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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
7425:
探偵 [×]
2024-12-16 07:50:51
っ、…フィリップッ!!……大丈夫か?こっち見ろフィリップ
(真っ白な装甲を纏う相手に馬乗りになり必死にその動きを止めようとする、生身では決して力で勝てないことを分かっていてもたった一人で危険なメモリを使う相手を放っておくことなど出来なかった。無茶苦茶に振るわれる腕を必死に躱しながら赤く光る複眼を真正面から捉える、セイバーが真っ直ぐこちらへ振り下ろされるのも構わず欠かせない相棒の、何よりも大切な相手の、名前を叫んだ。その瞬間にこの視界を覆っていた強すぎる歪な光は弾けて霧散し相手の輪郭をはっきりと捉えることができた。同時に既の所でセイバーは止まり装甲が剥がれて相手の顔が出てくる、暴走が止まったことを悟れば体を押さえつけていた腕を外しこちらへ振り下ろされようとしていた手を取って繋いでもう片方の手を頬に添えて視線を合わせる。未だハッキリしない意識の中にいる相手に繋いだ手を強く握りながら必死に呼びかける。意識を呼び戻すように頬に添えた親指で軽くそこを撫でながら「俺の事、分かるか?」と問いかけて)
7426:
検索 [×]
2024-12-16 11:53:00
……ああ。僕の、…大切な人だ。
(メモリの凶暴性に飲まれ深く沈んでいた意識に聞きなじみのある、それでいて心を強く揺さぶる叫び声が響いた。相手を手に掛ける前に体の制御を取り戻してギリギリ腕の動きを止めることは出来たがそれ以上変身を保つことが出来ず装甲が剥がれていく。開けた視界でただぼんやりと視界に映るものを景色として眺めていたが力が抜けて落ちそうになった手を取られ、頬にも大きな掌が触れると促されるままそちらに視線を向けた。強く繋がれた手と頬から温もりを感じて必死に名前を呼ばれると少しずつ意識がはっきりしてきて無意識にその手を握り返しながら目を合わせる。相手の問いかけにいつものように相棒だと返そうとして事務所でのやり取りを思い出してしまうと言葉が詰まった。だがそれに代わる言葉も見つからずに結局思ったままの言葉を返した。思考が回るようになれば現状にも意識が向くようになって先ほど相手がされていたのを思い出し「君こそ体の方は、っ!まだ、メモリを壊してない!」と相手の心配と共にメモリを破壊しきってないことに気付く。また相手を狙うかもしれないと強迫じみた思考が及べば慌てて体を起こそうとして)
7427:
探偵 [×]
2024-12-16 12:32:18
……、フィリップ……落ち着け!…俺のせいで、お前をここまで追い込んじまったんだ。ケリは俺が付ける
(意識の朦朧とする相手の手を握ってその名前を呼べば手を握り返されて瞳の焦点があってくる。返事がされれば酷く安堵したのも束の間相手の言葉が詰まる、こちらも相手の無事が確認できたところで二人の状況を、自分が相手に伝えた全ての言葉を思い出して目を伏せた。しかし相手はこちらを変わらず大切だと称して自然と口から相手の名前が溢れ出す。だが今の自分にその名前を呼ぶ権利があるのだろうかと目線は宙を彷徨った。直後相手はメモリブレイクを果たしていないことを思い出す、いつもより強い焦りを感じ取り乱す相手をみればこれも自分がしたことの結果なのだと思えば上手く息ができなかった。再び手を強く握って相手に呼びかける、ここまで無茶をさせた相手にもうこれ以上何もやらせたくない。それにこれは自分が終わらせなければ相手に示しがつかない。落ち着かせるように相手の胸に手を置いて軽くさすった後に相手の上から立ち上がる、ふらつく足のままメモリの方へ近づきながらス.タ.ッ.グ,フ,ォ,ン.をライブモードにした。メモリのそばで膝をついたところで傍で倒れていたレオの体がピクリと動いてその目が開かれる、息を飲んだのも束の間『翔太郎、』と名前が呼ばれるとその声は脳内に嫌に響いて思わず頭を押さえた。甘い顔のまま笑うレオがこちらに手を伸ばして同時に視界が眩い光に包まれそうになる、レオがもう一度こちらの名前を呼ぼうと口を開いたのが見えると「俺が名前を呼ばれたいのは一人だけなんだよッ!!」とその声を遮るように叫ぶと同時にス.タ.ッ.グ,フ,ォ,ン.を振り下ろした。ホーンがメモリを貫き高い音が響く、驚愕を浮かべたレオの顔は途端に艶を失い皺が刻まれていってメモリの効力の反動なのか40代を越えた年齢の顔つきに変化するとレオはその場で気を失った。メモリが壊れた瞬間に視界がまた弾けて余計な光は見えなくなる、しかしそこでアドレナリンは切れてしまって残り僅かに残っていた力も使い果たしてしまえば地面に手をついてその場から立ち上がれずにいて)
7428:
検索 [×]
2024-12-16 14:59:17
…翔太郎?っ、やだ、行かないで……っ! 翔太郎!
