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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
8939:
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ID:415c83bff 2025-06-19 20:44:51
…っ、翔太郎!話を聞いてくれ! …ひっ、嫌だ、!
(やつれた顔の中で妙に存在感を示す目がこちらを見つめる。あの時のように背中を撫で自分がそばに居ることを示しながら正しい方向に導こうとする。だが相手の目は揺れたかと思うと光が失われて肩を掴まれる。逃がさないように力が込められ強い口調と共に体が揺さぶってくる姿はやはり正気ではない。何度も自分だけしか要らないと叫ぶ姿に突き放すことは出来ずに未だ会話を試みようとしていた。だがふと相手の纏う雰囲気が変わったかと思うとこちらの足を強く掴んできて短く悲鳴をあげる。何をしようとしてるのか瞬時に分かってしまえばぞわっと背筋に嫌な物が走って拒絶の言葉を叫んで振りほどこうとする。それでもビクともしない様子に焦りを覚えていると相手の姿にノイズが走る、同時に掴む手が止まって固まっていると怖い顔をしていた相棒の顔が揺れ、代わりに本来の相手の表情が現れる。あの時のように体の主導権を奪い合ってるのだと分かるも逃げるように叫ばれるとはっとなって「わ、分かった」と返事をしながら相手の手の中から足を引き抜く。そのまま逃げようとした瞬間相手が頭を抱えて突っ伏してしまい、思わず足が止まるもまた掴まってしまえば今度こそ動けなくなる。苦渋の決断で立ち上がり歪んでいない反対側の方に走って逃げながら後ろをチラ見する。カウントを増やすためには恐らく二人で進むか引き返さなくてはならない。相手が追いかけてくるだろうことを利用して角のギリギリの所で止まり、引き寄せようとして)
8940:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-19 21:35:03
ガ、ぁ…『フィリップ…!待ってくれフィリップ!!俺を置いてくなよ!!』
(押し込められた意識の中で体が勝手に動いて相手の足に手をかける、それをどうするつもりなのか理解すれば怒りと強い意志が湧き上がった。異世界の探偵が相手の拒絶の言葉に動揺した瞬間に目を開けば一時的に体の支配権を取り返す、動きを止めるのが精一杯だがそれでも相手を逃がす時間は作れただろう。直後また激しい頭痛が襲いきて意識が飛ぶ、すると探偵の顔は違う時間のそれというよりは異変そのものになっていて光を無くした瞳で相手の名前を必死に叫びながら走り始めた。相手の読み通り探偵の姿をした怪異はただ相手を追いかけることだけに執着して目を異常に見開きながら全速力で相手を追いかける、角を曲がり、短い通路を駆け抜けてもう一度曲がった先、案内板が見えると同時に探偵の体に再びノイズがかかって元の探偵のものへと戻った。どうやら正解と見なされたらしい。走っていた体を急に止められず足がもつれて床に転がってしまうがようやく体の主導権を取り戻すと安堵の息をついた。しかし考えるべきは相手のことで直ぐに体を起こすと「大丈夫か、フィリップ?」と様子を確かめようと肩に手をかけて)
8941:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-19 22:04:39
…っ、…はぁ…翔太郎!ああ、大丈夫だ。君のおかげだね
(相棒が作ってくれた隙に急いで正解の方向へと逃げ出す。苦痛に苦しむ声が聞こえたあとちらりと後ろを見ればもはや怪異と呼べる姿になっていてあの彼の面影はない。目を異常に見開き全速力でこちらにやってくる姿に背筋が冷えるが距離が取れていた分短い道を走ってまた角を曲がると数字が一つ増えた案内板が見えた。正解を選びとったのを確認して後ろを振り返るとまたノイズが現れ元の姿に戻った相手を見れば安堵するも足を引っ掛け床に転がってしまうとすぐに駆け寄りしゃがみこんで様子を確認する。相手が直ぐに起き上がって肩に手をかけられると先程の悲痛な叫びと足に触れた手の痛みを思い出してほんの一瞬固まるも今は心配無いのだと思い返して安心した笑みを浮かべる。相手の顔が視界に入ると確かめるように相手の頬に手を伸ばして触れてみるとちゃんと健康的な肉付きをしていて確かな体温がある。それにまた安堵して「元に戻って良かった」とそこを撫でながら心からの言葉を述べて)
8942:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-20 07:52:18
…、…フィリップ……腕痛まねぇか?
