嫌な笑みが小憎たらしいが、それすらも美しく感じるのだから容姿の優劣は残酷だ。言動としては腹立たしいというのに怒る気にもなれないのもその整った見目のせいだろうか。どうにも調子が狂う。ずっとフード被っててくれねぇかなあ、と内心で不満を燻ぶらせ、こちらの情緒を掻き乱していることなど露知らず好き勝手に進んでいく彼女の後姿に声を上げて。何となく隣を歩くのが癪で、あまり距離を詰め過ぎないように少し後方を歩き華奢な背中とゆらゆら揺れる式典服の長い裾を物言いたげに見詰め続け。)
【 ドロシー・エルリッチャー 】
(弱々しい気持ちの吐露を聞き、僅かに目を伏せて幾度かまばたきを繰り返し、徐々に目が弧を描き頬が熱を持ち始める。思ったよりも熱烈なのはその素直な気性によるものだろうか。嬉しくはあるが、こういうタイプは扱いに困る。熱しやすく冷めやすいタイプかもしれないし、あまり飴を与えすぎるのも考えものだ。しっかりと目を見詰めたまま懐からメモを取り出すと、ここ数日で書き慣れたSNSのアカウント名を綴り一枚千切って差し出す。丁寧に二つ折りにすると有無を言わせず彼の胸ポケットに押し込むと、身体を寄せて積まれた教材の底部分に両手を添え、言葉なしに離すよう促して。)
…今日はこれから予定があるから、また今度。連絡してくれる?
44:
ヘレナ/セベク [×]
2022-09-15 00:23:02
【 ヘレナ・アンティパス 】
舎弟?そんなわけないでしょ、使用人が必要ならもっとましなのを雇うし。
( 舎弟だろうが奴隷だろうが、自分が彼をこき使うつもりだと思われるのは不本意だ。そのつもりでいられては彼も反感を抱くだろうし、自分から尽くす気になってくれる方が都合がいい。そんな考えから彼の言葉をはっきりと否定してみせる。そもそも、使用人を雇うなら彼よりも教養があって素直な人材の方がいい。そんな言葉を口にしながらも、自分の後ろを歩く彼と視線を合わせるために振り返り、そのままの姿勢で歩みを進める。
なぜ自分の後ろを歩くのだろうかと思いながら彼のことを眺めた後、先程よりも楽しげな口ぶりで問いをかける。こうして生意気だった彼の優位に立つのは気分がいい。そんな気分に浸りながら彼を見つめて首を傾け )
ねえ、私の隣に立てる身分じゃないって分かった上で遠慮してるの?そうじゃないんならさっきみたいに隣を歩いてよ、これじゃあお喋りもしづらいから。
──────
【 セベク・ジグボルト 】
っ、…分かった。後で僕から連絡してやろう!
( 長い睫毛に縁取られた彼女の淡い桃色の瞳を見据え、自分の気持ちが少しでも伝わるようにと密かに念じる。赤く染まる頬が愛らしくて、思わずうっとりと情けない溜息が漏れそうになる。そんな彼女が自分の目を見つめ返してくれるのは、受け入れようとしてくれている証拠だろうか。
そんな淡い期待をしてしまいながら彼女の行動を待っていると、胸ポケットにその手が触れる。自分の鼓動の速さに気づかれてしまうのではないかと思って一瞬身を引きそうになるものの、それが連絡先であることを理解するとその言葉に従順に頷く。連絡をすればまた彼女とこうして会えるのか。今別れなくてはいけないことは寂しいが、これが最後でないと思えばだいぶ気が紛れる。そう思うと大人しく彼女に教科書類を渡して )
気をつけて運ぶんだぞ、人間。
45:
ドロシー / ラギー [×]
2022-09-15 04:07:17
【 ラギー・ブッチ 】
……あのねぇ。そこまで言うんならご身分相応の相手を探したらどうッスか。
(“使用人”という単語が当然のように出てくる辺りに根本的な価値観の違いを感じる。仮にも自分を使用人という立場と比較するといいうことは、きっとこちらを一般家庭出身程度に認識しているんだろう。貧民じゃ貴族様に仕えることすら中々叶わないのに。
振り返りながら歩く危なっかしいお嬢様のために渋々歩調を上げて隣へと並び、怒りでも悲しみでもなく、単純な呆れを言葉の節々に纏わせ上記の提言を述べて。更に言うのならば良心ですらある。ふと視線を下へと落とし位置を確認してから、唐突に相手の細い手首を無遠慮に掴み、彼女の視界に入る位置まで持ち上げる。傷一つない白魚のような小さい手の側に見えるのは、スラムで生活する中で形の歪んだ無骨な手。男と女という差はあれど、少しは言葉に説得力が増しただろうか。目を細めながら淡々と述べ、一息吐いて腕を離してやるとひらりと掌を見せて。)
オレ、多分ヘレナくんが思ってる以上に育ち悪いッスよ。アンタみたいなお嬢様には想像つかないくらい。……別にそれを恥じる気は更々ないッスけど。
【 ドロシー・エルリッチャー 】
ありがとう。
(聞き分けが良くて助かった。確かに教材を受け取り安定するよう持ち直すと、穏やかに優しく笑みを浮かべてみせ。これで十分だろうと身を翻し歩き始めればすとんと表情が抜け落ち、小さく溜息を。よくもまあ見た目だけで人を好きになれるものだ。一目惚れという感覚は経験したことがない自分には何とも言えないが。マジカルペンを取り出し荷物を纏めて浮かせ、自由になった両手で肩に掛かる髪を軽く撫で付けると、その色を見れば顔も声も記憶が霞み始めた理事長のことをぼんやりと考え、鏡を抜け寮へと帰って行った。)
……そんなに好みだったのかな。理事長先生と趣味が合うのね。
(/ お世話になっております!主様の繊細な描写にいつも楽しませていただいています~!毎回素敵なヘレナさんとセベクに悶絶しながら楽しくお返事を練らせていただいていますが、描写やキャラの言動など、気に掛かる点は何なりと仰ってくださいね。特にラギーに関して、もっとこういった風に接してほしい…等ご要望がございましたらいつでもお申し付けくださいませ。ちょっと恋心足りなさすぎかな、と自省していたりはします…()
ドロシーの方は一旦ここで〆とさせていただきたいので、ご返信は不要です。一目惚れでうきうきなセベク堪りませんでした~!ご提供ありがとうございました!
今後の展開についてですが、アズールをご提供いただきたいのですが可能でしょうか?先日ぼやいていた契約云々の話を早速やりたいと思いまして…。アズールと交流したことをきっかけに、ジェイド、イデア、ジャミルなどと接点を作っていこうかと思っています。特にジェイドについては、ドロシーが妙な内容の契約を持ち掛けたことで興味を持ってくれたりするといいかなと…!ドロシーに若干押され気味のアズールを面白がっていたのに、いつの間にか自分がズブズブに沈んでる…なんて良いなぁとぼんやり考えていますが、いかがでしょうか。)
46:
ヘレナ/セベク [×]
2022-09-15 10:33:14
【 ヘレナ・アンティパス 】
ラギーは特別。私、あなたのことが気に入ったから。
( 隣に戻ってきた彼に満足げに微笑むと、後ろ歩きをやめて前へ向き直す。彼に言われる前から自分は身分相応の相手を探すためにここへ来ているのだ。彼は品も身分もないようだから、せいぜい退屈しのぎの話し相手か用心棒程度に過ぎない。しかしそんな感情をはっきりと口にすることはせず、上機嫌な笑みとともに特別なんて都合のいい言葉を持ち出す。
そのうちふいに自分の手を掴まれると、一瞬驚いたように目を丸くする。見せられた掌は自分のそれよりも随分無骨に見えて、手だけでこれほどに違いが現れるのかと思ってしまう。今度は自分から彼の手を取り、労るように自分の指を添わせてその手を撫でる。自分の周りにいた男は身なりや装飾品を褒めれば喜んだが、きっと彼は違うのだろう。少しの間彼の手を見つめ考えを巡らせてから微かに笑って述べては、すぐに飽きたようにその手を離して )
知り合いの男の手はみんな指輪や装飾だらけでごつごつしてたけど…そういう手よりずっと握りやすい。育ちが悪いのも案外悪くないかもね。
(/こちらこそお世話になっております~!私の方も毎度楽しくお返事拝見してロルを書かせてもらってます…!今のところどちらも素敵ですし特段の要望はございません、お気遣いありがとうございます。
セベクを動かした経験がそれほど多いわけではないので少々不安でしたが、そう言っていただけてよかったです…!こちらこそドロシーさんがあざと可愛くて毎度わくわくしながら返信読ませていただきました、ありがとうございます!
次の絡みについても承知いたしました!ドロシーさんからアズールに契約を持ちかけに来る感じで合ってますでしょうか…?調子を狂わされるアズールの描写もいつの間にか惚れ込んでるジェイドの描写もとっても楽しみです…!ぜひそれでお願いいたします!)
47:
ドロシー / ラギー [×]
2022-09-15 16:26:04
【 ラギー・ブッチ 】
(胡散臭いフレーズに思わず鼻で笑ってしまいそうになる。会って数時間もしない内に特別扱いされて喜ぶほど無邪気でも純真でもないが、流石の彼女もそれは分かった上での軽口だろう。相手が食えない性格ということも分かっているし、追及の必要もない。
離したはずの手が再び触れれば一瞬身を強張らせ、細い曲線が肌を這う感覚に尻尾の毛が立つのが分かる。異性との触れ合いに対して何とも不釣り合いな表現とは分かってはいるが、幼い頃に虫と戯れた記憶が蘇ってくる。その指が細く艶やかだからだろう。色白のそれが肌を伝う動きを眉を寄せてじっと凝視していたが、ふらりと離れてしまえば魔法が解けたように力が抜け、彼女の最後の言葉について少々得意げな笑みを浮かべて。先程からのわざとらしい発言への意趣返しとして質問を付け加え、自然と口角が上がる口元を手で隠して視線を投げ。)
…当ったり前。掃除も料理もできない金持ち連中なんかと比べないでほしいッスね。
やっぱりヘレナくんも家事なんかできない口ッスか?包丁握ったことある?
【 ドロシー・エルリッチャー 】
(学園で生活する内、時折耳に入るオクタヴィネル寮長の噂。何やら対価さえ払えばどんな願いも叶えてくれるとのこと。あまり良い噂は聞かないが、評判なんてどうだっていい。望んだものが与えられるのなら何を差し出したっていいし、望みが果たされなければ契約は反故になるだけだ。クラスメイトのオクタヴィネル寮生がたまたま寮長に近い位置にいるようで、話をつけてもらって数日。
無事に相談の時間が設けられ、約束の日時に寮へと訪れる。話は通ってあるようで、すんなりとVIPルームへと通され、一足先にソファへと腰を掛けて寮長の到着を待ち。ポムフィオーレとは随分と違う雰囲気に室内を観察する中、扉が開く気配に振り向くと彼の姿を捉え、席を立ち愛想よく目を細め。)
───初めまして。お時間を割いてくださってありがとう。
(/ お優しいお言葉ありがとうございます!そう言ってくださって安心しました、何かございましたらいつでもどうぞ◎
わ~~嬉しいですありがとうございます!こちらもヘレナさんとの絡みが楽しくて仕方がなく…!ヘレナさんがレオナの前でどんな態度を見せてくれるのか今から楽しみです。今でなくとも構いませんので、主様も今後の展開のご希望があればいつでもご教示くださいませ。
ご快諾ありがとうございます!その認識で間違いありません◎ついでと言っては何ですが、契約の話が終わり帰る際にジェイドに鏡まで送ってもらえたらと考えています。送迎の間に少し話したいなと思いまして…!
先レス出させていただきましたので、不明瞭点等なければ続けていただけると幸いです。特に返すことがなければ背後会話は蹴ってくださって構いません。引き続きよろしくお願いいたします!)
48:
ヘレナ/アズール [×]
2022-09-16 00:40:44
【 ヘレナ・アンティパス 】
そんなの触ったことあるわけないでしょ、傷でもついたら良い家に嫁げなくなるかもしれないし。
( 掃除も料理もできない金持ち連中、なんて前置きをした上でかけられたその質問に頷いてしまえば、まるで自分が金だけを持つ能無しのようになってしまう。それに少し不満げにしつつも、わざわざ嘘をつくのもと思案して正直に答える。実際幼い頃から料理も掃除も使用人にやらせるものだったし、包丁は危険だからと手にしたこともない。くだらない傷が理由で良家に嫁ぐチャンスを無くすとしたら、自分としても親としても不本意だ。実際貴族の娘として間違った教育を受けたわけではないだろうと思案しながら、瞼の裏に残る彼の手と比べるように自分の手を眺める。傷やささくれのない肌、形を整えて丁寧に磨いた艶のある爪。綺麗だと誇るはずの手も、彼からしたら無能の証左にされてしまうのかもしれない。そう思うとなんだか恨めしくなって溜息を吐き )
──────
【 アズール・アーシェングロット 】
( 自分のもとに契約に来る人間はたいてい前もってある程度調べてある。というのも、自分の”慈悲"を求めそうな人物をあらかじめ割り出したり、もしくは双子を経由して契約に来るよう誘導したりしているからだ。もちろん、それと関わりなく自分の元へやってくる人物の頼みも拒むつもりはない。しかし、それがあまりに予想外の方向からとなると身構えてしまうのももっともだろう。
この学園にて留学生として学んでいる得体のしれない女子生徒──ドロシー・エルリッチャーの訪問なんて想定外だった。何を欲しているかも分からない彼女とは安全策としてなるべく距離をおいておきたかったのだが、彼女自ら自分を頼りに来たとあれば断ることもできない。この機会にその腹を探ってやるつもりで、約束した時間通りにVIPルームへ入室する。愛想のいい笑顔に自分も商売人特有の笑みを返すと、社交辞令を並べて )
初めまして、ドロシーさん。こちらこそわざわざ足をお運びくださってありがとうございます。前々からぜひお話したいと思っていましたから、このような機会を得られて大変光栄です。
──それで、本日は契約のご相談…ということでお間違いありませんか?