(メモリがまだ残っていることに気付けば早く壊さなければという焦りが一気に募る。慌てて起き上がろうとするがそれを制するように手を握られると再び視線を相手に向ける。自分を落ち着かせるように語られ胸元をさすられると一度動きは止まるが自分の上から立ち上がって離れて行こうとする相手を見れば強い喪失感がフラッシュバックして掛けられた言葉も吹き飛んでパニックを起こす。精神的に弱った状態ではまた相手が居なくなってしまうと縋るように声をあげながら起き上がろうとするがその間にもふらふらした足取りで相手は男の元に向かう。何とか身体を起こした所で男の目が開いて相手の名前を呼び手を伸ばしているのが見えれば息が詰まる。また胸を突き刺すような光景を見たくはないと目を瞑ろうとした瞬間、聞こえてきたのはそれを遮る叫び声とメモリが砕け散る高い音で開いた瞳でその光景を確認すれば呆気に取られる。全て終わったのだと遅れて理解したが同じタイミングで相手が地面に手をつくのが見えれば名前を呼びながら慌てて駆け寄って様子を確認する。ちゃんと息をして生きてはいるようだがあの時生命力を吸い取られていたのは確かでその状態で動いたのだから一刻も早く休ませるべきだろう。側に寄り添いながらス.タ.ッ.グ.フ.ォ.ンで連絡をつける。気が動転して救急にかけたつもりが所長に繋がったりもしたがこちらの状態を直ぐに把握して各所に連絡をしてくれるらしい。少しすればサイレンが近づいてきて警察と救急隊がやってくる。上手く回らない頭でこうなった経緯と最近の入院患者などにも被害者がいること、相手もその被害にあったことを一気に説明してすぐに入院や検査をしてほしい旨を伝える。一通り説明し終えた所でガレージに所長が入ってきて『翔太郎くん!フィリップくん!』と名前を呼ばれる。相手も所長も、大切な二人が無事であることを確認できればそれまで気を保っていた緊張は一気に解けて崩れ落ちるように意識を手放して)
7429:
探偵 [×]
2024-12-16 17:45:03
_____っ、…………
(メモリを破壊しようと歩く最中相手から切迫した声が聞こえてくる、本来ならば相手の元に戻って大丈夫だと言ってやりたかったがもうほとんど残されていない体力では前へ進むのが精一杯だった。メモリを破壊すれば自分に纏わりつくものは全て消えたがその代わりに意地で動いていた体は限界を迎えてその場から動けなくなる。相手が近くへ来るのが分かるが事務所でのやり取りが頭の中を永遠にループして体を動かすことができない、いつの間にか呼吸は必死に酸素を取り込むように短いものへと変わって倒れそうな体を必死に支えていた。遠くでアキコの声が聞こえた瞬間相手の体が傾いていって途端に堂々巡りしていた思考が吹き飛び相手を支えようとする、だがあらゆる力を使い果たした体は相手を支えることすら出来なくて二人して地面に転がってしまった。直後救急車の音とタンカを運んでくる人々がガレージへと入ってきて相手が運ばれるのを見届けると遂に意識を手放した。
次に意識が覚醒した時、瞬時に事切れる前のことを思い出すと上半身を勢いよく起こす。どうやら病院のベッドらしい。慌てて周囲を見回せば隣のベッドで相手は眠っていて安堵の息を漏らすがすぐに視線を自分のベッドへと戻して俯いた。相手は本来相乗りして使わなければならないファングをひとりで使った、その状況を作り上げたのは紛れもなく自分だ。あの日全ての関係が終わりだと相手に告げたのだから。カレンダーを見ればあの日から丸一日寝ていたことになる、音を立てないようにそっと布団から抜け出して相手の方を向いてベッド脇へと座った。だが今の自分には相手を心配する権利はない、隣にいることを放棄したのは自分だ。近いはずなのに限りなく遠くにいる相手を見つめたまま何もすることができずにそのまま時間は流れていって)
