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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
4664:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-13 23:14:07
______下手すれば通報が入って、本部の刑事たちに事情を聞かれるな。
( 自分が居ないホテルの部屋に突然見知らぬ女性が訪ねてくると言うのは宿泊客にとっては恐ろしい状況。通報されて本部の刑事たちがやってくる可能性もあると肩を竦めて見せ。相手の返答に頷くと、コーヒーを飲み切って立ち上がる。準備を整えて刑事の頃と変わらないワイシャツとジャケットに袖を通し、コートを羽織って講義に使う資料などが入った鞄を手にすると、準備を済ませた相手と共に部屋を出て。今夜仕事を終えて戻って来ても、相手はもう部屋には居ないと頭の片隅で考えつつ、ホテルから程近い店へと。ゆっくり店内を見た事はなかったのだが、売り場は広くお菓子や食材、ポストカード、オリジナルグッズなど様々な土産物が並んでいた。好きなものを選べとばかりに相手を促しつつ、相手が手にするものを横で眺めて。 )
4665:
ベル・ミラー [×]
2024-12-14 12:35:29
__そっか、エバンズさんの行方がわからなくなってもそれなら会える可能性があるのか。“アルバート・エバンズさんのお部屋だと思って”って言えば連れて行って貰えるかも。
( 相手が想像した宿泊客にとっての恐ろしい状況は、最悪此方からすれば吉。冗談めいた語調ながは警察官としては到底アウトな発言と共に軽く眉毛を上げた笑みで締め。___都会の土産物店は矢張り大きく様々な種類のお土産が棚一面に鎮座していた。“I Love ワシントン”なんて書かれたキーホルダーを一度は手に取るものの、同じ国内で別に感情が揺れる事もなければ直ぐにそれを元の位置に戻し、次の棚へ。その棚には絵画をモチーフにした様々な文房具が売っていて、丁度来年使う手帳を切らしていると思えば、直感的に惹かれた表面に日傘をさす女性の淡い絵が描かれている手帳を手に取り隣に居る相手に「…これにしようかな。」と、見せて。それから隣にある棚、お菓子が売られているそこで足が止まると、ワシントンでは有名なソフトシェルクラブ味のスナックを見付け「…美味しそう、」と、手に取り控え目に相手を見上げて )
4666:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-14 13:36:39
( 相手が手にしたのは、ワシントン・ナショナル・ギャラリーに展示されている絵画をモチーフにした手帳。ワシントンらしさもあり普段使いにもちょうど良い。同意を示すように頷きつつ、手帳とスナックを受け取る。「他には良いのか?」と尋ねつつ、レジに向かう途中に動物のイラストが缶に描かれた、チェリー入りのチョコレートを見つければ其れも手に取る。ドライチェリーをチョコレートでコーティングしたそれは、ひと口サイズで仕事のちょっとした合間に食べるのにも適しているだろう。レジで会計を済ませ、ワシントン土産だということが一目で分かるデザインの袋に入ったそれを相手に手渡すと「…駅まで送る。」と、直ぐ近くの駅前までは送ると伝えて。 )
4667:
ベル・ミラー [×]
2024-12-14 15:04:27
( 相手が会計を済ませている間、様々な種類のチョコレートが鎮座する棚の前で再び足を止める。中でも真っ先に目に止まったのはココアパウダーの降り掛かったアーモンドチョコ。“口溶け滑らかなビターチョコレートを使用”とパッケージに書かれているそれは物凄く美味しそうに思えて隣のレジでひっそりと買えば、己が強請ったお土産を手渡されると同時に「ありがとう、大切にするね。…これ、お返しって言う訳では無いけど美味しそうだったから。」お礼の言葉と共にアーモンドチョコの入った小振りの紙袋を相手に手渡して。__空港に直結する電車が通る大きな駅なだけあり、付近は人通りが多かった。中に入って電車乗ってしまえばもうそこからはたった1人。隣に相手は居ない。途端に手に持つ荷物やお土産袋がずっしりと重たく感じ、それに比例する様に足取りも重くなる。わかりやすい程に視線は下方に落ち、前へと進む歩みもそのペースを落とす。相手との距離が空いても尚、小走りで駆け寄る事もしなければ無言のまま、空港の入口付近でその歩みは完全に止まるだろう )
4668:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-14 16:54:34
( 思いがけず相手から紙袋を差し出されると数度瞬き、中身が昔自分が好物だと言ったアーモンドチョコレートだと気付くと「…悪いな、」と答えつつ其れを受け取って。---駅の入り口まで向かい、相手の乗る便に十分余裕を持って空港に着く電車が数本電光掲示板に表示されているのを見ると、焦らなくて良さそうだと相手を振り返る。しかし直ぐ側を歩いていると思っていた相手は自分より少し後ろで足を止めていて、纏う空気に先ほどまでの明るさはない。今回は相手が自分の為にワシントンまで来てくれたとはいえ、レイクウッドとワシントンはそう簡単に行き来出来る距離ではない。あの頃のように“また明日”と別れる訳にはいかず、次にいつ会えるかも分からないのだ。俯く相手に歩み寄り、軽く頭に手を乗せる。「_____会えて良かった。…刑事に戻れるように、もう少し模索してみる、」と、前向きな言葉を告げて。レイクウッドに戻る事は、今は未だ約束できない。それでも「……側で守れるように、体調を整えないとな。」と、少し表情を緩めて。 )
4669:
ベル・ミラー [×]
2024-12-14 22:36:54
( 賑わう人々の声や駅内のアナウンスが右から左に流れる。相手は今日から仕事で自分は明日から仕事__つまり絶対に間に合う電車には、飛行機には乗ってレイクウッドに戻らなくちゃいけないのに、頭ではわかっているが気持ちが着いて来ない。俯いたまま何とか気持ちを立て直そうと深呼吸を数回繰り返したその時、落とした視界の中に相手の革靴の先が映り、続いて頭に骨張った温かな手が乗せられれば静かに頭を持ち上げて。余りに懐かしい、けれども酷く安心出来る手。今は昔に感じられる事だが、相手が柔らかく髪の毛を撫でてくれた時は、とても幸せな気持ちになれたのだ。そうして掛けられた言葉は此方を安心させようとしているのか、とても前向きなもの。その言葉に少しばかり安心した様にはにかみつつ「私も会えて良かった。__エバンズさんの部下として仕事が出来る日を楽しみにしてます、」と。その言葉は出会った時と、過ごして来た日々の中と、何も変わる事の無い素直な感情で。お別れのハグを、と思ったのだが此処は人目が多い。相手はこう言う所で例え別れのハグだとしても躊躇するのではと思えば、握手を求める様に片手を出し「あんまりにも無理ばっかりして、なかなか此方に来なかったら…私が先に本部に異動願いを出すから。私の行動力がどれ程のものか、今回の件でわかったでしょ。」少しだけおどけて見せたのは、泣き出しそうな気持ちを隠す最後の強がり。別れのその時、相手の中に残る己の表情はやっぱり笑顔が良いと思うから )
