TOP > 1対1のなりきりチャット

 ( fairy tale )〆 /158


最初 [*]前頁 50レス ▼下へ
自分のトピックを作る
139: リヴィオ [×]
2023-12-03 21:44:53




――ん、受け取れ。そろそろ杖程度は持って良い時期だろう。
(如何に寝起きの鈍重な思考とはいえ、まるで蛇口でも捻ったかのようなだだ漏れの魔力程度は扉越しでも用意に知れて。平素よりも幾らか傾斜の緩んだ眼で入室した相手の姿を捉え、そのまま無防備に此方への接近を言葉無く受容した後。もし目の前の薄い胸板へ緩慢に押し付けた小振りな杖を相手が形だけでも受け取ったのなら、少し掠れた声音で遅れて仔細を述べ始めるだろうか。熟練者であれば素手での魔術行使も可能ではあるが、これまで通り基礎訓練の範疇に留まるならともかく、本格的な魔術式の発動となれば精密な座標や出力の調整の補助としての役割を担う杖の使用は一般的な魔術師にとって必須であり、それも相手程の魔力量ともなれば素手での魔術行使などとうっかり自身の腕ごと氷付かせかねない程の危険性を孕むもので……といった長舌は常よりも動きの鈍い身には少々億劫に感じ、差し当たり翌日に回すとして。代わりに今後のスケジュールを告げると共にいよいよ本格化する魔術指導への心の準備を促すも、杖の製作へ費やした数日分の疲労と相当に気を許した事の証左たる小さな欠伸を緩く被せた手の内で漏らし、あまり長く威厳は保たれずに)
見習い程度なら、暫く密接して暮らしたこの大木を元にする手製品の方がお前の魔力に馴染むだろうからな。今日はこれから出掛けるが、明日からはより本格的な段階へ移行する。心しておくように……ふぁ、……。


(/承知いたしました、またいつか機会がありましたらミシェル様の本気の消沈ぶりを是非とも拝見させていただきたく……!(REC●)なるほど……回想として訓練描写を適宜差し込んでいく方式という発想はございませんでした。そちらの方がテンポが良さそうですし、ではこの場は街散策を優先し、その後回想などで適宜魔術訓練の描写をさらっとさせていただければ!そうなりますと、魔鏡の対価はダンジョンにて戦闘や索敵が入った方が描写の挿入が容易そうですね。
魔鏡とミシェル様の交換については当方も是非差し込ませていただきたいと以前より密かに思っておりまして……! 可能であればぜひ提供にビシッと棄却させてやってくださいませ。またそれによって相手方の機嫌を損ねてしまい、要求が跳ね上がるのも大変熱いですね……その後一体どういう会話になるのか……今から胸を躍らせております、魅力的なご提案の数々をありがとうございます!
ではでは、ご好意に甘え本編は街散策の方へ進ませていただきますが、以下に冗長ながら詳細な案出しをさせていただいておりますので、気になる箇所があれば続けてお伝えいただくか、後で本編にて特に相談なく差し込みをしていただいても大丈夫です。また氷の薔薇に関しましても本っ当にふわふわ構想なのでどうかご安心くださいませ、むしろ魔術を取り入れた巧みな時間経過の描写に背後は唸らされておりました……。逆にこれまで当方は相当好き勝手に魔術やら世界観やらについての描写をしてしまっておりますが、この辺りの設定はこうして欲しいなどというご要望がありましたら、変更でも何でもお応えしたく思いますので、もし何かありましたらお教えいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします! ※こちら適宜お蹴り下さい。


- 来訪場所(案) -

◇服屋
・ミシェル様のお召し物の購入。
・ミシェル様の乏しそうな嗜好に関する深堀など……が提供に上手く出来るのかはさておき……。
・美少年の来店に沸き立つ女性店員達によるミニファッションショーが開幕する可能性。

◇家具屋
・ミシェル様のベッドや机などの購入。
・森奥の住処へ配送出来る気がしないので、魔術か魔道具を使うのではないでしょうか(ふわふわ)。
・ここは行った事にして描写は省略してもいいやも。何なら長期滞在が決定した翌日には提供が適当に購入して与えているような気も……。

◇情報屋
・今の所は人か魔物かすら定かではない怪しげな男性の予定(変更可能です)。
・詳しい魔鏡の持ち主に関する情報を仕入れた後、そのまま持ち主の所へ。
・懇意という訳ではないものの提供とは旧知の間柄である為、ミシェル様を伴っていると色々ツッコまれるかと。

◇魔鏡の持ち主
・今の所はこの街の男性領主予定(変更可)。
・ミシェル様と魔鏡交換のくだり。
・最終的に要求される対価はダンジョン攻略。満月の夜にしか開かない等の時間経過が必要なダンジョン(古い遺跡に魔物が住み着いており特殊なギミックが……など)のため、その間にミシェル様の本格的な魔術訓練とか……奥には奪われた領主の家宝があるとか、あるいは秘宝があるとか……(ふわ…ふわ…)。

※仮の順序は服屋→家具屋→情報屋(昼辺りにアポを取っている設定)→魔鏡の持ち主


◆ミシェル様から希望があった、あるいは幾許かの興味を引いたように提供が捉えた場合に寄る可能性のある候補:露店、小劇場、魔道具屋、占い屋、雑貨屋(画材購入)など。

◆もし機会があれば、墓地などに潜む魔物や霊体に幻惑され、迷い子に……というトラウマ抉りイベント。自ら外してさえいなければオニキスの指輪の効能(魔除や邪気祓い、精神防御の効能ですが、現状は忌避剤としての効果よりも莫大な魔力量による誘引が上回っている、致命的な精神汚染や洗脳を防ぎ、平静を多少保ちやすくする程度の認識です。ピンチの際にはもう少し何か働きをしても良いかもしれません)や提供の助けが入るかと。主軸から逸れ過ぎるかな?とも思うので此方はまた別の機会などで良いような気も。)


 