7430:
検索 [×]
2024-12-16 19:39:42
…………、…ここは、…翔太郎、
(深く沈んだ意識は気付けば本棚の中に居た。一人でファングを使った影響か一部の本は焼け焦げてしまって灰になっている。この様子ではあれよりも長く変身していれば更に被害は拡大していただろう。ファングを使用しようと決めた時その可能性が過ぎらなかった訳ではないが自棄になっていた。それは今も同じでこのままここに居ればもう辛い事や苦しい事は起きないのではないかと考えが過ぎる。だがあの時確かに相手は自分の事を見て、自分を呼んでいた。そこに宿る温度は嘘では無いはずだと僅かに期待を抱くと焼け落ちそうな本棚の中に一冊光っているように見える本を見付けた。紫色の背表紙のそれにゆっくりと手を伸ばして、手に取った瞬間世界が光に包まれた。
次に目を開いた時、視界に見知らぬ天井が映る。瞬きしてもそれは変わらずにまだ夢の中なのかとも思ったが辺りを探るように視線を向ければ隣のベットに見慣れない格好をした相手を見付けた。無事に見える姿に安堵しながら名前を呼び、ゆっくりと体を起こす。攻撃を受けた場所が痛むが服の下を見ればその部位はちゃんと手当されているようだ。今の状況を確認するように辺を見渡してから相手に視線を戻すと「君はいつ目が覚めたんだい」と問いかけ)
7431:
探偵 [×]
2024-12-16 20:16:59
っ、フィリップ!……俺もちょっと前だ。俺はただの疲労みたいなもんだが、お前は傷もあるしもう暫く安静にしとけって
(先に目が覚めて何も出来ないまま相手を見つめていると看護師が入ってきて顔をあげる、自分が無事に目が覚めていたことに安堵しながら状況を教えてくれた。二人して病院に運び込まれたわけだがこちらは過度の疲労状態に似た症状だったようだ。レオに生命力を吸われ全ての力が尽きようとしていたのだから納得の症状だ。幸い持ち前の回復力と点滴と睡眠で十分回復できたらしい、こういう面がレオに狙われた部分なのだと思えば複雑だが。一方で相手は怪我はしていたものの普通ならばもう目を覚ましてもいい状態らしいが目覚める気配がないらしい。本人が目覚めるのを拒否しているせいかもしれないと伝えられればスっと肝が冷える心地がした。もし相手がこのままひとりを望むのならば目を覚まさない可能性すらあるのだろうか。看護師が出ていって再びひとりになると相手を見つめることさえできなくなって目を伏せる。そこからはただ少し離れたベッドの上にいることしか出来なくてただただ時間が流れた。そうして夕方になり日が傾いた頃、不意に相手の声が聞こえて顔をあげる、そこには目を開いた相手がいて名前を呼ばれると顔に安堵に溢れた笑みを浮かべながらベッドを飛び降り相手の元に向かった。ゆっくり体を起こす相手を支えようと手を伸ばしかけるが相手をこんな姿にしたのは誰なのだと背後で囁く自分の声が聞こえた気がして手を引っ込めた。相手の問いかけには務めていつも通り答えるも相手の目をずっと見ていられなくてすぐに視線を外してしまった。そもそも自分はこうやって傍にいる立場にない、相手を安心して託せるのはたった一人で「アキコにお前が起きたって知らせてくる」とどこか早口に言えば連絡を取るためにベッドから離れようとして)
7432:
検索 [×]
2024-12-16 21:08:13
…そっか。これくらい何ともないよ、十分寝たみたいだし。