(/展開の方承知いたしました!絡み文のご用意もありがとうございます。こちらこそよろしくお願いいたします~!
それとこちらの方なんですが、ラギーとの絡みが一段落次第、寮内の説明が終わって新入生たちが解散になった上でヘレナがレオナの部屋に行く、といった形での展開を考えています。差支えがあれば遠慮なくお伝え下さいますと幸いです~!)
49:
ドロシー / ラギー [×]
2022-09-16 08:03:13
【 ラギー・ブッチ 】
ふーん。美味い飯が作れることより、絵とか音楽とかの方が優先されるんだもんなぁ。理解できねぇや。
(まるで当然のことのような否定は、庶民である自分には俄かに信じがたい返事で。こんなに整った容姿をしていても、ただ手に包丁傷一つあるだけで価値が落ちてしまうものなのだろうか。理解も共感も得難い価値観は考えているだけでも疲れてしまいそうだ。頭の後ろで腕を組ぼんやりと思案していると、脳裏に自然と祖母の姿が浮かんでくる。手に傷がないことよりも、100個の名画を知っていることよりも、山菜や草花の食べ方を多く知っている祖母の方が余程立派だ。
生っ白い手を見詰める彼女の姿を少し眺め、そういう世界に生まれた者なりに大変なのだろうと無理矢理に理解を覚え、これからの学園生活で今までの努力を無駄にしてしまわないよう助言を述べるとふいと視線を逸らして。)
……ま、サバナクローじゃ絵も音楽もなーんの意味もなさないッスけど。綺麗な手が汚れないように気をつけるんスよ。
【 ドロシー・エルリッチャー 】
ふふ、お世辞でもそう言ってもらえると嬉しいものね。
ええ、ご相談に。……と言っても、私、まだ契約についてよく分かっていないのだけど。
(すらすらと並び立てられる聞こえのいい言葉を聞き流し、一瞬気恥ずかしそうに目を伏せてから再び視線を向けて。挨拶がわりの言葉を交わし終えると再びソファへと腰掛け背を伸ばし、彼の確認には首肯を返す。直後に浮かべる気恥ずかしげな困り笑顔は堅苦しい雰囲気を解きほぐすためのものだ。さて、どう切り出そう。こちらとしても生涯燻り続けるであろう欲を吐露するのはリスクがある。商売として取り組んでいる彼が他言するとも思えないが、表面上だけでも言質がほしい。真っ直ぐに、値踏みするようなニュアンスを敢えて隠さず言葉を向け、相手の動向を窺い。)
対価さえ払えば何でも望みを叶えてくれる…って本当なの?望んだものがとても貴重なものでも、尽力してくださる?私、本当に切望しているの。
(/ 今後の展開、把握いたしました◎お好きなタイミングで展開を進めてくださればこちらも合わせてレオナと交代いたしますね。レオナでヘレナさんと絡めるのも楽しみです!のんびりとお待ちしております…!)
50:
ヘレナ/アズール [×]
2022-09-16 10:37:37
【 ヘレナ・アンティパス 】
それはどうだか。
…それじゃあそろそろ解散みたいだし、私は少し用事があるから。また関わることがあったらよろしくね。
( ここでは絵も音楽もなんの意味もなさないなんて口ぶりに首を傾ける。自分はサバナクローで他の男子生徒を押しのけて頂点に立ちたいわけではないし、最初から興味があるのは夕焼けの草原の第二王子だけだ。彼がどんな人であるかはわからないが、自分の知る金持ちと同じような人物であるのなら自分の今までが無駄になるとも限らない。
そのうちに上級生による寮の説明が終わると、新入生たちが割り当てられた各々の部屋へ帰っていく。一日の緊張と新しい暮らしへの昂りでざわめく新入生たちを眺めては、早速王子様へのご挨拶にでも行こうと思案する。そのためにラギーに片手を振って別れを告げ )
──────
【 アズール・アーシェングロット 】
ええ、もちろんです。…ただ、貴重なものであれば対価も相応になってしまいますよ。それでよろしいんなら、ぜひドロシーさんのお力になりましょう。
( 自分で言うのも何だが、自分の契約にはあまり良い評判がない。それなのに彼女は好き好んで自分と契約を交わしに来た。事前調査の甘い人間なのか、それともどんな対価をもってしても叶えたい望みがあるのか。そんな思案を巡らせていたところで彼女の口から出たのは"契約についてよくわかっていない"なんて言葉。ということは、詳しいことを知らない状態で自分との契約に来たのだろうか。そんな予想が浮かんでも警戒心が緩む様子はなく、かと言ってそれを顕にすることもないままにこやかに受け入れる。何でも叶えてくれるのかと、貴重なものでもいいのかと尋ねてくる彼女にいつも通りの商人口調で説明をする。彼女から手に入れるとしたら何がいいだろうか。整った見目を利用してラウンジの手伝いをさせれば売り上げも向上するかもしれない。そんなことを思いながら彼女を見据え )
それで、ドロシーさんは何をお望みなんです?
51:
ドロシー / ラギー [×]
2022-09-16 13:11:48
【 ラギー・ブッチ 】
はいはい、暇潰しくらいになら付き合うッスよ。それじゃ。
(首を傾ける彼女の様子に、何に疑問を呈しているのかが分からずこちらも首を捻って眉を寄せる。この弱肉強食のサバナクローで芸術への教養に何の意味を見出しているんだか。冗談ならそれで構わないが──と、らしくもなく彼女を心配している自分に気付きはっと我に返り。女生徒で特別枠とは言え、この学園に入れる程度の人物なのだ、余計なお節介は不要だろう。
そうこうしている内に移動が終わり、簡単な寮の説明の後に部屋割りが発表される。場所と同室の生徒の名前だけを簡単に押さえると、ひらりと手を振って立ち去るヘレナにちらりと一瞥を向け、小さくなる背中に返事を告げる。自分も自室へと行こう。ハイエナだからと言って舐められないようにしなくては、と息巻きその場を立ち去って。)
【 ドロシー・エルリッチャー 】
ええ、対価は勿論お払いします。お金でもいいし、魔法でも、時間でも……家宝だって構わない。それほど貴重で、尊い物なのよ。
(改めての説明ににこやかに頷き、理解の証明として幾つか例を挙げてみせる。ゆっくりと眦を下げて柔らかく笑い、彼の姿を見て──というより、いつか優しく愛を囁く彼の姿を夢想すると、頬に薄らと赤が差し。さて、と改めて要件を口にしようとするが、流石に羞恥心が心を擽る。初対面の相手にこういったことを言うのは初めてだ。手慰みに髪を指先に絡めて眉尻を下げ、細波の立つ胸中を落ち着けるように一つ溜息を吐き決心を。身を乗り出して彼の両手をそっと纏めて包み込み、先程と変わらず真っ直ぐに青の双眸を射抜きながら、万が一にも相手が聞き漏らすことのないよう一語一語丁寧にはっきりと言い切り、薄い手袋の上からそっと手を撫でて。)
───愛、です。貴方からの。
52:
ヘレナ/アズール [×]
2022-09-16 15:11:36
【 ヘレナ・アンティパス 】
…キングスカラー先輩、1年のヘレナ・アンティパスです。今お時間よろしいですか?
( そういえば、彼がなんの獣人であるのかを聞き忘れた。耳の形は犬のようにも見えたし、雑種の犬の獣人か何かだろうか。まあ、今度機会があれば聞いてみればいい。
あんな同級生のことより、自分にとって重要なのは紛れもなく王族の彼だ。彼の部屋の前へ着くと一度足を止め、式典服に忍ばせておいた手鏡を取り出す。そこに自分の顔を映し、化粧のよれや髪の乱れがないかを丁寧に確認してから再度それを式典服の中へしまい直す。まずは挨拶程度に彼がどんな男なのかを探ろう。そんな考えとともに浮かぶ緊張を自信で落ち着けては、部屋の扉をノックする。先程よりも少し甘さを含めた声で自分の名前を名乗っては、彼の反応を静かに待ち )
──────
【 アズール・アーシェングロット 】
…は?
( 対価を何でも払うという言葉に誘惑される反面、一体何を求められるのかという警戒心も募る。まるで何かを恥じらうような素振りや、見ていてむず痒くなるような視線に目を細め、彼女の要望を聞き逃すまいとじっと耳を傾ける。彼女は成績に困って契約を求めに来るようなたちではなさそうだし、危ない魔法薬の類だろうか。そんなふうに予想を立てていたというのに、あまりに突飛な願望を突きつけられたことで思わず驚いたような声が漏れる。商売人として繕っているはずの笑みも今回ばかりは剥がれ落ち、目が丸くなる。それをどうにか落ち着けて咳払いを一つすると、彼女の言葉を解釈し直す。
愛、と彼女は言ったが、あまりに唐突すぎて具体的に何を欲されているのかが分からない。少なくとも、それは会ったばかりの男に要求するものではないだろう。彼女の意図が率直に理解できない、そんな事実さえも気に入らず、眼鏡のフレームを上げながら確認するように問い )
僕からの愛、ですか?…ドロシーさん、すみませんがそれはどういう意味です?
53:
ドロシー / レオナ [×]
2022-09-16 16:27:48
【 レオナ・キングスカラー 】
(やっと長ったらしく退屈な入学式が終わり、世話のかかる新入生たちへの説明も済ませた。流石の入学式は寮長という大層な肩書きのせいでサボることも許されない。部屋に戻るや否や窮屈な式典服を破るように脱いで床へと適当に放り投げ、魔法で寮服に着替えてベッドへと直行する。あの退屈な式典の中、何度欠伸を噛み殺したことか。マットレスに体を沈めて脱力し、瞼を下ろせばすぐに心地よい微睡みの波に意識が揺られ始め、僅かに寝息を立て始め──その矢先、ノックの音に引き戻される。ぴんと耳を立てて音を拾い、その名前に心当たりががつくと舌打ちを。寮長会議の際に伝えられていた、今年限りの“特別枠”とやら。唯一の女生徒ということで留意するよう言付かっている。まさか夕焼けの草原出身でもない女がサバナクローに寮分けされるとは思わなかった。面倒だが、女は女だ。大儀そうな声を隠さず入室の許可を与えると寝返りを打ち扉の方へと背を向けて。)
あぁ?ヘレナ……、チッ、例の特別枠か。
勝手に入れ。短く済ませろ。
【 ドロシー・エルリッチャー 】
貴方に私を愛してほしいの。……駄目?
ああ、上辺だけの言葉が欲しいわけじゃないのよ。今貴方に「愛している」と囁かれたって何も嬉しくない。気持ちが伴っていないもの。勿論愛が育まれるまで十分に待つつもり。一日二日で生まれる愛なんて紛い物よね。
(随分と意表を突かれたらしく、べりりと音を立てて作り笑いが剥がされる瞬間を目撃し、つい笑みが零れてしまう。咳払いの後、掌の中から彼の手がするりと抜けてしまえば残念そうに肩を落とし、大人しくソファへと座り直して脚を組み、彼からの質問に対する端的な答えを返して小首を傾げ。しかしすぐに言葉足らずだと気付き、それこそ商売のように上っ面だけの甘い言葉を囁く彼の姿を想像しくすくすと肩を揺らして笑い、愛についての持論を語り始める。愛情の尊さについて語れと言われればいくらでも時間を費やせるところだが、ある程度のところで留めてふうと一息を。改めて相手と向き直ってにこりと微笑むと、最も端的に言い表して正面を見据えて。)
……つまり、貴方の時間をくださる?これなら分かりやすいかしら。
54:
ヘレナ/アズール [×]
2022-09-17 00:48:41
【 ヘレナ・アンティパス 】
随分お疲れのようですね。…ご挨拶がしたかったんですけど、今私が話しても覚えていてくださるかが心配です。
( 部屋の中から聞こえた声は、自分の知る貴族がするような口ぶりで話していなかった。むしろどこかもっと野蛮な色さえ感じる。それに一つの計算外を感じて一瞬眉を寄せるものの、すぐにそんな表情を繕い直す。そして言葉通りに扉を開けて足を踏み入れると、目に入ったのは自分に背を向けて眠る寮長の姿。これが夕焼けの草原の第二王子だろうか。半ば人違いを疑いながらも彼を気遣うように静かに扉を閉めると、足音を鎮めながらベッドサイドの椅子へ腰を下ろす。
王族という家柄はたしかに魅力的だ。しかし、この様子を見るに彼はその家柄に見合う品を持ち合わせていないかもしれない。いくらいい家柄を得ても、それを貶められては意味がない。場合によっては彼よりも良い男を探す必要があるし、今晩のうちに見極めをつけて学園での身の振り方をなるべく早く定めたい。そんな思案を巡らせながら彼の背中を品定めするように見据え )
ねえ、せめてこちらを向いてくださらない?
──────
【 アズール・アーシェングロット 】
…なるほど。あなたの要求の理解はできました。
( 彼女の手の温もりが残る手を半ば奇妙に思いながらも、愛についての彼女の熱弁に耳を傾ける。恋人がほしいという契約なら何度か受けたことがあるし、しっかりとそれを達成できた。しかし、自分の愛がほしいというのは初めてだ。彼女は自分のことが好きなのだろうか。否、関わったことのない男を好きになるだなんて正直意味がわからない。
これから彼女に愛情を抱くようになってほしいのだろうという理解こそすれども、彼女がそれでどんな得をするのかは分からない。彼女の表情を見る限り適当な効き目の惚れ薬で誤魔化すことはできなさそうだし、彼女と時間を共にしてそれらしい素振りを見せでもすれば満足するだろうか。そんな思案を巡らせながらも、合点のいかない気味の悪さを消化したい気持ちから彼女に問い )
それにしても、何故僕なんです?あなたの寮には整った顔のインフルエンサーもいますし、男子校の中ならいくらでも男はあなたの手に入るでしょう。よりにもよって関わったことのない僕に愛を求める理由が分かりません。
55:
ドロシー / レオナ [×]
2022-09-17 03:27:42
【 レオナ・キングスカラー 】
挨拶なんかしなくたってお前のことは覚えてる。これで十分か?