140: ミシェル [×]
2023-12-06 22:36:13




――あ、……ありがとうございます。
(胸元へ歩みを押し戻すような力が伝われば両手を受け皿にして言われるがままに細身の杖を乗せ、次ぐ一言でそれが一時的に持たされたのではなく贈られたのだと分かれば気後れしつつも小さく礼を紡ぎ。仕舞う場所も見当たらないため一先ずは下賜の際の姿勢を保ったまま委曲に耳を傾けては、改めて手中の木杖に目を落とし、そうと包むように指を閉じる。魔力に馴染む馴染まざるの如何は初学者には測りかねるものの、材質自体は肌に馴染むようで、丹念に磨かれた表面を親指の腹で軽く撫でると森奥の住居を空けるとの旨に顔を前方へと戻し。これまでも物資の調達や個人的な用事の為に主人が外出の素振りを見せたり連絡を受けたりすることは時折あり、く、と伝染したかの如く漏れかけた欠伸を噛み殺せば、一拍置いた後に戻りの時間を尋ねて。先例に倣い今回も当然に留守番するつもりで居ながら、しかしもしかすると、報せに対して肯定以外の音を返すのはこれが初めてのことだっただろうか)
……はい。お帰りはいつ頃ですか。


(/大変ご面倒をお掛けする未来が目に浮かぶようですが、主様がそう仰るのなら喜んで……!またイベントの進め方についても畏まりました。引っ掛かりがあればお伝えするなり此方のロル内で修正を図るなりさせていただく心算ですので、回想中のミシェルはどうぞお好きなように動かしてくださいませ!
なんと……、ご賛同いただけるどころか一致とは……!是非是非リヴィオ様に交渉を撥ねつけていただきたいです。そのせいで難易度の上がったダンジョンとなればミシェルも何とかお役に立とうと奮闘することでしょうし、訓練の成果も幾らかお見せ出来ればと思っております。そして、此方こそいつもスムーズな進行や舌を巻く展開の数々をありがとうございます……!拙い思い付きばかりではありますが、物語を動かす一助になれば幸いです。
ご提示いただいた来訪場所の案も楽しく拝見しました。期待の高まるミニファッションショーの他、杖のホルダーや高い服を汚さない外套的な衣類の方を欲しがりそうだとか……所詮子供のお絵描きだから画材は譲り受けた物で満足しているけれど、リヴィオ様のそれとない勧めがあれば興味を示しそうだとか……実演販売の形式で売られている変な調理器具に見入ってしまいそうだとか……色々と妄想を膨らませております。家具屋に関しては三つ目の箇条に納得しましたので、店の前を通った際に同じ意匠のベッドや机を見掛ける程度の描写でも良いのかなと。情報屋と魔鏡の持ち主はイメージにしっかりと合致しておりまして、変更無しでお願いいたします……!
迷い子イベント発生の有無は機を見つつになるかと思いますので主様に委ねさせていただきたく存じますが、幻惑というと全くの別空間(周りに全く人が居ない等)を彷徨う異変と、見覚えのある道なのに何故か宿(?)に辿り着けない異変、どちらが想定に近いでしょうか……?※蹴り、割愛可)





141: リヴィオ [×]
2023-12-12 19:50:25




……あぁ、今日はお前も来るんだ。長くここで暮らすとなれば、そろそろ必要な物の一つや二つ出てきた頃合いだろ。
(当初は正気のない人形さながらだった無機質な応答に、最近はささやかな色付きが密かに増えてきたような気もする。差し当たり杖の譲渡を済ませ、此方の言葉不足による相手の勘違いを正しつつ緩慢な所作で腰を上げて。そのまま衣類の所有数の少なさから魔石や素材類が九割方を占拠している棚へ向かいかけた折、眠気に霞む視界で遠近感覚を誤った末に鈍い衝突音が自身の側頭部と脇の飾り棚の間で響いて。……いや、流石に朝が弱い性質といえど平素はここまでの醜態を晒す程ではない。かと言って、待望の品が見付かったとの報せを聞き興奮の余り碌に眠れず、その手隙の時間で相手の杖を一気に完成まで仕上げたなどというまるで聖夜祭前の稚気に類するような浮かれ様を自ら彼に披瀝する訳にもいかず。痛打により多少は脳の覚醒が促されたらしく、無言で強かに打ち付けた箇所を手で抑え、何事もなかったかのように顔のみを振り向かせた己が双眸には羞恥を誤魔化す為の有無を言わさぬ迫力のみが宿り)
例の魔鏡の所有者がようやく見付かったらしい。そのついでにお前の所用も済まっ、……、……朝食を取ったら、街へ下りるぞ。


------------------------------------------


(顔を洗い、身支度を整え、朝食を取った頃には幾ら睡眠不足といえど完全に意識を覚醒させた平素通りの憮然とした顔付きを取り戻し。しかしながら自身の出で立ちは日頃の如何にも魔術師然とした怪しげなそれとは異なり、髪型は常よりも上部の位置で一つに纏めたハーフアップ、服装は細やかなレースの施されたシャツを紺のリボンタイによりシックに締め、更に上衣としてさり気ない金の刺繍が随所にあしらわれたシルクのソフトジャケットと、過去の貴族時代に帰ったが如き風貌と評するには些か華美さに欠けるものの、少なくとも高位の者の前へ出るに辺り差し障りはないだろう格好で。より詳細な魔鏡の持ち主の情報は正式な対価と共に対面で、と相も変わらず抜け目のない情報屋の前情報によれば相手はどうやら高官であるらしく、下手な装いを前にして侮られる程度ならともかく反感でも買って門前払いでは堪らないとの思慮であり。自身の傍らへ伴う事となる相手の身なりについては街での現地調達か、あるいは外で待機させる心積りであるため特に言及はしておらず。何時ものローブを一旦外套として羽織り、奥まった転移用の扉の仕掛けへ手を掛けようとした所で、ふと背後に追随しているだろう少年を振り返って。未だかつて相手にその先を覗かせたことの無い木製の扉には、上部へ奇怪な紋様と共に半円を象る金属製の支柱に連なった幾つかの八方形の立体的な星型、そのチェーンの先で小さな複数の魔石が微かに揺れる珍しい形状のドア飾りが掛けられているのが彼の位置からも認められるだろうか)
……そういえば、お前の前でこの扉を使ってみせるのは初めてか。