(病室で目覚めるのも二回目だ。あの時は一人だったが今回は二人して並んでいて所長には多大な心配をかけてそうだ。相手の名前を呼ぶとその表情に笑みが灯る。最後に見た相手の顔よりも顔色は良くて回復していることに安堵していたが伸ばされかけた手が何かを思ったように引っ込められたのに気付いてしまうとまた背が冷たくなった。こちらの問いには返事があるのに視線が逸らされてしまうと話を切り上げようとされた時のことを思い出して堪えるように布団を握った。全て解決したはずなのに二人の間には妙な距離があって、ぎこちない。薄氷の上を歩くような会話をしていると相手は所長を呼んでくると早口で告げてはベットから離れていく。咄嗟に伸ばした腕はあの時と同じように相手に触れることなく宙を切って「…あ、」と言葉が零れた。そのまま相手は病室を出てしまうと一人残されることになって傷よりも痛む胸に唇を噛み締めた。自分が目覚めたと所長を始め他の人に伝われば看護師などが病室にやって来て簡単な問診の後、丸一日以上目が覚めなかったのもあって念の為に精密検査に回されることになった。その間相手とまともに会話することが出来ずに諸々の手続きも含めて全て終わったのはすっかり辺りが暗くなった頃だった。二人に向け『ほんと心配したんだからね!』と告げる所長に謝罪とお礼を伝えながらも視線はどうしても相手の方に何度も向いてしまって)
7433:
探偵 [×]
2024-12-16 22:00:54
お前だってあのメモリの影響受けてんだからゆっくり休めよ
(いつもの場所を失ってしまって相手とどうやって接していいか分からず逃げるように病室を出てしまう、アキコを呼んだのは正解ですぐに病室にやってくればその後は大騒ぎだった。翔太郎くんもまだ起きたばかりだからと相手の精密検査にはアキコが付き合ってくれてひとり病室でぼんやりと空になった相手のベッドを眺める。ひとりで待つ間にス.タ.ッ.グ,フ,ォ,ン.の通知音が鳴ってメッセージが届き、中を見てみればエリザベスから一言『翔ちゃん説教だから』と書かれていた。相手は情報屋と共に調査をしていたらしく相手が入院し今日二人とも目を覚ましたことが早速伝わったらしい。普段なら笑えるところだが今は何も言えなくて返信すらできなかった。そうやって所長に手伝ってもらいながら諸々の手続きを済ませて三人で病院を出る、いつもの調子でなんとか喋っているが相手からの視線を感じてもどう声をかけていいか分からず二人の間には相変わらず歪な空気が漂っていた。交差点までやってくると所長とは道が別れて軽く手を振って見送る。二人で歩き出したものの相手との間には相変わらず隔たりがある、それも自分のせいだろうと思えばゆっくりと息を吐いた。人通りのない道に入りもう少しで家まで着く所へくると相手の方をみて「フィリップ、」と声をかける。この後どうなるにしてもまずはこれを伝えなければ話にならない、相手の正面に回って頭を下げると「すまなかった」と謝罪する。頭をさげたまま「お前をあんな目に合わせちまったのは俺がふがいなかったせいだ。俺がお前に酷いこと言って、傷つけて…ひとりにしちまったせいだ。すまねぇ…」と言葉を続けると震える息を吐き出して)
7434:
検索 [×]
2024-12-16 23:25:46
……、アレはあの男とメモリの能力のせいだろう。…だけど、それがわかっていても全てどうなっても良いと投げやりになるくらい辛かった、君に裏切られたと感じた。
(三人で病院を出て歩く。所長も気を使ってくれているのか上辺だけはいつも通りの事務所内の会話であるがどうにもぎこちない空気が続く。交差点に差し掛かって所長と別れると二人になってしまう。どちらから話すことも無く気まずい無言の空気が続くが少なくとも家への道に一緒に歩くことを拒否されないことに密かな安堵を覚えていた。そうしてあと家までもう少しと言った所で不意に名前を呼ばれると小さく肩を跳ねさせる。相手がなにか話そうとしている、別れを切り出された時と近いシチュエーションに無意識に身構えてしまうが相手が前にやってきて頭を下げられると驚いたように固まる。