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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
8338:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-08 07:56:37
まさに秘密の研究施設って感じだな。…、…ここにある研究全部、根こそぎ止めてやる
(危険はあるものの自分達は二人で一人の探偵だ、だからこそ今までも様々な困難に打ち勝ってきているわけできっと今回も二人でいることに意味があるはずだ。逃走の準備を整えてから建物内へと侵入する、一見ただの寂れた廃墟で人気もなかったが地下への階段を見つけて下っていけば建物に似合わない厳重な扉が現れる。この周辺だけ埃が綺麗になっているのをみるに頻繁に人が出入りしているのだろう、複数の研究員が毎日コンビニで昼食を買ってここに来るくらいの頻度で、だ。生体認証による電子ロックとなればこちらができることはなく相手頼りだ、いつもならば検索から解除方法を探るところだが相手は呟きをこぼした後に自らの掌をかざす。すると扉はあっさりと解錠の音を出して思わずこちらからも相手を見てしまった。今の相手がすんなりと生体認証のロックを外せるほどにクローンは相手と遺伝子レベルで生き写しという事だろう。相変わらず神経を逆撫でする場所で怒りを滲ませた呟きをこぼしたあとにそっと扉を開いて中へと侵入した。中はだだっ広い空間になっていてそこら中に何かしらの機械やらモニターやらが置かれて電子音や光を発している。ひとまずそれらの裏手に回って周囲を観察した。どうやらざっと見たあたりクローン自体を作る機械は置いていないようだが、中には以前別の研究所で見かけたデータベースらしきものもある。それらの機械に据え付けられたモニターの多くには人間の形に『P’』と添えられたものが映し出されていた。あれが相手のクローンを表すものだとすればあらゆる研究に流用されているというのは間違いないようで「見れば見るほど気分悪ぃな」とまた怒りを滲ませていて)
8339:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-08 10:59:48
ああ、その為にも慎重に動こう。…更新日時を見る限りついさっき更新されたデータもある、つまり現在進行形でこの奥で研究が行われているはずだ。…っ!
(もしかしたらという仮定の話で手のひらをかざしてみるとすんなりと解除されてしまって相手と目を合わせる。これで侵入出来ることになったのは良いが裏返せば今の自分と遜色のないほど完璧なコピーを作る技術力があり、実際に何体を作っているという事でもあり薄ら寒いものを覚えた。それは相手も同じようで怒りの滲ませた呟きが聞こえてくるとその方針には賛成を示しつつ落ち着かせるように声を掛けた。中に入るとだだっ広い空間が現れて並べられた機械やモニターが休むことなく作動しているようだった。この場所の情報を得るためにモニターを覗き込んでみると人型のシルエットと同じアルファベットと識別番号と思わしき数字が割り当てられていてその後に並んだ数字などを見ても実験の進捗を表したものだろう。そしてその最終更新の日時を見ればほんの数十分程前の時刻を示していてそれを指さしながら今も中で研究が行われているであろうことを告げる。現行犯を抑えるチャンスではあるが同時に研究員やもしかしたら多数のクローン体を相手にしなければならない可能性に緊張が募る。そうしていると自分達が入ってきた扉のロックがまた解除される音が響くとぴくりと体を硬くする。さらに近づいてくる足音が聞こえると相手の手を引いて装置の裏に身を隠した。様子を伺っていると白い服の一部を黒焦げにして片手は痛々しい火傷を負った状態のクローン体が中に入ってきた。恐らく先ほど自分達が対峙したものとは別の個体だろう。クローンは無表情で迷う様子もなく更に奥の方に歩いていくのが見えれば相手に視線を向け「あの個体を追いかけてみるのはどうだい?」と提案して)
8340:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-08 12:35:28
ここがクルーズ船にいたヤツらの最新施設ってことか。…っ、……あぁ、クローンの出処を見つけねぇと
