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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
701:
アルバート・エバンズ [×]
2022-03-14 20:32:00
( する事も無くじっとして居るのが苦手なのは、忙しくする事で自分を保つ様な働き方をして来た為だろう。長く入院しなければならないと言うのは憂鬱なのだが、実際未だ歩く事も儘ならない訳で早々に退院する事が出来無いと言うのも体感として分かる物。少しベッドのリクライニングを倒しつつ、選択を委ねられると相手を見据え。彼もまたあの事件の被害者とも言える立場で、自分自身同じ様に憎悪に染まってしまう可能性もあり得た。男の心境の変化や自分に抱いた怨み、知らない方が楽なのかもしれないが知りたいと思ってしまうのだ。「…頼めるか。事件に進展があったら都度教えて欲しい。」と頷いて。あの事件で家族を失った大勢の遺族は間違い無く警察を怨んで居る。其の事実にも向き合わなければ行けないと、手元に視線を落として。 )
702:
ベル・ミラー [×]
2022-03-14 21:05:18
分かりました。__その代わり一つだけ約束して欲しい。事件の詳細を聞いて、エバンズさんはきっとまた苦しい日々を過ごす事になると思う。夜眠れなくなった時、独りで居たくない時、もしそうしたいと思ったら、私に電話をする事を躊躇わないで。
( 返って来た言葉は案の定のものだった。此方が聞かせたくないと幾らひた隠しにし情報が行かない様に裏で手を回せたとしても、相手は全てを知る道を見付けるだろう。最後まで真摯に向き合う事が償いだと言うのならば__。頭を縦に動かして了承の意を示した後、合わない視線を僅かも外さないままに真剣な声色で紡ぐのは、此の先相手の心身に起きるであろう不調を当たり前の様に分かってしまうからで。其の不調を隠し一人で耐える事ばかりがどんどん上手になっていくのを拳を握り締め、唇を噛み締めながら見ている事しか出来ないのは御免だ。「一緒に持たせて下さい。」何時かの日、全ての事件の真相を話してくれたあの日に言った言葉をもう一度繰り返し伝えて )
703:
アルバート・エバンズ [×]
2022-03-15 10:29:50
……際限が無いんだ、其れをしてると。ズルズル流されて、気付けばお前にかなり寄り掛かってる。俺は____お前を、道連れにしたい訳じゃ無い。其の線引きが分からなくなる。
( 相手から告げられた言葉に一瞬返答に迷い開きかけた口を閉じる。自分から滅多に苦しいと言えないのは、其れを常態化させてしまうと何処までも相手に凭れ掛かり負担を強いる事になると分かっているから。自分自身は罪の意識を抱えて生きて行かなければならないと理解して居るが、其処で苦しさを手離す為に甘えて仕舞えば相手にも辛い思いをさせる事になり兼ね無い。相手を暗い自分の側に引き込んで仕舞うのが怖いのだ。相手の気持ちは嬉しく、少し支えて貰うだけでも自分はとても楽になるがその分の苦しさは相手が背負う事になり、少なからず相手を大切に思う気持ちがあるからこその葛藤があると伝えて。いつも、差し伸べられる手を素直に取る事が出来ず立ち止まってしまう。相手に何度大丈夫だと伝えられても、耐え切れない苦しさを和らげる為その場凌ぎに寄り掛かる事しか出来ずに居る。少し落ち着けばまた立ち上がり一人で歩いて行こうと、相手は其れを心配してくれているのだろうと分かっては居るのに。 )
704:
ベル・ミラー [×]
2022-03-15 13:46:42