そのまま謝罪の言葉を向けられると咄嗟に言葉は出なくなる。溢れ出そうな感情を落ち着かせるために深呼吸すると相手が悪いのではなくメモリのせいだと言葉を返す。一方でだから気にしてないと片付けてしまうには出来た傷は大きくて深い。今無理して隠しても意味が無いだろうと考えれば顔を少し俯かせぽつぽつと初めて自らの感情を吐露する。素直な気持ちを明かすと一歩相手に近付き、恐る恐る伸ばした手で相手の肩を叩いて顔を上げさせ「だからこそ今はちゃんと話をして、君の本当の気持ちが知りたい」とその目を見ながら望みを伝える。その第一歩として「…僕も一緒に家に帰っても良いかい?」と以前は当たり前だったことも不安混じりの瞳で問いかけて)
7435:
探偵 [×]
2024-12-17 07:52:30
…フィリップ………何言ってんだ。お前の隣から降りたのは俺なんだから、それを頼むのは俺の方だ
(謝ってすまされるものではないのは十分に理解している、だがこのままなんの言葉もなしに二人の空間へ足を踏み入れることなんてできなかった。自ら超えてはいけない所まで足を踏み入れたのだ、特別な空間に入る資格なんてない。相手の前にたって頭を下げる、別れを切り出した時と同じ事をするとはなんとも皮肉なものだが何よりも先に謝らなければこの先へは進めない。結末がどうなろうと。一瞬の静寂の後相手から返事がなされる、互いにメモリのせいだというのは当然分かっていることだがそれで全てを割り切り流せるレベルのものではないのも理解していた。だがそれを改めて相手の口から聞けばそれだけ深く傷ついたのだと突きつけられるようで、裏切りという言葉の重みが後頭部を強く殴りつけた気がした。顔を上げられずにいると肩を叩かれてゆっくり相手の方をみる、ここで切り捨てても相手にはなんの非もないのにこちらに向き合うつもりである相手に感謝と申し訳なさが綯い交ぜになって瞳を揺らし思わず名前を呼んだ。直後一緒に家に帰ることを望まれるとそれを口に出さなければならないほど二人の関係を壊してしまったのだとまた胸が痛くなる。だがその選択権があるのは相手だ、相手から離れたのはこちらなのだから一緒にいることを願い出るのはこっちなのが道理だろう。姿勢を戻して真っ直ぐ相手を見つめれば「俺と一緒に、家に帰ってくれねぇか?」とこちらから問いかけ直して)
7436:
検索 [×]
2024-12-17 11:38:14
…ああ、君と一緒に帰りたい。 …行こう。
(今回の言動の全てが相手の本心だったならば一方的に非難だって出来たがメモリの能力の影響があったと分かっているからこそ何処までが本当の事なのか分からなくて踏み込めないでいる。いつものように何も言わずとも通じ合わなくなってしまったのなら必要なのはお互いに向き合って気持ちを擦り合わせることだろう。顔を上げた相手を見つめながらその意志を伝えればその瞳が揺れる。また不意に自分は必要ないと言われてしまう恐怖は残っているが今こちらを見る瞳にはあの時の様な敵意は感じられなくて大丈夫だと信じたいと思った。このまま一緒に家に帰ることを望むと相手は姿勢を正してお願いがされる。嫌でも出来てしまった溝を感じるがそれでも相手を見つめ返して素直な思いを口にすると少し迷いを見せながら恐る恐る相手の手を取る。相手の反応を伺いながら軽くだけ力を込めて手を繋ぐと短く声を掛けて移動を開始した。それからはまた無言で家まで歩いて鍵を使って中に入る。ここを出た時にはこんな事が起こるとは思わなかったなと妙な考えを抱きながらリビングまでやってくると相手の方に向き直る。丸一日入院していたとはいえ今の相手の服装は別れを切り出された時と同じ服装だ。その服にも体にもあの男が触れていたことも思い出すと気分は悪く「…話の前に風呂に入ってその服も脱いで体も綺麗にしてくれるかい、…いつもの匂いの君が良い」とお願いして)
