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白む空に燻る紫煙 ---〆/4327


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自分のトピックを作る
4249: ベル・ミラー [×]
2024-05-17 09:40:17





( 今日はペットショップでの重点的な聞き込みをする日。此処で重要な手掛かりや証言を得る事が出来ればリリーを見付ける大きな一歩にもなり得ると気を引き締め昨日聴取内容を記録した手帳を確認し。数分後、席を立ち給湯室へと向かう。頭をクリアに、は相手と同じ考えだった。シンクの前に立ちコーヒーを啜る相手に視線を向け「おはようございます。」と先ずは朝の挨拶をすれば、自身のマグカップにコーヒーを淹れつつ「…具合はどう?」と続けて調子を尋ね。目下に住み着く隈は何時もの事、後他の不調は…と、無意識に思考は巡り。もし相手の調子が余り良くないのだとしたら今回の聞き込みは1人で行く事も視野に入れての事で、返って来る返事はわかっていながらも暗に滲ませた“行けそう?”を問として )






4250: アルバート・エバンズ [×]
2024-05-19 22:42:26

 






( 足音が聞こえ振り向くと、そこに居たのは同じくマグカップを手にした相手。捜査前に頭をクリアにしておこうと、自分と同じような理由で此処に来たのだろうと思えばコーヒーや紅茶のパックが取りやすいように一歩横へとずれて。続いた体調を問う言葉には「…あぁ、問題ない。」とだけ答え、当然捜査には行けると頷いて。鎮痛剤は持っている、捜査に支障を来たすほどの不調に悩まされている訳ではないと自分自身にも言い聞かせつつ「10時に署を出てペットショップに向かう。」と相手に告げ、部屋へと戻って行き。 )







 

4251: ベル・ミラー [×]
2024-05-19 23:31:41





( “問題無い”と言う相手の言葉を信じたのは、特別酷い顔色や不調が目に見えなかったから。当然その不調が毒物によるものだと思ってもいない訳だから矢張り気圧の関係や風邪の引き始めを疑うのは当然で。腕時計に視線を落とし時間を確認し頷いてから部屋に消える背中を見送って。__約束の10時。相手と共に署を出て予定通りペットショップへと向かう。中には数人の客と店員、それから店長であるジェイの姿が在り。「クリスさんに話を聞きに来ました。」と告げると、ジェイは軽く頷いた後に裏でケージの清掃をしているクリスの元まで案内してくれて )






4252: アルバート・エバンズ [×]
2024-05-22 04:04:15

 






( 一見しただけの印象ではあるが、ジェイとクリスには互いに気不味さを抱えているような、僅かなぎこちなさがあった。恐らく店長であるジェイに対するクリスの対応が事務的でやや冷たい事も、そう感じさせる要因だろう。ジェイがその場を離れると簡単に挨拶をし、単刀直入に質問を投げ掛けて。「_____あなたが、リリーさんに好意を抱いていたと聞きました。店長のマレックさんとの関係は知っていたんですよね?」クリスはほとんど間を空ける事なくその言葉に頷くと『勿論店長との関係は知っています。でも俺はずっとリリーが好きでした。彼女もその事は分かってくれていました。』と答えて。 )







 

4253: ベル・ミラー [×]
2024-05-22 08:48:06





( 相手の問い掛けに間髪入れず答えたその言葉に申し訳なさの様なものは感じられなかった。もしかしたら店長より自分の方がリリーを愛していると言う自信やプライドもあったのかもしれない。クリスの表情を黙って見ながらその話をメモに書き留め、矢張り大学で聞き込みをした印象通り、彼女は結構モテるタイプだったのかと思案して。「__リリーさんに店長と別れて欲しいと伝えた事は?」想いが強いあまり、リリーがジェイと付き合っている事が納得いかず自分の元に来て欲しいと願い口論になり殺害した可能性も視野に、続けて「もう一つ、最後にリリーさんと会ったのは何時ですか?」と、質問を続けて )





4254: アルバート・エバンズ [×]
2024-05-22 12:46:13

 






( 相手の問いにクリスは『…別れて欲しいと直接的に伝えた事はないですけど、“俺の方が幸せにできる”とは言いました。10も年下の、しかも未成年に手を出すなんて信用できないですよね。リリーは盲目って感じでゾッコンだったのであんまり強くは言えませんけど。』と答えて。その答えからも、先ほど感じたぎこちなさのようなものの理由が分かる気がした。クリスはジェイを良く思っておらず、店長という立場で10歳も年下の女性に手を出した事にも不信感を感じているという事だろう。『最後に会ったのは…バイトの時です。リリーが失踪したと言われている日の2日前ですかね。』クリスはゲージの中の子猫を触りながら、そう答えて。 )







 

4255: ベル・ミラー [×]
2024-05-22 16:09:20





( その返事からは、自分の方に来て欲しいのに来てくれないリリーへの怒りや恨みよりも、10歳も年下の未成年に手を出した店長への怒りや失望の方が強い様に感じられ、もし本当に殺害したいと言う気持ちがあるのならばそれは多分彼女では無く店長の方に向くのでは…と直感的に思った。勿論あくまでも推測の域を出る事は無いが。その話も手帳に書き留め、クリスに撫でられどこか気持ち良さそうに目を細めた子猫に無意識に視線を向け、それから直ぐにその視線を持ち上げると「…その時に普段とは様子が違ったり、何か気付いた事はありませんでしたか?」と質問を重ねる。その答えを聞きながら頭の片隅で考えるのは、クリスの言う通りリリーがジェイにゾッコンだったとして、それならば何故他の異性に好意があると言われた時確りと断らないのか。それが出来ない性格なのか、はたまた何か別の理由があったのか )






4256: アルバート・エバンズ [×]
2024-05-23 03:40:32

 






( 『疑われてるんでしょうけど、俺が犯人ならリリーは狙いませんよ。好きな子を殺したりしたら元も子もないじゃないですか。』と、相手の思考を察してかはたまた偶然か、クリスは冷静に言ってのける。未だ被害者の生存確認も出来ていなければ遺体も見つかっていない状況。『いつもと変わったところは特に。…まだリリーがどこに行ったか、手掛かりはないんですか?』と問われ。彼はリリーが失踪したと思われる日の朝、前日から夜通し友人と飲み明かし、友人の家で寝ていたと証言した。一緒にいた友人らが証言できるはずだと。---そんな供述を聞きながら、突然視界がぐにゃりと歪むような強い目眩に襲われ思わず近くにあったゲージを掴む。独特の金属音が鳴ったものの平衡感覚が分からなくなってしまうことはなく、額に冷や汗が滲むのを感じながらも立ったままで話を聞いて。 )







 