(周囲を警戒して進みながら稼働している機械を相手が観察する、どうやら周囲の機械は絶賛稼働中で、すなわち相手のクローンを使った実験が今まさにここで行われている証拠だった。あの時の発表の様子を思えば全てが上手くいっているようではなさそうだったが、いつ街を泣かせる研究成果を出してもおかしくない状況だろう。この場所をどうするべきかと考えていた矢先、入ってきた扉が開く音がすればこちらもピタリと動きを止める。まだ全容を把握出来ていないのに見つかるのはマズイ、相手に連れられて機械の影へと隠れる。様子を伺っているとやがて相手とそっくりの姿が、すなわちクローンが現れてその有様に絶句してしまった。服ごと焼かれてしまった片手は見るからに痛々しく、しかし当のクローンはそれを気にする様子もなく歩いていく。ここでは命の扱いがあまりにも軽々しい、それが相手とそっくりのクローンとなればさらに怒りは湧いた。血が激しく巡るのを感じていれば相手に声をかけられいくらか冷静さを取り戻す、この研究所を止めるには根幹の実験、つまりクローン実験を止めなければならない。あの個体を追うのに同意すると足音を忍ばせ奥へと進んでいく。やがてクローンはとある扉を開けて中へと入っていった。研究所の雰囲気に似合わぬ爽やかな若緑色の扉に眉を顰めるとその扉へと近づきそっと開ける、扉の隙間からは楽しげな声が聞こえてきてもう少し扉を開けると中の様子を覗き込んだ。その先に広がっていた空間に絶句する、中には複数人の人がいたのだ。ただしそれは全て相手のクローンだった。薄暗い照明の中は幼稚園のようにカラフルに装飾されていてある個体は積み木をし、ある個体は玩具の車を走らせている。中でも人気なのは壁に備えられたホワイトボードで数人がそこに向かって何かを夢中で書き殴っている。さらにその個体の中に時折足を引きずっていたり片目に包帯を巻いていたりと明らかな負傷を負っている者もいた。悪夢よりも酷い悪夢のような光景に息をするのも忘れそうになる、こんなもの相手に見せられるわけがない。慌てて相手の肩を掴んで静止すると「お前は見ない方がいい」と短く言って)
8341:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-08 14:49:00
え、…分かった。…っ、また誰か来る
(ここで行われている研究の全てを潰す為には根幹であるデータベースや装置を破壊する必要がある。これだけ高い技術で多数のクローンを製造・管理するには莫大な資金がかかるはずでそれだけ組織の中でも力を入れている研究なのだろう。クルーズ船の件で少なくとも何者かがあの場を潰したことが組織に知れ渡っている以上厳重な警戒が敷かれている可能性が高い。ならば闇雲に当たるよりも入ってきたクローンの行き先を追うことを提案すれば相手もそれに乗ってきて足音を立てないようにしながら後を追った。クローンは奥に進んで若緑色の扉の中に入っていく、相手からそっと扉を開けると楽し気な声や無邪気な笑い声が複数聞こえてきて眉を顰めた。相手が更に覗き込むと急に固まって動かなくなってしまってこちらからは中の様子は伺えない。自分も見ようと更に踏み込もうとした瞬間に相手がこちらの肩を掴むと短く制止が伝えられる。驚いたように声を上げるも相手の並々ならぬ様子に部屋の中の有様が何となく想像ついてしまえばここは素直に相手の言う事を聞くことにした。その間も子供の様なはしゃぐ声や幼い笑い声が聞こえて行われているであろう研究内容とのギャップに頭痛すらし始める。そうしているとその部屋に繋がっている別の入り口から足音が聞こえてきた。相手と共に咄嗟に身を屈めるとクローン達が一斉に『ご主人様!』と呼んでその足音の主、恐らく研究員だろうと思われる人物に駆け寄っていくのが聞こえてくる。おかしい状況のはずだが研究員は動じることなく子供に向けるように応対をしながら『あれ、413は?開錠記録を見る限り全員揃ってるはずだが…まあいいか』と零していてまたピクリと身を固めた。やはり出入りの履歴は残るようで自分達の侵入がバレるのも時間の問題かもしれない。研究員は返ってこない個体に対しては若干不審を抱いた者の特に気にも留めないのか『289と324、検査するぞ』と告げると該当の個体と思われるクローンが元気よく返事をしていて)
8342:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-08 17:45:09
あんまり時間かけてられねぇみたいだな…こっちの部屋にクローン装置がねぇってことは部屋の向こうにあんのか?