(正解を選んだ瞬間に体にまとわりついていた異変が溶けて体の主導権を取り返す、相手に触れれば一瞬その体は固まったが直ぐに笑みが浮かべばこちらも安堵したように小さく口角を上げた。手がこちらの頬に添えられてそこを撫でるといつもの二人に戻れたのだと体の力が抜ける、大人しく撫でられながらその心地浸るように相手の名前を呼べばこちらからも頭を撫でた。異変に取り込まれて相手に取り返しのつかない傷を負わせなかったのはとりあえず良かったが強く掴まれた腕は痕が残らないか心配で痛みに響かないようそっと撫でて早く治るようにと祈りを込めておいた。先程の犬猫になる異変といい、今回といいなんとか抗えたものの油断していれば異変に取り込まれきっとまたカウントはゼロになってしまう。【4番出口】の案内板を見上げてから「早く抜けちまわねぇと」と零しつつまた先へと進んで)
8943:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-20 10:49:36
折れてはないみたいだし、これくらい平気だ。それより早く八.番.出口から僕達の街に戻ろう
(狂気とも呼べる形相の別世界の相棒の模倣を切り抜け元通りの戻れば安堵の息をつく。頬を撫でていれば相手から頭を撫でられてその優しい手つきに別人だと再認識していた。強く掴まれていた腕を気遣うように撫でられるとあの手の冷たさを思い出すも動かすのに支障はなく、軽く捲ってみると痕も異変の一種のカウントなのか綺麗に無くなっていた。平気だと返事をして相手の零した言葉に頷いて改めてはやくここから脱出する決意を固めると先に進んだ。次の通路は半分ほど進んだ所で蛍光灯の灯りが一気に消え停電する異変が起きて直ぐに二人で引き返した。そうして【5番出口】に変わった通路の先に進んでいくとそこは随分使われていないように寂れて灯りも薄暗くしか点灯していない。すぐに分かる異変に引き返そうとすると背後から灰色に揺らめくオーロラが現れ自分達を通過していく。すると相手の隣にいた検索の姿が消え、オーロラは奥へと進んでいった先に人影が現れる。それはハットを被り探偵のような服装をした荒廃した未来に居た検索の姿だったがその顔には傷が走り、腹部には今攻撃が受けたかのように多量の血が滲んでいて数歩進む足取りはふらついている。苦痛に歪んでいた顔が相手を見つめ僅かに目が見開かれたのち、『…しょう、たろう?』と名前を呼ぶと更に近づこうとするが上手く力が入らなかったのかふらりと前方に倒れていき)
8944:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-20 12:29:31
な、…今度はそっち、ッ!!フィリップ!!
(異変に飲まれている間も記憶はあって相手の腕に痛みがないか心配したがそれすらも異変の一部らしく安心はしたが超常的な様子に驚きもして相変わらずここではされるがままであることに辟易としていた。再び通路を進むと電灯が一斉に消えて二人してまた体を跳ねさせたがそれ以上のことはなく無事に正解の道を引き当てる。そろそろ数字も大きくなってきたところで次に進めば全体的に通路が荒廃していてひと目で分かる異変に引き返そうと声をかけようとする。しかし直後、見たことのあるオーロラが二人を通り抜け相手が忽然と姿を消した。声を上げようとしたかまた直後通路の奥に人影を見つけて目を見開く、そこにいたのは捻れた未来でひとり生きていた相手だった。先程の相手を無くした自分に続き今度はこちらを無くした相手の姿らしく嫌らしいチョイスに思わず愚痴をいいそうになるが相手が一歩踏み出したところでその足がふらつき全身に酷い傷を受けているのに気がつくと全てが吹き飛んで全身に寒気が走った。進むべきではないのに考えるよりも先に体は動き出して相手の名前を叫びながら駆け寄る、相手もこちらに気づいたようだがその体はバランスを失ってなんとか捕まえるとそっと地面へと下ろした。顔には傷が走り真っ赤に染まった腹部に動揺してしまうと呼吸を浅くしながら必死に傷を押さえて「フィリップ!おいフィリップ!大丈夫か?!」と必死に声をかけて)
8945:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-20 14:55:09
『…、翔太郎?…会いたかった…』
(ふらつく足で相手に近づいていくが途中で力が抜けてしまってバランスを崩す、そのまま前方に倒れていくが地面に着く前に相手に支えられるとその軽い体を委ねた。傷を押さえられながらゆらゆらと揺らぐ瞳で相手を見上げてうわ言のように呟いた。その間もずっと血は流れ出ていて相手が操られて敵対した時のようにその手を染めていった。縋るように相手の手首を掴み軽く力を込めると『…君が僕を庇っていなくなってから、ずっと一人だったんだ…』とぽつぽつと語り出す。もう片方の手で首元のチェーンを手繰って形見の指輪を取り出して親指で軽く撫でると再び相手に視線を戻す。力なく微笑むと『ねぇ、翔太郎…僕のことどう思ってる?何番目くらいに大切?』と続けざまに問いかけて)
8946:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-20 18:14:57
フィリップ…すまねぇ、お前をひとりにさせちまって……そんなの言うまでもねぇだろ!お前は俺の相棒で恋人で何よりも大切な存在だ。この世で一番大切に決まってんだろ!