4257: ベル・ミラー [×]
2024-05-23 08:51:46





( 此方の思考を察したのだろう彼の言葉に一瞬僅かに眉が微動したのはその冷静さに対してでは無い。恋愛感情のある相手を狙うか狙わないかはその人の性格やその時の状況で幾らでも変わる為問題はそこでは無いのだ。好きな相手ならば、心を向けている相手ならば、何故“殺したりしたら”なんて言葉を選んだ。少なくともまだリリーの遺体は見つかっておらず殺害されたと断定された訳では無い。失踪では無く事件だと思っているとしても“誘拐したりしたら”が妥当では無いのか。クリスをじっと見詰めたまま、次いで今度は彼からの問い掛けに「__今全力で捜査をしています。」と答えるに留めつつも、果たしてアリバイがあるのならば犯行は難しいか、それとも友達も共犯、もしくは口裏を合わせてくれるよう頼んでいる可能性もあるのかと思案し。__事件の事でぎゅうぎゅうに圧迫されていた脳に金属音が響いたのはその時だった。突然の音に周りの動物達が忙しなく動き、反射的に音の鳴る方へ視線を向ければそこにはゲージを掴み立つ相手の姿があり。クリスは不思議そうな表情を浮かべただけだったものの、長く相手を見ていればその不自然な行動が不調と結び付くのに時間は掛からない。「…また何か思い出した事があればご連絡下さい。失礼します。」このまま長く此処に居るべきでは無いと、話はもう十分聞けたとばかりに話を終わらせては、相手に目配せをして店内へ、そうしてジェイにも軽く頭を下げ車に戻るや否や「__調子悪いね。」助手席に座る相手の手首に触れ脈拍を見つつ、問い掛けでは無い決定の言葉と共にその表情を伺って )






4258: アルバート・エバンズ [×]
2024-05-24 01:33:52

 






( クリスに聞きたい事は未だあった。ジェイに直接リリーとの関係について問いただしたり口論になったりした事があるのか。他にリリーを誘拐する動機のある者に心当たりはないか。しかし自身の体調が思わしくない事に当然すぐに気付いたのであろう相手は話を切り上げ、車へと戻る。もっと話を聞く必要があったと不服の声を上げようと思ったものの、目眩が酷くそれは叶わなかった。助手席の椅子を深く倒し首元を緩めるのだが、異常なまでに汗をかいていて背中を汗が滑るのを感じた。相手が触れた手は小刻みに震えて脈もかなり早く、自分で鼓動を感じるほど。ただフラッシュバックを起こす感覚とは違うのだ、体調を崩す時に胸の内に残る不安定さのようなものは無いはずなのに。 )







 

4259: ベル・ミラー [×]
2024-05-24 11:09:22





( “可笑しい”と瞬間的にそう思った。脈は触れただけでわかる程に早くその手も小刻みに震え、何時その震えが全身に回り痙攣と言う形になっても不思議では無いと思える程。額にたまのように浮かぶ汗も異常事態を物語っており、こんな状態じゃまともに捜査など出来る筈が無いと。気圧の変化や風邪では無いと思ったが矢張りそれ以上の…毒には結び付かなければ、考えられるのはこれまで幾度となく見て来た状態から導く“フラッシュバックによる発作”で、だからこそ必要なのは鎮痛剤では無く安定剤だと誤診した結果、相手の鞄の中から普段服用している見慣れた薬と、ミネラルウォーターのボトルを取り出し「大丈夫、大丈夫、」と落ち着かけるように声を掛けつつ肩付近を擦り、少しでも飲み込む事が出来そうならば薬を、と )






4260: アルバート・エバンズ [×]
2024-05-27 21:57:23

 





( 相手から差し出されたペットボトルは受け取ったものの、安定剤には首を振り口にする事はなかった。これまで幾度となく発作に苦しめられて来たが、だからこそ今の症状が過去のフラッシュバックに起因するものではないと直感的に感じたのだ。ほんの少量の水を口に含んだものの、未だ手は震えていて目眩によるものか、視界が日差しの強い外から屋内に入った時のように可笑しな色をしている。「…っ、…少し休ませてくれ、」と辛うじて言葉を紡ぐと深く倒したシートに身体を預け、少し背中を折るようにして目を閉じてしまい。捜査を進めなければならないのに、この状況では到底動けない。少し休む事で体調が戻れば良いのだがと思いつつ、以前目眩が酷い時に飲むようにと処方された目眩止めの薬があるのを思い出す。今は鞄の中を探る動作さえできそうになく「_____鞄から薬を取ってくれ、…ピンク色の小さい錠剤だ、」と相手に頼み。 )






 

4261: ベル・ミラー [×]
2024-05-27 22:34:57





( 普段の相手ならば捜査に支障をきたす事が無い様にと直ぐに安定剤を服用する筈が、今回はどういう訳かそれを拒否した。額に滲む汗や手の震え、脈の速さは何か別の理由から来るものなのかと僅かに眉を寄せ考えるも、その間に相手は倒した背凭れに身体を預け休憩の体勢に。余程辛いのだろう苦しげに吐き出される呼吸音を聞いて今のベストが何かを思案すれば、先ずは相手の要望通りに安定剤を鞄にしまい代わりに奥の方にあるもう一つの袋を取り出し、中からピンク色の錠剤を相手に渡し。__様子を見る限り、明らかに風邪や気圧の変化、少しの体調不良などでは無い。こんな状態で捜査の続行は当然不可能な訳で、目眩止め薬が効き、落ち着くまでの間車の中ではろくに休む事も出来ない筈だ。そうしてそれは署の仮眠室でも恐らく同じ事。仮眠室に行くまでに何人の署員に調子の悪い相手を認識されるか。この場所からなら相手の家より己の家の方が近い…となれば。「__エバンズさん家で休もう。そっちの方がちゃんと休めるし、私1人此処に戻って来ても良い。」辛うじて、と言った言葉がピッタリな程に何とか身体を起こした相手が目眩止めを服用したのを確認してから、今一度軽く肩を擦りこの先の行き先を。これは提案では無く己の中では既に決定事項だ。なるべく車を揺らさぬ様運転に注意を払いつつ自宅まで向かう事として )






4262: アルバート・エバンズ [×]
2024-05-27 23:19:58

 





( 捜査に注力すべきだと思いはするものの、今は相手の提案を拒絶する事はしなかった。出来なかったと言う方が正しいだろうか。この状態では何も仕事が手に付かないのは目に見えているし、署に戻った所で他の署員の目もある。少し落ち着くまでの数時間だけでも家で休むのが最善だと思えば、頼む、とだけ答えて目を閉じて。---車が停まると相手に支えて貰いながら家に戻ったものの、相変わらず視界は嫌な揺れ方をしていて目を開けているのが辛い。ジャケットも脱がずにベッドに横になると、メールを打つことは出来そうにないため何かあれば電話をするとだけ伝えて目を閉じて。「…悪いが、他に怪しい人物に心当たりがないか、被害者のクラスメイトやバイト先の人間に聞き込みをしてくれ。今捜査線上に上がっている被疑者ももう少し絞り込みたい…アリバイの確認も頼む、」頭は正常に働いているからこそ、やらなければならない事は整理できるのに何も出来ない事がもどかしい。少し落ち着いたら署に戻ると告げて。 )