(/返信が遅くなりすみません……!いつもながら寛容なお言葉をありがとうございます!こちらも回想中の提供につきましては、どうぞ背後様のご随意に動かしていただければ幸いです。
本当に完全に一致していて思わず笑ってしまいました……。入れられたら入れよう程度の構想でしたが、そちらから提案していただけるなどと正に渡りに船、ミシェル様にも何とか一緒に領主との交渉の場についていただき、是非とも交換の交渉を発生させましょう!
実演販売の珍妙な品に見入ってしまうミシェル様のあまりの可愛らしさに心打たれました……。とりあえず思い付いた物を並べただけの案出しで恐縮ですが、画材等の方も捨て難く、本編の流れの中で入れられそうな物はある程度詰め詰めでやってみましょうか……!また、家具に関しましても承知いたしました!では長期滞在が決定した翌日には専用のお部屋と家具類一式をご用意させていただいているという体で以降はロルを回させていただきます。既に購入済みの家具類を見掛けた描写についても、入れられそうな場面があれば機を見て挿入させてくださいませ!
そうですね、幻惑に関しましては本当にふわふわですが、一応は後者の想定でおりました。例えば風景などは完全に通常のそれでありながらも、ここに居る筈のない人間に手招きをされた、過去にトラウマのある場面の唐突な再現(先に描写のありました孤児院の仲間が鎖に繋がられて行く様子など)、因縁のある相手や悪鬼に追い立てられる……などなど、直接的には指輪の効能により少々害しにくいので、とにかく敵側としては心の脆弱面を突き、誘導した後に心身共に自らの巣穴へ引き込んでパクリという魂胆……というのが一案です。とはいえほとんど今思い付いた程度のふわふわテンプレ案である為、何か美味しい別案等ございましたらそちらでまっったく構いません!指輪の効能につきましても都合良く解釈していただけましたら幸いです。また、提供がミシェル様から目を離さないと迷い子イベントが発生し得ないのと、領主からの帰り道では少々出鼻をくじかれ過ぎかな?とも思うので、恐らく情報屋から詳細な話を聞こうとする折に少し離れてミシェル様に暇を潰させようとしたか、何かしらのトラブル等で離れてしまった隙を見計らい発生する事になるのかなと今の所は思っております。※大分冗長に返してしまいました……蹴り&割愛推奨)


 

142: ミシェル [×]
2023-12-19 14:20:00




(主人の魔鏡に対する執心振りは、この住居で初めて迎えた朝の取り乱し方や欠かさず送り出された紙鳥達の存在から推して知るべしだろう。探し求めたその所在が判明したというのに不自然な程平静な背姿に一度は小さく首を傾げるものの、真にそうであるなら聞こえるはずのない音が目先で響くと先の振る舞いはポーズなのだとすぐに悟り。自身の事に構っている暇など無いのでは、という懸念はおろおろと伸ばしかけた手と共に猛禽類を思わせる金眼によって引っ込めざるを得なくなるけれど、代わりに朝食も支度も可及的速やかに済ませては彼の自室の入り口横に立って扉が開くのを静かに待ち。やがて現れたその人は厳粛な面差しこそ平生通りながら、見慣れぬ衣服を身に纏い、さながら何処ぞどこの貴族といった風体で。歩みに従いつつ、飾り気のないバンドカラーシャツに毛糸のベスト、その上にケープコートという、防寒と動きやすさの観点しか持たぬ己の装いと好対照をなす上品な装飾を物珍しげに盗み見ていれば、連れられた先が外の森へと通じる扉ではないと心付いたのは問い掛けのあった後。ひとたび迷えば元の場所まで戻るのにかなりの労力を要する空間の構造上、無闇な探索は自重していたため認知すらしていなかった異質なそれに目を向けると、高貴に映る相手に心なしか緊張したように、あるいは多少見掛けが変わっただけであるにも関わらず別人と対峙しているかのように、慎重な頷きで答えて)


(/こちらこそ期限間近の返信となってしまい申し訳ございません……!年末年始は少々ばたつきますのでまた期限の延長をお願いすることがあるやもしれませんが、何卒ご容赦ください……。そして少し早いですが、今年も大変お世話になりました。去年はリヴィオ様の不器用な優しさに背後が悶えるばかりでしたが、今年は関係性の進展やら魔術の世界と共に物語が広がってゆく兆しやらが窺え、胸が高鳴りっぱなしの交流を楽しませていただきました!
お言葉に甘えて割愛させていただいた上、幻惑のきっかけについてのみ失礼いたします。迷い子イベントがリヴィオ様のミシェルを領主の館へ伴わせる判断材料となり得るかもしれませんので、発生のタイミングは情報屋から話を聞く最中で異論ありません。その折に購入品の整理(という名の暇つぶし)でもしておくようにと命じられるか自発的にかで荷物を覗いたところ、リヴィオ様に買っていただいた品物を落とした・盗られたことに気付いて黙って探しに出てしまう……という流れを想定しておりますが、如何でしょうか? また割愛部分は全て了承と取っていただけますと幸いです……!)





143: リヴィオ [×]
2023-12-24 11:03:09




……、これは転移術式が組み込まれた魔道具だ。魔力を流し、規定の順序で下の魔石を灯せば……丁度良い、その杖で魔力を送り込んでみろ。
(こういった昔の名残りのような正装など予備の一着しか保有していない為に、相応の外套の用意すらなく着慣れたローブで代用という少々不釣り合いな組み合わせだが、相手には少々異なる感慨を齎したらしい。よもや事ここに及び新たな魔道具の出現に腰が引けた訳でもあるまいに、今更何をと若干の勘違いのもと自身の杖で少し下の位置にある頭部を軽く小突き、当初の応対を思わせる頬の強ばりを解そうと試みた後。気を取り直したように扉へ手を添わせ相手向けの講釈を舌に乗せかけた所で、ふと一度緩りと瞬いた金の双眸を今し方贈ったばかりの杖へと差し向けて。手製である杖の試運転も兼ね、一歩その場を退く事でドア前の空間を彼に譲ると、適性はともかくとしてすっかり板に付きつつある教師としての顔を覗かせ。相手が己の指示に従ったのなら、ドア飾りの下部にてささやかに揺れる魔石は順繰りにその身へ小さな焔を灯していき、全てが色付く頃には扉全体へ植物のような形状の奇怪な枝が音もなく伝い、天井までをも覆ったのを合図に鎖された扉は自ずから開かれることだろう。墨を垂らしたかの如く漆黒に渦巻き一寸の先も伺えぬ未知なる入口へ、自身の目線のみでの促しに相手が従ったのであれば、暗所を突き出でた靴底に拾う感触は慣れ親しんだ木製のそれではなく砂場のようなザラつきであり、実際に周りの景色は住処から馬車でも数日はかかるだろう大きな街の路地裏にある一角の筈で)
――意識を杖に同調させろ。指先から杖の先端へ向かうように魔力を通した後、目の前の魔石へ不可視の手で触れるイメージを構築する。魔石は此方から向かって左上から下へ、反時計回りに……。


