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相乗りで何処までも 【 〆 】/7514


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自分のトピックを作る
7145: 探偵 [×]
2024-11-14 22:17:11


……こんなに毎日同じ画面眺めて飽きねぇのかよ
(飯の時間を知らせてトレーを置けばチラリとだけ相手の視線はこちらへと向くが短い返事のあとにすぐに画面へと戻る、相変わらず生気のない瞳で何を考えているのか読めない。効率だけ重視された食事を取りながら相手はモニターを見つめている、そこには昨日の実験成果と思しきデータやメモリに関する情報が並んでいた。相手は未だにメモリを作り続けている、そしてこのメモリがあの怪人を生み出して街を泣かせている事実に静かに拳を握った。自分に与えられた食事を取り出す、相手と同じ味気ない固形栄養食を少量だけ与えられていて口に無理やりいれるが食事をした気にはなれなかった。昨日の実験結果と本日の実験予定を比べた時に唯一『J』の文字だけが共通して並べられている、あれは自分のことだ。あの夜抵抗する間もなく捕まってそのまま殺されるはずが何かの装置に掛けられ周囲の研究員が沸き立ってその後は実験体として毎晩Jが刻まれたメモリを使用している。他の実験者よりは丁重に扱われているようだがその分違う仕事も割り振られていてそのひとつが相手へ食事を届けること、そして監視をすることだった。どうやら開発に夢中になって知らぬ間に倒れていたことが少なくない回数あるらしい、そこで実験体がお目付け役に抜擢されたという経緯だ。だがやはり見ていて気持ちのいいものではない、昼間はメモリが作られ続け夜には隣のブースで実験台にされた人間が次々と事切れていく現状にずっと歯痒い思いを募らせていた。現状をどうにもできない自分の無力さに苛立ちを覚えながら画面を見つめ続ける相手に目を向けると八つ当たりのように話しかけて)


7146: 検索 [×]
2024-11-14 23:04:55


…飽きるも何もこれが僕がここでやる事だ。メモリの力を最大限引き出せる方法を見つけて最高の性能を持った作る、…他に理由なんて無いだろう?
(メモリの開発に熱中すると他の全てを後回しにして意識を失うことが過去に何度かあったようで、今では誰かが1食ずつこの部屋に持ってくることになっている。ただ口を動かして体内に栄養を取り込むだけの作業をしながら画面を見ればある時からずっと存在を示す【J】の文字があった。相手に話しかけられるようになってからふとこの男のことを検索した事がある。風.都.という街に住み探偵見習いということをしているなんて無いことない人間。そして今まで誰も反応を示すことのなかったあるメモリに適合を示して特例の処置がされている被検体とも書かれていた。特異なプロフィールにその時は興味が湧いたが過ぎ去ってしまえばそれまでだ。気になるデータをピックアップして類似の現象を呼び出していれば隣で相手が感情を露わにして話しかけてきて再び視線を向ける。その質問の意図が分からない。ここでメモリを作ることが自分のやることで生きる意味だ。一番古い記憶の中で言われた言葉をそのまま口にすれば人形のような瞳で相手を見つめて疑いを持たない口調で問いかけ)

7147: 探偵 [×]
2024-11-15 08:04:54


……最高の性能を持ったもん作って何になんだよ……こんな数字だけのために人を殺して、なんの意味があんだよ
(相手は相変わらずただただメモリを作り続けてそこに罪悪感なんてものはない。最初の頃こそあの夜と同じように胸が痛まないのかだとか犯罪に使われているのだとかそう訴えたものだが返ってくる答えはいつもあの夜の時とそう大差ないものだ。今だって本当は同じように言い返してやりたいがきっといつもの交わらない言い合いで終わってしまう、それにあまり騒ぐと職員が駆けつけてきて『指導』されてしまうのは良く理解していた。だがそれでも相手がメモリを作り続けることに納得はできない。昨日の光景を思い出す、実験でメモリを使う際自分には何か装置のようなものが渡されていて職員によればメモリの毒素を排除し長く実験ができるようにする処置らしいが、他の人間にそれは与えられていない。生.体.コ.ネ.ク.タと呼ばれているものに差したり時にはそれもない状態でメモリを使ったりと様々だが、決まって最後は皆床に倒れていく。相手はそうやって人が倒れた光景を見たことはないのだろうか、こんな悪魔野郎に良心を期待しても無駄だろうか。ずらりと並んでは消えていく文字ばかりの中でずっと画面に残り続けるJの文字をみれば「なんで俺は、生かされてんだ…?」とふと浮かんだ疑問を口にして)