 

4263: ベル・ミラー [×]
2024-05-27 23:50:00





( 身体を起こしておく事は疎か、目を開けて居る事すら酷く辛いのだろう、ベッドに身を横たえた相手は視界を閉ざしたままに身体の不調とは裏腹に正常に働く思考で捜査の指示を出した。それに軽く頷き「大丈夫、クリスにももう少し詳しく聞き直すから__何も心配しないで。」掛け布団を相手の肩付近まで掛けてサイドテーブルに一応の安定剤と目眩止め、それからミネラルウォーターのペットボトルを置いて家を出る。不調の相手を1人残してこの場を離れる事に不安が全く無い訳では無かったが、今は少しでも早くリリーの居場所に関する情報を得る事が優先だった。__車を走らせ先ずはペットショップへと戻ると店内へ。お客の出入りを知らせる扉に取り付けられた鈴の音が鳴り、此方の姿を見たジェイに、クリスともう一度話がしたい、と言えば再び店の奥へと案内してくれて。__クリスは先程と同じく小動物のゲージの掃除をしていた。「…先程確認しそびれた事がありまして、お忙しいとは思いますがもう少しだけお時間を下さい。」と話を切り出した後、「リリーさんとの関係について、直接店長と揉めた事はありますか?…それと、例えばリリーさんが誰かと揉めていたとか、彼女に好意を抱いていた人が別に居たとか、誘拐の動機がありそうな人物に心当たりは?」2つの質問を問い掛け手帳を開いて )






4264: アルバート・エバンズ [×]
2024-05-28 04:06:17

 






( クリスは掃除の手を止め再びやって来た相手に視線を向けると、相変わらず淡々と聞かれた事に答えた。『店長に直接何かを言ったり言い合いをしたりした事はないです。まぁ、特別仲良くやってるって訳でもないですけどね。_____あ、それなら1人思い当たる人がいます、よく来る客で。動物を見に来てるとかそういうのじゃなくて、あからさまにリリー目当てで迷惑してたんです。最近では待ち伏せ?かなんかをされたらしくて、その客が来たら彼女には裏の作業を任せて表に出さないようにしてましたよ。店長の方が詳しいとは思いますけど、あいつは調べた方が良いです。』_____クリスが挙げた男は、ジェイによるとマーティン・スコットという男だという。トラブルになった時に免許証で名前などを控えたのだと言うが、警察に届け出る事まではしなかったらしい。 )







 

4265: ベル・ミラー [×]
2024-05-28 09:55:40





( クリス、ジェイ共に【マーティン・スコット】と言う名前の男性を怪しい人物として挙げた。新たな容疑者の登場で絞込みは更に範囲を広げる事となり彼にも話を聞く必要が出て来たと思えば、ジェイから過去の防犯カメラ映像を見せてもらいマーティンの顔を確認し。後は署にてマーティンの前科の有無やリリーとの関係について話を聞く事が最初。それが終わり次第クリスの証言したアリバイが本当かを確かめる為に彼の友人に会いに行き、もう一度大学での聞き込みの必要性もあるだろう。__クリスに話を聞き終わりペットショップを出る際、ジェイに向き直り軽く頭を下げてから「ありがとうございました。…あ、最後に一つ。これまでリリーさんとの関係でクリスさんと揉めた事はありますか?」と、先程のクリスの話の真偽を確かめて )






4266: アルバート・エバンズ [×]
2024-05-29 01:32:48

 






( 相手の問いに、ジェイはクリスと同じく“揉めた事はない”と答えた。互いに何となく嫌悪感や気まずさのような物を感じているだけで、直接的な不和があったわけではないようだ。---相手が署に戻って来る頃、1人の男がエバンズの執務室へと足を踏み入れた。刑事課のフロアは人が行き交い各々忙しなく業務が行われているものの、警部補専用の執務室の電気は消えていてパソコンも閉じられている。捜査に出ているのか、はたまた彼に盛っている毒の効き目が出始めたか。マグカップは定期的に使われているようで目論見通り順調に事が進んでいるのだが、たったこれだけで根を上げられては困る。違和感のない自然な動作でマグカップの縁に毒を塗り付けつつ、資料を彼の机の上に置き。 )








 

4267: ベル・ミラー [×]
2024-05-29 11:09:09





( 2人の話が一致した事で大きな揉め事は無かった事が一先ず証明された。着実に絞り込みを進める中署に戻る前にスマートフォンを確認するが相手からの連絡は無く、静かに身体を休ませる事が出来ているだろうかと思案するが、連絡も出来ない程に苦しんでいる可能性もある。何にせよ兎に角急ぎ聞き込みを終わらせ相手の様子を見たいとスマートフォンを鞄に戻し署へと車を走らせて。__やれ強盗だ、やれ事件だと刑事課のフロア内は相変わらず署員が忙しなく動き回っており時折疲弊した溜め息も聞こえて来る。自席に鞄を置きノートパソコンの電源を入れて何となしに頭を向けた先、暗い警部補専用執務室に気配を感じた気がして首を傾げる。体調が良くなった相手が戻って来たのかとも思うがそれならメールの一つ送られて来ていても可笑しくは無い筈だ。数秒間執務室を見詰めた後、静かに歩み寄り軽いノックに続き直ぐに扉を開ければ果たしてそこには暗い部屋の中男性の姿があり。「っ、」流石に驚いたと双眸が見開かれるが、フロア内の光を受けてその人物がたまに廊下で擦れ違う事のある別のフロアの派遣職員だと気付くと、口元に小さな笑みを蓄え「…お疲れ様です。警部補に用事ですか?」と、問い掛けて )






4268: アルバート・エバンズ [×]
2024-05-29 16:08:58

 






( 相手が執務室の扉を開けた時、ちょうど資料を置いて部屋を出ようとしていた所で男も驚いた表情を浮かべる。相手がいつもエバンズと行動を共にしているベル・ミラー刑事である事は当然知っていて、直ぐに同じように微笑むと『お疲れ様です。すみません、エバンズ警部補に捜査経費の書類を渡しに来たんですがご不在だったので。デスクの上に置いてあるので、確認後総務部に戻して頂くよう伝えて貰えますか?』と告げて。怪しまれないための下準備は念入りに行っているため説明にも淀みが無ければ、刑事課に関する業務を率先して請け負って来ているため書類も普段から彼が処理しているもの。怪しまれる要素はひとつもなく、説明と共にデスクの上に置いた書類を指差して見せ。ついでに『今日中に貰えるとありがたいんですが…何時ごろに戻られるか分かりますか?』と付け足し、彼の様子を間接的に窺い。 )






 

4269: ベル・ミラー [×]
2024-05-29 19:21:15





( 彼が派遣社員として雇われたのは確か数ヶ月前と、期間こそ短いものの度々捜査経費等の書類関係で刑事課のフロアで姿を目撃していた。だからこそ普段と変わらぬ様子でエバンズの居ない執務室に居た所で特別怪しむ事も無く、デスクに置かれた丁寧に端の揃えられた書類を一瞥した後に「わかりました、伝えておきますね。」と、快く頷き。己の横を通り過ぎて部屋を出て行くと思われた相手はどうやら書類に関してたっぷりの猶予を持っている訳では無いようだ。問い掛けのその裏の真意に気が付く事は出来なく、相手の奥の壁にかかる時計に視線を向けると「そうですね__…、」と考える素振りを。今のエバンズが何処まで調子を戻したのかがわからない以上下手に勝手な返事をする事も出来ず、少しの沈黙を置いた後。「…今日中に聴取をしなければならない被疑者が多くて。もしかしたら遅くまでかかるかもしれないんですけど……」エバンズはあくまでも今聞き込みに出ていると言う体で、やや眉下げた申し訳無さそうな、それでいてどうしたって曖昧になってしまう返事を返して )






4270: アルバート・エバンズ [×]
2024-05-30 03:58:25

 






( 案の定、彼の部屋に居たことを怪しまれる事はなかった。実際に相手の言う通り聴取に追われているのかもしれないが、エバンズの戻り時間を明示しない事を考えると身体に不調が出始めている可能性も十分にある。既に継続して毒を盛っているため異変が出るのは想定通りだが、彼が署に来なくなって毒を盛る機会がなくなるのも、今病院に行かれて毒物が検出されるのも困るのだ。『そうですか…分かりました。そうしたらなるべく早めにお願いします。』とだけ伝えて軽く会釈すると刑事課のフロアを後にして。---一方のエバンズは、目眩を抑える薬を飲んで休んだ事が功を奏したのか、実際は摂取した毒物がようやく体内で薄まったのか、幾らか動ける程には回復していた。時刻は既に午後4時を過ぎているのだが、今からでも署で出来る事はあるだろう。座ったり横になったりしている方が楽なのだが、署にさえ行ってしまえばなんとでもなる。着たまま横になったことで少し皺の入ったジャケットを整え、“少し落ち着いた。今から向かう”と、相手のスマートフォンにショートメッセージを送り。 )






 

4271: ベル・ミラー [×]
2024-05-30 11:14:15





( 総務部の男性職員と会釈を交わし別れてから自席に戻り、確認したがマーティンに特別な前科は無く、とは言え前科が無いから犯罪を犯さないと言う事にはならない。時刻は午後4時を過ぎた頃で大学への再聞き込みとクリスの友人へのアリバイ確認は明日以降になると思案しつつ、今日中にマーティンの自宅へと話を聞きに行こうと。鞄を持ち席を立った時、ふいにスマートフォンが音を鳴らし手に取ればそこには相手からのメッセージが来ており、画面上の時間を確認する。__署に来れるだけの体調を持ち直したのかもしれないがマーティンへの聞き込みは未だ大きな負担になると思えば、“今からマーティンの家に聞き込みに行って来る事、総務部から捜査経費の書類が来ていてなるべく今日中に戻して欲しいとの事”を返事として送り、署を出てマーティン宅へと向かい )






4272: アルバート・エバンズ [×]
2024-05-30 23:53:47

 






( 多少なり回復したとはいえ、未だ捜査に奔走できる状態ではないと判断したのだろう。先に1人で聞き込みに行くという相手の返事を確認すると、タクシーを呼び署へと向かい。---フロアで会った署員たちに特別怪しまれる事もなく部屋に入ると電気をつける。デスクの上には幾つかの報告書と、相手が言っていた捜査経費の書類が置かれていてパソコンを起動するとデスクに置いていた眼鏡を掛けそれらの書類に目を通して。 )






 

4273: ベル・ミラー [×]
2024-05-31 08:49:40





( __【マーティン・スコット】の家に着いた時には既に午後5時近くになっていた。外で遊んでいた子供達がちらほらと家へ帰り始める中で扉を軽くノックすれば、中からは“少し待ってくれ”の言葉が聞こえそれから数十秒後に鍵の開く音と共に扉が開かれ。顔を出した男と監視カメラ映像で確認した男の容姿は同じ。彼がマーティンで間違い無いと判断すれば「レイクウッド署のミラーと言います。リリー・ブラントさん失踪の件で少しお話を聞かせてもらえますか?」胸元からFBIの警察手帳を取り出し見せ。少し考える素振りを見せたマーティンだったが、素直に家の中へと案内してくれて、互いに向かい合う形でソファに腰を下ろし聞き込みを開始する。“リリーに好意があったかどうか”“リリーが失踪した日のアリバイ”の2点を問うてその答えを待ち。__一方レイクウッド署では先程捜査経費書類を持って来ていた派遣職員が再び刑事課フロアを訪れていた。今度は嘘偽り無く総務部からの書類を署員に配る目的だったのだが、先程電気の点いていなかった警部補専用執務室の明かりが灯っているではないか。扉一枚隔てた其処に、自分の盛った毒を何も知らず摂取している相手が居る。…そう思うとどうしてもこの目で様子を見たくなってしまい、ノックの後『…総務部の者ですが、』と声を掛けて )






4274: アルバート・エバンズ [×]
2024-06-01 00:48:09

 





( マーティンは相手の問いに対して、好意はあったと答えた。しかし先に好意のある素振りをしてきたのは彼女の方でストーカー行為をしていたわけではないと主張するあたり、若い女性から仕事上で愛想良くされた事を“好意”と受け取ってしまう、よくある“都合の良い勘違い”のパターンと言えよう。被害者が失踪した日は、昼過ぎにペットショップを覗きに行ったものの、午前中のアリバイは無いという状況で。---書類を確認していると不意に部屋の扉が叩かれる。総務部という言葉に、相手が言っていた先ほどの書類を取りに来たのだろうと思えば入室を許可し、確認を終えてサインをした書類を相手に差し出す。「捜査経費の書類だったな、遅くなった。」と言葉を添えつつも、未だ顔色はあまり良くない。文字を見る限り手の震えのような症状が慢性的に起きている状況ではなく。 )







 