(瞼の裏の暗闇を見詰めながら、背中越しに音を拾いその行動を把握する。挨拶だと宣う声に機嫌は悪くなる一方だ。先程の寮内を案内している最中に戯れついてくるのならまだしも、全て終わった直後に来るのが気に入らない。お察しの通り疲れているのだ、早く寝かせてほしい。彼女が零した不安にぶっきらぼうにアンサーを返すと、溢れた不満が尻尾に表れマットレスを叩く。少しの後、深く溜息を吐くと観念したように上体を起こし、不機嫌であることを表情にありありと表しながら相手へと体を向ける。なぜか腰を落ち着けるその姿を目に留めると一瞬眉を寄せ、長話なのかと予想を立て再び溜息を漏らして。一刻も早く寝たいというのに、こうして向き直り姿を見ると絆されてしまうのは出身国の性か。胡座をかいた膝の上に肘を突いて彼女を見据え、一先ず突き放すことはせずに相手の出方を窺って。)
……用があるなら今全部済ませろ。何度も来られても困るんでな。
【 ドロシー・エルリッチャー 】
廊下ですれ違ったときにお顔を拝見して、それ以来貴方のことが頭から離れない───なんて、思い至らない?一目惚れのご経験はなさそうね。
(こちらの言葉を未だ飲み込みかねている彼の様子を微笑ましげに眺める中、不可解そうな質問には一瞬きょとんと眉を上げ、しかしすぐに笑みが帰ってくる。胸に手を当て瞼を下ろし、以前の記憶へと浸り懐かしむような声音で例を挙げた後、曖昧に暈して笑ってみせ。彼が指しているインフルエンサーとは恐らく寮長のことだろう。顔は思い出せないが、以前話した際に“綺麗だ”と思ったことは覚えている。カリスマモデルに愛されるというのも悪くはないが、芸能人ともなれば既に相手がいてもおかしくない──と、そこまで考えてはっと口元を押さえ。そうだ、恋人がいる可能性が頭から抜けていた。いざとなれば躊躇わないにせよ略奪は趣味ではない。しっかりと本人に確認を取らなくては。軽く身を乗り出して切なげに声を揺らし、拗ねたように唇を結んで。)
……もしかして、既に心に決めた方がいらっしゃるの?どんな方?私よりお綺麗なの?
56:
ヘレナ/アズール [×]
2022-09-17 12:12:51
【 ヘレナ・アンティパス 】
本当?それは嬉しい。…でも、書類上だけの認知じゃ寂しいですから。
( 特別枠の女子生徒となれば当然寮長は承知しているだろう。そう考えて彼の言葉に納得しながらも、自分のことを覚えているという言葉に嬉しそうな声色で応える。とはいえせいぜい入学時の情報を知っている程度だろう。それでは距離を縮めることもままならないとばかりに付け加えつつ、自分の要望通りにこちらを向いた彼に満足げに表情を和らげる。
自分の知る貴族とは雰囲気が異なるが、百獣の王らしい雰囲気はあるかもしれない。そう彼を見て思案しながらも、彼の緑の目を見据えて言葉を選ぶ。そもそも今この瞬間に済むような用事でもないし、度々彼に声をかけるつもりなら十二分にあるのだが、あくまで簡単に自分の用件を告げて愛想良く微笑み )
それなら単刀直入に申しますが、あなたと親しくなりたいんです。夕焼けの草原の王子様がどんな方なのかを知りたいし、私がどんな女なのかも知ってほしいの。…今全部済ませるのはちょっと難しい用事ですし、これから少しずつ用を済ませようと思って。だから、今日はそのためのご挨拶に来ました。
──────
【 アズール・アーシェングロット 】
ええ、残念ながら。…僕に一目惚れしてくださったとおっしゃるのなら、光栄に思いますよ。
( 彼女は自分に一目惚れしたというのだろうか。生憎なことに、彼女の言葉通り自分は一目惚れの経験なんてない。それに、一目惚れ自体馬鹿馬鹿しいことだろう。見た目以外に何も分からない人間に惚れて理性を欠くなんてあまりにリスクが大きすぎる。自分なら恋をするにしてももう少し相手の吟味をするだろうと思いつつも、やはり彼女の意図が読めずに一瞬微かに眉を寄せる。その理由もなんだかどこか胡散臭さを感じるし、どこまでも何を考えているか分からない女だ。そんなことを思いながらも愛想よく言葉を返す。
しかし、もしもこの得体のしれない女の弱点を知れたら有用かもしれない。そんな考えを静かに巡らせているうち、どこか本当に切ながるような様子で相手がいるのかなんて問いをかけられるとその目を探るように見てからにこやかに否定する。そのうえで契約への了承を口にしては、彼女を観察するように見つめて対価についての考えを巡らせ )
いいえ、そんな方はいません。ドロシーさんは今までに見たどの人魚や人間よりもお美しい女性ですよ。ですから喜んで契約を結ばせていただきますとも。
57:
ドロシー / レオナ [×]
2022-09-17 15:24:46
【 レオナ・キングスカラー 】
───…なるほどなァ。
(耳聞こえのいいおべっかがこびりついた言葉を受け流し、思わず小さく鼻で笑って。随分と正直に物を言う。明らかに権力目当てで、王室という立場しか見ていないのが明け透けだ。これが相手が庶民で、裕福な生活を夢見て媚を売ってくるのであればまだ可愛げがあるが、相手は曲がりなりにも貴族筋の出身。家のことを考えれば継承権も下がった第二王子はそれはそれは丁度いい存在だろう。屈辱に内頬を噛みながらも、こちらからも利用してやろうかと惟る。丁度雑用係が欲しいと思っていたところだ。床に広がる式典服をちらりと一瞥し、それから再び彼女の方へと視線を戻すと、少しの間勘案に口を噤んで。──矢張り駄目だ。それが仕事だとすればまだしも、女を都合よくこき使うのは想像しただけでむず痒くって仕方がない。だらしないと叱責する義姉の姿が自然と浮かび振り払い、雑用は適当な1年生でも捕まえてやらせようと考え直す。さて、どうやって誤魔化したものか。つまらなそうに大きく欠伸をし、皮肉っぽく間伸びした口調で返し、直接的なお断りの文言は口に出さず、分かるだろうと言わんばかりに双眸を細めてみせ。)
生憎だが俺はこう見えてシャイなもんでな。お国柄、女に周りをちょろつかれると落ち着かない。
【 ドロシー・エルリッチャー 】
まあ。ふふ、お上手。
(否定の言葉に安堵を覚えるよりも先に、分かりやすいお世辞の言葉に反応して舞い上がってしまう。同じような契約を持ちかけられさえすれば、どんな見目の女性にも同じ台詞を吐くことは分かっているが、それでも容姿を褒められると嬉しいものだ。その言葉が心からの真実になる日が待ち遠しい。すぐに熱くなってしまう頬を両手で覆って気恥ずかしさに身を捩り、自身の頬の柔らかさを確かめながら見上げるように窺うと、仕切り直しとでも言うようににこりと笑って。
「対価についてだけど、」と一言前置きをして会話を委ねる。さて、ご自分の愛情をどの程度の価値だと考えているのだろうか。ゆっくりと手を下ろし、客たるこちらの了見を示して。)
魔法でもお金でも物品でもお支払いします。……それか、貴方と同じように時間でも。
契約が履行されるまでの間、ここのカフェで働く形でも構いません。少し貴方に有利な気もするけど、万が一の場合解消もしやすいし、…よく働く子の方が好きでしょう。
58:
ヘレナ/アズール [×]
2022-09-17 23:22:36
【 ヘレナ・アンティパス 】
使用人はいないの?こんなふうに服を放っておくなんて…
( 彼の視線が床に落ちたのを見て取ると、自分もその先へ視線を向ける。そこに床に落ちている式典服を目にすると、率直な疑問を口にする。彼は第二王子だとしても王族だし、学園に入るのに使用人の一人くらいつけられなかったのだろうか。そんなことを問いながら受け取ったばかりのマジカルペンを取り出し、式典服を魔法で持ち上げて適当な箇所へ移動させる。
シャイだから女が近くにいると落ち着かないというのは、おそらく嘘か自分を誤魔化すための言葉だろう。そんな風に察して自分への拒絶を読み取るものの、ここで大人しく引き下がるわけにはいかない。彼の意図に気付かないふりをして楽しげに微笑むと、彼を気遣って身を引くなんて言う素振りは見せず、むしろ彼に興味を唆られたとばかりに口にして )
ふふ、百獣の王子様がシャイなの?可愛らしいところもあるんですね。…ますますあなたのことが知りたくなっちゃいました。
──────
【 アズール・アーシェングロット 】
ふふ、照れる様子も可愛らしいですね。
( 恥じらうように頬に手を当て、身を捩る素振りは可愛らしい。しかしそれがどこまで策略であるのかを思うと、素直に可愛いとは思えない。この女は腹の底で自分を馬鹿にしているかもしれない。もし本当に惚れでもしたら、愚かな蛸だと言って自分を嘲笑うかもしれない。そんな卑屈な考えを巡らせながらもそれを匂わせることはなく、にこやかに彼女が求めるであろう褒め言葉を口にする。
しかしそんな彼女が自ら対価について持ち出すと、眼差しに物欲に満ちた商売人の色を滲ませる。彼女が挙げる対価の中で最も自分に利益をもたらすのが何なのかがまだ分からない。相手の得体が知れない以上慎重に取引をしたいところだと思案を巡らせているうち、契約の履行までここで働くという彼女の提案を耳にすると納得したように小さく首を縦に振り )
なるほど。…それでしたら、しばらく信頼関係の醸成も兼ねてこちらで働いていただくことはできますか?僕もあなたのことをまだよく知りませんしね。もちろん給料は相応にお支払いしますが、いかがです?
59:
ドロシー / レオナ [×]
2022-09-18 03:21:46
【 レオナ・キングスカラー 】
……おい、勝手に片付けるな。女にされると落ち着かないことこの上ねえ……。
(拙い魔法で移動する式典服を暫く目で追い、酷く落ち着かない心地を覚えるとがしがしと髪を掻き乱して。重い腰を上げて寝台を下り、相手が移動させた式典服を脇に抱え、皺も気にせずクローゼットへと乱雑に放り込む。他国の者から見れば奇異に映るだろうか。戸を閉めると再びベッドへと戻り、仰向けで横臥すると今度は瞼を下ろして。
己に取り入るための安い甘言は無視し、彼女が式典服を片付ける前の疑問に対しての答えを述べる。実際は王宮関係者に学園まで付き纏われることを嫌った己の言動が要因なのだろうが、自身の存在が軽んじられているというのもあながち嘘というわけでもない。これが第一王子であればどれだけ嫌がっても使用人はつけられるだろう。そんな考えを巡らせると、ッハ、と嘲笑的な笑みをが自然と零れ。)
第二王子風情に使用人なんか勿体ないんだろうよ。何を期待してるか知らないが、俺の権威なんてそんなもんだ。
【 ドロシー・エルリッチャー 】
お給料まで出るの?ふふ、無賃も覚悟していたんだけど。
(さらりと誉め言葉を言ってのけるのは心がこもっていない証拠だろうか。あまり喜んでみせるとつけ上がりそうだ。笑みだけを浮かべて受け流し、関心は既に契約内容のことへと推移して。契約についての悪評は幾つか耳に入っていたため、無賃金でと言われることも考慮していたが、流石にそこまで悪辣というわけでもないらしい。これで内容は固まっただろうか、と胸ポケットからペンを取り出すが、そこで言い忘れに気が付くと食指を立て。契約期間を定めなければどちらに取っても利用することができてしまう。気を払うべきは契約内容の穴を突かれないように、なのだろう。ペンに嵌め込まれた魔法石の縁を指先でそっとなぞりながら是非を問うような視線を向けて。)
ああ、契約期間を決めてくださる?ある程度決めておかないと、貴方の胸三寸で永遠に働くことになってしまうもの。更新するかはちゃんと考えないとね。
60:
ヘレナ/アズール [×]
2022-09-18 22:55:10
【 ヘレナ・アンティパス 】
不思議。私のところじゃこういうことは大概女がするのに。
( 自分の出身地では女の使用人くらいいくらでもいたし、この程度の家事ならそういう連中にやらせていた。夕焼けの草原では女性の権利が強いとも聞いたことがあるが、女性に片付けられるのが落ち着かないと言うのはその影響だろうか。せっかく片付けた式典服がクローゼットに押し込まれるのを眺め、少々粗野な人物なのかもしれないと思案を巡らせる。
第二王子に使用人はいないと話す彼の声音に自嘲的な色を感じた気がするが、彼は第二王子の立場に引け目を感じているのだろうか。さりげなく彼の寝転がっているベッドの縁へ移動し、閉じられた彼の瞼を眺めながらはっきりとそんな疑問を口にする。王族というのは魅力的だが、彼に王位が巡ってくる可能性は低いだろう。それはあまり面白くないが、彼に王位への野望があるのかは純粋に興味がある。そう思案しながら彼の表情を見つめ )
王族も大変ですね、生まれた順番で継承権が決まるなんて。…キングスカラー先輩は、第一王子に生まれたかったんですか?それとも、今の生活に満足してる?
