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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
8377:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-12 16:46:48
っ、…少しの間、翔太郎を頼むよ。
(悪夢のような光景の元凶を消し飛ばしたが一息つく暇もなく警報音が鳴り響く。クローンがその正体を告げてカウントダウンがされるとその用意周到さと執着に仮面の下で眉を顰めた。このままでは自分たち諸共破壊されてしまう。早く出なければと思うが何とも相手らしい思考が流れてくればクローンの元に向かって腕を掴む。本人は意味が分からないと言った声でここ以外では長く形を保てないと返事をする。クローンを自分の手元に置く為の細工にまた気分が悪くなるが気にせず相手が腕を引こうとすると痛みが走った。崩れ落ちそうになった体をクローンが支え肩を持たれる形で歩き始める。その姿に先程までの敵意はなく、ぶっきらぼうなことを言う横顔を見れば彼に相棒を託すように声を掛けてからドライバーを閉じた。意識が元の体に戻すと運んでくれたクローン達が自分の顔を覗き込んでいた所で少々びっくりしたが運んでくれた礼を言いながら起き上がる。待機させたリ.ボ.ル.ギ.ャ.リ,ーを入口まで来るように呼び出すようにしてからクローン達に「翔太郎を入口まで運ぶの手伝ってくれるかい?」とお願いすると彼らの目は輝いて『うん!』と元気な返事がされて皆で生産所への道を急いだ。皆を引き連れて相手の元に戻ってきて「君は翔太郎を主に持ち上げて、君達はそれを支えてくれ。そして君達はあの研究員を入口まで引っ張ってきて欲しい、死に逃げなんてさせない」とそれぞれに指示を飛ばすと二組に分かれて素直に従ってくれる。有無を言わさず相手をクローン達に丁寧に持ち上げさせ、カウントダウンも迫りつつあれば「急ぐよ」と声掛け、吹き抜けに設置された階段を上がりあの部屋を抜けて入口の方に向かって)
8378:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-12 17:38:47
…待て、フィリップ!ったく……せっかく安全なとこに居たのになんで戻ってくんだよ!っ、おい!
(戦闘中のアドレナリンも切れてきっちりとダメージを受けだ分だけの痛みに苛まれる、何処をどこまで怪我しているのかさえ分からない状態だ。相手と意識を共有してその存在を感じる事で意識を繋ぎながらクローンに肩を貸されてなんとか歩こうとする、この調子ではギリギリ脱出が間に合うかの瀬戸際辺りだろう。意地でも足を進めようとしたがその前に相手の思考回路が流れ込んでくる、慌ててそれを止めようとするがその前に変身は解除されてしまった。意識の共有が切れて生身の体に戻ればまともに体が動かないことを痛感していた。少しもしないうちに相手がクローンを引き連れて戻ってくるととりあえず文句を言うが返事がされる前に相手はテキパキとクローン達に指示を与えこちらの体を複数人が持ち上げればもう為す術はなかった。だがこの人数がいればあの研究員にもきっちり罪を数えさせることが出来る、まだ手はありそうで「他のご主人様のことも頼む」と床に伸びたままだった研究員の方も任せることにした。不安を煽るように警告音が鳴り響く中数人の相手と同じ顔の人間に持ち上げられ運ばれるというのはなんとも不釣り合いな光景でそれこそ気が遠くなりそうだ。だが相手とクローンがここに戻ってきた以上は等しく命の危機でなんとか意識を繋ぎ止めて全員が無事に脱出するのを運ばれながら見守る。カウントダウンが迫る中相手と運ばれた自分と研究員全員、そしてクローン達が研究所を出て建物を抜けて外へ出た所で地下から轟音が鳴り響いた。くぐもった重い音は全てをぶち壊した音だろう、無事に全員が助かり研究所を潰す目的も果たされれば「そろそろ降ろしてくれねぇか?」と持ち上げている彼らへと声をかけて)
8379:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-12 18:43:25
…これでもうクローンは作られることはないだろう。……、分かったよ。手を貸してくれたお礼だ
(クローン達を引き連れて戻ってくれば文句を言われるが戦闘が終わった今痩せ我慢してる場合ではなく有無を言わさず相手を持ち上げさせた。施設が破壊されても情報を引き出せるように研究員を連れ出すように相手がお願いする。準備が整うとカウントダウンに間に合うように走って研究所を後にして外に出た瞬間轟音が鳴り響いた。これでもうあの場所は二度と使えない。やっと一息ついていれば相手から下ろすように声がかかってクローン達がその通りにすれば自分も相手の横に立ち背中に腕を回して支えに行った。直ぐさま治療しなければと考えながらそうしていると指示を聞き終えたクローン達がじっと自分達を見ていることに気付く。彼らが今まで過ごしていた場所もなくなり、研究員達も地面で伸びている。あの怪力のクローンの言葉が事実なら離れると形を保てないらしいが今の爆発のせいで恐らくその磁場を発する機械も壊れてしまっただろう。となれば彼らは時間経過で消えてしまう運命だ。その事に気付いて何も言えないでいるとクローンの一体が『しょーたろ、さっきみたいに撫でて欲しい』と言い出す。すると他の個体も『ボクも!』『撫でて!』『名前呼んで』と声を上げ始めた。思わず相手と目を合わせるがそれが彼らの望みならと順番に頭を撫でたり軽い会話を交わして)
8380:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-12 20:36:29
よくやったな、フィリップ。お前も、大した活躍だ
(ようやくクローン達の上から地面へと下ろされるもののそれはそれでもう立っていられる状態ではなくその場で崩れ落ちそうになる。だがその前に相手が隣に来て支えられれば「ありがとよ、フィリップ」と礼を伝えた。だがそのやり取りもあってかクローン達はじっとこちらを見つめて何かを訴えている、見た事のある光景に思わず苦笑いを浮かべたが怪力の個体から聞いた話が正しければ彼らも長くは留まれないのだろう。そんな彼らから、相手の顔で無邪気な笑みと共にご褒美を強請られてしまえば断れるはずもない。相手に支えられながらこちらも腕を持ち上げひとりずつ頭を撫でていく、満足気な笑みをみていれば痛みも忘れてしまうというものだ。褒めて頭を撫でてをして、またひとり名前を呼んだ瞬間に満足気な笑みと共にその個体の体は崩れ去って緑色の光が宙へと霧散してしまう。ひとり、またひとりと静かに崩れ落ちて跡形もなく消えていくが誰もが満足気なのが唯一救いだった。あれだけ騒いでいた相手の幼い声がひとつずつ消えていって最後のひとりになってしまう。どうやら最後に残ったのは413番、あの怪力の個体ようので黙って俯いたままだった。気合いを入れるように息を吐くと相手の支えからゆっくり離れて彼へと近づく、なんとか腕を持ち上げて頭に手を置くと「お前のおかげでみんな助かった。ありがとな」と礼を伝えて)
8381:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-12 21:10:34
…君達のことは忘れない。それに僕は地.球.の.本,棚で繋がってるからまた力を貸してくれ
(今の状況からしても彼らにとって最期のお願いがされる。手を貸してくれたというのもあるが少しでも生まれてきて良かったと思って欲しくて相手と共に彼らの頭を撫でたり軽く抱きしめたりもした。満足した個体は嬉しそうな笑みを浮かべては淡い光を伴って霧散していく。最初こそ自分と全く同じ姿に不気味さすら感じたが今はちょっとした兄弟のようにも思えていて彼らの表情や言葉を記憶に刻み込む。あれだけ多くいた個体は一人ずつ減っていき最後に残ったのはあの怪力の個体だった。何かを考え込むように黙って俯いたままの彼に相手が息を吐くのを感じればその先の行動が分かっていつでも支えられる状態でその腕を離した。相手が彼の頭に手を置いて礼を伝えるとその瞳は揺れる。そして顔がゆっくりと相手の方を向いて『…腕とかいっぱい攻撃してごめんなさい。それと、僕らの為に怒ってくれてありがとう』と告げた。こちらからもその存在を覚えておく事と彼らが持っていた本の記憶越しにまた会える事を確信した言葉を遅れば彼は満足げな笑みを浮かべ、他の個体と同じように緑の光を伴って崩れ去り空に消えていった。その光景を見届けると再び相手の体を支えるように肩を持ち「…さて、君の傷が悪化する前に帰ろうか。まずは君の病院だ」と言いながら停めていたリ.ボ.ル.ギ.ャ.リ,ーに向かって)
8382:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-12 23:09:02
大袈裟だって言いたいとこだが…流石にこのままじゃマズそうだな
