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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
421:
探偵 [×]
2022-09-27 21:03:16
やんのはいいけどもうちょっと人目のないとこでやれよ......___甘いな
(なにかを食べさせあうなんて確かに特別な関係でしかできないとっておきの行為ではあるが、その分周囲へは特別な関係ですよとアピールすることとなる。ここが風,都,でないにしろ、周囲から微笑ましいやら妬ましいやら様々な目線を向けられるのはどうにも恥ずかしい。こういう戯れだって悪くないのは本音ではあって、最終的にブツブツと文句を言う形に収まった。こちらが気を揉む一方で相棒はなんら気にしていないようで、反撃のつもりで差し出した団子を涼しい顔で一気に平らげてしまう。自分が差し出したものを食べて笑顔になる姿を見るのは愛おしさが増すのだが、今は別のリアクションが見たかった。その時、相棒の上唇にみたらしのタレが付いているのに気がつく。本来は気にする程の量でもないが、こちらにその存在をアピールするように、それは妙に艶めいている気がした。これこそが反撃のチャンス。夏祭りに相手がやっていたことを思い出すと、すぐさま向こうへ手を伸ばす。だが手を伸ばす間に視線はドンドン艷めく唇に釘付けになっていって、心は先程な反撃したいから相手に触れたいという欲望へと傾いていく。思わず生唾を飲み込んだ。タレを取るだけなのにわざわざ奥へと手を伸ばし柔らかな相手の頬に手を添えて、さらに柔らかな唇に親指の腹をゆっくりと這わせた。団子を頬張った直後で瑞々しい唇をなぞっていき、上唇に付いていたものを全て擦りとる。その手を自らの口元に引き寄せると、目を伏せそこに口付けるが如く、親指に唇を触れさせた。量は僅かなはずなのに、恋人の唇に付いていたそれは特別甘く感じる。呟くように感想を零すと、相手の様子を伺うため目線だけをそちらへ向けて)
422:
検索 [×]
2022-09-27 22:18:14
分かったよ、次から善処しよう。…なんだ、い…っ…、…そういうのは、反則だ…
(何かを食べさせる側も食べさせてもらう側も経験すれば自分でも気分が良いのが分かる。周りの視線が気になるだとか恥ずかしいというのはあまり感じない方ではあるが相棒が言うならそれに従うまでだ。やれやれとした態度を取りながらも行為自体を禁止しない辺り甘いというか本人もそれほど悪くないと思ってくれているようで余計調子が良くなるばかりだ。やってみたかった検証も終わり再び残った花見団子に意識が向いたせいか反応に遅れてしまった。気付いた時には頬に手を添えられていてその突然さに目を見開きながら相棒の方に視線を向ける。その眼に先程の戯れの時とは違う欲望が揺らいだのが見えれば硬直してしまってその表情に釘付けになる。キスされるかもしれないと身構えるが代わりに触れたのは親指の腹。安堵のような落胆のような感情が入り交じって何とか言葉を紡ぐか何かを拭うようになぞった親指が離れそこに相棒の唇が触れるとどくんと心臓が跳ねて全身に一気に血が駆け巡る。一つ一つの仕草が全て妖艶に見えてしまって目の前で見せ付けるような行為に思わず息を飲んだ。タチの悪過ぎる間接キスだ。外でされる訳ないのにあの夜のキスを連想してしまった自分への恥じらいが時間差で更に拍車をかけて、みるみる顔が赤くなってしまう。逃げるように視線を伏せると絞り出すように負け惜しみの言葉を吐きつつも沸き立った熱が落ち着くのを待って)
423:
探偵 [×]