(この研究施設の全てを破壊しなければここで作り出される悪い風を全て断つことはできないのだろうがそうなれば相手のクローンを全て倒さなければならない事になる。そんなことが自分に出来るのだろうかと迷ううちに部屋の向こうで別の扉が空いた音がして相手の声で次々とご主人様と呼ぶ声が聞こえて鳥肌が立った。クローンにそう呼ばせていることもさることながら相手の声でそうそう聞かない言葉を聞かされるのに虫唾が走った。だがそこで開錠記録の話が出れば相手と共に固まる、相手が誰かの代わりに入場したことは向こうも把握しているらしい。そもそも番号でクローンを呼んでいることも腹立たしいが、本物である相手が413番と認識されたならその413番とやらは限りなく相手に近い存在ということになる。あの研究発表では完璧なクローンは出来ていないと言っていた、実際先程部屋の中を覗いた限りあまり考えたくはないが相手ほどの知能を持った個体はいなかった。まるで子供のような振る舞いかもっと幼い赤子のような動きをしている個体もいたが外で出会った奴の事を考えればどこまで相手に近づいているのかは未知数だ。先程の研究員が『じゃあ324は奥の方へ。289は僕と一緒に前と同じことしようか』と声をかけてひとりの個体を連れ立ってこちらへとやってくる足音が聞こえてくる。音を立てないように扉の外へ出ると「フィリップ、このままじゃ自由に動けねぇ。お前にあの格好させたくねぇが…あいつら二人の服奪って研究員とクローンになりすますのはどうだ?」と伺うように声をかけ)
8343:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-08 20:45:40
…恐らくはそうだね、この研究の要なら最深部に有ると見た方が自然だ。 僕の事は気にしないで良い、ならその作戦で行こうか。
(複数の自分の声で悪趣味な呼ばせ方をしていることに気分は害されるが自分達の侵入に気付いたかもしれない発言がされるとピタリと固まった。直ぐに大騒ぎになる訳ではなさそうだが時間をかける訳にはいかないのは確かだ。息を潜めながら部屋の中の様子を伺いつつ相手の言葉に同意を示す。研究の機密性や重大さを考えても心臓部でもあるクローンの装置や管理はさらに奥の場所にあるだろう。問題はどうやってそこに踏み込むかでどうするべきか悩んでいると研究員は呼んだ個体を連れてこちらにやってこようとする。咄嗟に扉から離れて距離をとると相手から作戦が共有される。その言葉の端々にあの夜のような事を思い出させたくないといった相手の気遣いが感じられて意識して笑みを見せると心配しなくても良いと声をかけておく。あの時の自分と今は違う、それを証明するように作戦に賛成を示すと他の個体に犯行がバレないように相手の手を引いてもう少し離れた曲がり角の壁の裏に隠れる。狙い通り研究員と289と呼ばれた個体が扉から出てくる。『ご主人様、今日は何するのー?』と無邪気に問いかけるクローンはやはり見た目は自分と同じだが以前メモリの効果で精神が幼くなった時のように中身が釣り合っていない。先程の反応を見る限り相手に自分と同じ顔は出来ないと考え「僕がクローンの方をやるから君は研究員の方を頼む」と小声で声をかけるとその時を待つ。ちょうど自分たちの真横に踏み込んだタイミングで相手と目を合わせると一気に襲いかかり首の後ろを狙って分かりやすく目を見開くクローン体を床に沈めて)
8344:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-08 21:53:49
気分悪くなったら直ぐに言えよ。服さえ奪えればクローンのフリできるしな
(この虫唾が走る空間で相手にあの夜と同じ格好をさせることも他のクローンと同じ格好をさせることもあまり気分が良いものでは無かったがこの施設の心臓部に迅速に入り込むには現状変装が一番手っ取り早い。相手からは少々固い笑みが返されると無理はしないようにと相手の肩に手をかける。それに敵地の真っ只中ではあるがクローンと同じ格好をしてしまえば相手はこの施設にいてもおかしくない姿になる、精神衛生上はよくないが服装だけ整えてしまえば狙われる危険性も減ってどこかで休んでいても問題はなさそうだ。そうやって相手を気遣いつつ扉から少し離れると研究員と289と呼ばれた個体がやってくる、幼い相手の声は相変わらず体に悪くて相手から研究員の方を担当するように言われれば素直に従った。相手と目を合わせタイミングを合わせるとこちらは研究員へと襲いかかる、腕で首を絞めあげると意識を奪い去った。相手の方も問題なく意識を奪えたようで二人分の体を物陰へと引きずり込む。ジャケットの上から研究員が来ていた白衣とIDカードらしきものが入ったホルダーを奪って首から下げてついでに端末を手の中に収めれば研究員の完成だ。相手の着替えを待ちつつ「さっきの部屋ん中通ることになりそうだが…大丈夫そうか?」と問いかける。相手に中の様子は見せていないが奥の部屋に行くにはあの悪夢のような部屋を通るしかなく、相手の反応を待っていて)