4275: ベル・ミラー [×]
2024-06-01 13:34:19





( マーティンに確かなアリバイは無く、加えて勘違いからの逆上によりリリーを拉致監禁しても可笑しくは無い程に“都合の良い”思考だ。「わかりました。また何かあれば伺います。」と頷き一先ずはその情報だけを持ち帰る事として。___入室の許可が降りた事で男性職員は静かに執務室へと足を踏み入れた。相手から捜査経費書類の話を出されると『いえ、急がせてしまって申し訳ありません。明日の朝でも間に合うようになったとお伝えするつもりで来たのですが、』と、此処に来た最もらしい理由をくっ付けて軽く頭を下げ書類を受け取り。その文字に歪みや薄さは無く表立って毒の影響が出ているのは感じられない。顔を上げて見詰めた相手の顔も、何処と無く顔色の悪さは伺えるが元々が白い為に大幅な変化は無いように思えて。不自然に思われない何気無い小さな動作でデスク上のマグカップを見、中身が入って無い事から毒を塗ってからまだ使用されてない事を知る。早く、何でも良いから飲め、と早る気持ちを抑えつつ『…では、失礼します。』と、再び深く頭を下げて執務室を出、そのまま総務部へと戻って行き )






4276: アルバート・エバンズ [×]
2024-06-01 15:06:41

 






( 明日の朝でも、と言う事だったが早く処理できるに越した事はない。相手の言葉に頷きつつ、また何か必要があれば声を掛けてくれと告げ相手を見送って。_____仕事に行き詰まった時、少し休憩を取りたいと思った時に温かい飲み物を欲するのは極自然な事だろう。少ししてマグカップを手に立ち上がると、紅茶を淹れる為に給湯室へと向かう。マグカップの縁に毒が塗られているなど当然思いもしなければ、無味無臭の其れに気付く事が出来る筈もない。午前中の酷い症状が幾らか落ち着いた事に安堵して、温かい物を飲みたいと思うだけの余裕が生まれた事も更に毒を摂取するきっかけとなった。ティーバッグからお湯に色が染み出すのを眺めつつ、今回の事件で被害者の行方が未だ掴めない事を考える。怪しい人物は数人上がっているものの、皆が皆被害者に好意を持っていて関係性がややこしい。ぼんやりしていて濃く出し過ぎてしまったティーバッグをゴミ箱に捨てると、冷蔵庫に入っている牛乳を入れ再び執務室へと戻り。 )







 

4277: ベル・ミラー [×]
2024-06-01 16:14:03





( __署に戻り、執務室の明かりを目にしたのは相手が紅茶休憩をとった少し後の事。メールにあった通り確りと戻って来る事が出来たのだと思えば一度自席に鞄を置いた後、扉を2度ノックしてから返事を待つ事無く入室し。椅子に座り此方を見た相手の手にはマグカップが握られており、具合の悪さから何も胃に入れる事が出来ていないのでは、と思っていたからこそそれも安堵を助長させた。ふ、と鼻から抜ける様な息を漏らした後に「戻りました。」と一言告げるとデスクを挟んだそこにあるソファへと腰を下ろしつつ「…少し落ち着いた?」未だ顔色が悪い事は悪いのだが、先程までの調子の悪さは少し休んだからか、それとも薬が効いた事によるものか、おさまっていると思えば体調を確認する様に緩く首を傾けて )






4278: アルバート・エバンズ [×]
2024-06-02 03:55:57

 






( 扉がノックされ相手が顔を出すと視線を重ね、体調を尋ねる言葉に小さく頷くと「…あぁ、手間を取らせて悪かった。」と答えて。体調は万全とは言えないものの午前中と比べれば幾らかマシになっていて、紅茶をひと口飲むと相手の聞き込みの成果を聞き。相も変わらず、怪しい人物こそ上がっているものの容疑者を絞り込むに至らない状況に息を吐きくと「…分かった。現時点では、全員被害者に好意を持っていたと言う事以外の情報が未だ薄い。犯人が白昼堂々彼女を誘拐すると言う暴挙に出ている以上…何か事件に繋がる決定打があった筈だ。被害者自身についてもう少し調べる必要がありそうだな。何か犯人を駆り立てたきっかけ______自分の好意を蔑ろにされたと受け取ってしまう状況や、トラブルがなかったか、彼女の友人やペットショップの関係者を中心に広く情報を聞きたい。」と告げて。相手はよく動いてくれている、自分も捜査に集中しなければと。 )








 

4279: ベル・ミラー [×]
2024-06-02 09:21:22





( 謝罪の言葉に「平気。」と答えたのは強がりでも何でも無く素直に問題無いと思えたからで。「流石にマーティンの名前まで挙がるとは思わなかった。被疑者を絞り込む筈だったのに。」ソファの背凭れに軽く体重を掛け、今日新たに登場した被疑者に溜め息を。アリバイがあり直ぐに被疑者枠から除外する事が出来れば良かったものの、彼にアリバイは無く更には“リリーからの好意”を勘違いしてる以上相手の言う事件に繋がる決定打的な揉め事を起こしていても不思議では無い。未だ被害者の行方がわからないのも釈然としなかった。「…大学には昼休みを目掛けて行くとして、朝一でクリスのアリバイ確認もとりたい。」と、要望を口にしつつ、今一度相手の体調を伺う様に視線を向けた後「__エバンズさん、今日泊まってもいい?」と少し声を潜め此処暫く無かったお泊まりを望んで )






4280: アルバート・エバンズ [×]
2024-06-02 12:32:48

 






( 車が見つかったスーパーの監視カメラは店の入り口にしか向いておらず駐車場の状況は記録されていなかった。そのため車を降りてからの彼女の行き先を掴めずにいるのだが、其の捜査も急がせなければと。翌日の聞き込みの計画に同意を示すも、続いた問い掛けには暫し返事に躊躇する。原因こそ分からないものの夜も体調を崩す可能性はある訳で、敢えて相手を巻き込み気を遣わせるのも憚られる。「_____未だ体調が安定しない。お前も捜査の疲れがあるだろう、」と答えて。 )






 

4281: ベル・ミラー [×]
2024-06-02 13:20:41





( 案の定相手はこの要望に言葉を詰まらせ曖昧な表情を浮かべた。特別何も無い状況であるならまだしも、体調面で不安がある以上夜中に目を覚まし此方の眠りも妨げてしまう可能性があるとでも考え首肯しかねて居るのだろう。不安定な遠回しの言葉に少し考えてから「…じゃあ駄目?」と、珍しく相手からの明白な言葉を待つ問い掛けを続けた後、それでも許可が降りる様少しだけ悪戯に笑うと「夜中に目が覚めた時、あったかいホットミルク飲めるよ?」己が居る事による物理的なメリットを挙げて、その答えを待ち )