7437:
探偵 [×]
2024-12-17 12:33:16
っ、…おぅ…。……あぁ、分かった
(あの時行った言葉はメモリの能力にかかっていて本心じゃなかったと言い訳を言うのは簡単だがそれで深く傷ついた相手の心が救われるわけじゃない、大切なのは今の相手の考えと思いと願いだ。ひとりで居たいと言われてここで別れることも覚悟していたが相手と共に帰りたいと改めてこちらから願うと相手から承諾の返事がされて安堵の息を小さく吐く。こちらにゆっくりと近づいてくる手を静かに見つめていればその手はこちらの手を取って目を見開く、ずっと距離を測りかねて触れることさえ後ろめたかったがようやく相手との物理的距離はゼロになって目の奥が熱くなるのを感じた。いつも通りしっかりとは握られなくてそれが今の自分達なのだと思えば胸は痛むが、それでもこちらの手を取り一筋の光があるならばとこちらも軽く手を握り返した。そのまま無言で歩いて家へと帰る、リビングにたどり着けば相手はこちらを向いて風呂に入ってくるようお願いされる。思えば今の格好はあの日のままだ、レオが纏っていた甘ったるい香水の香りもこの服に残っていることだろう。相手の口調はいつもより強い、この家にあの男のものが持ち込まれているのだから当然だ。今は何よりも相手の願いを叶えるのが最優先だ、短く返事をするとすぐに脱衣場へと向かう。少しでも早くあの男の痕跡が無くなるように今しがた脱いだ服を洗濯機にいれてすぐに洗い始める、今日着ていたスーツも明日クリーニング行きだ。浴室に入ると温かいシャワーを浴びていつもより念入りに、しかし相手がひとりになる時間をなるべく減らすために早く体を洗えばいつもの匂いに包まれて無意識に息を吐いた。浴室を出て相手の色の寝間着を纏うと髪を拭くのもそこそこに早めに相手の元へと戻る、リビングに顔を出すと「待たせたな」と声をかけて)
7438:
検索 [×]
2024-12-17 15:03:29
おかえり。 …僕も入ってくるけど、その間何処かに行かないで上がったら髪を拭いて欲しい。
(相手と一緒に帰るのならと少し迷いながらもその手を取れば相手からも軽く握り返される。振りほどかれず繋がった手から確かに相手の温もりを感じることが出来れば安心できた。そうして家へと帰ってきて風呂に入ることを促せば短く了承の返事がされて相手は脱衣所に向かうのを見送る。少しして洗濯機の音とシャワーの音が聞こえてくれば強張った物を解くように長く息を吐いた。もしあのままメモリの効果が続いていたならこの場所にはもう入ることは出来なかっただろう。沢山の特別の詰まったこの家に帰ってくるという当たり前だった事にすら安堵を覚えることに思わず薄い笑みが零れた。上着などを片付け、何となく落ち着きなく部屋の中をうろうろしていれば思っていたよりも早く風呂場の方から音が聞こえて体を向ける。そこには風呂上がりの相手が自分の色を纏った寝間着を着て立っていていつも通りの光景に胸が揺さぶられた。漸く相手が自分の元に、この場所に居るのだと実感すると心が動くままに相手の前にやってくると自然と出迎えの言葉を口にした。もっと相手がここに居る事を実感したかったが自分が今着ている服もあの日のままで早くその日から抜け出したいという想いの方が勝る。だが同じだけ目を離した隙に相手が居なくなってしまう不安が過ぎると伺うような視線を向けながら風呂上りにして貰う行為の約束を取り付けようとして)
7439:
探偵 [×]
2024-12-17 17:41:14
…ただいま。…あぁ、俺はここから動かねぇし、お前がここに戻って来んの待ってる
