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相乗りで何処までも 【 〆 】/7262


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自分のトピックを作る
521: 探偵 [×]
2022-10-08 00:02:06


映えちゃまずいだろッ……お前のせいで全然大丈夫じゃねぇ…
(さっきまで散々悪戯やらちょっかいやらをかけて楽しんでいたというのに、たった一筋指でなぞられただけでそんな余裕は奪われてしまった。体温があがり視界が揺らいで上手く息ができず、酸素を確保しようと息を吐くがその息すら熱い。視界の端で口元が楽しげに笑う相手とはまるで正反対の状態だ。声のボリュームが下がって囁くように聞こえてくる言葉は、再びあの跡が首筋に刻まれるのを予見させるようなもので、指先が通っただけなのにゾクゾクとそこが疼く気がした。相手の声を聞くため耳をすませたせいか周囲の音だけが異常によく聞こえて、相棒の声と周囲で小さく跳ねる水の音だけが聞こえる。首を這っていた指はそのまま頬に添えられる。こちらの体温は湯船の熱と内からの熱が相まって思考もぼやけさせる程で、相手の掌がもはや冷たく心地よいものに感じ、無意識にそこに頬を擦り寄せていた。視線を合わせぬよう逃れていたが顔を覗かれるとそれさえも許されない。逆上せたように顔を真っ赤にさせ、定まらない目線を漂わせながら相手の方を向く。口調は優しい言葉を囁いているがきっと相手の中は純粋なだけの気持ちではないだろう。せめてもの抵抗と文句を言うがその語気は弱く勢いもなくて)


522: 検索 [×]
2022-10-08 01:30:48

今度はちゃんと場所は考慮するつもりさ。 そうだろうね、顔が真っ赤だ。流石にここでする訳には行かないからまた後でね
(前回衝動のままに首筋の所につけた跡は綺麗についたが、普段着でも見えるところにつけてしまったせいでその後の苦労は多かった。個人的にはすぐ見える位置にあるのは自分のものだとアピールしているようで誇らしくもあったが人と関わる仕事をする以上最低限の配慮が必要だと学んだ経験でもあった。だから指でなぞった首筋と全く同じ位置に跡を残すことはもう無いかもしれないが自分だけが見える位置に映えるように噛み付いてみるのも悪くないとより一層笑みを深めた。さっきまで余裕そうに悪戯を仕掛けたり口だけの謝罪をしていた態度はどこへやら、余裕なく若干息も上がっているような気がする。頬に添えた手のひらに擦り寄る姿にまたぞくりと興奮が背筋を走って、自分も別の方向で余裕が無くなりそうだ。顔を覗き込めば遠くから見ても分かるくらい顔を真っ赤にしながら諦めてこちらを向く相棒と目が合った。色々言っているようだが今の状況では何を言われても可愛らしく感じてしまう。当事者ではあるがまるで他人事のように顔色の件に触れながらも熱を持って赤くなった頬を数度優しく撫でる。このままずっとからかい続けても良いし、心の奥で燻る熱に身を任せてしまいたいが、ただでさえ風呂に入ってる状態で体の内側からも体温が上がり続ければ本当に逆上せてしまうかもしれない。旅行を全力で楽しむためにもそれは避けたい事案だ。バッチリと今の相手の姿を脳内の記憶に収めてから手首の拘束と頬に触れてた手を離す。それと同時にご機嫌な口調で後のことを匂わせると隣に並び直して軽い伸びをしたりと風呂を改めて満喫しながらも相手が落ち着くのを待ち)

