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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
264:
ギデオン・ノース [×]
2022-11-20 00:12:18
(胸を震わせながらも深く息を吸った相手が、ギデオンの言葉をやんわり否定する形で、温かい頭をくしゅくしゅとこすりつけてくれば。その打ち解けきった仕草、未だ親しく甘えてくれる様子に、相手の肩越しにほっと表情を緩め。応じるように、相手の後頭部をもう二・三度、ゆっくりと撫でてやる。ヴィヴィアンが寄せてくれる無上の信頼を失わずに済んだ、それが己にとってどれほどありがたいことか。そう自然に考えて、優しく動かしていた手をふと止め、かすかに目を瞠る。──たった今、気がついたのだ。ギデオンにとって、“彼女に信頼されている”という感覚が、かけがえのない無上の支えになっているということに。いつからかはわからない。思い返せばしかし、彼女のそれなくしてやっていけていたはずの日々を、いったいどうやって過ごしていたのか、まるで思い出せない始末。自分の中の深い部分で、既に彼女の存在が、決定的なものになっているせいだ……そうはっきり自覚して狼狽えたばかりの、まだ柔い瞬間だというのに。そこに追い討ちをかけてきたのは、腕の中の他ならぬヴィヴィアン自身。徐にギデオンを強く抱き締め、こちらを驚かせたかと思えば。何も言っていないはずのギデオンの方を、何故か今度は彼女の方が、ゆっくりと撫でさすりはじめる。それはまさに、幼い子どもをあやす手つき──いつぞやの時計台で与えられた、あの優しい感触で。思わず硬直し、されるがままになるギデオンだが、当のヴィヴィアンはといえ、まるで“全てわかっている”とでもいうように、穏やかな言葉を紡ぐばかりだ。大丈夫。私は無事。あなたは誰も傷つけていない。──今回は、ちゃんと防げた。その数々の声色が、防御力の下がっていた心中に次々深く突き刺さり。一瞬、激しく怯むように胸の辺りを大きく震わせると、無音で喘ぐような気配を見せて。)
…………ッ、
(駄目だ。反射的に強く感じたのは、そんな言葉だった。駄目だ、駄目だ。与えられるこれを、まっすぐ享受しきってはいけない。彼女が悪いのではない──そこにあるのはひたむきな愛情だけ、それはきちんと伝わっている。しかし、彼女の与えてくれるものを真正面から受け入れてしまえば、ギデオンがこれまで必死に保ってきた何かが……虚勢のようなものが……きっとがらがらと決壊してしまう。彼女に包まれた上半身や、彼女の背に添えた武骨な掌に、明らかに強張った身動ぎが走ったのは、言うなればそう、一種の自己防衛のためで。思わず相手の肩口に強く顔を押し付け、息をつめながら、いっそ痛いほど抱き締め返す。この優しい危機をいったいどうやり過ごせば──と、半ば混乱の極致にあったものだから。震える呼吸で無理やり誤魔化しつづけていた矢先、不意に耳元の魔導具に音声が入れば、そちらに意識を飛びつかせたのも当然のこと。『ギデオンさん? 無事ですか? こっちはあらかた片付きましたが──ビビはそこにいますか?』流れてきたのはアランの声、どうやらこちらの現状を案じているようで。腕をふっとほどいて上体を起こすと、顔を上げて片耳に指を添え。応答しながら相手と視線を見交わしたその顔は、今しがたの素の反応を取り繕うように、ベテラン戦士のそれへと戻りはじめていて。)
……こちらギデオン、無事だ。ヴィヴィアンもそばにいる。
生憎、俺たちの方の標的は取り逃がした。──これから、そっちの応援に戻る。
265:
ヴィヴィアン・パチオ [×]
2022-11-21 00:57:37
……っ、もう大丈夫、大丈夫ですよ。
( 此方の思わぬ行動を受け硬直する身体に、ビビもまた奇しくもあの建国祭の夜を思い出していた。あの日、彼に似合わぬ弱りきった表情で『何人もの人生を壊してしまった』と、罪悪感で濡れた声を漏らしたギデオン。──あれから何度密かに考え直してみても。もし本当にギデオンが、故意に誰かの人生を壊したのであれば、あの公平正大なギルマスが彼の在籍を許しているわけが無い。ギデオン・ノースという冒険者に、急な降格だとか処分の噂が残っていない以上、きっと彼にはどうしようもなかった、責任を問われるべき立場にもいなかったような出来事だろうに、今も彼はそれに囚われ苦しんでいる。とはいえ、件の詳細どころか概要も知らぬ自分ではその痛みを取り去ることも、同情することすら許されず、彼が言いたがらないことを周囲に聞くのもはばかられて。……せめて、全てを背負い込もうとする彼の荷を、背負う手伝いは出来ずとも、自分まで背負われてしまうことは避けたい。そう願って、頑なに強ばっていく身体を溶かさんと、己の体温を分け与えるようにぴったりと身体を合わせ、時たまゆらゆらと上半身ごと揺らしながら、先程自分がそうして貰い安心したように、広い背中と頭を優しく撫で続ける。中々緩まない身体に、やはり自分では力不足だろうかと、一抹の寂しさが胸をよぎった瞬間。急に強い力で抱きすくめられて、一瞬息が詰まった。後から伝わってきた呼吸の震えに──ああ、やはり、と。それを先程の恐怖から来るものだと誤解しながらも、ギデオンが珍しく見せてくれた感情の発露に、それを邪魔してしまわないよう。また、そう簡単に傷つくようなヤワな出来ではないのだと伝えるように、苦しい呼吸を気取らせないよう気をつけながら、自分より遥か年上の男を甘やかし、撫でさする手を再開して。ただただ相手を安心させるためだけに、それこそ幼子のように押し付けられたそれに、自身の頭を寄せ、細い声で囁いていると、徐に音を発した魔道具にその場の雰囲気が霧散していくのを感じ取る。──この連絡だってそうだ。ギデオンは皆に愛され心配されている。ビビの想いなどそのほんの一部にしか過ぎないが、少しでも伝わってたらいいな、と。すっかりいつもの様子を取り戻しつつある相手を深追いするでもなく、膝を立て下半身に力を込めれば、抜けていた腰も復活したようだ。かなり無茶な治療を施したというのに、『シャバネ』の時とは違ってまだ余裕のある体調に、相手との相性の良さを再確認すれば、自然と柔らかい笑みが漏れる。相手より一足早く立ち上がり、未だ地面に腰をつけているギデオンを振り返ると、いつもの明るい笑みをと共にその手を差し出して。 )
──あまり皆さんをお待たせしても申し訳ないですし……そろそろ一緒に帰りましょうか!
266:
ギデオン・ノース [×]
2022-11-21 05:04:27
そうだな。あいつらを手伝って……キングストンに帰ろう。
(血だまりの中に膝をついたままの戦士・ギデオンと、笑顔で手を差し伸べるヒーラー・ヴィヴィアン。それはまさに、象徴的としか言いようのない光景だったことだろう。暗い室内にもかかわらず、ギデオンはどこか眩しそうに相手を見上げ……ふ、とその青い目を和らげると。やおら立ち上がりながらも落とした視線は、己の節くれだった手を素直に重ねた、相棒の白い掌へと注がれる。……ごく軽く握り返したヴィヴィヴァンの細い指先は、幸い、温かいままだ。それでようやく緩やかな表情を取り戻すと、僅かに身を寄せ、穏やかな声で囁いて。そうして彼女とふたり、地上に続く階段を戻れば──出迎えたアリスとアランに、その血まみれの姿のせいで悲鳴を上げられることとなった。)
(──さて、そこからが大仕事だ。せっかく犯罪者たちを拘束しても、中途半端にやんごとなき顔ぶれが混じっているせいで、おいそれと身柄を移送するわけにはいかない。加えて他の共犯者たちも炙り出す必要があるとなれば、小城はたちまち閉鎖され、華やかなダンスホールは臨時の合同取調室へと様変わり。追加投入の憲兵たちがブースごとに聴取を行い、ギデオンたち冒険者もその補佐、もしくは裏方作業である証拠の収集に奔走することとなり。……途中、やけに物静かなエドワードや、ごくいつもどおりに会話を交わすギデオンとヴィヴィアンに狼狽えた顔を浮かべるジャネットなどを見かけたが、気にする暇があるはずもなく。結局城に泊まり込み、上がりを迎えたのは翌日のこと。まずは朝方にヴィヴィアンら女性陣を帰し、ギデオンら男性陣も、昼前には無事カレトヴルッフに帰還して。シャワーを済ませて仮眠室に落ち着けば、十五時間以上ぶっ続けて働いた疲れを取るべく、泥のように眠り込む。──目を覚ましたのは夕方、キングストンの西の彼方に赤い陽が落ちる頃。デレクやアランと共に報告書を片付け、資料室にいたマリアのところに顔を出し、廊下ですれ違ったドニーに夢魔関連の質問を投げ──それからようやくロビーに降りて、相棒の姿を探す。この二ヵ月弱続けている“まじない”捜査の進展について、相棒ときちんと話したいところだが……まだ、ギルドにいるだろうか。)
267:
ヴィヴィアン・パチオ [×]
2022-11-22 00:03:05
──ギデオンさーん!おはようございます!
( オレンジ色の西日が差し込むカレトヴルッフのギルドロビーは、今日も今日とて2人が出会った日のごとく、賑やかな連中でごった返している。昼夜問わず鳴り止まない喧騒の中、周りを見回すギデオンを目掛け、茶色いポニーテールを元気に揺らしながら、満面の笑みで駆け寄って来るのは、いつもの装いに身を包んだヴィヴィアンだ。──あれから、ちゃっかり追加の憲兵達が持ってきた制服に着替えていたジャネットや、元々セミフォーマルの男性陣とは違い、早朝まで重いドレスを引きずりながら、捜査や取り調べ、負傷者の治療等に当たることとなった女冒険者3人は今朝方、小城より一足早く解放されていたため、ギデオンより数時間早く目覚めると、とある調べ物のために魔導学院まで往復してきたところ。「ったく、なんの鍛錬かと思ったぜ」とは、可哀想なリボンが伸びきったコルセットを脱ぎ捨てたカトリーヌの言だ。かれこれ10時間以上ぶりくらいの再開になる相棒に、時間帯に合わない挨拶をして勢いよく頭を下げたかと思うと、後ろで手を組みあざとく見上げる様は完全ないつも通りで。 )
昨晩はお疲れ様でした。お怪我は如何ですか?
少しご相談があるんですけど……まだ何も召し上がってなければ、ご一緒したくて待ってたんです……
( 昨晩、アイリーンの話に出てきた特徴に酷似した銀髪緋眼の男を取り逃したのは不運だったが、愛用の剣すら持たないギデオンを相手に、向こうも必死だったに違いない。その毒により何とか逃げおおせたものの、このキングストン最大の研究施設、魔導学院の手にかかれば、それ自体が決定的な証拠となりうる。採取したそれを媒体に、強制召喚するにはまだ数日以上かかりそうだが、夢魔の類のそれかつ、今までの呪具の魔素と同じそれとみて、大方間違いないというお墨付きは貰ってきた。とはいえビビには、夏の終わりから追い続けてきた知能の高い悪魔を召喚し、大捕物を繰り広げられるような場所の心当たりやコネは無い。そこら辺を中心に、その他諸々今後の捜査についての相談をという訳だが。ランチの時間はとっくに終わり、ディナーにはまだ早いこの時間では、ギルドの隣で冒険者向けに営まれているマーゴ食堂くらいしか開いていないだろうが、愛しのギデオンと共にいられる時間を引き伸ばせるのであれば、そんなことは詮無いことだ。 )
268:
ギデオン・ノース [×]
2022-11-22 01:28:42
(元気いっぱいの挨拶と、隙あらばギデオンを誘惑しようと言わんばかりのあざとい仕草。それはまさしくいつもどおりの相棒の姿で、トレードマークのポニーテールやスキニーなヒーラー衣装さえ、深い安心感を誘う。昨夜の華やかなドレス姿には本気で心を奪われたが、見慣れたいつもの装いも、同じくらいに好ましいのだ。そうしてまたもギルドの面前で相好を淡く崩しつつ、相手と自然に並んで歩き。向かう先はギルドのエントランス、特に言葉を交わさずとも息が合うようになっていた。)
爺さんに診てもらったからな、今はすっかり何ともない。
……夜中の差し入れを最後にずっと食べてないから、正直今すぐにでも何か腹に詰めたいところだ。
時間が時間だし、“隣”で食べるのでも構わないか。
(候補に出したその食堂は、カレトヴルッフの冒険者にとって馴染みの深い食堂であり──ある意味代わり映えのない店。二十五年もここに勤めるギデオンにとっては流石に飽きが来てしまい、足が遠のいていたのだが。捜査の合間にヴィヴィアンと通うようになってからは、不思議とそんなことも忘れるほど、定番メニューの秘める魅力を次々再発見する日々だ。ヴィヴィアンと食べる料理はいつも不思議と新鮮で美味しいのだが、何かそういう加護でも与えられているのだろうか、とまじめに考えるほどである。そんな相棒からの誘い、さらに元々胃袋が素直な性格とあれば、仮眠だけでは寝不足のはずのギデオンの顔色がすぐに良くなるのも当然で。相手の愛らしい仕草に小さく苦笑しつつ、いざ隣の食堂の木製扉を押し開けて彼女を先に通すと、やってきた馴染みの店員に「2名だ」と軽く伝える。店員は心得たもので、“いつもの”ボックス席に2人を通し、熱い手拭いとエール、果実水を持ってきてくれた。メインの注文はいつも確認してくれるが、前菜の揚げたポテトは間もなくやってくるだろう。しっかり鞣された革のソファーに腰を落ち着けると、エールで喉を潤してから、寛いだ声音で問いかけて。)
相談ってのは、昨日の件で合ってるよな。
俺の寝てる間に、何か見つけてくれた感じか……?
269:
ヴィヴィアン・パチオ [×]
2022-11-24 15:41:14
私、アレが食べたいです!
この前ギデオンさんが頼んでた……あの“一口いただいた”お肉のやつ……
( そうはしゃいだ様子でギデオンのエスコートを受けながら、エントランスへ続く扉をくぐるヴィヴィアン。その様子はいつも通り、悪気なく自分に気のある男達を撃沈させるそれに見えたが、その姿が見えなくなる直前。ちらりとロビーの方へと向けられた視線を目の当たりにして、思わず従事していたカウンター作業の手を止めたのはエリザベスだ。凡そ人らしい悪意には無縁といった顔をして、常に善意だけを身にまとっていた友人の、明らかに牽制の色を浮かべた らしくない 表情。その初めて見た“女”の表情に目を瞠ると──また、無理をしないといいけど……と、その表情は崩さないままにため息を漏らして、クエストの達成報告に来ていた新人を大いに震え上がらせたのだった。)
──はい。と言っても前からお話ししてたことなんですけど、
( そんな少し誤解されやすいが、情に厚い友人の心配などはつゆ知らず、冷たい果実水で喉を潤すと、ギデオンの問いかけに生真面目な表情でこくりと頷いてみせる。歴代冒険者たちの姿絵や、その戦利品がずらりと並ぶ木目調の店内は、夜のピークタイムには劣るものの、ギデオンたち同様、昼食をとり逃したらしい冒険者たちでそこそこ賑わっている。ポテトを運ぶついでに注文をとりにきた店員に、相棒が自分の注文をしている間、難しい顔でメニューとにらめっこしていたかと思うと、いつものオニオングラタンスープに未練の視線を向けながらも、先程の宣言通りカトブレパスのローストを注文。それから、厨房へと立ち去る店員を見送ってから。ギデオンから採取したそれをもって学院へ赴いたことや、昨晩の男が夢魔で間違いなく、今までの呪具から採取された魔素と一致したこと。その重要な証拠を、強制召喚の媒体にするために増幅器にかけてきたものの、必要量に達するにはまだ時間を要するため、引き続き呪具捜索は続行したい旨などを手短に説明していく。そこまで説明してから、何気なくポテトに手を伸ばすと、飛び出ていた頭をつかんで皿から引き抜いたそれが思いのほか、立派な長い下半身を表したのを見て、真剣な光を湛えていた瞳が、みるみるうちに嬉しそうに丸くなっていく。今すぐにでもその感動を共有せんと、ポテトに落としていた視線をぱっとギデオンに向け──それで、今まで話していた内容を思い出すと、少し恥ずかしそうにはにかみながら小さく首をかしげて。 )
えっと、そう……それで、どこか召喚するのにいい場所を探してるんですけど、どこかお心当たりありませんか?
270:
ヴィヴィアン・パチオ [×]
2022-11-24 20:12:50
( / お世話になっております。ビビの背後です。
今回は数点ほど、お詫びしなければならない件についてご連絡差し上げました。度々ご迷惑をお掛けしてばかりで大変申し訳ございませんが、ご確認お願い致します。
まずは、今回もお返事にお時間をいただきありがとうございました。まだ気を抜くとかなりの長文になりがちで、少しずつ調整している次第ですので、もう少々お付き合いいただければ幸いです。
それから今回はこちらがメインにあたります。
今回お返事を差し上げるにあたり、背後様のサイドストーリーの確認と前後した関係で、毒の所在が完全に矛盾してしまいました……大変申し訳ございません。
こちらに関しては、教会編までにエドワードのアタックの時間を稼ぐ以上の意図はございませんので、今回学院にビビが持ち込んだ証拠は『毒』ではなく『魔素』ということで。今回の件に一体の夢魔が関与している確実な証拠ではなく、今まで仮定していた可能性がかなり確かになった……というレベルのものとしてお取り扱いいただければ幸いです。
実は今まで拝見させていただいていたサイドストーリーで、ドニー様が完ッ全に推しになっておりまして……三枚目ながらも格好良い彼の、粋な計らいを完全に潰してしまう事態に、なんとお詫びを申し上げれば良いか分からないほどです。
大変申し訳ございませんでした。
最後に、設定置き場の方のお返事が非常に遅れており申し訳ございません。
忘れているわけでは決してないのですが、本編の合間に少しずつ準備しておりますので、もう少々お待ちください。
お詫びばかりのご連絡になり大変失礼いたしました。
いつも気長にお付き合いいただける背後様には、感謝の気持ちでいっぱいです。
今回のサイドストーリーも本当に素晴らしくて、何度も何度も読み返しては、萌え悶えております。
陰の実力者であるマリア様の格好良さに惚れ、そんなマリア様とギデオン様の絶妙な、なんとも言えない距離感に悶え。それを余さず描写しきっている背後様の文才に惚れ惚れしては、いつかこんな文章がかけるようになりたい!と、遥か遠い夢ではございますが興奮が抑えきれません……!
ギデオン様の告白にいたっては、もう、この気持ちをなんと綴ればよろしいか……ヘタレているようでいて、誰よりもビビを大切に思ってくださっていることが伝わってくる告白に、ドキドキが止まりません。本当に本当に大好きです!ありがとうございます……!!
ドニー様も本当に素敵で、もう登場する度嬉しくなってしまいます。
今回もかなりの長文乱文大変失礼いたしました。
これから殆ど初の恋敵の登場に、気持ちを自覚されたギデオン様がどんな反応をされるのか非常に楽しみでなりません。
これからもよろしくお願い致します! )
271:
ギデオン・ノース [×]
2022-11-25 11:59:42
(顔じゅうに広がる輝きに、はにかむような微笑み。それを見たギデオンは、また仕方なさそうに苦笑を漏らす。彼女の表情ひとつで、些細な日常をどれだけ豊かに感じられることか。ヴィヴィアン本人にその自覚がないのが癪だ、と穏やかに感じながら、同じく皿に手を伸ばす。引き当てたのは彼女と真逆で、極端に短い一本。困り笑いしながら己の口に放り込み、そのささやかな旨味を噛み締めることにする。──前菜ひとつでここまで食卓が温まることなど、もう随分と忘れていたのに。ここ最近は、こうして何度も気づかされる日々だ。)
……教会派遣のクエストは何度かやったことがあるから、幾つかは顔が利く。だが、ほとんどは小さいところだ。祓魔師協会の認定を受けていたかは、正直なところ怪しいな……
(そうして楽しいひとときを過ごしながら、ヴィヴィアンの問いに答えつつ。悪魔討伐の裏にある世知辛い事情について、歳若い相棒に説明する。──賢い彼女が既に下準備に着手してくれたように、逃げ足の速い悪魔という敵を狩るには、強制召喚が最有効だ。しかし祓魔師の資格がなければ、実行場所は指定の場所に限られる。間違っても二次被害を出さぬよう、プロに護りを張ってもらうためなのだが……ここでコネが物を言いだす。──祓魔師でもない冒険者がアクセスできる認可施設といえば、特定の許可を得た教会をおいてほかにない。しかしそういう場の聖職者ほど厳格で、荒くれ者ばかりが集う冒険者とは相性が悪い。見栄っ張りのマルセルや嘘つきのフェルディナンドなどは、悪魔関連のクエストをいっそ“受禁”にされている──権威ある教会の機嫌を万が一にも損ねないというのは、それほどまでに大事なことで。相手に冒険者になって二十余年のギデオンの人脈でも、快く協力してくれそうな神父の伝手は見当たらない。……が、ふと思い出したのは、やはり昔の縁がある女。変わり者のシスターで、正直信心深いかは微妙だが、少なくとも人命の懸かる話では真面目になる性格だ。教会の闇に詳しい……もとい、情報通な彼女なら、認可教会の神父に話を通してくれる可能性が高い。──彼女との個人的な関係は伏せたまま、今思い出した古い知り合いを当たってみる、と真剣に告げる。そのころには、鉄板でこんがり焼かれた魔牛のステーキと、玉葱のソースを絡めたロック鳥の若鶏のグリルが運ばれてきて。難しい顔から一転、香ばしい肉の香りにふわりと表情を緩めると、カトラリーの入ったボックスを相手のほうにも回してやり。)
そいつなら、おそらくいい場所を見繕ってくれるだろう。……しかし教会を待たせるわけにはいかないから、手配してくれるまでの間に、召喚の媒体を揃えきっておくほうがいい。
どうせ向こうも動く回るのに時間がかかるだろうし……ひと月以内、という見積りでどうだ?
(/お世話になっております!
お返事のお時間や文量については、どうかお気になさらず。キャパオーバーにならない程度に緩めようという話ですから、書きたいものを吟味して盛り込んでくださるのは寧ろご褒美です。こちらも今回のロルを楽しく試行錯誤しておりました……!
わかりやすさ、読みやすさを目指して頑張って参りますので、こちらこそよろしくお願いします。
またサイドストーリーについてですが、あちらは密かに投稿するセルフ二次創作のようなものですので、こちらもお気になさらないでくださればと。
証拠類について主様のご提案に添いますが、本編の物語は第三者に読んでもらう目的ではなく、主様と背後の二者の間で楽しむために紡がれておりますので、些細な情報の齟齬は気にせずとも大丈夫かと。
そもそもサイドストーリーはあくまでオマケ要素であり、本編の情報を先に固めるのは本来順番がおかしなことです(猛省) ……ですので、主様と背後のキャッチボールの中で生まれる情報こそ正式なものであることとらえていただければと。
ドニーについての嬉しいお言葉もありがとうございます。元の情報のままでも、彼の活躍を損なうところなど全くございませんので、どうか謝らないでくださいませ。むしろこちらこそ、本編と矛盾しかねない情報を先走って描写してしまいすみませんでした……!
設定置き場の相談につきましても、世界観の根幹に関わる部分をお願いしておりますので、どうぞお気遣いなく。ごくのんびりゆったりと、楽しみにお待ちしております!
サイドストーリーへのご感想もありがとうございます。ドニーやマリア、主人公ギデオンへの温かなコメントを、とてもとても噛み締めております。
何気に第三者へ気持ちを打ち明けるようになったギデオンが、今後の展開で大いに荒れるとなると……と、背後ながら今からにっこりしている次第です()
最後に、直後の展開に関する短めのご相談がひとつ。
以前バルガスをきっぱり振っていたビビの性格を思うと、エドワードの告白はなしにするほうがより適切かな? と考えております。なので、
・今日のふたりはこのまま穏やかに解散。
・しかし翌日、カレトヴルッフにエドワードとジャネットが再登場。
・合同作戦の状況報告ついでに、「多くの救護活動をこなしてくれた返礼」という名目で、ヴィヴィアンのまじない捜査(呪具探し)に憲兵として協力すると言い出す。「憲兵団の使命は、国内の治安維持だから。黒魔術もどきの拡大を防ぐのは、僕らにとっても重要なんだよ」
・当然それは名目であり、舞踏会とは明らかに違う様子でビビに親しくするエドワード。決定的な言葉があればばっさり振れるのにそれもないせいで、ビビもどうもかわしにくい。
・ギデオンもまた、見ていて落ち着かないものの、名目上は「協力」であることから、己のこれは過敏なだけかもしれないと牽制を躊躇。とはいえビビをとられるストレスをため込む。
・まじない被害を早期で抑えるためには、実際憲兵団の捜査網の助力は大きい。なのでお互い恋敵の出現に心を乱されつつ、これさえ片付ければ元に戻れるから、と悪魔退治の下準備に専念し続けていたが……
といった方向に微修正を提案したいのですが、いかがでしょうか。
実際に物語を回してみて、(その後に控える夢魔退治含め、)美味しい部分のみピックアップ描写、特にこだわりのない部分はダイジェスト、というのは、初期案と変わらずで大丈夫かと。
また、まじない編の終わりは初雪が降るころとのことで、強制召喚の準備期間(もとい恋敵出没期間)は一か月ほどかなと考えております。
ご検討よろしくお願いいたします……!)
272:
ヴィヴィアン・パチオ [×]
2022-11-26 23:08:46
( ギデオンの太く長い指には、あまりに小さな黄金の欠片。そのままもう一本抜き取って、まとめて口に放り込めば良いものを。困ったように笑いながら、その小さな欠片を丁寧に噛み締める相手の愛しさに、堪らず胸がきゅんと主張する。──格好いいのに可愛いなんてズルイ、なんて。文字通り、愛しいものを見る目をギデオンに向けると、うっとりとそのまま片時も離すことはなく。経験豊富な相棒による悪魔の討伐事情について、ふんふんと真剣な表情で頷いていたものだから、相変わらず世知辛い世情の落差に、つい呆れたような苦笑が漏れた。──それでも尚、頼もしい相手の言葉に、一昨日までなら純粋な期待の眼差しを向けられたのだろうが。カトラリーの入ったボックスを受け取る代わりに、手拭き用のナプキンを差しながら、「わあ、ありがとうございます! お願いします!」と、ひとまずは普段と相違ない明るい感謝を示し、猶予についても小さく考え込んでから力強く頷くと──ふわ、と。大きな瞳を覆う瞼を半分ほど伏せた、柔らかい微笑みをおっとりと浮かべ、これ以上なく端的で分かりやすい質問をひとつ。 )
ひと月ですね……はい、それで問題ないと思います。最悪呪具が見つからなくても、それだけあれば。
それで……ちなみにですけど──そのお知り合いは女性ですか?
( そんな今までの彼女らしからぬ感情の発露に、一番驚いたのは他ならぬビビ本人だ。いざ紹介された時の心積りに、もっと軽い調子でさらりと確認するだけのつもりだったというのに。しっとりと女性らしい情に濡れた声音が、まさか自分から発されたものだとは、あまりに信じ難い。──居心地の悪い空気が完全にこの場を取り巻く前に。意図して、生意気な笑い声を漏らしながら、悪戯っぽく肩を竦めると。パリッとしたきつね色の皮が、香ばしい輝きを放つ相手の料理に目を奪われた振りをして、おずおずと上目遣いにギデオンを見つめ、精一杯可愛らしくあーん、と口を開けて見せる。それは正しくギデオンの引け目をついて、役得を得んとするいつもの構えで。 )
……えへ。その玉ねぎのソース、すっごく美味しそうですね──?
( / そう仰っていただけると、非常に心が救われる思いです。ありがとうございます。
今回もお返事非常に楽しみにしております!
サイドストーリーとの矛盾についても、お考えを確認できて非常に安心致しました。
当方としても、背後様のリアルタイムで更新されるストーリーが非常に楽しみでして。背後様のおかげで、あのやり取りの裏でこんなことがあったなんて!と同じシーンを何度も美味しく楽しませていただいております。
どんな風に申し上げても烏滸がましくなり悩ましい限りですが、当方もあまり些細な矛盾は気にせずに、楽しんでいければと思っておりますので、今回のことはお気になさらないでください。
また、設定置き場の更新ですが、進捗と致しましては6割ほどは完成しておりますので、もう少しばかりお時間を頂戴致します。
最後に、ビビの性格へのご配慮ありがとうございました。
一応今までの案も、意中の相手がいることは知った上で、『チャンスをくれないか』と言われてしまうと、自分がギデオン様にそれを許されている以上、断りきれない。といった文脈で、性格解釈的には問題ないのですが、ご提案頂いた内容の方が、自然かつ進めやすそうなので、是非そちらでお願い致します。
それに際して、最後の事件解決後、ギデオン様が我慢しきれなくなるシーンですが。此方はエドワード様がはっきりと告白するシーンを入れるのもアリかと思うのですがいかがでしょうか。
個人的に、他の男の告白を遮って連れ去る王道シーンを見てみたいだけなのですが、信教にもとる等なければ御検討いただければ幸いです。 )
273:
ギデオン・ノース [×]
2022-11-27 00:37:38
──……、
(しっとりと向けられたのは、女の勘を働かせたとしか言いようがない、妙に鋭く──仄暗い色気のある質問で。指先の油汚れをナプキンで拭っていたギデオンは一瞬、手元に視線をやったまま、ぴたと無言で固まってしまう。結局何とも言えずに、相手のほうに戸惑いの目を戻した時には、相手は既にごくいつも通り。相変わらずの明るい貪欲さに、今は一旦、合わせるように小さく笑うと、今回ばかりは素直に応じることにして。……それは彼女の目論見通り、今の妙な一瞬をすぐには呑み込めなかったからなのだが。湯気の立つグリル肉の端をナイフで適当に切り分け、たっぷりとソースをつけると。「鳥の給餌みたいだ」なんてムードも減ったくれもない台詞を零しつつ、お望み通り甘い口元に運んでやる。しかし相手が味わう間、自分のための二口目にはすぐに取り掛からず。視線をさ迷わせ、ヴィヴィアンが今尋ねたことの意味をしばし考える。──自分は、彼女とどう向き合いたいのか。)
……アンという名の女だ。幾つかの教会を拠点に、孤児院や救貧院で働いてるシスターでな。神父連中の弱みにやたら精通しているから、その辺りの裏の手口を借りようと考えてる。それで、昔、そうだな。……付き合ってはいた。
(そうして淡々と説明し、いちばん言いにくかった話も、一思いに吐き出してしまうと。視線を外し、今度こそ目の前の料理にナイフを入れ、肉厚な身を断ち切るのに少し集中するふりをする。──別に自分は、ヴィヴィアンの恋人というわけではない。理性的な気質の彼女も、それを弁えてはいるだろう。だが、彼女が自分にずっと好意を寄せ続けているのを、己は重々承知している。ならばこういった質問にも、多少は答える義務があるように思う。どのみち、別に今更あの女とどうこうなるつもりはないのだし──。ばくりと大口で頬張った肉をよく噛んで飲み込み、エールを流し込んでから、分厚いガラス製のジョッキを傍らにごとりと置くと。「…………不安か、」と、ただ一言静かに問いかけたその顔には、気まずさや不快感といった気配はなく。ただまっすぐに、向かいの席の相手を見つめて。)
(/温かな言葉の数々をありがとうございます。ご丁寧な進捗報告にも感謝申し上げます……!
実は世界観設定に関連することで、少々お詫びやお願いがございます。
・「国土はどのような位置にあるか」いう質問に関して。
質問中に「大陸内部」を候補として挙げましたが、グランポート編からして、少なくとも沿岸部を有しているのをすっかり失念しておりました。ガバガバで申し訳ないです、大変失礼いたしました……!
・国の政治体制について。
本編中に「王立憲兵団」という名称が登場しておりますが、「響きがかっこいいなあ」くらいの軽い理由で用いておりますので、王室が存在するか否かは、主様のお気に召すまま設定していただければ幸いです(既に登場している名称は、後の新名称に頭の中で置き換える、といった対応にできればと)。
・この国の宗教について
某宗教要素が地味に絡んでいるかと思いますが、現実の有名すぎる名前を持ち込むと世界観的にちょっと違うかな……? という気もするため、もしよければ、「キリスト」にあたる聖人の名前の決定も依頼してよろしいでしょうか。
現在設定置き場にて架空生物の伝承をまとめておりますが、やはりユダヤ教・キリスト教の絶大な影響力をひしひしと感じておりまして。おそらく物語の世界でも大きな宗教になっていると思うので、負担でなければ命名だけお願いいたします……!
また、世界観と別件の、お詫び込みの提案がひとつ。
・ビビの貸してくれたハンカチについて。
サイドストーリーにて、夢魔との交戦時にダメにしてしまった(……という経緯から、のちのちシルクタウン産のものを探すストーリーに繋げる狙い)ということになっております。
しかしドニーの推奨する対応とはいえ、彼女に借りたものを勝手に処分してしまったことをきちんと謝罪しておきたかったのを忘れておりまして……。申し訳ございません。
モラル的に背後が気になってしまうので、可能であれば、「マーゴ食堂に着席した時、最初にその話と謝罪をしている」「このため、ハンカチの行方はビビも把握済み」「ギデオンからは、じきに代わりを贈るとの言質あり」ということにしていただければ幸いです。
変更案のご快諾もありがとうございました!
エドワードの告白が終盤の美味しいシーンに回る案、大賛成でございます。もう想像しただけでニヤニヤがとまらないのなんの! ギデオンが我慢ならなくなるきっかけにもう一押しあるほうが自然ではないだろうか、と実はずっと悶々としておりましたので、これ以上ない名案をありがとうございます……是非その方向で参りましょう。
以上、特に問題がなければ、新規のお返事には及びません。
引き続きよろしくお願いいたします!/蹴り可)
274:
ヴィヴィアン・パチオ [×]
2022-11-28 16:44:19
──なんとでも。鳥は愛情深いんですよ。
( ギデオンの大きな手がビビのために肉を切り分けて、ビビが望んで見せたままに今目の前に差し出されている。そんな甘い楽園の果実の様なそれを代償に、黙らされるのならばそれで良い──そう納得して小さく腰を上げると、相手の揶揄いに片眉をあげて嘯く。落ちてくる髪の毛を耳にかけながら、自分が切るより大きな一口を精一杯頬張り、それでも口の端を汚したソースに、ぺろりと赤い舌を覗かせるなんて行儀の悪い真似をしたのは、その甘美な代償を余すことなく味わいたかったからだ。 )
不安……どうでしょう。ギデオンさんのことは信頼してます。
( そうしてもう一度ソファに腰を下ろし、白い首をゆっくりと上下させてから、お礼を口にしようとした瞬間。あまりにあっさりと暴露された情報に、ギデオンの真意を測りかねて、思わず真顔でまじまじと相手を見つめてしまう。ギデオンの思う通り、その事実に対して口を出す権利が己にないことは重々承知しているつもりだ。とはいえ明るく頷ずける余裕もとてもなく、ただ押し黙って相手のギデオンの出方を待つことにする。その間、相変わらず気持ちの良い食らいっぷりの相手とは対照的に、先程まであった健康的な食欲がどこかへと消え失せてしまって、もそもそと肉を切り分けて1,2……3切れほど相手の皿に放り込むと、やっと発せられた次の句に、今度はビビがぴたと止まる番だった。その視線が気まずさや、不快感に染まってさえいれば、何ともない顔で否定することもできたのだが。あまりにまっすぐ此方を見つめてくるギデオンに、甘美な代償を受け入れた唇は、あっさりと宿主の意志を裏切る。「……仕事だった、って、分かってるんです。あそこでギデオンさんが……“ああ”しなかったら。お二人は地下には入れなくて、もしかしたら、もっと大惨事になってたかも知れない」思い出すのは昨晩、エルノーに見せつけられたあの光景。余計なことを言う口に、やっと正規の一口目を押し込むも、それで生まれた沈黙は、長い睫毛を伏せるヴィヴィアンに、相手に知られたくない醜い気持ちを整理して、言語化するための時間を与えただけだった。自分でも着地点の分からない本音をぽつぽつと漏らしていった先──“もう私“ 『ギデオンさんの隣にいない方がいいんじゃないかな』そう浮かんだ悍ましい結論を口にさせなかったのもまた、ビビを苦しめている恋心なのだから皮肉なものだ。 )
……今後も“そう”いうことが、あるかもしれなくて。そしたら、きっとギデオンさんは、また“そう”するし、ギデオンさんがそう判断するなら、それは絶対に正しいんです。
……でも、私がその場にいたら、我慢できないかもしれなくて。ギデオンさんのお仕事を邪魔しちゃう、かも、知れなくて──あは、もう私…………いえ、そうしないために。心の準備をしたかった、だけです。お気遣いありがとうございます。
アンさん、頼もしい方ですね……絶対、奴を捕まえてやりましょう。
275:
ギデオン・ノース [×]
2022-11-28 21:25:52
(「ギデオンさんが“ああ”しなかったら」。曖昧なその言葉の意味をすぐには測りかね、微かに怪訝そうな顔をしたものの。直後に続いたしおらしい呟きから、昨夜のあの事件の話をしていると気が付けば、青い瞳を見開いてただぎこちなく揺らす。そうだ……あの後の騒動のせいで、すっかり忘れてしまっていたが。自分とジャネットのやり取りは、あの時ヴィヴィアンに見られていたのだ。しかもおそらくこの口ぶりなら、ギデオン側から起こしたように見えるであろう、直後のあの行動さえも。にわかには受け入れ難いその事実を理解すれば、ギデオンの頭の中はじわじわと真っ白に染まり、表情が抜け落ちていく。秋も深まりだした今、店内には魔導具による暖気が満ちているはずなのに、体感気温が数度も冷え込み、周囲の団欒や蓄音機の音楽が急速に遠のくようだった。──目の前に座る相棒は尚も言葉を続けるが、彼女が物分かりの良い言葉を紡げば紡ぐほど……本当はもっと酷い思いをしているであろう胸の内を、それでも遠慮がちな言葉に痛々しく押し込めれば押し込めるほど。地下倉庫で起きたあの事件より、ギデオンと昔の女の絡みのほうが余程彼女を傷つけていたのだと、痛烈に理解できてしまう。……衝撃を受けるギデオンがようやく我に戻ったのは、ヴィヴィアンが力なく笑ったとき。何か、お互いに望んでいないだろう恐ろしいことを言いかけたのを、彼女との付き合いの長さが見逃さず、その恐れに思考を取られた。いつもの明るさの失せた声音で気丈に話を結ばれたところで、それで誤魔化されるわけにも、自分を誤魔化すわけにもいかない。しかしさりとて、「…………、」と薄く口を開いたまま黙っているのは、口にする言葉をすぐには見つけられなかったからで。冷めていく料理の前、視線を落とし悩ましげな顔をしていたかと思うと。ようやく面を上げ、ヴィヴィアンの鮮やかな緑の双眸をもう一度見つめ、ギデオンなりの誠意を込めて伝えた言葉は──しかし圧倒的に、間違いとしか言いようのないもの。今後あのような行為は演技でもしないという断言も、“相棒”という言葉の意味がギデオンの中で全く特別なそれに変化しつつあるという説明も、本来なければならなかったのだ。)
……俺は……俺に、とって。おまえの気持ちを傷つけるような真似は、本意じゃない。
おまえのことは──ちゃんと、相棒として……大事に思ってる。
276:
ヴィヴィアン・パチオ [×]
2022-11-30 00:56:36
( 報われない片想いを飼い殺し続けるには、半年という時間は長すぎた。肥大化した想いは最早、"相棒として大事"なんて、そんな夏頃は嬉しかったはずの言葉だけでは満足できずに、ビビの数少ない誇りたり得た善良性にまで手を出し始めている。相手の完全に言葉足らずな誠実さも、余計に彼女を追い詰めるばかりだ。絞り出された"本意じゃない"という言葉にだって、本来は望まぬ形で唇を奪われたギデオンに同情し、許せぬ悪辣な行為だと憤怒せねばならぬというのに──"本意じゃない"けど、するんでしょう?と、胸の中だけでも聞くに絶えない醜悪な嫉妬が渦巻く。そうして、今度こそ"良い相棒"と恋心が両立出来ないのなら、どちらを優先すべきかなど分かりきっていて。これからも彼の隣に立ち続けるためには、全て想い出にする準備を始めねばなるまいと、──恋愛関係じゃなくたって一緒にいることはできるもの。そう相手とは全く違った意味でその覚悟を決めると、今度こそ話を畳みにかかったビビの視線がギデオンに向くことはなく、それ故にギデオンに射抜かれていることにも気づかなかった。 )
ふふ、ありがとうございます!"ちゃんと"分かってまかすから……大丈夫です。
277:
ギデオン・ノース [×]
2022-11-30 02:34:36
(普段は何かとあざとくギデオンを覗き込むヴィヴィアンが、向かい合っているこの状態で、しかし目を合わせない。それは夏に見たあの悲痛な顔よりもさらに深刻な様相なのだと、本当はすぐにわかったはずなのに。そのときのギデオンは、ヴィヴィアンがこれまでにない……吹っ切れたような、ひどく大人びた笑い方をするのを見て。──互いに本気で話し合うことで行きついた先が、彼女のその表情なら。ギデオンがそれをわざわざかき回すのは、あまりに横暴なのではないかと。そう考えてしまったのだ。
結局その日の会話は、この先一ヵ月続く増幅作業や、それに必要な呪具探しについてといった、いつも通りの仕事話へと引き戻り。生憎、ギデオンの方で何発か泊まりがけのクエストが入ってしまったため、ヴィヴィアンに任せることが多くなりそうだということ。ついでに、ここ4ヵ月以上続いていた右肩の治療についても、昨晩の舞踏会の一件で振り出しに戻ってしまった可能性から、しばらくの間はギルドの魔法医に診てもらう話になったこと。それらを、一見ごくいつも通りの調子で話し合ってお開きとなった。……密かに悲痛な覚悟を決めていたヴィヴィアンが、上手に明るさを取り繕って受け止めてくれたというのに。寂しがるふりしかされなかった──ように見えた──ことで胸に生まれた、傲慢甚だしい狼狽を。ギデオンもまた、仮面の下に押し隠していたなどと、口が裂けても彼女には言えない。
そうして、ヴィヴィアンは一途さの果ての苦しみゆえに。ギデオンは不器用さと臆病さゆえに。決定的に掛け違ってしまったまま、けれどこれまでの長い付き合いから、じゃあまた、ああ、と軽い挨拶を済ませてしまえたのが、この先しばらく続く混迷の日々の始まり。翌朝早くから大型クエストが入っていたギデオンは、その日のうちに深く考える時間も持てぬまま、無理やり眠る必要に迫られ。──数日後、再びキングストンに戻ってきたころに。憲兵団のあの二人組が当然のようにギルドのロビーにいるのを見て、留守中に起きた大きな変化を、ようやく知るところとなったのだ。)
(/お世話になっております! 先日背後相談を閉じたばかりですが、物語に小さな変化が生じたため、今一度軽めの確認のみ失礼します。いずれも簡易なお返事で構いません。
建国祭や花街での遭遇時に続く、3度目のすれ違い……の先にとびきり甘いカタルシスが待っているということで、この先教会での決戦までは、ビビにとってもギデオンにとってもどことなく苦しい日々が続くイメージです。
この間は、建国祭の途中のようなダイジェスト形式にてしばらく進行……ということで、上記ロルのような緩めの確定をお互いOKとすると時間を進めやすいかなと考えておりますが、主様的に如何でしょうか。
また主様の中で、飛ばすことなくリアルタイム描写を楽しみたいシーンなどは何かございますでしょうか。あれば是非、そこはしっかり逃さずにやりとりしたく!
こちらの方では一件、エドワード以外の男とビビの絡みを見たギデオンが初めて嫉妬心を抱く一幕を挟めればと。ダイジェスト・リアルタイムは問いません。ビビばかりに長く苦しませるのが可哀想で、ギデオンもラストシーン以前に似たような苦しみの時間に直面してほしいと思いまして……
毎度確認ばかりで申し訳ありません、ご検討よろしくお願いいたします。)
278:
ギデオン・ノース [×]
2022-12-01 23:12:04
(/たびたび失礼いたします……!
前回、前々回の自分のロルに思うところがあって何度か読み返したところ、展開的にやりづらい思いをさせてしまっていないだろうか……という懸念が生じております。
これまでの傾向的には主様の方だと気にされていないことがほとんどだったと思いますが、杞憂と断ずるには展開を暗くし過ぎてしまったかもしれないな……ギデオンがあまりにもアレ過ぎるかもしれないな……と。
もし現状、またこの先の長期的な展開において、現行ストーリーが支障になっておりましたら、書き直すことも可能です。
早期に修正する方がお互い楽かと思いますので、お気兼ねなくご相談くださいませ。
また、この件がまたも背後の杞憂に過ぎなかった場合は、こちらのお返事にお手を煩わせてしまうのは不本意ですので、完全スルーで構いません。
たびたび失礼いたしました……!)
279:
ギデオン・ノース [×]
2022-12-01 23:12:05
(/たびたび失礼いたします……!
前回、前々回の自分のロルに思うところがあって何度か読み返したところ、展開的にやりづらい思いをさせてしまっていないだろうか……という懸念が生じております。
これまでの傾向的には主様の方だと気にされていないことがほとんどだったと思いますが、杞憂と断ずるには展開を暗くし過ぎてしまったかもしれないな……ギデオンがあまりにもアレ過ぎるかもしれないな……と。
もし現状、またこの先の長期的な展開において、現行ストーリーが支障になっておりましたら、書き直すことも可能です。
早期に修正する方がお互い楽かと思いますので、お気兼ねなくご相談くださいませ。
また、この件がまたも背後の杞憂に過ぎなかった場合は、こちらのお返事にお手を煩わせてしまうのは不本意ですので、完全スルーで構いません。
たびたび失礼いたしました……!)
280:
ヴィヴィアン・パチオ [×]
2022-12-03 01:34:55
( ──じゃあまた、ああ。なんて精一杯の格好をつけて別れた翌日の、酷く浮腫んだ見苦しい顔より、不毛な片思いを諦めようとした心の方が余程重傷だったらしい。あれから数日たっても、楽しいこと、辛いこと、日常の端々でその感情を共有せんと顔をあげては、その度にギデオンがいないことに、どうしようもない心細さで苛まれる日々だ。その癖、いざクエストの合間にギルドへ顔を出したギデオンのことは、気づかないふりをしてまで避けてしまう始末。──今どのあたりにいるんだろう、怪我や無理はしていないだろうかと、昼も夜も考えているのはずっと、諦めると決めたはずの相手のことばかり。そんな折、どこかずっと上の空だったヴィヴィアンに、声をかけてきたのは王立憲兵団の2人で。群生したマンドラゴラ駆除の依頼を終えたヴィヴィアンが、増幅作業のために学院へと向かう直前だった。
「聞いたよ。あの呪いについて捜査しているんだって?」どこから嗅ぎつけたのやら、やたら穏やかな笑顔を浮かべたエドワードが、そう近づいてきた時点で嫌な予感はしていたのだ。返答に困って口ごもるビビなど置き去りにして、「事件当日の献身的な救護活動への謝礼として」とビジネスライクに微笑む女憲兵への苦手意識も未だ拭えないままでいる。とはいえ、この事件の被害の深刻さを目の前にして、ビビに情報戦に長けた彼らの協力を断れる身勝手さがあれば、そもそもこんな辛い思いはしていない。ダメ押しに「憲兵団の使命は、国内の治安維持だから。黒魔術もどきの拡大を防ぐのは、僕らにとっても重要なんだよ」と眉を下げ、慈悲をねだるように、泥だらけのビビの手を、その手に握られたロープごと握りこんでくるエドワードに、とうとう頷かざるを得なかった。
それから三日後、あれからまだ短い時間ではあるが、彼らの協力が実務的にも、法律的にも非常に有用だったのがまたなんとも腹立たしい。彼らとの待ち合わせは基本的にギルドロビーだ。なんとなく──東広場の約束を知られるのは、なんとなく嫌だった。したがって、相棒の帰還もそこで出迎えることとなり。どこか驚いたような表情をしているギデオンに気が付けば、一週間ほど前のビビなら喜んで飛びついただろう。しかし身勝手な片思いを諦めると決めた矢先、そうしたい気持ちをぐっと堪えている間に、その隙をついたかのようにジャネットがするりとギデオンにまとわりついて。「お疲れ様」「怪我は?」「疲れてない?」と婀娜っぽい手を伸ばす姿に、半端に足を踏み出したまま、思わずぴしりと硬直してしまう。同じ書類を覗き込んでいたエドワードのエスコートでやっと溶かされて、おずおずと大好きな相棒へと向き直る。言いたいことはジャネットに全部言われてしまったし、気まずい思いがないわけではない。それでも、久々に見られた元気そうなギデオンの顔に安心すれば、この一週間の努力もむなしく、とろりと表情筋が緩んで頬へ血が集まる感覚がした。 )
ギデオンさん。あ、っと……おかえりなさい!
( / 返信が大変遅れてしまい、背後様に多大なご不安を感じさせてしまったこと、誠に申し訳ございません。
リアルの方で昨日一日中予定があったのと、確かに今回は少し難産だったのですが、緩めの確定など初の試みに、完全に当方の技量が追い付いてなかった次第でございます……。まったく背後様のせいではございませんので、お気になさらないでください!
というのも、時間をいただいて書きあげてみて、ダイジェストとは……?というレベルで全く時間が進行していないのですが、これ以上お時間をいただくのもかなり忍びなく。次回からもうすこしサクサク進行を心掛けてまいりますので、お目こぼしいただければ幸いです。重ね重ねご迷惑をおかけしてばかりで申し訳ございません。
ギデオン様の温度に関しましては、段々とビビに本気になって来ている様子がこれでもかと伝わってきて、最高に堪りません!寧ろビビの方が湿っぽすぎないかと不安なくらいで、今回苦節した点のひとつでもございますので、気になる点があれば仰ってください!
それから、ダイジェストとリアルタイムの塩梅についてですが、今のところ背後様ご提案の『エドワード様以外の男性と絡んでいるビビに、初めてギデオン様が嫉妬する』一幕以外の希望はございません。ビビの苦しみと似たような苦しみということで、なんの気持ちもない男冒険者よりは、ビビの元カレを登場させるのもアリかなと。何らかの仕事でギルドを訪れていた彼と再会する形で、マリア様がビビのトラウマに気付く足掛かりにもなりそう……と思いつつ、結構また重く暗くなりそうなので、背後様のお好みで、何のしがらみもない男冒険者との絡みでも、どちらでも楽しめそうです。
実は一番最初の募集時に申し上げた、“つれないくせに諦めようとするとデレてきて、諦めさせてくれないオジサン”がそこそこ性癖でして。建国際の時点でこのシーンはできなさそうかなと諦めていたのですが、背後様のご提案で今回楽しめそうで非常にワクワクしております。
いつも本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。)
281:
ギデオン・ノース [×]
2022-12-04 14:19:23
(期せずして始まったヴィヴィアンとの共同捜査は、裏を返せば、彼女と過ごす時間がこれまでにないほど日常的に、ごく当たり前のように約束されていた日々で。それがつい先日──突然、ぷつりと切れたのだ。単に夏以前の日々に戻っただけ、そう言えるはずではあった。しかしどうやら、実際はそうもいかなかったらしい。「ギデオンさん、どうかしました?」「……いや、クエストは問題なくやってくれてんだよ。だがよ、なんか調子悪そうだからよ」……彼女と離れる遠征中、親しくしている同行者にそう尋ねられたのは、一度や二度にとどまらなかった。思い当たるのはあの変化、あのぎこちない夕食を最後に、彼女の顔をしばらく見ていないこと。……それでも、彼女と相棒関係でさえいられるなら。一線を守りながらも、繋がりを断つわけではないのなら。何も問題はないはずだ──そう、考えていたのだが。)
(「ああ、ただいま」と。旧知の女は顧みず、ようやく会えたヒーラーの娘に挨拶を返すギデオンは、疲れていた顔をわかりやすく和らげながらも、ある種の硬質な声を出す。原因はもちろん彼女ではなく、横にいるよそ者二人組で。彼らに怪訝な目を投げながらに相棒に問うたところ、先日の返礼としてまじない捜査に協力すべく、わざわざ憲兵団の許可を得てまで出向しに来たのだという。……鬼のいぬ間に、ではなかろうが、自分が留守にしている間に相棒に取り入ったように思える彼らに、正直なところ良い気はしない。特に何かとまとわりついてくるジャネットがはっきりと不愉快で、「悪い、今は彼女との情報交換が先だ」と、尚も構いつける彼女をとうとう一旦追い払う。……しかしこんな女でも、ヴィヴィアンの近況報告を聞くに、捜査の助けとなっているのは本当のようで。ギルドマスターにも話を通しているとなれば、下手に捜査から外せもしない。当然のような顔をして真横に彼らが張り付いているのが癪だが、顔をしかめて小さく嘆息、相棒との個人的な会話を今は仕方なく諦めることにしてしまうと。ひとますは遠征土産の、真っ赤な液体の入った瓶を、相手に差し出すことにして。)
……諸々進めててくれてありがとうな。こっちの仕事が落ち着き次第、俺も本格的に戻る。
それとこいつは、リントヴルムの血だ。毒抜きは現地でアリスがしてくれてる……ポーションに使えるかと思ってな。
(/主様の返信ペースが理由で不安になった、ということは全くございませんので、その点どうかご安心くださいませ……! ひとえに自分のロルそのものを疑問視しての懸念でした。
お気遣いもありがとうございます、リアルのご用事もお疲れさまでございました。
迷惑なんてとんでもないです。寧ろやはり初の試みでお手を煩わせてしまったようで申し訳ございません……!
ダイジェスト形式に関しては、「絶対こうしたい」というわけではありません。物語を上手く進める方法を模索しての提案でしたので、「なんかこれはやりづらいな……?」となったら、どんどんやりやすい方向に変えていくのがベストかなと。
なのでどうかこちらの提案に拘らず、主様の綴りやすいロルで進めていただければ幸いです。
ギデオンについての温かいお言葉もありがとうございます。ビビに関しても背後にとって一切問題なく、物語の当初と変わらず日々愛で続けております……。
今はふたりの関係が落ち込んでしまうターンが続きますが、またビビがビビらしく元気いっぱい過ごせるよう、主様と呼吸を合わせてオールを漕いで参りますので、今しばらくご容赦ください。
ギデオンの嫉妬の一幕についても畏まりました。
実はニールの情報を得た当初から、いわゆる「元カレ遭遇イベント」をこちらも楽しみにしておりまして。マリアがトラウマに気づくのも大賛成ですし、彼女の話をギデオンが聞いた後に二度目のダブルベッド事件が到来する……という以前のお話にも繋がりそうでわくわくしております。
ニール自身は本来とても穏やかな好青年とのことなので、重くならない平和な路線も難しくはなさそうかなと!
また、主様の掲げていらした「自分は逃げるのにいざ相手が諦めかけると逃がしてくれないオジサン」のコンセプトをあまり果たせていないことを、実は当方もずっっっっっと気にしておりまして……。やはり諦めさせてしまっていたこと大変申し訳ございません! 当方がビビに夢中なあまり、ギデオンも早くから陥落してしまった次第でございました。
主様にとって美味しい展開、そして背後にとっても強い未練になっていた展開ということで、今一度そのコンセプトを今回のストーリーの骨子にできればと。
「相棒関係は大歓迎だが恋愛関係には応じてやれない」というギデオンの頑固な一点張りを諦めたビビが受け入れかけ、ふたりの関係が今までとは違う方向へ安定しようとしていた矢先に、ニール・エドワードの件が続いてギデオンが思わず(我慢できず)がっつりデレてしまう……というような感じでしょうか。
こちらこそ、毎度ありがとうございます。今回は概ねお返事ですので、相談事項などなければ新規のご返信には及びません。朝夕の冷え込みが厳しくなってきましたが、暖かくしてお過ごしくださいませ……!)
282:
ヴィヴィアン・パチオ [×]
2022-12-06 06:13:43
いえ……わあ! ありがとうございます!
本当にいいんですか? すごく嬉しい……!
( 派手な色合いが如何にも禍々しい小瓶。何も知らない相手には、渡すだけで嫌がらせに該当しそうなそれを。しかも意中の相手から渡されて、嬉しそうに飛び跳ねている自分、という光景を客観的に捉えると、我ながらつい小さく笑いが込み上げる。ギデオンの隣にいたジャネットの、嫉妬より困惑の比重が大きそうな、なんとも言えない微妙な表情がまた絶妙で。──離れている間、あのギデオンが一瞬でもビビのことを思い出し、本当に喜びそうな贈り物を用意してくれた事実に、未練がましく高鳴る胸を抑えると、場違いに歪む眉間を隠すように頭を下げた。 )
( / 数々のご理解をありがとうございます。
こんなに長く物語を楽しめているのは、ひとえに背後様の細やかなお気遣いによるものです。
本当に急に冷え込んでまいりました、背後様もぜひお身体には気をつけてお過ごしくださいませ。
募集時の展開を諦めていたことについては、背後様やギデオン様のせいではなく。
ビビもまた早々に、ギデオン様を諦めること自体が有り得ないほど、ギデオン様に惚れ込むのが早かったという次第ですので、本当にお気になさらず!
もう少し恋に恋をする期間を長くとるはずでしたのに、ギデオン様といる時のビビは本当にいつも幸せそうで、ギデオン様のことが心から大好きなんだなと感心するばかりです。
寧ろ、当方の発想だけでは今回の展開は迎えられそうになかったため、背後様のお陰で有り得ないと思っていた展開も楽しむことが出来、なんとお礼を申し上げれば良いか分かりません。
本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いします!
今回は返信不要との事でしたが、今後の展開について相談させていただきたく、ご連絡差し上げました。
ニールとの「元カレ遭遇イベント」をご了承いただいたので、ぜひ登場させられればと考えているのですが、あまり良い展開が思い浮かばず……。
そもそも今回、『Petunia』世界で人の精力を栄養とする夢魔の扱いはどうなっているのか。捕食者という討伐するべき天敵扱いなのか。その場合、言語が通じる相手も問答無用で祓うべき対象なのか等、ニールは魔法省官僚という役職ですので、そこら辺の法律も詳しそうだなあと思いつつ……ふわっと浮かんだこれらをまとめきれず悩んでおります。
背後様が何か良い案をお持ちであれば伺いたいです。 )
283:
ギデオン・ノース [×]
2022-12-07 02:28:44
(相手の健気な工夫は無事に功を奏し、その複雑な表情をギデオンが見ることはなかった。……が、付き合いの長さというのは妙なもので。無邪気に喜んでくれたことには間違いないだろうが、それでもどこか、いつもの相手とは微かに違って聞こえるような……今更ながらそういったことには気が付けるくらいには、この歳若い相棒の声音や言葉遣いなどに注意を払う気持ちがあるのだ。──彼女を見つめながら口を開きかけたものの、ふと横を向いたのは、しかし今は状況が悪いということを寸前で思い出したから。視線の先には、ようやく大人しくなってくれた(……というよりも、先ほどとは違う、信じられないものを見る目でギデオンをまじまじ眺める)ジャネット、そして温厚な雰囲気を崩さないエドワード。わざわざ手伝いに来ている彼らをこれ以上待たせるのは愚策だろう。「……また必要になったら言ってくれ。適当なのを狩ってくる」と、買い物でも行くかのような気軽い声を落としつつ、相棒の肩にごく軽く触れると。憲兵団のふたりにも些細な仕草を見せて話し合いの再開を示し、ギルドロビーにあるテーブルの一席を陣取ることにして。
それからは、今後の呪具探しや連絡方法、必要な許可の申請の段取りについて話し合ったのだが。──ギデオンの隣にいるエドワードが、向かいに座る相棒のほうに何かと仕草や言葉を向けるように思うのは気のせいだろうか。仕事モードに入ったギデオンはそれなりに真剣な顔に切り替えて話し合いをしているのだが、彼の様子が内心うっすらと落ち着かない。結局、手早く話を取りまとめてお開きに持っていたのは、そういった朧げな私情によるもので。さて、これでようやくヴィヴィアンとふたりで話ができる──とはいかず。「ギデオン、公認教会からお越しの爺さん連中がお呼びみたいですよ」とジュナイドに話しかけられ、ヴィヴィアンを誘おうと開きかけた口をしかめ面で閉ざす羽目になる。すぐには片付かない用事だろう、そして明日からはまた泊まりがけの魔獣討伐だ。ゆっくり話すタイミングはしばらく掴めなさそうだな、とため息をついて諦めると、椅子の背の上着を気だるげに手に取りつつ、向かいの相棒と目を合わせ。……あの日以来どことなく気がかりで、何かしらの繋がりを少しでも保っていたかった。)
……明日からはクシャロ湖の辺りに行く。あの辺りの素材で、何か欲しいものは?
(/たくさんの優しいお言葉痛み入ります、しかと噛み締めさせていただきます……!
いただいた相談事項について早速まとめてみました、如何でしょうか。
● 悪魔そのものの扱い(下地)
・概念:『Petunia』世界において、人間を犯罪にいざなう存在。
・過去:強力なものは、過去の祓魔師たちがほとんど駆逐・封印済。
・現在:稀に見かける。しかし当時の悪魔狩りの網に引っかからなかったような小物がほとんど。夢魔もその一種。
・職種:(狩り漏らした小物の)悪魔の討伐は、通常祓魔師が請け負う(例:ドニー)。しかし特定条件を満たして申請などをしっかりこなせば、公認ギルド所属員が代理討伐することも可能(例:ギデオンとビビ)。
・悪魔の召喚や悪魔との取引は、法律で厳に禁止されている。それらの行為に加担した人間の逮捕は、魔法省が請け負う(例:ニール)。
● 夢魔の扱い(下地)
・処遇:一度夢魔と交わった人間、特に男性は、同じような麻薬じみた快楽を追い求めて犯罪に走ることが多い。つまるところ、夢魔は生きた麻薬のようなものであるため、規制・討伐対象にあたる。
・実態:ただし夢魔はその特質から、禁制に反して歓迎される(例:アーロンとヘレナが出会った亜人御用達の酒場)、政治家がこっそり囲う、犯罪組織に飼育されるなど、水面下では無法状態気味。
・法律:悪魔としては弱いが、その分人間に近い感性を持つ存在であることから、一種の司法取引がたびたび実現可能。
・司法取引のブラックな実態:上記の司法取引において、「祓魔師の拘束下で更生不能の性犯罪者にあてがう(消滅という死刑を科さない)」代わりに「これまで自分が契約した人間や他の悪魔、もしくは悪魔界の情報を明かす」といった条件を用いることが多い。清濁併せ呑む方法であるため、もちろん公には明かされない。
● ニールの関わり方(メイン)
・「カレトヴルッフの冒険者がある事件群について調査している。どうやら夢魔の仕業らしい」という情報が、憲兵団から魔法省へと伝わる。
・夢魔の起こした事件としてはこれまでの傾向と異なるため、魔法省は調査官としてニールを派遣。
・犯行の手広さ、関係した人間の多さを鑑みて、「消滅ではなく、生きたままの拘束にしてほしい」とカレトヴルッフに依頼。目的は夢魔との司法取引。
・ニールの仕事は、ビビたちへの依頼、進捗確認、最後に今回の夢魔の身柄の引き取りで完結となる。
凝り性ゆえバックグラウンドがややこしくなりました、すみません……!
せっかくの魔法省官僚ですので、(ニール本人は不本意だろうとはいえ)上位組織の権力が影響してくる形を想像させていただきました。
またこの案の場合、
【1】件のインキュバスをギデオン・ビビ・他協力者で拘束後、魔法省に引き渡し(主人公主体のバトルあり。シルクタウンやグランポートと同じく、ふたりで解決の華を飾る王道の展開へ)
【2】魔法省の指示により、件のインキュバスを祓魔師主導で拘束後、魔法省に引き渡し(主人公たちは初動捜査の立役者として参加、サポート側へ。バトルは軽め、バランスの取れた展開へ)
【3】魔法省の指示により、件のインキュバスは祓魔師協会と魔法省が完全に引き継ぎ(バトルはなし。魔法省に手柄を渡す代わりにふたりのドラマを重視、美味しいシーンにいちばん早く辿り着く展開へ)
といった3ルートが取れるかと思います。
それぞれ様々なメリット・デメリットがありますが、主様にとっていちばん快適なルートは見つかりますでしょうか……?)
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・初心者さん向けトピック
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