8345:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-09 00:28:09
…よし、これで直ぐにバレることは無いだろう。…心配し過ぎだよ、翔太郎。僕は問題無いから彼らが目を覚ます前に行こう
(問題無いと返事をすれば肩に手をかけられる、心配してくれているようだが相手の言う通りこのまま正体を隠してこそこそと潜んで行動するよりも変装した方がリスクは低くなるはずだ。そうして壁に身を隠して機会を窺う、隣に来たタイミングを狙って二人で襲いかかりどちらも意識を奪うことに成功する。そのまま物陰に引き摺り込むとクローンの着ている白い服を拝借して早速着替える、最後に髪を留めていたクリップを外して目に軽くかかるように下ろすと始まりの夜と同じような姿へとなった。これでパッと見はクローンに紛れる事が出来るだろう。相手の方を見ればこちらも研究員の格好になっていて問題無さそうだ。違和感のないように軽く身なりを崩していると相手にこれから通るルートと様子を窺われる。実際に中の様子は見てないが相手がこんな反応をするならは相当のものだろう。だがある程度予想が出来る上ここで研究を止めなければ被害は広がる一方だ。さっきから気遣ってばかりの相手に軽く笑って見せ改めて大丈夫だと伝えると移動するように促して二人で並んで若緑色の扉の前に立つ。相手にアイコンタクトを取ってからそっと中に踏み込むと自分と同じ姿の人物が複数人幼児後退したような遊びをしていて目を見開く。その中の何人かは痛々しく負傷していて幼い笑い声と噛み合わない様子に強い衝撃を受けた、思わず足が止まってしまっていると床で玩具の車で遊んでいた片目が包帯で見えないクローンがこちらに気付くと『ご主人様!』と声を上げ立ち上がり、その声で他の個体も気付くと無邪気な笑みのまま『ご主人様!』『ねぇねぇ、あそぼ!』と相手に近付いてきてその異様な光景に気持ち悪さを抱くと顔を顰め顔色も悪くなっていき)
8346:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-09 07:53:49
っ、…あー悪い、俺はやることが……フィリップ?おい、大丈夫か?やっぱお前にここは負担がデカすぎる。先にここを出て…
(あの部屋に相手が入るのは負担が大きすぎるのは目に見えていて、しかし奥へと進まなければ核心へとは至れない。再度問いかけるが相手は笑ってみせる、だが不安は拭えなくて何かあれば先に外に出すことも検討しなければと考えを巡らせていた。変装も完了して若緑色の扉の前に立つ、幸い289と呼ばれた個体に外傷はなく髪型を崩した相手は見た目では区別がつかない。あの夜を思い出す格好にやはり複雑な心境だがそうも言っていられず部屋の中へと入った。一歩足を踏みいれれば相手と同じ顔の多くの人間が見た目不相応の遊びをしている、やはり異様な光景だ。上手く呼吸できずにいるとひとりがこちらをご主人様と呼ぶ、白衣を来ている人間は誰彼構わずご主人様らしい。無邪気な笑みにはどうしても心が揺らぐがこれだけ集まればやはり不気味というものだ。適当に返事をしていれば右隣から声が聞こえないのに気がつきそちらを見ると相手の顔は真っ青になっている。やはりこの光景はみせるべきではなかった。慌てて相手の元に近寄ると頬に手を当て名前を呼ぶ。相手はここが限界だ、生体認証を使えば出ることだって容易なのだから一旦離脱すべきだろう。そうやって相手を気遣っていれば周囲のクローン達はポカンとこちらを見ている。だが一斉に目を輝かせると『フィリップって呼んだ!』とこちらに叫んで驚いた顔でそちらを見てしまった。クローン達はよりこちらへと興味を持ったのか『僕もフィリップって呼んで!』『僕も!僕も!』『僕足が痛いの!』と一斉に構われる事を望んで四方から手が伸びてくると好き勝手に引っ張られて相手から引き剥がされてしまった。どうやら名前を呼ばれることもご主人様に心配されることも彼らが望んでいたことらしい。クローンが受けている扱いの片鱗をみればまた心が痛むが同じ格好をしている人間が多くいるこの空間で相手と離れるのはまずくて「フィリップ!」と名前を呼ぶ。だがそれにも『はーい!』『僕のこと?』と周囲のクローンが反応して囲まれてしまえば相手を見失ってしまって)
8347:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-09 11:43:27
…、大丈夫だから。…っ、翔太郎!