4670:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-15 00:37:16
( 差し出された相手の手を素直に握り返しつつ、続けられた言葉には苦笑する。相手自身が豪語するように、相手の行動力は今回の件で実証済みだ。モタモタしていると本当に相手が移動願いを出し、ワシントンへやって来るかもしれない。安心してレイクウッドに戻る事が出来る日が来れば、という思いはあるのだが危険因子が取り除かれていない今、戻る選択は出来ないという気持ちは揺らいでいなかった。「早まるなよ、同じタイミングで俺が異動になったら困るだろう。」と、肩を竦めておき。______相手を見ていると、刑事として捜査に邁進していた日々を思い出してしまう。ワシントンには相手のような“相棒”も居なければ、刑事として捜査に関わる事も今は出来ていない。まずは刑事の立場を取り戻す事が先決だと気持ちを立て直しつつ、電車の発車時刻が近付いているのを見ると「_____もう行け。気を付けて帰れよ。……こっちから応援してる、」と告げて、構内へと促し。 )
4671:
ベル・ミラー [×]
2024-12-15 09:48:01
( 互いに重なった手が離れ、最後の熱が消える。肩に掛けたボストンバッグを持ち直し、真っ直ぐに相手を見詰めて浮かべるのは笑顔。掛けられた言葉の別れの切なさに感情が揺さぶられない様に深呼吸で立て直しては、「__次は定期的に連絡するから。ちゃんと出てね。」今回は電話一本掛けるのに1年掛かったが今度はそんな事になったりしない。「…またね、エバンズさん。」敢えて“またね”と言う言葉を選び最後の最後まで“次の再会”を印象付けてから軽く一礼をして背を向けて。__1年振りの相手との再会はあっという間に終わった。飛行機の時間には確りと間に合い、無事にレイクウッドに到着した時に相手とホテルを教えてくれたクレアにメッセージを送れば、それからはまた何時もの日常に戻り、数日後には回って来た事件の捜査に奔走して )
アーロン・クラーク
( __相手がミラーと再会した日から凡そ一週間後の今日。相手が泊まるホテルの部屋の中で相変わらず高そうなスーツを身に纏い1人ソファに座りながら寛ぐ。相手が此処ワシントンに異動になった事、刑事を辞めて今はFBIアカデミーで教官をしている事は既に知っている。長い足を器用に組み換えて、仕事終わりの相手が戻って来るのを今か今かと心待ちにするその表情は普段より少しばかり幼くも感じられるもので )
4672:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-15 12:56:12
( 相手がレイクウッドに戻り、あっという間にワシントンでの日常が戻った。相手と会った事で幾らか沈んでいた気持ちは立て直した部分があるものの、変わらず体調は良くない上にやりがいを持って仕事に取り組めている訳でもない。決まった時間に現在の職場であるFBIアカデミーに向かい、複数コマの講義を担当する。講義後の雑談には当然付き合う事をせず、質問がある学生にだけ対応して教官室に戻る事の繰り返しで。---その日も最後の講義を終えて帰路に着くと20時前に部屋に戻る。ネクタイを緩めつつ扉を開けて部屋に足を踏み入れ、視界の端に綺麗に磨き上げられた革靴が映った。其処で漸くハッとして顔を上げれば、どういう訳だろうか、部屋のソファで寛ぐのは自分が最も嫌悪する男。「______っ、…」此処にいる筈の無い姿に言葉を失い、その後何故彼が部屋に入れたのか、そもそも何故此の場所を______自分がワシントンに居てこのホテルを拠点にしている事を知っているのかと遅れて疑問が湧き起こり。「……どうしてお前が居る、」と、距離を取ったまま辛うじてひと言だけ言葉を紡いで。 )
4673:
ベル・ミラー [×]
2024-12-15 13:15:18
アーロン・クラーク
( 廊下を歩く至極小さな足音と気配が部屋の扉の前で止まった事を敏感に感じ取るや否や、口角が歪に持ち上がる。続けて鍵が解錠され扉が開き__嗚呼、漸くだ。誰よりも、何よりも愛している相手が今目の前に居て此方を真っ直ぐに見て居る。驚愕に縁取られた瞳が思う事は様々なれど今態々丁寧にその疑問に答える気は無かった。ソファから立ち上がり、立ち竦む相手との距離を大きな歩幅であっという間に詰めてしまうと、伸ばした手は相手の後頭部と腰を支える様に回し__抵抗される前に、何かを言う前に、外の空気を含んだ冷たい唇を啄む様に己の唇を合わせると、同時に相手の腰を強く引き寄せ更なる密着と拘束を選びつつ、再会を喜ぶには少しばかり乱暴な、欲を抑える事を知らぬ様な、そんな荒っぽい口付けを角度を変え、何度も、何度も繰り返して )
4674:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-15 13:31:00
( 何も言わぬままに相手が立ち上がったのを見て警戒こそしたものの、部屋の外に飛び出すような事は当然しない。身体に力が入っただけだったのだが、相手は大きな歩幅であっという間に自分の目の前にやって来ると、そのまま身体を引き寄せられて。抵抗できない程の強い力で腰と後頭部を固定され、自分よりも体温の高い相手の唇が重なる。いつか、ミラーの名前を出した事に腹を立てた相手が自分を力尽くで抑え付けるため、お前は支配されているのだと刻み込むかのごとく唇を奪われた事があった。其れと同じような______まるで毒蛇に巻き付かれ身体が麻痺する毒を牙から流し込まれる獲物のような状態で。抵抗するように相手の腕を掴むのだが、1年以上が経ち相手との力の差は更に開いたような気さえする程に、自分よりも体格の良い相手の身体はびくともしない。酸素を求めるように口を開くも、相手の口付けから逃れる事が出来ないままに苦しげな表情を浮かべて。 )
4675:
ベル・ミラー [×]
2024-12-15 13:50:23
アーロン・クラーク
( 腕を掴まれ抵抗と呼ぶには余りに弱々しいその行動にはかえって健気さすら感じるもの。苦しさに耐えきれなくなった相手の唇が酸素を求める様に薄く開いたのを感じ、まるで“良い子だ”とばかりに一度だけ舌先で優しく下唇をなぞるのだが勿論解放する気はさらさら無い。熱く湿った自身の舌先を相手の口内に押し込み、そのまま歯列をなぞる様に何度も何度も深い口付けを繰り返し、相手の身体がその場に崩れ落ちてしまわぬ様に確りと抱き支え。__元から相手は細身だったが、この1年でその体格は更に痩せた様に思える。口付けに集中しながらも頭の片隅でそんな事を考えつつ、腰にあてた手を撫でる様に緩く動かす。やがてたっぷりの時間を掛けて相手を堪能すると、満足したとばかりに後頭部の拘束を解き顔を離し。その際互いを繋ぐ銀の糸を舌で断ち切ると、己の唇を軽く舐めた後『__会いたかったですよ、警部補。』何とも清々しい笑顔で一方的な再会を喜んで )
4676:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-15 17:30:22