──────
【 アズール・アーシェングロット 】
ええ、ドロシーさんのような方に無賃労働を強いるのはさすがに気が引けますから。
( 彼女の言うとおり、無賃で働かせることもできはした。というか、無知な他の生徒にならきっとそうしただろう。しかし彼女はあまりに未知だ。下手に無賃労働を強いて後で対抗措置を取られでもしたら面倒だし、そもそも敵に回していい人物かどうかもまだ読み切れていない。あくまで慎重な姿勢から彼女の言葉を微笑んで肯定しては、早速契約書の支度をしようとする。
その矢先に彼女から契約期間についての言葉が出てくると、やはり自分の判断は正解だったと確信して目を細める。大概の生徒は大して契約書に目を通さず、得られる報酬に目を眩ませてサインをするだけだ。その点彼女は冷静なようだと察しをつけつつも、彼女を見定めるために必要な期間を思案して案を持ち出し )
そうですね…ひとまず、平日の出勤日は一日二時間以上、休日には四時間以上の勤務を一ヶ月…ということでいかがです?
61:
ドロシー / レオナ [×]
2022-09-19 03:29:40
【 レオナ・キングスカラー 】
…………、
(そろりと動いた気配と、僅かに軋むベッドのスプリングに彼女の動きを察して警戒するが、直後に投げ掛けられたあまりに無遠慮な言葉に警戒さえも霧散する。胸中を掻き乱されて僅かに眉を寄せるが、抑えきれない衝動が怒りなのか悲しみなのか困惑なのかさえも判断がつかず、ただ黒く濁った不快感として心を満たすのを感じ。どの感情を吐露しても自らを貶めることになる気がして進退窮まり、疲労に押し潰されそうで再び横向きになると猫のように背中を丸める。答えなんか見つかるわけがない。自分と向き合うのを避け投げやりに鸚鵡返しの問いを口にすれば自分で思っていたよりも声音は穏やかなもので、燻る苛立ちが行き場を失くして余計に暴れ始め、身を覆う薄い布団を握り締めて皺を刻み。)
……さあな。お前が俺の立場だったらどう思う。
【 ドロシー・エルリッチャー 】
ええ、十分です。円満に決められてよかった。
(彼の提案に柔らかく微笑みを返す。慣れない環境の中での日々の勉強と予襲復習、これまでとこれからの恋人たちへの対応と、美容のための睡眠時間。これからは放課後と休日のアルバイトが加わって丁度いい忙しさだ。これで余計なことを考える暇もなくなる。
契約書の文面は適宜確認するつもりではあるが、一先ず相談内容としてはこれで固まっただろうか。ふう、と息を吐いて少し瞼を下ろした後、ただの世間話だと示すように他所行き用の顔を崩してはにかんでみせる。契約の内容が不平等でないのはお互いの優位性が関係しているのは勿論だが、彼がこちらを警戒している証拠でもあるだろう。少し心象を緩めなければ。言いづらそうに声音を揺らして評判の話を持ち出し、小さく肩を竦めてみせ。)
ごめんなさい、気が抜けちゃって。ご本人に言うのもどうかと思うけど、…あまり良い評判を聞かないものだから、不必要に緊張しちゃったの。
62:
ヘレナ/アズール [×]
2022-09-19 15:17:01
【 ヘレナ・アンティパス 】
生まれたときから立場が決まってるのは腹立たしいけど…第二王子ならスタート地点としては悪くないんじゃありません?
( 自分のかけた問いに彼の答えが返されることはなく、かわりに自分だったらどう思うかなんて問いが返ってくると少し考えを巡らせる。生まれたときから王になれることの決まっている第一王子はきっと妬ましく感じるだろう。しかし、第二王子という立場はそれほど悲観すべきではない気がする。自分の地元でも兄を殺して后も王座も手に入れた男の話があるし、百獣の王がそうしたように王が無能ならばいくらでも淘汰のしようはある。そうでなかったとしても、それらしい理由をでっちあげて民衆を味方につけ、王を引きずり下ろすことだって不可能ではあるまい。とはいえ、またどのような人物かも分かっていない第二王子にそんなことを吹き込んで損をするのは不本意だ。そう考えると曖昧に言葉を選び )
王座に座りたいんならいくらでもやりようはあるでしょ。第二王子が王位につく話なんていくらでもあるし…私なら悲観するより先にそういう手段を考えます。
──────
【 アズール・アーシェングロット 】
それでは、契約書にサインをいただきましょうか。
( 彼女が自分の契約内容に納得したらしいのを見て取ると、マジカルペンを振って黄金の契約書を取り出す。記された契約内容に間違いや自分が損をする穴がないかを確認すると、その紙とともにペンを机へ置き、彼女の方へ向けてそっと差し出す。
どこか安心したような笑みとともに自分の評判について話す彼女ににこやかに笑みを返しては、自分はあくまでも悪意があるわけではなく、騙される方が悪いとばかりの説明をする。彼女のその言葉が本当かどうかは見定め難いが、本当に自分との契約に緊張していたのならばそれを緩められたのは良かったかもしれない。それが今後彼女の弱点を見つける隙に繋がるのなら結構だと相変わらずな考えを巡らせつつ、彼女のサインを待って )
ああ…契約書をしっかり確認できない方が多くて、僕も困っているんです。悪徳商売をしているわけではないのに、騙されたなんて言われてばかりで……こちらこそ、ドロシーさんが話の通じる方で安心しました。
63:
ドロシー / レオナ [×]
2022-09-19 17:47:17
【 レオナ・キングスカラー 】
……それで、他国の落ちぶれた第二王子様に尻尾を振るってのがお前の考えた手段か?
(相手の目には己はどう見えていることだろう。王座に着きたいと宣いながら、こんなところでのうのうと寮長を務め、悠長に魔法のお勉強をしている馬鹿な王族か。それとも王になれないと悲観し、小さな寮でお山の大将を気取る哀れな第二王子か。義姉が甥を身籠った日と伝えられた日が瞼の裏に思い起こされ、考えを振り払うように目を開けて白いシーツを見詰める。背中を向けたままのそりと体を起こし、先程自嘲した口ぶりと同じような語調で言葉を返す。
人柄は何となく把握した。個人的には強かな女は嫌いではないが、それはそれとして鬱陶しいことこの上ない。追い出そうにも相手が女だと強く出られないお国柄が恨めしい。気は進まないが、このままだと最後の手段に出る他なさそうだ。淡々と言葉を述べつつ、ぱたん、ぱたん、と不機嫌に尻尾でシーツを打ち。)
強かなのは結構なことだが、媚び諂いたいんならもっと野心を隠せ。貴族のお坊ちゃん連中は毒気のない女の方が好みだろ。
【 ドロシー・エルリッチャー 】
ふふ…、気持ちはよく分かるけどね。かくいう私も確認なんてやめて、今すぐサインしてしまいたいもの。
(彼がマジカルペンを振った途端、瞬く間に紡がれる一枚の黄金にほうと息を漏らし、相手が契約内容を確認する間も契約書の輝きを眺め。彼のユニーク魔法だろうか。元から契約を破る気など毛頭ないが、魔法が絡むとなると一等気をつけて履行する必要がありそうだ。差し出された契約書の文面に目を通しながら、醜聞に嘆く彼にくすりと笑って冗談めかした返事をして。視線を幾度となく左から右へと移動させた後、持っていたペンを持ち上げ署名を書き、満足げに紙面を見下ろす。再び彼の方へと契約書を戻すと口角を上げ、一切偽りのない本心を述べる。愛を育む段階すらもギブアンドテイクの関係になれるとは、なんて素晴らしい契約だろう。脈がなければ更新を打ち切ればいいし、何より接客業の中で新たな縁も獲得できること請け合いだ。機嫌良く顔中で笑い、マジカルペンを胸ポケットへと戻して。)
これで構わない?……素敵な契約が結べてよかった。貴方に愛してもらえるように頑張らないとね。
64:
ヘレナ/アズール [×]
2022-09-19 21:37:38
【 ヘレナ・アンティパス 】
落ちぶれた?ご冗談でしょ、まだいくらでもやりようはあるんだから。
( 少なくとも、自分が彼に媚びていることを理解する程度には頭が回るらしい。自分に安直に懐く男なら扱いやすかっただろうが、賢いのならそれはそれでうまく野心を煽って王座に誘導することもできるかもしれない。そうしたら自分は后にだってなれる。一番上手く行った場合の想像をして内心でほくそ笑みつつも、落ちぶれた第二王子なんて口ぶりを否定する。少なくとも成り上がれる希望があるうちは落ちぶれているとは言えないだろう。
彼は自分のそんな下心を見越したように野心を隠せと指摘してくるが、そもそも彼は他の貴族の男とは雰囲気が違う。女の前で見栄を張ったり、男だからと尊大に振る舞う様子もない。他人事のような口ぶりをする彼自身は毒気のない女が好きなのだろうかと思い尋ねつつ、シーツを尻尾で打つ背中を眺めて )
寮長も純粋で欲のない女がお好きなの?それならそうなれるように努力しますけど…
──────
【 アズール・アーシェングロット 】
( 長ったらしく硬い言葉を並べた契約書は、たしかに読んでいて面白いものではない。齟齬がないように作られたものだから仕方がないとは言えど、たしかに読み飛ばしたくなるという心理も理解はできる。しかし、そこで無遠慮にサインをしてしまえば他人に無様な隙を晒すことになる。あっという間にそれを捉えられてカモになったところで、契約だからと言われて泣き寝入り─自分のクライアントたちのそんな末路を思い返しながら彼女に共感するような相槌を打ってみせる。
彼女が契約書を読み終え、そのペンを署名欄に走らせたのを見て取ると、片手を差し出す。その手に契約書が吸い寄せられるように戻ってくると、署名をしっかりと確認した上でくるりと巻いてしまう。この契約で彼女の求める"愛"とやらへの下地が出来上がるかは分からないが、少なくともこの女の腹の中くらいは探ってやろう。そんな画策をしつつ彼女に微笑みを向け )
ええ、僕もあなたに愛情を抱くようになるのを楽しみにしていますよ。
65:
ドロシー / レオナ [×]
2022-09-19 23:20:12
【 レオナ・キングスカラー 】
───あァ、もういい。
俺と親しくなりたいんだろ?質問さえしてりゃ気心知れるってわけでもない。俺としては時間をかけてじっくりと仲良くしたいところだが。
(媚びるために言葉を選んでいるとも聞こえない否定に、不機嫌な尻尾が一度動きを止める。幾らでもやりようはある。相手の発言を頭の中で咀嚼し静かに思案する中、女の好みの質問が飛んでくれば再び尻尾がシーツを打って。跳ねるように起きると顔だけそちらへと向け、最初に告げられた彼女の目的を引き合いに出して、思ってもいない己の心情を伝える。面倒ごとを後々の自分に回すのはしたくないが、式典と不躾な質問とで溜まった疲労が安易な選択を勧めてくる。お前はどうだ、と目で語りかけてからベッドを下り、彼女の横を通って大股で部屋内を移動すると扉を大きく開ける。顎で廊下を示して退室を促し、とぼけられないよう言葉にして意志を伝え、これで駄目なら目の前で着替えるくらいしか手が無い。これが同性であれば首根っこを掴んでぽいと投げるだけで済むというのに、国の風習に対して本日何度目かの恨み言を思い浮かべながらじとりと視線を向け。)
……また来てもいい。今は寝かせろ。
【 ドロシー・エルリッチャー 】
ふふ、素敵な言葉。
貴方にもご予定があるでしょうし、勤務についての具体的な話は後日にしましょうか。
(どう聞いても上辺だけの言葉に内心で不満顔を浮かべながら、こちらも上辺だけの喜びを顔に張り付けて。これ以上いくら言葉を交わしてもプライベートな彼は引き出せないだろう。時間の無駄だ。席を立ってスカートに跡がついていないかを確認してから、にこりと笑顔を残して扉の方へと歩みを進め、数歩の後にぴたりと止まり。このまま帰ってもただ労働者が一人増えたくらいにしか思ってくれないかもしれない。最後に無理矢理にでもひと押ししておくべきだろうか。暫く戸を見詰めた後、どこか緊張した面持ちで振り返る。彼に一瞥を向けた後、僅かに俯き目を伏せたまま控えめに腕を広げ、歯切れ悪く小さな頼み事を口にして。)
早速こんなことを言うのは恥ずかしいけど、……お別れの前に、抱き締めてくださる?少しでいいの。
66:
ヘレナ/アズール [×]
2022-09-20 00:21:23
【 ヘレナ・アンティパス 】
もちろん!これからじっくり仲良くなりましょう。
( 尻尾が止まった瞬間、彼は何を思っていたのだろうか。彼に王座への欲望があるのなら、それを煽るのも面白いかもしれない。そんな考えから言葉を重ねようとした矢先、彼がベッドを降りてしまう。このまま追い出されたり、二度と来るなと言われるようなことになったら今後の心象、もしくは自分の将来に影響しかねない。
そんなことを警戒した矢先、彼の口から出たのは"じっくり仲良くしたい"なんて言葉。少なくとも彼は自分を拒んだわけではないし、言葉の意味を額面通りに取るなら自分を受け入れる気があることになる。ファーストコンタクトとしては上々だろう。そう思い素直な嬉しさから思わず笑みを漏らしては、嬉々としてベッドを離れる。彼が開ける扉の前に立つと、一度足を止めて告げてから上機嫌に自室へと向かい )
それじゃあ、またお邪魔します。いい夢を見てくださいね、キングスカラー先輩。
──────
【 アズール・アーシェングロット 】
( 立ち上がる彼女に合わせて自分も立ち上がり、彼女がVIPルームを出るのを見送ろうとする。しかしその足が止まったのを見ては、足元に蜘蛛でもいただろうかと思いながらその先を見遣る。そこに蜘蛛がいる様子はないし、彼女も何やら黙ったままだ。何を気にして立ち止まっているのだろうと訝り、問いをかけようとした矢先に彼女がこちらを振り返る。腕を広げ、何やらためらうような態度とともにその口から出たのは"抱きしめてほしい"なんて頼み。一瞬それに動揺を覚えては、ずり落ちてもいない眼鏡のフレームを軽く中指で押し上げる。それは彼女なりの"愛"を得るためのアプローチの一つだろうか。だとしたら自分はそれを受け入れるべきか、拒むべきか。そう思案を巡らせた後、やんわりと断りの言葉を返し )
申し訳ありませんが、それがただの"お願い"ならお断りします。その頼みに対価を差し出して僕と取引なさるなら話は別ですが、別れ際の抱擁は先程の契約内容には含まれていませんからね。
(/お世話になっております!毎度版権創作ともに素敵なロル描写してくださってありがとうございます~!毎日楽しみに読ませていただいてます…!
