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白む空に燻る紫煙 ---〆/5066


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自分のトピックを作る
1342: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-11 22:21:28

 






( 不意に相手の手が伸びて来て背中に添えられる感覚。眠気を含んだ柔らかな声色と共にゆったりと背中を摩られると、ややして息が楽になるのを感じて少し強張っていた身体から力を抜いて。背中に触れる相手の体温が再び眠りを誘い、眠ってしまっても大丈夫だと言う安心感を与えてくれる様で。---その後も何度か目を覚ましはしたものの、酷い悪夢に心を乱される事も、呼吸が上手く出来なくなる事も無いまま朝を迎えて。気持ちが晴れると言う事は無かったが、絶望が重くのし掛かり動けなくなってしまう程では無いと自覚すると、しっかり立たなければと自分に言い聞かせて温かな布団の中に横になったままで居て。 )





 

1343: ベル・ミラー [×]
2022-05-11 22:42:02




( “大丈夫”と繰り返した言葉もゆっくりと背中を摩る手もやがて眠気に抗う事が出来なくなると再び音は止み、其の動きを止めて。代わりに指先を軽く引っ掛けるだけの至極弱い力で以て相手の背中のシャツを掴み静かな寝息を溢し。__夢を見る事も無い深く質の良い睡眠は朝方まで途切れる事無く続いた。目覚ましが鳴るよりも早くに意識が浮上すると目前にある背中で共に眠った事を思い出す。くわ、と小さな欠伸を一つ溢してぼんやりとした瞳を二三瞬かせた後、相手が目を覚まして居る事に気が付いて居ないのか、僅かに身動ぎをし其の背中にぴったりと額をくっつけて一つ深い深い息を吐き出して )





1344: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-11 23:34:32

 






( 隣で身じろぐ気配がして、其れから相手の額が背中に押しつけられる。その温もりを感じつつ一度目を閉じると、相手に背を向けたまま「___もう大丈夫だ、」と小さく言葉を落として。いつもなら夜の内に、もう苦しくないと、心配いらないと伝える為に紡ぐ言葉だったが今回は其れを伝えるのに時間を要してしまった。其れでも今は、また立ち上がる事が出来ると、幾らか気持ちを持ち直すだけの気力があると、その決意を込めて言葉にして。「…また、助けられたな。」と、呟く様に落とした言葉は、相手が側に居てくれた事で、温もりを与え大丈夫だと背を摩ってくれた事で多少なり気持ちを立て直す事が出来たと自覚しているからこその物。気持ちは沈んで居るものの、しっかりしなければと一度深く息を吐いてから仕事に行く準備をする為に身体を起こして。 )





 

1345: ベル・ミラー [×]
2022-05-12 07:30:30




( ふいに声が聞こえた。落とされた“大丈夫”に起きていた事を知ると同時に少しの安堵を覚えるもあれだけの出来事があったのだ、何もかもを“大丈夫”と信じる事は出来ない気持ちもあり。其れでも両足を踏ん張り立ち上がろうと言うのならば静かに寄り添い見守ろう。身体を起こした相手と視線を合わせて小さく微笑めば「お互い様だよ。前にも言った通り、エバンズさんは少しだけ持ち直すのが早くなれるかもしれなくて、私はエバンズさんと一緒に居れて幸せ。」互いにwin-winな関係なのだと軽く頷いて。其れから立ち上がりジャケットとスマートフォンを片手に共にリビングへと。相手の後に洗面所を借りてある程度の身支度を整えた後は「私用意があるから先に行くね。」次は署で会おう、と言う言葉を滲ませつつ一度帰宅しシャワーを浴びてから出勤の準備を終わらせて署へと向かい )





1346: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-12 10:46:45

 






( 相手はどれだけ此方が弱り迷惑を掛けてしまっても、其れを迷惑だとは言わない。自分も側に居られて幸せなのだと微笑む姿に少しだけ申し訳無さを感じるのと同時に心が軽くなる気がするのも確かで。---一度家に戻った相手と再び署内で顔をあわせ、例の強盗事件の捜査に改めて取り掛かる。仕事を始めれば、其処に没頭して別の事を考えなくて良くなると言うのは救われる物でもあり、言い換えれば仕事に集中するだけの精神力はあると言う事だ。その後数日の内に、鑑識の捜査結果と目撃情報、その他の証拠を照らし合わせた所、犯人は前科のある男だろうと目星が着き。浮上した容疑者を取り調べ、アリバイの確認や盗品の所持があるかどうか等を確認する必要はあったが、早めに容疑者の目星が着いた事は喜ばしい事と言えるだろう。その日は報告書を纏めるべく、いつも通り夜までパソコンに向き合い作業を続けて居て。 )





