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白む空に燻る紫煙 ---〆/5066


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自分のトピックを作る
1302: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-08 00:29:05

 





( ベッドに行く気になった様で、相手が腕から抜け出してソファを降りると自分も身体を起こし立ち上がる。2人で狭いソファで眠るよりきちんとスペースがあるベッドで眠る方がずっと良いだろう。右手を取られると相手に促されるまま大人しく寝室に着いて行き、ベッドに横になって。くっつきたがっていた相手がベッドによじのぼるのを待ち、布団を捲ってやり。 )





 

1303: ベル・ミラー [×]
2022-05-08 00:39:29




( 夜に暗く静かなベッドで一人眠るより、暖かな日差しが射し込む中で大好きな相手と一緒に眠るお昼寝がどれ程幸せか。ベッドによじ登り黒猫を先ずは枕元に寝かせてから横になる。捲られた布団の中に小さな身体を入れて相手に向き合う様にぴったりとくっつき眠る準備は整った。嬉しくて、幸せで、安心出来て__溢れ出しそうな幸福の中で訪れた眠気に抗う事無く双眸を閉じれば「だいすき…、」本日何度目かの好意の言葉をモゴモゴと紡ぎ、ややしてあっという間に眠りの底へと落ちて行き )





1304: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-08 01:20:04

 





( 布団に入り此方にしがみつく様にして横になった相手に肩まで毛布を掛けてやると、其の背中をトントンと優しく叩いてやり。あれ程公園で言い合いをした後でも、変わらず大好きだと呟く相手に少し心が柔らかくなるような感覚。「……あぁ、」と頷き相手の髪を撫でるとそのまま此方も眠りに落ちて。____次に目を覚ました時、いつものベッドとシーツが目に入り少し昼寝をしたのだったと思い出す。未だ寝惚けた様子で小さく欠伸をすると、腕の中に相手の姿が無い事に気づき辺りを見回して。 )




 

1305: ベル・ミラー [×]
2022-05-08 10:03:06




( 仕事が休みの今日。昨晩相手の家に泊まりに来て互いに夜遅くまで仕事を片付けていた為に眠気を訴えた相手が、仮眠をとると寝室に向かったのが凡そ一時間ほど前。其の間勝手に付けたテレビ番組を楽しんでいたのだが、ふ、とスマートフォンが寝室に置きっぱなしだった事に気が付くとソファから立ち上がり相手を起こさぬ様静かに寝室の扉を開けて。__眠っていると思っていた相手の瞳は眠気を携えながらもぼんやりと開いていた。「あれ、起きたんだね。おはようエバンズさん。」未だ寝惚けている様な褪せた蒼眼を見詰め穏やかに微笑めば、ベッドの傍らに置きっぱなしにしてたスマートフォンを手に取りつつ「何か飲む?」夢の事など知る由も無い普段通りの問い掛けを行って )





1306: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-08 10:27:29

 





( 扉が開き其方に視線を向けると、子どもの姿では無い___いつも通りの相手の姿。小さな姿を見慣れて居た為か、随分と背が高く大人に見えるのだ。「……戻れたのか、?ぬいぐるみはどうした、」何日も小さくなったままだった相手は突然普段の姿に戻ったのだろうかと不思議に思い、同時に相手が寝かしつけ何処に行くにも連れていた黒猫のぬいぐるみはどうしたのだろうかと、寝惚けたまま疑問を投げ掛けて。余りに鮮明な記憶に、其れが夢だったとは未だ思い至らない様で。 )





 

1307: ベル・ミラー [×]
2022-05-08 11:32:25




( 返って来たのは質問に対する要望では無い、何の話をしているのかよく理解出来ない言葉。相手の部屋にぬいぐるみを持ち込んだ記憶も何かに変身していた記憶も勿論無い。きょとんとした顔で相手を見詰める事数秒、寝起きの頭はまだ確りと働いていなく寝惚けたまま、何かの夢を見ていたのだろうと理解すれば途端に可愛らしさが胸中を覆い尽くし。「エバンズさん夢見てたんだよ。__いい夢だった?」ベッドの端に腰を下ろして尚も柔らかく微笑めば、徐に伸ばした指先で相手の目元付近をゆっくりと撫でつつ、寝惚けるまでに見た濃い夢の内容はどんなものだったのだろうかと好奇心のままに問い掛けて )





