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相乗りで何処までも 【 〆 】/8447


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自分のトピックを作る
8326: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-06 19:19:56


だァっ?!…くそ、なんであんな怪力なんだよ……っ、!
(目の前の男は顔こそ相棒でも中身はまるで違う、その正体の答えまで検討がついているのひ大切な人の顔が目の前にあれば暴漢と同じ対応は取れなかった。両腕を掴んで動きを阻止しようとするも軽い動作で振り払われてしまってまた簡単に地面は転がる。悪態をついている間に男は不穏な言葉を口にした。その意味を考える前に男はこちらへと近寄ってきて蹴りを加える、本能的に危険を感じれば咄嗟にその場を転がって蹴りを避けてその勢いで立ち上がると体勢を持ち直す。きっとまだあれは本気じゃないのだろうが、思いっきり蹴られでもすればきっと生身の体では耐えられない。頭が混乱する中で相棒の顔の男はこちらに敵意を向けている。様々な憶測が脳内で飛び交う中でまずは冷静になるのと目の前の男が相棒ではないのを確かめるために懐からドライバーを取り出した。腰に据えて相乗り相手と意識を繋げると「フィリップ!」と唯一無二であるはずの相手を呼んで)


8327: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-06 20:13:34

なんだい、翔太郎。…っ!、もしかしてそれは僕のクローン体かい?
(渡された捜査資料を読み込みガレージのホワイトボードに内容を纏めていると腰部にドライバーが現れて相手と意識を共有する。名前を呼ばれて返事をする間に相手の視界や思考が伝わってきてそこで起きていることに驚いた反応を見せる。髪の長さや服装の違いはあれど見た目はまるっきり自分と同じだ。そしてその光景と貰った捜査資料の内容が一致していれば『刃.野刑事から貰った捜査資料にあのクルーズ船の研究員の供述があったのだが、どうやら彼らはメモリ開発に不適切だった素体を他研究に流用しているらしい。恐らく奴はそれだろう』と新たに得た情報を共有する。蹴りを避けられた男は急に好奇心を宿したような無邪気な笑顔を浮かべると『ねぇ、ボクの遊び相手になってよ』と告げ懐から中の基盤が見える透明のメモリを取り出すと何の躊躇もなく服を捲った自分の腹に刺して怪物の姿に変化していき)



8328: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-06 22:39:04


、やっぱお前じゃねぇよな……クローン作ってさらに実験台にしてんのかよ。…な、メモリまで!
(混乱する頭を整理するためにも相棒と意識を共有する、分かっていたことではあるのだが目の前の男にドライバーは現れなくて心底安心した。同時にこちらの情報が相手に流れ込んだようで向こうは向こうで驚愕している、クルーズ船で発表を聞いた時も信じられない内容だったが目の前に相手と同じ顔のクローンがいても狐に摘まれているようだ。そこでさらにジンさんからの情報が共有されれば今度はゆっくりと怒りの感情が湧いてくる。クローンを作ってそれをまるで物のように扱っていると嬉々として語っていた時だって腹立たしかったが、地.球.の,本.棚にアクセスできなかったクローンを【不適切】なんて呼称することも、実験台として【流用】しているなんて言葉も許せなかった。きっとあの異様な怪力もその別の研究の一環なのだろう。男と目が合う、その状態で好奇心を煌めかせて無邪気な笑みが浮かべられるとどうしても大切な存在を感じてしまって動きが鈍る。男は相手そっくりな顔で笑いながらメモリを取り出し何の躊躇もなく腹に差す、淀みないその動きにまた相手がメモリを使ったのかと錯覚してしまって体の動きを止めた。迫る怪物の動きをまた避ける、ド,ー.パ,ン.ト相手ならば対抗手段はひとつしかなくて紫のメモリを取り出すが怪物から聞こえる声は相手の声そのもので起動のボタンを押せないでいて)


8329: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-06 23:32:31

っ、最早何でもアリだね…。翔太郎、君が躊躇する気持ちも分かるけど街の為に奴を倒すよ。
(事前に話は聞いていたものの自分と同じ顔や体格の実物を見るのはやはり不気味でなんとも言えない不快感がある。実験や運用の目的を考えると目の前のクローンはその流用された別の実験用の個体なのだろう。相手と目を合わせた男は試作品のようなメモリを取りだして腹に突き刺す。みるみるうちに怪物の姿に変化した男は自分の声帯でやる気を見せている。メモリの存在と相手から伝わってくる思考に眉を顰めつつ愚痴をこぼす。ド.ー.パ.ン.トになったのなら尚更対処しなければならない対象だが相手からは依然躊躇の思考が伝わってくる。笑いながら繰り出される攻撃を避けメモリを構えても起動する気配が無ければ強く相手の名前を呼んで本物はこっちだと呼び掛ける。この街の為だと相手が大切にしている事を思い出させるように呼びかけると起動した疾風のメモリを装填し、相手のドライバーに転送させて)

8330: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-07 07:50:15


あぁ、分かってる。…変身ッ!
(実際に目の前で相手のクローンを目にして実験台にされ怒りは湧くのに、それとは別に相手と同じ顔と声がこちらに向けられるとどうしても走り出す足が止まってしまう。メモリを取り出し躊躇していると相棒がこちらの名前を強く呼んで意識が引き戻された。目の前にいるのはあくまでもクローンで大切な相棒は今意識を共有している人物だ、それに怪物になったのなら自分達が止めなければならない。余計な考えを振り払うように返事をすればこちらもメモリを起動して相手のメモリと共に挿入すればドライバーを開いて装甲を纏った。向こうの攻撃はパワーはあるものの単純なもので受け流してこちらの拳を叩き込めばダメージを与えられる、怪物の攻撃を受けなければこちらのものだ。避けるのと受け流すのを挟みつつこちらの拳を次々に叩き込んで怪物を追い詰めていって)


8331: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-07 11:09:24

恐らくあのメモリは身体能力を底上げするだめの能力のようだ。
(共有した状態で相手の名前を強く呼ぶと意識を取り戻したのが分かった。返事がされるとそのまま二つのメモリがセットされて変身を果たす。すかさず怪物はこちらに攻撃してくるがその動作は単純なものでかなり読みやすい類のものだ。それを受け流して拳を叩き込むことを繰り返していれば段々とダメージが蓄積していっていることが分かった。その他に特殊な能力も見られなければそのメモリの効能について分析しつつ更に拳を叩きこむ。怪物がよろめき膝をついたタイミングで「一気に決めるよ、翔太郎」と声をかけマ.キ.シ.マ.ム.ド.ラ.イ.ブを発動させる。風の力で高く飛び上がっていつものように二連撃を決めようとするが突然男はドーパント化を解除して検索の姿になると無防備にこちらを見上げて)


8332: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-07 12:30:19


あれが怪力の源ってことか。あぁ!……ッ、!
(戦闘しながら相手が解析を進めていく、どうやら常人離れした怪力はあのメモリから得ているらしい。となればメ.モ.リ.ブ.レ.イ.クしてしまえばあの怪力もなくなるという事だろう。制圧するのは容易く膝を着いたタイミングで最後の一撃を決めようと相手から声が掛かって返事をする。風と共に体が舞い上がるとそのまま必殺の二連撃を叩き込もうとした。しかしその直前、男はド.ー,パ,ン.ト.化を解除してこちらを静かに見上げる。相棒の姿そっくりの男は無防備でなんの感情もなくこちらの攻撃を甘んじて受けようとする。怪物として対峙している間ならば忘れられた中身が顕になってこちらを見つめていれば途端に決心が揺らいだ。中身は違うと分かっているのに大切な相棒へと攻撃を加えようとしていると脳が錯覚して迷いが生じる。体は男に向かっていって蹴りが加えられようとした直前にこちらの独断でドライバーを閉じてしまった。結果男の横に降り立つだけとなって迷ってしまった自分に対しての怒りをぶつけるように男に掴みかかれば「お前の負けだ。これ以上ふざけた真似は止めろ」と言葉で男を止めようとして)


8333: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-07 16:23:31

なっ、ッ…僕もそっち行くから引き留めておいてくれ
(相手と息を合わせて必殺の二連撃を叩き込もうとした瞬間男は変身を解いて生身となる。クローンならばこのまま倒しても良いのだが自分と同じ顔であればやはり動揺する。それは相手も同じようで気持ちが大きく乱れると息も合わなくなる。さらに相手がドライバーを閉じてしまうと驚愕に声を上げるが強制的に相手の体から意識が追い出されてガレージの元の体で目を覚ました。勝手に変身を解いてしまったことに抗議の声を上げようとしたがまだ共有したままの意識では相手の戸惑いや怒りが伝わってきて口を閉ざす。どうしても甘くなってしまう相手に代わり自分も現場に向かう事に決めればそれを一方的に決めてからガレージを後にした。一方相手に掴みかかられた男は相変わらず首を傾げ感情のこもっていない目で相手を見つめる。だが男からピピっと短い電子音が鳴るとまた相手の腕を掴んで突き飛ばしてからポケットの中から小型の通信機のようなものを取り出して誰かに対して現状報告を始める。ちらりと相手を見てまた一言二言、発信先の人物とやり取りしてから通信を切ると『ご主人様に呼ばれたから、またね』とだけ告げ何処かに向かおうとして)

8334: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-07 18:03:40


ダメだっ!おい、フィリップ!…っ、
(相手と全く顔が同じ男を前に変身を解除すると相手からは抗議の感情が流れ込んでくる、だが迷いは晴れなくて結局は男に掴みかかった。しかし男はあの夜に出会った時の相手と同じように感情のない顔でこちらを見てくる、その間に相手からこちらへ合流すると声が流れ込んでくると即座にノーを出した。おそらくこれから組織の研究施設に乗り込むことになる、しかも相手を道具としかみなしておらずクローンまで作る連中だ。相手が、本物の運.命.の.子がいると知られれば狙われるのは間違いない。止めようとするがその前に相手は事務所を飛び出してしまう、静止の言葉を叫んだところで男から電子音が鳴って再び地面へと転がされてしまった。痛みに顔を歪めていれば男はご主人様の呼び出しに応じて何処かへ移動し始める。ご主人様と呼ばせていることは腹立たしいがその言い草から推測するにクローンを作っている奴の所に戻るのだろう。追いかけたい所だか既にこちらに向かっている相手をそのままにしておくわけにもいかない。ここで迷っている時間もなくて決断するとドライバーを通じて「俺はこのまま奴を追う。お前はドライバーを頼りに追いかけて来てくれ」と呼びかけた。意識を繋いだままであれば万が一相手に何かあっても直ぐに感知することが出来る、相手の事を気にかけつつ少し間を置いてクローンの後を追い始めて)


8335: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-07 19:46:58

翔太郎。…ここが彼が向かった場所、恐らくクローンを含めた研究所だろうね。ここに来る途中、コンビニを通りかかったけどあのクルーズ船で見たレシートの店だった。
(逸る気持ちのままバイクに乗り込むと相手の元に急ぐ。制止が呼び掛けられるのを感じるが自分がこういう時言うことを聞かないのは分かっているだろう。自分と同じ顔のクローンに攻撃が出来ないのならこの先も躊躇してしまう可能性がある。それは当然隙を生む事になり、危険な行為であるならば本物の自分が側にいてサポートするまでだ。そして相手から立ち去ったらしい男を追いかけることを伝えられると「分かった」と返してバイクを走らせた。尾行にも気付かずに検索の姿をした男はさらに深い山道の方に進んでいき、やがてぽつんと立っている寂れた建物の中に入っていく。交通量の少ない道を選んでかなりのスピードで飛ばすと風.都.の端には比較的早く着いて相手の後ろ姿が見えてくれば声を掛けた。目的地に着くとバイクから降りて相手の横に並びながら建物を見上げる。クローンがここに入っていったのもそうだが以前研究員のものらしい財布のレシートを貰った店が丁度ここに来るまでの道のりにあったことを伝えた。思わぬ形でその居場所に突き止めたがわざわざクローンを外に出すリスクを犯してまで違う研究も始めたのなら止めなくてはならない。左隣の方を見れば「当然行くだろう?」と相棒の意思を確認して)

8336: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-07 21:00:45


そうか、ならここで間違いなさそうだな。……ほんとはお前を連れて行きたくねぇけど、ここまで来ちまってるしな。……それに俺一人じゃ冷静でいられねぇかもしれねぇし…よし、いくぜ相棒
(相手と意識を共有したまま男を追いかけていけば周囲はだんだんと木々が増えてきて人里離れていく、なかなかのスピードで進んでいく男を追いかけるのは骨が折れたが途中相手が追いつけば軽く手を挙げてバイクへと乗り込みさらに追跡を続ける。やがてたどり着いたのは山間にポツンと立った建物だった。かつてクルーズ船で見かけた研究員らしき男のレシートからある程度地域は絞れていたがここにくる道中に例のコンビニがあるとなればここはその男が足繁く通っている場所、つまり探していた研究所のはずだ。右隣にいる相手がこちらの意思を確認する、正直こんな危険な場所に相手を連れ込みたくは無い。相手のことを喉から手が出るほど欲しクローンを生み出すなんて事までしでかした連中だ、あげく不適合個体を他の研究に流用だなんて醜悪にも程がある。ひとりでなんとかしたいところだがここまで来た相手が引き下がるとは思えない。それにあのクローンひとりにしたって攻撃を躊躇してしまったのだ、この中にはどれだけの数のクローンがいるのか分からないことを考えれば戸惑いも怒りも、どれだけ自分の動きを鈍らせるのか想像もできない。後者の方が大きい理由なのはさておき、右隣をみれば気合いを入れるように声をかける、いつも通りここからは一蓮托生だ。まずは侵入経路を探すために周囲を見回す、ちょうど裏手に空いた窓を見つければ「あそこから侵入するぞ」と声をかけて移動して)


8337: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-07 22:02:46

こういう時こそ二人で一人だろう? …ああ、…人の気配が全くしない。もっと奥だろうか
(相手と合流して建物の前に立つ。今まで得た情報を統合すればここが研究所のはずだ。相手に意志を確認するように問うと仕方無いという対応が取られるが自分のクローンに対して冷静でいられなかった自覚はあるようで最後には覚悟を決めたように声が掛けられる。結局は二人で行動することが最善手であるのは今までのことで実証済だ。いつもの言葉を投げかけつつ万が一の事を考えバイクはリ,ボ,ル.ギ.ャ.リ.ーに回収して貰って近くに待機するように設定しておく。逃走手段を確保した所で周囲の散策をはじめる。裏手の方に回った所で相手が空いた窓を見付けると相手の声に頷いてそこから中へと入った。そのまま中を静かに見て回るがかつんと寂れた建物の中で二人の足音が響くが一向に人の気配が感じられない。偶然通りかかった人や心霊スポット目的で入ってくる人の事を考えれば本拠地はもっと知っている人でなくては入らない場所にあるはずだ。その勘に従ってさらに奥に進んでいくと薄暗い地下への階段を見つけた。階段の上には封鎖するように乱雑に物が置かれて使われていないように思えるがよく見ると他と比べて埃が無くて最近誰かが通ったような痕跡がある。静かに階段を降りて角を曲がると最新のセキュリティを搭載した厳重な扉が現れ「当たりだ」と呟く。セキュリティの内容を確認してみると高性能の生体認証で他の手段で解除出来る取っ掛りは見当たらない。早速躓いたかと渋い顔をするが彼が戻ってくるように言われたことを思い出すと「…クローン体が通れるなら多分その元の僕もいけるはず」と呟きながら掌をかざす。静脈がスキャンされた後ピピッと短い電子音が鳴り、狙い通りロックの解除音が響くと思わず相手の方を見て)

8338: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-08 07:56:37


まさに秘密の研究施設って感じだな。…、…ここにある研究全部、根こそぎ止めてやる
(危険はあるものの自分達は二人で一人の探偵だ、だからこそ今までも様々な困難に打ち勝ってきているわけできっと今回も二人でいることに意味があるはずだ。逃走の準備を整えてから建物内へと侵入する、一見ただの寂れた廃墟で人気もなかったが地下への階段を見つけて下っていけば建物に似合わない厳重な扉が現れる。この周辺だけ埃が綺麗になっているのをみるに頻繁に人が出入りしているのだろう、複数の研究員が毎日コンビニで昼食を買ってここに来るくらいの頻度で、だ。生体認証による電子ロックとなればこちらができることはなく相手頼りだ、いつもならば検索から解除方法を探るところだが相手は呟きをこぼした後に自らの掌をかざす。すると扉はあっさりと解錠の音を出して思わずこちらからも相手を見てしまった。今の相手がすんなりと生体認証のロックを外せるほどにクローンは相手と遺伝子レベルで生き写しという事だろう。相変わらず神経を逆撫でする場所で怒りを滲ませた呟きをこぼしたあとにそっと扉を開いて中へと侵入した。中はだだっ広い空間になっていてそこら中に何かしらの機械やらモニターやらが置かれて電子音や光を発している。ひとまずそれらの裏手に回って周囲を観察した。どうやらざっと見たあたりクローン自体を作る機械は置いていないようだが、中には以前別の研究所で見かけたデータベースらしきものもある。それらの機械に据え付けられたモニターの多くには人間の形に『P’』と添えられたものが映し出されていた。あれが相手のクローンを表すものだとすればあらゆる研究に流用されているというのは間違いないようで「見れば見るほど気分悪ぃな」とまた怒りを滲ませていて)


8339: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-08 10:59:48

ああ、その為にも慎重に動こう。…更新日時を見る限りついさっき更新されたデータもある、つまり現在進行形でこの奥で研究が行われているはずだ。…っ!
(もしかしたらという仮定の話で手のひらをかざしてみるとすんなりと解除されてしまって相手と目を合わせる。これで侵入出来ることになったのは良いが裏返せば今の自分と遜色のないほど完璧なコピーを作る技術力があり、実際に何体を作っているという事でもあり薄ら寒いものを覚えた。それは相手も同じようで怒りの滲ませた呟きが聞こえてくるとその方針には賛成を示しつつ落ち着かせるように声を掛けた。中に入るとだだっ広い空間が現れて並べられた機械やモニターが休むことなく作動しているようだった。この場所の情報を得るためにモニターを覗き込んでみると人型のシルエットと同じアルファベットと識別番号と思わしき数字が割り当てられていてその後に並んだ数字などを見ても実験の進捗を表したものだろう。そしてその最終更新の日時を見ればほんの数十分程前の時刻を示していてそれを指さしながら今も中で研究が行われているであろうことを告げる。現行犯を抑えるチャンスではあるが同時に研究員やもしかしたら多数のクローン体を相手にしなければならない可能性に緊張が募る。そうしていると自分達が入ってきた扉のロックがまた解除される音が響くとぴくりと体を硬くする。さらに近づいてくる足音が聞こえると相手の手を引いて装置の裏に身を隠した。様子を伺っていると白い服の一部を黒焦げにして片手は痛々しい火傷を負った状態のクローン体が中に入ってきた。恐らく先ほど自分達が対峙したものとは別の個体だろう。クローンは無表情で迷う様子もなく更に奥の方に歩いていくのが見えれば相手に視線を向け「あの個体を追いかけてみるのはどうだい?」と提案して)



8340: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-08 12:35:28


ここがクルーズ船にいたヤツらの最新施設ってことか。…っ、……あぁ、クローンの出処を見つけねぇと
(周囲を警戒して進みながら稼働している機械を相手が観察する、どうやら周囲の機械は絶賛稼働中で、すなわち相手のクローンを使った実験が今まさにここで行われている証拠だった。あの時の発表の様子を思えば全てが上手くいっているようではなさそうだったが、いつ街を泣かせる研究成果を出してもおかしくない状況だろう。この場所をどうするべきかと考えていた矢先、入ってきた扉が開く音がすればこちらもピタリと動きを止める。まだ全容を把握出来ていないのに見つかるのはマズイ、相手に連れられて機械の影へと隠れる。様子を伺っているとやがて相手とそっくりの姿が、すなわちクローンが現れてその有様に絶句してしまった。服ごと焼かれてしまった片手は見るからに痛々しく、しかし当のクローンはそれを気にする様子もなく歩いていく。ここでは命の扱いがあまりにも軽々しい、それが相手とそっくりのクローンとなればさらに怒りは湧いた。血が激しく巡るのを感じていれば相手に声をかけられいくらか冷静さを取り戻す、この研究所を止めるには根幹の実験、つまりクローン実験を止めなければならない。あの個体を追うのに同意すると足音を忍ばせ奥へと進んでいく。やがてクローンはとある扉を開けて中へと入っていった。研究所の雰囲気に似合わぬ爽やかな若緑色の扉に眉を顰めるとその扉へと近づきそっと開ける、扉の隙間からは楽しげな声が聞こえてきてもう少し扉を開けると中の様子を覗き込んだ。その先に広がっていた空間に絶句する、中には複数人の人がいたのだ。ただしそれは全て相手のクローンだった。薄暗い照明の中は幼稚園のようにカラフルに装飾されていてある個体は積み木をし、ある個体は玩具の車を走らせている。中でも人気なのは壁に備えられたホワイトボードで数人がそこに向かって何かを夢中で書き殴っている。さらにその個体の中に時折足を引きずっていたり片目に包帯を巻いていたりと明らかな負傷を負っている者もいた。悪夢よりも酷い悪夢のような光景に息をするのも忘れそうになる、こんなもの相手に見せられるわけがない。慌てて相手の肩を掴んで静止すると「お前は見ない方がいい」と短く言って)


8341: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-08 14:49:00

え、…分かった。…っ、また誰か来る
(ここで行われている研究の全てを潰す為には根幹であるデータベースや装置を破壊する必要がある。これだけ高い技術で多数のクローンを製造・管理するには莫大な資金がかかるはずでそれだけ組織の中でも力を入れている研究なのだろう。クルーズ船の件で少なくとも何者かがあの場を潰したことが組織に知れ渡っている以上厳重な警戒が敷かれている可能性が高い。ならば闇雲に当たるよりも入ってきたクローンの行き先を追うことを提案すれば相手もそれに乗ってきて足音を立てないようにしながら後を追った。クローンは奥に進んで若緑色の扉の中に入っていく、相手からそっと扉を開けると楽し気な声や無邪気な笑い声が複数聞こえてきて眉を顰めた。相手が更に覗き込むと急に固まって動かなくなってしまってこちらからは中の様子は伺えない。自分も見ようと更に踏み込もうとした瞬間に相手がこちらの肩を掴むと短く制止が伝えられる。驚いたように声を上げるも相手の並々ならぬ様子に部屋の中の有様が何となく想像ついてしまえばここは素直に相手の言う事を聞くことにした。その間も子供の様なはしゃぐ声や幼い笑い声が聞こえて行われているであろう研究内容とのギャップに頭痛すらし始める。そうしているとその部屋に繋がっている別の入り口から足音が聞こえてきた。相手と共に咄嗟に身を屈めるとクローン達が一斉に『ご主人様!』と呼んでその足音の主、恐らく研究員だろうと思われる人物に駆け寄っていくのが聞こえてくる。おかしい状況のはずだが研究員は動じることなく子供に向けるように応対をしながら『あれ、413は?開錠記録を見る限り全員揃ってるはずだが…まあいいか』と零していてまたピクリと身を固めた。やはり出入りの履歴は残るようで自分達の侵入がバレるのも時間の問題かもしれない。研究員は返ってこない個体に対しては若干不審を抱いた者の特に気にも留めないのか『289と324、検査するぞ』と告げると該当の個体と思われるクローンが元気よく返事をしていて)

8342: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-08 17:45:09


あんまり時間かけてられねぇみたいだな…こっちの部屋にクローン装置がねぇってことは部屋の向こうにあんのか?
(この研究施設の全てを破壊しなければここで作り出される悪い風を全て断つことはできないのだろうがそうなれば相手のクローンを全て倒さなければならない事になる。そんなことが自分に出来るのだろうかと迷ううちに部屋の向こうで別の扉が空いた音がして相手の声で次々とご主人様と呼ぶ声が聞こえて鳥肌が立った。クローンにそう呼ばせていることもさることながら相手の声でそうそう聞かない言葉を聞かされるのに虫唾が走った。だがそこで開錠記録の話が出れば相手と共に固まる、相手が誰かの代わりに入場したことは向こうも把握しているらしい。そもそも番号でクローンを呼んでいることも腹立たしいが、本物である相手が413番と認識されたならその413番とやらは限りなく相手に近い存在ということになる。あの研究発表では完璧なクローンは出来ていないと言っていた、実際先程部屋の中を覗いた限りあまり考えたくはないが相手ほどの知能を持った個体はいなかった。まるで子供のような振る舞いかもっと幼い赤子のような動きをしている個体もいたが外で出会った奴の事を考えればどこまで相手に近づいているのかは未知数だ。先程の研究員が『じゃあ324は奥の方へ。289は僕と一緒に前と同じことしようか』と声をかけてひとりの個体を連れ立ってこちらへとやってくる足音が聞こえてくる。音を立てないように扉の外へ出ると「フィリップ、このままじゃ自由に動けねぇ。お前にあの格好させたくねぇが…あいつら二人の服奪って研究員とクローンになりすますのはどうだ?」と伺うように声をかけ)


8343: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-08 20:45:40

…恐らくはそうだね、この研究の要なら最深部に有ると見た方が自然だ。 僕の事は気にしないで良い、ならその作戦で行こうか。
(複数の自分の声で悪趣味な呼ばせ方をしていることに気分は害されるが自分達の侵入に気付いたかもしれない発言がされるとピタリと固まった。直ぐに大騒ぎになる訳ではなさそうだが時間をかける訳にはいかないのは確かだ。息を潜めながら部屋の中の様子を伺いつつ相手の言葉に同意を示す。研究の機密性や重大さを考えても心臓部でもあるクローンの装置や管理はさらに奥の場所にあるだろう。問題はどうやってそこに踏み込むかでどうするべきか悩んでいると研究員は呼んだ個体を連れてこちらにやってこようとする。咄嗟に扉から離れて距離をとると相手から作戦が共有される。その言葉の端々にあの夜のような事を思い出させたくないといった相手の気遣いが感じられて意識して笑みを見せると心配しなくても良いと声をかけておく。あの時の自分と今は違う、それを証明するように作戦に賛成を示すと他の個体に犯行がバレないように相手の手を引いてもう少し離れた曲がり角の壁の裏に隠れる。狙い通り研究員と289と呼ばれた個体が扉から出てくる。『ご主人様、今日は何するのー?』と無邪気に問いかけるクローンはやはり見た目は自分と同じだが以前メモリの効果で精神が幼くなった時のように中身が釣り合っていない。先程の反応を見る限り相手に自分と同じ顔は出来ないと考え「僕がクローンの方をやるから君は研究員の方を頼む」と小声で声をかけるとその時を待つ。ちょうど自分たちの真横に踏み込んだタイミングで相手と目を合わせると一気に襲いかかり首の後ろを狙って分かりやすく目を見開くクローン体を床に沈めて)

8344: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-08 21:53:49


気分悪くなったら直ぐに言えよ。服さえ奪えればクローンのフリできるしな
(この虫唾が走る空間で相手にあの夜と同じ格好をさせることも他のクローンと同じ格好をさせることもあまり気分が良いものでは無かったがこの施設の心臓部に迅速に入り込むには現状変装が一番手っ取り早い。相手からは少々固い笑みが返されると無理はしないようにと相手の肩に手をかける。それに敵地の真っ只中ではあるがクローンと同じ格好をしてしまえば相手はこの施設にいてもおかしくない姿になる、精神衛生上はよくないが服装だけ整えてしまえば狙われる危険性も減ってどこかで休んでいても問題はなさそうだ。そうやって相手を気遣いつつ扉から少し離れると研究員と289と呼ばれた個体がやってくる、幼い相手の声は相変わらず体に悪くて相手から研究員の方を担当するように言われれば素直に従った。相手と目を合わせタイミングを合わせるとこちらは研究員へと襲いかかる、腕で首を絞めあげると意識を奪い去った。相手の方も問題なく意識を奪えたようで二人分の体を物陰へと引きずり込む。ジャケットの上から研究員が来ていた白衣とIDカードらしきものが入ったホルダーを奪って首から下げてついでに端末を手の中に収めれば研究員の完成だ。相手の着替えを待ちつつ「さっきの部屋ん中通ることになりそうだが…大丈夫そうか?」と問いかける。相手に中の様子は見せていないが奥の部屋に行くにはあの悪夢のような部屋を通るしかなく、相手の反応を待っていて)


8345: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-09 00:28:09

…よし、これで直ぐにバレることは無いだろう。…心配し過ぎだよ、翔太郎。僕は問題無いから彼らが目を覚ます前に行こう
(問題無いと返事をすれば肩に手をかけられる、心配してくれているようだが相手の言う通りこのまま正体を隠してこそこそと潜んで行動するよりも変装した方がリスクは低くなるはずだ。そうして壁に身を隠して機会を窺う、隣に来たタイミングを狙って二人で襲いかかりどちらも意識を奪うことに成功する。そのまま物陰に引き摺り込むとクローンの着ている白い服を拝借して早速着替える、最後に髪を留めていたクリップを外して目に軽くかかるように下ろすと始まりの夜と同じような姿へとなった。これでパッと見はクローンに紛れる事が出来るだろう。相手の方を見ればこちらも研究員の格好になっていて問題無さそうだ。違和感のないように軽く身なりを崩していると相手にこれから通るルートと様子を窺われる。実際に中の様子は見てないが相手がこんな反応をするならは相当のものだろう。だがある程度予想が出来る上ここで研究を止めなければ被害は広がる一方だ。さっきから気遣ってばかりの相手に軽く笑って見せ改めて大丈夫だと伝えると移動するように促して二人で並んで若緑色の扉の前に立つ。相手にアイコンタクトを取ってからそっと中に踏み込むと自分と同じ姿の人物が複数人幼児後退したような遊びをしていて目を見開く。その中の何人かは痛々しく負傷していて幼い笑い声と噛み合わない様子に強い衝撃を受けた、思わず足が止まってしまっていると床で玩具の車で遊んでいた片目が包帯で見えないクローンがこちらに気付くと『ご主人様!』と声を上げ立ち上がり、その声で他の個体も気付くと無邪気な笑みのまま『ご主人様!』『ねぇねぇ、あそぼ!』と相手に近付いてきてその異様な光景に気持ち悪さを抱くと顔を顰め顔色も悪くなっていき)


8346: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-09 07:53:49


っ、…あー悪い、俺はやることが……フィリップ?おい、大丈夫か?やっぱお前にここは負担がデカすぎる。先にここを出て…
(あの部屋に相手が入るのは負担が大きすぎるのは目に見えていて、しかし奥へと進まなければ核心へとは至れない。再度問いかけるが相手は笑ってみせる、だが不安は拭えなくて何かあれば先に外に出すことも検討しなければと考えを巡らせていた。変装も完了して若緑色の扉の前に立つ、幸い289と呼ばれた個体に外傷はなく髪型を崩した相手は見た目では区別がつかない。あの夜を思い出す格好にやはり複雑な心境だがそうも言っていられず部屋の中へと入った。一歩足を踏みいれれば相手と同じ顔の多くの人間が見た目不相応の遊びをしている、やはり異様な光景だ。上手く呼吸できずにいるとひとりがこちらをご主人様と呼ぶ、白衣を来ている人間は誰彼構わずご主人様らしい。無邪気な笑みにはどうしても心が揺らぐがこれだけ集まればやはり不気味というものだ。適当に返事をしていれば右隣から声が聞こえないのに気がつきそちらを見ると相手の顔は真っ青になっている。やはりこの光景はみせるべきではなかった。慌てて相手の元に近寄ると頬に手を当て名前を呼ぶ。相手はここが限界だ、生体認証を使えば出ることだって容易なのだから一旦離脱すべきだろう。そうやって相手を気遣っていれば周囲のクローン達はポカンとこちらを見ている。だが一斉に目を輝かせると『フィリップって呼んだ!』とこちらに叫んで驚いた顔でそちらを見てしまった。クローン達はよりこちらへと興味を持ったのか『僕もフィリップって呼んで!』『僕も!僕も!』『僕足が痛いの!』と一斉に構われる事を望んで四方から手が伸びてくると好き勝手に引っ張られて相手から引き剥がされてしまった。どうやら名前を呼ばれることもご主人様に心配されることも彼らが望んでいたことらしい。クローンが受けている扱いの片鱗をみればまた心が痛むが同じ格好をしている人間が多くいるこの空間で相手と離れるのはまずくて「フィリップ!」と名前を呼ぶ。だがそれにも『はーい!』『僕のこと?』と周囲のクローンが反応して囲まれてしまえば相手を見失ってしまって)


8347: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-09 11:43:27

…、大丈夫だから。…っ、翔太郎!
(目の前に広がる光景は異様そのもので思わず足が止まる。きっと作られたばかりで外の世界を知らずに言われたままここで過ごしているのだろう。大きなケガをしても最低限の処置だけで放置されて狭い部屋の中で管理されて過ごす姿はかつての自分とも重なってまたあの時に戻ってしまったような錯覚に陥る。視野も狭くなって血の気も遠のいていると頬に手を添えられ名前を呼ばれることで漸く正気を取り戻した。相手の姿が視界に入れば今は相棒もいる探偵であることを思い出すがこの光景の衝撃はそう和らぐものでもない。だが目的の為にも大丈夫だと言い聞かせるように返事をしていると辺りの様子が変わったことに気付く。クローンたちは驚いたような表情をしていたかと思えばその瞳に輝きを増して相手に名前を呼ばれることに興奮を示し自分も構ってほしいとばかりに一斉に強請りはじめる。その数量に押されて相手と引き離されてしまうと思わず声をあげるがクローン達は相手の呼ぶ名前に反応したり『ご主人様ってしょうたろうっていうの?』『しょーたろ!』とこちらの呼ぶ真似をし始めて完全に紛れてしまう。フィリップという自分だけの特別な名前が奪われそうになって胸が痛むが相手はクローン達に囲まれてしまって近づけそうにない。無理やり押し退けるべきかと考えていると他の個体と違いホワイトボードに向かい字を書き続けているクローンに気付く。ホワイトボードは大抵落書きのような絵や簡単なひらがな程度の箇所が多いがこの個体はちゃんと漢字を使って文章を書いていて知能が高いのが伺える。気になってじっと見ていれば目が合って『なに』と同じ顔で短く問われた。今だ相手の周りにはクローンが囲っていて穏便に離すににしろ無理やり押し切るにしろこの先の情報は知っておきたい。ならばここでの情報源はここに居るクローン達の記憶や知識で「君達…僕達が生まれて最初に見た場所ってこの施設の何処か覚えているかい?」と問いかけるとキョトンとした顔をされる。疑いというよりも戸惑いといった表情であれば自分自身に分身であることを踏まえ「知りたいことがあるんだ、だから教えてほしい」と未知への興味と頼りにするような声をかけると目の前の彼は自分の文字を消してマップのような物を書き始めて)


8348: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-09 12:36:06


、分かった!分かったから順番だっ!!
(相手の声にぐるりと囲まれ強請られたり名前を呼ばれたりで頭は混乱しっぱなしだ、四方から大切な人の声は聞こえてくるがどの方向を向いても相手と同じ顔がいて良い夢なのか悪い夢なのか分からない。だがここで腕をしっちゃかめっちゃかに引っ張られては相手の元にいけそうにもなく、周囲にいるクローンを落ち着かせるように叫ぶ。するとご主人様の言うことは聞くのか一旦騒ぎは落ち着いた。だが期待の眼差しは止まず参っているとクローン達の中から外れた二人を見つける。歩き方や振る舞いからしてあれが自分の相棒だろう、そして何やらこの騒動に加わっていない個体に話しかけている。情報収集をしているのだろうと踏むとそれならばこちらもできることをやるまでだと気持ちを切り替える。ひとまず近くにいたひとりの頭を撫でる、少々気が引けるものの精神が幼い分すぐ満足気な笑顔を浮かべるのはやはり体に悪い。その後順番に頭を撫でたり名前を呼んだりしながらクローン達と言葉を交わす、だがそれも聞いていてあまり気持ちのいいものではなくて地.球,の,本,棚にアクセスできなくて怒られただとかメモリを挿したら上手く変身できなかくて腕が爛れただとか、痛いのを我慢したのだとか、ここで行われている実験の片鱗を垣間見るものだった。話を聞きながら頭を撫でたり褒めたり心配したり、そんなことをするだけで彼らは随分と満足そうな顔をして普段の扱いの酷さにまた怒りを募らせていく。そうして話しているうちに『しょーたろ、』とか細い声が聞こえて振り向く、そこには熱でもあるのかぼんやりとした顔の個体がいて今にも倒れそうになっていれば慌ててその体を支えた。だが支えた体は冷たくて「おい、大丈夫か?」と声をかけると腕の中の個体は静かに微笑んでふわりと淡い緑色の光を放つ。それに驚いている間に緑色の光は宙へと霧散して腕の中にいたはずの体はまるで砂のように崩れ落ちてしまうと思わず「フィリップ!」と叫んでしまった。腕の中にいたのはクローンなのに本物の相手を失ってしまった錯覚に陥って動けずにいると背後で別の個体が『209の本が抜けちゃった』と呟いて思わずそちらを見て)


8349: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-09 16:25:30

…なるほど、この部屋を経由して実験場に繋がっている訳か。ありがとう、っ…!もしかして君も本を持っているのかい?
(頭が痛くなるような状況だがこの先に進む為にも情報収集を図るべきだろう。他の者には群れない個体に話しかけてこの施設の内情について教えて貰う。この部屋を中心に手前には自分達が通ってきたモニターや機械の並ぶ部屋が書かれて向かい側には通路が続いて彼らが目覚めた場所や眠っている場所、検査する場所が続いているらしい。つまり自分達が潰さなくてはいけない場所はやはりこの奥だ。彼のおかげでこの研究所の状況が掴めると何と無しにその頭を撫でる、すると他に興味無さそうな面が一瞬驚いたような動揺を見せその後僅かに目が細められる。褒められることに慣れてないような態度にまた過去の自分が重なって何とも言えない気持ちとなった。そうしているとまた部屋の空気が変わったように感じられて視線を向ける。そこには相手にもたれかかるようなクローン体がいて弱弱しい姿を見せたかと思えば淡い緑色の光を放って霧散してしまった。通常ではあり得ない現象、それでいて見慣れた緑の淡い光と別の個体が零した呟きが聞こえてくればすべてが繋がった。確かめるために地図を聞いた個体にも本について問えばこくりと深い頷きが返ってきた。周りの個体が今の現象を当然と思っている様子なら尚更信憑性は増して他の個体をかき分けて相手の元に向かう。そしてちらりとクローン体を見ながら「…多分彼らはただのクローン体じゃなくて地.球.の.本.棚の記憶を無理矢理この場所に留めておくための依り代だ。僕がいつも本に記憶を一時的に移して読んでいることを人体を介して行っているようだけど、そうすれば当然、その器には過度な負荷がかかる」と推測を口にする。もしこの推測が正しいのなら彼らに降られた番号はクローン体を管理するための識別番号ですらなく担当させた記憶や本に対する管理番号だ。こうやって接していれば自我も感じられるのに徹底してモノかそれ以下の管理をしている組織に対して「相当地.球.の記.憶にご執心のようだ」と軽蔑もにじませた呟きを零して)


8350: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-09 17:46:00


、…お前らにとって、これが日常なのか?……つまりこいつらは地,球,の.記.憶の入れ物として作られて、上手く記憶を扱えない奴は別の実験に回してたってことか?ふざけやがって!
(確かに腕の中にいたはずの相手そっくりの男は緑の光と砂とに霧散してしまってこの腕から零れ落ちていく、何も出来ずに失ってしまった喪失感に苛まれていると背後で別の個体が呟きを零した。だがそれ以上は何もない、ごく当たり前のことと言わんばかりに目の前のことを処理して動揺するでも恐怖するでもない。その理由に思い至ると怒りと困惑が入り交じった声で問いかける、この場所ではこうやって当たり前に誰かの命が消えている。それに答える人間はいなくて代わりに相手がやってくればクローンに隠された答えをこちらへと共有した。クローンに負荷がかかることを知っているならば使い捨てる事が前提なのだろう、さらに上手くいかなかったものは他の研究に流用しているのだ。まるでモノのように。周囲を見ればそこらに痛々しく包帯を巻いている相手と同じ姿の人間が見える、地,球.の.記,憶を得るために、新しいメモリを得るために、ここまで命を、取り分け相手の存在を踏み躙るとは。怒りは怒髪天を衝く勢いだが頭は妙に澄んでいる、ホワイトボードの方をみれば相手はこの施設の地図情報を得たようで、となれればもう目的地まで一直線だ。相手の方に向きなおれば「全部終わらせるぞフィリップ」と声をかけて奥の扉へと進んでいく。険しい顔で奥へと向かうがその途中で『ご主人様行ってらっしゃい!』と幼い相手の声が聞こえてくれば思わず立ち止まってしまう。全て終わらせるならば彼らを消す選択をすることになる、ちらりと後ろを振り返ってせめてもと軽く手を振ると軽く息を吐いてから扉に手をかけて)


8351: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-09 19:26:08

……ああ、それが僕達が出来る唯一のことだ。
(相手の元に訪れて予想される彼らが作られた理由について共有すれば相手はますます怒りを募らせていく。もしもあの日自分が鳴.海.荘.吉の、相手の手を取ってあの施設を逃げ出さなかったらこのクローン達は生まれなかったかもしれない。自分が居たからこそ彼らが生まれてしまったのだと罪悪感にも襲われるがならばそれを根から止めるのが自分達の役割だろう。相手から声を掛けられると深く頷く、クローン達も何かを察したのか先程のように声を上げることは無かったが扉の前に立つとその内の一人が無邪気な声を掛けてくる。それに合わせて他の個体も同じ言葉を次々に投げかけてくる。きっと彼らは自分達がクローンを消す選択を取る為に奥に行く事を知らない、それを説明することも出来なくてせめて記憶にだけでも存在を覚えておこうと振り返って眺めると覚悟を決めて扉の奥へと進んでいった。それから関係ない道をスルーしながら廊下を進んでいくと入口にあったものよりもさらに開けた空間に出てくる。空間はさらに地下へと続いていて吹き抜けのようになった場所からこっそり下を除くと複数の研究員が機材を操作したりモニターを眺めたりしている。さらに少し奥を見てみるとクローン体に電極のようなものを沢山取り付け淡い緑の光を発しながら苦しそうな声をあげる様子を検査している研究員の姿もあって「恐らくここが本拠地だろうね」と呟き)



8352: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-09 20:15:54


とりあえずあいつらが邪魔だな
(相手と同じ姿形のクローン達が次々に見送りの言葉を無邪気にかけてくる、きっと彼らと会うのはこれで最後になるだろう。最後に頭を撫でて名前を呼んだ記憶が少しでも慰めになればいいのだが。彼らがこれ以上酷い目に合わないためにもここにある全てを消し去る必要がある。怒りと覚悟を抱えて相手の案内のもと迷うことなく奥へと進んでいく、やがて広い吹き抜けの空間に出ると息を潜めて下を覗き込んだ。そこには複数人の研究員がいてちらほらと相手と同じ姿のクローンが何かの機械にかけられているのが見える、今すぐ堪忍袋の緒が切れてしまいそうだったがなんとかそれを飲み込んだ。全てを壊すにしてもまずはここの研究員に静かにしてもらわなければならない。研究員達の体躯をみるに戦闘に特化しているようには見えず奇襲をかければ簡単に意識を奪えそうだ。となれば彼らの目を引くものが必要で相手の方をみれば「フィリップ、クローンのフリして奴らの気を引いてくれねぇか?俺は後ろからいく」と小声で作戦を共有する。相手を囮にするようなことはあまりしたくないのだが幸いこの格好ならば部屋から出てしまった個体だと勘違いしてくれることだろう。それにここは上階だ、研究員達が相手に到達する前に全員の意識を奪う時間は十分ある。「頼んだぜ」と後を任せると少しだけ離れ 隙を見てス.パ.イ.ダ.ー.シ.ョ.ッ.ク.のワイヤーを使って静かに研究エリアへと降りていく。地面に足をつけて物陰に潜めば相手の方を見て合図を送って)


8353: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-09 20:58:28

この人数なら何とか出来そうだけど…ああ、分かった。任せてくれ
(ひとまず目的の場所に辿り着くことは出来たが問題はここからだ。確実に潰すためにも邪魔になるものは押さえ込んでおきたいがここが建物の奥底であることを思えば慎重な行動が求められる。見た限りそこまで研究員の数は居なくて二人ならば何とかなるかと考えていると相手から小声で作戦が共有される。変装したとはいえ今の姿では相手は仲間では無いことはすぐにバレてしまうだろうが自分はクローンの元ということもあってそっくりで囮にはピッタリだろう、即座に頷いて得意げに言葉を返すと配置に着くまで身を隠しておく。相手がス.パ.イ.ダ.ー.シ.ョ.ッ.ク.を使って下へ降りていき物陰に潜むと合図が送られる。こんな研究をしている者にこの呼び方はしたくないのだが作戦の為だと割り切ると無邪気な子供が研究員達を覗き込むように顔を見せると『ご主人様ー!』と声を掛けた。すると研究員達は皆こちらを向いて少し驚いた反応を示し『誰だ最後に管理してた奴』『自発的に動くなんてナンバー入りの奴だろ』『余計な傷が着く前に捕まえてこい』など声が上がって狙い通り研究員の数人が近付いてくる。相手に意識が行かないようにわざと身を乗り出して危険なフリをしながら奴らを引き寄せていて)

8354: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-09 21:43:29


……っ、……よし、あとは…
(物陰に潜んで相手が気を引くのを待つ、合図を送れば相手はクローン体のフリをして研究員達を呼びつけた。本物である相手がご主人様なんて言葉を使うのには少々抵抗があったがこれもここを綺麗に片付けるためだ。何事かと研究員達はわらわらと一箇所に集まってきて相手を見上げている、絶好のチャンスと言えよう。足音を忍ばせ研究員達の背後へと迫る、しかしその瞬間近くにあった機械から何かが漏れ出す音が響いた。一瞬そちらに気を取られるとどうやら近くにあった冷却用の液体が漏れだしたのか勢いよく何かが吹き出してさながらスモークのように辺りが霧がかった。上階にいる相手から下のスペースが見えなくなるほどに煙が満たされるが視界が悪くなるのはむしろ好都合で視界の悪さに紛れて確実に研究員をひとりずつ仕留めて意識を奪っていく。想定よりも容易に事を成し遂げてしまえばあとは機械類を破壊しクローン装置を止めるだけだ。霧の中で一息ついていると『翔太郎』といつもの調子で声を掛けられる。どうやら霧に紛れて相棒も下へ降りてきていたようだ。無事に合流を果たすと『こっちだ』と案内に従って機械類の合間を抜けていく。一方でその少し後に霧が晴れた頃には相手の視界には倒れた研究員しか映らず探偵の姿は何処にもなくて)


8355: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-09 22:14:41


…煙?……、えっ、翔太郎? …っ、翔太郎!
(クローンと同じ呼び方をすれば研究員達はこちらを向く。あとは注意を引きながら様子を見て自分も参戦しようとクローンのフリを続ける。だが急に機械の方から煙のような物が出てきて下層を覆っていく。徐々に視界が遮られていく間も相手の交戦する音や研究員が床に倒れる音がすれば相手が目くらましに何かしたのだろうと考えていたが完全にその姿が見えなくなってしまうと徐々に不安が募っていく。やがて何も音がしなくなっても下から合図や声が聞こえてこなくて嫌な予感を覚える。室内が一定の汚染を確認して換気装置が働いたのか段々と霧が晴れていくがそこには倒れた研究員ばかりで相手の姿はなく困惑した声をあげる。妙な焦りと不安を覚え、慌てて研究スペースまで降りてくるがそこから見ても相手の姿は無い。声を出す暇もないまま気絶させられて連れて行かれたのか、それとも何かメモリの影響を受けたのか様々な可能性が浮かんでパニックを起こしかけながら相手の名前を叫んで無我夢中でその姿を探して)

8356: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-10 07:52:54


ん…?あぁ、…
(相棒の誘導に従って奥へと進んでいく、しかし肝心のクローン装置はかなり奥にあるのか機械の合間を縫ってさらに深くへと進んでいった。その間に見かける装置には時折稼働中のものもあって装置内であったりケーブルに繋がれたり、何らかの形でクローンが機械に掛けられていた。もう研究員が伸びているなら実験を続ける理由もないだろうと通り道で見掛けた機械を片っ端から停止させていく。パネル操作で問答無用で中止を押していけば項垂れていたり苦悶の表情を浮かべていた個体はいくらかマシな顔つきになっていった。しかし相棒はこちらの様子も気にせずどんどん奥へと進んでいく。置いていかれないように早足で近寄ろうとした所で背後から声が聞こえた。それは間違いなく相手の声で思わず立ち止まる。だが直後『翔太郎早く』と相棒から急かされれば短く返事をして早足で奥へと進んだ。やがて相棒は立ち止まる、どうやらさらに奥のスペースがあってそこにこの施設の核が、つまりクローンを作る装置があるようだ。「この奥か」と呟きながらさらに奥へと進もうとしたところで相棒がゆっくりと背後から近づきこちらの首に手を伸ばそうとしていていて)


8357: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-10 09:52:38

こっちも道がある、まさか……ッ、翔太郎! させる、か!
(探しても探しても相手の姿が見付からない。ますます焦りが募って行くがこういう時こそ冷静でなければ探偵は勤まらない。意識的に深呼吸をして気を落ち着かせてからまた辺りを見る。時間はさほど経ってない、ならばまだこの建物内だとアタリをつけると機械に隠れて見えなかったが別の道があった。そちらに進んでいくと他のものに比べて電源が切られたものや作動しなくなったものがあって相手が停止していったものだと察する。ある程度自由に動ける状態で尚且つ一目では分からないルートを通れた理由を考えると同じ顔のクローンの存在を思い出して背筋が冷えた。もしクローンが自分として相手に接触したとしたら直ぐにはきっと気付けない。もしそれがご主人様とされる研究員の命令だとしたら、とまで考えれば再び駆け出した。道中装置に入れられた個体を見つけ相手の服装を元に「今ご主人様がどこかに行かなかったかい?」と問いかけ指さした方向に急ぐ。やがて曲がった先に相手の背中と並んだクローンの姿があれば大きな声を上げる。それだけでも許せない光景であったがクローンが後ろに立ち相手の首に手をかけようとしていれば腹底の怒りが一気に燃え上がってそれしか見えなくなると地面を蹴る。全速力で近づきクローンの襟首を掴むと思いっきり引っ張って相手から引き剥がす。そのまま地面に引き摺り倒すと上に乗って「それだけは許さない」と底冷えした声で威圧をして)


8358: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-10 12:28:58


なっ、やめろ!落ち着け!
(深部にある核心に踏み込もうとした瞬間に背後から怒号に近い声で名前が呼ばれて慌てて振り返ると同じ顔の二人が地面に転がっていて目を見開く。ひとりがひとりに馬乗りになっていて掴みかかっている、相棒にクローン体が襲いかかったというところだろうか。だが底冷えするような声と殺気立った威圧は過去こちらが幼くなってしまった時にみた覚えがあって自然と相棒を引き剥がすのと同じ対応で、相手の体を無理やり引っ張りあげると右手で相手の肩に手を掛けて冷静になるように叫ぶ。だが直後、『だめだ翔太郎!』と反対側から声が聞こえて左の手を取られる。そちらの方を向けば去っていこうとする相棒を引き留めるように不安の入り交じった顔の相棒がいて動揺して瞳を揺らしてしまった。『そいつがいきなり襲いかかってきたんだ!離れないと危ない!』と必死に叫ぶ声は間違いなく相棒のものだ。だが左右の手、どちら側を見ても相棒がいる。他のクローンは知能的に幼なかったが今はそのどちらもが相棒と同じ口調と思考回路で話している。冷静さを取り戻すようにゆっくりと呼吸すると「つまり、どっちかか俺達を襲おうとしてるってことか」と現状を口にする。片方は間違いなく相棒だろうがもう片方は相棒に成りすましこちらへ接近している敵意を持ったクローンということになる。だが見た目がそっくりの二人では判断がつかなくて様子を伺うように左右の同じ顔を交互に見て)


8359: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-10 15:05:28

っ、翔太郎の首に手をかけようとした君が言うのかい。 …それなら簡単だよ、翔太郎。ドライバーを装着すれば僕の腰にだけ同じものが現れて君とダブルの繋がりを持っているのが分かるはずだ
(クローンを地面に倒して制圧する。自分の居場所を横取りされたこともそうだが何より相手に危害を加えようとしたのなら許してはおけない。自分のクローンであれば尚更歯止めは効かずにさらに力を加えようとするがその前に相手によって引き剥がされる。相手の静止で少し冷静さを取り戻すがクローンが言葉を挟み相手の手を掴んだまま自分が本物だと主張する様を見れば苛立ちは募り低い声で先程しようとしたことを告発する。今まで出会ったクローンより随分と利口のようだが今は自分達に害なす敵だ。相手は自分達の区別がつかないようだが簡単にわかる方法が一つある。幾ら外見や生体組織がそっくりだったとしても二人だけの特別な繋がりは決して真似が出来るものではない。相手と二人で一人で繋がれるのは自分だけなのだから。2人の繋がりを示すドライバーを使用することを提案するとクローンの表情に焦りのようなものが浮かんでそれをじっと冷やかな目で睨み付けていて)

8360: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-10 19:22:57


……試すまでもねぇな。お前は何のために、っ…!
(左右の相棒を交互に見る、これまで容易に識別できたのに知性も振る舞いもまるで同じに見える。どちらの手を取るべきか考えていると右隣にいる方がもう一方がこちらに手をかけようとしていたと告げて思わず反対を見る、左隣の方は必死に首を振っていたが相手がごく簡単でクローンには決して真似できない自分達だけの確認方法を提示した。これを提案した時点でもう決まったようなものだったが左隣の方が焦りを滲ませればもう確かめる必要もないだろう。警戒の目を左隣の方に、クローンの方へと向ければ掴まれた手を解こうとする。しかしその手は離されなくて、それどころか尋常ではない力で握られると思わず苦痛で顔を歪める。直後『バレちゃった』と無邪気な声と共に思いっきり体を押されてしまうと相手諸共地面へと倒されてしまった。異様な怪力にこの施設にくるきっかけとなった個体を思い出す、最初に見たあのクローンが相手に最も近い413番ということだろうか。相手そっくりの個体は無邪気な笑みを浮かべたままこちらの背を向け奥へと走り出す、慌てて起き上がり相手の腕を掴んで引っ張りあげると「追いかけるぞ!」と叫んで)


8361: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-10 20:32:07

観念したまえ。なっ…、っ…ああ!
(姿も振る舞いも真似をして自分に成りすましたつもりらしいが自分達だけの確認方法を提示すればクローンは焦り顔をみせる。それで相手も判別が着いたようでクローンの方に警戒を向けるのをみれば安堵を覚えて強気に言葉を向けた。相手がその動機を追求するもクローンが強く力を込めて苦痛の表情を見せる相手を見れば引き剥がそうと近付く。だが今の状況には似合わない無邪気な声が聞こえたかと思えば相手を強くそれに巻き込まれる形で地面に倒れてしまう。クローンは楽しそうな笑みを浮かべながら背を向け去っていこうとしていて相手に引っ張られる形で立ち上がると強く応えてその後を追いかけて奥に進む。一番奥深くであろう薄暗い空間に踏み込むと一気にその場所の照明が点灯してその姿を表す。そこは今まで見た空間で一番広く、何より自分と同じ姿のクローンが筒状のカプセルの中に入った物が大量に並べられていて「は、」と小さく声が漏れた。繋がったコードを伝って淡い緑の光が流れていて並べられたディスプレイに実験結果と思わしきデータが絶えず更新されていく。ここがクローンの生産所であり根源たる場所に固まっていると『連れて来たよ、ご主人様!』と先程のクローンの声が聞こえそちらを見る。そこには今の相手と同じく白衣を着た研究員にクローンが満面の笑みで抱き着き、その頭を『良くやったな』と頭を撫でる異様な光景が広がっていて)

8362: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-10 21:38:57


お前がフィリップのクローンを……ッ、……何処までこいつをコケにしたら気が済むんだ。フィリップは道具じゃねぇ!ただの人間で、俺の最高の相棒だ!
(研究所の最奥へ踏み込むと一斉に明かりが点る、そこにはカプセル状の装置が並んでいて中には相手と同じ顔が、クローンが眠っていた。今まさに相手と同じ姿形の体が作られそこに地.球,の.記.憶が無理やりねじ込まれているといった所か。自分と同じ顔が生成されているという異様な場所に相手は固まっている、こんな場所を見せられて正気ではいられないだろう。相手の肩に手を添えて自分の存在を伝えながら奥の方を見やる。そこには先程の個体とご主人様と呼ばれた研究員がいた。この施設の根幹たる装置を操作しているところをみるにここを仕切っている人物だろう。クローンだと分かっているのに相手と同じ顔の男が全く知らない他人に頭を撫でられているのをみればまた怒りが湧き上がる。無意識のうちに低い声で研究員へと話しかければ『クルーズ船を襲撃したのも君達だよね?いやぁそのうちのひとりが本物の運,命.の.子だなんで思わなかったなぁ』とこちらの質問を無視して軽々しい口調で話しかけられた。雑にクローン個体の頭を撫でながら『こっち戻っておいでよ。君さえ戻ってくればこれもいらないし。生体部品さえあればメモリ簡単に作れちゃうから楽なんだよねぇ』と雑談のように会話が続けられれば怒りで血が巡りすぎて長く息を吐き出した。相手を道具としか見ていない発言も、クローンの命を軽々しく扱う言動も全てが許せない。こちらが叫ぶも研究員は面倒そうにこちらを見ている、研究員に詰めよろうと動き出せば『やれ』と一言命令が下されてクローンがこちらへと向かってきて)


8363: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-11 02:11:08

…ッ、僕はもう君たちに利用される部品じゃないし、そんな存在をこれ以上もう作らせない。…っ、翔太郎、とにかく変身、わっ
(事前に自分のクローンが量産されていることは容易に想像が出来たが実際にその光景を目の当たりにすれば異様な光景に固まる。肩に相手の手が触れて少しだけ冷静になるが先程強い敵意で相手を手にかけようとしたクローンが研究員に懐き頭を撫でられていればまた目を見開いた。堂々としている様子や根幹にいる辺りここを指揮する立場の人間なのだろうが相手の問いにも場違いの軽々しい口調で話しかけられる。自分の素性は明かしていないつもりだったが運,命.の.子というワードが出てくれば小さく肩を跳ねさせ警戒態勢に入る。ただ手を動かしているだけの動作でクローンを撫でながら生体部品として戻ってくるように誘われると何処までも目的を果たすための道具としか見ていないことに怒りが募る。感情が自分の中で渦巻いてどうしようもない所を相手が代わりに叫んでくれて少し救われたような気分となった。こちらからも利用されるだけの都合のいい道具ではないと突き付けるが何処吹く風で面倒くさそうな顔をする。もう話を通じる存在ではなく先に施設を潰してしまおうと考えるが研究員が短く指示するとクローンがこちらに襲いかかってくる。例の怪力で攻撃されればひとたまりもなく、大きく振りかぶった拳を避けながら身の安全とこの場所破壊し尽くす為にも変身を持ちかける。だがメモリを構えようとした所で背後に気配と足音を感じて振り返ろうとすると何者かに抱きしめられる。それは先程部屋で見たクローン達で『つっかまえた!』と無邪気な声が聞こえて来ると共に複数人で身動きを封じられ体が持ち上げられると嫌な予感と焦りを感じて強く抵抗して)

8364: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-11 07:39:13


っ、フィリップッ!おい、止めろ!!ぐ、…
(ここまでくればもう変装の必要もないだろうと鬱陶しい白衣を脱ぎ捨ててこちらへ襲いかかってきた個体と相対する、例のメモリで怪力になっているであろう攻撃を生身で受けては一溜りもなくこちらへ突っ込んできたクローンを相手と離れる形で避けた。変身を呼びかけられるとドライバーを取り出そうとするがその前に相手から声があがってそちらを見る。そこには先程の部屋にいたクローン達に捕まり持ち上げられた相手の姿があって思わず名前を呼んだ。それにちらほらと相手を持ち上げたクローン達が反応する、静止を叫べば白衣は来ていなくとも先程出会ったこちらのことは覚えているのか少し戸惑いの表情を見せた。相手の元に走り出そうとするがその前に怪力の個体がこちらへと一気に距離を詰めてきて反応が遅れる、既に拳を振りかざしているのが見えれば咄嗟に腕でガードするが拳が左腕にめり込むとミシリと嫌な音が体の中で響いた。思わず苦悶の声を上げて地面を転がる、その間に研究員が『さっさとしろ』とクローン達に呼びかけると彼らは相手を持ち上げ移動してそのままクローンを培養するカプセルの中へと入れてしまった。顔を持ち上げた時にはガチャンとロックの音が鳴り響いて「フィリップ!」とまた名前を叫ぶことしかできなくて)


8365: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-11 11:44:51

離、せ! っ、翔太郎…!このままじゃマズイ…
(不意打ちで複数体のクローンに体を押さえられ捕まるとそのまま体が持ち上がる。一体一体はそうでもないが全力で腕と足を動かして一時的に拘束を振り払ってもすぐに別の手がこちらを捕らえて身動きが取れない。相手の必死な声が聞こえる、その名前にクローン達は先程のことを思い出してか反応し戸惑いの表情を見せた。言われるがまま動いていた所に全く違う光景や価値観にぶつかって困惑する光景は身に覚えがある。もしかしたら、と考えが浮かぶがそれが形となる前にこちらに向かってきていた相手が怪力のクローンの拳を腕で受け止めてしまっていて苦悶の声と共に地面に転がってしまうとそれも吹き飛んで相手の名前を叫んだ。だがそちらに気を取られている内に並んでいたカプセルの元に辿り着いていて空いている所に無理やり押し込められる。直後ガチャンと厳重なロックの音が響き閉じ込められたのだと悟った。思いっきりその壁を叩いてみるがびくともせず上部や下部を見ても中から開くことを想定していない、実験動物を閉じ込めるだけの場所だ。研究員がキーボードから何かを操作するとカプセルに接続された機械が作動し始めて自分の体が検索をする時と近い形で緑の淡い光を発するようになる。研究員は『やっぱり本物はガラクタと大違いだ』と興奮しながらまた何かを打ち込むとその光は上部に吸い込まれるようになり、自分の一部が引き剥がされるような強い苦痛が走って声を上げる。無理やり搾り取られるような強い衝動から逃れるために暴れて壁に手や身体をぶつけてもそれが止むことはなく、その音と対照的に心底楽しそうな声と笑い声でデータを確認する研究員との間を運んだクローン達はおろおろと視線を向けていて)

8366: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-11 12:36:45


くそ、やめろっつってんだろ!フィリップッ!!、ッ!ガっ……
(全身が、特に左腕が痛む。だがここで動かなければ目的を果たせない、下手すれば相手さえ失ってしまう。そんな焦りも虚しくクローン達は相手をカプセルの中に押し込めてしまった。やがて相手の体から先程クローンから漏れだした光であり本棚で見た緑色の光が溢れ出して研究員が手元のキーボードを操作すると緑の光が勢いよく上部へと吸い込まれ同時に相手から苦痛の声があがった。きっとあれで地.球.の.記,憶を無理やり吸い取っているのだろう。悲痛な声を上げながら狭いガラスの中で暴れる相手に肝が冷えて、だが同時に高笑いする研究員には怒りが湧き上がる。苦しむ相手の姿しか見えなくなれば無我夢中でカプセルへと駆け寄って相手の名前を呼びながらガラスを殴り、扉をこじ開けようとする。だが人間の力ではビクともしなくてそれならばと上部にある太いケーブルを引っ張り抜くか引きちぎるかしようとするがそれも外れる気配はなかった。それならばとガジェットを取り出そうとするがその前に『壊しちゃダメだよ?』と楽しげな相手の声が聞こえて同時に襟首を掴まれる。背後に怪力のクローンが迫っていたのだ。そのまま軽い動作で思いっきり後ろに投げ飛ばされてしまえば束の間の浮遊感のあと全身に強い衝撃が走って肺から無理やり空気が押し出される。どうやら投げ飛ばされて壁に激突したらしい。脳が揺れたのか視界にはいるあらゆる物が二重に見えて直後地面に突っ伏すように倒れる。無理やり顔を上げるが装置は止まっていない、脳の揺れはまだ収まらずに立ち上がれずにいた。なんとか相手へ目線を向けていれば『しょーたろ…』とひとりのクローンが呟く。それを皮切りにおろおろとしていたクローン達は相手とこちらを何度か交互に見て、やがてひとりが研究員の元へと歩き出した。それに続いてひとり、またひとりと歩き出しやがて全員が研究員の方へと向かう。『何か用?』と怪訝そうな顔を浮かべた研究員にクローンが『僕に痛いことしないで』と一言告げる。その言葉に初めて驚いた顔を見せた研究員だったがその後もクローン達は『それ止めて』『優しく頭撫でて』『しょーたろみたいにして』と次々口にしながら研究員を押さえようとして)


8367: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-11 14:40:30

ぐっ…ッ、しょうたろっ!!こ、のっ…、!っは…、翔太郎のために、この扉も開けてくれるかい
(機械が作動して無理やり地.球.の.記.憶への繋がりがこじ開けられて吸い取られていく。悲痛な声をあげながら悶えていると外からも必死な声が聞こえて顔を向ける。すぐそばに相手が来ていて自分も痛みを覚えながら近づき必死に触れようとするが厚いガラスに阻まれてそれも適わない。すぐそこに居るのに近づけなくて相手がガラスやケーブルに力を加えても壊れなかった。こちらからも何とか壊そうとするが相手の背後にあの怪力のクローンが迫ってくるのが見えれば相手の名前を叫ぶ。だがその時には遅くて襟首を掴まれ背後に勢いよく投げ飛ばされて思わず息をのんだ。ここからでも聞こえる程大きく壁にぶつかった音が響くと相手の受けたダメージに体の芯が冷える。変身後ならともかく生身に受けるには甚大な衝撃で早く相手の元に行かなくてはならないのに強くガラスを殴っても壊れてくれなかった。更にあのクローンが相手に近づこうとして居れば相手を失う恐怖に震えているとおろおろとしていたクローンが相手の名前を呼ぶ。そして二人を交互に見てから研究員の元に向かうと自分の意見とも思える言葉を告げて目を見開く。他のクローン達もそれに続き各々自らの望みや希望を口にする。研究員が押さえ込まれている中その内の一人が『いつもこうやって…』と思い出すような素振りでキーボードを操作すると上部の機械が止まった。苦痛もなくなって息を吐くがすぐに彼らの方を向けば相手の名前を出して扉の開錠を頼むとこくこく頷いてキーボードが操作される。その間研究員は『お前ら邪魔だ、やめろ!俺のいうことが聞けないのか』と叫んでいるがクローン達は従わず話を聞いてくれない研究員をじっと見つめている。やがてガチャンという音とともにロックが解除されて一人のクローン、あの時地図を書いてくれた個体が扉を開けてくれる。無理やり記憶を吸い取られたダメージは残っているがそれ以上に動かなくてはならない理由しかなくてカプセルから出てくると「ありがとう、本当に助かった」と彼らに礼を伝えてから「翔太郎!」と叫びながら相手の元に走り寄って)


8368: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-11 18:21:09


…、…あいつら……大丈夫だ、ちょっとフラついちまっただけでどうってことねぇ
(揺れで定まらない視界の中顔をあげるとクローン達が研究員の方へ詰め寄るのが見える、やがて妨害するようにその体を押さえつけ始めると驚きの声を零していた。さらには機器を操作して相手をカプセルから出すのをみれば彼らがこちらの味方をしてくれているのだと確信する、初めてモノではない扱いを受けて大切にされるという感情を知ったのかもしれない。相手がこちらへと駆け寄って来る、その頃には視界の揺れもだいぶマシになって地面に手をつき、相手の肩に手をついてゆっくりと立ち上がった。全身は痛むがそれを上回る怒りとやらなければならないことが目の前に広がっていてへばっている場合ではない、相手の方を見れば不敵な笑みを見せて正面を睨む。クローン達が研究員に群がる中であの怪力の個体だけが馬鹿にしたように他の彼らを鼻で笑ったあと『みんな後で本を抜かれちゃうね。じゃあ僕がご主人様を独り占めだ』と無邪気に、しかし敵意を含ませて笑う。その顔が相手と瓜二つであればやはり心中は複雑だがあの様子ではあの個体はまだご主人様である研究員の命令に従ってこちらに敵対する気でいるらしい。痛みを吐き出すように軽く息をついてドライバーを腰へと据えて相手と意識を共有する、紫のメモリを構えると「いくぜ相棒、これで終わらせる」と声をかけてメモリを起動させて)


8369: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-11 19:18:34

帰ったら即手当してベッド行きだからね。…っ、ああ。この悪夢はさっさと終わらせてしまおう。 変身!
(自らの意思を持って研究員に反逆するクローンに助けてもらい相手の元に駆け寄る。随分とダメージを受けたのだろう相手を支えながら一緒に立ち上がった。どう考えても大丈夫ではない状態だが今の相手に何を言っても引く事がないのは分かりきっていて解決した後の処遇について話をしながら相手の横に並ぶ。変わらず無邪気に、それでいて敵意を滲ませながら笑うクローンはあのままあの場所に居るか相棒ではない違う人に出会った時の自分の姿なのかもしれない。研究員は詰め寄ってくるクローン達を『邪魔だ!』と力の限り振り払い、突き飛ばしてから『そいつらを痛め付けたらとっておきのご褒美をやるよ』とクローンに指示を飛ばす。当たり前のことを求めて床に転がされたクローン達も搾取されモノのように扱われていても喜んで行動してしまう個体もここで止めなければ。自分の腰にもドライバーが現れ意識を共有すると緑のメモリを構えスロットにセットする。二色のメモリを使って変身を果たせば奥深く淀んだこの部屋に風が巻き起こった。それを見るとクローンも透明のメモリを使って怪物へと変化していく。相手の体はかなりダメージを受けている、ならば短期決戦にすべきで間合いを詰められないようメモリを赤と銀に変えると迫り来る怪物に熱々のシャフトを叩きつけて)


8370: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-11 20:06:28


変身ッ!そいつの体と一緒にお前らは安全な所に避難してくれ!
(何事もなく立ち上がって見せたつもりだったがこちらの体にそこそこのダメージが入っていることは意識を共有しなくてもお見通しらしい。ドライバーを腰に据えて二つのメモリを挿入して起動する、息の詰まるような薄暗い空間に風.都.の風が吹いて二色の装甲を纏った。目の前の個体もメモリを使って怪物へと変化する、相手があの夜のような悪魔の笑みを浮かべて異形の姿に変わっていくのはやはり心臓に悪かった。奥にいた研究員はクローン達を突き飛ばしていて相変わらずのモノ扱いにまた怒りの炎が揺らめく、彼らがここに居ればいつまたモノ扱いされて使い捨てられるか分からない。それに向こうが真に欲している相手の体を奪われるのもマズくて床に転がさられたクローン達に相手と共にここを離れるように言った。クローン達は口々に『分かった!』と口にして意識が抜けおちた相手の体を先程のように担ぎ上げてこの場を離れていく、彼らを守るように立ち塞がって相手と意志を合わせればメモリを赤と銀へと変えた。装甲を纏っているとはいえあの怪力をこれ以上受けるのは体に悪い、間合いを詰めさせないようにシャフトを振るって時折炎を纏わせダメージを叩き込む。怪物は唸るような声をあげるがシャフトを腕で無理やり受け止めると同時にこちらを心配するように『左腕が痛そうだね、翔太郎』と相手の声でいつもの様に優しく語りかけてくる。先程受けた拳のせいで左腕が痛むのは事実で更にそこに相手の声が加われば動揺させられてしまって無意識に左腕を引いてしまう。そうやってできた僅かな隙を敵は見逃さず更にそこを壊そうと左肩に思いっきり拳を打ち込まれてしまった。骨まで響くような痛みに「が、ァ…」と今度はこちらを呻き声を出し後ろへよろめきながらもシャフトを薙いで敵との間合いを取って)


8371: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-11 20:51:27

っ、翔太郎!! 君、急いで入口の扉を開けてきてくれるかい、今すぐにだ
(変身して怪物と対峙しながら相手が意識を失った自分の身を避難させるように指示する。クローン達は元気に返事をして移動させていくのを見届けながらメモリを切り替え中距離を保ちながらシャフトを振るう。確実にダメージは入っているが怪物はこの場に似合わない優しい声で相手を心配すり言葉をかけ左側から動揺が伝わってくる。無意識に左腕を引いて出来た隙にさらなる拳が左肩に命中すると激しい痛みが走った。弱点に追い打ちをかけるような攻撃に思わず相手の名を叫んでシャフトを間合いを取りつつ相手の左腕を庇うようにして立つ。これ以上攻撃を受けたらマズイ、やはり相手の体を使うべきでは無いがここが奥まった場所にあることに加え閉鎖空間であればファングの侵入経路はない。こちらの体も万全ではないがそれに頼らざるを得ない状況であれば体を運び終えて様子を窺っていたクローンの一人にこの施設の初めの扉を開けてくるように強く指示を出す。強く頷く去っていくのを見れば再び怪物の方を見る。今の状況では向こうの方が有利だ、どうするべきかと悩んでいればその背後にクローンを製造する機械が目に入る。ここは彼らのフィールドであるが逆を返せば守らなくてはならない場所でもある。あのクローンが自分と同じようにあの研究員や研究員のモノを守りたいのだと仮定すれば「翔太郎、作戦変更だ。先に装置の方から片付けるよ」と声を掛け左側を青のメモリに変えマグナムを構える。それをクローンの入ったカプセルの方に向けると研究員と怪物の顔色が変わり、引き金を引いて炸裂弾を放つと怪物は『ご主人様の大事な場所っ!』と言いながら庇う為か自ら当たりに行き)


8372: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-11 22:34:42


了解だ!…っ、…いい加減にしろ!今の聞こえなかったのか!お前がいくら体張ったってご主人様はお前のことを全然大切にしてねぇんだぞ!目ぇ覚ませ!!
(左腕が集中的に攻撃され焼け落ちそうなほど痛む、だが相手の安全面とファングがここに来れないことを考えてもこのまま勝ち切るしか道は無い。あの怪力をどうすべきかと考えているうちに相手の思考が流れ込んでくる、相手の体もクローンもこの場から去って守りながら戦う必要はなくなって寧ろその立場にあるのは向こうの方だ。相手の作戦にこちらも逆転の機運を見ると相手がこちらを窺っていた個体に入口を確保するよう頼んで退路を開く、息を合わせて左側のメモリを変えるとマグナムを構えてカプセルに向けて炸裂弾を放った。すると怪物は今までで一番必死な声色で叫んで自ら弾へと当たりにいく、相手と同じ声色の悲痛な声は嫌に耳に響いた。しかしその奥で研究員が『あーだめだ!独りじゃ壁が足りないよ。その装置壊させるなよ!』と叫んでいて怒りで吐き出す息が震える。ここまできても奴はクローンを吐いて捨てるほどのモノにしか見ていない、そんな扱いなのに未だご主人様と奴を慕おうとする怪物にも腹が立った。きっと次の弾を放っても怪物は、中身が相手と同じ顔の男は自ら攻撃に当たりにいくだろう。長距離の利点を捨てるように地面に転がる怪物に近づけば馬乗りになって右腕でその体を押さえつける、これ以上自ら被弾させないために、だ。怒りの声で呼びかけるが怪物は『うるさいうるさい!』とまるで駄々をこねるように叫ぶ。ダメージを受けた怪物は力は弱まっているものの拘束から抜けようと暴れてこちらの体を殴る蹴るしてくる。それを力で押さえつけながら燃えるように痛む左腕を無理やりあげると次々と炸裂弾を放ってカプセルを破壊していった。下にいる怪物が『やめて!』と悲痛に叫ぶのを無視してカプセルを壊し切る、最後にクローン装置の根幹であろう先程研究員が操作していた機体に銃口を向けると「これで最後だ!」と叫んでクローン装置を破壊し尽くして)


8373: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-12 00:42:34

…すまない、だけどこれで君も奴から解放されるはずだ。
(怪物自身ではなくそれが大切にしているものに標的を決め炸裂弾を放つ。すると怪物はそこに飛び込んできて攻撃が当たる。クローンの悲痛な声が響く中、研究員は相変わらず身勝手な指示を飛ばしている。何処までも便利なモノかそれ以下にしか思ってない態度に怒りは募るが相手が長距離武器であるにも関わらず怪物に近付いてその体に馬乗りになった。自ら攻撃を受ける距離に入って行く事に困惑するも共有する意識でその考えが伝わってくれば自分を負傷させた存在にも相変わらずだと思いつつ右腕で体を押さえて言葉が届くようにする。聞きたくないとばかりに駄々をこね、拘束を逃れるために暴れる手や足がぶつけられると体が痛むが逃す訳にはいかない。押さえ込んだままマグナムで炸裂弾を放てばあの頑丈なカプセルも壊れて悲痛な声があがる。先程よりもずっと子供っぽく懇願するクローンをちらりと見てから心臓部となる機体に銃口を向け弾を命中させると大きな爆発を起こして装置は跡形もなく破壊された。これでもう苦しむ存在が生まれることは無い。それと同時に怪物の抵抗の手は止まって力が抜けたように落ちるとその姿も元の人間の姿に戻っていく。非道なクローンの製造所だとしてもクローン達の小さく狭い世界と価値観にとって大切なものを破壊したのには変わりない。啜り泣くような姿は自分と同じ顔でありながら酷く幼く見えてぽつぽつと謝罪と慰めの言葉をかける。一方で研究員の男は装置を全て破壊されるのを見ると苛立ちを込めた声を上げ『こいつらは倒せないし装置も守れないしでせっかく期待してやってたのに、この約立たずが!』とクローンになじるような罵声を浴びせるのを聞けば「それが自分に尽くしてくれた者への言葉かい?」とこちらも苛立ちが隠せずにいて)



8374: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-12 08:10:49


……そもそも俺の相棒のクローンを作ってたってのが気に入らねぇが、あいつらを良いように使って挙句役立たずだと?…そんなの許されるはずがねぇ、お前には必ず罪を数えてもらう
(この研究所の根幹であるクローン装置を破壊し尽くすと押さえつけていた怪物の体が溶けて中から相手と同じ顔の人間が出てくる。あれだけ悪意のある顔をしていたのに言いつけを守れなかった子供のように啜り泣くのを見れば相手が慰めの言葉をかける間に手を伸ばして優しく数度頭を撫でてから頬を伝った涙を親指の腹で拭った。だがこの光景を見ても研究員は相変わらずの言い草で静かな怒りが湧き上がる、ゆっくりと立ち上がると体が軋むが痛みよりも怒りが上回って赤い複眼の下から研究員を睨みつけた。そして左手を持ち上げ研究員を指差す、相棒の尊厳を踏み躙ったことも風.都,を嬉々として泣かせようとしていることも、この街の探偵として許すことはできない。だが研究員は『こうなったら…このままで終わると思うなよ?』と苛立ちのままに透明のメモリを取り出す、但し中には淡い緑色の光が見えてそれを自らの肩に突き刺した。メモリを突き刺した部分が異様に盛り上がり先程の怪力のド,ー,パ,ン,トになるつもりかと身構える、しかし肩の変異は中途半端なところで止まり他の箇所にも異形は現れるが完全には変化しなかった。中途半端に怪物の姿が入り交じった所で研究員は苦悶の声で叫び暴れ始めて『あああああ痛い!!くそ!全然ダメじゃないか!こんなもの作りやがって!お前達のせいだ!お前達が出来損ないだから!!』とクローン達を責めるように叫ぶ。強く奥歯を噛み締めていると自ら壁に頭や腕をぶつけて暴れていた研究員の背後にあった壁が崩れ落ちる、その向こうにはデータベースらしき機器が見えて「一気にぶっ飛ばす必要がありそうだな」とマグナムを軽く振り)


8375: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-12 12:29:42

他人をモノのように扱って自分はその後ろでふんずり返ってだけでいい物が出来る訳がないだろう。ああ、終わらせるよ翔太郎。
(ここまで健気に体を張って尽くしてくれるのに研究員はそれすら役立たずだと一蹴する。左側から強い怒りが伝わってくるが自分もそれは同じだ。左手で罪を数えるべき人物に指を突きつけるが研究員は苛立ちのままクローンが使っていた透明のメモリを取り出す。だがその中には淡い緑の光が閉じ込められていて肩に刺すとすぐさまそこが盛り上がるが変化が起こすのは中途半端な箇所だけで完全に変化しきることはない。怪物になりきる事が出来ずにその毒素を人間の体で受けて苦悶の声で暴れるがそれは先程自分が受けたものであり、今まで何体ものクローンが受けた苦痛だ。自業自得だと非難するように言葉を叫び、研究員がぶつかった壁の後ろにデータベースの機械が見えれば強く頷きながらメモリを装填したをマグナムを構える。マ.キ.シ.マ.ム.ド.ラ.イ.ブを発動させ赤い光弾を複数射出し、怪物となった研究員と背後の機械に命中させる。高温の炎が燃やし尽くしてしまえはデータの抽出はもう難しいだろう。研究員の体からメモリが排出されたが不完全な物を使ったせいか体に変異が残ったままで後遺症に呻き声をあげている。これでひとまずは目的を果たしたと安堵の息をつくが急にけたたましい警報音が鳴り響く。「な、何事だい」と困惑の声をあげると地面に転がったままのクローンが『前にご主人様が、ここには機密保持の為の装置があるって言ってたから多分それだと思う…』と告げて)

8376: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-12 15:17:24


っ、…あいつここを跡形もなく消し飛ばす気か?最後まで好き勝手やりやがって!いくぞ、
(中途半端にド.ー,パ,ン,ト.化し苦しみ悶えながらなおクローン達への罵倒を続ける研究員にひとつの銃口を向け二人分の怒りを乗せてマ.キ.シ,マ,ム.ド,ラ.イブを放つ。あのクルーズ船でみたプレゼンからこの研究所を歩いている間に二人で溜め込んだ怒りを全て詰め込んで燃えるように熱い光弾を放てば、光弾が研究員と壁の向こうに見えたデータベースを破壊し尽くしてゆっくりと息を吐いた。だが直後に警報音が鳴り響くと思わず周囲を見る、相手と共に困惑していれば床に転がったままのクローンがこの音の正体を告げた。おあつらえ向きにカウントダウンのような音が響いてくれば何をする気かは聞かなくとも分かる、どうやらあの身勝手な男は身内である組織の人間にすら欠片ほどの研究結果も与えたくないらしい。となればここから直ぐに出た方がいいだろう。だが一直線に出口には向かわず床に転がったままの個体に近づいていけば彼はキョトンとした顔でこちらを見た。腕を掴んで声をかければ『僕らはそもそもこの研究所内に発せられていた特殊な磁場の中でなければ体を保てないから長時間離れる事は…』と難しいことを言い出したがそれを無視して腕を引っ張り上げようとする。しかし戦闘中で忘れていた体中の痛みが思い出したように駆け巡るとまともに引っ張り起こすことさえ出来ずにその場に崩れ落ちそうになる。だが地面に着く前に腕を掴んでいた彼に逆に支えられてしまうと予想外のことに意識が呼び起こされて彼の方を見た。肩を貸すように体勢が変われば『行くよ』とぶっきらぼうに言われてそのまま出口へ向かって歩き始めて)


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