(/いえいえ!リアルのご事情やその他のご都合等で返信が遅れるという事であれば別段構いませんので、ご都合の良い時にお返しくださいませ。ただ、もしこちらの返しに何かしらの不足や返しづらさを感じられる事があるようでしたら、いつでもお気軽にご相談くださいね……!
また、こちらこそ今年も大変お世話になりました。昨年は微かに伺える情緒の芽生えや薄幸少年振りに大層悶え、今年は基礎的な信頼関係の構築と徐々に豊かさを増しつつある感情表現や巧みな心理描写により一層リアルタイムでミシェル様の成長が感じられ、とても充実した一年を過ごさせていただきました!来年も是非ミシェル様の内面だけでなく魔術面でのご成長や、提供との関係性のより良い進展を拝見させていただけますと幸甚です。何かと不出来な背後ではございますが、来年もよろしくお願いいたします!
迷子イベントに関しましては実に完璧かつ理想的な流れだと思いますので、そちらの案でお願いします……!ちなみにミシェル様救出には今の所ぼやっと二案が浮かんでおりまして、普通に提供が助けに行くのと、当時オニキスの指輪を身に付けていた頃の提供の残留思念が元々指輪に幾らか宿っており、ミシェル様の規格外な魔力に当てられて敵の術中というのもありうんたらかんたら(適当)により心身共に十四歳の提供が一時的に実体化し、帰還の手助けを行うのではどちらがご都合が宜しいですか?※一部蹴り、割愛可)


 

144: リヴィオ [×]
2023-12-25 07:14:18



(聖夜祭。それは、親密な関係にある者同士が親睦を深める日であり、大人数で神の生誕や今年の豊作等を祝い夜通し催す宴であり、幼子が摩訶不思議な存在から贈られるプレゼントを期待し瞼を下ろす夜である。その何れにおいても、数奇な縁と止むを得ない事情により住処を共にするだけの自分達には全くもって無関係な祝日に他ならない……筈だったのだが。相手が身を横たえた寝台の枕元、目覚めたばかりの双眸の先には品の良い贈答用の包装が施された紅色の布袋が鎮座しており。中には輪の内側へ銀糸を細やかに編み込む事で蜘蛛の巣を模した円環に、美しい蒼い鳥の羽を幾らかあしらった所謂ドリームキャッチャーと呼ばれる小振りな装飾品と、子供が喜ぶようなクッキー等の無難な甘味の類。もし朝食に起き出した自身にその所以を尋ねたのなら、ただ眉を怪訝に寄せて「……知らないな。大方ここに居るよりも高位な精霊による贈物か、羽虫共の悪戯だろ」とにべもない淡白な答えを得るばかりだろうか。ただし、相手がその包装の中身について言及する事がなかったのであれば、続いて席へ着きつつ放られた言はあたかも内容物に食用が含まれる事を確信した奇妙な響きとなる筈で。以降、あるいはそもそも件の出来事について相手が話を持ち出さなかったのなら、特段聖夜の不可解なプレゼントについて積極的な言及はなく、かつての異質が今やすっかり日常へと馴染みつつある彼との何ら変哲もない食卓の光景がただ広がるばかり。特異な出生と経緯にある少年の先行きを祈る術など、御伽噺に寄与する事などない一介の魔術師には本来持たざるものであるからして。――瞼を下ろした先の暗がりにどうか恐ろしいものが映り込むことのないように。未だ小さな君の前途ある未来に祝福を)
……まぁ、その品から害意や邪気の類は感じない。今じゃ相当俗に染まってはいるが、元々聖夜祭というのは神の生誕を祝い、来年の幸福を祈願するものだ。そういった神聖な日を侵す品でないのなら、お前の胃に入れても特段支障はないだろう。


(/メリークリスマス!ということで日頃の感謝も兼ねて勝手ながらイベントロルの方を投下させて頂いておりますが、お忙しいとの事でしたので返信がなくとも此方のみで完結する仕様にさせていただいております。同時並行は大変だと思いますので、イベントロルへの返信につきましては無理なくまるっとお蹴りいただいても、年を越して暫くしてからの返信でも構いませんので、本当にご都合の良いようにしてくださいませ……!※蹴り可)


 

145: ミシェル [×]
2023-12-25 22:27:04




――リヴィオ様、此処にはサンタクロースが現れるのですか?
(降誕祭の時節になると毎年決まって孤児院の皆で教会へと赴き、神への祈りを捧げて讃美の歌を斉唱する。連れ立って歩く靴音、傍目に見る樅の木、厳かな聖堂。聖夜の思い出と言えばそれが全てだった。祝宴も贈り物もクリスマスキャンドルの奥の幻でしかなく、ましてや夜半に現れてプレゼントを置き去る正体不明の何者かなど精霊と同じく絵本に描かれるだけの架空の存在。そんな観念が実際に精霊を目にし、魔術の世界へと第一歩を踏み出した今となっても根付いていたせいだろうか、薄明に瞼を開いた時分対面した布袋が説話にあるそれだとは思いもよらず、身を起こして手に取るなり矯めつ眇めつ不審げに観察し。漸く子供らしい可能性に考え至ったのは朝食の席で主人が関与を否定した後で、彼からの保証を得て未開封のまま胸の前に掲げていた包みのリボンを遂に解けば、覗き込んだその中の如何にも贈り物らしい品に年相応のあどけなさを宿した双眸を再び前方へと向けて。問いの答を聞くより先に開いたばかりの口へ手を差し入れては、振り子時計のような飾りを取り出して「……これは?」と続け様に尋ねる。その用途と込められた祈りとまじないについての説明を受けたなら自ずと脳裏に蘇るのはいつかの一夜で、もしかすると伝説上の何者かは精霊ではなく魔術師なのかもしれないと、消えないキャンドルの灯に思いを馳せて)