( 心が弱って居る時は他の何を気にする事無く回復する為の手段を選ぶ事を最優先にするべきなのだと、そう伝えたいが口にする事が出来ないのは相手の性格を少なからず知ったから。心に巣食い続ける葛藤は魚が餌に掛かった時に浮き沈みする“ウキ”の様に上下を繰り返しているのだろうか。「…__、」小さく開いた唇の隙間を閉じる様にして口を結ぶ。視線を膝に挟むペットボトルのキャップに向けて僅か沈黙を置いた後に再び緑の虹彩を向け直しては「エバンズさんは勘違いしてます。私は、エバンズさんに寄り掛かられる事や辛さを吐き出される事を苦しい事だと思って無い。…確かに何度も泣いたけど、其れで暗闇に永遠と落ちて上がって来れなくなる事は無いんです。」告げる言葉を余す事無く全部拾って納得してくれるとは思って居ないが、其れでも何度だって伝えなきゃならない。「エバンズさんが暗く冷たい道に行こうとする時、私はちゃんと引き止めます。例え説得されたって一緒に行くなんて口が裂けても言いません。…“此方の道を一緒に歩きたい”って別の道まで誘導します。__そういうのを何度も何度も繰り返したって私は少しも負担だと思わないんです。其れだけ大切なんです。」言葉には熱と確かな包容が含まれ、無意識の内に伸ばした腕は相手の元に届くや否や点滴の管に繋がれた其の手を握り締めていて )
705:
アルバート・エバンズ [×]
2022-03-15 17:07:10
( 寄り掛かられる事を苦と思わないと言う相手の言葉に再び視線を上げて相手の瞳を見つめる。其れは陽射しを受けた春の若葉の様に柔らかく穏やかな色だと思う、そして何処までも優しく光を湛えて居るとも。自分を大切だと、はっきりと告げて手を握り締められるとその手に視線を落として。相手は自分が一人で抱え込もうとする事も、苦しさを飲み込んで立ち上がろうとする事も決して良しとはしない。苦しさを一緒に持ち支えたいと言う相手にまた甘えても良いのだろうかと言う葛藤と同時に、其れが部下である相手を自分に縛り付ける事に繋がらないかと言う不安も浮かぶ。家族でも恋人でも無い相手を此れ程支えにしてしてしまって良いのかと、そんな罪悪感にも似た感情が。「…そんな風に言われると、つい気持ちを預けてみたくなる。」其れでも身体が弱っている事もあってか、そんな呟きが溢れる。相手の手を握り返しこそしないものの振り払う事はせずその温度を感じて居て。 )
706:
ベル・ミラー [×]
2022-03-15 19:00:58
( 生死の淵を彷徨う大怪我をした相手が目を覚まして初めて感じた温度だと思う。こうして顔を見合わせて話をしたのだから生きて居る事は勿論分かっているのだが、肌から伝わる温かさは其れをも上回る何かがあるのかもしれないと__。零された呟きに緑の虹彩を細めて柔らかな笑みを浮かべては「うん。エバンズさんがそうしたいって思った時は迷わないで。」静かに握り締めていた手を離し再び膝の上へと戻しつつ“私は其れが幸せだよ”と告げ。次いで先程の柔らかな…言うなれば慈愛に満ちた笑みから少しの悪戯の色が浮かぶ笑みへと表情を変えれば「私だって助けて欲しくなったらエバンズさんの事頼るんだから。“子守り”が嫌になったからって見捨てたりしないでね。」何時の日かまだ相手とこうした会話も出来なかった頃、相手が言った言葉を今更引っ張り出して来ては口許の笑みを更に濃いものにして )
707:
アルバート・エバンズ [×]
2022-03-15 20:13:47