ヘレナとレオナの方はひとまず一段落かと思いますので、次の展開の要望についてお伝えさせていただきたく…!
もう少しラギーと親しくなった描写を含めたいので、入学から数週間してラギーがレオナの小間使いになり、入学式での絡みやクラスが同じことをきっかけにヘレナとラギーが共に過ごすことが増えたような段階での絡みをしてみたいと思っております。
昼休みに一緒に食事をして、午後の授業も一緒に受ける流れになるものの合同授業でレオナとも合流し、彼に媚びるヘレナを見てラギーが後ろめたさとか引け目を感じちゃうような展開にできたらなと思っているのですが、お願いできますでしょうか…?
お気に召しませんでしたらその旨遠慮なくお聞かせくださいませ!)
67:
ドロシー / レオナ [×]
2022-09-20 01:55:32
【 レオナ・キングスカラー 】
………はぁ。
(こちらの発言が余程嬉しかったのか、笑顔で素直に了承する姿は何となく甥の姿が重なる。それがまた小憎たらしく堪らず掌で顔を覆い隠し、深く溜息を吐いて。少しの間遠ざかる背中を見送れば、自然と欠伸が込み上げ大きく口を開けて一つ吹かす。やっと静けさが訪れた。倒れ込むようにベッドへと身を沈め、疲れ切った瞼が落ちてくる。ベッドがあるのは利点だが、自室は昼寝には不向きかもしれない。副寮長がいないサバナクローでは寮生が直に寮長室へと訪ねてくることも少なくはないし、これまでも何度睡眠を邪魔されたことか。だとすれば温室か鏡舎裏か、ゴーストに恩でも売って洗濯室なんかを借りるのも悪くない。暫くは寝床を転々とすることになりそうだ。そんな思考が段々と薄れ、数分もしない内に小さな寝息だけが室内に聞こえるようになった。)
【 ドロシー・エルリッチャー 】
あら?あらあらあら?
(彼の返事を聞けば一瞬きょとんと目を丸め、断られたことを理解し羞恥にかぁと頬が染まる音を耳が捉える。彼の背に回されるはずだった腕を所在なさげに、加えて悔しげにぶんと一回振ってみせ、赤く色付く頬がむくれて曲線を描く。折角可愛らしくねだって見せたというのに勿体無い男だ。私が彼だったらすぐさま胸の中へとしまい込むところなのに。
つかつかと歩み寄って距離を詰め、まずは一人の女性として一言。次に続くのは一契約者としての言葉。嫌味としてではなく一つの疑問、ひいては双方の認識の擦り合わせとして問い掛け、腰に両手を当てて依然ぷくぷくと怒ってみせる。この分だと彼には早々に見切りをつけて従業員でも客でも誑かした方がいいかもしれない。まだ熱の引かない頬とは裏腹に内心は冷たさが広がり、口を噤んで返答を待ち。)
もうっ、女に恥をかかせるなんて酷い人。
それじゃあ貴方は私が働く姿を見るだけで愛を育むおつもり?
(/ こちらこそいつも楽しませていただいています~!展開のご希望、畏まりました◎流れは把握しましたが、細かいことをいくつかご質問させていただきますね。
数週間後とのことですが、その時点でラギーはヘレナさんがレオナにアプローチをかけていることは把握済みでしょうか?それとも合同授業で初めてヘレナさんとレオナの会話を見て知る形でしょうか。媚びを売っていることは知っていても実際に見たことはなく、合同授業で初めて目の当たりにして予想外に動揺してしまう、というのもいいかもしれませんね!
二つ目ですが、これはすぐには関係ないかもしれませんのでお気軽にお答えくださいね。合同授業の内容はどのようなものをお考えでしょうか…?何となく実技で魔法薬学とかなのかな~、とぼんやりとイメージはしましたが、何かお考えがございましたらお聞かせください!
それから、これは本当に単なる呟きでしかないので聞き流してくださって結構なのですが、主様とのなりきりが楽しくて暇なときに展開を考えたりすることがございまして…()最終的に誰落ちにするかを決めた上でのイベントとなってしまいますが、版権側がご都合魔法薬などを引っ被って10年後(仮)の自分と入れ替わってしまう、なんて面白いかなと!「この頃の嫁尖ってるな~!」と大人の余裕でわしゃわしゃ可愛がってほしいと言いますか、慣れない扱いに珍しくタジタジになる悪女お二人も見たすぎて…!という完全書き殴りの呟き失礼いたしました~!改めて気の早い話ですが、もし刺さりましたらヘレナさんの方も是非是非採用してくださいませ!)
68:
ヘレナ/アズール [×]
2022-09-20 10:48:28
【 ヘレナ・アンティパス 】
( 午前中最後のチャイムが鳴り、生徒たちの気が抜けるのが目に見える。教師が授業を切り上げるとともに生徒たちが慌ただしく教材類を片付けて食堂へと向かう。昼休みのざわめきが廊下で始まったのを聞きながら、教材を片付けて財布を持つと教室の中を見渡す。ただでさえ特別枠の女子生徒という噂が立っていることもあり、時折好奇心の旺盛な生徒に声をかけられることもある。その中でも空腹で気の立った学生に絡まれるのはなおさら厄介だし、誰かしら他の生徒と同行していた方がトラブルは避けやすい。
そんな考えから同行できそうな人間を目で探したところで、視界に入ったのは入学式以来の関係であるハイエナの獣人。誰かといる様子はなさそうだと見て取ると、つかつかと彼の席に歩み寄って声をかけ )
ラギー、一緒にお昼食べない?
──────
【 アズール・アーシェングロット 】
得体の知れない女性を抱き締めただけで愛が育めるとは思いませんが、働く姿を見ているうちに親しみを抱くことはあり得ると思いますよ。…こちらとしても、愛とやらを差し出すにはまだ時間が必要ですから。
( 女に恥をかかせたことを咎められては、困惑気味に眉を寄せる。求められたからといって会ったばかりの女を抱き締める気にはならないし、彼女への警戒も緩みきったわけではない。断る道理だってあるだろうと思うものの、彼女がそれを咎めるのは陸と海との感覚の違いのせいだろうか。後でよく調べてみようと決めながら、怒った様子の彼女を見下ろす。
あくまで自分は彼女がどのような人物であるかを見定めるために雇用契約をしたのであって、愛を育めるかどうか判断するのはその後だろう。少なくとも、この場で彼女を抱きしめただけで愛情が湧き上がることはあるまい。そんな説明をしてからにこりと愛想笑いを見せると、彼女から離れて部屋の扉を開き、外で待っていたジェイドに目配せをして )
寮まではオクタヴィネルの寮生に送らせます。本日はいらしてくださってありがとうございました。
(/詳細なご確認ありがとうございます!ラギーはヘレナがレオナに媚びていることは知っていたものの、実際に目にして動揺してしまう感じを想定しています。授業については仰る通り魔法薬学で、ラギーとバディを組んでいるはずなのにレオナにばかり声をかけるような感じがいいかなと…!ひとまずお昼休みの方から開始させていただきますが、差し支えや疑問などありましたら遠慮なくご指摘ください!
そう言っていただけてとても嬉しいです~!私もこのやり取り大好きなのでよく以前のロル見返しちゃったりしてます、同じように楽しんで頂けてるんなら嬉しい限りです!
それと素敵なシチュエーションのご提案までありがとうございます~!それめちゃくちゃやりたいです…!!未来の旦那に可愛がられてタジタジになっちゃうのも楽しそうですし、結局結婚とかに至ることもなく別れたものの未練のある大人版権Cが創作さんと結婚してるって体で話して自分を意識するように仕向けるみたいなのも面白そうだなと…わくわくしちゃって語彙力死んでるので上手く伝わっていなかったら申し訳ないです;;)
69:
ドロシー / ラギー [×]
2022-09-20 12:58:08
【 ラギー・ブッチ 】
お、ヘレナくん。
いいッスよー、今日はレオナさんのおつかいもないし。
(終業のチャイムと同時に気を緩め始める周囲を尻目に、未だ書き写し終わらない板書をノートに殴り書いて背を丸める。既に入学から数週間経ったが、スラム育ちの自分には慣れないことばかりで未だに周囲よりも数テンポ遅れてしまう。やっとのことで写し終え、インクの墨溜まりだらけのノートを見下ろし一息つく中、ふとこちらに近付く相手の姿に顔を上げ。食事の誘いに二つ返事で了承を返し、腕を頭上へと伸ばして凝り固まった肩を解してみせる。骨の軋む音を幾つか響かせやっと疲れが取れると一息ついて。寮長の小間使いのない昼休みが間違いなく一番の至福の時間だ。こうして彼女が声を掛けてくる日は殊更。舞い上がる自分から目を逸らすのも既に諦めている。散らばった教材を鞄へと押し込み、代わりに空のタッパーを数個抱えて立ち上がり。)
【 ドロシー・エルリッチャー 】
それこそ貴方の胸三寸だと思うけど、……まあ、安易に抱き締めて刺されたりしても困るものね。美人局みたい。
(言いたいことは二、三あるが、それを呑み込んで溜息に代える。欠けた自尊心のせいで酷く心細い。自分で自分を抱くように片腕へと手を掛けながら、彼の言葉に「こちらこそ」と短く返して扉を出る。こんなところ早く帰ってしまいたい。
送ってくれる寮生にもあわよくば誑かしておきたいところだが──と一瞥を向け、見覚えのある容姿に内心で肩を落とす。この人は駄目だ。ここに来るためにお膳立てをしてくれたクラスメイトだが、彼はこちらに興味がなさすぎる。…少しいつもと雰囲気が違うように思えるのは、規定通りに着た寮服のせいだろうか。取り敢えず世間話として褒め、愛想良くにこりと笑って。)
こんにちは。……寮服は着崩さずに着るのね。とってもよくお似合い。
(/ お答えくださりありがとうございます!改めて畏まりました~◎今のところ特に質問等はありませんので、また何かあればお声掛けさせていただきますね。主様もご要望等ございましたらいつでもどうぞ!
同じ気持ちで本当に嬉しいです~!!急にこんなこと言って引かれないかな~とどきそわしていたので、お優しいお言葉に安心と感激でいっぱいです…!
わ~素敵な発展案!!わかりますわかります、わかりやすいです!!n年後まで引きずってる版権くん重くていいですね……。こちらも語彙が死 んで言葉が出てこないのですが、どっちのパターンも大変滾ります、選びがたいですね!本当に気の早い話なのであくまで保留となってしまいますが、このシチュエーションができるくらいまでご縁が続けばいいなと願うばかりです*)
70:
ヘレナ/アズール [×]
2022-09-20 13:52:18
【 ヘレナ・アンティパス 】
よかったらノート見せてあげてもいいけど、使う?
( 他の生徒たちがばらばらと出ていく中、未だに板書を書き続けている姿を目にすると彼の手元を覗き込む。末尾の板書が殴り書きされている様子やインク溜まりの多い紙面に、あまり勉強にも慣れていないのだろうかと思案を巡らせる。自分のまとめたノートのほうがずっと見栄えがいいし、その様子では書き記すのに必死でまともに頭に入っていないのではないか。そんなことを考えると、ほんの気まぐれからノートを貸す提案を持ちかける。
この昼休みにも彼がレオナの小間使いとして仕事をする様子だったらそれについていくつもりだったのだが、それがないなら仕方ない。とはいえ普段彼がどのようにレオナと過ごしているのかが気になると問いをかけてみて )
キングスカラー先輩のおつかいってどんな感じなの?あの人、女を働かせるのは落ち着かないとか言ってやらせてくれないから知らなくて。
──────
【 ジェイド・リーチ 】
ありがとうございます。…それで、取引はいかがでしたか?
( アズールの目配せに視線で応え、彼女に微笑むと挨拶するように頭を下げる。うっすらと扉越しに聞こえるやり取りを聞いていたのだが、アズールにしては随分慎重だった。彼は普段ならもっと強欲な契約を交わすことだってあるのに、結局雇用契約だけで済ませるとは。得体が知れない相手だからこそと彼は言うだろうが、いつもと違う彼の態度に幼馴染だからこそ感じ取れる緊張や動揺を感じて正直面白かった。今後の彼女と彼とのやり取りはきっと楽しいだろうし、しばらく眺めていることにしよう。
そもそも、自分も彼女がどんな存在なのかに興味があるし。そんなことを思案しつつ彼女からかけられた褒め言葉に応えては、VIPルームの扉が閉まったのを確認してから歩幅を合わせて寮の出口へと向かう。その道中、彼女がアズールをどう思ったのかという率直な好奇心からそう尋ねてみて )
(/ありがとうございます!ドロシーさん側の展開も含め疑問や要望などございましたらいつでもお伝え下さい…!
本当にそうですね…!誰落ちになるか決められたら是非やりましょう!!それまで愉しみにしながら続けさせていただきますね!改めて今後もよろしくお願いいたします…!)