2022-09-28 00:25:22
__花見団子食わなくていいのか?
(時間で言えばほんの僅かだった接触の時間、だがもっと触れていたいと思うには十分で、なんとか手を引っ込めた自分には賞賛を送りたい。肝心の相手はというと、顔を伏せていても分かるほどに顔を真っ赤にさせている。他人に見せられないほど紅潮した頬と耳、あの夜を思い出すようなそこを思わず触ってやりたくなるが、今度こそ歯止めが効かなくなりそうなので今は我慢しておいた。何やら言っているが痛くも痒くもない。反撃は大成功といったところか。嫌でも口角が上がって口をにやけさせてしまう。ふと相手の手元を見ればそこにはまだ自分の団子が残っていた。そろそろ返して貰わなければならないが、相棒はまだ顔を上げられる様子ではない、それならば手伝ってやろう、なんて心の中で屁理屈を並べつつ、本音は軽く追撃してやろうとまた体が動く。団子を持ったままだった手にこちらの手を優しく重ねるとゆっくりこちらに引っ張って、団子へ顔を近づけた。そのまま目の前で団子を口へ含んでしまう。手を掴んだまま軽く咀嚼し飲み込むと、満足したと言わんばかりに口を三日月の形にして手を離した。これで残るは限定品の花見団子のみ。相棒がまだ元に戻っていないことを知りつつ、わざとらしく団子を指さし楽しげな笑みを浮かべながら聞いてみて)
424:
検索 [×]
2022-09-28 08:31:15
…あ、……っ。…食べる
(未だ熱は落ち着く兆しはない。夏祭りで綿菓子を取ってあげた時にやけに動揺していた相棒の気持ちが今ならよく分かる。直接されるよりも色んな物を掻き立てられて心臓に悪い。人前でするならルール違反だろう、など頭の中では色々文句は浮かぶが言葉を紡げるかも怪しい。多少不自然だがこのまま顔を伏せて平常心が戻るまで時間を稼ごうとするが意地悪な相手はそれも許してくれなかった。団子を持っていた手に相棒のものが重ねられると思わず顔を上げてしまう。引っ張られるまま伸ばした先で最後の一つをまた見せつける様に食べられると情けない声が漏れた。手はそのままに、咀嚼をしてごくりと飲み込む喉の動きすら目が離せずに今の状態では熱を煽る要因だ。してやったりと弧を描く相棒の笑みはいつもなら好ましい物だが今はそう思う余裕もない。楽しげに注がれる視線にすらいっぱいいっぱいで、相棒のハットの前方のつばに手を伸ばすとぐいっと下へと引っ張って深く被せ、相手の視界を塞ぐ。多少髪は崩れてしまったかもしれないがハーフボイルドにはお似合いだ。視線を遮ると多少落ち着くようになり、相手の問いかけに小さく答えつつも花見団子手に取って先端に齧りつき)
425:
探偵 [×]
2022-09-28 11:22:23
な、…ったく勝手に引っ張るなよ。……花見団子、俺にもひとつくれよ。
(団子を食べる間相手の視線が自分に注がれ釘付けになっているのが分かる。動揺した瞳をみれば相手の胸中が今どうなっているか伺い知るのは容易い。相手に翻弄されるのは心拍数が上がったり状況を飲み込むのに必死だったりで忙しいことが多いが、逆の立場である翻弄する側はふつふつと欲望がせりあがってしまってそれはそれで制御するのが大変だ。今もペースを乱されているであろう相棒をもっと掻き乱して、自分の手で翻弄される様を眺めていたいと感情が膨れあがりそうだ。そのうちこの感情は劣情へと変わる予感もある。だが今は旅行の最序盤で真昼間だ、これくらいにしておかなければとお茶を飲んで感情ごと飲み下していたところで、ハットを無理やり目深に被らされてしまった。よっぽど今の自分を見られるのが恥ずかしいらしい。それだって相手が激しく動揺している証拠だろう。文句を言いつつも機嫌よく一度ハットを外して髪を整えまた被り直す。団子ももう残り少なくなってきた。早速相棒がひとつ目を口へと運んでいる。一度流れに乗るとそれを離したくないと思うのが人間の性分、団子を要求するがあえて手を差し出さず、串ごと手渡しするか、先程と動揺餌付けするか、その判断を相棒へ委ねてしまうと、澄ました顔で向こうの動向を伺い)