___善処する、
( 助けを求めて居る時には迷わず気持ちを預けて欲しいと微笑む相手に、やや事務的な言葉を返して。矢張り慣れない事ゆえに苦しいと感じた時直ぐに相手に頼るとは未だ約束しきれない。其れでも、支えたいと、弱味を見せても良いと言ってくれる相手が居る事は忘れないで置こうと相手の体温を感じながら考えて居て。「…子守りは苦手だし、犬も特段好きな訳じゃ無い。早く独り立ちしてくれ。」と相手の冗談めかした言葉を受けて態とらしい返事をして。---其れか数週間が経とうと言う頃には徐々に男の供述も明らかになって行き。報告を受ける度、特段大きなショックを受ける様子こそ見せないものの確実に気持ちは沈んでいて、怪我の痛みの引きも悪く。先日の話もあった為もう少し辛くなったら相手に声を掛けようと思いつつの入院生活を送って居て。 )
708:
ベル・ミラー [×]
2022-03-15 20:41:47
( 退院してしまえば署に相手が居ないと言うだけで仕事は何も変わらないし面倒な事件だって舞い込んで来る。ペアを組む相手が先輩だったり同僚だったりと様々ではあるが、其の合間を縫って男の供述や動機、事件の進みを報告に病院へと足を運ぶ事が増え。__そんなある日の夕方。珍しくデスクでの仕事が通常の何倍も早く片付き此れは好機とばかりに早い帰宅をすべく署を出れば入口に髪を後ろで一つに束ねた年配の女性が立っており、視線が合うや否や小走りで駆け寄って来て『夫が大変な事をしてしまい、本当本当申し訳ありませんでした…!』と頭を下げた。紙袋を握り締める両手は震えていて皆まで聞かなくとも何の話か、女性が誰なのかを察する。怪我をしたのは自分じゃないし、言いたい事は山程あったが唇は一向に開く事が無く小さく頭を下げるだけしか出来ない。そんな妙に深刻な空気をひしひしと感じて居るだろう女性は続けて持っていた紙袋をおずおずと差し出し『顔を合わせる事が出来ません、此れを…エバンズ捜査官に渡してもらえないでしょうか』本当に申し訳なさそうな声色で要望を一つ。“捜査官”の単語は女性がまだあの日から進めていない事への表れか、単に相手の今の役職を知らないだけか。「わかりました。」とだけ告げて紙袋を受け取ればずっしりと重い其れは物理的な物では無く、此の一連の事件に関わる全ての人の其々の想いが宿っている気さえしてしまい。__病院に着くや否や足早に相手の入院する病室へと向かい、扉を軽くノックした後「お邪魔します。」片手でノブを握りスライドさせる事で顔を覗かせつつ普段通りベッドの脇にある椅子へと腰を下ろして )
709:
アルバート・エバンズ [×]
2022-03-15 21:53:40
( ずっと横になって居る所為で筋肉が落ちた様に思うも未だリハビリ段階までは回復して居ないらしく、いつになれば職場復帰出来るのかともどかしさを抱える日々。時折顔を出す相手だけが、自分が仕事と繋がって居る事を実感させてくれる様な気がして。---其の日病室にやって来た相手が椅子に腰を下ろすと、いつもの様に捜査の進展を報告しに来たのだろうと視線を向けて。進捗を把握し全ての供述を知りたいと言ったのは自分なのだが、いざ聞くとなると其れを受け止めるだけの精神力が必要で毎回気を引き締める必要があった。「…進捗はあったか、」と相手に尋ねて。 )
710:
ベル・ミラー [×]
2022-03-15 22:18:08
( 仕事をしていない分其所だけを見れば休めて居るのかもしれないが其れはあくまで肉体的な話で、精神面は休息の“き”の字も当てはまらないだろう。物語る様にお見舞いに来る度来る度顔色が悪くなっている気がするのだから。己の顔を見るなり開口一番捜査の進展を問う相手らしい言葉に首を左右に振れば、膝の上で抱える様に持っていた真っ白の紙袋をやや持ち上げ「今日はこれをわたしに来たの。_エバンズさんに怪我させた人の奥さんからのお見舞い。自分は行ける立場じゃないから代わりにって預かって来た。」此の話を聞いて受け取るかどうかは相手次第。元はと言えば悪いのは自分なのに、と募る罪悪感が増すかもしれないがわたさない選択肢はある筈が無く、一先ず備え付けの台の上に置いてから「…痛み止めちゃんと効いてる?」と様子を窺う様な問いを掛けて )