(なんとかその場で倒れるのは防いだが相手の意識は朦朧としているのかこちらを見る目はまっすぐと定まらない、血を押さえようとするが止まる気配はなくいつかの時のようにそこを赤く染めて視界さえ赤く染まっていくようだ。弱々しい声で相手はこちらの手首を掴むがその力もか細くて脳内に死という文字がチラつく。歪んだ未来で語られた自分の結末、相手を守れたならば本望だが同時に相手をひとりにする選択肢をとって相手を死の間際まで追い詰めてしまってはやはり意味が無い。指輪を撫でる手にこちらの手を重ねて強く握り自分が傍にいることを伝える、微笑むのも精一杯の様子に胸が強く痛んだ。相手の問いかけに支える手にはさらに力が入って何時でも変わることのない揺るぎのない答えを叫んで)
8947:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-20 19:07:45
『……嘘つき。なら何で約束を破ったんだい、終わりも一緒だと言ったのに。…口では僕が一番と言っても君はいつも依頼人を、この街を、鳴.海.荘.吉を、自分の美学を優先させる癖に』
(縋るように相手の手を捉えてその目を見つめる。そして相手のとっての自分とは何かを聞けば何度も聞いていた答えが告げられるも【一番】と聞けばその目は急速に冷え軽蔑するように細められた。それまでの弱々しさに反して相手の手首を強く握り直すと鋭い視線を向け低く恨みの籠ったような声で責め立てていく。その目はかつて相手と会った時よりも冷たくずっと孤独で絶望しきった濁った色をしていていつもの煌めきはない。相手を嘘つきだと糾弾しながら『…だから君の一番になれる方法を考えたんだ』と淡々と言葉を続けると相手の手を取る。そして自分の喉元に導いてゆっくりとその指を添わせると自らの手を重ねて固定して『こうすれば一生消えない大きな傷を君に負わせることが出来るだろう?』と歪んだ笑みを浮かべて)
8948:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-20 19:41:09
ッ、それ、は……俺は、ただ自分ができる限りのことを、やって……なッ、…ンなこと出来るわけねぇだろ!
(何時以下なる時も変わらない思いを叫ぶも微笑んでいた相手の目は急激に冷めていって喉が締めつけられるような感覚に息が上手く出来なくなる、軽蔑を込めて告げられた言葉に激しく動揺して瞳を揺らした。手首を強く握られる痛みが、こちらを諦めた絶望の瞳がさらに脳を麻痺させて道を引き返さなければという思考を奪っていく。だが相手に告げられたことにはどれも覚えがある、依頼を優先し恋人らしく振舞ったことも、幼馴染を優先し相手を先に帰らせたことも、自分ひとりの力でどうにかしようとして力に飲まれ相手を傷つけたことも、メモリの力でおやっさんがいる世界を選ぼうとしたことも、ある。なんとか言葉を口にしようとするがそのどれもが言い訳で絶望に染まる相手にかける言葉ではない。はっきりとした事が言えないままでいれば相手はこちらの手をとって移動させていく、今はそれを見ていることしかできなかったが自らの手が相手の首に添えられるとまた気道が締め付けられるようで短く息を飲んだ。相手が望むことを理解するがそんな痕など受け入れられるはずがない。手を振りほどこうにもそこから動けなくて「俺はこんな形でお前を覚えてたくねぇ!馬鹿なこと言ってねぇでやめろ!」と必死に叫んで)
8949:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-20 20:59:15
何故だい? 前にも一度、僕を殺しかけたじゃないか。君は何度も僕の手を離したんだ。なら最後はその手を汚して一生消えない罪を背負ってよ、翔太郎。
(相手の手を取って自らの首に宛てがわせる。血で濡れていた相手の手によって色白くなった首筋に大きな手型がついて鉄の匂いを漂わせる。動けないまま必死に叫ぶ相手とは対照的に冷静に、冷たい言葉と声で言葉を返す。過去に似たような体勢になったことを揶揄して小さく笑うと相手の手の上から自分の首を握らせそこを巡る血管や体温を感じさせる。そこに相手への信頼や好意の色はなく、恨みや歪んだ執着の温度が滲んでいた。頭上の蛍光灯がチカチカと付いたり消えたりを繰り返し時々その顔が現在の検索に変わったり、未来の検索に変わったりを繰り返す。絶望の瞳を向け歪んだ願いと共に相手の名前を呼ぶと自らの首を締めさせるように相手の手越しに力を込める、相手の指が首の皮膚に沈んであの時のように圧迫を始めると段々と視線が定まらなくなり、開いた隙間から苦しげな声を零し始め)
8950:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-20 22:06:23
っ、……フィリップ、聞いてくれ。俺はこの街に恩返しがしてぇしおやっさんのことは今でも尊敬してるし、この街を愛してる。そしてその中でも何より、お前を一番愛してる。俺は自分の愛するものの為に全力を尽くしたい、泣いている誰かのために自分の出来る限りのことをしたい。そうしなきゃ、きっと後悔するからだ
(未だに相手の生暖かい血の感触が残る手が相手の首へと宛てがわれる、いつもより冷たく体温の低いそこにまた死が脳内にチラついて上手く体を動かせない。何よりも相手の冷たい恨みや絶望が宿った瞳が気道に巻きついて酸素を取り込む方法さえ忘れさせた。電灯がチラつく度に相手の顔が今の姿と未来の姿で入れ替わる、このままでは異変ごと相手を殺してしまうのが本能的に理解できてどっと冷や汗をかくのにやはり体は動かない。重なる手に力が込められ自らの手が相手の喉を圧迫する、かつて同じように相手の首を絞めた記憶が脳裏に蘇って相手を失うかもしれない恐怖に体が支配されていく。しかし相手の苦しげな声を聞けばその声が自分の正気を呼び戻して一気に血が沸いた。大きく息を吸えば自分のやるべきことを思い出す。それはいつだって同じで相手の首に掛けた手に全力の力を込めると皮膚を圧迫していた指を少しずつ浮き上がらせていく、異変は幻影にすぎないが異変の言葉は相手がうちに秘めた思いのようにも思えた。だからこそ、自分の思いを真っ直ぐに伝えなければならない。こちらの手を押さえつける力に全力で対抗しながら「俺がお前を庇ったのもきっと俺にお前を救えるチャンスがあったからだ。俺は多分何度だって全力でそのチャンスを掴みにいく。それが俺のやるべきことでやりてぇことだからだ。…こういうと自分の美学を優先させてるってのは否定できねぇな」と困った顔で笑って)
8951:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-20 23:38:18
『っ、が……っ、うるさいうるさい!!』
(相手を責め立てながら自らの首をその手で締めさせようとする。未来の検索の姿をした者は不安と恐怖に支配され何も出来ない相手を見ると僅かに口角をあげ、その手に力を込めた。電灯がチラついて未来の検索の姿は嬉しそうに、現在の検索は苦しそうに顔を歪ませその唇の隙間から苦しげな声が漏れた。そのまま相手が手に掛けてしまうのを待ち望んでいたがその手が無理やり除かれると呼吸が通って喉から変な音が鳴った。未来の検索は計画を邪魔した相手を睨み付け再び力を込めるが真剣に伝えられる言葉に大きく瞳が揺れる。こんな状況なのに困ったように笑う相手を見れば唇を噛み締めた後、子どものように騒ぎ立てその言葉達を拒否しようとする。感情的なまま『その度に何回僕が苦しんで傷付けば良いんだい?君の甘い言葉に惑わされて、またいつか裏切られるんだ』と叫ぶがその声には後半に連れて妙なノイズが混じった。また顔を歪めると対抗していた相手を突き飛ばして今度は逆に未来の検索が馬乗りになる、今度はこちらが相手の首元に手をかけ『君がしてくれないなら僕がする、翔太郎なんて大きら、…』とあの暗い顔で宣言し、力を加えようとするがその言葉は途中で途切れ、通路の電灯がバチバチと激しく着いては消えてを繰り返す。その度にまた姿は未来と現在を入れ替わって手のひらの力を入れたり緩めたりと体の主導権を奪い取っていれば「翔太郎、無理矢理で良いから、戻って…!」と現在の相棒から声がして『翔太郎は僕だけのものにする』と同じ声の違う言葉が続いて)
8952:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-21 09:47:54
…そうだな、お前をまた悲しませちまうかもしれねぇ。でも俺はお前を絶対に裏切らねぇしお前の隣に必ず戻ってくる。お前が俺にとって世界で一番なんだ。だから、…俺の事乗りこなしてくれよ、相棒
(こちらから嘘偽りない言葉を告げれば相手の瞳は大きく揺れる。ここで全てにおいて相手を優先すると言うのは簡単だがきっと自分には出来ないだろう、助けられる誰かが目の前にいたらこの足は勝手に動いてしまう。相手と最期まで共にある誓いも偽りではないが結果相手を苦しませてしまうのはあの未来で嫌というほど見せつけられ今も目の前に具現化している。だが相手の言葉はひとつだけ首を振るべきところがあって再び相手を見つめ背中に回した手で相手を引き寄せながらいつでも変わらない誓いを口にする。相手なしにはもう生きられない体だ、だが同時に自分の信念も変えられなくて結局は相手にワガママを伝えるしかなかった。その間にも電灯の光は揺れて未来の相手と今の相手が入れ替わる、異変がゆらぎ始めているのかと考えていた矢先いつもでは考えられない力で体を押されて地面に倒されてしまう。そして相手が馬乗りになって今度は向こうの手がこちらへと伸びてきた。もしこれが本当の相手ならば相手の望むことならばとこのまま受け入れてしまっていたかもしれない、しかしここは異変の中だ。こちらの首にかかる手首を掴んで離そうとするがその手の力は相手の体が入れ替わる度に強まったり弱まったりする。今の相手から声がかかれば頷く、直後未来の相手から声が聞こえればニヒル笑って「心配しなくても俺はお前だけのもんだぜ、フィリップ」と告げた。再び今の相手へと姿が代わり手が緩まった瞬間に力づくで体を起こして馬乗りになった相手の拘束から逃れる、同時に肩と足に手を回すとそのまま横向きで相手の体を抱き上げた。何か言われる前に、そして暴れられる前に元来た道を駆け出すとそのまま角を曲がって)
8953:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-21 10:47:10
……! 翔太郎、ちゃんと戻れたみたいだ。
(意識は重たく冷たい何かによって底に沈められていたが遠くから相手の声が聞こえて目を覚ます。息苦しくて真っ暗な世界で相手の声を聞きながら悶えているとこちらを押さえつける力が急に弱まって何とか顔を出す。そこでは何故か相手に馬乗りになって首を絞めていて目を見開く。慌てて力を緩めるがまた重たい何かが体を乗っ取って力を入れようとしていて相手を失うかもしれない恐怖に背筋が冷えた。こちらを一番だと言ってくれる相手の信頼を裏切る訳にはいかない。何とか言葉を送ると頷いたのが見えたがまた体が乗っ取られる。相手を傷つけるのが目的な怪異の言葉に相棒はいつもの笑みを浮かべたのが見えれば全力で抗って相手の首元から手を離す。その瞬間に相手は体を起こして拘束から逃れた。その瞬間また乗っ取られてしまうが相手は自分の体を横抱きに持ち上げる。拘束を解かれて更に抱き上げられたことに未来の検索の姿は呆気にとられて固まっていたが『離してくれ!!』と暴れ出す。だがその時には角に差し掛かっていてまた揺らめくオーロラが二人を通り過ぎると重たい何かが体から引き剥がれる感覚があって、次に目を開いた時には完全に主導権を取り戻した。相手に声をかけ異変が終わったことを告げると地面に下ろして貰う。体を乗っ取られた時も怪異が言った言葉と相手の返答も聞いていた。自分のせいでは無いがおなじ姿をした者が好き勝手したのは確かで、でも謝るのは変な話だと思えば伺うように相手を見ながら「…首とか色々大丈夫かい?」と問いかけて)
8954:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-21 16:56:01
あぁ、無事で何よりだ。…俺の方も特に問題ねぇみてぇだ。お前の方も大丈夫か?
(隙をついて馬乗りする体を押し返して体勢を立て直す、二人一緒に通路を抜けるのが条件ならばとその体を横抱きにして駆け出した。途中未来の相手になって暴れたもののそれを無視してしっかりと体を抱えたまま通路を駆け抜ける、角を曲がれば再びあのオーロラが通り抜けていって相手は完全に元の姿へと戻った。相手から声を掛けられるとその体を地面へと下ろす、元の姿になったことに安堵するものの二人の間にはなんとも言えぬ空気が流れた。こちらが異変に飲まれた時は完全に別物のそれになってしまったが今さっき相手が飲まれた怪異は今の相手と完全に切り離せるとは思えない。先程首を絞められたのも異変カウントのようで痛みはない、相手も同じ状況だったのを思えばこちらから相手の首元に手を添える。優しくそこを撫でながら視線をゆらりと彷徨わせたあと「俺の事、乗りこなせそうか?」と冗談めかして問いかけて)
8955:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-21 21:35:21
すっかり重たい気配は無くなったよ。 …、どれだけ離れても何があっても僕の元に帰ってきてくれるのだろう? なら、問題ない。君のこだわりがちな所や面倒臭い所も引っくるめて隣に居るのを決めたんだ。
(自分の姿も元に戻り相手の首への痛みや手に付着した血も異変と共に綺麗さっぱり消えたようだ。お互いが無事であることを確かめるが何処と無くその空気はぎこちない。相手の手が首元に伸びてきてそこを撫でるのを大人しく受け入れながらその目を見つめていれば相手の視線が揺らいだ。そして冗談めかしたように問いかけられるが先程の怪異とのやり取りを引き摺っているのは明らかだった。相手を恨むことも自らの命を持って深く傷付けたいと思ったことは無いがその根源の幾らかは抱いたことのある感情だ。適当に返事をするべきでないと小さく息を吐くと相手を見てから先程言っていた言葉を確認するように問いかけ、ならば構わないと告げる。ずっと隣にいて相手の美点も欠点も分かっているつもりだ、そして全部を総合しても相手には傍にいて欲しいし相棒で恋人であってほしい。先程の怪異の言葉を上書きするように首元に触れる相手の手を取って指を絡めるように繋ぎながら自分の想いを伝える。そして得意げな顔を浮かべると「君を乗りこなせるのは僕くらいだ。まあ長く放置されると拗ねてしまいそうだけど」と言葉続け)
8956:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-22 11:29:54
…、……ありがとよ、フィリップ。俺は必ずお前の隣に帰ってくるし、絶対に誰かに譲らねぇ。あとは拗ねさせねぇように気をつけるだけだな
(先程まであったことを全て異変による幻だと切り捨てることが出来なくて未来の相手に投げかけた言葉を再び問う、すると首元に添えていた手が取られて指が絡まり繋がれた。そして問いの答えを受け取ると胸に僅かにこびり付いたものがゆっくりと溶けだしていって体に残った妙な緊張もそのまま消えていった。自分のワガママを全て受け入れられる嬉しさに胸は安心と幸せで満たされていく、相手の隣に居てもいいのだと改めて確信を得られた。得意げな顔で自分だけが相応しいのだと主張をする相手は相変わらずこの胸を掴んで釘を刺すように言われる小言さえ愛おしい。繋がった手を優しく強く握れば相手に礼を伝えた。そして改めて自らの想いを口にしたあとまた冗談めかした言葉を添えておく、一度拗ねてしまえば埋め合わせをするのはなかなか大変だ。相手の隣に立って繋がる手をまた握れば案内板を見上げる、掲げられているのは【6番出口】だ。8,番,出,口が近づいて来たがその分異変は最初よりも明らかに二人に危害を加えるものになっている、何があっても相手とならば出口までたどり着けると気合いを入れるように「行くぞ」と声をかけて足を進めた。角を曲がると異変はすぐに見つけることが出来た。通路左手に張られたポスターが全て写真に置きかわっていたのだ。さっさと引き返せばいいのにそこに写っていたものに思わず駆け寄って中身を確かめてしまう、ずらりと並べられていたのは家族写真だ。ケーキの前に座る子供と両親、高校の入学式の看板の横に立つ子供と両親、海に遊びに行った様子の子供と両親、そのどれもが家族の思い出だが子供の立ち位置には自分がいたのだ。そして奇妙なことに相手には子供の位置にいるのは相手自身に見えている。だが幼い頃に両親を亡くした探偵にとっても記憶のない相手にとってもこれらはどちらも身に覚えのない写真で「なんだよ、これ…」と存在しないはずの家族写真を呆然と見つめるしかなくて)