1308: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-08 15:52:21

 






( あの一連の出来事が全て夢だったなんて、そんな事があり得るだろうか。確かに全くもって非現実的な出来事ではあったが、触れた感触や全ての出来事を余りに鮮明に覚えている様な気がするのだ。良い夢だったかと問われると少し眉を顰め、むしろ疲れる夢だったと。「…眠って居たのに疲れた気がする。3歳くらいになったお前の面倒を見ていたんだ、公園に連れてって警察ごっこに付き合った。……疲れ過ぎて可笑しくなったのか、」自分で喋っていて何を言っているのかと言う気になって来て身体を起こすと、目の前に居るいつもと何ら変わらない相手の姿を見て再び首を捻りつつ目を瞬かせて。 )






 

1309: ベル・ミラー [×]
2022-05-08 16:47:01




( まさか夢に自分が出て来たなんて驚きだが、其れよりも驚くべき事は幼い自分の子守りを相手がしたと言う事だ。勿論夢の内容など非現実的で面白可笑しく移り変わるものなれど、子供嫌いの相手があろう事か最も手を焼く年齢の子供と公園に行きあまつさえ警察ごっこをするなどと。確かにあまり良い夢では無かったのかもしれないと肯定する様に頷けば、想像した幼い自分と相手の“警察ごっこ”の風景に思わずクスクスと笑い声を漏らし。「“私”の面倒見てくれてありがとう。_…大丈夫、もう泣き喚いたりしないから。」どんな夢だったのかは知らないが、3歳の自分のならばきっと沢山泣いて相手を困らせ疲労を蓄積させた事だろう。あくまでも想像の範囲内でおどける様にそう告げては、「紅茶淹れるね」きっと相手も直ぐに来るだろうと先に寝室を出てキッチンに向かい、お湯が湧く迄の間でマグカップ二つを準備して )





1310: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-08 18:03:29

 





( 公園で警察沙汰になる程にあれだけ泣き喚いた事を矢張り覚えているのかと思ったものの、あくまで其れは相手の想像の域だった様。夢と現実の境が分からなくなる事は、精神状態が良くない時には稀に起きはするものの今回は其れとは全く違う種類の物。どうなっているのかと思いつつも、あの全てが夢だった事に間違いはない様で深々と溜め息を吐くと相手が淹れてくれると言う紅茶を飲むためベッドを降り、リビングへと向かうのだった。 )





 

1311: ベル・ミラー [×]
2022-05-08 20:05:42




( 民家に強盗が入ったと言う連絡を受けて相手と共に現場に到着したのが凡そ10分前。家の中は荒らされ、金目の物として盗まれたのは唯一引き出しの奥に仕舞っていたアクセサリー数個らしい。家の持ち主は年配の女性で旦那とは数年前に死別したと。「__出入りは此処で間違い無いですかね。」部屋の奥のキッチンスペースにある大人一人が入れるギリギリの小さな窓、鍵は掛かっているが窓ガラスが外側から何かで割られた様に粉々になっており、出入り時に身体が傷付かない様に使ったのか布の繊維も見受けられる。何にせよ相手が連絡をしてくれた鑑識がもうじき到着する頃で、死傷者が出なかった事が今は唯一の救いだと胸を撫で下ろして )





1312: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-08 20:52:04

 