(あの一日で自分の匂いは随分と違うものに書き換えられていたようで改めていつもの香りに包まれると張り詰めていたものが少しは緩まる、そんな状況でリビングへと戻れば相手が目の前にやってきてごく自然に声をかけられた。いつもしていたはずのなんてことの無い言葉が今は妙に胸に染みる、この言葉さえももう聞けなくなっていたかもしれなかったのだ。相手の『ただいま』はお互い黙って家へ帰ってきて言いそびれていた分も含めた言葉に思えて、帰宅時のように『おかえり』と返していた。この流れならば今度は相手が風呂に入る番だがその前にこちらを伺うようにしながらお願いがされると一瞬瞳が揺れる、相手がこちらにお願いをしてくれる事は素直に嬉しいが探るような表情をさせてしまっていることに喉の奥が細くなって息が詰まる。それに相手のお願いはどこか切迫するものがあって、メモリを壊しに歩き出したあの時背後から聞こえた相手の悲痛な叫びが耳の奥で響いた。相手を真っ直ぐと見つめれば誓うようにここに居ることを宣言する、一瞬相手との距離を迷うように目を泳がせるが先程相手が手を繋いでくれたことを思い出すと軽く相手の肩をぽんぽんと叩く。ぎこちなくも笑みを見せれば「だから、しっかり体あっためてこい」と相手を送り出すように言って)
7440:
検索 [×]
2024-12-17 18:44:14
…うん、じゃあ入ってくる。
(相手に出迎えの言葉を送ればそれに対応する言葉が返ってきて胸に暖かいものが満ちる。帰宅した時にはちゃんと言えてなかったことを思えばまたひとついつも通りを取り戻せたように感じた。だがまだ全てが元通りとは行かずに不安がよぎって相手を引き留めるような約束をお願いする。それに瞳が揺れるのを見れば迷惑だったかと少し眉が下がってしまうが真っ直ぐとこちらと目が合ってちゃんとここに居ると約束がされると目を瞬かせる。少し迷うような仕草が挟まれたものの肩をぽんぽんと叩かれ、多少ぎこちなくはあるが久しぶりに相手の笑みが見れると抱いていた不安は溶けて固かった表情を少し緩めて同じくらいの笑みを見せながら素直に頷く。そのまま脱衣場に向かうと着ていた服を脱いで傷にさわらないようにしながら温かなシャワーを浴びる。体が温まると緊張が解けて長く息を吐いた。気付かぬ内に病院での匂いがついていたようで髪と体を洗うとお揃いの香りを纏うようになる。全身を洗い流してから浴室を出ると相手の色の寝巻きに着替え「ただいま」と言いながらリビングに戻ってくると直ぐに相手の姿を探して)
7441:
探偵 [×]
2024-12-17 19:35:49
…おかえり。…髪拭く約束だったよな
(相手を散々切り捨てるような裏切りの言葉を口にしてまだ隣にいる資格はあるのだろうかと迷う心はあるが、相手が手を伸ばしてくれた分こちらも手をばしたくて肩を叩いてなんとか笑みを浮かべる。すると相手にも同じくらいぎこちなくはあるが笑みが浮かんで漸く笑みが浮かんだ嬉しさといつもとは違う気まずさを纏っている申し訳なさとを同時に感じながら相手を脱衣場へと見送った。ベッド脇へと座りひとりになった空間でまだ水分の残る髪を拭いていると嫌でもあの日を思い出す、相手にさせたくなかった表情も言わせたくなかった言葉もやらせたくなかった行為も、全てが起こったあの一日にまた自責の念が募る。あの時相手に助けられなければ間違いなく死んでいたがその代わりに相手はひとりでファングを使い全てを投げ捨てようとしていた。それを思えば軽々しく相手の隣には戻れなくて髪を拭く手が止まると暫く思考を宙へと漂わせていた。相手が浴室から上がる音が聞こえて意識を取り戻すとリビングにきた相手の元へと近寄り同じように出迎える言葉をかける。今は相手の望むままに労わってやりたい、次の約束を持ち出すとちらりとベッドの方をみる。髪を拭く時は決まってあの場所で二人で腰掛ける、またひとついつもの事を取り戻すためにゆっくり手を伸ばして相手の手を取ると「ベッドの方、来てくれるか?」と問いかけて)