71:
ドロシー / ラギー [×]
2022-09-20 15:35:29
【 ラギー・ブッチ 】
…そんな汚ぇかな。ま、これも練習ッスよ。
(唐突な提案に数秒黙りこくり、彼女がノートを見て何を思ったのかを何とはなしに察すると小さく溜息が漏れる。これでも入学当初より幾らかマシになったとは思うのだが、道は長いようだ。手をひらりと振ってお断りを入れたのは、発言通り練習あるのみだと思っているのは勿論だが、貴族連中の気取った筆跡が苦手という理由も少々。とはいえ彼女は貧民層である自分への差別意識も大して無いようだから、有事の際は頼らせてもらおう。
タッパーを積み上げて崩れないように抱え席を立つ。飛んで来た寮長への質問に、待ってましたとばかりに気怠げな愚痴混じりの答えを返し、空いた片手で一つ二つと指を折る。パンの販売がある日なんか、何の遠慮もなく競争率が高いパンを選ぶものだから堪ったものじゃない。積んだタッパーの上に顎を乗せて背中を丸め、わざとらしく長い溜息を吐いて。)
ただの使いっ走りッスよ。あれが食べたいから買ってこいだの、買ってきたらやっぱり他のがいいとか。あとは雑用。掃除とか洗濯とか夜食とか、…ま、オレもおこぼれ貰ってるからいいッスけど。
【 ドロシー・エルリッチャー 】
と~~~っても慎重な方。…絶対に悪いとは言わないけど、それで好機を逃すのなら───、
(彼の問い掛けに間を置かずに答えを述べる。先程の拒絶を思い出すと再びむくれてしまいそうだ。何か言いたげに語調を伸ばし、自分なりの見解を述べる中、遅れて違和感に気が付くとはたと足を止めて。
身長差のために数歩下がって彼の姿を見上げ、不躾だとは思いつつもまじまじと観察し、不可解そうに目を細める。普段の様子とあまりに違う。普段の間伸びした口調とはまるで違う落ち着いた敬語。寮では…というか、仕事中はこうなのだろうか。首を傾げて顔を覗き込みながら、申し訳なさそうに問い掛けて。)
……失礼。貴方、フロイドさんよね?いつもとあまりに態度が違うものだから…。
(/ お気遣いありがとうございます!お言葉に甘えて、何かあればお声掛けさせていただきますね。主様もいつかやりたい展開等ございましたらいつでもシェアしてくださいませ~!妄想捗りますので! / 蹴推奨 )
72:
ヘレナ/ジェイド [×]
2022-09-20 15:59:17
【 ヘレナ・アンティパス 】
そう?せっかく提案してあげたのに。
( これも練習なんて言いながら自分の提案を断る彼に、軽く肩を竦めて口にする。まあ、所詮は自分の将来に微塵も関係のないクラスメイトだ。彼がいらないというのなら無理に見せる義理もあるまい。そう考えながら引き下がっては、レオナについての愚痴に耳を傾ける。話を聞けば聞くほど奇妙な王子だ。他にも役に立ちそうな連中はいくらでもいるのに、よりにもよってハイエナとつるんで自分のために働かせるなんて。何が彼の魅力なのだろうかと一瞬さぐるように彼を見てから、明確な答えは分かりそうにないと考えるのを諦める。
実際時折売られる人気のパンは女の自分では男まみれの競争に行く気がせずにありつけないし、そういう小間使いがいたらきっと便利だろう。そのうち誰かに小遣いを与えてやらせてみるのもいいかもしれないと思いつつ呟き、教室を出て )
ふうん…でも、そういう使いっぱしりがいるのは便利かも。人気のパンなんかは争奪戦になるから、体格で負ける私は買いにいけないし。今度私もやってみようかな。
──────
【 ジェイド・リーチ 】
ふふ、フロイドですか…それは僕の双子の兄弟ですよ、ドロシーさん。フロイドがお世話になっております。改めて、ジェイド・リーチと申します。驚かせてしまったようで申し訳ありません。
( 慎重という指摘に、それは彼女だからだろうと思って思わず笑みが漏れる。しかしそんな話をしたらアズールは余計な隙を見せるなと言って怒りかねない。そんな考えからその言葉を笑うのみに留めては、不意に彼女の訝るような視線に気がつく。その目を見つめ返して首を傾けてみせた矢先、その口から出たのは自分の双子の兄弟の名前。それに思わずまた笑ってしまうと、そんな口元を隠すように抑える。
それからすぐに訂正するように言葉を返しては、驚かせたことを謝罪する。頭の切れる女なのだろうとは思っていたが、さすがに契約の相談が終わって気が緩んだ今は自分と片割れの違いに気づけなかったのだろう。少なくとも双子を見間違える程度の隙を見せることはあるということをアズールに話したら、彼はきっと幾らか安心するだろう。そんな想像を巡らせつつ、自己紹介とともに愛想よく笑みを浮かべてみせ )
73:
ドロシー / ラギー [×]
2022-09-20 17:30:36
【 ラギー・ブッチ 】
小遣いが出るんなら喜んで立候補するッスけど。妙な下心持ってる奴らが寄ってくるよりずっとマシでしょ。
(向けられる妙な視線に気付くと居心地悪そうに耳をへたりと寝かせ、こちらは反対に目を逸らす。何を考えているんだろうか。そういえば彼女はやたらと寮長に対して前のめりだとか。もしや進んでこき使われたいとでも思っているのだろうか。顎で使われたことのないお嬢様だからなのか、それとも別の理由があるのか。できれば前者であることを願いつつ、彼女に続いて教室を出る。
そんな風に思っていたからか、彼女の口から出た仕えられる側の発言が出ると、自分が考えすぎだと突きつけられたようでどうにも悔しかった。結局は貴族様なのだ。気分を切り替えて肘から先を持ち上げ挙手し、犬歯を見せて笑みを浮かべる。かの寮長はギブアンドテイクとはいえ基本は無賃でこき使うだけであり、報酬が出るのならそれに越したことはない。ついでに触発されて王子様も給料を出してくれればいいのだが。都合のいい想像に、シシシ、と笑い声を上げて。)
【 ドロシー・エルリッチャー 】
あ…、双子だったの?ごめんなさい、知らなくて。道理で雰囲気が違いすぎると思った…。
(品のある笑いに含むところを感じ取ると困ったように肩を竦めるが、相手の次の発言を聞けば驚きに目を見開いて。失礼な間違いに胸に手を当てて慌てて詫びを入れ、眉を下げつつも未だ彼の姿へと視線を遣り観察を続けて。基本的に他者に対してあまり興味のない自分には双子は少々面倒な存在だ。大事なときに呼び間違えでもしないようにしっかりと覚えておく必要がある。下がった分の距離を詰め、随分と高い位置にあるかんばせを覗き込むためにそっと体を寄せ、自分の頭を軽く撫でて帽子を取るよう頼み。帽子の影が差しているとはいえ、この時点でも全く見分けがつかない。というか、フロイドの顔をはっきりと覚えていないのだから比較のしようがない。面倒な存在に内心で唸りつつ、それをおくびにも出さずに微笑んで。)
綺麗なお名前。帽子、取ってくださる?お顔をよく見せて。
74:
ヘレナ/ジェイド [×]
2022-09-20 23:01:16
【 ヘレナ・アンティパス 】
本当?それじゃあ今度気が向いたら頼むかも。
( 小遣いが出るなら自分がと早速名乗りを受けると、見知った彼に使いを頼めるのなら悪くないかもしれないと思案する。使用人としてずっとそばに置いておくわけではないし、ただの使い走りとして使う分には悪くない。それに、彼の仕事ぶりがわかればレオナの考えを少しは読むことができるかもしれないし。そんな思案からそのうち頼むかもしれないと返答しては、彼はどのくらいの給料がほしいのだろうと考える。販売されているパンの料金に手数料を加えて、せいぜい1日500マドルもあれば満足だろうか。そんなつまらない計算をすると、まあ考えるのはまた今度でいいかという結論に帰着する。
使い走りとしてでもレオナと関わっている彼からして、あの寮長はどのような人だろう。好きな女のタイプとか、何が望みなのかとか、そんなことを知っていたりはしないかと思うと尋ねてみて )
ねえ、ラギーから見てキングスカラー先輩ってどんな人?どんな女が好きなのかとか聞いたことはない?
──────
【 ジェイド・リーチ 】
いいえ、構いませんよ。よくあることですから。
( こうして兄弟を間違えられることはしばしばあるし、別にそれほど腹立たしいことでもない。不機嫌なフロイドが間違えられたのなら話は変わってくるが、少なくとも自分にとってはそれほど許しがたいことではない。そもそも、見た目が似ている以上間違えるのも無理のないことだろう。彼女の謝罪に微笑んで許容の言葉を返しながらも、距離を詰めてくる彼女に微かに目を細める。
アズールに愛をせがんでおいて、自分とも距離を詰めるつもりだろうか。アズールが警戒するのも無理もない、たしかに得体のしれない女だと思ってしまう。もう少し彼女に都合のいいように振る舞って泳がせてみたら、彼女はどう動くだろうか。そんな考えから素直に帽子を脱いで彼女を見遣り )
どうです?…フロイドと同じ顔に見えますか?
75:
ドロシー / ラギー [×]
2022-09-20 23:59:45
【 ラギー・ブッチ 】
……女子の好みなんて話すと本気で思ってるんスか。そんな世間話しないッスよ。
(色良い返事に「よっしゃ」と顧客獲得の声を上げ、機嫌の良さが足並みに現れ弾むように廊下を往く。無論報酬のことだけでなく、彼女に頼られること、彼女に余計な男が寄り付く機会を一つ潰せたことを喜ばしく思う気持ちも大きく、自然と鼻歌が零れ始めるが、次に向けられた質問でぴたりと止み。
まずは呆れた様子でじとりと見詰め否定を。知り合ったばかりの自国の王子兼先輩にそんなこと聞けるかよ、と内心で言葉を付け加えた後、答えやすそうなもう一つの質問について考える。どんな人、というのは、どういった意図の質問なのだろうか。結局は彼女の考えを汲めるわけもなく自分なりの答えを出すしかないのだが。普段部屋や植物園で見せる怠惰でだらしない姿や、部活で見せる部長らしい姿。ここ数週間の寮長の印象を振り返りながら、どこか辿々しい口調で答えを述べ、加えて質問を返して。)
どんな人かぁ。気に食わないところも多いッスけど、まあリーダーには向いてるんじゃねーかな。部活でも何だかんだ面倒見はいい……気がするし。ヘレナくんにはどう見えるんスか?
【 ドロシー・エルリッチャー 】
……、いいえ。この距離なら、よく見えるから。
(よくあることだからこそ嫌気が差しているかと思ったが、どうやら兄弟とは違いそれなりに温厚らしい。胡散臭くはあるが相対的に好感を覚える。帽子が取られる動作をじっと見詰め、顔立ちの全体的な雰囲気が捉えやすくなると何を言うでもなく視線を絡めて、ゆっくりとした瞬きを数回繰り返した後、何か言いたげに瞳を揺らして僅かに切なげに眦を細める。ほんの小さな動きで首を横に振り、口角を上げて笑みを見せ。我ながらロマンチックで素晴らしい間の取り方だとは思うが、その実相手の顔を覚えようと必死だ。慣れるまでは程良い緊張感と共に過ごすことになる予感がする。そんな嘘だらけの態度の中、彼の瞳に映る自分の姿が薄らと目に入れば僅かに息を呑み、きゅんと胸が高鳴れば頬がほんのりと桜色に染まり始めるのが分かる。慌ててとん、とん、と数歩下がって適切な距離へと戻り、はしたなく近付いてしまったことへの言い訳を気恥ずかしげな笑みと共に告げ、浮き足立ったように自らの髪を撫でて。)
よかった。……最低でも一ヶ月は一緒に働くんだもの、見分けはつくようにならないとね。まじまじ見てしまってごめんなさい。
76:
ヘレナ/ジェイド [×]
2022-09-21 01:28:31
【 ヘレナ・アンティパス 】
そうなの?それじゃあ…お小遣いをあげるから聞いてきて、って言ったら聞いてきてくれる?