( 一人暮らしの高齢女性を狙う強盗は此の所増えて居る、今回の被害者も目を付けられたのだろうと思いつつ割られた小窓を確認して。「…恐らくな。鑑識の捜査を待とう、足跡や血液反応が出れば犯人を絞り込み易くなる。」相手の言葉に頷きつつ、鑑識の到着を待ち。---電話が着信を知らせたのはその時で、コートのポケットからスマートフォンを取り出すと相手にひと言断りを入れ、家の外に出て電話に出て。電話を掛けてきた相手はあの事件以降唯一付き合いのある、元園児の母親だった。スマートフォンを耳に当てた瞬間から其れが悪い知らせであると察したのは彼女の啜り泣く声が聞こえたからで、母親は“ハリーが死んだ”と告げ、何度も謝罪の言葉を口にした。途端に心臓に刃物を当てられた様な嫌な感覚と共に背筋を寒気が走り、言葉に詰まってしまう。ハリーは、あの事件で息絶えた妹の身体の下で守られていた園児。重傷を負ったものの一命を取り留め、中学生になった今も定期的に会っていた子どもだった。死因はリストカットによる出血過多___つまり自殺だったと聞かされ、スマートフォンを持つ手が、吐き出す息が震えるのを感じた。ちょうど現場に到着した鑑識がちらりと此方に視線を向けつつ頭を下げて中に入って行ったが、今は事件の事を考えるだけの余裕は無く「___直ぐに向かいます。」とひと言だけ言葉を紡ぎ、そのまま電話でタクシーを呼ぶと相手に何の断りを入れる事もなく現場を後にして居て。---一方の鑑識は現場検証を行う準備を進めつつ「…外で例の堅物警部補にあったが、酷い顔をしてたぜ。何かあったのか?」と興味本位で相手に尋ね。 )





 

1313: ベル・ミラー [×]
2022-05-08 21:18:28




( 夕方とは言えまだ人通りも十分にあるであろう時間帯、さっさと家を出て行く事も無く足の踏み場も無くなるくらいにぐちゃぐちゃに引っ掻き回した室内に、犯人の大胆さが見え隠れする様で思わず溜め息が漏れ。電話に出る為に外に出た相手は其の時点では特別不自然な事など無く当たり前に有り得る事だったのに__現場に到着した鑑識数名が家の中に入って来て、キッチンで簡単に挨拶を交わす。“よろしくお願いします”と言葉にしようとするも、其れよりも先に先程外に出た相手の話をされれば「え、」と思わず声が漏れて。鑑識にもバレるくらいに調子を崩したと言うのか、慌てた様に玄関の扉を勢いよく開けて外へと出るも誰かと電話をしている筈の相手の姿は見えず、社用車の中にも周辺にも其の姿は何処にも無い。嫌な汗が背中を伝うのとほぼ同時にスマートフォンを取り出せば相手の番号に電話を掛け、早く…早く…と焦る気持ちを必死で落ち着かせる為に息を短く吐きながら、倒れている可能性も考え何処かで着信音が聞こえないかと耳をすませながら再び周囲を探し回り )





1314: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-08 22:00:29

 






( 指定された場所は当然ながら病院で、タクシーに乗っている間も手の震えが止まらずに。手元のスマートフォンは相手からの着信を何度か知らせるのだが、其れを取る事は出来なかった。仕事を放り出してまでするべき事では無いとか、何かひと言でも相手に伝えるべきだとか、そう言う理性的な考えは今は一切機能せず、タクシーを降りると病院へと向かい。---院内で酷く窶れた母親と落ち合い、霊安室へと足を踏み入れる。眠っている様な、其れでいて血の気の無い彼の顔を見て胸の奥が酷く重たくなる様な、鉛を飲み込んだ様な感覚を感じて。「____ハリー、……」呼びかけた声は酷く震えて居た。あの日、セシリアが命を懸けて守った子、顔を合わせると警察の仕事を知りたがり、明るく年相応な好奇心を持った賢い子だった。一方で、幼いながらに経験した恐ろしい事件がトラウマとなり、フラッシュバックや鬱の症状に悩まされていた事も知っていたのに。彼は死ぬつもりは無かったのかもしれない、何かの弾みで自傷行為に走り其れがいつもより深い傷になってしまったのかもしれない。後悔や悲しみに飲み込まれて息が出来なくなりそうだった。---体調が優れない為、後半休を取らせて欲しいと上官に連絡をしたのは其れから2時間程経ってからの事。同様の連絡を相手にはメールでひと言入れると、其れからどれ程の時間を病院で過ごしただろう。面会時間が終わり病院の受付が閉まる頃、教会で行われる葬儀には仕事の合間を見て参加すると伝え、どうか気を強く持つ様にと彼の母親に告げて病院を後にするとタクシーで自宅へと戻り。 )





 

1315: ベル・ミラー [×]
2022-05-08 22:30:20




( 何度も何度も相手のスマートフォンに連絡を入れるが一向に繋がる気配は無く、時間が経てば経つ程に膨れ上がる不安と恐怖は冷静な思考回路を砕き捜査が手に付かない状況へと運んで行った。鑑識に何かを言われても何て答えたのかを思い出せない中、時間だけが無情にも過ぎ去り何時しか現場検証を終えた鑑識達も署へと帰って行き残されたのは自身だけで。__社用車に乗り込み一人の空間になった途端震えだす両手は抑える事が出来ない。署に行けばいいのか、相手の家に行けばいいのか、今何をやればいいのか。……「エバンズさん…」と唇が相手の名前を零したその時、握り締めていたスマートフォンがメールの受信を知らせる音を鳴らせば弾かれた様に双肩を跳ねさせメールを開き。画面に映し出されたのは待ち望んだ相手からの知らせ。安否は確認出来た。されどその内容に再び不安は胸いっぱいに広がる事となり、半ば無理矢理自身を落ち着かせつつ一先ず署へと戻り。鑑識からの様々な結果は明日の朝一で知らされるとして、本来やるべき事は強盗犯の情報を集めて少しでも早く犯人を見付ける事。頭ではちゃんと理解している、が__気が付けば車は相手の家の前。少し様子を見るだけだと相手の部屋の扉をノックし「エバンズさん、ミラーです。」と声を掛けていて )





1316: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-08 22:52:19

 






( 自宅に戻ると、プツリと糸が切れた様に玄関に座り込んでいた。扉が音を立てて閉まったが電気を点ける事も無く暗闇の中で蹲り、頭に浮かぶのはセシリアとハリーの笑顔。妹が自分の身を犠牲にしても守りたかった子どもの命、それなのにセシリアを見殺しにしただけで無く苦しむハリーさえ救えず死なせてしまったのかと思うと激しい後悔と喪失感が心を蝕む。電話を受けた時からずっと酷く酸素の薄い場所に居るかの様に上手く息が出来ず、胸の奥がズシリと重たく感じられて。---不意に扉が叩かれ、すぐ近くで相手の声がした。鍵の掛かって居ない扉のすぐ外に相手は立っていて、自分は玄関を入って直ぐの場所に蹲っている。返事をする事など簡単なのに、今日は帰ってくれと相手を拒絶する気力さえ起きないのは何故だろうか。過呼吸を起こしている訳でも体調が酷く悪い訳でも無かったが、重く暗い感情に苛まれていつも通りに立ち上がる事が出来ずにいて。 )






 

1317: ベル・ミラー [×]
2022-05-08 23:17:38




( 数回のノックにも中から返事は無い。一先ず連絡をしてみようかと鞄の中に手を突っ込みスマートフォンを取り出そうと思うも、其れに指先が触れる前に倒れて居るかもしれないと言う危惧の念を抱けば自然と其の手はドアのぶを掴んでいて。__ガチャ、と言う小さな音と共に鍵の掛かっていない扉は開いた。施錠されていないと言う事は留守では無いと言う事。細い隙間からは暗闇しか見えずに扉を大きく開け放ち玄関へと其の身を置いた時に最悪の状況を理解した。暗闇の中、電気を点ける事も無くたった独りスーツのままで座り込む相手が居たのだ。「っ、エバンズさん!?」全身から血の気が引く様な感覚を覚えて相手の目前に膝を着き様子を伺うも、身体の震えも、過呼吸も、所謂何時ものパニック的発作は何も起きていない。けれど明らかに様子が可笑しい。「__此処は身体が冷えます。…リビングまで行ける?」今迄とは大きく違う様子に戸惑いを隠せない中、一先ず冷たい空気が漂う玄関に此れ以上居るのは良くないとリビングに行く事を促しつつ、恐る恐る、と言う表現が当て嵌る様なそんな雰囲気で相手の表情を伺い見て )





1318: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-08 23:55:24

 