426:
検索 [×]
2022-09-28 12:35:10
きみのせいだろう。……、これでいいかい?翔太郎。
(いつもは情けない所を多く見せる癖にこういう時はやけに様になっている。普段のハーフボイルドさはどこに置いてきたんだと文句の一つも付けたくなる。だけどこうして思考やペースを乱される事もその姿を見せること自体は恥ずかしいという点を除けば構わないと思ってしまってるのだから自分もどうしようもない。ハットで相手の視界を塞ぎ一時の安息を得ると責任を押し付けながらも落ち着いて顔の熱を逃がそうとする。動揺で肝心の団子の味の違いはよく分からないが、一呼吸と食事という他の行為を挟んだことで大分マシになってきた。相棒がハットを被り直したのを横目に団子を食べることに集中して気を逸らしていたが、その当人から団子の要求を受けると動きを止める。半分ことして注文したのだからこの串も半分にするのが妥当だろう。だが今の流れからしてまた何かを企んでるのは明らかだ。それにどうするか選べとばかりに手を出さずにこちらの様子を伺っている。それがまた自分の負けず嫌いな所に火をつけた。幸い花見団子はみたらしや餡子と違って何もついてないシンプルな物だ。串からそのひとつを外して直接手で摘むとそのまま相棒の唇に押し付けるように運び、若干羞恥の色を残しながらも挑発するように笑って見せ)
427:
探偵 [×]
2022-09-28 14:40:45
……___ありがとよ。こっちも美味いな。
(何も言わず二択を持ちかけてみたが、相棒のとった行動はこちらの想定とは違う行動だった。どう転んでも今なら煽るようなことを言えそうなものだったが、残念ながら団子を押し付けられ口が塞がってしまう。こちらの用意した選択肢を選ばないというささやかな反抗らしい。一瞬眉を顰めるも、団子を差し出しながら挑発的な笑みを浮かべる相手をみれば、こちらにも火が着いてしまった。その挑発を受けて立つと言いたげに口の端が僅かに上がる。悪かったのはその火が対抗心だけでなく先程飲み下したはずの燻った熱にまで移ってしまったところだ。先程以上に、だが周囲に知られないように、もっと動揺させるにはどうするべきか。一拍の間で作戦を立てると、早速行動に移す。唇に押し付けられた団子、それを僅かに口を開いて自ら出迎えるように体を少し乗り出して口の中に取り込んでいく。そこで団子だけを口に含めばいいものを、体を乗り出した分口と指との距離は近づいて、団子を受け取る際に唇と指とが触れる。それだけでは足りなくて、ほんの僅か偶然の事故を装って指を舌先で擽った。直ぐに体を引っ込め何事も無かったと言いたげな涼しい顔をしつつ、団子を咀嚼しながら当たり障りない感想を言って)
428:
検索 [×]
2022-09-28 17:03:37
…ッ、ぁ!? …もう、限界だ。…あとはきみが食べていいから、ちょっとそっとしといてくれ…