7148: 検索 [×]
2024-11-15 11:29:07

意味…? それは君がこのJOKERのメモリへの特異的な適合者だからだ。 このメモリは僕の調べられる情報を持ってしても未知な部分が多くてね、例えばこれだ。平常時は他のメモリと変わらないか寧ろ劣っているくらいの力しか発現しないのに何か一定の条件か状況を踏むとその何倍もの能力を引き出すことが出来るみたいなんだ。少なくとも僕の見てきたメモリに同じ性質の物は無かった。初めて君と会った時は単なる愚か者だと思っていたけどまさかこんな可能性を秘めているとは、やはりメモリの可能性は面白い…!
(相手がこちらに注ぐ視線や向ける表情は基本的にはいつも同じだ。何か言いたげな顔で不満や苛立ちと呼ばれる感情に近い表情を見せているがその原因にもあまり興味がない。だが最高のメモリを作った先の意味を問われると一瞬目を瞬かせる。言われたまま情報の本棚から知識を引き出してメモリを作る、好奇心と興味のままに続ける研究は面白いがその先の意味なんて考えた事が無かった。だがそんな些細な疑問も相手の呟きを聞けばそちらに意識は押し流されて先ほどとは一転して興奮気味に説明を始める。相手が検体として宛がわれているメモリはかなり特殊な類のもので今までその有効的な能力を引き出すことができなかった。そこに現れたのがこの男だ、端末を操作して最近の実験データを表示させる。他の検体はさほど反応を示さなかったがこの男を表すアルファベットの所だけ抜きん出て高い値を示している。その希少性と新たな発見を無邪気かつ興奮した様子でまくし立てながらぐいっと顔を近づける。初めて顔を合わせた時は記憶する価値もないすぐに処分されるだろう人物だと思ったが相手の持つメモリの適性に関心を抱いては「君のその特性があればメモリの研究が終わるまで一緒に居たあの男のように殺されてしまうことはないはずだ」と普段の口調で同行者だった人物のことを口にして)


7149: 探偵 [×]
2024-11-15 12:49:33


……ッ!おい、今なんつった。お前は!おやっさんが殺されてもなにも思わなかったのかよ!お前を助けるためにおやっさんはここまで来てスカルに変身して戦って運.命.の,子って呼ばれてるお前を最後まで救おうとしたんだぞ!……これまでお前がメモリを作る過程でもメモリが街に流れ出してからも、多くの人が悲しんで、時に死んでる。お前は街を泣かせてるんだ!おやっさんが目の前で死んで、まだお前はそれが分かんねぇのかよ!
(毎日繰り返される残虐な実験と毎日みるあの日の夜の夢、自分の周りの人は次々に死んでいくのに自分はまだ生きている。おそらく正確には生かされている。無意識のうちにすり減った精神がポツリと嘆くように疑問を口にすれば相手は当然息を吹き返したように生き生きと目を輝かせる。自分が使うメモリ、JOKERと刻まれたそれの説明を受けるが勢いに圧倒されて全てを理解できない。だがモニターに日々の実験結果が映し出されれば昨日受けた傷が思い出したように疼く、相手の言うあらゆる条件や状況を探るために毎晩様々な負荷をかけているのだろう。相手の口上は止まらず顔がこちらへ近づけられるのを怪訝な顔をしてみていたが、相手がおやっさんの事にあまりにも軽々しく触れた瞬間にプツンと頭の中の糸が切れた。反射的に相手に掴みかかり目の前の顔を睨みつける。騒いではいけないと、いくら言っても無駄だと思っていても憧れの人を侮辱するような言葉は絶対に許されない。相手に叫ぶ間もおやっさんが死んでいく姿が何度もフラッシュバックする、メモリ以外のことにあまりにも無関心な相手に胸に溜め込んでいた思いを一気に叫び吐き出した。しかし連日の実験で体は万全ではなくて相手を掴む手にさらに力を込めようとした所で肩に鈍い痛みが走って顔を顰めると手を離して肩を押さえて)