(最後にたったひとり残ったクローンをひとりにさせないために全てを押し込めて近づくと頭に手をおいて感謝を伝える、すると彼からは謝罪と感謝の言葉が返ってきてあの研究員の下から離れられたのだと安堵した。相手からは本棚越しに繋がっていることが伝えられて自然と口角があがる、クローン達は器として作られたとはいえ一時的に地.球,の,記.憶を宿していた存在ならばその記憶達を介して相手と彼らは常に繋がっている事になるだろう。ようやく満足気な笑みが見られればこちらも笑みを宿してその体が崩れ去っていくのを静かに見守っていた。これで全ては終わって体を張る必要もなくなった、安堵の息をはけば途端に姿勢が崩れそうになるがその前に相手に支えられる。ハードボイルドな探偵らしく病院なんて断りたいところだが今現在まともに立てていない身ではそんな強がり相手に通用しないだろう。素直に言う通りにすることを決めればリ,ボ,ル.ギ,ャ,リ,ーへと歩き始める、一歩踏み出す事に全身が軋む気がした。ゆっくりと格納部へと入れば気合いだけで立っていることも出来なくなって崩れ落ちるようにして床へ身を投げ出す。これでもう相手のクローンが作られることもなく、クローンがぞんざいに扱われることもなく、相手の身の安全も保証された。残るのは後始末だけだが、ここは警察に任せてもいいだろう。つまり自分の出番は終わりだ。相手の方を見あげて「ジンさんに連絡頼む、」と一言伝言を託すとそこで限界を迎えてプツンと意識を途切れさせて)
8383:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-13 00:09:41
あとは任せてくれ、相棒。
(今回は流石にダメージを受けた自覚があるようでこちらの言うことにも素直だ。体を支えながらリ,ボ,ル.ギ,ャ,リ,ーに乗り込む。格納庫に入って完全に外から区切られた空間となれば相手は力を失ったように崩れ落ちてしまって慌てて傍にしゃがみ込む。力尽きた、と言うよりも元より限界なのを気力で保っていたのだろう。そんな相手がこちらを向いて伝言が伝えられると任されたと応えて意識を失った相手の頭を軽く撫でた。それから言われた通り刃.野.刑事に連絡を取りクルーズ船の件で証言されていた研究所で爆発が起きて研究員が伸びていると伝える。その異様な状況に訝しむ口ぶりだったがそこは相手とのよしみで深く探らずすぐに人を寄越してくれることになった。次に相手の容態て本来ならばすぐに救急車でも呼ばないと行けない所だがそうなれば傷ついた経緯を説明する必要がある。流石にこの大怪我では騒ぎにならない理由をでっち上げるのも難しい。意識を失った相手の服を捲って軽い視診と触診では各所に打撲や傷はあって特に左肩と左腕は攻撃を受けて一部骨折している部分はあるが縫う必要のある傷などは見当たらない。今から連れ回すことを考えれば一度事務所で様子を見た方が良いかもしれないと判断すればリ.ボ.ル.ギ.ャ.リ.ーを事務所へと走らせた。その間所長にも連絡して治療の用意をしてもらい、ガレージに到着すれば格納部を開く。相手が起きる気配が無ければ小さく息を吐き、火事場の馬鹿力ともされる気合いで相手を持ち上げるとよりその体が休めるように事務所スペースに上がって簡易ベッドへと運んだ。その怪我の具合に驚く所長にも手伝って貰い服を脱がせ身体に付着していた血も拭うと処置を開始していく。といってもほぼ全身に傷や打撲の痕が出来ていてつい眉間にシワが寄る。分からない所は地.球.の.本.棚で調べてあらゆる所を包帯巻きにして処置を終えるが依然相手が目の覚める様子がない。閉じられた瞼を見ると胸がざわついてもう二度と目が覚めないのでは無いかという不安にも駆られる。時刻も遅くなってくれば心配な様子の所長に自分が付いているからと帰宅を促して事務所に一人となる。何か別の事をするのも落ち着かなくてベッドの脇に椅子を持ってくると祈るように相手から貰ったお守りを握りながらただ相手を見つめていて)
8384:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-13 10:14:04
…………
(リ.ボ.ル,ギ.ャ.リ.ーの中で意識を途切れさせてから探偵の体はピクリとも動くことは無かった。相手がジンさんに連絡している間も触診している間もまるでただの物体のようにそこに倒れて薄らと辛うじて息をしている状態だった。それは事務所についてからも変わらずいつもならば恥ずかしいからと全力で拒否する相手に運ばれる事も、大袈裟すぎると文句を言う包帯を巻かれる事も、相手と所長が周囲で騒がしくしていても、その瞼が上がることはなく薄く息をしているだけのモノになっていた。そして簡易ベッドに寝かされて暫く、相変わらず薄い呼吸を続けていたが体中の、特に左腕の鈍い痛みで意識が強制的に呼び戻される。あの研究所から抜け出した後気合いで立ってはいたものの痛みで意識が混濁しているのか自分が今どういう状態か直ぐに理解出来ずにいた。一度息を吹き返したように少々長めの呼吸を挟んで薄らと目を開けると「…フィ、リップ、」とうわ言のように相手の名前を呼んで)
8385:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-13 11:07:27
…………、……っ、翔太郎!
(出来ることは全てやった。だが相手が目覚める様子はなくずっと薄い呼吸をするばかりで不安ばかりが募る。処置も間違っていないはずだがやはり無理矢理にでも理由をつけて病院に運ぶべきだったかと考えが過ぎるとそもそももっと警戒するべきだったとかファングの到着を待って変身すれば良かったなどの後悔が無数に出て来る。沈みゆく思考の中でただ待つことしか出来ないでいると小さな物音が聞こえて顔を上げる。薄らと目を開けうわ言のように呼ばれると咄嗟に名前を呼んで相手に触れようとする。だが直前で相手が怪我人なのを思い出すとそっとその手を握るようにしてもう一度名前を呼ぶ。触れる体が温かい事に安堵しつつ「あれから各所に連絡を取ってから君を事務所に運んできたんだ。…僕のこと分かるかい?」と簡単な状況説明をすると容態を確認するように問いかけて)
8386:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-13 15:42:00
…そうか、あの後のこと全部やってくれたんだな。ありがとよフィリ、いっ…
(全身の痛みに苛まれてそこら中が傷んで意識が無理やりバラバラにされている、自分の居場所を探すように最も大切な人の名前を無意識に口にすれば少し時間をおいてその人の声が聞こえて手が暖かなものに包まれた。ようやく訪れた安らかな心地に意識はそちらへと引っ張られて瞼が持ち上がる、僅かに顔を横へとやるとすぐ側に座る相手の姿が見えた。こちらを覗き込む顔は安堵と心配が入り交じっている、状況を説明されるうちになぜ自分がこんな状態なのかをようやく思い出した。こちらの様子を窺う問いかけに少しでも安心できるように小さく笑うと感謝と共にこちらを握る手を握り返そうとした。しかし指を動かそうとしたその瞬間に強い痛みが走って思わず声をあげそうになる、そこでようやく自分の全身に包帯が巻かれていることに気がついてチラリと自分の体を見てから相手に目線を戻すと「ちょっと大袈裟じゃねぇか?」と冗談めかして言って)
8387:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-13 16:32:07
翔太郎!…これでも足りないくらいだ。本当は病院に運ぶべき傷だけど、ダブルとして戦って攻撃を受けたとは言えないから…。
(こちらが手を握ると相手の瞼が開いて視線がこちらを向く。心配そうに問いかければ小さな笑みで問題なく返答がされてひとまずは意識の混濁などがないことに安堵する。こちらの名前を呼んで繋がった手に力が僅かに籠るとと共に痛がる声が聞こえるとつい心配で名前を呼んで前のめりになる。どうやら腕に痛みが走っただけのようだが今の状態を確認した相手の言葉にこちらは大真面目な顔で見つめる。事態の重要性を伝える為に病院というワードを出すが自分やダブルの特殊性のせいで正当な手段での搬送を躊躇った負い目から視線は伏せられていく。だが今更四の五の言っても仕方ない。再び相手の方を見れば「少なくとも一週間は絶対安静だからね、アキちゃんにも言ってあるから」と宣言して)
8388:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-13 17:15:10
しょうがねぇよ、こんくらい寝てりゃ治るしな……一週か、がッ
(未だに体中が痛むがその全ての箇所に何らかの処置が施されてついでに包帯が巻かれているらしい、これはベッドから動くのも一苦労だろう。そもそも体を少しも動かせない状態なのは置いておくが、冗談めかしたのに対して相手は大真面目な顔で答えてさらには顔が暗くなって伏せられていく。まともに動けない怪我だと思えば本来ならば病院に行くのが正解かもしれない。だが今回は常人離れした怪力でむちゃくちゃに殴られたのだ、プロである医者がみれば人が殴った痕なのに人以上の力で殴られていることなど見抜かれてしまうだろう。負い目を感じる必要はないと本当ならば彼らにしたように頭を撫でてやりたいのだが今は全く動けなくてもどかしい気持ちだけが募った。だが次に相手が顔を上げて告げられたのは長すぎる絶対安静期間で目を見開く。ただでさえじっとしているのは苦手なのに探偵の仕事もできずに一週間も動けないだなんてありえない。反射的に抗議しようと全身に力を入れてしまう、つまりは全身の傷に障る動きをしてしまったわけで一気に痛みが押し寄せれば思考が無理やり引き裂かれ意図しない声が出て気が遠くなる。再び瞼が閉じられると「くそ、…」と朦朧とした声で呟くしかなくて)
8389:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-13 17:46:38
…今の君の状態が分かったかい? 無理に動いたらその分完治も遅れるのだから大人しくしたまえ。