(いつまでも相棒のペースに乗せられる訳には行かない。恐らく選ばせたかったであろう二択から外れた第三の選択肢を選んだことでその意思を示すことが出来ただろう。何も言わず不満げに眉を顰められた様子を仕返しが成功したと判断すると意表を突いた達成感に気を取られ、口端の変化に気づかず笑みを見せたまま食べるのを待つ。素直に口を開いて取り入れようとするのを大人しく見守っていたが必要以上に身を乗り出して全てを含んだ際に唇と指先が触れると目を丸くすると同時に嫌な予感がした。そしてこういう時の嫌な予感は大抵当たるものだ。慌てて手を引き抜こうとするがその前に指先にぬるりと温かい感触が走った。予期せぬ感覚にぴくりと肩が跳ねて言葉にならない声が出た。漸く落ち着きを始めていた熱がまた蠢き始めばまた顔が赤くなりばくばくと心臓がうるさい。引き下がった相棒は涼しい顔で団子を食べているが今の舌の動きは明らかに意図的だ。それも真昼間の店内には似つかわしくない類の物。それを意識した途端完全にキャパオーバーを迎えてしまいぽつりと敗北を呟くと両手で顔を覆って情報をシャットダウンする。触れた自分の顔は随分と熱くて多分耳まで赤くなっているだろう。この状態では暫くは何もできる気がしなくて団子の権利を譲る旨を小さな声で伝えると気持ちを落ち着かせることに努めることにして)
429:
探偵 [×]
2022-09-28 18:23:11
ハッハッハッ!悪い、やりすぎた。
(舌先が触れた瞬間に跳ねる体と漏れる声、普段理路整然とものを語る相棒からは出ることの無い鳴き声に近いもの。それは的確に耳から入ってこの体を煽り、ゾクゾクと痺れるのに近い感覚となった。団子を飲み込むのと同時になんとか沸き立つ粘性の高い感情を沈める。相棒の方はもう目も当てられない状況だ。顔の端から端まで真っ赤にして、文字通りオーバーヒートを起こしている。本音を言えば今顔を覆う両手を引き剥がしてあの真っ赤な顔を正面から見つめてやりたい衝動にも駆られているのだが、それはここでやるには度が過ぎている。それにあの両手に隠された顔を見ていいのは自分だけだ。ここ最近翻弄されっぱなしだった所から相手に敗北宣言をさせたことへの優越感に浸りつつ、しおしおと顔を覆う可愛げな姿をまじまじと見つめていた。一応謝罪はするもののあまり気持ちは伴っていない。相手の顔が元に戻るまでここから動けそうになさそうだ。ちょうど飲み終えて空になってたコップを手に取ると、給茶機で冷たい緑茶をいれてきて相手の傍に置いて再び席へつく。旅が始まってそうそうなかなかにいい気分だ。譲り受けた最後の団子は「それじゃ遠慮なく」と言いつつ串をとって口に放り込んでしまい)
430:
検索 [×]
2022-09-28 19:17:54
…あんまり思ってないだろう。……はぁ、散々な目にあった。
(完全な防御体勢を取り目を閉じれば今度こそ平穏が訪れる。ペースを乱されるのも悪くないと思ったが流石にこれは限界だ。熱や欲のままに身を任せるには外で誰かのいる所というのは環境が悪く、変に客観的に考えてしまって羞恥が勝る。素直に負けを認めるのは悔しいが、あれ以上のことをされて変な姿を見せる方が嫌だからこその戦略的撤退だと自分に言い聞かせる。一方の相棒はペースを握った上で好き勝手できて楽しかったらしいのが笑い声と声色だけでも伺える。謝罪の言葉も幾らか軽いもので負け惜しみにその事は指摘しておく。相棒が席を外す気配がすれば指の隙間からそれを確認する。本当に追撃する気がないのが分かれば漸く肩の力が抜けて徐々に熱を発散させていく。相棒が戻ってきた気配がすれば大分落ち着いてきたのもあって恐る恐る顔を覆っていた手を降ろして目を開く。だが、相手の顔を見ればまた意識してしまいそうで視線は伏せ気味に反らしたままだ。長い溜息と共に愚痴を零せば持ってきてくれた緑茶を一口飲む。気遣って冷たい緑茶にしてくれたお陰で一息ついて頭も大分冷めてきた。休憩目的のはずが精神的に疲れたような気もする。全ての団子を食べ終わりある程度元に戻ってくれば「そろそろ出るかい?」と問いかけて)
431:
探偵 [×]
2022-09-28 22:05:32
さぁ、どうだろうな?ちょっとは俺の気持ちも分かっただろ?