7150: 検索 [×]
2024-11-15 14:52:14

…ッ、…泣かせてる……、…痛むのかい?
(適性が見出されている内はあの同行者と違って命の保証がされるだろうと推測を口にすれば怪訝そうだった顔を一気に歪ませ、感情のまま強く掴みかかられる。突き合わせた顔はこちらを睨みつけていてその圧に押されてしまう。相手の言う通りあの男の目的は自分だったのだろう。地.球.の.本.棚の中にメモリの力で入ってきた彼も似たようなことを言っていた。名前を持っていないと答えた自分に名を与えてくれたが話せたのはそれまでで強制的に繋がりが絶たれて現実に戻った時には装置の向こう側で血まみれで倒れていた、研究員が引き剥がして連行するまで相手は傍で蹲り涙を流して今のように感情を露わにしていたのを見ていた。同じような人が他にも沢山居るのだろうか。相手が叫んでいる言葉の一部を小さな声で繰り返す。作ったメモリがどう利用されているかは知らない、でもあの日確かに目の前であの男が死んだ。そのことで目の前の相手は悲しんでいる。その言葉に長めの前髪の奥で僅かに瞳を揺らしていると相手が突然顔を顰めて肩を押さえる代わりに掴んでいた手が解放される。急に離されて体は少しふらついたがただ呆然と相手を見る。実験記録を見るとここ最近はより成果をあげるために追加の研究をしていたはずだ、それが相手の体を蝕んでいるのだろうか先程までとは違って少し様子を伺うような口調で問いかけて)

7151: 探偵 [×]
2024-11-15 16:49:29

…なんでも……っ、……俺は別にこれくらいの怪我慣れてるし何ともねぇけどな、他の人達は…メモリ使いたくねぇって泣いたり、怪物になってから酷い仕打ちをうけて、そのうち死んじまう。街の外でも同じだ。誰かが傷ついて、泣いて、…時にはおやっさんみたいに死んで……誰かがまた泣くんだ。それがお前が生み出してるメモリってやつなんだよ
(激昂する感情のままに相手に向かって胸に溜まっていたものを吐き出す、そこにはおやっさんとの約束を守らなかった自分への後悔や未熟さに対する怒りも含まれていたがおやっさんを軽々しく扱われてコントロールなど効かなかった。これまで相手の罪を咎めてもあの夜と同じく『拳銃を作る人間は犯罪者なのか?』と問いかけが返ってくるだけだったが、意識的に避けてきた憧れの人の名前をぶつけると薄気味悪い顔のその奥で瞳が揺れているように見えた。きっとあれが相手が始めてみる自分がした事の結果だったのだろう。話を続ける前に肩の痛みで手を離してしまう、窺うような声に反射的に相手を拒絶しようとするが途中で言葉が途切れる。相手はここで起こっていることも街で起こっていることも興味がないと言っていたが確かに今おやっさんの死に動揺していた。それならばあのモニターの向こうで起こっていることを、数字の下に隠れている事実を見せてやった方がいいのかもしれない。無言のまま簡素な上着を脱ぎ捨てる、隠すものが無くなった肌には無数の傷跡があって昨日出来たばかりの肩の傷は禄に治療もされずに赤く爛れたままだ。自分の弱みを見せているようで正直気は進まないがこの兆しを逃したくは無い。あくまでも自分は大丈夫だと断りを入れつつとメモリが生み出しもたらす事実を相手に突きつけて)