7442:
検索 [×]
2024-12-17 20:37:17
…ああ、勿論。 じゃあ頼んだよ、翔太郎。
(風呂から上がって相手を探すとベットの方から近付いてきて出迎えの言葉をかけられる。約束通りにちゃんと相手が居て待っていてくれたことにほっとした気持ちが胸に満ちた。そのまま相手を見ていればもう一つの約束について話題にあがりながら相手の視線がベットに向かう。大体どちらかが髪を拭いてあげる時には腰掛ける場所だ。同じ方を見ていれば相手の手が恐る恐るといったように伸びてきてこちらの手が取られる。また繋がった手に温もりと相手の想いのようなものを感じて軽く握り返しながら快く応えるとそのままベットの方に移動した。いつものように自分が右側、相手が左側になるようにベット脇に座ると肩に掛けていたタオルを外す。そして相手の方を向くとタオルを差し出して役目を託すように名前を呼び、身を預けるようと体を傾けて)
7443:
探偵 [×]
2024-12-17 21:24:20
おぅ、任せとけ
(相手の手をガラスに触れるように恐る恐る取ればその手は軽く握り返されてその手が離れていかないことに安堵して小さく息を吐く。そのままベッド脇のいつもの定位置、相手が右側で自分が左側へと座った。差し出されたタオルを受け取ればこちらも片足をベッドの上へあげて相手と向き合う、こちらに身を預けるように頭を差し出されるとその上にタオルをそっと置いて髪を拭き始めた。わしゃわしゃと大きく拭くのではなく細かくタオルを動かして小さく少しずつ大切なものを磨きあげるように髪の水分を拭っていく。相手の顔はタオルに覆われて見えなくて今相手がどんな気持ちでいるのか余計に知ることはできなくなった。頭の側面から耳の後ろまで拭き残しがないようにタオルを動かす、いつも当たり前に隣に座ってやっていたことなのに今はタオル越しとはいえ相手に触れられる事が嬉しくて、しかし相手との間にはまだ距離があって、意識しなければ上手く呼吸はできない。いつもの幸せを取り戻したいのに自らがそれを許せなくて頭を撫でるように髪を拭きながら「…俺、まだお前の隣にいてもいいのか?」とポツリと疑問を口にして)
7444:
検索 [×]
2024-12-17 22:15:18
…隣に居てよ、翔太郎。 どんなに苦しくて痛くて辛かったとしても君が居てくれない方が僕は嫌だ、耐えられない。
(ベットに移動してタオルを渡せば相手が髪を拭いてくれる。壊れ物でも扱うように優しく細かく相手の手が動かされるのは少し慣れない所もあるが心地よくてタオルで顔が隠れるこを良い事に自然と目を閉じてそれを受け入れる。全体から耳の裏まで丁寧に撫でるように触れる相手の手に集中しながら身を委ねていればぽつりと静かな問いが聞こえてきた。あのメモリの影響でどんなやり取りをしたのか相手は全部覚えているのだろう。先程の謝罪といい深い後悔や罪の意識があるのだろうと伺えるが答えなんて最初から決まっている。タオルの下でするりと髪を撫でる相手の手に擦り寄るとシンプルな願いを相手に告げる。確かに今回酷く傷付いたのは否定しない。だけど何より相手が自分から離れていくのが何より怖くて冷たくて、受け入れられないことだった。もしかしたらまた似たような事が起きて傷付く可能性があるとしても1人になるよりずっとマシだ。相手の手に自分の手を重ねてタオルと一緒に下ろさせて顔を向かい合わせると「…この傷も君じゃないと埋められないよ」とその目を見ながら言葉を続けて)
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