(相手は自分の状態が分かってないのかその言葉も軽い。ならばと顔を上げて絶対安静の期間を伝えるとその目が見開かれた。すぐさま抗議の声が返ってくるが起き上がろうとする動作で全身の傷が響いたらしく苦痛の声があがった。これでも相手の回復力と性格を加味した期間で一般的なものより短いのだ。あまり痛い思いをしてほしくないのだが無理をしたがる相手には良い薬だろう。呆れた口調で声を掛けると今は動かない事が早く治す為に必要だと言葉を続ける。観念したように瞼が閉じられれると代わりにこちらがもう片方の手で相手の頭に手を伸ばして軽くそこを撫でる。今何より必要なのは休養だ。朦朧とした声が聞こえてくると「その間僕がずっと傍にいるから今はただ休むと良い」と伝えながら撫で続けて)
8390:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-13 18:18:38
ったく、しょうがねぇな……治療してくれてありがとな、フィリップ。アキコにも礼を言わねぇと
(体を動かそうとした反動は想像以上のもので簡単に体はベッドへと押し戻される、横から呆れた相手の声が聞こえてくればため息をつくしかなかった。不本意ではあるが相手の言う通り完治するまでは探偵業はお預けらしい。子供に言い聞かせるような口調に少々不満は持っていたものの頭を撫でられると途端にその不満は引っ込んでしまう。ついでに痛みで引き裂かれた思考もゆっくりと落ち着いていくようで結局は自分の事なのにこちらが折れるような言い草で返事をしておいた。全身が鈍い痛みに苛まれる今は相手の手が一際心地良くて違う意味で瞼が重くなっていく。気も落ち着いてくれば目を覚ましてから伝えていなかった治療の礼を伝える、そばにあるテーブルの上には二人が作業したあとがあってきっとそのもう一人は所長だろう。そうやって穏やかに撫でられるうちに痛みよりも心地良さが勝ってくる、あんな大立ち回りをした夜ならば当然だ。眠気で意識が沈みそうになるがふと相手の方を見ると「お前、今日はどこで寝るんだ?」と問いかけて)
8391:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-13 20:15:56
…ん。アキちゃんもかなり心配していたから明日にでもこの顔を見せてあげると良い。…え、そうだね…君の介抱もあるしそこのソファーで寝ようかな。
(全身に感じた痛みで自分の状態が分かったようで仕方ないという態度ではあるものの安静期間を受け入れてくれるようだ。慰めるようにその頭を撫でていると相手の気も落ち着いてきたようで瞼がまたゆっくりと落ちていきそうなのが見えた。そんな状態で相手に礼を伝えられると小さく笑う、相手の処置に必死だったが今思えばかなり気が動転していてそれを落ち着かせサポートしてくれたのが所長だった。終始心配して泣きそうにも見えた顔を思いだせば明日直接行った方が良いだろうと相手の言葉に賛同しておいた。そのまま頭を撫でていると相手の瞼が重くなっていってまた閉じていきそうになる。格納部で見た物とは違って穏やかな様子であればこのまま寝かせようと考えていたのだが相手がこちらを向いて今日の寝床について問われると目を瞬かせる。ずっと相手の容態ばかり考えていて自分の事は全部後回しだったが流石にいつもの様に今の相手と一緒に寝る訳にはいかない。その上動けない相手をサポートすることを踏まえるとすぐ側の床か来客用のソファーが適当だろう。前者は相手が難色を示すのが分かっていればソファーの方を指さしつつ「だから何かあったらいつでも呼んでくれ」と言葉を続け)
8392:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-13 21:19:28
……まぁ…………そう、だよな……動けねぇ上に一緒にも寝れねぇのか
(恐らくこちらに包帯を巻きながら所長は大騒ぎしていたのだろうが隣で騒がれてもなお目を覚まさなかったのだから相当に体は疲弊しているらしい。そんな状態からこうやって意識を取り戻すほどには回復しているのだから当然所長に直接礼を言わなければ、一週間動けない間に何を言われるのか考えればたまったものでは無いが。そうやって相手と所長の存在に感謝するがいざ眠りに落ちようとした時に相手のことを思って意識が戻ってくる。いつも通り隣で眠るのが当然いいのだが攻撃を受けた際にハッキリと骨が軋む音が聞こえていた、左側だけ肩から腕にかけて厳重に包帯が巻かれて固定されているあたり骨が折れているのだろう。それ以外の箇所も動かすだけで痛むのだから何かが触れれば同じことが起こる、おそらく無理やり同じベッドにあがれば互いが気を使ってロクに眠れない。それをゆっくりと時間をかけて飲み込むも頭を撫でられ緩まった思考では直ぐに感情が表に出てしまって眉を下げる。絶対安静期間がこういう形でも現れると思わなかった。今は離れたくない気持ちを伝えるため手を握る事もできなくて代わりに相手と目を合わせると「なら明日、起きたら一番最初にここに来てくれねぇか?」とその瞳を見つめながら頼んで)
8393:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-13 21:48:12
…そうだね。…良いよ、君が寝付くまで傍に居るし目覚める時も一緒だ。
(離れた場所で寝ると告げれば分かりやすくその眉が下がる。何も考えない本音を言うならば自分も傍で眠りたいが流石にこの狭い場所で寝るのは相手の体に負担が掛かりすぎる。しっかり睡眠をとる事も回復の為には必要なことなのだから我慢するしかないだろう。それは相手も分かっているようで何とか飲み込もうとしているが残念がるような言葉にこちらも声が落ち込んだ。だが相手の目がこちらを向いてお願いがされるとぱちりと瞬きをした後微笑んですぐに承諾をした。相手が望むならばずっとそばに居たい。目が覚めて一番に見るのが大切な相棒で恋人でありたくて約束を口にすると相手が動けない分こちらが近付いてそっと触れるだけの口付けを落とす。ゆっくりと離れながら口端を上げると「これで眠れそうかい?」と問いかけて)
8394:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-13 22:18:54
流石に子供扱いしすぎ、だ……あぁ傷のことも忘れられそうだ
(こちらの眉が下がり相手の声のトーンも下がってお互いに望むことではないのは分かっているものの今は体を回復するために別々に眠るしかない、それこそ一日も早く相手と同じベッドで眠るためには早急に傷を治さなければならないのだ。あれだけ煩わしく思った動けないという状況も相手と一緒に眠るためだと目標が出来ればすんなりと受け入れる事ができる。せめて少しでも多く相手を感じられるようにとひとつの願いを口にすればすぐさま承諾されて口角があがった。だがそれこそ子供のように寄り添うことが宣言されれば照れ臭さもあって笑って誤魔化しながら茶化したことを言おうとする、だがその前に唇が短く重なれば途端に幸せになって同時に自分から出来ないことがもどかしくて言葉は引っ込んでしまった。全身がずっしりと重く痛む中相手の手が繋がった所だけが暖かく心地良い、この温もりが無ければきっと痛みが勝って眠れないだろう。僅かに頷きいて返事をすれば再び目を閉じる、相手の存在をたしかに感じながら「おやすみフィリップ」と呟くように言って)
8395:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-13 22:55:15
おやすみ、翔太郎。
(照れくさそうに笑う相手に短く口付けを落とすとその言葉は引っ込んで再び瞼は重そうに見えてくる。そろそろ限界が近いらしい。繋いだ手はそのままに相手の返事を聞けばもう片方の手もそこに添えて両手で自らの存在を伝える。少しでも安心して眠れるように思いを込めていれば相手の目が閉じられた。こちらからも同じ言葉を送るとそのまま安らかな寝息が聞こえてくるまでその姿を見守った。呼吸が安定して深い眠りに入ったのを確認すると「…良かった」と小さく呟いてほんの少しだけ力を込めて相手の手を握ってから離した。所長に相棒が目覚めた旨のメッセージだけ送って救急箱などを片付け終えたところでずっと持っていた緊張が解けたのか一気に疲れと眠気がやってきた。雪崩込むように来客用のソファーに横になるとそのまま深い眠りについた。__ 何だか不思議な夢を見たような感覚を感じながら意識が浮かびあがって目を覚ます。久しぶりに睡眠用ではないソファーで寝たせいか体が固くなっている気がするが寝惚け眼に軽く伸びをしながら立ち上がった。約束通り相手の元に向かって「おはよう、翔太郎」と声を掛けて)
8396:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-14 07:51:21
……ん、……、…
(ゆっくりと瞼を閉じれば相手が握る方の手だけに意識が集中する、暖かく柔らかでたった一箇所だけでも全身を安らかにする心地良さだった。今日の疲労もあってか少しの間もしないうちに穏やかな眠りについてしっかりと呼吸をしながら夜の時間を過ごしていた。そして翌朝、体はいつもの時間に起きるよりも体を回復させることを優先したようで定刻になっても全く起きる気配がなかったが相手の声が聞こえれば直ぐ様意識が浮上する。だが睡眠時間は怪我を治すことに使われたのかいつもより目覚めが悪く眠気眼を薄らとあけて相手の方を見た。暫く見つめているうちに漸く昨日のやり取りを思い出して、約束通りいの一番にここへ来てくれたのだと分かれば口元が緩む。すぐにでも相手に触れたくて手を伸ばそうとするが痛みが走って動きを中断する、体中の打撲は一日寝てマシになっただろうが折れた腕は動きそうになかった。相手に触れることすらままならない状況に分かりやすく眉を下げると「おはようフィリップ、」と掠れ気味の声で返事をして)
8397:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-14 11:28:02
