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相乗りで何処までも 【 〆 】/9963


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自分のトピックを作る
9944: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-18 21:14:06


……っ、……ぐ……ガ……ッ!よこせッ!!
(依頼人を傷つけられた怒りと早くこの場から脱出しなければという思考の合間に血が欲しいという欲求が割り込んできて体を支配しようとする。そんな状態で仮面の男達の質問にまともに答えられるはずもなく歯を食いしばっていれば男はこちらに向けていたナイフを依頼人の首元に突きつけた。直後地下全体に地響きのようなものが鳴り響く、尋常ではない音に男は『なんだっ?!』と動揺して狭い部屋を見回した。その瞬間に、ナイフの切っ先が依頼人の首を僅かに掠めた。途端に広がる血の匂いに目をまるまると開く、焦点があっているのか分からない瞳は依頼人の首へ吸い寄せられて赤い一筋が見えた時には理性が飛んだ。叫ぶと同時に縛り付けられていた椅子ごと破壊して立ち上がり拘束を解く、男が驚愕する間に人のスピードを越えて依頼人の肩を捕らえると口を大きく開けた。しかしその瞬間に、今手を添えている体がいつもとは違う人物であると、フィリップではないことに気がつく。おかげで喉を食い破る勢いは衰えて牙を立てて噛み付くに留まった。依頼人は悲鳴を上げて気絶してしまう、溢れ出た血を吸い上げたが直後顔を歪めた。吐きそうになるくらいの腐卵臭に嗚咽しそうになるほどの舌触りの悪さ、極めつけに雑味を詰め込んだような味に思わずむせ込み血を吐き出す。口を乱暴に拭うと「ンだよこれ」と悪態をつき余りの不味さに怒りさえ湧いてきた。今すぐに血が、この渇きを満たす血が、最高に美味い血が、必要なのに。渇きと怒りで頭がどうにかなりそうだ、「フィリップのが」と口にするがここに相手はいない。こちらの隙をついたつもりか男が襲いかかってくるが軽く腕を振っただけで吹っ飛んでいってしまう。腰を抜かしたもう一人の男のナイフを奪って腕を無理やり掴んでナイフで切りつける、そこから出た血を口にしてみるが「くそッ!不味すぎんだよ!」と八つ当たりを言い放って拳を浴びせ意識を奪った。今すぐに血が必要だ、朦朧としながら扉を蹴り飛ばして破壊すると「血が」とうわ言のように呟き、こちらに向かってきた男を殴りつけて意識を奪う。また歩き出して「フィリップ」と無意識に口にするが渇きが癒されることはなく、またこちらを捕らえようとしてきた男の腕を捻って噛み付いてみるが食えたものではなくて「なんでどいつもこいつも不味いんだよ!!」と怒鳴り散らして男を壁に叩き付けた。相手が同じタイミングで侵入し騒動になっているのを知らないまま「フィリップ、」とまた無意識のうちに呟く。意識した行為ではなかったが相手の名前を呟くと僅かに本能を押さえつけられて襲いかかる男をギリギリ殺さずに済んでいた。適当な人間の血を口にしては不味くてえずきながら吐き出すのを繰り返して口が真っ赤に染まった頃、傷口が癒えぬまま動いたせいか渇きは限界を超えて意識さえ混濁してくる。騒動を聞きつけたのかあの時のガタイがいい男がやって来て怒りのままこちらへと襲いかかってくるが制御の効かない体は男を簡単に地面へと捻り倒した。男の額から血が流れる、ドブのような匂いなのに血が欲しくて堪らない。「フィリップ…!」とまた無意識に呟くが本能は限界を迎えてナイフを振りかざせば「もうお前でいい!俺はっ!血がッ!血がッあ゛ああああッ!!」と半狂乱のままナイフを振り下ろして)