( 好きな女の話はしないという言葉に残念がるように肩をすくめる。前にも結局彼の好みの女の話ははぐらかされてしまったし、まあ小間使いのような後輩にそうそう恋愛の話をする機会なんてないか。そう思って諦めかけるものの、すぐに思い当たったのは彼の買収。お小遣いを与えれば自分のために使い走りをしてくれるのだから、情報収集も頼めるかもしれない。そう思うと早速彼に提案してみる。
彼から見た寮長の印象というのに興味深そうに相槌を打っては、やはり中身まで腐りきったたちではないようだと思案する。少なくとも、彼が言っていたような"落ちぶれた第二王子"ではないだろう。そう思いながらも、自分からの印象を問われると今まで彼と交わした会話を思い返しながらかすかな笑みとともに答えて )
あの人は…どこか諦観してるみたいに見えるけど、第二王子ごときに燻ぶらせておくのはもったいない人だと思う。もしも彼に王座への野心があるんなら、私にとって完璧な理想の男性かも。
──────
【 ジェイド・リーチ 】
いえ、僕は構いません。…ただ、無分別に男と距離を詰める女性をアズールがどう思うか。彼の愛が欲しいなら相応の振る舞いが必要かもしれませんね。
( 自分の目を見つめる彼女は、何を考えているのだろう。この女はアズールに取り入りたくて契約に来たのかと思っていたが、それ以上に厄介な存在である可能性さえ見えてきた。アズールに愛とやらを求めておきながら、自分にもそんなふうに距離を詰める。男を誑かすことに快楽を覚えている類の女だろうかと思案を巡らせつつ、彼女の瞳を見つめる。その奥にあるだろう思考を少しでも見透かしてやりたいという思いで視線を絡ませていたものの、その身体が離れると深く見透かせなかったそれに未練じみたものを感じる。もう少し長く見つめていれば、彼女の奥を探ってやれるような気がしたのに。しかしまじまじと自分を見つめてしまったことを謝る彼女にようやく冷静さを取り戻すと、すぐに愛想良く微笑んでみせる。そのままかける言葉に僅かな皮肉を忍ばせては、彼女の行動が無意識なのか故意なのかをやんわりと探ろうとし )
77:
ドロシー / ラギー [×]
2022-09-21 04:42:27
【 ラギー・ブッチ 】
それでオレに好みのタイプ聞けって?3年の先輩とかに頼んだ方が確率高いッスよ。
(お小遣いという単語に一瞬反応しかけるが、すぐに考えを改めて表情を顰める。つまりは理想の男を落とすために相手の好みに寄せたい、ということか。彼女の目から見たレオナの印象を聞き終えると、何やら面倒な企てに巻き込まれかけていることを理解し、改めて確認を。聞く気はないし、聞ける気もしない。予想することくらいはできるが。あの傍若無人な王子様のことを思い浮かべ、暫し目を閉じて考えてみる。
そういえば、次期王妃たる義理の姉からの長電話に律儀に付き合う姿を見かけたことがある。喜んでというよりは無理矢理という感じだったが、夕焼けの草原らしいタイプの女性をを好む姿は何となく想像できない。ごほん、と一つ咳払いをしてみせると、聞き出せない代わりに勝手で安易な予測を立て、どう思う、と言わんばかりにちらりと視線を向け。)
そうだなぁ、…流石のレオナさんも女の人には頭上がらないみたいだし、大人しくて可愛げある子とかじゃないッスか。夕焼けの草原じゃ見ないタイプの。
【 ドロシー・エルリッチャー 】
……、確かに似合ってはいるけど、…寮服、邪魔ね。できれば寮服を脱いだ貴方とお話がしたいな。
(ご尤もな助言の裏に含みがあるような気がしてならない。カマトトぶってぽんと手を打ち納得してみせるのも、アズールなんかどうでもいいと身を翻してみせるのも正解ではないだろう。かと言って胸の内を吐露したとして、彼から寮長へと情報が動くだけだ。ただのパイプと会話をして一体何になるというのか。なんだか急に面倒になってきた。
つかつかと再び歩み寄れば先程と同じようにじっと彼を見上げ、視線を逸らさないまま掬い取るように片手を取る。互いに手袋に包まれ体温すらも感じない掌を合わせ、そのままするりと彼の手套を脱がせてしまうと軽く目を細め、たった今外した手袋を押し付けるように握らせて。囁くように、それでも聞き漏らさないようはっきりと述べる言葉は、無論服を脱げと言っているわけでも、将又ベッドに誘っているわけでもない。立場を抜きにした興味があるのなら受け入れる、と言外に含ませ、言い終えるや否や体を翻し一人で歩みを進めて。強制力も何もないただの意思表示に過ぎないが、妙な嘘を重ねるよりマシだろう。誘われたと勘違いする愚かな男である可能性も一応考慮し、念のためマジカルペンに触れつつ靴音を小さく響かせて。)
78:
ヘレナ/ジェイド [×]
2022-09-21 10:40:23
【 ヘレナ・アンティパス 】
三年生の先輩…そうね、それも考えてみる。
( 多少小間使いとして近くにいるといえど、結局彼は使い勝手のいい一年生に過ぎないのだろう。だとしたら、彼の言うとおりもっと寮長と親しい誰かに頼む方がいいかもしれない。そのためにも上手く自分のために動いてくれそうな人を探さなくてはいけなさそうだと思案を巡らせる。部活や寮の先輩を何人か頭に浮かべて考えを巡らせているうち、彼から予想のような言葉が出てくるとそちらに視線を向ける。夕焼けの草原では見ないような大人しくて可愛げのある女の子。そのイメージを頭の中で浮かべるものの、自分とはあいにく異なりそうだ。そう思って苦い表情を浮かべては、夕焼けの草原の男は我の強い女にうんざりしているのだろうかと思って彼にも問い掛けてみて )
大人しくて可愛げのある…私とは少し違いそう。ラギーもそういう人の方が好き?
──────
【 ジェイド・リーチ 】
なるほど。…ドロシーさんが僕に興味を持ってくださるんならぜひ。僕としても、あなたとお話してみたかったものですから。
( 自分の言葉をどう受け取るかと思いながら、じっと観察するような視線を彼女に投げかける。すると、返されたのは真っ直ぐな返答でなく"寮服を脱いだ自分と話したい"なんて言葉。アズールの下につく副寮長としてでなく、自分の素を見たいということだろうか。なかなか頭の切れる返答をする女だと思って楽しげに笑みを深めては、彼女から返された手袋を再度自分の手に嵌め直しながら言葉を返す。
自分はアズールに対して誠実でも忠実でもあるつもりはないし、ただ彼が面白いから共に過ごしているだけだ。アズールに付き従うよりも自分が一人で彼女を探る方が面白いのであれば、そちらに傾くのも悪くはない。この女が何を考えているのか、自分が直接覗き込むことができるのならそれもきっと楽しいだろう。そんな考えから彼女の言葉を受け入れる素振りを見せては、再度その隣を歩き始め )
79:
ドロシー / ラギー [×]
2022-09-22 09:38:31
(/ おはようございます。昨日はお返事できず申し訳ありませんでした。寒暖差の影響なのか少々体調を崩してしまったらしく、もう少し時間をいただければと思います。なるべく早く返しますのでお待ちいただけると幸いです…!主様もどうか体調不良にはお気をつけくださいませ。下げ報告のみ失礼いたしました。)
80:
ヘレナ/ジェイド [×]
2022-09-22 11:00:04
(/おはようございます!
具合の悪い中わざわざご報告ありがとうございます…!最近気温の上下激しいですもんね…。ご返信の方はゆっくりお待ちしておりますので、どうぞしっかり養生なさってください~!)
81:
ドロシー / ラギー [×]
2022-09-22 13:52:25
(/ お心遣い痛み入ります…!元々季節の変わり目に体調を崩しやすいきらいがありまして、ご迷惑お掛けてしてしまい本当に申し訳ありません;
一日開いて下がったのでいい機会と思いご提案させていただきたいのですが、以降下げ進行にすることは可能でしょうか…?勿論上げの方が分かりやすいと思いますし、お嫌でしたらご遠慮なく仰ってくださればと思います◎)
82:
ヘレナ/ジェイド [×]
2022-09-22 16:17:23
(/いえいえ、仕方のないことですし謝らないでください…!かなり激しめな季節変化してますししんどいですよね;_; ゆっくり休んで元気になっていただければと思います!
下げ進行の方全然大丈夫ですよ~!特にこだわりもありませんので、そのほうがご都合がよろしいなら今後はそういう形でお返しさせていただきます◎)
83:
ドロシー / ラギー [×]
2022-09-22 20:16:37
【 ラギー・ブッチ 】
オレは───、あー、どうだろ。実際に目の前にしたら落ち着かないかもしれないッス。いや、可愛いとは思うッスけど…。
(自分で言っておいて何だが、そう問われると一瞬表情が強張り、徐々に渋みを増していく。小動物みたいにふわふわで大人しくて守ってあげたくなるような──と、そこまで考えて肌が粟立つ感覚を覚え慌てて想像を打ち止め、落ち着かない様子でかぶりを振って。自分で自分を宥めるように片腕で脚を摩り、横目で隣の彼女を盗み見る。そういう意味では相手のように男相手でも退かないような芯の通ったタイプの方がずっと接しやすい。祖母のことをぼんやりと思い出しながら、お国柄とやらを改めて実感する。かの寮長も同じような感覚なのだろうか。他人の異性の好みなど知るところではないが、彼女とは関係なしに世間話として話題を振ってみるのも悪くはないかもしれない、と一考し。)
……なんか、腹に一物抱えてそうで。素でそういう女の子って実在すんのかな…。
【 ドロシー・エルリッチャー 】
私ね、何かをもらってからじゃないと何も差し出したくないの。一方的に搾取されるなんてお断り。与えられた分は返すようにしてるけどね。
(聞こえた色良い返事に少しだけ気分が高揚する。興味や関心なんて愛情の足元にも及ばないが、それでも無関心よりは幾らかマシだ。寮内にある水槽に映る自分を眺めながら、足取りを僅かに弾ませ、少しの無言の間の後独り言のように口を開いて。先程より些か緩んだ口調で述べ終えると、名残惜しくも水槽から目を離して隣へと視線を向け、上機嫌のままに微笑んでみせ。折角彼が好奇心を向けてくれたのだからこちらも相応に彼の求めるものを晒すべきだろう。少し払い過ぎな気もするが、先行投資ということで色を付けてあげよう。何を、とは敢えて明言せずに更なる対価の支払いを要求し、小さく笑い声を零して。)
貴方から今もらった分だとこれくらいかな。もっと聞きたければもっと頂戴ね。
(/ 重ね重ねありがとうございます!取り敢えずお返ししますが、少しの間頻度が落ちるかもしれませんので、頭の片隅に留めておいてくだされば幸いです*
ご快諾ありがとうございます~!下げ忘れについては仕方ないと思いますので、あまりお気になさらずにお相手くださいね。/蹴推奨 )
84:
ヘレナ/ジェイド [×]
2022-09-23 01:01:18
【 ヘレナ・アンティパス 】
入学式のときみたいにしおらしくなるの?…面白くない。
( 落ち着かないかもしれないという言葉に続いて彼の口から"可愛いとは思う"なんて言葉が出てくると、少々不満げに彼を見遣る。自分みたいな美人を見ることがないから落ち着かないと入学式で話していたのは、自分だけにという意味ではないのか。もちろん実際彼は自分のことが好きだと言っていたわけでもないし、付き合うはずなんてありもしないのだが、他の女の前で自分との初対面のときと同じようにしおらしくなる彼を想像すると面白くない。
それを他意もなく述べては、腹に一物抱えていそうだなんて指摘に尤もだと思案する。というか、なにか考えがあって大人しい女を演じているならまだ可愛げがある。むしろ、素でそれならば相当頭が悪そうだ。自分ならそんな女とは仲良くしたくない。そう考えてそんな意見を率直に口にしては、もし彼の言う女が実在した場合を想定して尋ねてみて )
私は頭の回らない女に何の魅力があるのかちっとも分からないけど。棘も思惑もない女の子がいたら好きになる?
──────
【 ジェイド・リーチ 】
もっと、と言われましても…一体何がお望みなんです?それが分からないことには僕も差し出せませんよ。
( 何かをもらってからじゃないと何も差し出したくないだなんて、まるで取引をしているようだ。アズールもこんな口ぶりに惑わされたのだろうかと、先程まで扉に阻まれていた二人のやり取りを想像しながら考える。しかし彼女は一体何を欲しているのだろうか。自分が一番知りたいのはまさにそれだ。自分が今彼女に払ったものというのも心当たりがないし、彼女が何をもって自分に応えてくれるのかもわからない。
しかし、頭の切れる彼女のことだ。もしかしたらそれも計算のうちだろうか。こんな不完全な取引の提案も、自分に求める"なにか"を手に入れるための作戦なのかもしれない。そんな予想からますます興味深い女だと感じてしまうものの、そんな思案は晒さずにどこかとぼけたふりをして、これでは彼女との取引ができないとばかりに眉を下げて尋ねてみせては、彼女が自分の望む答えを出すかどうかを確かめようと試み )
85:
ドロシー / ラギー [×]
2022-09-23 20:34:40
【 ラギー・ブッチ 】
いや、ヘレナくんが初めてなもんで分からないッスけど、……あーもう、難しいことばっかり聞いてくるなぁ。
(何やら不満げに投げ掛けられる視線を目敏く拾うと居心地の悪さに口籠り、どうして臍を曲げてしまったのかも分からずに言葉に詰まる。何が不満なのか、どう答えるべきだったのか、全てに疑問符を浮かべて女心とやらの難しさを再認識する中、次の質問へと移ればどこかほっとしたような表情を浮かべるのも束の間、すぐに答えに戸惑い視線が天井を仰ぎ。棘のない異性なんて相対したことがない。目を瞑り瞼の裏に件の女子の姿を描き、どうにも上手くいかない想像を膨らませ、輪郭の暈けた少女のとのやり取りを頭の中で続けながら、幾度か唸り声を挟みながら辿々しく答えを述べて。今度は機嫌を損ねない返事ができただろうか。反応を窺うように恐る恐るといった様子で視線を向け。)
んー…まぁ、守ってやりたくなるとか、そういうのはあるかもしれないッスね。頼られるのは悪い気しないし…。
【 ドロシー・エルリッチャー 】
大丈夫、その時が来れば自然と差し出してしまうものだから。誰だってそう。そういうものなの。
(愁眉が作る表情を目に留めると肩を竦めて笑い。相手が持っている情報を整理すれば自ずと答えは見つかると思うが、発想が至らないのは片想いが故に寮長との契約に臨んだと思っているからだろうか。見た目にそぐわずピュアなのかもしれない。少し微笑ましく思い、彼の進行方向へと回り込むと足を止め、優しく両手を取ると子供に寝物語でも聞かせるような穏やかな声音で曖昧な答えを述べ、見上げたままに柔らかく眦を下げて。きっと彼の望む答えとは違うのだろうが、これで興味が尽きるようであればそれで構わない。どうか少しでも気を引けるように、敢えて外連味たっぷりに付け加え、糸のように目を細めて。)