おはよう、ちゃんと眠れたみたいだね。…水でも持ってくるよ
(まだ多少眠気を引きずりながらも約束した通りに相手の横の椅子に座って声をかけるとゆっくりとその瞼が開いていく。普段は相手の方が目覚めが良い方だが怪我と疲労の影響もあってまだ眠気の中に居るのかとろんとした眠気眼でなかなか珍しい姿に小さく笑う。そうして見つめ合っていれば段々と意識が覚醒していったのかその口元が緩む。僅かに腕が動くも痛みでそれが中断されると分かりやすく眉が下がったのを見ればドライバーで繋がってなくともその心境は読み取れて昨日のように頭を撫でながら言葉を返した。だが若干掠れたような声にあれから何も口にしていないことに気付くと声を掛けてから手を離して簡易キッチンに向かう。コップに水を入れるまではいつもと同じだが飲むための手を捻る動作も難しそうだと考えると子供連れの依頼人のために用意してあるストローを添えた。自分の分も含め二つベッド際に持って行くとテーブルに置き、支える準備をしながら「上体は起こせそうかい?」と様子を伺って)
8398:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-14 12:30:42
お前のおかげで良く寝れた。…あぁ頼む
(まだぼんやりとする頭でも痛みだけは明確に脳内に響いて相変わらずの不自由さに気を落としていると相手の手が伸びてきて頭が撫でられる。そうすれば憂鬱な気持ちは心地良さに塗り替えられていって口元が緩んだ。朝の挨拶をしてみたものの喉に水分が足りなくて声が上手く出せない、軽く咳払いしてみたがこちらも乾いた音が鳴るだけだった。相手もこちらの声が掠れているのに気がついたようで水を用意してくれると聞けば頷いて相手を見守る。思えばあの研究所に入る前の食事が最後に何かを口にしたタイミングだった、あれだけ動いて叫んでそのままであれば体の水分も足りなくなるだろう。相手がコップを持ってきてくれるがそこにはストローが刺さっていて仕方がないとはいえその子供っぽさにやるせなさを感じる、それにあれが刺さっているからといって水を飲めるわけではないのだ。相手に声を掛けられると「大丈夫だ、」と言ってはみるものの折れている腕は当然のこと、反対の腕も打撲が酷くて動きそうにない。なんとか起き上がる勢いと腹筋で体を起こしてみるが体の各所が痛んで顔を歪めた。結局は自立で起こせたのは全体の半分くらいで残りは相手に支えられながら体を起こす。動作ひとつするのでもかなりの苦労だ、相手もあの研究所で心身共にダメージを受けているのにこちらが介護されっぱなしとは不甲斐ない。同じくらいの高さになった目線を交えると「苦労かけて悪ぃな」とばつが悪そうな顔でいい)
8399:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-14 13:00:30
ほら、素直に頼りたまえ。…構わないよ。そもそも僕の油断が招いた事態な上、ダブルの変身システムは君に負担を押し付けてしまうものだからこれくらいはさせてくれ。
(コップを運んできては起き上がれるかと問うと大丈夫だと返事がされる。だが実際の動作は緩慢で起き上がろうとして痛みに顔を歪めるのを見れば慌てて言葉を挟みつつ背中を支えてゆっくりと起こした。座っているだけでも筋力を使うだろうと自分もベッドに腰がけると相手の背中に手を添えて支えた状態でストローの刺さったコップを差し出す。一人では満足に動けないのが引っかかるのかバツの悪そうな顔で謝罪をされると軽く相手にくっついたまま大丈夫だと返す。そもそも相手がここまで怪我をしたのは自分があのカプセルに入れられたからでもあってもっと警戒していれば避けられたのかもしれない。加えてその後の戦闘でも二人で一人とはいえ使用しているのは相手の体で戦闘中受けたダメージは全部相手に刻まれることになる。真の意味で半分こ出来ない歯痒さばかりが募るがせめて介抱くらいしなければ気持ちが収まらない。「こういった時も二人で一人だろう?」といつものフレーズを口にしながら水分補給する相手の様子を見守っていて)
8400:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-14 18:10:26
な、ンな事俺は思ってねぇよ!全部俺が望んでやってる事だ。だから、まぁ…頼むぜ相棒
(普段ならば手の力を使わずとも上体を起こすことも出来ただろうが今は状況が違う、結局は相手に小言を言われながら体を起こすのを手伝って貰うことになった。不甲斐なさを感じながらもこちらを支える手はどうしても暖かく心地良い、そうして心が緩まってしまえば謝罪の言葉を口にした。だが相手は自分のせいだなんて言い出して目を瞬かせる、相手が言うことは確かに事実だがあの時体を張ってでもクローンを止める選択をしたのもそもそもこの街を守るためにダブルでいることを選択しているのも自分が望んでいるからだ。直ぐ様反論するように言うがそこで先程こちらが言った事に対して相手が思っていることも同じなのだろうと思い至ると勢いは萎んでいった。一瞬の静寂の後にいつものフレーズが出されれば数度頷く、結局は自分達の行き着く先はいつも同じだ。互いにできる事とできない事をおぎあいながらひとりでできない事をやっていく。ハードボイルドな探偵らしくニヒルに笑って少々気取った口調で言えば軽く体重を預けた。その状態でようやく水を口にすると乾いた体に水がよく澄み渡って思わず勢いよく水を飲んでしまう。あっという間にコップの中身を空にしてストローから口を離した。しかしその瞬間に勢いが良かったせいかストローから水が跳ねて口端に水滴がついてしまう、せっかく格好よく決めたのにこれでは台無しだ。慌てて拭おうとするが当然腕は動かなくて誤魔化すように相手にくっつき顔を見られないようにして)
8401:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-14 19:41:24
ああ、任せてくれ。 翔太郎?…そういえばまたして無かったね。
(大怪我をして不自由にしか動けない相手を見ればどうしても後悔の念が募る。だが致命的なことは起こらずに目的をやり遂げ今二人でここに帰ってくることが出来た。完璧で最善の選択では無かったかもしれないがきっとまた同じような事が起きても似たような結果になっただろう。怪我だってまた少しずつ治して行けば良い。いつものフレーズを口にすれば相手は数度頷いてまた自然と笑みが浮かぶ。相手からまたいつものハードボイルドを気取った口調で相棒と呼ばれると胸を暖かなものが満たして寄りかかってきた相手を軽く抱き寄せるようにくっついた。そのままコップを差し出すと凄い勢いで水が摂取されていく、あっという間にコップは空になるが何故か相手を顔を隠してしまって不思議そうに名前を呼ぶ。相手が動けない分、こちらが顔を覗き込んでみると水が跳ねたのか口端を初めとする周囲に水滴がついて濡れている事に気づくと普段はあまり見れない抜けた姿に目を細めた。そしてちょっぴり悪戯心も湧くと弾む声と共に顔を近付け濡れた口端をぺろっと舐め取ってから軽く唇を重ねる。動いてまた痛みを感じないように背中を支える手に力を込めつつ離れると「おはようのキスだ」と何事も無かったように笑って)
8402:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-14 20:35:58
っ、何みてんだよ……え、ッ?!おまえッ!……覚えとけよ…
(手痛いことも多かったが自分達がたどり着いた結果は決して間違いではなく相棒との相乗りをまた確かめあった最高にかっこいい所だったのに直後水を飲んで水滴を付けてしまうなんて形無しにも程がある。顔を隠して誤魔化そうとしたがすぐにこちらの動きに違和感を覚えたのか相手は顔を覗き込んできた。ぶっきらぼうな声を出しながらさらに顔を隠そうとしたがその前に声を掛けられその意味が分からず思わず少し顔を上げてしまう、その隙を狙ったように相手の顔が近づいてくれば唇とは違うもっと生暖かくて違う柔らかさを持つものが口端を擽って思わず固まってしまった。間髪入れずに唇が重なればこの上なく幸せなのに限りなく恥ずかしい。異なる感情を抱えてしまえば簡単にキャパオーバーを起こしてしまっておはようのキスだとすました顔を浮かべる相手に顔を真っ赤にさせながら文句を飛ばす。隠そうとしたものを暴かれ余計な恥ずかしさに襲われてしまった。悔しげにまた文句を言うが同時にこちらからは相手に近づけなくてやはりもどかしい。傷が痛まないように支えてくれているのは分かっているがどうしてももっとと願ってしまえば無理やり体を捻って相手に抱きつこうとする、腕は動かず痛みで声がでそうになるがそれも噛み殺して肩口に顔を埋めると「…早くいつもの距離に戻りてぇ」と呟いて)
8403:
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ID:415c83bff 2025-04-14 21:21:37
ふふ、こうして好きに動けるのは介抱者の特権だね。…なら君のお得意の体力で早く治したまえ。…僕も君と一緒に眠れないのは、少し寂しいから
(ぶっきらぼうな声を聞きながら水滴を舐め取って、何事も無かったように短く口付ける。ゆっくりと離れていけば相手の顔は真っ赤に染まって言ってわかりやすい変化に口元が緩んだ。普段は逃げられたりやり返されたりする事が多い分一方的に自分だけが動ける機会は珍しくてご機嫌に声を弾ませた。悔しげに向けられる文句も今は愛おしさしかなく飲み終わったコップを机に置くと楽しげに相手を見つめていた。すると相手は体を捻ってこちらを向こうとする、痛みを伴うであろう行為に静止を呼びかけようとするがその前に肩口に顔が埋まり呟きが聞こえてくれば一瞬体を止めた。それは自分も望んでいることで両腕を相手の傷に響かない程度に緩く回してハグとも言えない力加減で相手に触れる。手当に使った消毒液やガーゼの匂いにきつく巻いた包帯の感触と厚さ、お揃いの香りは感じられなくて何より相手から腕が回されていないせいでまだ非日常を引き摺っているような気分だ。いつもの偉そうな口調で言葉を返すも相手に軽く擦り寄る形で自らの顔を隠すとぽつりと昨夜から続いている素直な弱音を呟いて)