8957:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-22 16:33:47
…、これは、家族写真? ……、戻ろう、翔太郎。
(手を繋いで相手の存在を感じながら問いに応えるとその体から強ばりが無くなったのが分かった。何度惑わせるような何かがあろうとも答えは同じだ。相手が自分の選んだ相棒である限り隣にいて一時的に離れようとも信じて待つだけ。冗談めかした言葉にこちらも小さく笑みを浮かべて「僕の埋め合わせは高いからね」と茶化したような言葉を返した。先程カウントをゼロに戻されてしまった地点を抜け案内板は【6番出口】を示していて相手の言葉に頷くと通路へと足を進めた。角を曲がるとすぐにホスター部分がなにやら写真になっていることに気付く。引き返そうとするも相手がこちらの手を引いて駆け寄っていき、自分もそれに続く形となる。ずらりと並んだのは家族写真と呼ばれる類のもので様々な場所や上記で両親と思われる人物と共に幼い自分が写っていて目を瞬かせる。家族の記憶が無い身としては全く見覚えがないが高校入学の写真の自分と今の自分の見た目はさほど変わりなく、あの施設で自分の記憶に自覚がある時期を考えれば偽物の可能性が高いだろう。だが目の前の写真に映る自分は幸せそうにしていてふとソラちゃんとしたおままごとが脳裏に過ぎる。あんな思い出が自分にはあったのだろうかとつい想いを馳せてしまうがそう言った経験がなく、あまり現実味がないせいかピンとは来なくて意識は現実に戻ってくる。まだ写真を見ている相手の手を引くと引き返そうと声をかけて)
8958:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-23 08:12:21
……そうだな。ここにあんのは全部偽物だ。
(通路に掲げられた写真はどれも身に覚えの無いもので、しかし心のどこかで望んだものでもあって心がザワつく。親がいない分この街の人に愛して貰ったと自覚しているがそれでもこんな光景があったのかもしれないと体の奥深くの場所が締め付けられる気分だった。思わずぼんやりと写真を見つめてしまうが相手から声がかかって意識を引き戻す、頷いてとっととここから去ろうとした。しかしその瞬間に『翔太郎』と女性の声が聞こえてくる、相手にはそれが『フィリップ』と聞こえた。呼ばれるままに目線を向ければ通路の一番奥に女性と男性がひとりずつ立っていてにこやかに手を振っている。『早くおいで』と声をかけるその人物に覚えはないのに、彼らが自分の両親だと確信する。あるいはこの異変によって確信させられたと言った方がいいかもしれない。相手も同じく目の前の男女が両親だと思い込まされて、息子を呼ぶ声は柔らかくて暖かい。いつもは機能するはずの探偵の勘さえ働かなくて目の前に居ないはずの両親がいる状況に上手く息が出来なかった。前にも後ろにも進めないまま「違う、俺の両親はとっくに死んだ」と自分に言い聞かせるように呟く、直後曲がり角の先からけたたましい音と共に車が突っ込んできて両親を巻き込んで壁へと激突した。二人の体は力無く宙を舞って潰れていく車に巻き込まれていく、土埃が収まった時には瓦礫に二人の体が埋まっていて【両親の事故死】を目の前で見せつけられれば体は固まったまま頬に冷や汗が伝って)
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