7152: 検索 [×]
2024-11-15 20:08:08

…っ、………、…そうだとしても、ここでは他に生きる術なんてない。 君が何を考えて思っても何も変わらない、無駄なことだよ
(あの出来事が起きてからあの男の話を直接した覚えがない。相手の言うおやっさんという人物がどういう人なのか調べた情報とあの短い会話では掴み切れないがわざわざここに来て手を差し伸べようとしていた事は何となくわかる。激しくこちらに叫ぶ中で痛みを感じたのか肩を庇うような仕草で相手は離れて距離が出来る。相手の初めて見るような姿に問いかけを投げると冷たく拒絶されそうになるが急に無言になったかと思えば上着に手をかけ脱ぎ捨てる。そこには無数の傷跡や痣のようなものがあって一番ハッキリと残る肩の傷は赤く爛れてしまっている。今まで何度かガラス越しに実験の様子を研究員に見せられたことはあって被験者の有様も見た事があるのに、今の話を聞いて一人の個体だと認識している相手の体に同じ傷があることに目を開いて本能的に半歩後ずさる。その動きで研究データのまとまった机に当たり、音が出ると自分が動揺した事実に視線を揺らした。自分が関与した後のことなんて興味が無い、関係ないはずなのに。その傷から目を逸らすように視線を伏せると言葉を返す。例え相手の言うことが真実だとしてもこの場所に居てメモリに関わらないことなんて出来ない。成果を出さない者がここでどうなるかなんて相手が一番分かっているはずだ。それにここなら多少やることは課せられているが好きに知識を探求できる楽園だと恐怖の男は言っていた。ならばただ従うだけだと胸にほんの少し違和感を覚えながら言葉を続けて)

7153: 探偵 [×]
2024-11-15 21:09:23


……そうだな、ここでジッとしてちゃ何も変わらねぇ。だから俺は俺の街に帰る。そして俺は……鳴.海.探.偵.事.務.所が受けた依頼を果たす。おやっさんが……もう、いねぇんなら…俺がお前を風.都.へ連れ出す
(上着を脱いでまだ癒えていない傷を見せて相手が作るメモリで巻き起こる事実を相手に突き付ける、いつもそれを自分には関係無い興味が無いという相手だったが今確かに相手は動揺していてこちらから後退り瞳を揺らしている。相手の中で何かが変わっているのかもしれない。いつもの反論の代わりに相手はここでの生きる術を説く。相手が成果を出せずに痛い目にあっているなんてことはないのだろうが、成果を出せない人間がどうなるかは知っているらしい。自分も成果とやらを出せているからまだ命があるわけだが、そんなくだらないルールに従う義理はそもそもないのだ。街を泣かせる怪物になるのももう御免でそこから取られたデータがメモリ開発に使われているのなら自分もメモリ作成に関わっているのと同義だ。それらを全て断ち切る方法はひとつ、ここを出ることだ。それにおやっさんが受けた依頼はまだ終わっていない。鳴.海.探.偵.事,務.所には、おやっさんには、探偵助手がまだ残っている。空いた距離を積めるように相手に近づき正面から見つめる、おやっさんのことを口にすると嫌でも涙が溢れそうになるがそれをなんとか押し殺して相手をここから連れ出すと告げた。毎日ただ相手に食事を運んで実験を受けていたわけじゃない、頭の中に地図を描くのは得意分野だ。相手を連れ出すべきか正直迷っていたがあの夜おやっさんが自分を尊敬する部分だと言っていた言葉と今の相手の動揺を見て決意は固まった。覚悟を決めた瞳を向けると「脱出ルートは出来てる。今夜ここを出るぞ」とさらに告げて)


7154: 検索 [×]
2024-11-15 22:08:25


…え、…そんなの不可能だ。 この建物のセキュリティを君も知っているだろう? そう易々と逃げ出せる訳が……。…あの男は僕に何か自分で決断したことがあるかと聞いてきた。…明日、処置の一環で僕の記憶がリセットされることになってる。処置を受ければあの時の事も今聞いたことも全部消える。……
(ここに居る以上ただ変わることなくただ同じことの繰り返しをするしかない。それが当然なのだと生きてきた所に相手がハッキリとした口調で全く違う道を提示すれば今度は思わず声が零れた。後ずさりして空いた距離を詰められ正面から見つめる瞳には確かな光が灯っていて目が離せない。そして自分をここから連れ出すと宣言されると更に目を見開く。何とも安直で愚かな手段だ、侵入者の件があってからより一層セキュリティは厳しくなって鼠一匹すらここから出ることの出来ない管理体制になっている。そんな状況でなんの力もない2人がここから出れるはずもない。バッサリ相手の言葉を切り捨て脱出は不可能だと淡々と告げていく、だが断言しきる前に地.球.の.本.棚で言われたことを思い出す。あの男は自分で何を選び行動して来なかったことか自分の罪だと言った。その時は何を伝えたかったのか途中で彼が殺されたことで分からなかったが今妙に脳裏に過ぎった。そして昨日自室に帰る際処置の日が決まったと伝えられたことを話す。効率的に情報を脳内に入れ、処理するために定期的にこの頭の中の不要な記憶は消去される。コンピューターのキャッシュを削除するようにロスを産むものは不要という判断だろう。その処置を受ければ全部を忘れて空っぽになる。だから今自分の頭の中に前回の処置以前の記憶は何一つ残っていない。今回も処置を受ければあの夜に起きたこともこうして話していることも、この胸の妙なざわめきも今考えていることも全て忘れる。そのことを相手に伝えると迷うようなぎこちない間を挟んでから「…僕は、わすれたくない、と思う」と初めて意思のようなものを示して)


