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相乗りで何処までも 【 〆 】/8437


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自分のトピックを作る
8361: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-10 20:32:07

観念したまえ。なっ…、っ…ああ!
(姿も振る舞いも真似をして自分に成りすましたつもりらしいが自分達だけの確認方法を提示すればクローンは焦り顔をみせる。それで相手も判別が着いたようでクローンの方に警戒を向けるのをみれば安堵を覚えて強気に言葉を向けた。相手がその動機を追求するもクローンが強く力を込めて苦痛の表情を見せる相手を見れば引き剥がそうと近付く。だが今の状況には似合わない無邪気な声が聞こえたかと思えば相手を強くそれに巻き込まれる形で地面に倒れてしまう。クローンは楽しそうな笑みを浮かべながら背を向け去っていこうとしていて相手に引っ張られる形で立ち上がると強く応えてその後を追いかけて奥に進む。一番奥深くであろう薄暗い空間に踏み込むと一気にその場所の照明が点灯してその姿を表す。そこは今まで見た空間で一番広く、何より自分と同じ姿のクローンが筒状のカプセルの中に入った物が大量に並べられていて「は、」と小さく声が漏れた。繋がったコードを伝って淡い緑の光が流れていて並べられたディスプレイに実験結果と思わしきデータが絶えず更新されていく。ここがクローンの生産所であり根源たる場所に固まっていると『連れて来たよ、ご主人様!』と先程のクローンの声が聞こえそちらを見る。そこには今の相手と同じく白衣を着た研究員にクローンが満面の笑みで抱き着き、その頭を『良くやったな』と頭を撫でる異様な光景が広がっていて)

8362: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-10 21:38:57


お前がフィリップのクローンを……ッ、……何処までこいつをコケにしたら気が済むんだ。フィリップは道具じゃねぇ!ただの人間で、俺の最高の相棒だ!
(研究所の最奥へ踏み込むと一斉に明かりが点る、そこにはカプセル状の装置が並んでいて中には相手と同じ顔が、クローンが眠っていた。今まさに相手と同じ姿形の体が作られそこに地.球,の.記.憶が無理やりねじ込まれているといった所か。自分と同じ顔が生成されているという異様な場所に相手は固まっている、こんな場所を見せられて正気ではいられないだろう。相手の肩に手を添えて自分の存在を伝えながら奥の方を見やる。そこには先程の個体とご主人様と呼ばれた研究員がいた。この施設の根幹たる装置を操作しているところをみるにここを仕切っている人物だろう。クローンだと分かっているのに相手と同じ顔の男が全く知らない他人に頭を撫でられているのをみればまた怒りが湧き上がる。無意識のうちに低い声で研究員へと話しかければ『クルーズ船を襲撃したのも君達だよね?いやぁそのうちのひとりが本物の運,命.の.子だなんで思わなかったなぁ』とこちらの質問を無視して軽々しい口調で話しかけられた。雑にクローン個体の頭を撫でながら『こっち戻っておいでよ。君さえ戻ってくればこれもいらないし。生体部品さえあればメモリ簡単に作れちゃうから楽なんだよねぇ』と雑談のように会話が続けられれば怒りで血が巡りすぎて長く息を吐き出した。相手を道具としか見ていない発言も、クローンの命を軽々しく扱う言動も全てが許せない。こちらが叫ぶも研究員は面倒そうにこちらを見ている、研究員に詰めよろうと動き出せば『やれ』と一言命令が下されてクローンがこちらへと向かってきて)


8363: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-11 02:11:08

…ッ、僕はもう君たちに利用される部品じゃないし、そんな存在をこれ以上もう作らせない。…っ、翔太郎、とにかく変身、わっ
(事前に自分のクローンが量産されていることは容易に想像が出来たが実際にその光景を目の当たりにすれば異様な光景に固まる。肩に相手の手が触れて少しだけ冷静になるが先程強い敵意で相手を手にかけようとしたクローンが研究員に懐き頭を撫でられていればまた目を見開いた。堂々としている様子や根幹にいる辺りここを指揮する立場の人間なのだろうが相手の問いにも場違いの軽々しい口調で話しかけられる。自分の素性は明かしていないつもりだったが運,命.の.子というワードが出てくれば小さく肩を跳ねさせ警戒態勢に入る。ただ手を動かしているだけの動作でクローンを撫でながら生体部品として戻ってくるように誘われると何処までも目的を果たすための道具としか見ていないことに怒りが募る。感情が自分の中で渦巻いてどうしようもない所を相手が代わりに叫んでくれて少し救われたような気分となった。こちらからも利用されるだけの都合のいい道具ではないと突き付けるが何処吹く風で面倒くさそうな顔をする。もう話を通じる存在ではなく先に施設を潰してしまおうと考えるが研究員が短く指示するとクローンがこちらに襲いかかってくる。例の怪力で攻撃されればひとたまりもなく、大きく振りかぶった拳を避けながら身の安全とこの場所破壊し尽くす為にも変身を持ちかける。だがメモリを構えようとした所で背後に気配と足音を感じて振り返ろうとすると何者かに抱きしめられる。それは先程部屋で見たクローン達で『つっかまえた!』と無邪気な声が聞こえて来ると共に複数人で身動きを封じられ体が持ち上げられると嫌な予感と焦りを感じて強く抵抗して)

8364: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-11 07:39:13


っ、フィリップッ!おい、止めろ!!ぐ、…
(ここまでくればもう変装の必要もないだろうと鬱陶しい白衣を脱ぎ捨ててこちらへ襲いかかってきた個体と相対する、例のメモリで怪力になっているであろう攻撃を生身で受けては一溜りもなくこちらへ突っ込んできたクローンを相手と離れる形で避けた。変身を呼びかけられるとドライバーを取り出そうとするがその前に相手から声があがってそちらを見る。そこには先程の部屋にいたクローン達に捕まり持ち上げられた相手の姿があって思わず名前を呼んだ。それにちらほらと相手を持ち上げたクローン達が反応する、静止を叫べば白衣は来ていなくとも先程出会ったこちらのことは覚えているのか少し戸惑いの表情を見せた。相手の元に走り出そうとするがその前に怪力の個体がこちらへと一気に距離を詰めてきて反応が遅れる、既に拳を振りかざしているのが見えれば咄嗟に腕でガードするが拳が左腕にめり込むとミシリと嫌な音が体の中で響いた。思わず苦悶の声を上げて地面を転がる、その間に研究員が『さっさとしろ』とクローン達に呼びかけると彼らは相手を持ち上げ移動してそのままクローンを培養するカプセルの中へと入れてしまった。顔を持ち上げた時にはガチャンとロックの音が鳴り響いて「フィリップ!」とまた名前を叫ぶことしかできなくて)


8365: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-11 11:44:51

離、せ! っ、翔太郎…!このままじゃマズイ…
(不意打ちで複数体のクローンに体を押さえられ捕まるとそのまま体が持ち上がる。一体一体はそうでもないが全力で腕と足を動かして一時的に拘束を振り払ってもすぐに別の手がこちらを捕らえて身動きが取れない。相手の必死な声が聞こえる、その名前にクローン達は先程のことを思い出してか反応し戸惑いの表情を見せた。言われるがまま動いていた所に全く違う光景や価値観にぶつかって困惑する光景は身に覚えがある。もしかしたら、と考えが浮かぶがそれが形となる前にこちらに向かってきていた相手が怪力のクローンの拳を腕で受け止めてしまっていて苦悶の声と共に地面に転がってしまうとそれも吹き飛んで相手の名前を叫んだ。だがそちらに気を取られている内に並んでいたカプセルの元に辿り着いていて空いている所に無理やり押し込められる。直後ガチャンと厳重なロックの音が響き閉じ込められたのだと悟った。思いっきりその壁を叩いてみるがびくともせず上部や下部を見ても中から開くことを想定していない、実験動物を閉じ込めるだけの場所だ。研究員がキーボードから何かを操作するとカプセルに接続された機械が作動し始めて自分の体が検索をする時と近い形で緑の淡い光を発するようになる。研究員は『やっぱり本物はガラクタと大違いだ』と興奮しながらまた何かを打ち込むとその光は上部に吸い込まれるようになり、自分の一部が引き剥がされるような強い苦痛が走って声を上げる。無理やり搾り取られるような強い衝動から逃れるために暴れて壁に手や身体をぶつけてもそれが止むことはなく、その音と対照的に心底楽しそうな声と笑い声でデータを確認する研究員との間を運んだクローン達はおろおろと視線を向けていて)

8366: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-11 12:36:45


くそ、やめろっつってんだろ!フィリップッ!!、ッ!ガっ……
(全身が、特に左腕が痛む。だがここで動かなければ目的を果たせない、下手すれば相手さえ失ってしまう。そんな焦りも虚しくクローン達は相手をカプセルの中に押し込めてしまった。やがて相手の体から先程クローンから漏れだした光であり本棚で見た緑色の光が溢れ出して研究員が手元のキーボードを操作すると緑の光が勢いよく上部へと吸い込まれ同時に相手から苦痛の声があがった。きっとあれで地.球.の.記,憶を無理やり吸い取っているのだろう。悲痛な声を上げながら狭いガラスの中で暴れる相手に肝が冷えて、だが同時に高笑いする研究員には怒りが湧き上がる。苦しむ相手の姿しか見えなくなれば無我夢中でカプセルへと駆け寄って相手の名前を呼びながらガラスを殴り、扉をこじ開けようとする。だが人間の力ではビクともしなくてそれならばと上部にある太いケーブルを引っ張り抜くか引きちぎるかしようとするがそれも外れる気配はなかった。それならばとガジェットを取り出そうとするがその前に『壊しちゃダメだよ?』と楽しげな相手の声が聞こえて同時に襟首を掴まれる。背後に怪力のクローンが迫っていたのだ。そのまま軽い動作で思いっきり後ろに投げ飛ばされてしまえば束の間の浮遊感のあと全身に強い衝撃が走って肺から無理やり空気が押し出される。どうやら投げ飛ばされて壁に激突したらしい。脳が揺れたのか視界にはいるあらゆる物が二重に見えて直後地面に突っ伏すように倒れる。無理やり顔を上げるが装置は止まっていない、脳の揺れはまだ収まらずに立ち上がれずにいた。なんとか相手へ目線を向けていれば『しょーたろ…』とひとりのクローンが呟く。それを皮切りにおろおろとしていたクローン達は相手とこちらを何度か交互に見て、やがてひとりが研究員の元へと歩き出した。それに続いてひとり、またひとりと歩き出しやがて全員が研究員の方へと向かう。『何か用?』と怪訝そうな顔を浮かべた研究員にクローンが『僕に痛いことしないで』と一言告げる。その言葉に初めて驚いた顔を見せた研究員だったがその後もクローン達は『それ止めて』『優しく頭撫でて』『しょーたろみたいにして』と次々口にしながら研究員を押さえようとして)


8367: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-11 14:40:30

ぐっ…ッ、しょうたろっ!!こ、のっ…、!っは…、翔太郎のために、この扉も開けてくれるかい
(機械が作動して無理やり地.球.の.記.憶への繋がりがこじ開けられて吸い取られていく。悲痛な声をあげながら悶えていると外からも必死な声が聞こえて顔を向ける。すぐそばに相手が来ていて自分も痛みを覚えながら近づき必死に触れようとするが厚いガラスに阻まれてそれも適わない。すぐそこに居るのに近づけなくて相手がガラスやケーブルに力を加えても壊れなかった。こちらからも何とか壊そうとするが相手の背後にあの怪力のクローンが迫ってくるのが見えれば相手の名前を叫ぶ。だがその時には遅くて襟首を掴まれ背後に勢いよく投げ飛ばされて思わず息をのんだ。ここからでも聞こえる程大きく壁にぶつかった音が響くと相手の受けたダメージに体の芯が冷える。変身後ならともかく生身に受けるには甚大な衝撃で早く相手の元に行かなくてはならないのに強くガラスを殴っても壊れてくれなかった。更にあのクローンが相手に近づこうとして居れば相手を失う恐怖に震えているとおろおろとしていたクローンが相手の名前を呼ぶ。そして二人を交互に見てから研究員の元に向かうと自分の意見とも思える言葉を告げて目を見開く。他のクローン達もそれに続き各々自らの望みや希望を口にする。研究員が押さえ込まれている中その内の一人が『いつもこうやって…』と思い出すような素振りでキーボードを操作すると上部の機械が止まった。苦痛もなくなって息を吐くがすぐに彼らの方を向けば相手の名前を出して扉の開錠を頼むとこくこく頷いてキーボードが操作される。その間研究員は『お前ら邪魔だ、やめろ!俺のいうことが聞けないのか』と叫んでいるがクローン達は従わず話を聞いてくれない研究員をじっと見つめている。やがてガチャンという音とともにロックが解除されて一人のクローン、あの時地図を書いてくれた個体が扉を開けてくれる。無理やり記憶を吸い取られたダメージは残っているがそれ以上に動かなくてはならない理由しかなくてカプセルから出てくると「ありがとう、本当に助かった」と彼らに礼を伝えてから「翔太郎!」と叫びながら相手の元に走り寄って)


8368: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-11 18:21:09


…、…あいつら……大丈夫だ、ちょっとフラついちまっただけでどうってことねぇ
(揺れで定まらない視界の中顔をあげるとクローン達が研究員の方へ詰め寄るのが見える、やがて妨害するようにその体を押さえつけ始めると驚きの声を零していた。さらには機器を操作して相手をカプセルから出すのをみれば彼らがこちらの味方をしてくれているのだと確信する、初めてモノではない扱いを受けて大切にされるという感情を知ったのかもしれない。相手がこちらへと駆け寄って来る、その頃には視界の揺れもだいぶマシになって地面に手をつき、相手の肩に手をついてゆっくりと立ち上がった。全身は痛むがそれを上回る怒りとやらなければならないことが目の前に広がっていてへばっている場合ではない、相手の方を見れば不敵な笑みを見せて正面を睨む。クローン達が研究員に群がる中であの怪力の個体だけが馬鹿にしたように他の彼らを鼻で笑ったあと『みんな後で本を抜かれちゃうね。じゃあ僕がご主人様を独り占めだ』と無邪気に、しかし敵意を含ませて笑う。その顔が相手と瓜二つであればやはり心中は複雑だがあの様子ではあの個体はまだご主人様である研究員の命令に従ってこちらに敵対する気でいるらしい。痛みを吐き出すように軽く息をついてドライバーを腰へと据えて相手と意識を共有する、紫のメモリを構えると「いくぜ相棒、これで終わらせる」と声をかけてメモリを起動させて)


8369: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-11 19:18:34

帰ったら即手当してベッド行きだからね。…っ、ああ。この悪夢はさっさと終わらせてしまおう。 変身!
(自らの意思を持って研究員に反逆するクローンに助けてもらい相手の元に駆け寄る。随分とダメージを受けたのだろう相手を支えながら一緒に立ち上がった。どう考えても大丈夫ではない状態だが今の相手に何を言っても引く事がないのは分かりきっていて解決した後の処遇について話をしながら相手の横に並ぶ。変わらず無邪気に、それでいて敵意を滲ませながら笑うクローンはあのままあの場所に居るか相棒ではない違う人に出会った時の自分の姿なのかもしれない。研究員は詰め寄ってくるクローン達を『邪魔だ!』と力の限り振り払い、突き飛ばしてから『そいつらを痛め付けたらとっておきのご褒美をやるよ』とクローンに指示を飛ばす。当たり前のことを求めて床に転がされたクローン達も搾取されモノのように扱われていても喜んで行動してしまう個体もここで止めなければ。自分の腰にもドライバーが現れ意識を共有すると緑のメモリを構えスロットにセットする。二色のメモリを使って変身を果たせば奥深く淀んだこの部屋に風が巻き起こった。それを見るとクローンも透明のメモリを使って怪物へと変化していく。相手の体はかなりダメージを受けている、ならば短期決戦にすべきで間合いを詰められないようメモリを赤と銀に変えると迫り来る怪物に熱々のシャフトを叩きつけて)


8370: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-11 20:06:28


変身ッ!そいつの体と一緒にお前らは安全な所に避難してくれ!
(何事もなく立ち上がって見せたつもりだったがこちらの体にそこそこのダメージが入っていることは意識を共有しなくてもお見通しらしい。ドライバーを腰に据えて二つのメモリを挿入して起動する、息の詰まるような薄暗い空間に風.都.の風が吹いて二色の装甲を纏った。目の前の個体もメモリを使って怪物へと変化する、相手があの夜のような悪魔の笑みを浮かべて異形の姿に変わっていくのはやはり心臓に悪かった。奥にいた研究員はクローン達を突き飛ばしていて相変わらずのモノ扱いにまた怒りの炎が揺らめく、彼らがここに居ればいつまたモノ扱いされて使い捨てられるか分からない。それに向こうが真に欲している相手の体を奪われるのもマズくて床に転がさられたクローン達に相手と共にここを離れるように言った。クローン達は口々に『分かった!』と口にして意識が抜けおちた相手の体を先程のように担ぎ上げてこの場を離れていく、彼らを守るように立ち塞がって相手と意志を合わせればメモリを赤と銀へと変えた。装甲を纏っているとはいえあの怪力をこれ以上受けるのは体に悪い、間合いを詰めさせないようにシャフトを振るって時折炎を纏わせダメージを叩き込む。怪物は唸るような声をあげるがシャフトを腕で無理やり受け止めると同時にこちらを心配するように『左腕が痛そうだね、翔太郎』と相手の声でいつもの様に優しく語りかけてくる。先程受けた拳のせいで左腕が痛むのは事実で更にそこに相手の声が加われば動揺させられてしまって無意識に左腕を引いてしまう。そうやってできた僅かな隙を敵は見逃さず更にそこを壊そうと左肩に思いっきり拳を打ち込まれてしまった。骨まで響くような痛みに「が、ァ…」と今度はこちらを呻き声を出し後ろへよろめきながらもシャフトを薙いで敵との間合いを取って)


8371: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-11 20:51:27

っ、翔太郎!! 君、急いで入口の扉を開けてきてくれるかい、今すぐにだ
(変身して怪物と対峙しながら相手が意識を失った自分の身を避難させるように指示する。クローン達は元気に返事をして移動させていくのを見届けながらメモリを切り替え中距離を保ちながらシャフトを振るう。確実にダメージは入っているが怪物はこの場に似合わない優しい声で相手を心配すり言葉をかけ左側から動揺が伝わってくる。無意識に左腕を引いて出来た隙にさらなる拳が左肩に命中すると激しい痛みが走った。弱点に追い打ちをかけるような攻撃に思わず相手の名を叫んでシャフトを間合いを取りつつ相手の左腕を庇うようにして立つ。これ以上攻撃を受けたらマズイ、やはり相手の体を使うべきでは無いがここが奥まった場所にあることに加え閉鎖空間であればファングの侵入経路はない。こちらの体も万全ではないがそれに頼らざるを得ない状況であれば体を運び終えて様子を窺っていたクローンの一人にこの施設の初めの扉を開けてくるように強く指示を出す。強く頷く去っていくのを見れば再び怪物の方を見る。今の状況では向こうの方が有利だ、どうするべきかと悩んでいればその背後にクローンを製造する機械が目に入る。ここは彼らのフィールドであるが逆を返せば守らなくてはならない場所でもある。あのクローンが自分と同じようにあの研究員や研究員のモノを守りたいのだと仮定すれば「翔太郎、作戦変更だ。先に装置の方から片付けるよ」と声を掛け左側を青のメモリに変えマグナムを構える。それをクローンの入ったカプセルの方に向けると研究員と怪物の顔色が変わり、引き金を引いて炸裂弾を放つと怪物は『ご主人様の大事な場所っ!』と言いながら庇う為か自ら当たりに行き)


8372: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-11 22:34:42


了解だ!…っ、…いい加減にしろ!今の聞こえなかったのか!お前がいくら体張ったってご主人様はお前のことを全然大切にしてねぇんだぞ!目ぇ覚ませ!!
(左腕が集中的に攻撃され焼け落ちそうなほど痛む、だが相手の安全面とファングがここに来れないことを考えてもこのまま勝ち切るしか道は無い。あの怪力をどうすべきかと考えているうちに相手の思考が流れ込んでくる、相手の体もクローンもこの場から去って守りながら戦う必要はなくなって寧ろその立場にあるのは向こうの方だ。相手の作戦にこちらも逆転の機運を見ると相手がこちらを窺っていた個体に入口を確保するよう頼んで退路を開く、息を合わせて左側のメモリを変えるとマグナムを構えてカプセルに向けて炸裂弾を放った。すると怪物は今までで一番必死な声色で叫んで自ら弾へと当たりにいく、相手と同じ声色の悲痛な声は嫌に耳に響いた。しかしその奥で研究員が『あーだめだ!独りじゃ壁が足りないよ。その装置壊させるなよ!』と叫んでいて怒りで吐き出す息が震える。ここまできても奴はクローンを吐いて捨てるほどのモノにしか見ていない、そんな扱いなのに未だご主人様と奴を慕おうとする怪物にも腹が立った。きっと次の弾を放っても怪物は、中身が相手と同じ顔の男は自ら攻撃に当たりにいくだろう。長距離の利点を捨てるように地面に転がる怪物に近づけば馬乗りになって右腕でその体を押さえつける、これ以上自ら被弾させないために、だ。怒りの声で呼びかけるが怪物は『うるさいうるさい!』とまるで駄々をこねるように叫ぶ。ダメージを受けた怪物は力は弱まっているものの拘束から抜けようと暴れてこちらの体を殴る蹴るしてくる。それを力で押さえつけながら燃えるように痛む左腕を無理やりあげると次々と炸裂弾を放ってカプセルを破壊していった。下にいる怪物が『やめて!』と悲痛に叫ぶのを無視してカプセルを壊し切る、最後にクローン装置の根幹であろう先程研究員が操作していた機体に銃口を向けると「これで最後だ!」と叫んでクローン装置を破壊し尽くして)


8373: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-12 00:42:34

…すまない、だけどこれで君も奴から解放されるはずだ。
(怪物自身ではなくそれが大切にしているものに標的を決め炸裂弾を放つ。すると怪物はそこに飛び込んできて攻撃が当たる。クローンの悲痛な声が響く中、研究員は相変わらず身勝手な指示を飛ばしている。何処までも便利なモノかそれ以下にしか思ってない態度に怒りは募るが相手が長距離武器であるにも関わらず怪物に近付いてその体に馬乗りになった。自ら攻撃を受ける距離に入って行く事に困惑するも共有する意識でその考えが伝わってくれば自分を負傷させた存在にも相変わらずだと思いつつ右腕で体を押さえて言葉が届くようにする。聞きたくないとばかりに駄々をこね、拘束を逃れるために暴れる手や足がぶつけられると体が痛むが逃す訳にはいかない。押さえ込んだままマグナムで炸裂弾を放てばあの頑丈なカプセルも壊れて悲痛な声があがる。先程よりもずっと子供っぽく懇願するクローンをちらりと見てから心臓部となる機体に銃口を向け弾を命中させると大きな爆発を起こして装置は跡形もなく破壊された。これでもう苦しむ存在が生まれることは無い。それと同時に怪物の抵抗の手は止まって力が抜けたように落ちるとその姿も元の人間の姿に戻っていく。非道なクローンの製造所だとしてもクローン達の小さく狭い世界と価値観にとって大切なものを破壊したのには変わりない。啜り泣くような姿は自分と同じ顔でありながら酷く幼く見えてぽつぽつと謝罪と慰めの言葉をかける。一方で研究員の男は装置を全て破壊されるのを見ると苛立ちを込めた声を上げ『こいつらは倒せないし装置も守れないしでせっかく期待してやってたのに、この約立たずが!』とクローンになじるような罵声を浴びせるのを聞けば「それが自分に尽くしてくれた者への言葉かい?」とこちらも苛立ちが隠せずにいて)



8374: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-12 08:10:49


……そもそも俺の相棒のクローンを作ってたってのが気に入らねぇが、あいつらを良いように使って挙句役立たずだと?…そんなの許されるはずがねぇ、お前には必ず罪を数えてもらう
(この研究所の根幹であるクローン装置を破壊し尽くすと押さえつけていた怪物の体が溶けて中から相手と同じ顔の人間が出てくる。あれだけ悪意のある顔をしていたのに言いつけを守れなかった子供のように啜り泣くのを見れば相手が慰めの言葉をかける間に手を伸ばして優しく数度頭を撫でてから頬を伝った涙を親指の腹で拭った。だがこの光景を見ても研究員は相変わらずの言い草で静かな怒りが湧き上がる、ゆっくりと立ち上がると体が軋むが痛みよりも怒りが上回って赤い複眼の下から研究員を睨みつけた。そして左手を持ち上げ研究員を指差す、相棒の尊厳を踏み躙ったことも風.都,を嬉々として泣かせようとしていることも、この街の探偵として許すことはできない。だが研究員は『こうなったら…このままで終わると思うなよ?』と苛立ちのままに透明のメモリを取り出す、但し中には淡い緑色の光が見えてそれを自らの肩に突き刺した。メモリを突き刺した部分が異様に盛り上がり先程の怪力のド,ー,パ,ン,トになるつもりかと身構える、しかし肩の変異は中途半端なところで止まり他の箇所にも異形は現れるが完全には変化しなかった。中途半端に怪物の姿が入り交じった所で研究員は苦悶の声で叫び暴れ始めて『あああああ痛い!!くそ!全然ダメじゃないか!こんなもの作りやがって!お前達のせいだ!お前達が出来損ないだから!!』とクローン達を責めるように叫ぶ。強く奥歯を噛み締めていると自ら壁に頭や腕をぶつけて暴れていた研究員の背後にあった壁が崩れ落ちる、その向こうにはデータベースらしき機器が見えて「一気にぶっ飛ばす必要がありそうだな」とマグナムを軽く振り)


8375: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-12 12:29:42

他人をモノのように扱って自分はその後ろでふんずり返ってだけでいい物が出来る訳がないだろう。ああ、終わらせるよ翔太郎。
(ここまで健気に体を張って尽くしてくれるのに研究員はそれすら役立たずだと一蹴する。左側から強い怒りが伝わってくるが自分もそれは同じだ。左手で罪を数えるべき人物に指を突きつけるが研究員は苛立ちのままクローンが使っていた透明のメモリを取り出す。だがその中には淡い緑の光が閉じ込められていて肩に刺すとすぐさまそこが盛り上がるが変化が起こすのは中途半端な箇所だけで完全に変化しきることはない。怪物になりきる事が出来ずにその毒素を人間の体で受けて苦悶の声で暴れるがそれは先程自分が受けたものであり、今まで何体ものクローンが受けた苦痛だ。自業自得だと非難するように言葉を叫び、研究員がぶつかった壁の後ろにデータベースの機械が見えれば強く頷きながらメモリを装填したをマグナムを構える。マ.キ.シ.マ.ム.ド.ラ.イ.ブを発動させ赤い光弾を複数射出し、怪物となった研究員と背後の機械に命中させる。高温の炎が燃やし尽くしてしまえはデータの抽出はもう難しいだろう。研究員の体からメモリが排出されたが不完全な物を使ったせいか体に変異が残ったままで後遺症に呻き声をあげている。これでひとまずは目的を果たしたと安堵の息をつくが急にけたたましい警報音が鳴り響く。「な、何事だい」と困惑の声をあげると地面に転がったままのクローンが『前にご主人様が、ここには機密保持の為の装置があるって言ってたから多分それだと思う…』と告げて)

8376: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-12 15:17:24


っ、…あいつここを跡形もなく消し飛ばす気か?最後まで好き勝手やりやがって!いくぞ、
(中途半端にド.ー,パ,ン,ト.化し苦しみ悶えながらなおクローン達への罵倒を続ける研究員にひとつの銃口を向け二人分の怒りを乗せてマ.キ.シ,マ,ム.ド,ラ.イブを放つ。あのクルーズ船でみたプレゼンからこの研究所を歩いている間に二人で溜め込んだ怒りを全て詰め込んで燃えるように熱い光弾を放てば、光弾が研究員と壁の向こうに見えたデータベースを破壊し尽くしてゆっくりと息を吐いた。だが直後に警報音が鳴り響くと思わず周囲を見る、相手と共に困惑していれば床に転がったままのクローンがこの音の正体を告げた。おあつらえ向きにカウントダウンのような音が響いてくれば何をする気かは聞かなくとも分かる、どうやらあの身勝手な男は身内である組織の人間にすら欠片ほどの研究結果も与えたくないらしい。となればここから直ぐに出た方がいいだろう。だが一直線に出口には向かわず床に転がったままの個体に近づいていけば彼はキョトンとした顔でこちらを見た。腕を掴んで声をかければ『僕らはそもそもこの研究所内に発せられていた特殊な磁場の中でなければ体を保てないから長時間離れる事は…』と難しいことを言い出したがそれを無視して腕を引っ張り上げようとする。しかし戦闘中で忘れていた体中の痛みが思い出したように駆け巡るとまともに引っ張り起こすことさえ出来ずにその場に崩れ落ちそうになる。だが地面に着く前に腕を掴んでいた彼に逆に支えられてしまうと予想外のことに意識が呼び起こされて彼の方を見た。肩を貸すように体勢が変われば『行くよ』とぶっきらぼうに言われてそのまま出口へ向かって歩き始めて)


8377: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-12 16:46:48

っ、…少しの間、翔太郎を頼むよ。
(悪夢のような光景の元凶を消し飛ばしたが一息つく暇もなく警報音が鳴り響く。クローンがその正体を告げてカウントダウンがされるとその用意周到さと執着に仮面の下で眉を顰めた。このままでは自分たち諸共破壊されてしまう。早く出なければと思うが何とも相手らしい思考が流れてくればクローンの元に向かって腕を掴む。本人は意味が分からないと言った声でここ以外では長く形を保てないと返事をする。クローンを自分の手元に置く為の細工にまた気分が悪くなるが気にせず相手が腕を引こうとすると痛みが走った。崩れ落ちそうになった体をクローンが支え肩を持たれる形で歩き始める。その姿に先程までの敵意はなく、ぶっきらぼうなことを言う横顔を見れば彼に相棒を託すように声を掛けてからドライバーを閉じた。意識が元の体に戻すと運んでくれたクローン達が自分の顔を覗き込んでいた所で少々びっくりしたが運んでくれた礼を言いながら起き上がる。待機させたリ.ボ.ル.ギ.ャ.リ,ーを入口まで来るように呼び出すようにしてからクローン達に「翔太郎を入口まで運ぶの手伝ってくれるかい?」とお願いすると彼らの目は輝いて『うん!』と元気な返事がされて皆で生産所への道を急いだ。皆を引き連れて相手の元に戻ってきて「君は翔太郎を主に持ち上げて、君達はそれを支えてくれ。そして君達はあの研究員を入口まで引っ張ってきて欲しい、死に逃げなんてさせない」とそれぞれに指示を飛ばすと二組に分かれて素直に従ってくれる。有無を言わさず相手をクローン達に丁寧に持ち上げさせ、カウントダウンも迫りつつあれば「急ぐよ」と声掛け、吹き抜けに設置された階段を上がりあの部屋を抜けて入口の方に向かって)


8378: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-12 17:38:47


…待て、フィリップ!ったく……せっかく安全なとこに居たのになんで戻ってくんだよ!っ、おい!
(戦闘中のアドレナリンも切れてきっちりとダメージを受けだ分だけの痛みに苛まれる、何処をどこまで怪我しているのかさえ分からない状態だ。相手と意識を共有してその存在を感じる事で意識を繋ぎながらクローンに肩を貸されてなんとか歩こうとする、この調子ではギリギリ脱出が間に合うかの瀬戸際辺りだろう。意地でも足を進めようとしたがその前に相手の思考回路が流れ込んでくる、慌ててそれを止めようとするがその前に変身は解除されてしまった。意識の共有が切れて生身の体に戻ればまともに体が動かないことを痛感していた。少しもしないうちに相手がクローンを引き連れて戻ってくるととりあえず文句を言うが返事がされる前に相手はテキパキとクローン達に指示を与えこちらの体を複数人が持ち上げればもう為す術はなかった。だがこの人数がいればあの研究員にもきっちり罪を数えさせることが出来る、まだ手はありそうで「他のご主人様のことも頼む」と床に伸びたままだった研究員の方も任せることにした。不安を煽るように警告音が鳴り響く中数人の相手と同じ顔の人間に持ち上げられ運ばれるというのはなんとも不釣り合いな光景でそれこそ気が遠くなりそうだ。だが相手とクローンがここに戻ってきた以上は等しく命の危機でなんとか意識を繋ぎ止めて全員が無事に脱出するのを運ばれながら見守る。カウントダウンが迫る中相手と運ばれた自分と研究員全員、そしてクローン達が研究所を出て建物を抜けて外へ出た所で地下から轟音が鳴り響いた。くぐもった重い音は全てをぶち壊した音だろう、無事に全員が助かり研究所を潰す目的も果たされれば「そろそろ降ろしてくれねぇか?」と持ち上げている彼らへと声をかけて)


8379: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-12 18:43:25

…これでもうクローンは作られることはないだろう。……、分かったよ。手を貸してくれたお礼だ
(クローン達を引き連れて戻ってくれば文句を言われるが戦闘が終わった今痩せ我慢してる場合ではなく有無を言わさず相手を持ち上げさせた。施設が破壊されても情報を引き出せるように研究員を連れ出すように相手がお願いする。準備が整うとカウントダウンに間に合うように走って研究所を後にして外に出た瞬間轟音が鳴り響いた。これでもうあの場所は二度と使えない。やっと一息ついていれば相手から下ろすように声がかかってクローン達がその通りにすれば自分も相手の横に立ち背中に腕を回して支えに行った。直ぐさま治療しなければと考えながらそうしていると指示を聞き終えたクローン達がじっと自分達を見ていることに気付く。彼らが今まで過ごしていた場所もなくなり、研究員達も地面で伸びている。あの怪力のクローンの言葉が事実なら離れると形を保てないらしいが今の爆発のせいで恐らくその磁場を発する機械も壊れてしまっただろう。となれば彼らは時間経過で消えてしまう運命だ。その事に気付いて何も言えないでいるとクローンの一体が『しょーたろ、さっきみたいに撫でて欲しい』と言い出す。すると他の個体も『ボクも!』『撫でて!』『名前呼んで』と声を上げ始めた。思わず相手と目を合わせるがそれが彼らの望みならと順番に頭を撫でたり軽い会話を交わして)

8380: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-12 20:36:29


よくやったな、フィリップ。お前も、大した活躍だ
(ようやくクローン達の上から地面へと下ろされるもののそれはそれでもう立っていられる状態ではなくその場で崩れ落ちそうになる。だがその前に相手が隣に来て支えられれば「ありがとよ、フィリップ」と礼を伝えた。だがそのやり取りもあってかクローン達はじっとこちらを見つめて何かを訴えている、見た事のある光景に思わず苦笑いを浮かべたが怪力の個体から聞いた話が正しければ彼らも長くは留まれないのだろう。そんな彼らから、相手の顔で無邪気な笑みと共にご褒美を強請られてしまえば断れるはずもない。相手に支えられながらこちらも腕を持ち上げひとりずつ頭を撫でていく、満足気な笑みをみていれば痛みも忘れてしまうというものだ。褒めて頭を撫でてをして、またひとり名前を呼んだ瞬間に満足気な笑みと共にその個体の体は崩れ去って緑色の光が宙へと霧散してしまう。ひとり、またひとりと静かに崩れ落ちて跡形もなく消えていくが誰もが満足気なのが唯一救いだった。あれだけ騒いでいた相手の幼い声がひとつずつ消えていって最後のひとりになってしまう。どうやら最後に残ったのは413番、あの怪力の個体ようので黙って俯いたままだった。気合いを入れるように息を吐くと相手の支えからゆっくり離れて彼へと近づく、なんとか腕を持ち上げて頭に手を置くと「お前のおかげでみんな助かった。ありがとな」と礼を伝えて)


8381: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-12 21:10:34

…君達のことは忘れない。それに僕は地.球.の.本,棚で繋がってるからまた力を貸してくれ
(今の状況からしても彼らにとって最期のお願いがされる。手を貸してくれたというのもあるが少しでも生まれてきて良かったと思って欲しくて相手と共に彼らの頭を撫でたり軽く抱きしめたりもした。満足した個体は嬉しそうな笑みを浮かべては淡い光を伴って霧散していく。最初こそ自分と全く同じ姿に不気味さすら感じたが今はちょっとした兄弟のようにも思えていて彼らの表情や言葉を記憶に刻み込む。あれだけ多くいた個体は一人ずつ減っていき最後に残ったのはあの怪力の個体だった。何かを考え込むように黙って俯いたままの彼に相手が息を吐くのを感じればその先の行動が分かっていつでも支えられる状態でその腕を離した。相手が彼の頭に手を置いて礼を伝えるとその瞳は揺れる。そして顔がゆっくりと相手の方を向いて『…腕とかいっぱい攻撃してごめんなさい。それと、僕らの為に怒ってくれてありがとう』と告げた。こちらからもその存在を覚えておく事と彼らが持っていた本の記憶越しにまた会える事を確信した言葉を遅れば彼は満足げな笑みを浮かべ、他の個体と同じように緑の光を伴って崩れ去り空に消えていった。その光景を見届けると再び相手の体を支えるように肩を持ち「…さて、君の傷が悪化する前に帰ろうか。まずは君の病院だ」と言いながら停めていたリ.ボ.ル.ギ.ャ.リ,ーに向かって)



8382: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-12 23:09:02


大袈裟だって言いたいとこだが…流石にこのままじゃマズそうだな
(最後にたったひとり残ったクローンをひとりにさせないために全てを押し込めて近づくと頭に手をおいて感謝を伝える、すると彼からは謝罪と感謝の言葉が返ってきてあの研究員の下から離れられたのだと安堵した。相手からは本棚越しに繋がっていることが伝えられて自然と口角があがる、クローン達は器として作られたとはいえ一時的に地.球,の,記.憶を宿していた存在ならばその記憶達を介して相手と彼らは常に繋がっている事になるだろう。ようやく満足気な笑みが見られればこちらも笑みを宿してその体が崩れ去っていくのを静かに見守っていた。これで全ては終わって体を張る必要もなくなった、安堵の息をはけば途端に姿勢が崩れそうになるがその前に相手に支えられる。ハードボイルドな探偵らしく病院なんて断りたいところだが今現在まともに立てていない身ではそんな強がり相手に通用しないだろう。素直に言う通りにすることを決めればリ,ボ,ル.ギ,ャ,リ,ーへと歩き始める、一歩踏み出す事に全身が軋む気がした。ゆっくりと格納部へと入れば気合いだけで立っていることも出来なくなって崩れ落ちるようにして床へ身を投げ出す。これでもう相手のクローンが作られることもなく、クローンがぞんざいに扱われることもなく、相手の身の安全も保証された。残るのは後始末だけだが、ここは警察に任せてもいいだろう。つまり自分の出番は終わりだ。相手の方を見あげて「ジンさんに連絡頼む、」と一言伝言を託すとそこで限界を迎えてプツンと意識を途切れさせて)


8383: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-13 00:09:41

あとは任せてくれ、相棒。
(今回は流石にダメージを受けた自覚があるようでこちらの言うことにも素直だ。体を支えながらリ,ボ,ル.ギ,ャ,リ,ーに乗り込む。格納庫に入って完全に外から区切られた空間となれば相手は力を失ったように崩れ落ちてしまって慌てて傍にしゃがみ込む。力尽きた、と言うよりも元より限界なのを気力で保っていたのだろう。そんな相手がこちらを向いて伝言が伝えられると任されたと応えて意識を失った相手の頭を軽く撫でた。それから言われた通り刃.野.刑事に連絡を取りクルーズ船の件で証言されていた研究所で爆発が起きて研究員が伸びていると伝える。その異様な状況に訝しむ口ぶりだったがそこは相手とのよしみで深く探らずすぐに人を寄越してくれることになった。次に相手の容態て本来ならばすぐに救急車でも呼ばないと行けない所だがそうなれば傷ついた経緯を説明する必要がある。流石にこの大怪我では騒ぎにならない理由をでっち上げるのも難しい。意識を失った相手の服を捲って軽い視診と触診では各所に打撲や傷はあって特に左肩と左腕は攻撃を受けて一部骨折している部分はあるが縫う必要のある傷などは見当たらない。今から連れ回すことを考えれば一度事務所で様子を見た方が良いかもしれないと判断すればリ.ボ.ル.ギ.ャ.リ.ーを事務所へと走らせた。その間所長にも連絡して治療の用意をしてもらい、ガレージに到着すれば格納部を開く。相手が起きる気配が無ければ小さく息を吐き、火事場の馬鹿力ともされる気合いで相手を持ち上げるとよりその体が休めるように事務所スペースに上がって簡易ベッドへと運んだ。その怪我の具合に驚く所長にも手伝って貰い服を脱がせ身体に付着していた血も拭うと処置を開始していく。といってもほぼ全身に傷や打撲の痕が出来ていてつい眉間にシワが寄る。分からない所は地.球.の.本.棚で調べてあらゆる所を包帯巻きにして処置を終えるが依然相手が目の覚める様子がない。閉じられた瞼を見ると胸がざわついてもう二度と目が覚めないのでは無いかという不安にも駆られる。時刻も遅くなってくれば心配な様子の所長に自分が付いているからと帰宅を促して事務所に一人となる。何か別の事をするのも落ち着かなくてベッドの脇に椅子を持ってくると祈るように相手から貰ったお守りを握りながらただ相手を見つめていて)

8384: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-13 10:14:04


…………
(リ.ボ.ル,ギ.ャ.リ.ーの中で意識を途切れさせてから探偵の体はピクリとも動くことは無かった。相手がジンさんに連絡している間も触診している間もまるでただの物体のようにそこに倒れて薄らと辛うじて息をしている状態だった。それは事務所についてからも変わらずいつもならば恥ずかしいからと全力で拒否する相手に運ばれる事も、大袈裟すぎると文句を言う包帯を巻かれる事も、相手と所長が周囲で騒がしくしていても、その瞼が上がることはなく薄く息をしているだけのモノになっていた。そして簡易ベッドに寝かされて暫く、相変わらず薄い呼吸を続けていたが体中の、特に左腕の鈍い痛みで意識が強制的に呼び戻される。あの研究所から抜け出した後気合いで立ってはいたものの痛みで意識が混濁しているのか自分が今どういう状態か直ぐに理解出来ずにいた。一度息を吹き返したように少々長めの呼吸を挟んで薄らと目を開けると「…フィ、リップ、」とうわ言のように相手の名前を呼んで)


8385: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-13 11:07:27

…………、……っ、翔太郎!
(出来ることは全てやった。だが相手が目覚める様子はなくずっと薄い呼吸をするばかりで不安ばかりが募る。処置も間違っていないはずだがやはり無理矢理にでも理由をつけて病院に運ぶべきだったかと考えが過ぎるとそもそももっと警戒するべきだったとかファングの到着を待って変身すれば良かったなどの後悔が無数に出て来る。沈みゆく思考の中でただ待つことしか出来ないでいると小さな物音が聞こえて顔を上げる。薄らと目を開けうわ言のように呼ばれると咄嗟に名前を呼んで相手に触れようとする。だが直前で相手が怪我人なのを思い出すとそっとその手を握るようにしてもう一度名前を呼ぶ。触れる体が温かい事に安堵しつつ「あれから各所に連絡を取ってから君を事務所に運んできたんだ。…僕のこと分かるかい?」と簡単な状況説明をすると容態を確認するように問いかけて)

8386: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-13 15:42:00


…そうか、あの後のこと全部やってくれたんだな。ありがとよフィリ、いっ…
(全身の痛みに苛まれてそこら中が傷んで意識が無理やりバラバラにされている、自分の居場所を探すように最も大切な人の名前を無意識に口にすれば少し時間をおいてその人の声が聞こえて手が暖かなものに包まれた。ようやく訪れた安らかな心地に意識はそちらへと引っ張られて瞼が持ち上がる、僅かに顔を横へとやるとすぐ側に座る相手の姿が見えた。こちらを覗き込む顔は安堵と心配が入り交じっている、状況を説明されるうちになぜ自分がこんな状態なのかをようやく思い出した。こちらの様子を窺う問いかけに少しでも安心できるように小さく笑うと感謝と共にこちらを握る手を握り返そうとした。しかし指を動かそうとしたその瞬間に強い痛みが走って思わず声をあげそうになる、そこでようやく自分の全身に包帯が巻かれていることに気がついてチラリと自分の体を見てから相手に目線を戻すと「ちょっと大袈裟じゃねぇか?」と冗談めかして言って)


8387: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-13 16:32:07

翔太郎!…これでも足りないくらいだ。本当は病院に運ぶべき傷だけど、ダブルとして戦って攻撃を受けたとは言えないから…。
(こちらが手を握ると相手の瞼が開いて視線がこちらを向く。心配そうに問いかければ小さな笑みで問題なく返答がされてひとまずは意識の混濁などがないことに安堵する。こちらの名前を呼んで繋がった手に力が僅かに籠るとと共に痛がる声が聞こえるとつい心配で名前を呼んで前のめりになる。どうやら腕に痛みが走っただけのようだが今の状態を確認した相手の言葉にこちらは大真面目な顔で見つめる。事態の重要性を伝える為に病院というワードを出すが自分やダブルの特殊性のせいで正当な手段での搬送を躊躇った負い目から視線は伏せられていく。だが今更四の五の言っても仕方ない。再び相手の方を見れば「少なくとも一週間は絶対安静だからね、アキちゃんにも言ってあるから」と宣言して)

8388: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-13 17:15:10


しょうがねぇよ、こんくらい寝てりゃ治るしな……一週か、がッ
(未だに体中が痛むがその全ての箇所に何らかの処置が施されてついでに包帯が巻かれているらしい、これはベッドから動くのも一苦労だろう。そもそも体を少しも動かせない状態なのは置いておくが、冗談めかしたのに対して相手は大真面目な顔で答えてさらには顔が暗くなって伏せられていく。まともに動けない怪我だと思えば本来ならば病院に行くのが正解かもしれない。だが今回は常人離れした怪力でむちゃくちゃに殴られたのだ、プロである医者がみれば人が殴った痕なのに人以上の力で殴られていることなど見抜かれてしまうだろう。負い目を感じる必要はないと本当ならば彼らにしたように頭を撫でてやりたいのだが今は全く動けなくてもどかしい気持ちだけが募った。だが次に相手が顔を上げて告げられたのは長すぎる絶対安静期間で目を見開く。ただでさえじっとしているのは苦手なのに探偵の仕事もできずに一週間も動けないだなんてありえない。反射的に抗議しようと全身に力を入れてしまう、つまりは全身の傷に障る動きをしてしまったわけで一気に痛みが押し寄せれば思考が無理やり引き裂かれ意図しない声が出て気が遠くなる。再び瞼が閉じられると「くそ、…」と朦朧とした声で呟くしかなくて)


8389: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-13 17:46:38

…今の君の状態が分かったかい? 無理に動いたらその分完治も遅れるのだから大人しくしたまえ。
(相手は自分の状態が分かってないのかその言葉も軽い。ならばと顔を上げて絶対安静の期間を伝えるとその目が見開かれた。すぐさま抗議の声が返ってくるが起き上がろうとする動作で全身の傷が響いたらしく苦痛の声があがった。これでも相手の回復力と性格を加味した期間で一般的なものより短いのだ。あまり痛い思いをしてほしくないのだが無理をしたがる相手には良い薬だろう。呆れた口調で声を掛けると今は動かない事が早く治す為に必要だと言葉を続ける。観念したように瞼が閉じられれると代わりにこちらがもう片方の手で相手の頭に手を伸ばして軽くそこを撫でる。今何より必要なのは休養だ。朦朧とした声が聞こえてくると「その間僕がずっと傍にいるから今はただ休むと良い」と伝えながら撫で続けて)


8390: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-13 18:18:38


ったく、しょうがねぇな……治療してくれてありがとな、フィリップ。アキコにも礼を言わねぇと
(体を動かそうとした反動は想像以上のもので簡単に体はベッドへと押し戻される、横から呆れた相手の声が聞こえてくればため息をつくしかなかった。不本意ではあるが相手の言う通り完治するまでは探偵業はお預けらしい。子供に言い聞かせるような口調に少々不満は持っていたものの頭を撫でられると途端にその不満は引っ込んでしまう。ついでに痛みで引き裂かれた思考もゆっくりと落ち着いていくようで結局は自分の事なのにこちらが折れるような言い草で返事をしておいた。全身が鈍い痛みに苛まれる今は相手の手が一際心地良くて違う意味で瞼が重くなっていく。気も落ち着いてくれば目を覚ましてから伝えていなかった治療の礼を伝える、そばにあるテーブルの上には二人が作業したあとがあってきっとそのもう一人は所長だろう。そうやって穏やかに撫でられるうちに痛みよりも心地良さが勝ってくる、あんな大立ち回りをした夜ならば当然だ。眠気で意識が沈みそうになるがふと相手の方を見ると「お前、今日はどこで寝るんだ?」と問いかけて)


8391: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-13 20:15:56

…ん。アキちゃんもかなり心配していたから明日にでもこの顔を見せてあげると良い。…え、そうだね…君の介抱もあるしそこのソファーで寝ようかな。
(全身に感じた痛みで自分の状態が分かったようで仕方ないという態度ではあるものの安静期間を受け入れてくれるようだ。慰めるようにその頭を撫でていると相手の気も落ち着いてきたようで瞼がまたゆっくりと落ちていきそうなのが見えた。そんな状態で相手に礼を伝えられると小さく笑う、相手の処置に必死だったが今思えばかなり気が動転していてそれを落ち着かせサポートしてくれたのが所長だった。終始心配して泣きそうにも見えた顔を思いだせば明日直接行った方が良いだろうと相手の言葉に賛同しておいた。そのまま頭を撫でていると相手の瞼が重くなっていってまた閉じていきそうになる。格納部で見た物とは違って穏やかな様子であればこのまま寝かせようと考えていたのだが相手がこちらを向いて今日の寝床について問われると目を瞬かせる。ずっと相手の容態ばかり考えていて自分の事は全部後回しだったが流石にいつもの様に今の相手と一緒に寝る訳にはいかない。その上動けない相手をサポートすることを踏まえるとすぐ側の床か来客用のソファーが適当だろう。前者は相手が難色を示すのが分かっていればソファーの方を指さしつつ「だから何かあったらいつでも呼んでくれ」と言葉を続け)

8392: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-13 21:19:28


……まぁ…………そう、だよな……動けねぇ上に一緒にも寝れねぇのか
(恐らくこちらに包帯を巻きながら所長は大騒ぎしていたのだろうが隣で騒がれてもなお目を覚まさなかったのだから相当に体は疲弊しているらしい。そんな状態からこうやって意識を取り戻すほどには回復しているのだから当然所長に直接礼を言わなければ、一週間動けない間に何を言われるのか考えればたまったものでは無いが。そうやって相手と所長の存在に感謝するがいざ眠りに落ちようとした時に相手のことを思って意識が戻ってくる。いつも通り隣で眠るのが当然いいのだが攻撃を受けた際にハッキリと骨が軋む音が聞こえていた、左側だけ肩から腕にかけて厳重に包帯が巻かれて固定されているあたり骨が折れているのだろう。それ以外の箇所も動かすだけで痛むのだから何かが触れれば同じことが起こる、おそらく無理やり同じベッドにあがれば互いが気を使ってロクに眠れない。それをゆっくりと時間をかけて飲み込むも頭を撫でられ緩まった思考では直ぐに感情が表に出てしまって眉を下げる。絶対安静期間がこういう形でも現れると思わなかった。今は離れたくない気持ちを伝えるため手を握る事もできなくて代わりに相手と目を合わせると「なら明日、起きたら一番最初にここに来てくれねぇか?」とその瞳を見つめながら頼んで)


8393: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-13 21:48:12

…そうだね。…良いよ、君が寝付くまで傍に居るし目覚める時も一緒だ。
(離れた場所で寝ると告げれば分かりやすくその眉が下がる。何も考えない本音を言うならば自分も傍で眠りたいが流石にこの狭い場所で寝るのは相手の体に負担が掛かりすぎる。しっかり睡眠をとる事も回復の為には必要なことなのだから我慢するしかないだろう。それは相手も分かっているようで何とか飲み込もうとしているが残念がるような言葉にこちらも声が落ち込んだ。だが相手の目がこちらを向いてお願いがされるとぱちりと瞬きをした後微笑んですぐに承諾をした。相手が望むならばずっとそばに居たい。目が覚めて一番に見るのが大切な相棒で恋人でありたくて約束を口にすると相手が動けない分こちらが近付いてそっと触れるだけの口付けを落とす。ゆっくりと離れながら口端を上げると「これで眠れそうかい?」と問いかけて)

8394: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-13 22:18:54


流石に子供扱いしすぎ、だ……あぁ傷のことも忘れられそうだ
(こちらの眉が下がり相手の声のトーンも下がってお互いに望むことではないのは分かっているものの今は体を回復するために別々に眠るしかない、それこそ一日も早く相手と同じベッドで眠るためには早急に傷を治さなければならないのだ。あれだけ煩わしく思った動けないという状況も相手と一緒に眠るためだと目標が出来ればすんなりと受け入れる事ができる。せめて少しでも多く相手を感じられるようにとひとつの願いを口にすればすぐさま承諾されて口角があがった。だがそれこそ子供のように寄り添うことが宣言されれば照れ臭さもあって笑って誤魔化しながら茶化したことを言おうとする、だがその前に唇が短く重なれば途端に幸せになって同時に自分から出来ないことがもどかしくて言葉は引っ込んでしまった。全身がずっしりと重く痛む中相手の手が繋がった所だけが暖かく心地良い、この温もりが無ければきっと痛みが勝って眠れないだろう。僅かに頷きいて返事をすれば再び目を閉じる、相手の存在をたしかに感じながら「おやすみフィリップ」と呟くように言って)


8395: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-13 22:55:15


おやすみ、翔太郎。
(照れくさそうに笑う相手に短く口付けを落とすとその言葉は引っ込んで再び瞼は重そうに見えてくる。そろそろ限界が近いらしい。繋いだ手はそのままに相手の返事を聞けばもう片方の手もそこに添えて両手で自らの存在を伝える。少しでも安心して眠れるように思いを込めていれば相手の目が閉じられた。こちらからも同じ言葉を送るとそのまま安らかな寝息が聞こえてくるまでその姿を見守った。呼吸が安定して深い眠りに入ったのを確認すると「…良かった」と小さく呟いてほんの少しだけ力を込めて相手の手を握ってから離した。所長に相棒が目覚めた旨のメッセージだけ送って救急箱などを片付け終えたところでずっと持っていた緊張が解けたのか一気に疲れと眠気がやってきた。雪崩込むように来客用のソファーに横になるとそのまま深い眠りについた。__ 何だか不思議な夢を見たような感覚を感じながら意識が浮かびあがって目を覚ます。久しぶりに睡眠用ではないソファーで寝たせいか体が固くなっている気がするが寝惚け眼に軽く伸びをしながら立ち上がった。約束通り相手の元に向かって「おはよう、翔太郎」と声を掛けて)

8396: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-14 07:51:21


……ん、……、…
(ゆっくりと瞼を閉じれば相手が握る方の手だけに意識が集中する、暖かく柔らかでたった一箇所だけでも全身を安らかにする心地良さだった。今日の疲労もあってか少しの間もしないうちに穏やかな眠りについてしっかりと呼吸をしながら夜の時間を過ごしていた。そして翌朝、体はいつもの時間に起きるよりも体を回復させることを優先したようで定刻になっても全く起きる気配がなかったが相手の声が聞こえれば直ぐ様意識が浮上する。だが睡眠時間は怪我を治すことに使われたのかいつもより目覚めが悪く眠気眼を薄らとあけて相手の方を見た。暫く見つめているうちに漸く昨日のやり取りを思い出して、約束通りいの一番にここへ来てくれたのだと分かれば口元が緩む。すぐにでも相手に触れたくて手を伸ばそうとするが痛みが走って動きを中断する、体中の打撲は一日寝てマシになっただろうが折れた腕は動きそうになかった。相手に触れることすらままならない状況に分かりやすく眉を下げると「おはようフィリップ、」と掠れ気味の声で返事をして)


8397: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-14 11:28:02


おはよう、ちゃんと眠れたみたいだね。…水でも持ってくるよ
(まだ多少眠気を引きずりながらも約束した通りに相手の横の椅子に座って声をかけるとゆっくりとその瞼が開いていく。普段は相手の方が目覚めが良い方だが怪我と疲労の影響もあってまだ眠気の中に居るのかとろんとした眠気眼でなかなか珍しい姿に小さく笑う。そうして見つめ合っていれば段々と意識が覚醒していったのかその口元が緩む。僅かに腕が動くも痛みでそれが中断されると分かりやすく眉が下がったのを見ればドライバーで繋がってなくともその心境は読み取れて昨日のように頭を撫でながら言葉を返した。だが若干掠れたような声にあれから何も口にしていないことに気付くと声を掛けてから手を離して簡易キッチンに向かう。コップに水を入れるまではいつもと同じだが飲むための手を捻る動作も難しそうだと考えると子供連れの依頼人のために用意してあるストローを添えた。自分の分も含め二つベッド際に持って行くとテーブルに置き、支える準備をしながら「上体は起こせそうかい?」と様子を伺って)

8398: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-14 12:30:42


お前のおかげで良く寝れた。…あぁ頼む
(まだぼんやりとする頭でも痛みだけは明確に脳内に響いて相変わらずの不自由さに気を落としていると相手の手が伸びてきて頭が撫でられる。そうすれば憂鬱な気持ちは心地良さに塗り替えられていって口元が緩んだ。朝の挨拶をしてみたものの喉に水分が足りなくて声が上手く出せない、軽く咳払いしてみたがこちらも乾いた音が鳴るだけだった。相手もこちらの声が掠れているのに気がついたようで水を用意してくれると聞けば頷いて相手を見守る。思えばあの研究所に入る前の食事が最後に何かを口にしたタイミングだった、あれだけ動いて叫んでそのままであれば体の水分も足りなくなるだろう。相手がコップを持ってきてくれるがそこにはストローが刺さっていて仕方がないとはいえその子供っぽさにやるせなさを感じる、それにあれが刺さっているからといって水を飲めるわけではないのだ。相手に声を掛けられると「大丈夫だ、」と言ってはみるものの折れている腕は当然のこと、反対の腕も打撲が酷くて動きそうにない。なんとか起き上がる勢いと腹筋で体を起こしてみるが体の各所が痛んで顔を歪めた。結局は自立で起こせたのは全体の半分くらいで残りは相手に支えられながら体を起こす。動作ひとつするのでもかなりの苦労だ、相手もあの研究所で心身共にダメージを受けているのにこちらが介護されっぱなしとは不甲斐ない。同じくらいの高さになった目線を交えると「苦労かけて悪ぃな」とばつが悪そうな顔でいい)


8399: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-14 13:00:30

ほら、素直に頼りたまえ。…構わないよ。そもそも僕の油断が招いた事態な上、ダブルの変身システムは君に負担を押し付けてしまうものだからこれくらいはさせてくれ。
(コップを運んできては起き上がれるかと問うと大丈夫だと返事がされる。だが実際の動作は緩慢で起き上がろうとして痛みに顔を歪めるのを見れば慌てて言葉を挟みつつ背中を支えてゆっくりと起こした。座っているだけでも筋力を使うだろうと自分もベッドに腰がけると相手の背中に手を添えて支えた状態でストローの刺さったコップを差し出す。一人では満足に動けないのが引っかかるのかバツの悪そうな顔で謝罪をされると軽く相手にくっついたまま大丈夫だと返す。そもそも相手がここまで怪我をしたのは自分があのカプセルに入れられたからでもあってもっと警戒していれば避けられたのかもしれない。加えてその後の戦闘でも二人で一人とはいえ使用しているのは相手の体で戦闘中受けたダメージは全部相手に刻まれることになる。真の意味で半分こ出来ない歯痒さばかりが募るがせめて介抱くらいしなければ気持ちが収まらない。「こういった時も二人で一人だろう?」といつものフレーズを口にしながら水分補給する相手の様子を見守っていて)

8400: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-14 18:10:26


な、ンな事俺は思ってねぇよ!全部俺が望んでやってる事だ。だから、まぁ…頼むぜ相棒
(普段ならば手の力を使わずとも上体を起こすことも出来ただろうが今は状況が違う、結局は相手に小言を言われながら体を起こすのを手伝って貰うことになった。不甲斐なさを感じながらもこちらを支える手はどうしても暖かく心地良い、そうして心が緩まってしまえば謝罪の言葉を口にした。だが相手は自分のせいだなんて言い出して目を瞬かせる、相手が言うことは確かに事実だがあの時体を張ってでもクローンを止める選択をしたのもそもそもこの街を守るためにダブルでいることを選択しているのも自分が望んでいるからだ。直ぐ様反論するように言うがそこで先程こちらが言った事に対して相手が思っていることも同じなのだろうと思い至ると勢いは萎んでいった。一瞬の静寂の後にいつものフレーズが出されれば数度頷く、結局は自分達の行き着く先はいつも同じだ。互いにできる事とできない事をおぎあいながらひとりでできない事をやっていく。ハードボイルドな探偵らしくニヒルに笑って少々気取った口調で言えば軽く体重を預けた。その状態でようやく水を口にすると乾いた体に水がよく澄み渡って思わず勢いよく水を飲んでしまう。あっという間にコップの中身を空にしてストローから口を離した。しかしその瞬間に勢いが良かったせいかストローから水が跳ねて口端に水滴がついてしまう、せっかく格好よく決めたのにこれでは台無しだ。慌てて拭おうとするが当然腕は動かなくて誤魔化すように相手にくっつき顔を見られないようにして)


8401: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-14 19:41:24

ああ、任せてくれ。 翔太郎?…そういえばまたして無かったね。
(大怪我をして不自由にしか動けない相手を見ればどうしても後悔の念が募る。だが致命的なことは起こらずに目的をやり遂げ今二人でここに帰ってくることが出来た。完璧で最善の選択では無かったかもしれないがきっとまた同じような事が起きても似たような結果になっただろう。怪我だってまた少しずつ治して行けば良い。いつものフレーズを口にすれば相手は数度頷いてまた自然と笑みが浮かぶ。相手からまたいつものハードボイルドを気取った口調で相棒と呼ばれると胸を暖かなものが満たして寄りかかってきた相手を軽く抱き寄せるようにくっついた。そのままコップを差し出すと凄い勢いで水が摂取されていく、あっという間にコップは空になるが何故か相手を顔を隠してしまって不思議そうに名前を呼ぶ。相手が動けない分、こちらが顔を覗き込んでみると水が跳ねたのか口端を初めとする周囲に水滴がついて濡れている事に気づくと普段はあまり見れない抜けた姿に目を細めた。そしてちょっぴり悪戯心も湧くと弾む声と共に顔を近付け濡れた口端をぺろっと舐め取ってから軽く唇を重ねる。動いてまた痛みを感じないように背中を支える手に力を込めつつ離れると「おはようのキスだ」と何事も無かったように笑って)

8402: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-14 20:35:58


っ、何みてんだよ……え、ッ?!おまえッ!……覚えとけよ…
(手痛いことも多かったが自分達がたどり着いた結果は決して間違いではなく相棒との相乗りをまた確かめあった最高にかっこいい所だったのに直後水を飲んで水滴を付けてしまうなんて形無しにも程がある。顔を隠して誤魔化そうとしたがすぐにこちらの動きに違和感を覚えたのか相手は顔を覗き込んできた。ぶっきらぼうな声を出しながらさらに顔を隠そうとしたがその前に声を掛けられその意味が分からず思わず少し顔を上げてしまう、その隙を狙ったように相手の顔が近づいてくれば唇とは違うもっと生暖かくて違う柔らかさを持つものが口端を擽って思わず固まってしまった。間髪入れずに唇が重なればこの上なく幸せなのに限りなく恥ずかしい。異なる感情を抱えてしまえば簡単にキャパオーバーを起こしてしまっておはようのキスだとすました顔を浮かべる相手に顔を真っ赤にさせながら文句を飛ばす。隠そうとしたものを暴かれ余計な恥ずかしさに襲われてしまった。悔しげにまた文句を言うが同時にこちらからは相手に近づけなくてやはりもどかしい。傷が痛まないように支えてくれているのは分かっているがどうしてももっとと願ってしまえば無理やり体を捻って相手に抱きつこうとする、腕は動かず痛みで声がでそうになるがそれも噛み殺して肩口に顔を埋めると「…早くいつもの距離に戻りてぇ」と呟いて)



8403: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-14 21:21:37

ふふ、こうして好きに動けるのは介抱者の特権だね。…なら君のお得意の体力で早く治したまえ。…僕も君と一緒に眠れないのは、少し寂しいから
(ぶっきらぼうな声を聞きながら水滴を舐め取って、何事も無かったように短く口付ける。ゆっくりと離れていけば相手の顔は真っ赤に染まって言ってわかりやすい変化に口元が緩んだ。普段は逃げられたりやり返されたりする事が多い分一方的に自分だけが動ける機会は珍しくてご機嫌に声を弾ませた。悔しげに向けられる文句も今は愛おしさしかなく飲み終わったコップを机に置くと楽しげに相手を見つめていた。すると相手は体を捻ってこちらを向こうとする、痛みを伴うであろう行為に静止を呼びかけようとするがその前に肩口に顔が埋まり呟きが聞こえてくれば一瞬体を止めた。それは自分も望んでいることで両腕を相手の傷に響かない程度に緩く回してハグとも言えない力加減で相手に触れる。手当に使った消毒液やガーゼの匂いにきつく巻いた包帯の感触と厚さ、お揃いの香りは感じられなくて何より相手から腕が回されていないせいでまだ非日常を引き摺っているような気分だ。いつもの偉そうな口調で言葉を返すも相手に軽く擦り寄る形で自らの顔を隠すとぽつりと昨夜から続いている素直な弱音を呟いて)

8404: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-14 22:07:40


あぁ、丈夫なのが俺の取り柄だしな……、フィリップ…俺も、寂しい…
(こちらが顔を真っ赤にしているのを相手は随分ご機嫌な顔で見ている、いつもならば捕まえて満足するまで反撃することだって出来るのにこの腕では相手を自分のテリトリーに閉じ込めることすら叶わない。肩口に顔を埋めて本音を零せば相手らしい口調で最もなことが返ってくる、そのいつも通りがこの非日常の体には良く染みて額を押し付けながら返事をした。そうやって無理やりくっついていれば相手の体もこちらへと擦り寄ってきて僅かな擽ったさに口元を緩めていると相手からも本音と思しき弱音が聞こえてくる、その願いは昨日の夜に寝床をどうするか決めた瞬間に二人が同時に抱いた思いであり怪我が完治するまではお預けになる要素で胸が嬉しさと切なさとで同時にグッと掴まれた気がした。そして詰まった息を吐き出すのと同時に同じ思いを伝える、昨日は痛みに苛まれて意識を失うように眠ったが幾分かマシになった今日は相手がいない物足りなさの方が勝ってしまうだろう。互いに顔を隠したまま痛みを無視して相手にくっついたままで「折れてない方の腕側でお前が寝るなら問題ねぇんじゃねぇか?」と打診するように問いかけ)


8405: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-14 22:52:15

…翔太郎、…流石にここじゃ狭いし、多分一緒に寝たらくっつきたくなってしまうから駄目だ
(相手と一緒にいれば介抱する距離を超えてもっとくっついていたくなってしまう。相手を受け止めて軽く抱き着いていれば背伸びしていた部分も崩れて軽く擦り寄りながら本音を口にする。相手を失うかもしれないと思った分十分にその存在を感じていたいが今はそれが出来る状態でない。言葉にすれば余計寂しくなって相手からも同じ気持ちだと聞けば腕に力がこもりそうになる代わりに相手の名前を呼んだ。互いに顔を合わせないままでいると相手がその折衷案のようなものが提案される。相手と一緒に眠れる可能性に小さく反応を示して悩み始める。要は相手の傷に響く状況にならなければ一緒に寝ても良いのだが普段でも狭いこの簡易ベッドで二人で寝るのは寝返りなどの事を考えると危険だ。それに今の状態で一緒にベッドに入った時ただ横並びで寝るだけで済むとは思えない。今みたいにもっと近付きたくなって痛みを我慢してでもくっついてしまって悪化するのが目に見えていて首を縦に振りたい気持ちを律しながらノーの返事を返す。だがそんな理性に拮抗するくらい相手を求める気持ちもあれば「…だから打撲の方が大体治って僕達の家に戻る事が出来たら、ってのはどうだい?」と次の案を出して様子伺い)

8406: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-15 07:57:12


…………そう、だな……つまり歩けるようになりゃいいんだな?なら楽勝だ、明日には帰れる。向こうのベッドの方がちょっとだけ広いし、あっちで寝る分には問題ねぇだろ
(二人でくっついているのだが怪我さえなければもっと身を寄せられるしなんならベッドで向かい合って限りなく接触面積を増やす事だって出来る。だが今は傷に障らないように緩く接触するのが精一杯だ、こちらの腕は上がらず相手の腕は背中には回っているがいつものそれとは程遠い。せっかく二人きりなのに二人の距離にいれない寂しさでなんとか一緒に寝れないかと提案してみるが相手からはノーの返事が返ってくる、確かにこんなに相手を求めている状態では隣で寝るだけでなんて満足出来る気がしない。それこそ今よりももっと無茶をして怪我を悪化させてでも相手とくっつきたくなるだろう、治療期間が延長になれば目も当てられない。その事を昨日の夜と同じくゆっくりとなんとか飲み込んで軽く頷いた。続いて出された条件も妥当な所で顔を上げると条件をさらに明確にする。骨折はもう暫くかかるだろうが打撲の方は一日寝て遥かにマシになっているのだ、明日には動き回れるくらいにはなるだろう。相手と一緒に眠るための条件が整えば気分も上がって「なんならもう立てんじゃねぇか?」と意気揚々と足を動かそうとするが筋肉に力を込めた途端そこら中が痛みだして「い゛っ」と声を漏らす、咄嗟に庇うような動きをしたせいで体のバランスは崩れ、しかし腕をつくことが出来なければ結局は相手にまた凭れかかるにして体を支えられることになると「…早く治さねぇと」と恨めしげに呟き)


8407: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-15 11:26:23

え、…でも君なら何とかしてしまえそうなのが怖い所だね。 ったく調子に乗ったらこれだ、君はもう少し怪我人という自覚を持ちたまえ
(流石にこの狭いベッドで寝て相手の怪我が悪化するのは見過ごせないが先程決めた一週間が経つまで一人で寝るのも耐えられる気がしない。結局はその間を取って折れた左腕はともかく全身の捻挫が治ってある程度身動き取れるようになったら、という条件をつけると相手の顔が上がる。これならば相手も早く治そうと大人しくしてくれるだろう。それでもあと数日はかかるだろうと見込んでいたが明日というワードが出てくれば目を瞬かせる。流石に無理だろうと思う一方今までのタフさを見る限り不可能とは断言出来なくてそこまで早く一緒に寝たいと思ってくれていることに困った様な照れ笑いを浮かべていた。だがその目標が出来て調子に乗ったのか足を動かそうとするが案の定痛みが走っては声を漏らしながらこちらにもたれかかって来た。ため息混じりに呆れた小言をかけながら背中をぽんぽんと優しく撫でていると恨めしげな声が聞こえてくる。早く治って欲しいと思うのはこちらも同じだ。早く元気になる為には休むのと同じくらいエネルギー摂取も大事なはずでふと良いアイデアが浮かぶと少し顔を離して目を合わせる。そして口元を緩ませると「なら、今日の朝昼ご飯は君が元気になれる特製オムライスはどうだい?」と提案して反応伺って)


8408: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-15 12:34:14


わかってる……!、…そうだな。昨日の夜から何も食ってねぇし栄養取れてピッタリだ
(怪我をするのに慣れている自覚はあって回復するのに大体どれくらいかかるかも分かっている、その見立てからしてもまだ体を動かすのは早かったのだが早く相手と一緒に眠る権利を勝ち取りたくて体を動かせば案の定の結果となった。直ぐ様相手から呆れた声が聞こえてくれば恨めしい言葉も出てしまう、背中を撫でられ宥められているようだったが何もかもがままならない事をまたも痛感させられるとこのまま不貞腐れてしまいそうだった。相手の顔が上がって自然と目を合わせる、すると小さく笑みを浮かべた相手からエネルギー補給にオムライスが提案されると途端に目を輝かせた。こちらが弱った時に相手が決まって作ってくれるそれは今や一番好きな料理になっている、これだけボロボロになった体に相手のオムライスは良く効くだろう。それにきっと、こうやって介抱されている分こちらのことを想って作ってくれるはずだ。一気に顔つきは上機嫌になるがオムライスではしゃぐのは流石にハードボイルドに反していて軽く咳払いをしてからいつも通りを心がけて返事をする。だが結局はこちらが弱っているのを見てオムライスを作ると言ってくれたことが嬉しくて口元を緩ませると「フィリップのオムライスが食いてぇ」と小さな声で願望を伝え)


8409: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-15 15:25:12

食欲も問題なさそうだ。…ん、なら直ぐに買い出しに行ってくるよ。
(背中を撫でられながら満足に動かせない事に不貞腐れたような態度を取る相手だったが目を合わせてオムライスを作ることを提案すればその目はきらきらと輝き出す。相手が一番お気に入りの料理でさほど手間もかからず、手が使えなくてもこちらから食べさせるのも難しくない。今の状況にピッタリなチョイスだろう。この様子ならば食欲がないという事も無さそうで一安心だ。子供のように上機嫌になる相手だったが自分の様子を思い返してか咳払いをして合理的な判断といった口調で賛成がされる。だがその口元は次第に緩んで崩れると小さな声で等身大の恋人からの願望が伝えられるとこちらも口角が上がる。動きを制限して不満が溜まる分食事くらいは相手が望むものを食べて欲しくてそれが自分の手料理なら嬉しくて仕方ない。だが料理をするにも材料はこの事務所になくて買いに行かなくてはならない。その間相手と離れてしまうのだがそれを誤魔化すように軽く額にキスを落としてそれを伝えると「その他にリクエストとか買ってきて欲しいものはあるかい?」と問いかけて)

8410: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-15 18:11:09


ん、…あぁ、頼んだ。他のものか……なら、アイスも頼んでいいか?
(もどかしい事やままならない事も多い状況だがだからこそここで相手がオムライスを作ってくれるのが嬉しくて一度気取って見せても結局は相手にしか見せられない顔で願いを伝えれば相手の口角も上がって更に幸せは増していく。だが直後に伝えられたのは相手が買い出しにいく旨で、つまりは少しの間相手はここを空けるようだ。一時でも離れてしまう寂しさを見透かすように頬に口付けが落ちる、もしくは相手の寂しさを紛らわす為のものだったかもしれない。お手製のオムライスのため少しの間待つことを決めつつ他に買うものがあるかを聞かれて暫し考える、直ぐに候補は浮かんで相手へと伝えた。こちらの体も散々だが相手も昨日は大変な目にあったのだ、ならば相手の体を癒せるように好きな物を食べた方がいい。だが普通のカップアイスではアイスが溶けるのと戦いながらこちらの面倒を見るのも大変だろうと思えば「ひとつの袋に二本入ってるコーヒー味のアイスがあんだ。それなら吸いながら食べるタイプだからお前の負担も少ないだろうし、そいつを食後に食べねぇか?」と提案して)


8411: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-15 20:40:16

アイス? 2本入りのコーヒー味の奴だね、分かった。じゃあ行ってくる
(お昼ご飯の予定が決まれば相手は幼くも見える素直な笑みを浮かべる。その為に一時的に離れるのは少し寂しいが出来るだけ早く帰ってこようと唇を落としながら心に決める。ついでに何か買う物があるかと聞けば少し悩んでからアイスがリクエストされる。自分の好きなもののチョイスに目を瞬かせるも詳細に買ってくるアイスが説明されるとしっかり記憶に留めながら食後に食べる事に頷いた。買ってくるものが決まると「何かあったらすぐ連絡してくれ、」と言い残してからベッドを出て着替えなど身支度を済ませるとそのまま事務所を出た。一人で出かけるなどあまり無くて新鮮さを感じて最寄りのスーパーに向かう。普段ならばスープやもう一品添えようと考えるが今の相手ならばオムライスだけで完結した方が良いだろう。そうして必要な材料を考えながらカゴに入れていると偶然父親と買い物に来ていたソラと出会って軽い立ち話をした。一人だと当然相手の行方を聞かれ怪我をして動けないから代わりに買い出しに来たと話せば『怪我って痛いんでしょ』泣きそうと言われてしまった。翔太郎なら大丈夫だと答えているとソラはガサゴソとカバンを漁ると例の魔法少女の指輪を取りだして『回復の魔法が使えるリングだからお兄ちゃんに渡して!』と渡される。彼女の好意を素直に受け取ることにするとまた元気になったら遊ぶ約束をして別れた。つい話し込んでしまったが時計を見ると思ったより時間か経っていて慌ててアイスコーナーに行くとちょうど相手に言われた2つ入りの物を見つけ、カゴに入れるとそのままレジで会計を済ませた。まだ春先とは言え溶けてしまわないように帰りは早足で歩き、事務所にたどり着くと「ただいま」と言いながら中に入る。テーブルに買ってきた荷物を置いてアイスだけ先に冷凍庫に入れると寝ている可能性も考えこっそり相手の様子を見に行き)

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