(/メリークリスマス!思わぬサプライズにミシェルのみならず背後までプレゼントを頂いたような気持ちです……ありがとうございます。何とか本日中にお返ししたいと急拵えしたせいで普段以上に粗の目立つロルになってしまった感が否めませんが、どうぞお納めください……!※蹴り可)





146: リヴィオ [×]
2023-12-26 18:06:01




(/よ、よもや当日中にお返事をいただけるとは……。粗などととんでもございません、お早いお返事に歓喜すると同時に、ミシェル様のプレゼントを紐解いた際のご反応に大変ほっこりいたしました……ご迷惑かなぁと思いつつリヴィオサンタを派遣して良かったです。こちらこそ素敵なお返しと、綺麗な〆までありがとうございました!※お蹴り下さい)


 

147: ミシェル [×]
2023-12-31 08:48:26




(普段と印象の異なる主人を前にやや緊張した面差しはおろか、近頃の自身の変化にさえ無自覚であれば、唐突に頭部へと押し付けられた杖先にも瞬きの頻度を増すばかり。その行為について特段の言及も為されず扉の説明が始まることに当惑の色を濃くするも、あらゆる教授の折に現れる導者の表情が不意に覗くと呼応するように此方も常と変わらぬ門徒となって。贈与された杖が早くも活躍の機会を得たなら雑念は一度捨て去り、空けられた魔道具の前へと進み出て右手に細身のそれを構える。魔力測定の際の前例があるため否が応にも胸の奥が騒つくけれど、修練の成果か大木と蒼色の魔石の効能か、はたまた赤色の魔石が触れると同時に何かしらの魔法でも掛けられたのか、美しい柾目を通すと素手よりも容易に魔力を操れるような手応えを感じ。杖先から火を移すかの如く、声に従って順に光を灯し終えた――瞬間、忽ち謎の植物が行く手を阻むように伸び、しかし反対に扉は道を開いて。出来を問うように傍を窺った眼差しに期待した意味合いとは相違する目線が返ると、躊躇もなく闇の中へと身を投じ、地を踏み締める感覚に注意を足下へと落とす。石畳の上に積もった粗い砂が存在を周囲に知らしめるように鳴れど、少し離れた場所から聞こえる雑踏や賑やかな話し声に掻き消されてしまえば、出口の前を退いてきょろきょろと辺りを見回し。そこへ続いて主人が同じ地面に靴裏を着けたのを認めては、安堵感に身を解しつつ万が一誰かの耳に届いても問題の無い言葉選びで転移先の確認を)
……この街に魔――探し物が?


(/返しづらいなんてとんでもございません……!いつもご配慮に溢れたロルやお言葉を賜りまして、一切のストレス無く心の底より楽しませていただいております。遅れることがあるとすれば、それは全て此方の事情ですので……!
クリスマスのイベントロルにつきましても改めてありがとうございました。実はいつかクリスマス回があれば……と夢見ておりましたので、こんなにも早く叶えていただけて、一日中と言わず今の今までも子供のように心中ではしゃいでおります。依然間柄については否定しつつも伝説に倣ってプレゼントを用意してくださる所だったり、その内容に滲むようなリヴィオ様の思いだったりに逐一感動しながら拝読しました。また主様のロルの大好きな点は数多ありますが、今回も締め括りが非常に美しく声に出して読みたい程でした……。と、感想のみ失礼いたしました。いよいよ年の暮れですが、来年も何卒よろしくお願いいたします!
じ、十四歳のリヴィオ様……!? ご提案出来る程の流れや展開等は考えられておらず、お会いしたいという一心で希望を挙げてしまいますが、可能であれば同年齢のリヴィオ様にミシェルの手助けをしていただきたいです。とはいえ最終的な決定についてはお任せいたしますので、もし主様のお心がもう一方の案に向いているのであれば、勿論そちらでよろしくお願いいたします……!※蹴り、割愛可)





148: リヴィオ [×]
2024-01-03 18:47:02




……あぁ、どうやら所有者はこの辺りの重鎮らしい。仔細については昼頃に情報屋から聞く手筈になっているから、先にお前の所用を済ますぞ。
(両の足が遠く離れた地へ降り立てば、忽ちこの路地と石畳で繋がる大通りの活気に満ちた喧騒と立ち並ぶ露店の馨しい香りが五感を塗り替えて。そんな華やかさの伺える表通りとは裏腹に、樽や木箱が雑多に山積する仄暗い路地裏の一角にて、先の摩訶不思議な扉は音もなく閉じられると共に植物の花弁から零れた蜜のような光の粒子を最後にその身を消失させ。転移先の場が魔術的に安定していなければならない上に、座標の精密な設定を不可欠とする些か扱いの難しい希少な魔道具だが、かようにも長距離移動には極めて有用だ。一度周囲へ視線を巡らせる事で滞りのない転移術式の発動を確認しつつ、敢えて目的物の明言を避けたと見える目端の利く相手からの問いに淡々と答え。そのままローブを遠地の見知らぬ風に靡かせ路地を先行しようとした折、ポンとすれ違いざまに傍らの頭部へと隻手を刹那の間に乗せて。仏頂面のまま発された慣れぬ賛辞はすぐに前方へ逸らした視線と、ついでに魔力制御の術を施す事で形ばかり誤魔化すと、以降は振り返る事無く表通りへと赴く筈で。久方振りに森林による一切の遮りのない直射日光をまともに浴びたなら、夥しい雑踏と喧しい客引きへ僅かに眉を顰めつつ、一先ずは当初の予定通り衣類を扱う店へと足を向けるだろうか)
まぁ、初めてにしては上出来だ。……その魔力量じゃ少し目立つからな。鼻の利く輩には知れるだろうが、差し当たり隠しておいてやる。