( 相手の熱が移るようにして、徐々に思考は正常に働かなくなる。何故こんな状況に陥っているのか、何故相手はこの場所を探り当て部屋の中にまで上がり込んでいるのか。この男の好きに等させて良いはずが無いのだが、上手く力が入らずに成す術もないまま少しずつ相手の腕に体重が掛かる。そんな“最悪な状況”がどれほど続いただろうか。やがて相手の顔が離れ、この状況にそぐわない爽やかな笑顔と共に紡がれた言葉に嫌悪感を露わにすると、腰を支えたままの相手の腕を振り払い。「______どういうつもりだ。何で此処を知ってる!、」僅かに声を荒げつつ再び距離を取ると、相手を睨み付けながら手の甲で唇を拭い。 )
4677:
ベル・ミラー [×]
2024-12-15 18:13:41
アーロン・クラーク
( 腕を振り払われ、再び距離を取り睨み付けられようとも此方の表情は笑顔から変わらない。それはそうだろう、どれ程嫌悪感を向けられた所で“会えた”と言う事実だけが全てなのだから。『その仕草唆られますねぇ。』手の甲で唇を拭うその一瞬の仕草にうっそりと目を細め相変わらずの台詞と共にさも当たり前の様に再びソファに腰掛けると、此処は相手の泊まる部屋だと言うのに隣に座れとばかりにポンポンと自身の横を叩き。『どうって__今のキスの事でしたら、再会の挨拶と言った所でしょうか。貴方の事で知らない事なんて俺には無いんですよ。因みにこれ、』相手の疑問に答える気になったのか、一つ一つやけにゆったりと話しながら、スーツの内ポケットから取り出したのは“FBI”と書かれた警察手帳。勿論これが偽装の物だと言う事は相手には直ぐにバレるだろうが、生憎ホテルの従業員やその他“一般人”に見破れる物では無い。再びポケットにしまいつつ『便利な物ですね。』なんて悪びれた様子も無く笑った後、『本当はもう少し早く会いに来る予定だったんですけど、予定外の仕事に追われてしまって。…でもまぁ、結果的に“今”で良かったかもしれません。』随分とまぁ、ペラペラと良く回る口で休み無く言葉にしながら相手の頭の天辺から足の先までを一度軽く流し見て )
4678:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-15 18:52:09
( この男に何を言った所で暖簾に腕押しである事を改めて突き付けられると、眉間に皺を寄せたままそれ以上の言及をする事はなく。手にしたFBIの警察手帳、偽装した其れを使いホテルに侵入したのだろう。「偽造容疑で逮捕されるぞ、」今の自分にその権限はないものの、あまり乱用していてはいずれ足がついて罪に問われる事になると告げて。相手が仕事に追われていようが無かろうが知った事ではない。そもそも会いにくる必要など無いわけで、今が良いタイミングだとも思わない。相手の言葉を無視しつつ、ドアの近くから奥のクローゼットの方へと移動するとジャケットを脱いでベッドの端に置き、ネクタイをハンガーに引っ掛ける。「何でも良いが、此処は俺の部屋だ。帰ってくれ。」と告げつつ、休みたいのだと相手を追い払う仕草をして。 )
4679:
ベル・ミラー [×]
2024-12-15 19:35:53
アーロン・クラーク
( そんなヘマはしない自信があるものの、確かに相手の言う通り余りに乱用してしまえば何処かで思わぬミスに繋がるかもしれない。だが__『これを使うのは貴方の前だけなんで心配はご無用ですよ。それに__“今の”貴方では何にせよ俺を罪に問う事は出来ないですしね。』相変わらずの謎の自信を滲ませつつジャケットを脱ぐ後ろ姿を見詰めながら何とも意味深な言葉を紡ぎ。案の定相手は久し振りの交流を楽しむ気は欠片も無いらしい。己を追い払わんばかりの言葉にも仕草にも何処吹く風で『泊まらせて下さい。』と、どんな返事が返って来るかわかりきっているお願いを一つ。それから再びソファから立ち上がると、ベッドの脇に居る相手の背後まで歩み、徐に片腕を掴み。『…さっきで俺との力の差はわかったでしょう?このまま無理矢理ベッドに押し倒されるか、何も無く一緒に眠るか、選んで下さい。』絶対的に何方も選びたくないであろう選択肢を堂々と掲げ、腕を掴む指先にほんの僅か力を込めて )
4680:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-15 20:18:03
( 相手はまるで、自分の現状を全て知っているかのような口振りで自信を滲ませた。否、ホテルまで突き止める程の執着を持つ此の男の事、本当に自分が教官となった事実や其の経緯まで知っていても可笑しくはないと今は思えた。「_____ふざけるのも大概にしろ。」泊まらせろという言葉には眉を顰め、ひと言言い返す。何が悲しくて此の男を自分の部屋に泊めなければならないのか。此れまでにも散々苦しめられて来たと言うのに。しかし相手はいつも、自分がより選びたくない選択肢を持ち掛けて思い通りに事を進めようとする、それが常套手段なのだ。「泊めない。部屋は他に幾らでもあるだろう、もう帰ってくれ。」と、取り合う様子を見せずに相手の腕を振り払おうと。 )
4681:
ベル・ミラー [×]
2024-12-15 20:48:58
アーロン・クラーク
__これは少し想定外でした。そんなにも俺に抱かれたかったんですね。
( この二者選択、何方も相手にとっては不愉快極まりない選択であろうが何方か選ばなければならないのなら100%後者を選ぶと思っていたのだ。だからこそ再び帰れと言われ腕を振り払おうとする抵抗に何処か驚いた、それでも至極満足そうに口角を持ち上げ何とも都合の良い解釈の元__相手の腕を掴む手に更に力を込め距離を詰めると同時、勢いのまま相手を柔らかなベッドの上に乱暴に押し倒しあろう事かその腹の上に跨って。『残念ながら部屋は何処も満室だったんです。クリスマスが近いからですかねぇ。』そんな危うい体勢のまま、律儀に返したのは少し前の返事。見下ろした相手は矢張り1年前より遥かに窶れていて、何処か病的にも見える。加えて身体につく肉も薄く体重も最後に会った時より減っているだろう。刑事を辞めた__辞めさせられた理由に絡んでいるのは一目瞭然で、暫し上から不躾に見下ろしたまま、ややして楽しむ様に抵抗はさせながらも相手の頬を緩く撫で、その指を首筋に、そのままワイシャツのボタンを上から一つ一つ外していき。『酷い事はしないので、良い子にして下さいね。』と声を掛けるのだが、この状況が相手からすれば“酷い事”である事は華麗に無視で )
4682:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-15 22:32:26
( 何でも思い通りになると余裕の笑みを浮かべて選択肢を突き付ける相手に、そもそも泊める気は無いと主張しただけの事。それなのに腕を掴む力が強まり、気付けば一瞬で視界は反転していた。相手は都合の良い解釈で、折角提示した妥協案を自分が無視したと受け取ったのだろう。「____っ、分かった!ベッドでも何でも使って良い、だから触るな、!」一切悪びれる様子も無くワイシャツのボタンを外す相手の手を掴み、背に腹はかえられないと許可を出す。そうでもしなければこの男の事、何をされるか分かった物ではない。此方を見下ろす相手を下から睨みつけたまま、相手の腕を掴む事で牽制して。 )
4683:
ベル・ミラー [×]
2024-12-15 22:55:00
アーロン・クラーク
( 焦らす様に至極ゆっくりとした、それでいて優雅な所作で以てボタンを静かに外していく中。上から2つ目のボタンが外れ3つ目に指が掛かった所で相手から投げやりではあるものの泊まりの許可と共に静止が入れば、その指先は直ぐにピタリと止まり。__『……』此方を睨み付ける相手の碧眼には強い嫌悪感と鋭さが宿っている。力では到底叶わないとわかっている己に組み敷かれ、ろくな抵抗も出来ない中で白い喉を晒しながらもその瞳に揺らぎは無い。絶対的に不利な状況下なのに。この“どうにでも出来る感”と、その中で見せる相手の瞳に思わず背中の産毛が逆立つ様な加虐心が生まれ、小さく喉を鳴らす。けれど選択肢を与えた以上、相手が選んだ以上、無かった事にするのは“ルール違反”であろう。ふつふつと湧き上がる熱を笑顔の裏に隠し僅か身体を折り相手の耳元に唇を近付けると『__“一緒に”寝るんですからね。』相手の嫌がる単語を強調しつつ、再び静かに持ち上げた顔。その瞳には歪な光はもう無く、そこで漸く相手の上から退けて。向かうは備え付けの小型冷蔵庫。扉を開け何時買って来たのか中から小さなボトルワインを取り出しては『…貴方も飲みますか?』と、少し前の出来事など何も無かったかのように振り返って )
4684:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-15 23:36:54
( わざわざ“一緒に”と強調して来る相手の底意地の悪さを感じながらも、身体が離れると、外されたボタンを留め直し手早くも乱雑にワイシャツを整えベッドから離れる。仕方無く許可を出すずっと前から我が物顔で部屋を使っているではないかと苛立ちを募らせつつ「_____いい。」と答えて。冷蔵庫からミネラルウォーターの入ったペットボトルを出して固いキャップを開けると、睡眠薬を飲み込む。此れを水では無くワインで流し込めば、夢を見ないほどの深い眠りに身を委ね朝を迎える事が出来るだろうか、と一瞬考える。薬が効くまでには暫し時間が掛かる。動ける内に休む支度を整えようと、ソファで寛ぐ相手を置いて浴室に向かうと施錠した上でシャワーを浴びて。---時間にして20分程、髪をタオルで拭いつつ浴室を出ると1人用の座椅子に身体を預ける。眠気は未だ無いものの、身体が怠い。横目に相手に視線を向けると「……一杯くれ、」と、結局少しのアルコールを身体に入れる気になったのか空のグラスを相手に差し出し。 )
4685:
ベル・ミラー [×]
2024-12-15 23:58:44
アーロン・クラーク
( 断られればそれ以上を勧める事無く自身の分のワインをグラスに注ぎ一口。揺れる赤は特別高価な物では無いがそこまで安い物でも無い。本来ならチーズか何かを摘みながら飲みたいものであるが、生憎少し嗜む程度にすると決めていた為買っては来なかったのだ。ミネラルウォーターで睡眠薬を流し込む様子を横目に、その後浴室へと向かう背中を見詰めるも、遠く鍵を施錠する音が聞こえると面白そうに喉の奥で1人クツクツと笑い。__それから相手が戻って来る迄の間、結局ボトルの中の赤は当初の予定とは変わり半分程まで無くなっていた。身体はほんの僅か熱を帯びるものの思考回路はハッキリしていて“酔っている”とは余り言えない状態。そんな中で座椅子に座った相手が気が変わったのか一度は断ったワインを望めば『俺の前で意識を失う事になりますよ。』と、先程の睡眠薬の話と絡めつつも、勿論断る事は無く差し出されたグラスにワインを半分程注いで。__シャワーあがりの相手が引き連れる仄かな石鹸の香りは何故か酷く落ち着けるもの。まだ湿っている焦げ茶の髪を見ながらまた一口赤を啜り、『……前にも言いましたけど、俺と何処か遠い所に行きません?』溢れた、と言っても自然な程に出た言葉は以前お墓の前でした話と同じもの。なれど何の脈略も無く、また、今は答えが想像出来るもので )
4686:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-16 03:44:09
( 異常に効き目が強く出る事がある為、薬とアルコールの併用はするなと言うのが通説だが、効き目を感じにくい薬の効果が増強されるならば願ったり叶ったりではないか。相手の言葉に反応する事はなく、グラスを受け取り注がれたワインを口にする。芳醇な香りが鼻に抜け、喉を通った赤は熱を持って胃に落ちる。---相手が紡いだ言葉は、普段のように芝居掛かったものではなくて極自然なトーンで此方に届いた。以前も彼から同じ提案をされた事がある。互いに傷を負い、一向に前にも進めずもがき苦しみ続ける_____其れは、此処を離れたからと言って変わるだろうか。其れに、やはり相手と自分は立場が違い過ぎるのだ。少なからず薬やアルコールも影響しているだろうか、先ほど迄の嫌悪や鋭さが抜けた碧眼を相手へと流すように向ける。「______遠くへ逃げたからと言ってどうなる、過去は消えない。……俺とお前は同じじゃない。時間を掛けても分かり合う事は出来ない。」と、言葉を紡いで。 )
4687:
ベル・ミラー [×]
2024-12-16 16:37:47
アーロン・クラーク
どうにもなりませんよ。過去は着いて回るし、痛みは消えない。__その中で、俺は貴方が欲しいんです。誰にも邪魔をされない所に行きたい。
( 矢張り相手からの返事はNO。それを聞き届けてから再びグラスにワインを注ぎ入れ揺れる赤の水面を見詰める紫暗の瞳は何処となく暗く濁り。『それに__、』繋ぎ言葉の後に持ち上げた顔。普段の時と変わらぬニコニコとした人当たりの良さそうな笑顔で『貴方は今刑事じゃないでしょ。』と。『此処に居ても、例えレイクウッドに戻ったとしても、その身体ではもう刑事に戻るのは不可能だ。貴方自身が一番良くわかっている筈です。…貴方は刑事じゃなく、望むなら俺も今の仕事を辞めても良い。互いに刑事でも犯罪者でも無いなら問題は一つ解決でしょう?』酔ってはいないものの、少なからず身体を巡るアルコールが存在を消す訳では無い。普段もそうであるが、今日はより一段と饒舌で、けれど紡ぐ言葉の中の何処にも相手の気持ちは含まれておらず )
4688:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-16 20:26:44
……例え誰にも邪魔されない所に行ったとしても、お前の物にはならない。
( 相手の主張は何の脈絡もないもののように思えた。遠い場所に行ったとしても、其れが自分を“手に入れる”事に繋がるのだろうか。そもそも此方の気持ちも無視して手中に収めようとしているだけでは無いかと思えば、相手の抱く願望が叶う事はないと断っておき。やはり相手は自分が刑事で無くなった事も把握していたようだった。何とか刑事に戻る道を模索しながらも体調は思うように上向かない、そんな中で紡がれた“刑事に戻るのは不可能”という言葉は、気持ちを更に沈ませるものだった。「______何者でもない俺たちが一緒にいて、傷口を舐め合ってどうなる。」自分たち2人が一緒に居る意味を見出せないと、饒舌に喋る相手に言い返す。彼が語るのは唯の夢物語だ、自分はワシントンを、刑事という肩書を捨てる事は選べない。少しずつぼんやりとしてきた頭でワインを呷り。 )
4689:
ベル・ミラー [×]
2024-12-16 21:57:47
アーロン・クラーク
__頑固ですねぇ、少し試してみればいいのに。…そうだ、実は俺の家は此方にもあるんです。試しに数週間一緒に暮らしてみません?
( どんな提案をした所で相手が首を縦に振る事は無い筈なのに。諦め悪くまるで“お試し期間”を設ける様な提案を続けながらグラスの中の赤を呷る姿を見、至極自然な動作で以て次なる赤を注ぎ入れ。『難しく考え過ぎなんですよ。理由が欲しいなら幾らでもあげますけど__…貴方が離れればミラーが誰かに傷付けられる事も無い、彼女のこれからの幸せを遠くから願える。刑事じゃなければ“あの事件”の事で責められる事も無い。後はそうですねぇ……貴方が苦しんでる時、“遺族”である俺から何時だって“許す”と言って貰えるとかはどうですか?』足を組み替えつつ、一つ、二つ、と挙げる“理由”の中には相手がワシントンに来た大きな理由もまた含まれていて。アルコールが入りほんのりと朱に染まった相手の顔。このまま長く話し続けていたら睡眠薬の効果も相俟って意識が落ちるのも時間の問題だろうか、と。相手を愛おしいと思うその気持ちの中に、同じくらい傷付き苦しんで欲しい__涙を流すその表情を見たいと言う気持ちもあるのだ。そんな事を1人静かに考えながら、時折視線が交わるとニッコリと微笑んで見せて )
4690:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-17 01:23:13
______お前は本当によく口が回るな、
( 相手の提案に眉間に皺を寄せるも、全てを聞き終えて紡いだのはそんな言葉だった。試しに一緒に暮らしてみないかという誘いは無視したまま、ワインを呷る。自分がNoと言えないように周りを固めて逃げ道を無くすのが相手の遣り口だが、探偵でも雇っているのかと言いたくなる程に情報を熟知しており、此方が拒否する間を与えないとばかりに言葉を重ねる。薬と酔いとで少しずつ思考が緩慢になる中、嫌悪や拒絶よりも先に心底器用な男だという呆れが勝ったというべきか。「…もう良いか、そろそろ休みたい。」そう告げると、グラスの中身を飲み干しカラになった其れをテーブルに置く。この熱が、覚めない深い眠りへと誘ってくれれば良いと淡い期待を抱きつつ立ち上がり。くらりと視界が揺れたものの、そのままベッドへと向かい布団の中に潜り込む。薬は効果を発揮したようで、小さな寝息が聞こえ始めるのに時間は掛からず。 )
4691:
ベル・ミラー [×]
2024-12-17 07:34:36
アーロン・クラーク
( ゆったりとした熱に侵されているのか、此方が挙げた“理由”に嫌悪を表す事無く碧眼に良く見せる鋭さも無い。それ所か早々に話を切りあげ1人さっさとベッドに入ってしまえば思わずソファの上でぐるりと頭を反転させその様子を見。__掛け布団が僅かに上下し始めるのと、小さな小さな寝息が聞こえ始めたのはそれから程なくしてだった。アルコールと睡眠薬が効いたとは言え、余りに早いその就寝に最早放置を食らった気さえして思わず苦笑いが漏れ。『…仕方の無い人ですねぇ、』と、溢した独り言は勿論相手には届かない。グラスに残ったワインを飲み干し相手が眠っているのを確認してから静かに部屋を出て向かうは一階のフロント。相手に相談も許可取りも無く勝手に決めた“居候生活”は、明日の朝言えば良いか、と。24時間待機して居るフロントの女性に相手の隣の部屋を何泊の指定無しでとって貰うと、お礼と共にある程度の現金を前払いしてから再び“相手の”部屋に戻り。__これで全て済んだとばかりに満足気にスーツを脱ぐと、持って来ていた鞄から上下黒の薄手のスウェットに着替え、寝支度を整えた後、何の躊躇いも無く相手の横に潜り込み。瞳を閉じはするものの、長年の癖は早々抜けない。眠る事は無く、時折浅い浅い所に意識を落とす事こそあれど、再び直ぐに覚醒する。そんな夜を過ごして )
4692:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-17 11:49:26
( 相手の話を受け流し、さっさと1人眠りに着いた訳だが其れが長く続く筈もない。相手が布団に入って1時間ほど。夢を見た事で静かな眠りは打ち破られる。やけに鮮やかな赤が視界に広がるのと同時に、身体は跳ね上がるようにして覚醒していた。リアルな夢に呼吸が乱れるのと同時に、またあの強い痛みが身体に走り鳩尾を抑えたまま起こした上半身を前に折り曲げる。「_____っ、…は…!」深く息が吸えない。布団の中には相手の体温を感じるのだが、痛みで身体が強張り苦しさが募る。鎮痛剤をとサイドテーブルに手を伸ばしたのだが、昨夜は相手が居たため就寝準備を整えて眠る事をしなかった。錠剤の箱は鞄に入れたままになっている事を思い出し、其れを取るべくベッドを抜け出すのだが鞄までのほんの数メートルの距離が今はとても遠く感じた。鳩尾を抑える手に力を込めて床に蹲ったまま、痛みの波が僅かでも落ち着く瞬間を願ってゆっくりと細い息を吐き出して。 )
4693:
ベル・ミラー [×]
2024-12-17 13:47:30
アーロン・クラーク
( __隣で眠る相手の呼吸音に乱れが生じ、その身体が勢い良く起き上がった事で閉じていた瞼を静かに持ち上げる。時間にして凡そ1時間、お酒と睡眠薬の力を借りても尚、ものの1時間程しか落ち着いた眠りの中に身を委ねられなかったのかと他人事の様に溜め息を一つ吐き出すのだが、遠い過去に己も同じ経験をした。医師から処方された睡眠薬の量を守らず倍を強いお酒で飲み干した時ですら悪夢は朝まで眠らせてくれなかったのだ。“懐かしい”と、そう感じた心は果たして正常か。そんな記憶をぼんやりと手繰り寄せていた矢先、まるで何かを欲する様に相手はベッドを抜け出すのだがその身体は床に蹲る体勢のまま動く事をしない。枕元の間接照明を点けてベッドの上から相手を見下ろし、どんな状況かわかっていながら『__何してるんですか?』と、余りに呑気な言葉を掛ける。勿論苦しみに耐えている相手が確りとその言葉を聞き取れたとは僅かも思わないのだが、手を差し伸べる事も無く暫くの間苦しむ姿を眺め。ややして伸ばした手で相手の焦げ茶の髪をくしゃくしゃと撫で回すと、『…何が欲しいです?』凡その見当は付くものの、こんな状態であっても相手の口から言わせようと思うのかそう問い掛け、そこで漸くベッドから降りて相手の横にしゃがみ込んで )
4694:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-17 14:35:17
( 日に日に強まっているようにすら感じる身体の痛みは、行動を制限する。不意に髪に触れる手の感覚を感じて、相手の声がすぐ近くで聞こえた。過去と現在の区別が付かなくなる程に混乱している訳では無い為、相手に頼んで薬を取ってもらうのが最適な手段だという事は考えられた。「_______鎮痛剤の、箱を取ってくれ…っ、鞄に入ってる、」紡いだ言葉は支離滅裂な訳でもなく冷静なものだったが、痛みが強まると思考が途切れそうになる。これ程の痛みを市販の鎮痛剤だけでどうにか出来るとも思わないし、可能ならモルヒネでも打って欲しいとさえ思うのだが、今は少しでも楽になる手段が其れしかないのだ。蹲った床はひんやりと冷たく身体の熱を奪う。ベッドの上のブランケットを引き寄せて、ゆっくりと呼吸を繰り返し。 )
4695:
ベル・ミラー [×]
2024-12-17 19:07:51
アーロン・クラーク
( 相手が所望したのは鎮痛剤の箱。鳩尾を握り締めている所を見るとそこに走る痛みを取り除きたいのか、はたまた消えない悪夢から解放される為の安定剤を求めていると察しはついていたがどうやら今回は前者だったよう。痛みの合間合間に身体を強張らせる相手の顔は覗き込みたくとも床に邪魔されている。今一度柔らかな焦げ茶を撫で回してからゆっくりと立ち上がると、ソファの端に無造作に置かれている相手の鞄の中から目的の鎮痛剤を、続いて冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを持って再び相手の横に床に膝をつく形でしゃがみ込み。『__持って来ましたよ。』と声を掛けるのだが、その錠剤も水も此方の手の中。痛みに耐え苦しむ相手を目の前にしても渡す事をしないと、次の瞬間には何を思ったかやけに歪に口角を持ち上げ。『欲しいですよね、これ。だったら口を開けて下さい。』そう言うや否や、徐に錠剤を上下の歯で軽く咥え、この後の展開を想像させがら意地悪く見せ付けて )
4696:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-17 22:47:04
( 睡眠薬はしっかりと効いている筈で、だからこそ身体は未だ眠りたいのだと怠さと眠気を訴えている。鳩尾を軽く摩り呼吸を浅く繰り返しつつ、相手の声に顔を上げるのだが水も錠剤も此方に差し出されては居なかった。この男は手放しに優しさを振り撒くような人間ではないと思い出す。行動の裏には何かと理由があるのだ。錠剤はあろう事か相手が咥えていて、その愉快そうな表情からも相手が何をしようとしているかは想像が付いた。しかし此の痛みが取り除けるのなら、背に腹は変えられないと震える唇を開いて。 )
4697:
ベル・ミラー [×]
2024-12-17 23:16:22
アーロン・クラーク
( 色恋沙汰には滅法鈍感な相手だが、流石に此処まで見せれば例え痛みや眠気で朦朧とする意識なれど嫌でも次の展開を想像出来たのだろう。少しの間の後震える唇が薄く開けば満足気に頷き片手を相手の後頭部へ。そのまま顔を近付け相手の想像通り唇を触れ合わせた後咥えていた錠剤を器用に相手の口内に押し込むと、同時に軽く舌を吸って__終わり。散々好き放題する予定は最初から無かったかのようにあっさりと顔を離し、小振りな物なれど異物を飲み込むのに何も無しは苦しいだろうと直ぐに水を差し出して。そんな欲望とは逆の珍しい優しさはまだ続く。まるで言う事を聞いた褒美だとばかりに相手が確りと薬を飲み込んだのを見届けてから、徐に背中と膝下に腕を回し、上に掛かるブランケットごといとも簡単に相手を抱き抱える。それから労わる様な優しさで極力振動の無い様に相手をベッドに降ろすと掛け布団を掛け、自身も隣に身を横たえて。『目を閉じて、もう一度一緒に眠りましょう。』眠りの淵に誘う様に、相手の髪を撫でながら再び寝息が聞こえるその時まで手を休める事は無く )
4698:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-18 03:05:13
( 身体を強張らせ身構えていたものの、一度唇が重なり錠剤が押し込まれると相手は直ぐに身体を離した。そうして水の入ったペットボトルを渡されると、促されるままに薬を飲み込んで。抵抗出来ない状況下で相手に自由を奪われなかった安堵と、薬を飲めた事で此の痛みも落ち着くだろうという安堵。更に相手に身体を持ち上げられ布団の中に戻れば、直ぐ近くに感じる体温に、身体は従順にも安心し僅かばかり力が抜けて。誰かが側に居る、という状況は時に苦痛を和らげる。それが相手であっても、温もりと共に髪を撫でる手に自然と緊張は解けやがて眠りに落ちていて。 )
4699:
ベル・ミラー [×]
2024-12-18 07:31:16
アーロン・クラーク
( 身体の何と正直な事か。与えられる温もりに相手の身体は強張りを解き続いて再び寝息が聞こえる。伏せられた瞼、長い睫毛、先程確りと己の要求をのんだ唇、痩せた頬__順番に人差し指を触れさせ満足した所で手を離すとその手を布団の中にしまい込み。__それから数時間後、軽い眠りに落ちていた意識が浮上し時間を確認すればまだ早朝の4時を少し過ぎた所。隣の相手は眠っている。まだ起きるには早い時間帯ながらも2度寝が出来そうな感じでも無いと思えば、一度控え目な欠伸をしてから静かにベッドから降りて。朝の冷たい空気は遠慮無く足元から身体全体を包み、僅かに眉を寄せ。備え付けられているエアコンを点け部屋の温度が暖まるまでの間、ケトルにお湯を沸かしコーヒーをいれつつ、相手が次起きる時は再び悪夢に魘された時か、それとも自然と目が覚めたもう少し後か、とソファに腰掛け遠目から盛り上がる布団を見詰める時間を過ごして )
4700:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-18 12:45:44
( 誰かの体温は冷えた身体を温め、安心して眠る事が出来る。二度目の眠りは薬の力も借りて深く、静かなものだった。---夢を見はしたものの、飛び起きる程に鮮明な夢ではなかった。けれど不安感のようなものがじわじわと胸の内に広がり、少し首筋に汗をかいていて。朝の5時ごろになってふと目を覚ますと隣に相手は居ない。強い痛みも落ち着いていたが、倦怠感は身体に纏わりつく。コーヒーの匂いがする事でソファの方へと視線を向けると、相手は其処に座っていた。相手が近くにいる事に少し慣れたのか、相手に向けるその瞳に敵意や嫌悪は余り無い。「……睡眠薬が必要なら使え、」と言葉を紡いだのは、相手も自分と同じように過去の記憶に苛まれ眠れない事を知っているからで。 )
4701:
ベル・ミラー [×]
2024-12-18 13:18:17
アーロン・クラーク
( 規則正しく上下に微動していた掛け布団が大きく持ち上がり、寝起きの相手と視線が交わったのはコーヒーを飲み干して少し経ってからの事。褪せた碧眼には寝起きである事と夜中に苦しんだ分の倦怠感が纏わりついていて心做しかぼんやりと朧気に見える。『おはようございます。』と、口にした朝の挨拶に返って来たのが此方を気遣う申し出であれば、以前世間話程度の会話の中で出た此方の睡眠情報を覚えて居たのかと一拍程の間の後に喉の奥でくつくつと低く笑い。『記憶力が良いのも考えものですね。それ、俺の弱みになり兼ねないので内緒でお願いしますよ。』小さく肩を竦め、それでも何処か嬉しそうな様子でそんな戯言と共に暗に睡眠薬は飲まないと示すと、もう一度ケトルにお湯を沸かす為に立ち上がり__『そうだ、』と振り返る。『昨晩貴方が寝た後に決めたんですけど、暫くの間此処に居候する事にしました。』何故この部屋を使う相手に先に許可を取らないのか、そもそも勝手に決める事自体可笑しな話なのだが最早決定事項なのだとばかりに相手に背を向け、今度こそケトルにお湯を沸かし相手の分のコーヒーを作って )
4702:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-18 16:12:55
( 相手は自分よりもずっと心の傷や本心を隠すのが上手い。確かな絶望が纏わりついている筈なのに、常に過去の翳りなど誰にも勘付かせないような振る舞い。そんな掴みどころがなく翻弄されてばかりの相手の弱みを握れるのなら願ってもない事だと肩を竦める。「…勝手に決めるな。居候しても何のメリットも無いだろう、」勝手に“決めた”と言い切る相手に呆れたように溜息を吐きつつ却下するが、この男が決めた事は大抵の場合、思い通りになるまで周囲を歪めてでも突き通す事は知っている。重たい身体を起こしソファへと移動すると背凭れに身体を預け_____ちょうど淹れたてのコーヒーが差し出されれば奇妙な物でも見るように相手に視線を向けて。自分の行動を先読みしているようなタイミングだと思いつつもカップを受け取ると熱いコーヒーを口にして。 )
4703:
ベル・ミラー [×]
2024-12-18 17:16:50
アーロン・クラーク
( 案の定相手は此方の身勝手な決定事項に拒否を突き付けて来たのだが、そんな柔らかな拒否で覆る程のものでは無い。右から左に聞き流しながらも“損得”の話の所にだけは反応を示し。『貴方と一緒に暮らせる、これがメリットです。まぁ、貴方にとってのメリットはわかりませんけどね。』相手と一緒に過ごす事が出来るのならば、例え電気も水道も通ってない森の奥でも、それこそ言葉の通じない異国でも構わない。隣に、相手が居れば。何の躊躇いも無く此方のメリットをあげはするが、嫌われている自覚はあるものだから、一度は相手側のメリットを保留とし__コーヒーを手渡し、相手がそれを飲んだタイミングで腰を折り目線の高さを近付ける。『ねぇ、警部補。俺と一緒に過ごすメリットを考えて下さいよ、1つで良いですから。』そうして楽しそうな笑顔で強請ったのは相手を悩ますものだろう。何か答えるまで此処から動かないとばかりに )
4704:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-18 22:23:13
( 相手の言葉には眉を顰めたまま「俺にお前と過ごすメリットなんてある筈がないだろ、」と言い返す。相手と共に暮らすというのは自分が一人の時間を持てず心穏やかに過ごせなくなるだけだ。しかし続いた相手の言葉と共に視線が直ぐ近くで交わると嫌そうな表情を浮かべる。メリットなど無いと幾ら説明しても相手は納得しないだろうし、離れろと言っても距離を取る事をしないものだから眉間に深い皺を寄せたまま「______寒くない、」とたった一言ぶっきらぼうに答えて。1人で部屋に居る時、布団の中に居る時に感じる寒さを相手が部屋にいるだけで感じなくなる。其れは不安や恐怖心を軽減する上ではメリットとも言えるかもしれないと、無い理由の中から絞り出して。 )
4705:
ベル・ミラー [×]
2024-12-18 23:01:37
アーロン・クラーク
( 本当は宿泊費を前払いし、確りとこの部屋の隣の部屋を取ったのだがそれは勿論内緒。言ってしまえば問答無用で部屋を追い出されるか此方が出て行かないのならば相手自身が隣の部屋に閉じ籠ると言い出しても可笑しくはない。ニコニコと危険性などまるで持ち合わせて無いです、なんて爽やかな笑顔を振り撒きながら返事を待つ事果たしてどれ程の時間が経ったか。たっぷりと空いた間の後、無理矢理絞り出したと言っても過言では無いたった一言の返事に思わず至近距離で瞬く。“寒くない”なんて__『…まったく。暖を取れるのがメリットだって言うなら、“湯たんぽ”を抱えてたって良い訳だ。』やれやれとあからさまに肩を竦め背筋を正しては、態とらしく溜め息を一つ吐き出し。けれど機嫌を損ねた訳では無い。時刻はまだ朝の6時前。相手の為にいれた筈のコーヒーを取り上げるとそれをテーブルに置き直し『仕事は午後からでしょ。まだ起きる時間としては早すぎます。…“湯たんぽ”代わりになってあげますよ。』珍しく小さな皮肉を口にし、刹那、ソファに座る相手を夜中の時の様に軽々と抱き上げるとそのままベッドに逆戻りを決め込んで )
4706:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-19 02:10:07
( 相手を満足させるような返答をしたかった訳では無いため、溜め息混じりの相手の反応にもつれない態度を崩す事はなかった。しかし不意に口から離したマグカップを奪われると驚いた表情を浮かべ、続いて急に身体が持ち上げられると息を飲む。バランスを崩さないよう咄嗟に相手の肩を掴み、そうして直ぐに離す。「っ、おい!降ろせ!」と抗議の声を上げたものの、ベッドまでの距離はそう遠くない。程なくベッドに降ろされると相手を睨んだのだが、相手はどうやら自分の仕事が午後からであるという事まで知っているらしい。確かに起きるのは早い時間である事には間違いないのだが_______相手に抱き竦められるような状態は寧ろ落ち着かない。暫くは相手の“拘束”から逃れようと相手の腕の中で抵抗を示していたものの、体温の低い身体が温められれば自然と眠気は再びやって来て。 )
4707:
ベル・ミラー [×]
2024-12-19 07:48:34
アーロン・クラーク
( 至近距離での抗議の声も勿論無視。それ所か身体を持ち上げたその一瞬、咄嗟に己の肩を掴んだその行動に満足気な笑顔すら浮かべる始末で。ベッドに降ろしてからも続く抵抗は細身のその身体を抱き竦める事で簡単にいなす。『逃れられないのは貴方が一番良くわかってるでしょう。早く寝ないと酷い事しちゃいますよ。』緩く瞳を閉じたまま物騒な事を言うのだが声色は穏やかなまま。やがて腕の中の抵抗が弱まると『…良い子ですね。』直ぐ真横にある相手の柔らかな髪の毛を一度だけ撫で『__次の貴方の休み、デートしましょうよ。貴方の気に入りそうな場所捜しておきますから。』うとうとの微睡む相手に聞こえていようがいまいが、返事の有無すらも別に必要無い。まるで“恋人同士”の様な戯れを望みつつ、再び相手が目を覚ます時までその体温を感じたままで居て )
4708:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-23 03:19:53
( 相手と居る事に安らぎを感じて居なくても、身体は正直に温もりを求めその体温に不安が和らぐのを感じる。相手の言葉には何も返事をしないまま、いつしか眠りに落ちていた。朝の“二度寝”はどういう訳か穏やかなもので、夢を見る事も苦しさに意識が引き上げられることもなく9時頃に目を覚まして。「______、」相手は一睡もしていなかったのだろう、目を覚ましてふと相手の方に視線を向ければ此方を見ている相手と目が合い気まずさを感じる事となった。何も言わぬまま相手の腕の中から抜け出し、備え付けの簡単なクローゼットを開け仕事用のワイシャツを取り出して。 )
4709:
ベル・ミラー [×]
2024-12-23 11:10:26
アーロン・クラーク
( __二度寝から目覚めた相手が仕事の準備を済まし部屋を出るのを見届ける。夜迄ずっとこの部屋に居るか、もしくは出掛けたとしても相手より先に帰って来るのだからと半ば強引に預かったカードキーが手の中で冷たさを帯び、1人になった部屋は途端にひんやりとした空気を引き連れて来たものの此方とてやる事がある。身だしなみを整えホテルを出ると向かう先はワシントン市内にあるもう一つの住処。そこでこの先の生活に必要そうなスーツや下着などの衣類、スキンケア用品、お気に入りのワインボトルも数本、その他様々な物を大きなスーツケースとボストンバッグに詰め込み再び“相手の部屋”に戻って来て。相手が仕事から戻って来ればドアを開け何時もと変わらぬ笑顔で出迎える事だろう。__そんな日々を数日。途中にあった相手の仕事休みの日には“デート”と称して公園に連れ出し意味も無く散歩もした。__夜、珍しく深い眠りに落ちていたのだが、それはある意味前兆。深い眠りは必然的に悪夢を連れて来るもので、久し振りに見たその夢は矢張り“あの事件”の繰り返し。血に染まる床には何十人もの教諭と園児が折り重なる様に倒れていて皆瞳に光は無い。弟のルーカスは絶え絶えの息と共に何度も血を吐き出し、今にも光の消え失せそうな瞳から涙を流す。違ったのはその場に相手が居た事。あの時の年齢の相手では無く、今の見慣れた姿の相手。何も言う事無く冷たい瞳で多くの遺体を、ルーカスを、ただ見下ろしている。『…っ、!』喉に息が引っ掛かると同時に意識が覚醒した。指先が冷たく呼吸が苦しい。無意識に隣に視線をやれば眠る相手が居て、少しの間見詰めた後に静かにベッドから抜け出す。グラスに赤ワインを注ぎ入れ一口飲むのだが冷たい空気とは裏腹に体内は灼熱の如く熱いのだ。ふつふつと湧き上がる感情に明確な答えは出せず、ただ苛立ちの様な、溢れ出そうと渦を巻くもどかしい何かがひたすらに感情を乱す。酷く不愉快なそれを逃す術が無く、ギリ、と奥歯を噛み締めた後自身の感情を制御出来ぬまま、まだ半分程中身の入ってるワインボトルを何の加減も無しに床に叩き付け。物凄い音と共に砕けた硝子の破片は散らばり、中の赤は水溜まりの様に広がる。細く荒い息を繰り返しながら、その場に立ち尽くしたままで )
4710:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-23 13:38:52
( 意味も無く公園に連れ出され嫌々相手の外出に付き合わされる事はあったのだが、相手が側に居る事に徐々に慣れて来ている自分が居た。体調は変わらず良くなかったが、1人で眠っている時よりも温かく、少し安心して眠る事が出来るようになっていた。濃く目の下に住み着いていたクマは少しばかり薄くなっただろうか。---その日も相手の側で眠っていて、相手がベッドを抜け出す動きに僅かながら眠りが浅くなったのだが_______突然響いた激しい衝撃音に一気に意識が引き上げられた。悪夢に魘されていた時だったら其の音が銃声と重なり、フラッシュバックに襲われていても可笑しくない程の音だった。飛び起きるようにしてベッドに身体を起こし音の出処を探れば、直ぐに相手が立ち尽くしている事に気づいた。足元にはワインのボトルが粉々に割れ、未だ中身が入っていたのだろう、赤がじわじわと広がっている。「_____ッ、…クラーク、」彼の表情は俯き気味で読み取れないものの、浅い呼吸に肩が上下している事に気付く。彼が取り乱した様子を見せる事など滅多にない。何があったのかと相手の名前を呼び、ベッドから立ち上がり。怪我をしないようにガラスの破片を片付ける必要があるが、相手は明らかに様子が可笑しい。悪い夢に、普段抑圧している過去の記憶が引き出されたのか。「……ベッドに戻ってろ、水を持ってく。」先ずは少し相手を落ち着かせ、フラッシュバックが起きないようにする必要がある。記憶を押し留めようと必死に呼吸を繰り返している時、全てを飲み込むように過去の記憶が首を擡げる苦しさはよく知っている。自分の安定剤を飲ませて落ち着かせるべきかと考えながら相手に近付くと、一度ベッドに戻るように促して。 )
4711:
ベル・ミラー [×]
2024-12-23 18:05:34
アーロン・クラーク
( 床に散らばるボトルの破片は、あの日何発もの銃弾を受け粉々に散った窓硝子と同じ。水溜まりの様に広がる赤は遺体から流れ出るドス黒い血と同じ。呼吸が苦しい中、何処か夢現の様な気持ちすら覚える中床を見詰めていたのだが、この音で相手が目を覚まさない訳が無い。案の定起きた相手に名前を呼ばれると漸く顔を上げ『__嗚呼、すみません、起こしちゃいましたね。手を滑らせてしまって。』薄い笑みを携えこの惨事の説明をするのだが、“手を滑らせた”くらいではボトルはこんなに粉々になったりはしない。明らかに故意的に叩き付けた事は直ぐにバレるだろうが別に構わなかった。浅く息を吐き出しながら、ベッドに戻れと言う相手に拒否する様に軽く首を左右に振り__距離が縮まった事でより鮮明に相手の碧眼を捉える事が出来る様になった、刹那。再び湧き上がるドス黒い感情は理性を失わせる。更に距離を縮める為に踏み出した足は、スリッパのお陰で怪我こそしなかったものの飛び散った破片を踏み付けた。そうして腕は相手の胸ぐらへと伸び、加減を知らぬ勢いで掴み掛かると、暗紫の虹彩に珍しく苛立ちの色を浮かばせながら『__…何で助けられなかったんですか、』と。それは余りに脈略の無いもの。そうして夢に引っ張られ思わず溢れた、と言うのが正しい様な静けさで )
4712:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-23 22:18:00
( 相手は取り繕うようにいつもの笑顔を貼り付けたものの、明らかに手を滑らせただけでの惨事ではないだろう。遣り場のない感情を抱えて、或いは脳裏に焼きついた残酷な記憶の残像を何とか消し去るため、自らワインボトルを叩き付けた、というのが正しい解釈な気がした。しかし相手の言葉に大きく反応する事はせず、小さく頷く事で受け流し。破片を片付けようと近付いたものの、相手の足は割れたガラスを踏み付け、バキ、と鈍い音が鳴る。スリッパを履いているとはいえ怪我をする恐れがあると思えば「…おい、気を付けろ_______」と言葉を紡いだのだが、不意に胸ぐらを掴まれ引き寄せられると首元が僅かに締まり強制的に相手と視線が重なる。「……っ、」突然の事に息を飲み、相手の暗い瞳を見つめ返す事しか出来ずにいると紡がれたのは過去に対する問い。夢を見た事により、過去と現在を混同しているのか、或いは過去に意識が引っ張られ其の怒りを抑える事が出来なかったのか。どちらにせよその瞳にはやるせない苦しさと苛立ちと、様々な感情が渦巻いている。「_____悪かった、」今の自分が目の前の相手に言える事はそれだけだ。静かにその言葉を紡いで。 )
4713:
ベル・ミラー [×]
2024-12-23 22:57:18
アーロン・クラーク
__悪かった?…謝罪一つで死んだ人が戻って来るとでも、
( 碧眼と暗紫が至近距離で交わり、続いて静かに謝罪が落とされたのだが結局今この状況で相手が何を言葉にしたって駄目なのだ。日頃気味の悪いくらいに相手を褒め愛を囁く同じ唇で、冷たく棘の纏った言葉を吐き捨てる。胸ぐらを掴む指先に更に力が篭もり息苦しさは少しも治まりを見せていないものの、発作にまでは繋がらない。その繋がらないギリギリのラインで踏み留まったまま、感情に任せて僅か相手を引き寄せ、その反動で次は斜め後ろにあったソファへと押し倒すと『貴方が幾ら謝罪をした所で誰も戻らない。セシリアさんも、ルーカスも、誰も。__冗談じゃない。何が安定剤だ、鎮痛剤だ。自分だけ楽になろうなんてよくもまぁ、そんな事が出来ますね。』相手を真上から睨み付ける様な瞳で肩で息をしながら怒りに任せた言葉を饒舌に紡ぐ。それは相手に向けたもの、自殺した犯人に向けたもの、そうして、自分自身に向けたもの。ただ、今は相手を苦しめたかった。この部屋で出会った時から相手が度々痛みを訴える箇所、鳩尾付近を加減の知らぬ力で以て上から押さえるとそのまま体重を掛ける。痛みも、苦しみも、余す事無くその身で受けろとでも言うかのように、ただ相手の苦痛に歪む顔を、絶望に染まる瞳を、懇願を聞きたいと )
4714:
アルバート・エバンズ [×]
2024-12-23 23:51:55
( 相手が紡いだのは、ずっと前から、幾度と無く遺族や記者に掛けられた言葉だ。謝罪をした所で居なくなった人間は二度と戻って来ない_______そんな事は痛いほどに分かっているというのに。「っ、亡くなった人が二度と戻らない事は分かってる!それでも…謝る以外に、今は何も出来ない…!」視界が反転し背中に衝撃が走り表情を歪める。此方を見下ろす相手の瞳を見つめ返し、今となっては幾ら過去を後悔し懺悔しても、それ以外に行動に移せる事がないのだと訴えて。“自分だけが楽になろうだなんて”_____その言葉は相手が以前からまるで呪いのように自分に掛けていた言葉だ。あれほど苦しんだ被害者たちを見捨てておきながら、今尚自分だけが楽になろうと薬に頼る事を相手は責めた。反論出来ぬまま困惑したような怯えたような色を携えた瞳で相手を見上げていたものの、相手の手が鳩尾に掛かり、其方に意識が向いた一瞬。強い力で押さえ付けられるのと同時に激痛が走り身体が大きく跳ねる。「______っ、ぐ…ッあ゛、!」声にならない悲鳴が漏れ相手を引き剥がそうと暴れるのだが、相手はびくともしない。酷い痛みは当然呼吸を浅いものに変え、痛みから逃れようとしても相手は其れを許さなかった。断続的に鋭い痛みが身体を引き裂くように走り、額には脂汗が滲む。相手を見上げていた瞳はゆらゆらと不安定に揺らぎ、身体には震えが生じ始めていた。 )
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