(目の前に広がる光景は異様そのもので思わず足が止まる。きっと作られたばかりで外の世界を知らずに言われたままここで過ごしているのだろう。大きなケガをしても最低限の処置だけで放置されて狭い部屋の中で管理されて過ごす姿はかつての自分とも重なってまたあの時に戻ってしまったような錯覚に陥る。視野も狭くなって血の気も遠のいていると頬に手を添えられ名前を呼ばれることで漸く正気を取り戻した。相手の姿が視界に入れば今は相棒もいる探偵であることを思い出すがこの光景の衝撃はそう和らぐものでもない。だが目的の為にも大丈夫だと言い聞かせるように返事をしていると辺りの様子が変わったことに気付く。クローンたちは驚いたような表情をしていたかと思えばその瞳に輝きを増して相手に名前を呼ばれることに興奮を示し自分も構ってほしいとばかりに一斉に強請りはじめる。その数量に押されて相手と引き離されてしまうと思わず声をあげるがクローン達は相手の呼ぶ名前に反応したり『ご主人様ってしょうたろうっていうの?』『しょーたろ!』とこちらの呼ぶ真似をし始めて完全に紛れてしまう。フィリップという自分だけの特別な名前が奪われそうになって胸が痛むが相手はクローン達に囲まれてしまって近づけそうにない。無理やり押し退けるべきかと考えていると他の個体と違いホワイトボードに向かい字を書き続けているクローンに気付く。ホワイトボードは大抵落書きのような絵や簡単なひらがな程度の箇所が多いがこの個体はちゃんと漢字を使って文章を書いていて知能が高いのが伺える。気になってじっと見ていれば目が合って『なに』と同じ顔で短く問われた。今だ相手の周りにはクローンが囲っていて穏便に離すににしろ無理やり押し切るにしろこの先の情報は知っておきたい。ならばここでの情報源はここに居るクローン達の記憶や知識で「君達…僕達が生まれて最初に見た場所ってこの施設の何処か覚えているかい?」と問いかけるとキョトンとした顔をされる。疑いというよりも戸惑いといった表情であれば自分自身に分身であることを踏まえ「知りたいことがあるんだ、だから教えてほしい」と未知への興味と頼りにするような声をかけると目の前の彼は自分の文字を消してマップのような物を書き始めて)
8348:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-09 12:36:06
、分かった!分かったから順番だっ!!
(相手の声にぐるりと囲まれ強請られたり名前を呼ばれたりで頭は混乱しっぱなしだ、四方から大切な人の声は聞こえてくるがどの方向を向いても相手と同じ顔がいて良い夢なのか悪い夢なのか分からない。だがここで腕をしっちゃかめっちゃかに引っ張られては相手の元にいけそうにもなく、周囲にいるクローンを落ち着かせるように叫ぶ。するとご主人様の言うことは聞くのか一旦騒ぎは落ち着いた。だが期待の眼差しは止まず参っているとクローン達の中から外れた二人を見つける。歩き方や振る舞いからしてあれが自分の相棒だろう、そして何やらこの騒動に加わっていない個体に話しかけている。情報収集をしているのだろうと踏むとそれならばこちらもできることをやるまでだと気持ちを切り替える。ひとまず近くにいたひとりの頭を撫でる、少々気が引けるものの精神が幼い分すぐ満足気な笑顔を浮かべるのはやはり体に悪い。その後順番に頭を撫でたり名前を呼んだりしながらクローン達と言葉を交わす、だがそれも聞いていてあまり気持ちのいいものではなくて地.球,の,本,棚にアクセスできなくて怒られただとかメモリを挿したら上手く変身できなかくて腕が爛れただとか、痛いのを我慢したのだとか、ここで行われている実験の片鱗を垣間見るものだった。話を聞きながら頭を撫でたり褒めたり心配したり、そんなことをするだけで彼らは随分と満足そうな顔をして普段の扱いの酷さにまた怒りを募らせていく。そうして話しているうちに『しょーたろ、』とか細い声が聞こえて振り向く、そこには熱でもあるのかぼんやりとした顔の個体がいて今にも倒れそうになっていれば慌ててその体を支えた。だが支えた体は冷たくて「おい、大丈夫か?」と声をかけると腕の中の個体は静かに微笑んでふわりと淡い緑色の光を放つ。それに驚いている間に緑色の光は宙へと霧散して腕の中にいたはずの体はまるで砂のように崩れ落ちてしまうと思わず「フィリップ!」と叫んでしまった。腕の中にいたのはクローンなのに本物の相手を失ってしまった錯覚に陥って動けずにいると背後で別の個体が『209の本が抜けちゃった』と呟いて思わずそちらを見て)
8349:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-09 16:25:30
…なるほど、この部屋を経由して実験場に繋がっている訳か。ありがとう、っ…!もしかして君も本を持っているのかい?
