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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
908:
ヴィヴィアン・パチオ [×]
2025-07-06 14:09:20
……っ、う、嘘……!!
( 首筋を食む唇の柔らかな感触、そこから漏れる熱い吐息。それら全てを拾って強ばる娘のその表情は、あどけない困惑に濡れていた。私は何もしてないのにと、翻弄されるばかりだった初夜を思い出しては唇をもにょもにょと尖らせ。振り絞った勇気を、まさか相手が問い返してくるとは思ってもみなかったという表情で、シーツの上で身動ぎもできないまま、腹の辺りでネグリジェを握り込むと。二人のコミュニケーションの果てに、より深い交わりとして楽しむギデオンと、未だその行為を物理的な接触としてしか捉えられていないヴィヴィアン、その経験差から来るすれ違いに困ったように眉を下げ。その挙句、何って──手、とか、胸とか……!? と、なまじ中途半端に備えた知識故に、生々しく迷走し出す思考にぐるぐると目を回し、オーバーヒートして真っ赤になった顔を両手で覆い隠すと。ひん、と頼りなく喉を鳴らしながら、分厚い胸板に丸い頭を擦り寄せ。覚悟を決めたようにぐっとあげたエメラルドの輝きは、あくまで──だから、自分に出来ることを教えてくれ、という健気なお強請りだったが果たして、 )
──……わ、わかんない……。
でも、私、ギデオンさんが喜んでくださるなら……何でも、頑張ります……!!
909:
ギデオン・ノース [×]
2025-07-07 04:16:31
っくく、ああ、そうか──何でも、だな……?
(彼女を狼狽えさせたのは他でもない己だろうに、それでもこちらに縋るように擦りつけられる小さな頭、またそのぽかぽかと温かなこと。これを世界でただひとり享受できる男ときたら、先ほどまでの顔から一転、今や目尻に皴を寄せ、その上躯を小刻みに震わせてしまう始末である。
しかし今宵のちがうのは、いつもならそこで二、三の言葉を交わしてあとは満足するはずが、そうはならなかったところだ。相手に注ぐ薄青い目に隠しもしない熱を宿せば、「……ヴィヴィアン、」と名を呼びながら、そのすべらかな片頬を掌で優しく包む。彼女がどう応じたにせよ、ナイトランプの薄明りに照らされたヒーラー娘の面差しには、こちらもやはり隠しきれない緊張の色が窺えよう。いつもはごく紳士に振る舞う──ふりに興じる──歳上の恋人が、いよいよ今夜に限っては、ならば先へ進もうとその手を取ってしまうのだから。
とはいえこちらも退く気はない。まるで仔羊のような相手を、仕方がなさそうな愛おしい目でくすりと笑ってみせたと思うと。「おいで、」と囁きながら、腕枕にしていた腕で彼女のしなやかな体を転がし。──そうして、およそ一般的な男女の閨事のそれのように、ギデオンが上、ヴィヴィアンが下……そんな体勢になるかに見えたが。その太い両腕でギデオンがまず導いたのは、ヴィヴィアンが上、ギデオンが下──この初心な恋人に主導権を取らせる構図だ。しかしそれでいて、まずはリードが必要だろうと。見下ろしてくる相手の瞳に、わざと少し気取ったような表情を映しながら、「なあ、それならゲームをしないか?」などと軽い声で尋ねてみせて。)
相手の身体に指文字で名詞を書いて、それを当て合うだけの遊びだ。
ルールはふたつ──一度書くのに使った場所は、それきりもう使わないこと。
それから、指文字を当てられた方は、当てた方の言うとおりにすること。
当然その内容は、その場ですぐに叶えられるものだけだ……どうだ、乗ってみないか?
910:
ギデオン・ノース [×]
2025-07-07 04:35:35
っくく、ああ、そうか──何でも、だな……?
(彼女を狼狽えさせたのは他でもない己だろうに、それでもこちらに縋るように擦りつけられる小さな頭、またそのぽかぽかと温かなこと。これを世界でただひとり享受できる男ときたら、先ほどまでの顔から一転、今や目尻に皴を寄せ、その上躯を小刻みに震わせてしまう始末である。
しかし今宵のちがうのは、いつもならそこで二、三の言葉を交わしてあとは満足するはずが、そうはならなかったところだ。相手に注ぐ薄青い目に隠しもしない熱を宿せば、「……ヴィヴィアン、」と名を呼びながら、そのすべらかな片頬を掌で優しく包む。彼女がどう応じたにせよ、ナイトランプの薄明りに照らされたヒーラー娘の面差しには、こちらもやはり隠しきれない緊張の色が窺えよう。いつもはごく紳士に振る舞う──ふりに興じる──歳上の恋人が、いよいよ今夜に限っては、ならば先へ進もうとその手を取ってしまうのだから。
とはいえこちらも退く気はない。まるで仔羊のような相手を、仕方がなさそうな愛おしい目でくすりと笑ってみせたと思うと。「おいで、」と囁きながら、腕枕にしていた腕で彼女のしなやかな体を転がし。──そうして、およそ一般的な男女の閨事のそれのように、ギデオンが上、ヴィヴィアンが下……そんな体勢になるかに見えたが。その太い両腕でギデオンがまず導いたのは、ヴィヴィアンが上、ギデオンが下──この初心な恋人に主導権を取らせる構図だ。しかしそれでいて、まずはリードが必要だろうと。見下ろしてくる相手の瞳に、わざと少し気取ったような表情を映しながら、「なあ、それならゲームをしないか?」などと軽い声で尋ねてみせて。)
相手の身体に指文字で名詞を書いて、それを当て合うだけの遊びだ。
ルールはふたつ──一度書くのに使った場所は、それきりもう使わないこと。
それから、指文字を当てられた方は、当てた方の言うとおりに……逆に当てられなかった方は、書いた方の言うとおりにすること。
当然その内容は、その場ですぐに叶えられるものだけだ……どうだ、乗ってみないか?