(/そう言っていただけて大変安心いたしました……!こちらも背後様の寛容さやご配慮の数々に救われつつ、いつもストレスなく心より楽しませていただいております。一昨年からいただいたご縁も非常に有難い事に今日まで続き、早くも新年となりましたが、本年も提供共々何卒よろしくお願いいたします!
ひえ……お忙しい中、当日中にご返信をいただいただけでなく、光栄なお言葉の数々までありがとうございます。どうしてもミシェル様や日頃お世話になっている背後様へクリスマスプレゼントを差し上げたくて突撃したつもりが、逆に何倍もの贈り物をいただいてしまった心地です……。少々自重して感想を一言程度で留めておりましたが、クリスマスプレゼントとは縁のなかった可哀想可愛いミシェル様やら、普段大人びている少年の不意に見せる年相応の子供らしさやら、最後にあの日のキャンドルの幻想的な灯りの映像を持ってくる背後様の神がかったエモセンスやら毎度の事ながら諸々最高でしたとお伝えさせてください……!
いつかは同年齢ネタをご都合的なファンタジー設定を活かし出してみたいなと思いつつ、恐らくクソガキと言いますか小生意気な少年になるかと思われる為、あまりご興味がないようなら遠慮しようかと思っていたのですが、そう仰っていただけて安堵しました……では是非同年齢で行きましょう!こちらも大概常にふわふわでほぼほぼノリと勢いで展開しておりますので、また話が進み次第相談か唐突にぶっ込んでいく形になるかと思われますが、何か気になる事がありましたらお声掛けくださいませ。ではでは、長らく背後会話にお付き合いいただきまして誠にありがとうございました!以降もどうかよろしくお願いいたします。※蹴り可)


 

149: ミシェル [×]
2024-01-08 06:25:52




……杖を使うと、魔力が扱いやすくなるような気がします。
(魔術によらず、学問を修める者が上流階級や知識階級に偏るのは珍しい話ではない。明かされた所有者の身分にはさしたる意外さも覚えず、それよりも魔鏡捜索の手掛かりは昼頃まで待つ他無いという情報の方に注目すれば、彼の言う己の所用にも幾らか前向きになって。用途は一方向への移動のみなのかと最前まで転移扉のあった路地裏の煤けた壁を指す頭頂に不意の重みが加わり、時間差で望んだ評価が下されては、小走りで見慣れたローブを追い掛け、褒められたがりの優等生宜しく魔石に干渉した際の気付きと言外に感謝の意を述べる。しかし建物の陰から表通りに合流するとあまりの人出と健全な賑わいに圧倒され、態々声を張り上げて伝えるべき事柄も思い当たらない為それきり黙りこくって、心なし普段より狭い間隔で傍を付いて回り。故郷と森の中以外の土を踏んだ経験の無い自身にとっては如何なる街も馴染みの無い街だが、主人にとってはそうではないのか迷わず目的地へと進む足取りに従えば、辿り着いたのは使い古しの寄付物品や支給品に頼る孤児にはとりわけ馴染みの無い衣料品店で。面持ちに仄かな緊張を帯びつつ外套の砂埃を払ったなら、歩みこそ止める事なく入店するも、その姿は前を行く背の真後ろにすっかり隠れてしまっているだろうか)





150: リヴィオ [×]
2024-01-12 22:38:49




……専用の補助具だからな。座標の位置補正や具現化の精度、術式の展開効率も含め魔術行使が格段に容易になる。……それは簡易品だが、暫くは重用しろよ。
(少しだけテンポの早い足音が心なしか弾むように聞こえ、利発な少年の声音を背後から連れてくる。態々振り返りこそしないものの、何やらそんな相手の様はかつての――承認欲求と知識欲に満ち満ちて師の後ろを何かと随伴していた自身の少年期と重なるようで。魔術研究の妨げに他ならない期間限定の師弟関係とはいえ、物を教授する側に立つのもそう悪くはないのかもしれないという以前なら信じ難い想念は、頑なな己の喉を通せば無機質な杖の概説に変容し吐き出されるのみだろうか。さて、大方衣料品という代物は一度商業通りへと足を踏み入れれば嫌でも出会す程度には市場規模の大きな商品だという大雑把な指針に任せた道筋はそう誤ってはいなかったようで、表通りへ身を晒してから直にそれらしき小洒落た店前へと辿り着き。扉の上部へ飾られたアンティークな呼び鈴による軽やかな入店音を背景に近場の女性店員が歓待の挨拶と共に寄ってくるも、端的に首を横に振って自身の影に隠れていた小柄な姿を顎と視線で示せば、何やら大きく瞠目し俄に輝きを増し始める傍らの瞳に気が付く事もなく、身体ごと相手へ向き直り衣服の嗜好を尋ねて)
いや、俺じゃなく……こいつの服が幾らか欲しい。おい、ミシェル。……何か要望は。


 

151: ミシェル [×]
2024-01-15 22:53:27




……リヴィオ様が不快に思われないものなら、何でも。
(主人が前を退くと、黒いローブの影から奇術のように現れた子供に驚いてか目を丸くする女性店員と、展示されている凝った装飾の衣類が視界に入る。やたらにリボンやフリルのあしらわれたシャツや、胸元まで垂れる大きな襟、煌びやかなジャケット、異国風の服飾等、見たこともない品々が並ぶ店内を惚けたように眺めていれば、不意に名を呼ばれてやや上方へと顔を向け。生まれてこの方身形にはとんと関心が無く、着丈違いだろうが多少珍妙だろうが構わず与えられた物を身に付ける生活であった為、今回もきっとそうなのだろうと疑わずにいては、続く問い掛けに大袈裟な程双眸を見開いて。此処には我先にと横から手を伸ばす子供達も適当な衣服を見繕ってくれる養母達も居らず、ただ二揃いの眼が己の返事を待つばかり。もう一度改めて小洒落た空間を見回してみるも果たして何を基準に選別して良いやら分からず、身体を主人と向かい合わせては結局常と変わりない応答を。そこで横に控えた店員が待ってましたとばかりに試着を勧めたなら、早くも他人事の面持ちで成り行きを見守って)