(頭が痛くなるような状況だがこの先に進む為にも情報収集を図るべきだろう。他の者には群れない個体に話しかけてこの施設の内情について教えて貰う。この部屋を中心に手前には自分達が通ってきたモニターや機械の並ぶ部屋が書かれて向かい側には通路が続いて彼らが目覚めた場所や眠っている場所、検査する場所が続いているらしい。つまり自分達が潰さなくてはいけない場所はやはりこの奥だ。彼のおかげでこの研究所の状況が掴めると何と無しにその頭を撫でる、すると他に興味無さそうな面が一瞬驚いたような動揺を見せその後僅かに目が細められる。褒められることに慣れてないような態度にまた過去の自分が重なって何とも言えない気持ちとなった。そうしているとまた部屋の空気が変わったように感じられて視線を向ける。そこには相手にもたれかかるようなクローン体がいて弱弱しい姿を見せたかと思えば淡い緑色の光を放って霧散してしまった。通常ではあり得ない現象、それでいて見慣れた緑の淡い光と別の個体が零した呟きが聞こえてくればすべてが繋がった。確かめるために地図を聞いた個体にも本について問えばこくりと深い頷きが返ってきた。周りの個体が今の現象を当然と思っている様子なら尚更信憑性は増して他の個体をかき分けて相手の元に向かう。そしてちらりとクローン体を見ながら「…多分彼らはただのクローン体じゃなくて地.球.の.本.棚の記憶を無理矢理この場所に留めておくための依り代だ。僕がいつも本に記憶を一時的に移して読んでいることを人体を介して行っているようだけど、そうすれば当然、その器には過度な負荷がかかる」と推測を口にする。もしこの推測が正しいのなら彼らに降られた番号はクローン体を管理するための識別番号ですらなく担当させた記憶や本に対する管理番号だ。こうやって接していれば自我も感じられるのに徹底してモノかそれ以下の管理をしている組織に対して「相当地.球.の記.憶にご執心のようだ」と軽蔑もにじませた呟きを零して)
8350:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-09 17:46:00
、…お前らにとって、これが日常なのか?……つまりこいつらは地,球,の.記.憶の入れ物として作られて、上手く記憶を扱えない奴は別の実験に回してたってことか?ふざけやがって!
(確かに腕の中にいたはずの相手そっくりの男は緑の光と砂とに霧散してしまってこの腕から零れ落ちていく、何も出来ずに失ってしまった喪失感に苛まれていると背後で別の個体が呟きを零した。だがそれ以上は何もない、ごく当たり前のことと言わんばかりに目の前のことを処理して動揺するでも恐怖するでもない。その理由に思い至ると怒りと困惑が入り交じった声で問いかける、この場所ではこうやって当たり前に誰かの命が消えている。それに答える人間はいなくて代わりに相手がやってくればクローンに隠された答えをこちらへと共有した。クローンに負荷がかかることを知っているならば使い捨てる事が前提なのだろう、さらに上手くいかなかったものは他の研究に流用しているのだ。まるでモノのように。周囲を見ればそこらに痛々しく包帯を巻いている相手と同じ姿の人間が見える、地,球.の.記,憶を得るために、新しいメモリを得るために、ここまで命を、取り分け相手の存在を踏み躙るとは。怒りは怒髪天を衝く勢いだが頭は妙に澄んでいる、ホワイトボードの方をみれば相手はこの施設の地図情報を得たようで、となれればもう目的地まで一直線だ。相手の方に向きなおれば「全部終わらせるぞフィリップ」と声をかけて奥の扉へと進んでいく。険しい顔で奥へと向かうがその途中で『ご主人様行ってらっしゃい!』と幼い相手の声が聞こえてくれば思わず立ち止まってしまう。全て終わらせるならば彼らを消す選択をすることになる、ちらりと後ろを振り返ってせめてもと軽く手を振ると軽く息を吐いてから扉に手をかけて)
8351:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-09 19:26:08
……ああ、それが僕達が出来る唯一のことだ。
(相手の元に訪れて予想される彼らが作られた理由について共有すれば相手はますます怒りを募らせていく。もしもあの日自分が鳴.海.荘.吉の、相手の手を取ってあの施設を逃げ出さなかったらこのクローン達は生まれなかったかもしれない。自分が居たからこそ彼らが生まれてしまったのだと罪悪感にも襲われるがならばそれを根から止めるのが自分達の役割だろう。相手から声を掛けられると深く頷く、クローン達も何かを察したのか先程のように声を上げることは無かったが扉の前に立つとその内の一人が無邪気な声を掛けてくる。それに合わせて他の個体も同じ言葉を次々に投げかけてくる。きっと彼らは自分達がクローンを消す選択を取る為に奥に行く事を知らない、それを説明することも出来なくてせめて記憶にだけでも存在を覚えておこうと振り返って眺めると覚悟を決めて扉の奥へと進んでいった。それから関係ない道をスルーしながら廊下を進んでいくと入口にあったものよりもさらに開けた空間に出てくる。空間はさらに地下へと続いていて吹き抜けのようになった場所からこっそり下を除くと複数の研究員が機材を操作したりモニターを眺めたりしている。さらに少し奥を見てみるとクローン体に電極のようなものを沢山取り付け淡い緑の光を発しながら苦しそうな声をあげる様子を検査している研究員の姿もあって「恐らくここが本拠地だろうね」と呟き)