 

1347: ベル・ミラー [×]
2022-05-12 13:19:32




( 犯人の目星も付き此処まで特別拗れた様子無くある程度順調に進んでいる捜査に気持ちは軽くなる。時間も時間な為フロアに残って居る署員も極僅かで、画面上の供述情報を纏め次第帰宅しようと決めて居た矢先、ふいに固定電話が着信を知らせる音を鳴らせばマウスから離した手で受話器を取り耳に宛てがい「レイクウッド署のミラーです。」と。__電話の相手は【ベン・ウィリアムズ】の妻の【エブリン】だと名乗り、ワシントン本部に電話をした所“エバンズが此処に移動になった”と教えられた為に掛けて来たと言った。一度保留のボタンを押して相手の座るデスクの方に顔を向ければ「エバンズさん、“エブリン・ウィリアムズ”と名乗る女性から電話が入ってます。回しますね。」と告げて相手に繋ぐ為のボタンを押して )





1348: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-12 20:10:09

 





( エブリンと聞いても直ぐには彼の妻だと思い至らなかったものの“ウィリアムズ”と言う苗字には当然聞き覚えがあった。ややして、本部での先輩だったベンの妻だと思い出すと頷いて電話を取り。エブリンの声は悲しみに打ち拉がれて居ると言うよりも重暗く沈んだ物。彼があの事件をきっかけにアルコール依存に陥り職場を去り、心を病んでいた事は知っていたが、その彼が。---直接の死因はアルコール中毒だったと聞かされ、受話器を握る手に力が入らなくなり身体から血の気が引く様だった。まさか立て続けに事件に関係する、同じ痛みを抱えた人達がこの世を去るとは思いもしなかった。息が震えて、自分が此処に立っている意味すら分からなくなると「……明日、伺います。」とだけ告げて電話を切って。あまりの痛みに感情は上手く機能しなくなっている様な状態、暫し電話に視線を落としたままで居て。 )






 

1349: ベル・ミラー [×]
2022-05-12 21:37:32




( 人の名前を覚えるのが苦手な__否、覚える気があまり無い相手の事だ、“エブリン・ウィリアムズ”が誰なのかちゃんと覚えてる居るだろうかと何も知る由の無い今思うのはそんな軽い考えで。其れから特別気にも止める事無くパソコンの画面に視線を向け仕事の続きをするも、帰る前に紅茶を一杯飲もうと思えば大きく伸びをした後に立ち上がり。給湯室に向かう前に相手にも確認を、と歩み寄って初めて異変に気が付いた。まるで心此処に在らず状態で視線を落とし微動だにしない其の姿に言い様の無い不安と違和感を感じ取れば「…エバンズさん?大丈夫ですか?」相手の横から表情を覗き見る様に様子を伺う為の言葉を投げ掛けて )





1350: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-13 00:44:46

 






( 相手に余計な心配を掛ける事、犯人逮捕に至って居ない段階で捜査を降りる事、其れらは普段であればプライドや責任感が邪魔をして決してする事の無い選択だ。しかし今はもう立って居られないと、一度立て直した心が折れてしまったような思いだった。相手の言葉には明確な答えを示さないまま「……今日は帰る、」とひと言だけ言葉を紡いで。あの事件の日、人質救出の為に現場を率いて居た彼はずっと自分の判断ミスの所為で全員が命を落としたのだと自らを責め続けた。同じ痛みを抱え、彼が辛さから逃れる為だけに酒に逃げてしまっても生きて居てさえくれれば良かったのに。2人が相次いで命を落とし、此の世に自分だけが取り残された様な、そんな絶望に苛まれて。其れ以上何を言う事も無く、纏めて居た資料を完成させる事もしないままパソコンを鞄に入れフロアを後にする。言い様の無い感情が心の内を支配し苦しくて仕方が無かった。---深い絶望が一夜で消える事は無く、仕事に行くだけの気力ももはや無い。“体調が悪い為、数日有給を消化したい。今担当している事件についても誰かに引き継ぎを頼みたい”と言う旨の連絡を上に入れ、精神安定剤を飲んで少し眠った。 )





 

1351: ベル・ミラー [×]
2022-05-13 07:55:41




( 相手が明確な返答を返して来ない事で胸に巣食った不安や違和感は更に膨らみ、言い様の無い不安感が大きな波の様に押し寄せて来るも、思わず伸ばした手は相手を引き止める役割を果たす事は無くフロアを出て行く背中を見送る事しか出来ず。__上司から相手が数日の有給を取る事、今担当している事件は別の捜査員が引き継ぐ事になった事を知らされたのは其れから直ぐだった。どれ程心身に不調をきたして居たとしても有給を取得する事を、ましてや捜査中の事件を誰かに引き継ぐ事を良しとしない相手が此処数日間は明らかに様子が可笑しい。“ハリー”の死が原因となった数日前。そうして今日の違和感の原因は間違い無く“エブリン”と名乗る女性からの電話だ。__相手を酷く心配する心の裏側で恐怖も確かに顔を覗かせる。そうして引き継ぎに選ばれた署員はまだ新米と言う事も有り、普段よりも多くの時間を掛けて捜査は進み容疑者の男性の取り調べもまた難航を極めた。結果的に上手い様に時間を取る事が出来ず、其の間相手に連絡を入れるも返事が返って来る事の無い状況で漸く様子を見に行けるとなったのは数日が経過した後で )





1352: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-13 10:32:17

 






( 有給を取り、辛うじて彼に手を合わせに行く事はしたのだがずっと夢の中に居る様な感覚と深い絶望、喪失感に心はすっかり消耗してしまっていた。ふと、彼の様に酒に溺れれば此の痛みから解放されるのだろうかと思い至り、気付けば楽になりたい一心でワインやウイスキーやら、普段決して飲まない量の瓶を買い込んで居て。---余りにも心が痛くて、何もかもを忘れてしまいたかった。休みを取って居る間家から出る事は無く、スマートフォンを見る事もしない内にいつの間にか充電は切れて居て。嗜む程度に、或いは寝つきを良くする為に飲む事の多かった酒を大量に流し込む様にして飲んだのは初めての事。酔いの所為で意識がはっきりしない状態は確かに心の痛みを誤魔化してくれて、深い酔いに落ちると何も考えなくて済む事が心を楽にしてくれる、と思えた。酷いパニック症状を起こした時だけ薬を飲み、まともな食事を摂る事もしないまま数日の内にテーブルの上には空いた瓶が幾つも並ぶ。此の有給を終えたらもう仕事は辞めてしまおうと考える程に心身は憔悴し切って居て。 )






 

1353: ベル・ミラー [×]
2022-05-13 14:18:28




( 容疑者として上がった男のアリバイを崩し逮捕出来たのが前日、事件の纏めの報告書を上に提出し終えて職場を出たのが今日の夜8時過ぎ。車内で相手に電話を掛けるも繋がる事は疎か“電源が入っていない”と無機質な機械の声が喋るだけ。いよいよを以て不味い状況に車のスピードも何時も以上に上がり相手の家に着いたのは普段の倍早い時間で。扉のノックが意味を成さ無い事は此れ迄の出来事で身に染みて分かって居る為にドアのぶに手を掛け少しの躊躇も無く鍵の掛かっていない家へと入る。__そうして絶句した。リビングに続く扉を開けるや否や噎せ返る様なアルコールの匂いが充満する部屋の中で、其の元凶となる大量の空き瓶に囲まれて居るのは生気の欠片も感じられない相手。晩酌適度に嗜むなんて可愛らしいものじゃない量の空き瓶は、数日間で飲み干すには到底考えられないもので、あまりの光景に唾を飲み込むだけで足が地面に縫い付けられたかの様に動かないのだ。人は本当に驚愕した時に声が出ないと言うのは間違いでは無いのかもしれない。__時間にしてどれくらいか、細く吐き出した息が震えたのが自分で分かった時、相手の手にまだ中身の残るグラスが握られているのに気が付くと何を思うよりも先に足は動き引ったくる様な勢いで以て其のグラスを取り上げ。「っ、此れ以上は駄目です、」告げた言葉もまた震えていたが構わない。今胸中を支配する何より強い思いは相手が死んでしまうのではないかという膨大に膨れ上がった恐怖で )





1354: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-13 17:34:39

 






( 手にしたグラスを奪われて初めて相手が部屋に居る事に気付いたものの、然程大きな反応を見せる事は無く。特別好きな訳でも無い度数の強い酒を味わう訳でも無く流し込み、心の痛みを感じなくて済む程に酩酊してしまいたかった。立て続けに2人を失った事による痛みと喪失感の所為で、苦しいと言う感情を無理矢理飲み込む事は、自分の力で立ち上がる事はもう出来ないと思い心が折れてしまったのを確かに自分で感じたのだ。警察として現場に立ち続けて居る意味も、仕事にのめり込む意味も、苦しさにもがきながら必死に立ちあがろうとする意味さえも見失ってしまったかの様だった。心地の良い酔い等では無い、幾らアルコールを流し込んでもほんの僅かに痛みが楽になる様な気がする程度で何も分からなくなってしまう事は無く、妙に頭が冴えている所為か酔えている気はせずに。痛みも苦しみも全て忘れて何も分からなくなってしまえればどれ程楽だろう、その思いがグラスに手を伸ばさせていて。虚な色を宿した瞳は相手を映す事は無く、手元へと落ち。 )






 

1355: ベル・ミラー [×]
2022-05-13 20:35:53




( 取り上げたグラスに手を伸ばす相手の瞳は少しの光も宿さない、ただひたすらに空虚な色だけを蓄えていた。心が此処に在らずなんて言葉がちっぽけに思えてしまう程…言うならば何処にある心も死んで居る様な__。電話の相手に告げられた内容を知れば此の状況の理由を少しでも分かるかもしれないのに、其れを聞く事は出来ない。否、例え聞けたとして此処迄相手の心を壊した何かに掛ける言葉なんて無いのかもしれない。グラスを取られない様にテーブルの奥へと置いてから再び相手に向き合う。伸ばした指の腹で色濃い隈の住み着く目元を謎る様に撫でるもお酒のせいか、其れとも相手の心が反映されているからか、ひんやりと冷たい皮膚は少しの熱も通さない気がして心を締め付ける。「_…エバンズさん、此処に居させてね。」理由は分からない。何も分からないけど相手を一人にしてはいけない気がするのだ。喉の奥で引っ掛かる言葉や感情を飲み込み至極穏やかな声色で告げた後、触れていた指先を下へとずらし次は何処と無く痩せて窶れた様に見える頬を撫でながら「…何で苦しい事ばっかり起きるんだろうね……、」ぽつり、ぽつり、と落とす言葉は“何でエバンズさんにばっかり”という気持ちが物凄く多く含まれていて )





1356: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-13 22:37:33

 






( 何で自分ばかり、と言う思いは口にした事こそ無かったが確かに胸の中に燻り続けて居た事。大切な人が無情にも奪われる喪失感も、罪の無い多くの人の命が奪われる瞬間を目の当たりにした事や心身の不調に苛まれ苦しい思いをする事も、全てどうして自分ばかりがと言う醜い感情を膨らませた。そうして負荷が掛かり心が壊れてしまった時、どうして此の苦しい思いを耐え忍ばなければならないのかと言う諦めに思考は向かうのだ。其の感情が心を覆い尽くした時ハリーの様に死を選んでしまうのかもしれないと、酔っている筈がやけに冷静な頭で考えて。---「……此れ以上、苦しさを耐え忍ぶ必要があるか、?」溢れ落ちる様にして紡いだ言葉。此れ程苦しいのに、その痛みに耐え続ける必要があるのだろうかと思わずには居られない。「___犯人は死んだ、…この先も、憎しみを向けられ続けるのは生きている俺たちだ。責められるのは、全員を銃殺した犯人じゃない、…其れを許した俺たちだろう。其の事に……罪悪感に、あの人は苦しみ続けてた、」あの事件で生まれた人々のやり場の無い怒りは生きている者に向けられる、犯人が誰だったなんて覚えて居ない者も多いだろう。優秀な刑事だった彼が、身も心もボロボロになるまで酒に溺れて此の世を去った___11年間一度たりとも、罪悪感が消える事は無かったのだろう。光の宿らない瞳を一度だけ相手に向けてまた力無く下げると、絶望に塗れた言葉を少しずつ落としていき。 )






