TOP > 1対1のなりきりチャット

相乗りで何処までも 【 〆 】/9555


最初 [*]前頁 次頁[#] 最新 50レス ▼下へ
自分のトピックを作る
9480: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-03 18:11:51


あぁ、きっとそうだ。彼女にとって指輪は自分を愛してくれる人の象徴なんだろうな。……カウンセラーの時は警察沙汰にもなってるが…このままにしておくわけにもいかねぇし、彼女に指輪を返すしかねぇだろうな
(彼女の経歴の中、そして自分が経験した中でも強く存在を主張する指輪というキーワード。相手が更に深堀りすればやはり随所に記述は見られるようで彼女にとって指輪が特別なものであるのは明白だ。こちらが依頼として請け負った指輪を捜し彼女に返すという行為も彼女からすれば優しい男性が自分の為に指輪を贈ってくれたと解釈しているのかもしれない。彼女と同じ環境で育った妹ならばその考えに同調、あるいは同情して姉の行動をサポートしているのも頷ける。そうとなれば彼女にはっきりと拒絶の意志を伝えられる方法はひとつだ、相手も同じ意見のようだがその後の顛末に言及されれば目を伏せる。自分の前に執着した時にも大事になっているのならば今回も同じことになる可能性は高い、【探偵から指輪を贈られている】という認識があれば前回以上に取り乱す可能性だってある。だがこのままこの現状を受け入れ続ける訳にもいかない、この状況を終わらせるために、何より相手の心身の安寧を得るためにも彼女の執着を断ち切らなければ。腹を括れば少しでも安心させようと相手の頭を撫でて「明日で全部決着つけちまおう。何かあっても俺達二人なら大丈夫だ。不安も責任も俺らは半分こなんだろ?」と力強い口調で言って)


9481: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-03 18:56:46

…ああ、そうだね。いつも通りの日常を取り戻す為にも早めに片付けてしまった方が良い。…翔太郎、
(彼女が相手の言葉を良いように解釈してしまうなら彼女の世界で特別な指輪を突き返せばその意図は伝わるはずだ。だがその後にどんな行動に取るか分からず、そのリスクに躊躇していると相手の手がこちらに伸びてきて頭を撫でる。嫌な方向に傾きかけていた思考が落ち着いて相手の力強い言葉が胸に染み渡ると先程の自分の言葉を引用した問いに頷いた。視線を感じ始めてからずっと相手の表情は重たく硬い。張り詰めたような緊張を解くためにも早くこの件を終わらせてしまうべきだろう。こちらも明日決着をつける覚悟を決めると改めて名前を呼ぶ。先程のように腕を背中に回して軽く抱き着くとそのままじっと見つめて「明日全部終わったら僕たちの家に帰ろう。ここも不便はないけどあっちの方がよく眠れる」と軽く笑みを見せながらその後の予定を提案して)

9482: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-03 19:52:08



フィリップ、…あぁ、あそこが一番安心できる。…香水もつけられてねぇしな
(彼女の執着度合いを考えれば明日は何が起こってもおかしくない、本当はひとりで行きたいのだがきっと同じやり取りが繰り返されるだけだろう。ここまで二人で歩いた以上最後まで二人で行くのが筋というものだ。万が一のことがあっても相手を必ず守ることを密かに誓いながら頭を撫でる、俯き掛けていた表情はマシになってこちらも笑みを向けた。そのまま名前を呼ばれると腕が回ってきて抱き締められる、こちらからも名前を呼んでその体を抱き締めるとより強い決意が漲った。目線を交わしたまま明日の約束がされると軽く頷く、ここでだって寝泊まりはできるがより二人だけの空間である二人の家で相手の体温を抱き締めながら眠りたい。それに今ではすっかり当たり前になった二人の特別な香りが抜け落ちてしまっているのも物足りなくて小さな声で付け加えておいた。誤魔化すように目線を逸らすと「そろそろ寝るか」と声をかけて)


9483: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-03 20:14:19


ああ、明日のために今日は早く寝てしまおう。
(頭を撫でられながらも相手をぎゅっと抱きしめるとその顔に笑みが浮かぶ。明日を乗り越えればまたいつも通りの日々が戻ってくるはずだ。ご褒美とばかりに家で過ごす時間を提示すればやる気が出てくるというものでぽつりとお揃いの香りを今はつけてない事が呟かれると小さく笑って後頭部を優しく撫でておいた。誤魔化すような声かけに伺うような視線を向けるが今日は大人しく明日に備えて寝るべきだろう。最後にぎゅっと抱き着くと寝る準備をする為に1階に戻った。交代で風呂に入ってお揃いの寝間着を身に付けると先に簡易ベッドの奥に転がる。昨日と同じ狭い空間に相手を招き入れるとまた緩く相手の体に腕を回して抱き寄せた。明日は何が起きるか分からない、まだ不安は残っているが大丈夫だと言ってくれた相手に答えるように額に軽くキスを落とすと「明日無事でいれるようにおまじないだ」と軽く笑って告げ)


9484: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-03 21:16:15


……俺からも
(今ではすっかりお馴染みとなり油断すれば簡単に脳内を揺さぶられてしまう香り、それを自ら望むような発言は何となく恥ずかしくて目を泳がせていると伺うような視線を向けられるが同時に頭を撫でられて緊張が解れていくと同時に擽ったい気分になる。互いに強く抱き締めあってから離れると明日のためにも眠る準備を進めた。風呂に入って白と黒のパジャマに着替えるとベッドへと入る、狭いベッドの上で体を寄せあって確かな相手の温もりを感じていた。相手から額におまじないの口付けが落とされる、重苦しいものに纏わりつかれるのも今日で終わりだ。きっと明日には相手と共に二人の家で過ごせるはず。こちらからも顔を寄せて短く唇を重ねる、明日何が起こっても相手を守ると誓う意味も込めた口付けの後に「おやすみフィリップ」と声を掛けて瞳を閉じた。そして翌朝、目覚めるといつも通り身支度を一通り整え、相手に合図を出してから盗聴器が仕掛けられていた人形を元の位置に戻す、これで今日もまた彼女は自分達を監視することだろう。事務所にやって来た所長には筆談で状況を説明しいつも通り振る舞うように伝える。若干ぎこちない気もしたが彼女に問題なく盗聴出来ていると思わせるのには十分だ。その後デスクでいつも通り事務仕事をして途中で彼女から贈られてきた指輪を取り出しポケットに忍ばせる。いつも通りの時間になれば「そろそろ街の方見てくる」と相手に呼びかけるように、あるいは盗聴器に聞かせるように言いながら相手に目配せして)


9485: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-03 21:50:12

じゃあ行ってくるよ。…今日は念の為なるべく人通りのある所や防犯カメラのある道を通ろう
(そっとキスをすると相手からも顔が寄せられ唇を重ねる。この場所も温もりも彼女に渡すつもりはない。明日への決意を改めてかためると「おやすみ、翔太郎」と返して目を閉じた。朝を迎えると相手の目配せで盗聴器入りの人形を元に戻す。それからいつも通りの朝の支度をしながら出勤してきた所長にも筆談で情報共有し、変わらない朝を装った音を彼女に聞かせる。朝の軽い書類準備を整えると相手から合図と共にパトロールに誘われる。普段通り応じる返事をしながら所長を見れば心配そうな顔をしていたが大丈夫だと表情と仕草だけで伝えてから事務所を後にした。まだ監視が付いていない内に今日回る道を提案する、強硬手段を取る可能性も考慮すれば直ぐに誰かが気付けたり証拠の残る場所の方が良いはずだ。相談しながら歩いているとあの重たい視線を感じて相手とアイコンタクトを取る。監視がついたならまた彼女が偶然を装って現れるはずだ、普段通り街の人と話して噂話の誤解を解いたりしながらパトロールを続けていると商店街の裏道に入ったタイミングで『翔太郎』とご機嫌なあの声が聞こえて)

9486: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-03 22:35:23


っ、その格好……
(ハットを被り街へと繰り出せばすぐに相手から今日のルートについて提案される、もしものことを思えば人目がある方がいいのは賛成で主に繁華街を歩くことを決めて歩みを進めた。少しもしないうちにまた纏わりつくような気配を感じて相手と目配せする、こちらの思惑通り今日も彼女と彼女の妹の二人で監視しているに違いない。いつも通りのパトロールを続け彼女が流した嘘を正しながら歩いていくとやがて商店街の裏道に入って一瞬人目が途切れた。それを見計らったように彼女の声が聞こえて一気に緊張感が走る、軽く息を吐いてから振り替えると目を見開くことになった。そこに居たのは予想通り梓だったが彼女が着ていたのはいつか相手がこちらの彼女に扮した時の格好にそっくりだったのだ。服の雰囲気、色合いもほぼ同じ、過去女装した相手との噂が立ったのを利用しそのものの格好をして噂の彼女に成り代わるつもりだろうか。ウ.ォ,ッ,チ,ャ,マ,ンが言っていた【余計な情報】とはこの事だろう。文句を言うのは後々として彼女は『凄い!今日で連続何日目かな?私、こんなに毎日翔太郎と【偶然】会えて嬉しい。やっぱり私の運命の人って翔太郎なんだね』とひとり盛り上がっていた。今までは彼女に圧倒されるばかりだったが今日は違う、これで終わらせるためにわざと彼女の策に乗ったのだ。こちらの雰囲気が違うのに気づいた彼女は相変わらずキョトンとした顔をしていたが「梓さん、昨日も言ったが俺にはもう大切な人がいて梓さんとは今以上の関係にはなれねぇ」と改めて断りの言葉を入れてからポケットを探る、そして指輪を取り出し差し出すと「これも受け取れねぇから返す。俺にこれは必要ない」とキッパリと言い切った。暫く沈黙が流れる、しかし彼女の目の瞳孔はゆっくりと開いていってわなわなとその場で震えだして)


9487: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-03 23:15:05


っ、…! やめたまえっ!
(裏道に入って人目が途切れたタイミングで彼女の声が聞こえる。身構えながら振り返ると彼女がいたがその服には見覚えがある。かつて喫茶店デートに乗り込むために着た女装の服にそっくりだった。あくまであの時だけの格好だったが相手の為に選んだ服を勝手に真似して恋人の座を乗っ取ろうとする意図を感じれば分かりやすく顔を顰めてしまう。彼女はそんな動揺も知らずまた嬉々として運命だと一人盛り上がっている。だがいつまでも声を発しない相手にキョトンとした顔をしていて、改めて断りの言葉を告げられると動きを止めた。そして指輪と共にキッパリと拒絶の言葉を相手がいうと彼女の顔から表情が消える。しばしの沈黙の後、わなわなと震え始め『…なんで? 必要なんて嘘だよ、そんなこと翔太郎は言っちゃダメなんだから』と震えた声でブツブツと語り出す。現実を受け入れられないような態度に様子を見ることしか出来ないでいると突然彼女が差し出す相手の手首をかしっと掴む、突然の強行に彼女を引き剥がそうとするが彼女は『ちゃんと付ければ良いんだよ!ほら、こうやって…!』と必死な声で叫びながら返された指輪を無理やり相手の指にはめようとする。爪が食い込むほど力を込めている姿は異常以外の何者でもなくその動きを押さえ込もうとしても『だって私達は運命なんだから!』と喚いていて指輪を無理やり押し込もうとする彼女と揉み合いのような状態になっていて)


9488: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-04 07:57:12


っ、…俺は絶対にこれをつけねぇ。だから、
(彼女の中で愛情と深く結びつき過ぎている指輪、それをハッキリとした言葉と共につき返せば彼女の中でもその意味は通ったようで表情が失われていく。彼女の行動は迷惑であることは間違いないのだが自分の一言で失意に陥る姿はやはり胸が痛むものがあった。彼女は震えながらまた自分だけの世界の言葉を語り出す、それでも指輪を差し出し続けると突然腕を掴まれてしまった。そして指輪をむしり取られると無理やり指に付けようとしてくる、我を失っているせいか掴む力は痛みを感じるほどで一瞬顔を歪ませた。慌てた様子で相手が飛びついてきて彼女を引き剥がそうとする、こちらも腕を振りほどこうとするが血が滲みそうなほど爪が食いこんで動かす事ができない。火事場の馬鹿力と言ったところだろうか。再び言葉によって彼女を動揺させようとするが全てを言い切る前に『何してるの?』と別の女性の声が聞こえてくる。そちらを見れば彼女と何処と無く雰囲気が似ている女性が立っている、きっと妹である綾音さんだろう。綾音さんはゆらりとこちらへ近づいてくる、その顔は何処かやつれて目元は窪んでいて『なんで指輪しないの?お姉ちゃんの運命の人なんでしょ?早くお姉ちゃんと幸せになってよ。はやく…はやく!!じゃないと私の番にならないじゃない!』とまた正気ではない叫び声が響いて彼女は手元のバッグからゆっくりと光るものを取り出した。その手に握られていたのは包丁でスっと体が冷たくなる、女性二人ならば制圧することだって出来るだろうが今綾音さん側の腕は梓さんに掴まれていて自由に動かせず三人を巻き込んだこの揉み合いから離脱するのは難しい。次の瞬間に彼女が包丁を構えてこちらへと迫る、為す術はなくて狂気に染まった彼女の顔をただ呆然と見つめることしか出来なくて)


9489: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-04 10:40:02

彼女まで…ッ、翔太郎っ!!…っ、が……、
(彼女に拒絶の言葉を返せば無理やり指輪をつけるという強硬手段に出る。二人がかりで引き剥がそうとしても火事場の馬鹿力のせいかなかなかそれは叶わず焦りだけが募る。そうしていると背後の方で別の女性の声が聞こえてきて振り返れば彼女と雰囲気の似ている女性、つまり綾音がそこに立っていた。その目がやはり尋常ではなくやつれているのにその目は爛々と輝いていてヒステリックに叫び声に近い声を上げている。そして妹は手元のバックに手を突っ込み、取り出した物が光る。それが刃の反射だと気付き、妹の狂気的な目が指輪を受け取らない相手に向いていれば全身が冷えていく。相手を失いたくないという強い感情が全てを支配すると反射的に身体が動いた。妹が叫び声のようなものをあげながら迫ってくる、鋭い声で相手の名前を叫ぶと同時に大きく一歩踏み込んで身体を妹と相手の間に滑り込ませる。空気が張りつめ視界に映る景色がやけにスローモーションに見えた。強く腹部に鋭く冷たい物が押し込まれる感覚、喉の奥から勝手に声にならない短い音が漏れた。包丁で刺されたのだと気付くのに数秒かかって、その間も腹部からは血が溢れだして包丁や服を赤色で染めていく。襲い来る痛みと急激に血が失われていくせいで見えている景色が滲んで足元が揺れているように感じるが相手に危害を及ばせないようの一心だけが身体を動かして包丁の柄の部分を彼女の手ごと強く握り動きを封じる。これでもう相手を刺すことは出来ないだろう。標的を間違えたことと溢れ出る血にパニックになったのか妹は『あ、あ、…やった、お姉ちゃんを邪魔する奴を消せた!これで、きっと!』とこの場に似合わない喜びと興奮混じりの声をあげていて彼女もまた『翔太郎、やっと2人きりになれるね…』と恍惚にも似た表情で名前を呼んでいて)

9490: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-04 12:42:43


_____ッ!!フィリップ!!!
(包丁をこちらに構えた綾音さんが近づいてくる、対処の為に動くことも出来ない今ただこちらに迫る刃を見つめることしか出来なかった。痛みを覚悟した矢先に何かがこちらの体を押し退ける、そして彼女との間に割り込んだ。その人影が誰なのかはすぐに分かってそこからは息をするのを忘れてしまう。立ち塞がる相棒で恋人でこの世で一番大切な人、その人の体に彼女の持つ包丁は吸い込まれていく。目の前で起こる光景を認識しているのに受け入れる事が出来なくて世界が急速に冷たく色褪せていく気がした。しかし相手の絞り出したような苦しげな声で意識を取り戻す、そして無意識のうちに声の限り相手の名前を叫んでいた。相手が刺されたというのにこの姉妹はそれを喜ぶように笑っていてブツリと頭の中の糸がちぎれる、こちらを強く掴む手を力を込めて無理やり引き剥がすと爪をたてられたままだった腕には赤い筋が走るが今はそんなことはどうでもいい。薄い息のまま背後から相手へ近づくと包丁を持つ綾音の手首を素早く握って加減を忘れて強く握る、すると先程まで恍惚と笑っていた彼女は悲鳴を上げた。彼女の握力が弱った所でこれ以上ナイフが動かないように相手の手を慎重に外させると相手の体を支えて「絶対動くなよ!」と言いながら相手の体をゆっくり地面へ寝かせた。包丁は深く入り込んでしまっている、下手に動かせば血管を塞ぐものが無くなって更に大量の血を流してしまうだろう。相手の体を支えていると背後から梓と綾音は『ねぇ翔太郎指輪は?』だとか『早くお姉ちゃんと結ばれて』だとか雑音を発していてそれにまた頭の中で何かが切れる音がすると「これ以上俺達に構うな!!」と叫んだ。周囲一帯に声が響き渡る、どうやら騒動を聞きつけたらしい人が集まってきていて警察と救急車を呼んでくれているようだ。相手の頬に手をあてながら「すまねぇ、俺が油断したから……もう一人いるって知ってたのに……フィリップ、」と不安と後悔が入り交じった目を相手に向けつつ呼びかけて意識を保とうとして)


9491: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-04 15:03:22

……っ、は…、しょうたろう…大丈夫だ、多分、これくらいじゃ、死ぬことは、ないから…、……
(視界がブレて急激に手先が冷たくなっていく。その中でも相手の声だけははっきり聞こえて背後に相手の存在を感じると気力で立っていた膝は崩れて力なく相手に寄りかかりながら地面に寝かされた。空気が喉の奥に引っかかったみたいで上手く息を吸う事が出来ずに浅くペースの速い空気を繰り返す。腹部は熱と痛みを発しているのに指先は冷たくて先ほどから震えている気がする。周囲の声は水の中に居るみたいにぼやけて彼女達がなにを叫んでいるのかも分からない。そんな中、頬に何かを感じればその主を探すように目を向ける。滲む視界でも相手の顔だと直ぐに分かって無事であることに僅かに安堵の笑みを浮かんだ。一方相手の顔は焦りと後悔で歪んでいるのが見えると血で濡れた手をふらふらと伸ばして相手の手に重ね、弱々しくそこを握った。こんな状況になったのはどう考えても相手のせいではない、彼女達の行動は予測不可能だったのだから。そう伝えたいのに上手く頭も口も動かなくて代わりに短く呼吸を花見ながら命に関わることはないだろうといつもの口調で相手を安心させる言葉を紡ぐ。約束をした相手を一人だけ置いていく訳にはいかない。だがそんな意志に反して体は暗い海の底へ引き込まれていくように重たくなって意識が揺れる。流石に無茶をし過ぎたらしい。遠くでパトカーと救急車が近づいてくるのが聞こえる、相手の名前を再度口にしようとして「…しょう、た…」まで呟くも最後は喉が震えるだけで音にならずに消え、相手を映していた瞳がゆっくりと閉じられていき)


9492: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-04 18:17:53


この状態で言うことじゃねぇだろ!…馬鹿野郎、なんで庇ったんだよ……ッ、フィリップ!ダメだ寝るな!フィリップっ!!
(支えた相手の体はみるみると力が抜けていきその体温さえも失われていって相手がこの手から零れ落ちていく感覚に上手く酸素を取り込めなくて呼吸が浅くなる。相手の呼吸はそれ以上に浅くて生命が目の前で消えていくようで頭が真っ白になっていく。それなのに相手はこちらを焦点の合わない目でみて微笑んでいてそれが今生の別れ際に見せる笑みに見えれば相手を取りこぼしたくなくて支える手に力が籠った。相手の手がフラフラと上がってこちらの手に重なる、しかしその手は相手自身の血で染まっていて直接的な死の予感に瞳が揺れた。添えられた手をこちらから包んで強く握る、その指先が恐ろしく冷たくて動揺で吐き出す息が震えた。苦々しい顔であの時あのまま自分が、と口にするが逆の立場ならば必ず自分も同じことをする、相手の行動原理は分かるがそれでも相手を失うなんて耐えられることではない。相手がこちらの名前を呼ぼうとするがそれが途切れて目が閉じられようとする、このまま相手が死んでしまうのではと頭に過ぎれば夢中で相手の名前を叫んだ。相手を呼ぶだけしか出来ないのがただただ無力で声が枯れるのもお構い無しに必死に名前を呼んで手を握って相手の意識を繋ぎ止めようとしていた。不意に肩に誰かの手が置かれて振り返る、そこには救急隊員がいて『病院に運びます!』と声が掛けられる。いつの間にか周囲には救急車とパトカーがいくつも止まっている、梓と綾音は警察に連れていかれているところだった。「お願いします!」と相手を救急隊員に引渡し一緒に救急車に乗る、意識レベルが低いらしく『呼びかけ続けてください!』と言われれば救急車の中でも血塗れの手を握ったまま「フィリップ!しっかりしろフィリップ!!」と名前を呼び続けて)


9493: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-04 19:34:06


(遠くから必死に相手が呼びかける声が聞こえる。それに答えなければ、と思うのに全身に重りがついたようで力が入らない。何とか抗おうとするも耐えきれず瞼は落ちていった。相手が救急車に同行して救急車に乗り込むとサイレンを鳴らしながら発射し、救急隊員が数字を読み上げたり手配の連絡をひっきりなしにしていて車内は嫌な緊張感が募る。隊員が呼びかけても反応しなかったが相手が必死に名前を呼び掛けているとその何度目かでほんの僅かにその手を握り返していた。病院にたどり着くと担架に乗せられ院内へと入る。緊急性を示すように『通してください!』と看護師が声を上げ数人がかりで無機質な白い廊下を駆け抜けていった。やがて処置室の自動ドアの前にやってくると相手に対して看護師が『患者のご家族ですか?』と制止も兼ねて尋ねる。そして『こちらでお待ちください』と告げ相手を残して中に消えていると部屋のランプが点って)


9494: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-04 20:05:38


そうだ!っ、……頼む……
(救急車で運ばれる間もただ相手の名前を叫んで現世に相手を繋ぎ止めようとする、周囲の救急隊員の声が緊迫しているのが分かれば相手がそれだけ死の淵にいるのだと思い知らされた。名前を叫ぶ中で繋がる手に僅かに力が籠ると相手は大丈夫かもしれないという気持ちとこれが最後の反応かもしれないという気持ちが交互に襲いきて正気ではいられなかった。救急車を降りて病院の廊下を駆け抜ける間も決して手を離さずに相手の名前を呼び続ける、そして処置室にたどり着けば制止と共に問いかけがされて、迷いなく相手の家族だと返事をしていた。ここから先はもう何もすることは出来ない、傍にあったベンチに座ると意識的に酸素を取り込むよう呼吸をして弱々しく言葉を溢れさせる。今自分には何も出来ない、あまりにも無力だ。先程までの喧騒は嘘のように静かになって、代わりに相手が刺された瞬間の映像が何度も脳内を巡る。何があるか分からないと腹を括っていたのにまさか凶器を持っていてしかもそれが相手を襲うなんて。彼女の経歴を思えば考える事が出来た事態だった、妹についてもっと検索して情報を得て対策を考えるべきだった、強引にでも相手を置いていくべきだった、次々に後悔が浮かんできて、もしもこのまま相手を失ったらと冷たい囁き声が聞こえる。最悪の結末を必死に振り払いながら処置が終わるのを待った。そして時間がどのくらい過ぎたか分からなくなった頃、処置中のランプが消えて勢いよく立ち上がる。中から医師が出てくれば無意識のうちに駆け寄っていて「フィリップは?!」と間髪入れずに聞けば『ひとまず命は取り留めました。後は本人の回復力次第です』と言われて、なんとか命が繋がったことに安心と疲労が押し寄せると崩れ落ちるようにベンチへと座って)


9495: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-04 21:19:21


(医師が相手に成功の結果を伝え、処置が終わると事務的な入院の手続きへと移る。その途中ふらりと刃.野,刑.事が現れ、検索の無事を知るとあの後の彼女らの話を始める。姉妹は警察に押さえられると『翔太郎と引き剥がされた』『邪魔するフィリップさんが悪いのに』なとど騒いでいたようだが徐々に自分達の置かれている今の状況を理解して大人しくなってきたらしい。調べる中でストーキングの余罪も出てきて重い処罰になりそうと言いながら相手の顔色を見れば『フィリップ君が心配なのは分かるがお前も思い詰めてばかりいないでちゃんと休めよ。フィリップ君が目覚めた時にお前が倒れてちゃかっこ悪いからな』と肩をポンポンと叩く。さらに事情聴取などは落ち着いてからするように話を通しておいたようで刃.野刑.事は調査に戻ると去っていった。それから少しして先程の看護師が近付いてきて『刑事さんからお話を聞きました。まだ意識は戻っていないのですが面会致しますか?』と問いかけて)

9496: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-04 22:20:51


、します!お願いします!
(ひとまず命は助かったが相手がまだ目を覚ましていないことを思えば全く安心は出来なくて不安と後悔に苛まれたまま入院の手続きを行った。その途中にジンさんがやってきてその後の姉妹の話を聞く、ジンさんの話を聞くにもう彼女らから被害を受けることはなさそうだったが最後まで彼女らの認識が変わらなかったのが何とも悔しいよう虚しいような気分になる。相手は刺されて命の危機にまで陥ったのに彼女らが罪を数える日はくるのだろうか。無意識にため息をつきながら事務所に証拠品として盗聴器入りの置き人形があると伝えるとジンさんからは休むように言われその後調査へと戻っていく。しかし到底休む気にはなれなくて「あいつが苦しんでんのに休めねぇよ…」と誰もいない空間で呟いていた。入れ替わりで看護師がやってくる、面会するか問われると即座に返事をしてそのまま病室へと連れて行ってもらった。まだ絶対安静だと釘を刺された後に病室に入る、静かな部屋の中、心音を観察するモニターの音が響いて真っ白なベッドの中に相手が静かに眠っていた。配線や管が繋がれ痛々しい姿にまた息をするのを忘れてしまう、足音を立てないように近づくとベッド脇に椅子を置いて座り相手の顔を覗き込んだ。息はしているようだが顔はまだ青白い、あの時の光景がまた脳内に流れて「…俺のせいだ」と小さく呟くと項垂れる。せめて少しでも早く相手が目を覚ますよう祈りを込めるように相手の手に自分の手を重ねると優しく握っていて)


9497: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-05 00:28:09

……………、…
(相手が個室の病室に通されると検索が静かに眠っていた。血塗れになった服は入院着のようなものに着替えられていてより普段と違う雰囲気を纏う。静かな病室の中で相手に手を握られながら深く深く眠っていたがそれから数時間程経って項垂れたままの相手が一度手を握り直したタイミングでピクリと瞼が一瞬震える。引き摺られるようにしずんだこの場所は静かで危害を加える物事や苦痛を感じることはない。深く心身が傷ついた状態ではこのまま引きこもったほうが良いのかもしれないと扉が閉じかけるが不意に認識した温もりと接触が意識の水面を揺らした。この感覚は知っている、自分にとって特別な、帰るべき場所の温度だ。そう強く自分の中で確信するとずっと閉じていた目を薄ら開く。見知らぬ天井をぼんやりと見つめ、まだ夢と現実の中を揺蕩うような意識の中、無意識に自らを呼び覚ました特別な何かを探すように視線だけを動かして)

9498: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-05 07:54:13


………フィリップ?ッ、フィリップっ!!良かった…
(俯いたまま相手の命を繋ぎ止めるように手を重ねて虚無の時間を過ごす、もしこのまま起きなかったらという不安とあの時もっと何かしていればという後悔が延々と頭を巡っていた。機器類の音しか聞こえない部屋の中で薄らと聞こえていた相手の呼吸音が不意に少しだけ大きくなる、虚無の空間ではそんな僅かな変化すら容易に分かるほど大きな変化で無意識に名前を呼びながら顔を上げた。するとそこには先程まで重く閉じられていた瞼が薄ら開いた相手の姿があって弾かれるように立ち上がり顔を覗き込む、間違いなくその目が開いているのを見れば相手は一命を取り留めたのだと確信して一気に安堵が押し寄せた。まだぼんやりとしている相手にこちらの存在を伝えるため頬に手を添える、何よりも大切な相手を失わずに済んだが同時にあまりにも痛々しい姿に感情はコントロール出来なくて悲痛な顔のまま「すまねぇフィリップ、お前をこんなにさせちまって…お前を守るって言ったのに…ほんとにすまねぇ」と謝罪を重ねて)


9499: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-05 11:20:15


…しょう、たろう? …ぜんぶ、僕が独断でしたことだ…彼女たちに、君を傷つけさせたく、なかったからね
(何かに導かれるように薄っすら瞼を開くとぼんやりと天井を見上げる。まだ感覚が覚束なくて夢の中に居るような心地で揺蕩っていたがその視界の中に違う物が映れば視線はそちらを向いた。何かが近づいてきて頬に温かさを感じれば意識を失う前の縋るような顔と目の前の悲痛な表情を浮かべる相手の顔が重なってその大切な人の名前を呼んだ。段々とその時の記憶が蘇り今見える景色と着ている服を見ればあのまま力尽きてしまって処置の為に病院に運ばれたのだと理解する。そして相手が深い後悔や不安の中に居たことが推測出来ればゆっくりと手を伸ばして相手の手を僅かに握る。目覚めたばかりのせいか上手く口は回らないがそれでも謝罪を重ねる相手のせいではないと伝えたくて途切れ途切れに言葉を紡ぐ。医師の診断は聞いていないがあの時刺された場所と処置の痕を見るに深く刺さりはしたが臓器までは到達しなかったのだろう。少しずれていれば致命傷になっていたのはさておき、相手の手を確かめるようにまた力を込めると「あれくらいじゃ、死なないって言っただろう?」と軽く笑みを浮かべて見せて)

最初 [*]前頁 次頁[#] 最新 50レス ▲上へ

名前: 下げ

トリップ: ※任意 半角英数8-16文字
※画像を共有する場合は、外部の画像アップローダなどをご利用ください

規約 マナー
※トリップに特定文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます

【お勧め】
初心者さん向けトピック



[0]セイチャットTOP
[1]1対1のなりきりチャット
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle