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949: ヴィヴィアン・パチオ [×]
2025-12-02 05:55:23




──……!?

 ( 数日前のヴィヴィアンは、「迎えに来て」と、確かにそう伝えたつもりでいたのだが。肝心のギデオンへ伝わるまでに、一体何が拗れてしまったのか。相棒が苦難に面している時に、役に立たなかったビビが愛想を尽かされるのであればまだしも。その逆はといえば、あまりに晴天の霹靂でしかない大きな誤解に、心外で堪らないといった表情で、大きな瞳を瞬かせて。
それでも、必死な瞳に捉えられれば、不謹慎にも。根本的に強がりで、すぐに独りになりたがる相手が、一歩踏み出してくれたことが愛おしくて。まずは一刻も早く、この人の不安を取り払おうと、その薄い頬を撫でていた指を翻すと、改めて両掌で柔らかく包み直して。 )

……もちろん。
ギデオンさんは約束通り、迎えに来てくださったじゃないですか。
ありがとうございます、大好きよ。

 ( 本来であれば、すっかり熱の冷めた恋人関係を、再び同意の元で構築し直す。そういった意味では"やり直す"必要も──なんなら、"うまくやる"必要でさえ、一切必要ない。普段は冷静沈着にも関わらず、時々どうしようもなく不器用で、愛情を求める子供のようにいたいけなひと。それもまたギデオンの一面なのだから、彼は一生このままで良い。それについてや、今回の誤解の原因、そしてそもそもの不調についても、改めて話し合う必要もあるだろうが。それでも今は、大好きな相手の心からの笑顔を見たい一心で、そっと顔を近づけて。 )

……それにね、一度だけなんて、言わないでください。
一生隣にいるんですから、何度だって迎えに来て貰わなくちゃ。

950: ヴィヴィアン・パチオ [×]
2025-12-02 06:04:56




(末尾の口調の修正です。内容は全く変わりません。)


──……!?

 ( 数日前のヴィヴィアンは、「迎えに来て」と、確かにそう伝えたつもりでいたのだが。肝心のギデオンへ伝わるまでに、一体何が拗れてしまったのか。相棒が苦難に面している時に、役に立たなかったビビが愛想を尽かされるのであればまだしも。その逆はといえば、あまりに晴天の霹靂でしかない大きな誤解に、心外で堪らないといった表情で、大きな瞳を瞬かせて。
それでも、必死な瞳に捉えられれば、不謹慎にも。根本的に強がりで、すぐに独りになりたがる相手が、一歩踏み出してくれたことが愛おしくて。まずは一刻も早く、この人の不安を取り払おうと、その薄い頬を撫でていた指を翻すと、改めて両掌で柔らかく包み直して。 )

……もちろん。
ギデオンさんは約束通り、迎えに来てくださったじゃないですか。
ありがとうございます、大好きよ。

 ( 本来であれば、すっかり熱の冷めた恋人関係を、再び同意の元で構築し直す。そういった意味では"やり直す"必要も──なんなら、"うまくやる"必要でさえ、一切必要ない。普段は冷静沈着にも関わらず、時々どうしようもなく不器用で、愛情を求める子供のようにいたいけなひと。それもまたギデオンの一面なのだから、彼は一生このままで良い。それについてや、今回の誤解の原因、そしてそもそもの不調についても、改めて話し合う必要もあるだろうが。それでも今は、大好きな相手の心からの笑顔を見たい一心で、そっと顔を近づけて。 )

……それにね、一度だけなんて、言わないでください。
一生隣にいるんですから、何度だって迎えに来ていただかなくちゃ。




951: ギデオン・ノース [×]
2025-12-03 04:20:05




────……

(“一生隣にいるんですから”。何てことのないように娘が告げたその一言は、思い返せばほんの数日、しかし本当に長いこと狂っていたギデオンの目に、理性の光を取り戻させる。無論、その恐れの波はすぐには退き切らないものの、それでも気づきの兆した顔で相手を見つめ返してみれば……はたして、そこにあるのは何だ。
花火の夜、雪深い晩、サリーチェの我が家の鍵を初めて渡したあの昼下がり。この一年の日々のなかで幾度となく目にしてきた、温かな慈愛に満ちたヴィヴィアンの表情は、どこも、何にも、何ひとつ、己の記憶に刻んだそれから変わってなどいなかった。……そうだ、彼女は変わらない。こうして何かに竦む自分を、彼女はいつも、ほんの一歩踏み出せば届くような近さから、優しく待ってくれている。己がこうして傍に行くこと、彼女を欲してやまないことを──彼女も、望んでくれている。
は、と熱い吐息が零れた。普段は重い魔剣を振るう幅広の双肩からは、情けないほど力が抜け落ち──その安堵の脱力のまま、そっと、こつんと額を寄せて。わずかに擦りつけてみれば、相手も同じようなしぐさで応えてくるのがたまらない。今度はこちらもおずおずと相手の頬を両手で掴み、そのすべらかな小さな顔を指の腹で撫でながら。今度こそ、きちんと素直に、己の本音を伝えてみせて。)


……わる、かった。遅くなった。
一緒に、帰ろう……帰って、きてくれ。






(──それからの帰り道。数日ぶりに並んで歩く懐かしさを味わいながら、まずは取り戻していくように、何てことのない会話を交わした。
ここしばらくのヴィヴィアンがその身を密かに寄せていたのは、やはりエリザベスの家で間違いがなかったらしい。アパルトマンの窓越しに見守っていたという彼女に、あの後きちんと詫びに行き。ヴィヴィアンが世話になったと頭を下げたその時ですら、人形のように美しいカレトヴルッフの受付嬢は、その淡々とした表情を一ミリたりとも動かさずにいた。──昨日あいつに訊いたんだ、ヴィヴィアンが来てないかって。その時もあの顔で、知らないなんてきっぱり言うから……だからてっきり別のところに、エリザベスを頼らないなんてよっぽどのことと思ったと。少しばかりの気恥ずかしさに笑いながら打ち明けて、相手のくすくす笑う声に、また心が軽くなる。相手のいつもどおりの反応、何も変わらぬその様子に、胸に巣食っていた影がどんどん薄れていくのを感じる。
──だから、そう、必然なのだ。サリーチェの我が家に帰り、リビングの明かりを灯し、夕食がまだだったという相手のそれを温め直して、まずは相手の腹ごしらえを優先させる……そのはずが。相手が屋台の紙パックを行儀よく膝に抱えて食べているのを良いことに、広々としたソファーの上でその体ごとすっかり抱き上げ、腹の辺りに腕を回して、後ろから密に抱きしめる。これは別におかしくはない、こちらも今まで通りの仕草を取り戻しているだけなのだ。食べにくい、と相手が笑えば、こちらも笑って理解を示すふりこそすれど、ますます両腕の輪を狭めて逃しはすまいとするだろう。そうして時折、相手がこちらに取り分けてくれていた分を、そもそも元が足りないだろうと固辞していたはずの癖して、その殊勝な口許に匙を運ばれればまあどうだ。これはクミンだ、カルダモンが、このナッツは鉄鍋での乾煎りの甲斐が云々。相変わらずの煩さを遺憾なく発揮するのは、だがしかし、こうしてどんどん夜が更けるにつれ、きちんと相手と話す時機が迫っているのを感じるから。──ある程度腹がくちくなり、弱めの酒も入れたところで、やっときちんと相手と向き合う。しかしそこには、最早いたずらな不安は混じらず。代わりに、己なりの誠意として相手に事情を共有するべく、ゆっくりと言葉を探す慎重な動きの視線で。)

…………。……ここ数日、いろいろと……すまなかった。おまえに、あんな風に振る舞っていい道理はなかった。
上手く言えないが……そうだな。
“責任”を果たす力がないと、思われるんじゃないかってのを……俺は、いちばん恐れて……いいや。恐れすぎてた、ように思う。





952: ヴィヴィアン・パチオ [×]
2025-12-08 11:27:05




──ええ。
ただいま、ギデオンさん。

 ( 最初に違和感を覚えたのは、祭りの灯りが賑やかな通りを急ぐサリーチェへの家路、途中、大の大人が二人並んで歩くには少々辛い未舗装の狭路。そのたった数メートルを通り抜ければすぐまた道幅も開けるというのに、いつも完璧なエスコートをしてくれるギデオンには珍しく。此方をがっちりと握り込んで離さない拳のせいで随分歩き辛い思いを。
それから、これは慣れ親しんだ我が家に帰って来た後。流石に繋いでいた手は離したものの、こちらの食事を急かしてついて回る恋人に、「ご飯もですけど……まずは汗を流してきても?」と──それは決して変な意味ではなく。後の話し合いに向け、済ませられることは済ませておきたいと。要は言外に、一旦離れていただけますかと伝えた要望だったのだが。そんな此方を尻目にして、いつの間にか手中にしていた紙パックを、目の前でホカホカに温め直して差し出してきた恋人は、果たしてビビのお願いが純粋に聞こえていなかっただけなのか、それともさり気なく黙殺にかかったのか。
極めつけに、「ひゃあっ……!?」と、食事中のところを出し抜けに持ち上げられて。何とか零さずにすんだ包みをぎゅっと抱きしめながら、背後の犯人を振り返れば。どうして返り見られているのかなんて、全く見当もつきませんとでも言いたげな、白々しい確信犯を前に(後ろに)して。──ああもう、本当に仕方のない人……! と。ギデオンを神格化するにかけては右に出る者はいないヴィヴィアンも、流石に声を上げて笑うしか無かったのだった。)

……責任?

 ( そうして形無しになった恋人へ、「あーん」と楽しげに給餌したかと思えば、膨らんだ頬を愛でまくり。ギデオン手ずから膝の上へと引き上げられたのを良いことに、視線の下になったつむじをなぞって可愛がること暫く。やおらに正気を取り戻し、真面目な話し合いに移った様子の相手を認めれば、こちらもまや真剣な表情で相手の顔を覗き込むも、その言葉選びがあまりに慎重すぎる故に、真意を理解するには一歩及ばず。──"責任"という言葉に思い当たる節がない訳では無い。しかし、いずれの場合でも、自分はその"責任"をとる必要はない、という文脈で使ったのではなかったか。ギデオンの負担を減らしこそすれ、こうして悩ませるための言葉では一切なかった筈なのだが……。もしかして、男性としての沽券に関わるとかそう云う類のものだろうか。そう一瞬あれこれと考え込みかけて──いけない、と。こうして双方勝手に考え込んだ結果が今回の不安ではなかったかと思い直せば。その叫びの一切を取りこぼさないように、けれども心の柔らかい部分を決して踏み荒らさないよう、じっと静謐な瞳で相手を見つめて。 )

最近のことは……いいの。私も、急に出て行ったりしてごめんなさい。
でも……何が、恐いのか……、
ギデオンさんの仰る、"責任"って……なぁに?





953: ギデオン・ノース [×]
2025-12-09 02:23:38




(相手の美しく澄んだ瞳が、こちらをじっと、注意深く窺っている──自分をよく見てくれている。たったそれだけの小さなことで、“ようやく取り戻した実感がまだ足りぬ”と謂わんばかりにきつく狭めていた腕がごく自然に緩むのだから、つくづく己は単純だ。
その愚かしさを誤魔化すように、「そうだな……」と微かに笑むふりをしながら、青い目を伏せ、数秒ほど沈黙を。言葉を取り繕う真似を冒さなくなっているのは、必要なだけ待ってくれると、相手を信じているからで。「……、」「…………」と、幾度か口を開きかけては、これは違う、そうじゃない、と視線を左右にさ迷わせていた──その果てに。)

……おまえの望みに、応えること。
だから、そのために必要な……ありとあらゆる努力や義務を、毎日、欠かさず行うことだ。

(ぽつりぽつりと呟きながら──脳裏に、声が蘇る。『ギデオンさん……好き、大好きになっちゃったんです! 責任とってください!!』……『責任取って、ちゃんと……私とじゃなくてもいいから、幸せになってください』……『……責任は、取らせてあげない。だからちゃんと……ちゃんと、貴方の気持ちを聞かせてください』。
思い返せばその言葉は、自分たちの関係の幕開けからその節々の変化まで、様々に象りながらも、おそらくはいつだって、ひとつの意味を貫いていた。──私は貴方と一緒になりたい、どうかその望みに応えて。──私は貴方に幸せになってほしい、どうかその願いを叶えて。──私に求められるからそうするなんて許さない、どうか他でもないあなた自身で私のことを欲しがって。そう、ギデオンにとっての“責任”はいつだって、“ヴィヴィアンの望みを叶える”……この一点を意味してきた。
だがしかし、それは決して枷ではないし、重石などにはなり得ない。なぜなら他ならぬ己自身が、彼女の願いを叶えることを自分の望みとしているからで──そうすることによってようやく、彼女の傍にいていいのだと心の底から思えるから。)

……だから、少し……混乱、していたんだろうな。数日前のあのとき、“責任を取るな”と言われて、俺は……てっきり。
お前の傍にいようとする俺が、あれこれを足掻いている様が……見苦しくなってきたのかと。

(──温かなランプの灯を受けたはずのその顔は、他方へ逸れたその一瞬、暗い影へと隠れて見えない。しかし、微かに腕が動いて、再び相手をごく緩く抱き締め直せば、それは何よりも雄弁だろうか。わかっている──わかっている、お前が本来些細なことを気にしないことくらい。それでも俺は違うんだ。十六もの歳の差や、普段目に見えにくいとはいえ生まれついての階級差、そのほかいろいろを踏まえれば──相手の傍にいるために、自分は常に何かしらを果たしつづけていなければいけないだろうと、堅く信じる男の構えで。)





954: ヴィヴィアン・パチオ [×]
2025-12-15 02:20:44




 ( 男女の仲で"責任"という言葉が、世間一般に指し示すものといえば。それこそ、いつかのギデオンが危惧していたような、まとまった額の金銭だったり。もしくは、この世界で女性が一人前として扱われるに足る"夫人"の称号、もとい結婚そのものだったり。特にその前者を、稼ぐ力がないと思われるのは、ギデオンのような優秀な男性にとって不本意極まりない侮辱にあたるのかもしれない、と。そう想像していた答えと全く違うそれが帰ってくれば。──ん? と、まん丸にした瞳をぱちくりと、思わずギデオンの表情を覗き込んで。
しかし、それを咎めるかのように微かに緩く抱き寄せられては。視線の合わない訴えに、そこで初めて。どきり、と胸が高鳴ったのは──嗚呼、わかる。わかって、しまうからだ。誰かにとって有益に、誰にとっても好ましく。そんな存在になれなければ、私は誰からも愛されない。大好きなこの場に身を置くことすら、許されない。その心細い感情を、身に染み着いた価値観を。)

まさか…………、ううん。私も、おなじこと考えてた……、って、言ったら。
ちょっとは……安心してくださる?

 ( ギデオンさんを見苦しく思うだなんて、まさか、そんなことは絶対に有り得ない、と。そう強く否定するのは簡単だが。優しい恋人が見せてくれた、繊細な心の柔らかい部分を、強引に否定しようとは思えず。いつもギデオンそうしてくれるように──こつん、と額を合わせれば、「ほら、あの時はグランポートの市長に誤解されていたでしょう……」と。観念したように零した苦笑いは、相手ではなく己に向けた自嘲で。
──あのね、それで……私、本当は……あの時すこし、嬉しくなってしまったの。
そう白状する頬が、自分でもかあっと赤くなっていることが見なくてもわかる。気持ちを通じあわせたこと自体、やっと数ヶ月前のことだと云うのに。人から"結婚"していると誤解されるくらい、それだけお似合いに見えたこと、たったそれだけのことに浮かれていただなんて。我ながらあまりにも子供っぽくて。 ──"厄介だ"と、やはりあの日。他でもないギデオンがそう言っていた言葉を思い出せば。呆れられたらどうしようと、この期に及んで怖気づき。続けた言葉も、ついつい言い訳じみてしまって。 )

ああでも、待って、……ちがうの!!
ちゃんと"わかってる"し、本当に! 私はギデオンさんと居られればそれでいいって、そう言いたかっただけで……貴方に淋しい想いをさせるつもりは、なかったんです。ごめんなさい……。





955: ギデオン・ノース [×]
2025-12-16 02:29:17




────……、

(同じ不安を知っている、だからあのとき嬉しかった。でもちゃんと“わかってる”──一線以上を高望みして困らせるつもりじゃない、だけど、でも、だからといって、一線未満でもないの。
相手が次々畳みかける思いがけない数々に、男のアイスブルーの瞳が唖然としたのは一瞬のこと。気づけばほとんど無意識に、剣だこのある両の掌が、膝上の恋人の柳腰や頭へ滑り。「ごめんなさ──……、」と謝りかけたいじらしい唇を、ごく柔らかに押し黙らせていた。その熱を引き離し、一度間近に見つめながらも。再びわかりやすく目を伏せ、もう一度顔を寄せ──二度、三度、まだ足りぬと言わんばかりに。酒精の華やかな香りを含めて花唇を優しく食むうちに、相手の謂れなき謝罪の声は、はたしてすっかり削げただろうか。
今度こそ顔を引き、こちらを見る恋人をまっすぐに捉え直せば。「……ヴィヴィアン、」と名を呼びながら、しみじみと呟いて。)

“わかって”ないさ。
……なあ、俺たち……お互い、なんにもわかってなかったんだ。

(──思えば当然ではあるのだろう。戦士とヒーラー、古参と若手、男と女、四十代と二十代。ざっと挙げてみるだけでも、自分たちはそう簡単に片づけられぬ大きな違いがいくつもある。ならば各々の捉える世界も、互いに何をどう感じるかも、まるきりちがうものであろうし。それをきちんと伝えなければ、相手が知る術がなく、理解されるはずもないのだ。
……だからただひとつ、それでもたったひとつだけ存在する共通点に、立ち返るべきだった。その確信みなぎる躰で相手を強く抱き直し、真夏にも拘わらずぬくぬく体温を貪って。ようやく帰ってきたとばかりに深い呼吸を繰り返しつつ、相手の耳に口許を寄せ。「一緒にいられればいい、っていうのは、俺も同じだ。それだけで……それが、俺は幸せだ」と、小さな声で告白してから。誓いを立てるかのように、ぎゅう、とより密に抱き締めて。)

──……すまなかった、本当に。これからは、もっとちゃんと……こうなる前に、話をするから。
だから、仲直りさせてくれ。……明日はまだ、先約で埋まってないだろう……?





956: ヴィヴィアン・パチオ [×]
2025-12-18 12:30:21




んっ……、

 ( 目を凝らしてよく見ると、幾らか透明なものも混ざり始めた金髪が、魔灯の光を反射して、燃えるように美しく輝いている。その発光せんばかりのオレンジ色の毛先を瞳に映して──つまりは、ギデオンの目を見ることができずに、少し俯きながら。件の謝罪の言葉を口にしていたものだから。にわかにふっと抱き寄せられると、その大好きな唇の感触に目を白黒させるも。二度、三度とその感触を確かめるかの如く繰り返されているそのうちに──……あれ、私、何が怖かったんだっけ、と。それまで萎縮していた思考もぽうっと溶かされてしまい。「……ギデオンさん、」と、その呼びかけに応える頃には、そのエメラルドをすっかりとろんと蕩けさせ、柔らかな体躯をくったりと、意中の男に預けた娘がいるだけで。
そんなヴィヴィアンの告白に、新鮮な衝撃を受けていたギデオンの一方で。この娘はといえば、決してギデオンの"わかってない"を疑っている訳では無いのだろうが、あくまで相手の優しさから来る言葉として、さらりと消費してしまうのは、余程あの"厄介"が悪く作用しているのだろう。それでも、相手から強く抱きしめられて、ただ無邪気にあどけない笑い声を漏らしながら、ギデオンの告白に頬を染めれば。男の提案に此方から唇を合わせたのは、先程そうして謝罪を封じられたお返し──私が謝らなくていいのなら、ギデオンさんも謝らないでという無言の主張こそは忘れないが。合わせていた唇をそっと離して、「ええ、丸一日お休みです……でも、どこかへ行かれるの?」そうきょとんと首を傾げたかと思えば。もじもじと不安そうにギデオンの耳元にそっと顔を近づけて。「それに、あの……あのね、もう、仲直りしたと、思うんですけれど……」と、自分なりに必死に年上の恋人の真意を探ろうとする始末で。 )

──……まだ、仲直りしてなかったら、今夜も一緒に寝てくださらない……?





957: ギデオン・ノース [×]
2025-12-21 16:47:53




……、

(ギデオンの青い目がうっすら細められたのは、かすかなショックと、納得にも似たさらなる確信──相反するその反応を、今は相手に気取らせぬよう自己制御するためで。代わりに娘の栗毛を撫でて、再び寄るよう促せば。なだらかなまろい額に愛情を込めて口づけしてから、しなやかな背を撫でさすり、安心を与えようとする。「もちろんだとも」と嬉しそうに喉を鳴らしてみせたのも、決して演技というわけではない。……本当に、嘘ではないのだ。ただ少し、ほんのわずかに、語る言葉を抑えただけで。
それから先の数時間。湯浴みを済ませて着替えた相手を抱きしめて眠るあいだも、夜明け前に目を覚まし、そのあどけない寝顔をじっと見つめるひとときも。ギデオンはいつになくもの静かな横顔で、あることを思いつづけた。別に初めてというわけではないのは、半月前、ドランゴン狩りに出る前日に私書箱に届いた手紙が如実に物語っていよう。……ずっと、ずっと考えつづけて、いよいよその時がやって来たのだ。
だがもし、本当に実行するなら。ギデオンはその生を、きっと──永遠に失うだろう。どれほど愚かで無謀なことを試みようとしているか、これまでの人生で頼り続けた理性の声が、何度も何度も声高に“引き返せ!”と説いてくるのが聞こえるほどだ。だがしかし、だからといって、ギデオンのこの四十年に、はたしてどれほどの価値があろうか。もうこれ以上生きつづけたいと思わない、そう感じるのが答えじゃないか。
そんな思案に明け暮れる間に、ふと身動きするものがある。腕のなかを見下ろせば、そこで寝息を立てているのは当然己のヴィヴィアンで、つるりと綺麗な白い眉間にかすかな皴が寄っている。寝苦しいのか、そう考えて、僅かに両腕の縛りを緩め、距離を空けようとしたはずが。──タオルケットの下に新たな空気が流れた途端、依然夢の中にいるはずの恋人が、むむ、とまた眉を顰めて。思わず見守るギデオンの前、もぞもぞとこちらにすり寄り、ぴたりと胸板に額を寄せる。そのまま固まるこちらに構わず、また安らかな寝息を立て始めたところを見るに……無意識のことなのだろうか。
たったそれだけの一幕で、先ほどまでは何時間も虚空を巡っていた青い目が、ふっと穏やかに定まってしまった。温かな息を吐き、再び彼女を緩く抱きしめ、こちらもその柔い髪に鼻梁をうずめて深呼吸する。──もういい、充分すぎるほど安らぎを与えられてきた。今日こそ、すべてを終わりにしよう。)





(──かくて迎えたあくる月曜、トランフォード建国記念日。初日のマラク騒動以来、さして大きなトラブルもなくこの日を迎えられたとあって、カレトヴルッフの冒険者たちはほっと胸をなでおろしていた。今年は業務の統制上、最終日の警備責任は、ほとんど完全と言っていいほど警察に返上するのだ。六日間の出動待機命令から解放されるだけあって、ようやく休みを満喫できる若手たちは喜びひとしお。中堅以上のベテランですら、一度がっつり中抜けをして家族と過ごすいとまがあるから、今年は例年より多く、建国祭を楽しんでいる冒険者たちの姿があちこちで見られただろう。
ギデオンも今年ばかりは、それまでの六日間の貢献を口実として、昼には仕事を切り上げた。無論昨年の例があるから、警備権限を周囲に知らせるギルドの赤い腕章や、返却日時が定まっている換装式の警棒だけは手放すわけにいかないが。警備服はすっかり脱ぎ去り、いつものワインレッドのシャツに黒いジーンズという格好──ではなく。一度我が家に帰宅し、オフブラックのジャケットやオーダーメイドのスラックスという、建国祭で浮かない程度に品の良い服へと着替える。「久々のデートだからな」と、もちろん相手に予告済だが、その一方で、家を出るのは自分の方が早かったから、午前中に友人たちと過ごすため、そして午後にはギデオンと過ごすため、己のうら若い恋人がどんな装いをしていったのか、ギデオンは未だ見ていない。
そろそろここらに来るはずだが……と、辺りの屋台をチェックしながらいよいよ足を踏み入れたのは、今日の待ち合わせ場所に選んだ、お馴染みの東広場。ひんやりとした魔法の霧が辺りを白く煙らせて時に虹すら描くなか、辺りに満ちる祭特有の賑やかな雰囲気に、どこか静かな表情で青い視線を走らせる。──しかし、ふと呼ばれたように己の背後を振り向いたのは、実際に声をかけられたというわけでもなしに、相手の気配に導かれたからで。)





958: ヴィヴィアン・パチオ [×]
2025-12-24 22:36:10




 ( Dear Vivienne, I haven’t seen you for a long time……
 そんな書き出しで始まる手紙をビビが受け取ったのは、建国祭最終日、建国記念日当日の朝のことだった。朝一の門前から、自分の名を呼ぶ聞き知った声に慌てて飛び起き。ネグリジェに薄手のカーディガンを羽織っただけの格好に、目を剥いたギデオンと揉み合いになりながら、馴染みの郵便屋である青年の前に二人揃ってまろび出れば。「おはよう、ビビさん!  速達ですよ、……」と、今日に限っていつも元気な青年の笑顔が、どうも引きつって見えた気がしたのは気の所為だろうか。
閑話休題。封筒の宛名の上に、緊急の速達を表す押印がなされた手紙を開けば、それは学院の中等部卒業を待たずに、キーフェンへと嫁いで行った友人からのもので。──ここ数日、配偶者の商談についてキングストンに来ていること、そして、商談が少しだけ早く終わったので、午後の帰りの船便までにどうか一目でも会えないか、といった誘いの言葉が、とても懐かしい、しかしすっかり大人の夫人に相応しい筆つきで書かれた手紙に目を細め、隣にいた恋人へ二、三学生時代の思い出を楽しげに語って聞かせれば。とはいえ、ギデオンとの先約をして、断るつもりでいたのだが。折角なんだから会ってくればいい、という優しい言葉に、「~~~ッ、ありがとうございます!! ギデオンさん大好き!!」と、熱烈なハグで優しい恋人を送り出したのが今から数時間前のこと。 )

──…………。

 ( そうして、懐かしい友人とのつかの間の再会を果たせば。その実は政略結婚だったとはいえ、穏やかそうな旦那さんの隣で、幸せそうに微笑む旧友を前にして。もう焦燥の念こそ浮かばなくなれど、色とりどりのテープたなびく出港のムードに、当てられた節はあったかもしれない。──早く、早くギデオンさんに会いたい、と。思えば一年と少し前、初めて仕事を共にしたあの日も、こうして息を弾ませ、約束の場所、憧れのギデオンの下へと駆けていた。あれから変わったことといえば、あくまで上司と部下に過ぎなかったその関係と、全身に纏っているその装い。
 旧友とはいえ、既婚の夫人に会うための午後用ドレスは、夢見るようなオーキッドに、深紅の意匠が、あの素晴らしい舞踏会の夜を彷彿とさせ、思わず衝動買いしたおろしたて。頭には普段元気に揺らしている尻尾の代わりに、ドレスと揃いの帽子をつけて、馴染みの赤いスカーフは結い上げた髪に編んでいる。ギデオンに貰ったハンカチーフと揃いの模様を編んだ手袋の手の中には、これまた見事な総レースの日傘を携えているのだが、動きの邪魔を苦にしてすっかり畳んでしまっているのはご愛嬌だ。──駆ける、とはいっても。動きやすい白ローブ姿だったあの日とは違い、足さばきの悪いドレスと華奢な靴で、ボコボコとした石畳を人混みの中を縫うように進めば。馴染みの広場に入った途端、やはり今日も一目でわかるほどにギデオンは輝いていて。本当は渓谷のトロイトのように駆け寄り、全力で飛びつきたいところをぐっと堪えて、ごった返している広場を進む間。──ギデオンさん! と、その内心の叫びが届いたかのように振り返ったギデオンに、ぱあぁっと満面の笑みを浮かべると、パタパタと大きく手を振って。 )

ギデオンさん、お疲れ様です!
怪我とかしてないですか? もうご飯食べました?





959: ギデオン・ノース [×]
2025-12-29 06:25:57




(晴れ渡る青空の下、まばゆい笑顔を向けながらこちらに手を振る己の恋人。その夏らしく晴れやかな装いに──だがそれでいて、いつかの美しい秋の夕をも思い出させる装いに、見開かれた青い瞳がまっすぐに透き通る。だがあのときと違うのは、「……」と投げかけるその双眸が、やがてふっと、ひどく穏やかな深まりを見せたところで。
相手が周囲とぶつからないよう、一瞬左右に目を配り、次にこちらに向いたそのとき。そこには、いつもより洗練された出で立ちの魔剣使いが迎えに上がっていることだろう。例年以上に客足が賑やかなはずの東広場で、ふたりのいるその空間だけ、人払いされたわけでもなしに不思議と開けているようだ。その状況の許すまま、白い靄から出でるように一歩相手へ歩み寄り。はにかむように小さく笑えば、しかしそのまなざしに、頭上の青空の陽射しに劣らぬ己の熱を絡ませて。)

……二十班の態勢で慎重に回ったからな、かすり傷も負わなかったさ。

(喉を低く鳴らしながら、自然と添えた己の片手。それがスカーフを編み込んだ髪を愛しそうに撫でてから、耳裏を滑るようにして彼女の頬へ触れる流れは、言葉より余程雄弁だろうか。こちらもまた体を屈め──とはいえさすがに人前だ、あくまで軽く触れる程度に、しかし甘さはたっぷり込めて、胸の内に湧き上がる想いの程を伝えれば。「……軽く食べた、と言いたいところだが。午前中は生憎その暇が見つからなくてな……おまえはどうだ?」だのなんだの。片眉をぐいと上げて誘う振りなどに興じながら、己の腕を差し出したのは、はたして照れ隠しなのかどうか。)

──今年のダンスコンクールだが、ドニーの伝手でテラスの良い席を取れたんだ。そこでゆっくりひと休みしながら、最終日のプログラムのどれを回るか、一緒にあれこれ相談しないか。





960: ヴィヴィアン・パチオ [×]
2026-01-06 03:36:17




私も。実は、食べ損ねまして……

 ( ──折角、ギデオンさんに可愛いと思っていただきたくて、朝からあれこれと頭を悩ませた装いにも関わらず。触れ合っていた唇がそっと離れて、大好きな薄青と視線が合ったかと思うやいなや。「……、か、格好良い……好きぃ……」と。自分が相手のフォーマルな装いに堪えかねて、両手で口元を押さえながら、うっとりと瞳を輝かせる通常運転。その上、片眉をあげた恋人の提案に、「本当!? 嬉しい!」と、いつもの調子で飛びつこうとしたものだから。不安定な足元にバランスを崩して、慌て顔のギデオンと人混みの中、ぎゅうっと強く抱き締め合えば。どちらともなく吹き出して、爽やかな夏の陽気もなんのその、差し出された腕を抱きしめるように、ぴったりと連れ添い歩き出すだろう。 )

──……ギデオンさん。
もしかして、ギデオンさんが賭け事に強いって、嘘じゃない?

 ( そんなやり取りから数時間。昨年と今年、場所こそ即席のベンチと有料のテラス席という差はあれど、昨年に習って今年もダンスコンクールの優勝者当てと洒落込んだ結果は、今年もヴィヴィアンの勝利に終わった。昨年とは違い、賭けたのは些細な雑事の一部だったが──どうしても、本気で信じられないといった表情を浮かべている恋人に、思わず笑いながら慰めのキスを進呈すれば。表面上こそ大人な表情を繕ってはいるが、未だに納得のいってなさそうな男の手を引いて、繰り出したのはなんてことはない祭日の賑やかな通りで。年上の恋人はといえば、教会主催のページェントや、手の込んだ手の込んだヌーベルキュイジーヌの店を提案してくれもしたのだが。ともすれば、ギデオンにとっては馴染み深い、一般的で世俗的な賑わいの方が、学院育ちのビビにとっては目新しいもので。「ギデオンさんが、お嫌でなければ」と、大好きなギデオンと二人、祭りの出店を冷やかしたり、大道芸目を輝かせたり、華やかに、しかし素朴に飾り付けられた街並みにきゃあきゃあと、すっかり息をあげながらは心底楽しげにしゃぎ回れば。仮説のベンチで一休みする頃には、ビビの手元は全身のあちこちに花やら、お面やら、玩具やら、瀟洒な装いには似合わぬそれらでいっぱいになっていて。そんな最高の時間の代償に、じんわりと痛くなってきた踵をさりげなく靴から解放しながら、露店のジェラートに目を輝かせると。ギデオンさんも楽しんでくださっているだろうかと、興奮しきった表情で相手を見上げ。 )

ああ楽しかった!
ずっと昔からこの通りへ、お祭りの日に来てみたかったの!
ありがとう、ギデオンさん! 大好きよ!




961: ギデオン・ノース [×]
2026-01-17 16:46:42




馬鹿言え、ドニーやジュナイドからいくら巻き上げたと思ってる。──本当だ、聞いてみろ……そんなに信じ難いか?

(仲睦まじく賭け合ったのは、明日の食事の料理当番。普段はギデオンが朝食を、ヴィヴィアンが夕食を担当することが多いわけだが、賭けに勝てばその逆を得る──つまりギデオンが勝ったなら、ヴィヴィアンの作る朝食を堪能できるというもので。千載一遇というわけでなくとも逃がしたくないこのチャンス、当然真剣勝負に出たが、結果はご覧の通りの大敗。おまけに、余興程度に付け合わせた二位以降の予想でさえも、そのとんでもない番狂わせをことごとく当てきったのがやはりヴィヴィアンのほうなのだから、信じられないという表情は寧ろギデオンが浮かべる始末で。
しかし不可解げな反論も、そう長くは続きやしない。先行く娘に捕まえられた己の手元を眺めるうちに、つい苦笑するせいだ。──そもそもたった一年で、自分たちは“こう”なっている。指と指とを密に絡めて、ふたり連れ合い通りを歩き、いつもと違う装いのキングストンを眺めてはあれこれ感想を言い交わし、お互いの表情を見つめては笑い合う。つい昨日まで愚かしいほど駆られていた恐れすら、彼女に優しくほどかれて、今やどこかへ行ってしまった。ヴィヴィアンに敵わないことも、白旗を挙げる心地が全く悪くないということも、もうわかっていたではないか。
故にすっかり寛いで、年に一度の建国祭を満喫していたしばらくののち。疲れが深くなる前に、と花壇の傍に落ちついたのは、陽射しがいくらか和らいで、気持ち良い風も吹く頃だろうか。)

……まったく、そんなに言われちゃ敵わないな。

(目尻に皴を寄せながら、唸るような声を出し。「毎年だって一緒に来よう」とその額にキスをしてから、素足を休める娘の真横、こちらもゆったり腰を下ろす。そうして長い足を組み、椅子の背もたれに沿うように相手の背後へ腕を回すと、伸ばした片手で何とはなしに相手の髪を撫でながら。色とりどりの花壇の向こう、ベンチの前に広がる芝生で、街の子たちが弾けるように笑い転げて遊ぶ姿を、ごくのんびりと眺めていたが。
相手に視線を戻したそのとき、ふと思いついたように青い瞳の色を変え。「……なあ、せっかく綺麗なんだが」と、何やらねだりだしたのは……相手の髪を解く許可と、手元にある花束をここで“使いたい”との話。許しを与えて貰えたならば、まずは美しい絹の栗毛をごく優しく解きほぐし。次に横を向いたと思えば、荷物にしている紙袋からしれっと取り出してみせたのは、ハコヤナギ──またの名を聖木レウケーで作られた、古き良き職人の逸品たる高級櫛だ。小一時間前、果実水の露店の列に並んでいる最中に、近くの店のショーウィンドウに品良く飾られていたそれに、相手が視線を吸われていた。彼女を見つめることにおいては他に譲らぬギデオンが、果たしてそれを見逃すだろうか。
注文の品が出る時間差を利用してこっそり買っておいたのを、後々ここぞという時に贈ろうかと思っていたが、ここで使うのも得策だ。「失礼、」なんて気取った声で相手の髪を綺麗に梳かせば、艶が増したそれを束ねて、生来器用な手先を使い恋人の髪を編んでいく。脳裏に浮かべているのは常に、サリーチェの寝室の角……瀟洒な化粧台を前に、愛らしい鼻歌を奏でながら髪を編むヴィヴィアン自身の手つきの記憶で。
──そうして、元々完璧だった前髪のセットはそのままに、すっかり優美に編み直した太い三つ編みに頷けば、その結びに赤いスカーフを結わえつけ、次はこちらも解きほぐした花束の花を挿しこんでいこう。大小さまざまなそれを見比べ、これはここだな、こいつはここに……と。若い娘の綺麗な髪に、四十路の男が一輪一輪花を飾るその光景はなかなか愉快。とはいえ、今日は建国祭。トランフォードの人々が皆浮かれ騒ぐ陽気な午後に、己もほんの少しくらいは羽目を外してよいだろう。いよいよ「完成だ」と告げて、これも土産の手鏡を渡すと、満足気に笑みながら手元の櫛をくるりと回して。)

休みの日に、よくこんなような髪形をしてるだろう?
見よう見まねでしてみたんだが──どうかな。悪くはないといいが。





962: ヴィヴィアン・パチオ [×]
2026-01-26 00:27:41




…………。

 ( ──……しゅる、しゅるり、と。賑やかな祭りの管弦楽の中、大好きな手が己の髪を梳く音がする。熱い指が時たま耳元を掠める度、どうにも不思議な気持ちになるのは、相手の意思を読みかねているからだ。──いいか? と。そう最初に聞かれた時は、大して考えずに、その結い終わりへ指をかけることを許したが。本来、人に見せない身嗜みを、公共の場で晒している気恥しさに、浮かれていた思考を冷やされれば。しかし、決して嫌な気持ちではなく。
 自分でするよりよほど丁寧に髪を梳かすその手付きから、時折漏れる上機嫌な吐息から。髪に、耳に、肩や首筋に触れる温もりから。ヴィヴィアンのためではない。ギデオンがそうしたくてしているらしい、甘えのようなものを感じ取れば。──……嗚呼。この人は、私のことが好きなんだなぁ、と。他でもないギデオン含め、もし他人に聞かれたならば、何を今更と呆れられたに違いない。しかし、彼が持つ底抜けの優しさでも、寂しさから逃れるための執着でもない感情を。初めて心の底から実感出来てしまえばどうだ。まるで神話の世界から抜けてきた雷神のような容貌をして、器用に編み上げた三つ編みを、花で飾り立て始めた恋人の表情を見ることができないのが、酷くもどかしく感じられてしまって。 )

──……っ、ギデオンさんは?
この髪型、好き?

 ( そのせいだ。ヴィヴィアンは満足気な恋人の問いかけを、最後まで口にはさせなかった。それまで固定されていた頭が動かせるようになった隙を逃さず、くるりと振り返りながら立ち上がり、こちらを見上げる恋人の顔を覗き込むと。拒否しようとと思えば出来なくもない、しかしそうしないでと強請るような表情で、上からその薄い唇を塞いでしまって。
そうして、少しかさついていた感触が、段々と馴染んでいく質感を心ゆくまで堪能した後、今更可愛こぶるように小首を傾げると。ギデオンの唇に移ってしまった紅を指の腹で拭い、自分の口元にそっと戻す小悪魔は。しかし、もしギデオンの手の中に、件の贈り物を見つけてしまえば、すぐにでもいつもの表情に戻ってしまうだろう。 )

……なら私も好き。





963: ギデオン・ノース [×]
2026-01-27 02:00:38




!? !?!?
……ッ、ヴィ……、………──………

(俺はも何も、こうしたいと頼み込んだのは俺のほうなわけだから。どこか奇妙な無邪気さに青い目を瞬いたのち、そう仕方なさそうに眉尻を下げて言いかけた、ひどく鈍感な「好きだよ」を。しかしはたと止めさせたのは、娘の切ない表情だ。初めて見る、まるで読めない、だが彩あふれるその面差しに、思わず大きく目を瞠る隙を晒したのが命取り。気づけば甘い唇にたっぷりと猛攻されて──さらに愕然としてしまう。
これまでのキスのほとんどはギデオンがリードしてきたし、のびのび甘えるヴィヴィアンが、ねだるのとはまた別に自ら求めてきたことだって、決して珍しいわけでもなかった。だがこんな……こんな、全て等しく均すような、堂々征服するかのような、こんな口づけは今まで一度も。それを嫌うはずなどないが、だからといって、遥か歳上の男の沽券が少しも騒がぬわけもない。何度か制止を試みるべく、吐息の合間に掠れた小声を上げようとした。彼女の顔に自ずと添える骨ばった掌の、そのささやかな指の動きで、どうにか決して巨説ではなく、宥めてみせようとした。……だが、ああ、無理だ。しなだれかかるような舐りに頭の奥まで蕩かされ、ようや解き放たれた後まで、蠱惑的なその仕草をたっぷりと見せつけられたら。指でふにりと押した唇、その濡れた表面が光の輪を描く様に目を奪われるだけでなく、強烈な殺し文句に脳天まで貫かれたら。
──実際は、きっと微動だにすらできなかった有り様だろう。だがしかし、がくん、と、腰が抜けた錯覚すら覚えたほどの間抜け面で相手をまじまじ見つめ返せば。次いでバッ、と目元から下に手をやり、露骨に顔を逸らしたのは、どうやら往年の見る影も年甲斐もないド赤面を、真っ当に恥じたものらしい。「見るな」だの、視線だけで「うるさい」だの、反論はやけっぱちばかり。第一真横を向いたことで、その手の隠しきれない耳がよっぽど色鮮やかなのを自覚出来ているのかどうか。
何よりも度し難いのは──こんな見苦しい醜態でさえ、相手になら知られてもきっと大丈夫なのだろうと、心のどこかのすっかり甘ったれた己が緩みきって囁くことだ。この二ヵ月、相手をがっつり囲い込んで外堀を埋めていたはずが……牙を抜かれた駄犬へと飼い馴らされていたのはどちらだ。ほとほと参ったような声で思わしく唸ってみせると、がっくりため息を吐きながら、それでも相手の頭を撫でて。)

……いつからだ。いつからそんなに、手強くなった……?





964: ヴィヴィアン・パチオ [×]
2026-01-29 23:05:58




ギデオンさんしか、知らないって……ご存知でしょう?

 ( 最初はその文句ともとれる唸り声に、やはり、少しはしたなかっただろうかとドキリとするも。頭を撫でる優しい手、困っているようでどこか甘えた低い声、そして、色素の薄い頬がぱあっと色づく光景に、どうやらそうでは無さそうだと力を抜けば。思わず、口角が勝手に持ち上がるのを感じながら。薄桃色の頬に手を伸ばして、再びその感触を確かめていた。そうして、慣れた動きで相手の片膝に乗り上げ、びくともしない逞しい体躯を──その癖、誰より繊細で愛らしいその反応を、たっぷりと好きに慈しんでいたその時。相手の頬へと添えていた掌を離し、何気なく大好きな手を握ろうとして、その手の中の質量に気がつくと。まさか──と。それまでギデオンの顔中にキスを振り撒いていた顔を離して、白く見飽きた己の手に包まれた、硬く愛おしい恋人の手。に、更に包まれた櫛をまじまじと見つめて。 )

──ギデオンさん。

 ( そう見つめられた薄蒼は、どんな反応をしたろうか。普段のヴィヴィアンであれば、まずはお礼の気持ちを伝えつつも、相談無しの浪費に、窘めこそすらしたかもしれない。──それが。贈り物だけは怠らなかった、コミュニケーション下手の父を思い出してのこととは、まさか本人も無自覚だっただろうが。しかし、この数日間を乗り越えた娘の表情はといえば、それはそれは、非常に難しいものだった。
これまで、ビビの年上の恋人は、二人の間の十六年を、ともすれば、彼の悪行のように捉えていて。まるで贖罪かのように、ヴィヴィアンに償って振る舞うのを知っていたから。"付き合ってもらっている"彼女としては、その貢ぎ癖をそう易々と受け入れるわけにはいかなかったのだ。──しかし、ギデオンもまたヴィヴィアンと同じなのであれば。相手のためなら、全てを差し出してでも、その喜ぶ姿を見られることが、彼の幸せだと云うのならば。
──嗚呼、間違っている。これは正解なんかじゃないと分かっているにも関わらず。何も決して嘘をついているわけではない。対等な大人として、弁えるべき遠慮をしなければ、大好きなギデオンからの贈り物が、しかも、すっかり目を奪われていた高級な櫛が、決して嬉しくない筈もなく。緩む口元を抑えながら、ゆっくりと下げていた顔をあげると──彼が喜ぶ反応を。素直な感情に任せた、反応を、キスを、熱烈な抱擁を。彼の求めるままに、与えたくなってしまうではないか。 )

…………ありがとうございます!
とっても素敵だと思っていたの、気づいてくださるなんて、とっっっても嬉しい!!
ギデオンさん、大好き!!




965: ギデオン・ノース [×]
2026-02-06 08:10:27




………

(静かに名前を呼ばれながら翡翠の視線に射抜かれたとき、ギデオンの青い瞳は、彼女を、次に手の櫛を見て、一度下へと流れ落ちた。どこか微かに後ろめたい横顔が思い返すのは、つい二週間前の出来事。サリーチェの我が家にかかる防犯用魔法陣、そのセキュリティレベルをより高く確かなものへ契約し直していた件で、彼女に窘められたのだ。私費から出すから問題ないなんて話は違う、そういうことに黙ってお金を使わないで──ちゃんと、私に相談をして。あのとき交わしたやり取りを、よもやわざと無視したりしたわけじゃない。だが気づけばまたこうやって、似たようなことを繰り返している。……更に、これの非じゃない品も実は隠し持っているのだが──やはり、咎められるだろうか。彼女は望まないだろうか。そう、案じていたものだから。
遠慮の一切を取り払ってまっすぐに寄せられる、その声、口づけ、抱擁に。最初は目を瞬かせて完全に虚を突かれるも、次第にその目元を緩めさせ、鮮やかな安堵をわかりやすく浮かべてしまって。「敵わないな、」ともう一度、こちらからも彼女を抱き寄せ、懐くように鼻梁を寄せる。花壇の向こう、街の子らの声がいよいよ祭へ遠ざかるのを良いことに、もう一度その唇をねだれば、満足そうな吐息とともに掠れた声で囁くだろう。)

──……俺も、好きだよ。

(──さてはて。この数日でこんなにも素直なたちにされてしまった腹いせに、年甲斐もない有り様を取り繕う建前代わりに、相手のことを連れ出して、さらなる気軽な買い物を楽しませてもらおうか。「その靴だと街歩きには向かないだろう?」と、行商の集まっている通りの一角に連れて行き、今度は相手の好みに任せて、見事なドレスにもよく似合うサンダルを好きに選ばせる。そうして紙袋に纏めた荷物を提げていないもうひとつの手、そちらで相手と指同士を絡め合わせて戯れながら、浮かれた王都をぶらつこう。陽射しは夕に近づくとはいえまだまだ茹だる暑い夏、涼を探していた先に氷菓の露店を見つければ、はたと顔を見合わせたのは果たしてどちらが先だったか。──王女と記者の恋を描いた、有名な戯曲があるんですよ。ひと月ほど前、まだ退院明けの療養中で家にいることの多かったヴィヴィアンが、そんな風に目を輝かせて語っていた物語。その中に登場する実在の店だと気づけば、立ち寄らぬ道理などなく。共に広場の階段に座り、その時間の催し物を眺めながら冷たい甘味を堪能すれば、あっという間に真っ赤な夕陽が暮れていき、いよいよ間もなく建国祭のフィナーレだ。再び手を繋ぎながら、昨年のような人混みを避けて水路沿いを歩くうちに、ふと隣を振り返るのは、穏やかに問いかけるため。──相手の選ぶ場所でこそ、この夜を過ごしたかったからで。)

……今年は、どこから花火を観ようか。
城下町のゴンドラは長めの良さで有名だし、そこのホテルの屋上にあるレストランも、個人的に伝手を頼れる。去年の時計塔が良ければ、もちろんそこに連れてくし……もしかしたら家からでも、ベランダから眺められるだろうな。





966: ギデオン・ノース [×]
2026-02-06 08:16:53




………

(静かに名前を呼ばれながら翡翠の視線に射抜かれたとき、ギデオンの青い瞳は、彼女を、次に手の櫛を見て、一度下へと流れ落ちた。どこか微かに後ろめたい横顔が思い返すのは、つい二週間前の出来事。サリーチェの我が家にかかる防犯用魔法陣、そのセキュリティレベルをより高く確かなものへ契約し直していた件で、彼女に窘められたのだ。私費から出すから問題ないなんて話は違う、そういうことに黙ってお金を使わないで──ちゃんと、私に相談をして。あのとき交わしたやり取りを、よもやわざと無視したりしたわけじゃない。だが気づけばまたこうやって、似たようなことを繰り返している。……更に、これの非じゃない品も実は隠し持っているのだが──やはり、咎められるだろうか。彼女は望まないだろうか。そう、案じていたものだから。
遠慮の一切を取り払ってまっすぐに寄せられる、その声、口づけ、抱擁に。最初は目を瞬かせて完全に虚を突かれるも、次第にその目元を緩めさせ、鮮やかな安堵をわかりやすく浮かべてしまって。「敵わないな、」ともう一度、こちらからも彼女を抱き寄せ、懐くように鼻梁を寄せる。花壇の向こう、街の子らの声がいよいよ祭へ遠ざかるのを良いことに、もう一度その唇をねだれば、満足そうな吐息とともに掠れた声で囁くだろう。)

──……俺も、おまえが大好きだよ。

(──さてはて。この数日でこんなにも素直なたちにされてしまった腹いせに、年甲斐もない有り様を取り繕う建前代わりに、相手のことを連れ出して、さらなる気軽な買い物を楽しませてもらおうか。「その靴だと街歩きには向かないだろう?」と、行商の集まっている通りの一角に連れて行き、今度は相手の好みに任せて、見事なドレスにもよく似合うサンダルを好きに選ばせる。そうして紙袋に纏めた荷物を提げていないもうひとつの手、そちらで相手と指同士を絡め合わせて戯れながら、浮かれた王都をぶらつこう。陽射しは夕に近づくとはいえまだまだ茹だる暑い夏、涼を探していた先に氷菓の露店を見つければ、はたと顔を見合わせたのは果たしてどちらが先だったか。──王女と記者の恋を描いた、有名な戯曲があるんですよ。ひと月ほど前、まだ退院明けの療養中で家にいることの多かったヴィヴィアンが、そんな風に目を輝かせて語っていた物語。その中に登場する実在の店だと気づけば、立ち寄らぬ道理などなく。共に広場の階段に座り、その時間の催し物を眺めながら冷たい甘味を堪能すれば、あっという間に真っ赤な夕陽が暮れていき、いよいよ間もなく建国祭のフィナーレだ。再び手を繋ぎながら、昨年のような人混みを避けて水路沿いを歩くうちに、ふと隣を振り返るのは、穏やかに問いかけるため。──相手の選ぶ場所でこそ、この夜を過ごしたかったからで。)

……今年は、どこから花火を観ようか。
城下町のゴンドラは眺めの良さで有名だし、そこのホテルの屋上にあるレストランも、個人的に伝手を頼れる。去年の時計塔が良ければ、もちろんそこに連れてくし……もしかしたら家からでも、ベランダから眺められるだろうな。





967: ヴィヴィアン・パチオ [×]
2026-02-09 09:36:58





 ( 5029年、建国祭フィナーレのこの日を、ヴィヴィアンは生涯忘れることはないだろう。堅苦しい日常を自分の足で飛び出して、まるで物語に出てくるような素晴らしい男性と、先生から禁止されていた全てのことを楽しむの──学生の頃、何度夢見たことか。教育に悪いと見に行くことすら許されず、誰かが拾ってきた脚本の粗筋を、先生に隠れて何度も何度も回し読みした、かつての流行りの演目を、まるで再現するかのような夢のような一日を。当のヴィヴィアンはといえば、王女でもなければ、最早制限にまみれた学生の身でもない訳だが。もはや取り戻せないと信じ込んでいた青春時代の夢を叶えて微笑む女の顔色は、咲き誇る薔薇の色に染まっていて。この後のギデオンの目論見などつゆ知らず、その提案に暫しぽやりと考え込むと。一年前のあの時、繋ぐことの出来なかった手をぎゅむぎゅむと満足気に握りながらはにかんで。 )

でしたら。
ギデオンさんさえ良ければ、また時計塔へ……連れて行ってくださる?





968: ギデオン・ノース [×]
2026-02-11 00:54:08




(柔らかな手のひらがこちらに可愛らしく伝える、無垢な慕情と信頼に。片眉をぐいと上げ、「喜んで」と喉を鳴らすも、やはり気取ったそれは続かず、すぐに笑み零れてしまう。隣から見上げる相手がこんなににこにこ嬉しそうに笑顔でいてくれるのだ、釣られないほうが無理だろう。──だからそのまま、ふたり並んで、ごくゆっくりと歩みを進める。相手と一緒であるのなら、なんてことのない石畳の路地、ありふれた古い家々、聖鳥たちが影絵になって横切っていくいつもの王都の空でさえ、何か特別な景色へと魔法をかけられていくようで。とりとめのない話をあれこれと咲かせながら、途中何度立ち止まり、何度重なり合ったことか。ちっとも急がぬその道のりは、しかし思えば、昨日までのここ数日、無意味に置いてしまった空虚を埋めるためでもあったのだろう。
つまらないことに囚われて、大事なことを見落としていた。相手と一緒に在るだけのこと、それをこうして慈しめるなら、他に横たう一切はまったく小さな問題だ。……だから、これを手放したくない。ずっと確かに得ていたい。それを本気で伝えるとき──彼女は、どう答えるだろうか。)



……懐かしいな……一年ぶりだ。

(──そうして。軽い夕食と少しの酒を買い込んで再び訪ねたその場所は、賑やかな中央広場をごく厳かに見下ろしている、キングストン時計台。裏手にある扉の守衛はいつもの古株の老人だったが、ギデオンが去年と同じ、だがより親密になった娘をまた連れてきたことに、(おや)と灰の目を輝かせる様子があった。とはいえ野暮を言うでもなしに、ただ恭しく通すだけのありがたい気遣いに、こちらもしっかり目礼しながら。美しいドレスを纏う夢の女性の手を引いて、鉄の螺旋階段を上へ上へと昇ったその先。扉を押し開けたその瞬間から、懐かしの展望台と──花火を打ち上げる前から見事な、満天の星が飛び込んできて。
全てが美しいこの夜に、手摺りの方へと進みながら、相手は辺りの景色にこそ陶然と見惚れるだろうか。だがギデオンのほうはといえば、今年も同じくここに来た周囲のまばらな人影も目に入らないまま……花咲く髪に瀟洒なドレス、何より無邪気に感動する恋人のその姿にこそ、もはや隠しようもなく熱いまなざしを向けていた。こちらを振り向く彼女に向けて、その静けさを誤魔化すように無難な言葉をかけてみせたが、果たしてどれほど自然なのやら。それでも今度は、はにかみでも照れ隠しでもなく、満ち足りた微笑みを相手に向けてみせると、手に提げた酒や肴を掲げて。)

なあ……花火まで、まだ少し間がある。
今年は先にこいつらを楽しみながら、のんびり時間まで待たないか? ──なに、腹ぺこなわけじゃない、本当だとも。





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