4282: アルバート・エバンズ [×]
2024-06-02 15:09:53

 






( 駄目だと断言しきる程の事でもないため言葉を詰まらせたものの、相手は引く事をせずメリットもあるのだとばかりに言葉を続ける。「…分かった、好きにして良い。」と、此方が折れる形で家へ来る事を許可すると、この所相手に翻弄される事が増えたと1人溜め息を吐いて。---紅茶を飲んでからちょうど2時間程が経った頃、当然その因果関係には気付いて居ないのだが、突然パソコンのモニターが歪んだように感じてまたかと眉を顰める。頭痛と目眩の症状は未だ午前中ほど酷くはないものの、視界に映るものが二重に歪んで見えて思わず眼鏡を外して眉間を解す。そのまま仕事を続けていたものの、パソコンに打ち込んでいた資料の文字は途中からスペルミスや打ち間違いが増え、誤植を示す赤い波線が表示されているのを見て手を止めて。手が震えてキーボードを上手く打てていないのか、それとも視界が歪んでいるせいでキーボードの正しい位置を認識できていないのか、どちらにせよ正常ではない。既に退勤している者も多くフロアには人が少ない。部屋を出るとそのままトイレへと向かうのだが、入ってすぐの手洗い場の所で酷い目眩に襲われその場へと座り込んでしまい。 )







 

4283: ベル・ミラー [×]
2024-06-02 17:06:08





( 此方に判断を委ねる言葉なれど泊まりの許可が降りれば何処か満足そうな表情で仕事の続きをするべく自席へと戻り。__今日纏めておきたい事件の資料が出来上がり、ガチガチに固まった身体を解すべく両腕を上げぐぐ、と伸びをしてから深く息を吐き出したその時。視界にフロアを出る相手の姿が映れば何となしに頭を向け、僅かに怪しむように目を細めた。それは一瞬であったが苦しげに眉が顰められた表情に見えたからに加えて、何かに耐えるような至極ゆっくりとした足取りに思えたから。一拍程の間を置いて静かに席を立つとフロアを出て廊下へ。辺りを見回しても既に相手の姿は無く、エレベーターの表示も止まっている為乗った訳では無さそうだと思えば、この短い擦れ違いで姿が見えなくなるとなれば直ぐそこにあるトイレに行ったのかと、踵を返す前。何の勘が働いたのか躊躇いがちに一度だけ「…エバンズさん、」と名前を呼び )






4284: アルバート・エバンズ [×]
2024-06-02 23:28:36

 






( 視界がぐにゃりと歪むような酷い目眩の原因に心当たりはなかった。体調を崩すことこそ多いものの、この症状は過去に起因する精神的なものではない筈なのだ。外から聞こえた相手の声、様子が可笑しい事に気付き後を追ってきたのだろう。せめてこの症状を引き起こしたのが家であればと思うものの、此処は職場で自分が居るのは男性用トイレ。相手を呼ぶ事も出来る筈がなく、暫しの沈黙の後に少しばかり目眩の波が引いているタイミングで立ち上がると外へと出て。気を抜けば再びしゃがみ込んでしまいかねない状態で、「______帰りたい、」と、外に居た相手に唐突にもひと言だけ訴える。しかし執務室に戻り、纏めかけの資料を保存してパソコンを閉じた上で荷物を手にし車に向かう、それだけの作業も今は出来そうになく「…車まで荷物を持って来てくれないか、」と言葉を紡いで。 )








 

4285: ベル・ミラー [×]
2024-06-02 23:52:19





( 呼び掛けに返事は無かったものの、程なくして顔面蒼白の相手が廊下に出て来ると、その余りの顔色の悪さに思わず言葉が詰まる。双眸を見開き反射的に伸ばした片手が相手の腕を取るよりも先にたった一言帰宅を訴えられれば「っ、帰ろう、今直ぐ。」と何度も頷き。それから相手に頼まれた通り一度執務室に戻り纏めかけの資料を保存しパソコンの電源を切り、相手の鞄と上着、それから自身の荷物を持って共に車へと乗り込めば、ほんの少しでも気分の悪さが落ち着く布石になれば良いと窓を開け車内に風を入れて。__10分程で相手の家に着くと、先に鍵を借りて荷物を中へ。続いて車に戻り相手を支えた状態で部屋へと入ると、なるべく大きな振動にならぬよう注意を払いつつソファへと座らせ、首元を緩める為にネクタイとワイシャツのボタンを二つ外す。その際首元に手を当て脈を確認したが、脈拍は早く、あの時の車内でおきた状態と酷似してると言えよう。「少し横になる?その方が楽じゃない?」相手の背中を優しく上下に擦りながら、此処は家なのだ、身体を横たえる事だって出来ると促して )






4286: アルバート・エバンズ [×]
2024-06-03 04:38:01

 





( 相手が泊まりに来るという約束は、結果的に功を奏したと言えよう。支えて貰いながら部屋へと入りソファに座ると、午前中に飲んだものと同じ目眩止めの薬を流し込んで。首元が緩み汗の浮かんだ肌が空気に触れると少しばかり楽になるようで、相手の促す言葉に頷いて身体を横たえる。呼吸が乱れている訳ではないものの脈拍は早く、首筋はじっとりと湿っている。視界に映るもの全てが二重に見えるような感覚と強い目眩に目を閉じると、やがて浅い眠りに落ちたようだった_____実際には朦朧とし意識を手放したに近い状態だったのかもしれないが。時間にして30分ほど、ふと目を開けると視界の歪みは幾らか軽減されていた。少量の同じ毒を摂取し続けている事で身体に僅かながらの耐性が出来ていて、中毒症状の起きる時間が短くなっているのだろうが当然その感覚は無い。未だ脈は早く体調は優れないものの、目を開けているだけで辛い状態は落ち着きつつあるようで。 )








 

4287: ベル・ミラー [×]
2024-06-03 07:40:26





( 横になり、程なくして気を失う様に意識を手放した相手を見詰め張り詰めていた緊張が解けたのか息を吐き出す。意識のある中具合の悪さに耐えるのは辛いだろう、僅かでも眠れる事に安堵するが根本的な事が解決した訳では無く、此処暫く続く相手の不調について考え。安定剤を飲まないと言う事は、相手の中で過去に起因する精神的なものが引き金となっている訳では無いのだろう、けれどただの風邪で片付けるには余りにも問題点が多すぎる様に思えるのだ。やはり一度病院に__と、そこまで考えて、相手が目を覚ましているのに気が付いた。上から覗き込む様に合わせた視線、焦点は合っていて平衡感覚がわからなくなる程の酷い目眩は落ち着いていると判断すると「起き上がるのが辛かったら、このままで良いからね。…何か欲しい物ある?」床に肘立ちの状態でそう問い掛けつつ、汗で貼り付く焦げ茶の前髪を軽く払って )






4288: アルバート・エバンズ [×]
2024-06-06 22:59:10

 






( 汗ばんだ身体が気持ち悪い。前髪が払われた事でじっとりとした暑さが少しばかり軽減し、相手の問いには「…水が欲しい、」と答えて。これ程汗をかいたのだからある意味当然ではあるのだが、酷く喉が渇いていた。身体をゆっくりと起こし受け取ったグラスに口をつけて少し水を飲むと、小さく息を吐き出す。サイドテーブルに、まだ水の残ったグラスを置いて再びソファへと横になると、少しの沈黙の後に「______過去が作用してる訳じゃない、」とひと言呟く。「フラッシュバックも起きていない、…記憶に飲み込まれそうな苦しさとも、過呼吸とも違う感覚なんだ、」と言葉を続けて。自分でもこの突発的な体調不良の原因が分からないことに不安感を抱いていた。 )








 

4289: ベル・ミラー [×]
2024-06-06 23:43:30





( 僅かでも水分を補給出来た事は大きい。体調が少しずつ戻って来ている事にも繋がるし、もし万が一吐き気を催しても胃の中にあるそれを吐く事が出来ればただ嘔吐き続けるより楽な筈だ。再びソファに横になった相手に視線を向け唐突に落とされた言葉に耳を傾ける。確かに相手の言う通りこれまでの過去が作用している発作的な調子の悪さとは何処か違うと傍目から見ても思うのだから、相手自身が一番そう感じているのだろう。けれどだとしても原因が不明なのだ。「エバンズさんがそう言うならきっと他の原因がある筈。__頭痛と目眩…熱中症な訳でも無いだろうし。…他に何か症状はある?」先ずは相手の言葉に頷き、続いて考え込む様に視線を床に落とした後、顔を上げ問い掛ける。理由のわからぬ不調はただ不安だけを産み、素人が幾ら考えてもわからぬ時、専門の人に判断を委ねるのが適切だとも思っていれば、「…嫌かもしれないけど、一度病院に行くべきじゃないかな。」と付け足して )






4290: アルバート・エバンズ [×]
2024-06-07 18:46:27

 






( 主な症状は頭痛と目眩、それに加えて心拍数の上昇や発汗がある事を思えば暑さに影響を受けている可能性も排除はしきれないだろうか。「_____脈が早くなって、異常な程に汗をかく。…明日はもう少し水分を摂るようにしてみる、」と答えて。病院に行くべきだという相手の主張はもっともだ。原因不明の、それも日常生活に支障をきたす程の不調が起きているのだから早々に病院に行くべきだろう。しかし今は、それ以上に優先したい事があるのだ。「……捜査の進みが遅い。時間が経つほどに証拠が消えて行く上に、そろそろ何かしらの糸口を掴まなければ人員を削られてもっと追い込まれる事になる。今が踏ん張り時だ、」暗に病院に行くのは捜査に進展が見られて時間が取れた時で、今はそんな事をしている余裕はないと言葉にして。“本当に不味いと思ったら時間を取る”と付け足した言葉は、自分を後回しにする時に誤魔化すようにいつも言っている事。実際これまで自身の判断で病院に行った事は無いに等しいのだが。 )







 

4291: ベル・ミラー [×]
2024-06-07 19:58:13





( 異常な脈拍と発汗は矢張り暑さのせいなのだろうか。けれども真夏でも無いし全く水分を補給してない訳では無いと思うのだ__ならば何故。意識的に水を飲む様にする、との言葉には取り敢えず頷くも、続けられた“らしい”返事には一瞬眉を寄せジットリとした瞳を向け「……」言葉の無い時間が数秒。ふ、と息を吐き出すと「…それ、エバンズさんが言う言葉の中で私が信じられないと思う三つの内の一つだからね。」と、態とらしく肩を竦め。残り二つは、明らかに体調が悪いだろう時の“大丈夫”と、病院に行けと行った時の“後で行く”なのだがそれを態々告げる事は避け。__捜査の進みが悪い事も被疑者の絞込みが上手くいってない事も身をもって理解している事。加えて被害者の女性はまだ見付かってすら居ないのだ。彼女がまだ生きている可能性が残されてる以上捜索に全力を尽くすのが最優先事項な訳で、それ以上今直ぐに、と言葉を続ける事をしなければ「__…リリーを見付けたらその後ちゃんと時間を取って。エバンズさんが病院に行ってる間に証拠を見付けて、犯人逮捕に全力を尽くすから。」これが此方の折れる条件だとばかりに真っ直ぐな瞳を向けて )






4292: アルバート・エバンズ [×]
2024-06-11 22:25:55

 






( 相手にとって自分は随分信用ならないようだと思い僅かに眉を顰めたものの、その“3つ”を問いただす事はしなかった。続いた相手の提案に数度頷くと「分かってる、」とひと言。先ずは失踪した女性の行方を早急に掴むこと、そして捜査線上に上がっている被疑者たちのアリバイを調べ疑わしい人物を絞ることが最優先だ。「_____泊まるなら寝室のベッドを使え。俺は此処で良い、」今夜は泊まるのだと言っていた相手にベッドを使うよう告げると、今は起き出してベッドまで移動する方が億劫だと。 )






 

4293: ベル・ミラー [×]
2024-06-11 22:54:22





( 署から此処まで相手自身もわからぬ原因不明の不調に耐えたのだから、少しの時間眠る事が出来たとは言え体調が完璧に元に戻った筈は無く、今はただ遅れてやって来た倦怠感の様な怠さに襲われているのだろうと思えば、無理にベッドに連れて行く事はせず素直に頷き。__言われた通り直ぐに寝室に移動する事はしなかった。唐突に伸ばした右手を相手の頬にあてるや否や、「…さっきの言葉、怒った?…エバンズさんの事はちゃんと信用してるんだよ。でも心配が勝っちゃうの。」確信は無いものの、何となく何処か機嫌が悪い様に感じると、体調の悪さも勿論そうだろうが、先程の己の言葉も少なからず影響しているのではと思い僅かに首を擡げ。白く、少し冷たくも感じられる頬を掌をあてたまま親指の腹で何度か撫で「心配されるの嫌いだってわかってるんだけどね。」と、言葉を続けた後、「…酷い言い方したね、ごめんなさい。」顔を覗き込む様にして謝罪を送り )






4294: アルバート・エバンズ [×]
2024-06-12 04:15:22

 