152: リヴィオ [×]
2024-01-17 21:52:20




……お前な。頭の天辺から爪先までフリル塗れにして帰らせてやろうか? ……折角ここまで連れて来たんだ、もっとこう、好きな色だとか形状だとか……。
(一度大きく見開かれた双眸がぐるりと店内を一回りした後、徐に開閉した口唇から零される回答は最早聞き慣れたような自由意志のないそれで。全くもって想定通りの答えが眼前から発せられれば腰に隻手を当て、明確な不満を眉間に刻み苦言を呈するも、自身とて魔術以外の興味関心はほぼ最底辺を這うが故に建設的な具体例を提示出来ずにいた折。妙なタイミングの良さで挟まる店員からの提案へ少しの間の後に同意を示し、幾らか最低限の注文を付けた後に彼の身を相手へ預け、自身は数歩引いた位置で待機することにして。先刻の店構えや展示される品揃えをざっと目視のみで検分した限りでは貴族御用達の高級店でも粗悪な量産店でもないように思料され、そこへプロによる選定が加われば十分悪目立ちしない程度に質の良い品が手に入るだろう。少し遠目から窺っても店員の手に用意された品は胸元のリボンをアクセントにした紳士的なダブルボタンの膝丈コートや少年らしく爽やかなセーラーカラーにハーフパンツ、はたまた腰のレースアップとレースタイがよく映えるクラシカルなロングベストなどなど、素人目に見ても上等と知れる代物で。ただ、いつの間にやら相手の服を見繕う女性店員の姿が時間帯的に空いている事も手伝ってか三名に増え、如何なる品と組み合わせがこの最高の素体を最大限に引き立て得るかと、手付かずの原石を磨く栄誉に浴するべく和やかな歓談を装う水面下で密かに女性陣の熾烈な争いが繰り広げられているとは夢にも思わずに)
試着か……、そうだな。普段使いだ、値は問わない。着心地が良く、ある程度丈夫で動きやすい物を。


 

153: ミシェル [×]
2024-01-24 20:05:04




フリルは……、知らないうちに汚しそうなので……。
(代わり映えしない無味乾燥の答に、これもまた代わり映えしない不服げな声音が返れば、彼も同じものに目を引かれたのだろうかと一際主張の激しいその衣服をちらと見遣り。主人がそれを愉快と感じて薦めるのであればフリル塗れも吝かではないが、受動的な姿勢が更に相手の眉を曇らすのは明明白白。ならばと嗜好とも呼べぬ己の無頓着さを覚束無く告白するものの、商品にも冗談にもケチをつけただけのように思われては、慣れぬ試みは軽率にすべきでないという自戒の念と共に口を閉ざして。そうして黙す間にどうやら両者間では話が纏まったらしく、女性店員に案内されるままカーテンに囲われた円柱形の試着室へと入ったなら、その後は着せ替え人形同然に手渡される一式の脱ぎ着を続けることとなり。一着目は首元に細身のリボンが結ばれたフリルスタンドカラーシャツに八分丈パンツ、その上に閉じ合わせたダブルボタンの膝丈コート。二着目はサスペンダー付きのハーフパンツにセーラーカラーのジャケット。三着目はサテン生地の柔らかなシャツにレースタイ、腰元でレースアップされたロングベスト。見るからに上質な品々はどれもこれも自身には似つかわしくなく映るけれど、紐を引いて覆いを開く度に店員達が「お似合いですよ」と微笑みを湛えるから、森奥の共同生活で唯一気にするべき人目の方へと軽く両手を広げて見せて)
……どうですか?





154: リヴィオ [×]
2024-01-27 14:48:22




……最低条件はクリアしている以上、俺の方に文句はない。
(試着スペースから次々と装いを変え現れる少年は、その度に身に纏う印象を一変させつつもその優れた容色を遺憾無く発揮し、非の打ち所のない立派な青少年といった様相で。思わず当初のボロ雑巾さながらの痩せぎすな出で立ちを脳裏に描き、健康状態を整え似合いの衣装を誂えるだけでこうも変貌するものかと心中で密かに驚嘆混じりの呟きを。女性店員らも感嘆の吐息と共に互いの健闘を視線のみで讃え合い、その並々ならぬ熱量をようよう自身も肌で感じ取り始めた三着目。覆い隠された布から新たな少年の姿が顕になると、軽く沸き立つような賛辞の声が上がる中、渦中の相手から急に自身へ意見を求められては組んでいた腕を解き、相当の熱意と技量での選定と理解した割には淡白な応答を。人の精神とは外部の環境から影響を受けるものであり、よもや元奴隷とは結び付きもしない清廉な衣に身を包んでいれば多少なり良好な内面の変化があるやもなどと、そんな今日の行動の裏底へ敷いた思惑に過大な期待を寄せてはいなかったが。暫く共に暮らす事が確定した最初の滑り出しとして、せめてもう少し己の要望程度容易く表出出来るよう癖付けておきたい所。しかし、内面の成熟と関係性の構築度合いにも基づくが故に一朝一夕にはいく訳もなく、今現在どうにも身なりへの関心自体に欠けるのなら引く他ないか、と最後にじとりとした眼差しのもと半ばやっつけ気味に諦念を孕む問いを投げ掛けて。その一方で、さすが接客のプロ、もし相手がなおも控えめな唇をさして割らないようであれば、こちらの口下手と裏の意図を汲み取ってか「もし宜しければ、店内をもう少し見回ってからお決めになられては如何ですか? お気に召すものが見付かるかもしれませんし」とにこやかに助け舟が差し入れられるだろうか)
――で、お前の希望は本当に少しもないのか。ないなら、まぁ……その三着と、適当にもう数着程度見繕ってもらうか……。


 

155: ミシェル [×]
2024-02-02 22:05:13




…………はい。
(これまでは自我を晒さない事で大人達に褒められたものだが、彼に限ってはそれが却って不興を買うらしい。品評と言うよりは取捨の色濃い、自分の事くらい自分で決めろとでも言いたげな素っ気無い返答に残念がる素振りも見せずこくりと頷き、ならば店員推薦の衣服に決めようと此処での用事の完結を予感した折。面白く無さげに細められた双眸と共に堂々巡りの問いが寄越されては、多少言いづらそうにこそすれ、不思議な人だなとその意図をひとつも理解せぬまま正直に応じ。それから姿見の中に居る質の良い服に包まれる己を異世界でも覗くかのように眺めると、強いて言うなら、とやや上方へ顔を向ける。このカーテンが外套になれば、きっと高い服を汚さずに済むだろう。――しかし勿論引き千切って身体に巻くわけにもいかず、店員の勧めに従い品物を見回るらしい主人の後を、右へ左へと緩慢に首を振りつつ大人しく着いて行く。もう三日分も揃えたのにまだ買い物を続けるのかという小さな衝撃は、やがて自身が希望を出すまで店を出ないつもりなのではという迷妄にまで膨らみ。だからと言うわけでも無いが目に付いた品を気紛れに手に取って行くと、漂着するように辿り着いたのは装飾品や簡単な武具防具の並ぶ一角。翡翠石の嵌ったループタイやら吊り下げ式の短杖ホルダーやらに他より長く視線を留めては、ふと面を上げた先の足元まであるドレープの効いたローブに思わず「カーテン……」と小さく洩らし)





156: リヴィオ [×]
2024-02-07 22:27:02




カーテン……? あぁ、ローブの事か。……それが良いのか?
(店員の提案に承諾を返し、店内を彼女の説明と共に巡る傍ら、諾々と追随する少年の横顔をちらりと盗み見て。不本意な共同生活が幕を開けてから早数ヶ月が経とう今となっても、相手の嗜好はおろか碌に内心すら読み取れず、つくづく奇妙な少年だという印象に変わり映えはしない。しかしながら、一応形ばかり彷徨う指先とある一角において他より優位して留まる視線を鑑みるに、当然だが多少なり彼にも好悪らしきものは存在するようで。自身も足を止め新たな商品棚へ視線を転じると、幾つかの装飾品類を経て移った先の一見突拍子もないように感じられる呟きへ怪訝に首を傾げ。ゆったりとしたシルエットを描く優美な布地をよくよく観察すれば発言の意図自体は汲み取れるも、その選定基準には全く理解が及ばぬ一方、極端に乏しい表情と口数の少なさに比して思慮深い彼の性質への理解はあり。早速他の客の来店音により元の一名に戻った店員へ、相手が目を留めたタイや短杖ホルダー、加えて先のローブと試着した品を購入する意思を告げると、卒のない礼と共に該当の品の包装と代金の計算へ向かう彼女の後ろ姿を見送り。暫し生まれた二人だけの時間に、一先ず購入品は定まったものの自身の意向を確り主張したとするにはあまりに控えめであり、そもそも真に欲する物を示したのかすら少々胡乱な相手へ再び視線を落とすと、常の渋面を形作ったまま諭すように口を開いて。最後にようやく相手の装いを評する台詞を紡げば、ふいと視線を逸らした先の店員から品の準備が整った報せを受け、何事も無いようなら速やかに会計まで済ませられるだろうか)
……遍く夢も欲望も、ただ内に秘めるだけでは何も得られない。一生その手を無手のまま終わらせたくないなら、少しは欲心を見せる事だな。……まぁ、お前はそうして身なりだけでも飾れば上等以上に見えなくもないんだ。社交術として己を飾る術の一つや二つ、覚えておいて損は無いだろ。


 

157: ミシェル [×]
2024-02-14 05:03:42




……そんなこと、僕に赦されるんだろうか。
(自身の呟きと同様の語が近くで繰り返されると、はっと我に返って声の方へと顔を向け。まさか考え無しの忍び音を拾われているとは思わず、不可解げな面持ちからの問い掛けに「ぁ」だとか「ぅ」だとか蚊の鳴くような声で意味を成さない呻きを発していれば、否定が無いため肯定と取ったのか手にしていた品物も合わせ精算の運びとなって。今まで生活必需品は与えられた物を支給物として享受してきたが、自ら選択するとなると途端にその色合いが薄れ、彼との距離を測り損ねてしまう。鮮やかな手捌きで購入品を纏めている店員の姿を眺める振りをして盗み見るように主人を窺うと、不意に金の瞳が此方に動いて睫毛の先が微かに揺れ。視線を交わらせたまま暫くは神妙に説法へと耳を傾けるも、ついでのように見目に関しての思わぬ評価が下されては分かりやすく喫驚を露わにして。鏡の中に見た己は確かに風体のみに限ればその身を飾る服飾のおかげで育ち良くも映ったが、中身は全くと言って良い程伴わぬ字義通り〝何も無い〟子供だ。両の掌を胸の前に出し、今し方授けられた台詞を反芻しながら目を落とす。夜市で家族を見捨てた自身が何かに手を伸ばす事などあって良いのか、と誰にともなく問うた迷える声を聞いたのは、左の中指に嵌めた暗色の指輪だけだろうか。肌身離さず着けているそれに幾許かの安らぎを覚え、すぐさま主人の背を追えば、社交術を学ぶ手始めとして精力的に自らの衣服を選定してくれた女性店員にその基準を聞き取り。気軽な尋ねのつもりだったそれに予想外の熱量と時間を掛けた答が返ったなら、短杖ホルダーとローブを身に付けて店を出るなり放心気味にぽつりと零して)
……濁流のようでした……。





158: リヴィオ [×]
2024-02-19 21:38:52




! バッ……、……。――今のは見え見えの懸河だったぞ。
(あ、と明々白々な激流の中へ特段の気負いなく飛び込まんとする小さな背に手を伸ばすも時既に遅く、瞬く間に相手は怒涛の熱量の渦に頭から飲み込まれて。どうにも店員らの応対から違和を見出せなかったのか、相手の容色における実際を飾り気なく口にしたに過ぎない先の言葉への喫驚振りといい、よほど自らの世俗的価値に自覚がないらしい。溜め息と共に行き場を失った手を緩慢に下ろしつつ、如何な魔術を用いたとて到底御し得まい熱弁の奔流に翻弄される少年の様を背後にて静観して。そうして購入品の纏められた布袋を手に涼やかな退店音を鳴らしてから少し、不意にぽつりと惚けたように落とされた隣の声音へ呆れを孕む一瞥を向けてから、此方の歩みに従い流れゆく種々の店構えを横目に話題転換を。折り良く脇を通り掛けた大型の家具屋を切っ掛けに、少し前方を遠見した先へ一般的な書籍や画材屋までをも認めては、相手の長期滞在が決定した翌日には自室と共にベッドや机などある程度の家具こそ与えてあるものの、あくまでも必要最低限に留まるそれらに空いた手を思案するように顎へ軽く添えて歩調を緩め)
……まだ時間はある。不足している品があれば今の内に言っておけ。そうだな、家具はどうなんだ。一先ず適当にお前の自室へ揃えてやったが、何か入り用の物があるなら別段俺も惜しみはしない。……後は、趣味関連なら画材や本辺りか……?


 

最初 [*]前頁 50レス ▲上へ

名前: 下げ

トリップ: ※任意 半角英数8-16文字
※画像を共有する場合は、外部の画像アップローダなどをご利用ください

規約 マナー
※トリップに特定文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます

【お勧め】
初心者さん向けトピック



[0]セイチャットTOP
[1]1対1のなりきりチャット
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle