TOP > 1対1のなりきりチャット

調査記録(〆)/378


最新 50レス ▼下へ
自分のトピックを作る
153: 調査官 [×]
2022-08-06 22:03:21


(男はしばらくスポーツカーを飛ばした後、街外れの邸宅で車を停める。そして男は普段よりも三倍ほど眉間に皴の寄った不機嫌そうな表情で車を降り、手入れの行き届いた英国風の美しい庭に足を踏み入れては疲れたように溜息を吐いて「只今帰りました」と普段の傍若無人、目上にも態度を変えない男からは想像もつかない程大人しく礼儀正しい口調で邸宅の方へと呼び掛け)

154: 護衛 [×]
2022-08-06 23:57:43


(着いた先は店かホテルのように大きな御屋敷で、ずんずんと慣れた足取りで屋敷と同じく広々とした庭へ踏み入って行く男の後ろを歩き。「ここは?」と尋ねかけた所でいつもと真逆の彼の丁寧な態度に面食らったように黙った後、彼の発した言葉の意味を一瞬考えれば、此処は彼の家なのかとの仮説が浮かび。明らかに場違いな招かれざる客として惨めに追い払われる前に、さっさと自分だけ車へと退散してしまおうかと、その足取りを止めて

155: 調査官 [×]
2022-08-07 07:04:15

何を止まっているんだ、さっさと進め。
(男はしばらく進んだ後、彼が着いてきていないことに気付くと振り返っていつも通りのぶっきらぼうな口調で呼び掛ける。それでも着いてこないのを見ると舌打ちをしながら彼の背後に回り、彼を無理矢理押すようにして邸宅の中へと引きずり込み、扉を開く。扉の向こうには調度品の一つ一つすら豪奢な玄関ホールが広がっていたが、男はそれを気にするでもなく「…言っておくが、ここは僕の家じゃない。きみ専用の武器を受け取りに来ただけだ。いちいち拳銃を貸すのは面倒だからな」と独り言のように呟いたかと思えば床を革靴で乱暴に蹴る。スイッチの入るような音がし、床から地下室への扉が現れると男はその扉を開け、「シェーンベルクさん、アルバートです。お手数ですがちょっと出てきていただけますか」と声を掛ける。ややあってその中から両肩に人形を乗せた白衣の女性が出てきては「やあ、アルバートくん。隣の彼がそうなのかね?私はニコラだ。」声はアルバートに向いているものの、顔を右肩の人形に向けたままそう問いかけて)

156: 護衛 [×]
2022-08-07 09:14:35


はぁ、どうも。
(生家ではない、との返事にほっとするがからくり屋敷のような仕掛け、そしてそこから現れた明らかに話の通じなさそうな女性にぎょっとした目を向けた後、ちらりと困惑したような視線を隣の調査官に送って。先程彼が言っていた“精神がすり減る場所”の意味が何となく分かりそうで些か不安ではあるが、変人の彼がいつも自分と同じく困らされる様を見るのは少し面白い、とも考えながらの生返事

157: 調査官 [×]
2022-08-07 09:33:58


(男も口を噤み、こちらも些か困惑したような視線を彼に返した所で「そうかそうか。君が…ふむ、成程…ああそうだ、彼らを紹介しなくてはな。こちらがワイアード、こちらがマリーナだ。」ニコラ、と名乗った彼女は大きく頷いた後相変わらず顔は右肩の人形に向いたまま、両肩に載せた人形の紹介を済ませると一度奥に引っ込んでは鞘に入った日本刀を手にして戻ってくる。彼女は聞かれてもいないのに「これはアルバートくんに頼まれて作った特注品でね。装甲の硬い怪異でもまるで紙切れのように斬れて、折れない刀を作ってくれなんて無茶を言われたんだが…」滔々と刀の性能とアルバートの無茶振りを語り出し、しばらくそうしていたところで納得したのか「ほら、君専用だよ。使ってくれると嬉しいね」と刀を彼に手渡して)

158: 護衛 [×]
2022-08-07 10:20:44


(受け取った刀は薄く軽く、鞘から少し抜けば揺らめく煙のような刃文が波打つ美しいもので。武器の深い知識など殆どない自分でも明らかに良い物だと分かるそんな一振に、曲がった鉄パイプを放り投げてきたあの時とは随分待遇が変わったものだと口元を少し綻ばせて。どうやら専用の武器まで用意して尚更自分を転職させてくれる気はないらしい、癖づいたそんな皮肉も頭に浮かぶが、自分の物を誰かに与えてもらう経験は殆どなく確かに嬉しいという感情はあって。

159: 調査官 [×]
2022-08-07 10:31:07

…どうもありがとうございます。では…
(男が話を断ち切ろうとした瞬間、彼女はまた思い出したように「ああそうだ。いい茶葉が手に入ってね、飲んでいきたまえよ」と奥へ引っ込んでは三人分のティーカップとソーサーを手に戻ってきて地下室から出、玄関ホールに置かれた高級そうなテーブルにその三人分のセットを置いては有無を言わさぬ態度で二人を手招く。玄関ホールのシャンデリアに照らされた彼女は髪を雑に束ね、薄汚れた白衣を纏った姿で両肩の人形も照らされて一層不気味に見えるものの、男は溜息を吐きながら彼女の方へと向かって)

160: 護衛 [×]
2022-08-07 11:33:40


(帰らないんですか、と目だけで合図を送るも、調査官は深いため息と共に彼女とのお茶会の時間を既に受け入れたようで。来客の前でも人形を肩に乗せオマケに話しかける彼女は正直に言って関わりたくない、調査官といい彼女といい、怪異を相手にしていると変になるのか変だから化け物退治に関わろうと思うのか、その考えからいくと自分もそのうちそうなってしまうのか?恐ろしい未来の仮定にぶるりと震えたのは、ホラーハウスのような不気味な洋館と家主の雰囲気に飲まれてしまったせいもあって。とはいえ1人だけ出ていく訳もいくまいと自分もその席に大人しくついて

161: 調査官 [×]
2022-08-07 13:04:05

「さあて、今日の話題は何だったかなあワイアード。」
(彼女はそんな二人の様子を気に留めるでもなく右肩に乗せた人形に語りかける。勿論人形は物も言わずガラス玉の瞳を彼女に向けているだけだが、彼女には何かが聞こえているらしく笑顔で頷くと「そうだ、それだそれだ。最近私の庭に成ったスイカの形が変だった話だね。」人形の方を向いたまま取り留めのないことを語り出し、男は適当に相槌を打ちながら彼にそれとなく目線を向けて「……ニコラさんは腕は確かなのだが、精神が少々あちらの方向に向かっていてな。」と面倒そうに呟いて)

162: 護衛 [×]
2022-08-07 17:47:00


…そろそろ次の件の時間です、行きましょう。
(人形劇を半ば放心したように眺めていれば、調査官の呟きにはっと目が覚めすっかり温くなってしまった紅茶を啜って。このままでは埒が明かない、まるで忠実な部下のように、自分たちには次の予定があるのだというような口ぶりで彼女の一人劇場を遮って。卓に立てかけていた刀を掴んでそのまま立ち上がろうと

163: 調査官 [×]
2022-08-07 17:56:12

「うん?アルバートくんから今日は仕事がないと聞いているが…なあ?マリーナ。まだ話し足りないのになあ。」
(話を遮られたニコラは不満げな様子ではあったが、不思議そうに首を傾げながら男に確認を取るかのように今度は左側の人形に問いかける。男はニコラの話しかけている人形を見ると顔を強張らせ、彼の腕を引いて無理矢理再び椅子に座らせる。満足げな様子で頷いたニコラを見ると胸を撫で下ろし、彼の耳元に向かってごく小さな声で「……ニコラさんが左肩の人形に話しかけているときは刺激するな。きみの刀は彼女の一存で使い物にならなくなるぞ」と囁いて)

164: 護衛 [×]
2022-08-07 18:07:08


……はい。
(今日は化け物退治はしないと聞いていたのに十分彼女も怪異じゃないか、話が違うと調査官を睨みつけて。心做しか人形からこちらをじっと見つめてくるような視線を感じる気もするし、彼女の話は無難な世間話のようで、脈絡なく散らばるオートマティスムめいた内容で聞いていて疲れるし、もうどうにでもしてくれ、と諦めたように天を仰げば吊り下がる小さいシャンデリアが獲物を捕らえる蜘蛛の巣のように放射線状に光を瞬かせていて

165: 調査官 [×]
2022-08-07 18:17:50

…それはそれは。すみませんが、ニコラさん。もう失礼させて頂いても?
(男は彼の目線をしばらく無視してニコラの話に付き合っていたが、ややあって溜息を一つ洩らしながら彼女の話が一段落したところでそう呼び掛ける。「うん?何故だい?」そう問い返す彼女に男は素知らぬ顔で「貴女の作った物の品質は知っていますが、所持者の彼には試し斬りをさせないと。所持者の腕が悪くて貴女の武器を扱えなくては本末転倒でしょう。」とそれらしい理由を並べ立てる。ニコラは再び少々不満げな顔を見せるが、今度は右肩の人形に話しかけて「アルバートくんたちは帰るそうだよ。ほら、さよならをしたまえ」と腕を持つとひらひらと左右に振ってみせる。男は一礼をして屋敷の玄関ホールを出ていき、疲れたように大きく息を吐いてスポーツカーに乗り込み)

166: 護衛 [×]
2022-08-07 18:46:09


十分お化け屋敷じゃないですか、何なんですかあれ。
(車に乗り込むやいなや、上記の文句を並び立てて。最後は人形が少し動いた気がしたのは疲れによる気のせいだろうか、もしそうなら彼女のようになってしまう前にリフレッシュ休暇が必要だ、そんな内容のことをうだうだ考えていたら貰ったばかりの刀が目に入って。「あぁ、お礼言ってませんでしたね、」きっと彼は用意してやった分せいぜい死ぬ気で働け、とか何とかいつもの傲慢な台詞を返してくるのだろうけれど、鞘を指先で撫でながら礼を言って

167: 常連さん [×]
2022-08-07 19:04:20

…ニコラ・シェーンベルク。精神はあれだが怪異研究の第一人者にして対怪異武器及び施設の開発者だ。
(男はスポーツカーのエンジンを蒸かし、心做しかその場から早く離れたそうにスピードを上げつつ例の彼女ーニコラの説明を滔々と語る。彼の武器についての礼には特に何を言うでもなく軽く頷くとそのままスポーツカーを走らせて所属機関へと戻って)


168: 護衛 [×]
2022-08-07 20:10:49


俺がこんな目に合わされてる元凶ってことか。
(様々な糸が繋がって今この仕事を強制的にさせられているのは勿論だが、彼女がこのオカルトじみた研究を始めたのもその糸のうちの1本だと、彼女の説明にある種の責任転嫁らしき相槌を。機関へ着けば刀を担いで車から降りると、「刀?基本使ったことないんですけど大丈夫ですかね、」と今更過ぎる一言を調査官へ投げかけて

169: 調査官 [×]
2022-08-07 20:39:08

試し斬りでもするか?
(男は嘲笑するような声を上げつつ機関の中に入り、地下に降りると研究所に足を踏み入れ、研究員たちに「手頃な怪異を出せ」と命じる。頷いた研究員が如何にも好戦的そうな狼の怪異を独房から放出して)

170: 護衛 [×]
2022-08-07 21:06:07


(刀を鞘から抜いて邪魔な鞘を地面に放るように落とせば、その金属音が合図となったかのように怪異が飛びかかってきて。黄色の瞳が自分の何処を捉えているか、硬そうな毛に覆われた筋肉がどう動くか、それらを本能的な感覚で分析するこの一瞬は快楽とも勘違いしそうなほど脳が冴える、首筋の太い動脈めがけて振るったその刀は軽く。その軽さ、そして空気を裂く鋭さに口の端を上げたところで、刀が血をその身に浴びせられる一点を渇望するような意思を不意に感じたがもう止まらない、

171: 調査官 [×]
2022-08-07 21:30:21

言い忘れていたが、それは痛めつければ痛めつける程強くなる怪異でな。
(男のその言葉を肯定するかのように狼の怪異は痛みか怒りか雄叫びを上げ、首元からのおびただしい出血が一瞬のうちにして止まる。そして間髪入れずその身体が一回り程大きくなったかと思えば毛が鋼のように太く鋭く変化し、彼に向かっていく。男はその姿を腕組みしつつ壁に凭れて眺め、研究員たちは何やら記録しているようにタブレットを操作している中で狼の怪異は力任せに丸太のような太い腕を振り上げ、彼を叩き潰そうと試みる音と「コアを壊せば動きは止まる」と男の声が同時に重なり)

172: 護衛 [×]
2022-08-07 21:42:18

そういうのは先言っとけよ。
(またもや情報伝達ミス、するすると傷口が塞がっていく怪異に目を見開けば苛立ったように上記を述べて。人間相手ならもうとっくに終わってるのにこれだから化け物相手は疲れる、と顔に飛び散った怪異の血をぐいと拭って次の一手と隙を伺いながら相手の振り下ろされた腕を避けて。「だからそのコアってどこ、」言いかけた所で、より気性の激しさを増した相手の爪が目の前を掠って、このままだと舌を噛みそうだと口を噤んで

173: 調査官 [×]
2022-08-08 07:11:21

まあ、所詮試し斬りだ。
(男はそう呟くとショルダーバッグから拳銃を取り出し、後ろから狼の怪異の左眼球を狙って引き金を引く。発射された銀の弾丸が怪異の眼球を貫通すると怪異はその場に倒れ込み、動きをぴたりと止める。駆け寄ってきた研究員たちがその怪異を担ぎ上げ、再び独房に放り込んだ所でまだ銃口から白煙の立ち上る拳銃を床に向けながら彼の前に近付き、「ニコラさんの武器だ。間違いはないはずだが?」と厭味ったらしく問うて)

174: 護衛 [×]
2022-08-08 07:31:31


勝手に動いて気味が悪い。
(武器が勝手に軌道を決めるはずがないのだが確かに言葉にできない違和感を感じた、床に座ったまま彼を見上げ忌々しげに呟いて。血を欲しがるコレは自分に戦いを終わらせる一点は狙わせず永遠に刀を振り続けさせるのではないか、そんな死神とのダンス、というのは流石に考えすぎだろうか。鮮血を纏った刃を眺めると彼女は変わらず美しく、その様に舌打ちを。

175: 調査官 [×]
2022-08-08 07:51:38

…ほう?
(男は彼の言葉に少し興味を唆られたらしく、ショルダーバッグに拳銃を戻すと代わりのように怪異についての書類を取り出し、ぱらぱらと捲る。しばらくしてくっ、と喉の奥で押し殺すような笑い声を出すと「成程。あの人らしい…どうやら怪異をベースに制作されているらしいな、その刀。怪異番号9768番、千子村正の特徴と合致するぞ。」彼には興味がないかのように尚も書類を捲っていたがふと思い出したように簡易化された書類を放る。そこには見るからに禍々しい気配を放つ抜き身の刀の写真が貼られており、情報には「血を求めて彷徨う」「所持者の命を奪う」と物騒な文言が並んでいるが男は「心配しなくてもニコラさんの武器だ。そういった悪い特徴は排除されている筈だが。」と誰に言うでもなく呟いて)

176: 護衛 [×]
2022-08-08 18:02:36

ムラマサぁ?
(聞き慣れない響きに怪訝な声をあげて、資料の文字を指で辿りながらじっと紙面を見つめれば、どうやら持ち主を呪ういわく付きの刀を自分は手にしてしまったようで。こんな事なら街のガンショップで中古のジャンク品の銃でも買った方がまだ良かった、そんなことを考えながら振り落としてもなおその刀身に薄ら残った血を服の端で拭えば、拾い上げた鞘に納めて。怪異や変人上司たちだけでも付き合いきれないのに、相棒が妖刀だなんてますます頭痛が酷くなる、とこめかみを抑えたのはほとんど無意識

177: 調査官 [×]
2022-08-08 19:27:46

そんなに心配ならニコラさんに連絡するか?
(男は彼の手から書類を取り上げ、その書類で彼の腰に下がっている村正を指してはそう嘲笑する。そのまま興味をなくしたらしい男が怪異を独房に戻していく研究員に向かって「研究に進展はあったか?」と問うと研究員たちは頷いて思い思いに話し始める。男はその話を腕組みしつつ聞いていたが、ふと思い出したように落ち着いた色合いのスマートフォンを彼に向かって放り投げ、「仕事用だ、壊すなよ」と言って)

178: 護衛 [×]
2022-08-08 19:45:36


呼び出したらすぐ来いって事ですか。
(ぽんと受け取ったそれは連絡用のスマートフォンで、仕事道具や社用携帯まで用意してくれるいたせりつくせりの職場と言えばそれまでだが、何時でも手元まで引っ張ってこれる鎖と言えなくもない。そういえば逮捕前に持っていた携帯やら何やらは証拠として押収されたまま返ってこなかったな、と今更ながらに思い出して。「もう俺帰りますよ。」研究員たちと小難しい話をしている彼にそう声をかけて、大きな猫のような伸び、だとすると腰元の刀が鳴らす金属音はさながら首輪の鈴

179: 調査官 [×]
2022-08-08 20:07:06

まあ、そんなところだな。
(男は振り返りもせず答え、彼の帰るという言葉にも無反応で『彼女』の元に向かっては楽しそうに怪異のことを語り始める。『彼女』もまた楽しげに男の話を聞いており、しばらく奇妙な雑談会を開いた後にオフィスに戻ってはまた書類を整理する作業と栄養サプリメントを喉に流し込む作業を同時にこなして)

180: 護衛 [×]
2022-08-08 20:24:09


サプリばっか飲んでたら早死しますよ。
(オフィスのソファにだらしなく横になって調査官が簡単に書き直した例のファイルを読みながら嫌な忠告を。読む、といっても読解が常人の半分程のスピードで眺めるといった表現の方が正しいのかもしれないが。怪異を相手にするのならノリと勢いと本能的な感覚に身を任せた今までのやり方だとそれこそ早死する、とファイルを開いてみたものの対処法を全て暗記できる自信は更々なくて

181: 調査官 [×]
2022-08-08 20:42:56

いつ死ぬか知れない命だ。興味はない。
(彼の忠告もどこ吹く風、男は尚もカロリーバーを齧ってはサプリメントをコーヒーで流し込み、書類を捲ってはまとめ直す作業を続けながらどことなく楽しそうな雰囲気を纏っている。デスクに放り出されたショルダーバッグからは例の拳銃がはみ出しており、替えのものらしい、美しい装飾が施されていたらしい銀の銃弾が入った弾薬ケースが覗いていて)

182: 護衛 [×]
2022-08-08 21:06:18


…仕事中毒、
(既に書類を読むのにも飽きてしまったからとソファの後ろから顔を出して彼を眺めていれば、自分に言わせれば肩が凝りそうな作業を随分愉しそうにこなしている、皮肉っぽく呟いて。数日彼と過ごしてきたが結局素性は謎なままで、怪異好きの我儘な変人、というイメージは最初と何ら変わりない。雇い主のプライベートを探る気はないが、こうまでベールに包まれていると奇妙にも思えてくる、と首を傾げたまま

183: 調査官 [×]
2022-08-08 21:19:41

…はい、アルバート。ああ、ニコラさん。貴女の武器は勿論有効活用していますよ。
(男のスマートフォンが突然鳴り、どうやら相手はニコラだったようでいつもとは真逆の丁寧な対応をしては何度か相槌を打ちつつ彼女の世間話に応対する。しばらくしてニコラとの通話を終えると疲れたように長く深い溜息を吐き、スマートフォンを置いてはまた書類整理の作業に移り、ショルダーバッグからはみ出していた拳銃に気付いては中に入れ直し、ボタンを留めて)

184: 護衛 [×]
2022-08-08 21:36:58


そういえば、気になってたんだけど。
(ソファからするりと降りて彼の元へ、丁度拳銃を鞄の中へ入れ、そのまま留め具をかけていた手を掴んで指先から腕の腱までを伝うように眺めて。「あんた強いね、ほんとにただの雇われ調査官?」狼の左目を後頭部からぴたりと撃ち抜く腕は一般人のものじゃない、怪異を相手取る仕事をしていると皆こうなのか、これまで相手が何を掴んで何を捨てたか、推し量るように灰色の瞳にその手を映して

185: 調査官 [×]
2022-08-08 22:12:37

…きみにそこまで教えてやる義務はない。
(手を掴まれると男は一瞬だけ躊躇う様に動きを止めるがすぐにごく冷たく、あくまでもまるで深淵の縁のように底の見えない瞳を彼に向けてそう言い放つ。そのまま彼の手を振り払い、また先程と同じ作業に戻るがふと何かを思い出したかのような様子で「…気になるならきみも『見れ』ばいい。」と独りごちては留め具を開き、先程の拳銃を彼めがけて放り投げる。銃身のごく短いそれはよく見れば弾丸と同じ模様の装飾が施されており)

186: 護衛 [×]
2022-08-08 22:22:57


おっと、
(受け取ったそれはずしりと重く、横暴に人に物をすぐ放り投げる癖を何とかしろ、とまず思うがその件はまたいつかの時に置いておくとして。狼を撃った時の銃はそれだけで美麗な骨董品のように細やかな飾りが刻まれており。字か模様か、不明瞭な刻印を覗き込めば目の中に飛び込んできた金属の鈍い反射光に目を細めて。

187: 調査官 [×]
2022-08-09 07:10:05

……
(拳銃を彼に向けて投げてしまうと、男はすっかり興味を無くしたように作業の終わった書類をショルダーバッグに戻し、またソファに戻って仮眠を取りかけたところでひらりとバッグから一枚の書類が零れ落ちる。それは普段の怪異の情報を書いたものではなく、左上には今より少々若い頃らしい男の顔写真が貼られ、小さく細かい文字が延々と書き連ねてある。どうやらこれは男の履歴書らしく、大半の部分が黒く塗り潰されていて)

188: 護衛 [×]
2022-08-09 07:26:06


…へぇ、
(床に落ちた書類を拾いあげればそれは彼の履歴書のようで、顔写真は変わらず不遜な顔つきをしているが今よりどこかあどけない、面白い物を拾ったと言わんばかりににやりと笑って。肝心な経歴は黒塗りされているが、それでも気になっていた彼の個人情報を知るにはよい資料だと彼に背を向けて経歴を上から順に目で追って。

189: 調査官 [×]
2022-08-09 08:49:20

……
(当の本人は書類を落としたことに気付かず、そのままソファに丸まるとまた背凭れに掛けてあるブランケットを被って仮眠を取り始める。男の経歴には当たり障りのない卒業した名門高校、名門大学の名前がつらつらと書き連ねてあり、その中に特に不審な点は見当たらない。が、大学以降の職歴は全てが黒く塗り潰され、今現在の男の職業ー「怪異対策局所属 怪異調査官」の無機質な文字だけは見えるようになっている。資格欄にも当たり障りのない内容が書かれ、黒塗りされているという点を除けばまるで普通の人間の経歴書のように見え)