だから、その時まで一緒にいましょうね。
86:
ヘレナ/ジェイド [×]
2022-09-24 00:15:18
【 ヘレナ・アンティパス 】
( 自分が初めてという言葉を聞くと、眼差しに滲んだ不満げな色が少し和らぐ。彼が自分以外にあんな態度を見せたことがないと思うと、自分が特別である証明を得たような気がして少し気分が晴れる。しかしもしも彼が他の女にも自分と初めて会ったときのような反応を見せるとしたら、自分は少し顔が良いだけのお嬢様に過ぎなくなってしまう。彼には、自分が特別であることを測るための物差しとしてずっと自分だけを見ていてほしい。
そんな欲が自分の胸のうちに燻るのを随分我儘だと自覚するものの、かと言って抑える気もない。拗ねたような口ぶりで話を切り上げては、照れと恥じらいを滲ませた眼差しで彼を見遣る。本音から出る言葉を好意を含めたような演技と共に告げては、表情を和らげて )
もうこの話はやめにしましょ、ラギーが他の女を好きになるのなんて考えるともやもやしちゃうし。
…でも、入学式の時みたいになるのは私が初めてって聞けたのは嬉しかった。これからも他の女にあんな態度見せないでくれたらもっと嬉しい、かも。
──────
【 ジェイド・リーチ 】
なるほど、……いつその答えが分かるのか、非常に楽しみです。
( 時が来れば誰しも自然と差し出してしまうもの。その言葉を頭の中に巡らせながら、まるで謎掛けをしているようだと思ってしまう。彼女がアズールに求めた"愛"とやらが彼女にとってどのような利益であるのかも分からないし、自分にそんな態度を取るのもどんな欲望のためなのか分からない。この得体のしれない女がまさか率直な愛情を欲しているとは思えず、その奥にある打算が何なのかをあれこれ思考してしまう。
自分よりも華奢な手に取られた自分の手を見下ろし、それから和らげられた彼女の表情を見遣る。まるで心を開こうとしている愛らしい小動物のような見た目の裏に、何を隠しているのだろうか。考えれば考えるほど唆られる好奇心が愉快でならず、探るように彼女に向けた目を楽しげに細め )
87:
ドロシー / ラギー [×]
2022-09-24 03:23:28
【 ラギー・ブッチ 】
は───、ッうわ!?あ、な、急に……っああもう、…
(こちらを突き刺し続ける視線が少し和らいだような気がして、無意識に強張っていた肩の力を抜き、いつも通りに背中が曲線を描いて。しかし安心したのも束の間、すぐに隣から聞こえた拗ねたような声に一瞬警戒するも、その発言の突飛さを聞けば全てが吹き飛び呆然と立ち尽くし、あまりの驚きに手が緩めば廊下にタッパーが転がって。その音でやっと我に返ると今度は彼女の言葉を咀嚼してしまい、じわりと顔が熱を持つ瞬間を自覚し、慌てて顔を伏せタッパーを拾い集める。再び腕の中に積む過程にもぶつくさと意味を成さない単語を幾つか漏らし、その度頭の中もぐるぐると渦を巻く。まるで嫉妬だ。自分に想いを寄せているかのような発言に聞こえるのは自惚れではないだろう。彼女が自分に好意を抱いている可能性が生まれたことに思いの外舞い上がる自分が酷く情けない気がする。いつの間にか二人の間に無言の間ができていることに気が付けば慌てて考えを回し、捻り出した一言をぽろりと零すと、居た堪れなさに耐えかね答えも聞かずに食堂へと歩を早めて。)
…………ぜ、善処シマス。
【 ドロシー・エルリッチャー 】
ええ、今日はそれで十分。…妙な話に付き合ってくれてありがとう。
(はぐらかしても継続する好奇心に満足げに頷き、指でそっと彼の手を撫でてから解放し、そのまま彼を見たままほんの数歩下がる。背後に見える鏡へと一瞥を向け、これでお開きだということを言葉無しに相手にも伝えると改めて向き直り、つい数分前と同じように緩りと両腕を開いてみせて。口角の上がって唇を一度閉じた後、色付くそこからくすくすと笑い声が零れる。悪戯っぽく付け加えるのは彼の寮長の話で、しかし最終的にどのような行動に出たのかは言わずに打ち切る。さて、どういう態度に出るだろうか。行動原理は彼のスタンスを探ることと、加えて言えばらしくもないちょっとした好奇心か。細めた双眸でじっと彼を見据え、観察していることを隠さず相手の動向を窺い。)
お別れに抱き締めてくれる?───これ、アズールさんにも言ったの。少し面食らってたかな。
88:
ヘレナ/ジェイド [×]
2022-09-24 12:02:32
【 ヘレナ・アンティパス 】
善処、ね。ふふ…まあ、それでもいいけど。
( 自分の言葉に露骨に動揺し、持っていたタッパーを落としてしまう彼に満足げに目を細める。赤く染まった顔や緊張した挙動が目論見通りに自分を意識していると示しているような気がして、正直とても気分がいい。一つ気に入らないとしたらタッパーを拾いきった彼の答えが善処なんて曖昧なものであることくらいだが、それもまあ及第点だろう。あの寮長もここまでとは言わずとも、自分になびく素振りの一つくらい見せてくれればいいのに。そんな風に考えを巡らせつつ、早まる彼の足取りに置いていかれないように自分も歩調を上げて隣を歩く。そのうちに生徒たちがざわめく食堂に辿り着くと何を食べようかと思案しながらメニューの表示を眺め、彼に視線を向けて )
ラギーは何にする?私は魚のフライとサラダにでもしようかと思うんだけど。
──────
【 ジェイド・リーチ 】
ふふ、アズールにもそんなことをおっしゃったんですか?さぞかし面白かったでしょうね。アズールがどうしたのか気になるところですが…僕は喜んでお受けしますよ。
( VIPルー厶からこの場所までの見送りは多くの生徒にしたことがあるが、これほどまでに退屈のない見送りは初めてだ。しばらく彼女がここで勤めることになるのなら、これから彼女と関わることも増えるだろう。これからの生活が面白くなりそうだと、久々の高揚感が胸に募る。彼女の視線にどこか観察するような色が滲んでいるのを見て取ると、普段はそうして人を観察する側である分奇妙な気分になってしまう。彼女はそうして目を細めて、自分からどんな情報を導き出すのだろう。
その思考も望みも暴いてしまいたいという欲を噛み締めているうち、抱き締めてほしいなんて提案をかけられるとわずかにを丸くする。彼女の言葉通りにアズールが面食らうのは想像がつくが、それで結局彼は彼女を抱き締めたのだろうか。何にしろ、陸の女を抱き締めた経験もないし、彼女の求めに応じれば少しは何か分かることもあるかもしれない。そんな好奇心からその言葉に頷くことを選んで歩み寄り、そっと腕を広げると軽くその身体を抱き締めて )
89:
ドロシー / ラギー [×]
2022-09-24 15:46:39
【 ラギー・ブッチ 】
そりゃもう腹に入る分なんでも!こちとら昼飯がいっちばん幸せな時間なんスから。
(彼女よりも数秒先に大食堂へと辿り着くと、まずは空いている席を探してきょろきょろと周囲を見回して。肉、魚、野菜…色々なものが混ざった匂いに空腹が刺激される。隣へと立つ彼女に投げ掛けられた問いに間を置かず即座に答え、気まずさも羞恥も食欲の前に負けたのだと分かると、自分という存在が単純なのだと改めて自覚する。それも致し方ない、NRCに入学して何が一番良かったかと問われれば間違いなく昼食だ。朝昼と毎日がビュッフェだなんて流石は名門お坊ちゃん高校だ。空きっ腹が疼いてはいるが、列に並ぶよりも先に自分にはやるべきことがある。注文制度で無いため、日によっては折角の料理が廃棄に回されることも多々。昼休み終了時に余った料理は勿論、食材でも何でも余り物は全て詰めてもらおう。視線は彼女ではなくバイキングの方へと縫い付けられたまま、矢継ぎ早に言い切ると保存容器を抱えて慣れた様子で厨房へと走り去って。)
ちょっと厨房行ってくるんで先にどっか座ってて。ゴーストさーん!
【 ドロシー・エルリッチャー 】
……、寮長さんには振られちゃった。勿体ない人よね。
(歩み寄った彼の腕に包まれると僅かに眉を上げ、つくづく好奇心が旺盛なのだと再確認して。当然ながら愛のない抱擁に感じるものなど有りはせず、寮服に皺を刻んでしまわないようそっと背中へと腕を回して寄り添い、異性らしい身体の厚さを確かめる。身長差のせいで肩に顎を乗せることすら叶わず、まるで親と子供のような位置関係に少々不満を抱き、必要であれば少し身長を盛ろうか、と検討を。僅かに聞こえる平常通りの心拍音に耳を傾けながら、彼の疑問に答えを呈して困ったように笑ってみせ、笑い声が水音に紛れて消えると腕を緩めて。要望通りに抱き締めてくれた彼が何を考えているかは知ったところではないが、ただ美人に触れたかっただけではないだろうと踏んで曖昧に問い掛け、小首を傾げて。)
おしまい。もういいの、ありがとう。何か得るものはあった?
90:
ヘレナ/ジェイド [×]
2022-09-24 23:57:25
【 ヘレナ・アンティパス 】
…貧乏臭いやつ。
( 先程までの動揺はどこへやら、食堂に着くや否や食欲を隠すこともなく見せる彼に目を細める。厨房に行ってくると自分を放り出した彼の背中を不満げに見送ってから率直に呟いては、一人で料理を取って席につく。自分の知る貴族の男は女を放って行くことなんてしないし、そもそも残飯をあさりに行くこともしない。それなのに彼ときたら。自分が獣人だったら、きっと今頃入学式の晩に部屋に押し掛けたときの寮長のように床を尾で打っていただろう。しかし彼が寮長とそれなりに近い距離にいて、自分にとって利益を持ちうる存在である以上、あまり無碍にもできない。あの寮長も一体どうしてこのハイエナをそばで働かせるのだろうか。そんなことに思案を巡らせながら、時折水を口にしつつ彼が戻るのを待ち )
──────
【 ジェイド・リーチ 】
そうですね…強いて言うなら陸の抱擁がどんなものかが分かったこと、でしょうか。
( 寮長には振られたという言葉で、アズールが彼女の提案を断るさまを想像する。きっとなんの利益にもならないからとか言って彼女のことを抱き締めなかったのだろう。それとともに彼女がどんな反応を示したのかも気になってしまって、敢えて断るのも面白かったかもしれないなと思案する。しかし、これによって陸の女を抱き締める感触というのも知ることができたし、ある程度の好奇心は満たされた。彼女をからかってどんな反応をするのか確かめるのはまた今度でも構わないだろう。どうせこれからひと月は嫌でも共に過ごすことになるだろうし、アズールから彼女の監視役を頼まれることだって想定できる。
そんなふうに思案を巡らせ、彼女の腕の力が緩むのに合わせて自分も彼女の身体をそっと離す。得るものはあったかと小首をかしげる彼女に答えては、彼女にも同じ質問を返し )
それで、ドロシーさんの方は何か得られましたか?
91:
ドロシー / ラギー [×]
2022-09-25 21:18:15
【 ラギー・ブッチ 】
(この数週間で食堂のゴーストたちも随分と自分に慣れてくれたらしく、諸手を挙げて歓迎とは行かずとも受け入れてくれている。次の授業が魔法薬学ということもあり、昼休みが終わる寸前まで食堂に留まることは難しいため、放課後に引き取りにくることを約束して容器を預ける。これで今晩の食費は浮くだろう。深夜に寮長に夜食を強請られたとしても、貰った食材で適当に作ることもできる。たくさん余りますように、と内心で祈り、バイキングの列に並び大勢いる生徒の一人に紛れて。
両手と両腕、合わせて4皿。色々な料理を満遍なく皿に乗せ、器用に運びながら辺りを見回す。矢張り唯一の女子生徒となると見つけやすい。彼女の元へと危なげなく近付くとゆっくりと卓上に皿を下ろし、隣へと座ると聞かれてもいないのに弾んだ声音で首尾を説明して。)
お待たせしました~。へへっ、今日も余りもの貰えるみたいッス。廃棄なんて罰当たりッスからねぇ。
【 ドロシー・エルリッチャー 】
ふふ、色気のない台詞。
(陸の抱擁なる聞き馴染みのない表現に一瞬小首を傾げるも、言わんとすることが伝わるとつい笑ってしまう。つまりは抱擁の経験こそが一番の収穫だったと。幼子のような発言が何処か見た目と剥離していて、矢張り微笑ましげな気分に浸りながらきゅっと双眸を細める。手本を見せるとばかりに再びぴたりと密着し、今度は身を寄せるというより身体を押し付けるように──といっても、作りのいい寮服のおかげで何の感触も伝わっていないと思うが。分かりやすく媚びるような甘ったるい声音で、浅ましくならない程度の言葉を選んで視線を絡め。)
得るものはあったけど、きっと貴方の望むような答えじゃないと思う。貴方の温かさとか、安心感とか、…くだらない?
92:
ヘレナ/ジェイド [×]
2022-09-26 14:14:58
【 ヘレナ・アンティパス 】
おかえり。上手く行ったんならよかったわね。
( 手いっぱいの皿を持って戻ってきた彼に視線を向けては、上機嫌そうな様子を目にしてそう告げる。食料への関心に負けたようでなんだか少し気に食わないが、それを率直に口にすることはせず、彼が席についたのを確認してから食器を手にする。
染み付いたテーブルマナーに則って食事を口に運び始めながらも、次の授業に思案を巡らせる。たしか次は魔法薬学だったが、だとすれば誰かしらと組む必要がある。昼休みの流れで他の生徒たちがバディになるのを考えると、一番手っ取り早いのは隣の彼か。そう思うと彼にそんな案を持ちかけて )
ね、この後の魔法薬学でバディ組んでくれない?ラギーとなら過ごし慣れてるから協力しやすいかと思って。
──────
【 ジェイド・リーチ 】
温かさや安心感、ですか。…それでドロシーさんが満足してくださったのなら何よりです。
( 色気がないということは、彼女はそれを自分に求めているのだろうか。アズールに愛を求めたのと同じように、自分にもそれらしい素振りを求めていると思うと尚更この女が不思議に思える。彼女は他の何らかの目的への布石というわけではなく、ただ率直に愛を求めているのだろうか。それも不特定多数の男に。
そんな仮定をしてみるものの、あまりに共感のできないその案に確信を持つことができず困惑が頭をよぎる。その矢先に寄せられた身体と媚びるような言葉に目を細めては、アズールにもこうするつもりだったのだろうかと思案する。暖かさや安心感を得られたと話すのがもし自分だけにだったなら、多少の心の動きはあったかもしれない。しかし、誰彼構わずそうして求めるのだとしたらまるで娼婦のようだ。彼は彼女のこうした態度に何を思って、どうするのが最善だと思ったのだろう。後で話を聞くのを密かに楽しみに思いながらも、曖昧な答えを返して )
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