(図星をついた負け惜しみが飛んでくるがやはり痛くも痒くもない。軽く肩を竦めながら受け流すだけにしたが、顔には『その通り』と言わんばかりに笑みが浮かんでいる。周囲に人がいる状況で恥ずかしさに苛まれることを相棒は今回で身をもって体験しただろう。こちらが口酸っぱく人前で恋人らしいことをしすぎないようルールを敷いた意味も理解したに違いない。こちらの様子を伺うようにそっとこちらを覗く顔も、まだこちらをまともに見られなくて伏せがちになっていることも、こちらを意識して仕方がないという行動は小動物のような愛らしさがあってやはり構いたくなってしまう。この気持ちは後々に取っておこうと内心ほくそ笑みつつ、咀嚼していた団子を飲み込んだ。相棒は相棒で冷たい緑茶を飲んでようやく一息入れることが出来たようで、提案に頷いて店を出ることとした。団子が乗っていた皿は返却カウンターへと置き、再び表の道へと出る。さてこの後のことはまだ決めていなかったが、せっかくならばより温泉街らしいことをしたい。連続で軽食になってしまうが、「次温泉卵作りいかねぇか?甘いものの後にはちょうど良いだろ?」と提案してみる。相棒にとっては刺激が強めの甘いものだったろう、ここはひとつより観光っぽいことをして気持ちを切り替えた方が良さそうだ。頭の中に入れていた地図を思い出しつつ、温泉卵作りのスペースの方を指さして返事を待ち)
432:
検索 [×]
2022-09-28 22:52:58
…まあ理解はしたよ。_ 温泉卵作りか、アリだね。今回の旅のメインである温泉は是非見ておきたい
(調子が戻ったといえ相棒は相変わらず優位に立ったままで何を言っても手応えは無い。周囲に人がいる状況で近い距離感になることで羞恥に襲われる事へのどうしようもなくなる様は確かに理解したが、最後の相手の対応はその範疇かと言われると疑問は残る。あれは恋人らしい行為というかわざと動揺を誘っていたような…とまで考えたところで指先に触れた温かい感触を思い出しそうになり慌てて思考を放棄した。ひとまず曖昧に頷くだけして相手に続いて店を後にする。昼近くになったせいか来た時よりも表通りを通る人も多くなってきたようだ。そこで相手から次の行先の提案が出れば同意を示す。食事系が続くが温泉卵が作れる所となれば温泉が湧いているところだろう。軽くお腹も満たされたことだし、今回の旅の大きな意味を占めている温泉地という物をこの目で見てみたい。向かう先が決まればすっかり興味はそちらに移り、未知なる温泉への期待に笑みを浮かべる。早速相手の隣に並ぶと目的地である街の中心へ歩き始め)
433:
探偵 [×]
2022-09-29 01:55:15
__あれか。すげぇ硫黄の香りだな。
(相棒が隣へときて歩き始める。だが数歩歩いたところで直ぐに違和感に気が付いた。何かが足りない感覚。それが手を繋いでいないからだと気がつくのに数秒もかからなかった。先程まで相棒を散々翻弄して楽しんだ身、これ以上刺激するようなことは避けるべきかと悩む。だがせっかく風,都,から離れ、二人きりと同じだからと手を繋ぐことにしたのだ。二人きりの時間をより楽しむ為にも恋人らしくしていたい。軽く息を吐いて団子屋で見え隠れしていた欲望をもっと深い所へ沈めたあと、ゆっくりと相手の指に自分の指を引っ掛け手を手繰り寄せ、そのまま二人の手を繋いでおいた。目的地へ向かう為大通りを歩く途中にも左右には様々な店が構えられている。地元の野菜を使った漬物屋だとか、練り物屋だとか、観光地らしく菓子系のお土産を一手に取り扱っている店もある。所長様へのお土産はあそこあたりで選ぶのが良さそうだ。さらに進めば中心地が近づき段々観光客も多くなる。より一層硫黄の匂いが強くなってきたところで目的地が見えてきた。中心地にはこの温泉地の源泉が据えられているらしく、モクモクとそこらの岩の間から煙があがり、いくらか熱気も増していた。その周辺を取り囲むようにある店の店先には『たまごあります』の看板が掲げられていて、どうやらあれのようだと指さし)
434:
検索 [×]
2022-09-29 08:41:34
_ この辺が源泉の様だね。他の所よりも気温も高い。…なるほど、カゴに卵を入れて温泉の熱で調理するという訳か。1人1個で良いかい?
