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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
501:
探偵 [×]
2022-10-06 07:10:20
ったく、いいように言いやがってッ?!フィリップ!……よし、交代だな。
(思えば普段相棒が何かをじっくり観察している様を横で見ることはあっても、自分を観察される機会はほぼなくて、あの隅々から情報を得ようとする目が今こちらに向けられているのだと思うとむず痒い気分になる。いつもは観察中雄弁に語るのに、こちらの背中を見る間相棒は随分と静かで、今何を考えているのか表情が見えない今は知る由もない。だが、背中を洗ってくれている手つきは心地よくて、今はそれを相棒の想いとして受け取ることにした。柔らかな口調で悪態をつくかのような返事をしたが、その間にまた筋を指が這って語尾が乱れてしまう。相手の名前を叫んで抗議するも、その声色には親愛の情が滲んでしまっていた。 目を閉じて背中を洗われていると、相棒から感謝の言葉をかけられる。普段そういうやり取りが無いわけではないが、相手の今考えている想いや照れが混じった言葉は胸の深いところに落ちて、じわりと温かさが広がっていく感覚がする。今のはそんな特別な感謝だ。大切な人がこちらを想ってくれているのが分かる手つきと言葉を向けてくれる、こんな幸福は他にない。こちらから返事をしようとするがその前に背中を流す段取りになってしまった。この返事はこちらから背中を流す時にするとしよう。背中がすっかり綺麗になった頃合を見計らって交代を告げると、椅子から立ち上がり座るよう促して)
502:
検索 [×]
2022-10-06 08:09:33
きみの弱点は把握した、今後も活用させて貰おう。 ああ、…じゃあお願いするよ
(こういったやり取りも随分と慣れた物だ。再び筋のところをなぞってみると語尾が乱れるのが確認できた。静かにと言った相棒が叫んで抗議の声をあげていることも含めて面白く感じれば笑い声を洩らす。これで自分も恋人の弱点を一つ知ることが出来た、これで対等と言えよう。服の上からは触りにくいのが難点ではあるが、弱みを握ったとばかりに愉しげに宣言しておくことにした。風呂桶で湯を持ってきて背中を流す。古くから残る風呂の文化として実践してみたが確かに悪くない行動だ。相手の肌に直接触れることでのスキンシップや体を洗う心地良さによる気分の向上、そして近い距離で同じ方向を向き顔を合わせないからこそ本音を零しやすいという面もあるのだろう。これからも定期的にこういう機会は持っても良いかもしれない。そんな事を考えながら背中を流しているとすっかり泡も流れさり相手の背中は綺麗になった。丁度そのタイミングで交代を申し出されると素直に従って先程まで相手が座っていたところに自分も腰を下ろす。する側の時はあまり気にならなかったが、される側となると慣れてないのもあって妙に緊張する。若干肩に力が入ってしまいながらも背中を委ねてみて)
503:
探偵 [×]
2022-10-06 09:08:42
んなもん覚えなくていいだろ。ん……こんくらいの力加減か?……お前の背中、こんなに綺麗だったんだな