711:
アルバート・エバンズ [×]
2022-03-15 23:09:26
___いや、効きは余り良くないな、
( 気にし過ぎ無い様にしようと思ってもあの事件に関してはどうしても其れが上手く行かず、精神力が弱いと言われれば其れ迄なのだが、自分の気持ちを上手くコントロールする事が出来ない。薬の効きが悪く未だに怪我が痛む事が頻繁にあると正直に話しながら相手が持って来た袋に視線を向ける。男の妻と言う事は当然被害者の母親と言う立場な訳で、そんな女性が自分に何を渡す物があるのだろうと。曲がりなりにも自分を気遣ってくれて居るであろう人に対して抱くべき感情では無いのだが、男と同じ様に自分への恨み言が綴られて居たらとも考えてしまうのだ。「…開けて見てくれないか。自分で見る勇気は無い、」暫し考えた後に相手に中を見て貰えないかと尋ねて。 )
712:
ベル・ミラー [×]
2022-03-16 07:43:22
そっか。_もう少し強いの出せるか後で先生に聞いてみるね。
( なかなか痛みが取れず治りが遅いのが怪我の酷さを物語って居る様で、きゅ、と心臓が締め付けられる痛みを覚える。せめて痛みだけでも無くなってくれれば病室に監禁されて居るどんよりとした気持ちも僅か変わるかもしれないのに、出来る事は医師に頼む事だけと言うのが歯痒くもどかしい。そんな中紙袋を確認してくれないかと頼まれれば一拍程間を置いた後に小さく頷き。台の上から再び膝の上に紙袋を移動させて中身の箱を取り出す。真っ白の包装紙を丁寧に剥がして上蓋を開ければ中には“果汁100%”と書かれた五種類のフルーツゼリーが入っていて。腹部を怪我した相手が食べやすい様に、と言う気遣いが込められて居る気がして口許には自然と笑みが浮かび。「ゼリーだったよ。凄く綺麗。」其の内の一つ、マスカット味のゼリーをくり抜かれた穴から取り出して相手に見せる。窓の外から射し込む光が当たり、薄い黄緑色がより鮮やかに見える其れは集まれば宝石にも勝る美しさを放つかもしれない。「食べる?」と緩く首を傾け一緒に入っていたプラスチックの透明なスプーンも取り出して )
713:
アルバート・エバンズ [×]
2022-03-16 10:02:42
( 痛みさえ落ち着いて身体を起こせる様になればきっと少しは社会から隔離された様な此の不甲斐無さも薄れるだろうか。そもそも世話をされると言うのは好きでは無く、其れだけで気を張ってしまうのだ。袋を開けた相手が手にしていたのは自身の身体を気遣っての選択であろう綺麗なフルーツゼリーで、其れが悪意のある物で無くて良かったと言う安堵感は表情にも浮かび「…また、憎しみを向けられるかと思った、」とぽつり言葉を溢して。心の何処かで、怨みが綴られた手紙や過去の事件を思い出させる様な物が入って居るのではと考えてしまっていた。遺族にとって見れば、現場に居ながら誰一人助けられ無かった自分達が怨みの対象である事に間違いは無い、容疑者死亡の結果も遣り場の無い怒りや憎しみを警察に向ける事に繋がっただろう。今回の件で未だ怨みや強い憎しみは自分に向いて居ると知り、心は暗く澱んでしまったが、其れだけでは無いと言う事も示されている様な気もして。食欲は無かったが冷たいゼリーなら無理無く食べられそうだと頷いて。 )
714:
ベル・ミラー [×]
2022-03-16 13:28:59
( 無意識的だろうか、震えて聞こえた呟きと安堵の色がありありと浮かぶ表情は酷く胸を締め付けるものだった。言うなれば虐待を受け続けた子供が救われた時の様な、迷子の子供が漸く家に帰って来れた時の様な__。其れを言えばきっと否定するに決まっているから勿論内緒。代わりに緑眼を細め柔らかな笑みを浮かべつつ「奥さんは今回の事件について何も知らなかったんだって。謝って済む問題じゃ無いけど、本当に申し訳無かったって伝えて欲しいって言われたよ。」ゼリーの上蓋を中の表面に溜まった液体が零れない様器用に剥がしプラスチックのスプーンを添えて相手に渡す際、鼻腔を刺激したマスカットの甘くみずみずしい香りにホ、と小さく息を吐き出して。其れから持つ物の無くなった手を膝の上に戻してから「エバンズさんが信じるかはわからないけど、少なくても私の目には憎しみの色は見えなかった。」と、女性と対面した時感じたありのままを気休めになってしまうだろうかと危惧しながらも告げて )
715:
アルバート・エバンズ [×]
2022-03-16 15:03:06
( 相手から手渡されたマスカットのゼリーを受け取り、光を受けて艶めく黄緑色に視線を落として。薄く掬って口にした其れは冷たい甘味とフルーツの味をしっかりと感じる物で、喉を滑って落ちて行くのが心地良い。同じ様に子どもを失った母親が、其の原因を作ったとも言える自分に謝罪の意を込めて贈ってくれた見舞いの品。そう思うと胸が一杯になる様な、言い様の無い感情に飲み込まれそうになる。「…… あの1日でどれ程の人の人生が狂わされたかと思うと、あの時犯人を射殺して仕舞えば良かったと、ずっと考えてる。どうして助けられなかったのか、どうしてあの日自分も撃たれなかったのかとも…考えても無駄なのにな、時間は巻き戻らない。」せめて現場に居た捜査官達も全員が一緒に犠牲になって居ればと、そんな不謹慎な事を考えて仕舞う位には生きている事を苦しいと感じた。変わらず煌めいているゼリーをテーブルに置き表面に視線を落としたまま、その美しさとは裏腹に、どういう訳か制御を喪った様に暗く汚れた感情が口をついて出る。「___もう、苦しい思いはしたく無い。向けられる負の感情を呑み下す事も、無責任な報道を目にする事もしたくない。」誰にともなく溢れて行く言葉が揺らぎ、感情が昂った所為か一瞬息が引っ掛かる感覚に眉を顰めると言葉と共に麻痺が解けて行く様に、此れ程苦しいのだと痛みに気付かされる。嫌だと駄々を捏ねる子どもの様だと、何処かで正常な意識が客観的にそう言うが、目を伏せて顔を俯かせて。 )
716:
ベル・ミラー [×]
2022-03-16 19:08:14
( 相手の言葉の通り、其の事件は多くの様々な人の人生を変えたのだろう。そして其れは紛れも無く相手自身にも当て嵌る事なのだと本人は気付いて居るだろうか。静かに、其れでも確かに胸の内を吐露していく相手を真っ直ぐに見やりながら言葉を余す事無く聞き入れるも、一文、たった一文に数十年の全てが詰め込まれている様に感じ思わず息を飲む。胃の奥がキリ、と痛み喉の奥がきゅ、と狭まる感覚を覚えて思わず双眸を伏せた。今回の事件、腹部を刺され意識を失う刹那で相手は何を思っただろう。ほんの一瞬でも死を想い“此れで楽になれる”と考えただろうか。_あまりに辛過ぎる。「其れでも!私はエバンズさんが生きててくれて嬉しい…っ。」相手の苦しみを分かろうとする事は出来れど全てを理解する事はどうしたって無理な話で、だからこそ酷く身勝手で我儘な言葉が口を付くのだ。__顔を伏せた相手が“嫌だ”と繰り返す其の全てがひたすらに目を背けて来た痛みで、一度言葉にした事で麻痺が解かれて来て居るのだろう事を知る。椅子から立ち上がると同時に腹部に痛みが走らない様注意を払いつつ、苦しみの渦の中心で立ち尽くして居るだろう相手の頭を抱き締める。息が苦しくならない様腕に篭める力を弱いものにし、「…うん、そうだね。_エバンズさんもうずっとずっと独りで頑張って来たんだよ。ずっと、ちゃんと被害者と遺族に向き合って、自分の痛みを認識出来なくなるくらいに一生懸命立って来た。……生きててくれてありがとう。」こんな言葉で此の先の苦しみが全て無くなる訳では無い、が。後頭部に回した掌で柔らかな髪を梳く様にして撫でる行為は上司には失礼だとか、相手は子供じゃ無いとか、諸々全て何も考え無いでのものであり、“嫌だ”を全部肯定した最後、紡いだ御礼は相手がこの世で生き続けなければならないと嫌でも思う鎖になってしまっただろうか。決してそうでは無いのだと願わずには居られず )
717:
アルバート・エバンズ [×]
2022-03-17 00:45:29
( 自分でも言葉を止める事が出来なかった。手渡された宝石の様に煌めくゼリーが、その甘みが、赦しでは無くとも初めて遺族から向けられた憎しみ以外の感情だと気付き抑えが効かなくなってしまった。生き残った事を恨めしく思う事があっただなんて、生きる事を諦めてしまいたい時があっただなんて、誰かに口にするつもりは無かったのに。こうなってしまうと分かって居たから、ずっと心に蓋をして痛みをやり過ごして来たと言うのに。事件による傷を抱えたまま、恨まれて当然だと言う気持ちと、憎悪を向けられたく無いと言う気持ちが拮抗し合う。相手に抱き寄せられ、震える息を漏らしながら嗚咽を溢してその腕を緩く相手の背へと回して。自分は生きている事を感謝される様な人間じゃない、今だって此れ程情けの無い姿を部下に見せて居る。其れでも一度痛みを感じ始めた心はダムが決壊する様に感情が溢れて仕舞い、苦しくて堪らないと訴えて。---どれ程そうして相手に縋る様に泣いただろうか、ようやく少し気持ちが落ち着くと相手に凭れ掛かる様な体勢のまま顔を俯かせ、僅かに掠れた声で言葉を紡ぐ。「……目を覚ます前、お前の事を思い出した。車の助手席から見る風景や…お前の目の色も。」自分を死の淵から掬い上げてくれたのは紛れも無く相手なのだと暗に告げながら、昂った感情を落ち着けようと深く息を吐き出して。 )
(/ いつも大変お世話になっております。物語の進行には関係の無い所にはなりますが、先程の地震大丈夫でしたでしょうか…?かなり揺れが大きかったですし、全国的にも広い範囲で揺れを感じたようです。何事も無い事を祈るばかりです…! )
718:
ベル・ミラー [×]
2022-03-17 07:48:05
( 嗚咽を溢しながら泣き続ける相手の後頭部を優しく何度も何度も撫でながら、嗚呼、愛おしい。そう思った時に一瞬其の手が止まった。相手が痛みを知ったのと同じくして極自然と浮かび上がって来た此の感情は本当に“敬愛”なのか?__胸に巣食い始めた小さな感情の疑問に一度蓋をして再び掌を滑らせれば、程なくして先程よりは落ち着きを取り戻した相手から意識を失って居た時の話を聞かされる。目を覚ます寸前に暗い意識の中に出て来たのが己であると言う事は、つまり相手を“此方の道”に連れ戻す事が出来て居たと言う事だろうか。「_エバンズさんが少しでも生きる事を諦めない限り、何度だって連れ戻します。」少しだけむず痒い気持ちと、確かな嬉しさを感じて静かに抱擁を解く。此れだけ泣いたのだ、心身共に酷く疲労感を感じているだろう。「もう少しだけ此処に居るから眠って下さい。」体を離すのと同時に腹部に負担が掛からない様に注意を払いつつ相手の体をベッドに持たれ掛けさせ、赤くなった目元に指の腹を一度だけ這わせて )
( / 此方こそいつも大変お世話になっております!此方は全く問題なく朝を迎える事が出来ました。お優しいお言葉本当にありがとうございます!主様の方は大丈夫だったでしょうか?もし何かありましたら其方が解決するまで私は幾らでもお待ちしますので、何も気にしないで下さいね…! )