523: 探偵 [×]
2022-10-08 08:24:18


人から見えないとこに、消えないようにつけてくれ……、あとで……ダメだ、おれ…げんか、い……
(体中が熱い。繰り返しお預けをくらい、触れるごとに燻っていた熱が湧き上がってくる。しかしここでその熱を相手にぶつけるわけにもいかず必死に衝動を抑え込んでいて、自分を抑圧すればするほど発散できない熱が自分の中で巡り続け思考回路を焼き切ってしまいそうだ。あれだけ日々心乱された跡なのに、今度と次を示唆する言い方にどうしても期待と疼きとが募ってしまう。頬を撫でる手が心地よくて目を閉じ大人しく撫で受けるも、それさえもっと触れたいと欲が刺激され、またそれを鎮めるのに必死だった。十分ボヤけ霞んだ頭は本音と建前を使い分ける機能もなく、熱で揺れる目で相手を見つつあの噛み跡を強請る。日常生活に居たとしても最中を簡単に思い出してしまうその跡、だが相手のものだという明確なマーキングはどうしてもこの心を満たす。跡を見る度、常に相手が傍にいるような、いつまでも熱が絡みついているような、そんな感覚に陥ってしまう代物だ。それを強請ってしまうほどに今や相手に堕ちてしまっている。また後で、とお預けを食らうとうわ言のように同じ言葉を繰り返す。今は公衆の面前でギリギリ自制がきいているが、この続きを予感させる言葉にまた熱が吹き出しそうになって、唾を飲み込むことでなんとかそれを体内に下した。手首が自由になればようやくまともに息が出来るようになった気がして、詰まっていた空気を吐き出す。だが発散できない熱はもはやオーバーヒート状態で、頭もクラクラとし視界も定まらない。湯の中にいては熱が高まる一方だ。どうにかなる前にとその場で立ち上がるが、その足取りは覚束ずふらりと体が揺れていて)


524: 検索 [×]
2022-10-08 10:46:43


、ああ、勿論だ。…っ、翔太郎! とりあえず上がろうか、…ここで休むと良い
(実際につけた跡で色々と苦労したのは相手の方だろう。見えない肩の位置の跡を持ちながら過ごしていた自分でさえホワイトボードに文字を書く動作や何気なく肩に触れられた時に甘い痺れを感じて思考を奪われていた、それが見える位置でよく動く相手ならば尚更だろう。そんな経験をしたのにも関わらず熱でゆらゆらと揺れる瞳で強請られると思わず息を飲んだ。多少のリスクを抱えてまで所有痕を欲しがる姿は奥底の粘度の高い独占欲や執着といった仄暗い欲を熱していく。返事をしながらも温泉の熱と内側からの熱で正常な思考がじわじわと溶けていくのが自分でも分かる。単に仕返しをするという目的が反応を見るうちにもっと相手に触りたい乱したいと欲に移り変わっていき、それが形になりそうなすんでのところで手放した。どんな情報よりも相棒の反応が自分を惹き付けて夢中にして暴走させてしまう。ひとまず離れてお互い落ち着こうとするが絶えず温泉の温度が熱を与え続けてくる。相手の様子を窺っていたが立ち上がったその身体がぐらりと倒れそうになるのを見れば慌ててその身を支える。奇しくも相手の限界に近い様子に頭が冷静さを取り戻すとひとまずここから引き上げた方が良いと判断する。足元が覚束無い相手に肩を貸して1歩ずつ踏み外さないように段差を上がり湯船から脱出する。早く身体を冷ますならば脱衣場の方が良いが風邪を引いても不味い。結局そこから1番近い流し場の椅子まで連れていってからゆっくりと座らせる。優しく声掛けつつも温度を調整してぬるめなお湯が出るようにしたシャワーで背中を流して湯気の立つ相手の身体を冷まそうとして)



525: 探偵 [×]
2022-10-08 13:05:36


あぁ、…わるい……ったく、いろんなもんに逆上せちまった…
(立ち上がり朦朧とするその体は、顔はもちろんのこと体まで真っ赤で明らかに体に熱を溜め込み過ぎている。上手く立てない体を相手が支えてくれる感覚があって、こちらの名前を呼ぶ声が聞こえるがそれも遠く水の中から聞くような音になっている。覚束ない足取りで連れられるままによろよろと湯船を脱出した。どの方向に歩いているか分からないまま、まだ上手く回らない口で短く返事をする。体を支えられながら椅子へと座ると、背中に心地よい温度の水が降ってくる。ぬるめのお湯でもこの体には十分冷たくてオーバーヒートしていた体をゆっくりと冷やしていく。体温が下がると共に無理やり押さえ込み暴発しそうになっていた熱も少しずつ腹の底へと下っていった。揺らいでいた視界が段々と定まってきて、ようやく自分の意思で相手の方を見た。優しく声をかけ献身的にこちらのケアをしてくれる姿が目に映るが、一体誰のせいでこんな状態になっているんだと、自分のことは棚にあげて文句を言いたい気分だ。だがとりあえず今は体を休めるのが優先、自ら頭を動かしシャワーのお湯を頭から被るようにした。真っ赤に茹で上がっていた体から少しずつ赤色が引いていって、より思考が明快になったところでシャワーから頭を外し、犬のように頭を振って軽く水気を払う。熱も思考も落ち着いてきたところでボヤくように文句を言うが、介抱してくれたのは事実。相手の方に目を向けると、頬にまだ赤が残った状態で「ありがとな」と礼を言い)