7155: 探偵 [×]
2024-11-15 22:55:19


え、……、……なら尚更今夜ここから出ねぇとな。お前からの依頼もこの鳴.海.探.偵,事.務.所の探偵…助手が引き受けたぜ。…それにお前の中におやっさんがいるなら絶対に消させやしねぇ
(ここから脱出することを告げれば相手は目を見開いて即座に不可能だと否定される、ここへ入る時にもセキュリティの高さは散々思い知って更にそれが強化されていることも知っているがそれは脱出を諦める理由にはならない。自分はここにいては行けないのだ、風.都へ戻ることも相手をここから連れ出すこともメモリ犯罪を止めることも全て必要だ。おやっさんが居ないなら自分がやるしかない。脱出が不可能である理由を淡々と述べる相手を意思が変わらぬ目で見つめていると、相手がおやっさんとのことを話し始めて思わず目を瞬かせる。おやっさんはメモリを相手が入っていた装置に突き刺してはいたがこちらから見えていたのはそれだけで話している様子はなかった。だが相手が嘘をついているとは思えず静かにその様子を見守る。そして記憶がリセットされることを聞けば眉を潜める、研究員が今晩は処置日だから相手を部屋から所定の設備に誘導するよう伝えられていたがこの事だったらしい。相手は何かを考え迷うように暫しの間黙り込んだが、直後忘れたくないと伝えられると今度はこちらが目を開いた。あれだけメモリ開発以外に興味を持たなかった相手が自らの意思を伝えるなんて、まだ短い時間しか時を過ごしていないが間違いなく相手の中で何かが変化している。そしてそれはおやっさんに由来している。思わずニヒルに笑う、こうなればますます今夜脱出する以外の選択肢はなくなった。相手がぎこちなく伝えた言葉を依頼と受け取るとその依頼を受けると返事をする、探偵と堂々と言い切りたかったがおやっさんの小言を思い出せば後から小さく『助手』という言葉を付け加えた。それにこの世におやっさんがいない以上おやっさんの痕跡は消えるしか選択肢がない、相手の中に少しでも憧れの人がいるのならばそれを消したくなかった。相手に握手をするため手を差し出す、思えばまともに名乗っていなかったことを思い出すと「俺は左.翔.太.郎だ。お前は?」と名前を聞いて)


7156: 検索 [×]
2024-11-16 00:05:52


探偵…、…これは何がしたいんだい?
(あの男と交わした会話を口にすれば相手の目が瞬いた。そして記憶と言う今の自分でいられるタイムリミットを伝えれば眉が潜められる。この機会を逃せば全てを忘れてもうこの手を取ろうと考える事は無くなる気がする。メモリのことについてはまだ考えは纏まらないがこの記憶は消したくないと意志を伝えればその目は見開かれて、その後に口角をあげられる。相手の初めて見る表情に目を奪われていると相手はますます覚悟を決めて探偵助手を名乗る。聞きなれないそのワードを自らも口にしながら続けられる話を聞く。あの男が自分と相手を繋いだような妙な心地を覚えながら相手の目を見つめていると何故か手を差し出される。その行動の意味がわからずにその手と相手を交互に見て首を傾げ疑問を投げかける。相手から名が名乗られてこちらの名前を問われる。自分の名前など覚えていない。だがあの男が言っていた言葉を思い出すと「…名前は分からない。だけどあの男はそれを聞いて僕のことをフィリップと呼ぶと言っていた」と授けられた名前を伝えて)

7157: 探偵 [×]
2024-11-16 10:13:05


は?なにって握手だろ…、……さすがおやっさん、いい名前だ。フィリップってのは最高にハードボイルドな男の中の男の名前だ。そいつは自分の決断で全てを解決する。おやっさんがお前にフィリップって名前をつけた意味、分かるだろ?
(こちらが手を差し出すと相手は視線をウロウロとさせて首を傾げていて思わず間の抜けた声が出る。ここはかっこよく握手を交わすシーンだろうと思ったが直後自分の名前すら分からないこと、そしておやっさんからフィリップという名前を与えられていたことに息を飲んで動きを止めた。相手はきっとメモリ開発以外の常識と呼べるものをほとんど持ち合わせていない、定期的に記憶がリセットされここではただただメモリを作り続ける存在でしかないのだろう。相手が先程話したおやっさんに問われた言葉と授けられた名前を聞けばおやっさんがどんな思いを相手に託そうとしていたかは理解できた。憧れの人のイキな名前に思わず口角があがる、自分がハードボイルドになりたいと騒ぎ立てた時に小説を渡されその男のことを教えて貰った時のおやっさんの顔は忘れられない。あの時言われた言葉をそのまま相手へと伝える、ハードボイルドなおやっさんが大好きとまで言っていたハードボイルドな男の生き様のキーワードは決断だ。改めて手を相手へと差し出す、真っ直ぐと相手を見つめると「この手を取るなら俺は必ずお前を外へと連れてってやる。ここから出るか、それとも残るか。お前が決めろ、フィリップ」と最初の決断を迫って)


7158: 検索 [×]
2024-11-16 11:47:44


ハードボイルド…、決断…、……僕は、君と…左.翔,
太.郎と外に出てあの男が言っていた意味を確かめてみたい。
(他人が自分に接触するのは定期的な検査の時だけでこうして差し伸べられた手の意味は分からない。困惑するような態度の相手に名付けられた名前を告げると何かを理解したようにまたその口角があがる。窺うような目を向けていればその名前に込められた意味を教えてくれる。ハードボイルドとは初めて会った時に相手も言っていた。全くその要素を持っているとは思えないのに自称する相手の姿、そしてただ言われるがまま従うのではなく自分で決めて選ぶこと、その二つのワードを繰り返していれば相手がこちらを真っ直ぐ見て決断を迫る。普通に考えれば必ず外に出すなんて根拠のない妄言で二人でこの研究所を抜け出せる確率なんて限りなく低い。それでも目の前の探偵助手を名乗る男は諦めなど知らない顔で出来ると自信に満ちた顔を見せている。この手を取れば何か変わるかもしれない、あの男と相手の言う言葉の意味が分かるかもしれないと突き動かすような何かを感じたから。それに運.命.の.子でも識別番号でもない、新たに付けられた名前の響きが迷いを晴らすと顔をあげた。相手の真似をしてゆっくり手を差し出すとその手に指先を触れさせる。そして相手を光を宿った真っ直ぐな目で見つめ自らの決断を口にして伝え)


7159: 探偵 [×]
2024-11-16 12:50:19


なら改めてその依頼引き受けさせて貰うぜ、フィリップ。これは握手って言って、よろしくって意味と、まぁ…今回のはお互いを信頼するって証だ
(再び手を差し伸べて相手に初めての決断を迫る。相手は言われるがままにメモリを作り、言われるがままに記憶を消され過ごしてきている。おやっさんが相手にフィリップと名付けたのは自分の意思で決断し動けるようになれと、そういうメッセージなのだろう。それならばとおやっさんに代わり決断を迫れば、迷うように俯いていた顔が暫くして上がった。手に指先が触れてそのまま相手を見つめていれば意思のこもった光ある目がこちらを向いて相手は自ら決断を下した。相手がおやっさんに背中を押されて歩み始めた事にまた口角があがれば力強く頷く。そしてこちらに触れるだけだった手をしっかりと握った。相手は全ての常識が通じない相手だ、こういう事から自分が教えていかなければならないらしい。つい先日までおやっさんから教えられる立場だったことにまた寂しさを覚えながらこの行為の意味を教える。真正面から言うにはなかなかにクサくて恥ずかしい内容なのだがこの研究施設を二人で脱出するためには互いの信頼関係が必要だ。それに長年ここにいる相手がいる事でよりこの施設を突破しやすくなるはずだ。握手する手を離さないまま「決行はお前の記憶を消すために俺がお前を連れ出す時だ。それなら一緒に歩いてても怪しまれねぇ」と改めて作戦を伝えて)