911:
ヴィヴィアン・パチオ [×]
2025-07-08 18:01:21
( 頬に添えられる大きな掌、呼び掛けと共に向けられる真っ直ぐな熱。──大丈夫、この人になら、触られても怖くない。歳上であるギデオンがビビの緊張を、ともすれば内心の葛藤をも見通していた一方で。経験の浅い娘は、そんな相手を信頼して、愛しているからこそ、相手に喜ばれたいという想いで縮こまっていたものだから。優しい呼び声におずおずと寄ろうとしたところを、ぐんと腕枕を持ち上げられると、いとも簡単にころんと軽く転がされてしまって。 )
──ひゃっ……!?
( そうして、不安定な体勢に思わず白い太腿に力を込め、相手の腹筋にしがみつくも。ギデオンの上に自分が跨る体勢に気がつくと、気まずそうな表情でギデオンを見下ろしながら、気になる荷重を膝立ちの要領でもじもじと逃がす乙女心には気づかれたかどうか。少なくとも、ギデオンの提案に──そんなことでいいの? といった表情で、思わず目を丸くしていたあたり、その手の遊び方に縁遠いことは知れただろう。実際に、「……ギデオンさんが、よろしいなら」と、また優しく紳士な相手が、不慣れな自分に遠慮しているのではという疑いを隠さない表情で頷きながらも。ビビの返答に満足気に頷くギデオンに、どうやらそうでもないらしいと、不思議そうな表情で受け入れれば。有利だからと譲ってもらった先攻に──……名詞、めいし、と。お題を探して見渡すことで、無意識のうちに身体の強ばりが些かほぐれ、いつの間にか上手く呼吸が出来るようになっているのだから敵わない。そうして、数秒の沈黙の末、窓の外になにか見つけたように瞬きすると「えっと、じゃあ……お手を」と大好きな手を取り綴ったのは、今まさに窓辺に八重咲きの花弁をたっぷりと広げて咲き誇っている可愛らしい花の名前。白い指先で最後のaを書き終わり、あげた視界に映った半裸の相手に、自分もまた薄いネグリジェという格好をして、ちぐはぐなように思える遊びに戯れるギャップが恥ずかしくてはにかむと、照れ隠しにその手をキュッと握りながら、細い小首を小さくかしげて。 )
さあ……なんて、書いたでしょう?
912:
ギデオン・ノース [×]
2025-07-09 09:11:58
参ったな。
一問目から難問な上に……こいつは随分な反則技だ。
(しどけない姿の相手が幾重も綻ばす、あどけない愛らしさ──その破壊力たるや。口元を緩めながら思わ唸り声を上げると、繋がれた掌をぎゅむぎゅむと握り返して、この温かなハニートラップに抗議する振りに興じてみせる。しかし相手が解こうとすれば、その手を軽くこちらに引いて、離すことなど許さずに。「何だったかな、」と、寝室の天井を白々しく見上げては、ああでもない、こうでもないと、澄ました顔で思案してみせ。)
サルビアじゃ字数が合わない……ヴァニラでもなかったはずだろ……?
(──本当はその答えに辿り着いていることなんて、こちらもちらりと窓辺に目をやる、その横顔の穏やかさですっかり筒抜けに違いない。たしかそこにあるのは、退院後の静養期間に暇を持て余したヴィヴィアンが、「聖バジリオでの入院中に持ってきてくれた花だから」と、たまの散歩をねだった時に花屋で買っていたものだ。ギデオン自身に草花を愛でる感性はないにせよ、彼女と交わした些細な言葉を忘れてしまうわけもなく。繋いだ手と手をもう一度引き、彼女の真っ白な手の甲に笑み交じりの唇を寄せ、「──……ペチュニア。そうだ、それだろう?」と、正解を吹く込めば。その顔を正面へ、彼女の前に戻した時には、窓から入る夏の夜風を受けながら、もう片方の掌でその小さな頬を優しく撫でて言い聞かせ。)
それじゃあ、さっそく権限行使だ──もっとこっちに、潜り込むくらいの気持ちで寄ってくれ。
そんな風に離れられてちゃ、肌寒くって敵わない。
913:
ヴィヴィアン・パチオ [×]
2025-07-10 11:26:33
……え、
( 大好きな恋人がくれる甘やかな触れ合いに、えへえへと嬉しそうに頬を染め、「反則……イヤ?」だとか、「うん、そう、あたり……!」だとか、添えられた手に控えめに頬ずりしながら、たっぷりと甘えていた娘の顔色が、しかし、ギデオンの要求を耳にした途端、心底困ったように曇り出す。それまでは緊張していながらもキラキラと、純粋な愛情に瞬いていたエメラルドが泳ぎだし、リップクリームだけを塗った桃色の唇からはうにゃうにゃと言葉にならない声が漏れる。その表情からは一片の恐怖も見当たらない代わりに。一体何が問題で、何に困るかって。
──ギデオンさんに、重いって思われたくない……!! と。ただそれだけが何より重大な問題なのだ。ゆるゆると浮かんだ臀部を上げて下げて、覚悟を決めかねたようにギデオンを見下ろすと。う~っと幼獣のような唸り声を上げ、紅潮した頬をぷいと逸らして。 )
私もギデオンさんとくっつきたい、けど……
私、身長があるでしょう……他の女の子より、重い、と思う、から……
914:
ギデオン・ノース [×]
2025-07-12 00:12:35
(いやはやまったく、その仕草のひとつひとつでこちらをきょとんとさせた挙句に、何を言いだすかと思えばこれだ。年頃の娘にとっては文字通り重大だろうが、鍛えた男にしてみれば、それこそ羽根より軽い話。故に苦笑交じりの声で、「気にする必要はないだろうに」と喉を鳴らしてみせるものの。その程度の台詞では、この可愛い恋人の顔が晴れないのだから仕方ない。)
……なんだ。
試しもせずに諦められてしまうほど、俺はヤワななりに見えるか?
(片肘を突く格好で腰から上を斜めに起こし、如何にもこれ見よがしにもう片方の腕を広げて。相手が寄越したその双眸に惜しげもなく披露するのは、布きれ一枚纏わないありのままの己の躰だ。──己が肉体を資本とする冒険者である以上、毎日のように鍛えてメンテナンスしているそれは、歳の割に肌艶がよく、リラックス中の今でさえ程良く隆々と張りつめたもの。多少の自惚れを差し引いたとて、十六も下のヴィヴィアン相手に決して見劣りしないつもり……なのだが。はたしてそれでは不足だったか、なんて弱気な論法は、しかし実際はったりで。その目元を優しく和らげ、伸ばした片手を相手のそれに重ねると、優しい声で説得し。)
お前のその長身は……そのまっすぐな長い脚は、市民の元にいち早く駆けつけるためにあるんだろう。
俺はそれごと、お前のまるごと全部が好きなんだ。
──だから、おいで。
915:
ヴィヴィアン・パチオ [×]
2025-07-15 01:43:44
ギデオンさん……、
( 正直なところ、このやり取り上でギデオンからの"重くなんかない"という言葉を期待しなかったと言えば嘘になる。しかし、優しいこの人ならばそう言ってくれるだろうと思った以上の──ビビ本人でさえも、こんなにかけられて嬉しい言葉があるなど知らなかった言葉をかけられて、思わず胸が詰まったように息をのむと。逸らしていた視線を下げ、熱の篭ったエメラルドに相手を映すだけでドキドキと苦しいほどに愛おしさが溢れて堪らず。頬に添えられた手をとり、愛おしそうに口付けしながら、「ありがとう、ございます」と掠れた声で相手に懐けばしかし。それでも普段のように飛びつくこと無く、じわじわと少しずつ慣れさせていくかのように肌を合わせていくあたり、心底本気で己の目方に自信が無いらしい。それでも、ついに長い栗毛を下ろした丸い頭頂部から、その桜色の爪先まで、ぴったりとその体温に溶け合わせると。「わたしもすき、大好き……!!」と、その硬い胸板に頬ずりしながら、つつと目一杯伸ばした爪先でギデオンの踝あたりをなぞり、 )
ギデオンさんの脚も……私よりもっと長いし、腕も太くて……手だって──
( そう先程からずっと繋いでいる片手をにぎにぎと堪能してみせるのは、与えてもらった愛情が如何に嬉しかったかを相手に伝え、あわよくば自分はもっと貴方を愛しているのだと云うことを伝えたかった故。一体全体、私がどれだけ人として、冒険者として、目の前の貴方を尊敬して、信頼して堪らないか。本当にこのまま貴方の身体に潜りこんで、一緒になれたらどれだけ良いだろうか──と。衣擦れの弟と共に硬い胸板にまろい頬をぺったりと付けたままギデオンを見上げ、上目遣いにくしゃりと小さく微笑めば。甘えきった様子で首を縮め、とっくに伝えた、知られているつもりだった真意を漏らしながら、再度その掌甲へと唇を寄せ。 )
──手だって、こんなに大きさが違うんですもの、強引に進めることだって出来るでしょうに……そうなさらないの。
なさらない、貴方だから……応えたいんです。
頑張りますから……待ってて、ね?
916:
ギデオン・ノース [×]
2025-07-17 02:35:05
……なあ、ヴィヴィアン。そのことなんだが──
(心配性な恋人がやがてすっかり構えを緩め、そのしなやかな全身で己にしなだれかかるのを、これぞ求めた夢とばかりにぬくぬく堪能していた矢先。相手の言葉にふと顔を変え、一瞬思案の間を置いたのち、まるでなんでもないような軽い声音でそれを切り出す。
「お前が信じてくれるように……俺は絶対、絶対に、嫌がるお前に押し入るような酷い真似は犯さない」。相手の頭を撫でながらわざわざ挟んだ前置きは、本来言葉にするまでもない、ただただ当たり前のお話。そしてそこまでで切るならば、きっと自分はこれまでどおり、初心な彼女のためだけの聖人君子でいられただろう。
──しかし今宵のギデオンは、その生温く優しい惰性を、ここで破ると決めていた。すなわち、不意にごろりと転がり、横倒しにした彼女の旋毛に深々とキスを寄せたのち。腕の檻に閉じ込めながら、見上げてくる緑の瞳を酷く穏やかに見つめ返し。もしきょとんとするようならば、その優美な腰のラインを、大きな掌、その親指で、どこか意味深げな手つきを込めてそっと撫でることだろう。)
……だが、かといって。おまえが“頑張る”なんてのを、ただ“待つ”だけでいるなんて、どうにも性に合わないんだ。
そもそも俺は、おまえに無理に頑張らせるような……そんなつまらない戯れに、おまえを誘いたいわけじゃない。
──今こうして遊ぶのだって、もう“応えてる”うちに入ってるって……わからないか……?
917:
ヴィヴィアン・パチオ [×]
2025-07-22 11:28:57
……、……?
( わかるかどうかと問われても、年上男の複雑な胸の内など、不慣れで初心な年下娘にはよくまだ理解できる筈もなく。否、その甘やかな触れ合いと声音から、無理をする必要は無いと、何やら宥められているらしいことだけはわかるのだが、今改めて念押しされる理由がわからずに──私は、ギデオンさんのために"頑張りたい"のに!! と。逞しい腕の中、伸び上がる様に上半身を反らして、"優しすぎる"相手を安心させるかのように小さく唇を合わせると。 )
無理なんて、してないです……!
ギデオンさんのこと大好きだもの!
( 「さっきは本当に、重いって思われたくなかっただけなの……」なんて、恥ずかしそうに固い胸板に丸い頭を擦りつける仕草からは確かに、これ以上ない信頼と愛情が溢れてはいるだろう。そうして、自分の愛情を疑われたかのような錯覚に、ぷくりと頬を膨らませると。手首を支点にしててこの原理でぺしぺしと、「ね、次はギデオンさんの番ですよ」と中断していたゲームの続きを促し。そのすぐ次だったか、若しくは数往復経ての辛勝だったか。やっと此方が命令する権利を手に入れると。まるで服従を受け入れた野生動物がそうするように、自ら繊細なレースの裾を捲りあげ、シミひとつ、"跡"ひとつ無い真っ白な腹を相手に晒して。 )
──……じゃあ、私からのお願い、ね……?
918:
ギデオン・ノース [×]
2025-07-24 02:38:31
──…………、、、
(夜のしじまをしっとりと打つ甘やかおねだりに、何よりいっそ毒々しいほど愛くるしいその媚態。ギデオンが喰らわされたのは、そんなあまりに殺人的にも程がある一撃で。その青い目が愕然と揺れ、くらくら揺れた脳天が僅かな理性も焼き落とす。──そうして気づけば、それがトラウマらしいからと慎重に避けていたのも忘れて、彼女に大きく覆い被さり。
己の飢えた唇が真っ先に吸ったのは、しかし乞われた下腹ではなく、持ち主の柔い口許だった。胸の内で爆ぜている言いようもない熱を、この罪作りな恋人にも?み込ませたくてたまらなかったせいだった。──しかし決して怯えさせてしまいたくない、違う、愛情を伝えたいのだと。いつもよりどこか不器用な手つきで彼女の頬に掌を添え、親指の腹で何度も何度も、すべらかなそれを撫でさする。……しかしそうして取り繕ってみせたところで、そのすぐ傍から貪るように耽溺するのが、いつになく本能的で余裕のない口移し。舌を絡める間に零れる、唸るような熱い吐息も、まるで年甲斐もない焦がれようをぼろぼろ物語るようで。
それでも尚、焼ける全身を潤すように、娘の甘露を絡め取りつづけることしばらく。ようやく「……は、」と一息挟み、月光を孕む細い銀糸を引きながら顔を離せば、困ったような、敗れたような……けれど間違いなく愛おしそうな、何とも言えない表情の目で真下の娘を一瞬見つめ。また再びその金の頭を静かに屈めたかと思えば、今度はその高い鼻先が、ネグリジェの少しはだけた肩から、優雅な陰影を描いた鎖骨、たっぷりとした見事な丘からその麓に至るまで、まるで羽毛で触れるような軽い手触りで撫でていく。──そうしてようやく、お望み通りの神聖な場所に己の狙いを定めれば。二、三度ばかり、わざと予告するように軽く歯を立てて食んでから、単純だった前回と違い、与える力に脈拍じみたリズムを付けるようにして、所有の証を刻みはじめて。)
919:
ヴィヴィアン・パチオ [×]
2025-07-28 17:24:22
~~~ッ!?
( それはほんの数刻ほど前、自らの手で真っ白に洗濯したばかりの柔らかなシーツ。その太陽の香りに包まれて、呼吸に合わせ上下するなだらかな起伏を、じっと期待に濡れた眼差しで見つめていた娘は、まさか自らが男の理性の一片を焼き切ったことなど思いも至らない。故に、不意に身を起こした恋人にされるがまま、怯える暇すらなく奪われてしまえば──ちがう、とも。それじゃない、とも。なんら意味のある言葉を許されず、時々耳元で聞かされる吐息の熱さにびくりとその身を硬くしては、己からも漏れるその不本意なそれへの羞恥に、じわじわとその身を縮めるだけ。
『やり方次第だ』、と。いつだったか、目の前の相手が言っていた言葉の意味が今はもうよく分かる。唇を合わせていた時間だと思うと長い、しかしたった数十秒で、普段意識すらしない正しい呼吸の仕方を忘れさせられてしまえば。美しい鼻先から教えられる曲線に、思わず頤を反らせて表情を隠す行為のなんと無意味なことか。
そんな些細な抵抗を果たして男は赦してくれただろうか。どちらにせよ、こんなはずじゃなかった、と。最初こそその拍動に頬を染め、どう反応したらよいか分からないといった様子で翻弄されていたヴィヴィアンだったが。次第に何度も、何度も、飽きずに花畑を広げるギデオンに、これ以上ない愛しさが溢れてしまうと、それまできつく寄せていたシーツの皺を開放したのは無意識だった。 )
……かわいい。
( これが普段通りの娘だったなら、足を広げるなんてはしたないとしなかっただろう。しかし、相手がそうしてくれているように、自分もどうにかして恋人を物理的に繋ぎ止めておきたくて、その両手だけでは飽き足らず、白いレースから健やかに伸びた両脚で愛しい恋人を捕まえると。その唇が腹から離されようとそうでなかろうと、心底愛おしくてたまらないと言った表情で、愛しい頬を、生え際を、くすくすと微笑みながら優しく撫で始め。 )
大好きよ、ギデオンさん……ねえ、ゲーム、は?
次の番はいいの……?
920:
ギデオン・ノース [×]
2025-08-01 00:21:59
(すべらかな生脚が自ら巻き付く感触に、思わずといった調子で上げられる青い双眸。しかし相手の優しい手つきにさらさらと慈しまれれば、ただそれだけでとろんと目許が和らいでしまう、この飼い馴らされようよ。
往年のギデオンは、カレトヴルッフの剣士職に珍しくない不身持な男……時に“カレ剣”なんて俗称で揶揄されたそれとして、相応に血気盛んな狼でいたはずだ。──それがどうして、歳下の、たったひとりのヒーラー娘に捕まってしまってからは、この腑抜けた駄犬ぶり。そんな己の不甲斐なさに今更やや不貞腐れてか、「何だ……」なんて唸り声を喉元から絞り出せば、伸び上がる要領で彼女の真上へと戻り、きゅっと結んだ唇を、その花唇に二度三度と押し当てる。そうしてむっとしたような目を向け……ようとしたはずが、如何にもわざとらしい茶番を続けられたのは結局そこまで。目と目がまっすぐ合った瞬間ほどけるように笑ってしまい、何なら自ら額を摺り寄せ、プライドもへったくれもなく続きの愛撫をねだりながら。「そうだな……」なんて、すっかり寛ぎきった声で呟いた矢先のことだ。)
──……
(それまでの穏やかな呼吸がごく一瞬止まった理由は、己の真下に抱き込んでいる……否、ギデオンに抱きついているヴィヴィアンのほうもまた、感じられたことだろう。
──真夏の夜の寝台の上、睦み合う男と女。若い娘の無邪気な脚が男の腰を絡め取るなら、自然と触れ合うそのうちに気づいてしまうものがある。抑制剤は飲んだはずだが──いやちがう、だからこそこれしきで収まってくれているのか。何にせよ、いつかはグランポートの波間で触れてしまった己のそれが、今は相手の密かな場所へ、瀟洒に飾り立てられた真っ白なレース越しにその存在を示している。一瞬そちらへ俯いていたギデオンの横顔は、おもむろに相手へと戻り、じっと静かな視線を注いだ。──むやみに押し付けるつもりはないが、臆病に退くつもりもない。それを無言の空気で語ってふと目を閉ざしたかと思うと、薄い唇が今一度、相手のまろい額を愛でる。それから吐息を零しつつそっと落としたその囁きは、今夜の無邪気な戯れは、やはり大人のそれなのだと……そう思い出させるための声音で。)
……なあ。
難易度を……上げてもいいか。
921:
ヴィヴィアン・パチオ [×]
2025-08-01 11:36:18
( 最初はベルトの金具か何かが当たっているのかと思った。溢れる多幸感に目を細め、俯く恋人の隙なく愛おしい頭皮をぼんやり見つめていたその時。男の反応に違和感を覚えて、数cm程小さく上半身を起こしかけると、「あっ……」と漏れたその声は、期待でも恐怖でもない小さな動揺で。 )
…………。
( まず勝ったのは、一体どうしよう、といった困惑の感情。本来、人の生理反応にどうしようも何もないのだが、不慣れゆえにどう反応したら良いか分からず、真っ赤な顔でカチンと小さく固まれば。どこへ向ければ良いか分からなくなってしまった視線を、無言のブルーに縫い止められると、益々思考は迷走するばかりで。しかしそんな娘の動揺を見透かすことなど、経験豊富な男にとっては手に取るように簡単だったろう。それまでの強い視線がふっと閉ざされ、その唇がいつもそうしてくれる様に優しく額に落とされれば。ふわり、と。その思わず込められていた力が抜け、全身の強張りが緩んだのは、いくら滑稽で不格好だったとしても、ここ数ヶ月のギデオンの努力が身を結んだ瞬間だった。──大丈夫、これは悪いことでも、はしたないことでもない。だから、何か怖いことも起こらない。そう恐る恐るといった様子でギデオンを見上げ、その小さな口角をふにゃふにゃはにかんで見せるのは、前回の講義の効果もあっただろう。とはいえ、難易度を上げるってどこまで……? と、自分で想像した内容に耐えられず、すぐに空いた両手で顔を覆い隠してしまえば。華奢な肩を震わせながら、かき消えてしまいそうな声と共に頷いて。 )
……上手に、できなくても、きっと許してくださいますね……?
922:
ギデオン・ノース [×]
2025-08-02 11:12:29
“上手に”なんか、しなくていいんだ。
……言ったろ? 俺はただ、おまえと遊びたいだけだって。
(可哀想なほど縮こまる初々しい娘を前に、それをゆくゆく喰らわんとする熟しきった男ときたら、しかし今はまだ悠然と、優しく喉を鳴らすのみ。泣く子をあやす要領で栗毛の頭を撫でてやり、そうして白魚の指が下がれば、ようやく覗いた潤みがちな翡翠の瞳を愛おしそうに見つめるだろう。
実際のところ、自分はそう大層な聖人なんかじゃありはしない。が、まだ不慣れな彼女のためにそう振る舞うのが大事だとわかっているし、そうであればやる気は充分。故にごろりと横に転がり、肘を突いた手に頭を預ける格好でゆったりと寛げば、まずは己の腰辺りを一瞥。依然下穿き越しに元気な様子のそれを見て、軽く肩を竦めてみせると、相手のほうに視線を戻し、「こいつは一旦忘れろ」とおどけたような一言を。訝しんでか、異議を唱えてか、相手の様子に変調が見られるならば、「だがここにいること自体は許してやってくれないか」と、如何にもさり気ない声で懇願も加えておこうか。“こいつ”だの“ここにいる”だの、まあ実に白々しく下らない言い回しだが……いずれ親しんでもらうには、そういった刷り込みからしていこうという目論見で。
──さて、己の話はそこまで。軽く伸ばした手の先で彼女の頬の髪を除け、そのまま返した指の甲でごく優しく撫でてから、いよいよゲームの再開だ。「難易度を上げるってのは──」……つまりはこういうことだ、と。先ほどまでの数ラリーでは、いきなり彼女を竦ませないよう、こちらも掌や前腕と言ったごくごく無難な場所にだけ、欲の滲まぬ普通の強さで指文字を書いていたのだが。娘の優美な体のラインをゆっくりと撫で下ろす、今度のその掌は、明らかに深い情愛の込められた男の手つきのそれだろう。そのままゆっくりと撫で下ろし、腿の辺りに届いたならば、元々ただでさえ丈の短いネグリジェの裾を、焦らすような間の後に軽くぺろりとめくってしまい。普段はスキニーパンツが隠す引き締まったその肌へ、つ……つつ……とやけにかすかに、ゆっくりと、文字を記していって。)
──……よくわからなかったら、目を閉じて集中してみろ。
ヒントは、そうだな……食材だ。おまえも扱うことがある。……
923:
ヴィヴィアン・パチオ [×]
2025-08-04 12:41:11
━━こいつ、って……
( 世の中の男性達の中で、己のそこをまるで息子のように表現することがあるのは知っていたが、それが目の前の恋人の口から出たのがおかしくて。優しい温もりにあげた顔を、ふふふと無邪気に綻ばせれば。此方を見下ろす愛し気な眼差しに━━そうだった、と。この人の前では取り繕わなくて良いんだった、と次第に全身の緊張が解けていく。そうして、大好きな指へ頬ずりをして、愛しい気持ちと無言の了承を相手に示せば。しかし、その女体を愛でる大きな掌には、恥ずかしそうに身を捩り、長いまつ毛の影を震わせ恥じらう様子も未だ見せるだろう。 )
……っ、ギデオンさん、くすぐっ……~~ッ!!
( ──この時、初めて。初心な娘は、心の底から信頼しきり、安心して己の身体を預けた相手から触れられると、こうも肌が敏感に拾うことを、愛しい恋人手ずから教えられることとなった。思わずびくりと腹筋に力を込めて、薄れるどころか一文字一文字更に蓄積していく刺激に目を見開くも。大袈裟な反応だと思われるのが恥ずかしくて、無言で下唇を噛みながら「サーモン」「……、オニオン」「ッ、キャロット!」と、思いつく限りの単語を投げかけるも、集中など全くできていないのだから当たるわけが無い。そうして、その辺にあったクッションをいつの間にか抱え込み──実際は完全に甘く蕩けきり、普段の凛々しさなど見る影もないわけだが──少なくともビビ本人は、冷静に保てていると信じ込んでいる声さえも、取り繕うのが限界を迎えた頃合。尚も続けられる遊戯にガバリと、その太腿で勢いよく、文字を書くギデオンの腕を捉えてしまうと。ボタニカル柄のクッションカバーから蕩けきった瞳を覗かせて、うるうると精一杯の懇願を。 )
……イジワル、しないで……。
ちゃんと触って、ください……!!
924:
ギデオン・ノース [×]
2025-08-05 01:11:29
(こちらの指先ひとつで力み、時にびくんと、あるいはくにゃりと、その瑞々しい狼狽を七色で描く素直な躰。ゲームの答えをやけっぱちに絞り出すその声や、必死になって抑え込まれる嬌声未満の喉の音さえ、いつまでも味わいたくなる禁断の甘美さで。
とはいえそのそのヴィヴィアンが、すっかり熱く火照った腿や、哀願するような濡れた瞳で、切々と直訴しようものなら。その精一杯の有り様でさえ密かに脳裏に焼き付けつつ、しかしそれまで纏っていたやけに淫靡な静けさを、いつもあっさり霧散させよう。そうしていつもの己に戻って愉快気に喉を震わせ、何を言いだすものかと思えば──)
っくく、悪い……いや、悪かったって。
頼むから、そんなのをこんなにたっぷり抱き締めてやらないでくれ。俺がいるだろう? ……
(──まるで寄る辺を求めるように、相手が強く抱き込むクッション、そいつに妬けて仕方がないと。如何にも思わしげな手をかけて、片眉をぐいと吊り上げ。そうしてごく素直にか、はたまた激しい攻防の末にか……相手がその柔らかい盾を手放してくれたなら、それをベッドの端に押しやり。空いた空間をぬくぬくと、互いの体温で埋めはじめながら、相手の耳元でぽそぽそと、甘える声音で提案を。)
……、とはいえ、駒落ちはできないな。
今回は俺に不戦勝を譲って、その分すぐに次の番で反撃に出られるのと……
頑張って今回の正解を当てて、その分今夜、後はぜんぶ、俺をいいなりにできるのだったら……
おまえはどっちがいい……?
925:
ヴィヴィアン・パチオ [×]
2025-08-08 10:47:12
( ほんのり湿度を帯びた寝室に、ぷしりと色気ないくしゃみが小さく響く。そんな攻防を物語る羽毛も落ち着く頃、寄る辺を失いすんすんと、すっかり縮こまって相手の肩に顔を埋めていた娘はといえば。非常に満足気な男の一方で、つい恥ずかしくて強硬に抵抗してしまったが、それが雰囲気を壊してしまっていやしないかと小さく頭を持ち上げて、男の甘やかな表情を確認すると、無意識にほっと胸を撫で下ろしていて。 )
…………、絶対当てますから。
今度は変な触り方しないで、ちゃんと書いてください……!!
( そうして、ギデオンの恣意的な質問に、何か具体的に相手をどうこうしたい願望がある訳では無いが、これ以上好き勝手されるよりはと、形良い眉を悩ましげに歪める表情こそ、その純粋な恥じらいが、余計にその強烈な色気を掻き立てていると云うのに。おもむろに硬い胸板をペシペシと、柔らかいシーツの上に座り直すと。横になる男の目の前に正座の要領で、でんとたわんだ白い腿を差し出す表情はいたって──いたって、真面目なのだから仕方がない。きゅっと唇を噛んで引き結び、最初こそ見逃してなるかと零れ落ちんばかりに見開いていたエメラルドも、次第にぎゅうと閉じてしまうと、ぷるぷると小さく震えながら、今か今かと年上男の指を待ち。 )
926:
ギデオン・ノース [×]
2025-08-09 09:52:07
……
((……困ったな、)と。横の恋人が身を起こすその刹那、穏やかな笑みはそのままに、部屋の宵闇に視線を留めて密かに思案を巡らせる。──此度提案した指文字遊びは、その“変な触り方”に、寧ろ明るく慣れ親しんでもらうためのものだった。だがこの清純な娘には、それがまったく伝わっていない……というより、その手の戯れはまだ随分と気が早かったご様子だ。とはいえ、今宵の初めの“喜ばせたい”という話然り、或いは以前戯れた時は初々しくも必死に応じて乱れてくれていた記憶然り。男の浅はかな早とちりなどというには、いささか反証が見込まれるはず……ならば何故、このように?
──と。そこで初めて、そういえば前回は、帰ってきたギルバートの存在が大きかったことを思い出す。『……ギデオンさんの手で。パパがぜったい、しないこと。教えて、ください……』……そうだ、あれはたしか、娘の交際に口を出す父親への反発が弾みをつけていた夜だった。当時はこれ幸いとばかりに己の役得を堪能したが、なるほど、払うべきツケがきっちり回ってくるのがここか。……まあ逆に、先日ではなく今宵こそ、本来のヴィヴィアン自身に手をつけはじめたタイミングと看做せよう。どうやら気の長い──己自身の忍耐力とじっくり向き合う──戦いになりそうだ。)
……、そう強張らないでくれ。
取って食おうってんじゃないんだ。
(──さてはて、遠い眼差しはそろそろやめて、目の前にいる初心な娘との戯れに戻ろうか。青い視線を今一度相手のほうに上げてみせれば、先ほど散々不埒になぞった男の指に構える娘、そのあまりに哀れな生贄ぶりに、思わず吹き出すような声を。眼前に差し出されているたっぷりとした太腿に、無論浅ましい劣情を催さぬわけがないのだが、それより優先しておくべき下拵えというものがある。
故に、こちらもシーツをどけながらやおら起き上がったと思えば。その薄い白布に飾られた華奢な背中に手を回し、ぐいっと引き倒す要領で、再び寝台に沈み込んだ己、その両のかいなのなかに再び娘を抱き込もう。そうして上からばさりと、ふたりの躰を隠すように──それまでの邪な空気を清潔に取り払うように──大きな白いデュベをかけ。娘の躰を背後から、今一度ぬくぬくと味わいきってやりつつも、柔らかなシーツの下、己の無骨な掌を娘の腿へ滑らせる。
しかし今回はあくまでも、いやらしさは封印だ。その証拠に、今度は臀部の近くではなく、折りたたまれた膝の辺りにす、と指を宛がえば、今一度その五文字をゆっくりと書きだそう。……今ごろ“甘い”雰囲気なら、それこそこれをきっかけに話題を広げるつもりでいたが、こういった展開に備え、逃げを打つこともできなくはないところが、この遊びの便利なところだ。最後のyをなぞり上げれば、このくらいの妨害は許してくれと言わんばかりにその首筋に唇を寄せ。何ならヒントを与える体で、そっと吐息を吹きかけて。)
……俺はいつか、ヨトゥン巨人がこれから作る本物の酒を呑んでみたくてな──と、言ったらわかるか……?
927:
ギデオン・ノース [×]
2025-08-09 10:00:26
……
((……困ったな、)と。横の恋人が身を起こすその刹那、穏やかな笑みはそのままに、部屋の宵闇に視線を留めて密かに思案を巡らせる。──此度提案した指文字遊びは、その“変な触り方”に、寧ろ明るく慣れ親しんでもらうためのものだった。だがこの清純な娘には、それがまったく伝わっていない……というより、その手の戯れはまだ随分と気が早かったご様子だ。とはいえ、今宵の初めの“喜ばせたい”という話然り、或いは以前戯れた時は初々しくも必死に応じて乱れてくれていた記憶然り。男の浅はかな早とちりなどというには、いささか反証が見込まれるはず……ならば何故、このように?
──と。そこで初めて、そういえば前回は、帰ってきたギルバートの存在が大きかったことを思い出す。『……ギデオンさんの手で。パパがぜったい、しないこと。教えて、ください……』……そうだ、あれはたしか、娘の交際に口を出す父親への反発が弾みをつけていた夜だった。当時はこれ幸いとばかりに己の役得を堪能したが、なるほど、払うべきツケがきっちり回ってくるのがここか。……まあ逆に、先日ではなく今宵こそ、本来のヴィヴィアン自身に手をつけはじめたタイミングと看做せよう。どうやら気の長い──己自身の忍耐力とじっくり向き合う──戦いになりそうだ。)
……、そう強張らないでくれ。
取って食おうってんじゃないんだ。
(──さてはて、遠い眼差しはそろそろやめて、目の前にいる初心な娘との戯れに戻ろうか。青い視線を今一度相手のほうに上げてみせれば、先ほど散々不埒になぞった男の指に構える娘、そのあまりに哀れな生贄ぶりに、思わず吹き出すような声を。眼前に差し出されているたっぷりとした太腿に、無論浅ましい劣情を催さぬわけがないのだが、それより優先しておくべき下拵えというものがある。
故に、こちらもシーツをどけながらやおら起き上がったと思えば。その薄い白布に飾られた華奢な背中に手を回し、ぐいっと引き倒す要領で、再び寝台に沈み込んだ己、その両のかいなのなかに再び娘を抱き込もう。そうして上からばさりと、ふたりの躰を隠すように──それまでの邪な空気を清潔に取り払うように──大きな白いデュベをかけ。娘の躰を背後から、今一度ぬくぬくと味わいきってやりつつも、柔らかなシーツの下、己の無骨な掌を娘の腿へ滑らせる。
しかし今回はあくまでも、いやらしさは封印だ。その証拠に、今度は臀部の近くではなく、折りたたまれた膝の辺りにす、と指を宛がえば、今一度その五文字をゆっくりと書きだそう。……今ごろ“甘い”雰囲気なら、それこそこれをきっかけに話題を広げるつもりでいたが、こういった展開に備え、逃げを打つこともできなくはないところが、この遊びの便利なところだ。最後のyをなぞり上げれば、このくらいの妨害は許してくれと言わんばかりにその首筋に唇を寄せ。何ならヒントを与える体で、そっと吐息を吹きかけて。)
……俺はいつか、ヨトゥン巨人がドワーフどもに“これ”から造らせるっていう、本物の酒を呑んでみたくてな──と、言ったらわかるか……?
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