526: 検索 [×]
2022-10-08 14:47:34


…大分落ち着いてきたようだね。ああ、ぼくの方も温泉に入りながらする話では無い話題を振ってしまったようだ。これからは気をつけるよ。 …もう上がるかい?
(思ったよりも深刻な症状のようだ。何はともあれ身体を冷やすことが先決だろうとの判断で背中にシャワーを掛けていたがどうやら効果はあったようで怪しかった視線は焦点を結ぶようになり意思を持ってこちらに顔を向けられる。安堵の息をつきながらもまだ喋るほどまで回復していないのか何も言わない様子にもう少し水温を下げるように調節しながらそのまま掛けていた。頭ごとシャワーに突っ込む様子にまたふらついたのかと一瞬不安になるが、物理的に頭を冷やしてるのだろうと何となく予想がついた。やがて頭を外してぼやき始めた様子からある程度回復したのだと判断するとシャワーを止め、顔色を確認する。まだ赤さは残っているが正常の範囲内だろう。相手の身体への危機への対処に追われていると奥底で疼いていた熱もいつの間にか治まっていた。向けられた礼にこの状況を起こした要因として責任も感じて曖昧に返事をする。だが元はと言えば相棒が揶揄いをかけてきたのが始まりだ、全部と言わずとも半分くらいは相手にも責任はあるだろう。そんな子供っぽい意地もあれば顔を見ながら反省を口にするがその中身はあくまで場所と状況を選ばなかったことに対してだ。行為自体は悪かったと思っていない。ある程度回復したとはいえ万全ではない状況でまた温泉に入るのはあまりよくない気がする。温泉には無事に入ることが出来たし、このまま上がって部屋で身体を休めるかと相棒自身の意見を尋ねてみて)


527: 探偵 [×]
2022-10-08 17:17:40


俺も、まぁいろいろ…温泉なのにやりすぎた。あぁ、一旦部屋帰るか。飯の時間早いし、食った後に改めて入りに来るのもいいかもな。
(シャワーの温度が少しずつ調整され、段階的に体が冷やされていく。それでも体の芯は十分熱くて結果的に程よい体温になって、シャワーが止まる頃には適度に体がホカホカとなっていた。反省の言葉を受けると、バツが悪くなり頬をかく。今回の責任の所在は半々といったところだ、相手に触れたいという欲をコントロール出来ていなかった自分も悪い。こちらからも今度は上辺だけでない、反省の言葉を口にしていた。だがこの時間において互いに我慢をしているのは確かで、今ここで耐えた分の揺り戻しがいつか来るのが少々恐ろしく、だが待ち望んでいる自分がいた。そろそろ上がるかという問いには同意を示すよう頷く。さすがにこの状態でもう一度湯船に浸かるのは危険だ。水分をとって一度十分体を冷やす必要がある。体を休めるうちに夕食の時間にもなるだろうし、この旅の目的は休息だ。部屋でのんびりするのだって旅の目的に適った行為だろう。意識もろもろはもう元に戻っていて、いつも通りに椅子から立ち上がるとしっかり自分の足で歩いて出口へと向かう。脱衣所に入る前に、「軽くタオルで拭いとけよ」とまたひとつルールを教えて)


528: 検索 [×]
2022-10-08 18:02:07


ならお互い様ってことで。分かった。その辺は夕食の量とか残った体力と要相談になりそうだ。それにもう1回入るなら露天風呂の方も気になるね、確か野外にあるお風呂だろう?
(相手から今度はちゃんと気持ちが籠った反省の言葉が聞こえると張っていた意地も消え去って軽い笑みを浮かべる。仕返しし合っていればいつまでも終わらない、この辺で手打ちにするのが妥当だろう。冷静に結論をまとめながらも更に相手を乱したいと感じた欲は消滅せずに未だ奥底でなりを潜めていた。相手の意向を聞くと頷く。一応またふらついても良いように身構えていたがちゃんと自分の足で歩けるようで後ろに続いて出口に向かう。教えてもらったルールに従いタオルで軽く身体を拭きながらも2回目の温泉についてはその時次第だろうと意見を述べる。豪華と言われる夕食がすごい量で満腹になってしまえば温泉に入るのは難しいだろうし、歩き回った疲れから早く寝ることになるかもしれない。旅館での過ごし方に関しては夕食の予定以外は無いから臨機応変にってやつだ。水分を拭き取ると脱衣場の中に入り浴衣に着替えていく。その最中、男湯の暖簾を潜る前に見かけた貸切の露天風呂の文字を思い出すとまた好奇心に心踊らせて話題に出して)