(どうやら自分も知らなかった弱点を見つけられてしまったらしい。項のお返しだと言わんばかりに楽しげな相棒に、また文句がひとつ出ていた。しばらく相棒に背中を見せるのは止めておいた方がいいだろう。やれやれと内心ため息をつきながら今度は位置を交代して相棒の背中側に回る。相棒は多少緊張しているようで体に力が入っている。だがこちらも誰かの背中を洗うなんて始初めて、相手の緊張が伝搬し、汚れを落とす方が良いのかと最初は少々力を込めてボディーソープつきのタオルを動かした。相手と同じくこうやって背中をマジマジと眺めるのは初めてだ。二人とも背丈は同じくらいのはずなのに、相棒の背中は自分よりも遥かに華奢に見える。それに戦闘やら猫探しやらで生傷が耐えないこちらの体と違って、相棒の肌は白く傷一つなくて陶器のように綺麗だ。それは相棒が組織に囚われ外の世界から断絶されていた裏返しでもあるのだが、今はこの穢れない背中を守りたいと思う。とはいえ当初閉じ込めてまで死守しようとしていた時から心持ちは変わっていて、相棒はあくまでも隣に並び立つ存在だ。背中を預け合い力を合わせる存在、そうやって相棒のことを守り戦いたいというのが今の願いだ。相手のことを考えているうちに、自然と背中を洗う手の力はもっと柔らかなものになっていく。肩から腰にかけて何度もタオルを行き来させながら綺麗な背を眺め、不意にタオルを持たない手のひらでその背中を撫でてみて)
504:
検索 [×]
2022-10-06 09:59:27
交渉材料は多いに越したことはない。…ん、良い感じだ。背中が綺麗っていうのは褒め言葉なのか悩む所だね…っ、なんだい
(相手だけが弱点を握っているというのも不公平だ。最近接触も増えた事だし、いざと言う時に使える手は多い方が良いだろう。文句を言う相棒とは対照的に楽しげに話を流しておいた。預けた背中をボディーソープのついたタオルで擦られる。多少力は強いが汚れを落とす為と思えば妥当な強さだ。そのままで良いと伝えながらも洗われる側は特にやることもなく自然と背中の感覚に意識を集中させる。自分でも触れることのない場所を洗われているのは何だか不思議な感じではあるが段々と込められる力も柔らかくなってくれば心地が良い物に変わる。すっかり緊張も解れありのままの背中を預けていた。その最中、背中が綺麗と評されると些か受け取り方に悩んでしまう。身体を資本として使う相棒とは違って頭脳担当の自分は怪我をすることもあまりないしそもそも外にも出ない。それに不満はないし適材適所だとは思うのだがその結果のこの背中は褒められる物なのかと言われるとそれは違うようにも思う。どう解釈するべきかと悩んでいた所にタオル越しではない直接の手のひらが肌を撫でると思わぬ刺激に背を反らして反応し、抗議を口にして)
505:
探偵 [×]
2022-10-06 12:34:07
悪い、触りたいくらい綺麗って褒めてんだよ。……さっき褒めたのは別にして、鍛えてるとか、白いとか、そういうのは関係なしに、お前の背中だから俺は全てをここに預けられる。お前とじゃなきゃ、俺はちゃんと立ってられねぇんだよ。だから……いつも俺の背中を預かってくれてありがとな、フィリップ。
(思わず背中に手を滑らせると今度は相棒から抗議が飛んできて、パッと手を離して挙げる。だが褒めたつもりの言葉は相棒に違う捉え方をされたようだ。暫し黙って考える。例えば自分と同じかそれ以上に肉体派の人間がいたとして、そいつを相棒にしたいと思うだろうか。例えば、おやっさんを相棒にしたいと思うだろうか。手を動かし背中を洗い続ける。答えはノーだ。互いに補い合い、時に冗談を言って、時に喧嘩をして、共に風.都.を守るため相乗りできる相棒は相手以外に考えられない。その条件に屈強だとか聡明だとか、そんなものはいらない。ただフィリップであればそれでいい。考えは纏まって静かな口調で話しかける。そして今度はその自分を預ける背中にそっと手を置いた。守るだけじゃない、こちらも守られている。どんな時にでも前へ進むために命を預けられる最高のパートナーの背中だ。それに今やこの背中にさらに意味が加わってしまって、手からこぼれ落ちそうになれば気が狂ってしまうのではないかと思うくらいに心奪われている。らしくない弱気を口にしたあと、軽く息を吐く。相手同様素直な気持ちを伝えるのは恥ずかしいものだ。呼吸を整え手は添えたまま、その背中に語りかけるように感謝の気持ちを伝えて)
506:
検索 [×]
2022-10-06 15:50:26
……お安い御用さ。きみが頼ってくれるからこそ、ぼくはここに居られるんだ。これからも好きなだけ背中を預けると良い。その分ぼくもきみを頼るつもりだけどね。
(どうやら背中に触れたのに他意はなかったようだ。変な方向に解釈してしまったが恋人に触りたいと思って貰えるのは素直に嬉しい。そう思っていたのだが相棒は途端黙り込んでしまった。過剰な反応をして気に障ったのかと不安になるがここからは顔色を窺うことが出来ない。内心ハラハラしながらも背中を洗う手つきだけで感情を読み取ろうとしていたがやがて相手が静かに口を開いた。語られるのは心から信頼してくれると分かるような純粋で真っ直ぐな言葉。日頃からお互いの事を思って大切にしているのは何も言わずとも感じているが、言葉にされると改めて心の奥が暖かくなる。再び背中に相手の手が置かれる。今度は驚きよりも愛おしさの方が勝った。どちらかが一方的に守ってるだとか必要としているとかではない。自分が自分である為のパーツに相棒の存在が組み込まれていて、背中を預け合うからこそ立っていられるのだ。珍しく零される弱音すら大切な相棒の一部。飾らない感謝の言葉は確実に自分の心を射抜いて、何だか堪らない気持ちがこみ上げてくる。どうしようもなく口元がにやけて向かい合ってなくて良かったとつぐつぐ思う。一息ついてこちらからも返答する。身寄りも記憶もなく世界から浮いていた存在の自分が地に足を付けていられるのは相手がこの手を取って背中を預けてくれてるからだろう。いつもの上から目線のような口調でこれからの事を話す。幸せなことも辛いことも相棒が頼ってくれるならばこちらも全力でそれに応えるつもりだ。そしてこれからも頼りにするつもりだと顔だけ相手の方に向ければ柔らかく微笑んで見せて)
507:
探偵 [×]
2022-10-06 18:18:38
あぁ、任せとけ。俺が頼った分、お前に頼られてやるよ。なんせ俺達は二人で一人の探偵だからな。
(触れていた背中から力が抜けていくのが分かる。相手の顔は見えないのに、その心境が手に取るようにわかる気がした。今や相手は言葉通り欠かせない存在。お互いがお互いにとっての居場所であり道標だ。身寄りがなくやっと手に入れた場所さえ自らの手で失ってしまった自分が、やっと手にした帰るべき場所、そして自分の全てを賭けられる存在、相手は紛うことなき頼れる相棒なのだ。相手の迷いは晴れたのか、いつもの調子で偉そうな言葉が飛んでくる。だが今はそれすらも日常のやり取りとして享受できてしまって、こちらを振り返る顔に自信をたっぷり携えた笑みを向けた。自分はまだまだ半熟だ、風.都.を守る探偵として相手を必要としていて、またひとりの人間としてもこちらの心を奪う恋人である相手を必要としている。これからも何度だってこの背中を頼る事になるだろう。背中に置いていた手を離す。話しているうちに十分すぎるほど相手の背中を洗うことができた。そろそろ相棒の辛抱も切れて浴槽に行きたがる頃だろうか。一言「流すぞ」と声をかけて隣のスペースの風呂桶を取るとお湯を溜めて背中のボディーソープを流していく。互いに感謝を伝えることとなったのだが、相手にやられたことを忘れたわけではない。ここはいわゆる仕返しをしておいた方がいいだろう。ただこの雰囲気のままだと気恥しという面もあったのだが。もう一杯桶にお湯を溜めると相手の背中を流しつつ、それを補助するという名目で相手の項から背中へかけてスルりと手のひらを再び滑らせて)
508:
検索 [×]
2022-10-06 19:16:16
そのフレーズも随分と年季が入ってきたね。ぼく達を表すピッタリな言葉だ。 頼んだ。…っひ、翔太郎!
(相手の顔を見れば自信たっぷりの笑みが浮かんでいる。頼れる相棒の顔だ。二人で一人、どちらが言い出したか忘れてしまった2人を表す象徴的なフレーズだ。初めは変身システムのことを指していた言葉が足で情報を集め頭で分析と検索をかける探偵の分担に変わり、今では全てを預けられて信頼してお互いを必要とする一蓮托生の様な生き方をする2人を表すものとなった。二人で一人と唱える度にこの繋がりを感じられてお互いを鼓舞する合言葉の様な存在にもなっている。これからもずっとこのフレーズを使って一緒にいたいと心底願っていた。そろそろ背中を洗うのも良い頃だろう。触れていた手が離れ声をかけられると返事と共に流しやすい様に前を向き直す。少ししてから温かなお湯が流され泡が落ちて行く。お互いの感謝を伝え合い幸せな気持ちになっていた為か完全に油断していた。もう一度お湯が背中を流れていくのを感じていると掌が項に触れる。そのまま濡れた肌の上を滑ると擽ったさに思わず高い声が出た。警戒を解いていたらこれだ。今度は身体ごと後ろに振り返ってはうっすら顔を赤くして文句をつけて)
509:
探偵 [×]
2022-10-06 20:08:07
ハハッ!ただ背中流しただけだろ?さてと、そろそろメインイベント行くか。
(最初はいきがけの相乗りだったのに、今や相乗りでなければ自走することすらできないようになってしまった。自分達二人だけを表す特別な言葉、これから何度だって嬉しい時に、悔しい時に、苦しい時に、笑う時に、言うことになるだろう。相手は大切な人なわけで、だからこそ悪戯や意地悪をしたくなる性分だ。手のひらを滑らせると狙い通り相棒から高い声が出る。こちらを振り返った赤い顔に両手を拡げ無罪を主張するが、笑って返答している時点で他意があるのはバレバレだ。本当は一度目に背を撫でた時に敏感にそこが反った事や、撫でる間にビクつく体の感触は十分にこちらに伝っていて、このままもっと顔を赤く染めてしまいたいという衝動が腹の奥で燻っている。だがさすがにここではまずい、あらゆる事が隠せなくなってしまう。またもやお預けをくらった気分になりつつ、相手が待望するものの方へ指先を向ける。体を洗って綺麗になった、となれば湯船に入るための準備はバッチリ整ったのだ。そういう自分もそろそろ体を温めたくなっている。再び髪をゴムで括ると湯船に向かって歩き出して)
510:
検索 [×]
2022-10-06 21:52:35
…嘘をつくならもっとまともな顔をした方が良い。これが待望の温泉…、…あったかい。硫黄の匂いがするのといつもの風呂と水の感じが違う感じがする。それに何より足が伸ばせるのが快適だ。
(振り返った相手は関係ないとばかりの対応だが楽しげな笑みが真相を語ってるも同然だ。背中を流す時に触れる必要はない、明らかに先程の仕返しだろう。だがまた騒いだら周りからの視線を集めそうと判断すると疑わしい目線を向けて隠しきれてない笑みを指摘する。まだ言いたいことはあったが相手が指さした先に今回の本命である温泉があればそちらに意識を向ける。今はメインイベントをこなす方が先だろう。自分も再び髪をひとつに纏めては相手に続いて湯船に向かう。源泉かけ流しなのか常に湯船にお湯が注がれていて温泉卵を作ったところと同じ強い硫黄の匂いがする。掻き立てられる好奇心に瞳を揺らすと恐る恐る温泉に足を入れる。更に段差を下りゆっくりと腰を落として胸元までお湯に浸かる。初めての温泉だがまず初めに出た感想は風呂ならではの包み込むような温かさだ。落ち着かない様子で温泉のお湯を手で掬ってみたりしながら普段の風呂との違いを述べていく。そしてなにより湯船が広いため事務所と違い窮屈な感じがせず好きに身体を伸ばすことが出来る。初めての経験する温泉に興味津々に表情を輝かせながら堪能して)
511:
探偵 [×]
2022-10-06 22:56:47
あー沁みるぜー……だから事務所のも比較するなって。まぁでも広い風呂ってのはこういうとこでしか入れないからな。お湯に溶けてる成分、も色々だし。広いからって泳ぐなよ?
(湯船にたどり着くと、ひとまずは相手の観察からだ。好奇心と未知のものに対する僅かな不安、それらを同時に抱えながら温泉にゆっくり足をつけていくのを静かに見守った。相手が段差を降りきったところで、こちらも続けて入浴する。相棒の隣へ腰を下ろして肩近くまで浸かると適度な温かさのお湯に包まれ一気に体の疲れが抜けていくようだ。その場で胡座をかいて目を閉じると年不相応なおじさんくさいため息が出た。普段シャワーで済ませてしまうことが多い分、こうやって効能があるお湯に浸かるとその効果がより実感できるようだ。事務所に備え付けの風呂はシャワーメインで足を伸ばす広さは無い。この立派な温泉と比較するまでもなく小さいのだ、悲しくなるだけだからと軽く笑いつつ止めておく。事務所の風呂なんて二人で入ったらそれこそ終始密着しなければならない。それに比べてふたりしてゆっくり入れるここは最高だ。目を開けて相棒の方をみれば案の定目を輝かせて温泉の湯をマジマジと眺めている。観察を欠かさない相棒により情報をと周囲を見渡せば、この温泉の成分やら効能やらが書かれている看板を見つけそちらを指さす。きっとあそこに相棒の知りたい情報も書かれていることだろう。座った場所から看板までは少々距離があって、揶揄い半分にまたひとつ温泉でのルールを教えて)
512:
検索 [×]
2022-10-06 23:55:52
こうやってゆっくり入るのは久しぶりだ。この広々した空間も温泉の魅力なんだろうね。 成分表…! ナイスだ、翔太郎。
(そもそも風呂に入るという行為も必要だから入るのであってそこに特別な意味を見出したことなどなかった。検索に没頭してる時はわざわざ入るのも面倒くさく終わった途端そのまま寝ることだってある。湯船に入ったのも初めて風呂の存在を知って長風呂から出てこなかったあの日と数える程しかないだろう。相手が並ぶように隣に入浴して息を零す。初めての経験というのもあるが相棒とともに温かなお湯に包まれるのは何とも心地よい。そんな中また事務所のものと比べてしまうとツッコミが入る。とはいえ、一般家庭でもここまで大きな風呂はなかなかないだろう。温泉特有の湯船の大きさと開放感も魅力の1つなのかもしれない。そうして温泉について実際に体験して見解を述べていたが、この状態の自分が何を欲しているのかお見通しなのか新たな情報源を与えられ素直にそれに飛び付く。移動した矢先また子供扱いしたルール説明があれば「分かっている」と返すが興味はすっかりこの看板に移っていて立ち上がって湯船を突っ切るように看板前に移動する。看板には温泉がどこから汲み上げられているかから始まり成分や特徴、効能や利用する際の注意書きなどあらゆる情報の宝庫だ。満たされる好奇心に指先で唇に触れながら立ち上がった状態のまま全ての文に目を通していき「一般的な筋肉疲労や冷え性に加え切り傷にまで効果があるなんて興味深い…」と一人呟いて更なる考察にのめりこもうとして)
513:
探偵 [×]
2022-10-07 00:21:41
まぁそうだな。広くて綺麗で開放的で、思わずのんびり過ごしちまうし。___……情報収取ばっかしてっと癒しの旅にならねぇぞっ!
(温泉旅行の魅力はいくつかあるだろうが、やはり大浴場はそこから外せない。様々な種類の湯に大きな窓が取り付けられ開放的な空間の浴室、立ち上る硫黄の香りとくれば絶対に家では経験できない事だ。そういうここでしかできない癒しを求めて人は温泉に入りたがるのだろう。肩を並べゆっくり湯に浸かるのも裸の付き合いのひとつなのだが、やはり相棒の好奇心は留まることを知らない。指さした成分表を見つけると一直線に看板へと向かっていって、文字通り猪突猛進な姿に思わず声を出さずに笑ってしまう。自分が示したとはいえいい食いつきっぷりだ。あとを追いかけるように湯船の中を移動して、隣に再び腰を下ろして同じく成分表を眺める。ざっと読んでみるが効能の欄が辛うじて分かるくらいで肝心の成分の方はさっぱり分からない。こちらが一通り読み終えたのに、隣を見れば立ったままの相棒がまだ夢中で看板に齧り付いていた。自分で示しておいてなんだが、このまま相手の好奇心が満たされるのを待つのは手持ち無沙汰になってしまう。それに立ちっぱなしではそのうち体も冷えるだろう。しばらく思案した後、ニヤリとほくそ笑む。未だ看板に夢中な相手から少しだけ距離を取ると、両手を組み合わせた。そして忠告の言葉と共に一気に手に力を込めて所謂水鉄砲を相手の顔面に当ててやり)
514:
検索 [×]
2022-10-07 12:30:44
わっ! …初めて見る情報にのめり込んでしまっていたようだ。…どうやらこの温泉は硫化水素イオンが多く含まれているのが特徴みたいでこの匂いや水の色もそれが理由らしい。ぼく達に関係する効能でいうと血管拡張作用によって体がリラックス出来たりアルカリ性の水質で肌がすべすべになるみたいだね。
(水に溶け込んだ成分、それによって起こる効能など知りたい情報同士が繋がり合い好奇心はつきない。本を持ち込んでいないのが悔やまれる程だ。隣に相手が移動したのにも気づかない程目の前の情報に集中していたせいか次の不審な行動にも気を配ることが出来なかった。突然飛んでくるお湯、当然警戒などしているわけなく顔面でそのまま受け止めると驚いた声をあげる。そこでようやく集中していた意識も戻ってきて顔面の水を拭いながらその発生源に目を向ける。そこにはにやりと楽しそうな相棒の姿。いつもならば邪魔をしたことに文句を付ける所だが、今の状況に気づくとその口を閉じる。周りに迷惑を掛けてないとはいえ好奇心に完全に身を任せて熱中し、共にいる相手を放ったらかしにしてしまった。子供扱いをするなと反論していた手前の現状に流石にばつが悪そうに呟くと情報収集を切り上げて相手の隣に入浴し直す。せっかく二人で来たのだから肩を並べて風呂を楽しむ方が優先だろう。だがせっかく収集した情報を相棒にも共有したくなればお湯に浸かりながらも看板を見てわかった事柄を伝達し始める。この大浴場の開放感も要素の1つだが医学的にも温泉の成分が間接的に体を癒す効果があるらしい。その点では今回の旅の目的として温泉旅館を選んだのは良いチョイスだ。効能についても二人に関わりがあるような事柄を中心に説明してみる。話しているうちに一瞬反省して落ち込んだ気持ちも再び盛り上がり「翔太郎も美肌になったりして」とハードボイルドに似つかわしくない可能性を例え話としてあげてみて)
515:
探偵 [×]
2022-10-07 17:34:27
、まぁあのままだと湯冷めしちまうかもしれないしな。___みすぼらしいのも考えもんだがハードボイルド探偵にスベスベの肌は要らねぇな……そういうのはどっちかというとお前だろ。検索してしょっちゅう夜更かししてんだから。
(見事揶揄うために発射された水鉄砲は相手の顔に当たったわけだが、てっきり怒るかと思ったのにいそいそ隣に戻ってくる相手に意外な行動だと面食らう。これでは自分が構って貰えないからちょっかいをかけた図になってしまうではないか。もちろん相棒が隣に居た方がいいのはいいのだが、散々相手にルールだのなんだの言っておいて子供っぽいことをした自分が少々恥ずかしくなり、目線を泳がせながらバツが悪そうな相手にそれっぽい言い訳を言っていいた。とはいえ相棒が何かに夢中になって目を輝かせている姿を見るのは嫌いじゃない。こちらに今しがた仕入れた情報を伝えてくれる相手の顔を見ながら時折相槌を打ちつつ話を聞く。リラックス効果は絶賛今も感じているところだが、肌が綺麗になるというのはまだそれほどだ。小汚い探偵に依頼人は寄り付かないだろうが美肌なんて軟派なのはハードボイルドからかけ離れている。ある程度無骨なのもハードボイルドだろう、スベスベ具合を確かめるべく自らの腕を擦ると湯に浸かるそこは確かに滑りが良い気がして、湯に長く触れれば触れるほど美肌に近づくのかと解釈した。美肌効果があるのなら温泉の恩恵を受けるべきは相棒の方だろう。なにせ一部荒んだ生活をしているのだ、この温泉でスベスベ美肌になって帰った方がいい。美肌具合を見てやろうと隣に手を伸ばすと、背中に手を回して再び掌でそこを撫でてみて)
516:
検索 [×]
2022-10-07 18:46:55
きみの場合、傷を癒すという効能の方がお世話になるかもしれないね。幸いぼくは夜更かししようがしまいがそこまで肌に出ない体質だ、っ、翔太郎! さっきから悪さする手はこれかい?
(相手は自分の仕入れた情報や考えもちゃんと頷きながら聞いてくれてるものだから説明のしがいがある。美肌という単語への反応は凡そ予想通り。最近はスキンケアをする男性がモテる傾向にあるとラジオで若.菜.姫が話をしていたが、探偵としての信頼や好感度以上に相棒が他人にモテるのは望む所では無い。どちらかというと傷に対する効能の方が恩恵を受けることが多いだろう。すると今度は対象が自分に移る。確かに夜更かしはかなりの頻度で行っているがそれで肌が荒れたとかを実感したことはあまり無い。温泉のすべすべになるという効能の検証は確かにしてみたいがあまり大きなメリットに感じないのは相棒に同じだ。その旨を話していると背中に掌が触れてまたぴくりと身体を反応させて湯船の水面を波立てる。咄嗟に背を隠すように方向転換して非難の声を上げた。全く油断も隙もない。今回ばかりは言い逃れさせまいと背中を撫でていた相手の手首を握って捕まえると証拠とばかりに見せつけて)
517:
探偵 [×]
2022-10-07 20:02:57
へぇ、傷の治りも早くなんのか。それはいい効果だなッ……わ、悪かったって、フィリップ。お前の反応がよくてつい…ほら、ここもスベスベにしといてやるから、な?
(ハードボイルド探偵として美肌に興味はないが治療となれば話は別だ。戦闘と猫探し半々の理由で生傷が絶えないこの体にとって、この温泉の効果はわたりに船といったところだろう。などと会話しながらも、あまり意識は会話に集中していなかった。今は美肌になるという効能を確かめるという名目で相手の背中に滑らせる掌の方に神経を注いでしまっている。僅かしか湯に触れていないはずだが温かで触り心地がいい。もともと滑らかな肌質であったし、そこがさらに滑りがよくなったのか触り心地も向上している。さらに手が触れた瞬間に体を跳ねさせた感触が掌から伝わっていて、さらに触れたいという欲に…と短い一時の間で考えていたが、相棒の声と共に思考が中断される。掌から背中は逃げていき、代わりに手首を捕まれる。これではまるで犯人として捕らえられたようだ。相棒にとっては間違っていないのだろうが。本日何度目かの気持ちの籠らない謝罪をしつつも、さすがにやり過ぎたかと笑顔も僅かにひきつる。場をごまかすため捕まれていない手を湯から出せば、その表情を和らげつつ温泉を浸透させてやろうと濡れた手でほっぺをむにむにと揉んで)
518:
検索 [×]
2022-10-07 20:54:21
あくまで比較的に、だけどね。…弁解はそれだけかい? …ぼくとしては自分がすべすべになるよりもきみの肌が良くなる方が興味があるね。…肌触りが良い方がまた噛みつきやすい
(実際の医療品のような即効性や万能性もなくあくまでその作用を助ける程度の物という補足はつけておくがないよりかはマシな効果だろう。そんな効能を持つ温泉の魅力を感じながら浸かっていた訳だがそこに悪戯を仕掛けた相棒の罪は重い。しっかりと現行犯の手首を掴めば謝罪を述べてくるが相変わらず中身は軽い。恋人に触わられることは当然嬉しいことではあるが、弱い所を突然となれば話は別だ。眉根を寄せて不服を表情に出す。流石にやり過ぎたと思っているのか誤魔化す為か或いは機嫌を取るためか頬をむにむに揉まれる。だが幾ら騒いでは行けないと言われていてもこのままやられっぱなしでは気が済まない。少しくらい相棒も同じ気持ちを味わって貰わなければ。短く思案して良い仕返しを思いつけば早速実行に移る。本人は肌がすべすべになることにメリットを感じていないようだが、自分にとっては良い事が一つある。掴まえた手首を軽く引いて再度逃がさないようにしてから自らも反対側の手を相手に伸ばす。向かう先は顔ではなく少し前に深いマーキングを残した首筋だ。今は見えなくなってしまった跡を思い出させるように濡れた指先で首筋から首元へなぞりながらちょっぴり甘さを混ぜた声で告げてみて)
519:
探偵 [×]
2022-10-07 21:55:46
え?あーいや……ハードボイルド探偵の俺としては多少の傷も勲章っつーか…なッ、お前……肌触りと、噛むのと関係ねぇだろ……
(笑って誤魔化せば幾度とやり取りしてきたようにやれやれと呆れて開放されるかと思ったが、今回はそうにもいかないようだ。眉間のシワは深くなるばかりで、何か言って弁解しようとしても言葉が詰まる。開放されるどころかさらに軽く手首を引かれると後ろにも引けなくなってしまった。ついに怒らせたかと身構えた所でこちらに手が伸びてくる。そしてその指はあの時の跡をなぞるように動いて、さらに追い打ちをかけるように甘さを含んだ声が降ってきた。途端に体の奥に刻まれたあの時の記憶が一気に立ち上ってきて、体が震えるとお湯の液面がチャポンと音を立てて揺れた。温泉に行き先が決まったあともなかなか消えなかった跡、毎日ガーゼを貼りながら消えなかったらどうしようかという思いと、相手の所有痕が消えて欲しくないという思いがせめぎ合って、そこを見る度に胸が乱されていた。あの日からの積み重ねが一気に襲い来ると湯船の熱さもあってか急激に体温が上昇する。逆上せたような感覚に襲われれば体は固まってしまって、目線を伏せつつ文句を言うのが精一杯で)
520:
検索 [×]
2022-10-07 22:57:23
綺麗な肌の上の方が跡も映えるだろう? …顔まで熱いね、翔太郎。大丈夫かい?
(自分だけしか知らない刻み込んでいた証を確かめるように指を滑らせる。それをきっかけに相手もこの場所にあったものを思い出したのか体が跳ねて水面を揺らす。その反応だけでからかわれた不満は消え去り、好奇心のままに行動する時ともまた違う満足感が胸を満たす。忘れかけていたであろう所有痕の存在をトリガーに固まってしまった相棒の様子に口元がつい三日月を描く。これで立場は逆転だ。利用客は少ないがあまり人に聞かれても良いような中身でもなく相手にだけ聞こえるように声量を絞って文句に答えるがそれが却って2人だけの内緒話をしているようで怪しく響く。今すぐにも首筋にまた跡を残すように噛みつきたい衝動に駆られるがそこは流石に我慢だ。その代わり動かないことをいいことに首元へとなぞった指先で首筋を経由して顔まで撫で、そのまま軽く頬に手を添えるとそこが高く熱もっていることを指摘する。何故こうなっているのかは分かっていながらももう少しだけ可愛らしい反応が見たくなると心配するフリをして目線の合わない相棒の顔をわざわざ覗き込んでみて)
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