9945: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-19 01:06:03

…ねぇ、翔太郎何処?…っ、この匂い……、っ、しょう、たろう?
(急がなくてはという焦りとこんなところに相手が居る不快感と立ち塞がってくる怒りで感情は入り乱れているのに妙に思考は冷静で人外の力で男たちを倒していく。辺りに血が漂って暫く血を吸えてない体は渇きを訴えるがもう他所で吸血をするつもりはなくて足でその体を端に避けた。ある程度片づけたところでまだ息のあるリーダーっぽい人物のもとにしゃがみこんで低い声で居場所を尋ねるとどこか怯えたように奥の扉を指さす。衣類を整えてからその扉に向かい、地下への階段を下りていけば更に濃くなった血の匂いと悲鳴にも似た叫び声が聞こえてきて嫌な予感に足を急ぐ。進んでいけば血を流しながら地面に倒れうめき声をあげている仮面の男の姿があって目を見開く、まるで怪物に襲われたような姿に事務所を出る前の必死に血を欲しがる相手の姿が重なって背筋が冷える。急いでその通路を進んでいけば叫び声と大きな物音の発生源に近づいていき、施錠された扉を足で思いっきり蹴り飛ばして穴をあければそこに人間に襲いこの状況を生み出した怪物がいて目を見開く。見知った顔に服、そして匂いも全部見知ったものなのに凄惨すぎる現場に目の前の人物が一瞬相手だと理解出来なかった。瞳を揺らし伺うように名前を口にしていたが相手がきらり光るもの、刃物を持って狂乱しながら振り下ろそうとしていればとっさに体が動いて全ての力をもってして相手の元に駆け寄る。人間はどうなっていいが相手の手は汚したくない、ただその一心で人間と相手の相手に身を滑り込ませると「翔太郎!!」と叫んだ。だが勢いを持った腕の動きは簡単に止まらず振り下ろされた刃物がこちらの肩に命中して深く突き刺さる。うめき声と悲鳴に似た声が喉から絞り出されて途端血があふれ出すが相手のことを止めたくてふらついた体を踏み出して相手のそばに寄ればまた「っ翔太郎」と名前を呼びながら制止させるように相手に抱き着いて)


9946: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-19 07:45:20


…っ!!……え、…フィリップ?……あ、あぁああっ!
(血が、血が、今すぐこの喉を渇きを満たす血が、失った分を癒す甘美の味が必要だ。目の前にある血はドブの匂いしかしないがもう背に腹はかえられない、不快な血への怒りと吸血衝動が綯い交ぜになって体が突き動かされるままにナイフを振り下ろした。手から刃物が肉を引き裂く感触が伝わる、しかし直後芳醇で甘美な香りを嗅ぎ取れば動きを止めた。渇望した美味い血の香りがして飲みもしていないのに酔ったように頭を揺さぶるが直後体を抱き締められて愛しい声が聞こえてくれば間の抜けた声が出た。柔らかな感触とここに居ても良いと思える安心感、何よりもずっと離れたくないと思う優しい匂い、あれだけ体を支配していた本能が抜け落ちて確かめるようにその名前を呼ぶ。傍にある体を掴めば漸く相手がいるのだと気が付いた。しかし同時に今ナイフを突き立てた体が、溢れ出る血が、相手のものであると認識すれば体がぐちゃぐちゃに引き裂かれた気がして悲痛な叫び声をあげる。今自分がナイフを突き立てたのは、傷つけたのは、何よりも大切な恋人だったのだから。こちらを抱き締める体はいつもより力無くこちらからも腕を回すと「フィリップ!!」と叫ぶ、あれだけ血を欲していたのに香り立つ相手の血の誘惑よりも相手への気持ちが遥かに上回っていた。深く突き刺さったナイフは血を絶えず溢れ出させて今も赤が相手の服に広がっていっている、頑丈だと思っていた相手がこれほど弱っているのは見た事かなくて肝が冷えて焦りと自分が相手を傷つけたのだという絶望とで息が出来なかった。加減も分からず自分の服を引きちぎると肌を露出させる、そこには銃弾が貫通した跡があって未だに完治せず血が滲んでいる。相手を強く抱き寄せて傷口へ近づけると「フィリップ!早く飲め!俺のせいで…お前が死んじまう!早くッ!!」となんとか相手を回復させようとして)


9947: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-19 12:50:02

翔太郎、…大丈夫、これくらいじゃ死んだりはしないよ。…ん、
(なんとかすべての力を使い人間と相手の間に割り込むと振り下ろされたナイフを自分の体で受け止める。ふらりとしながらその身体を抱きしめて名前を呼ぶと意識が戻ったかのように身体の動きが止まって目を合わせた。こちらの存在を認識した途端悲痛な叫び声をあげて先ほどとは違う乱れ方をすると腕に力を込めてもう一度名前を呼び何とか落ち着かせようと試みる。刺された箇所はじくじくと痛み絶えず血を溢れさせていてくっついている二人の服を赤く染めていく、パニックになっている相手の背中を擦って落ち着かせていると力いっぱいに引き寄せられ胸元に顔が近づく。そこにはさっきまで無かった貫通した穴があって何があったかを想像すれば顔を顰めた。冷静な頭で体の方は大丈夫だと告げるも目の前の傷から溢れる血の匂いが、そして痛々しく残った傷に目が奪われると本能のまま口を近づける。傷口に唇を当て軽く吸い付くとこんな状況でも甘美で力が満ち溢れるような特別な味が口に広がって至福の息が零れる。全身が喜び指先まで広がっていくような感覚を覚えながら血を啜れば肩口の傷は少し癒えて流れる血の勢いも収まっていく。完全に治りきらない内に離れてその傷に舌を這わせて穴や傷を塞ぐ。周囲の血も舐め取って綺麗にすると再度相手と目を合わせて「苦しい目に合わせてすまない、飲んでいいよ」とまだ血の流れ出している肩の方に顔を抱き寄せて)