719:
アルバート・エバンズ [×]
2022-03-17 11:28:40
( 心身を消耗する程に涙を流したのは久し振りの事で、相手の言う通りベッドに横になる。赤くなった目元を見られたく無くて視線を落とすも、指の腹で撫でられると一度視線を持ち上げて相手の姿を瞳に映して。いつもながら酷く情け無い姿を見せてしまったと冷静になるのと同時に眠気を感じて枕に頭を沈めると、促されるまま瞳を閉じて。胸の内に張り詰めていた苦しさは幾らか和らいで居て、自然と眠りに落ちるのに然程時間は掛からずに。---此の日の涙が関係してるのか薬の効きや怪我の治りは少しずつ軌道に乗り始め、事件発生から1ヶ月が経つ頃には立ち上がりリハビリに臨めるまでに回復して。未だ職場復帰は叶わず、戻れたとしても暫くは署内の仕事を割り当てられる事になるだろうと思いつつもリハビリに励む日々を過ごして。 )
(/ 其れは何よりです!此方も揺れはしたのですが、物的な被害などは無く安堵しております。---エバンズが被害に遭うストーリーですが、瀕死の怪我を負った事でベルの存在の大きさをを自覚するのと同時に、改めて此れまで積み重ねた苦しさに気付くと言う一歩がありましたし、ベルも敬愛を超えた愛情かもしれないと言う気付きがありましたね…!そろそろ場面転換でも問題ないのですが、引き続きベルの事件にしますか?一旦別のストーリーを挟んだり、入院中のあれこれを引っ張っても良いのですがもしご希望が有れば! )
720:
ベル・ミラー [×]
2022-03-17 13:36:07
( 事件から一ヶ月が経った頃には署内でも相手が刺されたと言うザワザワとした雰囲気は影を潜め日常が戻っており、男は心神喪失ではあるものの有罪が確定された。そうして相手はリハビリが出来る迄に順調に回復しつつある。_何もかもが良い方向へと進んで居る中でほぼ毎日と言っても過言では無い頻度でお見舞いへと行くのが日課になっている今日も今日もとて足は相手が入院する病室へ。ただ、今日は何時もと違う土産話があるのだ。「エバンズさん朗報だよ。」扉を開け開口一番喜々とした表情で告げるのは病室に来る前ナースステーションに立ち寄った際に得た其れ。「明日夕方までに戻って来れば外出してもいいって。私も休みだから、何処か息抜きに行こう。」何時もと同じ様にベッドの脇の椅子に腰掛けつつ、此れで薬品の匂いに満ち溢れ外から隔離された気持ちになる部屋から一時的にでも抜け出す事が出来る、つまり気分も少しは晴れるのではと )
( / 良かったです…!互いに大きな被害にならなくて一先ずホッとしました。_抑え付けていた痛みの麻痺が解かれた事で苦しさを大きく感じてしまうエバンズさんはとても切なかったのですが、同時に愛おしいと感じる此のタイミングこそがベルの気持ちの気付きに繋がる事が出来て良かったです!此のままベル事件に移行してもいいかなと思ったのですが、折角なので小さな一コマも入れてみたくなり勝手ながら外出の話を出してみました。ベルの事件はエバンズさんが入院してる最中に起こるのか、はたまた職場に復帰してからの方がいいのか…。そして監禁期間をどれくらいにするのが妥当なのか…。二人が離れるので始まりは発見後からがスムーズになるだろうとは思いますが、何にせよ同性の刑事でも医師でも駄目なベルがエバンズさんにだけは手を伸ばす姿を見たい…!妄想が…!主様もベル事件の間に何かやりたいストーリー等あれば是非…! )
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