( 扉が開く音がして、酷く慌てた相手の声がすぐ近くで聞こえたのだが反応を示す事は無く。自分は何の為に警察として現場に立ち続けているのか___其れは紛れも無くあの日助けられなかった被害者たちへの償いと、二度と同じ様な悲劇を繰り返さない為だ。其れだけに、あの事件に関連する新たな被害者を生み、苦しんでいた彼を助けられなかったと言う事実は自責の念を一層重くして。何も語る事無く、相手に促されてもリビングに向かおうと立ち上がる事もせず腕に強く爪を食い込ませる。意識を保つ為に自らを傷つける行為は暫く影を潜めて居て腕の傷は綺麗に治って居たのだが、今はまた無意識の行動だった。相手が近くに居るのに縋る事も、助けて欲しいと言う事も、泣く事も出来無い。心が渇いてしまったかの様な感覚を感じながらただその場で顔を俯かせ蹲るばかりで。 )





 

1319: ベル・ミラー [×]
2022-05-09 07:25:16




( 立ち上がる事も、リビングに行けるかどうかの返答も、涙も、何も無い。言うならばまるで“生ける屍”の様になってしまっている相手。ふ、と視線を落とせばあの日其れは駄目だと言い聞かせた所謂自傷行為を今回は無意識であろうが繰り返す姿が目に留まり思わず唇を噛み締める。「…勝手に上がるね。」きっと相手は此処から動かない__否、動く気力が無い。そう思えば小さく声を掛け部屋の中を進み、ソファの背凭れに綺麗に畳まれ掛けられているブランケットを片手に戻って来て。何も言う事無く広げた其れを俯き蹲る相手の背中から覆い被せる様に掛ける。こんな事で心の冷えを取り除く事は出来ないが此の状況下で此処に居る己の存在自体が正しいかも怪しい所なのだ。暫しの間腕に爪を立てる相手の手を緩く握り締めて居たも、少しの間を空けて其の手を離せば「_…一人になりたい?」せめて首をどちらかに動かしてくれれば、そうすれば相手の望む通りに出来る。普段のパニックならばきっと自分は此処で相手の傍に居る事が正解。けれど今回ばかりは其れが正解では無い気がして不安が胸に巣食い )





1320: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-09 12:39:36

 






( 返事もせず蹲って居る間に相手はブランケットを持って戻って来て労わるかの様に優しく掛け、片方の手を握り締めた。相手の問い掛けは耳に入ったものの、唇から溢れたのは到底其の答えには成り得ない呟き。「____償いの為に、…二度とあの事件の様な犠牲者を出さない為に、現場に立ち続けようと思った。……其れなのに、セシリアの唯一の願いさえ叶えてやる事が出来なかった、」状況が分かっていない相手に話しても困惑させるだけだと分かって居ても、胸につかえた重たい感情を少しずつ言葉にして吐き出す事しか出来ずに居た。「どうしていつも____皆、俺を置いて行く、…」喪失感と同時に襲い来るのは孤独感でもあり、苦しそうに言葉を漏らすと相手の手を握り締めて。何も守れない自分に失望し、彼に手を差し伸べられなかった事を悔やみ、喪失感と痛みに苛まれるのだ。ようやく吐き出す息が震えて、掛けられたブランケットを緩く掴み。 )






 

1321: ベル・ミラー [×]
2022-05-09 13:31:52




( 重たい時間を置いて震える唇から漸く絞り出すように言葉を紡いだ相手だったが、其れは己が此処に居続けて良いか悪いかの明確な答えでは無かった。其れでも確かに言葉を音に乗せたいと願うならば聞かずに帰るという選択肢は無い。__断片的に溢される言葉達を拾い集め、相手が急に姿を消した時の事を思い出す。…事の発端は恐らく相手の元に掛かって来た電話だろう。そうして其の電話の相手が放った言葉の“何か”が事件の捜査中だと言う事も忘れさせ己に連絡を入れる事を遅らせた。行動と呟きから察するに其れは十中八九“アナンデール幼稚園の事件”が関係している。“置いて行く”と言う事は誰かが相手の前から居なくなったと言う事。様子から恐らく物理的な距離の離れでは無く魂の離れ…つまり死亡。__【アナンデール幼稚園の事件に深く関係していて、セシリアとも…もしかしたら相手とも面識のあった人物の死】少ない情報で導き出した答えがあっているか間違っているかは相手しか知らない。其れでももし本当にあっていたとしたら相手が負った心の傷は計り知れないものだ。「っ、」思わずブランケットの上から相手を抱き締める。今回ばかりは掛ける言葉の全てが薄っぺらくなりそうで背中に回した腕に力を込める事しか出来ずに居て )





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