8404:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-14 22:07:40
あぁ、丈夫なのが俺の取り柄だしな……、フィリップ…俺も、寂しい…
(こちらが顔を真っ赤にしているのを相手は随分ご機嫌な顔で見ている、いつもならば捕まえて満足するまで反撃することだって出来るのにこの腕では相手を自分のテリトリーに閉じ込めることすら叶わない。肩口に顔を埋めて本音を零せば相手らしい口調で最もなことが返ってくる、そのいつも通りがこの非日常の体には良く染みて額を押し付けながら返事をした。そうやって無理やりくっついていれば相手の体もこちらへと擦り寄ってきて僅かな擽ったさに口元を緩めていると相手からも本音と思しき弱音が聞こえてくる、その願いは昨日の夜に寝床をどうするか決めた瞬間に二人が同時に抱いた思いであり怪我が完治するまではお預けになる要素で胸が嬉しさと切なさとで同時にグッと掴まれた気がした。そして詰まった息を吐き出すのと同時に同じ思いを伝える、昨日は痛みに苛まれて意識を失うように眠ったが幾分かマシになった今日は相手がいない物足りなさの方が勝ってしまうだろう。互いに顔を隠したまま痛みを無視して相手にくっついたままで「折れてない方の腕側でお前が寝るなら問題ねぇんじゃねぇか?」と打診するように問いかけ)
8405:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-14 22:52:15
…翔太郎、…流石にここじゃ狭いし、多分一緒に寝たらくっつきたくなってしまうから駄目だ
(相手と一緒にいれば介抱する距離を超えてもっとくっついていたくなってしまう。相手を受け止めて軽く抱き着いていれば背伸びしていた部分も崩れて軽く擦り寄りながら本音を口にする。相手を失うかもしれないと思った分十分にその存在を感じていたいが今はそれが出来る状態でない。言葉にすれば余計寂しくなって相手からも同じ気持ちだと聞けば腕に力がこもりそうになる代わりに相手の名前を呼んだ。互いに顔を合わせないままでいると相手がその折衷案のようなものが提案される。相手と一緒に眠れる可能性に小さく反応を示して悩み始める。要は相手の傷に響く状況にならなければ一緒に寝ても良いのだが普段でも狭いこの簡易ベッドで二人で寝るのは寝返りなどの事を考えると危険だ。それに今の状態で一緒にベッドに入った時ただ横並びで寝るだけで済むとは思えない。今みたいにもっと近付きたくなって痛みを我慢してでもくっついてしまって悪化するのが目に見えていて首を縦に振りたい気持ちを律しながらノーの返事を返す。だがそんな理性に拮抗するくらい相手を求める気持ちもあれば「…だから打撲の方が大体治って僕達の家に戻る事が出来たら、ってのはどうだい?」と次の案を出して様子伺い)
8406:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-15 07:57:12
…………そう、だな……つまり歩けるようになりゃいいんだな?なら楽勝だ、明日には帰れる。向こうのベッドの方がちょっとだけ広いし、あっちで寝る分には問題ねぇだろ
(二人でくっついているのだが怪我さえなければもっと身を寄せられるしなんならベッドで向かい合って限りなく接触面積を増やす事だって出来る。だが今は傷に障らないように緩く接触するのが精一杯だ、こちらの腕は上がらず相手の腕は背中には回っているがいつものそれとは程遠い。せっかく二人きりなのに二人の距離にいれない寂しさでなんとか一緒に寝れないかと提案してみるが相手からはノーの返事が返ってくる、確かにこんなに相手を求めている状態では隣で寝るだけでなんて満足出来る気がしない。それこそ今よりももっと無茶をして怪我を悪化させてでも相手とくっつきたくなるだろう、治療期間が延長になれば目も当てられない。その事を昨日の夜と同じくゆっくりとなんとか飲み込んで軽く頷いた。続いて出された条件も妥当な所で顔を上げると条件をさらに明確にする。骨折はもう暫くかかるだろうが打撲の方は一日寝て遥かにマシになっているのだ、明日には動き回れるくらいにはなるだろう。相手と一緒に眠るための条件が整えば気分も上がって「なんならもう立てんじゃねぇか?」と意気揚々と足を動かそうとするが筋肉に力を込めた途端そこら中が痛みだして「い゛っ」と声を漏らす、咄嗟に庇うような動きをしたせいで体のバランスは崩れ、しかし腕をつくことが出来なければ結局は相手にまた凭れかかるにして体を支えられることになると「…早く治さねぇと」と恨めしげに呟き)
8407:
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ID:415c83bff 2025-04-15 11:26:23
え、…でも君なら何とかしてしまえそうなのが怖い所だね。 ったく調子に乗ったらこれだ、君はもう少し怪我人という自覚を持ちたまえ
(流石にこの狭いベッドで寝て相手の怪我が悪化するのは見過ごせないが先程決めた一週間が経つまで一人で寝るのも耐えられる気がしない。結局はその間を取って折れた左腕はともかく全身の捻挫が治ってある程度身動き取れるようになったら、という条件をつけると相手の顔が上がる。これならば相手も早く治そうと大人しくしてくれるだろう。それでもあと数日はかかるだろうと見込んでいたが明日というワードが出てくれば目を瞬かせる。流石に無理だろうと思う一方今までのタフさを見る限り不可能とは断言出来なくてそこまで早く一緒に寝たいと思ってくれていることに困った様な照れ笑いを浮かべていた。だがその目標が出来て調子に乗ったのか足を動かそうとするが案の定痛みが走っては声を漏らしながらこちらにもたれかかって来た。ため息混じりに呆れた小言をかけながら背中をぽんぽんと優しく撫でていると恨めしげな声が聞こえてくる。早く治って欲しいと思うのはこちらも同じだ。早く元気になる為には休むのと同じくらいエネルギー摂取も大事なはずでふと良いアイデアが浮かぶと少し顔を離して目を合わせる。そして口元を緩ませると「なら、今日の朝昼ご飯は君が元気になれる特製オムライスはどうだい?」と提案して反応伺って)
8408:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-15 12:34:14
わかってる……!、…そうだな。昨日の夜から何も食ってねぇし栄養取れてピッタリだ
(怪我をするのに慣れている自覚はあって回復するのに大体どれくらいかかるかも分かっている、その見立てからしてもまだ体を動かすのは早かったのだが早く相手と一緒に眠る権利を勝ち取りたくて体を動かせば案の定の結果となった。直ぐ様相手から呆れた声が聞こえてくれば恨めしい言葉も出てしまう、背中を撫でられ宥められているようだったが何もかもがままならない事をまたも痛感させられるとこのまま不貞腐れてしまいそうだった。相手の顔が上がって自然と目を合わせる、すると小さく笑みを浮かべた相手からエネルギー補給にオムライスが提案されると途端に目を輝かせた。こちらが弱った時に相手が決まって作ってくれるそれは今や一番好きな料理になっている、これだけボロボロになった体に相手のオムライスは良く効くだろう。それにきっと、こうやって介抱されている分こちらのことを想って作ってくれるはずだ。一気に顔つきは上機嫌になるがオムライスではしゃぐのは流石にハードボイルドに反していて軽く咳払いをしてからいつも通りを心がけて返事をする。だが結局はこちらが弱っているのを見てオムライスを作ると言ってくれたことが嬉しくて口元を緩ませると「フィリップのオムライスが食いてぇ」と小さな声で願望を伝え)
8409:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-15 15:25:12
食欲も問題なさそうだ。…ん、なら直ぐに買い出しに行ってくるよ。
(背中を撫でられながら満足に動かせない事に不貞腐れたような態度を取る相手だったが目を合わせてオムライスを作ることを提案すればその目はきらきらと輝き出す。相手が一番お気に入りの料理でさほど手間もかからず、手が使えなくてもこちらから食べさせるのも難しくない。今の状況にピッタリなチョイスだろう。この様子ならば食欲がないという事も無さそうで一安心だ。子供のように上機嫌になる相手だったが自分の様子を思い返してか咳払いをして合理的な判断といった口調で賛成がされる。だがその口元は次第に緩んで崩れると小さな声で等身大の恋人からの願望が伝えられるとこちらも口角が上がる。動きを制限して不満が溜まる分食事くらいは相手が望むものを食べて欲しくてそれが自分の手料理なら嬉しくて仕方ない。だが料理をするにも材料はこの事務所になくて買いに行かなくてはならない。その間相手と離れてしまうのだがそれを誤魔化すように軽く額にキスを落としてそれを伝えると「その他にリクエストとか買ってきて欲しいものはあるかい?」と問いかけて)
8410:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-15 18:11:09
ん、…あぁ、頼んだ。他のものか……なら、アイスも頼んでいいか?
(もどかしい事やままならない事も多い状況だがだからこそここで相手がオムライスを作ってくれるのが嬉しくて一度気取って見せても結局は相手にしか見せられない顔で願いを伝えれば相手の口角も上がって更に幸せは増していく。だが直後に伝えられたのは相手が買い出しにいく旨で、つまりは少しの間相手はここを空けるようだ。一時でも離れてしまう寂しさを見透かすように頬に口付けが落ちる、もしくは相手の寂しさを紛らわす為のものだったかもしれない。お手製のオムライスのため少しの間待つことを決めつつ他に買うものがあるかを聞かれて暫し考える、直ぐに候補は浮かんで相手へと伝えた。こちらの体も散々だが相手も昨日は大変な目にあったのだ、ならば相手の体を癒せるように好きな物を食べた方がいい。だが普通のカップアイスではアイスが溶けるのと戦いながらこちらの面倒を見るのも大変だろうと思えば「ひとつの袋に二本入ってるコーヒー味のアイスがあんだ。それなら吸いながら食べるタイプだからお前の負担も少ないだろうし、そいつを食後に食べねぇか?」と提案して)
8411:
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ID:415c83bff 2025-04-15 20:40:16
アイス? 2本入りのコーヒー味の奴だね、分かった。じゃあ行ってくる
(お昼ご飯の予定が決まれば相手は幼くも見える素直な笑みを浮かべる。その為に一時的に離れるのは少し寂しいが出来るだけ早く帰ってこようと唇を落としながら心に決める。ついでに何か買う物があるかと聞けば少し悩んでからアイスがリクエストされる。自分の好きなもののチョイスに目を瞬かせるも詳細に買ってくるアイスが説明されるとしっかり記憶に留めながら食後に食べる事に頷いた。買ってくるものが決まると「何かあったらすぐ連絡してくれ、」と言い残してからベッドを出て着替えなど身支度を済ませるとそのまま事務所を出た。一人で出かけるなどあまり無くて新鮮さを感じて最寄りのスーパーに向かう。普段ならばスープやもう一品添えようと考えるが今の相手ならばオムライスだけで完結した方が良いだろう。そうして必要な材料を考えながらカゴに入れていると偶然父親と買い物に来ていたソラと出会って軽い立ち話をした。一人だと当然相手の行方を聞かれ怪我をして動けないから代わりに買い出しに来たと話せば『怪我って痛いんでしょ』泣きそうと言われてしまった。翔太郎なら大丈夫だと答えているとソラはガサゴソとカバンを漁ると例の魔法少女の指輪を取りだして『回復の魔法が使えるリングだからお兄ちゃんに渡して!』と渡される。彼女の好意を素直に受け取ることにするとまた元気になったら遊ぶ約束をして別れた。つい話し込んでしまったが時計を見ると思ったより時間か経っていて慌ててアイスコーナーに行くとちょうど相手に言われた2つ入りの物を見つけ、カゴに入れるとそのままレジで会計を済ませた。まだ春先とは言え溶けてしまわないように帰りは早足で歩き、事務所にたどり着くと「ただいま」と言いながら中に入る。テーブルに買ってきた荷物を置いてアイスだけ先に冷凍庫に入れると寝ている可能性も考えこっそり相手の様子を見に行き)
8412:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-15 21:23:00
…………遅かったじゃねぇか
(買い物に行っている間は少々寂しいもののその後に相手お手製のオムライスが待っていると思えばここは我慢だろう。支えられながら再びベッドへと寝転がると「あぁ、お前もなんかあったらすぐ連絡しろよ」と声を掛ける。本来ならば相手は外をひとりで動き回るべきでは無いのだが昨日の研究所の件で組織側も混乱しているはずだ、万が一何かあった時にはガジェット越しに連絡があるだろうと相手を見送った。最初こそ体を少しずつ動かしてどこの怪我が酷いのか探ったり足が動かないかと再び試してみたりと時間を潰していたのだがいくら待っても相手は帰ってこない。ひとりで買い物にいくのは確かに相手にとって慣れないことではあるが往復の移動の時間と買い物に少々手間取ったことを考えても帰ってこなければおかしい時間だ。道中で何かあったのでは無いかと不安になるがガジェットが反応しないあたり身の危険が迫っているわけではないらしい、相手が本当に危なくなればファングがこちらを叩き起しに来るだろう。そうとなれば何をしているのかと気になってしまって余計な思考を遮断したくて布団を被ろうとするが腕が動かなければそれさえも叶わず体を僅かに動かして口元まで布団を上げるのがやっとで眉間の皺が深くなっていった。結局は予想された時間より相手は随分と遅い時間に帰宅する、こっそりと覗き込んでくる相手を布団から出た目でジッと見つめるとなるべくいつも通りを心掛けようとするが結局は不満混じりの声で返事をすることになって)
8413:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-15 22:00:58
すまない、ちょっと色々あってね。…買い物途中にソラちゃん親子と会ったんだ。世間話と君の怪我のことを話したらこのリングをくれて、早く治す事の出来る魔法を教えて貰っていたら遅くなってしまった。
(帰りは急ぎ足で事務所で帰ってきて相手の様子を伺ってみると口元まで布団の中に埋まって唯一出ている目がジッとこちらを向いた。出かける時にはあんなに上機嫌だったが見るからにご機嫌ナナメだ。ぽつりと告げられた言葉も分かりやすく不満が伝わってきて申し訳ない気持ちも勿論あるが何とも可愛らしい反応に思えてしまう。軽く謝罪をしながらも一旦隣の椅子に座ると優しく右手を取る、そして道中彼女の親子にあったことを明かして何をしていたかを説明した。彼女から貰った澄んだ青色の指輪を見せてソラちゃんも心配していたことやその素直な気持ちを伝えながらいつもはお気に入りの指輪が付けられている小指にはめた。子供用のものとはいえ小指にはブカブカだが今の相手にはお似合いの効果の指輪でつい笑みを浮かべる。だが相手を待たさせてしまったのも事実で指輪のはめた相手の手を軽く握りながら「寂しくさせてしまったね」と呟いて)
8414:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-15 22:59:32
ソラと?…大切な指輪を貸してくれるなんて、回復したらソラとソラの親父さんにも礼を言いに行かなきゃならねぇな
(ひとりで待たされて拗ねるなんて何とも子供っぽいのだが出かける前は相手も同じくらい寂しくしていたはずなのにとつい不満を抱いてしまい動けない不満も相まってか感情を隠す事ができなかった。相手は直ぐ様こちらにやって来てベッドの傍へと座る、そして店で出会ったという意外な人物に思わずその名前を繰り返してしまった。待っている間に女子高生二人組と話し込んでいるのだろうかと要らぬ想像をしてしまっていたが全く予想外の二人に出会っていたようだ。さらに指輪を預かってきたのだと聞けばまた驚く、ソラにとって指輪は大切なもののはずだがこちらが怪我をしたと聞いて渡してくれるとは。ソラの優しさに不機嫌は一気に吹き飛ばされていつも指輪を付けている小指に青色の指輪がハマれば表情も綻ぶ。これは早く元気な姿で指輪を返しに行かなければならなさそうだ。さらに指輪をはめた手に相手の手が重なってそこは一層暖かくなる、長く留守番して不貞腐れたことを今更恥ずかしくなってくるが埋め合わせが欲しいのは事実でチラリと相手の方をみれば「海外の話だけどよ、」と切り出すと目線は向けないまま「ただいまの時も、キスするらしいな」と遠回しな言い方をして)
8415:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-15 23:36:15
ああ、魔法がバッチリ効いたと証明しなければ。…へぇ、それは初めて知ったよ。…ん。ただいま、翔太郎。
(彼女の名前を出せば驚いたように名前を繰り返す。そして預かってきた指輪を相手の小指に付けると不満げな表情は和らいで嬉しそうなものへと変わる。この街で生活してるからこその再開できっと誰に会おうとも相手の状況を説明すれば心配してくれるはずだ。自分たちの活動が確かにこの街の人と繋がっているのだと実感すれば昨日無茶をしてでもあの研究所を潰すことが出来てよかったと思うことが出来た。指輪の効果とそのお礼を言う為にまた二人に会う予定を立てながら軽くその手を握る。どうやら機嫌も治ってくれたようで今度はオムライスを作るために離れようとするがその前に突然海外の話が切り出されて動きが止まる。こちらには視線が合わないもののその後続いた言葉で何をねだられているのか察してそのいじらしさに口元がニヤケた。ひとまず普段通りのテンションで返してみるもその声色に喜びの感情が乗ってしまえば悪戯を仕掛けることも出来ずそのまま顔を寄せると唇を重ねた。今までと違ってじっくりと少し長い間ただ唇を重ね、ゆっくりと離れていくと改めて帰宅の挨拶を投げかけて)
8416:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-16 07:51:04
……、…おかえり、フィリップ
(相手が握って指輪が嵌められた指は特別暖かい、この温もりも昨日体を張ったからこそ守れたものだ。視界の端に映る青い指輪は澄んだ輝きを放っていてこれも自分がこの街に、人に、愛してもらっている証だと思えば一層その輝きは増す気がした。それはそれとしてひとりでいる間ヤキモキしたのは事実で遠回しに何が欲しいのか伝えると相手からなんて事のない返事が返ってくる、だがそこに弾んだ気持ちが乗っているのは直ぐに分かってこちらも口元を緩めて視線を相手へ向けるとそのまま唇が重なった。離れていた分を埋めるように長く重なったそこの感触にすっかり不機嫌は溶かされて代わりに相手がそばにいる幸せが満ちる、唇が離れれば帰宅の挨拶がされてこちらからも迎えの挨拶を口にした。本当はここで頬や頭を撫でてもっと相手を堪能したいのにそれが叶わないのはやはりもどかしい、早く体を動かせるようになるためにも、そしてそろそろ腹が鳴りそうになるのを回避するためにも「オムライス楽しみにしてる」と声を掛ければ口角を上げて)
8417:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-16 11:53:26
ああ、期待して待っていてくれ、
(何とも回りくどいいじらしいリクエストがあれば顔を寄せて唇を重ねる。ゆっくりと離すと相手の顔には満足げな笑みが浮かんで返ってきた出迎えの言葉に心が満たされた。もっと相手を愛でたい所ではあるが相手からオムライスを期待する言葉を向けられると自然と笑みが浮かんでまた短くキスを落としてから簡易キッチンに向かった。相手を待たせてしまった分丹精込めて作らなくてはと腕捲りをすると早速使う具材を切り始める。一品で全てを完結させる為に今日は野菜の種類も多めで具沢山仕様だ。細かく刻んで炒めると先にケチャップを入れて酸味を飛ばし、そこにご飯を加え調味料で味付けしてチキンライスを仕上げる。一旦中身を皿に避けてフライパンを綺麗にしてから火にかけてバターを投入すると事務所に良い匂いが漂い始める。ボウルに卵を割り入れて良くかき混ぜると気合いを入れるように一息入れてから熱したフライパンに投入する。くるくると菜箸でかき混ぜながら卵を熱して程よい半熟加減になったタイミングで火から離して今回は巻かずにチキンライスの上に被せた。自分でも満足のいく見た目となれば口角も上がって使用するスプーンとケチャップと一緒に相手の元へ持っていく。そして自慢げな表情で「良い感じの半熟加減に出来た」と作ったオムライスを相手に見せる。早く食べて欲しいという気持ちも高まるとオムライスは傍らのテーブルに一旦置いて相手の上体を起こすのを手伝って)
8418:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-16 12:32:46
……良い匂いだ……おぉ!すげぇ美味そう!
(相手お手製のオムライスに期待を込めれば再び短く口付けが落ちて口角はさらに上がってしまう。相手を見送った後ベッドに寝ている状態ではキッチンの様子を窺うことは出来なかったがその代わりに相手が調理する音が良く聞こえてきて音に集中するために瞼を閉じる。野菜を切る音が聞こえてくるがいつもよりその音は長くてそれだけ具材の種類が多いのだと察しがついて心が踊った。最初に一緒にシチューを作った時には野菜ひとつ切るのだって一苦労だったが今や相手に全て任せられるくらいには料理スキルだって上がったのだ。そんな変化にまた心擽られていれば今度はフライパンが用意されて具材が焼かれる音が響く、ケチャップが加わり良い匂いが広がり始めた。一度音が落ち着いて次にはバターの良い香りが事務所中に一気に広がって思わず深呼吸をする、なんとも食欲をそそる匂いが漂うなかでさらにといた卵がフライパンに流される音が響けば一層食欲は掻き立てられた。そうして相手がこちらにやってくる気配がすれば目を開け顔を向ける、そこには艶々の半熟に仕上がったオムライスがあって思わず目を大きくさせて感嘆の声をあげた。相手に補助されて上半身を起こすとさらにオムライスが良く見えて香ばしいチキンライスとバターの香りが漂ってくる、思わず良い匂いをいっぱいに吸い込めば昨日の夜から何も口にしておらず回復のため栄養を欲する体が盛大に腹の虫を鳴らして体を固める。誤魔化しきれない音量のそれに目を泳がせると「…ずっと何も食べてねぇからな」と言い訳することしか出来なくて)
8419:
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ID:415c83bff 2025-04-16 15:59:29
どうやら腹ペコのようだね。なら最後に魔法をかけて……、あーん。
(完成したオムライスを相手の元に運ぶとその目は大きく開かれて感嘆の声があがる。補助をしながら相手の上体を起こすと相手の視線はオムライスに釘付けで言葉を聞かずとも嬉しそうにしているのが伝わってきてつい笑みが浮かぶ。その様子を和やかに見ていると盛大に腹の虫の音が響いて相手がぴたりと体の動きを止めた。漫画の様な展開に軽く噴き出して目を泳がせ言い訳をしている相手の様子にくすくすと笑う。それだけ待ち遠しいと思ってくれるのが嬉しくて揶揄うような言葉を投げかけつつ持ってきたケチャップを手に取る。これも恒例になった手順だが相手が元気になれるようにと想いを込めて艶々の卵の上にケチャップでハートを描いていく。これで特製オムライスの完成だ。冷めないうちに端っこの卵の割合が多い部分をスプーンですくいあげるとそのまま相手の方を向いて口元に運ぶように差し出して)
8420:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-16 18:34:15
もっとハードボイルドなことかけよ!……ん、…んん!卵がトロトロで美味い!
(盛大に腹の音を鳴らしてしまって目を泳がせていると相手は隣で楽しげに笑っている、だが音と匂いを感じるだけで期待が高まりに高まっていたところにこんな美味しそうなオムライスが出されれば腹の虫も騒ぎ出すというものだ。相手は笑みを浮かべたままケチャップを手に取る、メイド喫茶で覚えた魔法がかかれば黄色のオムライスの上には可愛らしいハートが浮かんだ。相手が自分の為に作ってくれたオムライスに想いのこもったハートが浮かべば口元も緩んでしまう、一応は叫ぶのだがその声色には嬉しさが滲んでしまって文句などひとつもないことなどバレバレだ。スプーンで卵がたっぷりの部分がすくわれて差し出される、さながらメイド喫茶のような掛け声にはやはり恥ずかしくて口が変な形になってしまうのだが相手が作ってくれた特別なオムライスを前に我慢など出来ずに直ぐに口を開いた。つるんとした半熟の卵の衣に甘酸っぱくて香ばしいチキンライスが混ざりあって口の中いっぱいに広がっていく。咀嚼しながら子供のように感嘆の声を漏らして飲み込むと直ぐ様感想を伝える、空腹のスパイス以上に美味しいオムライスは到底一口では足りず「フィリップ、もう一口!」と次を急かして)
8421:
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ID:415c83bff 2025-04-16 19:12:06
気に入って貰えたなら何よりだ。 そんなに焦らなくても全部君のものだよ、
(形だけの文句を言われながらもたっぷりと卵の乗ったひとさじを差し出すと恥ずかしそうにもごもごさせてから口が開かれた。そのままオムライスを食べさせると見るだけで美味しいのが伝わってくる表情を浮かんで感嘆の声を上げながら咀嚼される。大好物を食べた子供のような反応に胸に幸せが募るのを感じながらその様子を見つめていれば飲み込んだ後素直な感想が伝えられてこちらもつい声が弾む。その笑顔を見るだけで買い出しに行って手料理を作った甲斐があるというものだ。更にもう一口運ぶように強請られると宥めるような事を言いつつ自然と笑みが浮かんで声も甘やかすような物になりながら今度はチキンライスが多めの部分をすくう。ピーマンや人参など種類を増やして具沢山にした分彩りも豊かな一口分をまた相手の口元に運んで)
8422:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-16 19:51:13
ん、…いろんな野菜が入ってんな。特別仕様ってことか
(ふわふわで半熟の卵も香ばしいチキンライスも皿に乗った全てが自分の為に相手が作ってくれたものだと思えば咀嚼する毎に幸せは増して、最初の一口で見せていた照れは直ぐに吹き飛び二口目を要求する。すると相手もまた幸せを滲ませながら二口目を用意してくれる、宥めるような口調は完全に子供に対するそれだが今はすっかり相手に甘やかされる幸せが勝ってしまって今度は素直に差し出されたオムライスを口に含んだ。オムライスの断面をみればいつもとは違う色がみえたが答えはすぐに分かって口の中ではチキンライスと一緒に様々な味の野菜が溢れてまた口元が緩んだ。一口ごとに新たな美味しさが出てくるチキンライスを咀嚼する、怪我をしているこちらのために栄養たっぷりにしてオムライスだけで食事を完結するようにしてくれたのだろう。相手の心遣いにまた胸が暖かくなって飲み込み感想を伝えれば「これなら明日までに歩くって目標も達成できそうだな」と子供っぽく笑いながら言い)
8423:
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ID:415c83bff 2025-04-16 20:29:21
回復する為には体にも心にも栄養は必要だろう? 君の生命力にはつくづく驚かされてばかりだ。
(急かされるまま二口目をすくって相手の口に運ぶとそれもまた相手の中に消えていく。前回との具材の違いに気付いたようで口元が緩んで感想が伝えられる。あの施設に居た時は食事はエネルギー摂取の手段でしかなくて機械的に体内に取り込むか点滴で済ませたりしていたが見た目の彩りやこうして会話をしながら食べることが何よりの栄養で活力になる事を相手との生活で学んだ。相手が嬉しそうに食べてくれるだけで自分まで幸せが満ちて何も食べずともお腹いっぱいになっていく。さらにひとすくいして相手の口元に運びながら子供っぽい言葉が聞こえてくれば本当に明日までに捻挫の方は治しそうな勢いを感じて素直な感想を口にする。つくづく自分の予想外を更新し続ける相棒で、そんな相手だからこそこうして支えたいと思うのだろう。かつてそれでド.ー.パ.ン.トに狙われたのはさておき、相手がオムライスを飲み込めばすかさずもう一口分をすくって差し出す。それを繰り返していれば少し大きめに作ったオムライスもあっという間に消えていき最後の一口分をすくうと相手の口元に差し出して)
8424:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-16 21:26:50
なら、今日の俺にとって最高のメニューだな。こんだけ栄養取りゃ直ぐに治るだろ、明日の朝にまた歩けるかチャレンジしねぇと
(チキンライスの感想を伝えればこちらが凡そ予想した通りに作っていたことが語られて相手からの想いを知れば胸は幸せで満たされていく。相手お手製の意味はさらに強まって今日の自分にとっての特別な一品を一口ごとに噛み締めながら食べ進めていく。大切な恋人から思われることが改めて幸せでこんな状況も吹き飛ばすほどに心を明るくしてくれる。怪我の治りが早いのは自覚しているがさらに栄養までたっぷり取れれば回復も早まるはずだ、目標通り明日には歩いて二人の家に帰って一緒に眠ることが出来るだろう。空きっ腹にオムライスはよく染み渡って次々差し出されるオムライスを同じくらい次々と食べていく、あっという間に最後の一口になってしまえば少々名残惜しいものの美味しさには勝てずにすぐに口の中へと入れた。あれだけ腹の虫が鳴いていたが具沢山のオムライスで腹も満たされて「ご馳走様でした。すげぇ美味かった」とまた感想を伝える。たっぷりオムライスを食べさせてもらったがどうしても口の周りにはケチャップがついてしまっていて腕を動かせない身では舌でそれを舐め取ろうとする。しかし既に甘やかされるスイッチが入ってしまっていれば途中で動きを止めて相手の方をみて「フィリップ、口にケチャップついちまった」と自己申告しながらジッと見つめて)
8425:
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ID:415c83bff 2025-04-16 22:14:54
満足して貰えたのなら何よりだ、次作る時はデミグラスソースの物にも挑戦してみたいね。
(ある意味今日だけの特別メニューである具沢山のオムライスのことを話すと相手からはご機嫌な返事がされる。明日事務所を出る夕方までに歩ければ良いという話がいつの間にか朝に移動していれば「ちゃんと治ってないと許可しないよ」と一応釘は刺しておいた。そんな話をしながらスプーンを差し出してオムライスを食べさせているとあっという間に無くなっていき、最後の一口も相手の口の中に消えていった。改めてオムライスの感想が伝えられるとこちらも緩い笑みを見せる。ここまで喜んてくれるなら作った甲斐があるものでせっかくなら手数も増やしたくて次の機会へのやる気も見せていた。そうしているとスプーンを何回も頬張っていたのもあって相手の口端にケチャップが付いていることに気付く。相手は舌で拭おうとするが早々に諦めると顔がこちらを向き、報告がされる。先程のキスといい遠回しに目で伝えてくる相手が何とも愛おしくて「本当だ」とリアクションを取りながら手を伸ばす。頬に手を添え親指で相手の唇をゆっくりなぞってケチャップを拭いとると自然な仕草で自分の口元に持ってきてぺろっと舐め取って)
8426:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-16 22:52:26
いいな、そっちも楽しみにしとかねぇと。…ん、…ぁ……ありがとな
(歩行チャレンジをさらりと朝にしたのがバレて釘が刺されてしまったが明日に打撲が治ることはほぼ確実だろう。オムライスを食べ終えたばかりだが早速次の機会に言及され、しかもそれがさらに進化したメニューであればまた目を輝かせる。また違った味わいを楽しみにしつつ口周りに残った赤い跡を自ら処理することなく相手にその存在だけを伝える。見つめていれば相手にはこちらの意図が伝わったようでいくらかその声も弾んでいるように聞こえる。頬に手を添えられて丁寧にケチャップが拭われれば自らの望みが叶えられてなぞられる指の動きにあわせて口角があがった。だがケチャップを拭った親指が自然と相手の口の中に吸い込まれていくと思わずその動作を指で追ってしまう。当たり前のように行われた仕草に照れ笑いを浮かべるも今はオムライスを作ってくれた事を含め散々甘やかしてくれた事に礼を言った。自分の食事は終わったが相手はまだ一口もオムライスを食べていない、朝から何も食べていなのでは向こうもへばってしまうだろうと「次はお前が食べてこいよ」と声をかけ)
8427:
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ID:415c83bff 2025-04-17 00:08:10
どういたしまして。お代は君の腕が治ってからの手料理にしようかな。 君が食べてる所を見るだけで割と満足なのだけど君がそういうのなら用意してくるよ
(また別のオムライスを作ることへの意気込みを見せていると相手の目が輝く。こういった時にしか作ることはあまりないが暇な時にでもレパートリーを増やしておかなければ。そしてねだられるまま相手の口周りのケチャップを親指で拭うとその口角が上がるのがよく見える。自分の親指を舐めとる仕草に視線を感じつつお礼を言われるとその頭を軽く撫でながら応えた。ここまで喜んでくれるのは嬉しいが同時に逆の立場で相手の料理も食べたくなってくるとしれっと今回のお代を完治した後の手料理の作成だと決めて様子を伺うように告げてみた。これでひとまず相手にご飯を食べさせることは出来たが相手から自分も食べるように勧められる。相手の美味しそうに食べる姿を見てかなり満足しているのだが相手を介抱するにはこちらの体力も必要だろう。勧めに頷くと一旦お皿を持ってキッチンに戻る。取り分けていたチキンライスを軽く炒め直してから皿に戻し、割った卵液をフライパンに注ぐ。自分の分ということもあって相手の分より雑に仕上げチキンライスの上に乗せるとケチャップをジグザグにかける。出来上がったオムライスを手に何処で食べるか一瞬悩むも結局は相手のベッドの隣の椅子に戻ってくるとそこに腰がけ「いただきます」と言って食べ始めて)
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