190: 護衛 [×]
2022-08-09 18:09:20


いい学校行ってたんじゃないすか。
(ねぇ、?と振り向けば当の彼はいつもの如くソファに丸まって寝息を立てており。履歴書に書いてある本住所も治安の良い高級住宅地として知られている地域だったし、家に帰って寝ればいいのに、とそんなことを思いながら履歴書を机の上に戻して。近くの売店で買った煙草とチープな使い捨てライターをポケットの中へ突っ込み、そのままふらりと外へ。敷地内の中庭から眺める建物はまだ電気がついている部屋も多く、皆さんご苦労なことで、と呑気な感想を

191: 調査官 [×]
2022-08-09 20:42:33

……これは…
(しばらくして目を覚ましたか、男はデスクの上に置かれた自身の履歴書を寝ぼけ眼で掴み上げる。そのままそれをショルダーバッグに戻すと留め具を留め直し、一瞬窓の外を眺めるがすぐに興味を無くしたように本棚から洋書を取り出し、欠伸混じりにゆっくりと頁を捲り)

192: 護衛 [×]
2022-08-09 20:51:57


お、起きてる。
(オフィスへ戻れば見覚えのある人影を見つけて。仕事関連の物なのか分厚い本を抱えるように読む彼に「今日も帰らないんですか。」と尋ねたのは大した理由ではない、ただの雑談のようなもので。僕の勝手だろう、と突っぱねられるのも分かっているしそれに対して苦笑ひとつ零すだけで自室へ戻っていく自分の反応だって見えている

193: 調査官 [×]
2022-08-09 21:13:00

…帰ってもつまらないんでな。
(男は手の中の洋書から目線は上げないまま素っ気なく答え、思い出したかのように彼にじとりとした目線を向けては机の上のショルダーバッグに目を遣り、「…勝手に見たな?」と問い詰めるような声色を向けつつも洋書を手放す気はないようでページを捲り続けていて)

194: 護衛 [×]
2022-08-09 21:23:27


…落ちてたから拾ってあげただけ。
(嘘は言っていない、たまたま個人情報が目に入ってしまっただけ、追い詰めるような視線から逃げるようにすっと目線を反らして。気付いているということは先程は狸寝入りだったのか、プラスチックのライターを手の中で弄びながら、嫌な奴、と心の中で毒づいて。

195: 調査官 [×]
2022-08-10 14:43:15

……ふん。
(男はそんな彼の態度を鼻で笑い、ソファから立ち上がって読み終わったらしい洋書を本棚に戻すと彼が手の中で弄んでいる安物のライターを一瞥、舌打ちをするとデスクから以前に彼に貸した純銀製のオイルライターを取り出し、彼に向かって放り投げては「そんな安っぽいものを使うな。僕の品格が疑われる。」と無愛想にそう吐き捨ててまたデスクに腰を下ろし)

196: 護衛 [×]
2022-08-10 17:54:32


俺の持ち物とあんたに何の関係が?
(受け取ったライターをそのままデスクへと置き返し。純銀のライターは確かに美しく着火した時のオイルの匂いも芳しいが持ち運ぶには重すぎる、オモチャのようなチープな水色のライターをくしゃくしゃに折れたソフトの煙草と共にポケットに押し込み、態とらしく首を傾げて少し笑ってみせて

197: 調査官 [×]
2022-08-10 19:21:08

きみは一応僕の護衛だろう。護衛に安いものを使わせているようでは雇い主の器が知れるというものだ。
(突き返されたライターをデスクから拾い上げ、今度は自分のものらしい高級な銘柄の煙草を懐から取り出すと火を点けながら、男は半ば呟くようにそう言っては「…それに、銀製品は怪異が嫌う。僕はきみに死なれると困る、と前にも言っただろう。」彼に顔を背けて窓を開け、外の暗闇に向けて煙草の煙を吐き出す。瞳を伏せ気味に外を少しの間眺めていたが、すぐに彼の方に顔を戻すと煙草を灰皿に押し当てて消し)

198: 護衛 [×]
2022-08-10 19:51:33

そんなお守りなんかに頼らなくても俺は死にません。
(灰皿から最後に薄ら立ち上る煙が目に滲みる、ひらひらと手で煙を煽り退けて。相手の忠言を単なる迷信とでも、もしくは誰かの思いを背負った持ち物なんて重くて息が詰まる、どちらにせよ目の前の物全てを自分と全く関係ない物のように扱う逃避癖剥き出しの適当な出任せを。とはいえどうやら自分は血腥い物語を観劇したがる悪趣味な女神かなにかに好かれているのか、滅多な事では終劇は迎えそうにない、という確信があるのは事実

199: 調査官 [×]
2022-08-10 20:02:42

そうか。なら、死んでくれるなよ。
(煙草の箱を懐に戻した男はまるでそう答えられるのを知っていたかのように、珍しく口元に不敵な笑みを湛えるとそれを彼に向けてそう言い放つ。ややあって男は冷蔵庫から再び栄養サプリメントを取り出し、噛み砕くようにして飲み込んでは「…明日は仕事だ。精々死なないようにするんだな。」と彼の方を向かないまま吐き捨てるとデスクのパソコンのキーボードを叩き、それきり話をシャットアウトするようなオーラを纏って)

200: 護衛 [×]
2022-08-10 21:01:59


…そういうのをフラグって言うんじゃないんですか。
(自室へ帰ろうと扉に手をかけるとふとそんな事が頭に浮かび。こういう話をするんじゃなかった、もしかすると自分がここまで何とか生き延びてこれたのは明日の生還を言葉に表してくれる人が居なかったからかもしれない、と嫌な根拠の妄想までその後に続いて。そんな事を考えてみても楽しいお化け退治は雨天荒天構わず決行、明日の天気予報は何だったっけ、とっ散らかりがちの思考は次の内容へと

201: 調査官 [×]
2022-08-10 21:10:10

さてな。
(男は一言だけそう返すと尚もディスプレイと睨み合いをしながらキーボードを叩き続け、しばらくして一段落ついたかオフィスを出るとまだ煌々と明かりの輝くカフェテリアに入り、面倒そうに代金を払ってからどうやら明日の朝食にするらしいローストビーフサンドを受け取ってはオフィスに戻る。デスクにその紙袋を置くとそのままソファに丸まってブランケットを被り、本格的に寝入り始めて)

202: 護衛 [×]
2022-08-10 22:01:52


(目が覚めると外はどんよりと暗く、言う事を聞かない呪いの刀と、やはり話が通じない傲慢な上司との仕事を思えば泣きたいのはこっちだと、ぽつりぽつり涙を零す天に向かって愚痴を吐いて。シャワーを浴びた後オフィスの冷蔵庫に入れてあった水のボトルを取りに向かえば、ソファに眠る上司の頭だけが毛布から覗いているのも既に見慣れた光景で。こんな狭い所で毎日寝ているせいで疲れが取れずいつも不機嫌なのでは、と失礼な事ばかり思いつくのは相手の影響だろうか

203: 調査官 [×]
2022-08-10 22:12:46


(男は彼が起きてきてからしばらくして、また例の寝起きの悪さを発揮して彼を怪訝な眼差しでじろりと睨んだ後大きく伸びをしてデスクに置いてあった紙袋を掴むと中からローストビーフサンドを取り出し、食べ始めた所で「…数を間違えた。」と小声で呟いたかと思えば彼の方に紙包みのサンドイッチを放り投げる。その後はいつものようにコーヒーメーカーに向かい、ブラックコーヒーを啜って)

最新 50レス ▲上へ

名前: 下げ

トリップ: ※任意 半角英数8-16文字
※画像を共有する場合は、外部の画像アップローダなどをご利用ください

規約 マナー
※トリップに特定文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます

【お勧め】
初心者さん向けトピック



[0]セイチャットTOP
[1]1対1のなりきりチャット
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle