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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
9140:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-15 20:27:59
っ、お前だってあいつのこと贔屓目で見てんじゃねぇか。本当かも分からねぇあいつの昔話に浮かれてんだろ。あいつの発言は曖昧なとこも多い、十分怪しいだろ!
(こちらの調査結果を伝えれば相手がこちらを振り返る、その目を見た瞬間に、少なくない時間を過ごしたからこそ、相手の意見が変わっていないのが分かった。こちらが提示できたのはあくまでも不審な動きがあるということだけ、それだけではこの頑固な状態の相手が折れることはなかった。そして足で稼いだ調査結果でさえ色眼鏡がかかったものだと切り捨てられてしまえば頭にカッと血が上って瞬間顔に怒りの表情が浮かんだ。それを言うのならば相手だって同じだ、確証もないのに親友を自称しているだけの人間に笑顔を向けて別の名前で呼ばれて喜んで、今やすっかり親友気分にまでなっているのだから。大股で相手に近づけば半分睨むようにして相手を見据える。このまま相手がライトと呼ばれ続ければ、彼を親友だと受け入れれば、相手は【元の生活】に戻るのだろう。本当の家族のもとへ行くのだろうか、探偵ではなく高校生になるのだろうか、フィリップではなくライトになるのだろうか。それらが本当なら祝福すべきことなのだろうが、疑惑のある場所には送り出せない。そして何よりここから相手が居なくなってしまうことが、フィリップが居なくなってしまうことが、今すぐには到底受け入れられなかった。相手を見据え「つまりお前は、相棒の言葉より自称親友の言葉を信じるってわけか」と相変わらず名前を呼べないまま低い声で問いかけて)
9141:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-15 21:55:59
だからこそ明日確かめに行くんだろう、写真を見れば本当のことかどうか分かる!
(相手の集めてきた情報が間違っているとは言わないがそれで彼の両親は怪しく家に行くべきではないという主張は彼らが悪い存在であってほしいと願う相手の色眼鏡のかかったものだろうと告げる。すると分かりやすく相手は怒りを露わにすると大股でこちらに近づいてきてまた声を荒らげる。それに怯むことなく自分の意見をぶつけるがその語調は釣られてキツイものになり相手の言う通り彼か親友であることが前提で冷静な判断が出来ていないことには気付けて居なかった。睨み合うような状況になった所で低い声で吐き捨てるように問われると僅かに瞳を揺らす。大切な相棒と彼を単に比べるなら間違いなく相手を選ぶが今はそこにずっと追っていた自分の過去も一緒に乗っている。相手もそれを知っているはずなのに、選ばせるような問いに唇を噛み締めると「……君だってあの時、僕よりも幼馴染のことを選んだ癖に僕が他人を信じようとしたら咎めるんだ」と過去のことを持ち出して突き刺すような視線で睨む。ずっと抱いていた自分の出自に関わる疑問や不安に関わることであれば決して冷静では居られなくて「もういい、僕のことは僕が決める」と投げやりに呟くと再びその場から離れようとして)
9142:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-15 22:32:50
その確かめに行くのが危ねぇって言ってんだよ!…っ、……カナの時とは状況が全然、
(互いに冷静でなく確固たる証拠もなければ意見が噛み合うはずもなくて結局は言い合いのようになってしまう。最後の望みをかけて自分と健人とを引き合いに出して二択を迫れば相手の瞳が揺れる、ずっと隠されていた過去が分かるかもしるない可能性を前にそんな二択を選べるわけがないと分かっているのに、相手が隣にいるのを確かめたい気持ちが勝って選択を無理強いした。すると相手からかつての幼馴染の話が出されて今度こちらが瞳を揺らす、過去相棒の声を聞きいれず、相棒の手を取らなかったのはこちらの方だ。正真正銘の幼馴染と片方の記憶がない真偽不明の親友とではまるで状況が違うと主張しようとするがそれもあの時の言い訳にしかならなかった。それを遮るように相手が再びこちらから離れると二人の間に重苦しいシャッターが降りたような気がして言葉が途切れてしまう。健人に嫉妬しているのも事実であの時相棒の言葉を信じなかった負い目もあり口が動かない、何よりも心のどこかで本当に健人が親友だったらそれを邪魔する権利はないと囁く自分もいた。相手がフィリップでなくなっていくような感覚に焦燥感と喪失感を覚えるもそれを振り払うように「なら勝手にしろ!」と叫ぶとこちらも背を向けてそのまま奥の簡易ベッドへ引っ込み体を投げ出すとカーテンを閉めて対話を拒絶して)
9143:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-15 23:30:26
…っ、………
(お互いに意見が噛み合わず平行線のまま譲ろうとはしない。過去の話を持ち出してやれば相手の瞳が揺れる、自分があの時深く傷付いたのに同じことを相手にしている事までは頭が回らないまま相手の言い訳の途中で強制的に話を打ち切った。そのまま背を向け離れていくと背後から投げやりな叫び声が聞こえてちらりと視線だけ向ける。相手は苛立ちを隠さず簡易ベッドへと引っ込んでいきカーテンを閉める音と様子がそのまま拒絶を示して胸が痛んだ。だがそうさせたのは自分だ。今更引っ込みがつかずに自分も大袈裟に音を立ててガレージへの扉を開けると勢いよく閉め地下へと降りていった。それからは彼に教えてもらった過去をホワイトボードに纏めていく。今の自分とはかなり違う部分も何個かあったが初めて知る事実ばかりで何だか不思議な気分だ。明日写真を見せて貰えばまた実感が湧くかもしれないと考えたところで相手の忠告が脳裏に浮かんでペンを動かす手が止まる。あれからかなり経ったはずだが事務所に続く扉は開いていない。もう寝てしまったが家に帰ったのかは分からないがアレから様子を見にこないことに寂しさを抱いて、すぐにそうさせたのは自分の発言だと思い返して自己嫌悪に陥った。分かってくれない相手が悪いのだと無理矢理自分を納得させると意地のように事務所スペースには上がらずにガレージのソファーに寝転がって目を閉じた。そうして浅い眠りに落ちて一夜を過ごすとス.タ.ッ.グ.フ.ォ.ンの目覚ましで目を覚ます。そこには当然相手は居らず久々に一人で一夜を過ごした、未だ胸には重い物を抱えながら彼との待ち合わせに行くための準備が必要であれば気まずいもののこっそりと階段を登り無言のまま事務所スペースに上がってきて)
9144:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-16 07:52:06
(簡易ベッドの狭い空間に逃げ込んでしまえば向こうからはガレージへと続く扉が強い音を立てて閉まる、お互い今は話したくないということだろう。ひとりになって目を瞑るが思考が溢れて眠気はひとつもやってこない。健人は怪しい、その家族も不穏だ。だがそれだけと言えばそれだけで、自分の願望が偏った見方をさせているのではと問いかければ、ハッキリと違うとは言いきれない気がした。相手は誰より特別でもう隣から欠けているところなんて想像ができない、だがそれはあくまでもフィリップとしての話だ。もし健人の言うことが全て本当で、親友がいるような学校生活を今からでも相手が取り戻せるとしたら、それを止める権利は自分にはない。フィリップを呼ぶことは出来てもライトを呼ぶことは出来ない。相手が抜け落ちてしまった過去を取り戻せるならば、ライトとして送り出すべきだろうか。その時に、相手が隣から居なくなることに耐えられるだろうか。だが一方でどうしても健人への疑念は拭いきれない、感情を抜きにして探偵の勘が何かがあるはずと背中を押し続けている。相手と話をするのはきっと無理だ、ならば相手が彼の家に行くのは止められない。こちらにできることはこの探偵の勘の正体を探ること、何も無ければそれはそれでいいのだから。考えを巡らせていればいつの間にか終業時間になっている、相手はガレージから上がってくる様子はなくてまた顔を合わせれば言い合いになってしまうことを考えればゆっくりとベッドから立ち上がる。そしてそのままガレージの扉へ向かうとそこは開けずに帽子だけを取って事務所を出ていった。そのまま翌朝まで事務所に帰らなければ相手が起きだして上がってきた事務所スペースには当然誰もいなくて、静かな空間だけが広がってきて)
9145:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-16 11:44:49
君との約束だからね、こっちに家があるのかい?
(恐る恐る事務所スペースに上がったがそこに人の気配は無かった。簡易ベッドのカーテンも開いたままで恐らく家に帰ったのだろう。一人でこの時間に事務所にいるというのも最近はなくなったことでそれだけ相手との間に溝が出来た事に胸が痛むもそれを振り払うようにシャワーを浴びに行った。落ち着かない心境で一人で朝食を取って準備をしていれば待ち合わせの時間が迫ってくる。始業の時間が近くなっても相手が来ない事が気になったものの顔を合わせればまた言い合いになってしまうだろう。最悪引き留められて外出出来なくなる可能性を考えれば不在の方が好都合だ、そのまま事務所を出ようとしたタイミングでちょうど所長が出勤してきて「少し出かけてくるよ」とだけ伝え外に出た。彼との待ち合わせは街の中心から少し離れた所にある小さな神社だ、言われた時にはキョトンとした物の彼曰くここが一番目印として分かりやすいらしい。現地に着くと白っぽい私服を着た彼が既に待っていてこちらに気付くなり『ライト!良かった、来てくれたんだな』とニコニコ笑みを見せながら近寄ってくる。軽く手を振り返すも周囲にあまり家があるという雰囲気ではなくて思ったまま質問してみると『え、ああ…普段は高校に通う為にもっと街の方の家で一人暮らししてるんだけど実家がこっちなんだ。アルバムとかもこっちにあるしライトも遊びに来たこともあるんだぜ』とほんの一瞬だけ動揺が見えたがすぐに返答があった。相手の調査結果がふと浮かんで複雑な生活をしているのかもしれないと感想を抱いていると『じゃあ行こうか』と言って手を引かれる。僅かに違和感を抱くもまだ見ぬ自分の過去への期待が高まるとそれは見ない振りをして案内されるまま人気のない入り組んだ道を進んでいき)
9146:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-16 12:28:45
……そういう事か
(朝、家で目を覚ますが当然隣に相手はいない。かつてはひとりで住んでいたこの家も今や相手がいないことの方が非日常になってしまって静かな空間に自分の動く音だけが響いた。だがグズグズしている場合ではない、杞憂だったとしても自分がやれるだけの事をやらなければ。身支度を終えたところで通知音が鳴り響く、表示された名前を見れば素早く電話に出た。「待ってたぜクイーン」と声を掛けながら昨日依頼していた調査結果を聞いて礼を言ってから電話を切り素早く家を出た。向かったのは健人が通っているのと別の高校で、休日の部活に出る為に外に出ていた女子高生二人の知り合いに声をかける。あの二人にかかれば健人の中学時代の知り合いを見つけるのは容易かったらしい。そこで話を聞けば、ようやく健人への違和感の正体を突き止めた。やはり健人は嘘をついている、すなわちそれは相手の身の危険を意味していた。昨日の夜に相手と彼とのやり取りを見たくもないが見直して集合場所は把握済みだ、急いで相手が向かった神社へと走る。だがたどり着いた境内には誰もいない、一歩遅かったようだ。早く相手を見つけなければと手持ちのガジェットをありったけライブモードに変えると「フィリップ探してくれ!」と声をかけて方々に放った。自分も走り出そうとしたところで境内にある小さな丸香炉が目に入る、細く煙が立ち上って微かにそこから線香の匂いがした。その瞬間に昨日事務所で嗅いだあの匂いの、健人が纏っていた甘ったるい匂いの正体にたどり着くと「クソっ!」と悪態をつく。相手は思った以上に危機的状況だ、地面を蹴って走り出すと相手の行方を追いかけて)
9147:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-16 16:36:25
ここが君の家…?
(彼の案内で神社の奥の木々が高く生えた道を進んでいく。こちらの手を引く彼に着いていくと寂れた見た目の大きな門扉が現れる。彼が近づくと開錠音が響いて扉は独りでに開いて行き見た目にそぐわない設備に固まっていると『こっちだ』と強く腕を引かれる。その拍子に髪につけていたクリップの片方が外れて地面に落ちるがそれに気付く暇もないまま中へ踏み込んだ。扉の中は広い空間があるが雑草などが生い茂っていてその真ん中に大きな和風の古い庄屋屋敷がそびえたっている。所々改装されているようで屋根の上には妙な置物があり見えている窓ガラスは曇っていて中は良く見えない。言いようもないな違和感を覚えて立ち止まっていると『ライト、行こうぜ』と声が掛かって促されるまま邸宅の中に入った。見た目に反して中は綺麗に整備されていて畳や襖も新調されているように見える。【導きの間】や【悟りの部屋】など妙な木札のある廊下歩いているとふわりと甘い人工的な香が鼻孔を擽る。何処かで嗅いだのか思い出そうとする間に彼は『アルバムは無くしたらまずいから奥の資料庫に仕舞っているんだ』と説明して迷いなく奥に進んでいく。何ともない場所で立ち止まった彼は『この下の防空壕にあるんだ、動かすの手伝ってくれ』と告げ促されるまま畳を一枚剥がす、古い木製の扉を開けると地下へと続くコンクリートの階段が現れた。単なるアルバムを仕舞うにしては厳重な管理に流石に疑問が湧きあがって「本当にこの先にアルバムがあるのかい…?」と不審さを露わにしながら問いかける。『もちろんあるよ。見せたいんだ、ライトが誰だったのか、すぐに分かるから』と明るい笑顔で言われ、過去を知りたい願望が揺さぶられると手招きされるまま静かで涼しい地下に降りていき)
9148:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-16 17:58:56
……ここ自体が奴らの隠れ家ってわけか
(神社は思った以上に広くここから別の場所に移動した可能性もあればなかなか相手の足取りを掴めない、焦る気持ちだけが募る中木々の間を駆け抜けていくと大きな門扉が現れる。神聖な場所のはずなのに何処か異様なそれの前に光るものを見つけると導かれるようにしてそれに近づく、それは相手が頭にいつもつけているクリップで目を見開いてそれを拾い上げた。この先に相手がいるのは間違いない、門扉を睨みつけたところでス.タ,ッ.グ.フ.ォ.ンが手元に戻ってきて何やら映像を映し出す。画面の中に映っていたのは相手と健人で薄暗い廊下を歩いていた。手を繋ぐ姿には胸の奥がまた痛むが今はそれどころではない、映像はどうやらバ.ッ,ト.シ.ョ.ッ.トからのライブ映像のようで相手は健人に連れられて建物の奥の奥へと連れていかれているようだ。不気味にそびえ立つ門扉を睨みつける、この先に相手がいるのなら進む以外の選択肢はなかった。ちょうど戻ってきたス.パ.イ,ダ,ー.シ.ョ,ッ,クをガジェットモードに戻すと門扉の上に向けて放つ、ワイヤーが引っかかったのを確認すればウィンチで巻き取りながら垂直の門を登った。門を乗り越え雑草が生い茂る地面に降り立てば相手が通った時にはいなかった白い装束を纏った男たちが出てきて『お前はあの時の黒い悪魔!』と叫ばれると全ての推理は確信へと変わって「お前ら相手なら手加減する必要はなさそうだな」とニヒルに笑えばこちらへ襲いかかってくる信者達と対峙した。向こうの攻撃を交わして拳を打ち込み敵をノすとス.タ.ッ.グ.フ.ォ.ンの誘導に従って進む、相手の動きはバ.ッ.ト.シ,ョ.ッ.トが追っていて相手が通った通りに敵を拳で黙らせながら進んだ。やがて畳の下に隠された地下への階段へとたどり着く、あからさまに異様な空気を感じながら迷いなく階段を降りると相手を追いかけて)
9149:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-16 19:54:01
…っ、僕じゃ、ない……なんで、
(足音だけが響く階段を降りると地下通路が続いていた。彼の案内でさらに奥に進んでいくが胸のざわめきは消えない。厳重な扉をまたくぐるとその先には円形の模様の入った黒く塗られた石の床を薄暗い照明が照らして異様な光景が広がっていた。その中心に机と椅子があってその上に古びたアルバムのようなものがあった。そこまで行ったところで『ここに君が知りたかった物があるよ』と促され胸の奥に引っ掛かるものを覚えながらページを開いた。体育祭、教室、文化祭、放課後、色んな場所場面で健人と少年が肩を組んだりふざけ合って笑ってる写真が現れる。だがその少年はどれも自分ではなかった。期待を抱いていた分その落胆は酷くてすがる思いで一枚でも自分の写真がないかページを捲る。アルバムの最後のページ、そこにはかつて捕えられて教祖様として使われていた自分の写真が挟まっていて思わずアルバムを落とす、信じられない物を見る顔で彼の方を見れば『皆ライトが来るのを待ってたんだよ、おかえり』と熱の篭った声で微笑まれた。逃げなきゃと本能的に後ずさった瞬間入ってきた扉に施錠の音が響く。さらに柱の裏から笑顔の白い装束の信者達が現れ各々『教祖様』『お待ちしておりました』と唱えながら腕や肩を強く掴まれる。「や、やめろ!離して!」と全力で抵抗するも複数人には適わず玉座のような椅子に座らされて腕を金属製の枠で拘束されてしまう。その目の前には彼が居て「健人、騙したのかい」と問いかけるとにこりと笑うばかりで『さあご覚醒の儀を』と唱えると部屋の空気が変わり床の模様が淡く発光した。同時に強制的に地.球.の.本.棚にアクセスし情報が脳に流れ込むようになれば悲痛な声を上げ、その声は扉を隔てた相手の元にも届いて)
9150:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-16 21:10:58
っ、くそ。一歩遅かったか!____っ!!フィリップ!!
(ガジェットの誘導で地下通路を駆け抜けその先に厳重な扉を見つけるが目の前で施錠の音が鳴り響くと悪態をついた。何度か体当たりをしてみるがビクともしない、それでも体をぶつけ続けス.タ,ッ,グ,フ,ォ,ンもそれに続くがビクともしなかった。何度目かの体当たりを繰り返した後に中から相手の悲痛な声が聞こえてきて肝が冷えると同時に一気に怒りが湧き上がる。ありったけの声で何よりも大切な相棒の名前を呼べば再び扉へと体をぶつけた。だが扉は動きそうにない、焦りばかりが募っていれば傍から聞きなれた咆哮が聞こえてそちらをみた。そこにいたのはファングで「いっつも良いところできやがって!」と文句半分と頼もしさ半分で無意識に笑みが浮かぶ。ファングとス.タ,ッ,グ,フ.ォ,ンが代わる代わる扉へぶつかり少しずつ重厚な扉は曲がっていく、そして僅かに隙間が見えた瞬間に渾身の力を込めて扉へタックルした。金属がへし曲がり砕ける音と共に扉を突破する、目の前に広がっていたのは想像していたものより酷いもので相手が椅子に固定され苦しんでいるのをみれば感情は怒髪天を衝くのに思考は嫌に冷静で静かで激しい怒りが体中に湧き上がった。突然儀式の場に現れたこちらに『黒い悪魔だ!』とまた声があがるがそれを気にしている余裕もない。こちらを捕らえようと近づいてきた信者に重い拳を振りぬいて一撃で沈めていく、その間に「フィリップの拘束解いてくれ!」とガジェット達に頼めば潜んでいたバ,ッ.ト,シ,ョ,ッ,トが音波を出して信者を足止めし、その間にファングとス.タ.ッ.グ,フ,ォ.ンが相手を縛る金具を破壊した。青い炎のような静かな怒りのまま敵を次々床に沈めていればまたひとりこちらに襲いかかる人影が見えて拳を構える、しかしこちらに近づいてきたのは健人で既で動きを止めた。結果互いの腕を掴んで組み合うようになると『ダメだ!ライトには教祖様に戻って貰わなきゃダメなんだ!儀式を!儀式をしなきゃ!』と必死に訴えられて心からの叫びに一瞬怯んでしまって)
9151:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-16 22:43:16
ッ、ああ、しょ、た…ッ゛!?
(探し求めていた過去の記憶なんて無く親友だと名乗った彼はこの場所に連れて来るための案内人だった。そんな絶望に漬け込むように淡い光を発すると意識の中の本棚が勝手に動き出してそこから引き出された情報が頭に流れ込んでくる。光の粒が脳内を掻き乱して振り払いたいのに拘束されていればまともに動けず小さく指先が震えた。周りで信者が祈りを捧げれば捧げるほどその声が脳を揺らし注がれる情報量に他所の声は聞こえなくて相手の存在にも気付けずにいた。思考がノイズに埋もれて悲痛な声を上げていると一瞬その衝動が僅かに緩和される。ぼやけた視界の中でその理由を探ろうとすると見慣れたシルエットが映った気がした。同時に金属音が響いて腕の拘束が無くなれば相手が助けに来てくれたのだと確信して名前を呼ぼうとする。だが同じ頃彼は相手の腕を強く掴み『俺達はライトに、教祖様に救って貰うんだ!教祖様は俺達に答えをくれる』とさらに叫ぶ。それに応じるように周りの信者達も『どうか私たちに救いを』『御覚者の導きを!』と祈りを捧げるようになると更に突き刺すような痛みと言葉の奔流は強くなる。言葉にならない呻き声をあげ、脳に過負荷を受けたせいか鼻筋から血が伝う。唇が震えて求められるまま啓示のような言葉を発してしまいそうになる、全て自分ではなくなり好きに使われそうになる恐怖が侵食する中、健人は相手の腕を強く強く掴んでは『これがライトの役割なんだ』と強く訴えていて)
9152:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-16 23:31:16
フィリップ!!っ、康介を救うのはお前だ!お前の親友なんだろ!!他人に縋ってんじゃねぇぞ!!
(相手の拘束が外れ襲い来る信者をひとりずつ床に沈めていくが相手は未だ苦しんでそこから動く気配がない、まだ椅子のカラクリは解けていないようだ。意識は朦朧としていて鼻からは血が溢れ出しているのをみれば相手が壊れてしまうのではと思考が脳裏を過ぎって肝が冷える。焦りが体を掻き立てて今すぐ相手の元へ向かいたいのに健人に強く腕を掴まれて動くことが出来ない、狂気にも似た目を向けながら相手が必要なのだと、救いが必要なのだとこちらに訴える。相手に勝手に全てを押し付け祈る様にまた瞳に怒りが燃え上がる、だが彼がこうなってしまった理由を知り間違った道を進んでいるのが分かった今ならばどんな言葉をかけるべきかは分かっていた。無理やり腕を振り払い今度はこちらが健人の胸ぐらを掴むと彼の本当の親友の名前を、古びたアルバムに幾つも並べられていた写真に映っていた彼の名前を叫んだ。途端に健人は動揺する、腕が緩まったのを感じれば意識は奪わずに床に捨ておいた。健人に感じていた違和感の解答、思い出は本当なのに詳細で矛盾を生じる答えはライトではない親友がいた、というものだった。健人はきっと親に相手のことを吹き込まれただけだ、説教は後にして再び相手に近寄ろうとするが祈りを捧げる信者が次々に邪魔してくる。床に敷かれた円陣はただの薄い布で儀式らしさを演出するものに過ぎない、となれば相手を苦しめる根源はあの椅子だ。またひとり拳をお見舞いしたあとス.パイ.ダ.ー,シ.ョ.ッ.クを構えて走り出す、こちらへ近づこうとする者と未だに祈りを捧げて相手を苦しめる者に向けてネットを発射し纏めて拘束していけばついに相手の元にたどり着いて、飛んできたス.タ.ッ.グ.フ,ォ,ンを手に取り握りしめると渾身の力でホーン部分で椅子を貫き回路を破壊して)
9153:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-17 00:34:35
っ……ぅ、う……、ッ!
(一段と強まった知識の光の放出に解放された手は微細に震え、額には汗が伝い鼻筋には赤い筋が出来る。異物を前にして本棚の記憶を搾り取ろうとするシステムに意識が朦朧としていた。遠くで誰かが叫び合ってるのが聞こえる。本当の親友の名を言い当てられた彼は力を失いされるがまま床に転がって、信者達も今の相手には敵わない。次々に床に倒され祈りを捧げていた信者達が一纏めにされると僅かな間隙が出来る。声にならない呻き声をあげながら近くに何かしらの気配を感じると焦点の合わない目でそちらを見る。そしてス.タ,ッ.グ.フ.ォ.ンで椅子に組み込まれた回路ごと断ち切ると火花が散って一気に情報の奔流が止まる、繋がりが断ち切れた途端体を強ばらせていた物がなくなり、糸が切れた操り人形のように相手の方へ崩れかける。相手にもたれて浅い呼吸をしながらこの家にあった甘い香りではない慣れ親しんだ香りを感じるとぐちゃぐちゃに乱された頭の中「…しょ、うたろう……」と記憶にある名前を呼ぶ。それと同時に回路が破壊され儀式が中断されたのを知れば信者達が『これでは儀式が…!』『教祖様、啓示を…御言葉を…』と未だ縋るような声や怒号、呟きの声をあげていて)
9154:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-17 07:52:08
フィリップ!大丈夫か?!…こいつを助ける為なら悪魔でもなんでもなってやるよ
(椅子を兼ねた装置を破壊してやると相手の全身の力が抜けてこちらへ倒れ込んでくる、それをしっかりと抱き留めて顔を覗き込んだ。憔悴しきった顔に怒りと焦りがまた募るがひとまず息はしていて多少は落ち着きを取り戻し痛々しく流れ落ちる血を親指で拭って綺麗にした。相手は助け出すことが出来たが未だに周りの信者は相手を祭り上げることに必死で、ネットの中でもがきながら不安の声が段々儀式を邪魔をした者への怒りへと変わっていき『またお前のせいで!』『この悪魔が!』と罵声が飛んでくる。相手をまた操り人形にしようとした挙句こんな状態にしておいてただ喚くだけの信者達にまた静かな怒りが湧き上がるとゆっくり振り向きドスの効いた低い声をかければその気迫に信者達は口を噤んでしまった。とにかく相手を治療するのが先だろうと横抱きにして抱えあげて出口の方を向く、するとそこには震える足で立つ健人がいて静かな目で彼を見つめた。健人は次の言葉を迷っているようだったが『なんで、康介のこと…』と問われれば今朝の調査結果を伝える。健人と同じ中学に通っていた生徒曰く彼には康介という唯一無二の親友がいた。だが中学3年の卒業間際に忽然と姿を消してしまったのだ。彼が語った思い出は康介を相手にすり替えたもの、つまり相手は、フィリップは、彼の親友ではない。淡々と話した後に「お前の親はそこで捕まってる奴らだろ?ここを仕切ってて羽振りの良さを考えりゃこの教団の幹部ってとこか。お前は親に親友を取り戻すには教祖様の答えが必要だって言われた。お前の親は記憶がないのを利用してお前の親友としてこいつをここまで連れてくる計画を持ちかけられた。お前はそれに乗っちまった、違うか?」と問いかければ健人はまた青い顔をして俯くも、それが何よりの答えで)
9155:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-17 11:19:16
…ん、……君と、ここでされたこと、しようとしたことは僕は許さない。だけど、君が僕を親友として話してくれた時間は楽しかった。…そんな親友が居たらよかったと思うくらい羨ましい思い出だ
(強制的に打ち切られて力の入らない体を相手に委ねる、まだはっきりとしないノイズだらけの意識の中相手の名前を呼ぶ声だけは優しく頭に響いてそれに縋るように小さく頷いた。低い相手の声が聞こえて体が不意に持ち上がる。その力強さに安心していたが相手が動かなくなると不思議に思って顔を上げた。そこには彼の姿があって相手が昨日今日の調査結果とその推理を語っていく。親友の話をしていた彼はとても生き生きとしていて心の底から楽しい時間を過ごしたのが伝わってくるようだった。その姿を見て親友だと言われた自分がそんな時間を持っていたのだと期待して信じていたのだが実際はまるっきり別の人への感情だった。その喪失感は激しく裏切られたとも思うが大切な人が居なくなってなりふり構わなくなってしまう気持ちは分かる気がした。まだ状態は絶不調ではあるがこちらを抱き上げる相手の腕を小さく二回叩いて一旦地面に降ろして貰う。相手の肩を借りて何とか立ちながら必死にフィリップとしての思考を手繰り寄せぽつぽつと話し出す。彼と知らない過去について話をした時間、親友としての距離感は確かに楽しかった。だけれどそれは全部嘘で彼が親友を取り戻す為の手段でしかなかった、一度は期待した自分の過去は何処にもなかったという事実に息苦しくなって紡ぐ声が震えた。それでも「…こんな方法で君の親友は戻らないよ」と自分の言葉で言い切るとまた脳がぐらりと揺れて気力を失ったように相手の元に倒れこんで)
9156:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-17 12:39:23
っ、フィリップ!!無茶しやがって……俺も今日お前がやったことは許せねぇ。でも、本当に康介を探したいならまた鳴.海.探.偵.事.務.所に来い。縋ることと頼ることの違いを教えてやるよ
(こちらの調査結果とそこから組み立てた推理は間違っていなかったらしい。俯く健人を見つめていれば相手はいつの間にか意識を取り戻したようで腕を軽く叩かれる、あまりこの状態で無茶はさせたくなかったが自分の過去が分かるかもしれない希望をこんな形で打ち砕かれた相手も言いたい事はあるだろうとその体を地面に降ろした。相手は二本足で立つもののこちらの肩を掴んでいて覚束無い、落ち着かないでいると相手から健人との時間が、ライトとしての時間が楽しかったと告げられて親友を存在を望む言葉に隣でひとり瞳を揺らしていた。だが相手の声も震えている、自分の過去を知る可能性が一瞬にして崩れ裏切られたのだから相手も深く傷ついたのは間違いない。最後の一言と共に相手の体は崩れ落ちる、慌ててそれを支えながら体を降ろすべきではなかったかと苦々しく呟いた。再び相手を抱き上げると健人に向き直りこちらも今日のことが許せないと告げる。こちらにとって何よりも大切な存在に危害を加えるという罪を犯したのだ、その行為は簡単に許すことはできない。例え一時的にでも相手の特別な位置にいたことも含めてだ。だが健人自身も涙を流しているこの街の人間だ、その弱みによりにもよって親からつけいれられた傷は簡単に癒えることはないだろう。どこかに救いがあるとすれば親友を見つけることだけだ。その手助けをこの街の探偵として請け負うことを告げると背を向けて静かにその場を後にした。相手の体は未だにぐったりしていて少しずつ歩く速さが上がっていく、最後にはほぼ走るようにして屋敷を出て門扉をくぐれば直ぐに救急車を手配した。怪我の理由なんて適当だ、今は早く相手を手当てしなければ。救急車を待つ間にジンさんへ連絡もし、その後は後処理に追われていって)
9157:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-17 14:19:19
…
(全ての言葉を伝えた所で限界を迎え体が崩れ落ちる。それを支えられて再び抱き上げられた時には力なく身を委ねていた。相手が何かを話している、その内容は深く理解できなかったが事務所の名前だけ聞き取れると彼に手を差し伸べたのは分かった。相手の腕に納まったまま薄暗い儀式の場や地下の空間を抜ける気配がある、外に出て風を浴びると再び意識が形作る。敷地の外に出た相手が立て続けに何処かに連絡を取っている、その表情に焦りが見えると「…しょうたろう」と拙く名前を呼んでその服の生地をぎゅっと握った。やがて救急車や刃野刑事の乗ったパトカーがやってきて事態が収束していく、自分も救急車に乗せられそこで意識を飛ばした。次に目を覚ました時には数度目かの病室にいて相手と話す暇がなく精密検査に回された。色んな検査をした後、体自体は疲労程度で身体機能に大きな異常はなく、脳は過負荷がかかったことによる軽度の機能障害とストレス反応は見られるも暫く落ち着いた所で安静にしていれば徐々に回復して問題ないと医者に宣告される。あとは経過観察で自宅に帰る方が落ち着くならと帰宅も許可され、一緒に話を聞いていた相手と共に診察室を後にすると「深刻な症状が無くて良かった」と安堵の息を零して)
9158:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-17 17:31:40
あぁ、ひとまず元気そうでなによりだ
(相手を抱き上げ地下通路を走る間にか細い声で名前を呼ばれれば抱き上げる腕に力が籠る。きっと心身共にダメージは深刻だろう、自分には手に負えない事態になっては困ることを考えれば迷いなく救急車を呼んでいた。それからは救急隊員に脳にダメージがあったのか鼻血を出していたことを伝え病院まで付き添ったあと現場に戻りジンさんに状況を伝えたり所長に連絡したりと息つく暇もなかった。病室に何度か訪れていたが目覚めた相手と話す暇もなく、結局は診察室を出るこのタイミングまでまともに会話することは出来なかった。相手と言葉を交わすのは事務所で言い合って以来でどことなく気まずさを感じながら相手の荷物を持って他愛ない会話をしながら病院を出る。まだ万全ではないであろう相手の様子を見ながら歩みを進め一瞬の静寂が訪れたあとに「…お前の記憶、取り戻せなくて残念だったな」と探るような声で話しかけて)
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ID:415c83bff 2025-07-17 18:32:15
…ううん、元々無かったような物だし、あの場所に居たってことはどうせロクでもない過去なんだろう。だから、気にしてない。
(ひとまず後遺症が残るようなことにはなっていなくて安静を言い渡されると診察室を後にした。ひとまず安堵を共有するもどことなく気まずい空気が流れて退院手続きの間も上手く話が出来なかった。相手に荷物を持ってもらって病院を後にする、歩を進めながら隣から記憶のことを探るように言われると一瞬動きが止まる。結局親友がいたということも中学生としての思い出も全部嘘であの宗教組織は自分が記憶喪失なのを知っていたがその過去については知らなかった。自分については何も知る事が出来なかった事実に瞳が揺れた。ちらりと相手を見るが目は合わさずに直ぐに逸らして前を見ると淡々と言葉を返す。何があったとしてもあの研究所にいたのは変わらない。もし本当に自分が彼の親友だったら今回の事態を招く程自分が消えて悲しませたことになる、ならば何も無い方がマシだろう。揺らぎを振り切るように、自分に言い聞かせるように言葉を続け、掠れかけた声で気にしてないと口にした。それから数歩歩いて足を止めると視線を迷わせてから「…結局、君の言ってる方が正しかったね、話を聞かなくてごめん」と謝罪を告げて)
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