7160: 検索 [×]
2024-11-17 00:51:16

信頼…、ここからの脱出を決めた以上僕達は一蓮托生のようなものだ。目的が果たせるよう君に協力しよう。…ああ、その時は処置の準備などに人員が割かれて監視が薄くなったはずだ。途中までなら僕の生体認証でロックも開く。
(生まれて初めて自分の意思で自分のやりたいことを決める、可能性は限りなく低いとしても相手と共にここから脱出したいと告げると力強く頷かれて手を握られた。初めて他の誰かにここまで距離を詰められて素肌に触れられ体温を感じるという経験に視線をそちらに向け固まってしまう。直ぐにこの行為の説明がされると初めて聞くワードの数々だったが歩み寄ろうとしてくれているのが分かった。二人でここを抜け出すとするならば成功した時も失敗した時も辿る末路は同じになる。今までの対応や調べた内容からは十分な能力があるとは正直あまり思えないが相手を頼るほかないだろう。こちらからも信頼を示すように手に力を込めて握り返してみながら協力を口にした。その状態のまま作戦が共有されると頷く、記憶の削除にはそれなりの準備が必要なようで今日は研究員の人員が幾らかそちらに回されていると聞いている。自分が普段通り指示に従うと思っているなら監視もそれほどされないだろう。普段から研究所を好きに動いていいと幾つか生体認証での権限がある為気付かれるまではそれで移動が出来る。問題はそれ以降ではあって「そこから出るのに何か策はあるのかい」と問いかけた所で扉の先の方から見回りの人物であろう者の足音が聞こえてきて咄嗟に手を離して)

7161: 探偵 [×]
2024-11-17 09:45:41


ならもうちょっと俺の作戦もやりやすくなりそうだな。いいか、脱出ルートは、……別にただ世間話してただけだ
(こちらから手を強く握ると相手は最初こそ戸惑った様子だったがやがてその手は握り返されて口角があがる。一蓮托生という言葉に強く頷く、相手がここから出るのだと決断したならばここからは二人が辿る運命は同じになるのだから。作戦時間を告げれば警備が手薄になることと相手の生体認証が使えることを告げられますます口角はあがる。ひとりで脱出ルートを考えていた時はある程度力技を使う予定だったが相手という味方を得た今ならばもう少しことを穏便に進められるかもしれない。研究施設から出て更には海を渡ることを考えると長い道のりではあるのだがより一層希望は見えてきた。こちらの作戦を問われてそのまま伝えようとするものの外に人の気配を感じて手が離れる。そのまま通り過ぎてくれれば良かったのだが見回りの人間はあろうことかこの部屋に入ってきた。こちらが上着を脱いでいることに怪訝な目を向けると『何をしている…話し声が聞こえたぞ』と静かにこちらを睨みつけてくる。相変わらず嫌な目線にこちらも睨み返しながら当たり障りない返事をするがそれが気に食わなかったのか男は持っていたファイルの角を晒されたままになっていた肩の傷へと突き刺してきた。思わず呻き声をあげるも男は冷たい視線のまま『メモリ開発の邪魔をするな。お前は監視だけしてればいい。お前のせいで記憶リセットの期間が短くなったんだぞ』と忌々しげに口にしていて)


7162: 検索 [×]
2024-11-17 10:51:18

…この男はJOKERメモリの被検体なのだろう? 昨日の結果が気になったから直接検証していた。
(お互いの意思が揃えば計画が詰められていく。この研究所こことは多少なりともこちらの方が知識や権限があるがそこかは外に出た空間は全くの未知の世界だ。その脱出経路を事前に確認しようと問いかけ、相手が答えようとした所で見回りの人間の足音が聞こえてきてそのまま扉が開いた。普段自分はメモリの開発に熱中してそれをただ後ろで監視するという状況が多いが今は向かい合って話していて相手は上着を脱いでいる。その状況に疑いを込めた視線が相手に向けられ、誤魔化すような言葉を返せばファイルの角でその肩を突き刺す。実験体に言うことを聞かせる為のこの研究所で良く見掛ける行為であるのに相手が痛みに呻き声をあげればズキっと何処かに痛みが生じた。見回りの口振りからするに今回の処置はあの夜の出来事による影響をリセットする目的もあるのだろう。言われるままの時には抱かなかった胸のざわめきのような物を感じながら開いたままのメモリの実験データを見せながら淡々とした口調で見回りに最もらしい説明をする。これもメモリ開発の一環であったと告げれば少し疑いは緩むが変わらず相手に冷たい視線を送ったままで『…なら良いが、処置の送迎までお前には別の仕事が出来た。こっちに来い』と言うとその腕を掴み何処かに連れていこうとして)


7163: 探偵 [×]
2024-11-17 11:50:01


な、おい待て俺は聞いてねぇぞ!
(まだ癒えきっていない傷にファイルの角が刺されば強く鈍い痛みが体全体を襲って呻き声をあげながら顔を顰める。相手がわざといつもの調子で受け答えをすれば疑いは晴れたのかファイルは外されるが未だ痛みで脳が揺れていた。男は淡々とした口調でこちらに別の仕事が出来たと言って腕を掴む、今から相手と作戦を共有しさらに練度を高めるつもりだったのにそれはマズイ。それに男が持つファイルがチラリと視界に入れば息を飲んだ。そこに並んでいたのは『追加実験』の文字、男は数いる研究員の中でも『負荷』をかけるのが大好物の人間だ。ファイルの紙面上にずらりと並んだ実験項目を今からこなせばきっと終わる頃にはまともに歩けなくなる、相手の監視が終わり実験が始まる前のタイミングを脱出開始の時間に選んでいたのも一番体が回復しているからといる理由だったがこれでは作戦の成功は遠のいてしまう。今夜相手の記憶がリセットされるのを考えれば絶対にこの男についていくことはできない、反論するも男は『実験体が歯向かうな』とこちらへファイルを振りかざした。その瞬間に覚悟が決まる、全てを実行するには今しかない。振り下ろさらたファイルを弾いてその腕で拳を顎に叩き込むと男がフラりと体勢を崩す、そのまま口を押さえて後ろに回ると男の首を絞めあげて)


7164: 検索 [×]
2024-11-17 12:35:57

…っ、左.翔.太.郎、こっちだ!
(単なる見回りだと思ったが相手に用があったらしくその腕を掴んで強引に引っ張っていこうとする。見回りの男の持つファイルはメモリ開発に関する資料だったはずで先日の結果を受けて更なる実験を課そうとしているのが分かった。昨日の実験の傷も癒えておらずに立て続けに負荷をかければどうなるかなど火を見るより明らかだ。どうにか阻止しなければと思うがその前に相手が抗議を口にし、それに対して再びファイルが振りかざされる。目の前で行なわれるこの研究所の実態に思わず固まってしまっていると相手はファイルを弾いて拳を叩き込んで締め上げる。慣れたような動きに圧倒されるが見回りの男がジタバタと抵抗しながら懐を探って通信機器のようなものを触ろうとしているのを見れば咄嗟にその手に掴みかかって奪い取る。自分の行動に信じられない物を見るような顔でこちらを見ながら男は首を締められ意識を失った。これで相手が連れて行かれることは無くなったが相手とこの男が追加実験の実験場に現れなければ直ぐに異変に気付かれるだろう。多くの警備の人物がここになだれ込んでくるのも時間の問題だ。ならば今のうちに出来るだけ遠くに逃げるしかない。自らの決断が決まれば名前を呼びながら相手の腕を掴んで男が来た反対側、自分の自室のある方の廊下へ手で生体認証を解除してから走り出す。そこから曲がって上位の研究員しか入ることの出来ない研究棟に生体認証でパスして入ると薄暗い廊下を二人で駆け抜ける。作戦を共有する暇も無いままひたすら距離を稼ごうとしながら「何処に向かえば良いんだい」と問いかけて)

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