8352:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-09 20:15:54
とりあえずあいつらが邪魔だな
(相手と同じ姿形のクローン達が次々に見送りの言葉を無邪気にかけてくる、きっと彼らと会うのはこれで最後になるだろう。最後に頭を撫でて名前を呼んだ記憶が少しでも慰めになればいいのだが。彼らがこれ以上酷い目に合わないためにもここにある全てを消し去る必要がある。怒りと覚悟を抱えて相手の案内のもと迷うことなく奥へと進んでいく、やがて広い吹き抜けの空間に出ると息を潜めて下を覗き込んだ。そこには複数人の研究員がいてちらほらと相手と同じ姿のクローンが何かの機械にかけられているのが見える、今すぐ堪忍袋の緒が切れてしまいそうだったがなんとかそれを飲み込んだ。全てを壊すにしてもまずはここの研究員に静かにしてもらわなければならない。研究員達の体躯をみるに戦闘に特化しているようには見えず奇襲をかければ簡単に意識を奪えそうだ。となれば彼らの目を引くものが必要で相手の方をみれば「フィリップ、クローンのフリして奴らの気を引いてくれねぇか?俺は後ろからいく」と小声で作戦を共有する。相手を囮にするようなことはあまりしたくないのだが幸いこの格好ならば部屋から出てしまった個体だと勘違いしてくれることだろう。それにここは上階だ、研究員達が相手に到達する前に全員の意識を奪う時間は十分ある。「頼んだぜ」と後を任せると少しだけ離れ 隙を見てス.パ.イ.ダ.ー.シ.ョ.ッ.ク.のワイヤーを使って静かに研究エリアへと降りていく。地面に足をつけて物陰に潜めば相手の方を見て合図を送って)
8353:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-09 20:58:28
この人数なら何とか出来そうだけど…ああ、分かった。任せてくれ
(ひとまず目的の場所に辿り着くことは出来たが問題はここからだ。確実に潰すためにも邪魔になるものは押さえ込んでおきたいがここが建物の奥底であることを思えば慎重な行動が求められる。見た限りそこまで研究員の数は居なくて二人ならば何とかなるかと考えていると相手から小声で作戦が共有される。変装したとはいえ今の姿では相手は仲間では無いことはすぐにバレてしまうだろうが自分はクローンの元ということもあってそっくりで囮にはピッタリだろう、即座に頷いて得意げに言葉を返すと配置に着くまで身を隠しておく。相手がス.パ.イ.ダ.ー.シ.ョ.ッ.ク.を使って下へ降りていき物陰に潜むと合図が送られる。こんな研究をしている者にこの呼び方はしたくないのだが作戦の為だと割り切ると無邪気な子供が研究員達を覗き込むように顔を見せると『ご主人様ー!』と声を掛けた。すると研究員達は皆こちらを向いて少し驚いた反応を示し『誰だ最後に管理してた奴』『自発的に動くなんてナンバー入りの奴だろ』『余計な傷が着く前に捕まえてこい』など声が上がって狙い通り研究員の数人が近付いてくる。相手に意識が行かないようにわざと身を乗り出して危険なフリをしながら奴らを引き寄せていて)
8354:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-09 21:43:29
……っ、……よし、あとは…
(物陰に潜んで相手が気を引くのを待つ、合図を送れば相手はクローン体のフリをして研究員達を呼びつけた。本物である相手がご主人様なんて言葉を使うのには少々抵抗があったがこれもここを綺麗に片付けるためだ。何事かと研究員達はわらわらと一箇所に集まってきて相手を見上げている、絶好のチャンスと言えよう。足音を忍ばせ研究員達の背後へと迫る、しかしその瞬間近くにあった機械から何かが漏れ出す音が響いた。一瞬そちらに気を取られるとどうやら近くにあった冷却用の液体が漏れだしたのか勢いよく何かが吹き出してさながらスモークのように辺りが霧がかった。上階にいる相手から下のスペースが見えなくなるほどに煙が満たされるが視界が悪くなるのはむしろ好都合で視界の悪さに紛れて確実に研究員をひとりずつ仕留めて意識を奪っていく。想定よりも容易に事を成し遂げてしまえばあとは機械類を破壊しクローン装置を止めるだけだ。霧の中で一息ついていると『翔太郎』といつもの調子で声を掛けられる。どうやら霧に紛れて相棒も下へ降りてきていたようだ。無事に合流を果たすと『こっちだ』と案内に従って機械類の合間を抜けていく。一方でその少し後に霧が晴れた頃には相手の視界には倒れた研究員しか映らず探偵の姿は何処にもなくて)
8355:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-09 22:14:41
…煙?……、えっ、翔太郎? …っ、翔太郎!