9948: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-19 18:22:04


フィリップ……、……俺……すまねぇ…俺のせいで…俺が、お前を…ごめん……俺が、しくじったから……ごめん…俺が、お前を…傷つけた……こんなに、させた…本当にすまねぇ…俺のせいだ…
(目の前で溢れる相手の血とふらつく体を前に相手が死んでしまうかもしれないと焦燥に駆られて必死で自分の血を与えようとする。相手が**ば自分も同じ運命であるだなんて、そんな話は頭から外れてただ相手を生かすために必死だった。背中を擦られ大丈夫だと言われるも自分が相手を殺してしまうかもしれないという絶望は拭えなくて傷口から吸血する相手をジッと見つめていた。安堵するような吐息が肌を掠めればそこで初めて相手の無事が見えて息をつく。しかし相手はまだ傷が癒えきっていないのに口を離して困惑するように名前を呼ぶ、傷口の周りまで綺麗にされて目が合えば謝罪と共に吸血が許されて目を見開くと瞳を揺らした。そのまま傷口の方に抱き寄せられたがそこで固まってしまう。傷口からは何者にも変え難い甘美な香りが漂ってくる、他の人間の耐え難い匂いとは違う本能を掻き立てるような美味そうな匂い。しかしその傷口は何よりも大切な存在を傷つけた痕で相手にナイフを突き立てた何よりの証拠だった。少しずつ呼吸が浅く早くなっていく、これ以上その傷口を見ていられなくて自らの手のひらに唾液を塗りつけ傷口に塗り込みそこを塞いだ。そのまま相手を抱き締めるが上手く力が入らない、血への渇望と喉の痛みが限界を超えて意識が朦朧としてくる。その状態では言わなければならない謝罪も覚束無くて途切れ途切れに言葉を紡ぐ、少しずつ体の力も失われて凭れかかるようになりながら「もう、フィリップを傷つけたくない…俺また、見境なくなるかもしんねぇ」と弱々しく口にしながら肩に顔を埋めていて)


9949: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-19 19:26:01

…翔太郎、大丈夫だよ。吸血鬼の体が頑丈なのは君がよくわかっているだろう? それに僕たちにとって吸血は傷つけることじゃなくてお互いを確かめ合う行為だ。
(あふれ出る血を貰うと幾らか傷や痛みもマシになって傷口を閉じてから顔をあげると相手から名前を呼ばれた。相手の方にも吸血を許して傷口に抱き寄せるがその途中で固まってしまって腕の中の相手の呼吸が浅く早いものになっていく。血を吸おうとしないことに目を瞬かせるも聞こえてくる自責と謝罪の言葉に相手の抱いている感情を察して胸が痛くなった。トラウマに近い形になって怯えながらも力なく抱きしめてくる相手の背中にまた手を添えると優しくそこを撫でながら名前を呼び、大丈夫だと何度も声をかける。相手にとって自分を傷つけたことが大罪のような受け取り方をされているがこれくらいの損傷はなんてこない。それよりも相手が無事だったことが何倍にも価値があるのだから。慰めるように相手の体と頭を抱いて落ち着かせるように言葉をかけていく。肩に埋められた頭を優しくなでて自分たちの間の吸血は加害行為ではないとすり寄って自らの存在を伝えながら言葉を掛けていく。弱弱しい体をもう一度強く抱きしめると「何かあったら僕が絶対に止めるしまだ未熟な君に殺されたりはしない、だから心配しなくていい」と不安を取り除く言葉を掛けて)


9950: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-19 20:27:21


…、…フィリップ……お前が傍にいてくれたら、ちゃんと制御できるよな……ありがとう…
(どうしようもなく喉は渇いているのにまた衝動のままに動いてしまうのか怖い、相手に傷を付けることなんてしたくない。それなのに相手を抱き締める腕は解くことが出来ず離れたくない。身勝手な行動をする自分自身にも嫌気が差していた。思考力も薄れどうしようもなくなっていれば相手の手のひらが背中に添えられる、体温は低いはずなのにそれは何よりも暖かくて心地良い。名前を呼ばれて落ち着かせるように背中を撫でられれば朦朧として早くなり過ぎた呼吸が撫でるスピードに合わせてゆっくりになっていく、頭にも手が添えられ撫でられれば引き裂かれた思考もまた貼り合わされていった。そして自分達における吸血の意味を伝えられこちらに擦り寄る相手の存在を感じれば緊張が解けるように吐息を漏らす、眷属になってから何度も互いに血を交換してきたがそのどれをとっても幸福な時間だった。相手の匂いを、体温を、味を感じて溶け合うような至福の時間。こちらに回された腕にまた力が籠って強くその存在を感じる、何処よりも安心できる場所がここなのだと思い出せてくれる。そして数日前に交わした会話を思い出してこちらからも軽く擦り寄った。大切な恋人に手荒な真似はしない。ゆっくり顔をあげ相手と目線を交わす、顔色は悪いが焦点の結んだ瞳で見つめれば礼を伝えた。そして再び肩に顔を埋めるとなるべく痛みがないようにゆっくり牙を肌へと沈み込ませる、プツリと皮膚を破った瞬間に何物にも変え難い甘美な味が口の中に広がって酩酊するように思考が揺れ思わず息を吐いた。次々に溢れ出る血を啜れば渇ききった土に水が注がれるように体の隅々まで満たされていく、相手を抱き締める腕にも少しずつ力が戻っていった。渇ききっていた体に相手の血はあまりに美味すぎで思わず高い音を立てながら血を吸い上げてしまう、その音に自分で気づいて思わず口を離してしまった。相手も万全ではないのだから吸血しすぎるのも良くない、それならばと先程の刺し傷に顔を寄せる。相手にしてもらったのと同じように傷口周辺についてしまった血に舌を這わせるとそこに付着している血を丁寧に舐め取っていって)


9951: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-20 11:21:41

…ああ、だから安心してくれ。…ん、……もういいのかい?
(怖がっている相手を優しく撫でていくと段々と呼吸も落ち着いてきて低い体温を共有しながら声をかける。今からする行為は大切な人の血を奪うような加害行為ではなくお互いの味や体温、存在などを共有してともにいるための行為なのだと告げていると相手からも落ち着いたような声で擦り寄ってきてその頭をまた撫でる。相手の顔が上がって目があえば顔色の悪さにまた胸を痛んでしまうが軽く微笑んで見せて受け入れる意思を示す。再び相手が肩に顔が埋められて牙が皮膚に沈み突き破られると相手に抱き着く腕に力が籠る。相当飢餓状態だったのか吐いた息が肌を掠めて力を込められながら吸い付く姿を見れば漸く肩の荷が下りたような気がして背中や頭を撫で続けながらその様子を見守る。段々と相手が回復して体にも力が戻っていくのを感じると自然と口元も緩んだ、だが高い音を立てながら血を吸い上げられたと思ったら急に相手が離れて行って顔を覗き込みながら様子を伺う。相手の口元は肩の傷に向かい、その周囲の血を丁寧に舐められ始めるとくすぐったさと健気さに小さく笑い声を零すと「翔太郎」と名前を読みながらまた撫でていた。そうして漸く取り戻した穏やかな幸せに浸っていたが廊下の奥から騒がしい人間の声と足音が聞こえてぴくっと耳を反応させる。この被害を受けて仲間でも呼んだのだろうか、この状況を邪魔されることに分かりやすく表情に不機嫌オーラを浮かべて睨むようにそちらを向けるもはやく二人の場所に帰りたいという想いも強まると「何だか騒がしくなってきたし早く帰ろうか」と軽い調子で声を掛けながら相手の膝裏に手を通して軽々しく横抱きにして持ち上げながら相手の顔を見て)

9952: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-20 12:29:23


…お前が倒れたら困るだろ…フィリップ……のあっ?!……そうだな、俺も早くお前と一緒に帰りたい
(牙が肌を食い破った瞬間相手の体は強ばってまた傷つけてしまったと思考が過ぎるが優しく撫でられたままであれば余計な考えは溶けさっていく。そのまま撫でられ続ければ全てが受け入れられている気がして血を飲むだけでは満たされない幸福が体の隅々まで広がっていく、相手の血は今までで飲んだどれよりも美味くて夢中で相手のものを体内に取り込み続けた。しかし吸血しすぎても負担がかかるだろうと口を離せば伺うように顔を覗き込まれる、あの時の約束通り大切な恋人に手荒な真似はしない。体に付着した血を丁寧に舐め取っていればこちらを呼ぶ相手の声が鼓膜に響いて血の甘さと混じりあって脳を痺れさせる、撫でられる幸せも相まってふわりとまた心が軽くなってその分幸せが満ちれば応えるように名前を呼んでいた。しかし不意に廊下の奥が騒がしくなってここが敵地の真っ只中であるのを思い出す、早く脱出しなければと緊張が走るが反して相手は軽い調子でいて、声を掛けられ返事をする前に体が宙に浮けば思わず変な声が出た。まだここは危険な場所でこれからあの仮面の男達が来ることを考えれば、いつもならば文句を言って自ら相手の腕を抜け出すだろう。しかし今はここから離れたくない。何度も大丈夫だと言われて撫でられて二人だけに許される吸血という行為で相手の存在を確かめた今、相手のに居たいと、相手の腕の中でこのまま甘えていたいと願ってしまった。せめて男達に顔を見られないようにと帽子を目深に被りながら傍にある胸板に擦り寄る、少しだけ帽子を上げてチラリと相手を見上げると「任せていいか?」と伺うように問いかけて)


9953: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-20 15:53:30

ああ、もちろん。君はここでゆっくりと休んでくれたまえ
(あれだけ苦しんでいた相手の顔に穏やかな笑みが浮かんで漸く全てを取り戻したと安堵と幸せに浸っていたが廊下の奥が騒がしくなればそちらに意識を向けざるを得ない。早く脱出した方が良さそうな状況に軽々しく相手を抱き上げると変な声があがった。普段ならば何かと抵抗や文句をつけてきそうな場面だが相手は腕の中に納まったままだ。そしてハットを深くかぶりながらもこちらに擦り寄り賛同の返事が聞こえてくれば機嫌は一気に良くなる。帽子の間から目が覗いて窺うように聞こえれると口端は緩んで弾む声で返事をした、そのまま帽子越しに軽くキスを落とすと相手を持ち上げたまま歩き出す。廊下の奥から仮面の男達が襲ってくると相手に当たらないように躱して浮きながら蹴りを飛ばす。そのまま階段を飛ばして最短距離で地上に出ると建物の柱を蹴りだけでへこませ今にも崩壊しそうな状態にしてから倉庫を後にした。外に出れば夜明けが近いのか東の空が白みはじめていた、日が上がってしまえば吸血鬼は動けなくなってしまう。相手の体をしっかり抱き直すと「一気に飛ばすから掴まっていてくれ」と告げてから一気に加速して風の街の事務所へと向かって)

9954: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-20 17:44:52


…ありがとな、フィリップ……っ、おぅ。頼んだ
(相手の腕の中に収まっている場合ではないのは分かっているが今はここをどうしても離れたくない。ここには正気を失うほどの渇きも大切な人を傷つけてしまう絶望もない、ただ愛しい人の存在と幸せがあるだけだ。この場を任せることにすれば上機嫌な返事が聞こえてきてこちらも口角をあげる、帽子越しに口付けを受ければさらに口元は緩まるが同時にもっと甘くて暖かいものが欲しくなって物足りなさを感じればせめてもと額を胸板へと押し付けていた。そうしているうちに男達がこちらへと迫ってきて相手が動きやすいよう首に両腕を回してさらに密着した体勢になる、敵からの攻撃は面白いくらい当たらなくて宙に浮かびながら蹴りでノックアウトしていく姿は優雅でさえあった。思わず飛べるのはずるいと言いかけるが反省がないと怒られそうなので黙っておくことにする。宙へ浮かぶ心地に揺られたまま地下から出れば相手は柱を蹴り飛ばし倉庫を半壊状態にして思わず目を見開く。これでここの組織はもう派手に動くことは出来ないだろう、あとでジンさんに連絡しておかなければ。外へと出ると日が登りかけていて思わず抱き着く腕に力が入って表情が強ばる、しかししっかり抱えるように腕の位置が変わるとその頼もしさに再び口元が緩んでさらに腕に力を込めた。そのまま白む夜空を一気に駆け抜けていく、太陽は自分達にとって天敵ではあるが朝の空気は良く澄んでいてそれを飛びながら感じることなんてない。ゆっくりと呼吸すると「こんな風、感じたことねえ…」と思わず呟いて)


9955: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-20 21:07:57

こんな時間に外に出て空を飛ぶ機会なんて滅多にないから確かに新鮮だ。…そろそろ着きそうだ
(彼らの根城を後にしてしまえばもうあとは帰るだけだ。相手を抱いたままバランスを崩さない程度の加速で空を駆け抜けていく。腕の中で相手が安心して身を預けてくれて風を感じている姿を見ればまた口元に笑みが浮かぶ。普段ならば太陽に当たらないように夜明けのかなり前から事務所に戻ることを促されるからこんな時間に外にいることはない。そろそろこうやって空を飛ぶのも朝になってしまえばかなり目立ってしまう。くすくすと笑いながら更に羽を動かして加速して帰路を急いだ。そうしていれば見覚えのある区画が見えてきて速度を落としながら下降していく、そして事務所の屋上にたどり着くとそっと地面に着地して相手もゆっくりと腕から降ろす。ふらつかないように支えながら相手と目を合わせると「…おかえり、翔太郎」と声をかけて)


9956: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-20 22:22:19


良い朝だな。……ただいま、フィリップ。…とりあえず中入るか
(相手の腕の中で澄んだ風を受けて事務所へと帰っていく、もうすぐ朝日に耐えられなくなりそうだがそれでも誰もいない風.都の空を二人きりで移動するのは特別な時間にも思えた。やがてさらにスピードがあがってあっという間に事務所の屋上へと帰ってくる、腕の中からそっと降ろされてふらつかないよう支えられ随分な好待遇だ。それを数時間前は過保護だと切り捨てていたが今は大切にされているのだと素直に受け止めることが出来る。相手から出迎えの言葉を掛けられれば無事に二人の場所へ帰ってこれたのだと、そして相手の傍に居ていいのだと、また思えて小さく笑みを浮かべながらこちらも挨拶を返した。喧騒が落ち着いていろいろと言わなければならないことはあるがもうすぐ太陽が登ってくる、ひとまずはそれを避けようと手を取るとしっかりと繋いで事務所へと戻っていった。カーテンを締め切り陽の入らない事務所へやってくれば帽子を傍らに置きそっと手を離して相手の正面に立つ、そして深く頭を下げると「すまなかった」と改めて謝罪した。今回の事態を招いたのは間違いなく自分だ、舞い上がって見誤って相手を心身共に傷つけた。「俺が無茶して怪我を軽んじてた事もちゃんと警告してくれてたのに、意地張って聞かなくてすまねぇ。お前の血を飲んだら何とかなるって甘えてたんだ。それでお前に嘘も着いたし、傷つけちまって…俺が未熟だった」と反省を口にして)


9957: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-21 11:31:49

そうだね。…、本当にどれだけ心配したと思っているんだい。幾ら眷属になろうとも人の性質、君のハーフボイルドな所までは変わりやしない
(屋上に降り立って相手を下ろし、出迎えの言葉をかけるとその顔に笑みが浮かんで呼応する帰宅の挨拶がされる。漸く元に戻すことが出来たと表情を緩めていれば夜明けが近いと手を取られてしっかり繋がれた手をこちらからも握り返して事務所の中に入った。遮光カーテンで太陽の光を遮って安全な空間にすると相手が帽子を外して傍らに置いてから正面に立って目を僅かに開く。そして頭を下げて謝罪されると突然のことに固まってしまった。なんてことのない人間相手ならばそもそも心配しない、したとしても強く拒否された時点で去っていただろう。相手だからこそ気になって心配してこちらのいう事を聞かない態度に腹を立てて、心乱されて傷ついたのは間違いない。そしてそれはこれからずっと一緒にいるなら伝えるべき感情だと思えば数秒沈黙した後、溜息交じりに相手の言葉を肯定する。体が変わろうとも魂までは変わらない。相手の良い部分も悪い部分もそのままで今回はその未熟な所が吸血鬼の体と悪い様に噛み合ってしまった結果だろう。一歩近づいて相手の肩にぽんと手を置き、顔を上げさせながらその頬に手を添えるように移す。普段言われているワードを使いながら相手を見つめ「でも今の君には僕が居るだろう?」と自らの存在を伝えて)

9958: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-21 12:35:34


ぐ、…今回のは言い返せねぇ……、…え?…あ……そうか、お前…あの時……一緒に行ってくれようとしたのに、俺が断ったのか
(無事に帰って来ることは出来たがこのままではいつも通りに戻ることは出来ない、自分の弱さに、何より傷つけた相手にきちんと向き合わなければこの先悠久の時を一緒に居る資格は無いだろう。頭を下げて謝罪すれば呆れ混じりの返事がされて息を詰まらせる、いつもならば即座に否定する半熟という言葉も今回は言い返す資格はひとつもないだろう。立て続けの依頼に舞い上がり、ひとりで出来ると実力を見誤って、相手を危険に晒しまでしたのだから。振り返ってみればハードボイルドな男の片隅にも置けない。相手の言葉によってさらに自分の未熟さを痛感させられ益々顔が下がりそうになるが、その前に肩に手を置かれて体が元の位置に戻って頬に手を添えられ目線を交わすと瞬きをする。そして告げられた言葉にまた目を瞬かせながら間の抜けた声が出た。直後に数日前のやり取りを思い出して声が溢れる。今までは依頼があると突然ついて行くと言い出すことが多くて、それは相手の気紛れだったのだろうが、数日前のそれは一緒に行かないのかの確認だった。即ちそれはこちらを案じて言ってくれた問いかけだったのだろう。ただ好奇心のままについてくるのではなく、一緒に依頼にかかってくれるという相手の申し出だった。あの時の言葉を漸く理解すると今度は伺うように瞳を向ける、頬に添えられた手の暖かさを感じながら一歩近づいて相手の腰に腕を緩く回せば「フィリップ…これからも今回みたいに俺一人じゃ出来ねぇ依頼がきっと出てくる。その時には、俺と一緒に解決してくれねぇか?この街の探偵として」と静かな声で問いかけて)


9959: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-21 15:08:39

…良いよ。君のやりたいことを否定するつもりもないし生涯を共にするなら一緒に探偵をするというのも楽しそうだ。僕達二人ならばきっと何でも出来るだろう
(普段なら即座に否定されるワードも今回は思う所があるようで言葉を詰まらせている。だが相手にずっと反省して欲しい訳ではなく自分の思いを伝えるために頬に手を添え目を合わせながらこちらの想いを伝えた。何を言われたのか分からないように目が瞬いて間の抜けた声が聞こえてきたがすぐに数日前のやり取りに思い至ったようで整理するように呟いている。そして伺うような目がこちらを向いて軽く抱きしめられながら共にあることを持ち掛けられると少しの間見つめてから軽く笑みが浮かべて承諾の返事をした。元より相手のやりたいことを取り上げる気が無い、単にそこに自分が居ないのが不満だっただけで相手とならば探偵という仕事も面白そうだ。これからまた長い間生きるのを考えれば良い生きがいになるかもしれない。するりと頬を撫でて二人ならば出来ると自信たっぷりの表情で告げる。それからぎゅっと抱きしめると「これでもう探偵じゃないくせに、とは言わせないよ」とあの言い合いの中で引っ掛かっていた言葉を引き合いに得意げに告げて)

9960: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-21 17:56:30


…フィリップ……あぁ、これからは探偵もお揃いだ。お前となら俺だけじゃ出来ないことも、それ以上のことも、何だってできる
(相手と目を合わせて自分が歩む道も共に歩んで欲しいと願いでる、刹那の間見つめ合って承諾の返事がされると嬉しさが溢れて顔を明るくさせ嬉しさを噛み締めるように名前を呼んだ。おやっさんから継いだ探偵という仕事、相手が日中動けないのもあって一緒に探偵をすることを想像もしていなかったが今やその条件も同じになっている。相手と血も命も時間も共有しているのならば風.都.の探偵という仕事も共有したっていい。頬を撫でられるとその心地に浸るように目を閉じる、そのまま強く抱き締められるとこちらも背中に腕を回してその体を強く抱き締めた。言い合いの中で放ってしまった言葉を引き合いに出されると思わず苦笑いを浮かべるがこれからはその差もない、それももう同じだ。一人では手に負えないことがあるのは今日嫌という程味わったが相手とならば既に何でも出来る気がして同じ言葉を繰り返しながら軽くすり寄る、大切な恋人を抱き締めながら「…俺の仕事にお前を巻き込んで怪我させたくなくて誘ってなかったが、お前の方が遥かに強くて丈夫だったな」とこちらこそ過保護だったかもしれないと軽く笑いながら呟く。しかしふと顔をあげれば「でも今後、力の制御気をつけろよ。今日みたいに人前で飛んだり吹き飛ばしたりすんのはマズイだろ」と全く人のことを言えない点に釘をさしていて)


9961: 検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-22 09:16:02

君が心配しすぎなんだよ、僕の方が吸血鬼としても荒事にしても先輩だ。 君がそれを言うのかい?まあでもこれから平穏な生活を送るためにも気をつけた方がよさそうだ
(承諾の返事をすれば相手は嬉しそうに微笑む、ぎゅっと強く抱きしめ合って仕事も日常も相手ともにある未来を想像して口元はつい緩んでしまう。すり寄ってくる相手を優しくなでて取り戻せた存在を確かめていると相手の呟きが聞こえてきて同意だと頷く。なぜか相手は自分を守ろうと躍起になっている様子だったがそもそも相手より歳も重ねていて眷属になったとはいえ自分がオリジナルで歴も長い。それを感じさせないくらい対等に接しられていたからと思えば何処かくすぐったくもあるが今は対等な立場になったならと得意げに先輩面を見せる。だが相手が顔を上げて今日の振る舞いについて指摘されるとぱちりと目を瞬かせてから相手もだと言葉を返す。だが今日は相手を取り戻すためとはいえ珍しく力の制御が効かなくて目的を果たすために好き勝手に動いていた自覚はある、一人ならばある程度好き勝手に動いても構わないし怪我を負おうと自己責任だ、何か問題が起きればその土地を離れても良い。だが探偵としてここに居場所を作るのならば、そして相手とともにいるためなら多少は目立たないようにふるまう必要があるだろう。じっと相手を見つめると「君がずっと一緒にいてくれるならたぶん大丈夫だ」とまた楽しそうに微笑んで)


9962: 探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-22 13:33:56


それは今日十分実感したっての。ならフィリップが吸血鬼の先輩で俺が探偵の先輩ってことで。……俺がお前から離れるわけねぇだろ
(まだしっかりと二人揃って探偵として依頼は受けたことがないのに一緒ならば何でも出来る全能感が胸を満たして止まない、擦り寄った頭を撫でられて相手からしか与えられない心地に浸ってもう傍から離れられる気がしなかった。ただ人の事を言える立場ではないが本来隠れなければならない人外ながら派手に暴れたのは事実、一応釘を刺してくと案の定反論は返ってくるがこの街で探偵を続けるための選択を取ってくれればまた口元に嬉しさが滲み出ていた。相手がこちらをじっと見つめる、暫くこちらも見つめ返していれば楽しそうな声が聞こえて笑みを浮かべる、もう少し顔を寄せて額をこつんと合わせお互いの視界をお互いでいっぱいにするとずっと傍にいることを改めて誓うように口にした。息遣いすら聞こえる距離でこちらからも真っ直ぐ見つめれば「だからフィリップもずっと一緒にいてくれ」と同じ願いを口にする。そのままさらに距離を縮めてゆっくりとした動作で唇を重ねる。数秒互いの体温を交換したあとそっと離れて再び至近距離で見つめあえば嬉しさと幸せが最高値を超えてそのままの距離で破顔して)


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ID:415c83bff 2025-11-22 21:21:37

…ん、…いわれなくともずっと一緒だ。……ねえ、翔太郎
(暫し目を合わせて見つめ合いながら楽しそうに微笑むと相手もまた柔らかな笑みが浮かぶ。こつんと額同士を合わせてさらにくっつくと視界は相手でいっぱいになって大切な人がそばにいる実感をかみしめる。相手が願いを口にしてこちらが答える前に顔が近づいてくればそっと瞼を閉じた。少しして肌よりも暖かい体温が唇に触れて小さく息が零れる。たった数秒のような、それでいて長いようにも感じるキスをして少しだけ離れていくとまた瞼を開けて相手を見つめる。弾む声でともにあることを伝え、軽くすり寄りながらこの幸せと暖かさをかみしめていた。いつまでもこうしていたい所だが安心したところで一晩中喧嘩したり外で騒動に巻き込まれたりして溜まっていた精神的かつ肉体的な疲れがどっと溢れてきた。普段ならば吸血すれば平気なのだがお互いに血を失って吸血の量も遠慮したせいで十分に回復しきれていない。体を休めたいが相手と離れてしまうのは惜しくて視線を迷わせると少し遠慮がちに名前を呼んで「…少し狭いかもしれないけど、今日は一緒に寝るのはどうだい?」と伺うように提案して)


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