(次なる目的地に向け歩き始めると相棒の手が自分の物に触れる。そういえば手を繋いでいなかったことに気付くと同時に直前のこともあって少し身構えるが、そういう意図ではない事が分かればすぐに警戒を解き指同士を絡める。すっかり手を繋いで歩いてない方が違和感のある状態になってしまっているようだ。それが良い事なのか悪い事なのか分からないが今が幸せに満ちるのだからそれで良いだろう。手を繋いだまま大通りを歩く。観光地らしい新しい店から古くから営業しているであろう店まで様々な種類の店が立ち並ぶ。お土産屋もあるようだから明日ゆっくり立ち寄って所長への依頼をこなすのも良さそうだ。更に先に進み、大きく開けた中心部に出てくるとそこら中で白い蒸気があがってる様子が見えてくる。温泉独特の匂いも強くなり、空気も来た所よりも暖かく感じる。初めて見る光景に目をキラキラさせながらも相棒の指さした店に向かう。店先に掲げられた『温泉卵の作り方』という看板に目を通すとその方法を把握して納得するように呟く。このお店で卵を買い、カゴなどを貸してもらって近くの専用の施設で作るようだ。とりあえず体験をする為にも卵を買おうと相棒に個数を確認して)
435:
探偵 [×]
2022-09-29 10:08:13
あぁ。晩飯の為に腹は残しとかないとな。
(風.都.では大抵のことを知っている故相棒が目をキラキラさせるのを隣で眺めていることが多かったが、さすがにこの光景はこちらの人生でも初めてだ。立ち上る蒸気が肌を撫でるとじわりとそこが熱くなる。まさに非日常な光景にこちらも興味津々と目を輝かせていた。相棒に続き説明書きの看板を読むと、肯定の意を込め頷く。旅の醍醐味である軽食だが食べ過ぎるとメインを楽しめなくなってしまうのだ、個数は控えめにしておかなければ。二人の話を聞いていたのか傍に立っていた店員が手馴れた様子で一纏めにされた道具と生卵を用意してくれて、料金と交換でそれを受け取った。店員が手を指しながら説明してくれたところによると、すぐそこにあるカウンターで自分のモノだと分かるように卵の殻に文字やら絵やらを描いて、所定の位置に耐熱手袋をしながら鉄製のカゴに卵を入れて置いておけばいいらしい。出来上がったら付属の紙皿に出して食べれば良いようだ。説明をしてくれた店員に軽く礼を言うと、相棒の分の卵を差し出す。まずは卵に何かを書き込むところからだ。近場にある台には色とりどりのペンが並んでいて、何を書こうかと卵を見ながら考え始め)
436:
検索 [×]
2022-09-29 11:15:40
ありがとう。ここで自分のものだと分かるようにペンで印を付けるようだね。んー……、こんな感じで良いだろうか。それと、こっちも欠かせないね
(こういった光景は相棒にとっても始めての物のようで興味津々といった様子だ。普段は導いたり説明することが多い相棒の珍しい表情はこの場ならではの反応でこれを見るだけでも旅行に来た甲斐があったと思う。共に体験する未知の体験に心は踊るばかりだ。店員の話を隣で大人しく聞く。観光地なだけあって手馴れた様子で一式の道具が提供され、作り方についても丁寧に説明をされた。卵を受け取って礼を伝えると早速近くの台に移動する。これだけの観光客がいれば当然同じ体験をする人も多くどれが自分の物か分からなくなるだろう。それを卵の殻に自分で印を書いて判別するという発想は実に観光地らしい。単に見分けるだけなら名前を書けば解決だが、それだと面白くないだろう。卵を見ながら何を書き込むか悩む。自分だと分かるものと考えると髪にいつもつけているクリップが思い浮かんだ。恐らく被ることも無いだろうと判断すれば緑、紫、黒のペンを使って今身につけているクリップのイラストを簡単に描いて遠くから眺めてみる。これだけでも良かったが相棒と並べて入れるのならばもうひとつの姿も描き入れるべきだろう。再び緑のペンを手に取るとメインメモリの頭文字『C』をクリップの絵の反対側に書くと早速相手に見せて)