529: 探偵 [×]
2022-10-08 18:31:28


だな。こうやって好きに計画立てるのも旅行のうちって訳だ。あぁ、外気の中で風呂入ると室内で入るのと違ってまた気持ちいいんだよな。晩飯の後に来たらもう日が落ちてるだろうし、星が見えるかもしれねぇな。
(脱衣所に入ると相手の隣に並んで浴衣を着込んでいく。旅館の様子を見るに夕食もその雰囲気に相応しく豪華なものになるだろう。それに温泉にじっくりを通り越して浸かった体は知らぬ間に体力も使っているはず。行き当たりばったりだって旅の醍醐味だとその後のことはまた後で考えることとした。とはいえ、温泉の温かさは嫌というほど堪能することができたが、まだまだ様々な種類の湯があって満喫できたとは言えない。その中でも露天風呂は外せないものだろう。ちょうど相棒もそれに興味を示したようで、質問に頷いて答える。今はまだ日が落ちようという頃合だが、ゆっくり夕食を食べた後の時間ならば日も落ちきって露天風呂の上は夜が広がっているに違いない。こんな山奥では明かりも少なく、風.都.よりもよく星が見えるだろう。相手が興味を示しそうな情報を教えつつ、浴衣に着替え終わると再び男湯の暖簾をくぐり休憩所のスペースに戻ってくる。ちらりと目を見遣れば話題の中心である露天風呂の文字が見え、その前に貸切の二文字が付いているのに今は深く触れないようにしていて)


530: 検索 [×]
2022-10-08 19:03:07


へぇ、外気との温度差で温泉の温かさをより感じられそうだね。星…! 観光地といえ風.都.よりも暗くて標高も高いから天体観測にうってつけだ。翔太郎、今からなるべく体力を温存することにしよう
(先程の室内の温泉というのも気持ちの良いものだったが露天風呂ではまた違った感じだと説明を受けると俄然気になってしまう。冬場の温泉の良さについては話したが今の季節でも夜間は外気が冷たくなる。冷えた空気の中、温かな温泉に入るのは確かに違った魅力を味わえそうだ。更にそこに星を観測するといった要素が加えられるときらり目が輝く。外はまだ若干明るく気付かなかったが確かに夜になれば外は夜空が広がるだろう。何度か風.都.で夜空を見上げたことはあるが、街全体が明るいせいか一等星のような目立つ星がかろうじて見える程度だ。それに比べてこの場所ならば星が綺麗に観測できる環境は整っている。迷いなくその話題に食らいつくと期待に胸が膨らんでいく。着替えを済ませ再び浴衣の格好になれば相手に続いて脱衣所を後にする。そこには今話題に出した露天風呂の文字。すっかり余裕があればもう一度温泉に入るといった話が自分の中で露天風呂に入るためにはどうすれば良いかに変わっていく。休憩スペースを抜け、エレベーターを経由して自分たちの部屋に戻りながらもこれならの行動方針を真剣な顔で相手に打ち出して)


531: 探偵 [×]
2022-10-08 23:46:40


あぁ露天風呂も温泉の醍醐味だし、星空観察しながらゆっくり浸かるとすっか。
(どうやら食後の予定は決まったようだ。好奇心を昂らせている相棒に星のことを話せばキラリと目が光るのが分かって、その素直な反応には思わず笑ってしまう。つくづく自分の興味にはまっしぐらな男だ。だが長らく風の街に生きてきた自分も夜空の星々は当然風.都.のものしか知らない。いったいここではどんな夜空が広がっているのかこちらとしても興味はあって、食後にできた楽しみを胸に部屋への廊下を歩いていった。エレベーターに乗る前「ちょっと待っててくれ」と声をかけると設置されていた自販機に小走りで駆け寄り冷えたミネラルウォーターを買う。もうすぐ夕食とはいえ逆上せた身だ、早めに水分補給はしておかなければなるまい。その後は相棒の隣を歩きながら部屋へと戻ってきた。再び畳の香りに迎えられながら入室するとグッと伸びをして座椅子へ座る。未だ体は芯の部分が火照っていて、改めて温泉の効力に驚かされていた。買っておいたミネラルウォーターを開けて飲む。そろそろ夕食の開場時間、いつ部屋を出てもいい頃合いだ。相棒もこちらほどではないとは言え長く湯に浸かって水分が失われているだろう「飲むか?」とペットボトルを差し出して)


532: 検索 [×]
2022-10-09 01:50:21


決まりだね、ふふ、また1つ楽しみが出来た。 …?ああ、確かに水分補給には冷たい水の方が適しているね
(行きたいと思った予定が確定な物になるとますます機嫌良く笑みを零す。まさか温泉が天体観測というキーワードに結びつくとは思ってもおらず、そういった新たな関連を教えてくれるのも考え方や見え方の違う相棒ならではだ。エレベーターに乗る直前何かを思いついたように逆方向に走っていく様子にキョトンとするが帰ってきた相手の手元を見ると納得の声をあげた。客室にもお茶などのティーパックとケトルは準備されていたが何れも温かい飲み物だ。逆上せた脱水気味の体には冷たい飲み物の方が適しているだろう。飲料も確保すると部屋に戻る。温泉を体験し馴染むような服装をしたのもあって大分この部屋に対しての緊張や異世界感は消えてきて寛ぐように座椅子に座って何となく目に付いた机の上に置かれた旅館の案内冊子を手に取る。熱中しない程度にぱらぱらと目を通していると相棒からペットボトルを差し出され「貰おう」と受け取りそのまま口にする。身体が潤うように感じてどうやら自分も無自覚な内に喉が渇いていたようだ。ペットボトルを返しながらも「夕食は何時からだい?」と今後のスケジュールを確認して)

533: 探偵 [×]
2022-10-09 20:21:42


夜のためにもしっかり休めとかないとな。___ん、あぁそろそろ開始時間ってとこだ。もうちょっと休憩してからでもいいし、今から夕食会場に行っても良さそうだな。お前のおかげで体調は問題ねぇし、そろそろ行くか?
(湯上がりの熱を持った体に冷たい水が入ってきて、体を休めつつ和室の座椅子で一息つく。これ以上ないとも言えるゆっくりとした休息の時間に、一度深く呼吸した。こういった何も考えない時間もたまにはいいかもしれない。相棒からペットボトルが帰ってくると、夕食の時間を聞かれてちらりと時計を見る。もうそろそろ夕食の会場時間だ。大まかな時間は決められているものの、あくまでもその時間の範囲内に会場に行けばよく、それほど厳密にスタート時間は指定されていない。このままもう少し休むか、やりたいことがないならば夕食に行くのが良いだろう。誰のせいで逆上せたのかという問題は置いておくとして、あれだけ熱暴走した体も相棒の処置と追加のミネラルウォーターのおかげで今は調子も悪くない。なんなら腹の空き具合もちょうど良く豪華夕食にありつけそうだ。相棒になにか用事がないならば移動しようと提案してその返事を待って)


534: 検索 [×]
2022-10-09 21:02:03


もうそんな時間かい? …そうだね、お昼は団子と温泉卵だけだったから大分お腹も空いてきたし夕食を食べに行こうか。 どれだけ豪華か楽しみだね
(上がってからそこそこ経っているが普段より身体が温かい気がする。これも温泉の効果だろうか。仕事のことも考えず特に何をするでも無い時間はある意味で最高の贅沢かもしれない。次の明確な予定である夕食について聞くと開場時間が案外迫っていて少し驚いて思わず聞き返す。楽しい時間はあっという間と言うがそこそこ長い時間温泉に入っていたらしい。特に今やりたいことも無く、夕食の話をしていると昼は抑え目の食事をしたのもあって空腹であることに気付き相手の意見に賛成を示す。夕食を早く済ませればその分自由に過ごせる夜の時間も長くなるだろう。方針が決まれば立ち上がって会場に向かう準備を始める。部屋や風呂の内装を見てからますます豪華夕食という単語に期待を寄せると楽しみの隠しきれない表情で話しかけ、急かすように部屋の入口に向かい)



535: 探偵 [×]
2022-10-09 22:27:57


あぁ、俺もそろそろ腹の虫が鳴き出しそうだし夕食にするか。俺達の腹を満たせるかお手並み拝見しようぜ。
(相棒の腹のすき具合もバッチリのようで、計画的に腹を空けていたかいがあったというものだ。豪華夕食だと銘打たれていたが、こちらも食べ盛りでしかも腹ぺことなれば二人の腹を満たすには相当な量が必要だろう。旅館内と温泉の雰囲気からみるに期待は高まるばかりだが、そのハードルを超えてくるのか楽しみにしておくとする。すでに期待たっぷりの目を携えた相棒は廊下への入口へと歩いていて、いつも通りのキラキラした目に釣られて笑顔になりつつ、それを追いかけるようにして入口へ向かうと廊下へと出る。二人連れ立ちエレベーターに乗ると夕食会場の階へと移動した。エレベーターの扉が開くとロビーや温泉がある階とはまた違った雰囲気が広がっている。建物内なのにまるでまたひとつ家屋があるような構造になっていて、暖簾を通って出てきた従業員に迎えられ中へと案内される。全室個室になっているようでそのうちの一室へと案内されると従業員が襖を開いた。襖の向こうには二人には大きすぎるテーブルとすでにいくつかの料理が用意されていて、彩り豊かな料理がテーブルを華やかに飾っている。思わずまた「すげぇ」と例のごとくな感想を零しつつ、現実離れした雰囲気に思わず一番現実的な相棒の方を見て)


536: 検索 [×]
2022-10-09 23:24:28


凄い…、豪華夕食の名に偽りなしだね。…こんなに品数のある食事も初めてだ、……何から手を付けるべきだろうか。
(挑戦にいくような意気込みを持ちながら部屋を後にして食事処に向かう。降り立った階はこれまた違った内装が施されていて和紙で囲まれた照明や竹細工のような調度品も良い雰囲気を作り出している。家屋のような外装の暖簾をくぐると従業員が指定席に案内してくれるようだ。後を追って案内された個室に入ると客室ともまた違う和の空間が広がっていて、中央には目を引く色とりどりの料理が既に並べられていた。期待を上回ってきた料理に呟いた感想が相棒の物と被り、顔を見合わせるのもほぼ同時であれば思わず笑ってしまう。何とも現実離れした光景だ。緊張しながらもひとまず席に着く。近くで観察してみると様々な形や大きさをした皿や小鉢に色鮮やかな料理が少しずつ並んでいる。事務所ではまず見られない光景だ。これだけでも経験したことのない品数であったが、従業員が更に刺身や天ぷらなどを運んでくるとテーブルはより豪華なものになった。最後に小さな1人用の鍋の固形燃料にそれぞれ火をつけて従業員が去っていく。個室に二人残されると初めての旅館のご飯に興奮気味に話すがここまで量があると何から食べるのが良いか分からず困ったように呟いて)



537: 探偵 [×]
2022-10-10 08:11:00


あぁ、こんな光景見たことねぇ……まぁ……好きなやつからでいいんじゃねぇか?
(この旅において何事にも驚きと共に雄弁に語っていた相棒だったが、今回はついに同じ言葉を口にしていて、その衝撃やら感動やらの高さが伺える。互いを同時にみてしまったのにはこちらも笑ってしまって、相棒も同じく相当な衝撃を受けたのが分かった。同じく慣れぬ空気にぎこちなく席につく。旅館に滞在してしばらく時間が経ち慣れてきたものと思っていたがまだまだ非日常の空間は続くらしい。極めつけとばかりに刺身やらが運ばれると目の前の食卓は相当豪華なものになって、どれもこれも目を奪われてしまった。相棒の方を見てみれば同じく戸惑いが隠せない様子で困惑するように呟いているがこちらもこういった時の作法だなんだはさすがに知らなかった。とはいえこの部屋には二人きりで堅苦しいものには縛られなくても良いだろう。とりあえず手を合わせて「いただきます」と言ってから、メイン料理ではないであろう一番手前にあった小鉢を手にした。白い小鉢に薄くて淡い黄色の湯葉が上品に鎮座していて、箸ですくって食べると目を見開く。これまで食べてきたちょっと良い食事を軽々上回る上品な味だ。思わず「うっま!」と叫びつつまたも驚きで相棒の方を思わず見てしまって)


538: 検索 [×]
2022-10-10 09:43:18


ある程度のものは想像していたけどそれ以上だ。それもそうだね、…いただきます。
(旅館の凝った内装と宿泊のアピールポイントとされてた点からかなり高めの期待を寄せていたがそれすら超えてきたクオリティに感心するしかない。呟く感想も思わず見慣れた相棒の方を確認するように見てしまう点もシンクロしていて二人とも同じ心境にいるのが伺える。席につきどれから手につけるか困っていたが相棒の助言に納得したように頷く。ちゃんとした場なら作法などが必要となってくるだろうが相手しかいない個室なら気になったものからで構わないだろう。手を合わせて箸を取ると全ての料理を見渡した後、一番気になったメイン料理刺身に手をつける。一方の相棒は手前の小鉢の料理を口にして分かりやすく美味しそうな反応を示す。その際自分の方を見てくるものだから思わず笑ってしまった。こちらも刺身の1切れを醤油につけ食べてみると新鮮な歯ごたえと口の中に広がる旨味に目を見開き「この刺身美味しいよ、翔太郎!」と表情を輝かせながら相手の方を向き感動を共有しようとして)



539: 探偵 [×]
2022-10-10 11:12:06


ん、…うっまッ!射的屋でよくこんなの景品にしてたな。まぁ取られない前提だったんだろうけど、俺達のチームワークの勝利ってとこか。
(お互いに語彙力がなくなるほどには目の前の夕食は美味いものばかりだ。同じくキラキラとした顔で刺身が美味しいと報告してくる相棒にこちらも笑ってしまう。勧められた通りこちらも刺身を一切れ食べると、普段食べ慣れていないものの上、しっかりと身が詰まり濃厚な味にまた同じ言葉が出てしまう。他の小鉢に手を出しても、もはや白米さえ美味しくて、一口食べる事に感動しっぱなしだ。続けてメイン料理である天ぷらを口にすると素材の味を活かした味にまた舌鼓を打ちつつ、改めてこの旅の豪華さを振り返る。この旅のきっかけは夏祭りの景品だ。だが景品にしては想像を超えてくるものの連続でまさに豪華賞品の名に相応しい内容と言えよう。一番難しそうだからと狙った的がこんなものに昇華するとは思ってもみなかった。本来客寄せのためだった景品なのだろうが、それも二人でしかできない芸当で勝ち取ったものなのだからなんだが誇らしい。あの時力を合わせたからこそ過ごせている時間に自然とまた表情も緩くなって、噛み締めるようにまた一口天ぷらにかぶりついて)


540: 検索 [×]
2022-10-10 12:32:10


小鉢もどれも美味しい…。 一人であれを倒すなら相当な量の弾と根気が必要になっていただろうね。ああ、二人で勝ち取った贅沢だ、じっくり味わなければ。
(本当に感動したり美味しいものを目の前にすると人は同じことしか言えなくなるらしい。普段はあまり食に興味のない自分でさえ目新しく豪華な料理の数々の前では興奮して食が進む。メインに添えられた小鉢も上質な食材で手を込んで作られたのが分かる味でいちいち感動してしまう。興味の湧くままバランス良く食べ進めていると話はこの旅行のきっかけへと移る。重しを入れるという半分反則に近い箱は相棒の射的の腕を持ってしても少ししか動かなかった。あれを1人で落とそうとすれば根気強く数ミリずつ後退させていくしかないだろうし、そうなれば大抵の人は途中で諦めてしまうだろう。お互いを理解している2人が息を合わせたからこそ獲得する事が出来た景品、ついでにあの所長を説得して休みを貰ったからこその今の時間に自然と笑みが溢れる。今の事務所の経済状況を見れば自腹ではなかなか出来ない贅沢だ。より一層味わうように天ぷらに箸を伸ばす。カラッとサクサクの衣にほくほくした素材の味が活きる天ぷらに舌鼓を打ちながらもそろそろ良い頃かと袖が料理に触れないよう押さえながら鍋の蓋を取る。ぐつぐつと煮立った1人分のすき焼きが現れると「一生分の贅沢をしているのかもしれない…」と感動のあまり呟いて)



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