 

1357: ベル・ミラー [×]
2022-05-13 23:55:21




( どれだけ両足に力を入れ踏ん張り何もかもに蓋をして立ち続けたとしても、其れはあくまでも痛みを“見ない振り”しているだけ。そんな誤魔化しは永遠に続く筈が無いのだ。全ての事に絶望し溢れ出た喪失感と虚無感は最早誤魔化しでは到底抑えられないものになっている。だからこそ諦めが色濃く滲み出た言葉はあまりに重く胸に落ちた。唇を噛み締めて視線を下げる。__“全部諦めていいよ”。そう言えば相手は死を選ぶのだろうか。「……」答えられる筈が無い。どれだけ寄り添いたいと願った所で経験していない己は相手の痛みを同じ様に理解する事が出来ないのだから。嗚呼、なんて無力なんだと思った時に伸ばした両腕は相手を抱き締めていた。其の行為が痛みや苦しみを直接取り除く事は無いし、誰も戻って来はしないが独りぼっちだと思って欲しくなかった。断片的に溢される言葉であの時の電話が誰かの訃報を告げるものだったのだと察すれば「_…エバンズさんもそうだよね。エバンズさんも罪悪感をずっと引き摺って、苦しみや寂しさを抱えて来た。…だから今、迷子になってる。__私はあの事件の当日を知らないからエバンズさんの苦しみも、亡くなった人の痛みもどうしたって全部を理解出来ない。でも“今”を変える力にはきっとなれます。」抱き締める腕を解き両手を相手の頬に添え顔を上げさせる事で視線を合わせつつ、瞳に真剣な色を滲ませては「あの事件は警察の過失なんかじゃないって、エバンズさんも…ベンさんも決して杜撰な対応はしてないって、私がどれだけ時間が掛かっても其の証拠を集めて責め立てる全ての人に突き付けますっ。__だから、…お酒で痛みを誤魔化すんじゃなくて、今エバンズさんの目の前にいる私を頼って下さい。」勝手に死んだ犯人にも、好き勝手な事を言う外野にも向けられる怒りを無理矢理押し込める様に細く深呼吸を繰り返しながら、今出来る精一杯を告げようか )





1358: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-14 11:41:43

 






( あれ程仕事にのめり込んで来たのに、何の為に必死に立ち続けようとして居たのかすら今は分からなくなってしまった。其の状態が相手の言う“迷子”の状態なのだとは自覚して居ないものの相手に抱き締められ久し振りに温かいと感じる温度に触れた気がして、その腕を振り払う事はせずに。顔を持ち上げられ、相手の薄緑の瞳と視線が重なると僅かに表情を歪め、瞳に痛みの色が浮かぶとまた視線を落とす。「……忘れたいんだ、…此の痛みも何もかも……」2人の相次ぐ死によって深く傷付いた心はズキズキと痛みを放ち余りに辛い。其れを少しでも和らげ楽になる為には、意識を混濁させるのが一番手取り早いと思ってしまった。微睡んで悪い夢を見て一人過呼吸を起こす度に、夢を見ないくらい過去の記憶が失われてしまえば良いと考え落ち着いてから更に酒を流し込んだ。「____苦しいのは、もう十分だ……あの人も、そうやって痛みを逃してた、」先輩であるベンもそうして酒に溺れて行った、もっと楽になりたいと最期まで渇望していたのだろうか、楽になる事は出来たのだろうか。やがて力無く相手の肩口に凭れる様に身体を預け、涙が相手の肩を濡らして。 )







 

1359: ベル・ミラー [×]
2022-05-14 12:44:10




( 薬でも何でも使って過去の記憶の何もかもを忘れさせる事がもし本当に出来るのだとしたら、痛みや苦しみを感じ無い世界で、悪夢に魘され目を覚ましては涙を流す日々から解放してあげる事で相手はずっとずっとちゃんと笑って居られるのなら__きっと何の躊躇いも無く其れを選択する。でも0にする事何て出来ないのだ。己の肩に顔を埋めて涙を流す相手の心が、限界だと悲鳴を上げる声が鼓膜に張り付いて離れない気がして奥歯を噛み締めるも共に堕ちる事だけはどんな理由があれ絶対にあってはならない。痛みに、苦しみに、涙に共感し胸の奥が詰まる感覚を深い深呼吸で立て直せば「…お酒じゃ痛みはとれません。」断言する様な口振りでそう前置きをした後に「其の一瞬は少しだけ忘れられるかもしれないけど、後には忘れた分以上の痛みと後悔が生まれます。だから、お酒に頼るのはもう駄目です。」相手の背中を何度も何度も優しく摩りながら、それでもお酒の暴飲は見過ごせない事をはっきりと告げて。行き場を失った心から見る景色はきっと冷たい暗闇だろう、誰も見付けられない、呼んでも答えてくれる声が無い、まるで光の無い世界にたった一人置き去りにされた様な心は酷く絶望的で、怖くて、寂しくて……。「_…私がエバンズさんの心を受け止めるよ。犯人に本当は言いたかった事、マスコミに伝えたかった事、遺族に分かって欲しかった事、其れも全部私が貰う。…お酒じゃなくて“言葉”にして。」相手が懸命に押さえ込んで来た“本当”を音にして初めて、そこから何かが変わると思うからこそ促す様な穏やかな口調を心掛けて )





1360: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-14 13:23:59

 





( 相手の言う通り、普段飲みもしないウイスキーを数日の内に数本開け無理やりに深く酔っても、全てを忘れて楽になる事は無かった。ほんの少し心を麻痺させて痛みを感じなくなる瞬間をより長く感じて居たいと日に日に飲む量が増えても効果に大差は無く、アルコールに溺れて心身を壊してしまう理由の片鱗を見た気がしたのは確かで。ずっと飲み込んできた感情、言葉、心に溜め込み蓋をし続けた其れは酷く暗くドロドロとした物として絡み付いて来る。「___あいつは何であの日、幼稚園に立て籠った。何で、罪も無い子供たちや妹を殺して、何で自殺した。…何で、俺たちに銃を向けなかった。……何で、セシリア達じゃなきゃいけなかったんだ。俺たちが現場でどんな思いをしたかも知らずに、ウィリアムズさんの人生を壊したマスコミも、好き勝手に悲劇を煽って俺たちが悪だと罵倒する奴らも憎い。守れる物なら自分を犠牲にしてでも守りたかった、……好きで見過ごした訳じゃない、守れなかったんだ、…殺したのが俺たちだなんて、……そんな風に、言わないでくれ…!」溢れ出した感情は留まる事を知らず、ドス黒い言葉となって自分の口から紡がれる。仕方が無いと諦めて飲み込んできた全てが、苦しい思いが言葉になり、次第に嗚咽が混じり始めると其れに誘発されるように呼吸が浅く乱れ始め、相手の肩口に顔を押し付けてくぐもった嗚咽を漏らして。 )






 

1361: ベル・ミラー [×]
2022-05-14 14:12:50




( 普段自らを責めて自業自得だと諦めてきた相手が吐き出す言葉の数々はあまりに痛々しかった。けれど其れが紛れも無い相手の本音で、ずっとずっと独り抱えて来たもの。耳に近い所で聞こえる震える嗚咽と乱れる呼吸に抱き締める腕に僅か力を込める。そうやって背中を摩り続けながら「エバンズさんは何も悪く無い。ベンさんも、あの日現場に居た警察官の誰も悪く無い。」断言する様にそう告げて。__視界の端に映った空き瓶の数が、相手の絶望を今一度分からせる様に仄かに光った気がして目を伏せる。震える双肩はこの11年どれ程の痛みの重さを乗せて来たのだろう、何度逃げたいと所望したのだろう、その度に心を擦り減らしながら何度独りで立ち上がって来たのだろう。「……エバンズさん、少しだけ休憩しよう。11年分の休憩を数日では無理かもしれないけど、もしエバンズさんが望んでくれるなら、…私も一緒に居たいです。」時には立ち止まらなければ再び立ち上がる事が出来無い事を己もまた相手を見て再確認した。そうして其の手助けが出来るのならと望まずには居られないのだ )





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