(クローンと同じ呼び方をすれば研究員達はこちらを向く。あとは注意を引きながら様子を見て自分も参戦しようとクローンのフリを続ける。だが急に機械の方から煙のような物が出てきて下層を覆っていく。徐々に視界が遮られていく間も相手の交戦する音や研究員が床に倒れる音がすれば相手が目くらましに何かしたのだろうと考えていたが完全にその姿が見えなくなってしまうと徐々に不安が募っていく。やがて何も音がしなくなっても下から合図や声が聞こえてこなくて嫌な予感を覚える。室内が一定の汚染を確認して換気装置が働いたのか段々と霧が晴れていくがそこには倒れた研究員ばかりで相手の姿はなく困惑した声をあげる。妙な焦りと不安を覚え、慌てて研究スペースまで降りてくるがそこから見ても相手の姿は無い。声を出す暇もないまま気絶させられて連れて行かれたのか、それとも何かメモリの影響を受けたのか様々な可能性が浮かんでパニックを起こしかけながら相手の名前を叫んで無我夢中でその姿を探して)
8356:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-04-10 07:52:54
ん…?あぁ、…
(相棒の誘導に従って奥へと進んでいく、しかし肝心のクローン装置はかなり奥にあるのか機械の合間を縫ってさらに深くへと進んでいった。その間に見かける装置には時折稼働中のものもあって装置内であったりケーブルに繋がれたり、何らかの形でクローンが機械に掛けられていた。もう研究員が伸びているなら実験を続ける理由もないだろうと通り道で見掛けた機械を片っ端から停止させていく。パネル操作で問答無用で中止を押していけば項垂れていたり苦悶の表情を浮かべていた個体はいくらかマシな顔つきになっていった。しかし相棒はこちらの様子も気にせずどんどん奥へと進んでいく。置いていかれないように早足で近寄ろうとした所で背後から声が聞こえた。それは間違いなく相手の声で思わず立ち止まる。だが直後『翔太郎早く』と相棒から急かされれば短く返事をして早足で奥へと進んだ。やがて相棒は立ち止まる、どうやらさらに奥のスペースがあってそこにこの施設の核が、つまりクローンを作る装置があるようだ。「この奥か」と呟きながらさらに奥へと進もうとしたところで相棒がゆっくりと背後から近づきこちらの首に手を伸ばそうとしていていて)
8357:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-04-10 09:52:38
こっちも道がある、まさか……ッ、翔太郎! させる、か!
(探しても探しても相手の姿が見付からない。ますます焦りが募って行くがこういう時こそ冷静でなければ探偵は勤まらない。意識的に深呼吸をして気を落ち着かせてからまた辺りを見る。時間はさほど経ってない、ならばまだこの建物内だとアタリをつけると機械に隠れて見えなかったが別の道があった。そちらに進んでいくと他のものに比べて電源が切られたものや作動しなくなったものがあって相手が停止していったものだと察する。ある程度自由に動ける状態で尚且つ一目では分からないルートを通れた理由を考えると同じ顔のクローンの存在を思い出して背筋が冷えた。もしクローンが自分として相手に接触したとしたら直ぐにはきっと気付けない。もしそれがご主人様とされる研究員の命令だとしたら、とまで考えれば再び駆け出した。道中装置に入れられた個体を見つけ相手の服装を元に「今ご主人様がどこかに行かなかったかい?」と問いかけ指さした方向に急ぐ。やがて曲がった先に相手の背中と並んだクローンの姿があれば大きな声を上げる。それだけでも許せない光景であったがクローンが後ろに立ち相手の首に手をかけようとしていれば腹底の怒りが一気に燃え上がってそれしか見えなくなると地面を蹴る。全速力で近づきクローンの襟首を掴むと思いっきり引っ張って相手から引き剥がす。そのまま地面に引き摺り倒すと上に乗って「それだけは許さない」と底冷えした声で威圧をして)
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