( 相手の手が頬に添えられ顔を覗き込まれると、少しばかりバツの悪そうな、不機嫌そうな表情を浮かべ「_____別に怒ってない、」とひとこと。自分にとって優先順位が低い事に関してはその場凌ぎの適当な言葉で流している自覚があるし、相手が“口煩く”言うのも自分を案じての事だと理解はしていた。しかし相手が謝罪を紡いだ事で逆に意固地になっていると言うべきか「上司として信用ならないんだろう、お前の言い分は分かってる。」とぶっきらぼうな言葉を。この所は体調を崩す事も多く、隠していても共に捜査を請け負っている相手には見抜かれる。捜査が思うように進まない要因が、本来捜査とは関係のない自身の体調面にある事が殆どでその事に苛立ちを抱えていた。謂わば自身に対するやるせなさを相手にぶつけている八つ当たりに近いのだが、今回もまたこうして足を引っ張り、相手に余計な業務を増やしている自分自身の“頼りなさ”に、無性に腹が立つのだ。 )







 

4295: ベル・ミラー [×]
2024-06-12 13:41:57






( “怒ってない”と相手は言うがその表情は誰がどう見ても不機嫌そのもので、思わず浮かんだ笑みを誤魔化す様に左手で己の口元を軽く触りつつ「そっか。」と一言だけ答えるに留め。そのまま頬を撫で続けていたが相手は何を思ったのかこの会話を尚も続ける為のぶっきらぼうな“自嘲”を口にした。その言葉に動かしていた指先はピタリと止まり、その緑眼に真剣な色が宿る。「そんな事言ってません。」と、先ずは言葉を真っ直ぐに否定。「__本当に上司として信用出来ないと思ってるなら、捜査の指揮官を違う人に変えて貰います。でも私は今回の事件、2人揃ってないと解決出来ないと思ってる。だから事件解決まで何方も欠けちゃ駄目。」相手の頬にあてているだけの手を静かに引き自身の膝の上へ移動しつつ、相手が必要だと言いながらも変な重圧を掛けぬ様に“2人”と強調して。相手が何故こんな言い方をしたのか、それが何処にぶつける事も出来ない自分自身に対する苛立ちや不甲斐無さから来てるのだと言う事は感じていた。「…エバンズさんじゃなきゃ嫌だ。」今度は伸ばした手で相手の手を取り、そのまま自身に軽く引き寄せ相手の手に頬をくっつけると、何時ぞやも口にした事のある子供の様な言い回しで相手以外は望まないと、悪戯にはにかんで見せて )






4296: アルバート・エバンズ [×]
2024-06-13 04:17:15

 






( 相手が時折口にする、何処か子どもっぽいその言葉は何故か拒絶する事なく受け入れる事が出来た。自分が必要とされているという優越感に浸りたい訳ではないのだが、飾らないその言葉は相手の偽りのない思いのように思えて。少しばかり呆れたような曖昧な表情を浮かべはしたものの、それ以上苛立ちに任せて言葉を紡ぐ事はせず。---その夜は症状が悪化する事はなく、朝を迎えた。しかし少しずつ、確実に体内に溜まっている毒は、摂取した直後の強い症状だけに留まらず身体に不調をきたし始めていた。身体が重たい感覚と指先の強張り。未だ普段の何気ない行動に影響が出る程のものではなかったものの、コーヒーを飲むためにマグカップを手にした時に違和感を感じ。しかし今は捜査に集中すべき時だと、その違和感を口にしたり気にする素振りを見せる事はせず、相手と共に署に向かい。 )







 

4297: ベル・ミラー [×]
2024-06-13 13:31:39





( __相手が感じた僅かな違和感は上手に隠された為に気が付く事が出来ず、署に着くや否やデスクから必要な物だけを持ち再び相手と共に車に乗り込み。「先にクリスの友達の家に行くね。」今日は昼から大学に行き聞き込みの予定。その前にクリスのアリバイの確認を済ませるべく車を走らせて。赤信号で停まる時に不自然にならぬ動作で隣の相手に何気無い視線を向けるも、昨晩の様な明らかな表立っての不調は見られず一先ずは安堵を胸に。__数十分後、目的地へと着くと、車を降りて呼び鈴を鳴らし。中から男性の声が聞こえ、直ぐにドアが開き顔を出したのはクリスに教えられた通りの友人。「…少しお話を聞かせて下さい。」警察手帳を見せ、時間は取らせないと告げてから「…リリー・ブラントさんの失踪の件はご存知ですよね?その日の朝、クリスさんとはご一緒でしたか?」目前の彼を真っ直ぐに見詰め、クリスのアリバイの真偽を確かめて )





4298: アルバート・エバンズ [×]
2024-06-14 06:59:06

 






( 相手の問いに友人は頷くと『その日は久しぶりに集まったメンバーで夜通し酒を飲んでました。みんな潰れて、面白がって撮った写真ならありますよ。』と答え、ポケットから取り出したスマートフォンを操作してカメラロールを遡ると、彼は此方に画面を向けた。たくさんのアルコールの空き缶とテーブルの上にはつまみの残り、床で4人の男が寝込んでいる写真だ。仲の良い男友達同士のその写真が撮影されたのは事件が起きた日の7:38。クリスの顔も確認出来るもので、すっかり酔い潰れて寝込んでいる様子。アリバイは立証されたと言って良いだろう。---礼を述べて戻った車内で、スマートフォンが着信を知らせる。電話先の相手は、聞き込みに奔走している捜査員の一人。リリーの恋人だったジェイが、”リリー以外の女性と付き合っている“という話が出たと言うのだ。証言したのはジェイの知り合い。”ジェイは学生の頃から知り合いだったハンナと5年近く付き合っている。時々2人を見かける事がある”という。「_____分かった。また何かあったら連絡してくれ。」と答えて電話を切ると「有力な証言が出た。ペットショップに向かってくれ。」と、予定の変更を告げると情報を共有して。 )







 

4299: ベル・ミラー [×]
2024-06-14 08:51:01





( 彼に見せられた画面には確かにクリスの姿があり、時間に間違いも無い。クリスの証言通りアリバイは成立され彼が被疑者の枠からほぼ外れる事は決定で。__さて、次は大学へ、とエンジンを掛けシートベルトを締めたその時。ふいに助手席に座る相手のスマートフォンが着信を知らせ、口振りからして恐らく捜査官の誰かと会話しているのだろう事がわかれば、発進する事無く電話の終わりを待ち。__電話を切った相手から共有された情報は思いもよらぬ物だった。ジェイはその事を一言も口にはしなかったし、現在進行形で【ハンナ】と言う女性と付き合っているのなら、邪魔になったリリーを誘拐、殺害する動機は十分有り得るのだ。「…もし本当だとしたら最低。」エンジンを掛け言われた通りペットショップに向かう道すがら、小さな溜め息と共に少しの嫌悪に塗れた言葉を吐き出して )






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