437:
探偵 [×]
2022-09-29 12:23:25
俺だって分かるものか……どうやら考えてる事は一緒だったみたいだな。
(相棒と共に台に近づきペンを目の前にすると、しばしの間悩む。先に何やら描き始めている相棒はどうやら名前を書いているわけではないらしい。せっかくの観光地でのイベント事だ、『普通』なんて面白くないだろう。しばらく考えた後、自分を表すものを描くべきと卵に黒と紫のペンを走らせた。自分が描き終える頃に相棒の方も完成したらしく、こちらに向けられた卵の方をみる。どうやら相棒は自分を表すものとしてクリップを選んでいた。なるほど相手らしいと軽く「おぉ」と感心するよう声が出た。いつからか髪に付け始めたクリップ、当然本来の使い方ではないのだが、今や見慣れてしまった代物だ。クリップをこう使う人間はいないだろうしまさに相手の象徴といったものだろう。そしてその反対側にはこれもまた相棒を象徴する記号、サイクロンを表す『C』が描かれている。思わず顔が綻んだ。出会って最初に使い、そしていつも二人で変身する時のメインメモリ。当然それはこちらの頭にもあった。相手に続き自分の卵を見せる。そこには相棒と同じように紫で描かれた切り札の『J』の文字、やはり自分を表す記号となればこれだろう。が、問題はそこではない。自分を象徴するものとして思い浮かんだもう一つの記号は『ハードボイルド』の文字だった。これさえ書けば自分の卵だと一目瞭然。そう考えたまではいいものの、黒いペンで書き込んだのはいつも事務所で書いている依頼の報告書と同じくローマ字の『Haadoboirudo』。それこそハードボイルドの欠片もない文字列だ。本人は至って真剣に書いたようで、二人とも良い出来だと一人頷いており)
438:
検索 [×]
2022-09-29 14:49:08
ほんとだ、二人で居るなら外せない要素だからね。 はーどぼいるど…ははっ、ほんと翔太郎らしい。
(髪が邪魔な時に手頃な所にあった事務用のクリップで留めたのが始まりだったような気もするが今では専用の置き場を作るほどこのスタイルが定着した。今では自分のアイデンティティの1つとも言えるだろう。それを自分らしいと感心した声が相棒からあがると何だか嬉しくもある。相棒の方の卵に目線を向ければ同じく最初に手に取り変身する時に使用する『J』の文字。何も言わずとも自分を表す方法としてお互いの対応するメモリをチョイスしたことが嬉しくて口元が綻ぶ。すっかり染み付いた二人の共通認識だ。そしてもうひとつ何やら文字が書いてあるようで見たままを読み上げる。それがいつも相棒が自称する『ハードボイルド』を指していると分かれば真剣な相棒には悪いが変なツボにハマってしまって抑えきれない笑い声をあげる。そもそもハードボイルドならこんな風にわざわざ卵に書かないだろうとか何故英単語じゃなく報告書と同じくローマ字なんだとかツッコミどころは沢山あるが、そういうのも含めて何とも相棒らしい仕上がりで未だ笑い続けながらも褒めておいた。自分の卵を相手の卵の横に並べれば日常と変身後、2つの顔を象徴するような二人らしい卵の完成だ。他の人には分からないかもしれないが2人には一目瞭然だろう。無事に目印を作ることが出来れば「早速作りに行こう」と上機嫌に呼びかけ源泉近くの施設に向かい)
439:
探偵 [×]
2022-09-29 17:53:05
あぁダブルっていやこの組み合わせ……な、お前笑いすぎだろ!間違ってねぇよな……
(何も打ち合わせずとも描かれた『C』と『J』の文字、変身しなくとも以心伝心を証明する二つの卵が並ぶと、やはり相手は唯一無二の相棒なのだと改めて胸が満たされる思いだ。と、感慨に浸っていたのに、こちらの卵を見た相棒は声を上げて笑い出す。しかもいつものからかったり憎まれ口を叩く時とは違い、かなり長い笑い声だ。しばらく眺めても止まらない笑い声に思わず声を出してツッコんだ。『ハードボイルド』と書いた時点である程度皮肉が飛んでくるかもしれないと身構えていたが、相棒の反応はそれ以上で、なぜ笑われているのか分からず困惑の顔が浮かぶ。綴りは間違っていないはずと卵の文字列をもう一度確認するが、残念ながら問題点はそこではない。移動を始めた相棒に続き歩み始めたが、いまいち納得が行かない顔を浮かべていた。少し移動したところに『ゆで卵ココ』と簡素に書かれた看板と、特別蒸気が吹き上がる岩場があって、岩の所々に穴が空いている。どうやらここに卵を漬け込めばいいようだ。源泉に近いのかここも硫黄と熱気に溢れていて、居るだけで汗をかいてしまいそうだ。手渡されていた耐熱の手袋を装着すると、鉄製のカゴに二人それぞれを示す記号が入った卵を入れ、体を屈ながらカゴを慎重に穴に溜まった熱湯の中へと漬け込んでいく。傍にあった鉤爪にカゴの持ち手を引っ掛ければ完了だ。体勢を元に戻すと熱湯に顔を近づけたせいか薄ら汗をかいていて、「あとは茹で上がるのを待つだけだな」と言いつつ手で顔をパタパタと扇いでいて)
440:
検索 [×]
2022-09-29 19:10:52
すまない、ぼくの相棒は随分と面白い者だったと再確認していた。_ ああ、確か20分から30分ほど放置と言っていたね。その間どうしようか、どうせならぼくたちも茹でられてみるかい?
(卵の一面の多くを占める英字、それがまさかローマ字でハードボイルドと書かれていた破壊力は相当な物だ。団子屋での優位な様子とのギャップも相まって変なツボに入ってしまった。一種の**かとも思ったが、困惑して今一度文字列を確認する様子から本当に素でこれを書いたことが分かり更に笑いそうになるのを必死に堪える。世界中のどこを探しても同じようなことを書く人はいないだろう。つくづく興味を引いて止まない相棒だ。気持ちのあまり籠らない謝罪を挟みながらも笑いを収めようと出てきた涙を拭い今一度褒め言葉を伝えておいた。相棒は納得いかない顔をしていたが岩場に移るとそちらの作業に2人とも意識が向かう。岩の割れ目から硫黄の匂いと熱気が溢れ温泉地にいるのだと実感出来た。そのまま触れたら火傷しそうな蒸気の出ている穴に相棒がカゴを設置していく様を興味深そうに見つめていた。無事にセットを完了したのを見届ければ相手の言葉に頷いて出来上がるまでの時間の潰し方について問いかける。このまま眺めているには暑くて汗をかいてしまうだろうし、この辺りを探索するのが妥当だろうか。そう思い辺りを見渡してみると少し先に小屋と『足湯』と書かれた看板を見つける。どうやら一般開放されているようで観光客らしき人達が何人も利用しているようだ。せっかくならば自分達も足をお湯に浸けながら待つのもアリだろう。ジョーク混じりに小屋を指差しながら提案してみて)
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